JPH0938372A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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Publication number
JPH0938372A
JPH0938372A JP7191692A JP19169295A JPH0938372A JP H0938372 A JPH0938372 A JP H0938372A JP 7191692 A JP7191692 A JP 7191692A JP 19169295 A JP19169295 A JP 19169295A JP H0938372 A JPH0938372 A JP H0938372A
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JP
Japan
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washing
water
stroke
rinsing
tank
Prior art date
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Pending
Application number
JP7191692A
Other languages
English (en)
Inventor
Miyo Okita
三代 大喜多
Takayoshi Asagoe
孝良 浅越
Yoshitoyo Kenjo
好豊 見城
Fumio Ota
文夫 太田
Hiroyuki Fujii
裕幸 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP7191692A priority Critical patent/JPH0938372A/ja
Publication of JPH0938372A publication Critical patent/JPH0938372A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗浄水を循環させて洗濯物に供給し、汚れを
洗浄水とともに遠心力で取り去る洗濯機において、衣類
を攪拌して傷めることなく、汚れを除去するとともに節
水、節洗剤を図る。 【構成】 水受け槽3の内部に洗濯兼脱水槽4を配設
し、洗濯兼脱水槽3をモータ6により回転させ、水受け
槽3内の洗浄水を洗浄水循環手段13により循環して洗
濯兼脱水槽4内に供給する。モータ6や洗浄水循環手段
13などの動作を制御する制御手段18を備え、洗濯兼
脱水槽4を低速回転して洗浄水循環手段13により洗濯
兼脱水槽4内の洗濯物に洗浄水を含ませる第1の行程
と、洗濯兼脱水槽4を高速回転して洗濯物に付着した汚
れまたは洗剤を洗浄水とともに遠心力で取り去る第2の
行程を持ち、制御手段18は、第1の行程と第2の行程
を所定回数繰り返すように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗浄水を循環させて洗
濯物に供給し、汚れを洗浄水とともに遠心力で取り去る
洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、洗濯機は攪拌式の洗濯機が主流と
なっている。この方式の洗濯機は、攪拌翼をモータによ
って回転させ、洗濯物と水を攪拌して洗濯物相互間の摩
擦や洗濯物と洗濯兼脱水槽の内壁および攪拌翼との摩擦
によって汚れの除去を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の攪拌
式による洗濯機では、衣類の種類によって摩擦で衣類表
面が毛羽立ったり、ほつれが生じたり、または衣類が絡
んで伸びが発生するなど衣類を損傷させてしまうといっ
た問題を有していた。また、衣類の摩擦力を低減させる
ために攪拌力を弱くした場合には、十分な洗濯性能、す
すぎ性能を確保できないといった問題を有していた。さ
らに、節水、節洗剤といった省資源、省エネルギー的な
観点では、攪拌式の洗濯機では、衣類の量によって異な
るが1回の洗濯で約40リッターから60リッターの水
と、その水量に対応した所定量の洗剤が必要であり、す
すぎ行程を含めると約120リッターから180リッタ
ーもの多量の水が必要になるといった問題を有してい
た。
【0004】本発明は上記課題を解決するもので、衣類
を攪拌して傷めることなく、汚れを除去するとともに節
水、節洗剤を図ることを第1の目的としている。
【0005】また、洗浄水を循環させ、洗浄またはすす
ぎ行程の初期段階で衣類に十分含ませることにより、所
定量の水と洗剤で効率よく汚れを除去することを第2の
目的としている。
【0006】また、洗濯兼脱水槽の回転数を高低制御し
て遠心力を変化させることで、衣類に洗浄水をまんべん
なく含ませて洗いむら、すすぎむらを少なくし、効果的
に衣類から汚れを除去することを第3の目的としてい
る。
【0007】また、洗浄またはすすぎ行程の後半に脱水
力を高くすることで、衣類から汚れ、洗剤などをしっか
り絞り取ることを第4の目的としている。
【0008】また、布量によって繰り返し回数を変更
し、所定の洗浄性能、すすぎ性能を得ること第5の目的
としている。
【0009】また、洗濯兼脱水槽が惰性回転している途
中で洗浄水の循環を開始することにより、短時間で効率
よく洗浄、すすぎを行うことを第6の目的としている。
【0010】また、洗浄水を循環させて衣類に供給して
汚れまたは洗剤を洗浄水とともに遠心力で取り去る洗浄
またはすすぎを行った後に従来の攪拌を組み合わせて行
うことで、より高い洗浄性能、すすぎ性能を得ることを
第7の目的としている。
【0011】また、洗浄水を循環させ、洗浄またはすす
ぎ行程の初期段階で衣類に十分含ませることにより、所
定量の水と洗剤で効率よく汚れを除去し、さらに攪拌を
行うことでより高い洗浄性能、すすぎ性能を得ることを
第8の目的としている。
【0012】また、洗濯兼脱水槽の回転数を高低制御し
て遠心力を変化させることで、衣類に洗浄水をまんべん
なく含ませて洗いむら、すすぎむらを少なくし、効果的
に衣類から汚れを除去し、さらに攪拌を行うことでより
高い洗浄性能、すすぎ性能を得ることを第9の目的とし
ている。
【0013】また、洗浄またはすすぎ行程の後半に脱水
力を高くすることで、衣類から汚れをしっかり絞り取
り、さらに攪拌を行うことでより高い洗浄性能、すすぎ
性能を得ることを第10の目的としている。
【0014】また、布量によって繰り返し回数を変更
し、さらに攪拌を行うことでより高い洗浄性能、すすき
性能を得ること第11の目的としている。
【0015】また、洗濯兼脱水槽が惰性回転している途
中で洗浄水の循環を開始することにより、短時間で効率
よく洗浄、すすぎを行い、さらに攪拌を行うことでより
高い洗浄性能、すすぎ性能を得ることを第12の目的と
している。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記第1の目
的を達成するために、内部に洗濯兼脱水槽を配設した水
受け槽と、前記洗濯兼脱水槽を回転させる駆動手段と、
前記水受け槽内の洗浄水を循環して前記洗濯兼脱水槽内
に供給する洗浄水循環手段と、前記駆動手段や洗浄水循
環手段などの動作を制御する制御手段とを備え、前記洗
濯兼脱水槽を低速回転して洗浄水循環手段により前記洗
濯兼脱水槽内の洗濯物に洗浄水を含ませる第1の行程
と、前記洗濯兼脱水槽を高速回転して洗濯物に付着した
汚れまたは洗剤を洗浄水とともに遠心力で取り去る第2
の行程を持ち、前記制御手段は、第1の行程と第2の行
程を所定回数繰り返すように構成したことを第1の課題
解決手段としている。
【0017】また、第2の目的を達成するために、上記
第1の課題解決手段の制御手段は、第1の行程の時間を
洗浄またはすすぎ行程の初期の複数回では長く制御し、
後半では短く制御するように構成したことを第2の課題
解決手段としている。
【0018】また、第3の目的を達成するために、上記
第1の課題解決手段の制御手段は、第2の行程の洗濯兼
脱水槽の回転数を洗浄またはすすぎ行程の初期の複数回
では低く制御し、後半では高く制御するように構成した
ことを第3の課題解決手段としている。
【0019】また、第4の目的を達成するために、上記
第1の課題解決手段の制御手段は、第2の行程の高速回
転の時間を洗浄またはすすぎ行程の前半では短く制御
し、後半では長く制御するように構成したことを第4の
課題解決手段としている。
【0020】また、第5の目的を達成するために、上記
第1の課題解決手段に加えて、洗濯兼脱水槽内の洗濯物
の量を検知する布量検知手段を備え、制御手段は、洗濯
物の量により第1の行程と第2の行程の繰り返し回数を
変更するように構成したことを第5の課題解決手段とし
ている。
【0021】また、第6の目的を達成するために、上記
第1の課題解決手段の制御手段は、第2の行程におい
て、脱水駆動終了後の惰性回転時に、回転数が所定の回
転数まで低下した時点から洗浄水循環手段を駆動して第
1の行程に移行するように構成したことを第6の課題解
決手段としている。
【0022】また、第7の目的を達成するために、水受
け槽と、前記水受け槽内に配設した洗濯兼脱水槽と、前
記洗濯兼脱水槽内に回転自在に配設した攪拌翼と、前記
洗濯兼脱水槽と前記攪拌翼を回転させる駆動手段と、前
記洗濯兼脱水槽内に給水する給水手段と、前記洗濯兼脱
水槽内に前記水受け槽内の洗浄水を循環供給する洗浄水
循環手段と、前記駆動手段や前記洗浄水循環手段を制御
する制御手段を備え、前記洗濯兼脱水槽を低速回転して
洗浄水循環手段により前記洗濯兼脱水槽内の洗濯物に洗
浄水を含ませる第1の行程と、前記洗濯兼脱水槽を高速
回転して洗濯物に付着した汚れまたは洗剤を洗浄水とと
もに遠心力で取り去る第2の行程を持ち、前記制御手段
は、第1の行程と第2の行程を所定回数繰り返した後、
前記洗濯兼脱水槽内に所定量追加給水し、所定時間攪拌
するように構成したことを第7の課題解決手段としてい
る。
【0023】また、第8の目的を達成するために、上記
第7の課題解決手段の制御手段は、第1の行程の時間を
洗浄またはすすぎ行程の初期の複数回では長く制御し、
後半では短く制御するように構成したことを第8の課題
解決手段としている。
【0024】また、第9の目的を達成するために、上記
第7の課題解決手段の制御手段は、第2の行程の洗濯兼
脱水槽の回転数を洗浄またはすすぎ行程の初期の複数回
では低く制御し、後半では高く制御するように構成した
ことを第9の課題解決手段としている。
【0025】また、第10の目的を達成するために、上
記第7の課題解決手段の制御手段は、第2の行程の高速
回転の時間を洗浄またはすすぎ行程の前半では短く制御
し、後半では長く制御するように構成したことを第10
の課題解決手段としている。
【0026】また、第11の目的を達成するために、上
記第7の課題解決手段に加えて、洗濯兼脱水槽内の洗濯
物の量を検知する布量検知手段を備え、制御手段は、洗
濯物の量により第1の行程と第2の行程の繰り返し回数
を変更するように構成したことを第11の課題解決手段
としている。
【0027】また、第12の目的を達成するために、上
記第7の課題解決手段の制御手段は、第2の行程におい
て、脱水駆動終了後の惰性回転時に、回転数が所定の回
転数まで低下した時点から洗浄水循環手段を駆動して第
1の行程に移行するように構成したことを第12の課題
解決手段としている。
【0028】
【作用】本発明は上記した第1の課題解決手段により、
洗浄水を循環して洗濯兼脱水槽内部の洗濯物に含ませた
後、洗濯兼脱水槽を高速回転させて発生する遠心力によ
って洗濯物から汚れまたは洗剤を洗浄水とともに取り去
ることが可能となり、衣類相互間の摩擦によって衣類を
傷めることなく汚れを除去することができる。また、洗
浄水を水受け槽にためずに循環して洗浄またはすすぎを
するので、少ない水で洗浄、すすぎが可能になり、それ
により洗剤も節約することができる。
【0029】また、第2の課題解決手段により、洗浄ま
たはすすぎ行程の初期に洗浄水を洗濯物に十分含ませ、
洗剤が汚れに作用する時間を与えることが可能となり、
所定量の水と洗剤を有効に使用して洗浄、すすぎが行え
る。
【0030】また、第3の課題解決手段により、洗浄水
を絞り取る遠心力を徐々に大きく変化させることができ
る。このようにすると、洗濯物が遠心力を受けて洗濯兼
脱水槽の内壁に押し固められる形状も徐々に変化するの
で、洗濯物の中の洗浄水の通り道が何通りにも変化し、
洗浄水をまんべんなく含ませることが可能となり、洗い
むら、すすぎむらも少なく効果的な洗浄、すすぎが行え
る。
【0031】また、第4の課題解決手段により、洗浄ま
たはすすぎ行程の後半の脱水力を上げることが可能とな
り、衣類から汚れを洗浄水とともにしっかり絞り取るこ
とができる。
【0032】また、第5の課題解決手段により、洗濯物
の量が多いときには、洗浄水を含ませて絞り取る回数を
多くし、洗濯物の量が少ないときには少なくし、洗濯物
の量にかかわらず所定の洗浄性能、すすぎ性能を確保す
ることができる。
【0033】また、第6の課題解決手段により、洗濯兼
脱水槽の惰性回転を利用して洗浄水を循環して洗濯物に
含ませることにより、第1の行程を脱水の惰性回転時か
ら開始することが可能となり、洗浄時間、すすぎ時間を
短縮することができる。
【0034】また、第7の課題解決手段により、洗浄水
を循環して洗濯物に含ませ、汚れを洗浄水とともに遠心
力で取り去る方式の洗浄またはすすぎの後に、攪拌式の
洗浄またはすすぎを行うことが可能となる。その結果、
前者の方式で汚れ、洗剤が洗濯物から脱離したところに
後者の方式で機械力にて汚れ、洗剤を取り除くことによ
り、洗浄性能、すすぎ性能を一層高めることができる。
【0035】また、第8の課題解決手段により、所定量
の水と洗剤を有効に利用して洗浄、すすぎを行い、さら
に機械力による汚れ、洗剤の除去により洗浄性能、すす
ぎ性能を一層高めることができる。
【0036】また、第9の課題解決手段により、洗いむ
ら、すすぎむらの少ない効果的な洗浄、すすぎを行い、
さらに機械力による汚れ、洗剤の除去により洗浄性能、
すすぎ性能を一層高めることができる。
【0037】また、第10の課題解決手段により、汚
れ、洗剤を衣類からしっかり絞り出し、さらに機械力に
よる汚れ、洗剤の除去により洗浄性能、すすぎ性能を一
層高めることができる。
【0038】また、第11の課題解決手段により、洗濯
物の量にかかわらず所定の洗浄性能、すすぎ性能を確保
し、さらに機械力による汚れ、洗剤の除去により洗浄性
能、すすぎ性能を一層高めることができる。
【0039】また、第12の課題解決手段により、洗浄
時間、すすぎ時間を短縮し、さらに機械力による汚れ、
洗剤の除去により洗浄性能、すすぎ性能を一層高めるこ
とができる。
【0040】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1および図
2を参照しながら説明する。
【0041】図1に示すように、洗濯機外枠1は、4本
の吊り棒2により水受け槽3を吊り下げている。洗濯兼
脱水槽4は、水受け槽3内に回転自在に配設し、この洗
濯兼脱水槽4の底部に攪拌翼5を回転自在に配設してい
る。モータ(駆動手段)6は、Vベルト7および減速機
構8を介して攪拌翼5および洗濯兼脱水槽4を駆動す
る。給水弁(給水手段)9は洗濯兼脱水槽4内に給水す
るもので、水位検知手段10は水受け槽3内の洗濯水位
を検知する。排水弁11は、水受け槽3内の洗浄水を排
水するものである。洗濯機本体1の上面に制御装置12
を設けている。
【0042】洗浄水循環手段13は、水受け槽3内の洗
浄水(洗濯液またはすすぎ液)を循環するもので、循環
ポンプ14と、この循環ポンプ14と水受け槽3の底部
との間を接続する第1の循環経路15と、循環ポンプ1
4と洗濯兼脱水槽4の上部に設けた散水ノズル16との
間を接続する第2の循環経路17とで構成している。循
環ポンプ14を駆動することで、水受け槽3内の洗浄水
を循環して洗濯兼脱水槽4内の衣類に洗浄水を供給する
ようにしている。
【0043】制御装置12は図2に示すように構成して
おり、制御手段18は、操作表示手段19により各種設
定の入力と各種動作の表示を行い、パワースイッチング
手段20を介して、モータ6、給水弁9、排水弁11、
循環ポンプ14の動作を逐次制御する。記憶手段21は
制御手段18による逐次制御に必要なデータを記憶して
いる。
【0044】布量検知手段22は、洗濯兼脱水槽4内の
洗濯物(衣類)の量を検知するもので、その検知結果を
制御手段18に出力している。水位検知手段10は水受
け槽3内の水位の検知結果を制御手段18に出力してい
る。なお、23はモータ6の進相用コンデンサ、24は
電源スイッチ、25は商用電源である。
【0045】制御手段18は、洗濯兼脱水槽4を低速回
転して洗浄水循環手段13により洗濯兼脱水槽4内の洗
濯物に洗浄水を含ませる第1の行程と、洗濯兼脱水槽4
を高速回転して洗濯物に付着した汚れまたは洗剤を洗浄
水とともに遠心力で取り去る第2の行程を持ち、洗浄行
程またはすすぎ行程において、第1の行程と第2の行程
を所定回数繰り返すように構成している。
【0046】上記構成において図3を参照しながら動作
を説明する。洗濯兼脱水槽4内に衣類と洗剤を投入し運
転を開始し、制御手段18は給水弁9を作動し、洗濯に
必要な水量を給水する。給水が完了すると、第1の行程
に移行する。この第1の行程は、循環ポンプ14を作動
し洗濯物の上部より洗浄水をかけるとともに、モータ6
を作動し、図3に示すように、洗濯兼脱水槽4を低回転
数R1で所定時間回転させる。
【0047】この第1の行程の間に洗浄水が洗濯物に染
み込んでゆくが、特に洗浄またはすすぎ行程の初期にこ
の第1の行程を行う時間t1を長くとることによって、
洗浄水が洗濯物に十分に含まれて汚れにしっかり作用す
ることができるので、中盤からの第1の行程の時間t3
を短くすることが可能で、限られた時間と水量と洗剤で
も効率よく洗浄することができる。
【0048】第1の行程後、引き続き第2の行程(t2
の期間)に移行し、循環ポンプ14の作動を停止し、モ
ータ6を作動させて洗濯兼脱水槽4の回転数を速めてゆ
く。このときに汚れまたは洗剤が洗浄水とともに衣類か
ら除去される。そして、洗濯兼脱水槽4の回転数が高回
転数R2に達した時点でモータ6の通電を停止すると、
洗濯兼脱水槽4の回転数が低下する。洗濯兼脱水槽4の
回転数が低回転数R1まで下がった時点で、循環ポンプ
14とモータ6の作動を開始し、再び第1の行程を行
う。
【0049】以降は、第1の行程と第2の行程を所定回
数繰り返す。ここで、第2の行程の回転数を初回のR2
は低めにし、R3、R4・・・・と繰り返すごとに徐々に高
めに設定することにより、汚れまたは洗剤を洗浄水とと
もに除去する遠心力が徐々に大きくすることができ、洗
いむら、すすぎむらも少なくしっかり洗浄、すすぎをを
行うことができる。また、特に洗浄またはすすぎ行程の
後半でこの第2の行程を行う時間をt2<t4<t5と
長くすると、脱水力が高まり、汚れまたは洗剤を洗浄水
とともに衣類からしっかり絞り取ることができ、洗浄性
能、すすぎ性能を高めることができる。
【0050】さらに、第2の行程から第1の行程へ移行
する際、高回転数R2(R3、R4・・・・)から低回転数
R1まで下がる途中の、いわゆる惰性回転時に、循環ポ
ンプ14を作動させて洗浄水の循環を開始することによ
り、それ以降の第1の行程の時間を短くすることが可能
となり、全体の洗浄時間を短縮することができる。
【0051】また、第1の行程と第2の行程を繰り返す
回数に関して、洗濯行程の初期に布量検知手段25によ
って洗濯物量を検知し、この量に基づいて繰り返し回数
を決定するようにしている。洗濯物量の多いときには繰
り返し回数を多くし、洗濯物量の少ないときには繰り返
し回数を少なくしているので、洗濯物量の多少にかかわ
らず所定レベルの洗浄性能、すすぎ性能を確保すること
ができる。
【0052】つぎに、本発明の第2の実施例について説
明する。図2における制御手段18は、洗濯兼脱水槽4
を低速回転して洗浄水循環手段13により洗濯兼脱水槽
4内の洗濯物に洗浄水を含ませる第1の行程と、洗濯兼
脱水槽4を高速回転して洗濯物に付着した汚れまたは洗
剤を洗浄水とともに遠心力で取り去る第2の行程を持
ち、洗浄行程またはすすぎ行程において、第1の行程と
第2の行程を所定回数繰り返した後、洗濯兼脱水槽4内
に所定量追加給水し、攪拌翼5を回転して所定時間攪拌
するように構成している。他の構成は上記第1の実施例
と同じである。
【0053】上記構成において、上記第1の実施例と同
様に、第1の行程と第2の行程を所定回数繰り返し、そ
の後、給水弁9より追加給水を行い、衣類が洗濯水に浸
る程度まで水位を上げる。洗濯兼脱水槽4内に所定水位
まで水をためた後、モータ6を作動し、攪拌翼5を左右
に反転させて攪拌を行う。この場合は、先に浸漬と遠心
脱水を繰り返す洗浄またはすすぎを行っているため、汚
れまたは洗剤が衣類から脱離しやすくなっており、少し
の機械力で除去できるので、従来の攪拌のみによる方式
よりも、短時間の攪拌によって優れた洗浄性能、すすぎ
性能を得ることができる。
【0054】それ故、本実施例によれば、従来に比べ、
布傷みが少なく短時間で高い洗浄率、すすぎ率を得るこ
とができる。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明は、内部に洗濯兼脱
水槽を配設した水受け槽と、前記洗濯兼脱水槽を回転さ
せる駆動手段と、前記水受け槽内の洗浄水を循環して前
記洗濯兼脱水槽内に供給する洗浄水循環手段と、前記駆
動手段や洗浄水循環手段などの動作を制御する制御手段
とを備え、前記洗濯兼脱水槽を低速回転して洗浄水循環
手段により前記洗濯兼脱水槽内の洗濯物に洗浄水を含ま
せる第1の行程と、前記洗濯兼脱水槽を高速回転して洗
濯物に付着した汚れまたは洗剤を洗浄水とともに遠心力
で取り去る第2の行程を持ち、前記制御手段は、第1の
行程と第2の行程を所定回数繰り返すように構成したか
ら、衣類を傷めることなく、少量の水と洗剤で洗浄で
き、また、少量の水ですすぐことができる。
【0056】また、制御手段は、第1の行程の時間を洗
浄またはすすぎ行程の初期の複数回では長く制御し、後
半では短く制御するように構成したから、洗浄またはす
すぎ行程の初期段階で衣類に洗浄水が十分しみ込み、所
定量の水と洗剤で効率よく汚れを除去し、すすぐことが
できる。
【0057】また、制御手段は、第2の行程の洗濯兼脱
水槽の回転数を洗浄またはすすぎ行程の初期の複数回で
は低く制御し、後半では高く制御するように構成したか
ら、遠心力を変化させ、衣類に洗浄水をまんべんなく含
ませ、洗いむら、すすぎむらを防ぐことができる。
【0058】また、制御手段は、第2の行程の高速回転
の時間を洗浄またはすすぎ行程の前半では短く制御し、
後半では長く制御するように構成したから、脱水力を高
め、衣類から汚れまたは洗剤をしっかり絞り取ることが
できる。
【0059】また、洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量を検知
する布量検知手段を備え、制御手段は、洗濯物の量によ
り第1の行程と第2の行程の繰り返し回数を変更するよ
うに構成したから、布量の多少によらず、所定の洗浄性
能、すすぎ性能を得ることができる。
【0060】また、制御手段は、第2の行程において、
脱水駆動終了後の惰性回転時に、回転数が所定の回転数
まで低下した時点から洗浄水循環手段を駆動して第1の
行程に移行するように構成したから、短時間で効率よく
洗浄、すすぎを行うことができる。
【0061】また、水受け槽と、前記水受け槽内に配設
した洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽内に回転自在に
配設した攪拌翼と、前記洗濯兼脱水槽と前記攪拌翼を回
転させる駆動手段と、前記洗濯兼脱水槽内に給水する給
水手段と、前記洗濯兼脱水槽内に前記水受け槽内の洗浄
水を循環供給する洗浄水循環手段と、前記駆動手段や前
記洗浄水循環手段を制御する制御手段を備え、前記洗濯
兼脱水槽を低速回転して洗浄水循環手段により前記洗濯
兼脱水槽内の洗濯物に洗浄水を含ませる第1の行程と、
前記洗濯兼脱水槽を高速回転して洗濯物に付着した汚れ
または洗剤を洗浄水とともに遠心力で取り去る第2の行
程を持ち、前記制御手段は、第1の行程と第2の行程を
所定回数繰り返した後、前記洗濯兼脱水槽内に所定量追
加給水し、所定時間攪拌するように構成したから、洗浄
水を循環させて衣類に供給して汚れまたは洗剤を洗浄水
とともに遠心力で取り去る洗浄またはすすぎを行った後
に、攪拌を組み合わせて行うことで、布傷みが少なく、
より高い洗浄性能、すすぎ性能を短時間で得ることがで
きる。
【0062】また、制御手段は、第1の行程の時間を洗
浄またはすすぎ行程の初期の複数回では長く制御し、後
半では短く制御するように構成したから、洗浄またはす
すぎ行程の初期段階で衣類に十分含ませることにより、
所定量の水と洗剤で効率よく汚れを除去し、さらに攪拌
を行うことでより高い洗浄性能、すすぎ性能を得ること
ができる。
【0063】また、制御手段は、第2の行程の洗濯兼脱
水槽の回転数を洗浄またはすすぎ行程の初期の複数回で
は低く制御し、後半では高く制御するように構成したか
ら、衣類に洗浄水をまんべんなく含ませて洗いむら、す
すぎむらを少なくし、効果的に衣類から汚れを除去し、
さらに攪拌を行うことでより高い洗浄性能、すすぎ性能
を得ることができる。
【0064】また、制御手段は、第2の行程の高速回転
の時間を洗浄またはすすぎ行程の前半では短く制御し、
後半では長く制御するように構成したから、衣類から汚
れ、洗剤をしっかり絞り取り、さらに攪拌を行うことで
より高い洗浄性能、すすぎ性能を得ることができる。
【0065】また、洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量を検知
する布量検知手段を備え、制御手段は、洗濯物の量によ
り第1の行程と第2の行程の繰り返し回数を変更するよ
うに構成したから、布量によって繰り返し回数を変更
し、さらに攪拌を行うことでより高い洗浄性能、すすき
性能を得ることができる。
【0066】また、制御手段は、第2の行程において、
脱水駆動終了後の惰性回転時に、回転数が所定の回転数
まで低下した時点から洗浄水循環手段を駆動して第1の
行程に移行するように構成したから、短時間で効率よく
洗浄、すすぎを行い、さらに攪拌を行うことでより高い
洗浄性能、すすぎ性能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の洗濯機の縦断面図
【図2】同洗濯機のブロック回路図
【図3】同洗濯機の洗濯時間と洗濯兼脱水槽の回転数を
示すタイムチャート
【符号の説明】
3 水受け槽 4 洗濯兼脱水槽 5 攪拌翼 6 モータ(駆動手段) 13 洗浄水循環手段 18 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 文夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 藤井 裕幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に洗濯兼脱水槽を配設した水受け槽
    と、前記洗濯兼脱水槽を回転させる駆動手段と、前記水
    受け槽内の洗浄水を循環して前記洗濯兼脱水槽内に供給
    する洗浄水循環手段と、前記駆動手段や洗浄水循環手段
    などの動作を制御する制御手段とを備え、前記洗濯兼脱
    水槽を低速回転して洗浄水循環手段により前記洗濯兼脱
    水槽内の洗濯物に洗浄水を含ませる第1の行程と、前記
    洗濯兼脱水槽を高速回転して洗濯物に付着した汚れまた
    は洗剤を洗浄水とともに遠心力で取り去る第2の行程を
    持ち、前記制御手段は、第1の行程と第2の行程を所定
    回数繰り返すように構成した洗濯機。
  2. 【請求項2】 制御手段は、第1の行程の時間を洗浄ま
    たはすすぎ行程の初期の複数回では長く制御し、後半で
    は短く制御するように構成した請求項1記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 制御手段は、第2の行程の洗濯兼脱水槽
    の回転数を洗浄またはすすぎ行程の初期の複数回では低
    く制御し、後半では高く制御するように構成した請求項
    1記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 制御手段は、第2の行程の高速回転の時
    間を洗浄またはすすぎ行程の前半では短く制御し、後半
    では長く制御するように構成した請求項1記載の洗濯
    機。
  5. 【請求項5】 洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量を検知する
    布量検知手段を備え、制御手段は、洗濯物の量により第
    1の行程と第2の行程の繰り返し回数を変更するように
    構成した請求項1記載の洗濯機。
  6. 【請求項6】 制御手段は、第2の行程において、脱水
    駆動終了後の惰性回転時に、回転数が所定の回転数まで
    低下した時点から洗浄水循環手段を駆動して第1の行程
    に移行するように構成した請求項1記載の洗濯機。
  7. 【請求項7】 水受け槽と、前記水受け槽内に配設した
    洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽内に回転自在に配設
    した攪拌翼と、前記洗濯兼脱水槽と前記攪拌翼を回転さ
    せる駆動手段と、前記洗濯兼脱水槽内に給水する給水手
    段と、前記洗濯兼脱水槽内に前記水受け槽内の洗浄水を
    循環供給する洗浄水循環手段と、前記駆動手段や前記洗
    浄水循環手段を制御する制御手段を備え、前記洗濯兼脱
    水槽を低速回転して洗浄水循環手段により前記洗濯兼脱
    水槽内の洗濯物に洗浄水を含ませる第1の行程と、前記
    洗濯兼脱水槽を高速回転して洗濯物に付着した汚れまた
    は洗剤を洗浄水とともに遠心力で取り去る第2の行程を
    持ち、前記制御手段は、第1の行程と第2の行程を所定
    回数繰り返した後、前記洗濯兼脱水槽内に所定量追加給
    水し、所定時間攪拌するように構成した洗濯機。
  8. 【請求項8】 制御手段は、第1の行程の時間を洗浄ま
    たはすすぎ行程の初期の複数回では長く制御し、後半で
    は短く制御するように構成した請求項7記載の洗濯機。
  9. 【請求項9】 制御手段は、第2の行程の洗濯兼脱水槽
    の回転数を洗浄またはすすぎ行程の初期の複数回では低
    く制御し、後半では高く制御するように構成した請求項
    7記載の洗濯機。
  10. 【請求項10】 制御手段は、第2の行程の高速回転の
    時間を洗浄またはすすぎ行程の前半では短く制御し、後
    半では長く制御するように構成した請求項7記載の洗濯
    機。
  11. 【請求項11】 洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量を検知す
    る布量検知手段を備え、制御手段は、洗濯物の量により
    第1の行程と第2の行程の繰り返し回数を変更するよう
    に構成した請求項7記載の洗濯機。
  12. 【請求項12】 制御手段は、第2の行程において、脱
    水駆動終了後の惰性回転時に、回転数が所定の回転数ま
    で低下した時点から洗浄水循環手段を駆動して第1の行
    程に移行するように構成した請求項7記載の洗濯機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100546565B1 (ko) * 1998-08-31 2006-03-23 엘지전자 주식회사 절수형 전자동 투과세탁기
EP2423368A1 (en) 2010-08-17 2012-02-29 Panasonic Corporation Drum-type washing machine
JP2015047448A (ja) * 2013-09-04 2015-03-16 株式会社東芝 洗濯機

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