JPH111875A - ポリエステルフィラメント織編物 - Google Patents

ポリエステルフィラメント織編物

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JPH111875A
JPH111875A JP9146748A JP14674897A JPH111875A JP H111875 A JPH111875 A JP H111875A JP 9146748 A JP9146748 A JP 9146748A JP 14674897 A JP14674897 A JP 14674897A JP H111875 A JPH111875 A JP H111875A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ポリエステルの長所である形態安定
性、機械強度、洗濯耐久性などを維持しながら、洗濯耐
久性に優れた吸湿性、制電性、抗菌性、消臭性の複合機
能を付与し、もって着用感の快適なポリエステルフィラ
メント織編物が提供せんとするものである。 【解決手段】本発明のポリエステルフィラメント織編物
は、ポリスルホン酸を主体とする化合物が1〜20%ow
f および、第4級アンモニウム塩が0.02〜10%ow
f 付与されたポリエステル織編物であって、かつ、吸放
湿パラメーター(△MR)が1%以上で、JIS L−
1094 B法による摩擦帯電圧が3kv未満で、菌数測
定法による菌数増減値差が1.6以上で、さらにアンモ
ニアの消臭率が80%以上であることを特徴とするもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸湿性および消臭
性のあるポリエステル使いフィラメント織編物に関す
る。さらに詳しくは、洗濯耐久性に優れた吸湿性、消臭
性、制電性、抗菌性などの優れた複合機能を有するポリ
エステルフィラメント織編物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に作業服には、形態安定性、機械
強度、耐薬品性、耐熱性、洗濯耐久性などに優れている
ことから、ポリエステル繊維が中心的に使用されてい
る。しかし、ポリエステル繊維は極めて吸湿率が低いた
め、作業服のように運動量が多く、かつ長時間にわたる
状態で着用される場合には、発汗によるムレやベタツキ
などの温熱的不快感や、汗や汗の中で繁殖する細菌によ
る臭いなどの臭気的不快感を生じやすい。さらに、電荷
を帯びやすく、摩擦帯電圧が高くなるため、放電衝撃に
よる不快感や製品への障害を起こしやすいなどの問題が
あった。
【0003】このような点で、天然繊維やセルロース系
合成繊維よりも劣り、作業服用途への進出は一部で制限
されているのが実情である。
【0004】この欠点を解消するため、たとえば特公昭
60−475号公報、実公昭60−40612号公報、
あるいは特開昭60−215835号公報に記載されて
いるように、平衡水分率(吸湿率)の高い繊維とポリエ
ステルとの混繊、合撚、引揃えなどにより布帛として吸
湿快適性を得んとする試みが提案されている。これらの
方法を用いることで確かに快適性は向上するものの、汗
や汗の中で繁殖する細菌による臭いなどの臭気的不快感
の解消効果は十分とはいえず、また、ポリエステルを染
色する際に一般に使用される分散染料によって汚染を生
じたり、同色性に劣ったり、ポリエステル本来の物理的
特性が失われるという問題点があった。また、ポリエス
テル/綿混合素材はポリエステル100%素材に比べ
て、形態安定性や摩耗耐久性に劣る傾向がある。形態安
定性については近年、形態安定加工技術が進みかなり改
善されているが、複雑な工程を経るため比較的高価な加
工技術であり、形態安定加工により綿の吸湿性が一部損
なわれているものも見受けられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリエステ
ルの特性である形態安定性、強度保持性や耐薬品性を具
備しながら、洗濯耐久性に優れた吸湿性、消臭性、制電
性、抗菌性などの複合機能を有する上に、着用感の快適
な衣料用生地、特に作業服地を提供するためのポリエス
テルフィラメント織編物を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、次のような手段を採用するものであ
る。すなわち、本発明のポリエステルフィラメント織編
物は、ポリスルホン酸を主体とする化合物が1〜20%
owf および、第4級アンモニウム塩が0.02〜10%
owf 付与されたポリエステル織編物からなり、吸放湿パ
ラメーター(△MR)が1%以上、JIS L−109
4 B法による摩擦帯電圧が3kv未満、菌数測定法によ
る菌数増減値差が1.6以上、さらにアンモニアの消臭
率が80%以上であることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、ポリエステルフィラメ
ント織編物の欠乏している特性である吸湿性、消臭性、
制電性および抗菌性などの複合機能を洗濯耐久性に優れ
た状態ですべく鋭意検討したところ、ポリスルホン酸化
合物と第4級アンモニウム塩とを同時に該フィラメント
織編物に付与すると、かかる課題を一挙に改善すること
を究明したものである。
【0008】かかる機能を同時に惹起させるためには、
該ポリエステルフィラメント織編物に対して、ポリスル
ホン酸化合物が1〜20%owf 、第4級アンモニウム塩
が0.02〜10%owf という特定量付与されているこ
とが重要である。
【0009】本発明において、ポリエステル織編物はポ
リエステル100%に限定されずポリエステルと天然繊
維やセルロース系合成繊維との混繊繊維を使用した織物
や天然繊維やセルロース系合成繊維と交織した織物など
何等限定されるものではない。
【0010】本発明において、ポリスルホン酸を主体と
する化合物とはビニルスルホン酸と架橋剤を共重合した
ものをいう。ビニルスルホン酸の具体例として、2−ア
クリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−ア
リオキシ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸、スチレ
ンスルホン酸ナトリウム、シソプレンスルホン酸ナトリ
ウム、スルホエチルメタクリレート、アリルスルホン酸
ナトリウム、メタリルスルホン酸ナトリウムなどを用い
ることができる。本発明ではこれらのモノマーを2種類
以上用いることも何等差し支えない。特に重合効率と吸
湿性の面から、2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸を用いるのが好ましい。
【0011】架橋剤としては、特に限定されるものでは
ないが、ジビニルモノマーやメチロール基を有するビニ
ルモノマーを用いるのが好ましく、例えば、N−メチロ
ールアクリルアミドやN−メチロールメタクリルアミド
などが好ましく用いられるが、特に好ましくは一般式
[I]で示されるポリエチレングリコールジアクリレー
トがよい。
【0012】
【化5】 (ここで、XはHまたはCH3 、mは1〜23を示
す。) かかるポリスルホン酸を主体とする化合物は、優れた風
合いと吸湿性を付与する観点から、1〜20%owf 、好
ましくは3〜10%owf の範囲で繊維に固着するもので
ある。1%owf に満たないと、十分な吸湿性を付与でき
ないという問題があり、20%owf を越えると風合が粗
硬になり、作業服としては適さないという問題がある。
【0013】本発明において用いる第4級アンモニウム
塩は、制電性と抗菌性を付与できる化合物であれば特に
制約を受けず用いることができるが、好ましくは下記一
般式[II]、[III ]および[IV]から選ばれた少なく
とも1種が含まれていることがよく、特に好ましくは、
少なくとも一般式[IV]で示される第4級アンモニウム
塩を含む場合に、優れた制電性と抗菌性および耐久性を
付与することができる。
【0014】
【化6】 (ここで、R6 はヤシ油を示す。)
【化7】 (ここで、Yはアクリル酸またはメタクリル酸を示
す。)
【化8】 (ここでR1 は炭素数6〜20のアルキル基、R2 は炭
素数1または2のアルキル基、R3 は炭素数1または2
のアルキル基、R4 は炭素数1または2のアルキル基、
5 はHまたはCH3 、nは1または2を示す。) 上記式[IV]で示される第4級アンモニウム塩の中で
も、R1 がオクチル、ノニル、デシル、ドデシル、テト
ラデジル、ペンタデジル、オクタデジル等の炭素数6〜
20のアルキル基であるものが好ましく、より好ましく
は炭素数8〜18のアルキル基であるものであり、さら
に好ましくは炭素数10〜12のアルキル基であるもの
である。炭素数5以下または21以上では抗菌力が不十
分となる傾向にある。
【0015】また、R2 、R3 、R4 は、それぞれ独立
に、メチルまたはエチルの炭素数1または2のアルキル
基であるものが好ましい。炭素数を3以上にすると粘度
が上昇して製造上好ましくない傾向にあり、また水に対
する溶解性が低くなる。一方、炭素数が0の場合、すな
わちHではアンモニアガスとなってアンモニウム塩でな
くなってしまう。また、R5 は、HまたはCH3 である
ものであり、炭素数を2以上にすると粘度が上昇して製
造上好ましくない傾向にあり、また水に対する溶解性が
低くなる。nは、1または2であるものが好ましい。す
なわち、リン原子が5価であり、そのうち2価を酸素が
占めているもので、残り3価を水酸基と式中二重結合を
有する特定の有機基とで分け合うものである。nが0で
は陰イオンがリン酸イオンとなり、二重結合を含む官能
基がなくなるため、ラジカル重合が起こりにくくなり耐
久性がなくなる傾向にある。一方、nが3ではリン原子
に結合する水酸基がなくなり、第4級アンモニウム塩で
なくなるため、制電性能と抗菌性能が著しく低下する傾
向にある。
【0016】かかる第4級アンモニウム塩は、優れた風
合いと吸湿性を付与する観点から、好ましくは0.02
〜10%owf 、さらに好ましくは0.05〜2%owf の
範囲で繊維に固着しているのがよい。
【0017】かかるポリスルホン酸を主体とする化合物
および該第4級アンモニウム塩を繊維に固着させる方法
としては、ポリスルホン酸および第4級アンモニウム塩
を同時に固着させる1段処理で行なう方法、あるいは、
ポリスルホン酸を先に固着させ、次いで第4級アンモニ
ウム塩を固着させる2段処理で行なう方法あるいは該2
段処理方法において、固着化合物を逆にしたものなど、
いずれの方法も使用することができる。
【0018】本発明において、ポリスルホン酸を主体と
する化合物および第4級アンモニウム塩を繊維に固着さ
せる具体的な方法としては、ラジカル重合に用いられる
方法であれば、あらゆる手段を用いることができる。例
えば、乾熱処理、スチーム処理、浸漬法、コールドバッ
チ法、マイクロ波処理、紫外線処理などを用いることが
できる。これらの手段は、単独で適用してもよいし、加
熱効率を高めるために、例えば、スチーム処理または乾
熱処理時にマイクロ波処理、または紫外線処理を併用す
るなどしてもよい。なお、空気中の酸素が存在すると重
合が進みにくくなるので、乾熱処理、マイクロ波処理、
紫外線処理の場合には、不活性ガス雰囲気下で処理する
のが好ましく、コールドバッチ法の場合にも、シール剤
で密閉するのが好ましい。
【0019】これらのラジカル重合方法の中では、スチ
ーム処理が重合効率および処理の安定性の観点から好ま
しい。スチーム処理は、常圧スチーム、過熱スチーム、
高圧スチームのいずれでもよいが、コスト面からは、常
圧スチーム、過熱スチームが好ましい。スチーム処理温
度は、好ましくは80〜180℃、さらに好ましくは1
00〜150℃である。スチーム処理時間は、1〜10
分程度でよい。なお、本発明においては、モノマーを重
合させる前に、風乾あるいは乾燥機などで予備乾燥して
もさしつかえない。
【0020】本発明に用いる重合開始剤としては、通常
のラジカル重合開始剤を使用できる。例えば、過硫酸ア
ンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化水素などの無機系
重合開始剤や、2,2´−3アゾビス(2−アミディノ
プロパン)ジハイドロクロライド、2,2´−3アゾビ
ス(N,N´−ジメチレンイソブチラミディン)ジハイ
ドロクロライド、2−(カルバモイラゾ)イソブチルニ
トリルなどの有機系重合開始剤を用いることができる。
また、過酸化ペンゾイル、アゾビスイソブチルニトリル
などの水不溶性重合開始剤をアニオン、ノニオンなどの
界面活性剤で乳化させて用いてもよい。コスト、取扱の
容易さの点から過硫酸アンモニウムが好ましく用いられ
る。さらに、重合効率を高めるために、重合開始剤とし
ての過酸化物と還元性物質を併用するいわゆるレドック
ス系重合開始剤を用いてもよい。また、本発明において
は、ポリスルホン酸を主体とする化合物および第4級ア
ンモニウム塩を固着させる方法として、上述したモノマ
ーの共重合に加えて、バインダー等で固着させる方法を
採用することもできる。かかるバインダーは、特に限定
されないが、中でもアクリル酸エステル系樹脂、ポリウ
レタン系樹脂、メラミン系樹脂、ポリエーテルエステル
ブロックコポリマー、ポリアミド系樹脂、シリコーン系
樹脂等が好ましい。これらのバインダーの中でも、シリ
コーン系樹脂が、洗濯耐久性、衣料の柔軟性を向上させ
るので好ましい。かかるシリコーン系樹脂の中でも、8
0℃以下の低温でも造膜性に優れたシリコーン系樹脂、
例えば、ヒドロキシオルガノポリシロキサンにアルコキ
シシランをカップリング剤として添加したものなどは特
に好ましく使用される。
【0021】本発明では、上述ポリスルホン酸のスルホ
ン酸基を、Zn2+、Cu2+、Ni+、Mn2+、Ag+
Fe2+からなる群より選ばれた少なくとも1種の金属イ
オンで置換させたものは、消臭性を著しく向上させる作
用を発揮するので好ましい。これら金属イオンに置換す
る方法としては、例えば、これら金属イオンを含んだ化
合物を含有した仕上加工剤に浸漬し、マングルで絞り、
乾燥する方法または浴中で50〜80℃の温度で1〜3
0分程度処理し、水洗、乾燥する方法等を用いることが
できる。かかる置換処理時に風合いを柔らかくするため
に、柔軟剤を併用することも好ましく行われる。また、
本発明においては、これら所定の金属イオンで置換され
た酸性基以外に、例えばH+ 、K+ 、Ma+ 、Ca2+
Mg2+、Al3+等の金属イオンで置換された酸性基が本
発明の目的を阻害しない範囲で一部含まれていても何等
さしつかえない。
【0022】本発明のポリエステルフィラメント織編物
は、かかる構成、つまりポリスルホン酸を主体とする化
合物および第4級アンモニウム塩を該織編物に固着させ
たのみでは、着用感の快適な衣料用生地を提供すること
はできない。すなわち、かかる化合物を固着して有して
いることは必須であるが、さらに該織編物が下記4種の
機能を同時に満足することが必須である。すなわち、 (A) 吸放湿パラメーター(△MR)が1%以上である。
【0023】(B) JIS L−1094 B法による摩
擦帯電圧が3kv未満である。
【0024】(C) 菌数測定法による菌数増減値差が1.
6以上である。
【0025】(D) アンモニアの消臭率が80%以上であ
る。
【0026】かかる特定な機能特性を該ポリエステルフ
ィラメント織編物が有していることによって、初めて上
述の課題を全て解決することができるものである。
【0027】まず、上述の吸放湿パラメーター(△M
R)が、1%に満たないと、吸湿率が低いため、肌から
の発汗によるムレやベタツキなどを防止することが困難
になるという問題があるので、好ましくは1.5%以
上、さらに好ましくは3%以上であるのが、着用時の快
適性の観点からよい。この吸放湿パラメーター(△M
R)の上限は特に限定されないが、風合いとの兼ね合い
から10%以下であることが好ましく、7%以下である
ことはより好ましい。なお、吸湿性に関しては、洗濯耐
久性に優れていることが好ましく、具体的には30回洗
濯後の吸放湿パラメーター(△MR)が洗濯前の、好ま
しくは50%以内、さらに好ましくは80%以内である
のがよい。
【0028】かかる吸放湿パラメーター(△MR)と
は、30℃×90%RHにおける吸湿率(MR2 )と2
0℃×65%RHにおける吸湿率(MR1 )との差で表
される(△MR(%)=MR2 −MR1 )値のことをい
うものである。
【0029】ここで、△MRは衣服着用時の衣服内の湿
気を外気に放出することにより快適性を得ることのドラ
イビングフォースであり、軽〜中作業あるいは軽〜中運
動を行った際の、30℃×90%RHに代表される衣服
温湿度と、20℃×65%RHに代表される外気温湿度
との吸湿率差を表す。
【0030】本発明では、吸湿性評価の尺度として、こ
の△MRをパラメーターとして用いる。△MRが大きけ
れば大きいほど吸放湿力が高く、着用時の快適性が良好
であることを表わしている。
【0031】次に、JIS L−1094 B法(摩擦
帯電圧測定法)による摩擦帯電圧は、従来のポリエステ
ルフィラメント織編物では、洗濯を繰り返すと、帯電防
止効果が低下する傾向があった。しかし、本発明のポリ
エステルフィラメント織編物にあっては、洗濯30回後
の摩擦帯電圧が3kv未満でなければ、着用時の快適性を
満足することはできない。ここで、洗濯1回とは、市販
の自動うずまき式電気洗濯機の洗濯槽に40±2℃の
0.2%弱アルカリ性合成洗剤液25リットルを入れ、
試験布と追加布の合計重量がやく500gとなるように
調整した後、洗濯5分、脱水30秒、すすぎ2分、脱水
30秒、すすぎ2分、脱水30秒という手順で行ったも
のをいう。また、すすぎは常温水を用い、オーバーフロ
ーさせながら行うものである。本発明のポリエステルフ
ィラメント織編物の洗濯30回後の摩擦帯電圧のより好
ましい値は、1kv未満(実質的に0kvである)であるこ
とが洗濯に対する耐久性の上からよい。
【0032】次に、繊維製品衛生加工協議会が用いてい
る抗菌性評価法(AATCC−100−1977に準ず
る)の菌数測定法による菌数増減値差が、1.6より小
さいと該ポリエステルフィラメント織編物の抗菌性が低
く、抗菌・防臭効果も低いという問題が惹起する。
【0033】さらに、アンモニアの消臭率は、実質的に
は80〜100%以内が好ましい。アンモニアの消臭率
が80%に満たないと汗の臭いを完全に吸い取る効果に
欠けるという問題が惹起する。該測定法については後述
の実施例の項で述べる。
【0034】本発明のポリエステルフィラメント織編物
は、前記ポリスルホン酸を主体とする化合物および第4
級アンモニウム塩を該織編物に固着させる構成に加え
て、上述機能を重畳させたことによって、優れた着用感
の快適な衣料用生地を提供することができ多ものであ
る。
【0035】本発明のポリエステルフィラメント織編物
は、まず、織物については、経糸および緯糸の織密度
が、それぞれ50〜250本/インチであって、経糸お
よび緯糸のうち少なくともいずれかにおいて、単糸繊度
0.1〜10デニール、総繊度75〜350デニールの
糸を用いており、さらに衣料生地、特に作業服地として
の強度を保つという意味から、かかる織物において、経
糸および緯糸のうち少なくともいずれかにおいて、引裂
き強力1000g以上である織物であることが好まし
い。
【0036】該織物の経糸および緯糸の織密度が、50
本/インチに満たないと、縫目ズレや着用時の目ズレが
起きやすくなる傾向がある。他方、経糸および緯糸の織
密度が250本/インチを越えると、織物が厚くかつ粗
硬となり、軽量感がそこなわれる傾向がある。
【0037】また、経糸および緯糸のうち少なくともい
ずれかの、単糸繊度が10デニールより太いと織物の風
合いが硬くなり、使用することが困難になる。また、製
織製や強力保持などの観点から単糸繊度は0.5デニー
ル以上であることが好ましい。経糸および/または緯糸
に単糸繊度が異なる異繊度フィラメント糸の混繊糸など
を用いてもよく、ソフトでハリのある織物を作製する観
点から好ましい。
【0038】経糸および緯糸のうち少なくともいずれか
一方の総繊度が75デニールに満たない場合は、ハリの
ない薄い織物になる傾向がある。一方、総繊度が350
デニールより大きくなると地厚で風合いの硬い織物とな
り使用することが困難になる。
【0039】かかる織物の組織は、平組織、綾組織、朱
子組織およびそれらの変化組織などの組織の織物を使用
することができるが、かかる織組織に何等限定されるも
のではない。
【0040】次に、本発明のポリエステル織編物の編物
については、経編地が好ましく使用され、かかる経編地
の密度では、ウェル方向が18〜40ウェル/インチ、
コース方向が30〜70コース/インチであってフロン
ト、ミドルおよびバック糸のうち少なくともいずれかに
おいて、単糸繊度0.1〜20デニール、総繊度15〜
350デニールの糸を用いて、かつ破裂強力が5kg以上
であるものが好ましく使用される。かかる経編地の密度
が18ウェル/インチおよび/または30コースに満た
ないと、生地の破裂強力が低く、地薄となり、衣料用生
地、特に作業服地としては風合いがやわらかくなりすぎ
る。他方、密度が40ウェル/インチおよび/または7
0コース/インチを越えると、生地が厚くなり、通気性
も悪くなり、軽量感がそこなわれる傾向がある。
【0041】また、単糸繊度が細くなると、糸割れが起
こりやすく、割れた単糸がガイドから外れてしまい、タ
テスジ等の品位欠点が発生し、そのたびに編機を停止せ
ねばならず編成が困難となり生産性を著しく低下させ
る。本発明の編地を構成する編糸は、好ましくは0.1
デニール以上、さらに好ましくは0.5デニール以上の
単糸繊度の繊維が、製編性や生地の強力等の観点から使
用され、さらにかかる編糸を単糸繊度が異なる異繊度フ
ィラメント糸の混繊糸などで構成すると、ソフトでハリ
のある経編地を作成することができる。
【0042】なお、糸の総繊度が15デニールに満たな
い場合は、編成難度が高くなり、糸切れ等の欠点を起こ
しやすくなり、生地の強度が低下する傾向を示すので、
好ましくは総繊度は20デニール以上の総繊度を有する
編糸がよい。一方総繊度が350デニールより大きくな
ると、編成時に針折れが起こりやすく、そのため生機に
穴ができる等の欠点ができ、生産性が低下してしまう。
また地厚で風合の硬い編み地となり使用することが困難
になる。また、生地の破裂強力が5kg未満であると使用
に耐える強度を保つことができなくなる。
【0043】かかるポリエステルフィラメント経編地
は、ハーフ、逆ハーフ、サテンおよびそれらの変化組織
など、またトリコット地、ラッセル地などの組織のもの
を使用することができ、組織に何等限定されるものでは
ない。
【0044】
【実施例】以下、実施例を用いて具体的に説明する。な
お、本発明における吸湿性・制電性・抗菌性については
上述した方法により測定した。引き裂き強力・破裂強力
・消臭性・風合いについては、以下の方法により測定し
た。
【0045】(引き裂き強力) JIS L−1096
D法(ペンジュラム法) (破裂強力B) JIS L−1018A法 (消臭性) 消臭性は、消臭率によって評価した。試料
3gおよび下記表1の濃度の4大悪臭ガスをそれぞれ5
00mlの洗浄瓶に入れ、下記表1の時間放置後、残留
ガス濃度を測定し、消臭率を次式より算出した。
【0046】消臭率=100−(残留ガス濃度)/(初
期ガス濃度)×100
【表1】 (風合い) 生地を掴んだときの感触で、非常に柔らか
い、柔らかい、やや硬い、硬い、非常に硬いの5段階で
評価した。
【0047】また、実施例の供試織物には以下の2種類
のものを用いた。
【0048】供試生地A:ポリエステル100%の15
0デニール、48フィラメント仮ヨリ加工糸を経糸に2
本、緯糸に2本を使用した、織物組織:2/2綾、経密
度が99本/インチ、緯密度が56本/インチの生機を
精練、乾熱セット、8%減量後、蛍光染料ミカホワイト
−MTN(日本化薬(株)製)0.2%owf を用いて常
法で染色し、洗浄、乾燥したものを使用した。
【0049】供試生地B:ポリエステル100%の15
0デニール、48フィラメント仮ヨリ加工糸を経糸に、
ポリエステルと綿を1:1の比率で混合紡績した34番
手双糸を緯糸に使用した、織物組織:2/2綾、経密度
が99本/インチ、緯密度が56本/インチの生機を精
練、乾熱セット、8%減量後、蛍光染料 ミカホワイト
−MTN(日本化薬(株)製)0.2%owf を用いて常
法で染色し、洗浄、乾燥したものを使用した。
【0050】実施例1 供試生地Aを下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞
り率50%なるように絞り、乾燥機で120℃・2分乾
燥した。
【0051】2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸:3wt% 一般式[I]においてX=CH3 ,n=9のモノマー:
0.6wt% N−メチロールアクリルアミド:0.2wt% 過硫酸アンモニウム:0.06wt% 乾燥後、100℃の過熱スチーマーで3分間処理し、硫
酸亜鉛7水和物5%owf を用いて、浴中で80℃・20
分(浴比1:20)処理し,湯水洗、乾燥した。次い
で、下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞り率50
%なるように絞り、乾燥機で160℃・2分乾燥セット
し、評価に供した。結果を表2に示す。
【0052】一般式[IV]においてR1 =ヤシ油、R2
5 =CH3 ,n=1(50%)/2(50%)のモノ
マー:0.2wt% 2,2´−アゾビス−ジハイドロクロライド:0.02
wt% 水溶性メラミン樹脂(有効成分80%):0.1wt% メラミン樹脂用触媒(有効成分35%):0.06wt
% 水溶性ウレタン樹脂(有効成分25%):1wt% ウレタン樹脂用触媒(有効成分25%):0.04wt
% 表2より、△MRはやや低いものの、未加工ポリエステ
ルの10倍あり、さらに消臭性、制電性、抗菌性ともに
十分な性能を持っていることが分かる。
【0053】実施例2 供試生地Aを下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞
り率50%なるように絞り、乾燥機で120℃・2分乾
燥した。
【0054】2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸:15wt% 一般式[I]においてX=CH3 ,n=9のモノマー:
3wt% N−メチロールアクリルアミド:1wt% 過硫酸アンモニウム:0.3wt% 乾燥後、100℃の過熱スチーマーで3分間処理し、硫
酸亜鉛7水和物5%owf を用いて、浴中で80℃・20
分(浴比1:20)処理し,湯水洗、乾燥した。次い
で、下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞り率50
%なるように絞り、乾燥機で160℃・2分乾燥セット
し、評価に供した。結果を表2に示す。
【0055】一般式[IV]においてR1 =ヤシ油、R2
5 =CH3 ,n=1(50%)/2(50%)のモノ
マー:1wt% 2,2´−アゾビス−ジハイドロクロライド:0.1w
t% 水溶性メラミン樹脂(有効成分80%):0.5wt% メラミン樹脂用触媒(有効成分35%):0.3wt% 水溶性ウレタン樹脂(有効成分25%):5wt% ウレタン樹脂用触媒(有効成分25%):0.2wt% 表2より、△MR、消臭性、制電性、抗菌性ともに十分
な性能を持っていることが分かる。
【0056】実施例3 供試生地Aを下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞
り率50%なるように絞り、乾燥機で120℃・2分乾
燥した。
【0057】2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸:45wt% 一般式[I]においてX=CH3,n=9のモノマー:
9wt% N−メチロールアクリルアミド:3wt% 過硫酸アンモニウム:0.9wt% 乾燥後、100℃の過熱スチーマーで3分間処理し、硫
酸亜鉛7水和物5%owf を用いて、浴中で80℃・20
分(浴比1:20)処理し,湯水洗、乾燥した。次い
で、下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞り率50
%なるように絞り、乾燥機で160℃・2分乾燥セット
し、評価に供した。結果を表2に示す。
【0058】一般式[IV]においてR1 =ヤシ油、R2
5 =CH3 ,n=1(50%)/2(50%)のモノ
マー:3wt% 2,2´−アゾビスホジハイドロクロライド:0.3w
t% 水溶性メラミン樹脂(有効成分80%):1.5wt% メラミン樹脂用触媒(有効成分35%):0.9wt% 水溶性ウレタン樹脂(有効成分25%):15wt% ウレタン樹脂用触媒(有効成分25%):0.6wt% 表2より、風合いはやや硬いものの、△MR、消臭性、
制電性、抗菌性ともに十分な性能を持っていることが分
かる。
【0059】実施例4 供試生地Aを下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞
り率50%なるように絞り、乾燥機で120℃・2分乾
燥した。
【0060】2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸:15wt% 一般式[I]においてX=CH3 ,n=9のモノマー:
3wt% N−メチロールアクリルアミド:1wt% 過硫酸アンモニウム:0.3wt% 乾燥後、100℃の過熱スチーマーで3分間処理し、硫
酸亜鉛7水和物5%owf を用いて、浴中で80℃・20
分(浴比1:20)処理し,湯水洗、乾燥した。次い
で、下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞り率50
%なるように絞り、乾燥機で160℃・2分乾燥セット
し、評価に供した。結果を表2に示す。
【0061】一般式[IV]においてR1 =ヤシ油、R2
5 =CH3 ,n=1(50%)/2(50%)のモノ
マー:15wt% 2,2´−アゾビス−ジハイドロクロライド:1.5w
t% 水溶性メラミン樹脂(有効成分80%):0.5wt% メラミン樹脂用触媒(有効成分35%):0.3wt% 水溶性ウレタン樹脂(有効成分25%):5wt% ウレタン樹脂用触媒(有効成分25%):0.2wt% 表2より、風合いはやや硬いものの、△MR、消臭性、
制電性、抗菌性ともに十分な性能を持っていることが分
かる。
【0062】実施例5 供試生地Aを下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞
り率50%なるように絞り、乾燥機で120℃・2分乾
燥した。
【0063】2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸:45wt% 一般式[I]においてX=CH3 ,n=9のモノマー:
9wt% N−メチロールアクリルアミド:3wt% 過硫酸アンモニウム:0.9wt% 乾燥後、100℃の過熱スチーマーで3分間処理し、硫
酸亜鉛7水和物5%owf を用いて、浴中で80℃・20
分(浴比1:20)処理し,湯水洗、乾燥した。次い
で、下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞り率50
%なるように絞り、乾燥機で160℃・2分乾燥セット
し、評価に供した。結果を表2に示す。
【0064】一般式[IV]においてR1 =ヤシ油、R2
5 =CH3 ,n=1(50%)/2(50%)のモノ
マー:0.05wt% 2,2´−アゾビス−ジハイドロクロライド:0.00
5wt% 水溶性メラミン樹脂(有効成分80%):0.5wt% メラミン樹脂用触媒(有効成分35%):0.3wt% 水溶性ウレタン樹脂(有効成分25%):5wt% ウレタン樹脂用触媒(有効成分25%):0.2wt% 表2より、風合いはやや硬く、制電性、抗菌性の洗濯耐
久性にやや劣るものの、△MR、消臭性ともに十分な性
能を持っていることが分かる。
【0065】実施例6 供試生地Aを下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞
り率50%なるように絞り、乾燥機で120℃・2分乾
燥した。
【0066】2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸:15wt% 一般式[I]においてX=CH3 ,n=9のモノマー:
3wt% N−メチロールアクリルアミド:1wt% 過硫酸アンモニウム:0.9wt% 一般式[IV]においてR1 =ヤシ油、R25 =C
3 ,n=1(50%)/2(50%)のモノマー:1
wt% 2,2´−アゾビス−ジハイドロクロライド:0.3w
t% 乾燥後、100℃の過熱スチーマーで3分間処理し、硫
酸亜鉛7水和物5%owf を用いて、浴中で80℃・20
分(浴比1:20)処理し,湯水洗、乾燥した。さら
に、乾燥機で180℃・1分乾燥セットし、評価に供し
た。結果を表2に示す。
【0067】表2より、二段階処理に比べると制電性、
抗菌性の洗濯耐久性にやや劣るものの、△MR、消臭
性、制電性、抗菌性ともに十分な性能を持っていること
が分かる。
【0068】実施例7 供試生地Bを下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞
り率50%なるように絞り、乾燥機で120℃・2分乾
燥した。
【0069】2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸:15wt% 苛性ソーダ(有効成分30%):9.6wt% 一般式[I]においてX=CH3 ,n=9のモノマー:
3wt% N−メチロールアクリルアミド:1wt% 過硫酸アンモニウム:0.3wt% 乾燥後、100℃の過熱スチーマーで3分間処理し、硫
酸亜鉛7水和物5%owf を用いて、浴中で80℃・20
分(浴比1:20)処理し,湯水洗、乾燥した。次い
で、下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞り率50
%なるように絞り、乾燥機で160℃・2分乾燥セット
し、評価に供した。結果を表2に示す。
【0070】一般式[IV]においてR1 =ヤシ油、R2
5 =CH3 ,n=1(50%)/2(50%)のモノ
マー:0.1wt% 2,2´−アゾビス−ジハイドロクロライド:0.1w
t% 水溶性メラミン樹脂(有効成分80%):0.5wt% メラミン樹脂用触媒(有効成分35%):0.3wt% 水溶性ウレタン樹脂(有効成分25%):5wt% ウレタン樹脂用触媒(有効成分25%):0.2wt% 綿混の場合、強酸性の処理液で処理を行うと綿が脆化し
てしまう。そのため、該処理液を苛性ソーダで中和する
ことにより、綿を脆化させることなく加工ができること
が表2より分かる。
【0071】比較例1 供試生地Aを下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞
り率50%なるように絞り、乾燥機で120℃・2分乾
燥した。
【0072】2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸:15wt% 一般式[I]においてX=CH3 ,n=9のモノマー:
3wt% N−メチロールアクリルアミド:1wt% 過硫酸アンモニウム:0.3wt% 乾燥後、100℃の過熱スチーマーで3分間処理し、湯
水洗、乾燥した。次いで、乾燥機で180℃・1分セッ
トし、評価に供した。結果を表2に示す。
【0073】表2より、第4級アンモニウム塩が付与さ
れていないと、制電性、抗菌性が不十分であることが分
かる。また、ポリスルホン酸のスルホン酸基がZn2+
Cu2+等の金属イオンに置換されていないため、硫化水
素、メチルメルカプタンに対する消臭性に欠ける。
【0074】比較例2 供試生地Aを下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞
り率50%なるように絞り、乾燥機で160℃・2分乾
燥セットし、評価に供した。結果を表2に示す。
【0075】一般式[IV]においてR1 =ヤシ油、R2
5 =CH3 ,n=1(50%)/2(50%)のモノ
マー:1wt% 2,2´−アゾビス−ジハイドロクロライド:0.1w
t% 水溶性メラミン樹脂(有効成分80%):0.5wt% メラミン樹脂用触媒(有効成分35%):0.3wt% 水溶性ウレタン樹脂(有効成分25%):5wt% ウレタン樹脂用触媒(有効成分25%):0.2wt% 表2より、ポリスルホン酸が付与されていないと、吸湿
性、消臭性が不十分であることが分かる。
【0076】比較例3 供試生地Aを下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞
り率50%なるように絞り、乾燥機で120℃・2分乾
燥した。
【0077】2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸:2.5wt% 一般式[I]においてX=CH3 ,n=9のモノマー:
0.5wt% N−メチロールアクリルアミド:0.17wt% 過硫酸アンモニウム:0.05wt% 乾燥後、100℃の過熱スチーマーで3分間処理し、硫
酸亜鉛7水和物5%owf を用いて、浴中で80℃・20
分(浴比1:20)処理し,湯水洗、乾燥した。次い
で、下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞り率50
%なるように絞り、乾燥機で160℃・2分乾燥セット
し、評価に供した。結果を表2に示す。
【0078】一般式[IV]においてR1 =ヤシ油、R2
5 =CH3,n=1(50%)/2(50%)のモノ
マー:1wt% 2,2´−アゾビス−ジハイドロクロライド:0.1w
t% 水溶性メラミン樹脂(有効成分80%):0.5wt% メラミン樹脂用触媒(有効成分35%):0.3wt% 水溶性ウレタン樹脂(有効成分25%):5wt% ウレタン樹脂用触媒(有効成分25%):0.2wt% 表2より、ポリスルホン酸の付着量が1%に満たない
と、本発明の目的である吸湿性が十分付与できないこと
が分かる。
【0079】比較例4 供試生地Aを下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞
り率50%なるように絞り、乾燥機で120℃・2分乾
燥した。
【0080】2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸:50wt% 一般式[I]においてX=CH3 ,n=9のモノマー:
10wt% N−メチロールアクリルアミド:3.3wt% 過硫酸アンモニウム:1wt% 乾燥後、100℃の過熱スチーマーで3分間処理し、硫
酸亜鉛7水和物5%owf を用いて、浴中で80℃・20
分(浴比1:20)処理し,湯水洗、乾燥した。次い
で、下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞り率50
%なるように絞り、乾燥機で160℃・2分乾燥セット
し、評価に供した。結果を表2に示す。
【0081】一般式[IV]においてR1 =ヤシ油、R2
5 =CH3 ,n=1(50%)/2(50%)のモノ
マー:1wt% 2,2´−アゾビス−ジハイドロクロライド:0.1w
t% 水溶性メラミン樹脂(有効成分80%):0.5wt% メラミン樹脂用触媒(有効成分35%):0.3wt% 水溶性ウレタン樹脂(有効成分25%):5wt% ウレタン樹脂用触媒(有効成分25%):0.2wt% 表2より、ポリスルホン酸の付着量が20%“越える
と、風合いが粗硬になり本発明の目的であるポリエステ
ル作業服には使用できない。
【0082】比較例5 供試生地Aを下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞
り率50%なるように絞り、乾燥機で120℃・2分乾
燥した。
【0083】2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸:20wt% 一般式[I]においてX=CH3 ,n=9のモノマー:
4wt% N−メチロールアクリルアミド:1.3wt% 過硫酸アンモニウム:0.4wt% 乾燥後、100℃の過熱スチーマーで3分間処理し、硫
酸亜鉛7水和物5%owf を用いて、浴中で80℃・20
分(浴比1:20)処理し,湯水洗、乾燥した。次い
で、下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞り率50
%なるように絞り、乾燥機で160℃・2分乾燥セット
し、評価に供した。結果を表2に示す。
【0084】一般式[IV]においてR1 =ヤシ油、R2
5 =CH3 ,n=1(50%)/2(50%)のモノ
マー:0.04wt% 2,2´−アゾビス−ジハイドロクロライド:0.00
4wt% 水溶性メラミン樹脂(有効成分80%):0.1wt% メラミン樹脂用触媒(有効成分35%):0.06wt
% 水溶性ウレタン樹脂(有効成分25%):1wt% ウレタン樹脂用触媒(有効成分25%):0.04wt
% 表2より、第4級アンモニウム塩の付着量が0.02%
に満たないと、本発明の目的である制電性および抗菌性
が十分付与できないことが分かる。
【0085】比較例6 供試生地Aを下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞
り率50%なるように絞り、乾燥機で120℃・2分乾
燥した。
【0086】2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸:15wt% 一般式[I]においてX=CH3 ,n=9のモノマー:
3wt% N−メチロールアクリルアミド:1wt% 過硫酸アンモニウム:0.3wt% 乾燥後、100℃の過熱スチーマーで3分間処理し、硫
酸亜鉛7水和物5%owf を用いて、浴中で80℃・20
分(浴比1:20)処理し,湯水洗、乾燥した。次い
で、下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞り率50
%なるように絞り、乾燥機で160℃・2分乾燥セット
し、評価に供した。結果を表2に示す。
【0087】一般式[IV]においてR1 =ヤシ油、R2
5 =CH3 ,n=1(50%)/2(50%)のモノ
マー:30wt% 2,2´−アゾビス−ジハイドロクロライド:3wt% 水溶性メラミン樹脂(有効成分80%):1.5wt% メラミン樹脂用触媒(有効成分35%):0.9wt% 水溶性ウレタン樹脂(有効成分25%):15wt% ウレタン樹脂用触媒(有効成分25%):0.6wt% 表2より、第4級アンモニウム塩の付着量を10%より
増やしても、制電性および抗菌性はこれ以上向上せず、
風合いが粗硬になることが分かる。
【0088】
【表2】 実施例8 実施例2で作製した本発明の複合機能付与ポリエステル
100%織物、未加工の供試生地A(ポリエステル10
0%織物)、さらに未加工の供試生地B(綿を約20%
含むポリエステル/綿織物)を用いてそれぞれワーキン
グブルゾンを縫製し、男性3名により、30℃×65%
RHの恒温恒湿室内で時速6kmの歩行運動を1時間行っ
た後、着用者の官能試験により快適性を評価した。その
評価結果を表3に示す。
【0089】
【表3】 表3より、本発明の複合機能付与ポリエステル100%
織物は、未加工の供試生地A、供試生地Bに比べあらゆ
る面で快適であることが実着用でも証明されたことが分
かる。
【0090】また、実施例の供試編物には以下の2種類
のものを用いた。
【0091】供試生地C:32ゲ−ジの3枚オサ仕様の
シングルトリコット機で、フロントオサにポリエステル
100%の50デニール、36フィラメント仮ヨリ加工
糸を総詰め、ミドルオサにポリエステル100%の15
0デニール、48フィラメント仮ヨリ加工糸を総詰め、
バックオサにポリエステル100%75デニ−ル、36
フィラメント仮ヨリ加工糸を同じく総詰めで使用し、ラ
ンナー速度がフロントオサは138cm/Rc、ミドル
オサは44.5cm/Rc、バックオサは164cm/
Rc、オサの動きがフロント1001、ミドル121
0、バック0011の組織である生機を作成した。該生
機を精練、乾熱セット、8%減量後、蛍光染料 ミカホ
ワイト−MTN(日本化薬(株)製)0.2%owf を用
いて常法で染色し、洗浄、乾燥した目付が205g/m
2 の経編地。
【0092】供試生地D:32ゲ−ジの3枚オサ仕様の
シングルトリコット機で、フロントオサにポリエステル
100%の50デニール、36フィラメント仮ヨリ加工
糸を総詰め、ミドルオサに綿100%の40番手糸を総
詰め、バックオサにポリエステル100%75デニ−
ル、36フィラメント仮ヨリ加工糸を同じく総詰めで使
用し、ランナー速度がフロントオサは138cm/R
c、ミドルオサは44.5cm/Rc、バックオサは1
64cm/Rc、オサの動きがフロント1001、ミド
ル1210、バック0011の組織である生機を作成し
た。該生機を精練、乾熱セット、8%減量後、蛍光染料
ミカホワイト−MTN(日本化薬(株)製)0.2%
owf を用いて常法で染色し、洗浄、乾燥した目付が20
0g/m2 の経編地。
【0093】実施例9 供試生地Cを下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞
り率50%なるように絞り、乾燥機で120℃・2分乾
燥した。
【0094】2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸:3wt% 一般式[I]においてX=CH3 ,n=9のモノマー:
0.6wt% N−メチロールアクリルアミド:0.2wt% 過硫酸アンモニウム:0.06wt% 乾燥後、100℃の過熱スチーマーで3分間処理し、硫
酸亜鉛7水和物5%owf を用いて、浴中で80℃・20
分(浴比1:20)処理し,湯水洗、乾燥した。次い
で、下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞り率50
%なるように絞り、乾燥機で160℃・2分乾燥セット
し、評価に供した。結果を表2に示す。
【0095】一般式[IV]においてR1 =ヤシ油、R2
5 =CH3 ,n=1(50%)/2(50%)のモノ
マー:0.2wt% 2,2´−アゾビス−ジハイドロクロライド:0.02
wt% 水溶性メラミン樹脂(有効成分80%):0.1wt% メラミン樹脂用触媒(有効成分35%):0.06wt
% 水溶性ウレタン樹脂(有効成分25%):1wt% ウレタン樹脂用触媒(有効成分25%):0.04wt
% 表4より、△MRはやや低いものの、未加工ポリエステ
ルの10倍あり、さらに消臭性、制電性、抗菌性ともに
十分な性能を持っていることが分かる。
【0096】実施例10 供試生地Cを下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞
り率50%なるように絞り、乾燥機で120℃・2分乾
燥した。
【0097】2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸:15wt% 一般式[I]においてX=CH3 ,n=9のモノマー:
3wt% N−メチロールアクリルアミド:1wt% 過硫酸アンモニウム:0.3wt% 乾燥後、100℃の過熱スチーマーで3分間処理し、硫
酸亜鉛7水和物5%owf を用いて、浴中で80℃・20
分(浴比1:20)処理し,湯水洗、乾燥した。次い
で、下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞り率50
%なるように絞り、乾燥機で160℃・2分乾燥セット
し、評価に供した。結果を表4に示す。 一般式[IV]においてR1=ヤシ油、R2〜5=C
3 ,n=1(50%)/2(50%)のモノマー:1
wt% 2,2´−アゾビス−ジハイドロクロライド:0.1w
t% 水溶性メラミン樹脂(有効成分80%):0.5wt% メラミン樹脂用触媒(有効成分35%):0.3wt% 水溶性ウレタン樹脂(有効成分25%):5wt% ウレタン樹脂用触媒(有効成分25%):0.2wt% 表4より、△MR、消臭性、制電性、抗菌性ともに十分
な性能を持っていることが分かる。
【0098】実施例11 供試生地Cを下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞
り率50%なるように絞り、乾燥機で120℃・2分乾
燥した。
【0099】2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸:45wt% 一般式[I]においてX=CH3 ,n=9のモノマー:
9wt% N−メチロールアクリルアミド:3wt% 過硫酸アンモニウム:0.9wt% 乾燥後、100℃の過熱スチーマーで3分間処理し、硫
酸亜鉛7水和物5%owf を用いて、浴中で80℃・20
分(浴比1:20)処理し,湯水洗、乾燥した。次い
で、下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞り率50
%なるように絞り、乾燥機で160℃・2分乾燥セット
し、評価に供した。結果を表4に示す。
【0100】一般式[IV]においてR1=ヤシ油、R2
〜5=CH3 ,n=1(50%)/2(50%)のモノ
マー:3wt% 2,2´−アゾビスホジハイドロクロライド:0.3w
t% 水溶性メラミン樹脂(有効成分80%):1.5wt% メラミン樹脂用触媒(有効成分35%):0.9wt% 水溶性ウレタン樹脂(有効成分25%):15wt% ウレタン樹脂用触媒(有効成分25%):0.6wt% 表4より、風合いはやや硬いものの、△MR、消臭性、
制電性、抗菌性ともに十分な性能を持っていることが分
かる。
【0101】比較例7 供試生地Cを下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞
り率50%なるように絞り、乾燥機で120℃・2分乾
燥した。
【0102】2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸:15wt% 一般式[I]においてX=CH3 ,n=9のモノマー:
3wt% N−メチロールアクリルアミド:1wt% 過硫酸アンモニウム:0.3wt% 乾燥後、100℃の過熱スチーマーで3分間処理し、硫
酸亜鉛7水和物5%owf を用いて、浴中で80℃・20
分(浴比1:20)処理し,湯水洗、乾燥した。次い
で、乾燥機で180℃・1分セットし、評価に供した。
結果を表4に示す。
【0103】表4より、第4級アンモニウム塩が付与さ
れていないと、制電性、抗菌性が不十分であることが分
かる。また、ポリスルホン酸のスルホン酸基がZn2+
Cu2+等の金属イオンに置換されていないため、硫化水
素、メチルメルカプタンに対する消臭性に欠ける。
【0104】比較例8 供試生地Cを下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞
り率50%なるように絞り、乾燥機で160℃・2分乾
燥セットし、評価に供した。結果を表4に示す。
【0105】一般式[IV]においてR1=ヤシ油、R2
〜5=CH3 ,n=1(50%)/2(50%)のモノ
マー:1wt% 2,2´−アゾビス−ジハイドロクロライド:0.1w
t% 水溶性メラミン樹脂(有効成分80%):0.5wt% メラミン樹脂用触媒(有効成分35%):0.3wt% 水溶性ウレタン樹脂(有効成分25%):5wt% ウレタン樹脂用触媒(有効成分25%):0.2wt% 表4より、ポリスルホン酸が付与されていないと、吸湿
性、消臭性が不十分であることが分かる。
【0106】比較例9 供試生地Cを下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞
り率50%なるように絞り、乾燥機で120℃・2分乾
燥した。
【0107】2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸:2.5wt% 一般式[I]においてX=CH3 ,n=9のモノマー:
0.5wt% N−メチロールアクリルアミド:0.17wt% 過硫酸アンモニウム:0.05wt% 乾燥後、100℃の過熱スチーマーで3分間処理し、硫
酸亜鉛7水和物5%owf を用いて、浴中で80℃・20
分(浴比1:20)処理し,湯水洗、乾燥した。次い
で、下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞り率50
%なるように絞り、乾燥機で160℃・2分乾燥セット
し、評価に供した。結果を表4に示す。
【0108】一般式[IV]においてR1=ヤシ油、R2
〜5=CH3 ,n=1(50%)/2(50%)のモノ
マー:1wt% 2,2´−アゾビス−ジハイドロクロライド:0.1w
t% 水溶性メラミン樹脂(有効成分80%):0.5wt% メラミン樹脂用触媒(有効成分35%):0.3wt% 水溶性ウレタン樹脂(有効成分25%):5wt% ウレタン樹脂用触媒(有効成分25%):0.2wt% 表4より、ポリスルホン酸の付着量が1%に満たない
と、本発明の目的である吸湿性が十分付与できないこと
が分かる。
【0109】
【表4】 実施例16 実施例10で作製した本発明の複合機能付与ポリエステ
ル100%経編地、未加工の供試生地C(ポリエステル
100%経編地)、さらに未加工の供試生地B(綿を約
20%含むポリエステル/綿経編地)を用いてそれぞれ
看護白衣を縫製し、女性5名により、30℃×65%R
Hの恒温恒湿室内で時速6kmの歩行運動を30分間行っ
た後、着用者の官能試験により快適性を評価した。その
評価結果を表5に示す。
【0110】
【表5】 表5より、本発明の複合機能付与ポリエステル100%
経編地は、未加工の供試生地A、供試生地Bに比べあら
ゆる面で快適であることが実着用でも証明されたことが
分かる。
【0111】
【発明の効果】本発明によれば、ポリエステルの長所で
ある形態安定性、機械強度、洗濯耐久性などを維持しな
がら、洗濯耐久性に優れた吸湿性、制電性、抗菌性、消
臭性などの複合機能を付与することにより、着用感の快
適なポリエステルフィラメント織編物が提供することが
できる。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリスルホン酸を主体とする化合物が1〜
    20%owf および、第4級アンモニウム塩が0.02〜
    10%owf 付与されたポリエステル織編物であって、か
    つ、該織編物が下記4種の機能を同時に満足することを
    特徴とするポリエステルフィラメント織編物。 (A) 吸放湿パラメーター(△MR)が1%以上である。 (B) JIS L−1094 B法による摩擦帯電圧が3
    kv未満である。 (C) 菌数測定法による菌数増減値差が1.6以上であ
    る。 (D) アンモニアの消臭率が80%以上である。
  2. 【請求項2】該ポリスルホン酸を主体とする化合物が、
    ビニルスルホン酸と架橋剤との共重合体である請求項1
    記載のポリエステルフィラメント織編物。
  3. 【請求項3】該架橋剤が、ジビニルモノマーおよびメチ
    ロール基を有するビニルモノマーである請求項2記載の
    ポリエステルフィラメント織編物。
  4. 【請求項4】該架橋剤が、一般式[I]で示されるポリ
    エチレングリコールジアクリレートである請求項3記載
    のポリエステルフィラメント織編物。 【化1】 (ここで、XはHまたはCH3 、mは1〜23を示
    す。)
  5. 【請求項5】該ポリスルホン酸を主体とする化合物が、
    2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸お
    よび架橋剤との共重合体であることを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載のポリエステルフィラメント織
    編物。
  6. 【請求項6】該ポリスルホン酸を主体とする化合物が、
    そのスルホン酸基がZn2+、Cu2+、Ni+ 、Mn2+
    Ag+ 、Fe2+からなる群より選ばれた少なくとも1種
    の金属イオンで置換されたものであることを特徴とする
    請求項1、2および5のいずれかに記載のポリエステル
    フィラメント織編物。
  7. 【請求項7】該第4級アンモニウム塩が、下記一般式
    [II]、[III ]および[IV]から選ばれた少なくとも
    1種であることを特徴とする請求項1記載のポリエステ
    ルフィラメント織編物。 【化2】 (ここで、R6 はヤシ油を示す。) 【化3】 (ここで、Yはアクリル酸またはメタクリル酸を示
    す。) 【化4】 (ここでR1 は炭素数6〜20のアルキル基、R2 は炭
    素数1または2のアルキル基、R3 は炭素数1または2
    のアルキル基、R4 は炭素数1または2のアルキル基、
    5 はHまたはCH3 、nは1または2を示す。)
  8. 【請求項8】該第4級アンモニウム塩が、少なくとも一
    般式[IV]を含むものである請求項1または7記載のポ
    リエステルフィラメント織編物。
  9. 【請求項9】該ポリエステル織編物が、織物であり、そ
    の経糸および緯糸の織密度が、それぞれ50〜250本
    /インチであって、経糸および緯糸のうち少なくともい
    ずれかにおいて、単糸繊度0.1〜10デニール、総繊
    度75〜350デニールの糸を用いてなり、かつ引裂き
    強力1000g以上であることを特徴とする請求項1記
    載のポリエステルフィラメント織編物。
  10. 【請求項10】該ポリエステル織編物が、経編地であ
    り、その経編地密度がウェル方向は18〜40ウェル/
    インチ、コ−ス方向は30〜70コース/インチであっ
    てフロント、ミドルおよびバック糸のうち少なくともい
    ずれかにおいて、単糸繊度0.1〜20デニール、総維
    度15〜350デニールの糸を用いてなり、かつ、破裂
    強力が5kg以上であることを特長とする請求項1記載の
    ポリエステルフィラメント織編物。
  11. 【請求項11】該ポリエステルフィラメント織編物が、
    衣料用生地である請求項1〜10のいずれかに記載のポ
    リエステルフィラメント織編物。
  12. 【請求項12】該衣料用生地が、作業服用である請求項
    11記載のポリエステルフィラメント織編物。
  13. 【請求項13】該作業服が、白衣または介護衣である請
    求項12記載のポリエステルフィラメント織編物。
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