JPH11172720A - バックホウ - Google Patents

バックホウ

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JPH11172720A
JPH11172720A JP9337567A JP33756797A JPH11172720A JP H11172720 A JPH11172720 A JP H11172720A JP 9337567 A JP9337567 A JP 9337567A JP 33756797 A JP33756797 A JP 33756797A JP H11172720 A JPH11172720 A JP H11172720A
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JP
Japan
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engine
protector
base frame
backhoe
swing base
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JP9337567A
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English (en)
Inventor
Masahiko Kobayashi
昌彦 小林
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Priority to FR9813849A priority patent/FR2772057B1/fr
Priority to DE19856375A priority patent/DE19856375A1/de
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 エンジンを覆うプロテクタは鋳物製で重量物
であったため、カウンタウエイトによりバランスを維持
していた。 【解決手段】 エンジン5を覆うプロテクタ20をプレ
ス成形製として軽量物としたためカウンタウエイトの必
要がなく、全重量としても軽量化した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックホウに係
り、より具体的には、後部ウエイト(カウンターウエイ
ト)を装備する必要がないバックホウに関する。
【0002】
【従来の技術】バックホウにおいて、旋回台(旋回台フ
レーム)の旋回バランスを保持して、掘削作業等を円滑
に行うため、旋回台フレーム(機体)に搭載したエンジ
ンの後方に、カウンターウエイト(後部ウエイト)を装
着しているのが一般的であり、例えば、実開平5−57
044号公報、特開平2−70835号公報、特開平9
−88125号公報等で種々の技術が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のバックホウにお
けるカウンターウエイトは、その機能からして鋳物製、
鋼・鉛等のように比重が重い(例えば特開平9−881
2号公報によれば、材料の比重が7.85kg/cm2
を越えているもの)ものとか、板金製の中空部に、コン
クリート等の充填物を詰め込んだもの等が主流であり、
バックホウ全体の重量(車重)が重くなっていた。
【0004】バックホウ、特に、街路地等の狭少空間で
の作業を行うバックホウにあっては、作業現場近くま
で、トラック等にバックホウを搭載して運搬して積降し
することが多く、車重が重くなると、この運搬、積降し
作業の迅速性が期待でき難いという課題があり、これ
は、最終的には工期の長期化を招くだけでなくトータル
経費も甚大となっていた。
【0005】また、カウンターウエイト(バランスウエ
イト)による車重の増加は、搭載エンジンの出力不足を
招き、作業性が低減するという重大な課題を招く一方、
この出力不足を補うため、大馬力のエンジンを搭載する
とすれば、エンジンの大型化と分厚いウエイトとによる
旋回台フレームを占める割合が多くなって、座席廻りの
操縦空間をその分だけは必然的に狭くなり、これ故、操
縦性能の低下につながるものであり、一方、旋回台フレ
ームを大型化して操縦空間を確保しようとすれば、旋回
半径が旋回台フレームの大型化によって大きくなり、小
廻り性能を低下させるものとなっていた。
【0006】更に、バックホウにあっては、エンジン、
エンジン補機であるラジエータ、エアークリーナ等の整
備・点検機会が多く、特に、ラジエータ廻りの整備・点
検頻度が多くなるが、その都度、重量物であるウエイト
を取外すことが重筋労働を招き、結局は、整備・点検性
の点でもウエイトは多くの課題をもっていたのである。
【0007】そこで本発明は、従来、不可欠とされてい
たウエイトを廃止しても、充分な旋回バランスを確保で
きるだけでなく、工期の短縮化、運搬・積降し作業の迅
速化、作業性能の向上並びに整備・点検の容易化が期待
できるバックホウを提供することが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の目的を
達成するために、次の技術的手段を講じている。すなわ
ち、請求項1に係るバックホウは、旋回台フレーム4に
搭載したエンジン5の後方を覆ってプレス成形製のプロ
テクタ20を設けていることを特徴とするものである。
【0009】このような構成を採用したことにより、旋
回台フレーム4の旋回中心より後方側に大出力のエンジ
ン5を搭載してこのエンジン5がウエイト代用となって
この後方をプレス成形製のプロテクタ20で覆うことに
より、旋回バランスは確保できるのであり、作業中に旋
回台フレーム4が全旋回したり、バックホウが走行した
ときの他物との衝突はプロテクタ20にてエンジン5等
を防護できるのである。
【0010】しかも、旋回台フレーム4に大型で大出力
のエンジン5を搭載してもこの後方を覆うプロテクタ2
0はプレス成形製であることから、薄物となって旋回台
フレーム4を占める割合いも大きくなることもなく、操
縦空間も充分に確保できるのである。更に、大型で大出
力のエンジン5を搭載してもプロテクタ20はプレス成
形製であることから、トータル車重は重くなることはな
く、これ故に、運搬・積降し作業の迅速化が期待できる
だけでなく、大出力エンジン5の搭載が可能となったこ
とから、作業性能(掘削性能、走行性能等を含む)が大
幅に向上できるのであり、プレス成形製のプロテクタ2
0であることから、軽量化されており、整備・点検も容
易となったのである。
【0011】また、従来の鋳物製ウエイトでは鋳肌が粗
面であることから、塗装仕上げも差程良くなく塗料の早
期ハゲ、褪色等があって商品価値が悪くなっていたの
を、プレス成形製のプロテクタ20では、鋳物に比較し
て表面は平滑性(鏡面仕上げ等)に富み、塗装仕上げも
良好となって商品価値の向上が期待できるのである。こ
こで、プレス成形製とは、材料SPCC、SPCEの板
材を、絞り加工等による板金製を初め、樹脂(強化プラ
スチックを含む)のプレス成形等を含むものであり、場
合によっては、板金と樹脂との複合材料のプレス成形で
あっても良いものである。
【0012】また、請求項2に係るバックホウにあって
は、前述した請求項1における前記プロテクタ20は、
左右方向中央部の第1要素29と、左右側部の第2・3
要素31,32とに分割されていることを特徴とするも
のである。このような構成を採用したことにより、プロ
テクタ20を構成する第1〜3要素29,30,31を
プレス成形によって精度良く、しかも、プレス力量が小
さなもとで製作可能となったのであり、第1〜3要素2
9,30,31を精度よく製作できたことによってその
組付けも精度良くできてエンジン5の後方を覆うのが正
確となったのである。
【0013】更に、請求項3に係るバックホウにあって
は、請求項2記載の第2・3要素30,31のいずれか
一方は、エンジン5のラジエータ24を覆っており、か
つ、着脱自在に装着されていることを特徴とするもので
ある。このような構成を採用したことにより、整備・点
検頻度が高いラジエータ24を覆っている第2・3要素
30,31のいずれか一方の着脱は軽快にできるし、プ
レス成形製であることからしても鋳物製に比べてその着
脱が軽快でラジエータ24の整備・点検が確実となって
エンジン5のオーバーヒートを防止できるのである。
【0014】また、請求項4に係るバックホウにあって
は、前述した請求項1〜3におけるプロテクタ20は、
エンジン5に面する裏側にリブ20Aを突隆形成してい
ることを特徴とするものである。このような構成を採用
したことにより、プレス成形製であるプロテクタ20
は、これが他物と衝突(接触)などしてもそれ自身の弾
性力によって衝突エネルギーを緩和吸収するのが確実で
あり、このとき、リブ20Aによる補強作用でプロテク
タ20の変形が防止できるし、リブ20Aは裏面に突隆
成形したことによって、リブ20Aの欠け等は防止でき
てエンジン5の確実な防護が可能となったのである。
【0015】更に、請求項5に係るバックホウは、旋回
台フレーム4に搭載したエンジン5の後方を覆ってプレ
ス成形製のプロテクタ20を設けているとともに、前記
エンジン5の上方を覆うボンネット21が備えられ、前
記プロテクタ20とボンネット21をロック解除自在に
するロック手段32が、左右方向中央付近に備えられて
いることを特徴とするものである。
【0016】このような構成を採用したことにより、プ
ロテクタ20とボンネット21とによるエンジン5の防
護が確実化となるし、エンジン5の放散する熱および騒
音は座席17等に伝播するのが少なくできるのに加え
て、ボンネット21とプロテクタ20との接合部位は整
然と接合(重ね合せ)できるし、ボンネット21を開放
することによってのエンジン5はもとよりその廻りの補
機のメンテナンスも良好となるのである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明に係る
バックホウの実施の形態について説明する。全体構成を
側面視で示している図1および背面視で示している図2
において、バックホウ1は左右一対のクローラで例示す
る走行装置2におけるトラックフレーム2A上に、旋回
軸受3を介して縦方向の旋回軸心X−Xを中心に全旋回
(360°)可能な旋回台フレーム4を備え、該旋回台
フレーム4にはエンジン5が搭載されている。
【0018】旋回台フレーム4の前側で左右方向のほぼ
中央部には旋回ブラケット6が備えられており、該旋回
ブラケット6にはブームブラケット7が縦軸廻りに枢支
されており、該ブームブラケット7にはブーム8の基部
が横軸廻りに起伏自在として連結されており、ブーム8
の先端にはアーム9を介してバケットで例示する作業具
10が備えられており、ここに、掘削装置11とされ、
ブームシリンダ12、アームシリンダ13およびバケッ
トシリンダ14によって掘削作業が可能とされている。
【0019】旋回台フレーム4上には、エンジン4の前
方側に操縦運転装置15が備えられており、該装置15
はキャノピー16で取囲まれているが、該キャノピー1
6に代替して乗降口ドアを有するキャビンを採用するこ
ともでき、前記操縦運転装置15は左右方向中央部付近
に配置した座席17とこの座席17の左右両側に配置し
た操縦ボックス18と、座席17の前方に配置した操縦
杆およびペダル装置19等によって構成されている。
【0020】掘削装置11を伸長動作(最大で掘削許容
アーチとなる)したときのバックホウ1の機体重心位置
Yは旋回軸心X−Xよりやや前方にあり、このときの前
後重量バランスを確保するため、エンジン5は旋回軸心
X−Xよりも後方側寄りで旋回台フレーム4上に搭載さ
れており、このエンジン5として大型で大出力のものを
採用することで当該エンジン5がウエイト(カウンタウ
エイト、バランスウエイト)の代用とされ、ここに、鋳
物製等の重量物であるウエイトが不要とされている。
【0021】エンジン5の後方は、プレス成形製のプロ
テクタ20で覆われているとともに、エンジン5の上方
は同じくプレス成形製のボンネット21で覆われてお
り、これによってバックホウ1が走行(前進、後進)し
たり、旋回動作したりしたときに、エンジン5およびこ
の補機(ラジエータ、オイルクーラ、マフラー、エアク
リーナ等)が障害物(壁、植込み等)に衝突乃至接触し
ようとするのを防護しているとともに、エンジン5等の
騒音が外部に放散されるのを防止し、併せて操縦運転装
置15の熱気環境劣化を防止しているのである。
【0022】ここで、ボンネット21は、エンジンカバ
ーであり、左右両側の前ボンネット22Aを有する固定
ボンネット22の後上部に図示しないヒンジを介して側
面視ほぼL字形の開閉ボンネット23を装着したもので
あり、固定ボンネット22は旋回台フレーム4から立設
した正背面視門形(アーチ形状)の機枠(図示せず)に
キャノピー16とともに支えられている。
【0023】ここで、プレス成形製とは、SPCC、S
PCE等の金属板材を絞り加工等によるプレス(冷間、
熱間を含む)したものを初め、ABS樹脂等の硬質樹
脂、強化プラスチック、複合材を加圧成形したものをい
い、鋳物製に比較して薄物でありながら仕上り面は平滑
性(鏡面仕上げ)となり、塗装等の仕上げが良好となる
ものである。
【0024】エンジン5は横置として搭載されており、
図2に示すようにラジエータ24、マフラー25、エア
ークリーナ26等のエンジン補機が付帯されており、ラ
ジエータ24のファンが起動することで図2の矢示のよ
うな排風(空気流れ)とされており、これ故、プロテク
タ20はその左立面部にヨロイ構造の吸気窓27が、右
立面部にヨロイ構造の排気窓28がそれぞれ形成されて
いる。
【0025】吸・排気窓27,28を有するプロテクタ
20はその全体の外郭形状が外向弯曲状の丸味を有して
おり、該プロテクタ20は左右両側部および中央部の全
体を一体成形したものでも良いが、左右方向中央部の第
1要素29と左右両側の第2・3要素30,31に分割
されており、このように、分割構成することにより、プ
レス成形精度が向上するし、プレス成形力量をおさえる
ことができるのである。
【0026】プロテクタ20を構成する第1〜3要素2
9,30,31については、図6〜図15を参照して後
述するが、第2・3要素30,31については、第3要
素31にマフラーの排気管挿通孔25Aが形成されてい
る点を除いて第2・3要素30,31はほぼ左右対称形
状であることから、以下では第2要素30について説明
し、共通部分は共通符号で示すことにする。
【0027】ボンネット21、すなわち、開閉ボンネッ
ト23とプロテクタ20は左右方向の中央部付近に備え
られているロック手段32によってロック解除自在とさ
れている。図3〜図5を参照すると、プロテクタ20と
ボンネット21は背面視(図2、図3参照)において上
下両縁33A,33Bがエンジン5およびこれらの補機
を覆うに足りる高さの下で互いに直線平行とされてお
り、ボンネット21の左右およびプロテクタ20の左右
下部はいずれも弯曲部34A,B,35A,Bとされて
おり、プロテクタ20の高さ方向中間部には帯状の膨出
部36が形成されているとともに、プロテクタ20とボ
ンネット21は図4で示すように平面視においてほぼU
字形状とされている。
【0028】更に、プロテクタ20の下辺部(膨出部3
6よりも下方部分)は、図5(1)で示すようにエンジ
ン5のオイルパン5Aを後方から覆いかつ旋回台フレー
ム4の下面とほぼ同一平面上に位置すべく前方に弯曲し
た弯曲部37とされており、プロテクタはプレス成形製
であって薄物であることからエンジン5等に近接して配
置されるようになっている。
【0029】プロテクタ20の第1要素29は膨出部3
6より下方に延伸されていて、この第1要素29の左右
にそれぞれ装着される第2・3要素30,31は、背面
視(図2および図3参照)において第1要素29よりも
上方に延伸する弯曲壁38を有する略L字形であり、こ
こに、プロテクタ20の上方にはボンネット21の嵌合
凹部39が形成されており、該嵌合凹部39にボンネッ
ト21が嵌入されてその接合部(嵌合凹部39の縁)に
は図示省略したが弾性チューブ、弾性U形テープ等の弾
性縁取体が装着されており、該接合部(突合せスキマ)
をシールするようになっている。
【0030】第2・3要素30,31の弯曲壁38には
それそれ吸・排気窓27,28が形成されており、第2
要素30はラジエータ24のファンおよび図5(1)で
示しているファン駆動ベルト40を初め図示省略したオ
イルクーラ等を覆っており、第3要素31はマフラー2
5および油圧ポンプ等を覆っている。図6および図7を
参照すると、第1要素29の詳細が示してあり、該第1
要素29は膨出部36と上下板面29A,29Bを一面
開放の箱形に絞り加工によってプレス成形しており、膨
出部36の左右にはボルト挿通孔41Aを有する平面視
L字形の取付ブラケット41が溶接(溶着)されている
とともに、一面開放部で膨出部36の裏側、すなわち、
エンジン5に面する側には左右方向に延伸してリブ20
Aが突隆形成されている。
【0031】これ故、第1要素29は膨出部36とリブ
20Aによってプレス成形製で軽量かつ薄物であるにも
拘らず剛性がアップしているとともに、弾性変形によっ
て外的エネルギーを吸収できるようになっているのであ
り、この第1要素29はボルト挿通孔41Aに挿通した
ボルト等によってエンジン5又は旋回台フレーム4より
延伸した固定部材(図示せず)に取着可能である。
【0032】第1要素29における上板面29Aの下面
にはロック手段32のロック片が係脱する被ロック片の
取付板29Cが固着されており、該取付板29Cに形成
した取付孔29Dにボルト42(図5(1)参照)を挿
通してL字形の被ロック片43が取付けてあり、取付孔
29Dを図7で示すように長孔にすることによって被ロ
ック片43が出退位置調節自在とされている。
【0033】ロック手段32は、図5(1)(2)で示
すように開閉ボンネット23の下部で左右方向中央部付
近に備えられていて、被ロック片43に弾性変形等を介
して係脱自在なロック片44を有し、このロック片44
は、キー孔32A(エンジンキー等)を差し込んで回動
することによって係脱自在となり、ロック解除した状態
で開閉ボンネット23を開放(上部のヒンジを支点に上
下動することによる開放のいずれでも良い)することに
よって、エンジン5の上部付近の点検・整備が可能とさ
れている。
【0034】なお、キー差込口32Aの上方には、ボン
ネット23を開放するときの把手45が凹設されてい
る。図8〜図15を参照すると、第2要素30と第3要
素31の詳細が示してあり、第2要素20はラジエータ
24(オイルクーラ等を含む)を覆っており、第3要素
31はマフラー25及び図示省略しているが油圧ポンプ
を覆うものであり、前述したように挿通孔25Aを形成
した以外は左右対称形状であることから、以下、第2要
素30について説明し、第3要素31については共通部
分は共通符号で示している。
【0035】第2要素30はプレス成形製であって、一
面(裏面側)が開口されて口縁46を立上り状にプレス
成形しており、膨出部36より下方の弯曲部(スカート
部)37は内方に弯曲しているとともに、膨出部36の
上方部分47には、上下方向に凹凸部48A,48Bを
形成することでその凹部48Aがヨロイ構造の吸気窓2
7(第3要素31では排気窓28)とされており、前後
方向に長い凹凸部48A,48Bによるリブ効果で剛性
を向上させているとともに、前後方向の中央部につなぎ
49を形成することによって上下方向の剛性が確保され
ている。
【0036】更に、凹部48Aのうち上段と下段にはボ
ルト挿通孔50Aを有する取付ブラケット50が裏面側
に溶接(溶着)されているとともに膨出部36の裏側に
はナット51Aを有する取付ブラケット51が溶接(溶
着)されており、ここに、第2要素30はボルト挿通孔
50Aに外側からボルト(図示せず)を挿通して取付ブ
ラケット50を介して図5(1)で示しているステー5
2にボルト締結することで着脱自在に取付けてあり、取
付ブラケット51はこれに固着したナット51Aにボル
トを介して図示省略のステーに着脱自在に取付けてあ
り、第2要素30は都合3個所でラジエータ24を覆っ
た状態でステーを介して旋回台フレーム4等に着脱自在
であり、このように、プロテクタ20が第1〜3要素2
9〜31の分割構成であることから、ラジエータ24、
マフラ25等の点検・整備は、第2・3要素29,30
を個々に取外すことで迅速かつ容易に可能となる。
【0037】すなわち、従来の鋳物製のように重量物か
らなるウエイト(プロテクタ)では、ラジエータ等の点
検・整備に当ってクレーン等でプロテクタを吊上げるこ
とで取外す必要があり、これでは工事現場での臨機応変
に点検・整備することが相当な困難をともなっていたの
を、本発明におけるプレス成形製のプロテクタ20であ
れば、軽量である故に工事現場での臨機応変な点検・整
備が可能であるし、しかも該プロテクタ20を第1〜3
要素29,30,31というように分割構成することで
第2・3要素30,31を個別に脱着できて点検・整備
が容易になったのである。
【0038】更に、従来の鋳物製プロテクタはこれを装
着するにはクレーン等が必要で、このプロテクタと協働
してエンジン等を覆うボンネット(エンジンカバー)と
の位置合せ(正確な組付け)も、重量物である故に調整
が困難であったのに対し、本発明におけるプレス成形製
プロテクタ20であれば、これでエンジン5等を覆うよ
うに装着することは軽量である故に容易であるし、特
に、プロテクタ20を第1〜3要素29,30,31と
分割構成し、その取付部であるボルト挿通孔41A,5
0A等を長孔としておくことによってボンネット21と
の取合調整(寸法合せ乃至位置合せ)も容易となるので
ある。
【0039】更に、取付ブラケット50はコ字形で凹部
48Aを跨いで溶着されている故に、凹部48Aを補強
したにも拘らず冷却風の流通には差程支障はなく、ま
た、上・下の取付ブラケット50を互いにリブ20Aに
て結合することにより剛性が向上し、プレス成形製で軽
量であるにも拘らず充分なプロテクト機能を発揮でき、
このとき、リブ20Aは図8等で示しているように金属
平板で構成してつなぎ49の裏面に重ね合せて溶着等す
ることで空気流通の障害となることもないのである。
【0040】本発明の実施の形態は以上の通りである
が、次のような設計変更は可能であるとともに、その適
用範囲も限定されるものではない。 :バックホウとは、ローダ等を含み、その形式は、旋
回台フレーム4を含む機体が全旋回したとき、走行装置
2間からはみ出ない所謂後方小旋回形にも適用できる
し、ブームがその中途において左右方向に平行リンクを
介してシフト可能な所謂超小旋回形にも適用可能であ
る。
【0041】:プロテクタ20はこの材料が板金であ
るときは、板厚2〜4mm(望ましくは3.0mm前
後)とすることが望ましいが、材料が硬質樹脂のとき
は、その板厚は5〜8mm程度とすることも可能であ
る。 :プロテクタ20は板金製・樹脂製のいずれであって
もその裏面側の全体又は必要箇所に断熱材、遮音材等を
貼着したり、一体成形したものであっても良い。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、軽
量化を図りつつ重量バランスは良好で、作業性能、整備
性等を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバックホウの側面図。
【図2】本発明に係るバックホウの背面図。
【図3】プロテクタとボンネットの関係を示す背面図。
【図4】図3の部分平面図。
【図5】プロテクタとボンネットの関係を示し、(1)
は側面図、(2)はロック手段の正面図。
【図6】プロテクタを構成する第1要素の背面図。
【図7】図6の平面図。
【図8】プロテクタを構成する第2要素の側面図。
【図9】図8の背面図。
【図10】図8の裏面図。
【図11】図8の平面図。
【図12】プロテクタを構成する第3要素の側面図。
【図13】図12の背面図。
【図14】図12の裏面図。
【図15】図12の平面図。
【符号の説明】
1 バックホウ 4 旋回台フレーム 5 エンジン 20 プロテクタ 21 ボンネット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回台フレーム(4)に搭載したエンジ
    ン(5)の後方を覆ってプレス成形製のプロテクタ(2
    0)を設けていることを特徴とするバックホウ。
  2. 【請求項2】 前記プロテクタ(20)は、左右方向中
    央部の第1要素(29)と、左右側部の第2・3要素
    (31)(32)とに分割されていることを特徴とする
    請求項1記載のバックホウ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の第2・3要素(30)
    (31)のいずれか一方は、エンジン(5)のラジエー
    タ(24)を覆っており、かつ、着脱自在に装着されて
    いることを特徴とするバックホウ。
  4. 【請求項4】 プロテクタ(20)は、エンジン(5)
    に面する裏側にリブ(20A)を突隆形成していること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のバックホ
    ウ。
  5. 【請求項5】 旋回台フレーム(4)に搭載したエンジ
    ン(5)の後方を覆ってプレス成形製のプロテクタ(2
    0)を設けているとともに、前記エンジン(5)の上方
    を覆うボンネット(21)が備えられ、前記プロテクタ
    (20)とボンネット(21)をロック解除自在にする
    ロック手段(32)が、左右方向中央付近に備えられて
    いることを特徴とするバックホウ。
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