JPH0988125A - 建設機械のカウンタウェイトおよびその製造方法 - Google Patents
建設機械のカウンタウェイトおよびその製造方法Info
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- JPH0988125A JPH0988125A JP9757896A JP9757896A JPH0988125A JP H0988125 A JPH0988125 A JP H0988125A JP 9757896 A JP9757896 A JP 9757896A JP 9757896 A JP9757896 A JP 9757896A JP H0988125 A JPH0988125 A JP H0988125A
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- Japan
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- counterweight
- construction machine
- lead
- plate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 旋回半径を小さくして狭隘な場所でも作業可
能になり、コンパクトで、美観の良い、安価で、リサイ
クルが容易な建設機械のカウンタウェイトおよびその製
造方法を提供する。 【解決手段】 上部旋回体の後部にカウンタウェイトを
備えた建設機械のカウンタウェイトにおいて、カウンタ
ウェイトは、一体に形成された外形形状の少なくとも一
面が外装を形成するとともに、材料の比重が7.85g
/cm3 を越えている。
能になり、コンパクトで、美観の良い、安価で、リサイ
クルが容易な建設機械のカウンタウェイトおよびその製
造方法を提供する。 【解決手段】 上部旋回体の後部にカウンタウェイトを
備えた建設機械のカウンタウェイトにおいて、カウンタ
ウェイトは、一体に形成された外形形状の少なくとも一
面が外装を形成するとともに、材料の比重が7.85g
/cm3 を越えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械のカウン
タウェイトおよびその製造方法に係わり、特には、油圧
ショベル等の建設機械の上部旋回体の後部に設けられた
カウンタウェイトの構造およびその製造方法に関する。
タウェイトおよびその製造方法に係わり、特には、油圧
ショベル等の建設機械の上部旋回体の後部に設けられた
カウンタウェイトの構造およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上部旋回体を有する油圧ショベルやクレ
ーン等の建設機械では作業時の安定性を向上するため
に、上部旋回体の後部にカウンタウェイトを搭載し、上
部旋回体の前方に装着された作業機に負荷が加わったと
きにも車体が動揺せずに安定した状態で作業が行えるよ
うにしている。このカウンタウェイトは最近はコストダ
ウンのために外部を鋼板で箱形に形成し、内部には鉄屑
や鉄鉱石、コンクリート、あるいは鉛等を充填したもの
が多く用いられている。
ーン等の建設機械では作業時の安定性を向上するため
に、上部旋回体の後部にカウンタウェイトを搭載し、上
部旋回体の前方に装着された作業機に負荷が加わったと
きにも車体が動揺せずに安定した状態で作業が行えるよ
うにしている。このカウンタウェイトは最近はコストダ
ウンのために外部を鋼板で箱形に形成し、内部には鉄屑
や鉄鉱石、コンクリート、あるいは鉛等を充填したもの
が多く用いられている。
【0003】カウンタウェイトの構造については、実開
昭62−26465号公報、実開平3−99065号公
報、特開平4−194128号公報、特開平4−120
321号公報、実開平4−30152号公報、実開平4
−122767号公報、実開平5−3567号公報、あ
るいは、実開平6−35298号公報により出願されて
いる。
昭62−26465号公報、実開平3−99065号公
報、特開平4−194128号公報、特開平4−120
321号公報、実開平4−30152号公報、実開平4
−122767号公報、実開平5−3567号公報、あ
るいは、実開平6−35298号公報により出願されて
いる。
【0004】実開昭62−26465号公報は、カウン
タウェイトの形状が、左右両側面の前方に突出した耳形
突出部分をもつ形状である。
タウェイトの形状が、左右両側面の前方に突出した耳形
突出部分をもつ形状である。
【0005】実開平3−99065号公報は、車体の上
部旋回体の後部に配置したエンジンボンネットの後方側
の下縁部にバランスウェイトを設け、ボンネットの両側
縁部にバランスウェイトを兼用したプロテクタを配置
し、上部旋回体に搭載されたエンジン等の保護を兼ねる
ようにしたものである。
部旋回体の後部に配置したエンジンボンネットの後方側
の下縁部にバランスウェイトを設け、ボンネットの両側
縁部にバランスウェイトを兼用したプロテクタを配置
し、上部旋回体に搭載されたエンジン等の保護を兼ねる
ようにしたものである。
【0006】特開平4−194128号公報は、箱の内
部に充填物を詰めて成るカウンタウェイトに関するもの
であり、箱の上方前方位置および上方後方位置に通気孔
を設け、エンジンの冷却風の一部を取り入れて内部充填
物の乾燥促進を行うものである。
部に充填物を詰めて成るカウンタウェイトに関するもの
であり、箱の上方前方位置および上方後方位置に通気孔
を設け、エンジンの冷却風の一部を取り入れて内部充填
物の乾燥促進を行うものである。
【0007】特開平4−120321号公報は、前面
板、後面板、上面板、下面板および左右の側面板により
中空構造に形成し、内部に充填物を詰めて成るカウンタ
ウェイトに関するものであり、後面板を複数に分割して
円弧状にプレス成形することにより全体の外観を向上す
るとともに、部品点数や溶接箇所を減らし、またプレス
を小型化してコストダウンを図るものである。
板、後面板、上面板、下面板および左右の側面板により
中空構造に形成し、内部に充填物を詰めて成るカウンタ
ウェイトに関するものであり、後面板を複数に分割して
円弧状にプレス成形することにより全体の外観を向上す
るとともに、部品点数や溶接箇所を減らし、またプレス
を小型化してコストダウンを図るものである。
【0008】実開平4−30152号公報は、機体の後
端部に作業装置とバランスする主ウエイトを装着し、そ
の主ウエイトに対して重量追加用の補助ウエイトを装着
するときの主ウエイトと補助ウエイトとの取り付け方が
示されている。
端部に作業装置とバランスする主ウエイトを装着し、そ
の主ウエイトに対して重量追加用の補助ウエイトを装着
するときの主ウエイトと補助ウエイトとの取り付け方が
示されている。
【0009】実開平4−122767号公報は、鋳物ま
たは板金構成のカウンタウェイト素材の表面を樹脂カバ
ーで覆い、カウンタウェイト素材と樹脂カバーとを締め
つけるボルトのうち、一部をカウンタウェイト素材側に
結合したプレートを介して締めつけたものである。
たは板金構成のカウンタウェイト素材の表面を樹脂カバ
ーで覆い、カウンタウェイト素材と樹脂カバーとを締め
つけるボルトのうち、一部をカウンタウェイト素材側に
結合したプレートを介して締めつけたものである。
【0010】実開平5−3567号公報は、鋼板で箱形
に形成し、内部に充填物を注入したカウンタウェイトに
関するものであり、鉄屑、鉄鉱石などの重量部材をカウ
ンタウェイト内部の後部板側に集合配置し、コンクリー
ト材など軽量部材を前部板側に充填して構成し、後方安
定モーメントを増大させるものである。
に形成し、内部に充填物を注入したカウンタウェイトに
関するものであり、鉄屑、鉄鉱石などの重量部材をカウ
ンタウェイト内部の後部板側に集合配置し、コンクリー
ト材など軽量部材を前部板側に充填して構成し、後方安
定モーメントを増大させるものである。
【0011】実開平6−35298号公報は、カウンタ
ウェイトの外枠を2分割のプラスチックで成形し、内部
に比較的比重の高い材料を充填した後に、分割面で接着
している構成としている。これにより、表面仕上げや塗
装工数を減らし、外観表面をきれいにしている。
ウェイトの外枠を2分割のプラスチックで成形し、内部
に比較的比重の高い材料を充填した後に、分割面で接着
している構成としている。これにより、表面仕上げや塗
装工数を減らし、外観表面をきれいにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在で
は、カウンタウェイトは次のようなものが望まれてい
る。 外形寸法がコンパクトで、かつ、重量の大きいもの
が要求されている。特に、上部旋回体を有する建設機械
においては、作業性の向上、操作性の向上のために旋回
体の旋回半径を小さくする必要から重量が大きいものが
要望されている。 振動、衝撃に強いものが要求されている。特に、油
圧ショベル等の建設機械においては、振動および衝撃が
高いためカウンタウェイトを旋回体に取付るときの強度
の高いものが要望されている。また、大型になるとカウ
ンタウェイトを着脱して搬送する必要があり、着脱回数
が増すため、取付部の強度の高いものが要望されてい
る。 外形美観が良く、かつ、外形にキズが付きにくいも
のが要求されている。特に、上部旋回体を有する建設機
械においては、旋回体が外部の障害物に干渉してキズが
付くためキズが付きにくいものが要望されている。ま
た、外形美観が良くするため、外装とカウンタウェイト
とのスキマにバラツキがないものが要望されている。 リサイクルに容易なものが要求されている。 安価なものが要求されている。 しかし、上記の要望に対して従来のカウンタウェイトで
は、それぞれの個別の要望に対して提供するものはある
が、組み合わせて要望を満たしたものはない。
は、カウンタウェイトは次のようなものが望まれてい
る。 外形寸法がコンパクトで、かつ、重量の大きいもの
が要求されている。特に、上部旋回体を有する建設機械
においては、作業性の向上、操作性の向上のために旋回
体の旋回半径を小さくする必要から重量が大きいものが
要望されている。 振動、衝撃に強いものが要求されている。特に、油
圧ショベル等の建設機械においては、振動および衝撃が
高いためカウンタウェイトを旋回体に取付るときの強度
の高いものが要望されている。また、大型になるとカウ
ンタウェイトを着脱して搬送する必要があり、着脱回数
が増すため、取付部の強度の高いものが要望されてい
る。 外形美観が良く、かつ、外形にキズが付きにくいも
のが要求されている。特に、上部旋回体を有する建設機
械においては、旋回体が外部の障害物に干渉してキズが
付くためキズが付きにくいものが要望されている。ま
た、外形美観が良くするため、外装とカウンタウェイト
とのスキマにバラツキがないものが要望されている。 リサイクルに容易なものが要求されている。 安価なものが要求されている。 しかし、上記の要望に対して従来のカウンタウェイトで
は、それぞれの個別の要望に対して提供するものはある
が、組み合わせて要望を満たしたものはない。
【0013】先ず、外形寸法がコンパクトで、かつ、重
量の大きいものが要求されていることについて説明す
る。図27は従来の油圧ショベルの側面図であり、図2
8は平面図である。下部走行体80には上部旋回体81
が搭載され、上部旋回体81の前部には作業機82が装
着され、後部にはカウンタウェイト83が装着されてい
る。いま、カウンタウェイト83の重量をW2、旋回中
心からカウンタウェイト83の重心までの距離をL2と
すると、後方安定モーメントM2は、 M2=W2×L2 であり、このモーメントM2の大きさは作業中に作業機
に負荷が加わっても安定した状態で作業できるように設
定されている。そのために、従来ではL2の値を大きく
とり車体の安定した状態を得ているが、これにより、図
28に示すように車体幅A2に比して旋回半径R2が大
幅に大きくなる。したがって、カウンタウェイトは専有
面積が小さくなっても、取り付け位置が車体中心より遠
くなり大きい旋回半径を必要とするため、狭隘な場所に
おいては上部旋回体の旋回が不可能となり、その結果作
業不能となる場合がある。また、R2を小さくするため
には大重量のカウンタウェイトによりW2を大きくする
必要があるが、現状の材料の組み合わせではカウンタウ
ェイトの占有体積が大きくなり、外観上あるいは狭い場
所に進入出来ない等の作業上、好ましくない問題があ
る。
量の大きいものが要求されていることについて説明す
る。図27は従来の油圧ショベルの側面図であり、図2
8は平面図である。下部走行体80には上部旋回体81
が搭載され、上部旋回体81の前部には作業機82が装
着され、後部にはカウンタウェイト83が装着されてい
る。いま、カウンタウェイト83の重量をW2、旋回中
心からカウンタウェイト83の重心までの距離をL2と
すると、後方安定モーメントM2は、 M2=W2×L2 であり、このモーメントM2の大きさは作業中に作業機
に負荷が加わっても安定した状態で作業できるように設
定されている。そのために、従来ではL2の値を大きく
とり車体の安定した状態を得ているが、これにより、図
28に示すように車体幅A2に比して旋回半径R2が大
幅に大きくなる。したがって、カウンタウェイトは専有
面積が小さくなっても、取り付け位置が車体中心より遠
くなり大きい旋回半径を必要とするため、狭隘な場所に
おいては上部旋回体の旋回が不可能となり、その結果作
業不能となる場合がある。また、R2を小さくするため
には大重量のカウンタウェイトによりW2を大きくする
必要があるが、現状の材料の組み合わせではカウンタウ
ェイトの占有体積が大きくなり、外観上あるいは狭い場
所に進入出来ない等の作業上、好ましくない問題があ
る。
【0014】このために、超小旋回型の小型の建設機械
が開発されているが、工事の短期化、あるいは、工事量
を増すために超小旋回型の大型の建設機械が開発が要望
されている。しかし、大型になると、上部旋回体の内蔵
されるエンジン、油圧機器等の部品が大きくなるため、
旋回半径を車体幅より小さく収めることは困難となって
いる。このために、出来る限り厚さが薄く、かつ、重量
が重く車体幅より小さい旋回半径に収まるカウンタウェ
イトが望まれている。また、油圧ショベル等の建設機械
では、掘削力の反力、旋回起動・停止時、あるいは、走
行時の振動等により、慣性力が10G(重力)位作用す
る場合もあり、強度の強いものが必要となる。また、出
来る限り厚さが薄く、かつ、重量が重く車体幅より小さ
い旋回半径に収まる超小旋回型の大型の建設機械のカウ
ンタウェイトは、製造時に車体幅の左右方向の端面が異
なる方向に曲がる捩じれが生じ易いため捩じれの少ない
ものが望まれる。また、同様に、車体幅の左右方向の端
面の長さが大きくなる開きが生じ易いため開きの少ない
ものが望まれる。
が開発されているが、工事の短期化、あるいは、工事量
を増すために超小旋回型の大型の建設機械が開発が要望
されている。しかし、大型になると、上部旋回体の内蔵
されるエンジン、油圧機器等の部品が大きくなるため、
旋回半径を車体幅より小さく収めることは困難となって
いる。このために、出来る限り厚さが薄く、かつ、重量
が重く車体幅より小さい旋回半径に収まるカウンタウェ
イトが望まれている。また、油圧ショベル等の建設機械
では、掘削力の反力、旋回起動・停止時、あるいは、走
行時の振動等により、慣性力が10G(重力)位作用す
る場合もあり、強度の強いものが必要となる。また、出
来る限り厚さが薄く、かつ、重量が重く車体幅より小さ
い旋回半径に収まる超小旋回型の大型の建設機械のカウ
ンタウェイトは、製造時に車体幅の左右方向の端面が異
なる方向に曲がる捩じれが生じ易いため捩じれの少ない
ものが望まれる。また、同様に、車体幅の左右方向の端
面の長さが大きくなる開きが生じ易いため開きの少ない
ものが望まれる。
【0015】次に、リサイクルの容易なものについて説
明する。特開平4−120321号公報、実開平5−3
567号公報、および、実開平6−35298号公報に
は、カウンタウェイトを中空構造に形成し、鉄屑、鉄鉱
石、コンクリート等内部に充填物を詰めているものが開
示されているが、これは、内部にリサイクルするものを
充填しているが、次に、カウンタウェイトをリサイクル
するときには、その内蔵物が問題になりリサイクルが困
難である。特に、現状の外部は鋼板で箱形に形成し、内
部には鉄屑や鉄鉱石、コンクリート等を充填したカウン
タウェイトでは、リサイクルするときは鋼板を破壊した
後に、鉄屑や鉄鉱石、コンクリート等を取り出す必要が
あり、工数、および費用がかかり適当ではない。また、
外形形状の大きい大型のカウンタウェイトで細かく分割
するのが困難である。
明する。特開平4−120321号公報、実開平5−3
567号公報、および、実開平6−35298号公報に
は、カウンタウェイトを中空構造に形成し、鉄屑、鉄鉱
石、コンクリート等内部に充填物を詰めているものが開
示されているが、これは、内部にリサイクルするものを
充填しているが、次に、カウンタウェイトをリサイクル
するときには、その内蔵物が問題になりリサイクルが困
難である。特に、現状の外部は鋼板で箱形に形成し、内
部には鉄屑や鉄鉱石、コンクリート等を充填したカウン
タウェイトでは、リサイクルするときは鋼板を破壊した
後に、鉄屑や鉄鉱石、コンクリート等を取り出す必要が
あり、工数、および費用がかかり適当ではない。また、
外形形状の大きい大型のカウンタウェイトで細かく分割
するのが困難である。
【0016】本発明は上記の問題点に着目してなされた
もので、旋回半径を小さくして狭隘な場所でも作業可能
になり、コンパクトで、美観の良い、安価で、リサイク
ルが容易な建設機械のカウンタウェイトおよびその製造
方法を提供することを目的としている。
もので、旋回半径を小さくして狭隘な場所でも作業可能
になり、コンパクトで、美観の良い、安価で、リサイク
ルが容易な建設機械のカウンタウェイトおよびその製造
方法を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る建設機械のカウンタウェイトの第1
の発明では、上部旋回体の後部にカウンタウェイトを備
えた建設機械のカウンタウェイトにおいて、一体に形成
された外形形状の少なくとも一面が外装を形成するとと
もに、材料の比重が7.85g/cm3 を越えているこ
とを特徴とする。これにより、従来の鋳物、鋼板に比べ
ると重さを大きくできるとともに、一体に形成されるた
めにリサイクルが容易になり、かつ、安価になる。ま
た、材料の比重を大きくすることにより遮音効果も向上
する。
めに、本発明に係る建設機械のカウンタウェイトの第1
の発明では、上部旋回体の後部にカウンタウェイトを備
えた建設機械のカウンタウェイトにおいて、一体に形成
された外形形状の少なくとも一面が外装を形成するとと
もに、材料の比重が7.85g/cm3 を越えているこ
とを特徴とする。これにより、従来の鋳物、鋼板に比べ
ると重さを大きくできるとともに、一体に形成されるた
めにリサイクルが容易になり、かつ、安価になる。ま
た、材料の比重を大きくすることにより遮音効果も向上
する。
【0018】第1の発明を主体とする第2の発明では、
外装となる外形形状の少なくとも一面にチル化処理、コ
ーテイング処理、溶射処理、あるいは、塗装等により硬
化処理が施されていることを特徴とする。これにより、
外形美観が良く、かつ、外形にキズが付きにくいものと
なる。
外装となる外形形状の少なくとも一面にチル化処理、コ
ーテイング処理、溶射処理、あるいは、塗装等により硬
化処理が施されていることを特徴とする。これにより、
外形美観が良く、かつ、外形にキズが付きにくいものと
なる。
【0019】第3の発明では、上部旋回体の後部にカウ
ンタウェイトを備えた建設機械のカウンタウェイトにお
いて、一体に形成されるとともに材料の比重が7.85
g/cm3 を越え、かつ、カウンタウェイトを上部旋回
体に取着する箇所、あるいは/および、カウンタウェイ
トの内部に補強材を有することを特徴とする。これによ
り、従来の鋳物、鋼板に比べると重さを大きくできる。
特に鉛は、面圧が約1.5kg/cm2 程度で塑性変形
を生ずるため、建設機械等の振動、衝撃が高い車両にお
いては取付部の強度を増している。また、大型車両で着
脱をたびたび繰り返すものにおいては、取付部の損傷を
防止している。また、内部には鋼材を補強材として挿入
することにより、捩じれ、変形に対する強度を増してい
る。
ンタウェイトを備えた建設機械のカウンタウェイトにお
いて、一体に形成されるとともに材料の比重が7.85
g/cm3 を越え、かつ、カウンタウェイトを上部旋回
体に取着する箇所、あるいは/および、カウンタウェイ
トの内部に補強材を有することを特徴とする。これによ
り、従来の鋳物、鋼板に比べると重さを大きくできる。
特に鉛は、面圧が約1.5kg/cm2 程度で塑性変形
を生ずるため、建設機械等の振動、衝撃が高い車両にお
いては取付部の強度を増している。また、大型車両で着
脱をたびたび繰り返すものにおいては、取付部の損傷を
防止している。また、内部には鋼材を補強材として挿入
することにより、捩じれ、変形に対する強度を増してい
る。
【0020】第1の発明乃至第3の発明を主体とする第
4の発明では、カウンタウェイトの材料が鉛である。こ
れにより、カウンタウェイトの材料には鉛を用いること
により安価にできるとともに、カウンタウェイト全体の
小型化が可能となる。これに伴い制作に必要な鋳型や、
補助材も小型化ができる。
4の発明では、カウンタウェイトの材料が鉛である。こ
れにより、カウンタウェイトの材料には鉛を用いること
により安価にできるとともに、カウンタウェイト全体の
小型化が可能となる。これに伴い制作に必要な鋳型や、
補助材も小型化ができる。
【0021】第5の発明では、上部旋回体の後部にカウ
ンタウェイトを備えた建設機械のカウンタウェイトにお
いて、外形形状の少なくとも一面が外装となる外側のカ
ウンタウェイトと、外装となる反対側に内設され外側の
カウンタウェイトと一体に形成された内側のカウンタウ
ェイトとからなることを特徴とする。これにより、外側
のカウンタウェイトと内側のカウンタウェイトとに分け
ることにより、リサイクルが容易になり、かつ、安価に
なる。例えば、外側のカウンタウェイトは鋼材あるいは
高分子材料で形成し、内側のカウンタウェイトを鉛で形
成することにより、リサイクル時に温度を約470℃か
ら480℃に上げることで鉛が溶融するため、リサイク
ルが容易にできる。また、外側のカウンタウェイトを鋼
材、あるいは、高分子材料で形成することにより、外形
美観が良くなる。
ンタウェイトを備えた建設機械のカウンタウェイトにお
いて、外形形状の少なくとも一面が外装となる外側のカ
ウンタウェイトと、外装となる反対側に内設され外側の
カウンタウェイトと一体に形成された内側のカウンタウ
ェイトとからなることを特徴とする。これにより、外側
のカウンタウェイトと内側のカウンタウェイトとに分け
ることにより、リサイクルが容易になり、かつ、安価に
なる。例えば、外側のカウンタウェイトは鋼材あるいは
高分子材料で形成し、内側のカウンタウェイトを鉛で形
成することにより、リサイクル時に温度を約470℃か
ら480℃に上げることで鉛が溶融するため、リサイク
ルが容易にできる。また、外側のカウンタウェイトを鋼
材、あるいは、高分子材料で形成することにより、外形
美観が良くなる。
【0022】第5の発明を主体とする第6の発明では、
外側のカウンタウェイトに対して内側のカウンタウェイ
トが、鋳込、接着、あるいは、結合組立てされているこ
とを特徴とする。これにより、第5の発明と同様な効果
とともに、製造が簡単になる。
外側のカウンタウェイトに対して内側のカウンタウェイ
トが、鋳込、接着、あるいは、結合組立てされているこ
とを特徴とする。これにより、第5の発明と同様な効果
とともに、製造が簡単になる。
【0023】第5の発明あるいは第6の発明を主体とす
る第7の発明では、内側のカウンタウェイトは材料の比
重が7.85g/cm3 を越えていることを特徴とす
る。これにより、第2の発明と同様な効果が得られ、従
来の鋳物、鋼板に比べると重さを大きくできる。また、
カウンタウェイト全体の小型化が可能となり、これに伴
い制作に必要な鋳型や、補助材も小型化ができる。
る第7の発明では、内側のカウンタウェイトは材料の比
重が7.85g/cm3 を越えていることを特徴とす
る。これにより、第2の発明と同様な効果が得られ、従
来の鋳物、鋼板に比べると重さを大きくできる。また、
カウンタウェイト全体の小型化が可能となり、これに伴
い制作に必要な鋳型や、補助材も小型化ができる。
【0024】第5の発明、第6の発明あるいは第7の発
明を主体とする第8の発明では、内側のカウンタウェイ
トの材料は鉛とし、外側のカウンタウェイトの鋼板に鋳
込み、または、外側のカウンタウェイトの鋼板あるいは
高分子材料に接着あるいは結合して組立てて形成された
ことを特徴とする。これにより、第1の発明、第4の発
明、および、第5の発明と同様な効果が得られる。
明を主体とする第8の発明では、内側のカウンタウェイ
トの材料は鉛とし、外側のカウンタウェイトの鋼板に鋳
込み、または、外側のカウンタウェイトの鋼板あるいは
高分子材料に接着あるいは結合して組立てて形成された
ことを特徴とする。これにより、第1の発明、第4の発
明、および、第5の発明と同様な効果が得られる。
【0025】第5の発明乃至第8の発明を主体とする第
9の発明では、内側のカウンタウェイトは、上部旋回体
に取着する箇所、あるいは/および、内部に補強材を有
することを特徴とする。これにより、第3の発明と同様
な効果が得られる。
9の発明では、内側のカウンタウェイトは、上部旋回体
に取着する箇所、あるいは/および、内部に補強材を有
することを特徴とする。これにより、第3の発明と同様
な効果が得られる。
【0026】第5の発明を主体とする第10の発明で
は、外側のカウンタウェイトは、外形形状の少なくとも
一面が凹部形状の鋼板とし、かつ、凹部形状の上面板と
下面板とのそれぞれの内側間を繋ぐ少なくとも2個以上
の縦補強材と、縦補強材の少なくとも2個に固着される
複数の横補強材と、凹部形状の空間に鋳込まれ縦補強材
および横補強材を被覆する鉛材料とからなることを特徴
とする。これにより、第3の発明および第8の発明と同
様な効果が得られる。鉛材料が横補強材と縦補強材とを
被覆することにより、捩じれ、開き等の変形に対する強
度を増している。
は、外側のカウンタウェイトは、外形形状の少なくとも
一面が凹部形状の鋼板とし、かつ、凹部形状の上面板と
下面板とのそれぞれの内側間を繋ぐ少なくとも2個以上
の縦補強材と、縦補強材の少なくとも2個に固着される
複数の横補強材と、凹部形状の空間に鋳込まれ縦補強材
および横補強材を被覆する鉛材料とからなることを特徴
とする。これにより、第3の発明および第8の発明と同
様な効果が得られる。鉛材料が横補強材と縦補強材とを
被覆することにより、捩じれ、開き等の変形に対する強
度を増している。
【0027】第5の発明を主体とする第11の発明で
は、外側のカウンタウェイトは、外形形状の少なくとも
一面が凹部形状の鋼板とし、かつ、凹部形状の下部側に
カウンタウェイトを上部旋回体に取着するためのウェイ
ト装着用部材と、凹部形状の上面板とウェイト装着用部
材とのそれぞれの内側間を繋ぐ少なくとも2個以上の縦
補強材と、縦補強材の少なくとも2個に固着される複数
の横補強材と、凹部形状の空間に鋳込まれ縦補強材およ
び横補強材を被覆する鉛材料とからなることを特徴とす
る。これにより、第3の発明、第8の発明、および第1
0の発明と同様な効果が得られる。
は、外側のカウンタウェイトは、外形形状の少なくとも
一面が凹部形状の鋼板とし、かつ、凹部形状の下部側に
カウンタウェイトを上部旋回体に取着するためのウェイ
ト装着用部材と、凹部形状の上面板とウェイト装着用部
材とのそれぞれの内側間を繋ぐ少なくとも2個以上の縦
補強材と、縦補強材の少なくとも2個に固着される複数
の横補強材と、凹部形状の空間に鋳込まれ縦補強材およ
び横補強材を被覆する鉛材料とからなることを特徴とす
る。これにより、第3の発明、第8の発明、および第1
0の発明と同様な効果が得られる。
【0028】第10の発明あるいは第11の発明を主体
とする第12の発明では、外側のカウンタウェイトは、
カウンタウェイトの外装となる外形形状の一面は上部旋
回体の幅方向および上下方向に曲面よりなり、かつ、鉛
材料は鋳込みであることを特徴とする。これにより、鉛
材料は鋳込むことで外側のカウンタウェイトと鉛とが緊
密に接着するとともに、カウンタウェイトには上下方向
に曲面を持たせたので剛性が向上し、捩じれ、開き等の
変形が減少する。また、鉛を用いることによりカウンタ
ウェイトの外形形状が小型になるとともに、鉛材料を鋳
込むことにより鉛とカウンタウェイトの鋼板とが緊密に
接着するので、振動および旋回慣性力の大きい大型の建
設機械においても薄い鋼板が採用できる。このため、プ
レス成形あるいはロール成形が可能となり、上部旋回体
の幅方向に曲面を持たせることができ、大型の建設機械
においても超小旋回型の車両ができる。
とする第12の発明では、外側のカウンタウェイトは、
カウンタウェイトの外装となる外形形状の一面は上部旋
回体の幅方向および上下方向に曲面よりなり、かつ、鉛
材料は鋳込みであることを特徴とする。これにより、鉛
材料は鋳込むことで外側のカウンタウェイトと鉛とが緊
密に接着するとともに、カウンタウェイトには上下方向
に曲面を持たせたので剛性が向上し、捩じれ、開き等の
変形が減少する。また、鉛を用いることによりカウンタ
ウェイトの外形形状が小型になるとともに、鉛材料を鋳
込むことにより鉛とカウンタウェイトの鋼板とが緊密に
接着するので、振動および旋回慣性力の大きい大型の建
設機械においても薄い鋼板が採用できる。このため、プ
レス成形あるいはロール成形が可能となり、上部旋回体
の幅方向に曲面を持たせることができ、大型の建設機械
においても超小旋回型の車両ができる。
【0029】第10の発明、第11の発明、あるいは第
12の発明を主体とする第13の発明では、外側のカウ
ンタウェイトの前方内側で、かつ、外側のカウンタウェ
イトに固設された内側のカウンタウェイトとなる内面板
を有することを特徴とする。これにより、内面板により
鉛が保持されるので、鉛が内側に飛び出すことが無くな
るとともに、外側のカウンタウェイトと内面板とが一体
になるので剛性が増し、捩じれ、開き等の変形が減少す
る。
12の発明を主体とする第13の発明では、外側のカウ
ンタウェイトの前方内側で、かつ、外側のカウンタウェ
イトに固設された内側のカウンタウェイトとなる内面板
を有することを特徴とする。これにより、内面板により
鉛が保持されるので、鉛が内側に飛び出すことが無くな
るとともに、外側のカウンタウェイトと内面板とが一体
になるので剛性が増し、捩じれ、開き等の変形が減少す
る。
【0030】第1の発明乃至第13の発明を主体とする
第14の発明では、カウンタウェイトの内側に、着脱可
能な補助カウンタウェイトを備えたことを特徴とする。
これにより、建設機械にいろいろな装着されるアタッチ
メント等のスペックに合わせてカウンタウェイトの重さ
を調整でき作業時の安定性が向上するとともに、多種類
の大きなカウンタウェイトを製造する必要がなくなり安
価にできる。また、様々なアタッチメントが装着される
大型機種においても、補助カウンタウェイトをカウンタ
ウェイトに装着するだけで車両のバランスが良くなる。
このため、車両の変更部分が少なくなるとともに、変更
部品がなくなり部品の管理工数が節減でき、車両を安価
に製造できる。また、補助カウンタウェイトを装着する
だけであるから現場でアタッチメントに対応してカウン
タウェイトの変更が容易に対応できる。
第14の発明では、カウンタウェイトの内側に、着脱可
能な補助カウンタウェイトを備えたことを特徴とする。
これにより、建設機械にいろいろな装着されるアタッチ
メント等のスペックに合わせてカウンタウェイトの重さ
を調整でき作業時の安定性が向上するとともに、多種類
の大きなカウンタウェイトを製造する必要がなくなり安
価にできる。また、様々なアタッチメントが装着される
大型機種においても、補助カウンタウェイトをカウンタ
ウェイトに装着するだけで車両のバランスが良くなる。
このため、車両の変更部分が少なくなるとともに、変更
部品がなくなり部品の管理工数が節減でき、車両を安価
に製造できる。また、補助カウンタウェイトを装着する
だけであるから現場でアタッチメントに対応してカウン
タウェイトの変更が容易に対応できる。
【0031】第15の発明では、上部旋回体の後部に配
置され鋼板材よりなる箱形形状で、かつ、箱形内に充填
材を挿入した建設機械のカウンタウェイトにおいて、箱
形の構成は、上部旋回体の幅方向および上下方向に曲率
半径を有し、かつ、ロール成形にて加工した外側のカウ
ンタウェイトの外面板と、平面視で底辺に直線部を有す
るV字形状で、かつ、端部が外面板の端部に固着された
内面板と、外側のカウンタウェイトと内面板との間の上
側を遮蔽する上面板と、外面板と内面板との間の下側を
遮蔽する下面板および上部旋回体に取着するためのウェ
イト装着用部材と、上部板とウェイト装着用部材とのそ
れぞれの内側間を繋ぐ少なくとも2個以上の縦補強材
と、縦補強材の少なくとも2個に固着される複数の横補
強材とからなり、また、箱形内への充填材は鉛材料から
なることを特徴とする。これにより、外装となる外面板
をロール成形にて加工することにより、外形美観が向上
するとともに、円弧を持つ大型のカウンタウェイトの曲
面の加工が容易に制作可能となり、かつ、安価にでき
る。このため、大型の建設機械の超小旋回型の車両がで
きる。また、内側の内面板は直線部を有するV字形状と
したので、エンジン、油圧機器等を配置が容易になると
ともに、エンジン、油圧機器等を外装となる外面板でき
れいに覆うことができる。また、縦補強材と横補強材と
を設けるとともに、互いに結合したため剛性が増すの
で、捩じれ、開き等の変形に対する強度が増し、大型の
建設機械用のカウンタウェイトにおいても捩じれ、開き
等の加工誤差が低減し、外装との合わせ目の段差、ズレ
が少なくなり外形美観が向上するとともに、車体への装
着が容易になる。また、車体への装着はウェイト装着用
部材により行うので、薄い鋼板と鉛を用いたカウンタウ
ェイトを装着した大型の建設機械等の振動、衝撃が高い
車両においても、取付部の強度が増しているので耐久性
が向上するとともに、カウンタウェイトの着脱をたびた
び繰り返すことができる。
置され鋼板材よりなる箱形形状で、かつ、箱形内に充填
材を挿入した建設機械のカウンタウェイトにおいて、箱
形の構成は、上部旋回体の幅方向および上下方向に曲率
半径を有し、かつ、ロール成形にて加工した外側のカウ
ンタウェイトの外面板と、平面視で底辺に直線部を有す
るV字形状で、かつ、端部が外面板の端部に固着された
内面板と、外側のカウンタウェイトと内面板との間の上
側を遮蔽する上面板と、外面板と内面板との間の下側を
遮蔽する下面板および上部旋回体に取着するためのウェ
イト装着用部材と、上部板とウェイト装着用部材とのそ
れぞれの内側間を繋ぐ少なくとも2個以上の縦補強材
と、縦補強材の少なくとも2個に固着される複数の横補
強材とからなり、また、箱形内への充填材は鉛材料から
なることを特徴とする。これにより、外装となる外面板
をロール成形にて加工することにより、外形美観が向上
するとともに、円弧を持つ大型のカウンタウェイトの曲
面の加工が容易に制作可能となり、かつ、安価にでき
る。このため、大型の建設機械の超小旋回型の車両がで
きる。また、内側の内面板は直線部を有するV字形状と
したので、エンジン、油圧機器等を配置が容易になると
ともに、エンジン、油圧機器等を外装となる外面板でき
れいに覆うことができる。また、縦補強材と横補強材と
を設けるとともに、互いに結合したため剛性が増すの
で、捩じれ、開き等の変形に対する強度が増し、大型の
建設機械用のカウンタウェイトにおいても捩じれ、開き
等の加工誤差が低減し、外装との合わせ目の段差、ズレ
が少なくなり外形美観が向上するとともに、車体への装
着が容易になる。また、車体への装着はウェイト装着用
部材により行うので、薄い鋼板と鉛を用いたカウンタウ
ェイトを装着した大型の建設機械等の振動、衝撃が高い
車両においても、取付部の強度が増しているので耐久性
が向上するとともに、カウンタウェイトの着脱をたびた
び繰り返すことができる。
【0032】第10の発明、第11の発明、あるいは第
15の発明を主体とする第16の発明では、少なくとも
一対の縦補強材がカウンタウェイトの左右方向の中心位
置を挟み離間して配設されるとともに、縦補強材に固着
される横補強材とを有し、かつ、縦補強材に付設されカ
ウンタウェイトの上面板より突出した一対の吊り部材
と、縦補強材の間に配設されるとともに横補強材に付設
され、かつ、カウンタウェイトの上面板より突出したフ
ック取着用部材とからなることを特徴とする。これによ
り、カウンタウェイトの着脱時に、カウンタウェイトの
重量がフック取着用部材から縦補強材、および、横補強
材に掛かるので、上面板と鉛の剥離、あるいは、上面板
の変形等がなくなり、安心してカウンタウェイトの着脱
が行える。また、上面板の板厚が薄くでき、安価にな
る。
15の発明を主体とする第16の発明では、少なくとも
一対の縦補強材がカウンタウェイトの左右方向の中心位
置を挟み離間して配設されるとともに、縦補強材に固着
される横補強材とを有し、かつ、縦補強材に付設されカ
ウンタウェイトの上面板より突出した一対の吊り部材
と、縦補強材の間に配設されるとともに横補強材に付設
され、かつ、カウンタウェイトの上面板より突出したフ
ック取着用部材とからなることを特徴とする。これによ
り、カウンタウェイトの着脱時に、カウンタウェイトの
重量がフック取着用部材から縦補強材、および、横補強
材に掛かるので、上面板と鉛の剥離、あるいは、上面板
の変形等がなくなり、安心してカウンタウェイトの着脱
が行える。また、上面板の板厚が薄くでき、安価にな
る。
【0033】第13の発明、あるいは第15の発明を主
体とする第17の発明では、内面板は複数個の孔が開口
され、その一方の孔から内部に溶融鉛を充填し、他方の
孔から鉛充填中のガス抜きを行い、かつ、鉛充填量の確
認孔としたことを特徴とする。これにより、カウンタウ
ェイトへの鉛の充填において、注入が容易になるととも
に、反対側からもガス抜きができるので、鉛がカウンタ
ウェイトの内部に効率良く行き渡るとともに、注入量の
確認が容易になる。
体とする第17の発明では、内面板は複数個の孔が開口
され、その一方の孔から内部に溶融鉛を充填し、他方の
孔から鉛充填中のガス抜きを行い、かつ、鉛充填量の確
認孔としたことを特徴とする。これにより、カウンタウ
ェイトへの鉛の充填において、注入が容易になるととも
に、反対側からもガス抜きができるので、鉛がカウンタ
ウェイトの内部に効率良く行き渡るとともに、注入量の
確認が容易になる。
【0034】第15の発明、第16の発明、あるいは第
17の発明を主体とする第18の発明では、内側のカウ
ンタウェイトは所定の範囲で開口され、その開口された
所定の範囲では鉛が露出するとともに、露出した量を可
変とすることによりカウンタウェイトの重量を可変にす
ることを特徴とする。これにより、カウンタウェイトの
内側の内面板の材料が節減できるとともに、開口部から
の鉛の露出した量を可変とするだけでカウンタウェイト
の重量を調整できる。したがって、外面板、上面板、下
面板、および、内面板の板は共通にでき、これの加工治
具、曲げ治具を節減できる。このため、上金型のみを制
作するだけで良いため、重量の異なったカウンタウェイ
トを安価にできる。また、鉛は一体にできるので、装着
装置など不要となり、簡単な構成によりカウンタウェイ
トの調整が可能となる。
17の発明を主体とする第18の発明では、内側のカウ
ンタウェイトは所定の範囲で開口され、その開口された
所定の範囲では鉛が露出するとともに、露出した量を可
変とすることによりカウンタウェイトの重量を可変にす
ることを特徴とする。これにより、カウンタウェイトの
内側の内面板の材料が節減できるとともに、開口部から
の鉛の露出した量を可変とするだけでカウンタウェイト
の重量を調整できる。したがって、外面板、上面板、下
面板、および、内面板の板は共通にでき、これの加工治
具、曲げ治具を節減できる。このため、上金型のみを制
作するだけで良いため、重量の異なったカウンタウェイ
トを安価にできる。また、鉛は一体にできるので、装着
装置など不要となり、簡単な構成によりカウンタウェイ
トの調整が可能となる。
【0035】第15の発明乃至第18の発明のいずれか
の発明を主体とする第19の発明では、開口された所定
の範囲の鉛には、材質、重量表示をしたことを特徴とす
る。これにより、開口されているため、そのままのカウ
ンタウェイトを直接約470℃から480℃の温度を与
えることにより鉛が溶融し、開口部から流れでる。この
ため、鋼板と鉛とを剥離する必要がなくなりリサイクル
が容易にできるとともに、材質および重量が記載されて
いるため確実にリサイクルが行われる。
の発明を主体とする第19の発明では、開口された所定
の範囲の鉛には、材質、重量表示をしたことを特徴とす
る。これにより、開口されているため、そのままのカウ
ンタウェイトを直接約470℃から480℃の温度を与
えることにより鉛が溶融し、開口部から流れでる。この
ため、鋼板と鉛とを剥離する必要がなくなりリサイクル
が容易にできるとともに、材質および重量が記載されて
いるため確実にリサイクルが行われる。
【0036】第15の発明乃至第19の発明のいずれか
の発明を主体とする第20の発明では、カウンタウェイ
トの外装となる外形形状の一面は上部旋回体の旋回中心
よりほぼ同一の距離に端面を有していることを特徴とす
る。これにより、超小旋回型の大型の建設機械が得られ
る。特に、外面板の一面は、旋回中心よりほぼ同一の距
離の曲率にしたので、薄い板を容易にロール成形がで
き、超小旋回型の大型の建設機械が得られる。
の発明を主体とする第20の発明では、カウンタウェイ
トの外装となる外形形状の一面は上部旋回体の旋回中心
よりほぼ同一の距離に端面を有していることを特徴とす
る。これにより、超小旋回型の大型の建設機械が得られ
る。特に、外面板の一面は、旋回中心よりほぼ同一の距
離の曲率にしたので、薄い板を容易にロール成形がで
き、超小旋回型の大型の建設機械が得られる。
【0037】第1の発明乃至第20の発明を主体とする
第21の発明では、カウンタウェイトの内面には前記上
部旋回体に搭載された機械部分を覆うように凹凸を設け
るとともに、車体中心線上近傍の前後方向の肉厚を厚く
したことを特徴とする。これにより、カウンタウェイト
の外装となる外形形状の一面は、旋回中心からの距離が
小さくなるため、超小旋回型の大型の建設機械が得られ
るとともに、材料の比重を大きくすることにより遮音効
果が向上する。また、旋回体を有する建設機械では、旋
回中心から遠い所の車体中心線上近傍の前後方向の肉厚
を厚くしたため、モーメントを大きくすることができ前
後方向に安定した建設機械が得られる。
第21の発明では、カウンタウェイトの内面には前記上
部旋回体に搭載された機械部分を覆うように凹凸を設け
るとともに、車体中心線上近傍の前後方向の肉厚を厚く
したことを特徴とする。これにより、カウンタウェイト
の外装となる外形形状の一面は、旋回中心からの距離が
小さくなるため、超小旋回型の大型の建設機械が得られ
るとともに、材料の比重を大きくすることにより遮音効
果が向上する。また、旋回体を有する建設機械では、旋
回中心から遠い所の車体中心線上近傍の前後方向の肉厚
を厚くしたため、モーメントを大きくすることができ前
後方向に安定した建設機械が得られる。
【0038】建設機械のカウンタウェイトの製造方法の
第1の発明では、外形形状の少なくとも一面が外装とな
る外側のカウンタウェイトをプレス成形、ロール成形、
あるいは/および板金溶接にて形成し、離型材料を塗布
した上金型を外側のカウンタウェイトに被せた後に鉛を
注入し、冷却後に上金型を外して製造したことを特徴と
する。これにより、重量が重く、かつ、大きなカウンタ
ウェイトが得られるとともに、外側のカウンタウェイト
と良く接着したカウンタウェイトが得られる。特に、衝
撃、振動の大きい超小旋回型の大型の建設機械では、強
度の強いカウンタウェイトが安価に製造できる。また、
外装となる外面板を、ロール成形あるいはプレス成形に
て加工することにより、外形美観が向上するとともに、
円弧を持つ大型のカウンタウェイトの曲面の加工が容易
に制作可能となり、かつ、安価にできる。
第1の発明では、外形形状の少なくとも一面が外装とな
る外側のカウンタウェイトをプレス成形、ロール成形、
あるいは/および板金溶接にて形成し、離型材料を塗布
した上金型を外側のカウンタウェイトに被せた後に鉛を
注入し、冷却後に上金型を外して製造したことを特徴と
する。これにより、重量が重く、かつ、大きなカウンタ
ウェイトが得られるとともに、外側のカウンタウェイト
と良く接着したカウンタウェイトが得られる。特に、衝
撃、振動の大きい超小旋回型の大型の建設機械では、強
度の強いカウンタウェイトが安価に製造できる。また、
外装となる外面板を、ロール成形あるいはプレス成形に
て加工することにより、外形美観が向上するとともに、
円弧を持つ大型のカウンタウェイトの曲面の加工が容易
に制作可能となり、かつ、安価にできる。
【0039】製造方法の第1の発明を主体とする第2の
発明では、形成した外側のカウンタウェイトに補強材を
溶接した後に、外側のカウンタウェイトに、離型材料を
塗布した上金型を被せて鉛を注入し、冷却後に上金型を
外すことを特徴とする。これにより、鉛を注入しても、
捩じり、開き等の変形の少ないカウンタウェイトが製造
ができる。
発明では、形成した外側のカウンタウェイトに補強材を
溶接した後に、外側のカウンタウェイトに、離型材料を
塗布した上金型を被せて鉛を注入し、冷却後に上金型を
外すことを特徴とする。これにより、鉛を注入しても、
捩じり、開き等の変形の少ないカウンタウェイトが製造
ができる。
【0040】製造方法の第3の発明では、外形形状の少
なくとも一面が外装となる外側のカウンタウェイトをプ
レス成形、ロール成形、あるいは板金溶接にて形成して
下金型とするとともに、プレス成形、ロール成形、ある
いは板金溶接にて形成した内側のカウンタウェイトを上
金型としてその間に鉛を注入し、上金型、鉛、および下
金型により一体となるカウンタウェイトを製造すること
を特徴とする。これにより、製造方法の第1の発明と同
様な効果が得られる。また、上金型および下金型を製品
として用いるため、鋳込み用の専用の金型が不要になる
とともに、注入した後にそのまま冷却して製品とすれば
良く、生産性が向上する。
なくとも一面が外装となる外側のカウンタウェイトをプ
レス成形、ロール成形、あるいは板金溶接にて形成して
下金型とするとともに、プレス成形、ロール成形、ある
いは板金溶接にて形成した内側のカウンタウェイトを上
金型としてその間に鉛を注入し、上金型、鉛、および下
金型により一体となるカウンタウェイトを製造すること
を特徴とする。これにより、製造方法の第1の発明と同
様な効果が得られる。また、上金型および下金型を製品
として用いるため、鋳込み用の専用の金型が不要になる
とともに、注入した後にそのまま冷却して製品とすれば
良く、生産性が向上する。
【0041】製造方法の第3の発明を主体とする第4の
発明では、形成した外側のカウンタウェイトに補強材を
溶接した後に、プレス成形、ロール成形、あるいは板金
溶接にて形成した内側のカウンタウェイトを上金型とし
てその間に鉛を注入し、上金型、鉛、および下金型によ
り一体となるカウンタウェイトを製造することを特徴と
する。これにより、製造方法の第2の発明と同様な効果
がえられる。
発明では、形成した外側のカウンタウェイトに補強材を
溶接した後に、プレス成形、ロール成形、あるいは板金
溶接にて形成した内側のカウンタウェイトを上金型とし
てその間に鉛を注入し、上金型、鉛、および下金型によ
り一体となるカウンタウェイトを製造することを特徴と
する。これにより、製造方法の第2の発明と同様な効果
がえられる。
【0042】製造方法の第3の発明あるいは第4の発明
を主体とする第5の発明では、内側のカウンタウェイト
は、プレス成形、ロール成形、あるいは板金溶接にて形
成した製品となる上金型と、冷却後に離脱し、離脱した
部分の鉛が露出する着脱自在の上金型とからなることを
特徴とする。これにより、着脱自在の上金型を変更する
ことにより、重量の異なったカウンタウェイトを安価に
できる。
を主体とする第5の発明では、内側のカウンタウェイト
は、プレス成形、ロール成形、あるいは板金溶接にて形
成した製品となる上金型と、冷却後に離脱し、離脱した
部分の鉛が露出する着脱自在の上金型とからなることを
特徴とする。これにより、着脱自在の上金型を変更する
ことにより、重量の異なったカウンタウェイトを安価に
できる。
【0043】
【作用】上記のような構成としたため、カウンタウェイ
トは比重の大きい材料で一体として形成したので外部負
荷に強いカウンタウェイトとなる。また、補強材で内部
あるいは取付部を補強することにより、重くコンパクト
で、かつ、振動、衝撃に対して強いカウンタウェイトと
なる。また、カウンタウェイトは一体として形成し、あ
るいは、2つに形成することにより、所定の温度にする
ことにより、一体のものあるいは2つ内のいずれかが溶
融するために、リサイクルが容易に行える。また、比重
の大きい材料によりカウンタウェイトの重量をその占有
体積に比して大きくすることができる。したがって上部
旋回体の旋回半径を小さくすることができるため狭隘な
場所でも作業が可能となるとともに、特に、大型の建設
機械では効率的に旋回半径を小さくでき、従来困難であ
った大型の超小旋回型の建設機械が得られる。また、材
料の比重を大きくすることにより大きい遮音効果が得ら
れる。また、カウンタウェイトの外側を硬くしたため、
障害物に干渉してもカウンタウェイトの損傷が少なくな
り耐久性が向上するとともに、内方に収納した比重の大
きい材料のカウンタウェイト、あるいは内方の機械部品
が保護される。補助カウンタウェイトを設けることによ
り仕様に応じて外観を変えることなくカウンタウェイト
の重量を調整することができる。
トは比重の大きい材料で一体として形成したので外部負
荷に強いカウンタウェイトとなる。また、補強材で内部
あるいは取付部を補強することにより、重くコンパクト
で、かつ、振動、衝撃に対して強いカウンタウェイトと
なる。また、カウンタウェイトは一体として形成し、あ
るいは、2つに形成することにより、所定の温度にする
ことにより、一体のものあるいは2つ内のいずれかが溶
融するために、リサイクルが容易に行える。また、比重
の大きい材料によりカウンタウェイトの重量をその占有
体積に比して大きくすることができる。したがって上部
旋回体の旋回半径を小さくすることができるため狭隘な
場所でも作業が可能となるとともに、特に、大型の建設
機械では効率的に旋回半径を小さくでき、従来困難であ
った大型の超小旋回型の建設機械が得られる。また、材
料の比重を大きくすることにより大きい遮音効果が得ら
れる。また、カウンタウェイトの外側を硬くしたため、
障害物に干渉してもカウンタウェイトの損傷が少なくな
り耐久性が向上するとともに、内方に収納した比重の大
きい材料のカウンタウェイト、あるいは内方の機械部品
が保護される。補助カウンタウェイトを設けることによ
り仕様に応じて外観を変えることなくカウンタウェイト
の重量を調整することができる。
【0044】
【発明の実施の形態および実施例】以下に本発明に係る
建設機械のカウンタウェイトの実施例について、図面を
参照して詳述する。図1は油圧ショベルの側面図であ
り、図2は図1のA−A矢視図である平面断面図であ
る。ただし作業機および運転室の内部構成の図は省略し
てある。図1において下部走行体1には上部旋回体2が
搭載されている。図1および図2に示すように上部旋回
体2の前方左側には運転室3が設けられ、後方にはエン
ジン室を形成し、かつ、外形形状の一面(N)が外装と
なっているカウンタウェイト10が設けられている。カ
ウンタウェイト10の内側にはエンジン4、ラジエータ
5、油圧ポンプ6等の機械部品が装着されている。カウ
ンタウェイト10は、上部旋回体2の旋回フレーム2a
に搭載されて装着用ボルト7で取着されている。また
は、図示はしないが、カウンタウェイト10は、上部旋
回体2の旋回フレーム2aに当接して取着しても良い。
建設機械のカウンタウェイトの実施例について、図面を
参照して詳述する。図1は油圧ショベルの側面図であ
り、図2は図1のA−A矢視図である平面断面図であ
る。ただし作業機および運転室の内部構成の図は省略し
てある。図1において下部走行体1には上部旋回体2が
搭載されている。図1および図2に示すように上部旋回
体2の前方左側には運転室3が設けられ、後方にはエン
ジン室を形成し、かつ、外形形状の一面(N)が外装と
なっているカウンタウェイト10が設けられている。カ
ウンタウェイト10の内側にはエンジン4、ラジエータ
5、油圧ポンプ6等の機械部品が装着されている。カウ
ンタウェイト10は、上部旋回体2の旋回フレーム2a
に搭載されて装着用ボルト7で取着されている。また
は、図示はしないが、カウンタウェイト10は、上部旋
回体2の旋回フレーム2aに当接して取着しても良い。
【0045】図3は、第1実施例のカウンタウェイト1
0Aの斜視図を示している。カウンタウェイト10A
は、一体に形成され、かつ、材料の比重が7.85g/
cm3を越えている。例えば、材料は比重が7.85g
/cm3 を越えている、鉛(11.34g/cm3 )、
銅(8.93g/cm3 )、ニッケル(8.85g/c
m3 )、モリブデン(10.2g/cm3 )、タングス
テン(19.1g/cm3 )、金(19.3g/c
m3 )、銀(10.5g/cm3 )、タンタル(16.
6g/cm3 )等の金属、あるいは、これらを含んだ合
金により形成されている。この内では、鉛がkg当たり
の単価が鋼材に比べてもあまり高くなく、かつ、溶融温
度が約470℃から480℃であるため、カウンタウェ
イト10としては、コストが安くかつ低い温度で溶融す
るためにリサイクル時にも有効である。また、カウンタ
ウェイト10Aの外装となる外形形状の一面(N)は、
所定の厚さで硬化層11が、チル化処理、コーテイング
処理、溶射処理、あるいは、塗装等により硬化処理が施
されている。また、カウンタウェイト10Aの底面
(Q)には、上部旋回体2の旋回フレーム2aに搭載さ
れて取着するボルト穴12が形成されている。
0Aの斜視図を示している。カウンタウェイト10A
は、一体に形成され、かつ、材料の比重が7.85g/
cm3を越えている。例えば、材料は比重が7.85g
/cm3 を越えている、鉛(11.34g/cm3 )、
銅(8.93g/cm3 )、ニッケル(8.85g/c
m3 )、モリブデン(10.2g/cm3 )、タングス
テン(19.1g/cm3 )、金(19.3g/c
m3 )、銀(10.5g/cm3 )、タンタル(16.
6g/cm3 )等の金属、あるいは、これらを含んだ合
金により形成されている。この内では、鉛がkg当たり
の単価が鋼材に比べてもあまり高くなく、かつ、溶融温
度が約470℃から480℃であるため、カウンタウェ
イト10としては、コストが安くかつ低い温度で溶融す
るためにリサイクル時にも有効である。また、カウンタ
ウェイト10Aの外装となる外形形状の一面(N)は、
所定の厚さで硬化層11が、チル化処理、コーテイング
処理、溶射処理、あるいは、塗装等により硬化処理が施
されている。また、カウンタウェイト10Aの底面
(Q)には、上部旋回体2の旋回フレーム2aに搭載さ
れて取着するボルト穴12が形成されている。
【0046】上記において、カウンタウェイト10A
は、その内面(R)には、凹凸が設けられ、エンジン4
等の機械部品を覆って保護している。また、カウンタウ
ェイト10Aの凹凸は容積を増して重量を増加させてい
る。また、図4は図2に示す車体中心線B−Bにおける
断面図であり、車体中心線B−B近傍において内側カウ
ンタウェイト12の前後方向の肉厚Tは厚くなってい
る。これにより、旋回中心より遠い位置での重量を増す
ことができる。
は、その内面(R)には、凹凸が設けられ、エンジン4
等の機械部品を覆って保護している。また、カウンタウ
ェイト10Aの凹凸は容積を増して重量を増加させてい
る。また、図4は図2に示す車体中心線B−Bにおける
断面図であり、車体中心線B−B近傍において内側カウ
ンタウェイト12の前後方向の肉厚Tは厚くなってい
る。これにより、旋回中心より遠い位置での重量を増す
ことができる。
【0047】カウンタウェイト10Aの外周の端面は図
2に示すように上部旋回体2の旋回中心Cから半径R1
の距離にある。いま図1に示すように、カウンタウェイ
ト10の重量をW1、旋回中心Cからカウンタウェイト
10の重心位置までの距離をL1とするとカウンタウェ
イトのみの後方安定モーメントM1は、 M1=W1×L1 となる。W1は鉛を用いたために従来のカウンタウェイ
トの重量W2よりも大きい。またL1はカウンタウェイ
ト10Aの車体中心線上の前後方向の肉厚Tを厚くした
ために大きくなる。そのため後方安定モーメントM1は
従来のカウンタウェイトのみの後方安定モーメントM2
に比して大幅に大きくなる。したがって、カウンタウェ
イトのみの後方安定モーメントM1を従来のカウンタウ
ェイトのみの後方安定モーメントM2に等しくした場合
には上部旋回体2の後端旋回半径R1は、図28に示す
従来の上部旋回体51の後端旋回半径R2に比べて、カ
ウンタウェイト10の重量を増すことにより大幅に小さ
くすることができる。そのため、図2に示す上部旋回体
2の旋回直径2×R1の寸法は車体の外幅A1に近くな
り、狭隘な場所での作業が可能となる。
2に示すように上部旋回体2の旋回中心Cから半径R1
の距離にある。いま図1に示すように、カウンタウェイ
ト10の重量をW1、旋回中心Cからカウンタウェイト
10の重心位置までの距離をL1とするとカウンタウェ
イトのみの後方安定モーメントM1は、 M1=W1×L1 となる。W1は鉛を用いたために従来のカウンタウェイ
トの重量W2よりも大きい。またL1はカウンタウェイ
ト10Aの車体中心線上の前後方向の肉厚Tを厚くした
ために大きくなる。そのため後方安定モーメントM1は
従来のカウンタウェイトのみの後方安定モーメントM2
に比して大幅に大きくなる。したがって、カウンタウェ
イトのみの後方安定モーメントM1を従来のカウンタウ
ェイトのみの後方安定モーメントM2に等しくした場合
には上部旋回体2の後端旋回半径R1は、図28に示す
従来の上部旋回体51の後端旋回半径R2に比べて、カ
ウンタウェイト10の重量を増すことにより大幅に小さ
くすることができる。そのため、図2に示す上部旋回体
2の旋回直径2×R1の寸法は車体の外幅A1に近くな
り、狭隘な場所での作業が可能となる。
【0048】次に、図5、図6は製造方法の一例を示す
金型を示している。この金型は下金型13と、横金型1
3Aおよび横金型14とから形成されている。下金型1
3は板で形成されている。横金型13Aは、カウンタウ
ェイト10Aの外形形状に相当する形状からなる側板1
3aと、側板13aに連続した下方の折り返13bとか
らなる。また、金型14はカウンタウェイト10Aの内
方形状に相当する形状からなる側板14aと、側板14
aに連続した下方の折り返14bとからなる。横金型1
3Aおよび横金型14はボルト15により、下金型13
に取着されている。カウンタウェイト10Aは、上記の
金型の内側に離型剤を塗布した後に、横金型13Aおよ
び横金型14をボルト15を用いて組み立て、この中に
溶融された鉛を上方より注入して成形する。このとき、
カウンタウェイト10Aの体積に見合った所定の量の鉛
を注入することにより、カウンタウェイト10Aの高さ
は形成されている。カウンタウェイト10Aは、注入後
に所定温度まで冷却された後に、横金型13Aおよび横
金型14が分離されてカウンタウェイト10Aは取り出
される。これにより、重量の重い、コンパクト、かつ、
安価で、少なくとも一面が外装の一面をなす一体成形の
カウンタウェイト10Aが得られる。このカウンタウェ
イト10Aは振動、衝撃の少ない小型の建設機械、ある
いはゴムタイヤを用いた車両に適している。
金型を示している。この金型は下金型13と、横金型1
3Aおよび横金型14とから形成されている。下金型1
3は板で形成されている。横金型13Aは、カウンタウ
ェイト10Aの外形形状に相当する形状からなる側板1
3aと、側板13aに連続した下方の折り返13bとか
らなる。また、金型14はカウンタウェイト10Aの内
方形状に相当する形状からなる側板14aと、側板14
aに連続した下方の折り返14bとからなる。横金型1
3Aおよび横金型14はボルト15により、下金型13
に取着されている。カウンタウェイト10Aは、上記の
金型の内側に離型剤を塗布した後に、横金型13Aおよ
び横金型14をボルト15を用いて組み立て、この中に
溶融された鉛を上方より注入して成形する。このとき、
カウンタウェイト10Aの体積に見合った所定の量の鉛
を注入することにより、カウンタウェイト10Aの高さ
は形成されている。カウンタウェイト10Aは、注入後
に所定温度まで冷却された後に、横金型13Aおよび横
金型14が分離されてカウンタウェイト10Aは取り出
される。これにより、重量の重い、コンパクト、かつ、
安価で、少なくとも一面が外装の一面をなす一体成形の
カウンタウェイト10Aが得られる。このカウンタウェ
イト10Aは振動、衝撃の少ない小型の建設機械、ある
いはゴムタイヤを用いた車両に適している。
【0049】図7は、第2実施例のカウンタウェイト1
0Bの斜視図を、図8は図7のC−C断面図を示してい
る。カウンタウェイト10Bは、第1実施例と同様に、
一体に形成され、かつ、材料の比重が7.85g/cm
3 を越えている。カウンタウェイト10Bは、カウンタ
ウェイトの底面(S)の取付部、および、内部に補強材
が挿入されている。底面(S)の取付部には、旋回フレ
ーム2aに搭載するところに補強されているウェイト装
着用部材16と、カウンタウェイト10Bを旋回フレー
ム2aに装着する装着用ボルト7(図1に示す)が挿入
されるボルト装着用部材18とが挿入されている。ま
た、カウンタウェイト10Bの内部には、鋼板材からな
る内部補強材19、19A、19Bが挿入されている。
カウンタウェイトの上面(U)には、カウンタウェイト
10Bを吊り上げる図示しない吊り用フックが挿入され
るフック用部材18Aが挿入されている。また、側面の
内面側(K)には、後述する補助ウェイト10Bを取着
する補助ウェイト用部材18Bが挿入されている。本実
施例では、ウェイト装着用部材16、内部補強材19、
19A、19B、ボルト装着用部材18、フック用部材
18A、および補助ウェイト用部材18Bの各当接部は
溶接されている。なお、必要に応じて、補強材の位置、
個数、および種類は挿入することができる。第2実施例
のカウンタウェイト10Bは、例えば、図5、図6に示
す金型を用いて製造する。この時には、下金型13のカ
ウンタウェイト10Bの部分および横金型13Aの内側
に離型剤を塗布した後に、下金型13と横金型13Aを
ボルト15を用いて組み立てる。横金型14の内側に離
型剤を塗布する。次に、下金型13と横金型13Aにウ
ェイト装着用部材16、ボルト装着用部材18および内
部補強材19等がアッセンブリーとなった部材を挿入し
た後に、金型14を下金型13と横金型13Aにボルト
15を用いて組み立てる。このとき、内部に挿入される
ウェイト装着用部材16、ボルト装着用部材18および
内部補強材19、19A等のアッセンブリーとなった部
材は洗浄により良く脱脂しておく。カウンタウェイト1
0Bは、下金型13と横金型13Aおよび横金型14が
組み立てられた後に、溶融された鉛を上方より注入して
成形される。このとき、注入される鉛は、体積に見合っ
た所定の量の鉛が注入され、注入された鉛は、ウェイト
装着用部材16、ボルト装着用部材18および内部補強
材19、19A、19B等に良く接着される。注入後に
カウンタウェイト10Bは、所定温度まで冷却され、下
金型13と横金型13Aおよび横金型14を分離して取
り出される。これにより、補強材により強化されるとと
もに、重量の重い、コンパクト、かつ、安価な一体成形
のカウンタウェイト10Bが得られる。このカウンタウ
ェイト10Bは振動、衝撃の少ない大型の建設機械に適
している。
0Bの斜視図を、図8は図7のC−C断面図を示してい
る。カウンタウェイト10Bは、第1実施例と同様に、
一体に形成され、かつ、材料の比重が7.85g/cm
3 を越えている。カウンタウェイト10Bは、カウンタ
ウェイトの底面(S)の取付部、および、内部に補強材
が挿入されている。底面(S)の取付部には、旋回フレ
ーム2aに搭載するところに補強されているウェイト装
着用部材16と、カウンタウェイト10Bを旋回フレー
ム2aに装着する装着用ボルト7(図1に示す)が挿入
されるボルト装着用部材18とが挿入されている。ま
た、カウンタウェイト10Bの内部には、鋼板材からな
る内部補強材19、19A、19Bが挿入されている。
カウンタウェイトの上面(U)には、カウンタウェイト
10Bを吊り上げる図示しない吊り用フックが挿入され
るフック用部材18Aが挿入されている。また、側面の
内面側(K)には、後述する補助ウェイト10Bを取着
する補助ウェイト用部材18Bが挿入されている。本実
施例では、ウェイト装着用部材16、内部補強材19、
19A、19B、ボルト装着用部材18、フック用部材
18A、および補助ウェイト用部材18Bの各当接部は
溶接されている。なお、必要に応じて、補強材の位置、
個数、および種類は挿入することができる。第2実施例
のカウンタウェイト10Bは、例えば、図5、図6に示
す金型を用いて製造する。この時には、下金型13のカ
ウンタウェイト10Bの部分および横金型13Aの内側
に離型剤を塗布した後に、下金型13と横金型13Aを
ボルト15を用いて組み立てる。横金型14の内側に離
型剤を塗布する。次に、下金型13と横金型13Aにウ
ェイト装着用部材16、ボルト装着用部材18および内
部補強材19等がアッセンブリーとなった部材を挿入し
た後に、金型14を下金型13と横金型13Aにボルト
15を用いて組み立てる。このとき、内部に挿入される
ウェイト装着用部材16、ボルト装着用部材18および
内部補強材19、19A等のアッセンブリーとなった部
材は洗浄により良く脱脂しておく。カウンタウェイト1
0Bは、下金型13と横金型13Aおよび横金型14が
組み立てられた後に、溶融された鉛を上方より注入して
成形される。このとき、注入される鉛は、体積に見合っ
た所定の量の鉛が注入され、注入された鉛は、ウェイト
装着用部材16、ボルト装着用部材18および内部補強
材19、19A、19B等に良く接着される。注入後に
カウンタウェイト10Bは、所定温度まで冷却され、下
金型13と横金型13Aおよび横金型14を分離して取
り出される。これにより、補強材により強化されるとと
もに、重量の重い、コンパクト、かつ、安価な一体成形
のカウンタウェイト10Bが得られる。このカウンタウ
ェイト10Bは振動、衝撃の少ない大型の建設機械に適
している。
【0050】図9は、第3実施例のカウンタウェイト1
0Cの斜視図を示している。カウンタウェイト10C
は、外側カウンタウェイト21、内側カウンタウェイト
22および外側カウンタウェイト21に内側カウンタウ
ェイト22を固着する取付手段であるボルト23から構
成されている。すなわち内側カウンタウェイト22は外
側カウンタウェイト21にボルト23により締着されて
おり着脱可能である。外側カウンタウェイト21は硬質
の高分子材料の樹脂、あるいは鋼板の材質で構成されて
いる。この外側カウンタウェイト21はプレス成形、あ
るいは板金溶接で制作する。内側カウンタウェイト22
は比重の大きい材料で構成されており、本実施例では、
鉛で形成されている。内側カウンタウェイト22は、第
1実施例のカウンタウェイト10Aと同様に制作する。
また、上記実施例では、内側カウンタウェイト22と外
側カウンタウェイト21とはボルト23により締着して
いるが、内側カウンタウェイト22と外側カウンタウェ
イト21とは接着材を用いて接着しても良い。例えば、
外側カウンタウェイト21の硬質の樹脂あるいは鋼板
は、比重の大きい材料の内側カウンタウェイト22に市
販の樹脂用接着材(例えば、エポキシ樹脂系、塩化ビニ
ール樹脂系等)を用いて接着しても良い。本案では、図
1および図2に示すようにカウンタウェイト10Cの左
右の側面にはエンジン4等の点検用の窓24、25が設
けられている。
0Cの斜視図を示している。カウンタウェイト10C
は、外側カウンタウェイト21、内側カウンタウェイト
22および外側カウンタウェイト21に内側カウンタウ
ェイト22を固着する取付手段であるボルト23から構
成されている。すなわち内側カウンタウェイト22は外
側カウンタウェイト21にボルト23により締着されて
おり着脱可能である。外側カウンタウェイト21は硬質
の高分子材料の樹脂、あるいは鋼板の材質で構成されて
いる。この外側カウンタウェイト21はプレス成形、あ
るいは板金溶接で制作する。内側カウンタウェイト22
は比重の大きい材料で構成されており、本実施例では、
鉛で形成されている。内側カウンタウェイト22は、第
1実施例のカウンタウェイト10Aと同様に制作する。
また、上記実施例では、内側カウンタウェイト22と外
側カウンタウェイト21とはボルト23により締着して
いるが、内側カウンタウェイト22と外側カウンタウェ
イト21とは接着材を用いて接着しても良い。例えば、
外側カウンタウェイト21の硬質の樹脂あるいは鋼板
は、比重の大きい材料の内側カウンタウェイト22に市
販の樹脂用接着材(例えば、エポキシ樹脂系、塩化ビニ
ール樹脂系等)を用いて接着しても良い。本案では、図
1および図2に示すようにカウンタウェイト10Cの左
右の側面にはエンジン4等の点検用の窓24、25が設
けられている。
【0051】図9に示すように内側カウンタウェイト2
2の内側に補助カウンタウェイト26をボルト27によ
り締着することによりカウンタウェイト10Cの重量を
更に増大することができる。このようにすることにより
仕様が異なった場合にも外観を変更することなくカウン
タウェイトの重量を調整することが可能となる。補助カ
ウンタウェイト26を装着する際にボルト27により内
側カウンタウェイト22を同時に外側カウンタウェイト
21に締着してもよい。これにより、カウンタウェイト
10Cはエンジン等の点検が容易になるとともに、内側
カウンタウェイト22および外側カウンタウェイト21
との分離が容易になり、リサイクルが容易に行える。ま
た、外装の一部となる外側カウンタウェイト21は、板
金構成、硬質の樹脂を成形加工により成形することによ
り滑らかで均一な半径にできるので、美しい外装が得ら
れる。さらに、多機種のアタッチメントに対して、大き
なカウンタウェイト10Cは共通にできので管理が容易
になるとともに生産コストが低減する。
2の内側に補助カウンタウェイト26をボルト27によ
り締着することによりカウンタウェイト10Cの重量を
更に増大することができる。このようにすることにより
仕様が異なった場合にも外観を変更することなくカウン
タウェイトの重量を調整することが可能となる。補助カ
ウンタウェイト26を装着する際にボルト27により内
側カウンタウェイト22を同時に外側カウンタウェイト
21に締着してもよい。これにより、カウンタウェイト
10Cはエンジン等の点検が容易になるとともに、内側
カウンタウェイト22および外側カウンタウェイト21
との分離が容易になり、リサイクルが容易に行える。ま
た、外装の一部となる外側カウンタウェイト21は、板
金構成、硬質の樹脂を成形加工により成形することによ
り滑らかで均一な半径にできるので、美しい外装が得ら
れる。さらに、多機種のアタッチメントに対して、大き
なカウンタウェイト10Cは共通にできので管理が容易
になるとともに生産コストが低減する。
【0052】図10は、第4実施例のカウンタウェイト
10Dの斜視図を、図11は図10のD−D断面図を示
している。カウンタウェイト10Dは、外側カウンタウ
ェイト30に内側カウンタウェイト31を直接鋳込んで
一体構成としたものである。外側カウンタウェイト30
は、薄い鋼板をプレス成形あるいは板金溶接構成として
いる。本実施例では、外側カウンタウェイト30は、外
装の一部となる薄い鋼板30aと、第2実施例と同様
に、旋回フレーム2aに搭載するところに補強されてい
るウェイト装着用部材16と、カウンタウェイト10D
を旋回フレーム2aに装着する装着用ボルト7(図1に
示す)が挿入されるボルト装着用部材18が挿入されて
いる。また、カウンタウェイト10Bの内部には、鋼板
材からなる内部補強材19、19A、19Bが挿入され
ている。カウンタウェイトの上面(U)には、カウンタ
ウェイト10Bを吊り上げる図示しない吊り用フックが
挿入されるフック用部材18Aが挿入されている。ま
た、側面の内面側(K)には、後述する補助ウェイト1
0Bを取着する補助ウェイト用部材18Bが挿入されて
いる。本実施例では、ウェイト装着用部材16、内部補
強材19、19A、19B、ボルト装着用部材18、フ
ック用部材18A、および補助ウェイト用部材18Bの
各当接部は溶接されている。なお、薄い鋼板30aとウ
ェイト装着用部材16とは、溶接されており、鉛等の溶
融金属を注入しても漏れないように構成されている。し
たがって、そのまま、鋳込み時には下金型として用いる
ことができる。鋼板製の外側カウンタウェイト30の内
方には、比重の大きい材料の内側カウンタウェイト31
が鋳込まれている。本実施例では、第1実施例のカウン
タウェイト10Aと同様に、鉛を溶融して流し込んで成
形している。
10Dの斜視図を、図11は図10のD−D断面図を示
している。カウンタウェイト10Dは、外側カウンタウ
ェイト30に内側カウンタウェイト31を直接鋳込んで
一体構成としたものである。外側カウンタウェイト30
は、薄い鋼板をプレス成形あるいは板金溶接構成として
いる。本実施例では、外側カウンタウェイト30は、外
装の一部となる薄い鋼板30aと、第2実施例と同様
に、旋回フレーム2aに搭載するところに補強されてい
るウェイト装着用部材16と、カウンタウェイト10D
を旋回フレーム2aに装着する装着用ボルト7(図1に
示す)が挿入されるボルト装着用部材18が挿入されて
いる。また、カウンタウェイト10Bの内部には、鋼板
材からなる内部補強材19、19A、19Bが挿入され
ている。カウンタウェイトの上面(U)には、カウンタ
ウェイト10Bを吊り上げる図示しない吊り用フックが
挿入されるフック用部材18Aが挿入されている。ま
た、側面の内面側(K)には、後述する補助ウェイト1
0Bを取着する補助ウェイト用部材18Bが挿入されて
いる。本実施例では、ウェイト装着用部材16、内部補
強材19、19A、19B、ボルト装着用部材18、フ
ック用部材18A、および補助ウェイト用部材18Bの
各当接部は溶接されている。なお、薄い鋼板30aとウ
ェイト装着用部材16とは、溶接されており、鉛等の溶
融金属を注入しても漏れないように構成されている。し
たがって、そのまま、鋳込み時には下金型として用いる
ことができる。鋼板製の外側カウンタウェイト30の内
方には、比重の大きい材料の内側カウンタウェイト31
が鋳込まれている。本実施例では、第1実施例のカウン
タウェイト10Aと同様に、鉛を溶融して流し込んで成
形している。
【0053】次に、図12は第4実施例のカウンタウェ
イト10Dの製造方法の一例を示す金型を示している。
この金型は一対の上金型33と下金型34とから形成さ
れている。上金型33は、一体構成で、その下側はカウ
ンタウェイト10Dの内側の形状に合わした形状に形成
されている。また、上側には、湯口33aが設けられて
いる。また、上金型33は下金型34に挿入される挿入
部33bが形成されている。下金型34は、前記図11
のごとく、製品となるカウンタウェイト10Dの外側カ
ウンタウェイト30により構成されている。下金型34
となる外側カウンタウェイト30は洗浄により内側を良
く脱脂した後に、上金型の内側に離型剤を塗布し、下金
型34に上金型33を挿入して組み立てられる。また、
上金型33と下金型34とは、挿入された後に必要に応
じて、図示しないボルト等により螺着されて固定され
る。組み立てられた金型内には、上金型33の湯口33
aより溶融した所定量の鉛を注入する。カウンタウェイ
ト10Dは、鉛の注入後に所定温度まで冷却された後
に、上金型33が分離されてカウンタウェイト10Dは
取り出される。これにより、外側カウンタウェイト30
および補強材により強化されるとともに、重量の重い、
コンパクト、かつ、安価な一体成形のカウンタウェイト
10Dが得られる。このカウンタウェイト10Dは、特
に振動、衝撃の大きい大型の建設機械に適している。
イト10Dの製造方法の一例を示す金型を示している。
この金型は一対の上金型33と下金型34とから形成さ
れている。上金型33は、一体構成で、その下側はカウ
ンタウェイト10Dの内側の形状に合わした形状に形成
されている。また、上側には、湯口33aが設けられて
いる。また、上金型33は下金型34に挿入される挿入
部33bが形成されている。下金型34は、前記図11
のごとく、製品となるカウンタウェイト10Dの外側カ
ウンタウェイト30により構成されている。下金型34
となる外側カウンタウェイト30は洗浄により内側を良
く脱脂した後に、上金型の内側に離型剤を塗布し、下金
型34に上金型33を挿入して組み立てられる。また、
上金型33と下金型34とは、挿入された後に必要に応
じて、図示しないボルト等により螺着されて固定され
る。組み立てられた金型内には、上金型33の湯口33
aより溶融した所定量の鉛を注入する。カウンタウェイ
ト10Dは、鉛の注入後に所定温度まで冷却された後
に、上金型33が分離されてカウンタウェイト10Dは
取り出される。これにより、外側カウンタウェイト30
および補強材により強化されるとともに、重量の重い、
コンパクト、かつ、安価な一体成形のカウンタウェイト
10Dが得られる。このカウンタウェイト10Dは、特
に振動、衝撃の大きい大型の建設機械に適している。
【0054】図13は、第5実施例のカウンタウェイト
10Eの断面図を示している。なお、第4実施例と同一
部品には同一符号を付して説明は省略する。第5実施例
のカウンタウェイト10Eでは、第4実施例のカウンタ
ウェイト10Dに対して内側のカウンタウェイトとなる
内面板の薄い鋼板41を付設している。この内面板とな
る薄い鋼板41は上金型として用いられるとともに、そ
のまま製品となる。
10Eの断面図を示している。なお、第4実施例と同一
部品には同一符号を付して説明は省略する。第5実施例
のカウンタウェイト10Eでは、第4実施例のカウンタ
ウェイト10Dに対して内側のカウンタウェイトとなる
内面板の薄い鋼板41を付設している。この内面板とな
る薄い鋼板41は上金型として用いられるとともに、そ
のまま製品となる。
【0055】図14は第5実施例のカウンタウェイト1
0Eの製造方法の一例を示す金型を示している。この金
型は一対の上金型41と下金型42とから形成されてい
る。上金型41は、一枚のプレートから構成され、その
形状はカウンタウェイト10Eの内側の形状に合わして
形成されている。このプレートはプレス成形等により制
作される。下金型42は、第4実施例の図11と同様
に、製品となるカウンタウェイト10Eの外側カウンタ
ウェイト30により構成されている。製品となる上金型
41および下金型42は洗浄により内側を良く脱脂した
後に、下金型42に上金型41を挿入して組み立てられ
る。このとき、下金型42は薄い鋼板30aにより構成
されているため、中に挿入される鉛の重量が重いため、
薄い鋼板30aが変形する。これを防止するために、薄
い鋼板30aは下金型42を支持する箱43内に収納さ
れ、支持プレート44で適宜に支持される。また、上金
型41と下金型42とは、挿入された後に必要に応じ
て、図示しないボルト等により螺着されて固定される。
組み立てられた金型内には、上金型41の湯口41aよ
り溶融した所定量の鉛を注入する。カウンタウェイト1
0Eは、鉛の注入後に所定温度まで冷却された後に、そ
のまま製品のカウンタウェイト10Eとなる。これによ
り、カウンタウェイト10Eは内側、外側カウンタウェ
イト30および補強材により強化されるとともに、重量
の重い、コンパクト、かつ、安価な一体成形のカウンタ
ウェイト10Eが得られる。また、リサイクル時には、
鉛の溶融温度以上にカウンタウェイト10Eを温める
と、鉛が溶け薄い鋼板41と薄い鋼板30aとが分離
し、かつ、中から鉛が溶けだしてくる。したがって、従
来の箱型の板金構成内に挿入したものより簡単に中の鉛
を取り出すことができる。このカウンタウェイト10E
は、第4実施例と同様に、特に振動、衝撃の大きい大型
の建設機械に適している。
0Eの製造方法の一例を示す金型を示している。この金
型は一対の上金型41と下金型42とから形成されてい
る。上金型41は、一枚のプレートから構成され、その
形状はカウンタウェイト10Eの内側の形状に合わして
形成されている。このプレートはプレス成形等により制
作される。下金型42は、第4実施例の図11と同様
に、製品となるカウンタウェイト10Eの外側カウンタ
ウェイト30により構成されている。製品となる上金型
41および下金型42は洗浄により内側を良く脱脂した
後に、下金型42に上金型41を挿入して組み立てられ
る。このとき、下金型42は薄い鋼板30aにより構成
されているため、中に挿入される鉛の重量が重いため、
薄い鋼板30aが変形する。これを防止するために、薄
い鋼板30aは下金型42を支持する箱43内に収納さ
れ、支持プレート44で適宜に支持される。また、上金
型41と下金型42とは、挿入された後に必要に応じ
て、図示しないボルト等により螺着されて固定される。
組み立てられた金型内には、上金型41の湯口41aよ
り溶融した所定量の鉛を注入する。カウンタウェイト1
0Eは、鉛の注入後に所定温度まで冷却された後に、そ
のまま製品のカウンタウェイト10Eとなる。これによ
り、カウンタウェイト10Eは内側、外側カウンタウェ
イト30および補強材により強化されるとともに、重量
の重い、コンパクト、かつ、安価な一体成形のカウンタ
ウェイト10Eが得られる。また、リサイクル時には、
鉛の溶融温度以上にカウンタウェイト10Eを温める
と、鉛が溶け薄い鋼板41と薄い鋼板30aとが分離
し、かつ、中から鉛が溶けだしてくる。したがって、従
来の箱型の板金構成内に挿入したものより簡単に中の鉛
を取り出すことができる。このカウンタウェイト10E
は、第4実施例と同様に、特に振動、衝撃の大きい大型
の建設機械に適している。
【0056】図15、図16、および図17は、第6実
施例のカウンタウェイト10Fを示し、図15は正面図
を示す。また、図16、図17は側面断面図で、図16
は図15のE−E断面を、図17はF−F断面を示す。
カウンタウェイト10Fは外側カウンタウェイト45
と、その中に挿入される比重の大きい材料からなるブロ
ック46と、そのブロック46を外側カウンタウェイト
45に固定する固定部材47とから構成されている。外
側カウンタウェイト45は、プレス成形あるいは板金溶
接構成で外装の一部となる外部プレート45aと、格子
状に形成されて外部プレート45aに固設された縦横方
向に接合された骨組みプレート45bと、横方向に配置
され、かつ、外部プレート45aおよび骨組みプレート
45bに固設された旋回フレーム2aに搭載する取り付
けプレート45cとから構成されている。また、外部プ
レート45a、骨組みプレート45b、および取り付け
プレート45cには所定の位置に上下方向に貫通した穴
48が形成されている。ブロック46は骨組みプレート
45bの内部に収納される所定の大きさ(Ha×Ba×
La)に形成されている。また、ブロック46の所定の
位置には、縦方向に貫通する穴46aが明けられてい
る。固定部材47は、中空パイプ47aと、ボルト47
bと、ワッシャ47cと、ナット47dとから構成され
ている。上記において、外側カウンタウェイト45の骨
組みプレート45bのそれぞれの内方には、枢密にブロ
ック46が挿入されている。外部プレート45a、骨組
みプレート45b、および取り付けプレート45cの上
下方向に貫通した穴48と、ブロック46の貫通した穴
46aには、中空パイプ47aおよびボルト47bが挿
入されブロック46を固定している。中空パイプ47a
は、挿入するブロック46が鉛のときには、衝撃面圧を
下げるために挿入しているが、ボルト47bを所定量の
太さにすれば設けなくても良い。上記構成によれば、中
空パイプ47aおよびボルト47bを取り外せば、従来
の箱型の板金構成内に挿入したものより簡単に中の鉛を
取り出すことができる。また、上記実施例では、外部プ
レート45a、骨組みプレート45b、取り付けプレー
ト45cおよびブロック46を上下方向に貫通してブロ
ック46を固定したが、ブロック46の前方端部に当接
した係止ボルト49を設けても良い。
施例のカウンタウェイト10Fを示し、図15は正面図
を示す。また、図16、図17は側面断面図で、図16
は図15のE−E断面を、図17はF−F断面を示す。
カウンタウェイト10Fは外側カウンタウェイト45
と、その中に挿入される比重の大きい材料からなるブロ
ック46と、そのブロック46を外側カウンタウェイト
45に固定する固定部材47とから構成されている。外
側カウンタウェイト45は、プレス成形あるいは板金溶
接構成で外装の一部となる外部プレート45aと、格子
状に形成されて外部プレート45aに固設された縦横方
向に接合された骨組みプレート45bと、横方向に配置
され、かつ、外部プレート45aおよび骨組みプレート
45bに固設された旋回フレーム2aに搭載する取り付
けプレート45cとから構成されている。また、外部プ
レート45a、骨組みプレート45b、および取り付け
プレート45cには所定の位置に上下方向に貫通した穴
48が形成されている。ブロック46は骨組みプレート
45bの内部に収納される所定の大きさ(Ha×Ba×
La)に形成されている。また、ブロック46の所定の
位置には、縦方向に貫通する穴46aが明けられてい
る。固定部材47は、中空パイプ47aと、ボルト47
bと、ワッシャ47cと、ナット47dとから構成され
ている。上記において、外側カウンタウェイト45の骨
組みプレート45bのそれぞれの内方には、枢密にブロ
ック46が挿入されている。外部プレート45a、骨組
みプレート45b、および取り付けプレート45cの上
下方向に貫通した穴48と、ブロック46の貫通した穴
46aには、中空パイプ47aおよびボルト47bが挿
入されブロック46を固定している。中空パイプ47a
は、挿入するブロック46が鉛のときには、衝撃面圧を
下げるために挿入しているが、ボルト47bを所定量の
太さにすれば設けなくても良い。上記構成によれば、中
空パイプ47aおよびボルト47bを取り外せば、従来
の箱型の板金構成内に挿入したものより簡単に中の鉛を
取り出すことができる。また、上記実施例では、外部プ
レート45a、骨組みプレート45b、取り付けプレー
ト45cおよびブロック46を上下方向に貫通してブロ
ック46を固定したが、ブロック46の前方端部に当接
した係止ボルト49を設けても良い。
【0057】図18、図19、および図20は、第7実
施例のカウンタウェイト10Gを示し、図18は正面図
を、図19は図17のZ矢視図(平面図)を、図20は
図18のG−G断面を示す。カウンタウェイト10G
は、第1実施例から第6実施例までは旋回フレーム2a
に搭載されるものを示したが、第7実施例では、旋回フ
レーム2aに前後方向で取着する例を示している。カウ
ンタウェイト10Gは、一体の比重の重い材料と、その
側面(V)の取付部、および内部に補強材が挿入されて
いる。カウンタウェイトの側面(V)の取付部は、四角
形状の鋼材51が4個配設され、その鋼材51には取り
付けボルトを挿入する穴51aが設けられている。四角
形状の取付け用鋼材51には、図面の上下方向に上下方
向補強鋼材板52が、また、横方向には横方向補強鋼材
板53が、固設されている。上下方向補強鋼材板52の
補強材は正面図において、横方向に幅を大きくとり設置
され、主として車両の前後方向の力に対して補強をして
いる。また、横方向補強鋼材板53は平面図(図19)
において、紙面の上下方向に幅を大きくとり設置され、
主として車両の上下方向の力に対して補強をしている。
取付け用鋼材51、上下方向補強鋼材板52および横方
向補強鋼材板53の周囲は一体の鉛のウエイト54によ
り囲まれている。この制作は第2実施例と同様に、鋳込
みにより行われている。この構成により、簡単な構成に
より、重量の重い、コンパクト、かつ、安価な一体成形
のカウンタウェイト10Gが得られる。
施例のカウンタウェイト10Gを示し、図18は正面図
を、図19は図17のZ矢視図(平面図)を、図20は
図18のG−G断面を示す。カウンタウェイト10G
は、第1実施例から第6実施例までは旋回フレーム2a
に搭載されるものを示したが、第7実施例では、旋回フ
レーム2aに前後方向で取着する例を示している。カウ
ンタウェイト10Gは、一体の比重の重い材料と、その
側面(V)の取付部、および内部に補強材が挿入されて
いる。カウンタウェイトの側面(V)の取付部は、四角
形状の鋼材51が4個配設され、その鋼材51には取り
付けボルトを挿入する穴51aが設けられている。四角
形状の取付け用鋼材51には、図面の上下方向に上下方
向補強鋼材板52が、また、横方向には横方向補強鋼材
板53が、固設されている。上下方向補強鋼材板52の
補強材は正面図において、横方向に幅を大きくとり設置
され、主として車両の前後方向の力に対して補強をして
いる。また、横方向補強鋼材板53は平面図(図19)
において、紙面の上下方向に幅を大きくとり設置され、
主として車両の上下方向の力に対して補強をしている。
取付け用鋼材51、上下方向補強鋼材板52および横方
向補強鋼材板53の周囲は一体の鉛のウエイト54によ
り囲まれている。この制作は第2実施例と同様に、鋳込
みにより行われている。この構成により、簡単な構成に
より、重量の重い、コンパクト、かつ、安価な一体成形
のカウンタウェイト10Gが得られる。
【0058】図21、図22、図23、図24、および
図25は、第8実施例のカウンタウェイト10Hを示
し、図21は斜視図を、図22は正面図を、図23は図
21のV矢視図で、左側が上側から見た上平面図および
右側が断面図を、図24は図21のW矢視図(下平面
図)を、図25は図21のH−H断面を示す。カウンタ
ウェイト10Hは、外形寸法が上部旋回体2の幅方向
(油圧ショベルの左右方向)Lpで約2650mm、上
下方向(油圧ショベルの高さ方向)Hpで約1250m
m、厚さ方向Bp(油圧ショベルの前後方向)約700
mmの大きさよるなる中型の機種用である。カウンタウ
ェイト10Hの主な構成は、外側のカウンタウェイト6
1、内側のカウンタウェイト67、および、補強材71
よりなる。外側のカウンタウェイト61は外面板62、
上面板63、下面板64およびウェイト装着用部材65
よりなる。また、内側のカウンタウェイト67に相当す
る部材は、内面板68および充填される鉛69よりな
る。また、補強材71は、縦補強材72と横補強材74
とからなる。また、カウンタウェイト10Hには、カウ
ンタウェイトを吊り上げ、下げする吊り用のフック用部
材78が取着されている。
図25は、第8実施例のカウンタウェイト10Hを示
し、図21は斜視図を、図22は正面図を、図23は図
21のV矢視図で、左側が上側から見た上平面図および
右側が断面図を、図24は図21のW矢視図(下平面
図)を、図25は図21のH−H断面を示す。カウンタ
ウェイト10Hは、外形寸法が上部旋回体2の幅方向
(油圧ショベルの左右方向)Lpで約2650mm、上
下方向(油圧ショベルの高さ方向)Hpで約1250m
m、厚さ方向Bp(油圧ショベルの前後方向)約700
mmの大きさよるなる中型の機種用である。カウンタウ
ェイト10Hの主な構成は、外側のカウンタウェイト6
1、内側のカウンタウェイト67、および、補強材71
よりなる。外側のカウンタウェイト61は外面板62、
上面板63、下面板64およびウェイト装着用部材65
よりなる。また、内側のカウンタウェイト67に相当す
る部材は、内面板68および充填される鉛69よりな
る。また、補強材71は、縦補強材72と横補強材74
とからなる。また、カウンタウェイト10Hには、カウ
ンタウェイトを吊り上げ、下げする吊り用のフック用部
材78が取着されている。
【0059】外面板62は、ロール成形にて加工され、
上下に所定の幅62aを有するとともに、上部旋回体2
の幅方向に曲率半径Rrを、および上下方向には曲率半
径Rhを有している。内面板68は、プレス加工あるい
は板金溶接にて加工され、平面視で底辺に直線部Qkを
有するV字形状よりなる。また、内面板68は、直線部
Qkに長方形形状の開口部Qp(斜線部)が設けられて
いる。また、内面板68の開口部Qpは折り曲げられて
縦補強材72と当接し、縦補強材72に溶接されてい
る。内面板68は複数個の孔68a、68b、および6
8cが開口され、その一方の孔68aから内部に溶融鉛
69を充填し、他方の孔68bから鉛充填中のガス抜き
を行い、かつ、鉛充填量の確認孔としている。また、別
途鉛充填量の確認孔68cを設けても良い。また、内面
板68には、上部旋回体2に搭載された機械部分を覆う
ように凹部KAが設けられている。上面板63は、平板
に切断され、一端部は外面板62の上側の所定の幅62
aに、他端部は内面板68の上側の端面部に溶接されて
いる。下面板64は、平板に切断され、一端部は外面板
62の下側の所定の幅62aに、他端部は内面板68の
下側の端面部に溶接されている。また、下面板64はカ
ウンタウェイト10Hの幅方向の左右に別れて溶接され
ている。ウェイト装着用部材65は、円弧を有するU字
形状にプレス加工、あるいはロール加工された縦プレー
ト65aと、一端面に縦プレート65aの円弧と同一形
状の円弧を有する平板65bと、平板65bに固設され
ボルト孔65cを有する角材65dとからなる。このウ
ェイト装着用部材65は、カウンタウェイト10Hの下
面で、かつ、中央部に配設され、縦プレート65aの下
側で、かつ、U字形状の円弧の外側が外面板62の下側
の所定の幅62aに固設されている。また、平板65b
の下面は旋回フレーム2aに当接し、カウンタウェイト
10Hがボルト孔65cに螺合したボルトにより旋回フ
レーム2aに取着される。本実施例では、中央部にはウ
ェイト装着用部材65が配設され、下面板64はカウン
タウェイト10Hの幅方向の左右に別れて溶接されてい
るが、下面板64で旋回フレーム2aに取着するとき
は、上面板63と同様に一体で作成しても良い。
上下に所定の幅62aを有するとともに、上部旋回体2
の幅方向に曲率半径Rrを、および上下方向には曲率半
径Rhを有している。内面板68は、プレス加工あるい
は板金溶接にて加工され、平面視で底辺に直線部Qkを
有するV字形状よりなる。また、内面板68は、直線部
Qkに長方形形状の開口部Qp(斜線部)が設けられて
いる。また、内面板68の開口部Qpは折り曲げられて
縦補強材72と当接し、縦補強材72に溶接されてい
る。内面板68は複数個の孔68a、68b、および6
8cが開口され、その一方の孔68aから内部に溶融鉛
69を充填し、他方の孔68bから鉛充填中のガス抜き
を行い、かつ、鉛充填量の確認孔としている。また、別
途鉛充填量の確認孔68cを設けても良い。また、内面
板68には、上部旋回体2に搭載された機械部分を覆う
ように凹部KAが設けられている。上面板63は、平板
に切断され、一端部は外面板62の上側の所定の幅62
aに、他端部は内面板68の上側の端面部に溶接されて
いる。下面板64は、平板に切断され、一端部は外面板
62の下側の所定の幅62aに、他端部は内面板68の
下側の端面部に溶接されている。また、下面板64はカ
ウンタウェイト10Hの幅方向の左右に別れて溶接され
ている。ウェイト装着用部材65は、円弧を有するU字
形状にプレス加工、あるいはロール加工された縦プレー
ト65aと、一端面に縦プレート65aの円弧と同一形
状の円弧を有する平板65bと、平板65bに固設され
ボルト孔65cを有する角材65dとからなる。このウ
ェイト装着用部材65は、カウンタウェイト10Hの下
面で、かつ、中央部に配設され、縦プレート65aの下
側で、かつ、U字形状の円弧の外側が外面板62の下側
の所定の幅62aに固設されている。また、平板65b
の下面は旋回フレーム2aに当接し、カウンタウェイト
10Hがボルト孔65cに螺合したボルトにより旋回フ
レーム2aに取着される。本実施例では、中央部にはウ
ェイト装着用部材65が配設され、下面板64はカウン
タウェイト10Hの幅方向の左右に別れて溶接されてい
るが、下面板64で旋回フレーム2aに取着するとき
は、上面板63と同様に一体で作成しても良い。
【0060】補強材71の縦補強材72は、形鋼材より
なり、外側のカウンタウェイト61の上面板63とウェ
イト装着用部材65の平板65bの間のそれぞれの内側
間を繋ぎカウンタウェイト10Hを補強している。縦補
強材72は、少なくともカウンタウェイトの左右方向の
中心位置を挟み離間して一対の縦補強材72a、72b
が配設されている。補強材71の横補強材74は、平板
形鋼材74aよりなり、一対の縦補強材72a、72b
を繋ぎカウンタウェイト10Hを補強している。また、
本実施例では、L型形鋼材74bも併用されている。平
板形鋼材74aは上下方向に所定間隔離間して縦補強材
72a、72bに固設されている。また、L型形鋼材7
4bは平板形鋼材74aの反対面側の縦補強材72a、
72bで、かつ、上側に配設されている。また、L型形
鋼材74bの一端部は、内面板68の内側に固着される
とともに、L型形鋼材74bは内面板68の開口部Qp
の仕切りに用いられている。また、本実施例では、縦補
強材72a、72bとウェイト装着用部材65の平板6
5bとの間を繋ぐ補強プレート71aが配設されてい
る。補強材71は、カウンタウェイト10Hの捩じれ、
あるいは、カウンタウェイト10Hの開きを防止してい
る。カウンタウェイト10Hの捩じれは、カウンタウェ
イト10Hの左右の端面Me、Neが平行面にならず
に、交差するように傾斜することを言い、また、カウン
タウェイト10Hの開きは、カウンタウェイト10Hの
左右の端面Me、Neの長さの寸法が大きくなっている
ことを言う。補強材71は、これらの捩じれ、あるい
は、開きの防止の外に、充填された鉛69に接着して、
振動あるいは旋回時の慣性力による亀裂、変形、あるい
は開口部Qpからの飛び出しを防止している。
なり、外側のカウンタウェイト61の上面板63とウェ
イト装着用部材65の平板65bの間のそれぞれの内側
間を繋ぎカウンタウェイト10Hを補強している。縦補
強材72は、少なくともカウンタウェイトの左右方向の
中心位置を挟み離間して一対の縦補強材72a、72b
が配設されている。補強材71の横補強材74は、平板
形鋼材74aよりなり、一対の縦補強材72a、72b
を繋ぎカウンタウェイト10Hを補強している。また、
本実施例では、L型形鋼材74bも併用されている。平
板形鋼材74aは上下方向に所定間隔離間して縦補強材
72a、72bに固設されている。また、L型形鋼材7
4bは平板形鋼材74aの反対面側の縦補強材72a、
72bで、かつ、上側に配設されている。また、L型形
鋼材74bの一端部は、内面板68の内側に固着される
とともに、L型形鋼材74bは内面板68の開口部Qp
の仕切りに用いられている。また、本実施例では、縦補
強材72a、72bとウェイト装着用部材65の平板6
5bとの間を繋ぐ補強プレート71aが配設されてい
る。補強材71は、カウンタウェイト10Hの捩じれ、
あるいは、カウンタウェイト10Hの開きを防止してい
る。カウンタウェイト10Hの捩じれは、カウンタウェ
イト10Hの左右の端面Me、Neが平行面にならず
に、交差するように傾斜することを言い、また、カウン
タウェイト10Hの開きは、カウンタウェイト10Hの
左右の端面Me、Neの長さの寸法が大きくなっている
ことを言う。補強材71は、これらの捩じれ、あるい
は、開きの防止の外に、充填された鉛69に接着して、
振動あるいは旋回時の慣性力による亀裂、変形、あるい
は開口部Qpからの飛び出しを防止している。
【0061】フック用部材78は、一対の平板からなる
フック用プレート材78aと、角材とからなるフック用
角材78bとから構成されている。一対のフック用プレ
ート材78aは、少なくともカウンタウェイトの左右方
向の中心位置を挟み離間して配設され、かつ、それぞれ
が縦補強材72a、72bに固設されるとともに、上面
板63より突出している。フック用プレート材78aは
吊り用の孔79aが明けられている。フック用角材78
bは、一対のフック用プレート材78aの間で、かつ、
フック用プレート材78aよりカウンタウェイト10H
の後方に、上面板63より突出するとともに、反対端面
は横補強材74の平板形鋼材74aに固設されて配設さ
れている。この配置は左右方向のほぼ中心位置で、か
つ、左右方向のカウンタウェイト10Hの重心位置に配
設されている。また、フック用角材78bには図示しな
い吊りフックを取着するボルト穴79bが明けられてい
る。一対のフック用プレート材78aとフック用角材7
8bとが平面視で3角形状に配置されているため、安定
して吊り上げ、下げができる。上記のカウンタウェイト
10Hは、車体中心線上、すなわち、カウンタウェイト
の左右方向の中心位置部の前後方向の厚さBaが、左右
方向の両端部の厚さBbより厚くしている。これによ
り、カウンタウェイト10Hの前方が広くなり、エンジ
ン4、油圧ポンプ6の配置が容易になる。
フック用プレート材78aと、角材とからなるフック用
角材78bとから構成されている。一対のフック用プレ
ート材78aは、少なくともカウンタウェイトの左右方
向の中心位置を挟み離間して配設され、かつ、それぞれ
が縦補強材72a、72bに固設されるとともに、上面
板63より突出している。フック用プレート材78aは
吊り用の孔79aが明けられている。フック用角材78
bは、一対のフック用プレート材78aの間で、かつ、
フック用プレート材78aよりカウンタウェイト10H
の後方に、上面板63より突出するとともに、反対端面
は横補強材74の平板形鋼材74aに固設されて配設さ
れている。この配置は左右方向のほぼ中心位置で、か
つ、左右方向のカウンタウェイト10Hの重心位置に配
設されている。また、フック用角材78bには図示しな
い吊りフックを取着するボルト穴79bが明けられてい
る。一対のフック用プレート材78aとフック用角材7
8bとが平面視で3角形状に配置されているため、安定
して吊り上げ、下げができる。上記のカウンタウェイト
10Hは、車体中心線上、すなわち、カウンタウェイト
の左右方向の中心位置部の前後方向の厚さBaが、左右
方向の両端部の厚さBbより厚くしている。これによ
り、カウンタウェイト10Hの前方が広くなり、エンジ
ン4、油圧ポンプ6の配置が容易になる。
【0062】次に、製造方法について説明する。外面板
62は、上下方向の所定の曲率半径Rhと、両端部の上
下に所定の幅62aを形成させるロールを通過させつ
つ、かつ、左右方向(上部旋回体2の幅方向)の曲率半
径Rrが形成されながら加工される。このロール成形さ
れた外面板62は、・・・される。別途では、プレス加
工、あるいはロール加工にて円弧を有するU字形状の縦
プレート65aを形成する。また、円弧を有する平板6
5bを切断する。さらに、角材65dにはボルト孔65
cが明けられる。この縦プレート65aと平板65bと
角材65dとは、治具を用いて溶接されウェイト装着用
部材65が構成される。同様に、一対の縦補強材72
a、72bと、平板形鋼材74aと、およびL型形鋼材
74bとが適宜長さに加工され、治具を用いて溶接され
補強材71が構成される。また、この補強材71には、
一対のフック用プレート材78aがそれぞれの一対の縦
補強材72a、72bに、また、フック用角材78bが
L型形鋼材74bに治具を用いて溶接されている。次
に、ウェイト装着用部材65と、フック用プレート材7
8aが固設された補強材71と、および、切断された上
面板63とを治具を用いて溶接する。さらに、この(ウ
ェイト装着用部材65、補強材71および上面板63)
に外面板62および下面板64を治具を用いて溶接し、
外側のカウンタウェイト61を構成する。この外側のカ
ウンタウェイト61にプレス加工あるいは板金溶接にて
加工された内面板68を治具を用いて溶接する。これに
より、カウンタウェイト10Hの箱形形状が構成され
る。上記の溶接の手順は適宜変更しても良いことはいう
までもない。
62は、上下方向の所定の曲率半径Rhと、両端部の上
下に所定の幅62aを形成させるロールを通過させつ
つ、かつ、左右方向(上部旋回体2の幅方向)の曲率半
径Rrが形成されながら加工される。このロール成形さ
れた外面板62は、・・・される。別途では、プレス加
工、あるいはロール加工にて円弧を有するU字形状の縦
プレート65aを形成する。また、円弧を有する平板6
5bを切断する。さらに、角材65dにはボルト孔65
cが明けられる。この縦プレート65aと平板65bと
角材65dとは、治具を用いて溶接されウェイト装着用
部材65が構成される。同様に、一対の縦補強材72
a、72bと、平板形鋼材74aと、およびL型形鋼材
74bとが適宜長さに加工され、治具を用いて溶接され
補強材71が構成される。また、この補強材71には、
一対のフック用プレート材78aがそれぞれの一対の縦
補強材72a、72bに、また、フック用角材78bが
L型形鋼材74bに治具を用いて溶接されている。次
に、ウェイト装着用部材65と、フック用プレート材7
8aが固設された補強材71と、および、切断された上
面板63とを治具を用いて溶接する。さらに、この(ウ
ェイト装着用部材65、補強材71および上面板63)
に外面板62および下面板64を治具を用いて溶接し、
外側のカウンタウェイト61を構成する。この外側のカ
ウンタウェイト61にプレス加工あるいは板金溶接にて
加工された内面板68を治具を用いて溶接する。これに
より、カウンタウェイト10Hの箱形形状が構成され
る。上記の溶接の手順は適宜変更しても良いことはいう
までもない。
【0063】この箱形形状は、内面板68を上方に向け
るとともに、外面板62を支持する図14に示すような
支持する箱44内に収納される。次に、内面板68に設
けられた開口部Qp部に離型材料を塗布した着脱自在の
上金型(後述する図26の上金型101に相当)を被せ
る。この箱形形状には、温度が400℃から500℃の
間で溶融された溶融鉛69が内面板68の一方の孔68
aから充填される。このとき、他方の孔68bから鉛充
填中のガス抜きを行いながら、鉛69の充填量を確認し
ている。あるいは、別途に設けた小さ直径で明けられた
確認孔68cから鉛69の充填量を確認する。鉛69の
充填量は図23に示すJa位置まで充填(図示の内面板
68の内側から上の方向)されている。溶融した鉛69
が冷却したら、上金型を外すし、支持する箱44から取
り出し、カウンタウェイト10Hの製造が完了する。ま
た、リサイクル時には、鉛の溶融温度以上にカウンタウ
ェイト10Hを温めると鉛が溶けて、補強材71、外面
板62、上面板63、下面板64およびウェイト装着用
部材65とから分離し、内面板68に設けられた開口部
Qp部より外部に流れ出す。したがって、従来の箱型の
板金構成内に挿入したものより簡単に中の鉛を取り出す
ことができる。
るとともに、外面板62を支持する図14に示すような
支持する箱44内に収納される。次に、内面板68に設
けられた開口部Qp部に離型材料を塗布した着脱自在の
上金型(後述する図26の上金型101に相当)を被せ
る。この箱形形状には、温度が400℃から500℃の
間で溶融された溶融鉛69が内面板68の一方の孔68
aから充填される。このとき、他方の孔68bから鉛充
填中のガス抜きを行いながら、鉛69の充填量を確認し
ている。あるいは、別途に設けた小さ直径で明けられた
確認孔68cから鉛69の充填量を確認する。鉛69の
充填量は図23に示すJa位置まで充填(図示の内面板
68の内側から上の方向)されている。溶融した鉛69
が冷却したら、上金型を外すし、支持する箱44から取
り出し、カウンタウェイト10Hの製造が完了する。ま
た、リサイクル時には、鉛の溶融温度以上にカウンタウ
ェイト10Hを温めると鉛が溶けて、補強材71、外面
板62、上面板63、下面板64およびウェイト装着用
部材65とから分離し、内面板68に設けられた開口部
Qp部より外部に流れ出す。したがって、従来の箱型の
板金構成内に挿入したものより簡単に中の鉛を取り出す
ことができる。
【0064】図26は、第9実施例のカウンタウェイト
10Jの例を示し、図21のH−H断面を示す。カウン
タウェイト10Jでは、横補強材74Aは、縦補強材7
2a、72bと同一の形鋼材よりなり、剛性を増してい
る。これにより、さらに捩じれ、あるいは開きに対して
強化している。また、カウンタウェイト10Jでは、内
面板68に設けられた開口部Qp部に被せる上金型10
1の深さを増している。これにより、鉛69の充填量
は、面GA、および面GBが前方(図示の左側)に出
て、図23に示すJb位置まで充填(Jbから図示の上
の方向)され、開口部Qpより鉛69の突出量が増加す
るとともに、カウンタウェイト10Jの重量が増してい
る。このように、開口された所定の範囲で露出した鉛6
9の量を可変とすることによりカウンタウェイトの重量
を可変にするが容易にできる。
10Jの例を示し、図21のH−H断面を示す。カウン
タウェイト10Jでは、横補強材74Aは、縦補強材7
2a、72bと同一の形鋼材よりなり、剛性を増してい
る。これにより、さらに捩じれ、あるいは開きに対して
強化している。また、カウンタウェイト10Jでは、内
面板68に設けられた開口部Qp部に被せる上金型10
1の深さを増している。これにより、鉛69の充填量
は、面GA、および面GBが前方(図示の左側)に出
て、図23に示すJb位置まで充填(Jbから図示の上
の方向)され、開口部Qpより鉛69の突出量が増加す
るとともに、カウンタウェイト10Jの重量が増してい
る。このように、開口された所定の範囲で露出した鉛6
9の量を可変とすることによりカウンタウェイトの重量
を可変にするが容易にできる。
【0065】上記のカウンタウェイト10H、Jにおい
て、ロール成形を行う外面板62は、板厚がロール成形
の可能な限りの厚さ、実施例では、4.5mmの板厚を
用いている。また、内面板68は、プレス加工ができる
厚さで、かつ、外面板62の変形を少なくする厚さ、実
施例では、3.2mmあるいは4.5mmの板厚を用い
ている。また、縦補強材72a、72bおよび横補強材
74Aは、みぞ形鋼(100×50mm)を用いてい
る。これは、この形状のカウンタウェイト10H、Jで
は、外観形状が大きく、かつ、肉厚さが薄いために前記
の捩じれ、あるいは開きが生じ易いためである。また、
プレス成形あるいはロール成形を行ない、かつ、それに
熱い鉛を充填するために、成形時の塑性変形が戻るため
であると思われる。このため、上記のような形状の素材
を用いることにより、捩じれ、あるいは、開きを小さく
することが可能となる。また、ロール成形の可能な限り
の厚さで、かつ、外装となる外面板をロール成形にて加
工することにより、外形美観が向上するとともに、円弧
を持つ大型のカウンタウェイトの曲面の加工が容易に制
作可能となり、かつ、安価にできる。このような形状の
カウンタウェイト10Aから10Jを採用することによ
り、大型の建設機械の超小旋回型の車両ができる。ま
た、内側の内面板は直線部を有するV字形状としたの
で、エンジン、油圧機器等を配置が容易になるととも
に、エンジン、油圧機器等を外装となる外面板で、きれ
いに覆うことができる。従来では、側面板を用いて、か
つ、側面板と外面板とを溶接することによりカウンタウ
ェイト10を構成していたが、特に、カウンタウェイト
10H、10Jでは、外面板を上下方向に曲面を有する
とともに、左右方向を一つの円弧で構成している。これ
により、複雑な曲面で側面板と溶接する必要がなく、鋼
材の切断加工および溶接加工が容易になる。また、外装
との合わせ面に、所定のスキマを設けることにより美観
の良い外観が得られる。また、強度の強い形鋼を縦補強
材として用いるとともに、横補強材とに結合したため剛
性が増し、捩じれ、開き等の変形に対する強度が増して
いる。これにより、大型の建設機械のカウンタウェイト
においても捩じれ、開き等の加工誤差が低減し、外装と
の合わせ目の段差、ズレが少なくなり外形美観が向上す
るとともに、車体への装着が容易になる。また、車体へ
の装着はウェイト装着用部材により行うので、薄い鋼板
と鉛を用いたカウンタウェイトを装着した大型の建設機
械等の振動、衝撃が高い車両においても、取付部の強度
が増しているので耐久性が向上するとともに、カウンタ
ウェイトの着脱をたびたび繰り返すことができる。
て、ロール成形を行う外面板62は、板厚がロール成形
の可能な限りの厚さ、実施例では、4.5mmの板厚を
用いている。また、内面板68は、プレス加工ができる
厚さで、かつ、外面板62の変形を少なくする厚さ、実
施例では、3.2mmあるいは4.5mmの板厚を用い
ている。また、縦補強材72a、72bおよび横補強材
74Aは、みぞ形鋼(100×50mm)を用いてい
る。これは、この形状のカウンタウェイト10H、Jで
は、外観形状が大きく、かつ、肉厚さが薄いために前記
の捩じれ、あるいは開きが生じ易いためである。また、
プレス成形あるいはロール成形を行ない、かつ、それに
熱い鉛を充填するために、成形時の塑性変形が戻るため
であると思われる。このため、上記のような形状の素材
を用いることにより、捩じれ、あるいは、開きを小さく
することが可能となる。また、ロール成形の可能な限り
の厚さで、かつ、外装となる外面板をロール成形にて加
工することにより、外形美観が向上するとともに、円弧
を持つ大型のカウンタウェイトの曲面の加工が容易に制
作可能となり、かつ、安価にできる。このような形状の
カウンタウェイト10Aから10Jを採用することによ
り、大型の建設機械の超小旋回型の車両ができる。ま
た、内側の内面板は直線部を有するV字形状としたの
で、エンジン、油圧機器等を配置が容易になるととも
に、エンジン、油圧機器等を外装となる外面板で、きれ
いに覆うことができる。従来では、側面板を用いて、か
つ、側面板と外面板とを溶接することによりカウンタウ
ェイト10を構成していたが、特に、カウンタウェイト
10H、10Jでは、外面板を上下方向に曲面を有する
とともに、左右方向を一つの円弧で構成している。これ
により、複雑な曲面で側面板と溶接する必要がなく、鋼
材の切断加工および溶接加工が容易になる。また、外装
との合わせ面に、所定のスキマを設けることにより美観
の良い外観が得られる。また、強度の強い形鋼を縦補強
材として用いるとともに、横補強材とに結合したため剛
性が増し、捩じれ、開き等の変形に対する強度が増して
いる。これにより、大型の建設機械のカウンタウェイト
においても捩じれ、開き等の加工誤差が低減し、外装と
の合わせ目の段差、ズレが少なくなり外形美観が向上す
るとともに、車体への装着が容易になる。また、車体へ
の装着はウェイト装着用部材により行うので、薄い鋼板
と鉛を用いたカウンタウェイトを装着した大型の建設機
械等の振動、衝撃が高い車両においても、取付部の強度
が増しているので耐久性が向上するとともに、カウンタ
ウェイトの着脱をたびたび繰り返すことができる。
【0066】
【発明の効果】本発明は上記のような構成としたため、
以下のような効果を奏する。 (1)外形寸法がコンパクトで、かつ、重量の大きいカ
ウンタウエイトが得られる。特に、上部旋回体を有する
建設機械においては、カウンタウエイトがコンパクトに
なるため旋回体の旋回半径を小さくでき作業性の向上、
操作性の向上が得られる。 (2)補強材を用いているため、振動、衝撃に強いもの
が得られる。耐振性および耐衝撃性が高くなるため、比
重の大きい材料の鉛等が油圧ショベル等の建設機械にお
いて採用ができる。また、大型の油圧ショベル等の建設
機械において着脱回数を増すことができる。 (3)外装となる面を処理させるか、覆うために外形美
観が良く、かつ、外形にキズが付きにくいものが得られ
る。特に、比重の大きい、かつ、柔らかい材料の鉛等が
油圧ショベル等の建設機械において採用ができる。 (4)リサイクルに容易なものができる。カウンタウェ
イトを所定の温度により加熱することにより、溶融する
ためリサイクルが容易となる。 (5)特に、鉛を用いることにより、安価なカウンタウ
ェイトが得られる。
以下のような効果を奏する。 (1)外形寸法がコンパクトで、かつ、重量の大きいカ
ウンタウエイトが得られる。特に、上部旋回体を有する
建設機械においては、カウンタウエイトがコンパクトに
なるため旋回体の旋回半径を小さくでき作業性の向上、
操作性の向上が得られる。 (2)補強材を用いているため、振動、衝撃に強いもの
が得られる。耐振性および耐衝撃性が高くなるため、比
重の大きい材料の鉛等が油圧ショベル等の建設機械にお
いて採用ができる。また、大型の油圧ショベル等の建設
機械において着脱回数を増すことができる。 (3)外装となる面を処理させるか、覆うために外形美
観が良く、かつ、外形にキズが付きにくいものが得られ
る。特に、比重の大きい、かつ、柔らかい材料の鉛等が
油圧ショベル等の建設機械において採用ができる。 (4)リサイクルに容易なものができる。カウンタウェ
イトを所定の温度により加熱することにより、溶融する
ためリサイクルが容易となる。 (5)特に、鉛を用いることにより、安価なカウンタウ
ェイトが得られる。
【図1】本発明のカウンタウェイトを装着した油圧ショ
ベルの側面図である。
ベルの側面図である。
【図2】図2は図1のA−A矢視図である平面断面図で
ある。
ある。
【図3】本発明の第1実施例のカウンタウェイトの斜視
図である。
図である。
【図4】図2の車体中心線B−Bにおける断面図であ
る。
る。
【図5】本発明の第1実施例のカウンタウェイトを製造
する一例を示す金型の斜視図である。
する一例を示す金型の斜視図である。
【図6】本発明の第1実施例のカウンタウェイトを製造
する一例を示す金型の側面断面図である。
する一例を示す金型の側面断面図である。
【図7】本発明の第2実施例のカウンタウェイトの斜視
図である。
図である。
【図8】図7のC−C断面図である。
【図9】本発明の第3実施例のカウンタウェイトの斜視
図である。
図である。
【図10】本発明の第4実施例のカウンタウェイトの斜
視図である。
視図である。
【図11】図10のD−D断面図である。
【図12】本発明の第4実施例のカウンタウェイトを製
造する一例を示す金型の斜視図である。
造する一例を示す金型の斜視図である。
【図13】本発明の第5実施例のカウンタウェイトの断
面図である。
面図である。
【図14】本発明の第5実施例のカウンタウェイトを製
造する一例を示す金型の斜視図である。
造する一例を示す金型の斜視図である。
【図15】本発明の第6実施例のカウンタウェイトの正
面図である。
面図である。
【図16】図15のE−E断面図である。
【図17】図15のF−F断面図である。
【図18】本発明の第7実施例のカウンタウェイトの正
面図である。
面図である。
【図19】図17のZ矢視図である。
【図20】図17のG−G断面図である。
【図21】本発明の第8実施例のカウンタウェイトの斜
視図である。
視図である。
【図22】本発明の第8実施例のカウンタウェイトの正
面図である。
面図である。
【図23】本発明の第8実施例のカウンタウェイトの平
面図である。
面図である。
【図24】図21のW矢視図(下平面図)である。
【図25】第8実施例のカウンタウェイトの図21のH
−H断面である。
−H断面である。
【図26】第8実施例のカウンタウェイトの図21のH
−H断面に相当する断面である。
−H断面に相当する断面である。
【図27】従来の油圧ショベルの側面図である。
【図28】従来の油圧ショベルの平面図である。
2 上部旋回体 2a 旋回フレーム 7 装着用ボルト 10、10A、10B、10C、10D、10E、10
F、10G、10H、10J カウンタウェイト 11 硬化層 12 ボルト穴 13 下金型 13A、14 横金型 16 ウェイト装着用部材 18 ボルト装着用部材 19、19A 内部補強材 21、30、61 外側カウンタウェイト 22、31、67 内側カウンタウェイト 23 ボルト 26 補助カウンタウェイト 33、41 上金型 34、42 下金型 51 四角形状の鋼材 52 上下方向補強鋼材板 53 横方向補強鋼材板 54 鉛のウエイト 62 外面板 63 上面板 64 下面板 65 ウェイト装着用部材 68 内面板 68a、68b、および68c 複数個の孔 69 鉛 71 補強材 72 縦補強材 74 横補強材 78 吊り用のフック用部材 78a 一対のフック用プレート材
F、10G、10H、10J カウンタウェイト 11 硬化層 12 ボルト穴 13 下金型 13A、14 横金型 16 ウェイト装着用部材 18 ボルト装着用部材 19、19A 内部補強材 21、30、61 外側カウンタウェイト 22、31、67 内側カウンタウェイト 23 ボルト 26 補助カウンタウェイト 33、41 上金型 34、42 下金型 51 四角形状の鋼材 52 上下方向補強鋼材板 53 横方向補強鋼材板 54 鉛のウエイト 62 外面板 63 上面板 64 下面板 65 ウェイト装着用部材 68 内面板 68a、68b、および68c 複数個の孔 69 鉛 71 補強材 72 縦補強材 74 横補強材 78 吊り用のフック用部材 78a 一対のフック用プレート材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 好人 大阪府枚方市上野3−1−1 株式会社小 松製作所大阪工場内
Claims (26)
- 【請求項1】 上部旋回体の後部にカウンタウェイトを
備えた建設機械のカウンタウェイトにおいて、カウンタ
ウェイトは、一体に形成された外形形状の少なくとも一
面が外装を形成するとともに、材料の比重が7.85g
/cm3 を越えていることを特徴とする建設機械のカウ
ンタウェイト。 - 【請求項2】 外装となる外形形状の少なくとも一面に
チル化処理、コーテイング処理、溶射処理、あるいは、
塗装等により硬化処理が施されていることを特徴とする
請求項1の建設機械のカウンタウェイト。 - 【請求項3】 上部旋回体の後部にカウンタウェイトを
備えた建設機械のカウンタウェイトにおいて、一体に形
成されるとともに材料の比重が7.85g/cm3 を越
え、かつ、カウンタウェイトを上部旋回体に取着する箇
所、あるいは/および、カウンタウェイトの内部に補強
材を有することを特徴とする建設機械のカウンタウェイ
ト。 - 【請求項4】 カウンタウェイトの材料が鉛であること
を特徴とする請求項1乃至請求項3記載のいずれかの建
設機械のカウンタウェイト。 - 【請求項5】 上部旋回体の後部にカウンタウェイトを
備えた建設機械のカウンタウェイトにおいて、外形形状
の少なくとも一面が外装となる外側のカウンタウェイト
と、外装となる反対側に内設され外側のカウンタウェイ
トと一体に形成された内側のカウンタウェイトとからな
ることを特徴とする建設機械のカウンタウェイト。 - 【請求項6】 請求項5の建設機械のカウンタウェイト
において、外側のカウンタウェイトに対して内側のカウ
ンタウェイトが、鋳込、接着、あるいは、結合組立てさ
れていることを特徴とする建設機械のカウンタウェイ
ト。 - 【請求項7】 請求項5、あるいは請求項6記載の建設
機械のカウンタウェイトにおいて、内側のカウンタウェ
イトは材料の比重が7.85g/cm3 を越えているこ
とを特徴とする建設機械のカウンタウェイト。 - 【請求項8】 請求項5乃至請求項7記載のいずれかの
記載の建設機械のカウンタウェイトにおいて、内側のカ
ウンタウェイトの材料は鉛とし、外側のカウンタウェイ
トの鋼板に鋳込み、または、外側のカウンタウェイトの
鋼板あるいは高分子材料に接着あるいは結合して組立て
て形成されたことを特徴とする建設機械のカウンタウェ
イト。 - 【請求項9】 請求項5乃至請求項8記載のいずれかの
建設機械のカウンタウェイトにおいて、内側のカウンタ
ウェイトは、上部旋回体に取着する箇所、あるいは/お
よび、内部に補強材を有することを特徴とする建設機械
のカウンタウェイト。 - 【請求項10】 請求項5の建設機械のカウンタウェイ
トにおいて、外側のカウンタウェイトは、外形形状の少
なくとも一面が凹部形状の鋼板とし、かつ、凹部形状の
上面板と下面板とのそれぞれの内側間を繋ぐ少なくとも
2個以上の縦補強材と、縦補強材の少なくとも2個に固
着される複数の横補強材と、凹部形状の空間に鋳込まれ
縦補強材および横補強材を被覆する鉛材料とからなるこ
とを特徴とする建設機械のカウンタウェイト。 - 【請求項11】 請求項5の建設機械のカウンタウェイ
トにおいて、外側のカウンタウェイトは、外形形状の少
なくとも一面が凹部形状の鋼板とし、かつ、凹部形状の
下部側にカウンタウェイトを上部旋回体に取着するため
のウェイト装着用部材と、凹部形状の上面板とウェイト
装着用部材とのそれぞれの内側間を繋ぐ少なくとも2個
以上の縦補強材と、縦補強材の少なくとも2個に固着さ
れる複数の横補強材と、凹部形状の空間に鋳込まれ縦補
強材および横補強材を被覆する鉛材料とからなることを
特徴とする建設機械のカウンタウェイト。 - 【請求項12】 請求項10、あるいは請求項11の建
設機械のカウンタウェイトにおいて、外側のカウンタウ
ェイトは、カウンタウェイトの外装となる外形形状の一
面は上部旋回体の幅方向および上下方向に曲面よりな
り、かつ、鉛材料は鋳込みであることを特徴とする建設
機械のカウンタウェイト。 - 【請求項13】 外側のカウンタウェイトの前方内側
で、かつ、外側のカウンタウェイトに固設された内側の
カウンタウェイトになる内面板を有することを特徴とす
る請求項10、請求項11、あるいは請求項12の建設
機械のカウンタウェイト。 - 【請求項14】 カウンタウェイトの内側に、着脱可能
な補助カウンタウェイトを備えたことを特徴とする請求
項1乃至請求項13記載の建設機械のカウンタウェイ
ト。 - 【請求項15】 上部旋回体の後部に配置され鋼板材よ
りなる箱形形状で、かつ、箱形内に充填材を挿入した建
設機械のカウンタウェイトにおいて、箱形の構成は、上
部旋回体の幅方向および上下方向に曲率半径を有し、か
つ、ロール成形にて加工した外側のカウンタウェイトの
外面板と、平面視で底辺に直線部を有するV字形状で、
かつ、端部が外面板の端部に固着された内面板と、外側
のカウンタウェイトと内面板との間の上側を遮蔽する上
面板と、外面板と内面板との間の下側を遮蔽する下面板
および上部旋回体に取着するためのウェイト装着用部材
と、上部板とウェイト装着用部材とのそれぞれの内側間
を繋ぐ少なくとも2個以上の縦補強材と、縦補強材の少
なくとも2個に固着される複数の横補強材とからなり、
また、箱形内への充填材は鉛材料からなることを特徴と
する建設機械のカウンタウェイト。 - 【請求項16】 少なくとも一対の縦補強材がカウンタ
ウェイトの左右方向の中心位置を挟み離間して配設され
るとともに、縦補強材に固着される横補強材とを有し、
かつ、縦補強材に付設されカウンタウェイトの上面板よ
り突出した一対の吊り部材と、縦補強材の間に配設され
るとともに横補強材に付設され、かつ、カウンタウェイ
トの上面板より突出したフック取着用部材とからなるこ
とを特徴とする請求項10、請求項11、あるいは請求
項15の建設機械のカウンタウェイト。 - 【請求項17】 内面板は複数個の孔が開口され、その
一方の孔から内部に溶融鉛を充填し、他方の孔から鉛充
填中のガス抜きを行い、かつ、鉛充填量の確認孔とした
ことを特徴とする請求項13あるいは請求項15の建設
機械のカウンタウェイト。 - 【請求項18】 内側のカウンタウェイトは所定の範囲
で開口され、その開口された所定の範囲では鉛が露出す
るとともに、露出した量を可変とすることによりカウン
タウェイトの重量を可変にすることを特徴とする請求項
15、請求項16、あるいは請求項17の建設機械のカ
ウンタウェイト。 - 【請求項19】 開口された所定の範囲の鉛には、材
質、重量表示をしたことを特徴とする請求項15乃至請
求項18のいずれかの建設機械のカウンタウェイト。 - 【請求項20】 カウンタウェイトの外装となる外形形
状の一面は上部旋回体の旋回中心よりほぼ同一の距離に
端面を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項
18記載のいずれかの建設機械のカウンタウェイト。 - 【請求項21】 カウンタウェイトの内面には前記上部
旋回体に搭載された機械部分を覆うように凹凸を設ける
とともに、車体中心線上近傍の前後方向の肉厚を両端部
より厚くしたことを特徴とする請求項1乃至請求項20
記載のいずれかの建設機械のカウンタウェイト。 - 【請求項22】 建設機械のカウンタウェイトの製造方
法において、外形形状の少なくとも一面が外装となる外
側のカウンタウェイトをプレス成形、ロール成形、ある
いは/および板金溶接にて形成し、離型材料を塗布した
上金型を外側のカウンタウェイトに被せた後に鉛を注入
し、冷却後に上金型を外して製造したことを特徴とする
建設機械のカウンタウェイトの製造方法。 - 【請求項23】 形成した外側のカウンタウェイトに補
強材を溶接した後に、外側のカウンタウェイトに、離型
材料を塗布した上金型を被せて鉛を注入し、冷却後に上
金型を外すことを特徴とする請求項22記載の建設機械
のカウンタウェイトの製造方法。 - 【請求項24】 建設機械のカウンタウェイトの製造方
法において、外形形状の少なくとも一面が外装となる外
側のカウンタウェイトをプレス成形、ロール成形、ある
いは板金溶接にて形成して下金型とするとともに、プレ
ス成形、ロール成形、あるいは板金溶接にて形成した内
側のカウンタウェイトを上金型としてその間に鉛を注入
し、上金型、鉛、および下金型により一体となるカウン
タウェイトを製造することを特徴とする建設機械のカウ
ンタウェイトの製造方法。 - 【請求項25】 形成した外側のカウンタウェイトに補
強材を溶接した後に、プレス成形、ロール成形、あるい
は板金溶接にて形成した内側のカウンタウェイトを上金
型としてその間に鉛を注入し、上金型、鉛、および下金
型により一体となるカウンタウェイトを製造することを
特徴とする請求項24記載の建設機械のカウンタウェイ
トの製造方法。 - 【請求項26】 内側のカウンタウェイトは、プレス成
形、ロール成形、あるいは板金溶接にて形成した製品と
なる上金型と、冷却後に離脱し、離脱した部分の鉛が露
出する着脱自在の上金型とからなることを特徴とする請
求項24あるいは請求項25の建設機械のカウンタウェ
イトの製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9757896A JPH0988125A (ja) | 1995-07-20 | 1996-03-27 | 建設機械のカウンタウェイトおよびその製造方法 |
PCT/JP1997/000232 WO1997036061A1 (fr) | 1996-03-27 | 1997-01-31 | Contrepoids pour equipement de construction et son procede de fabrication |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-207488 | 1995-07-20 | ||
JP20748895 | 1995-07-20 | ||
JP9757896A JPH0988125A (ja) | 1995-07-20 | 1996-03-27 | 建設機械のカウンタウェイトおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0988125A true JPH0988125A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=26438745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9757896A Pending JPH0988125A (ja) | 1995-07-20 | 1996-03-27 | 建設機械のカウンタウェイトおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0988125A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11172720A (ja) * | 1997-12-09 | 1999-06-29 | Kubota Corp | バックホウ |
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JP2014047012A (ja) * | 2012-08-30 | 2014-03-17 | Kato Works Co Ltd | 建機用カウンタウエイト装置 |
WO2019177008A1 (ja) * | 2018-03-13 | 2019-09-19 | 住友重機械建機クレーン株式会社 | クローラ式クレーン |
-
1996
- 1996-03-27 JP JP9757896A patent/JPH0988125A/ja active Pending
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