JPH11167867A - カラー陰極線管の感光剤膜形成方法 - Google Patents

カラー陰極線管の感光剤膜形成方法

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JPH11167867A
JPH11167867A JP33258197A JP33258197A JPH11167867A JP H11167867 A JPH11167867 A JP H11167867A JP 33258197 A JP33258197 A JP 33258197A JP 33258197 A JP33258197 A JP 33258197A JP H11167867 A JPH11167867 A JP H11167867A
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JP
Japan
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photosensitive agent
ray tube
face panel
color cathode
panel
Prior art date
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Pending
Application number
JP33258197A
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English (en)
Inventor
Masami Okita
真美 沖田
Tatsuya Tsunoda
達哉 角田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPH11167867A publication Critical patent/JPH11167867A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー陰極線管の感光剤膜形成方法におい
て、感光剤膜を均一に形成できるようにし、それによ
り、カーボンストライプのエッジのバラツキを無くして
カラー陰極線管の品質を向上させる。 【解決手段】 カラー陰極線管のフェースパネル内面2
5に、カーボンストライプを作成するに先立ち形成され
る感光剤膜の形成方法であって、フェースパネル内面2
5に感光剤液23を塗布した後、フェースパネル21を
パネル面に垂直な回転軸29を中心に少なくとも毎分2
0回転以上の回転速度で回転させながら感光剤液23の
乾燥を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー陰極線管の
蛍光面作成工程におけるスクリーン(フェースパネル内
面)上への感光剤膜形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラー陰極線管のフェースパネル内面に
は、蛍光面のコントラスト比を改善するための黒い縦の
ストライプ(カーボンストライプ)が作成される。この
カーボンストライプを作成するには、先ず、フェースパ
ネルを垂直に配置し、図3(a)に示すように感光剤
(PVP;ポリビニルピロリドン又はPVA;ポリビニ
ルアルコール)1をパネル面3に注入ノズルで注入して
塗布し、乾燥させ、膜を形成させる。
【0003】感光剤1の注入から乾燥までの間、フェー
スパネルは、パネル面に垂直な軸を中心に、5〜10r
pmの回転数で回転させ、余分な感光剤を遠心力により
振り切って除去しながら乾燥させる。
【0004】乾燥後は、色選別機構であるアパーチャグ
リルを介して露光を行い、図3(b)に示す現像処理に
て不溶化された部分5以外を除去し、図3(c)に示す
感光剤ストライプ7を形成する。次いで、図3(d)に
示すようにカーボン液9をパネル面3に塗布し乾燥させ
た後、反転剤(例えば、過酸化水素)を注入し、図3
(e)に示すように先に形成した感光剤ストライプを分
解する。
【0005】最後に、フェースパネル内面を現像し、分
解した感光剤及びその上に塗布されたカーボンを除去し
て、図3(f)に示すカーボンストライプ11を完成さ
せる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の感光剤塗布工程
では、上述のように感光剤を注入したフェースパネル
を、5〜10rpmの回転数で回転させることで、余分
な感光剤を振り切って除去しながら乾燥させていた。し
かしながら、乾燥の初期段階で5〜10rpmの低速で
フェースパネルを回転数させると、パネルコーナ部で感
光剤膜の流動が起こり、移動・ズレが生じる。更に乾燥
が進むと、塗布した感光剤の全体が感光剤膜となって形
成されることになるが、この際、移動・ズレの生じたパ
ネルコーナ部の感光剤膜には、膜厚の不均一が生じる。
そして、感光剤膜の膜厚が不均一であると、アパーチャ
グリルを介して感光剤膜に露光を行って現像した際、感
光剤ストライプのエッジにバラツキが生じる。この結
果、エッジにバラツキの生じている感光剤ストライプ間
に形成されたカーボンストライプは、図4(a)に示す
ようにエッジ幅Ewが大きくなる。これに対し、均一な
膜厚の感光剤ストライプ間に形成されたカーボンストラ
イプは、図4(b)に示すよようにエッジ幅Ewが小さ
くなる。このカーボンストライプのエッジのバラツキ
は、カラー陰極線管の動作時に輝度ムラとなって現れ、
画質を劣化させる要因となった。このことは、ストライ
プ幅のバラツキに対する要求が厳しい近年の大型高精細
度のカラー陰極線管の場合に、特にその改善が望まれて
いた。本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、感光
剤膜を均一に形成することのできるカラー陰極線管の感
光剤膜形成方法を提供し、もってカーボンストライプの
エッジのバラツキを無くすことによるカラー陰極線管の
品質向上を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るカラー陰極線管の感光剤膜形成方法は、
カラー陰極線管のフェースパネル内面に、カーボンスト
ライプを作成するに先立ち形成される感光剤膜の形成方
法であって、前記フェースパネル内面に感光剤液を塗布
した後、前記フェースパネルをパネル面に垂直な回転軸
を中心に少なくとも毎分20回転以上の回転速度で回転
させながら前記感光剤液の乾燥を行うことを特徴とする
ものである。
【0008】この感光剤膜形成方法では、乾燥工程にお
けるフェースパネルの回転数を、20rpm以上とする
ことで、感光剤液の流動が止まり、均一な感光剤膜が形
成され、感光剤ストライプのエッジのバラツキが抑制さ
れる。これにより、感光剤ストライプを用いて形成され
るカーボンストライプのエッジ幅も小さくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るカラー陰極線
管の感光剤膜形成方法の好適な実施の形態を図面を参照
して説明する。図1は本発明に係るカラー陰極線管の感
光剤膜形成方法におけるフェースパネルの回転状態を示
す説明図である。
【0010】この感光剤膜形成方法において、その手順
は従来と同様のものとなる。即ち、図1(a)に示すよ
うにフェースパネル21を配置し、感光剤(PVP;ポ
リビニルピロリドン又はPVA;ポリビニルアルコー
ル)液23をフェースパネル内面25に注入ノズル27
で注入し、フェースパネル21をパネル面に垂直な回転
軸29を中心に回転させながら余分な感光剤液23を振
り切り除去しながら塗布した後、乾燥工程において、図
1(b)に示すようにフェースパネル21を回転軸29
を中心に回転させながら赤外線ヒータ33により感光剤
液23の乾燥を行う。
【0011】他方、従来の感光剤膜形成方法とその構成
を異にするところは、図1(b)に示した乾燥工程にお
けるフェースパネル21の回転速度にある。従来の乾燥
工程では、5〜10rpmの低速でフェースパネルを回
転させて乾燥を行っていた。この結果、乾燥の初期段階
でパネルコーナ部で感光剤膜の流動が起こり、移動・ズ
レが生じ、これが感光剤膜の膜厚不均一、ひいてはカー
ボンストライプのエッジ幅を大きくする要因となってい
た。
【0012】本出願人は、感光剤塗布後のフェースパネ
ル21の低速回転によって生じる感光剤膜の流動に着目
し、その結果、フェースパネル21の回転数と感光剤膜
の流動との間に、所定回転数以上で感光剤の流動が止ま
る相関関係のあることを発見した。即ち、本実施形態に
よる感光剤膜形成方法は、この境界値となる回転数をも
ってフェースパネル21を回転させることを手段とする
ものである。
【0013】具体的には、後述の実施例で明らかとなる
ように、従来の5〜10rpmの低速回転に比べて、毎
分20回転(20rpm)以上の高速回転とすること
で、感光剤膜の流動が止まる顕著な効果を得ることがで
きる。
【0014】従来の回転数である5〜10rpmは、上
述したように感光剤注入後の余分な感光剤を遠心力によ
り振り切り、除去することをその主な目的として設定さ
れていた。そのため、余分な感光剤は好適に除去するこ
とは可能であったものの、その回転数で引き続き乾燥を
行えば、上述したように乾燥の初期段階においてパネル
コーナ部で感光剤膜の流動が起こった。
【0015】本実施形態による感光剤膜形成方法では、
乾燥工程における回転数を少なくとも20rpm以上と
することで、フェースパネル21に塗布した感光剤液2
3の流動が止まり、パネルコーナ部においても、感光剤
膜に移動・ズレが生じなくなる。これにより、均一な感
光剤膜が形成される。従って、アパーチャグリルを介し
て感光剤膜に露光を行って現像した際、感光剤ストライ
プのエッジにバラツキが生じなくなる。この結果、感光
剤ストライプ間に形成されたカーボンストライプのエッ
ジ幅も小さく抑えられることになる。
【0016】このように、上述の感光剤膜形成方法によ
れば、乾燥工程におけるフェースパネル21の回転数
を、従来より高速の20rpm以上とすることで、感光
剤液23の流動を防止し、均一な感光剤膜を形成でき、
感光剤ストライプのエッジのバラツキを抑制して、感光
剤ストライプを用いて形成されるカーボンストライプの
エッジ幅を小さくすることができる。この結果、カラー
陰極線管動作時における輝度ムラを低減させ、カラー陰
極線管の品質を向上させることができる。
【0017】
【実施例】次に、実際に異なる回転数でフェースパネル
を回転させながら乾燥を行い、その回転数ごとに形成し
た感光剤ストライプを用いてカーボンストライプを得た
結果について説明する。図2は回転数とカーボンストラ
イプのエッジ幅との関係を示す説明図である。
【0018】<感光剤膜の形成及びエッジ幅測定の手順
>フェースパネルをパネル面が垂直となるように配置
し、このパネル面に、感光剤液(PVP+添加剤+純
水)をパネル面に垂直な方向から注入ノズルで注入し、
フェースパネルを回転させて余分な感光剤を振り切り除
去した。その後、フェースパネルを5、10、15、2
0、30、50回転させながら乾燥を行い、それぞれの
回転数で得られた感光剤ストライプを用いてカーボンス
トライプを形成し、そのエッジ幅を測定した。
【0019】その結果、図2から分かるように回転数が
高速となるに伴ってエッジ幅は徐々に減少し、カーボン
ストライプのエッジの不均一が軽減された。回転数が2
0rpmを超えたところで、エッジ幅は15μmとな
り、外観上の不均一は確認できないレベル(実用レベ
ル)となった。更に回転数を上げても同様の効果が現れ
た。
【0020】従って、20rpmの回転数は、感光剤を
塗布したフェースパネルを回転させる回転数として、カ
ーボンストライプのエッジ幅に不均一が生じなくなる境
界的な値であることが知見できた。
【0021】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るカラー陰極線管の感光剤膜形成方法によれば、乾燥工
程におけるフェースパネルの回転数を、毎分20回転以
上とすることで、カーボンストライプのエッジ幅を15
μm以下にすることができ、外観上の不均一を改善し
て、カラー陰極線管の品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラー陰極線管の感光剤膜形成方
法におけるフェースパネルの回転状態を示す説明図であ
る。
【図2】回転数とカーボンストライプのエッジ幅との関
係を示す説明図である。
【図3】カーボンストライプの製作手順を示す説明図で
ある。
【図4】感光剤の膜厚によって異なるカーボンストライ
プのエッジ幅を示す説明図である。
【符号の説明】
21…フェースパネル、23…感光剤液、25…フェー
スパネル内面、29…回転軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー陰極線管のフェースパネル内面
    に、カーボンストライプを作成するに先立ち形成される
    感光剤膜の形成方法であって、 前記フェースパネル内面に感光剤液を塗布した後、前記
    フェースパネルをパネル面に垂直な回転軸を中心に少な
    くとも毎分20回転以上の回転速度で回転させながら前
    記感光剤液の乾燥を行うことを特徴とするカラー陰極線
    管の感光剤膜形成方法。
JP33258197A 1997-12-03 1997-12-03 カラー陰極線管の感光剤膜形成方法 Pending JPH11167867A (ja)

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JPH11167867A true JPH11167867A (ja) 1999-06-22

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