JPH11166657A - 電磁バルブ用駆動装置 - Google Patents

電磁バルブ用駆動装置

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JPH11166657A
JPH11166657A JP9337402A JP33740297A JPH11166657A JP H11166657 A JPH11166657 A JP H11166657A JP 9337402 A JP9337402 A JP 9337402A JP 33740297 A JP33740297 A JP 33740297A JP H11166657 A JPH11166657 A JP H11166657A
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昭宏 柳内
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美徳 門脇
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は複数の弁体を互いに同期して開閉駆
動する電磁バルブ用駆動装置に関し、各弁体を駆動する
電磁石への通電状態を制御するスイッチング手段の数を
抑制することを目的とする。 【解決手段】 電磁バルブ12はロアコイル48及びア
ッパコイル54により駆動される。互いに同期して駆動
される2つの電磁バルブ12のロアコイル48及びアッ
パコイル54への励磁電流は、駆動回路74により制御
される。駆動回路74は、電源端子76と接地端子78
との間の直列接続されたスイッチング手段である3つの
FETよりなる3つの直列回路により構成される。各コ
イルは、FET間の接続部を、直列回路間で接続するよ
うに設けられる。各FETのオン・オフ状態の組み合わ
せにより、各コイルに正逆両方向の励磁電流が供給され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁バルブ用駆動
装置に係り、特に、例えば内燃機関の各気筒に設けられ
た複数の吸気バルブや排気バルブ等、互いに同期して作
動する複数の弁体を駆動するのに好適な電磁バルブ用駆
動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平8−28462
6号に開示される如く、内燃機関の吸又は排気弁として
用いられる電磁バルブが公知である。この電磁バルブは
弁体と一体に変位するアーマチャ、アーマチャの上下に
配設される一対の電磁コイル、及び弁体を中立位置に向
けて付勢するスプリングを備えている。
【0003】何れの電磁コイルにも励磁電流が供給され
ていない場合は、弁体及びアーマチャは中立位置に保持
される。また、上側の電磁コイルに励磁電流が供給され
ている場合には、弁体及びアーマチャは上側の電磁コイ
ルに向けて吸引され、一方、下側の電磁コイルに励磁電
流が供給されている場合には、弁体及びアーマチャは下
側の電磁コイルに向けて吸引される。従って、上記従来
の電磁バルブによれば、各電磁コイルに交互に適当な励
磁電流を供給することで、弁体を開閉動作させることが
できる。この場合、弁体の閉弁側及び開弁側の変位端
は、アーマチャが電磁コイルに吸着することにより規制
される。従って、弁体の変位端近傍において、電磁コイ
ルが発する電磁力を速やかに消滅させることができれ
ば、電磁バルブの高い作動応答性を実現できると共に、
アーマチャと電磁コイルとの間の衝撃力が緩和されるこ
とで、衝撃音の抑制や耐久性の向上が可能となる。
【0004】かかる目的のため、上記従来の電磁弁にお
いては、各電磁コイルに供給する励磁電流をH型ブリッ
ジ回路により制御することとしている。このH型ブリッ
ジ回路は、電磁コイルの各端子と、電源の正極側及び負
極側との間にそれぞれ設けられた計4つのスイッチング
手段より構成されている。かかるHブリッジ回路によれ
ば、電磁コイルを隔てて対角方向に位置するスイッチン
グ手段の一方の対をオン状態とし、他方の対をオフ状態
とすることで、電磁コイルに所定方向の電圧を印加する
ことができる。また、上記オン・オフ状態を反転させる
ことで、電磁コイルに上記所定方向とは逆方向の電圧を
印加することができる。従って、弁体が変位端に接近し
た時点で、H型ブリッジ回路の各スイッチング手段のオ
ン・オフ状態を切り替えて、電磁コイルに励磁電流とは
逆方向の電圧を印加することにより、電磁コイルが発す
る電磁力を速やかに消滅させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如く、上記従来の電磁バルブは、各電磁コイルに対して
4つのスイッチング手段を必要とする。すなわち、1つ
の電磁バルブは2つの電磁コイルを備えているため、電
磁バルブ1つについて8つのスイッチング手段が必要と
なる。従って、例えば、上記従来の電磁バルブが4気筒
4バルブ型のエンジンに適用された場合、128個のス
イッチング手段が必要となって、電磁バルブを駆動する
駆動装置のコストが上昇してしまう。
【0006】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、弁体を駆動する電磁コイルへの励磁電流を制御
するのに必要なスイッチング手段の数を削減することを
目的とする。更に、本発明は、スイッチング手段の数を
削減しつつ、弁体の駆動後、電磁コイルが発する電磁力
を速やかに消滅させることが可能な電磁バルブ用駆動装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、複数の弁体よりなる少なくとも1つの
弁体群を、各弁体に対応して設けた電磁石により前記弁
体群ごとに同期して開閉駆動する電磁バルブ用駆動装置
において、前記電磁石への通電状態を制御するスイッチ
ング手段を、前記弁体群ごとに一括して設けた駆動回路
を備える電磁バルブ用駆動装置により達成される。
【0008】請求項1記載の発明において、各弁体群に
属する弁体は電磁石が発する電磁力により互いに同期し
て駆動される。電磁石への通電状態を制御するスイッチ
ング手段は、弁体群ごとに一括して設けられる。従っ
て、個々の電磁石に対応してスイッチング手段を設ける
必要がないため、スイッチング手段の個数が削減され
る。
【0009】また、上記の目的は、請求項2に記載する
如く、請求項1記載の電磁バルブ用駆動装置において、
所定条件下で、各弁体群に属する少なくとも1つの弁体
の駆動を休止する電磁バルブ用駆動装置により達成され
る。請求項2記載の発明において、所定条件下で、スイ
ッチング手段のオンオフ状態の組み合わせにより、各弁
体群に属する少なくとも1つの弁体の駆動が休止され
る。従って、各弁体群の弁体が同時に開閉駆動されない
場合でも、スイッチング手段の個数の削減が図られる。
【0010】また、上記の目的は、請求項3に記載する
如く、請求項1又は2記載の電磁バルブ用駆動装置にお
いて、前記弁体群はそれぞれ2つの弁体よりなり、各弁
体に対して、該弁体を第1の所定方向に駆動する第1の
電磁石と第2の所定方向に駆動する第2の電磁石とが設
けられ、前記駆動回路は高圧側の第1の電源端子と低圧
側の第2の電源端子との間に3つのスイッチング手段が
直列に接続されてなる3つの直列回路を備え、各弁体群
に対応する前記4つの電磁石を、前記スイッチング手段
間の直列接続部間を前記直列回路間で接続するように配
置した電磁バルブ用駆動装置により達成される。
【0011】請求項3記載の発明において、各弁体群に
属する2つの弁体は、計4つの電磁石により駆動され
る。駆動回路は、3つのスイッチング手段が直列接続さ
れてなる3つの直列回路を備える。すなわち、4つの電
磁石に対して9つのスイッチング手段が設けられる。4
つの電磁石は、それぞれ、直列回路間を接続するように
配置される。従って、各直列回路のスイッチング手段の
オン・オフ状態の組み合わせにより、各電磁石に両方向
の励磁電流を供給することができると共に、各電磁石に
流通する電流を第1の電源端子へ流入させることができ
る。
【0012】また、上記の目的は、請求項4に記載する
如く、請求項1又は2記載の電磁バルブ用駆動装置にお
いて、前記弁体群はそれぞれ2つの弁体よりなり、各弁
体に対して、該弁体を第1の所定方向に駆動する第1の
電磁石と第2の所定方向に駆動する第2の電磁石とが設
けられ、前記駆動回路は、高圧側の第1の電源端子と低
圧側の第2の電源端子との間に3つのスイッチング手段
が直列に接続されてなる第1及び第2の直列回路と、前
記第1の電源端子と前記第2の電源端子との間に、2つ
のスイッチング手段と、前記第2の電源端子側から前記
第1の電源端子側へ向かう電流の流通を許容するように
配置された1つのダイオードとが該ダイオードが中央と
なるように直列接続されてなる第3の直列回路とを備
え、各弁体群に対応する前記4つの電磁石を、前記第3
の直列回路のスイッチング手段とダイオードとの接続部
と、前記第1又は第2の直列回路のスイッチング手段間
の接続部との間に接続した電磁バルブ用駆動装置により
達成される。
【0013】請求項4記載の発明において、各弁体群に
属する2つの弁体は、計4つの電磁石により駆動され
る。駆動回路は、3つのスイッチング手段が直列接続さ
れてなる第1及び第2の直列回路と、2つのスイッチン
グ手段の間に低圧側から高圧側へ向かう電流の流通を許
容するダイオードが直列接続されてなる第3の直列回路
とを備える。すなわち、4つの電磁石に対して8つのス
イッチング手段と1つのダイオードとが設けられる。4
つの電磁石は、それぞれ、第3の直列回路と第1又は第
2の直列回路との間に接続される。従って、各直列回路
のスイッチング手段のオン・オフ状態の組み合わせによ
り、各電磁石に所定方向の励磁電流を供給することがで
きると共に、各電磁石に流通する励磁電流を第1の電源
端子へ流入させることができる。
【0014】また、上記の目的は、請求項5に記載する
如く、請求項1又は2記載の電磁バルブ用駆動装置にお
いて、前記弁体群はそれぞれ2つの弁体よりなり、各弁
体に対して、該弁体を第1の所定方向に駆動する第1の
電磁石と第2の所定方向に駆動する第2の電磁石とが設
けられ、前記駆動回路は、前記第1の電源端子と前記第
2の電源端子との間に前記第1の電源端子側から順に直
列接続された第1乃至第3のスイッチング手段をそれぞ
れ有する第1乃至第3の直列回路を備え、各弁体に対応
する前記4つの電磁石を、それぞれ、前記第1の直列回
路の第1及び第2のスイッチング手段の接続部と前記第
2の直列回路の第1及び第2のスイッチング手段との接
続部との間、前記第1の直列回路の第2及び第3のスイ
ッチング手段の接続部と前記第2の直列回路の第2及び
第3のスイッチング手段の接続部との間、前記第2の直
列回路の第1及び第2のスイッチング手段の接続部と前
記第3の直列回路の第1及び第2のスイッチング手段の
接続部との間、及び、前記第2の直列回路の第2及び第
3のスイッチング手段の接続部と前記第3の直列回路の
第2及び第3のスイッチング手段の接続部との間に接続
した電磁バルブ用駆動装置により達成される。
【0015】請求項5記載の発明において、各弁体群に
属する2つの弁体は、計4つの電磁石により駆動され
る。駆動回路は、第1乃至第3のスイッチング手段が第
1の電源端子と第2の電源端子との間に直列接続されて
なる第1乃至第3の直列回路を備える。すなわち、4つ
の電磁石に対して9つのスイッチング手段が設けられ
る。4つの電磁石は、直列回路間に接続される。例え
ば、第1の直列回路の第1及び第2のスイッチング手段
の接続部と、第2の直列回路の第1及び第2のスイッチ
ング手段の接続部との間に接続された電磁石について
は、第2の直列回路の第1のスイッチング手段、及び第
1の直列回路の第2及び第3のスイッチング手段がオン
状態とされることで、第2の直列回路側から第1の直列
回路側へ向かう方向(以下、第1の方向と称す)の励磁
電流が供給される状態が形成される。また、第1の直列
回路の第1のスイッチング手段、及び第2の直列回路の
第2及び第3のスイッチング手段がオン状態とされるこ
とで、第1の方向に流通する励磁電流が第1の電源端子
へ流入し、又は、第1の方向とは逆方向の励磁電流が供
給される状態が形成される。他の電磁石についても同様
に、スイッチング手段のオン・オフ状態の組み合わせに
より、同様の状態が形成される。
【0016】また、上記の目的は、請求項6に記載する
如く、請求項1又は2記載の電磁バルブ用駆動装置にお
いて、前記弁体群はそれぞれ2つの弁体よりなり、各弁
体に対して、該弁体を第1の所定方向に駆動する第1の
電磁石と第2の所定方向に駆動する第2の電磁石とが設
けられ、前記駆動回路は、前記第1の電源端子と前記第
2の電源端子との間に前記第1の電源端子側から順に直
列接続された第1乃至第3のスイッチング手段をそれぞ
れ有する第1及び第2の直列回路と、前記第1の電源端
子と前記第2の電源端子との間に前記第1の電源端子側
から順に直列接続された第1のスイッチング手段、前記
第2の電源端子側から前記第1の電源端子側への電流の
流通を許容するように設けられたダイオード、及び第2
のスイッチング手段を有する第3の直列回路とを備え、
前記4つの電磁石を、それぞれ、前記第1の直列回路の
第1及び第2のスイッチング手段の接続部と前記第3の
直列回路の第1のスイッチング手段及びダイオードの接
続部との間、前記第1の直列回路の第2及び第3のスイ
ッチング手段の接続部と前記第3の直列回路のダイオー
ド及び第2のスイッチング手段の接続部との間、前記第
2の直列回路の第1及び第2のスイッチング手段の接続
部と前記第3の直列回路の第1のスイッチング手段及び
ダイオードの接続部との間、及び、前記第2の直列回路
の第2及び第3のスイッチング手段の接続部と前記第3
の直列回路のダイオード及び第2のスイッチング手段の
接続部との間に接続した電磁バルブ用駆動装置により達
成される。
【0017】請求項6記載の発明において、各弁体群に
属する2つの弁体は、計4つの電磁石により駆動され
る。駆動回路は、第1乃至第3のスイッチング手段が第
1の電源端子と第2の電源端子との間に直列接続されて
なる第1及び第2の直列回路と、第1のスイッチング手
段、第2の電源端子側から第1の電源端子側への電流の
流通を許容するダイオード、及び、第2のスイッチング
手段が第1の電源端子側から第2の電源端子側へ直列接
続されてなる第3の直列回路とを備える。すなわち、4
つの電磁石に対して8つのスイッチング手段と1つのダ
イオードが設けられる。4つの電磁石は、第1又は第2
の直列回路との第3の直列回路と間に接続される。例え
ば、第1の直列回路の第1及び第2のスイッチング手段
の接続部と、第3の直列回路の第1のスイッチング手段
とダイオードとの接続部との間に接続された電磁石につ
いては、第3の直列回路の第1のスイッチング手段、及
び第1の直列回路の第2及び第3のスイッチング手段が
オン状態とされることで、第3の直列回路側から第1の
直列回路側へ向かう第1の方向の励磁電流が供給される
状態が形成される。また、第1の直列回路の第1のスイ
ッチング手段、及び第3の直列回路の第2のスイッチン
グ手段がオン状態とされることで、第1の方向に流通す
る励磁電流が第1の電源端子へ流入する状態が形成され
る。他の電磁石についても同様に、スイッチング手段の
オン・オフ状態の組み合わせにより、同様の状態が形成
される。
【0018】また、上記の目的は、請求項7に記載する
如く、請求項5記載の電磁バルブ用駆動装置において、
各弁体群の一方の弁体に対応する第1の電磁石を、前記
第1の直列回路の第1及び第2のスイッチング手段の接
続部と前記第2の直列回路の第1及び第2のスイッチン
グ手段との接続部との間に接続し、前記一方の弁体に対
応する第2の電磁石を、前記第1の直列回路の第2及び
第3のスイッチング手段の接続部と前記第2の直列回路
の第2及び第3のスイッチング手段との接続部との間に
接続し、他方の弁体に対応する第1の電磁石を、前記第
2の直列回路の第2及び第3のスイッチング手段の接続
部と前記第3の直列回路の第2及び第3のスイッチング
手段の接続部との間に接続し、前記他方の弁体に対応す
る第2の電磁石を前記第2の直列回路の第1及び第2の
スイッチング手段の接続部と前記第3の直列回路の第1
及び第2のスイッチング手段の接続部との間に接続した
電磁バルブ用駆動装置により達成される。
【0019】請求項7記載の発明において、各弁体群の
一方の弁体(以下、第1弁体と称す)に対応する第1の
電磁石は、第1の直列回路の第1及び第2のスイッチン
グ手段の接続部と、第2の直列回路の第1及び第2のス
イッチング手段との接続部との間に接続される。また、
第1弁体に対応する第2の電磁石は、第1の直列回路の
第2及び第3のスイッチング手段の接続部と第2の直列
回路の第2及び第3のスイッチング手段との接続部との
間に接続される。また、各弁体群の他方の弁体(以下、
第2弁体と称す)に対応する第1の電磁石は、第2の直
列回路の第2及び第3のスイッチング手段の接続部と第
3の直列回路の第2及び第3のスイッチング手段の接続
部との間に接続される。更に、第2弁体に対応する第2
の電磁石は、第2の直列回路の第1及び第2のスイッチ
ング手段の接続部と第3の直列回路の第1及び第2のス
イッチング手段の接続部との間に接続される。
【0020】第1の直列回路の第1及び第2のスイッチ
ング手段、第2の直列回路の第1及び第3のスイッチン
グ手段、及び、第3の直列回路の第2及び第3のスイッ
チング手段がオン状態とされると、第1弁体の第2の電
磁石に第1の直列回路側から第2の直列側に向かう方向
の励磁電流が供給され、第2弁体の第2の電磁石に第2
の直列回路側から第3の直列回路側に向かう方向の励磁
電流が供給される状態が形成される。また、第1の直列
回路の第2及び第3のスイッチング手段、第2の直列回
路の第1及び第3のスイッチング手段、及び第3の直列
回路の第1及び第2のスイッチング手段がオン状態とさ
れると、第1弁体の第1の電磁石に第2の直列回路側か
ら第1の直列回路側に向かう方向の励磁電流が供給さ
れ、第2弁体の第1の電磁石に第3の直列回路側から第
2の直列回路側へ向かう方向の励磁電流が供給される状
態が形成される。以下、これら2つの状態で各電磁石に
供給される励磁電流の方向を正方向と称し、これとは逆
の方向を逆方向と称す。また、電磁石に正方向の励磁電
流が供給された状態を、電源供給状態と称す。
【0021】一方、第1の直列回路の第3のスイッチン
グ手段、第2の直列回路の第2のスイッチング手段、及
び第3の直列回路の第1のスイッチング手段がオン状態
とされると、第1弁体の第2の電磁石及び第2弁体の第
2の電磁石に流通する正方向の励磁電流が第1の電源端
子側に流入し、又は、これら2つの電磁石に逆方向の励
磁電流が供給される状態が形成される。以下、電磁石に
流通する正方向の励磁電流が第1の電源端子側に流入
し、又は、この電磁石に逆方向の励磁電流が供給される
状態を、その電磁石の回生・逆電流状態と称す。また、
第1の直列回路の第1のスイッチング手段、第2の直列
回路の第2のスイッチング手段、及び第3の直列回路の
第3のスイッチング手段がオン状態とされると、第1弁
体の第1の電磁石及び第2弁体の第1の電磁石が回生・
逆電流状態とされた状態が形成される。
【0022】第1の直列回路の第1及び第2のスイッチ
ング手段、及び第2の直列回路の第3のスイッチング手
段がオン状態とされると、第1弁体の第2の電磁石が電
源供給状態とされた状態が形成される。また、第2の直
列回路の第1のスイッチング手段、及び第3直列回路の
第2及び第3のスイッチング手段がオン状態とされる
と、第2弁体の第2の電磁石が電源供給状態とされた状
態が形成される。
【0023】第2直列回路の第1のスイッチング手段、
及び、第3直列回路の第2及び第3のスイッチング手段
がオン状態とされると、第2弁体の第2の電磁石が電源
供給状態とされた状態が形成される。また、第1直列回
路の第1及び第2のスイッチング手段、及び、第2直列
回路の第3のスイッチング手段がオン状態とされると、
第1弁体の第2の電磁石が電源供給状態とされた状態が
形成される。
【0024】第1の直列回路の第3のスイッチング手
段、及び第2の直列回路の第1及び第2のスイッチング
手段がオン状態とされると、第1弁体の第2の電磁石が
回生・逆電流状態とされた状態が形成される。また、第
2の直列回路の第2及び第3のスイッチング手段、及び
第3の直列回路の第1のスイッチング手段がオン状態と
されると、第2弁体の第2の電磁石が回生・逆電流状態
とされた状態が形成される。
【0025】第1の直列回路の第2及び第3のスイッチ
ング手段、第2の直列回路の第1のスイッチング手段、
及び、第3の直列回路の第2及び第3のスイッチング手
段がオン状態とされると、第1弁体の第1の電磁石、及
び、第2弁体の第2の電磁石が電源供給状態とされた状
態が形成される。また、第1の直列回路の第1及び第2
のスイッチング手段、第2の直列回路の第3のスイッチ
ング手段、及び、第3の直列回路の第1及び第2のスイ
ッチング手段がオン状態とされると、第2弁体の第1の
電磁石、及び、第1弁体の第2の電磁石が電源供給状態
とされた状態が形成される。
【0026】第1の直列回路の第2及び第3のスイッチ
ング手段、及び第2の直列回路の第1のスイッチング手
段がオン状態とされると、第1弁体の第1の電磁弁が電
源供給状態とされた状態が形成される。また、第2の直
列回路の第3のスイッチング手段、及び第3の直列回路
の第1及び第2のスイッチング手段がオン状態とされる
と、第2弁体の第1の電磁石が電源供給状態とされた状
態が形成される。
【0027】第2の直列回路の第1のスイッチング手
段、及び第3の直列回路の第2及び第3のスイッチング
手段がオン状態とされると、第2弁体の第2の電磁石が
電源供給状態とされた状態が形成される。また、第1の
直列回路の第1及び第2のスイッチング手段、及び第2
の直列回路の第3のスイッチング手段がオン状態とされ
ると、第1弁体の第2の電磁石が電源供給状態とされた
状態が形成される。
【0028】第1の直列回路の第1のスイッチング手
段、及び、第2の直列回路の第2及び第3のスイッチン
グ手段がオン状態とされると、第1弁体の第1の電磁石
が回生・逆電流状態とされた状態が形成される。また、
第2の直列回路の第1及び第2のスイッチング手段、及
び、第3の直列回路の第3のスイッチング手段がオン状
態とされると、第2弁体の第1の電磁石が回生・逆電流
状態とされた状態が形成される。
【0029】このように、本発明によれば9個のスイッ
チング手段により、それぞれのオン・オフ状態の組み合
わせに応じて、第1弁体及び第2弁体の双方又は一方の
第1又は第2の電磁石を、電源供給状態又は回生・逆電
流状態とすることができる。回生・逆電流状態において
は、電磁石に流通する励磁電流が速やかに減少し、更
に、逆方向の励磁電流が供給されることで、電磁石の発
する電磁力は速やかに消滅する。従って、各電磁石の電
源供給状態及び回生・逆電流状態を弁体の動作に応じて
適宜実現することで、弁体の駆動後に、弁体に作用する
電磁力を速やかに消滅させることができる。
【0030】また、上記の目的は、請求項8に記載する
如く、請求項6記載の電磁バルブ用駆動装置において、
各弁体群の一方の弁体に対応する第1の電磁石を、前記
第1の直列回路の第1及び第2のスイッチング手段の接
続部と前記第3の直列回路の第1のスイッチング手段及
びダイオードの接続部との間に接続し、前記一方の弁体
に対応する第2の電磁石を前記第1の直列回路の第2及
び第3のスイッチング手段の接続部と前記第3の直列回
路の第2のスイッチング手段及びダイオードの接続部と
の間に接続し、他方の弁体に対応する第1の電磁石を、
前記第2の直列回路の第2及び第3のスイッチング手段
の接続部と前記第3の直列回路の第2のスイッチング手
段及びダイオードの接続部との間に接続し、前記他方の
弁体に対応する第2の電磁石を前記第2の直列回路の第
1及び第2のスイッチング手段の接続部と前記第3の直
列回路の第1のスイッチング手段及びダイオードの接続
部との間に接続した電磁バルブ用駆動装置により達成さ
れる。。
【0031】請求項8記載の発明において、各弁体群の
一方の弁体(以下、第1弁体と称す)に対応する第1の
電磁石は、第1の直列回路の第1及び第2のスイッチン
グ手段の接続部と、第3の直列回路の第1スイッチング
手段及びダイオードの接続部との間に接続される。ま
た、第1弁体に対応する第2の電磁石は、第1の直列回
路の第2及び第3のスイッチング手段の接続部と第3の
直列回路の第2のスイッチング手段及びダイオードの接
続部との間に接続される。また、各弁体群の他方の弁体
(以下、第2弁体と称す)に対応する第1の電磁石は、
第2の直列回路の第2及び第3のスイッチング手段の接
続部と第3の直列回路の第2のスイッチング手段及びダ
イオードの接続部との間に接続される。更に、第2弁体
に対応する第2の電磁石は、第2の直列回路の第1及び
第2のスイッチング手段の接続部と第3の直列回路の第
1のスイッチング手段及びダイオードの接続部との間に
接続される。
【0032】第1の直列回路の第1及び第2のスイッチ
ング手段、第2の直列回路の第2及び第3のスイッチン
グ手段、及び第3の直列回路の第1及び第3のスイッチ
ング手段がオン状態とされると、第1弁体の第2の電磁
石に第1の直列回路側から第3の直列回路側に向かう方
向の励磁電流が供給され、第2弁体の第2の電磁石に第
3の直列回路側から第2の直列回路側に向かう方向の励
磁電流が供給される状態が形成される。また、第1の直
列回路の第2及び第3のスイッチング手段、第2の直列
回路の第1及び第2のスイッチング手段、及び第3の直
列回路の第1及び第3のスイッチング手段がオン状態と
されると、第1弁体の第1の電磁石に第3の直列回路側
から第1の直列回路側に向かう方向の励磁電流が供給さ
れ、第2弁体の第1の電磁石に第2の直列回路側から第
3の直列回路側へ向かう方向の励磁電流が供給される状
態が形成される。以下、これら2つの状態で各電磁石に
供給される励磁電流の方向を正方向と称し、これとは逆
の方向を逆方向と称す。また、電磁石に正方向の励磁電
流が供給された状態を、電源供給状態と称す。
【0033】一方、第1の直列回路の第3のスイッチン
グ手段、及び第2の直列回路の第1のスイッチング手段
がオン状態とされると、第1弁体の第2の電磁石及び第
2弁体の第2の電磁石に流通する正方向の励磁電流が第
1の電源端子側に流入する状態が形成される。以下、電
磁石に流通する正方向の励磁電流が第1の電源端子側に
流入する状態を、その電磁石の回生状態と称す。また、
第1の直列回路の第1のスイッチング手段、及び第2の
直列回路の第3のスイッチング手段がオン状態とされる
と、第1弁体の第1の電磁石及び第2弁体の第1の電磁
石が回生状態とされた状態が形成される。
【0034】第1の直列回路の第1及び第2のスイッチ
ング手段、及び第3の直列回路の第3のスイッチング手
段がオン状態とされると、第1弁体の第2電磁石が電源
供給状態とされた状態が形成される。また、第2の直列
回路の第2及び第3のスイッチング手段、及び第3の直
列回路の第1のスイッチング手段がオン状態とされる
と、第2弁体の第2の電磁石が電源供給状態とされた状
態が形成される。
【0035】第2直列回路の第2及び第3のスイッチン
グ手段、及び、第3の直列回路の第1のスイッチング手
段がオン状態とされると、第2弁体の第2電磁石が電源
供給状態とされた状態が形成される。また、第1直列回
路の第1及び第2のスイッチング手段、及び、第3直列
回路の第2のスイッチング手段がオン状態とされると、
第1弁体の第2の電磁石が電源供給状態とされた状態が
形成される。
【0036】第1の直列回路の第3のスイッチング手
段、及び第2の直列回路の第1のスイッチング手段がオ
ン状態とされると、第1弁体の第2の電磁石が回生状態
とされた状態が形成される。また、第2の直列回路の第
1のスイッチング手段、及び第3の直列回路の第2のス
イッチング手段がオン状態とされると、第2弁体の第2
の電磁石が回生状態とされた状態が形成される。
【0037】第1の直列回路の第2及び第3のスイッチ
ング手段、第2の直列回路の第2及び第3のスイッチン
グ手段、及び、第3の直列回路の第1のスイッチング手
段がオン状態とされると、第1弁体の第1の電磁石、及
び、第2弁体の第2の電磁石が電源供給状態とされた状
態が形成される。また、第1の直列回路の第1及び第2
のスイッチング手段、第2の直列回路の第1及び第2の
スイッチング手段、及び、第3の直列回路の第2のスイ
ッチング手段がオン状態とされると、第2弁体の第1の
電磁石、及び、第1弁体の第2の電磁石が電源供給状態
とされた状態が形成される。
【0038】第1の直列回路の第2及び第3のスイッチ
ング手段、及び第3の直列回路の第1のスイッチング手
段がオン状態とされると、第1弁体の第1の電磁弁が電
源供給状態とされた状態が形成される。また、第2の直
列回路の第1及び第2のスイッチング手段、及び第3の
直列回路の第2のスイッチング手段がオン状態とされる
と、第2弁体の第1の電磁石が電源供給状態とされた状
態が形成される。
【0039】第2の直列回路の第2及び第3のスイッチ
ング手段、及び第3の直列回路の第1のスイッチング手
段がオン状態とされると、第2弁体の第2の電磁石が電
源供給状態とされた状態が形成される。また、第1の直
列回路の第1及び第2のスイッチング手段、及び第3の
直列回路の第2のスイッチング手段がオン状態とされる
と、第1弁体の第2の電磁石が電源供給状態とされた状
態が形成される。
【0040】第1の直列回路の第1のスイッチング手
段、及び第3の直列回路の第2のスイッチング手段がオ
ン状態とされると、第1弁体の第1の電磁石が回生状態
とされた状態が形成される。また、第2の直列回路の第
3のスイッチング手段、及び、第3の直列回路の第1の
スイッチング手段がオン状態とされると、第2弁体の第
1の電磁石が回生・逆電流状態とされた状態が形成され
る。
【0041】このように、本発明によれば8つのスイッ
チング手段と1つのダイオードにより、各スイッチング
手段のオン・オフ状態の組み合わせに応じて、第1弁体
及び第2弁体の双方又は一方の第1又は第2の電磁石
を、電源供給状態又は回生状態とすることができる。回
生状態においては、電磁石に流通する励磁電流が速やか
に減少することで、電磁石の発する電磁力は速やかに消
滅する。従って、各電磁石の電源供給状態及び回生状態
を弁体の動作に応じて適宜実現することで、弁体の駆動
後に、弁体に作用する電磁力を速やかに消滅させること
ができる。
【0042】また、上記の目的は、請求項9に記載する
如く、請求項3乃至8のうち何れか1項記載の電磁バル
ブ用駆動装置において、前記スイッチング手段は、それ
ぞれ、オン・オフ動作するスイッチング要素と、該スイ
ッチング要素と並列に、前記第2の電源端子側から前記
第1の電源端子側に向かう電流の流通を許容するように
設けられたダイオードとを有する電磁バルブ用駆動装置
により達成される。
【0043】請求項9記載の発明において、各スイッチ
ング手段は、オン・オフ動作するスイッチング要素と、
スイッチング要素と並列に、第2の電源端子側から第1
の電源端子側に向かう電流の流通を許容するように設け
られたダイオードとを有する。従って、各スイッチング
手段は、オフ状態とされていても、第2の電源端子側か
ら第1の電源端子側への電流の流通を許容する。このた
め、電磁石への励磁電流の供給が遮断された場合に、ス
イッチング手段が有するダイオード及び電磁コイルを含
む閉回路が導通されるように、スイッチング手段のオン
・オフ状態を設定することで、この電磁石にフライホイ
ール電流を流通させることができる。
【0044】また、上記の目的は、請求項10に記載す
る如く、請求項1又は2記載の電磁バルブ用駆動装置に
おいて、前記スイッチング手段のオン・オフ状態の組み
合わせを切り替えることにより、前記電磁石のそれぞれ
に所定の電流波形の励磁電流を供給する電磁バルブ用駆
動装置により達成される。
【0045】請求項10記載の発明において、スイッチ
ング手段のオン・オフ状態の組み合わせを切り替えるこ
とにより、各電磁石に所定の電流波形の励磁電流が供給
される。従って、本発明によれば、スイッチング手段の
数を削減しつつ、電磁石に供給する励磁電流の電流波形
を制御することができる。また、上記の目的は、請求項
11に記載する如く、請求項9記載の電磁バルブ用駆動
装置において、前記所定の電流波形は、所定の正方向の
正電流波形部と、該正方向とは逆方向の逆電流波形部と
を含む電磁バルブ用駆動装置により達成される。
【0046】請求項11記載の発明において、電磁石に
正方向の励磁電流が供給されると、弁体が電磁石により
駆動される。一方、弁体が駆動された後、電磁石に逆方
向の励磁電流が供給されると、電磁石が発する電磁力は
速やかに消滅する。従って、電磁石に供給される励磁電
流の電流波形が正電流波形部と、逆電流波形部とを含む
ことで、電磁石が発する電磁力により弁体が駆動された
後、その電磁力は速やかに消滅する。
【0047】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
電磁バルブ用駆動装置のシステム構成図を示す。本実施
例の電磁バルブ用駆動装置は、電子制御ユニット(以
下、ECUと称す)10、及び、電磁バルブ12を備え
ている。ECU10には、クランクポジションセンサ
(以下、CPセンサと称す)が接続されている。
【0048】CPセンサ14は、基準信号とクランク角
信号とを出力するセンサである。基準信号は、内燃機関
のクランク角が所定の基準角に一致する毎に出力され
る。ECU10は、CPセンサ14の出力信号に基づい
て内燃機関のクランク角を検出し、その検出結果を用い
て電磁バルブ12を制御する。電磁バルブ12は、弁体
16を備えている。本実施例において、電磁バルブ12
は、4気筒4バルブ型の内燃機関に適用されている。す
なわち、内燃機関の各気筒に4個の電磁バルブ12が設
けられ、そのうち2個の電磁バルブ12の弁体16は吸
気バルブを構成し、他の2個の電磁バルブ12の弁体1
6は排気バルブを構成している。
【0049】弁体16は、内燃機関の燃焼室内に露出す
るようにシリンダヘッド18に配設されている。内燃機
関のシリンダヘッド18には、吸気ポート(又は排気ポ
ート)20が設けられている。吸気ポート(又は排気ポ
ート)20には、弁体16に対する弁座22が形成され
ている。吸気ポート(又は排気ポート)20は、弁体1
6が弁座22に着座することにより導通状態となり、ま
た、弁体16が弁座22に着座することにより遮断状態
となる。
【0050】弁体16には、弁軸24が固定されてい
る。弁軸24は、バルブガイド26により軸方向に摺動
可能に保持されている。バルブガイド26は、シリンダ
ヘッド18に支持されている。また、バルブガイド26
には、電磁バルブ12のロアキャップ28が固定されて
いる。弁軸24の上部には、非磁性部材で構成されたア
ーマチャ軸30が配設されている。また、弁軸24の上
端部には、ロアリテーナ32が固定されている。ロアリ
テーナ32とロアキャップ28との間には、ロアスプリ
ング34が配設されている。ロアスプリング34は、ロ
アリテーナ32を、すなわち、アーマチャ軸30及び弁
体16を、図1における上方へ付勢している。
【0051】アーマチャ軸30の上端部には、アッパリ
テーナ36が固定されている。アッパリテーナ36の上
部には、アッパスプリング38が配設されている。アッ
パスプリング38は、アッパリテーナ36を、すなわ
ち、アーマチャ軸30及び弁体16を、図1における下
方に付勢している。アッパスプリング38の周囲には、
円筒状のアッパキャップ40が配設されている。アッパ
キャップ40の上端部には、アジャストボルト42が配
設されている。アッパスプリング38の上端は、アジャ
スタボルト42に当接している。
【0052】アーマチャ軸30には、アーマチャ44が
接合されている。アーマチャ44は、磁性部材で構成さ
れた環状の部材である。アーマチャ44の上方には、第
1電磁石46が配設されている。第1電磁石46は、ア
ッパコイル48及びアッパコア50を備えている。ま
た、アーマチャ44の下方には、第2電磁石52が配設
されている。第2電磁石52は、ロアコイル54及びロ
アコア56を備えている。
【0053】アッパコイル48及びロアコイル54は、
ECU10に接続されている。アッパコいる48及びロ
アコイル54には、ECU10から励磁電流が供給され
る。アッパコア50及びロアコア56は磁性材料で構成
された部材であり、それらの中央部においてアーマチャ
軸30を摺動可能に保持している。第1電磁石46及び
第2電磁石52は、それらの間に所定の間隔が保持され
るように外筒58によって保持されている。アーマチャ
44の中立位置は、アジャスタボルト42により、第1
電磁石46と第2電磁石との間の中間点に調整されてい
る。
【0054】次に、電磁バルブ12の動作について説明
する。電磁バルブ12においては、アッパコイル48に
励磁電流を供給することで、アッパコイル48により磁
束を発生させることができる。アッパコイル48が発生
する磁束は、アッパコア50及びアーマチャ44を含む
経路を通って流通する。この際、アーマチャ44と第1
電磁石46との間には、アーマチャ44を第1電磁石4
6へ吸引する向きの電磁力が発生する。
【0055】このため、電磁バルブ12によれば、アッ
パコイル48に適当な励磁電流を供給することで、アー
マチャ44、アーマチャ軸30、及び、弁体16等を第
1電磁石46側へ変位させることができる。アーマチャ
軸30は、アーマチャ44がアッパコア50と当接する
まで第1電磁石46側へ変位することができる。弁体1
6は、アーマチャ44がアッパコア50と当接する状況
下では吸気ポート(又は排気ポート)20を閉塞する。
従って、電磁バルブ12によれば、アッパコイル48に
適当な励磁電流を供給することで、弁体16を全閉状態
とすることができる。
【0056】弁体16が全閉状態に維持されている場
合、アッパスプリング38及びロアスプリング34は、
アーマチャ軸30を中立位置に向けて付勢する。このよ
うな状況下でアッパコイル48への励磁電流の供給が停
止されると、アーマチャ軸30は、アッパスプリング3
8及びロアスプリング34のばね力に従って単振動の運
動を開始する。
【0057】電磁バルブ12によれば、ロアコイル54
に励磁電流を供給することで、ロアコイル54により磁
束を発生させることができる。ロアコイル54が発生す
る磁束は、ロアコア56及びアーマチャ44を含む経路
を通って流通する。この際、アーマチャ44と第2電磁
石52との間に、アーマチャ44を第2電磁石52へ吸
引する向きの電磁力が発生する。このため、電磁駆動弁
12によれば、ロアコイル54に適当な励磁電流を供給
することで、アーマチャ軸30の摺動に伴うエネルギー
損失を補って、アーマチャ44が第2電磁石52に当接
するまでアーマチャ軸30を変位させることができる。
【0058】弁体16は、アーマチャ44が第2電磁石
52と当接する際に全開状態となる。従って、電磁バル
ブ12によれば、アッパコイル48への励磁電流の供給
を停止した後、所定のタイミングでロアコイル54への
励磁電流の供給を開始することで、弁体16を全閉状態
から全開状態に変化させることができる。弁体16が全
開状態に達した後、ロアコイル54への励磁電流の供給
が停止されると、弁体16は、単振動の動作に従って全
閉位置に向けて変位を開始する。以後、適当なタイミン
グでアッパコイル48及びロアコイル54に繰り返し励
磁電流を供給することで弁体16を開閉動作させること
ができる。
【0059】ところで、弁体16を開閉動作させる場
合、アーマチャ44が第1電磁石46又は第2電磁石5
2に当接する時点での、アーマチャ44と第1電磁石4
6又は第2電磁石52との間の電磁吸引力をゼロとする
ことができれば、両者間に作用する衝撃力を緩和して、
衝撃音の発生を抑制できると共に、電磁バルブ12の耐
久性を向上させることができる。また、この場合、アー
マチャ44を第1電磁石46又は第2電磁石52から速
やかに離脱させることができるので、電磁バルブ12の
優れた応答性を実現することが可能となる。かかる観点
から、アーマチャ44と第1電磁石46又は第2電磁石
52との間の電磁吸引力を所望のタイミングで速やかに
消滅させることが望ましい。
【0060】しかしながら、例えばアッパコイル48へ
の励磁電流の供給を停止しても、アッパコイル48に生
ずる逆起電力により、ある程度の期間はアッパコイル4
8には供給されていた励磁電流と同じ向きの電流が流通
し続ける。また、アッパコイル48に流通する電流が減
少してゼロに達しても、アーマチャ44及びアッパコア
50に生ずる渦電流によって、ある程度の期間はアーマ
チャ44と第1電磁石46との間に電磁吸引力が作用す
る。従って、アーマチャ44と第1電磁石46との間の
電磁吸引力を速やかに消滅させるには、アッパコイル4
8の逆起電力に伴う電流を速やかに消滅させ、更には、
アーマチャ44及びアッパコイル48に生ずる渦電流を
も速やかに消滅させることが必要である。
【0061】かかる観点から、アッパコイル48への励
磁電流の供給を停止した後、アッパコイル48に、所定
期間だけ励磁電流を逆向きに流通させることが有効であ
る。同様に、アーマチャ44と第2電磁コイル52との
間の電磁吸引力を速やかに消滅させるには、ロアコイル
54への励磁電流の供給を停止した後に、ロアコイル5
4に、所定期間だけ励磁電流を逆向きに流通させること
が有効である。すなわち、コイルに逆向きの電流を供給
することで、渦電流を相殺することができ、これによ
り、電磁吸引力を速やかに消滅させることができるので
ある。
【0062】図2は、上記の観点より電磁バルブ12に
おいて用いられる励磁電流の電流波形(図2(a)、
(b))、及び、その電流波形により得られる弁体16
の変位パターン(図2(c))を示す。図2(a)に示
す如くアッパコイル48に供給される励磁電流は、弁体
16が全開位置から全閉位置へ向けて変位する吸引期間
(図2(a)に示す期間A及びB)において、所定期間
(図2(a)に示す期間A)だけ最大励磁電流IMAX
制御された後、弁体16が全閉位置に到達する時期にほ
ぼ同期して、遷移期間(図2(a)に示す期間B)を経
て上記保持電流IH と一致するように制御される(図2
(a)に示す期間C)。そして、この励磁電流は、弁体
16を全開位置から閉弁させる要求が生じた時点で、最
大励磁電流IMAX とは逆方向に向かう消磁電流IR に制
御される(図2(a)に示す期間D)。
【0063】これと同様に、図2(b)に示す如く、ロ
アコイル54に供給される励磁電流は、弁体16が全閉
位置から全開位置に向けて変位する吸引期間(図2
(b)に示す期間A及びB)において、所定期間(図2
(b)に示す期間A)だけ所定値IMAX に維持された
後、遷移期間(図2(b)に示す期間B)を経て所定の
保持電流IH へ向けて減少するように制御される(図2
(b)に示す期間C)。そして、この励磁電流は、弁体
16を全開位置から閉弁させる要求が生じた時点で逆方
向に向かう消磁電流IR に制御される(図2(b)に示
す期間C)。
【0064】そして、CPセンサ14の出力信号に基づ
いて、アッパコイル48及びロアコイル54に励磁電流
を供給するタイミングを設定することで、内燃機関の運
転に同期して電磁バルブ12を開閉動作させることがで
きる。上述したアッパコイル48及びロアコイル54に
供給される励磁電流の電流波形は、後述する如く、EC
U10が、アッパコイル48及びロアコイル54に対し
て、正方向の励磁電流が供給される状態と、これとは逆
方向の励磁電流が供給される状態とを適宜切り替えるこ
とにより実現される。
【0065】本実施例の電磁バルブ用駆動装置は、EC
U10が備えるスイッチング手段の個数を抑制しつつ、
アッパコイル48及びロアコイル54に供給する励磁電
流の向きを逆転させることことで、上述の如き所望の電
流波形を実現し得る点に特徴を有している。以下、図3
を参照してECU10の内部構造について説明する。図
3は、ECU10の内部構造を表す回路図を示す。図3
に示す如く、ECU10は、CPU60を備えている。
CPU10には、バスライン62を介して出力ポート6
8、及び入力ポート70が接続されている。入力ポート
70にはCPセンサ14が接続されている。
【0066】ECU10は、また、バッファ回路72及
び駆動回路74を備えている。上述の如く、電磁バルブ
12は、4気筒4バルブ型内燃機関の吸気バルブ及び排
気バルブを構成している。すなわち、内燃機関の各気筒
には、吸気バルブとして動作する2つの電磁バルブ12
と、排気バルブとして動作する2つの電磁バルブ12と
が設けられている。本実施例においては、同一の気筒に
設けられた吸気バルブの対、及び、同一の気筒に設けら
れた吸気バルブの対にそれぞれ対応して、全部で8組の
バッファ回路72及び駆動回路74が設けられている。
ただし、各バッファ回路72及び駆動回路74の構成及
び動作は同一であるため、図3には、1つの気筒に設け
られた例えば吸気バルブを構成する2つの電磁バルブ1
2に対応するバッファ回路72及び駆動回路74のみを
示している。
【0067】駆動回路74は、電源端子76及び接地端
子78を備えている。電源端子76及び接地端子78に
は、それぞれ、ECU10の電源電圧ライン及び接地電
圧ラインが接続されている。従って、電源端子76には
ECU10の電源電圧Vが供給される。なお、ECU1
0以外の別の電源を新たに設けてもよい。駆動回路74
は、また、スイッチング手段として機能する9個の電界
効果トランジスタ(FET)、すなわち、#1FET8
0、#2FET82、#3FET84、#4FET8
6,#5FET88、#6FET90、#7FET9
2、#8FET94、及び、#9FET96を備えてい
る。
【0068】#1FET80、#4FET86、及び#
7FET92のドレイン端子は何れも電源端子76に接
続されている。#1FET80のソース端子と#4FE
T86のソース端子との間には、吸気バルブを構成する
一方の電磁バルブ12(以下、#1電磁バルブ12-1
称す)のロアコイル54(以下、#1ロアコイル54 -1
と称す)が接続されている。また、#4FET86のソ
ース端子と#7FET92との間には、吸気バルブを構
成する他方の電磁バルブ12(以下、#2電磁バルブ1
-2と称す)のアッパコイル48(以下、#2ロアコイ
ル48-2と称す)が接続されている。
【0069】#1FET80、#4FET86、及び#
7FET92のソース端子は、それぞれ、#2FET8
2、#5FET88、及び#8FET94のドレイン端
子に接続されている。#2FET82のソース端子と#
5FET88のソース端子との間には、#1電磁バルブ
12-1のアッパコイル48(以下、#1アッパコイル4
-1と称す)が接続されている。また、#5FET88
のソース端子と#8FET94のソース端子との間には
第2電磁バルブ12-2のロアコイル54(以下、#2ロ
アコイル54-2と称す)が接続されている。
【0070】#2FET82、#5FET88、及び#
8FET94のソース端子は、それぞれ、#3FET8
4、#6FET90、及び#9FET96のドレイン端
子に接続されている。また、#3FET84、#6FE
T90、及び#9FET96のソース端子は、何れも接
地端子78に接続されている。#1FET80〜#9F
ET96のゲート端子は、それぞれ上述したバッファ回
路72に接続されている。バッファ回路72はCPU6
0からの指令信号に応じて#1FET80〜#9FET
96の各ゲート端子にハイレベル又はローレベルの駆動
信号を供給する。#1FET80〜#9FET96は、
バッファ回路72からハイレベルの信号を各ゲート端子
に供給されることによりオン状態となる。また、#1F
ET80〜#9FET96は、バッファ回路72からロ
ーレベルの信号を各ゲート端子に供給されることにより
オフ状態となる。
【0071】#1FET80〜#9FET96は、それ
ぞれ、その内部にソース端子からドレイン端子へ向かう
電流の流れを許容する内部ダイオードを含んでいる。従
って、#1FET80〜#9FET96は、オフ状態に
おいても、ソース端子側からゲート端子側へ向かう向き
(即ち、図3における上向き)の電流の流通を許容す
る。
【0072】本実施例の電磁バルブ用駆動装置におい
て、各気筒の2個の吸気バルブは、基本的には、互いに
同一のタイミングで共に開閉される。ただし、内燃機関
が低負荷・低回転で運転されている場合等には、燃費向
上等の観点から一方の吸気バルブは閉弁状態に保持さ
れ、他方の吸気バルブのみが開閉される。同様に、排気
バルブについても、基本的には、互いに同一のタイミン
グで共に開閉されるが、内燃機関の運転状態によって
は、一方の排気バルブが閉弁状態に維持され、他方の排
気バルブのみが開閉される場合がある。
【0073】以下、先ず、同一気筒内の吸気バルブを構
成する#1電磁バルブ12-1及び#2電磁バルブ12-2
が同期して開閉される場合に、図2(a)及び(b)に
示す波形の励磁電流を#1電磁バルブ12-1及び#2電
磁バルブ12-2に供給すべく実現されるECU10の動
作状態について説明する。図4〜図7は、#1アッパコ
イル48-1及び#2アッパコイル48-2に図2(a)で
示す電流パターンの励磁電流を供給すべく実現されるE
CU10の3つの動作状態を示す。なお、図4〜図7及
び以下に示す同様の図面において、オン状態とされたF
ETに○印を付している。
【0074】図4に示す状態は、駆動回路74の#1F
ET80、#2FET82、#4FET86、#6FE
T90、#8FET94、及び#9FET96をオン状
態とし、他のFETをオフ状態とすることにより実現さ
れる。この状態では、電源端子76から#1FET8
0、#2FET82、#1アッパコイル48-1、及び、
#6FET90を経由して接地端子78に至る回路が導
通される。このため、#1アッパコイル48-1には、#
2FET82側から#6FET90側へ向かう向き(図
4における右向き;以下、この向きを#1アッパコイル
48-1の正方向とする)の励磁電流が供給される。以
下、コイルに正方向の励磁電流が供給される状態を、そ
のコイルの電源供給状態と称す。また、図4に示す状態
では、電源端子76から#4FET86、#2アッパコ
イル48-2、#8FET94、及び、#9FET96を
経由して接地端子78に至る回路が導通される。このた
め、#2アッパコイル48-2には#4FET86側から
#8FET94側へ向かう向き(図4における右向き;
以下、この向きを#2アッパコイル48-2の正方向とす
る)の励磁電流が供給される。すなわち、#2アッパコ
イル48-2についても電源供給状態となる。なお、電源
供給状態においてコイルに流通する電流の大きさは上記
した最大励磁電流IMAX に一致している。
【0075】なお、図4に示す状態において、#1ロア
コイル54-1はその両端を、オン状態とされた#1FE
T80及び#4FET86により短絡されることになる
ため、#1ロアコイル54-1に流通する励磁電流は実質
的にゼロである。また、#2ロアコイル54-2について
も同様に、その両端を、オン状態とされた#6FET9
0及び#9FET96により短絡されることになるた
め、流通する励磁電流は実質的にゼロである。
【0076】また、上述の如く、図4に示す状態では、
#1アッパコイル48-1に供給される最大励磁電流I
MAX は#1FET80、#2FET82、及び#6FE
T90を流通し、#2アッパコイル48-2に供給される
最大励磁電流IMAX は#4FET86、#8FET9
4、及び#9FET96を流通する。すなわち、#1ア
ッパコイル48-1及び#2アッパコイル48-2に供給さ
れる最大励磁電流IMAX が同一のFETを流通すること
がないため、各FETにおける発熱を抑制することがで
きる。
【0077】図5に示す状態は、駆動回路74の#1F
ET80、及び、#2FET82をオン状態とし、他の
FETをオフ状態とすることにより実現される。この状
態では、#1FET80から、#2FET82、第1ア
ッパコイル48-1、#5FET88の内部ダイオード、
第2アッパコイル48-2、及び、#7FET92の内部
ダイオードを経由して#1FET80へ戻る閉回路が導
通される。上記した#1アッパコイル48-1及び#2ア
ッパコイル48-2の正方向電流の向きは、この閉回路の
向きに一致している。従って、図4に示す電源供給状態
から図5に示す状態に切り替えることで、電源端子76
から駆動回路74に電流を供給することなく、#1アッ
パコイル48-1及び#2アッパコイル48-2に、その逆
起電力に伴う正方向の電流、すなわち、フライホイール
電流を流通させることができる。以下、コイルにフライ
ホイール電流が流通する状態を、そのコイルのフライホ
イール状態と称す。フライホイール状態においてコイル
に流通する電流の大きさは、回路抵抗によって次第に減
少する。
【0078】図6に示す状態は、#4FET86,及び
#6FET90をオン状態とし、他のFETをオフ状態
とすることにより実現される。この状態では、#6FE
T90、#3FET84の内部ダイオード84、及び#
1アッパコイル48-1を経由して#6FET90に戻る
閉回路が導通される。また、図6に示す状態では、#4
FET86,#2アッパコイル48-2、及び#7FET
92の内部ダイオードを経由して#4FET86に戻る
閉回路が導通される。#1アッパコイル48-1、及び#
2アッパコイル48-2の正方向電流の向きはこれら閉回
路の向きに一致している。従って、図6に示す状態にお
いても、図5に示す状態と同様に、#1アッパコイル4
-1及び#2アッパコイル48-2は共にフライホイール
状態となる。
【0079】図7に示す状態は、#3FET84、#5
FET88、及び#7FET92をオン状態とし、他の
FETをオフ状態とすることにより実現される。この状
態では、電源端子76から#7FET92、#2アッパ
コイル48-2、#5FET88、#1アッパコイル48
-1、及び#3FET84を経由して接地端子78に至る
回路が導通される。この場合、#1アッパコイル48-1
及び#2アッパコイル48-2に生じている逆起電力の和
が電源端子76に供給される電源電圧Vよりも大きい状
態では、#1アッパコイル48-1及び#2アッパコイル
48-2を流通する正方向の電流が電源側に回生エネルギ
ーとして回収されることで、その電流はゼロに向けて速
やかに減少する。一方、上記逆起電力の和が電源電圧V
よりも小さい状態では、#2アッパコイル48-2及び#
1アッパコイル48-1には、それぞれ、#7FET92
側から#5FET88側へ向かう向き(図7における左
向き)、及び、#5FET88側から#3FET84側
へ向かう向き(図7における左向き)の励磁電流が供給
される。#1アッパコイル48-1及び#2アッパコイル
48-2に供給されるこれらの励磁電流は、正方向電流に
対して逆向きである。すなわち、図7に示す状態では、
#1アッパコイル48-1及び#2アッパコイル48-2
逆方向の消磁電流IR を供給することができる。以下、
コイルの逆起電力に伴う電流が回生エネルギーとして電
源側に回収され、又は、逆方向の励磁電流が供給される
状態を、そのコイルの回生・逆電流状態と称す。
【0080】上述の如く、#1アッパコイル48-1及び
#2アッパコイル48-2は、図4に示す状態では電源供
給状態とされ、図5又は図6に示す状態ではフライホイ
ール状態とされ、図7に示す状態では回生・逆電流状態
とされる。従って、ECU10は、図2(a)に示す期
間Aにおいて、図4に示す状態を実現することにより#
1アッパコイル48-1及び#2アッパコイル48-2に最
大励磁電流IMAX を供給することができ、また、図2
(a)に示す期間Bにおいて、図4〜図7に示す状態を
適宜切り替えて実現することにより、#1アッパコイル
48-1及び#2アッパコイル48-2に供給する励磁電流
をIMAX からIH に向けて減少させることができる。ま
た、図2(a)に示す期間Cにおいて、図4に示す状態
と図5又は図6に示す状態を適宜切り替えて実現するこ
とにより、#1アッパコイル48-1及び#2アッパコイ
ル48-2に供給する励磁電流を保持電流IH に保持する
ことができ、更に、図2(a)に示す期間Dにおいて、
図7に示す状態を実現することにより、#1アッパコイ
ル48-1及び#2アッパコイル48-2に対して消磁電流
R を供給することができる。
【0081】このように、本実施例においては、ECU
10が、上記図4〜図7に示す状態を適宜切り替えて実
現することにより、#1アッパコイル48-1及び#2ア
ッパコイル48-2に供給する励磁電流を図2(a)、
(b)に示す波形に従って制御することができる。以
上、アッパコイル48に供給する励磁電流を制御する場
合について説明したが、図4〜図7 に示す状態でオン状
態とされたFETに対して図中左右方向に対称位置にあ
るFETをオン状態とすることで、ロアコイル54につ
いて図4〜図7にそれぞれ対応する状態を形成すること
ができる。
【0082】すなわち、図4に示す状態に対応して#2
FET82、#3FET84、#4FET86、#6F
ET90、#7FET92、及び#8FET94をオン
状態とすることで、#1ロアコイル54-1及び#2ロア
コイル54-2を電源供給状態とすることができる。な
お、#1ロアコイル54-1についての正方向は#4FE
T86側から#2FET82側へ向かう向き(図中左向
き)となり、#2ロアコイル54-2についての正方向は
#8FET94側から#6FET90側へ向かう向き
(図中左向き)となる。
【0083】また、図5に対応して#7FET92及び
#8FET94をオン状態とすることにより、又は、図
6に示す状態と同じく#4FET86及び#6FETを
オン状態とすることにより、#1ロアコイル54-1及び
#2ロアコイル54-2をフライホイール状態とすること
ができる。更に、図7に示す状態に対応して#1FET
80、#5FET88、及び#9FET96をオン状態
とすることにより、#1ロアコイル54-1及び#2ロア
コイル54-2を回生・逆電流状態とすることができる。
【0084】次に、同一気筒内の一方の吸気バルブ(例
えば#2電磁バルブ12-2)を閉弁状態に保持し、他方
の吸気バルブ(例えば#1電磁バルブ12-1)のみを開
閉駆動する場合のECU10の動作について説明する。
図8は、#2電磁バルブ12-2を閉弁状態に保持し、#
1電磁バルブ12-1を開閉駆動すべく、#1アッパコイ
ル48-1、#1ロアコイル54-1、#2アッパコイル4
-2、及び#2ロアコイル54-2にそれぞれ供給される
励磁電流の電流波形を示す。図8(a)、(b)に示す
如く、#1アッパコイル48-1及び#1ロアコイル54
-1に、図2(a)、(b)に示す波形と同様の電流波形
の励磁電流が供給されることで、#1電磁バルブ12-1
が開閉駆動される。一方、図8(c)、(d)に示す如
く、#2アッパコイル48-2に供給される励磁電流が保
持電流IH に等しい大きさに維持され、#2ロアコイル
54-2に供給される励磁電流がゼロとされることで、#
2電磁バルブ12-2は閉弁状態に保持される。ただし、
#1アッパコイル48-1又は#1ロアコイル54-1に消
磁電流IR が供給される直前に、#2アッパコイル48
-2に供給される励磁電流は一時的に増加される。この理
由については後述する。
【0085】図8に示す電流波形は、上記図4、及び図
5又は図6に示す状態に加えて、図9〜図16に示す状
態を適宜切り替えることにより実現することができる。
先ず、#1アッパコイル48-1に励磁電流を供給する場
合(図8(a)に示す期間A、B、C、D)について説
明する。図8(a)に示す期間A、B、C、Dの電流波
形は、図4、図5又は図6に示す状態に加えて、図9〜
図11に示す状態を適宜切り替えることにより実現され
る。
【0086】図9に示す状態は、#1FET80、#2
FET82、#4FET86、及び#6FET90をオ
ン状態とし、他のFETをオフ状態とすることにより実
現される。この状態では、電源端子76から#1FET
80、#2FET82、#1アッパコイル48-1、及び
#6FET90を経由して接地端子78へ至る回路が導
通される。このため、#1アッパコイル48-1には電源
端子76から正方向の最大励磁電流IMAX が供給され
る。すなわち、#1アッパコイル48-1は電源供給状態
とされる。また、図9に示す状態では、#4FET8
6、#2アッパコイル48-2、及び#7FET92の内
部ダイオードを経由して#4FET86に戻る閉回路が
導通される。このため、#2アッパコイル48-2にフラ
イホイール電流を流通させることができる。すなわち、
#2アッパコイル48-2はフライホイール状態とされ
る。
【0087】図10に示す状態は、#4FET86、#
6FET90、#8FET94、及び#9FET96を
オン状態とし、他のFETをオフ状態とすることにより
実現される。この状態では、#6FET90、#3FE
T84の内部ダイオード、及び#1アッパコイル48-1
を経由して#3FET90へ戻る閉回路が導通される。
このため、#1アッパコイル48-1はフライホイール状
態とされる。また、図10に示す状態では、電源端子7
6から#4FET86、#2アッパコイル48 -2、#8
FET94、及び#9FET96を経由して接地端子7
8に至る回路が導通される。このため、#2アッパコイ
ル48-2は電源供給状態とされる。
【0088】図11に示す状態は、#3FET84、#
4FET86、及び#5FET88をオン状態とするこ
とにより実現される。この状態では、電源端子76から
#4FET86、#5FET88、#1アッパコイル4
-1、及び#3FET84を経由して接地端子78に至
る回路が導通される。このため、#1アッパコイルは回
生・逆電流状態とされる。また、図11に示す状態で
は、#4FET86、#2アッパコイル48-2、及び#
7FET92の内部ダイオードを経由して#4FET8
6に戻る閉回路が導通される。このため、#2アッパコ
イル48-2はフライホイール状態とされる。
【0089】上述の如く、図4に示す状態では、#1ア
ッパコイル48-1及び#2アッパコイル48-2の双方が
電源供給状態とされる。一方、図9に示す状態では、#
1アッパコイル48-1が電源供給状態とされるのに対し
て、#2アッパコイル48-2はフライホイール状態とさ
れる。従って、図4に示す状態と、図9に示す状態と
を、#2アッパコイル48-2に供給される電流が保持電
流IH に一致するように切り替えることで図8(a)に
示す期間Aの波形を実現することができる。
【0090】また、図4、図5又は図6、図9、及び図
10に示す状態では、#1アッパコイル48-1及び#2
アッパコイル48-2についての、電源供給状態及びフラ
イホイール状態の全ての組み合わせが実現される。更
に、図11に示す状態では、#2アッパコイル48-2
フライホイールが流通すると共に#1アッパコイル48
-1に逆方向電流が供給される。従って、#1アッパコイ
ル48-1に供給される励磁電流は所望の勾配で保持電流
H に向けて減少し、一方、#2アッパコイル48-2
供給される励磁電流は保持電流IH に保持されるよう
に、上記5つの状態を切り替えることで、図8(a)に
示す期間Bの電流波形を実現することができる。
【0091】また、図8(a)に示す期間Cでは、#1
アッパコイル48-1及び#2アッパコイル48-2の供給
される励磁電流は保持電流IH に保持される。従って、
図4に示す状態と図5に示す状態とを切り替えることに
より図8(a)に示す期間Cの電流波形を実現すること
ができる。更に、図8(a)に示す期間Dでは、#1ア
ッパコイル48-1に逆方向電流I R が供給される。従っ
て、図11に示す状態を形成することにより、図8
(a)に示す期間Dの電流波形を実現することができ
る。ただし、図11に示す状態では、#2アッパコイル
48-2はフライホイール状態とされるため、その励磁電
流の大きさは時間の経過と共に減少する。そこで、本実
施例においては、図8(a)に示す期間Dでの、かかる
励磁電流の減少を見込んで、期間Dに移行する直前(す
なわち、期間Cの終期)に#2アッパコイル48-2に供
給する励磁電流の大きさを所定量増加させることとして
いる。なお、図8(a)に示す期間Cでの#2アッパコ
イル48-2に供給する励磁電流の増加は、上記した5つ
の状態の切替えにおいて、例えば図10に示す状態(#
2アッパコイル48-2が電源供給状態とされる状態)の
時間比率を、図5又は図6に示す状態(#2アッパコイ
ル48 -2がフライホイール状態とされる状態)の時間比
率に対して増大させることにより実現することができ
る。
【0092】次に、#1ロアコイル54-1に励磁電流を
供給する場合(図8(b)に示す期間A、B、C、D)
について説明する。図8(b)に示す期間A、B、C、
Dの電流波形は、図12〜図16に示す状態を適宜切り
替えることにより実現される。図12に示す状態は、#
2FET82、#3FET84、#4FET86、#8
FET94、及び#9FET96をオン状態とし、他の
FETをオフ状態とすることにより実現される。この状
態では、電源端子76から#4FET86、#1ロアコ
イル54-1、#2FET82、及び#3FET84を経
由して接地端子78に至る回路が導通されると共に、電
源端子76から#4FET86、#2アッパコイル48
-2、#8FET94、及び#9FET96を経由して接
地端子78に至る回路が導通される。このため、#1ロ
アコイル54-1及び#2アッパコイル48-2は共に電源
供給状態とされる。
【0093】図13に示す状態は、#2FET82、#
3FET84、及び#4FET86をオン状態とし、他
のFETをオフ状態とすることにより実現される。この
状態では、電源端子76から#4FET86、#1ロア
コイル54-1、#2FET82、及び#3FET84を
経由して接地端子78に至る回路が導通される。このた
め、#1ロアコイル54-1は電源供給状態とされる。ま
た、図13に示す状態では、#4FET86、#2アッ
パコイル48-2、及び#7FET92の内部ダイオード
を経由して#4FET86に戻る閉回路が導通される。
このため、#2アッパコイル48-2はフライホイール状
態とされる。
【0094】図14に示す状態は、#4FET86、#
8FET94、及び#9FET96をオン状態とし、他
のFETをオフ状態とすることにより実現される。この
状態では、#4FET86、#1ロアコイル54-1、及
び#1FET80の内部ダイオードを経由して#4FE
T86に戻る閉回路が導通される。このため、#1ロア
コイル54-1はフライホイール状態とされる。また、図
14に示す状態では、電源端子76から#4FET8
6,#2アッパコイル48-2、#8FET94、及び#
9FET96を経由して接地端子78に至る回路が導通
される。このため#2アッパコイル48-2は電源供給状
態とされる。
【0095】図15に示す状態は、#4FET86のみ
をオン状態とし、他のFETをオフ状態とすることによ
り実現される。この状態では、#4FET86、#1ロ
アコイル54-1、及び#1FET80の内部ダイオード
を経由して#4FET86に戻る閉回路が導通されると
共に、#4FET86、#2アッパコイル48-2、及び
#7FET92の内部ダイオードを経由して#4FET
86に戻る閉回路が導通される。このため、#1ロアコ
イル54-1及び#2アッパコイル48-2は共にフライホ
イール状態とされる。
【0096】図16に示す状態は、#1FET80、#
5FET88、#6FET90、#8FET94、及び
#9FET96をオン状態とし、他のFETをオフ状態
とすることにより実現される。この状態では、電源端子
76から#1FET80、#1ロアコイル54-1、#5
FET88、及び#6FET90を経由して接地端子7
8に至る回路が導通される。このため、#1アッパコイ
ル48-1は回生・逆電流状態とされる。また、図16に
示す状態では、#6FET90、#5FET88、#2
アッパコイル48-2、#8FET94、及び#9FET
96を経由して#6FET90に戻る閉回路が導通され
る。このため、#2アッパコイル48-2はフライホイー
ル状態とされる。
【0097】上述の如く、図12に示す状態では、#1
ロアコイル54-1及び#2アッパコイル48-2は共に電
源供給状態とされ、一方、図13に示す状態では、#1
ロアコイル54-1は電源供給状態とされるのに対して、
#2アッパコイル48-2はフライホイール状態とされ
る。従って、図12に示す状態と図13に示す状態と
を、#2アッパコイル48-2に供給される励磁電流が保
持電流IH に維持されるように切り替えることで図8
(b)に示す期間Aの電流波形を実現することができ
る。
【0098】また、図12、図13、図14、及び図1
5に示す状態によれば、#1ロアコイル54-1及び#2
アッパコイル48-2ついての、電源供給状態及びフライ
ホイール状態の全ての組み合わせが実現さる。更に、図
16に示す状態では、#2アッパコイル48-2がフライ
ホイール状態とされると共に#1ロアコイル54-1が回
生・逆電流状態とされる。従って、#1ロアコイル54
-1に供給される励磁電流が所望の勾配で保持電流IH
向けて減少し、一方、#2アッパコイル48-2に供給さ
れる励磁電流が保持電流IH に保持されるように、上記
5つの状態を切り替えることで、図8(b)に示す期間
Bの電流波形を実現することができる。
【0099】また、図8(b)に示す期間Cでは、#1
ロアコイル54-1及び#2アッパコイル48-2に供給さ
れる励磁電流は何れも保持電流IH に保持される。従っ
て、図12に示す状態と図15に示す状態とを切り替え
ることにより図8(a)に示す期間Cの電流波形を実現
することができる。更に、図8(b)に示す期間Dで
は、#1ロアコイル54-1に逆方向電流IRが供給され
る。従って、図16に示す状態を実現することにより、
図8(b)に示す期間Dの電流波形を得ることができ
る。ただし、図16に示す状態では、#2アッパコイル
48-2がフライホイール状態とされるため、#2アッパ
コイル48-2を流通する励磁電流の大きさは時間の経過
と共に減少する。そこで、本実施例においては、かかる
励磁電流の減少を見込んで、期間Dに移行する直前(す
なわち、期間Cの終期)に#2アッパコイル48-2に供
給する励磁電流の大きさを所定量増加させることとして
いる。なお、図8(b)に示す期間Cでの#2アッパコ
イル48-2に供給する励磁電流の増加は、上記した図1
2〜図16に示す状態の切替えにおいて、例えば図14
に示す状態(#2アッパコイル48-2が電源供給状態と
される状態)の時間比率を、図15に示す状態(#2ア
ッパコイル48-2がフライホイール状態とされる状態)
の時間比率に対して増大させることにより実現すること
ができる。
【0100】以上、#2電磁バルブ12-2を閉弁状態に
保持し、#1電磁バルブ12-1を開閉駆動する場合につ
いて説明したが、#1電磁バルブ12-1を閉弁状態に保
持し、#2電磁バルブ12-2を開閉駆動することもでき
る。すなわち、図9〜図16に示す各状態においてオン
状態としたFETの位置に対して点対称位置にあるFE
Tをオン状態とすることにより、図9〜図16に示す状
態にそれぞれ対応する状態を実現することができる。
【0101】例えば、図9に示す状態でオン状態とした
#1FET80、#2FET82、#4FET86、及
び#6FET90に対して、それぞれ、点対称位置にあ
る#9FET96、#8FET94、#6FET90、
及び#4FET86をオン状態とすることにより、#1
アッパコイル48-1をフライホイール状態とし、#2ア
ッパコイル48-2を電源供給状態とすることができる。
同様に、図10に示す状態に対応して、#6FET9
0、#4FET86,#2FET82、及び#1FET
をオン状態とすることにより、#1アッパコイル48-1
を電源供給状態とすると共に、#2アッパコイル48-2
をフライホイール状態とし;図11に示す状態に対応し
て、#7FET92、#6FET90、及び#5FET
88をオン状態とすることにより、#1アッパコイル4
-1をフライホイール状態とすると共に、#2アッパコ
イル48-2を回生・逆電流状態とし;図12に示す状態
に対応して、#8FET94、#7FET92、#6F
ET90、#2FET82、及び#1FET80をオン
状態とすることにより、#1アッパコイル48-1及び#
2ロアコイル54-2を共に電源供給状態とし;図13に
示す状態に対応して、#8FET94、#7FET9
2、及び#6FET90をオン状態とすることにより、
#1アッパコイル48-1をフライホイール状態とすると
共に、#2ロアコイル54-2を電源供給状態とし;図1
4に示す状態に対応して、#6FET90、#2FET
82、及び#1FET80をオン状態とすることによ
り、#1アッパコイル48-1を電源供給状態とすると共
に、#2ロアコイル54-2をフライホイール状態とし;
図15に示す状態に対応して、#6FET90のみをオ
ン状態とすることにより、#1アッパコイル48-1及び
#2ロアコイル54-2を共にフライホイール状態とし;
図16に示す状態に対応して、#9FET96、#5F
ET88、#4FET86、#2FET82、及び#1
FET80をオン状態とすることにより、#1アッパコ
イル48-1をフライホイール状態とすると共に、#2ロ
アコイル54-2を回生・逆電流状態とすることができ
る。
【0102】そして、上記した、#2電磁バルブ12-2
を閉弁状態に保持しつつ#1電磁バルブ12-1を開閉駆
動する場合と同様に、図9〜図16の状態に対応する上
記各状態を適宜切り替えることにより、#1アッパコイ
ル48-1に供給する励磁電流を保持電流IH に保持しつ
つ(すなわち、#1電磁バルブ12-1を閉弁状態に保持
しつつ)、#2アッパコイル48-2及び#2ロアコイル
54-2に図8(a)、(b)と同様の波形の励磁電流を
供給して#2電磁バルブ12-2を開閉駆動することがで
きる。
【0103】上述の如く、本実施例によれば、#1アッ
パコイル48-1、#1ロアコイル54-1、#2アッパコ
イル48-2、及び#2ロアコイル54-2にそれぞれ正逆
両方向の電流を供給することができ、これにより、図3
あるいは図8に示す電流パターンに従って各コイルへ供
給する励磁電流を制御することができる。このため、本
実施例の電磁バルブ用制御装置によれば、アーマチャ4
4が第1電磁石46又は第2電磁石52に当接する時点
でアーマチャ44と第1電磁石46又は第2電磁石52
との間に作用する電磁吸引力を速やかに消滅させること
ができる。従って、電磁バルブ12の開閉動作に伴う衝
突音を抑制すると共に、電磁バルブ12の耐久性を向上
させることができ、更に、電磁バルブ12の高い応答性
を実現することができる。
【0104】本実施例においては、上記性能は、同一気
筒の吸気バルブ又は排気バルブを構成する2つの電磁バ
ルブが備える計4個の電磁コイルに対して1つの駆動回
路74を構成することにより実現されている。すなわ
ち、これら4個の電磁コイルに供給する励磁電流を9個
のスイッチング手段、すなわち、#1FET80〜#9
FET96で制御することが可能となっている。これに
対して、上記従来技術の如く、1つの電磁コイルをH型
ブリッジ回路で制御する場合には、4個の電磁コイルに
対して16個のスイッチング手段が必要となる。従っ
て、従来の構成を4気筒4バルブ型の内燃機関に適用し
た場合には、全体で128個のスイッチング手段が必要
となるのに対して、本実施例によれば72個のスイッチ
ング手段で足りることとなる。
【0105】このように、本実施例によれば、互いに同
期して開閉駆動される電磁バルブ12に対して、スイッ
チング手段であるFET80〜96を一括して設けるこ
とで、必要とされるスイッチング手段の個数を従来に比
して大幅に削減しつつ、上述の如き性能を実現すること
が可能となっている。次に、本発明の第2実施例につい
て説明する。本実施例の電磁バルブ用駆動装置は、上記
第1実施例の電磁バルブ用制御装置において、ECU1
0に代えてECU110を用いることにより実現され
る。
【0106】図17は、本実施例のECU110の内部
構成を示す回路図である。なお、図17において、図3
と同様の構成部分については同一の符号を付してその説
明を省略又は簡略化する。図17に示す如く、ECU1
10は、制御回路174を備えている。制御回路174
は、上記実施例の駆動回路74において、#5FET8
8に代えてダイオード188を用いることにより実現さ
れている。ダイオード188は、接地端子78側から電
源端子76に向かう向きの電流の流通を許容するように
配置されている。
【0107】本実施例においても、基本的には、上記第
1実施例の図4〜図7,及び図9〜図16に示す各状態
でオン状態とされたFETと同一のFETをオン状態と
することにより、これら各状態と同様の状態を実現する
ことができる。このうち、図4,図5、図6、図9、図
10、図12、図13、図14、及び図15に示す状態
では#5FET88はオフ状態とされており、その内部
ダイオードと同様の機能を本実施例のダイオード188
が果たすことで、これら各状態と同一の状態が実現され
る。一方、図7、図11、図16に示す状態では、#5
FET88はオン状態とされているのに対して、本実施
例では、#5FET88に代えてダイオード188が設
けられているため、図7、図11、及び図16に示す状
態と同一の状態を実現することはできない。以下、図1
8〜図20を参照して、上記第1実施例の図7,図1
1,及び図16に対応する状態について説明する。
【0108】図18は、本実施例において上記図7に対
応する状態を示す。図18に示す状態は、全てのFET
をオフ状態とすることにより実現される。この状態で
は、接地端子78から#3FET84の内部ダイオー
ド、#1アッパコイル48-1、ダイオード188、#2
アッパコイル48-2、及び#7FET92の内部ダイオ
ードを経由して電源端子76に至る回路が導通される。
従って、#1アッパコイル48-1及び#2アッパコイル
48-2の逆起電力の和が電源電圧Vよりも大きな場合
は、図7に示す状態と同様に、これらコイルに流通する
電流を回生エネルギーとして電源側に回収することがで
きる。しかしながら、図7に示す状態と異なり、ダイオ
ード188により#2アッパコイル48-2側から#1ア
ッパコイル48 -1側へ向かう電流の流通が阻止されてい
るので、#3FET84及び#7FET92をオン状態
にしたとしても、#1アッパコイル48-1及び#2アッ
パコイル48-2に逆方向の消磁電流IR を供給すること
はできない。このため、図18に示す状態では、#3F
ET84及び#7FET92をオフ状態としている。た
だし、#3FET84及び#7FET92をオン状態と
しても動作に変わりはない。なお、以下、コイルに流通
する電流を回生エネルギーとして回収できるが、逆方向
の電流を供給することができない状態を、そのコイルの
回生状態と称す。
【0109】図19は、本実施例において上記図11に
対応する状態を示す。図19に示す状態は、#4FET
86をオン状態とし、他のFETをオフ状態とすること
により実現される。この状態では、図11に示す状態と
同様に、#4FET86、#2アッパコイル48-2、及
び#7FET92の内部ダイオードを経由して#4FE
T86に戻る閉回路が導通される。このため、#2アッ
パコイル48-2はフライホイール状態とされる。また、
図19に示す状態では、接地端子78から#3FET8
4、#1アッパコイル48-1、ダイオード188、及び
#4FET86を経由して電源端子76へ至る回路が導
通される。このため、#1アッパコイル48-1の逆起電
力が電源電圧よりも大きな場合は、図11に示す状態と
同様に、#1アッパコイル48-1に流通する電流を電源
側に回生エネルギーとして回収することができる。しか
しながら、図11に示す状態と異なり、ダイオード18
8により#4FET86側から#1アッパコイル48-1
側へ向かう電流の流通が阻止されているので、#3FE
T84をオン状態にしたとしても、#1アッパコイル4
-1に逆方向電流を供給することはできない。すなわ
ち、図19に示す状態では、#3FET84のオン・オ
フにかかわらず、#1アッパコイル48-1は回生状態と
される。
【0110】図20は、本実施例において上記図16に
対応する状態を示す。図20に示す状態は、#8FET
94及び#9FET96をオン状態とし、他のFETを
オフ状態とすることにより実現される。この状態では、
図16に示す状態と同様に、#8FET94、#9FE
T96、#6FET90の内部ダイオード、ダイオード
188、及び#2アッパコイル48-2を経由して#8F
ET94に戻る閉回路が導通される。このため、#2ア
ッパコイル48-2はフライホイール状態とされる。ま
た、図20に示す状態では、接地端子78から#6FE
T90の内部ダイオード、ダイオード188、#1ロア
コイル54-1、及び#1FET80の内部ダイオードを
経由して電源端子76へ至る回路が導通される。このた
め、#1ロアコイル54-1の逆起電力が電源電圧Vより
も大きな場合は、図16に示す状態と同様に、#1ロア
コイル54-1に流通する電流を電源側に回生エネルギー
として回収することができる。しかしながら、図16に
示す状態と異なり、ダイオード188により#1ロアコ
イル54-1側から#6FET90側へ向かう電流の流通
が阻止されているので、#1FET80及び#6FET
90をオン状態にしたとしても、#1アッパコイル48
-1及び#2アッパコイル48-2に逆方向電流を供給する
ことはできない。すなわち、図20に示す状態では、#
1FET80及び#6FET90のオン・オフにかかわ
らず、#1ロアコイルは回生状態とされている。
【0111】上述の如く、本実施例においては、#1ア
ッパコイル48-1、#1ロアコイル54-1、#2アッパ
コイル48-2、及び#2ロアコイル54-2の何れの電磁
コイルにも逆方向の消磁電流IR を供給することができ
ない。しかしながら、上記図18〜図20に示す状態に
おいて、これらの電磁コイルに逆方向の電圧を印加し、
電磁コイルに流通する電流を回生エネルギーとして電源
側に回収することができる。従って、図18〜図20に
示す状態を実現することにより、各電磁コイルに流通す
る電流を速やかに減少させることができる。
【0112】図21は、#1電磁バルブ12-1及び#2
電磁バルブ12-2の双方を同期して駆動する場合に、ア
ッパコイル48及びロアコイル54に供給する励磁電流
の電流波形を示す。図21(a)に示す期間A、B、C
における電流波形は、上記第1実施例の場合と同様に、
図4、及び図5又は図6に対応する状態、及び図18に
示す状態を適宜切り替えることにより実現することがで
きる。また、図21(b)に示す電流波形は、図4、及
び図5又は図6に対応する状態でオン状態とされたFE
Tと上下対称位置にあるFETをオン状態とした状態、
及び、図18に示す状態(図18に示す状態では、全て
のFETがオフ状態であるため、アッパコイル48及び
ロアコイル54について共通に用いられる)を適宜切り
替えることにより実現することができる。
【0113】ただし、上記の如く、本実施例において
は、各電磁コイルに逆方向電流を供給できないため、図
21(a)に示す如く、アッパコイル48に供給される
励磁電流が所定値IH に保持された期間Cの経過後の期
間Dにおいて励磁電流が負となることはない。しかしな
がら、この期間Dにおいて、上記図18に示す状態を実
現することで、アッパコイル48を流通する電流を回生
エネルギーとして電源側に回収し、これにより励磁電流
を速やかにゼロに収束させることができる。なお、図2
1(b)に示すロアコイル54に対する期間Dにおいて
も、図18に示す状態を実現することで、ロアコイル5
4に流通する励磁電流を速やかにゼロに収束させること
ができる。
【0114】図22は、#2電磁バルブ12-2を閉弁状
態に保持し、#1電磁バルブ12-1のみを開閉させる場
合に、#1アッパコイル48-1、#1ロアコイル5
-1、及び#2アッパコイル48-2に供給する励磁電流
の電流波形を示す。かかる電流波形は、上記第1実施例
の場合と同様に、上記図4,図5又は図6,図9、図1
0、図12〜図15にそれぞれ対応する状態、及び、図
11に対応する図19、図16に対応する図20に示す
各状態を適宜切り替えることにより実現することができ
る。図22に示す電流波形においても、期間Cが経過し
た後の期間Dにおいて、図19あるいは図20に示す状
態を実現することにより、#1アッパコイル48-1及び
#1ロアコイル54-1に流通する電流を速やかにゼロに
収束させることができる。この場合、図19及び図20
に示す状態では、#2アッパコイル48-2はフライホイ
ール状態とされるため、期間Dにおいて#2アッパコイ
ル48 -2を流通する励磁電流は減少する。そこで、かか
る減少を見込んで、期間Dに移行する直前に、#2アッ
パコイル48-2に供給する励磁電流を保持電流IH より
所定量増加させている。
【0115】なお、図22に示す電流波形を実現するの
に用いた上記各状態においてオン状態とされたFETと
点対称位置にあるFETをオン状態とした状態を切り替
えることにより、#2電磁バルブ12-2を閉弁状態に保
持し、#1電磁バルブ12-1のみを開閉駆動することが
できる。上述の如く、本実施例によれば、電磁コイルへ
の励磁電流の供給終了後に、図18乃至図20に示す状
態を実現することで、電磁コイルに流通する電流を速や
かにゼロに収束させることができる。従って、上記第1
実施例と比較して、電磁コイルに逆方向電流が供給され
ない分だけその効果は劣るものの、プランジャ44が第
1電磁石46又は第2電磁石52に当接した後、両者間
に作用する電磁吸引力を速やかに消滅させることができ
る。
【0116】本実施例の制御回路174は、上記第1実
施例の#5FET88に代えて、比較的廉価なダイオー
ド188を用いるこにより実現されている。従って、本
実施例においては、装置の更なる低コスト化を図りつ
つ、上記性能を有する電磁バルブ用制御装置を実現する
ことが可能となっている。なお、上記実施例において
は、内燃機関の各気筒に吸気バルブ及び排気バルブがそ
れぞれ2個ずつ設けられた場合について説明したが、本
発明はこれに限らず、各気筒に2個の吸気バルブと1個
の排気バルブが設けられた内燃機関に適用することもで
きる。この場合は、吸気バルブについてのみ上記の構成
を適用することで、吸気バルブを駆動するスイッチング
手段の個数を低減することが可能となる。なお、上記第
1及び第2実施例においては、#1FET80〜#9F
ET96が請求項に記載したスイッチング手段に相当し
ている。
【0117】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、個々の電磁石に対応してスイッチング手段を設ける
必要がないため、スイッチング手段の個数を削減するこ
とができる。また、請求項2記載の発明によれば、各弁
体群の弁体が同時に開閉駆動されない場合でも、スイッ
チング手段の個数を削減することができる。
【0118】また、請求項3及び5記載の発明によれ
ば、各弁体群の2つの弁体を駆動する4つの電磁石に対
して、9つのスイッチング手段を用いて、各電磁石に正
逆両方向の励磁電流が供給することができると共に、各
電磁石に流通する電流を第1の電源端子へ流入させるこ
とができる。また、請求項4及び6記載の発明によれ
ば、各弁体群の2つの弁体を駆動する4つの電磁石に対
して、8つのスイッチング手段と1つのダイオードとを
用いて、各電磁石に正方向の励磁電流を供給することが
できると共に、各電磁石に流通する励磁電流を第1の電
源端子へ流入させることができる。
【0119】また、請求項7記載の発明によれば、各弁
体群の2つの弁体を駆動する4つの電磁石に対して、9
つのスイッチング手段を用いて、これら2つの弁体の双
方又は一方の第1又は第2の電磁石を、電源供給状態又
は回生・逆電流状態とすることができる。従って、本発
明によれば、スイッチング手段の数を削減しつつ、電源
供給状態及び回生・逆電流状態を弁体の動作に応じて適
宜実現することで、弁体の駆動後に、弁体に作用する電
磁力を速やかに消滅させることができる。
【0120】また、請求項8記載の発明によれば、各弁
体群の2つの弁体を駆動する4つの電磁石に対して、8
つのスイッチング手段と1つのダイオードを用いて、こ
れら2つの弁体の双方又は一方の第1又は第2の電磁石
を、電源供給状態又は回生状態とすることができる。従
って、本発明によれば、更なる低コスト化を図りつつ、
電源供給状態及び回生状態を弁体の動作に応じて適宜実
現することで、弁体の駆動後に、弁体に作用する電磁力
を速やかに消滅させることができる。
【0121】また、請求項9記載の発明によれば、電磁
石にフライホイール電流が流通する状態を実現すること
ができる。また、請求項10記載の発明によれば、スイ
ッチング手段の数を削減しつつ、電磁石に供給する励磁
電流の電流波形を制御することができる。また、請求項
11記載の発明によれば、電磁石により弁体を駆動した
後、その電磁力を速やかに消滅させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である電磁バルブ用駆動装置
の構成図である。
【図2】本実施例において2つの電磁バルブを共に開閉
駆動する場合にアッパコイル及びロアコイルに供給され
る励磁電流の電流波形、及び、この電流波形に対応する
電磁バルブの動作を示す図である。
【図3】本実施例の電磁バルブ用駆動装置が備えるEC
Uの内部構成頭である。
【図4】#1アッパコイル及び#2アッパコイルが共に
電源供給状態とされた駆動回路の動作状態を示す図であ
る。
【図5】#1アッパコイル及び#2アッパコイルが共に
フライホイール状態とされた駆動回路の動作状態を示す
図である。
【図6】#1アッパコイル及び#2アッパコイルが共に
フライホイール状態とされた駆動回路の動作状態を示す
図である。
【図7】#1アッパコイル及び#2アッパコイルが共に
回生・逆電流状態とされた駆動回路の動作状態を示す図
である。
【図8】本実施例において#1電磁バルブを開閉駆動
し、#2電磁バルブを閉弁状態に保持する場合の#1ア
ッパコイル、#1ロアコイル、#2アッパコイル、及び
#2ロアコイルに供給される励磁電流の電流波形を示す
図である。
【図9】#1アッパコイルが電源供給状態とされ、#2
アッパコイルがフライホイール状態とされた駆動回路の
動作状態を示す図である。
【図10】#1アッパコイルがフライホイール状態とさ
れ、#2アッパコイルが電源供給状態とされた駆動回路
の動作状態を示す図である。
【図11】#1アッパコイルが回生・逆電流状態とさ
れ、#2アッパコイルがフライホイール状態とされた駆
動回路の動作状態を示す図である。
【図12】#1ロアコイル及び#2アッパコイルが共に
電源供給状態とされた駆動回路の動作状態を示す図であ
る。
【図13】#1ロアコイルが電源供給状態とされ、#2
アッパコイルがフライホイール状態とされた駆動回路の
動作状態を示す図である。
【図14】#1ロアコイルがフライホイール状態とさ
れ、#2アッパコイルが電源供給状態とされた駆動回路
の動作状態を示す図である。
【図15】#1ロアコイル及び#2アッパコイルが共に
フライホイール状態とされた駆動回路の動作状態を示す
図である。
【図16】#1ロアコイルが回生・逆電流状態とされ、
#2アッパコイルがフライホイール状態とされた駆動回
路の動作状態を示す図である。
【図17】本発明の第2実施例の電磁バルブ用駆動装置
が備えるECUの内部構成図である。
【図18】#1アッパコイル及び#2アッパコイルが共
に回生状態とされた駆動回路の動作状態を示す図であ
る。
【図19】#1アッパコイルが回生状態とされ、#2ア
ッパコイルがフライホイール状態とされた駆動回路の動
作状態を示す図である。
【図20】#1ロアコイルが回生状態とされ、#2アッ
パコイルがフライホイール状態とされた駆動回路の動作
状態を示す図である。
【図21】本実施例において、2つの電磁バルブを共に
開閉駆動する場合にアッパコイル及びロアコイルに供給
される励磁電流の電流波形を示す図である。
【図22】本実施例において、#1電磁バルブを開閉駆
動し、#2電磁バルブを閉弁状態に保持する場合に#1
アッパコイル、#1ロアコイル、#2アッパコイル、及
び#2ロアコイルに供給される励磁電流の電流波形を示
す図である。
【符号の説明】
10、110 ECU 16 弁体 48 アッパコイル 54 ロアコイル 74、174駆動回路 80 #1FET 82 #2FET 84 #3FET 86 #4FET 88 #5FET 90 #6FET 92 #7FET 94 #8FET 96 #9FET 188 ダイオード

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の弁体よりなる少なくとも1つの弁
    体群を、各弁体に対応して設けた電磁石により前記弁体
    群ごとに同期して開閉駆動する電磁バルブ用駆動装置に
    おいて、 前記電磁石への通電状態を制御するスイッチング手段
    を、前記弁体群ごとに一括して設けた駆動回路を備える
    ことを特徴とする電磁バルブ用駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電磁バルブ用駆動装置に
    おいて、 所定条件下で、各弁体群に属する少なくとも1つの弁体
    の開閉駆動を休止することを特徴とする電磁バルブ用駆
    動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の電磁バルブ用駆動
    装置において、 前記弁体群はそれぞれ2つの弁体よりなり、 各弁体に対して、該弁体を第1の所定方向に駆動する第
    1の電磁石と第2の所定方向に駆動する第2の電磁石と
    が設けられ、 前記駆動回路は高圧側の第1の電源端子と低圧側の第2
    の電源端子との間に3つのスイッチング手段が直列に接
    続されてなる3つの直列回路を備え、 各弁体群に対応する前記4つの電磁石を、前記スイッチ
    ング手段間の直列接続部を異なる直列回路間で接続する
    ように配置したことを特徴とする電磁バルブ用駆動装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の電磁バルブ用駆動
    装置において、 前記弁体群はそれぞれ2つの弁体よりなり、 各弁体に対して、該弁体を第1の所定方向に駆動する第
    1の電磁石と第2の所定方向に駆動する第2の電磁石と
    が設けられ、 前記駆動回路は、高圧側の第1の電源端子と低圧側の第
    2の電源端子との間に3つのスイッチング手段が直列接
    続されてなる第1及び第2の直列回路と、前記第1の電
    源端子と前記第2の電源端子との間に、2つのスイッチ
    ング手段と、前記第2の電源端子側から前記第1の電源
    端子側へ向かう電流の流通を許容するように配置された
    1つのダイオードとが該ダイオードが中央となるように
    直列接続されてなる第3の直列回路とを備え、 各弁体群に対応する前記4つの電磁石を、前記第3の直
    列回路のスイッチング手段とダイオードとの接続部と、
    前記第1又は第2の直列回路のスイッチング手段間の接
    続部との間に接続したことを特徴とする電磁バルブ用駆
    動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載の電磁バルブ用駆動
    装置において、 前記弁体群はそれぞれ2つの弁体よりなり、 各弁体に対して、該弁体を第1の所定方向に駆動する第
    1の電磁石と第2の所定方向に駆動する第2の電磁石と
    が設けられ、 前記駆動回路は、前記第1の電源端子と前記第2の電源
    端子との間に前記第1の電源端子側から順に直列接続さ
    れた第1乃至第3のスイッチング手段を有する第1乃至
    第3の直列回路を備え、 各弁体に対応する前記4つの電磁石を、それぞれ、前記
    第1の直列回路の第1及び第2のスイッチング手段の接
    続部と前記第2の直列回路の第1及び第2のスイッチン
    グ手段との接続部との間、前記第1の直列回路の第2及
    び第3のスイッチング手段の接続部と前記第2の直列回
    路の第2及び第3のスイッチング手段の接続部との間、
    前記第2の直列回路の第1及び第2のスイッチング手段
    の接続部と前記第3の直列回路の第1及び第2のスイッ
    チング手段の接続部との間、及び、前記第2の直列回路
    の第2及び第3のスイッチング手段の接続部と前記第3
    の直列回路の第2及び第3のスイッチング手段の接続部
    との間に接続したことを特徴とする電磁バルブ用駆動装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2記載の電磁バルブ用駆動
    装置において、 前記弁体群はそれぞれ2つの弁体よりなり、 各弁体に対して、該弁体を第1の所定方向に駆動する第
    1の電磁石と第2の所定方向に駆動する第2の電磁石と
    が設けられ、 前記駆動回路は、前記第1の電源端子と前記第2の電源
    端子との間に前記第1の電源端子側から順に直列接続さ
    れた第1乃至第3のスイッチング手段を有する第1及び
    第2の直列回路と、前記第1の電源端子と前記第2の電
    源端子との間に前記第1の電源端子側から順に直列接続
    された第1のスイッチング手段、前記第2の電源端子側
    から前記第1の電源端子側への電流の流通を許容するよ
    うに設けられたダイオード、及び第2のスイッチング手
    段を有する第3の直列回路とを備え、 前記4つの電磁石を、それぞれ、前記第1の直列回路の
    第1及び第2のスイッチング手段の接続部と前記第3の
    直列回路の第1のスイッチング手段及びダイオードの接
    続部との間、前記第1の直列回路の第2及び第3のスイ
    ッチング手段の接続部と前記第3の直列回路のダイオー
    ド及び第2のスイッチング手段の接続部との間、前記第
    2の直列回路の第1及び第2のスイッチング手段の接続
    部と前記第3の直列回路の第1のスイッチング手段及び
    ダイオードの接続部との間、及び、前記第2の直列回路
    の第2及び第3のスイッチング手段の接続部と前記第3
    の直列回路のダイオード及び第2のスイッチング手段の
    接続部との間に接続したことを特徴とする電磁バルブ用
    駆動装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の電磁バルブ用駆動装置に
    おいて、 各弁体群の一方の弁体に対応する第1の電磁石を、前記
    第1の直列回路の第1及び第2のスイッチング手段の接
    続部と前記第2の直列回路の第1及び第2のスイッチン
    グ手段との接続部との間に接続し、前記一方の弁体に対
    応する第2の電磁石を前記第1の直列回路の第2及び第
    3のスイッチング手段の接続部と前記第2の直列回路の
    第2及び第3のスイッチング手段との接続部との間に接
    続し、 他方の弁体に対応する第1の電磁石を、前記第2の直列
    回路の第2及び第3のスイッチング手段の接続部と前記
    第3の直列回路の第2及び第3のスイッチング手段の接
    続部との間に接続し、前記他方の弁体に対応する第2の
    電磁石を前記第2の直列回路の第1及び第2のスイッチ
    ング手段の接続部と前記第3の直列回路の第1及び第2
    のスイッチング手段の接続部との間に接続したことを特
    徴とする電磁バルブ用駆動装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の電磁バルブ用駆動装置に
    おいて、 各弁体群の一方の弁体に対応する第1の電磁石を、前記
    第1の直列回路の第1及び第2のスイッチング手段の接
    続部と前記第3の直列回路の第1のスイッチング手段及
    びダイオードの接続部との間に接続し、前記一方の弁体
    に対応する第2の電磁石を前記第1の直列回路の第2及
    び第3のスイッチング手段の接続部と前記第3の直列回
    路の第2のスイッチング手段及びダイオードの接続部と
    の間に接続し、 他方の弁体に対応する第1の電磁石を、前記第2の直列
    回路の第2及び第3のスイッチング手段の接続部と前記
    第3の直列回路の第2のスイッチング手段及びダイオー
    ドの接続部との間に接続し、前記他方の弁体に対応する
    第2の電磁石を前記第2の直列回路の第1及び第2のス
    イッチング手段の接続部と前記第3の直列回路の第1の
    スイッチング手段及びダイオードの接続部との間に接続
    したことを特徴とする電磁バルブ用駆動装置。
  9. 【請求項9】 請求項3乃至8のうち何れか1項記載の
    電磁バルブ用駆動装置において、 前記スイッチング手段は、それぞれ、オン・オフ動作す
    るスイッチング要素と、該スイッチング要素と並列に、
    前記第2の電源端子側から前記第1の電源端子側に向か
    う電流の流通を許容するように設けられたダイオードと
    を含むことを特徴とする電磁バルブ用駆動装置。
  10. 【請求項10】 請求項1又は2記載の電磁バルブ用駆
    動装置において、 前記スイッチング手段のオン・オフ状態の組み合わせを
    切り替えることにより、前記電磁石のそれぞれに所定の
    電流波形の励磁電流を供給することを特徴とする電磁バ
    ルブ用駆動装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の電磁バルブ用駆動装
    置において、 前記所定の電流波形は、所定の正方向の正電流波形部
    と、該正方向とは逆方向の逆電流波形部とを含むことを
    特徴とする電磁バルブ用駆動装置。
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