JP3134724B2 - 内燃機関の弁駆動装置 - Google Patents

内燃機関の弁駆動装置

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    • F02D13/02Controlling the engine output power by varying inlet or exhaust valve operating characteristics, e.g. timing during engine operation
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    • F02D41/0002Controlling intake air
    • F02D2041/001Controlling intake air for engines with variable valve actuation
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    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の弁駆動
装置に係り、特に、電磁コイルに所定電力を供給し、そ
の際に生ずる電磁力を用いて内燃機関の吸排気弁を駆動
する内燃機関の弁駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平2−18100
6号公報に開示される如く、内燃機関の吸排気弁を電磁
コイルの発する電磁力を用いて駆動する内燃機関の弁駆
動装置が知られている。かかる弁駆動装置を用いた場
合、カムシャフト等の回転機構を省略することができ、
また、内燃機関の運転状態に応じた理想的な開閉弁タイ
ミングの設定が容易となることから、内燃機関の出力特
性及び燃費特性を大幅に改善することが可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
弁駆動装置は、電磁コイルに所定電流を流通させること
により電磁力を発生させ、その電磁力を利用して弁体を
全開方向、及び全閉方向に交互に吸引することで内燃機
関の吸排気弁としての動作を実現する装置である。この
際、単に弁体を変位させることだけを目的として電磁コ
イルへの供給電流を制御したのでは、弁体が全開方向の
変位端、及び全閉方向の変位端に向けて勢い良く変位
し、静粛性が阻害されると共に、弁体の耐久性を確保す
るうえでも不利な状況となる。
【0004】しかしながら、上記従来の弁駆動装置は、
弁体の着座特性については何らの配慮もせずに電磁コイ
ルへの供給電流を制御する装置である。この意味で、上
記従来の装置は、内燃機関の静粛性、弁体の耐久性等を
確保するうえで、必ずしも理想的な装置ではなかった。
【0005】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、弁体が全開方向、及び全閉方向の変位端に近接
した際に急激に電磁力を弱めることにより、着座時の衝
撃緩和を可能とした内燃機関の弁駆動装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、電磁コイルの発する電磁力を用いて弁
体を駆動する内燃機関の弁駆動装置において、電磁コイ
ルに供給する電力を制御する電力制御手段と、前記電磁
コイルを流通する電流の還流経路を構成するフライホイ
ル回路と、前記弁体が変位端に近接した際に前記フライ
ホイル回路の抵抗値を増大させる可変抵抗回路と、を備
える内燃機関の弁駆動装置により達成される。
【0007】本発明において、弁体は電磁コイルの発す
る電磁力により開弁方向、及び閉弁方向に交互に吸引さ
れる。この際、電磁コイルに供給される電力は、電力制
御手段によって制御される。電力制御手段は、弁体が全
開方向、又は全閉方向の変位端付近に到達すると電磁コ
イルを流通する電流を減少させる制御を実行する。電磁
コイルへの電力の供給が停止されると、電磁コイルに
は、その内部を流通する電流の減少を阻止する方向に誘
導起電力が生ずる。電磁コイルには、その内部を流通す
る電流の還流を許容するフライホイル回路が接続されて
いる。このため、電磁コイルに誘導起電力が生ずると、
その起電力に応じた電流がフライホイル回路内を流通す
る。
【0008】ところで、弁体を全開方向の変位端、又は
全閉方向の変位端まで、確実に変位させ、かつ大きな衝
撃を伴うことなく着座させるためには、弁体が変位端に
近接した時点で、電磁力を急激に消滅させ得ることが有
利である。従って、本発明においては、電力制御手段に
よって電磁コイルを流通する電流の減少が図られた後、
フライホイル回路を還流する電流を急激に消滅させ得る
ことが、確実に、かつ、緩やかに弁体を変位端まで変位
させるためには有利である。
【0009】これに対して、フライホイル回路には、弁
体が変位端に近接した際に抵抗値を増大させる可変抵抗
回路が内蔵されている。従って、弁体が変位端に近接し
た以降フライホイル回路内を還流する電流は、即座に抵
抗損失として消費されることになり、弁体を、確実に、
かつ、緩やかに変位端まで変位させるために有利な状況
が形成される。
【0010】上記の目的は、請求項2に記載する如く、
上記請求項1記載の内燃機関の弁駆動装置において、前
記電磁コイルを流通する電流値を検出する電流値検出手
段を備え、前記可変抵抗回路は、前記電力制御手段の発
する指令値と、前記電流値検出手段の検出値との差に基
づいて抵抗値を変更する内燃機関の弁駆動装置によって
も達成される。
【0011】本発明において、電流値検出手段は、電磁
コイルを実際に流通する電流を検出する。一方、電力制
御手段は、弁体を確実に変位端まで変位させ、かつ、大
きな衝撃を伴うことなく変位端に着座させるために電磁
コイルに供給すべき理想の電流値を指令値として発す
る。この場合、現実の電流値がその指令値に比して小さ
ければ、より大きな電流を電磁コイルに流通させるべき
であり、一方、現実の電流値がその指令値に比して大き
ければ、電磁コイルを流通している電流を減少させるべ
きであることになる。
【0012】これに対して、フライホイル回路に内蔵さ
れる可変抵抗回路は、電力制御手段の発する指令値と、
電流値検出手段の検出値との差に基づいてその抵抗値を
変更する。従って、弁体が変位端に近接し、電力制御手
段が発する電流の指令値が減少し、その結果、指令値に
比して現実の電流値が大きくなると、その後、フライホ
イル回路の抵抗値が増大されて電磁コイルを流通する電
流が即座に消滅される。
【0013】上記の目的は、請求項3に記載する如く、
電磁コイルの発する電磁力を用いて弁体を駆動する内燃
機関の弁駆動装置において、前記電磁コイルが電磁力を
発するように、前記電磁コイルに対して電圧を印加する
第1の電圧印加手段と、前記弁体が変位端に近接した際
に、前記電磁コイルに対して、前記第1の電圧印加手段
と逆方向の電圧を印加する第2の電圧印加手段と、を備
える内燃機関の弁駆動装置によっても達成される。
【0014】本発明において、第1の電圧印加手段は、
電磁コイルに所定方向の電圧を印加することにより電磁
力を発生させる。電磁コイルが電磁力を発生すると、弁
体がその電磁力に吸引されて、一方の変位端に向けて変
位を開始する。弁体が変位端の近傍に到達すると、第2
の電圧印加手段によって、第1の電圧印加手段と逆方向
の電圧が電磁コイルに印加される。第2の電圧印加手段
による電圧印加が行われると、電磁コイルを流通する電
流が急速に減少し、その結果、電磁コイルの発生する電
磁力が急速に減少する。弁体が変位端に近接した際に電
磁力が急速に減少すると、弁体は確実に、かつ、緩やか
に変位端まで変位する。
【0015】上記の目的は、請求項4に記載する如く、
上記請求項3記載の内燃機関の弁駆動装置において、前
記第2の電圧印加手段は、電源電圧を昇圧する電圧昇圧
手段と、該電圧昇圧手段の出力電圧を充電するコンデン
サと、を備える内燃機関の弁駆動装置によっても達成さ
れる。
【0016】本発明において、第2の電圧印加手段が備
えるコンデンサは、電圧昇圧手段によって昇圧された電
圧によって充電される。従って、コンデンサの両端電極
には、電源電圧に比して高い電圧が蓄えられる。コンデ
ンサの両端に高電圧が蓄えられると、弁体が変位端に近
接した際に、第2の電圧印加手段によって、瞬間的に高
い電圧を電磁コイルに印加することができる。電磁力を
発生している電磁コイルに瞬間的に高電圧が印加される
と、電磁コイルの電磁力は、その後急激に減衰する。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
内燃機関の弁駆動装置の要部である駆動回路の回路図を
示す。また、図2は、本実施例の弁駆動装置が備える電
磁アクチュエータの構成を表す正面断面図を示す。以
下、図2に示す電磁アクチュータについて説明した後、
図1に示す駆動回路について説明する。
【0018】図2に示す電磁アクチュエータ10は、弁
体12を駆動するアクチュエータである。弁体12は、
電磁アクチュエータ10に駆動されることにより、内燃
機関の吸排気用ポート(以下、単にポートと称す)14
に設けられた弁座16に着座し、又は弁座14から離座
し、ポート14を開閉する。
【0019】弁体12には、弁軸18が固定されてい
る。この弁軸18は、バルブガイド20により軸方向に
摺動可能に保持されると共に、その上端においてプラン
ジャ22に固定されている。プランジャ22は、軟磁性
材料で構成された円板状の部材である。プランジャ22
の上方には、所定距離離間して第1の電磁コイル24
が、また、その下方には、同様に所定距離離間して第2
の電磁コイル26が配設されている。更に、プランジャ
22の上下には、これら第1及び第2の電磁コイル2
4,26を把持する第1のコア28、及び第2のコア3
0が配設されている。
【0020】第1のコア28及び第2のコア30は、共
に軟磁性材料で構成された部材であり、非磁性材料で構
成されるハウジング32により所定の位置関係に保持さ
れている。また、第1のコア28及び第2のコア30
は、その中心近傍に中空部を有する環状の部材であり、
その中空部に、それぞれプランジャ22を上下方向より
弾性支持する第1のスプリング34、又は第2のスプリ
ング36を収納している。
【0021】ここで、本実施例においては、プランジャ
22の中立位置が、第1のコア28及び第2のコア30
の中間位置となるように第1のスプリング34、及び第
2のスプリング36の釣合いを図っている。尚、プラン
ジャ22が中立位置にある場合、弁体12は、全開側変
位端と全閉側変位端との中間位置(以下、中開位置と称
す)となっている。
【0022】かかる構成の電磁アクチュエータ10にお
いては、第1の電磁コイル24の周囲に、第1のコア2
8、プランジャ22、及び第1のコア28とプランジャ
22との間に形成されるエアギャップからなる磁気回路
が形成される。従って、第1の電磁コイル24に電流を
流通させると、上記磁気回路中を磁束が還流し、エアギ
ャップを小さくする方向の、すなわちプランジャ22を
図2中上方へ変位させる方向の電磁力が発生する。
【0023】一方、第2の電磁コイル26周囲には、第
2のコア30、プランジャ22、及び第2のコア30と
プランジャ22との間に形成されるエアギャップからな
る磁気回路が形成される。従って、第2の電磁コイル2
6に電流を流通させると、同様の原理から、プランジャ
22を図2中下方へ変位させる方向の電磁力が発生す
る。
【0024】このため、電磁アクチュエータ10におい
ては、第1の電磁コイル24と、第2の電磁コイル26
とに交互に電流を流通させることにより、プランジャ2
2を上下に往復運動させること、すなわち弁体12を開
閉方向に交互に駆動することが可能である。
【0025】ところで、図3中に破線で示す複数の右下
がり直線は、弁体12が全閉側変位端に位置している場
合をストローク“0”として、弁体12に生ずるストロ
ークと、第1のスプリング34及び第2のスプリング3
6からプランジャ22に付与される付勢力との関係を、
弁体12の中開位置と全閉位置との距離をパラメータと
して表したものである。同図に示す如く、第1のスプリ
ング34及び第2のスプリング36からプランジャ22
に付与される付勢力は、弁体12のストロークに対して
比例的に変化する。
【0026】また、図3中に実線で示す複数の曲線は、
第1の電磁コイル24に一定の電流を流通させた際の、
弁体12のストロークと、プランジャ22に作用する電
磁力との関係を、第1の電磁コイル24に流通させる電
流値をパラメータとして表したものである。同図に示す
如く、プランジャ22に作用する電磁力は、弁体12の
ストロークが“0”に近接するに連れて、すなわち、弁
体12が全閉側変位端に近接するに連れて急増する傾向
を示す。
【0027】従って、電磁アクチュエータ10におい
て、弁体12が中開位置から全開側変位端に至る間に第
1の電磁コイル24に供給する電流を一定とすれば、弁
体12が全閉側変位端に近接するに連れて、プランジャ
22に作用する電磁力が、プランジャ22に作用する付
勢力に比して著しく増大することになる。そして、かか
る現象を容認すれば、上述の如く、弁体12が全閉側変
位端に衝突することになり、内燃機関の静粛性、弁体1
2の耐久性等が損なわれる。
【0028】尚、上記図3は、弁体12が中開位置から
全閉側変位端に向けて変位する際の特性を示したもので
あるが、弁体12が中開位置から全開側変位端に向けて
変位する際にも同様の特性が発揮される。従って、電磁
アクチュエータ10において、弁体12が中開位置から
全開側変位端に至る間に第2の電磁コイル26に供給さ
れる電流が一定であれば、全開側への変位動作によって
も内燃機関の静粛性、弁体12の耐久性等が損なわれる
ことになる。
【0029】これに対して、弁体12が全閉側変位端、
あるいは全開側変位端に近接した際に、第1の電磁コイ
ル24、又は第2の電磁コイル26に供給する電流を急
激に消滅させることができれば、弁体12を緩やかに全
閉側変位端、あるいは全開側変位端に到達させることが
でき、内燃機関の静粛性、及び弁体12の耐久性の確保
等に有利である。
【0030】しかしながら、第1の電磁コイル24、及
び第2の電磁コイル26は、インダクタンスとしての性
質を有している。従って、単にそれらに供給する電流を
スイッチングによって遮断する構成では、その後スイッ
チ部に高圧の誘導起電力が印加されることになり、耐圧
性等、種々の観点から好ましくない事態が生ずる。
【0031】更に、上記図3に示す如く、プランジャ2
2に作用する電磁力は、第1の電磁コイル24に供給さ
れる電流が小さいほど小さくなるが、ストローク“0”
の近傍では、供給される電流が僅かな場合であっても、
大きな電磁力が生ずる。従って、その電磁力を適切に消
滅させるためには、弁体12が変位端近傍に到達した後
に、急激に、かつ、大幅に、第1の電磁コイル24を流
通する電流を減少させる必要がある。
【0032】図1に示す駆動回路は、かかる点を考慮し
て構成した回路の第1の例である。本実施例の回路によ
れば、弁体12が変位端近傍に到達すると、速やかに第
1の電磁コイル24への電流の供給が停止され、かつ、
その際に第1の電磁コイル24に生ずる誘導起電力が速
やかに抵抗損失として消費される。その結果、弁体12
は緩やかに全閉側変位端に着座し、弁体12の耐久性、
内燃機関の静粛性が確保される。以下、図1を参照し
て、本実施例の駆動回路の構成、及び動作について説明
する。
【0033】尚、図1は、第1の電磁コイル24につい
ての駆動回路であり、電磁アクチュエータ10を駆動す
るためには、第2の電磁コイル26についての駆動回路
が必要であるが、それら2つの駆動回路は構成において
異なるところがないため、ここでは、第1の電磁コイル
24用の駆動回路についてのみ説明を行う。
【0034】図1に示す如く、第1の電磁コイル24の
流入端子24aには、電源40の電源電圧端子40aが
接続されている。また、第1の電磁コイル24の流出端
子24bには、NPN型トランジスタで構成した主スイ
ッチング素子42のコレクタ端子42cが接続されてい
る。主スイッチング素子42のエミッタ端子42eは、
電源40の接地端子40bに接続されている。従って、
主スイッチング素子42がオン状態となると、第1の電
磁コイル24の流入端子24aと流出端子24bとの間
に電源電圧Vbが印加され、一方、主スイッチング素子
42がオフ状態となると、電源電圧Vbの印加が停止さ
れる。
【0035】また、第1の電磁コイル24には、NPN
型トランジスタで構成した副スイッチング素子44、副
スイッチング素子44と並列に配設されるフライホイル
電力消費用抵抗(以下、単に抵抗と称す)46、及びフ
ライホイルダイオード47からなるフライホイル回路が
接続されている。
【0036】第1の電磁コイル24の流出端子24bに
は、フライホイルダイオード47のアノード端子47a
が接続されている。また、フライホイルダイオード47
のカソード端子47bには、副スイッチング素子44の
コレクタ端子44cと抵抗46の一端とが接続されてい
る。更に、副スイッチング素子44のエミッタ端子44
e及び抵抗46の他端は、第1の電磁コイル24の流入
端子24aに接続されている。
【0037】従って、第1の電磁コイル24を流通する
電流が減少し、その結果、第1の電磁コイル24に誘導
起電力が生じ、流入端子24aの電位に比して流出端子
24bの電位が高くなると、流出端子24bから流入端
子24aへ向けてフライホイル回路を還流する電流が発
生する。
【0038】ところで、上述した主スイッチング素子4
2のベース端子42bには、主スイッチング素子駆動回
路48の出力端子が接続されている。また、主スイッチ
ング素子駆動回路48の入力端子には、エンジン制御電
子制御ユニット(以下、エンジンコントロールECUと
称す)50が接続されている。
【0039】ここで、エンジンコントロールECU50
は、内燃機関の回転角を検出するクランク角センサ(図
示せず)等の出力に基づいて、第1の電磁コイル14に
供給すべき電流値を演算し、その演算値に応じた電流指
令値Icを主スイッチング素子駆動回路48に入力す
る。
【0040】主スイッチング素子駆動回路48は、その
内部に所定周期の三角波を発生する三角波発振回路と、
三角波と電流指令値Icとを比較する比較回路とを備え
ており、電流指令値Icの大きさに応じたデューティ比
に調整されたPWMパルス信号を出力する。つまり、主
スイッチング素子42のベース端子42bには、エンジ
ンコントロールECU50の発する電流指令値Icの大
きさに応じたデューテュ比に調整されたPWMパルス信
号が供給される。従って、エンジンコントロールECU
50から発せられる電流指令値Icが大きいほど、単位
時間あたりに主スイッチング素子42がオンとなる時間
が増加することになる。
【0041】ところで、主スイッチング素子42がオン
状態となると、上述の如く第1の電磁コイル24の流入
端子24aと流出端子24bとの間には、電源電圧Vb
が印加される。この場合、第1の電磁コイル24には、
第1の電磁コイル24等のインピーダンスと電源電圧V
bとで決まる電流が流通する。
【0042】一方、主スイッチング素子42がオフ状態
となると、第1の電磁コイル24には、流通電流の減少
を妨げる方向の誘導起電力が発生し、その後、第1の電
磁コイル24には、誘導起電力の大きさとフライホイル
回路の抵抗値とによって決まる電流が流通する。
【0043】この場合、PWMパルス信号のデューティ
比が100%である場合を除き、第1の電磁コイル24
を流通する電流の平均値は、PWMパルス信号のデュー
ティ比に加え、フライホイル回路の抵抗値にも影響を受
けることになり、PWMパルス信号のデューティ比が大
きいと共に、フライホイル回路の抵抗が小さいほど、第
1の電磁コイル24には大きな電流が流通することにな
る。従って、電磁アクチュエータ10を駆動するにあた
り、プランジャ22に電磁力を付与する必要がある時点
では、効率よく第1の電磁コイル24に大電流を流通さ
せ得るという意味で、フライホイル回路の抵抗値は小さ
いほど好ましいことになる。
【0044】また、フライホイル回路の抵抗値が大きい
と、主スイッチング素子42がオフ状態となった後に第
1の電磁コイル24を流通する電流は、急速な減衰を示
す。従って、電磁アクチュエータ10を駆動するにあた
り、第1の電磁コイル24が発する電磁力を急激に消滅
させるという観点からすれば、フライホイル回路の抵抗
値は大きいほど好ましい。
【0045】これに対して、本実施例においては、副ス
イッチング素子44のベース端子44bに、副スイッチ
ング素子駆動回路52の出力端子が接続されている。ま
た、副スイッチング素子駆動回路52の入力端子には、
エンジンコントロールECU50から副スイッチング素
子指令信号Vcが入力されている。
【0046】ここで、副スイッチング素子指令信号Vc
は、弁体12が全閉側変位端に近接する所定のクランク
角において立ち下がる信号であり、副スイッチング素子
駆動回路52は、その信号Vcを2値化して出力する回
路である。従って、副スイッチング素子44のベース端
子44bには、弁体12が全閉側変位端に近接するまで
はハイ出力が、弁体12が全閉側変位端に近接した後は
ロー出力がそれぞれ供給される。
【0047】このため、本実施例の駆動回路において
は、弁体12が全閉側変位端に近接するまでは、副スイ
ッチング素子44がオンとなり、フライホイル回路の抵
抗値が小さく抑制され、一方、弁体12が全閉側変位端
に近接した後は、副スイッチング素子44がオフとな
り、フライホイル回路の抵抗値が急激に増大されること
になる。この場合、フライホイル回路の抵抗値は、上述
した好ましい特性を実現していることになる。
【0048】以下、図4に示すタイムチャートを参照し
て、本実施例の弁駆動装置の動作を、より具体的に説明
する。尚、図4(A),(B),(C)中に破線で示す
特性曲線は、副スイッチング素子44をオンとしたまま
での特性曲線、すなわち、フライホイル回路の抵抗値が
常に小さい場合における特性曲線を表している。
【0049】図4(A)は弁体12のリフト(以下、バ
ルブリフトと称す)を、同図(B)は第1の電磁コイル
24に対する電流の指令値及び第1の電磁コイル24を
流通する実電流を、また、同図(C)は第2の電磁コイ
ル26に対する電流の指令値及び第2の電磁コイル26
を流通する実電流を示している。更に、同図(D),
(E)は、それぞれ第1の電磁コイル24用の副スイッ
チング素子44への指令信号、及び第2の電磁コイル2
6用の副スイッチング素子44への指令信号を示してい
る。
【0050】同図(A)に示す如く、時刻t0 以前は、
弁体12が全閉側変位端に保持されている。弁体12を
変位端に保持するためには、さほど大きな電磁力が必要
ではないため、第1の電磁コイル24に対しては、同図
(B)に示す如く比較的小さな値が指令値として供給さ
れている。また、この場合、第1の電磁コイル24を流
通する実電流は安定しており、その値は指令値に収束し
ている。
【0051】この際、省電力化の観点からすると、フラ
イホイル回路の抵抗値は小さいほど好ましいことは前記
した通りであり、かかる要請を満たすべく、同図(D)
に示すように、第1の電磁コイル24用の副スイッチン
グ素子44へはオン信号が供給されている。従って、本
実施例において、弁体12は、優れた省電力性の下に全
閉側変位端に保持されている。
【0052】尚、後に第2の電磁コイル26が駆動され
る際の準備として、時刻t0 においては、同図(E)に
示す如く第2の電磁コイル用の副スイッチング素子にも
オン信号が供給されている。内燃機関のクランク角が、
時刻t0 において、弁体12の開弁を開始すべきクラン
ク角に達すると、弁体12の保持を解除すべく同図
(B)に示す如く、第1の電磁コイル24への指令値が
“0”に変化する。また、本実施例の駆動回路において
は、かかる変化と共に、同図(D)に示す如く、第1の
電磁コイル24用の副スイッチング素子44への指令信
号もオンからオフへと切り換えられる。
【0053】このため、第1の電磁コイル24を流通す
る実電流は、同図(B)に示す如く、副スイッチング素
子44が常時オンである場合(同図中に破線で示す曲
線)に比して早く減衰する。この結果、プランジャ22
を全閉側変位端に向けて吸引する電磁力は時刻t0 の後
急激に消滅し、同図(A)に示す如く、弁体12は、時
刻t0 の後、優れた応答性の下に開弁方向に変位を開始
する。上述の如く、弁体12が変位を開始する際に、そ
の変位方向と逆向きに作用する電磁力が急激に消滅した
場合、電磁力が消滅しない場合に比して少ない吸引力で
弁体12を変位させことが可能となる。この意味で、本
実施例の装置は、弁体12の変位開始時における消費電
力を低減することができるという効果を有していること
になる。
【0054】同図(C)に示す如く、時刻t0 の後、所
定時間が経過して時刻t1 となると、第2の電磁コイル
26への電流指令値が、所定の傾斜をもって立ち上が
る。そして、以後、時刻t3 に至るまで、所定のプロフ
ァイルに従って電流指令値が第2の電磁コイル26に供
給される。ここで、時刻t0 から時刻t1 までの間、第
2の電磁コイル26に電流を流通させないのは、その時
点で電流を流通させても、プランジャ22を全開方向へ
吸引するだけの電磁力が生じないからである。また、時
刻t1 から時刻t2 に至るまでの指令値のプロファイル
は、その指令値に対する実電流の変動、及びその実電流
に基づく弁体12の変位特性等を考慮して定めたもので
ある。従って、上記の如く第2の電磁コイル26に対す
る電流指令値を制御した場合、弁体12は、同図(A)
に示す如く、円滑に全閉側変位端から全開側変位端の近
傍まで変位する。
【0055】弁体12が全開側変位端に近接する時刻t
2 に至ると、同図(C)に示す如く、第2の電磁コイル
26に対する指令値が急減されると共に、同図(E)に
示す如く、第2の電磁コイル用の副スイッチング素子へ
の指令信号がオンからオフに切り換えられる。このた
め、第2の電磁コイル26を流通する実電流は、同図
(C)に示す如く、副スイッチング素子が常時オンであ
る場合(同図中に破線で示す曲線)に比して早く減衰す
る。この結果、プランジャ22を全開側変位端に向けて
吸引する電磁力が時刻t2 の後急激に減少し、同図
(A)に示す如く、弁体12は、緩やかに全開側変位端
へと到達する。
【0056】そして、同図(C)に示す如く、第2の電
磁コイル26への電流指令値は、以後、弁体12を全開
側変位端に保持するために必要な値まで徐々に増加せら
れ、かつ、同図(E)に示す如く、第2の電磁コイル2
6用の副スイッチング素子への指令電流が時刻t3 にお
いてオフからオンへと切り換えられる。このため、上記
の如く開弁側変位端まで緩やかに変位した弁体12は、
その後、同図(A)に示す如く、適切に開弁側変位端に
保持される。
【0057】尚、後に第1の電磁コイル24が駆動され
る際の準備として、同図(D)に示す如く第1の電磁コ
イル24用の副スイッチング素子44への指令信号も、
時刻t3 においてオフからオンへと切り換えられてい
る。以後同様に、第1の電磁コイル24及び第2の電磁
コイル26への電流指令値、及び第1の電磁コイル24
用の副スイッチング素子44、又は第2の電磁コイル2
6用の副スイッチング素子への指令信号を、適宜制御す
ることで、弁体12を、確実に、かつ、円滑に、全開側
変位端から全閉側変位端に変位させることができる。
【0058】このため、本実施例の弁駆動装置において
は、内燃機関の運転中に弁体12が弁座16に激しく衝
突することがなく、また、プランジャ22が第1のコア
28又は第2のコア30に激しく衝突することがない。
従って、本実施例の弁駆動装置によれば、内燃機関の静
粛性が向上し、かつ、弁体12やプランジャ22等の耐
久性が向上するという利益を得ることができる。
【0059】ところで、弁体12の全開側変位端への衝
突、又は全閉側変位端への衝突を避けるという機能は、
例えば、弁体12が全開側変位端に近接した際に、又は
弁体12が全閉側変位端に近接した際に機能するダンパ
機構を設けることによっても実現できる。しかしなが
ら、かかる構成は、弁体12等に付与したエネエルギを
ダンパで消費することにより衝突を回避するものであ
り、省電力化の観点からすれば必ずしも理想的なもので
はなく、また、構成も複雑である。
【0060】これに対して、本実施例の弁駆動装置は、
第1の電磁コイル24、及び第2の電磁コイル26等に
供給したエネルギのほとんど全てが弁体12を変位させ
るため、又は弁体12を保持するために用いられてい
る。この意味で、本実施例の弁駆動装置は、理想的な省
電力化を図りつつ、上述した利益を実現しているという
効果を有していることになる。
【0061】図5は、本実施例の第2実施例である弁駆
動装置の要部である駆動回路の回路図を示す。尚、同図
において、上記図1に示す駆動回路と同一の構成部分に
ついては、同一の符号を付してその説明を省略する。す
なわち、図5に示す駆動回路は、第1の電磁コイル24
を流通する実電流Imを検出する電流検出回路54を備
え、かつ、その実電流ImとエンジンコントロールEC
U50から出力される電流指令値Icとの偏差Ic−I
mを演算し、その演算結果を主スイッチング素子駆動回
路58に供給する減算回路56を備えており、更に、主
スイッチング素子駆動回路58が、Ic−Imに応じて
PWMパルス信号のデューティ比を増減して出力する点
に特徴を有している。
【0062】かかる構成によれば、エンジンコントロー
ルECU50から、上記図4(B)中に示す電流指令値
Icが発せられると、主スイッチング素子駆動回路48
からは、指令値Icと実電流Imとが一致するようにデ
ューティ比の調整されたPWMパルス信号が発せられ
る。この場合、第1の電磁コイル24を流通する実電流
Icがフィードバック制御されることになり、電源電圧
Vbの変動や、回路特性の変動に対して安定した特性が
実現される。この意味で、本実施例の駆動回路は、上記
図1に示す駆動回路に比して、広い運転領域において、
安定して所望の特性を実現し得るという効果を有してい
ることになる。
【0063】図6は、本実施例の第3実施例である弁駆
動装置の要部である駆動回路の回路図を示す。尚、同図
において、上記図1及び図5に示す駆動回路と同一の構
成部分については、同一の符号を付してその説明を省略
する。本実施例の駆動回路において、エンジンコントロ
ールECU60は、減算回路56に対して電流指令値I
cを供給する。減算回路56は、これの受けてIc−I
mを演算し、その演算値を主スイッチング素子駆動回路
58へ供給すると共に判断回路62へ供給する。
【0064】判断回路62は、図7に示すように三角波
発振回路62aと、比較回路62bとで構成される回路
である。三角波発振回路62aは、最小値を−V2 、最
大値を−V1 として周期的に変動する三角波を発する回
路である。また、比較回路62bは、減算回路56から
供給されるIc−Im(以下、その演算値をAと称す)
と、三角波の値(以下、Bと称す)とを比較し、A−B
≧0の場合には、副スイッチング素子駆動回路52にハ
イ出力の指令信号Vcを供給し、A−B<0の場合に
は、副スイッチング素子駆動回路52にロー出力の指令
信号Vcを供給する回路である。
【0065】従って、Ic−Im=Aが大きいほど、す
なわち、指令値Icに対する実電流Imが小さいほど、
大きなデューティ比のPWMパルス信号が副スイッチン
グ素子駆動回路52を介して副スイッチング素子44に
供給され、一方、Ic−Im=Aが小さいほど(負の値
を含む)、すなわち、指令値Icに対する実電流Imが
大きいほど、小さなデューティ比のPWMパルス信号が
副スイッチング素子駆動回路52を介して副スイッチン
グ素子44に供給される。
【0066】特に、Ic−Im≧−V1 が成立する場合
には、デューティ比100%のPWMパルス信号が副ス
イッチング素子44に供給され、一方、Ic−Im<−
2が成立する場合には、デューティ比0%のPWMパ
ルス信号が副スイッチング素子44に供給される。
【0067】つまり、本実施例の駆動回路においては、
指令値Icに対応する実電流Imを実現するために実電
流Imを増加させる必要があるほど、副スイッチング素
子44がオンとなる単位時間当たりの時間が長くなるよ
うに、一方、実電流Imを減少させる必要があるほど、
副スイッチング素子44がオンとなる単位時間当たりの
時間が短くなるように、副スイッチング素子44がデュ
ーティ制御される。この場合、本実施例の駆動回路にお
けるフライホイル回路の抵抗は、指令値Icに対応する
実電流Imを実現するために、実電流Imを増加させる
必要があるほど小さく、実電流Imを減少させる必要が
あるほど大きく変化することになる。
【0068】ところで、上記図4(B),(C)に示す
如く、本実施例における電流指令値Icは、全閉側変位
端、又は全開側変位端に保持されている弁体12に変位
を付与すべきタイミングで立ち上がり(図4(C)中時
刻t1 )、弁体12が他方の変位端に近接した時点(図
4(C)中時刻t2 )で急激に減少する。
【0069】この際、かかる指令値Icに応答して第1
の電磁コイル24、及び第2の電磁コイル26を流通す
る実電流Imには、それぞれ第1の電磁コイル24、及
び第2の電磁コイル26が有するインピーダンスに起因
する位相遅れが生ずる。従って、電流指令値Icが増加
傾向にある期間は、常に電流指令値Icが実電流Imに
比して大きな値となり、一方、電流指令値Icが減少傾
向にある期間は、常に電流指令値Icが実電流Imに比
して小さな値となる。
【0070】このため、本実施例においては、弁体12
が他方の変位端に向けて移動を開始し、未だ他方の変位
端の近傍まで到達していない状況下では常にIc−Im
≧−V1 が成立し、また、弁体12が他方の変位端の近
傍に到達した直後においてはIc−Im<−V2 が成立
し、その後、弁体12が安定保持状態に以降する過程
で、一時的に−V2 ≦Ic−Im<V1 が成立すること
になる。
【0071】これに対して、本実施例の駆動回路によれ
ば、上述の如く、Ic−Im≧−V1 が成立する場合
には副スイッチング素子44が100%デューティのP
WMパルス信号により駆動されて常時オン状態となり、
Ic−Im<−V2 が成立する場合には副スイッチン
グ素子44が0%デューティのPWMパルス信号により
駆動されて常時オフ状態となり、更に、−V2 ≦Ic
−Im<V1 が成立する場合には副スイッチング素子4
4がIc−Imの値に応じた適当なデューティ比のPW
Mパルス信号で駆動される。
【0072】従って、本実施例の駆動回路が備えるフラ
イホイル回路の抵抗は、弁体12が他方の変位端に向け
て移動を開始し、未だ他方の変位端の近傍まで到達して
いない状況下では常に最小値となり、弁体12が他方の
変位端の近傍に到達した直後において一時的に最大値と
なり、その後、弁体12が安定保持状態に以降するに連
れて最小値に向けて徐変するという変化を示すことにな
る。
【0073】この場合、弁体12が一方の変位端から他
方の変位端に向けて移動する過程、及び、弁体12が何
れかの変位端に保持される状況下においては、フライホ
イル回路の抵抗値が最小値となり、第1の電磁コイル2
4には所望の電流が効率良く供給されることになる。ま
た、弁体12が何れかの変位端に近接した直後において
は、フライホイル回路の抵抗値が最大値となって第1の
電磁コイル24を流通する電流が急速に減衰されるた
め、弁体12の変位端への衝突を避けることができる。
この意味で、本実施例の駆動回路は、エンジンコントロ
ールECU60から副スイッチング素子駆動回路52に
向けて制御信号Vcを供給することなく、上記図1及び
図5に示す駆動回路と同様の機能を実現し得るという利
益を有していることになる。
【0074】更に、本実施例の駆動回路においては、弁
体12が何れかの変位端に近接した後、弁体12が安定
保持状態に以降する過程において、フライホイル回路の
抵抗値を連続的に変化させることとしている。このた
め、本実施例の駆動回路によれば、弁体12が変位端に
到達した時点で第1の電磁コイル24を流通する電流を
微調整することができる。この意味で、本実施例の駆動
回路は、上記図1及び図5に示す駆動回路に比して、よ
り細かく弁体12の駆動特性を調整することができると
いう利益を有していることになる。
【0075】ところで、上記図6に示す駆動回路におい
ては、電磁アクチュエータ10の特性に対応すべく、副
スイッチング素子44の駆動パターンが上述の如く決定
されているが、副スイッチング素子44の駆動パターン
は、上述したパターンに限定されるものではない。すな
わち、本実施例に駆動回路によれば、駆動回路が駆動す
べき電磁アクチュエータが変化し、その結果、フライホ
イル回路に要求される電流減衰特性が変化した場合に、
抵抗46を変更することなく、異なる駆動パターンで副
スイッチング素子44を駆動することによりその変化に
対処することも可能である。この意味で、本実施例の駆
動回路は、ハードウェア上の変更を伴うことなく、種々
の特性を有する電磁アクチュエータに適切に対応するこ
とができるという利益を有していることになる。
【0076】尚、上記図1、図5、及び図7に示す駆動
回路においては、主スイッチング素子42、および主ス
イッチング素子駆動回路48,58が前記した電力制御
手段に、また、抵抗46、副スイッチング素子44、お
よび副スイッチング素子駆動回路52が前記した可変抵
抗回路に、それぞれ相当している。
【0077】ところで、上述した実施例においては、主
スイッチング素子42を用いて電磁コイルに供給する電
力を制御することとしているが、電磁コイルの供給する
電力を制御する機構はこれに限定されるものではなく、
応答性に優れたリレー等を用いることも可能である。更
に、上述した実施例においては、主スイッチング素子4
2をPWM制御することで電磁コイルの供給する電力を
制御することとしているが、その制御方法はこれに限定
されるものではなく、主スイッチング素子42のリニア
領域を用いて電力制御を行うことも可能である。
【0078】図8は、本発明の第4実施例である駆動回
路の回路図を示す。尚、図8は、第1の電磁コイル24
についての駆動回路である。電磁アクチュエータ10を
駆動するためには、第2の電磁コイル26についての駆
動回路が必要であるが、上述した第1乃至第3実施例の
場合と同様に、説明の便宜上、ここでは第1の電磁コイ
ル24用の駆動回路についてのみ、その構成及び動作を
説明する。尚、図8において、上記第1乃至第3実施例
の駆動回路と同様の構成部分については、同一の符号を
付してその説明を省略する。
【0079】本実施例の駆動回路において、第1の電磁
コイル24の流入端子24aには、NPN型トランジス
タで構成された順方向スイッチング素子70aのエミッ
タ端子、及び逆方向スイッチング素子70bのコレクタ
端子が接続されている。また、第1の電磁コイル24の
流出端子24bには、同様にNPN型トランジスタで構
成された順方向スイッチング素子70cのコレクタ端
子、及び逆方向スイッチング素子70dのエミッタ端子
が接続されている。
【0080】順方向スイッチング素子70aのコレクタ
端子、及び逆方向スイッチング素子70dのコレクタ端
子は、共に電源40の正極端子に接続されている。ま
た、逆方向スイッチング素子70bのエミッタ端子、及
び順方向スイッチング素子70cのコレクタ端子は、共
に電源40の負極端子に接続されている。更に、順方向
スイッチング素子70a及び70cのベース端子は、共
にスイッチング素子駆動回路72の順方向出力端子72
fに、逆方向スイッチング素子70b及び70dのベー
ス端子は、共にスイッチング素子駆動回路72の逆方向
出力端子72rに接続されている。
【0081】スイッチング素子駆動回路72の入力端子
には、エンジンコントロールECU76が接続されてい
る。エンジンコントロールECU76は、第1の電磁コ
イル24に供給すべき電流値を、内燃機関のクランク角
との関係で演算し、その演算値に応じた電流指令値Ic
をスイッチング素子駆動回路72に供給する。
【0082】スイッチング素子駆動回路72は、その内
部に所定周期の三角波を発生する三角波発振回路と、三
角波と電流指令値Icとを比較する比較回路とを備えて
おり、電流指令値Icの大きさに応じたデューティ比に
調整されたPWMパルス信号を発生する。スイッチング
素子駆動回路76は、正の指令値Icが供給されている
場合は、Icの大きさに対応するデューティのPWMパ
ルス信号を順方向出力端子76fから出力する。一方、
エンジンコントロールECU76から負の指令値Icが
供給されている場合、スイッチング素子駆動回路76
は、Icの大きさに対応するデューティ比のPWMパル
ス信号を逆方向出力端子76rから出力する。
【0083】従って、エンジンコントロールECU76
から正の指令値Icが供給されている場合は、2つの順
方向スイッチング素子70aおよび70cがIcに対応
したデューティ比でオン状態となり、また、エンジンコ
ントロールECU76から負の指令値Icが供給されて
いる場合は、2つの逆方向スイッチング素子70aおよ
び70cがIcに対応したデューティ比でオン状態とな
る。この際、順方向スイッチング素子70aおよび70
cと、逆方向スイッチング素子70bおよび70dが、
同時にオン状態とされることはない。
【0084】以下、図9に示すタイムチャートを参照し
て、本実施例の駆動回路の動作を説明する。図9(A)
は弁体12が閉弁状態から開弁され、再度閉弁状態とさ
れる間のバルブリフトを示す。図9(B)は第1の電磁
コイル24に対する電流の指令値(同図中に実線で示す
曲線)及び第1の電磁コイル24を流通する実電流(同
図中に破線で示す曲線)を示す。また、図9(C)は第
2の電磁コイル26に対する電流の指令値(同図中に実
線で示す曲線)及び第2の電磁コイル26を流通する実
電流(同図中に破線で示す曲線)を示す。
【0085】図9(A)に示す如く、時刻t0 以前は、
弁体12が全閉側変位端に保持されている。弁体12を
変位端に保持するためには、さほど大きな電磁力が必要
ではないため、第1の電磁コイル24に対しては、図9
(B)に示す如く比較的小さな値が指令値Icとして供
給されている。このようにして出力された指令値Ic
は、上述の如く、スイッチング素子駆動回路72によっ
てPWMパルス信号に変換され、順方向出力端子72f
から順方向スイッチング素子70aおよび70cのベー
ス端子に供給される。
【0086】その結果、順方向スイッチング素子70a
および70cが、指令値Icに対応したデューティ比で
オン状態となり、第1の電磁コイル24には、流入端子
24aから流出端子24bへ向かう順方向の電流が流通
する。指令値Icが安定している場合、第1の電磁コイ
ル24を流通する実電流は安定しており、その値は指令
値Icに収束している。
【0087】内燃機関のクランク角が、時刻t0 におい
て、弁体12の開弁を開始すべきクランク角に達する
と、図9(B)に示す如く、指令値Icが正の値から負
の値に反転する。その結果、時刻t0 から所定期間T1
の間は、スイッチング素子駆動回路の逆方向出力端子7
2rから、指令値Icの大きさに対応するPWMパルス
信号が出力され、逆方向スイッチング素子70bおよび
70dが、指令値Icに対応したデューティ比でオン状
態となる。逆方向スイッチング素子70bおよび70d
がオン状態となると、第1の電磁コイル24には、流出
端子24bから流入端子24aへ向かう逆方向の電圧が
印加される。
【0088】本実施例においては、上述の如く印加され
る逆方向の電圧が、第1の電磁コイル24に発生する逆
起電力を、速やかに打ち消すことができるように、負の
値として出力される際の指令値Icの大きさが決定され
ている。従って、時刻t0 以降、負のIcが出力される
と、図9(B)中に破線で示す如く、速やかに第1の電
磁コイル24を流通する実電流が消滅される。この結
果、プランジャ22(図2参照)を全閉側変位端に向け
て吸引する電磁力が、時刻t0 の後速やかに消滅し、弁
体12は、時刻t0 の後、優れた応答性の下に、かつ、
少ない消費電力で、開弁方向へ変位し始める。
【0089】図9(C)に示す如く、時刻t0 の後、所
定時間が経過して時刻t1 となると、第2の電磁コイル
26への電流指令値Icが立ち上がる。以後、時刻t3
に至るまで、所定のプロファイルに従って電流指令値I
cが第2の電磁コイル26に供給される。図9(C)に
示す如きプロファイルで電流指令値Icが変化される
と、弁体12は、図9(A)に示す如く、円滑に全閉側
変位端から全開側変位端の近傍まで変位する。
【0090】エンジンコントロールECU76は、弁体
12が全開側変位端に近接する所定のタイミングで(図
9における時刻t3 )、第2の電磁コイル26に対する
指令値Icを正の値から負の値に反転させる。このよう
にしてIcの値が反転されると、第2の電磁コイル26
を駆動する駆動回路によって、第2の電磁コイルの流出
端子から流入端子へ向かう逆方向の電圧が印加される。
【0091】その結果、図9(C)中に破線で示す如
く、時刻t3 以降速やかに第2の電磁コイル26を流通
する実電流が消滅され、図9(A)に示す如く、弁体1
2は、緩やかに全開側変位端へと到達する。そして、図
9(C)に示す如く、第2の電磁コイル26への電流指
令値Icは、時刻t3 の後、所定期間T2 の後に、弁体
12を全開側変位端に保持するために必要な正の値に増
加せられ、弁体12は、その後適切に開弁側変位端に保
持される。
【0092】以後、内燃機関のクランク角が、弁体12
を開弁側変位端から閉弁側変位端に向けて変位させるべ
きクランク角に到達すると(図9における時刻t4 )、
第2の電磁コイル26の駆動回路に供給される電流指令
値Icが、所定期間T1 だけ負の値に反転される。そし
て、その後、第1の電磁コイル24の駆動回路に供給さ
れる電流指令値Icが、所定のプロファイルに従って制
御され(図9における時刻t5 〜t6 )、弁体12が全
閉側変位端の近傍に到達すると、第1の電磁コイル24
の駆動回路に供給される電流指令値Icが、所定機関T
2 だけ負の値に反転される。この結果、本実施例の駆動
回路によれば、弁体12が、全開又は全閉側変位端から
他方の変位端に向けて変位を開始する際の応答性を高
め、かつ、消費電力を低減することができると共に、弁
体12が、全開又は全閉側変位端に到達する際の静粛性
を確保することができる。
【0093】ところで、本実施例の駆動回路によれば、
フライホイル回路に電流を流通させることなく電磁コイ
ルの逆起電力を処理することができる。上述した第1乃
至第3実施例の駆動回路の如く、フライホイル回路に電
流を流通させて電磁コイルの逆起電力を処理する回路に
おいては、逆起電力を瞬時に処理することが困難である
と共に、逆起電力の処理に伴って抵抗発熱が生ずる。こ
れに対して、本実施例の駆動回路によれば、電磁コイル
に逆方向電圧を印加することで、抵抗発熱を生ずること
なく、瞬時に電磁コイルの逆起電力を消滅させることが
できる。この意味で、本実施例の駆動回路は、回路の耐
久性、および弁駆動装置自身の静粛性等において、上述
した第1乃至第3実施例の駆動回路に比して優れた効果
を有していることになる。
【0094】図10は、本実施例の第5実施例である駆
動回路の回路図を示す。尚、図10において、上記図8
に示す駆動回路と同一の構成部分については、同一の符
号を付してその説明を省略する。本実施例の駆動回路
は、第1の電磁コイル24を流通する実電流Imを検出
する電流検出回路78を備えている。電流検出回路78
の出力信号は、電流フィードバック回路80に供給され
ている。電流フィードバック回路80は、第1の電磁コ
イル24を流通する実電流Imの値を、スイッチング素
子駆動回路72の出力信号にフィードバックさせるため
の回路である。具体的には、本実施例においては、スイ
ッチング素子駆動回路72には、エンジンコントロール
ECU76の発する電流指令値Icと、実電流Imとの
偏差Ic−Imが、指令信号として供給される。スイッ
チング素子駆動回路72は、Icの正負に応じてPWM
パルス信号を出力する端子を決定すると共に、Ic−I
mが“0”となるように、PWMパルス信号のデューテ
ィ比を補正して出力する。
【0095】かかる構成によれば、第1の電磁コイル2
4を流通する実電流Imを、精度良く電流指令値Icに
一致させることができ、電源電圧Vbの変動や、回路特
性の変動に対して安定した特性を得ることができる。こ
の意味で、本実施例の駆動回路は、上記図8に示す駆動
回路に比して、広い運転領域において、安定して所望の
特性を実現し得るという効果を有していることになる。
【0096】図11は、本実施例の第6実施例である駆
動回路の回路図を示す。尚、図11において、上記図8
に示す駆動回路と同一の構成部分については、同一の符
号を付してその説明を省略する。本実施例の駆動回路
は、第1の電磁コイル24の流出端子24b側に、2つ
の電源82および84を備えている。電源82は、その
正極側が順方向スイッチング素子70aのコレクタ端子
に接続され、その負極側が第1の電磁コイル24の流出
端子24bに接続されている。また、電源84は、その
正極側が第1の電磁コイル24の流出端子24bに、そ
の負極側が順方向スイッチング素子70aのコレクタ端
子に接続されている。
【0097】かかる構成によれば、スイッチング素子駆
動回路72の順方向端子72fからPWMパルス信号が
出力される場合には、順方向スイッチング素子70aが
所定のデューティ比でオン状態となり、電源82によっ
て、第1の電磁コイル24aに順方向の電流が流通され
る。一方、スイッチング素子駆動回路72の逆方向端子
72rからPWMパルス信号が出力される場合には、逆
方向スイッチング素子70bが所定のデューティ比でオ
ン状態となり、電源84によって、第1の電磁コイル2
4aに逆方向の電流が流通される。従って、本実施例の
駆動回路によれば、上記図8に示す駆動回路と同様に、
弁体12が開弁側又は閉弁側変位端から変位し始めるタ
イミング、及び、開弁側又は閉弁側変位端の近傍に到達
したタイミングにおいて、第1の電磁コイル24に発生
する逆起電力を、抵抗損失を発生させることなく、速や
かに消滅させることができる。
【0098】図12は、本実施例の第7実施例である駆
動回路の回路図を示す。尚、図12において、上記図1
0、及び図11に示す駆動回路と同一の構成部分につい
ては、同一の符号を付してその説明を省略する。本実施
例の駆動回路は、上記図11に示す駆動回路に、第1の
電磁コイル24を流通する実電流Imの大きさをフィー
ドバックする機能を組み込んだ回路例である。すなわ
ち、本実施例の駆動回路においては、第1の電磁コイル
24の流入端子24a側に、電流検出回路78が設けら
れており、また、スイッチング素子駆動回路72には、
エンジンコントロールECU76の発する電流指令値I
cと、実電流Imとの偏差Ic−Imが、指令信号とし
て供給される。
【0099】かかる構成によれば、上記図10に示す駆
動回路と同様に、所定のタイミングにおいて、第1の電
磁コイル24に発生する逆起電力を抵抗損失を発生させ
ることなく速やかに消滅させることができると共に、第
1の電磁コイル24を流通する実電流Imを、精度良く
電流指令値Icに一致させることができる。
【0100】図13は、本実施例の第8実施例である駆
動回路の回路図を示す。本実施例の駆動回路は、上記図
8に示す駆動回路に、逆起電力を消滅させる速度を高め
るべく更なる改良を加えた回路である。尚、図13にお
いて、上記図8に示す駆動回路と同一の構成部分につい
ては、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0101】図13に示す如く、本実施例の駆動回路
は、電源40の正極端子と負極端子とに接続されたDC
/DDコンバータ86を備えている。DC/DCコンバ
ータ86は、その出力端子86aと接地端子86bとの
間に、電源電圧に比して高い所定の電圧を発生する。
【0102】DC/DCコンバータ86の出力端子86
aには、NPN型トランジスタで構成された充電用スイ
ッチング素子88のコレクタ端子が接続されている。充
電用スイッチング素子88のエミッタ端子は、コンデン
サ90、およびNPN型トランジスタで構成される放電
用スイッチング素子92のコレクタ端子に接続されてい
る。また、充電用スイッチング素子88のベース端子
は、スイッチング素子駆動回路72の順方向出力端子7
2fに接続されている。
【0103】コンデンサ90は、上述の如く、その一方
の電極において充電用スイッチング素子88のエミッタ
端子に接続されていると共に、他方の電極において、D
C/DCコンバータ86の接地端子86bに接続されて
いる。従って、充電用スイッチング素子88がオン状態
となると、コンデンサ90は、DC/DCコンバータ8
6の出力電圧により充電される。
【0104】放電用スイッチング素子92のベース端子
は、スイッチング素子駆動回路72の逆方向出力端子7
2rに接続されている。また、放電用スイッチング素子
92のエミッタ端子は、第1の電磁コイル24の流出端
子24bに接続されている。更に、本実施例において
は、第1の電磁コイル24の流入端子24aが、コンデ
ンサ90の接地側電極に接続されている。従って、放電
用スイッチング素子92がオン状態となると、コンデン
サ90に充電されていた電荷が、第1の電磁コイル24
を、流出端子24b側から流入端子24a側へ向けて、
逆方向に流通することになる。
【0105】かかる構成によれば、スイッチング素子駆
動回路72の順方向端子72fからPWMパルス信号が
出力される場合には、順方向スイッチング素子70a及
び70cが所定のデューティ比でオン状態となると共
に、充電用スイッチング素子88が所定のデューティ比
でオン状態となる。従って、スイッチング素子駆動回路
72の順方向端子72fからPWMパルス信号が出力さ
れる間は、第1の電磁コイル24aに順方向の電流が流
通すると共に、コンデンサ90がDC/DCコンバータ
86によって充電される。
【0106】一方、スイッチング素子駆動回路72の逆
方向端子72rからPWMパルス信号が出力される場合
には、逆方向スイッチング素子70b及び70dが所定
のデューティ比でオン状態となると共に、放電用スイッ
チング素子92が所定のデューティ比でオン状態とな
る。コンデンサ90に電荷が蓄えられている状況下で放
電用スイッチング素子92がオンとなると、その電荷
は、上述の如く第1の電磁コイル24を逆方向に流通す
る。従って、PWMパルス信号の出力端子が順方向端子
72fから逆方向端子72rに切り替わると、第1の電
磁コイル24の両端には、コンデンサ90の放電に伴っ
て、瞬間的に流出端子24bから流入端子24aへ向か
う高圧の逆方向電圧が印加される。そして、その後コン
デンサ90の放電が終了すると、電源40の電圧が流出
端子24bから流入端子24aへ向けて、逆方向に印加
される。
【0107】上述の如く、本実施例の駆動回路によれ
ば、PWMパスル信号出力端子が出力される端子が、ス
イッチング素子駆動回路72の順方向出力端子72fか
ら逆方向出力端子72rに切り替わった直後に、第1の
電磁コイル24に対して、瞬間的に高圧の逆方向電圧を
印加することができる。第1の電磁コイル24に順方向
の電流が流通している状況下で、第1の電磁コイル24
に逆方向の電圧を印加すると、上述の如く、第1の電磁
コイル24に発生する逆起電力を相殺することができ、
速やかに流通電流を消滅させる、すなわち、速やかに第
1の電磁コイル24の発する電磁力を消滅させることが
できる。この際、第1の電磁コイル24が発する電磁力
は、印加する逆方向電圧が高圧であるほど短時間で消滅
させることができる。
【0108】従って、本実施例の駆動回路の如く、DC
/DCコンバータ90によって昇圧された電圧で充電さ
れたコンデンサ90を用いて第1の電磁コイル24に逆
方向電圧を印加することによれば、上記図8、図10乃
至図12に示す各駆動回路に比して、優れた応答性の下
に第1の電磁コイル24の電磁力を消滅させることがで
きる。この意味で、本実施例の駆動回路は、弁駆動装置
の静粛性および耐久性の向上を図るうえで、著しく優れ
た効果を有していることになる。
【0109】図14は、本実施例の第9実施例である駆
動回路の回路図を示す。本実施例の駆動回路は、上記図
13に示す駆動回路に、第1の電磁コイル24を流通す
る実電流Imの大きさをフィードバックする機能を組み
込んだ回路例である。尚、図14において、上記図1
0、及び図13に示す駆動回路と同一の構成部分につい
ては、同一の符号を付してその説明を省略又は簡略す
る。
【0110】すなわち、本実施例の駆動回路は、第1の
電磁コイル24の流入端子24a側に、第1の電磁コイ
ル24を流通する実電流Imを計測するための電流検出
回路78を備えていると共に、実電流Imの値を、スイ
ッチング素子駆動回路72の出力信号にフィードバック
させる電流フィードバック回路80を備えている。
【0111】かかる構成によれば、上記図13に示す駆
動回路と同様に、所定のタイミングにおいて、第1の電
磁コイル24が発する電磁力を速やかに消滅させること
ができると共に、第1の電磁コイル24を流通する実電
流Imを、精度良く電流指令値Icに一致させることが
できる。
【0112】図15は、本実施例の第10実施例である
駆動回路の回路図を示す。本実施例の駆動回路は、上記
図11に示す駆動回路に、第1の電磁コイル24に高圧
の逆電圧を印加するための機構を組み込んだ回路例であ
る。尚、図15において、上記図11、及び図13に示
す駆動回路と同一の構成部分については、同一の符号を
付してその説明を省略又は簡略する。
【0113】すなわち、本実施例の駆動回路は、電源8
2の正極端子と、電源84の負極端子との間に発生する
電圧がDC/DCコンバータ86によって昇圧され、コ
ンデンサ90の充電電圧とされる。コンデンサ90の充
放電は、上記図14に示す駆動回路の場合と同様に、充
電用スイッチング素子88および放電用スイッチング素
子92により制御される。このため、スイッチング素子
駆動回路72の順方向出力端子72fからPWMパルス
信号が出力されている場合にコンデンサ90が充電さ
れ、PWMパルス信号の出力端子が逆方向出力端子72
rに切り替わった直後にコンデンサの放電が行われる。
【0114】かかる構成によれば、上記図11に示す駆
動回路と同様に、弁体12が開弁側又は閉弁側変位端か
ら変位し始めるタイミング、及び、開弁側又は閉弁側変
位端の近傍に到達したタイミングにおいて、第1の電磁
コイル24に逆方向電圧を印加することができると共
に、その逆方向電圧の印加開始時における電圧を、上記
図13に示す駆動回路と同様に電源電圧に比して高圧と
することができる。従って、本実施例の駆動回路によれ
ば、上記図13に示す駆動回路と同様の機能を実現する
ことができる。
【0115】図16は、本実施例の第11実施例である
駆動回路の回路図を示す。尚、図16において、上記図
10、及び図15に示す駆動回路と同一の構成部分につ
いては、同一の符号を付してその説明を省略又は簡略す
る。本実施例の駆動回路は、上記図15に示す駆動回路
に、第1の電磁コイル24を流通する実電流Imの大き
さをフィードバックするための機能を組み込んだ回路例
であり、電流検出回路78と電流フィードバック回路8
0とを備えている。
【0116】かかる構成によれば、上記図15に示す駆
動回路と同様に、所定のタイミングにおいて、第1の電
磁コイル24が発する電磁力を速やかに消滅させること
ができると共に、第1の電磁コイル24を流通する実電
流Imを、精度良く電流指令値Icに一致させることが
できる。
【0117】ところで、上述した実施例においては、順
方向スイッチング素子70a,70cおよび逆方向スイ
ッチング素子70b,70dを用いて電磁コイルに供給
する電力を制御しているが、供給電力を制御する機構は
これに限定されるものではなく、応答性に優れたリレー
等を用いることも可能である。更に、上述した実施例に
おいては、順方向スイッチング素子70a,70cおよ
び逆方向スイッチング素子70b,70dをPWM制御
することで供給電力の制御を行っているが、その制御方
法はこれに限定されるものではなく、各スイッチング素
子のリニア領域を用いて電力制御を行うことも可能であ
る。
【0118】尚、上記図1、図5、及び図7に示す駆動
回路においては、主スイッチング素子42、および主ス
イッチング素子駆動回路48,58が前記した電力制御
手段に、また、抵抗46、副スイッチング素子44、お
よび副スイッチング素子駆動回路52が前記した可変抵
抗回路に、それぞれ相当している。
【0119】尚、上記図8、図10〜図12に示す実施
例においては、順方向スイッチング素子70a,70
c、及び電源40が前記した第1の電圧印加手段に、逆
方向スイッチング素子70b,70d、及び電源40が
前記した第2の電圧印加手段に、それぞれ相当する。
【0120】更に、上記図13〜図16に示す実施例に
おいては、順方向スイッチング素子70a,70cが前
記した第1の電圧印加手段に、逆方向スイッチング素子
70b,70d、DC/DCコンバータ86、充電用ス
イッチング素子88、コンデンサ90、及び放電用スイ
ッチング素子92が、前記した第2の電圧印加手段に、
特に、DC/DCコンバータ86が前記した電圧昇圧手
段に、それぞれ相当している。
【0121】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、弁体が全開側変位端、又は全閉側変位端に近接する
以前においては、電磁コイルに適当な電力が供給される
と共に、フライホイル回路の抵抗値が小さく抑制され
る。従って、弁体を少ない消費電力で、確実に駆動する
ことができる。そして、弁体が全開側変位端、又は全閉
側変位端に近接すると、フライホイル回路の抵抗値が大
きくなり、電磁コイルに流通する電流を速やかに消滅さ
せることができる。このため、本発明によれば、全開側
変位端、及び全閉側変位端への弁体の衝突を確実に防止
することができ、静粛性に富み、かつ、耐久性に富んだ
内燃機関の弁駆動装置を実現することができる。
【0122】また、請求項2記載の発明によれば、可変
抵抗回路の抵抗値を、電力制御駆動手段の発する指令値
と、電磁コイルを現実に流通する電流値とに基づいて制
御することにより、適切に所望の機能を実現すること、
すなわち、可変抵抗の抵抗値を、弁体が全開方向の変位
端又は全閉方向の変位端に近接した後に増大させること
ができる。従って、本発明によれば、複雑な制御内容を
必要とすることなく、簡易な構成で所望の機能を実現す
る内燃機関の弁駆動装置を実現することができる。
【0123】請求項3記載の発明によれば、第1の電圧
印加手段が電磁コイルに電圧を印加することにより、弁
体を変位端に向けて変位させることができると共に、弁
体が変位端の近傍に到達した時点で、第2の電圧印加手
段が電磁コイルに電圧を印加することにより、急激に電
磁コイルを消滅させることができる。本発明の如く、電
磁コイルに電圧を印加して電磁力を消滅させる構成によ
れば、フライホイル回路に電流を流通させて逆起電力を
処理する場合に比して高い応答性の下に電磁力の減衰を
図ることができると共に、フライホイル回路に電流を流
通させて逆起電力を処理する際に生ずる抵抗発熱の問題
も解消される。このため、本発明によれば、請求項1及
び2記載の発明に比して、簡単な構成で、より静粛性お
よび耐久性の優れた内燃機関の弁駆動装置を実現するこ
とができる。
【0124】請求項4記載の発明によれば、弁体が変位
端に近接した際に、瞬間的に高い電圧を電磁コイルに印
加することで、電磁コイルの発している電磁力を瞬間的
に減衰させることができる。従って、本発明に係る内燃
機関の弁駆動装置によれば、弁体が変位端の直近に到達
した後に、急激に電磁力を減衰させることができ、静粛
性および耐久性の大幅な向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である内燃機関の弁駆動装置
の要部である駆動回路の回路図である。
【図2】本発明の弁駆動装置が用いる電磁アクチュエー
タの正面断面図である。
【図3】本発明の弁駆動装置が用いる電磁アクチュエー
タの特性図である。
【図4】本発明の第1実施例の駆動回路の動作を説明す
るためのタイムチャートである。
【図5】本発明の第2実施例の駆動回路の回路図であ
る。
【図6】本発明の第3実施例の駆動回路の回路図であ
る。
【図7】本発明の第3実施例の駆動回路が用いる判断回
路の詳細図である。
【図8】本発明の第4実施例の駆動回路の回路図であ
る。
【図9】本発明の第3実施例の駆動回路の動作を説明す
るためのタイムチャートである。
【図10】本発明の第5実施例の駆動回路の回路図であ
る。
【図11】本発明の第6実施例の駆動回路の回路図であ
る。
【図12】本発明の第7実施例の駆動回路の回路図であ
る。
【図13】本発明の第8実施例の駆動回路の回路図であ
る。
【図14】本発明の第9実施例の駆動回路の回路図であ
る。
【図15】本発明の第10実施例の駆動回路の回路図で
ある。
【図16】本発明の第11実施例の駆動回路の回路図で
ある。
【符号の説明】
10 電磁アクチュエータ 12 弁体12 22 プランジャ 24 第1の電磁コイル 26 第2の電磁コイル 40,82,84 電源 42 主スイッチング素子 44 副スイッチング素子 46 フライホイル電力消費用抵抗(抵抗) 47 フライホイルダイオード 48,58 主スイッチング素子駆動回路 50,60,76 エンジン制御電子制御ユニット(エ
ンジンコントロールECU) 52 副スイッチング素子駆動回路 54,78 電流検出回路 56 減算回路 62 判断回路 70a,70c 順方向スイッチング素子 70b,70d 逆方向スイッチング素子 72 スイッチング素子駆動回路 72f 順方向出力端子 72r 逆方向出力端子 80 電流フィードバック回路 86 DC/DCコンバータ 88 充電用スイッチング素子 90 コンデンサ 92 放電用スイッチング素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 達雄 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 7/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁コイルの発する電磁力を用いて弁体
    を駆動する内燃機関の弁駆動装置において、 内燃機関の運転状態と同期して前記電磁コイルに供給す
    る電力を制御する電力制御手段と、 前記電磁コイルを流通する電流の還流経路を構成するフ
    ライホイル回路と、 前記弁体が変位端に近接した際に前記フライホイル回路
    の抵抗値を増大させる可変抵抗回路と、 を備えることを特徴とする内燃機関の弁駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の内燃機関の弁駆動装置に
    おいて、 前記電磁コイルを流通する電流値を検出する電流値検出
    手段を備え、 前記可変抵抗回路は、前記電力制御手段の発する指令値
    と、前記電流値検出手段の検出値との差に基づいて抵抗
    値を変更することを特徴とする内燃機関の弁駆動装置。
  3. 【請求項3】 電磁コイルの発する電磁力を用いて弁体
    を駆動する内燃機関の弁駆動装置において、 前記電磁コイルが電磁力を発するように、前記電磁コイ
    ルに対して電圧を印加する第1の電圧印加手段と、 前記弁体が変位端に近接した際に、前記電磁コイルに対
    して、前記第1の電圧印加手段と逆方向の電圧を印加す
    る第2の電圧印加手段と、 を備えることを特徴とする内燃機関の弁駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の内燃機関の弁駆動装置に
    おいて、 前記第2の電圧印加手段は、電源電圧を昇圧する電圧昇
    圧手段と、該電圧昇圧手段の出力電圧を充電するコンデ
    ンサと、を備えることを特徴とする内燃機関の弁駆動装
    置。
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