JPH11154546A - リード端子の取付構造 - Google Patents

リード端子の取付構造

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JPH11154546A
JPH11154546A JP9336525A JP33652597A JPH11154546A JP H11154546 A JPH11154546 A JP H11154546A JP 9336525 A JP9336525 A JP 9336525A JP 33652597 A JP33652597 A JP 33652597A JP H11154546 A JPH11154546 A JP H11154546A
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JP
Japan
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mounting
bolt
terminal block
terminal
nut
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Application number
JP9336525A
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English (en)
Inventor
Hisaomi Shinohara
久臣 篠原
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Japan Radio Co Ltd
Nagano Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
Nagano Japan Radio Co Ltd
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Publication date
Application filed by Japan Radio Co Ltd, Nagano Japan Radio Co Ltd filed Critical Japan Radio Co Ltd
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Publication of JPH11154546A publication Critical patent/JPH11154546A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端子台にリード端子を取り付ける際の作業コ
ストの低減を図る。 【解決手段】 ボルト孔22が形成されたリード端子5
を取り付けるための取付用ボルト6を貫通可能な貫通孔
21が形成された端子台3と、端子台が固定されたとき
に貫通孔に対向する位置に取付用ナット7が嵌合可能
で、かつ取付用ナットの回動を阻止する嵌合孔24が形
成されたプリント基板4とを含み、嵌合孔に取付用ナッ
トを嵌合させ、かつ端子台をプリント基板に固定したと
きに、端子台の裏面によって取付用ナットの端子台方向
への抜けを阻止すると共に、ボルト孔および貫通孔に貫
通させた取付用ボルトと取付用ナットとを締め付けるこ
とにより端子台にリード端子を取り付けるリード端子の
取付構造1において、取付用ナット7は、嵌合孔24に
嵌合させられたときにプリント基板4の裏面側への脱落
を防止する脱落防止用突起7aが端子台側の座面近傍に
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノイズフィルタの
入出力端子などに接続されたリード端子をプリント基板
に固定した端子台に取付用ボルトと取付用ナットとを用
いて取り付けるリード端子の取付構造(以下、「取付構
造」ともいう)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、電源装置のプリント基板上に搭
載されたノイズフィルタの入力端子を電源ラインに接続
する場合、ノイズフィルタの入力端子と、電源ラインに
接続したリード線とを、プリント基板の導体パターンに
それぞれ半田付けすることにより、導体パターンを介し
て両者を接続することも考えられる。ところが、電源装
置に40A位の大電流が流入するようなときには、導体
パターンが焼損してしまうことがある。このため、一般
的には、ノイズフィルタの入力端子に接続されたリード
端子と、電源ラインに接続されたリード端子とを、プリ
ント基板に固定した端子台上に、固定用ボルトと固定用
ナットとを締め付けて互いに接続するという取付構造を
採っている。
【0003】この種の取付構造として、出願人は、図5
および図6に示す取付構造31を既に提案している(特
開平7−245132号公報)。この取付構造31で
は、最初に、端子台3に形成された各取付足13,1
3,・・をプリント基板4に形成された取付孔23,2
3・・に挿入し、プリント基板4の裏面側で取付足1
3,13・・を半田付けすることにより、プリント基板
4の所定位置に端子台3を固定する。次に、例えば、右
手でプリント基板4を支え、左手でプリント基板4の裏
面側から、プリント基板4に形成された嵌合孔24に取
付用ナット9を嵌め込む。次いで、嵌め込んだ取付用ナ
ット9が嵌合孔24から抜け落ちないように左手の指の
腹で押さえ付けながら、右手で、ワッシャ10を予め取
り付けた取付用ボルト6のネジ部を、圧着スリーブ5a
を圧着することによりケーブル11に接続されたリード
端子5,5の各々のボルト孔22,22および端子台3
の貫通孔21に貫通させる。次に、左手で押さえている
取付用ナット9のネジ穴に取付用ボルト6の先端部をね
じ込む。続いて、左手の指の腹で取付用ナット9を端子
台3方向に押し付けながら左手でプリント基板4を支
え、右手で、取付用ボルト6の頭部の十字溝にドライバ
の先端部を嵌め込み、右手でドライバを回すことによ
り、取付用ナット9と取付用ボルト6とを互いに締め付
ける。この際に、嵌合孔24は、取付用ナット9の外形
とほぼ同じような形状で形成されているため、嵌合孔2
4内での取付用ナット9の回動を阻止する。このため、
取付用ボルト6を取付用ナット9に容易にボルト締めす
ることができる。これにより、プリント基板4に固定さ
れた端子台3上でリード端子5,5を互いに接続するこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、出願人が既
に開発した取付構造31には、以下のような改善すべき
点がある。すなわち、この取付構造31では、プリント
基板4に固定された端子台3上で、両リード端子5,5
の各々のボルト孔22,22および端子台3の貫通孔2
1を貫通させた状態の取付用ボルト6と取付用ナット9
とを互いに締め付けることにより、両リード端子5,5
を互いに接続することができる。しかし、取付用ナット
9のネジ穴に取付用ボルト6をねじ込む際に、取付用ナ
ット9を押さえ付けていた左手の指を離した場合には、
取付用ナット9が嵌合孔24から抜け落ちてしまうこと
がある。また、取付用ナット9に取付用ボルト6の先端
部をねじ込んだ後であっても、取付用ボルト6をボルト
締めするためにプリント基板4側にドライバを押し付け
る際に、取付用ボルト6の先端部に嵌まっている取付用
ナット9が、取付用ボルト6の移動に伴い、左手の指の
押圧に抗してプリント基板4の裏面側に突出することに
より、嵌合孔24から抜け落ちてしまうことがある。こ
のような場合には、取付用ナット9の回動を阻止できな
くなる。したがって、常に左手の指で取付用ナット9を
押さえ付けていなければならないため、作業性が悪いと
いう改善すべき点がある。同時に、作業性が悪いため
に、取付作業に時間がかかる結果、作業コストの高騰を
招いている。
【0005】また、取付用ナット9がプリント基板4の
嵌合孔24に確実に嵌め合わされずに、プリント基板4
の裏面側に位置している状態で取付用ボルト6を締め付
けた場合には、プリント基板4における嵌合孔24の縁
部25が端子台3側に引っ張られることになる。したが
って、そのような状態で取付用ボルト6を締め付ける
と、プリント基板4に変形を生じさせたり、最悪の場合
には、プリント基板4の損壊を招いてしまうことがあ
る。
【0006】一方、リード端子5を容易に取り付け可能
な構造として、ネジ孔を予め形成した端子台や、裏面に
ナットを溶接した端子台などを用いた取付構造が知られ
ている。これらは、リード端子5のボルト孔22を介し
て、端子台の上側方向から取付用ボルト6を締め付ける
ことができる。しかし、リード端子5に大電流を流すた
めには、6mm程度の大径ボルトを使用しなければなら
ないため、ボルト締めの際に、ボルト締めのトルクの一
部が、端子台の取付足に余計な応力として働き、この結
果、半田付け部分にクラックが生じ、半田付けの信頼性
が低下するという他の問題が生じる。また、後者の場合
には、端子台にナットを溶接するために、製造コストが
さらに上昇してしまうという問題も生じる。
【0007】本発明は、かかる改善点に鑑みてなされた
ものであり、信頼性の低下を招くことなく、端子台にリ
ード端子を取り付ける際の作業コストの低減を図ること
ができる取付構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載のリード端子の取付構造は、ボルト孔が形成
されたリード端子を取り付けるための取付用ボルトを貫
通可能な貫通孔が上面に形成された端子台と、端子台が
固定されたときに貫通孔に対向する位置に取付用ナット
が嵌合可能で、かつ取付用ナットの回動を阻止可能な多
角形形状の嵌合孔が形成されたプリント基板とを含み、
嵌合孔に取付用ナットを嵌合させ、かつ端子台をプリン
ト基板に固定したときに、端子台の裏面によって取付用
ナットの端子台方向への抜けを阻止すると共に、リード
端子のボルト孔および端子台の貫通孔に貫通させた取付
用ボルトと取付用ナットとを互いに締め付けることによ
り端子台にリード端子を取り付け可能に構成されている
リード端子の取付構造において、取付用ナットは、プリ
ント基板の嵌合孔に嵌合させられたときにプリント基板
の裏面側への脱落を防止するための脱落防止用突起が端
子台側の座面近傍に形成されていることを特徴とする。
【0009】このリード端子の取付構造では、最初に、
脱落防止用突起がプリント基板の上面に位置するよう
に、取付用ナットをプリント基板の嵌合孔に嵌合させ
る。次いで、端子台をプリント基板に固定し、プリント
基板の端子台が固定されている側の上面を上向き状態に
した後に、リード端子のボルト孔に貫通させた取付用ボ
ルトのネジ部の先端部を端子台の貫通孔に貫通させる。
次いで、取付用ボルトを締め込むことにより、取付用ボ
ルトと取付用ナットとが互いに締め付けられる。この際
に、取付用ナットは、端子台の裏面によって、端子台方
向への抜けが阻止されると共に、脱落防止用突起によっ
てプリント基板の裏面側への脱落が阻止され、かつ、嵌
合孔によって回動が阻止される。したがって、取付用ボ
ルトを容易にボルト締めすることができる。この場合、
利き腕で取付用ボルトを締め付けるだけでよく、他方の
腕によって他の作業を並行して行うことが可能となるた
め、作業性が向上する。
【0010】請求項2記載のリード端子の取付構造は、
請求項1記載のリード端子の取付構造において、取付用
ナットは、フランジ付きナットであることを特徴とす
る。
【0011】脱落防止用突起は、取付用ナットの脱落が
防止できる限り、任意の形状で、しかも一般販売されて
いるナットを加工して形成してもよい。このリード端子
の取付構造では、予めフランジが形成されたナットを用
いることにより、ナットの加工を不要にすることがで
き、これにより、作業コストを、より低減することが可
能となる。
【0012】請求項3記載のリード端子の取付構造は、
ボルト孔が形成されたリード端子を取り付けるための取
付用ボルトを貫通可能な貫通孔が上面に形成された端子
台と、端子台が固定されたときに貫通孔に対向する位置
に取付用ボルトの角形頭部が嵌合可能で、かつ角形頭部
の回動を阻止可能な多角形形状の嵌合孔が形成されたプ
リント基板とを含み、ネジ部が端子台側に位置するよう
に取付用ボルトの角形頭部を嵌合孔に嵌合させ、かつ端
子台をプリント基板に固定したときに、端子台の裏面に
よって取付用ボルトの端子台方向への抜けを阻止すると
共に、端子台の貫通孔およびリード端子のボルト孔に貫
通させた取付用ボルトとリード端子側から取付用ボルト
のネジ部に嵌め込んだ取付用ナットとを互いに締め付け
ることにより端子台にリード端子を取り付け可能に構成
されているリード端子の取付構造において、取付用ボル
トは、角形頭部がプリント基板の嵌合孔に嵌合させられ
たときにプリント基板の裏面側への脱落を防止するため
の脱落防止用突起が角形頭部の座面近傍に形成されてい
ることを特徴とする。
【0013】このリード端子の取付構造では、請求項1
記載のリード端子の取付構造とは異なり、最初に、角形
頭部の座面近傍に形成された脱落防止用突起がプリント
基板の上面に位置するように、取付用ボルトをプリント
基板の嵌合孔に嵌合させる。次いで、取付用ボルトのネ
ジ部が貫通孔を貫通するように、端子台をプリント基板
に固定する。次に、プリント基板の端子台が固定されて
いる側の上面を上向き状態にした後に、端子台の上方に
突出している取付用ボルトのネジ部にリード端子のボル
ト孔を貫通させる。次いで、この状態で取付用ナットを
取付用ボルトに締め込むことにより、取付用ボルトと取
付用ナットとが互いに締め付けられる。この際に、取付
用ボルトは、端子台の裏面によって、端子台方向への抜
けが阻止されると共に、脱落防止用突起によってプリン
ト基板の裏面側への脱落が阻止され、かつ、嵌合孔によ
って回動が阻止される。したがって、取付用ナットを容
易にナット締めすることができる。この場合、利き腕で
取付用ナットを締め付けるだけでよく、他方の腕によっ
て他の作業を並行して行うことが可能となるため、作業
性が向上する。
【0014】請求項4記載のリード端子の取付構造は、
請求項3記載のリード端子の取付構造において、取付用
ボルトは、フランジ付きボルトであることを特徴とす
る。
【0015】このリード端子の取付構造では、請求項2
記載のリード端子の取付構造と同様にして、ボルトの加
工を不要にすることができ、これにより、作業コスト
を、より低減することが可能となる。
【0016】請求項5記載のリード端子の取付構造は、
請求項1から4のいずれかに記載のリード端子の取付構
造において、取付用ナットおよび取付用ボルトのうちの
プリント基板における嵌合孔に嵌合させられたいずれか
少なくとも一方は、ステンレス材によって形成されてい
ることを特徴とする。
【0017】このリード端子の取付構造では、最初に、
取付用ナットまたは取付用ボルトをプリント基板の嵌合
孔に嵌合させる。次いで、端子台をプリント基板に取り
付ける。この状態において、例えば、端子台をプリント
基板に半田付けによって固定する場合には、半田槽にプ
リント基板を浮かすことにより、端子台がプリント基板
に半田付けされる。この際に、取付用ナットまたは取付
用ボルトは、ステンレス材で形成されているため、取付
ナットのネジ穴や取付ボルトのボルト締め用の十字孔な
どへの半田の付着、および取付用ナットまたは取付用ボ
ルト自体への半田の付着が防止される。この場合、ステ
ンレス材以外にも、半田の乗りが悪いとするいわゆる半
田付け不適性材料である金属材料などを用いることがで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態に係る取付構造について説明する。な
お、出願人が既に開発している取付構造31と同一の構
成要素については同一の符号を付して重複した説明を省
略する。
【0019】図1に示すように、この取付構造1は、ケ
ーブル11の先端に圧着された複数の(本発明の実施の
形態においては2つのリード端子の例を示す)リード端
子5,5を互いに接続するための端子台3と、端子台3
を固定するプリント基板4と、取付用ボルト6と、取付
用ナット7、および適宜用いられるワッシャ10とを構
成要素としている。
【0020】端子台3は、ほぼ十字形状に打ち抜いた平
鉄板を折曲げ加工したものであって、同図に示すよう
に、リード端子5を取り付けるための上壁14と、上壁
14から前後左右(同図において手前が前方向とする)
にほぼ直角に折り曲げた4つの側壁15,15・・とが
形成され、全体形状が卓状に形成されている。
【0021】上壁14には、取付用ボルト6の貫通が可
能で、かつ、取付用ナット7の外径よりも小径の貫通孔
21が中央部に形成されており、さらに、取付用ボルト
6を締め付ける際にリード端子5の回動を阻止するため
の回り止め12,12,・・が4隅にそれぞれ形成され
ている。この回り止め12,12,・・は、上壁14の
一部をU字状に切り欠いた後、舌状の部分を端子台3の
上側に折り曲げて形成されている。また、上壁14は、
その裏面(端子台3の裏側部分)のプリント基板4の上
面からの高さが取付用ナット7の厚みよりも低くなるよ
うに形成されており、後述する嵌合孔24に嵌合させた
取付用ナット7の端子台3方向への抜けを防止する。す
なわち、取付用ナット7を嵌合孔24に嵌合させた状態
で取付用ボルト6を締め付けたときに、取付用ナット7
の厚み方向の中間部分が嵌合孔24に嵌合する状態で、
取付用ナット7の座面が上壁14の裏面に当接すること
により、端子台3方向への取付用ナット7の抜けが防止
される。
【0022】一方、側壁15,15・・のうち、前後の
側壁15,15の両端下側には、端子台3をプリント基
板4に半田付けによって固定するための取付足13が2
つずつ形成されている。
【0023】プリント基板4には、端子台3の側壁15
に形成された4つの取付足13,13・・をそれぞれ挿
入可能な4つの取付孔23,23・・が形成されてい
る。また、プリント基板4の裏面側における各取付孔2
3,23・・の周囲には、端子台3の各取付足13,1
3・・を半田付けするための図外の導体パターンが形成
されている。さらに、端子台3がプリント基板4に固定
されたときに端子台3の貫通孔21の真下になる位置
(対向する位置)には、嵌合孔24が形成されている。
この嵌合孔24は、取付用ナット7の回動を阻止するた
めに、取付用ナット7の周面形状に対して相補的形状、
つまり、取付用ナット7の外形とほぼ近似した六角形に
形成されている。
【0024】リード端子5は、本発明の実施の形態例で
は圧着端子が用いられており、圧着スリーブ5aと一体
に形成された平板状の端子面の中央には、取付用ボルト
6の貫通が可能なように、ボルト孔22が形成されてい
る。また、一端がリード端子5の圧着スリーブ5aに圧
着されたケーブル11,11の他端は、ノイズフィルタ
や電源ラインなどにそれぞれ接続されている。
【0025】取付用ナット7は、本発明の実施の形態で
は、ステンレス材で形成されたフランジ付きナットが用
いられており、このフランジ付きナットの鍔部(フラン
ジ)7aが本発明における脱落防止用突起を構成する。
鍔部7aは、取付用ナット7を嵌合孔24に嵌合させた
ときに、プリント基板4における嵌合孔24の縁部25
に当接することによりプリント基板4の裏面側への取付
用ナット7の脱落を防止する。
【0026】次に、取付構造1におけるリード端子5の
取付け方法について説明する。
【0027】最初に、鍔部7aがプリント基板4の上面
に位置するように、取付用ナット7をプリント基板4の
嵌合孔24に嵌合させる。次いで、嵌合孔24に嵌合さ
せた状態の取付用ナット7を覆うようにして、端子台3
の上壁14の下面が取付用ナット7の鍔部7aの表面に
当接する寸前まで、または当接するまで、プリント基板
4の4つの取付孔23,23・・に端子台3の各取付足
13,13・・を挿入する。次いで、半田ディップ槽な
どによって、各取付足13,13・・をプリント基板4
の導体パターンにそれぞれ自動半田付けする。この際
に、取付用ナット9が、ステンレス材のため、プリント
基板4における取付足13を半田付けするための導体パ
ターンに取付足13と共に半田付けされてしまうことを
防止すると共に、取付用ナット9自体への半田の付着を
防止する。なお、熱容量の大きい半田ごてを使用して半
田付けする場合には、端子台3の取付足13が薄くて幅
狭に形成されているため、取付足13に加わった熱が側
壁15,15・・に伝導するのが遅くなる結果、取付足
13を幅広に形成した場合と比較して、素早く半田付け
を行うことができる。
【0028】次に、プリント基板4の端子台3が固定さ
れている側の上面を上向き状態にした後に、ワッシャ1
0と、両リード端子5,5の各々のボルト孔22,22
に貫通させた取付用ボルト6のネジ部の先端部を端子台
3の貫通孔21に貫通させる。次いで、取付用ナット7
に取付用ボルト6をボルト締めすることにより、取付用
ボルト6と取付用ナット7とが互いに締め付けられる。
この際に、取付用ナット7は、端子台3の裏面によっ
て、端子台3方向への抜けが阻止されると共に、鍔部7
aによってプリント基板4の裏面側への脱落が阻止さ
れ、かつ、嵌合孔24によって回動が阻止される。した
がって、取付用ボルト6を容易にボルト締めすることが
できる。また、ボルト締めの際、取付用ナット7が嵌合
孔24の壁面に沿って上方(端子台3側)に移動し、ボ
ルト締めが完了したときには、図2に示すように、取付
用ナット7の座面が端子台3の上壁14の裏面に当接す
ると共に、取付用ナット7の厚み幅のほぼ中間部分が嵌
合孔24の壁面に接した状態になる。このため、ネジ部
が適度な長さの取付用ボルト6を用いることにより、プ
リント基板4の裏面側に取付用ボルト6のネジ部を必要
以上に突出させることなく、プリント基板の裏面側のス
ペースを有効に利用することができる。さらに、ボルト
締めの際、取付用ナット7の周面が、嵌合孔24の壁面
に密着するので、締め付けトルクのうち、取付用ナット
7が回転することによる応力を嵌合孔24の壁面で吸収
することができ、取付足13の半田付け部分に加わる応
力が軽減される結果、半田付けの信頼性の低下を防止す
ることができる。
【0029】以上のように、本発明の実施の形態に係る
取付構造1によれば、取付用ナット7の鍔部7aが嵌合
孔24の縁部25に接することによって、取付用ボルト
6を締め込む際における取付用ナット7の嵌合孔24か
らの脱落を有効に防止することができる。このため、プ
リント基板4の裏側から取付用ナット7を端子台3方向
へ押し付けている必要がなくなる結果、利き腕で取付用
ボルト6を締め付けるだけでよく、他方の腕によって他
の作業を並行して行うことができるため作業性を向上さ
せることができる。これにより、リード端子5の取付時
間を短縮できる結果、取付コストの低減を図ることがで
きる。また、端子台3の上壁14と取付用ナット7とが
互いに接触し合って締め付けられるため、プリント基板
4の変形や損壊を確実に防止することができる。
【0030】なお、本発明は、上記した発明の実施の形
態に限定されない。例えば、本発明の実施形態に係る取
付構造1では、嵌合孔24に取付用ナット7を嵌合させ
る例について説明したが、図3および図4に示す取付構
造2のように、ステンレス材で形成されたフランジ付き
の取付ボルト8における6角形型の角形頭部8aを嵌合
孔24に嵌合させ、端子台3の貫通孔21からから突出
した取付用ボルト8のネジ部に両リード端子5,5およ
びワッシャ10を嵌め込んだ状態で取付用ナット9を締
め付けることもできる。この場合、取付用ボルト8の角
形頭部8aの座面には、本発明における脱落防止用突起
に相当する鍔部8bが形成されており、鍔部8bは、前
述した取付構造1における取付用ナット7の鍔部7aと
同様にして取付用ボルト8のプリント基板4の裏側方向
へ脱落を防止する。なお、この例では、取付用ナット9
に代えて、蝶型ナットなどを用いることもできる。
【0031】さらに、本発明の実施の形態に係る取付構
造1,2では、嵌合孔24を取付用ナット7または取付
ボルト8の角形頭部8aの外形に近似した形状にした
が、これに限定されず、取付用ナット7または角形頭部
8aに近似した形状を、嵌合孔24の周方向に少しずつ
位相をずらして重ね合わせた形状、例えば、取付用ナッ
ト7または角形頭部8aの外形である正六角形と、その
正六角形の中心を軸として30°回転させた正六角形を
2つ重ね合わせた形状に形成してもよい。この場合にお
いては、取付用ナット7または角形頭部8aの嵌合可能
な位置の数が2倍になり、取付用ナット7または角形頭
部8aの嵌合孔24に対する嵌合を容易にすることがで
き、コストの低減をさらに図ることができる。
【0032】また、取付構造1,2では、端子台3の取
付足13,13・・をプリント基板4の裏面側で半田付
けする例について説明したが、これに限らず、取付孔2
3に貫通させた取付足13を折り曲げることによって端
子台3をプリント基板4に固定することもできる。ま
た、プリント基板4の表面側、または両面側に導体パタ
ーンを設けて半田付けするようにしてもよい。さらに、
プリント基板4の表面側における側壁15,15・・が
当接する箇所に導体パターンを設け、この導体パターン
に側壁15,15・・を半田付けするようにしてもよ
い。これらの場合においては、端子台3の取付足13,
15・・の半田付けを補強することができる。
【0033】さらに、リード端子5のボルト孔22は本
発明の実施の形態で示した形状に限定されず、U字型や
C字型などの先割れ型でもよいのは勿論である。また、
本発明の実施の形態では、電源装置におけるリード端子
の取付構造1について説明したが、本発明は、これに限
定されず、種々の装置に適用することができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように請求項1記載のリード端子
の取付構造によれば、プリント基板の裏面側への脱落を
防止するための脱落防止用突起が端子台側の座面近傍に
形成されている取付用ナットを用いることにより、脱落
防止用突起によって取付用ナットのプリント基板の裏面
側への脱落が阻止されるため、取付用ボルトを容易にボ
ルト締めすることができる。これにより、作業性の向上
を図ることができると共に、作業時間の短縮により作業
コストの低減を図ることができる。
【0035】また、請求項2記載のリード端子の取付構
造によれば、取付用ナットとしてフランジ付きナットを
用いることにより、ナットの加工を不要にすることがで
きる結果、作業コストを、より低減することができる。
【0036】さらに、請求項3記載のリード端子の取付
構造によれば、プリント基板の裏面側への脱落を防止す
るための脱落防止用突起が角形頭部の座面近傍に形成さ
れている取付用ボルトを用いることにより、脱落防止用
突起によって取付用ボルトのプリント基板の裏面側への
脱落が阻止されるため、取付用ナットを容易にナット締
めすることができる。これにより、作業性の向上を図る
ことができると共に、作業時間の短縮により作業コスト
の低減を図ることができる。
【0037】また、請求項4記載のリード端子の取付構
造によれば、取付用ボルトとしてフランジ付きボルトを
用いることにより、ボルトの加工を不要にすることがで
きる結果、作業コストを、より低減することができる。
【0038】さらに、請求項5記載のリード端子の取付
構造によれば、取付用ナットおよび取付用ボルトのうち
のプリント基板における嵌合孔に嵌合させられたいずれ
か少なくとも一方を、ステンレス材によって形成したこ
とにより、端子台をプリント基板に自動半田付けする際
には、取付ナットのネジ穴や取付ボルトのボルト締め用
の十字孔などへの半田の付着、および取付用ナットまた
は取付用ボルト自体への半田の付着を防止することがで
きる結果、作業コストを、より低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るリード端子の取付構
造の構成要素を示した斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るリード端子の取付構
造においてリード端子の取付けを完了したときの側面図
である。
【図3】本発明の他の実施の形態に係るリード端子の取
付構造の構成要素を示した斜視図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係るリード端子の取
付構造においてリード端子の取付けを完了したときの側
面図である。
【図5】出願人が既に提案しているリード端子の取付構
造においてリード端子の取付けを完了したときの側面図
である。
【図6】出願人が既に提案しているリード端子の取付構
造の構成要素を示した斜視図である。
【符号の説明】 1 リード端子の取付構造 2 リード端子の取付構造 3 端子台 4 プリント基板 5 リード端子 6 取付用ボルト 7 取付用ナット 7a 鍔部 8 取付用ボルト 8a 角形頭部 8b 鍔部 9 取付用ナット 21 貫通孔 22 ボルト孔 24 嵌合孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボルト孔が形成されたリード端子を取り
    付けるための取付用ボルトを貫通可能な貫通孔が上面に
    形成された端子台と、当該端子台が固定されたときに前
    記貫通孔に対向する位置に取付用ナットが嵌合可能で、
    かつ当該取付用ナットの回動を阻止可能な多角形形状の
    嵌合孔が形成されたプリント基板とを含み、前記嵌合孔
    に前記取付用ナットを嵌合させ、かつ前記端子台を前記
    プリント基板に固定したときに、前記端子台の裏面によ
    って前記取付用ナットの当該端子台方向への抜けを阻止
    すると共に、前記リード端子の前記ボルト孔および前記
    端子台の前記貫通孔に貫通させた前記取付用ボルトと前
    記取付用ナットとを互いに締め付けることにより前記端
    子台に前記リード端子を取り付け可能に構成されている
    リード端子の取付構造において、 前記取付用ナットは、前記プリント基板の前記嵌合孔に
    嵌合させられたときに当該プリント基板の裏面側への脱
    落を防止するための脱落防止用突起が前記端子台側の座
    面近傍に形成されていることを特徴とするリード端子の
    取付構造。
  2. 【請求項2】 前記取付用ナットは、フランジ付きナッ
    トであることを特徴とする請求項1記載のリード端子の
    取付構造。
  3. 【請求項3】 ボルト孔が形成されたリード端子を取り
    付けるための取付用ボルトを貫通可能な貫通孔が上面に
    形成された端子台と、当該端子台が固定されたときに前
    記貫通孔に対向する位置に前記取付用ボルトの角形頭部
    が嵌合可能で、かつ当該角形頭部の回動を阻止可能な多
    角形形状の嵌合孔が形成されたプリント基板とを含み、
    ネジ部が前記端子台側に位置するように前記取付用ボル
    トの前記角形頭部を前記嵌合孔に嵌合させ、かつ前記端
    子台を前記プリント基板に固定したときに、前記端子台
    の裏面によって前記取付用ボルトの当該端子台方向への
    抜けを阻止すると共に、前記端子台の前記貫通孔および
    前記リード端子の前記ボルト孔に貫通させた前記取付用
    ボルトと前記リード端子側から当該取付用ボルトの前記
    ネジ部に嵌め込んだ取付用ナットとを互いに締め付ける
    ことにより前記端子台に前記リード端子を取り付け可能
    に構成されているリード端子の取付構造において、 前記取付用ボルトは、前記角形頭部が前記プリント基板
    の前記嵌合孔に嵌合させられたときに当該プリント基板
    の裏面側への脱落を防止するための脱落防止用突起が当
    該角形頭部の座面近傍に形成されていることを特徴とす
    るリード端子の取付構造。
  4. 【請求項4】 前記取付用ボルトは、フランジ付きボル
    トであることを特徴とする請求項3記載のリード端子の
    取付構造。
  5. 【請求項5】 前記取付用ナットおよび前記取付用ボル
    トのうちの前記プリント基板における前記嵌合孔に嵌合
    させられたいずれか少なくとも一方は、ステンレス材に
    よって形成されていることを特徴とする請求項1から4
    のいずれかに記載のリード端子の取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005019763A1 (de) * 2005-04-28 2006-11-09 Sma Technologie Ag Elektrisches Wickelgut bzw. Wechselrichter

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005019763A1 (de) * 2005-04-28 2006-11-09 Sma Technologie Ag Elektrisches Wickelgut bzw. Wechselrichter
DE102005019763B4 (de) * 2005-04-28 2008-07-03 Sma Technologie Ag Wechselrichter mit elektrischem Wickelgut
US7623015B2 (en) 2005-04-28 2009-11-24 Sma Technologie Ag Electric coil or power inverter

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