JPH11152890A - 天井収納装置 - Google Patents

天井収納装置

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JPH11152890A
JPH11152890A JP36162297A JP36162297A JPH11152890A JP H11152890 A JPH11152890 A JP H11152890A JP 36162297 A JP36162297 A JP 36162297A JP 36162297 A JP36162297 A JP 36162297A JP H11152890 A JPH11152890 A JP H11152890A
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JP
Japan
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ceiling
storage unit
article storage
opening
space
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP36162297A
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English (en)
Inventor
Keita Kikuchi
啓太 菊池
Makoto Nikaido
真 二階堂
Ryuichi Yokoyama
隆一 横山
Ichiro Nishiwaki
一朗 西脇
Yoichi Koda
洋一 幸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YAMATO HAITEC KK
Tokyu Land Corp
Original Assignee
YAMATO HAITEC KK
Tokyu Land Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マンションの廊下上などの狭い天井裏空間を
収納スペースとして有効利用するとともに物品の収納お
よび取出し作業を床面に居ながら容易に行なえ、また、
物品収納部を天井面に対して出没させるための操作取扱
い時の省力化および安全性を確保し、さらに装置全体の
小型化、低コスト化を図る。 【解決手段】 長方形状箱形の物品収納ユニット5をそ
の長手方向の一端側のヒンジ部9を回動中心として天井
面3に形成した開口部4上の天井裏空間6内に水平姿勢
で収容させた状態と、回動中心となる一端側から他端側
にかけて漸次下方に位置する傾斜姿勢で天井面3下に引
き降ろした状態とに揺動開閉可能に枢着しているととも
に、該物品収納ユニット5を、6ブレーキ付きモータ1
2により駆動される回転ドラム15に巻取り繰出し可能
に巻回されたワイヤー18を介して駆動揺動させるよう
に構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は天井収納装置に関す
るもので、詳しくは、主として高層マンションなどのよ
うに鉄筋コンクリート造りもしくは鉄骨コンクリート造
りまたは鉄筋鉄骨コンクリート造りの集合住宅用建築物
の天井部に設置して天井裏窒間を収納スペースとして有
効に利用できるようにした天井収納装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種の天井収納装置として、従来、
(1)例えば特開平5−118125号公報、特開平5
−118126号公報、特開平5−118127号公報
などに開示されているように、天井面の一部に開口部を
形成し、この開口部近傍の天井裏空間に回転式の収納部
やレールに沿って走行する収納部を設けるとともに、開
口部に梯子を掛けて昇降することにより、上記収納部に
対して物品を収納、取出し可能に構成したもの、(2)
例えば実開昭61−9479号公報、実開昭60−17
2946号公報、実開平2−34646号公報などに開
示されているように、天井面を構成する天井材の一部を
蓋体として、該蓋体をその一端側を回動中心にして揺動
開閉自在に枢着するとともに、この揺動開閉自在な蓋体
に物品収納部を取り付けて該物品収納部をガススプリン
グなどの伸縮ばねや伸縮ばねと揺動操作用棒の組合わ
せ、あるいはばねとリンク機構の組合わせ等の揺動開閉
手段を介して天井裏に水平姿勢で収容する状態と天井面
の下方にほぼ垂直姿勢に引き降ろした状態とに切換え可
能に構成したもの、(3)例えば実開平5−38178
号公報などに開示されているように、天井面の一部に形
成した開口部に固定枠を設け、この固定枠の内部に配置
した物品収納ユニットの全体を電動式ワイヤーを介して
垂直方向に駆動昇降自在に構成したもの、が提案されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の天井収
納装置のうち、(1)のものは、物品の収納および取出
しに際して、開口部に梯子を掛け、物品を持ったままで
その梯子を昇り降りする必要があるために、収納および
取出し作業が面倒かつ重労働で危険も伴う。また、開口
部近傍の天井裏空間が収納部となるだけであるから、そ
の収納容量は小さいものに制約され、高層マンションな
どコンクリート造りの集合住宅用建築物のように、もと
もと天井裏空間が狭く設計されている建築物ではその狭
い天井裏空間を収納スペースとして有効に利用すること
ができない。
【0004】これに対して、(2)や(3)のものは、
天井面に形成した開口部自体が物品収納部となるので、
(1)のものに比べて、収納および取出し作業を床面に
居ながら容易に行なえるとともに、狭い天井裏空間を収
納スペースとして有効に利用できるものの、(2)のも
のでは、物品収納部を天井面の開口部に対して出没させ
るための揺動開閉手段がばねを主要構成とするものであ
るから、収納物品の重量の大小や長期間の使用に伴うば
ね付勢力の変化などによって揺動開閉速度が変化した
り、重い物品を収納した収納部を天井裏に氷平姿勢で収
容させた状態で強い振動が加わった場合に少し天井面か
ら垂れ下がったりするなどの危険な事態を発生しやす
く、かつ、揺動開閉時には人力を加えることが必要で収
納部の取扱いが面倒になるという問題がある。また、
(3)のものは、人力を要しないが、収納ユニットの全
体を垂直方向に駆動昇降させるものであるから、収納ユ
ニットプラス収納物品の総重量がワイヤーおよび電動モ
ータに負荷されることになり、それだけ太くて強いワイ
ヤーおよび高出力の電動モータの使用が必要であるとと
もに、昇降時における収納ユニットの振れ止めも考慮す
る必要があって、装置全体が大掛かりで高価になるとい
う問題がある。
【0005】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、狭い天井裏空間を収納スペースとして有効に
利用できるとともに、物品の収納および取出し作業を床
面に居ながら容易かつ安全に行なうことができ、しか
も、物品収納部を天井面に対して出没させるための操作
取扱い時の省力化および安全性を確保でき、さらに装置
全体を小型かつ安価に構成しやすい天井収納装置を提供
することを主たる目的としている。
【0006】本発明の他の目的は、高層マンションなど
コンクリート造りの集合住宅用建築物における各住戸の
天井裏空間を収納スペースとして有効に利用する場合に
好適な構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記主たる目的を達成す
るために、請求項1の発明に係る天井収納装置は、天井
面に開口部が形成され、この開口部に該開口部周囲の天
井材と同質で、かつ、該開口部と同一大きさの天井材を
底板として箱形に構成された物品収納ユニットがその一
端側を回動中心として上記開口部上の天井裏空間内に水
平姿勢で収容された状態と、上記回動中心となる一端側
から他端側にかけて漸次下方に位置する傾斜姿勢で上記
開口部の下方に引き降ろされた状態とに揺動開閉可能に
枢着されているとともに、上記天井裏空間には、上記物
品収納ユニットの他端側に一端が係止固定されたワイヤ
ーの巻取り繰出し用回転ドラム、ワイヤーの巻取り繰出
しを案内するガイドローラ、上記回転ドラムを駆動する
ブレーキ付きモータならびに上記物品収納ユニットが天
井裏空間内に水平姿勢で収容されたことを検出して上記
モータに駆動停止信号を出力すると同時にブレーキに作
動信号を出力するスイッチが設けられていることを特徴
とするものである。
【0008】上記のような構成の請求項1に記載の発明
によれば、天井裏空間内に設けられているブレーキ付き
モータを介して回転ドラムを駆動回転させてワイヤーを
繰出すことにより、箱形の物品収納ユニットがその一端
側を回動中心として下方へ揺動されて傾斜姿勢で開口部
の下方に引き降ろされた状態となり、床面に居ながら容
易に物品を収納ユニット内に収納したり、取出したりす
ることが可能である。その後、ブレーキ付きモータを介
して回転ドラムを逆方向に駆動回転させてワイヤーを巻
取ることにより、箱形の物品収納ユニットが一端側を回
動中心として上方へ揺動されて開口部上の天井裏空間内
に水平姿勢で収容された状態になると、スイッチからの
出力信号によりモータが駆動停止されると同時にブレー
キが作動することになり、収納ユニットが該ユニットの
底板となる一部の天井材を開口部周囲の天井材と面一に
して天井面全体の外観を損なうことのない状態で天井裏
空間内に安定よく収容固定され、狭い天井裏空間を収納
スペースとして有効に、かつ、安全に利用することが可
能である。
【0009】このように収納ユニットを天井面に対して
出没動作させるための構成として、そのユニットの一端
側を回動中心となるように枢着し、ユニットの他端側を
ワイヤーの巻取り繰出しにより駆動昇降させる電動式を
採用しているので、収納ユニットの出没操作の取扱いに
人力を全く要さず、収納取出し作業全般の省力化が図れ
るとともに出没操作時の安全性が確保され、さらに、収
納ユニットおよびプラス収納物品の総重量の一部が天井
材側に負担されてワイヤーおよびモータへの負担重量が
軽減されるため、細いワイヤーおよび低出力モータの使
用を可能として装置全体の小型化、低コスト化が図れ
る。
【0010】特に、請求項2に記載したように、上記請
求項1に記載の発明に係る天井収納装置が鉄筋コンクリ
ート造りもしくは鉄骨コンクリート造りまたは鉄筋鉄骨
コンクリート造りの集合住宅用建築物における各住戸の
天井部に設置されるものである場合において、上記物品
収納ユニットの回動中心を形成するヒンジ部を上記天井
面上部のコンクリートスラブに固定して垂下された鋼材
に支持させるとともに、上記ガイドローラおよびブレー
キ付きモータを上記コンクリートスラブに固定支持させ
る構成を採用することによって、ヒンジ部、ガイドロー
ラおよびブレーキ付きモータに負担される大きな重量を
一般的に強度の弱い天井材には掛けず、それら負担重量
を高強度のコンクリートスラブで支持させることが可能
となり、高層マンションなどのように、広い収納スペー
スの確保が強く要望される状況にあるコンクリート造り
の集合住宅用建築物における各住戸の狭い天井裏空間を
収納スペースとして有効に、かつ、構造的にも安全に利
用することができる。
【0011】また、上記の天井収納装置における物品収
納ユニットとして、請求項3に記載のように、長方形状
の箱形に構成してその長手方向の一端側を揺動開閉の回
動中心に設定する場合は、例えば高層コンクリート造り
の集合住宅用建築物における各住戸でみられるように、
玄関から居室までの間に設けられている幅が狭くて天井
高の低い廊下上の天井裏空間を収納スペースとして利用
するときに非常に有効である。
【0012】さらに、請求項4に記載のように、上記物
品収納ユニットが傾斜姿勢で開口部の下方に引き降ろさ
れた状態において、該物品収納ユニットの傾斜下端部と
床面との間に、非常用通路を確保するように構成すると
きは、収納ユニットを下方へ引き降して物品の収納ある
いは取出しを行なっている状態で、非常事態が発生した
り、緊急に移動する必要が生じたりしたとき、わざわざ
収納ユニットを開口部上の天井裏空間内に収容させなく
ても、非常用通路を通って素早く脱出したり移動するこ
とが可能であり、特に、上述した狭い廊下上の天井裏空
間を収納スペースに利用する場合の非常脱出などに効果
的である。
【0013】さらにまた、請求項5に記載のように、上
記物品収納ユニットが天井裏空間内に水平姿勢で収容さ
れた状態において、該物品収納ユニットの下方への揺動
をロックするロック機構を設けることにより、収納ユニ
ット内に重い物品を収納させて天井裏空間内へ収容した
状態においても、ブレーキ作用だけでなく、ロック機構
の働きにより、収納ユニットの下方への揺動、つまり、
垂下を確実強固に防止して天井面の外観を保持するとと
もに、安全性を一層高めることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にもとづいて説明する。図1は本発明に係る天井収納装
置を、鉄筋コンクリート造りもしくは鉄骨コンクリート
造りまたは鉄筋鉄骨コンクリート造りの集合住宅用建築
物における各住戸の廊下上の天井部に設置施工した状態
を示す側面図、図2はその正面図、図3は平面図であ
る。これら図1〜図3において、1はコンクリートスラ
ブで、このコンクリートスラブ1の下方には石膏ボード
などの天井材2の張設により水平な天井面3が施工され
ており、この天井面3と上記コンクリートスラブ1との
間に天井裏空間6が形成されている。
【0015】上記天井面3のうち、廊下上の天井部には
長方形状の開口部4が形成されており、この開口部4の
四周辺部に相当する天井材2の上面には本製枠体10が
長方形状に固定配設されている。この長方形状の本製枠
体10の内部に、上記開口部4周囲の天井材2と同質
で、かつ、該開口部4と同一大きさの一部天井材5aと
その上面に張合わせた厚手の板材5bとからなる底板5
cを有し、その底板5cの四周辺部にバーチクルボード
などの側板5dを固定起立させて全体が長方形状の箱形
に構成された物品収納ユニット5を設置している。
【0016】上記長方形状箱形の物品収納ユニット5
は、その長手方向の一端側において上記コンクリートス
ラブ1の下面にアンカーボルト7,7を介して固定され
て垂下された鋼材8,8の下端部に支持された蝶番式ヒ
ンジ部9,9を回動中心として図1の仮想線に示すよう
に、上記開口部4上の天井裏空間6内に水平姿勢で収容
された状態と、図1の実線に示すように、上記ヒンジ部
9,9側から他端側に掛けて漸次下方に位置する傾斜姿
勢で天井面3の下方へ引き降ろされた状態とに揺動開閉
可能に枢着されている。
【0017】上記物品収納ユニット5の他端側が収容さ
れる天井裏空間6には該収納ユニット5の揺動開閉用駆
動装置11が配設されている。この駆動装置11は、図
4および図5に明示するように、遠隔操作によって駆動
制御可能なブレーキ付きモータ12とこのモータ12の
出力軸12aにギヤ13,13を介して連動された駆動
回転軸14の両端部に固定されたワイヤー巻取り繰出し
用回転ドラム15,15とからなり、これらを保持する
固定枠16が上記コンクリートスラブ1の下面にアンカ
ーボルト17を介して固定支持されている。
【0018】上記回転ドラム15,15に巻回されたワ
イヤー18.18は、上記コンクリートスラブ1の下面
に固定されたブラケット19,19に回転可能に軸支さ
れた巻取り繰出し案内用のガイドローラ20,20を通
して下方へ引き出され、それらの端部が上記物品収納ユ
ニット5の他端部近くの幅方向両側に係止部21,21
により固定されており、もって、上記ブレーキ付きモー
タ12を介して上記回転ドラム15,15を正方向また
は逆方向に駆動回転させることに伴う上記ワイヤー1
8,18の巻き取りまたは繰り出しによって、上記物品
収納ユニット5をヒンジ部9,9の回動中心の周りで上
下に駆動揺動させるように構成している。
【0019】また、上記物品収納ユニット5が図1の仮
想線に示すように、天井裏空間6に水平姿勢で収容され
たとき、該収納ユニット5の他端部に取り付けられた作
動片22を介して動作されて収容状態を検出するスイッ
チ23が上記本製枠体10に設けられており、このスイ
ッチ23はそれのON動作に応じて上記ブレーキ付きモ
ータ12に駆動停止信号を出力すると同時にブレーキ
(図示省略している)に制動作動信号を出力するだけで
なく、上記ブレーキ付きモータ12の駆動開始に伴い上
記物品収納ユニット5が下万へ揺動し始めたOFF動作
に応じて図示していないモータドライブ回路中に介在さ
れているタイマーに経時作動開始信号を入力して上記物
品収納ユニット5が所定の傾斜姿勢に引き降ろされたと
き上記ブレーキ付きモータ12に駆動停止信号を出力す
ると同時にブレーキに制動作動信号を出力する働きを有
している。
【0020】また、上記物品収納ユニット5が上記の傾
斜姿勢で天井面3の下方へ引き降ろされた図1の実線に
示す状態において、該収納ユニット5の傾斜下端部と廊
下の床面FLとの間には、人間が通れるだけの大きさの
非常用通路24を確保するように構成されている。
【0021】さらに、上記物品収納ユニット5が天井裏
空間6内に水平姿勢で収容された状態において、該物品
収納ユニット5の下方への揺動をロックするロック機構
25が設けられている。このロック機構25は、図4お
よび図5に示すように、上記ブレーキ付きモータ12の
出力軸12aに固定された回転板26と、この回転板2
6に対向させ上記モータ出力軸12aに対して偏芯状態
に配置した電磁ソレノイド27の軸27aの先端に固定
した摩擦板28とからなり、上記スイッチ23による検
出信号を受けて電磁ソレノイド27が非励磁状態となっ
たとき、内装バ,ネ(図示省略)の付勢によってソレノ
イド軸27aが回転板26側に移動してその先端の摩擦
板28が回転板26に当接し、これら両板28,26の
摩擦力により上記物品収納ユニット5の下方への揺動を
ロックするように構成されている。
【0022】なお、以上の構成のほかに、物品収納ユニ
ット5に所定重量以上の物品が収納されたことや、同じ
く物品収納ユニット5の側板5dよりも上方へはみ出す
ように物品が収納されたことを検出して警報を出力する
異常収納警報手段、物品収納ユニット5が天井面3から
下方へ揺動することを報知する動作報知手段などの使用
上の安全性確保のための各種安全装置が組み込まれてい
るが、これらは周知の機構を用いて構成可能であるた
め、図示は省略している。
【0023】上記のように構成された天井収納装置にお
いては、遠隔操作によって天井裏空間6内に設けられて
いるブレーキ付きモータ12を介して回転ドラム15,
15を正方向に駆動回転させてワイヤー18,18をガ
イドローラ20,20に案内させながら繰出し、長方形
状箱形の物品収納ユニット5をその一端側のヒンジ部
9,9を回動中心として下方へ揺動させて図1の実線に
示すような傾斜姿勢で開口部4の下方に引き降ろすこと
により、廊下の床面FLに居ながらスキーやゴルフ道具
などの各種物品Aを収納ユニット5内に収納したり、該
収納ユニット5から取出したりすることが可能である。
その後、ブレーキ付きモータ12を介して回転ドラム1
5,15を逆方向に駆動回転させてワイヤー18,18
をガイドローラ20.20に案内させながら巻取り、長
方形状箱形の物品収納ユニット5を上記ヒンジ部9,9
を回動中心として上方へ揺動させて図1の仮想線に示す
ような水平姿勢で天井裏空間6内に収容させることによ
り、この天井裏空間6を収納スペースとして有効に利用
することが可能である。
【0024】ここで、上記物品収納ユニット5が上方に
駆動揺動されて天井裏空間6内に水平姿勢で収容された
状態になると、スイッチ23の検出信号によりモータ1
2が駆動停止されると同時にブレーキが作動し、さらに
ロック機構25により下方への揺動がロックされること
になる。そのため、収納ユニット5が該ユニット5の底
板5cとなる一部の天井材5aを開口部4周囲の天井材
2と面一にして天井面3全体の外観を損なうことのない
状態で天井裏空間6内に安定よく収容固定され、狭い天
井裏空間6を収納スペースとして安全に利用することが
可能となる。
【0025】また、上記物品収納ユニット5の回動中心
を形成するヒンジ部9,9が天井面3上部のコンクリー
トスラブ1に固定して垂下された鋼材8に支持されてい
るとともに、上記ガイドローラ20,20およびブレー
キ付きモータ12を含む揺動開閉用駆動装置11が上記
コンクリートスラブ1に固定支持されているので、これ
らヒンジ部9,9、ガイドローラ20,20および駆動
装置11に負担される大きな重量を一般的に強度の弱い
天井材2には掛けず、それら負担重量を高強度のコンク
リートスラブ1で支持させることが可能となり、高層マ
ンションなどのように、広い収納スペースの確保が強く
要望される状況にあるコンクリート造りの集合住宅用建
築物における各住戸の狭い廊下上の天井裏空間6を収納
スペースとして利用する上で特に有効であり、かつ、構
造的にも安全である。
【0026】なお、上記実施の形態では、物品収納ユニ
ット5が天井裏空間6内に水平姿勢で収容されたことを
検出してモータ12の駆動停止信号を出力するスイッチ
23を開口部4の周辺に固定配置した木製枠体10に取
り付けたもので説明したが、このスイッチ23を収納ユ
ニット5の他端部側に取り付ける一方、それの作動片を
本製枠体10側に固定してもよく、また、ワイヤー1
8,18として伸びのないものを使用するときは、回転
ドラム15,15によるワイヤー巻取量を検出するスイ
ッチを用いてもよい。
【0027】また、物品収納ユニット5としては、集合
住宅用建築物における各住戸の廊下上の天井部に設置施
工する場合を考えれば、上記実施の形態に示したような
長方形状の箱形のものを用いるのが好ましいが、ほぼ正
方形状の箱形であってもよく、さらに長方形状の箱形の
物品収納ユニット5である場合、それの回動中心を短辺
方向の一端側に設定してもよい。
【0028】さらに、上記実施の形態では、物品収納ユ
ニット5の下方への揺動をロックするロック機構25と
して、電磁ソレノイドを用いた摩擦式のものを使用した
が、モータ12に固定したギヤ状の回転体に係合する爪
を持ったレバー式のものを使用してもよく、この場合は
ロック機能を一層確実にできる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、天井面全体の外観を損なうことなく、狭い天井
裏空間を収納スペースとして有効に利用することができ
るとともに物品の収納および取出し作業を床面に居なが
ら容易かつ安全に行なうことができるのはもちろん、物
品収納ユニットを天井面に対して出没動作させるための
構成として、そのユニットの一端側を回動中心となるよ
うに枢着し、ユニットの他端側をワイヤーの巻取り繰出
しにより駆動昇降させる電動式を採用することにより、
収納ユニットの出没操作の取扱いに人力を全く要さず、
収納取出し作業全般の省力化を図れるとともに出没操作
時の安全性を確保でき、さらに、収納ユニットおよびプ
ラス収納物品の総重量の一部を天井材側に負担させてワ
イヤーおよびモータへの負担重量を軽減することができ
るため、細いワイヤーおよび低出力モータの使用を可能
として装置全体を小型かつ低コストに構成しやすいとい
う効果を奏する。
【0030】また、請求項2に記載の発明によれば、上
記請求項1に記載の発明に係る天井収納装置を鉄筋コン
クリート造りもしくは鉄骨コンクリート造りまたは鉄筋
鉄骨コンクリート造りの集合住宅用建築物における各住
戸の天井部に設置する場合において、上記物品収納ユニ
ットの回動中心を形成するヒンジ部、ガイドローラおよ
びブレーキ付きモータに負担される大きな重量を強度の
弱い天井材には掛けず、それら負担重量を高強度のコン
クリートスラブで支持させることが可能となり、高層マ
ンションなどのように、広い収納スペースの確保が強く
要望される状況にあるコンクリート造りの集合住宅用建
築物における各住戸の狭い天井裏空間を収納スペースと
して有効に、かつ、構造的にも安全に利用することがで
きる。
【0031】特に請求項3に記載のように、物品収納ユ
ニットを長方形状の箱形に構成してその長手方向の一端
側を揺動開閉の回動中心に設定する場合は、例えば高層
コンクリート造りの集合住宅用建築物における各住戸の
玄関から居室までの間に設けられている幅が狭くて天井
高の低い廊下上の天井裏空間を収納スペースとして利用
するときに非常に有効である。
【0032】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
上記物品収納ユニットを傾斜姿勢で開口部の下方に引き
降ろして物品の収納あるいは取出しを行なっている状態
で、非常事態が発生したり、緊急に移動する必要が生じ
たりしたとき、わざわざ収納ユニットを開口部上の天井
裏空間内に収容させなくても、非常用通路を通って素早
く脱出したり移動することが可能で、特に、上述した狭
い廊下上の天井裏空間を収納スペースに利用する場合の
非常脱出などに効果的である。
【0033】さらにまた、請求項5に記載の発明によれ
ば、上記物品収納、ユニットが天井裏空間内に水平姿勢
で収容された状態で、該物品収納ユニットロックするこ
とができるので、収納ユニット内に重い物品を収納させ
て天井裏空間内へ収容した状態においても、収納ユニッ
トの下方への揺動、つまり、垂下を確実強固に防止して
天井面の外観を保持するとともに、安全性を一層高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る天井収納装置を鉄筋コンクリート
造りもしくは鉄骨コンクリート造りまたは鉄筋鉄骨コン
クリート造りの集合住宅用建築物における各住戸の廊下
上の天井部に設置施工した状態を示す側面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】同上天井収納装置における要部となる収納ユニ
ットの駆動装置を示す拡大正面図である。
【図5】図4の底面図である。
【符号の説明】
1 コンクリートスラブ 2 天井材 3 天井面 4 開口部 5 物品収納ユニット 5a 一部の天井材 5c 底板 6 天井裏空間 8 鋼材 9 ヒンジ部 12 ブレーキ付きモータ 15 回転ドラム 18 ワイヤー 20 ガイドローラ 23 スイッチ 24 非常用通路 25 ロック機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 隆一 大阪府大阪市北区西天満4丁目4番12号 ヤマトハイテック株式会社内 (72)発明者 西脇 一朗 大阪府大阪市北区西天満4丁目4番12号 ヤマトハイテック株式会社内 (72)発明者 幸田 洋一 大阪府大阪市北区西天満4丁目4番12号 ヤマトハイテック株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井面に開口部が形成され、この開口部
    に該開口部周囲の天井材と同質で、かつ、該開口部と同
    一大きさの天井材を底板として箱形に構成された物品収
    納ユニットがその一端側を回動中心として上記開口部上
    の天井裏空間内に水平姿勢で収容された状態と、上記回
    動中心となる一端側から他端側にかけて漸次下方に位置
    する傾斜姿勢で上記開口部の下方に引き降ろされた状態
    とに揺動開閉可能に枢着されているとともに、上記天井
    裏空間には、上記物品収納ユニットの他端側に一端が係
    止固定されたワイヤーの巻取り繰出し用回転ドラム、ワ
    イヤーの巻取り繰出しを案内するガイドローラ、上記回
    転ドラムを駆動するブレーキ付きモータならびに上記物
    品収納ユニットが天井裏空間内に水平姿勢で収容された
    ことを検出して上記モータに駆動停止信号を出力すると
    同時にブレーキに作動信号を出力するスイッチが設けら
    れていることを特徴とする天井収納装置。
  2. 【請求項2】 鉄筋コンクリート造りもしくは鉄骨コン
    クリート造りまたは鉄筋鉄骨コンクリート造りの集合住
    宅用建築物における各住戸の天井部に設置されるもので
    あって、上記物品収納ユニットの回動中心を形成するヒ
    ンジ部が上記天井面上部のコンクリートスラブに固定し
    て垂下された鋼材に支持されているとともに、上記ガイ
    ドローラおよびブレーキ付きモータが上記コンクリート
    スラブに固定支持されている請求項1に記載の天井収納
    装置。
  3. 【請求項3】 上記物品収納ユニットが長方形状の箱形
    に構成されており、その長手方向の一端側が揺動開閉の
    回動中心に設定されている請求項1または2に記載の天
    井収納装置。
  4. 【請求項4】 上記物品収納ユニットが傾斜姿勢で開口
    部の下方に引き降ろされた状態において、該物品収納ユ
    ニットの傾斜下端部と床面との間に、非常用通路を確保
    するように構成されている請求項1,2または3に記載
    の天井収納装置。
  5. 【請求項5】 上記物品収納ユニットが天井裏空間内に
    水平姿勢で収容された状態において、該物品収納ユニッ
    トの下方への揺動をロックするロック機構が設けられて
    いる請求項1ないし4のいずれかに記載の天井収納装
    置。
JP36162297A 1997-11-18 1997-11-18 天井収納装置 Withdrawn JPH11152890A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102309580B1 (ko) * 2020-05-07 2021-10-07 단국대학교 천안캠퍼스 산학협력단 지진 대피를 위한 구조물

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