JPH11150901A - スピンドルモータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁ノイズをかなり抑制し、ステーター用巻
き線からの汚れた微粒子の放出を防止するスピンドルモ
ータを提供する。 【解決手段】 中央のスピンドル２を保持する固定ベー
スフランジ１と、スピンドル２上で回転するように適切
なベアリング４を用いて位置決めされ、その上に少なく
と一つの固定メモリディスクが配置され、内周部に永久
磁石７を備えるハブ３と、永久磁石７に対向してべース
フランジ１に配置されるステーター用巻き線９を備える
ステーター８とを備え、ステーター８は、弾性材料１６
により完全に押し出しコーティングされ、ベースフラン
ジ１へ接続される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、スピンドルモータ
に関し、特に、固定ディスクメモリを駆動するためのス
ピンドルモータに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】固定ディスクメモリを駆動するためのス
ピンドルモータとして、例えば、米国特許第５，２１
６，５５７号明細書に開示される、中央のスピンドルを
支持する固定ベースフランジを備えるモータが知られて
いる。さらに、スピンドル上で回転するように適切なベ
アリングに補助されて位置決めされているハブが備えら
れ、その上に配置される少なくとも一つの固定ディスク
を有する。ハブは、内周部で、スピンドルモータのロー
ターの一部を構成する永久磁石を備える磁気ヨークを保
持する。

【０００３】ステーター用巻き線を備えるステーター
は、永久磁石に対向して標準的な方法で配置され、直接
又はベースフランジの固定部により取り付けられる。

【０００４】上記の公知のスピンドルモータの欠点とし
ては、ステーターがベースフランジに固定されて接続さ
れ、電流が流れると、電磁界のためにステーター用巻き
線で振動及びノイズが発生される。以下、これを電磁ノ
イズという。これらのノイズは、スピンドルモータ全体
のノイズのうちかなりの部分を占める。

【０００５】固定ディスクメモリの駆動源としてスピン
ドルモータを使用するとき、モータが清浄でダストがな
いことが必要である。上記のように、例えば、従来の保
護されていないステーター用巻き線では、さらに、汚れ
た微粒子がモータの動作中にステーター用巻き線から放
出されるという欠点もある。適切な対抗手段がとられな
ければ、これらの汚れた微粒子は、メモリディスクが組
み立てられるクリーンルームに入ることができる。最悪
の場合、固定メモリディスクの破壊を招く。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記課題を解決するた
め、本発明の目的は、電磁ノイズをかなり抑制し、ステ
ーター用巻き線からの汚れた微粒子の放出を防止するス
ピンドルモータを提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明のスピンドルモー
タは、中央のスピンドルを保持する固定ベースフランジ
と、前記スピンドル上で回転するように適切なベアリン
グを用いて位置決めされ、その上に少なくと一つの固定
メモリディスクが配置され、内周部にローター磁石を備
えるハブと、前記ローター磁石に対向して前記べースフ
ランジに配置される、ステーター用巻き線を備えるステ
ーターとを備え、前記ステーターは、弾性材料により完
全に押し出しコーティングされて前記ベースフランジへ
接続される。

【０００８】前記弾性材料は、熱可塑性合成材料である
ことが好ましく、さらに良好な防音性を有する。

【０００９】本発明によれば、ステーターは、部分的に
又は完全にベースフランジから金属的に絶縁されること
ができる。これにより、ベースフランジへの電磁ノイズ
の伝達を防止し、又は十分に抑制することができる。ス
テーター用巻き線を含んで全ステーターが防音性を有す
る弾性材料により覆われ、電磁ノイズがステーター自体
から発生されないことにより、この効果が高められる。

【００１０】さらに、ステーターの押し出しコーティン
グにより、ステーター用巻き線が完全に保護され、ステ
ーター用巻き線から汚れた微粒子が外部へ出ないため、
ダスト又は汚れた微粒子の放出が安全に防止される。

【００１１】ステーターは、公知の生産方法を用いて生
産されることができる。押し出しコーティング又は弾性
材料を流し込むことによるコーティングでは、ステータ
ーは、各々成形型に固定される。同時に、ベースフラン
ジも、成形型に挿入され、両部品は、押し出しコーティ
ングされ、一緒に固定される。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明の一実施の形態について説明する。本実施の形態の基
本的な付加された特徴及び利点は、以下の図面及び説明
により理解されるであろう。

【００１３】図１は、本発明の一実施の形態のスピンド
ルモータの断面図である。図１では、固定ディスクメモ
リの駆動用スピンドルモータを示している。スピンドル
モータは、中央のスピンドル２を保持する固定ベースフ
ランジ１を備える。略ベル形状のハブ３が備えられ、ハ
ブ３は、適切なベアリング４によりスピンドル２上で回
転するように位置決めされ、その上に少なくとも一つの
固定メモリディスク（図示省略）が配置される。ベアリ
ング４は、適切なシーリング手段５を用いて外部からシ
ールされる。永久磁石７を備える磁気ヨーク６は、ハブ
３の内周部に配置される。ハブ３、磁気ヨーク６及び永
久磁石７は、スピンドルモータのローターの一部を構成
する。ステーター用巻き線９を備えるステーター８は、
ベースフランジ１に強固に接続され、永久磁石７に対向
して配置される。

【００１４】ステーター用巻き線９の電気的な接続は、
その上に配置される端子１１を備えるコネクタ１０によ
り行われる。コネクタ１０は、ベースフランジ１の下側
に固定され、ベースフランジ１に設けられた凹部１３に
突起部１２を係合させる。また、孔１４がコネクタ１０
の突起部１２に設けられ、ステーター用巻き線９から始
まる接続線１５がその孔を通して延び、端子１１へそれ
ぞれ接続されることができる。

【００１５】本発明に従えば、ステーター８は、弾性材
料１６により完全に押し出しコーティングされ又は弾性
材料１６内に流し込まれて同時に接続され、ベースフラ
ンジ１に強固に固定される。弾性材料１６は、弾力性の
ある状態で硬化する熱可塑性合成材料からなることが好
ましい。また、コネクタ１０は、このプロセスを通じて
ベースフランジ１又はステーター８へ接続されてもよ
い。

【００１６】接続線１５が配線されない領域において、
ステーターを覆う弾性材料１６は、ベースフランジ１の
凹部１３を完全に充填してもよく、その結果、ステータ
ー８とベースフランジ１との間に特に良好な接続をもた
らす。

【００１７】以上、詳細に説明したが、上記の説明は、
本発明を限定するものではなく、本発明の好ましい実施
形態の説明にのみ役立つものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態のスピンドルモータの断
面図である。

【符号の説明】

１ ベースフランジ ２ スピンドル ３ ハブ ４ ベアリング ５ シーリング手段 ６ 磁気ヨーク ７ 永久磁石 ８ ステーター ９ ステーター用巻き線 １０ コネクタ １１ 端子 １２ 突起部 １３ 凹部 １４ 孔 １５ 接続線 １６ 弾性材料

フロントページの続き (71)出願人 598128579 Ｍａｘ−Ｐｌａｎｃｋ−Ｓｔｒ． 14 Ｄ −78549 Ｓｐａｉｃｈｉｎｇｅｎ Ｇｅ ｒｍａｎｙ (72)発明者 ウベ メンヒ ドイツ デー−78549 スパイヒンゲン セシル−フォークト−ベーク 12 (72)発明者 ユエルゲン エルシュ ドイツ デー−97618 ホーエンロース ザーレブリック 23

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 中央のスピンドルを保持する固定ベース
   フランジと、 前記スピンドル上で回転するように適切なベアリングを
   用いて位置決めされ、その上に少なくと一つの固定メモ
   リディスクが配置され、内周部にローター磁石を備える
   ハブと、 前記ローター磁石に対向して前記べースフランジに配置
   される、ステーター用巻き線を備えるステーターとを備
   え、 前記ステーターは、弾性材料により完全に押し出しコー
   ティングされて前記ベースフランジへ接続されることを
   特徴とするスピンドルモータ。
2. 【請求項２】 前記弾性材料は、熱可塑性合成材料であ
   ることを特徴とする請求項１記載のスピンドルモータ。
3. 【請求項３】 前記ベースフランジにコネクタが設けら
   れ、前記コネクタは、前記ステーター用巻き線用の接続
   線を電気的に接続するための複数の端子を備えることを
   特徴とする請求項１記載のスピンドルモータ。
4. 【請求項４】 前記コネクタは、前記弾性材料を介して
   前記ベースフランジに強固に接続されることを特徴とす
   る請求項３記載のスピンドルモータ。
5. 【請求項５】 スピンドルモータのベースフランジにス
   テーターを接続するための方法であって、 前記ステーターを各々成形型に固定し、同時に前記ベー
   スフランジを前記成形型に挿入し、両構造部材を押し出
   しコーティングを通じて又はそれらの回りに材料を流し
   込むことにより一緒に固定することを特徴とする方法。