JPH1189201A - 電動工具用回転子のコイル損傷防止機構 - Google Patents

電動工具用回転子のコイル損傷防止機構

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JPH1189201A
JPH1189201A JP24433297A JP24433297A JPH1189201A JP H1189201 A JPH1189201 A JP H1189201A JP 24433297 A JP24433297 A JP 24433297A JP 24433297 A JP24433297 A JP 24433297A JP H1189201 A JPH1189201 A JP H1189201A
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JP
Japan
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coil
rotor
wedge
cooling fan
power tool
Prior art date
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Pending
Application number
JP24433297A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuto Furada
和人 古良田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ryobi Ltd filed Critical Ryobi Ltd
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Publication of JPH1189201A publication Critical patent/JPH1189201A/ja
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  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)
  • Dc Machiner (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電動工具のモータの回転子において、製造に
要する手間及びコストがかからない簡単な構造のコイル
エンドの損傷防止機構を提供する。 【解決手段】 モータの回転子1は、回転軸6と、複数
の放射状に伸びる歯を有するコアと、このコアにワイヤ
を巻き付けて構成されるコイル2と、ワイヤの飛散を防
止するウェッジ4と、コイルの前側に設けられた整流子
5と、コイルの後方に設けられた冷却ファン7と、を備
えている。この回転子1において、ウェッジ4を、コア
の軸方向の長さより長くして、両端をコアから突出せし
め、突出端部41が回転子1と共に回転するときに、冷
却ファン7により吸い込まれた粉塵をはじき飛ばすこと
によりコイルエンド22,23を保護する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動工具の刃物を回
転させるためのモータ回転子コイルの損傷防止機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より電動工具において、回転軸6に
対して放射状に伸びる歯31を有する電機子コア3にワ
イヤ21を巻き付けた回転子コイル2が使用されてい
る。これらは、ワイヤ21を電機子コア3の歯31と歯
31の間に形成されるスロット32の部分に軸方向に多
層に亘って、全スロット32を通して巻き付けて回転子
コイル2を形成させている。また回転子1が回転したと
きスロット32からワイヤ21が飛散するのを防止する
ために、回転子コイル2の外層には、(電機子コアの軸
方向の長さ+7mm)程度の長さのウェッジ4をスロッ
ト32に装着させている。かかる構造の回転子コイル2
では、両端の部分においてワイヤ21がむき出しとなっ
ている(図8,9参照)。
【0003】従って、これら電動工具を使用している
と、前記回転子コイル2を冷却するための冷却ファン7
により外気を吸い込む時に同時に吸い込まれた加工塵な
どの粉塵により前述したコイルエンド22,23に損傷
を与えてしまう。特に冷却ファン7側のコイルエンド2
3は、冷却ファン7にによりはね返された粉塵の影響を
も受けてしまう(図10参照)。
【0004】この不具合を防止するため、回転子コイル
の両端部分にフェルト製の帯状材を巻き付け、粉塵から
コイルエンドを保護する機構のものが知られている(例
えば、特開平−322178号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この機構で
は、フェルト製帯状材を回転子本体とは別体として設け
ているため、製造工程が増えてしまい製造時間の延長に
つながってしまう。また、部品数が増えるのでコストア
ップにもなってしまう。
【0006】そこで、本発明では、部品数を増やすこと
無く、簡単な構造で製作容易な、電動工具用回転子のコ
イル損傷防止機構を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、回転
軸を中心に複数の歯が放射状に伸びる電機子コアと、前
記電機子コアの歯間に形成されるスロットの両端間にワ
イヤを軸方向に巻いて形成された回転子コイルと、前記
回転子コイルの外周部を覆うように前記スロット間に装
着されるコイル飛散防止用ウェッジと前記回転子コイル
を冷却するための冷却ファンとを備えた電動工具用回転
子において、前記ウェッジの少なくとも前記冷却ファン
側の端部を前記コイルエンドより軸方向に突出させた。
【0008】請求項2の発明では、前記ウェッジの突出
端部を前記回転子コイルの外面に沿って湾曲させた。
【0009】請求項3の発明では、前記ウェッジの突出
端部を内側に折り返した。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を基に説明する。なお、本発明は図示の実施の形態には
限定されない。
【0011】図1の発明において、回転軸6を中心に複
数のスロット32が放射状に伸びる電機子コア3の歯3
1の間に形成される、図示されないスロットの両端間に
ワイヤを軸方向に多層に巻いて回転子コイル2が形成さ
れている。この電機子コア3の図示されないスロット
は、歯31の根元の強度を歯先部付近と同程度に保ち、
かつ、磁束密度を半径方向で均一にするために形状を半
閉なす型スロットとするのがよい。また前記コイル2は
絶縁の強化と耐湿性の向上のため予めワニス処理を施し
ておくことが望ましい。
【0012】回転子1が回転した場合、回転子コイル2
を構成するワイヤが遠心力によってスロットから飛散し
てしまう恐れがある。これを防止するために前記回転子
コイル2の外周部には、この回転子コイル2を覆うよう
に前記スロットに帯状にコイル飛散防止用のウェッジ4
が装着されている。このウェッジ4は合成樹脂等ででき
た非磁性体の板状部材である。また、回転子1の前部に
は、整流子5が設けられている。
【0013】一方、回転子1の後部の回転軸6に冷却フ
ァン7が取り付けられている。この冷却ファン7は、回
転軸6にそれと直角に、取り付けられた円盤の表面に複
数の羽根を放射状に取り付けるようにして形成されてい
る。この冷却ファン7は、電動工具を作動させ回転軸6
が回転したときに、回転軸6と共に回転して回転子1に
気流を作り回転子1の発熱により起きるオーバーヒート
を防止する。
【0014】前記冷却ファン7により気流を形成させた
場合に外気と共に加工塵等の粉塵までをも吸引してしま
い、この粉塵が回転子コイル2の端部に接触し回転子コ
イル2を傷つけてしまう。この不具合を解消すべく、本
発明では前記ウェッジ4の回転軸方向の長さを前記電機
子コア3の歯31の両端からそれぞれ延長させて突出端
部41,41を形成しコイルエンド22,23がこのウ
ェッジ4の突出端部41,41により覆われるようにし
ている。
【0015】吸引された粉塵は、前記突出端部41,4
1が回転することではじき飛ばされ、コイルエンド2
2,23の方へ進入するのを防止して回転子コイル2を
保護している。なお、整流子5側の突出端部41は、図
示していないブラシと干渉してしまわない程度の長さと
することが必要である。
【0016】図2の実施形態では、前記ウェッジ4の冷
却ファン7側の突出端部41を回転子コイル2の外面に
沿って、先端が回転軸6の方に向かうように湾曲させて
いる。さらに、図3の実施の形態では、整流子5側の突
出端部41も同様にコイル2の外面に沿って、先端が回
転軸6に向かうよう湾曲させている。突出端部41を湾
曲させることで回転子コイル2の外周方向からの粉塵の
進入だけでなくコイルエンド22,23の正面からの粉
塵の進入を防止することができる。特に、冷却ファン7
側の突出端部41を湾曲させれば図6に示すように冷却
ファン7からのはね返りによる粉塵からも効果的にコイ
ルエンド23を保護することができる。
【0017】図4の実施形態では、冷却ファン7側の前
記ウェッジ4の突出端部41を内側に折り返している。
この場合、防塵効果を高めるために、折り曲げ部分がコ
イルエンド23より冷却ファン7側に突出するよう装着
することが望ましい。図5の実施形態では、整流子5側
の突出端部41についても同様に内側に折り返してい
る。この場合も整流子5側の突出端部41の突出長さは
図示していないブラシと干渉しない長さとするよう注意
する必要がある。
【0018】図4,5の実施形態のようにウェッジ4の
端部を折り返すことにより回転子コイル2の露出してい
る面積を小さくすることができ、より効果的に粉塵の進
入を防止することができる。これらの実施形態でも、図
7に示すように冷却ファン7側の突出端部41を内側に
折り返すことで、冷却ファン7からのはね返りによる粉
塵から、効果的にコイルエンド23を保護することがで
きる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、従来より使用している飛散防止用のウェッジの両端
を突出させるといった極めて簡単な構造の機構で回転子
コイルの端部、つまりコイルエンドを粉塵から保護する
ことが可能となる。また、本発明は、コイルエンドを保
護するために別途部品を設けているわけではないので、
製造工程を増やすこと無く極めて低コストで有効な機構
を設けることが可能である。
【0020】請求項2の発明では、前述のウェッジの突
出端部を回転子コイルの形状にそって湾曲させるような
極めて簡単な構造で更にコイルエンドを効果的に粉塵か
ら保護することができる。
【0021】請求項3の発明ではウェッジの突出端部を
内画に折り返しているので、粉塵がコイルエンドに接触
することをより効果的に防止することが可能である。
【0022】請求項2乃至3の発明も部品を別途設ける
わけではないので、製造工程の大幅な変更をすること無
く、かつ、コストアップもさせないで、回転子コイルの
損傷を防止することが可能となる。
【0023】また、請求項1乃至3の発明では、別部品
を接着剤等で接着しているわけではなく、ウェッジの突
出端部はコイルエンドに密着していないので、放熱性が
損なわれることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る回転子を示す一部端面
側面図。
【図2】図1の実施形態とは別の実施形態に係る回転子
を示す一部断面側面図。
【図3】図2の実施例とは別の実施例に係る回転子を示
す一部断面側面図。
【図4】図1,2,3の実施形態とは別の実施形態に係
る回転子を示す斜視図。
【図5】図5の実施例とは別の実施例に係る回転子を示
す斜視図。
【図6】図2,3の実施例による発明の効果を表す回転
子の後部の一部断面側面図。
【図7】図4,5の実施例による発明の効果を表す回転
子の後部の断面図。
【図8】従来の電動工具の回転子の実施形態を示す一部
断面側面図。
【図9】従来のコイルの構造を示す縦断面図。
【図10】従来のモータにおける気流及び粉塵の流れを
示すモータの側面図。
【符号の説明】
1 回転子 2 回転子コイル 3 電機子コア 4 ウェッジ 5 整流子 6 回転軸 7 冷却ファン 21 ワイヤ 22 コイルエンド(整流子側) 23 コイルエンド(冷却ファン側) 31 歯 41 突出端部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を中心に複数の歯が放射状に伸び
    る電機子コアと、前記電機子コアの歯間に形成されるス
    ロットの両端間にワイヤを軸方向に巻いて形成された回
    転子コイルと、前記回転子コイルの外周部を覆うように
    前記スロット間に装着されるコイル飛散防止用ウェッジ
    と、前記コイルを冷却するための冷却ファンとを備えた
    電動工具用回転子において、 前記ウェッジの少なくとも前記冷却ファン側の端部が前
    記コイルエンドより軸方向に突出していることを特徴と
    する電動工具用回転子コイルの損傷防止機構。
  2. 【請求項2】 前記ウェッジの突出端部が前記回転子コ
    イルの外面に沿って湾曲していることを特徴とする請求
    項1記載の電動工具用回転子コイルの損傷防止機構。
  3. 【請求項3】 前記ウェッジの突出端部を内側に折り返
    したことを特徴とする請求項1記載の電動工具用回転子
    コイルの損傷防止機構
JP24433297A 1997-09-09 1997-09-09 電動工具用回転子のコイル損傷防止機構 Pending JPH1189201A (ja)

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