JP2007028743A - 整流子モータ用回転子及びこれを備えた電動工具 - Google Patents

整流子モータ用回転子及びこれを備えた電動工具 Download PDF

Info

Publication number
JP2007028743A
JP2007028743A JP2005205040A JP2005205040A JP2007028743A JP 2007028743 A JP2007028743 A JP 2007028743A JP 2005205040 A JP2005205040 A JP 2005205040A JP 2005205040 A JP2005205040 A JP 2005205040A JP 2007028743 A JP2007028743 A JP 2007028743A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
coil
protective sheet
commutator
rotating shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005205040A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyoshi Yokota
伴義 横田
Tomoya Ikeda
知也 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Koki Co Ltd filed Critical Hitachi Koki Co Ltd
Priority to JP2005205040A priority Critical patent/JP2007028743A/ja
Priority to PCT/JP2006/314308 priority patent/WO2007007911A1/en
Publication of JP2007028743A publication Critical patent/JP2007028743A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/14Structural association with mechanical loads, e.g. with hand-held machine tools or fans
    • H02K7/145Hand-held machine tool
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25FCOMBINATION OR MULTI-PURPOSE TOOLS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; DETAILS OR COMPONENTS OF PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS NOT PARTICULARLY RELATED TO THE OPERATIONS PERFORMED AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B25F5/00Details or components of portable power-driven tools not particularly related to the operations performed and not otherwise provided for
    • B25F5/008Cooling means
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K13/00Structural associations of current collectors with motors or generators, e.g. brush mounting plates or connections to windings; Disposition of current collectors in motors or generators; Arrangements for improving commutation
    • H02K13/04Connections between commutator segments and windings
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/32Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation
    • H02K3/38Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation around winding heads, equalising connectors, or connections thereto

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Motor Or Generator Current Collectors (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Abstract

【課題】回転子コイルの温度上昇を招くことなく、粉塵の衝突や振動等によって生じる回転子コイルの損傷を簡便に防止することができる整流子モータ用回転子を提供すること。
【解決手段】回転軸14と、該回転軸14上に固着された回転子コア25と、該回転子コア25のスロット数の整数倍の整流子片を有する整流子28と、回転子コア25に巻回されて端部が整流子片に接続された回転子コイル27と、該回転子コイル27と回転軸14を電気絶縁するためのシャフトインシュレータ29a,29bと、を備え、回転子コイル27の回転子コア25より露出したコイルエンド部27aの一部を網目を有する伸縮性保護シート30で覆い、該保護シート30を樹脂の含浸・硬化によってコイルエンド部27aに固着して成る整流子モータ用回転子12において、保護シート30に、回転軸14又はシャフトインシュレータ29aに略平行に接する平行部30aを設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、防塵効果を高めた整流子モータ用回転子とこれを備えた電動工具に関するものである。
整流子モータを駆動源とする電動工具においては、回転子と共に回転する冷却ファンによって吸引される冷却風によって整流子モータが冷却されるが、冷却風と共に外部から侵入する粉塵が回転子コアより露出したコイルエンド部に衝突し、回転子コイルの摩耗延ては断線に至り、電動工具の耐久性の低下を招くという問題がある。
そこで、図5に示すように、回転子コイル127の回転子コア125より露出したコイルエンド部127aの一部又は全面を網目を有する帯状の伸縮性保護シート130で覆い、その覆った部分をワニス等で固定することによって回転子コイル125を保護する提案がなされている(特許文献1参照)。
ここで、上記保護シート130の片面には接着剤が塗布されており、回転軸114に対してほぼ円錐状を成すコイルエンド部127aの形状に合わせて保護シート130を伸縮させ、該保護シート130をその接着剤塗布面をコイルエンド部127a側に向けて該コイルエンド部127aに円周方向に巻き付けて仮止めすることが行われている。尚、図5において、128は整流子である。
特開2004−201366号公報
しかしながら、回転子コイル127の円錐状を成すコイルエンド部127a外周の円周の長さは回転子コア125側から離れた位置ほど小さくなる。前記保護シート130は円錐状のコイルエンド部127aの一部又は全面のみに取り付けられるため、該保護シート130の回転軸114に近い側面の伸縮率は小さく、反対の側面の伸縮率は大きくなる。その結果、伸縮性保護シート130を伸縮させてコイルエンド部127aのみに巻き付けた状態では該保護シート130には伸縮を元に戻そうとする力が残るため、円周長さが小さい方へずれる力が働き、所定の位置に保護シート130を巻き付けた後、しばらくすると保護シート130の伸縮力によって該保護シート130が動いてしまい、その取付位置が所定の位置からずれてしまうという問題があった。この問題は伸縮させてコイルエンド部127aへ貼り付けた保護シート130の幅寸法に対して両側の伸縮率の差が大きいほど生じ易く、コイルエンド部127aの形状に合わせて保護シート130の幅を調整することで影響を少なくすることもできるが、保護シート130の種類が多くなるために管理面で取り扱いが困難である。
一般的に電動工具に用いられる遠心系の冷却ファン117は、図5に示すように、反整流子側のコイルエンド部127aの近傍に取り付けられており、図示しないが、冷却ファン117により生じる気流の吸引口は冷却ファン117の内径側に設けられているため、反整流子側のコイルエンド部127aは、吸引口に近く、冷却ファン117の回転により冷却風と共に吸引された粉塵がよりコイルエンド部127aに衝突し易い部分である。そのため、円錐形状に近い反整流子側のコイルエンド部127aを保護する保護シート130は、確実に取り付けられる必要があり、保護シート130がずれている場合は選別し修正しなければならず、作業性が著しく低下する。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、回転子コイルの温度上昇を招くことなく、粉塵の衝突や振動等によって生じる回転子コイルの損傷を簡便に防止することができる整流子モータ用回転子とこれを備えた電動工具を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、回転可能に支持された回転軸と、該回転軸上に固着された回転子コアと、該回転子コアのスロット数の整数倍の整流子片を有する整流子と、前記回転子コアに巻回されて端部が前記整流子片に接続された回転子コイルと、該回転子コイルと前記回転軸を電気絶縁するためのシャフトインシュレータと、を備え、前記回転子コイルの前記回転子コアより露出したコイルエンド部の一部を網目を有する伸縮性保護シートで覆い、該保護シートを樹脂の含浸・硬化によってコイルエンド部に固着して成る整流子モータ用回転子において、
前記保護シートに、前記回転軸又はシャフトインシュレータに略平行に接する平行部を設けたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記保護シートは、片面に接着剤が塗布された帯状のテープであって、反整流子側のコイルエンド部より離れた位置の前記回転軸又は前記シャフトインシュレータの表面にコイルエンド部の円周径とほぼ同じ径寸法になるまで略平行に数回巻き付けられて平行部が形成されることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、回転可能に支持された回転軸と、該回転軸上に固着された回転子コアと、該回転子コアのスロット数の整数倍の整流子片を有する整流子と、前記回転子コアに巻回されて端部が前記整流子片に接続された回転子コイルと、該回転子コイルと前記回転軸を電気絶縁するためのシャフトインシュレータと、を備え、前記回転子コイルの前記回転子コアより露出したコイルエンド部の一部を網目を有する伸縮性保護シートで覆い、該保護シートを樹脂の含浸・硬化によってコイルエンド部に固着して成る回転子と、
前記回転子の外周に固設される固定子と、
を備える整流子モータと、
該整流子モータを収納するとともに、吸気口と排気口が形成されたハウジングと、
前記回転子の回転軸に固着された冷却ファンと、
を備え、前記回転子コイルの前記回転子コアより露出したコイルエンド部の一部を網目を有する伸縮性保護シートで覆い、該保護シートを樹脂の含浸・硬化によってコイルエンド部に固着して成る電動工具において、
前記保護シートに、前記回転子の回転軸又はシャフトインシュレータに略平行に接する平行部を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、保護シートが回転子コイルの冷却に影響を及ぼさない回転軸又はシャフトインシュレータに略平行に巻回した平行部を有するため、回転子コイルの円錐形状を成す反整流子側のコイルエンド部の表面を覆う保護シートにコイルエンド部の円周径が小さくなる方向へずれる力が作用しても、回転軸又はシャフトインシュレータに略平行に巻回して成る保護シートの平行部が保護シート全体を支持するために該保護シートがずれることなくコイルエンド部表面に確実に固定される。このため、保護シートを管理する工程を省略することができ、作業性が改善されて生産性が向上するとともに、回転子コイルの温度上昇を招くことなく、粉塵の衝突や振動等によって生じる回転子コイルの損傷を保護シートによって簡便に防止することができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
先ず、本発明に係る電動工具の一形態としての携帯用電気グラインダの構成を図1に基づいて説明する。
図1は携帯用電気グラインダ1の断面図であり、該携帯用電気グラインダ1は、略円筒状のハウジング2の内部に駆動源としての整流子モータ3を備えており、ハウジング2の一端(先端)には減速機構を構成するベベルギヤ4,5を内蔵した減速カバー6が取り付けられ、ハウジング2の他端(後端)にはスイッチ8を内蔵した略円筒状のテールカバー9が取り付けられている。尚、テールカバー9には複数の吸気口10が形成されており、減速カバー6には複数の排気口11(図1には1つのみ図示)が形成されている。
ここで、前記整流子モータ3は、回転可能な回転子12と、該回転子12の周囲に不図示のリブを介して固設された円筒状の固定子13とで構成されており、回転子12の中心部を貫通する水平な回転軸14の軸方向の一端(前端)はベアリング15を介して減速カバー6に回転可能に支持され、他端(後端)はベアリング16を介してハウジング2に回転可能に支持されている。そして、回転軸14の前記ベアリング15から前方へ突出する前端部には小径の前記ベベルギヤ4が結着されている。又、回転軸14の前端部であって、前記ベアリング15の後方の部位には遠心型の冷却ファン17が圧入によって結着されている。
他方、前記減速カバー6の内部には、出力軸18がその上部と中間部をベアリング19,20によって回転自在に支持されて垂直に配されており、この出力軸18の中間部には、前記ベベルギヤ4に噛合する大径のベベルギヤ5が結着されている。又、出力軸18の減速カバー6から下方へ突出する下端部には円板状の先端砥石21が着脱可能に取り付けられている。
而して、以上の構成を有する携帯用電気グラインダ1を用いて研削作業を行う場合、該携帯用電気グラインダ1を把持してスイッチ8をONすれば、整流子モータ3に通電されて該整流子モータ3が駆動され、その回転子12が所定の速度で回転駆動される。すると、回転子12の回転軸14も同速度で回転し、その回転は、減速機構を構成するベベルギヤ4,5によって減速されるとともに、方向が直角に変換されて駆動軸18に伝達され、該駆動軸18とこれに取り付けられた先端砥石21が所定の速度で回転駆動され、この先端砥石21によって所望の研削作業がなされる。
又、回転軸14と共に冷却ファン17も同速度で回転駆動され、この冷却ファン17の回転によって冷却風がテールカバー9に開口する吸気口10からテールカバー9内に吸引され、テールカバー9内に吸引された冷却風は、図1に矢印にて示すように、ハウジング2に軸方向に貫設された複数の通気口22(図1には1つのみ図示)を通ってハウジング2内に流入し、整流子モータ3の回転子12と固定子13の間の円筒状空間及びハウジング2と固定子13の間の円筒状空間を通過し、その過程で整流子モータ3を冷却する。
そして、整流子モータ3を冷却して温度が高くなった冷却風は、冷却ファン17によって吸引されて昇圧された後、冷却ファン17の径方向外方へと排出され、プレート23に形成された複数の通気口24(図1には1つのみ図示)を通過して減速カバー6内へと流入した後、減速カバー6に開口する前記排気口11から大気中へと排出される。
次に、本発明に係る前記回転子12の構成の詳細を図2〜図4に基づいて説明する。
図2は回転子の半裁断面図、図3は図2のA部拡大詳細図、図4は保護シートの巻き付け要領を示す回転子の半裁断面図である。
本実施の形態に係る回転子12は、回転軸14に対して放射状に延びる複数(本実施の形態では12)の歯を有する回転子コア25と、該回転子コア25の歯と歯の間に形成される複数(本実施の形態では12)のスロット26と回転軸14に巻線ワイヤーを巻装して成る回転子コイル27と、スロット26の数の整数倍の整流子片を備えた整流子28を備えている。
ここで、前記回転子コイル27には、回転子コア25の軸方向両端部から軸方向外方へと露出するコイルエンド部27a,27b,27cが形成されており、その端部は前記整流子28に接続されている。又、回転軸14の前後の端部には、回転子コイル27と回転軸14の間を電気絶縁するためのスリーブ状のシャフトインシュレータ29a,29bが嵌着されている。尚、固定子13の巻線ワイヤーと回転子12の巻線ワイヤーは、整流子28に接している不図示のカーボンブラシを介して電気的に接続されており、スイッチ8をONすることによって両巻線ワイヤーに通電がなされ、回転子12と固定子13に発生する起磁力によって回転子12は所要の回転トルクを発生して所定の速度で回転する。
尚、本実施の形態に係る回転子12においては、回転子コア25は12のスロット26を備え、スロット26間ピッチ5で巻線ワイヤーを巻くためにスロット26間の角度は、
(5/12)×360°=150°
となり、巻線ワイヤー巻回時、スロット26間を渡す巻線ワイヤーの軌道上に回転軸14が干渉するため、これを避けるために巻線ワイヤーは回転軸14に巻き付くようにして各スロット26に巻回される。
又、回転子12の回転子コイル27においては、先に巻回されている巻線ワイヤーの上を次の巻線ワイヤーが覆うようにして各スロット26を円周方向に順番に巻回するため、そのコイルエンド部27aの形状は円錐状となる。特に、回転子コイル27の端部を整流子28に取り付けない反整流子側(冷却ファン17側)のコイルエンド部27aは、回転子コイル27からの引き出し線の部分が無いためにほぼ円錐形状となる。
ところで、前述のように冷却ファン17の回転によって冷却風がテールカバー9に開口する吸気口10からテールカバー9内に吸引されるが、このとき冷却風と共に粉塵Pが吸気口10からテールカバー9内に侵入する。そして、テールカバー9内に侵入した粉塵Pは、冷却風と共にハウジング2の通気口22を通ってハウジング2内に流入し、整流子モータ3の回転子12と固定子13の間の円筒状空間及びハウジング2と固定子13の間の円筒状空間を通過し、冷却ファン17によって吸引されて該冷却ファン17の径方向外方へと排出され、プレート23の通気口24を通過して減速カバー6内へと流入した後、減速カバー6に開口する排気口11から大気中へと排出される。このように粉塵Pも冷却風と共にハウジング2内を通過すると、この粉塵Pの一部は、冷却ファン17の羽根に弾かれて図3及び図4に示すコイルエンド部27a,27b,27cに繰り返し衝突するため、本実施の形態では、コイルエンド部27a,27bを保護シート30で保護する構成を採用している。
ここで、上記保護シート30は、薄膜で網目を有する幅W(図4参照)の帯状テープであって、伸縮性を有する絶縁性材料、例えばポリウレタン繊維等を含む織布で構成されており、少なくとも片方の面には接着剤が付着している。この保護シート30は、回転子コイル27の反整流子側のコイルエンド部27a,27b,27cに巻き付けられるが、その巻き始めの端部は、反整流子側のコイルエンド部27cより離れた位置の回転軸14又はシャフトインシュレータ29aの表面にコイルエンド16c部の円周径とほぼ同じ径寸法になるまで略平行に数回巻き付けられて平行部30aが形成される。或は保護シート307のコイルエンド側302の一部をコイルエンド部27cの一部に引っ掛けて巻回しながら固定する。
その後、連続して保護シート30を円錐形状のコイルエンド部27aの表面にスパイラル状に巻回して回転子コア25の端面より突き出したウェッジ31の端部にほぼ一致する位置まで巻回する。ここで、ウェッジ31は、回転子コア25の各スロット26を覆う部材であって、隣接するウェッジ31間の隙間にコイルエンド部27bが露出している。
回転子コイル27の円錐状のコイルエンド部27aに巻回した保護シート30は、幅Wの側面301,302の伸縮率の差が大きいほどずれ易いため、最も伸縮率の差が大きくなるコイルエンド部27cでは、先に平行に巻回した保護シート30の平行部30aがコイルエンド部27cの円周径以上になるために伸縮率の差が小さく抑えられ、この平行部30aにおいては元に戻そうとする力が小さくなるためにこの部分でのずれが生じなくなる。
又、保護シート30の平行部30aの一部がコイルエンド部27cに掛かるように該保護シート30を巻回した場合は、平行部30aに接している保護シート30の保持力の方が元に戻そうとする力より大きいため、該保護シート30に同様にずれが生じることがなく、更には保護シート30を巻回した分だけコイルエンド27cの円周半径も大きくなるために保護シート30の円錐部においても伸縮率が小さくなり、この部分での保護シート30のずれは生じなくなる。
更に、回転子12の回転子コイル27の冷却性能に影響を及ぼすコイルエンド部27bは、回転子コア25の端部よりも突出したウェッジ31により保護されるとともに、隣接するウェッジ31間に形成される隙間に露出しているため、回転子コイル27には高い放熱性が確保され、保護シート30によって回転子コイル27の冷却性が低下することがない。従って、本発明に係る回転子12においては、回転子コイル27の温度上昇を招くことなく、粉塵Pの衝突や振動等によって生じる回転子コイル27の損傷を簡便に防止することができる。
而して、以上のようにして反整流子側(冷却ファン17側)のコイルエンド部27a,27bが保護シート30によって覆われて仮止めされると、ワニス等の樹脂を保護シート30に含浸させた後に該樹脂を硬化させることによって、保護シート30がコイルエンド部27a,27bに固着されて保護層を形成する。尚、この場合、保護シート30によってコイルエンド部27a,27bを覆っても、整流子モータ3の運転中に回転子コイル27に発生する熱は保護シート30の網目から放出されるため、回転子コイル27の冷却が保護シート30によって阻害されることがない。
ところで、本実施の形態では、保護シート30の巻き始めを回転軸14又はシャフトインシュレータ29a寄りとしたが、平行部30aを形成できれば保護シート30のずれを防止する効果は同じであるため、作業によってはウェッジ31の端部側より保護シート30を巻き始めても良い。
又、本実施の形態では、回転子コイル27の反整流子側のコイルエンド部27a,27b,27cのみに保護シート30を巻き付ける構成を採用したが、整流子28側のコイルエンド部27aにも保護シート30を巻き付けてこの部分を粉塵Pの衝突等から保護するようにしても良い。
本発明に係る電動工具の一形態としての携帯用電気グラインダの断面図である。 本発明に係る整流子モータ用回転子の半裁断面図である。 図2のA部拡大詳細図である。 保護シートの巻き付け要領を示す回転子の半裁断面図である。 従来の整流子モータ用回転子の一例を示す半裁断面図である。
符号の説明
1 携帯用電気グラインダ(電動工具)
2 ハウジング
3 整流子モータ
4,5 ベベルギヤ
6 減速カバー
8 スイッチ
9 テールカバー
10 吸気口
11 排気口
12 回転子
13 固定子
14 回転軸
15,16 ベアリング
17 冷却ファン
18 出力軸
19,20 ベアリング
21 先端砥石
22 通気口
23 プレート
24 通気口
25 回転子コア
26 スロット
27 回転子コイル
27a〜27c コイルエンド部
28 整流子
29a,29b シャフトインシュレータ
30 保護シート
30a 平行部
31 ウェッジ
P 粉塵

Claims (3)

  1. 回転可能に支持された回転軸と、該回転軸上に固着された回転子コアと、該回転子コアのスロット数の整数倍の整流子片を有する整流子と、前記回転子コアに巻回されて端部が前記整流子片に接続された回転子コイルと、該回転子コイルと前記回転軸を電気絶縁するためのシャフトインシュレータと、を備え、前記回転子コイルの前記回転子コアより露出したコイルエンド部の一部を網目を有する伸縮性保護シートで覆い、該保護シートを樹脂の含浸・硬化によってコイルエンド部に固着して成る整流子モータ用回転子において、
    前記保護シートに、前記回転軸又はシャフトインシュレータに略平行に接する平行部を設けたことを特徴とする整流子モータ用回転子。
  2. 前記保護シートは、片面に接着剤が塗布された帯状のテープであって、反整流子側のコイルエンド部より離れた位置の前記回転軸又は前記シャフトインシュレータの表面にコイルエンド部の円周径とほぼ同じ径寸法になるまで略平行に数回巻き付けられて平行部が形成されることを特徴とする請求項1記載の整流子モータ用回転子。
  3. 回転可能に支持された回転軸と、該回転軸上に固着された回転子コアと、該回転子コアのスロット数の整数倍の整流子片を有する整流子と、前記回転子コアに巻回されて端部が前記整流子片に接続された回転子コイルと、該回転子コイルと前記回転軸を電気絶縁するためのシャフトインシュレータと、を備え、前記回転子コイルの前記回転子コアより露出したコイルエンド部の一部を網目を有する伸縮性保護シートで覆い、該保護シートを樹脂の含浸・硬化によってコイルエンド部に固着して成る回転子と、
    前記回転子の外周に固設される固定子と、
    を備える整流子モータと、
    該整流子モータを収納するとともに、吸気口と排気口が形成されたハウジングと、
    前記回転子の回転軸に固着された冷却ファンと、
    を備え、前記回転子コイルの前記回転子コアより露出したコイルエンド部の一部を網目を有する伸縮性保護シートで覆い、該保護シートを樹脂の含浸・硬化によってコイルエンド部に固着して成る電動工具において、
    前記保護シートに、前記回転子の回転軸又はシャフトインシュレータに略平行に接する平行部を設けたことを特徴とする電動工具。
JP2005205040A 2005-07-14 2005-07-14 整流子モータ用回転子及びこれを備えた電動工具 Withdrawn JP2007028743A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005205040A JP2007028743A (ja) 2005-07-14 2005-07-14 整流子モータ用回転子及びこれを備えた電動工具
PCT/JP2006/314308 WO2007007911A1 (en) 2005-07-14 2006-07-13 A rotator for a commutator motor and an electric tool having the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005205040A JP2007028743A (ja) 2005-07-14 2005-07-14 整流子モータ用回転子及びこれを備えた電動工具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007028743A true JP2007028743A (ja) 2007-02-01

Family

ID=36999950

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005205040A Withdrawn JP2007028743A (ja) 2005-07-14 2005-07-14 整流子モータ用回転子及びこれを備えた電動工具

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2007028743A (ja)
WO (1) WO2007007911A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8508084B2 (en) * 2008-06-26 2013-08-13 Techtronic Power Tools Technology Limited Power tool including hybrid electric motor design
CN103762768B (zh) * 2014-01-21 2016-09-28 深圳市大疆创新科技有限公司 电机
CN107196438A (zh) * 2017-07-21 2017-09-22 佛山市威灵洗涤电机制造有限公司 串激电机的端部绝缘体、串激电机以及洗衣机

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE9007029U1 (de) * 1990-06-23 1991-10-24 Robert Bosch Gmbh, 70469 Stuttgart Anker für schnellaufende, in abrasivstaubhaltiger Luft zwangsbelüftete Elektromotoren
JP3373695B2 (ja) * 1995-05-24 2003-02-04 株式会社マキタ 電動工具用モータの回転子
GB2323717B (en) * 1997-02-27 1999-06-02 Bosch Gmbh Robert A hand tool machine
JPH1146472A (ja) * 1997-07-28 1999-02-16 Mabuchi Motor Co Ltd 小型モータ

Also Published As

Publication number Publication date
WO2007007911A1 (en) 2007-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8338994B2 (en) Power tool
US8593022B2 (en) Electric motor with heat dissipation structure
JP4187606B2 (ja) 電動機
JP2006289571A (ja) 電動工具
JP6504754B6 (ja) 電動送風機およびそれを用いた電気掃除機
EP2527098B1 (en) Electric power tool
EP2595287B1 (en) Cooling structure for brushless motor
JP6207870B2 (ja) ファンモータ
CN106160382B (zh) 用于车辆的旋转电机
JP2009144569A (ja) 多重反転軸流ファン
JP4407158B2 (ja) 携帯用電動工具
US8398378B2 (en) Tangential drive module assembly and method of assembly for airflow induction
KR20150144294A (ko) 히트 싱크를 갖는 회전자
JP2007028743A (ja) 整流子モータ用回転子及びこれを備えた電動工具
JP4635563B2 (ja) 電動送風機
JP2018007487A (ja) 回転機
JP4720963B2 (ja) 軸流ファンモータ
JP2010114990A (ja) 電動機
JP2010017056A (ja) 電動工具
JP4533016B2 (ja) 電動工具及び電動工具用固定子
WO2011039974A2 (en) Electric motor and working machine comprising the same
JP6635994B2 (ja) 送風装置
JPH1189201A (ja) 電動工具用回転子のコイル損傷防止機構
JP2019088190A (ja) 電動送風機およびそれを用いた電気掃除機
JP2004201366A (ja) 整流子モータ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20081007