JP3373695B2 - 電動工具用モータの回転子 - Google Patents

電動工具用モータの回転子

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動工具用モータの回
転子に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、図5(A)に示す様に、回転軸101に対して放射
状に伸びる複数の歯103aを有するコア103の歯同
士の間に形成されるスロット105を一端から他端へと
通過させ、さらに回転軸101にも巻き掛けつつ他のス
ロットへとワイヤWを巻回してコイル部107を形成
し、同図(B)に示す様に、スロット105の外側を覆
う様にウェッジ部材109を装着し、さらに、コイル部
107のコア端よりも露出している部分107a,10
7bをワニス等の樹脂を含浸させて固めた電動工具用モ
ータの回転子100が知られている。
【0003】こうした回転子100は、同図(B)に示
す様に、グラインダなどの工具に装着され、高速にて回
転される。このため、回転軸101には冷却用のファン
111が装着され、図示矢印の様に気流を形成して回転
子100の放熱を行っている。
【0004】ところが、この気流に乗って、グラインダ
によって発生した粉塵等も侵入し、ワイヤWに衝突して
これを損傷させる場合があった。そこで、本発明は、こ
うした粉塵等の衝突によるワイヤの損傷を防止すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記目的
を達成するためになされた本発明の電動工具用モータの
回転子は、回転軸に対して放射状に伸びる複数の歯を有
するコアの歯同士の間に形成されるスロットを一端から
他端へと通過させ、さらに前記回転軸にも巻き掛けつつ
他のスロットへとワイヤを巻回してコイル部を形成し、
前記スロットの外側を覆う様にウェッジ部材を装着し、
さらに、コイル部にワニス等の樹脂を含浸させて固めた
電動工具用モータの回転子において、ワニス等の樹脂を
含浸することのできるフェルトで形成され、回転子軸線
方向の複数のリブと、各リブの端を連結する帯部とを有
するリブ付帯状部材を、前記コアの端よりも露出してい
るコイル部に巻き付けた上で前記樹脂を含浸させること
によって、コイル部に固着したことを特徴とする。
【0006】この回転子によれば、帯状部材の帯部によ
って、コアより露出するコイルのコア寄りの部分を一周
するリングが形成される。また、リブの部分によって、
このリングから軸方向に伸びるフィンが形成される。そ
して、これらリング及びフィンは樹脂含浸によってしっ
かりとコイル部に固着される。帯状部材自身が樹脂を含
浸することができるので、これら帯状部材が巻き付けら
れた上から樹脂含浸処理を行ったとしてもその裏面にも
樹脂が含浸され、ワイヤ同士の固着に支障を来さない。
【0007】こうして形成されたフィンが、侵入して来
る粉塵を弾き飛ばし、コイル部に衝突させないように作
用する。また、こうした粉塵が最も強く衝突するコア寄
りの部分にはリングが形成されているので、粉塵が直接
ワイヤに衝突するのを防止している。これらフィン及び
リングの作用により、ワイヤが粉塵によって損傷される
のを防止することができる。一方、こうした帯状部材で
表面を覆うけれども、リブとリブの間には空間があるの
で、コイル部からの放熱を妨げることもない。
【0008】この帯状部材は、特に、冷却気流の上流側
のコア露出部に取り付けるのがよいが、反対の下流側に
も取り付けてもよい。下流側には、従来技術について説
明した様に、冷却ファンが設けられていることが多く、
このファンに衝突して跳ね返った粉塵が下流側のコア露
出部に衝突して損傷を与える場合もあるからである。
【0009】そして特に、本発明では、リブ付帯状部材
をフェルトで形成している。フェルトは樹脂の含浸性が
高く、しかも樹脂を含浸して固化したときに十分な強度
を有する様になるからである。また、ワニス含浸では1
50度前後の温度で含浸処理をするけれども、フェルト
はこの程度の熱が加わっても損傷を受けないからであ
る。
【0010】また、上記目的を達成するためになされた
本発明の他の電動工具用モータの回転子は、回転軸に対
して放射状に伸びる複数の歯を有するコアの歯同士の間
に形成されるスロットを一端から他端へと通過させ、さ
らに前記回転軸にも巻き掛けつつ他のスロットへとワイ
ヤを巻回してコイル部を形成し、前記スロットの外側を
覆う様にウェッジ部材を装着し、さらに、コイル部にワ
ニス等の樹脂を含浸させて固めた電動工具用モータの回
転子において、前記コアの端よりも露出しているコイル
部に、前記樹脂含浸処理によって形崩れしないチクソ性
を有する接着材料を、コイル部に対してジグザグ状にコ
ア側と回転軸側との間を行ったり来たりしつつ一周する
ように、部分的に付着させたことを特徴とする。
【0011】この回転子によれば、部分的に付着したチ
クソ性接着材料によって当該部分のワイヤへの粉塵の直
接の衝突を避けることでその損傷を防止する。また、チ
クソ性を有するので、ある程度以上盛り上がった状態と
することができ、これによって粉塵を弾き飛ばす作用も
発揮する。そして特に、この電動工具用モータの回転子
では、前記チクソ性接着材料を、コイル部に対してジグ
ザグ状にコア側と回転軸側との間を行ったり来たりしつ
つ一周するように付着しているため、最初に説明した帯
状部材のリブと同様の作用を呈することもできる。
お、ここでいうチクソ性とは、チキソトロピーと同一又
は類似の性質をいう。チキソトロピーとは、岩波理化学
辞典第3版によれば、「単にかきまぜたり振りまぜたり
することによってゲルが流動性のゾルに変わり、これを
放置しておくとふたたびゲルにもどる性質で、揺変性」
ともいう。
【0012】この電動工具用モータの回転子において
記チクソ性接着材料を、コアより露出するコイル部の
コア寄りの部分を一周するように付着してやると、最初
に説明した帯状部材のリングと同様の作用を呈すること
もできる。なお、耐熱性のあるチクソ性接着材料の例と
しては、エポキシ樹脂をあげることができる。
【0013】このチクソ性接着材料を用いる回転子は、
例えば、ノズルからチクソ性接着材料を吐出するように
するとよい。そして、コイル部に付着させた後でワニス
等の含浸処理を行えばよい。このとき、このノズルをモ
ータの回転軸方向に所定幅で移動させ、回転子の方を一
定速度で回転させてやれば、上記のジグザグ状の盛り上
がりを形成することができる。また、ノズルを軸方向に
移動させて一旦停止させるようにすれば、パルスの様な
ジグザグ模様を描くこともできる。そして、ノズルを停
止させたままで回転子を回転させてやれば、リング状に
チクソ性接着材料を付着させることもできる。
【0014】この様に、このチクソ性接着材料を用いる
構成は、ノズルからの吐出によって簡単に処理すること
ができ、非常に簡単に製造することができる点で、最初
に説明した帯状部材を巻き付ける構成よりも大量生産に
も向いており、この点で有利な効果を有しているといえ
る。
【0015】次に、本発明のさらに他の電動工具用モー
タの回転子について説明すると、それは、回転軸に対し
て放射状に伸びる複数の歯を有するコアの歯同士の間に
形成されるスロットを一端から他端へと通過させ、さら
に前記回転軸にも巻き掛けつつ他のスロットへとワイヤ
を巻回してコイル部を形成し、前記スロットの外側を覆
う様にウェッジ部材を装着し、さらに、コイル部にワニ
ス等の樹脂を含浸させて固めた電動工具用モータの回転
子において、前記ウェッジ部材の上から、回転軸に巻き
掛からないような小さいピッチと、回転軸に巻き掛かる
様な大きいピッチのそれぞれにてスロット間に糸を巻き
付け、該糸も前記樹脂含浸処理によってコイル部に固定
したことを特徴とする。
【0016】この回転子の場合には、コイル部に巻き付
けられ、含浸処理によって固定された糸が、ここまで説
明してきた帯状部材やチクソ性接着材料と同様の作用を
奏する。特に、大きいピッチで巻き付けられた部分は、
フィンとして作用することができ、粉塵を弾き飛ばすこ
とによってワイヤの損傷を防止する作用を発揮する。ま
た、小さいピッチで巻き付けられた部分は、コイル部の
コア寄りの部分を覆うものとして作用する。
【0017】以上説明した様に、本発明の各回転子によ
れば、いずれも、粉塵の発生の予想される電動工具に使
用されたとき、冷却ファンによる気流に乗って侵入する
粉塵によるワイヤの損傷を防止し、モータの性能を長く
安定的に維持することができる。
【0018】また、いずれも、専用の部品を装着すると
いったやり方ではないので、色々な大きさの回転子に適
用するに当たって、簡便である。特に、チクソ性接着材
料を用いる構成は、大量生産という観点では非常に有利
と考えられる。もちろん、糸を巻き付ける構成も、既に
ワイヤ巻き付け機等が存在する訳であるから、これらを
流用等することによって、大量生産ラインで実施するこ
とは簡単と考えられる。
【0019】
【実施例】次に、実施例について説明する。第1実施例
のグラインダ用のモータ回転子10を図1に示す。この
モータ回転子10は、回転軸11に対して放射状に伸び
る16個の歯13aを有するコア13と、このコア13
の歯13a同士の間に形成されるスロットにワイヤを巻
回して形成したコイル部17と、スロットの外側を覆う
様に打ち込まれるウェッジ部材19とを備えている点で
は、従来品と同様である。しかし、コイル部17のコア
端よりも露出している部分17a,17bをワニスを含
浸させて固める前に、図1(A)の様なフェルト製の帯
状部材21,23を当該露出部分17a,17bに巻き
付けておく点に特徴がある。
【0020】このフェルト製の帯状部材21,23は、
それぞれ、厚さ2mm程度のフェルトシートから切り出
されたものであり、一方が短いリボン状のもの(以下、
単独ではリボン部材21という。)となっており、他方
が、複数のリブ23aと各リブ23aの一端を連結する
帯部23bとを有するもの(以下、単独ではリブ付帯状
部材23という。)となっている。リブ付帯状部材23
の帯部23bは、コイル部17のコア寄りの太い部分を
一周することのできる長さとしてある。また、リボン部
材21はコイル部17の露出端の周囲を一周できる長さ
としてある。これら帯状部材21,23をコイルの露出
部17a,17bへ装着するに当たっては、図1(B)
に示す様に、まず、リブ付帯状部材23の帯部23bを
コイル部17のコア寄りの部分を取り巻く様に巻き付け
る。そして、各リブ23aを回転軸11に対して放射状
となるようにコイル部17へ押し当て、その自由端を押
さえる様にリボン部材21を巻き付ける。なお、このと
き、各帯状部材21,23には、接着剤等を塗ってお
き、軽く仮止めできるようにしておくとよい。
【0021】こうして帯状部材21,23をコイル部1
7の露出部分17a,17bに装着した上で、これら露
出部分17a,17bに対してワニスの含浸処理を施
す。ワニスは、帯状部材21,23にも含浸し、これら
をコイル部17a,17bにしかりと接着させる。ま
た、ワニスが乾くことによって、帯状部材21,23が
固まり、プラスチックスの様な強度を備える様になる。
こうして出来上がった状態を図1(C)に示す。
【0022】この第1実施例のモータ回転子10によれ
ば、各リブ23aがフィンとして機能し、粉塵が冷却フ
ァン25により発生する気流に乗って侵入してきたら、
それを弾き飛ばす役割を果たす。また、帯部23bは特
に粉塵の衝突し易いコア寄りの部分を覆うことで、粉塵
が直接衝突することによるコイルの損傷を防止してい
る。なお、冷却ファン25側については、冷却ファン2
5に当たって跳ね返ってきた粉塵を弾き飛ばして、コイ
ルの損傷を防止している。
【0023】なお、この実施例では帯状部材21,23
が別体になっているが、これらを一体にしたもの(ハジ
ゴ状のもの)を巻き付ける様にしておいてもよい。その
場合には、コイル部17への仮止め(貼り付け)作業が
楽となる。次に、第2実施例のグラインダ用のモータ回
転子30を図2に示す。
【0024】このモータ回転子30は、図2(B)に示
す様に、コア13よりも露出したコイル部分17a,1
7bに、エポキシ樹脂にて高さ2mm程度に盛り上げら
れたジグザグ模様31が描かれたものである。そして、
この上からワニス含浸処理が施されている。
【0025】このモータ回転子30は、図2(A)に示
す様に、エポキシ樹脂の吐出用ノズル33を図示矢印の
如くコア13と整流子27の間を行ったり来たりするよ
うに往復動させると共に、回転軸11を回転させながら
エポキシ樹脂を吐出して上記のジグザグ模様31を描く
ものである。
【0026】こうして描かれたジグザグ模様31は、エ
ポキシ樹脂の接着力によってコイルの露出部分17a,
17bにしっかりと固定される。そして、このジグザグ
模様31が固まったら、その上からワニス含浸処理を施
す。これによって、コイル部17に対してさらにしっか
りと固定される。なお、エポキシ樹脂は、ワニス含浸処
理の温度(約150℃)程度では十分なチクソ性を有
し、形崩れしない。よって、高さ2mm程度に盛り上が
ったままであり、第1実施例と同様にフィンとして機能
する。よって、冷却ファン25の気流に乗って侵入する
粉塵をこのジグザグ模様31が弾き飛ばしてコイル部1
7a,17bを損傷から保護することになる。
【0027】なお、図3(A),(B)に示す様に、ジ
グザグ模様31を描いた後で、さらに、ノズル33をコ
ア寄り位置で停止させたまま回転軸11を回転させてリ
ング模様35をも形成するようにしてやれば、第1実施
例におけるリブ付帯状部材23の帯部23bと同様に粉
塵の衝突し易いコア寄りの部分の補強効果を発揮させる
こともできる。
【0028】次に、第3実施例のグラインダ用のモータ
回転子40を図4に示す。このモータ回転子40は、図
4(C)に示す様に、コア13よりも露出したコイル部
分17a,17bに、麻糸41を巻き付けた上からワニ
ス含浸処理が施されている。ワニスは、麻糸41に含浸
すると共に、麻糸41及びワイヤの間にも含浸し、これ
らを一体に固化する。なお、図4(C)では、麻糸41
が巻き付けられた状態を分かり易くするため、コイル部
のワイヤを省略して記載してある。
【0029】この麻糸41は、図4(A)に示す様に、
ウェッジ部材19の上から、回転軸11に巻き掛かから
ないような小さいピッチ(4個の歯を取り巻く様な間
隔)でスロット間に巻き付けた後、同図(B)に示す様
に、回転軸11に巻き掛かる様な大きいピッチ(12個
の歯を取り巻く様な間隔)でスロット間に糸を巻き付け
てある。
【0030】最初の小さいピッチの巻き付けによって、
コイル部17a,17bのコア寄りの部分が麻糸41で
密に覆われる。この結果、第1実施例の帯部23bと同
様の効果を発揮する。また、大きいピッチの巻き付けに
よって、コア13側と両端側とを結ぶラインも形成さ
れ、これらが第1実施例のリブ23aや第2実施例のジ
グザグ模様31と同様に、粉塵を弾き飛ばすフィンの役
割を果たす。
【0031】なお、この実施例では、麻糸41はウェッ
ジ部材19の上から巻き付けるので、ワイヤ巻き付け空
間を減少することがない。また、麻糸41の巻き付けに
は、ワイヤを巻き付ける時に使用する巻線機を流用した
り、これに類似する装置を用いる様にすればよい。
【0032】以上説明した様に、各実施例は、いずれ
も、冷却ファンによる気流に乗って侵入する粉塵による
ワイヤの損傷を防止し、モータの性能を長く安定的に維
持することができる。以上、本発明の実施例を説明した
が、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、
例えばグラインダ以外に適用しても所期の目的を達成で
きることはもちろんであり、本発明の要旨を逸脱しない
限り種々なる態様に変形することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のモータ回転子の説明図である。
【図2】 第2実施例のモータ回転子の説明図である。
【図3】 第2実施例を変形したモータ回転子の説明図
である。
【図4】 第3実施例のモータ回転子の説明図である。
【図5】 従来のモータ回転子の説明図である。
【符号の説明】
10,30,40・・・モータ回転子、11・・・回転
軸、13・・・コア、13a・・・歯、17,17a,
17b・・・コイル部、19・・・ウェッジ部材、21
・・・リボン部材、23・・・リブ付帯状部材、23a
・・・リブ、23b・・・帯部、25・・・冷却ファ
ン、27・・・整流子、31・・・ジグザグ模様、33
・・・吐出用ノズル、35・・・リング模様、41・・
・麻糸。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 3/38 H02K 3/51 H02K 9/06 H02K 15/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に対して放射状に伸びる複数の歯
    を有するコアの歯同士の間に形成されるスロットを一端
    から他端へと通過させ、さらに前記回転軸にも巻き掛け
    つつ他のスロットへとワイヤを巻回してコイル部を形成
    し、前記スロットの外側を覆う様にウェッジ部材を装着
    し、さらに、コイル部にワニス等の樹脂を含浸させて固
    めた電動工具用モータの回転子において、 ワニス等の樹脂を含浸することのできるフェルトで形成
    され、回転子軸線方向の複数のリブと、各リブの端を連
    結する帯部とを有するリブ付帯状部材を、 前記コアの端よりも露出しているコイル部に巻き付けた
    上で前記樹脂を含浸させることによって、コイル部に固
    着したことを特徴とする電動工具用モータの回転子。
  2. 【請求項2】 回転軸に対して放射状に伸びる複数の歯
    を有するコアの歯同士の間に形成されるスロットを一端
    から他端へと通過させ、さらに前記回転軸にも巻き掛け
    つつ他のスロットへとワイヤを巻回してコイル部を形成
    し、前記スロットの外側を覆う様にウェッジ部材を装着
    し、さらに、コイル部にワニス等の樹脂を含浸させて固
    めた電動工具用モータの回転子において、 前記コアの端よりも露出しているコイル部に、前記樹脂
    含浸処理によって形崩れしないチクソ性を有する接着材
    料を、コイル部に対してジグザグ状にコア側と回転軸側
    との間を行ったり来たりしつつ一周するように、部分的
    に付着させたことを特徴とする電動工具用モータの回転
    子。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電動工具用モータの回転
    子において、前記チクソ性接着材料を、コアより露出す
    るコイル部のコア寄りの部分を一周するように付着する
    ことを特徴とする電動工具用モータの回転子。
  4. 【請求項4】 回転軸に対して放射状に伸びる複数の歯
    を有するコアの歯同士の間に形成されるスロットを一端
    から他端へと通過させ、さらに前記回転軸にも巻き掛け
    つつ他のスロットへとワイヤを巻回してコイル部を形成
    し、前記スロットの外側を覆う様にウェッジ部材を装着
    し、さらに、コイル部にワニス等の樹脂を含浸させて固
    めた電動工具用モータの回転子において、 前記ウェッジ部材の上から、回転軸に巻き掛からないよ
    うな小さいピッチと、回転軸に巻き掛かる様な大きいピ
    ッチのそれぞれにてスロット間に糸を巻き付け、該糸も
    前記樹脂含浸処理によってコイル部に固定した ことを特
    徴とする電動工具用モータの回転子。
JP12498795A 1995-05-24 1995-05-24 電動工具用モータの回転子 Expired - Lifetime JP3373695B2 (ja)

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DE19620840A DE19620840B4 (de) 1995-05-24 1996-05-23 Rotor für einen elektrischen Motor

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