JP2002330564A - 電動機 - Google Patents

電動機

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JP2002330564A
JP2002330564A JP2001136276A JP2001136276A JP2002330564A JP 2002330564 A JP2002330564 A JP 2002330564A JP 2001136276 A JP2001136276 A JP 2001136276A JP 2001136276 A JP2001136276 A JP 2001136276A JP 2002330564 A JP2002330564 A JP 2002330564A
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JP
Japan
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armature
wedge
slot
core
electric motor
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JP2001136276A
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English (en)
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Masaki Sasao
雅規 笹尾
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型軽量化された電動機を提供する。 【解決手段】 電機子のコアは珪素鋼板等を打ち抜き加
工したものを積層して形成される。12は電機子の周囲
に等間隔に設けられたスロットであり、巻回された巻線
が挿入される。13はコアのティース部であり、その先
端部に凹部が形成されている。14は合成紙等の熱膨張
率の比較的小さいもので形成された絶縁材でなるウエッ
ジである。15はスロットの内面に配置されたインシュ
レータ、16は電機子の軸である。軸側へ湾曲した円弧
状の絶縁材のウエッジ14を凹部17に挿入して配置さ
れる。これにより、スロット12内に挿入された電機子
巻線を押圧するようにして、スロット12から電機子巻
線が遠心力により飛び出すのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動機に関し、特に
電動機とファンを有する電動送風機用の電動機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図5は一般の電動送風機の部分断面図を
示し、中心より上半分は垂直断面を、下半分は水平断面
を展開している。図において、送風部1は、前方よりフ
ァンカバー2、ファン3及びディフューザ4から構成さ
れる。電動機部5は、界磁鉄心8、電機子9及び整流子
10、ブラシ11等を囲むモータハウジング6と、該モ
ータハウジング6の送風部側にエンドブラケット7が設
けられて構成されている。そして送風部1と電動機部5
とを一体として電動送風機を構成する。
【0003】以上の構成において、電動送風機の運転は
電源からブラシ11、整流子10を介して電機子巻線に
電流が供給されることにより行なわれる。電動送風機の
運転に伴って電動送風機内部に吸引された空気の気流
(矢印)は、ファン3からディフューザ4を通りモータ
のエンドブラケット7の通風開口部からモータハウジン
グ6の内部に界磁鉄心8により形成された通気部を通
り、界磁鉄心8、電機子9及びブラシ11を冷却しなが
ら電動送風機の後部のハウジング開口部から排出され
る。
【0004】このようなタイプの電動送風機において、
一般に使用される、電動機の電機子9のコアの断面を図
3に示す。図において、コアは珪素鋼板等を打ち抜き加
工したものを積層して形成される。12は電機子の周囲
に等間隔に設けられたスロットであり、巻回された巻線
が挿入される。13はコアのティース部、14は絶縁材
でなるウエッジである。絶縁材14はコアの温度が摂氏
100度程度まで達することから、合成紙等の熱膨張率
の比較的小さいもので形成される。15はスロットの内
面に配置されたインシュレータ、16は電機子の軸であ
る。
【0005】図4にスロット12の一部の拡大図を示
す。図4(A)に示すように、スロット12内に、図4
(B)に示す、絶縁材でなるウエッジ14がスロット内
に配置されている。その形状は平板で、コアのスロット
12から電機子巻線が飛び出すのを防ぐ役割を果たして
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来例では、平板のウ
エッジがスロット内に全面的に配置されているため、ス
ロット断面積が小さくなり、電機子巻線の直径や巻数に
は限度があり、銅損を減らすには電機子巻線の直径を大
きくし巻線抵抗を減らす必要がある。そのため、電機子
の直径を大きくし、スロット面積を増やさなければなら
なくなり、電機子の直径を大きくすると、コアに使用さ
れる鉄の量が多くなり、鉄損及び重量が大きくなる等の
問題点があった。そこで本発明は、近年の、電気掃除機
の小型、軽量化の要望に十分答えるために、小型、軽量
化された電動機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る電動機は、ファンとファン
カバー及びディフューザからなる送風部と、電機子及び
界磁を囲ったモータハウジングからなる電動機部とを一
体とした電動送風機において、前記電機子のコアティー
ス先端部に凹部を設け、スロット内に挿入された巻線を
押圧するように、該凹部に軸方向へ湾曲した円弧状の絶
縁材のウエッジを挿入して電機子を形成した構成とす
る。
【0008】こうして、電機子コアティース先端部に凹
部を設け、そこにウエッジを配置することによってスロ
ット面積を確保でき、従来よりも線径の太い銅線を巻く
ことが可能となり、線径が太くなったことで巻線抵抗が
少なくなり銅損が減り、性能が向上する。また、従来と
同じ量の銅線で、電機子コアの直径を小さくすることが
でき、従来の仕事率性能と同等で、電動送風機の小型軽
量化を実現することができる。また、軸方向にウエッジ
を円弧状に反らすことによって、大きな遠心力に耐える
ことができ、同時に巻線と電機子コアの絶縁も行える。
【0009】本発明の請求項2に係る電動機は、ファン
とファンカバー及びディフューザからなる送風部と、電
機子及び界磁を囲ったモータハウジングからなる電動機
部とを一体とした電動送風機において、前記電機子のコ
アティース先端部にウエッジの円弧状の一部になるよう
な形状の凹部を設け、スロット内に挿入された巻線を押
圧するように、該凹部に軸方向へ湾曲した円弧状の絶縁
材のウエッジを挿入して電機子を形成した構成とする。
【0010】こうして、電機子のコアティース先端部に
ウエッジの円弧状の一部になるような形状の凹部を設け
ることにより、組立時に平板から円弧状に反らし、元の
平板に戻ろうとする力を利用することで、ウエッジの横
方向の寸法精度が悪くてもコアティースに対し突っ張る
ので、抜け落ちることがない。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1、図2
に基づいて以下に詳述する。図1は本発明の電動機の電
機子のコア断面図を示し、図2は本発明のスロットの一
部拡大図である。尚、図3で図4と同一物には同一の符
号を付している。
【0012】図1において、電機子のコアは珪素鋼板等
を打ち抜き加工したものを積層して形成される。12は
電機子の周囲に等間隔に設けられたスロットであり、巻
回された巻線が挿入される。13はコアのティース部で
あり、その先端部に凹部が形成されている。14は合成
紙等の熱膨張率の比較的小さいもので形成された絶縁材
でなるウエッジである。15はスロットの内面に配置さ
れたインシュレータ、16は電機子の軸である。
【0013】図2にスロット12の一部の拡大図を示
す。図2(A)に示すように、スロット12内に、図2
(B)に示す、軸側へ湾曲した円弧状の絶縁材のウエッ
ジ14を凹部17に挿入して配置される。このことによ
り、スロット12内に挿入された電機子巻線を押圧する
ようにして、スロット12から電機子巻線が遠心力によ
り飛び出すのを防ぐ役割を果たしている。
【0014】前記電機子のコアティース13の先端部に
形成される凹部17の形状は前記ウエッジの円弧状の一
部になるように形成することにより、平板のウエッジを
用意し、組立時に平板から円弧状に反らして凹部17に
挿入し、元の平板に戻ろうとする力を利用することで、
ウエッジの横方向の寸法精度が悪くてもコアティースに
対し突っ張るので、抜け落ちることを防止することがで
きる。
【0015】本発明の電動機は、上記したように、電機
掃除機に用いられる電動送風機に適用することにより、
電機掃除機を小型、軽量化することができることはもと
より、他の種々の装置用の電動機に適用することによっ
て、当該装置の小型、軽量化に寄与することは勿論のこ
とである。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明の電動機は、電機
子コアティース先端部に凹部を設け、そこにウエッジを
配置することによってスロット面積を確保した。これに
より、従来よりも線径の太い銅線を巻くことが可能とな
り、線径が太くなったことで巻線抵抗が少なくなり銅損
が減り、性能が向上する。また、従来と同じ量の銅線
で、電機子コアの直径を小さくすることができ、従来の
仕事率性能と同等で、電動機の小型軽量化を実現するこ
とができる。
【0017】また、軸方向にウエッジを円弧状に反らす
ことによって、大きな遠心力に耐えることができ、同時
に巻線と電機子コアの絶縁も行える。更に組立時に平板
から円弧状に反らし、元の平板に戻ろうとする力を利用
することで、ウエッジの横方向の寸法精度が悪くてもコ
アティースに対し突っ張るので、抜け落ちることがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電動機の電機子コア断面図。
【図2】本発明のスロットの一部拡大図。
【図3】従来の電動機の電機子コア断面図。
【図4】従来のスロットの一部拡大図。
【図5】電動送風機の部分断面図。
【符号の説明】
1 送風部 2 ファンカバー 3 ファン 4 ディフューザ 5 電動機部 6 モータハウジング 7 エンドブラケット 8 界磁鉄心 9 電機子 10 整流子 11 ブラシ 12 スロット 13 コアのティース部 14 ウエッジ 15 インシュレータ 16 電機子の軸 17 凹部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファンとファンカバー及びディフューザ
    からなる送風部と、電機子及び界磁を囲ったモータハウ
    ジングからなる電動機部とを一体とした電動送風機にお
    いて、前記電機子のコアティース先端部に凹部を設け、
    スロット内に挿入された巻線を押圧するように、該凹部
    に軸方向へ湾曲した円弧状の絶縁材のウエッジを挿入し
    て電機子を形成してなることを特徴とする電動機。
  2. 【請求項2】 前記電機子のコアティース先端部に形成
    される凹部の形状は前記ウエッジの円弧状の一部になる
    ように形成することを特徴とする請求項1記載の電動
    機。
JP2001136276A 2001-05-07 2001-05-07 電動機 Pending JP2002330564A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014165935A (ja) * 2013-02-21 2014-09-08 Toshiba Industrial Products & Systems Corp 電動機
CN106026474A (zh) * 2015-03-30 2016-10-12 现代自动车株式会社 具有绝缘构件的电动机单元
CN112106278A (zh) * 2018-05-22 2020-12-18 雷诺股份公司 用于同步电机的绕线转子的笼

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