JP2009270526A - 冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヨーク内部で発生した熱を効率良く放熱することができ、ヨーク内部を効率良く冷却することができる冷却装置を提供する。
【解決手段】冷却ファン5は、ヨークの円筒部を覆うように設けられた略有底筒状のファンボス40と、ファンボス40の円筒部42から径方向外側に向けて放射状に延出するファンブレード41とを備え、ファンボス40の内周面には、回転軸が連結されるボス部53と、ボス部53から径方向外側に向けて放射状に延出し、ファンボス40の内周面に沿って取り付けられるリブ52とが固定され、ボス部53とリブ52とが金属により構成されていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷却装置に関するものである。
従来から、自動車のラジエータ冷却用にDCブラシモータを用いたファンモータ(冷却装置)が用いられる場合がある。この種のファンモータは、モータの外周壁側に冷却ファンが取り付けられているものがある。この冷却ファンは、モータの前面を覆うように設けられた有底筒状のファンボスと、ファンボスの周壁から径方向外側に向けて放射状に延出するファンブレードとを備えている。この構成によれば、モータの回転に同期して冷却ファンが回転し、この冷却ファンの回転によりラジエータへ向けて空気流を生じさせることができる。
ところで、上述したファンモータにあっては、ファンモータ内部、例えばアーマチュアのコイル等で発生する熱の影響により、ブラシの摩耗や、モータ特性の低下等が生じるという問題がある。そのため、ファンモータ内部での発熱を抑え、ファンモータを十分に冷却することが必要となる。その一例として、モータに通風孔を設け、この通風孔からモータ内部に向けて外気を導入し、この外気によってファンボスとモータとの間に滞留する空気を取り去ってファンモータ内部の冷却を行う構成が知られている。
また、モータに向けて効率良く外気を導入するために、冷却ファンのファンボスの底面部に通気孔を形成するとともに、ファンボスに設けたリブにファンブレードと同様の送風方向へ空気流を生じさせる取付角を付与する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−207379号公報
しかしながら、上述の従来技術にあっては、ファンモータ内部を十分に冷却ができないという問題がある。つまり、従来では空気流のみでモータの冷却を行っていたが、これだけではファンモータ内部で発生した熱を効率良く冷却することができず、ファンモータ内部に熱が残存してしまう。
その結果、上述したようにブラシの摩耗や、モータ特性の低下等が生じるという問題がある。さらに、ファンモータ内部で発生した熱により、コイル表面に被覆された絶縁被膜が剥がれる虞があり、耐熱性の高い絶縁被膜を採用する必要があった。そのため、材料コストが増加するという問題がある。
これに対して、通気孔の内径を拡大してモータに向けて導入される外気の流量を増加させることも考えられる。しかしながら、通気孔の内径を拡大し過ぎると、ファンボス内に水等が浸入しやすくなってしまい、ファンボス内に浸入した水がファンモータ内部に浸入する虞がある。その結果、ファンモータ内部の電気的接続部が短絡してモータが故障する虞がある。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、モータ本体内部への水等の浸入を防いだ上で、冷却装置内部で発生した熱を効率良く放熱することができ、冷却装置内部を効率良く冷却することができる冷却装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、モータ本体と、該モータ本体の回転軸に連結され、前記モータ本体の回転に同期して回転自在に支持された冷却ファンとを備えた冷却装置において、前記冷却ファンは、前記モータ本体の前面を覆うように設けられた略有底筒状のファンボスと、該ファンボスの周壁から径方向外側に向けて放射状に延出するファンブレードとを備え、前記ファンボスの内周面には、前記回転軸が連結されるボス部と、該ボス部から放射状に延出し、前記ファンボスの内周面に取り付けられるリブとが固定され、前記ボス部とリブとが金属により構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、モータ本体内部、例えばアーマチュア等で発生した熱は、回転軸を伝ってファンボスのボス部へと伝達される。そして、ボス部に伝達された熱は、ボス部からリブを伝って冷却ファン外へ放熱される。これにより、モータ本体内部で発生した熱を効率良く冷却装置外へ放熱することができる。
特に、ファンボスに固定されたボス部とリブとが金属により構成されているため、回転軸と回転軸に連結されたボス部との間の熱の伝達効率が高い。これにより、モータ本体内部で発生した熱は、回転軸を伝わり効率良く冷却装置外へ放熱することができる。さらに、例えばボス部とリブとが樹脂等で構成されている場合に比べ熱伝導率が高いため、ボス部に伝わった熱を効率良く冷却ファン外へ放熱することができる。したがって、モータ本体内部への水等の浸入を防いだ上で、冷却装置内部を効率良く冷却することができる。
請求項2に記載した発明は、前記ボス部と前記リブとが一体形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、冷却ファンへの組み付け工数を削減することができる。
請求項3に記載した発明は、前記ファンボスの底部であって、隣接する前記リブ間には、前記回転軸の軸方向に貫通する通気孔が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、隣接するリブ間に通気孔が設けられているため、回転軸の軸方向に流れる外気が通気孔を通ってモータ本体に向けて導入される。そして、モータ本体内部から放熱された熱と外気との間で熱交換が行われ、冷却装置内部を効率良く冷却することができる。
請求項4に記載した発明は、前記リブは、前記回転軸の軸方向に対して傾斜して設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、リブを回転軸の軸方向に対して傾斜して設けることで、冷却ファンが回転することにより、隣接するリブ間を外気が流れやすくなり、通気孔を通過する外気の流れを促進させることができる。つまり、回転軸と平行にリブを設けた場合に比べて、外気がファンボス内へ導入される際に外気の流れに衝突が生まれず、損失を低減することができる。これにより、通気孔からモータ本体内部に向けて効率良く外気を導入することができる。したがって、冷却装置内部を効率良く冷却することができる。
請求項1〜4に記載した発明によれば、冷却装置内部を効率良く冷却することができるため、ブラシの摩耗や、モータ特性の低下を抑制することができる。さらに、モータ本体内部で発生した熱により、コイル表面に被覆された絶縁被膜が剥がれる虞もないため、コイルを被覆するための絶縁材料を、従来に比べ耐熱性の低い材料に置換することができ、材料コストを低減することができる。
さらに、請求項2に記載した発明によれば、ファンボス内への組み付け工数を削減することができるため、製造効率を向上させることができる。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において図1の左側を前側(一端側)、図1の右側を後側(他端側)とする。
図1に示すように、ファンモータ(冷却装置)Fは、自動車のラジエータを冷却するためのものであって、モータ(モータ本体)1と、このモータ1の回転軸20の先端に連結され、モータ1の回転に同期して回転自在に支持された冷却ファン5とを備えている。
モータ1は、インナーロータ型のブラシ付モータであって、有底筒状のヨーク2内にアーマチュア3が回転自在に支持されている。
ヨーク2は、円筒部10と底部11とが一体形成されたものであり、円筒部10の内周面10aには、周方向に分割された複数の瓦状の永久磁石4が等間隔に、かつ隣り合う永久磁石4の極性が互いに逆になるように固定されている。一方、円筒部10の外周面10bには、モータ1を固定するときに使用される取付片9が突設されている。
底部11の径方向中央部には、軸方向外側に向けて突出する軸受けハウジング12が形成されている。この軸受けハウジング12は、絞り加工等により底部11の径方向中央部を軸方向外側に折り曲げて形成されたものであり、軸方向における両端が開放されている。軸受けハウジング12の内側には、軸受け13が圧入されている。この軸受け13には、回転軸20の一端側が挿入され、回転自在に支持されている。
アーマチュア3は、回転軸20と、回転軸20の一端側に外嵌固定されたアーマチュアコア21と、回転軸20の他端側に外嵌固定されたコンミテータ(整流子)23とで構成されている。
アーマチュアコア21は、鉄心片を積層して製造され、回転軸20を中心にして放射状に延びる複数のティース24を有する。ティース24には、それぞれインシュレータ36が装着されており、そのインシュレータ36を介してアーマチュアコイル22が巻装されている。アーマチュアコイル22は、インシュレータ36を介してティース24に巻線27が複数回巻回されてなるものである。なお、巻線27は、銅線が絶縁被膜であるエナメルにより被膜された、いわゆるエナメル線である。
コンミテータ23は、回転軸20の他端側に外嵌固定された円柱形状のものであり、その表面には周方向に沿って導電材で形成された複数のセグメント25が配設されている。これらセグメント25は、露出した状態で回転軸20を中心に放射状に等間隔に配設され、隣接するセグメント25は互いに絶縁されている。各セグメント25のアーマチュアコア21側(一端側)の端部には、径方向外側に折り返す形で突設され先端が径方向内側に折り曲げられたライザ26が一体成形されている。ライザ26は、セグメント25にアーマチュアコイル22を接続させるためのものであって、アーマチュアコイル22から引き出された巻線27の巻き始め端と巻き終わり端とがそれぞれ掛け回わされ、ヒュージングにより固定されている。これにより、セグメント25とこれに対応するアーマチュアコイル22とが電気的に接続される。
円筒部10の開口端(他端側)には、これを閉塞するようにエンドブラケット17が設けられている。エンドブラケット17は、金属等からなる円板状のものであり、その径方向中央部には軸受けハウジング18が形成されている。この軸受けハウジング18は、径方向中央部において、絞り加工等によりエンドブラケット17を折り曲げて軸方向内側に突設させた後、再び軸方向外側に折り返されて形成されたものであり、径方向の中央部と外側とが区画されている。軸受けハウジング18内には、回転軸20の他端側を回転自在に支持する軸受け19が圧入されている。
エンドブラケット17のファンモータF取付状態における下部(図1における下部)には、径方向外側に張り出す張出部70が形成されている。そして、この張出部70とヨーク2の周縁との間の隙間は、通気孔71として形成されており、この通気孔71からヨーク2内に向けて外気Kが導入される。また、エンドブラケット17の前面側(一端側)には、ホルダステー30が設けられている。ホルダステー30は、樹脂等からなる円板状のものであり、その前面側には複数のブラシホルダ32が設けられている。ブラシホルダ32には、それぞれブラシ34がスプリング35を介して径方向に向けて付勢された状態で出没自在に内装されている。これらブラシ34の先端部は、スプリング35によって付勢されているためコンミテータ23のセグメント25に摺接している。
また、各ブラシ34は、図示しないピグテールを介して図示しないターミナルにそれぞれ接続されている。これらターミナルは、図示しないコネクタと電気的に接続されており、このコネクタを介して外部電源からブラシ34へ電流が供給されるようになっている。そして、ブラシ34に供給された電流が、ブラシ34からコンミテータ23へと供給されるようになっている。
一方、底部11の前面側であって、軸受けハウジング12の径方向外側には、軸受けハウジング12の周囲を軸方向外側(一端側)に折り曲げて形成された凹部15が形成されている。この凹部15内には、軸受けハウジング12の周囲を囲むようにウォータシールドリング16が設けられている。このウォータシールドリング16は、円筒状のものであり、凹部15内に嵌入される内輪部28と、内輪部28より内径が拡大された外輪部29と、外輪部29の先端に形成され、径方向外側に張り出すフランジ部37とを備えている。
また、凹部15の径方向外側には、周方向に沿って複数の通気孔33が形成されている。これら通気孔33は、底部11を切り起こして形成されたものであり、ヨーク2内に導入されたK1は、通気孔33を通ってヨーク外へ放出される。
ここで、図1〜4に示すように、モータ1の前面側には、これを覆うように冷却ファン5が設けられている。この冷却ファン5は、ヨーク2の外周面を前面から覆うように設けられた有底筒状のファンボス40と、ファンボス40の円筒部42から径方向外側に向けて放射状に延出する複数のファンブレード41とを備えている。
ファンボス40は、樹脂等からなる有底筒状のものであって、円筒部42と底部44とが一体形成されたものであり、円筒部42と底部44との間は、面取りが施された面取り部45として構成されている。円筒部42の外周面には、周方向に沿って複数(例えば、7枚)のファンブレード41が一体形成されている。また、底部44の外周部分には、周方向に沿って等間隔に通気孔39が形成されている。この貫通孔39は、ファンボス40の厚さ方向、つまり回転軸20の軸方向に沿って貫通しており、冷却ファン5外に流れる外気K(図1参照)をモータ1へ導入させるものである。
ファンボス40の底部44の径方向中央部には、ファンボス40内(軸方向内側)に向けて突出するボス部46(図1,2参照)が形成されている。ボス部46は、ファンボス40の底部44側(基端側)に形成された大径部60と、先端側に形成され大径部60より外径が縮小した小径部61とで構成されている。ボス部46の径方向中央部には、底部44の厚さ方向に貫通する貫通孔49が形成されている。また、ボス部46の径方向外側には、軸方向内側に向けて突出してボス部46の周囲を囲むようにウォータシールドリング部47(図3参照)が形成されている。さらに、ウォータシールドリング部47の径方向外側には、軸方向内側に向けて突出した環状リブ48が形成されている。
ここで、ファンボス40内には、金属フレーム50が固定されている。この金属フレーム50は、環状部51と、この環状部51から放射状に延出するリブ52とが一体形成されたものである。
環状部51は、上述したファンボス40のボス部46とウォータシールドリング部47とを覆うように外嵌固定されており、その径方向中央部にはファンボス40の貫通孔49と同径に形成された貫通孔43を有している。これら貫通孔49,43には、上述したモータ1の回転軸20の一端が挿通されている。そして、上述したファンボス40は、底部44とヨーク2との間に金属フレーム50の環状部51を挟んだ状態で、ボルト62によって回転軸20に締結固定されている。これにより、モータ1と冷却ファン5とが連結され、軸線回りに共回りするようになっている。
金属フレーム50の貫通孔43の径方向外側には、ファンボス40のボス部46に対応してボス部53が形成されている。このボス部53は、ファンボス40のボス部46を覆うように設けられており、その軸方向内側における端面が上述した軸受けハウジング12内における軸受け13の内輪側の端面に当接している。
さらに、ボス部53の径方向外側には、ファンボス40のウォータシールドリング部47に対応してウォータシールドリング部54が形成されている。このウォータシールドリング部54は、ファンボス40のウォータシールドリング部47を覆うように設けられている。具体的には、ウォータシールドリング部54とボス部53との間に、上述したウォータシールドリング16を取り囲むように設けられており、ウォータシールドリング部54とボス部53との間にウォータシールドリング16のフランジ部37が臨むように配されている。したがって、ウォータシールドリング部54及びフランジ部37、ボス部53の間がラビリンス状に構成されることになり、モータ1と冷却ファン5との間に浸入してきた水等が軸受けハウジング12からモータ1内(ファンモータF内部)へ浸入することを防ぐことができる。
ウォータシールドリング部54の外周面には、周方向に沿って等間隔に複数(例えば、8本)のリブ52が形成されている。これらリブ52は、ファンボス40を周方向及び径方向、軸方向に対して補強するものであって、ウォータシールドリング部54の外周面から径方向外側に延出する第1リブ55と、第1リブ55の先端から軸方向内側に向けて延出する第2リブ56とが一体形成されている。
第1リブ55は、矩形棒状のものであって、ファンボス40の底部44における後面に沿って取り付けられており、その先端部分にはファンボス40の環状リブ48の表面を跨ぐように嵌合部57が形成されている。この嵌合部57は、環状リブ48と交差するように環状リブ48に嵌合されており、径方向に対してファンボス40の補強するようになっている。
第2リブ56は、ファンボス40における円筒部42の内周面に沿って形成される矩形棒状のものであり、その基端部から先端部にかけて軸方向に対して傾斜した状態で延出している。具体的には、各第2リブ56は、ファンボス40の底部44に対して冷却ファン5の回転方向(図2,5中白抜き矢印参照)に反する方向に向けて傾斜しており、円筒部42の内周面において互いに平行になるように形成されている。
そして、隣接する第2リブ56間には、上述したファンボス40の通気孔39が配されるようになっている。具体的には、通気孔39は、各第2リブ56におけるファンボス40の回転方向(図2中白抜き矢印)に対向する端面56a近傍に配されている。各第2リブ56における端面56a側は、ファンモータFの回転時における負圧側(負圧面)となっており、この負圧側の端面56aの近傍に通気孔39が配されている。
次に、図1,2,5に基づいて、モータの冷却方法について説明する。
まず、ヨーク2内で発生した熱の熱引き経路(図1,2中鎖線矢印N)について説明する。なお、以下の説明では、モータ1内部で発生する熱のうち、アーマチュアコイル22から発生した熱を例に挙げて説明する。
図1,2に示すように、アーマチュアコイル22で発生した熱は、ティース24を伝って回転軸20に伝達される。回転軸20に伝達された熱のうち、回転軸20の他端側に向かって伝わる熱は、他端側で軸受け19を介してエンドブラケット17に伝達される。エンドブラケット17に伝達された熱は、エンドブラケット17中に伝わり、モータ1の外方へ放熱される。
一方、回転軸20の一端側に向かって伝わる熱は、一端側で軸受け13を介して軸受け13に当接されている金属フレーム50のボス部53に伝達される。ボス部53に伝達された熱は、ボス部53中を径方向外側に向けて広がり、ウォータシールドリング部54を伝って第1リブ55へと伝達される。第1リブ55に伝達された熱は、第1リブ55中を伝って第2リブ56へ伝達され、冷却ファン5の外方へ放熱される。この時、ボス部53とリブ52とが一体形成されているため、ボス部53からリブ52への熱の伝達効率を向上させることができる。
次に、ファンモータF内に導入される外気Kの流れ(図1,2,5中実線矢印K)について説明する。
図1,2,5に示すように、アーマチュアコイル22に電流が流れると回転軸20が回転し、これに同期して回転軸20の一端に連結された冷却ファン5も回転する(図4中白抜き矢印参照)。冷却ファン5が回転すると、ファンモータFの軸方向に沿って外気Kが送風され、ラジエータとの間で熱交換が行われラジエータが冷却されるようになっている。また、自動車が走行し始めると、ファンモータFの周囲では相対的にファンモータFに向けて外気Kが流れることになる。
ここで、通気孔39を通過した外気Kのうち、ファンボス40に向けて流れる外気Kは、ファンボス40に形成された通気孔39を通ってファンボス40内、つまりモータ1に向けて導入される。一方、ファンモータFに向けて流れる外気Kのうち、冷却ファン5の回転により生じた外気Kは、ファンブレード41間を通過してエンドブラケット17の張出部70とヨーク2との間に形成された通気孔71からモータ1内部に導入される。
通気孔71からモータ1内部に導入された外気K1(モータ1の後側から導入された外気K)は、モータ1内部においてブラシホルダ32やアーマチュア3に倣って流れ、ファンモータFの前面(ヨーク2の底部11側)側に向かって流れる。この時、モータ1内、例えばアーマチュアコイル22等で発生した熱が放熱され、この熱と外気K1との間で熱交換が行われることで、モータ1内の冷却を行うことができる。その後、外気K1は、ヨーク2の底部11に形成された通気孔33から放出され、ファンボス40の底部44とヨーク2の底部11との間において径方向外側に向かって流れる。
ところで、通気孔71からモータ1内部に導入された外気K1は、モータ1内部で熱交換が行われた後にヨーク2の通気孔33から放出されるため、通気孔33から放出される際にはある程度の熱気となって放出される。この時、熱気となって放出された外気K1が、ヨーク2とファンボス40との間で滞留すると、ファンモータFの冷却効率が低下する。
ここで、ファンモータFの周囲を流れる外気Kのうち、通気孔39を通過した外気K2は、ヨーク2表面に沿って、ファンボス40の開口端へ向けて流れる。この時、通気孔39から導入された外気K2は、上述したヨーク2の通気孔33から放出された外気K1を取り去り、ヨーク2表面に沿って流れていく。つまり、通気孔33から放出されヨーク2とファンボス40との間で滞留する外気K1は、通気孔39から導入された外気K2とともにヨーク2表面に沿って流れ、ファンボス40の開口端から外方へ放出される。これにより、モータ1内で発生した熱と外気K2との間で熱交換が行われ、ファンモータF内の冷却を行うことができる。
この時、第2リブ56の負圧側の端面56a近傍に通気孔39が形成されているとともに、第2リブ56が冷却ファン5の回転方向に反する方向に向けて傾斜しているため、ファンモータFの回転時において、通気孔39を通過する外気Kは、ファンボス40内へ吸込まれるように導入されていく。これにより、冷却ファン5外に流れる外気Kを効率良くモータ1へ導入することができる。さらに、外気Kがファンボス40内へ導入される際に衝突が生まれず、第2リブ56間を通過する外気K2の損失が少ない。つまり、ファンボス40内に導入された外気Kがファンボス40内で滞留することなく、軸方向内側に向けてスムーズに流れていくため、ファンボス40の通気孔39を通過した外気Kは、ファンボス40の開口端及びモータ1に向けて積極的に流れていく。
これにより、ファンボス40とヨーク2との間での外気Kの流れがスムーズになり、冷却ファン5の周囲を流れる冷たい外気Kを連続的に通気孔39から導入させることができる。つまり、ファンモータF内部やモータ1の周囲に積極的に外気Kを導入させることができる。その結果、ヨーク2の通気孔33から放出され、ファンボス40とヨーク2との間で滞留する外気K1を効率良くファンボス40の外方へ送り出すことができ、ファンモータF内部の冷却を効率良く行うことができる。
また、上述したように隣接する第2リブ56間には、スムーズに外気Kが案内されるため、ファンボス40内へ導入された外気K2と第2リブ56自体との熱交換も速やかに行われる。そのため、回転軸20から第2リブ56に伝達された熱を効率良く冷却することができる。
したがって、上述の実施形態によれば、モータ1内部、例えばアーマチュアコイル22等で発生した熱は、回転軸20からファンボス40に設けられた金属フレーム50のボス部53へと伝達される。そして、ボス部53に伝達された熱は、ボス部53からリブ52を伝って冷却ファン5外へ放熱される。これにより、モータ1内部で発生した熱を効率良くファンモータF外へ放熱することができる。
特に、ファンボス40に固定された金属フレーム50が金属により構成されているため、回転軸20とボス部53との間の熱の伝達効率が高い。これにより、モータ1内部で発生した熱は、回転軸20を伝わり効率良くファンモータF外へ放熱することができる。さらに、例えばボス部とリブとが樹脂等で構成されている場合に比べ熱伝導率が高いため、ボス部53に伝わった熱を効率良く冷却ファン5外へ放熱することができる。したがって、モータ1内部への水等の浸入を防いだ上で、ファンモータF内部を効率良く冷却することができる。
さらに、隣接する第2リブ56間における負圧側の端面56a近傍に通気孔39が設けられているため、冷却ファン5の軸方向に流れる外気Kが通気孔39からモータ1内部へ導入されやすくなる。これにより、ファンボス40内に導入された外気K2により、モータ1内部から放熱された外気K1を効率良く取り去ることができるため、ファンモータF内を効率良く冷却することができる。
ここで、第2リブ56を回転軸20の軸方向に対して傾斜して設けることで、冷却ファン5が回転することにより、隣接する第2リブ56間を外気が流れやすくなり、通気孔39を通過する外気Kの流れを促進させることができる。つまり、回転軸と平行にリブを設けた場合に比べて、外気Kがファンボス40内へ導入される際に外気Kの流れに衝突が生まれず、損失を低減することができる。これにより、ファンボス40内に導入された外気K2がファンボス40内で滞留することなく、軸方向内側に向けてスムーズに流れていくため、ファンボス40の通気孔39を通過した外気K2は、ファンボス40の開口端及びヨーク2に向けて積極的に流れていく。したがって、通気孔39からモータ1内部に向けて冷たい外気Kを効率良く導入することができ、ファンモータF内部を効率良く冷却することができる。
このように、ファンモータF内部を効率良く冷却することができるため、ブラシ34の摩耗や、モータ特性の低下を抑制することができる。さらに、アーマチュアコイル22を被覆するための絶縁材料を、従来に比べ耐熱性の低い材料に置換することができるので、材料コストを低減することができる。
また、ボス部53とリブ52とが一体形成されているため、金属フレーム50の冷却ファン5への組み付け工数を削減することができる。
さらに、通気孔39の内径を拡大し過ぎることがないため、モータ1内部への水等の浸入を防ぐことができ、モータ1内部における電気的接続部の短絡も防止することができる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、ファンボスに通気孔を設けず、ファンモータ内部の冷却を金属フレームに伝達させるのみの構成にしてもよい。この場合、第2リブを軸方向に対して傾斜して設ける必要もない。
さらに、上述の実施形態では、モータ本体としてブラシ付きのインナーロータ型のモータについて説明したが、モータ本体はこれに限られるものではなく、アウターロータ型やブラシレスモータであってもよい。
図2のA−A’線に沿う断面図であり、本発明の実施形態におけるファンモータの断面図である。 冷却ファンの斜視図である。 冷却ファンの分解斜視図である。 冷却ファンの斜視図である。 冷却ファン内での外気の流れを示す説明図である。
符号の説明
1…モータ(モータ本体) 5…冷却ファン 20…回転軸 39…通気孔 40…ファンボス 41…ファンブレード 42…円筒部(周壁) 53…ボス部 56…第2リブ(リブ) F…ファンモータ(冷却装置)

Claims (4)

  1. モータ本体と、
    該モータ本体の回転軸に連結され、前記モータ本体の回転に同期して回転自在に支持された冷却ファンとを備えた冷却装置において、
    前記冷却ファンは、前記モータ本体の前面を覆うように設けられた略有底筒状のファンボスと、該ファンボスの周壁から径方向外側に向けて放射状に延出するファンブレードとを備え、
    前記ファンボスの内周面には、前記回転軸が連結されるボス部と、該ボス部から放射状に延出し、前記ファンボスの内周面に取り付けられるリブとが固定され、
    前記ボス部とリブとが金属により構成されていることを特徴とする冷却装置。
  2. 前記ボス部と前記リブとが一体形成されていることを特徴とする請求項1記載の冷却装置。
  3. 前記ファンボスの底部であって、隣接する前記リブ間には、前記回転軸の軸方向に貫通する通気孔が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の冷却装置。
  4. 前記リブは、前記回転軸の軸方向に対して傾斜して設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の冷却装置。
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