JP2013005633A - 車両用回転電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】ヒートシンクの構造簡素化,小型化によってオルタネータ内部スペースを確保しつつ、ICレギュレータの発熱を低減させることのできる車両用回転電機を得ること。
【解決手段】ICレギュレータと、ICレギュレータ冷却用ヒートシンクを備えたブラシホルダを有する車両用回転電機において、前記ヒートシンク及び前記ブラシホルダには、オルタネータ外部から内部への軸方向吸気を通す通風孔を備え、前記ヒートシンクの通風孔よりも前記ブラシホルダの通風孔が小さいことを特徴とする車両用回転電機。
【選択図】 図4
【解決手段】ICレギュレータと、ICレギュレータ冷却用ヒートシンクを備えたブラシホルダを有する車両用回転電機において、前記ヒートシンク及び前記ブラシホルダには、オルタネータ外部から内部への軸方向吸気を通す通風孔を備え、前記ヒートシンクの通風孔よりも前記ブラシホルダの通風孔が小さいことを特徴とする車両用回転電機。
【選択図】 図4
Description
本発明は、車両用回転電機に係り、特に車両走行時(エンジン始動中)に発電機として動作する車両用回転電機に関する。
車両用交流発電機には、ブラシ装置が備えられており、電圧制御用のICレギュレータと、ICレギュレータを冷却するためのヒートシンクがブラシ装置に取付けられている。このヒートシンクの材質は、アルミニウム又は銅材を使用しており、ICレギュレータの異常発熱を防止している。さらに冷却性能を向上させるため、複数のフィンを軸方向に設け、冷却風が当たる面積を大きくすることが知られている(例えば、特許文献1)。
また、冷却風の流れを整流するような障壁をオルタネータのリアブラケットに突設あるいは、ブラシホルダや整流器に一体成形することで、ブラシホルダや整流器を冷却した空気の流れを互いに干渉させず、圧力損失を減少させ、全体の冷却性能を改善させたものが知られている(例えば、特許文献2)。
しかし、特許文献1の方法では、ブラシホルダ自身がリアブラケット軸方向からの吸気を遮る壁となり、主にリアブラケット径方向からの吸気がヒートシンクに当たる。また、ヒートシンクに設けられた冷却フィンはオルタネータの軸方向に伸びる形状であるため、軸方向に対してスペースを確保する構造としなければならない。
特許文献2の方法では、リアブラケット,ブラシホルダまたは整流器に新たに障壁を設ける必要があるため、形状が複雑になり、コスト高となる。また、冷却風の径方向に特化したものであり、軸方向からの吸気に関しては述べられていない。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、上記問題に対し、ヒートシンクの構造簡素化,小型化によってオルタネータ内部スペースを確保しつつ、ICレギュレータの発熱を低減させることのできる車両用回転電機を得ることである。
上記目的は、車両用回転電機において、ブラシホルダを構成する部材を貫通する通風孔を備え、通風孔内に金属部材の一部を露出したことにより達成される。
本発明によれば、ヒートシンク及びブラシホルダに貫通して備えられた通風孔に、オルタネータ外部から内部への軸方向吸気が流れる際に、ブラシホルダの通風孔よりも小さいヒートシンクの通風孔に冷却風が当たるため、ICレギュレータの冷却効率を向上させることができる。
<第1実施の形態>
図1は、第1実施の形態における車両用回転電機の全体構成を示す断面図である。
図1は、第1実施の形態における車両用回転電機の全体構成を示す断面図である。
車両用回転電機1は、リアブラケット2,固定子3,回転子4,ブラシ装置5,整流装置6,リアカバー7等によって構成されている。
リアブラケット2は、アルミの鋳造やアルミダイカストにより椀状に作製され、互いに対向して配設されるリアブラケット2と同素材で作製されたフロントブラケット(図示せず)と、積層電磁鋼板と銅線からなる固定子3を挟み込むように嵌合し、ボルト(図示せず)により締結されて固定される。
また、リアブラケット2は車両用回転電機1の外部から内部へ吸排気するための通風孔21aを軸方向に、通風孔21bを径方向に複数個備えている。
リアカバー7は、オルタネータ外部から内部へ吸気するための通風孔71aを軸方向に、通風孔71bを径方向に複数個備えている。
回転子4は、リアブラケット2の中央部内側に収容されているリア側軸受8およびフロントブラケット(図示せず)に収容されるフロント側軸受(図示せず)によって、シャフト41を介して支持され、回転可能に固着されており、固定子3との間に微小空間を保持するように配設されている。
また、回転子4は、バッテリから供給された電流をブラシ51およびスリップリング42を介して磁束を発生させる界磁巻線(図示せず)を備えている。
回転子4の軸方向端面には、リア側ファン43が固着されており、通風手段として備えられている。
リア側ファン43は、回転子4が回転すると、リアカバー7の通風孔71aおよび通風孔71bを通して、外気を車両用回転電機1の内部に流入させ、その経路途中にあるブラシ装置5と整流装置6を冷却し、リアブラケット2の通風孔21aを通って、フロント側に流れるか、あるいは通風孔21bを通って、固定子3の巻線を冷却しつつ外部に排気される。
図2は、ブラシ装置5の構成を示す鳥瞰図である。
ブラシ装置5は、電圧制御用のICレギュレータ52を収納するブラシホルダ53を備えている。
ブラシホルダ53は絶縁樹脂で成形されており、鉄材あるいは銅材で作製されたターミナル群531が複数個インサート成形されている。
ICレギュレータ52は、ヒートシンク54に鋲55またはネジ等で固定されるか、あるいはヒートシンク54と一緒にブラシホルダ53に固定される。ICレギュレータ52は、ヒートシンク54との間に伝熱性の良い接着剤が塗布され、冷却効率を向上させる。
ICレギュレータ52のリード線群521は、ブラシホルダ53にインサート成形されているターミナル群531と、プロジェクション溶接やTIG溶接等で接合され、電気的に繋がっている。
溶接後は、ICレギュレータ52のリード線群521,ターミナル群531を絶縁するために、樹脂材料でポッティングされる。
図3,図4は、各々ブラシ装置の正面図およびA−Aで断面した断面図を示す。
ブラシホルダ53には、軸方向に通風孔532が設けられており、ヒートシンク54にも同様に軸方向に通風孔542が設けられており、通風孔面積の割合は、532>542である。
この通風孔532,542はリア側ファン43の回転によって発生する負圧によって、外気がリアカバー7より吸気され、ブラシホルダ53の通風孔532を通り、ヒートシンク54の通風孔542に抜ける。この際に通風孔面積の割合が532>542であるため、吸気された冷却風は、ヒートシンク54に当たりながら通風孔542を通ることになり、結果、ICレギュレータの発熱を低減することができる。
<第2実施の形態>
次に、本発明の第2実施の形態について図5を用いて以下に説明する。
次に、本発明の第2実施の形態について図5を用いて以下に説明する。
本実施の形態において特徴的なことは、ブラシホルダ53の通風孔532の形状が軸方向に対してテーパ形状になっていることである。なお、従来と同様の構成要素には同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
第2実施のブラシホルダ53は、通風孔532の吸気入口532aの面積よりも、吸気出口532bの面積が小さくなるようなテーパ形状を成しており、冷却風の流入量を増加させるような構造を形成することで、冷却性能を向上させる。
<第3実施の形態>
次に、本発明の第3実施の形態について図6を用いて以下に説明する。
次に、本発明の第3実施の形態について図6を用いて以下に説明する。
本実施の形態において特徴的なことは、ブラシホルダ53にインサートモールドされているターミナル群531が、ブラシホルダ53の通風孔532内に飛び出していることである。なお、従来と同様の構成要素には同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
第3実施のブラシホルダ53は、ICレギュレータ52と電気的に繋がっているターミナル群531が、ブラシホルダ53の通風孔532内に飛び出しているため、直接ターミナル群531へ冷却風が当たることになる。ICレギュレータ52での発熱は、ターミナル群531へ伝熱し、冷却効率は向上する。さらに、通風孔532内に飛び出すターミナル群531がICレギュレータ52の発熱元に近いほど、効果は大きい。
<第4実施の形態>
次に、本発明の第4実施の形態について図7を用いて説明する。
次に、本発明の第4実施の形態について図7を用いて説明する。
本実施の形態において特徴的なことは、ブラシホルダ53に固定されているヒートシンク54の突出部543が、ブラシホルダ53の通風孔532内に飛び出していることである。なお、従来と同様の構成要素には同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
第4実施のブラシホルダ53に固定されているヒートシンク54の突出部543が、ブラシホルダ53の通風孔532内に飛び出しているため、通風孔532を通る冷却風にヒートシンク54の当たる面積が大きくなり、冷却性能が向上する。
<第5実施の形態>
次に、本発明の第5実施の形態について図8を用いて説明する。
次に、本発明の第5実施の形態について図8を用いて説明する。
本実施の形態において特徴的なことは、ブラシホルダ53に固定されているヒートシンク54の突出部の先端がスナップフィット544になっていることである。なお、従来と同様の構成要素には同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
第5実施のブラシホルダ53に固定されているヒートシンク54の突出部の先端がスナップフィット544となっているため、ヒートシンク54のブラシホルダ53に対する固定力を向上させると同時に、スナップフィット544がブラシホルダ53の通風孔532内を通っているため、通風孔532を通る冷却風にヒートシンク54の当たる面積が大きくなり、冷却性能が向上する。
1 車両用回転電機
2 リアブラケット
3 固定子
4 回転子
5 ブラシ装置
6 整流装置
7 リアカバー
8 リア側軸受
21a,21b,71a,71b,532,542 通風孔
41 シャフト
42 スリップリング
43 リア側ファン
51 ブラシ
52 ICレギュレータ
53 ブラシホルダ
54 ヒートシンク
55 鋲
521 リード線群
531 ターミナル群
532a 通風孔吸気入口
532b 通風孔吸気出口
2 リアブラケット
3 固定子
4 回転子
5 ブラシ装置
6 整流装置
7 リアカバー
8 リア側軸受
21a,21b,71a,71b,532,542 通風孔
41 シャフト
42 スリップリング
43 リア側ファン
51 ブラシ
52 ICレギュレータ
53 ブラシホルダ
54 ヒートシンク
55 鋲
521 リード線群
531 ターミナル群
532a 通風孔吸気入口
532b 通風孔吸気出口
Claims (6)
- 回転子と、
前記回転子にブラシを介して供給する電圧を制御する電圧制御手段と、
前記電圧制御手段が設置された金属部材と、
前記ブラシと前記電圧制御手段と前記金属部材とを保持するブラシホルダと、
を備えた車両用回転電機において、
前記ブラシホルダを構成する部材を貫通する通風孔を備え、
前記通風孔内に前記金属部材の一部を露出したことを特徴とする車両用回転電機。 - 請求項1において、
前記金属部材には、前記通風孔の径よりも小径な孔が設けられ、
前記金属部材の孔が、前記通風孔の路の一部を構成することを特徴とする車両用回転電機。 - 請求項2において、
前記通風孔は入口面積よりも、出口面積が小さくなるようなテーパ形状を形成していることを特徴とする車両用回転電機。 - 請求項2において、
前記電圧制御手段のターミナルの一部を前記通風孔に露出させたことを特徴とする車両用回転電機。 - 請求項2において、
前記金属部材には、スナップフィットが形成され、
前記スナップフィットの一部が前記通風孔に露出されたことを特徴とする車両用回転電機。 - 請求項1において、
前記電圧制御手段はICレギュレータであることを特徴とする車両用回転電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011135873A JP2013005633A (ja) | 2011-06-20 | 2011-06-20 | 車両用回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011135873A JP2013005633A (ja) | 2011-06-20 | 2011-06-20 | 車両用回転電機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013005633A true JP2013005633A (ja) | 2013-01-07 |
Family
ID=47673604
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011135873A Withdrawn JP2013005633A (ja) | 2011-06-20 | 2011-06-20 | 車両用回転電機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013005633A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016042770A (ja) * | 2014-08-19 | 2016-03-31 | 三菱電機株式会社 | 電力供給ユニット一体型回転電機 |
JP2017135871A (ja) * | 2016-01-28 | 2017-08-03 | 株式会社デンソー | 車両用回転電機 |
DE112014000455B4 (de) | 2013-01-16 | 2018-07-19 | Mitsubishi Steel Mfg. Co., Ltd. | Öffnungs-Schließ-Vorrichtung |
CN112840539A (zh) * | 2019-01-14 | 2021-05-25 | 宝马股份公司 | 用于电流激励的电机的滑环系统的被动冷却的刷模块、电机和机动车 |
-
2011
- 2011-06-20 JP JP2011135873A patent/JP2013005633A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112014000455B4 (de) | 2013-01-16 | 2018-07-19 | Mitsubishi Steel Mfg. Co., Ltd. | Öffnungs-Schließ-Vorrichtung |
JP2016042770A (ja) * | 2014-08-19 | 2016-03-31 | 三菱電機株式会社 | 電力供給ユニット一体型回転電機 |
JP2017135871A (ja) * | 2016-01-28 | 2017-08-03 | 株式会社デンソー | 車両用回転電機 |
CN112840539A (zh) * | 2019-01-14 | 2021-05-25 | 宝马股份公司 | 用于电流激励的电机的滑环系统的被动冷却的刷模块、电机和机动车 |
CN112840539B (zh) * | 2019-01-14 | 2024-04-26 | 宝马股份公司 | 用于电流激励的电机的滑环系统的刷模块、电机和机动车 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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