JPH11147927A - 抗菌性ポリウレタン樹脂及びその製造方法 - Google Patents
抗菌性ポリウレタン樹脂及びその製造方法Info
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- JPH11147927A JPH11147927A JP9314695A JP31469597A JPH11147927A JP H11147927 A JPH11147927 A JP H11147927A JP 9314695 A JP9314695 A JP 9314695A JP 31469597 A JP31469597 A JP 31469597A JP H11147927 A JPH11147927 A JP H11147927A
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Abstract
の微生物相に対して有効な抗菌性を持たせる。 【構成】ポリウレタン樹脂の配合原料中に、イソシアネ
ート成分と反応し得る活性水素基を含んだ抗菌性の4級
アンモニウム塩を配合し、更には抗菌スペクトルの異な
る無機系抗菌材を充填させる。。
Description
れ、更には広範囲の微生物相に対して有効な抗菌力を示
す抗菌性ポリウレタン樹脂及びその製造方法に関する。
本発明はポリウレタン樹脂の材料形態や用途の如何を問
わずに適用され得るものであるが、特に、連泡型のポリ
ウレタンフォームや、フィルム,コーティング,ラミネ
ート等の薄物に好ましく適用される。
ウレタン樹脂材料に抗菌性を付与するために幾つかの発
明が提案されているが、このような場合、以下の〜
が重要なポイントとして考慮されるべきである。 抗菌力が耐久的に維持されること。これは、実用途を
考慮した上からも、試験方法としての妥当性からも、耐
洗濯性(もみ洗いの繰り返しに耐える抗菌力)によって
評価されることが多い。 抗菌性を付与するための抗菌剤/抗菌材の充填によっ
て、樹脂材料の特性やフォーム材の発泡に悪影響を与え
ないこと。 なるべく広範囲の微生物相に対して有効な抗菌力を示
すこと。
た「抗菌剤」の発明では、4級アンモニウム塩を鎖状に
多量体化した化合物を提案し、この化合物は高分子材料
の繊維等に強く吸着されるから、大きな耐洗濯性が得ら
れる、としている。
「抗菌効力のある有機発泡体の製造方法」の発明は、オ
ルガノシリコン4級アンモニウム塩を利用するものであ
る。そして、少量の水が存在する系において、シランの
加水分解によって生成されるシラノール基≡SiOHに
より抗菌剤成分を発泡体樹脂にシランカップリングさせ
るので、4級アンモニウム塩の抗菌性が永続的である、
としている。
た「抗菌性軟質ポリウレタンフォームの製造方法」で
は、軟質ポリウレタンフォームを製造するに当たり、発
泡原料中に金属イオンを担持したゼオライトを添加し
て、持続時間が長くてレベルの高い抗菌力を持った軟質
ポリウレタンフォームを実現できた、としている。
開平2−306905号の発明では、4級アンモニウム
塩を多量体化した化合物が単に静電気的な吸着力で高分
子材料に結合しているので、その結合力には限界があ
り、十分に満足できる耐洗濯性は期待し難いと考えられ
る。又、この化合物をポリウレタン樹脂に適用すること
を考えた場合、化合物の化学構造上、イソシアネートと
反応する基を有していないから、上記の静電気的な吸着
より優れた結合形態を実現することはできない。
では、抗菌剤成分をシランカップリングによって発泡体
樹脂に結合させるので、相対的には特開平2−3069
05号の発明のものより耐洗濯性が良い、と思われる。
しかし、例えば抗菌剤成分が共有結合によって高分子構
造の一部を構成しているような場合に比較すれば、その
結合力は段違いに劣り、未だ耐洗濯性の改良の余地が大
きい、と言わざるを得ない。しかもこの発明の抗菌剤成
分はオルガノシリコン化合物であって固有の界面活性効
果を示すから、これをエステル系のポリウレタンフォー
ムに適用した場合、泡の安定性を欠き、フォームが崩落
する危険性がある。又、シリコン系であるため、コスト
高と言う実用上の大きな難点もある。
明では、ゼオライトに担持された金属イオンが還元剤で
あるために、軟質ポリウレタンフォームの製造に使用す
る触媒を特定の4価の錫触媒に限定するか、あるいは錫
触媒を使用せずにアミン触媒のみの使用に限定してい
る。このような場合、同公報では指摘していないが、実
際には触媒の活性能力が低下するためにフォームの反応
性が不十分となり、発泡時にクラックや割れが生じやす
くなるし、一方でフォームの変色も起き易くなると言う
問題もある。
アンモニウム塩が主として黄色ブドウ球菌のようなグラ
ム陰性菌に対して効果的であり、かつ、金属イオンを担
持したゼオライトが主として大腸菌のようなグラム陽性
菌に対して効果的であることを実験的に見出した。従っ
て、上記の各従来技術は、「グラム陰性菌及びグラム陽
性菌を含む広範囲の微生物相に対して有効な抗菌性材
料」と言う観点からも改良の余地がある。
耐洗濯性も高く、更に望ましくは、フォーム材において
上記従来技術のような問題を伴わず、又、広範囲の微生
物相に対して有効な抗菌性ポリウレタン樹脂と、その製
造方法とを提供することを、解決すべき課題とする。
課題を解決するための本願第1発明(請求項1に記載の
発明)の構成は、少なくともイソシアネート成分と含活
性水素基成分とを反応させて高分子構造が構成されたポ
リウレタン樹脂であって、前記含活性水素基成分の少な
くとも一部が、1個以上の活性水素基を有する抗菌性の
アンモニウム塩である抗菌性ポリウレタン樹脂である。
めの本願第2発明(請求項2に記載の発明)の構成は、
少なくともイソシアネート成分と含活性水素基成分とを
反応させて高分子構造が構成されたポリウレタン樹脂で
あって、前記含活性水素基成分の少なくとも一部が、1
個以上の活性水素基を有する抗菌性のアンモニウム塩で
あり、かつ、前記ポリウレタン樹脂のマトリクス中に金
属イオンを担持した無機多孔体が充填されている抗菌性
ポリウレタン樹脂である。
めの本願第3発明(請求項3に記載の発明)の構成は、
前記第2発明における無機多孔体がゼオライトである、
抗菌性ポリウレタン樹脂である。
めの本願第4発明(請求項4に記載の発明)の構成は、
前記第1発明〜第3発明のいずれかにおいて、アンモニ
ウム塩が次の一般式
活性水素基を有する原子団であり、A-はアニオンであ
る。)に示すものである、抗菌性ポリウレタン樹脂であ
る。
めの本願第5発明(請求項5に記載の発明)の構成は、
前記第4発明におけるアンモニウム塩の一般式「化2」
において、R’Hがアルコール基,ポリエーテルアルコ
ール基あるいはポリエステルアルコール基であり、A-
がハロゲンイオン,過ハロゲン酸イオン,カルボキシル
イオンあるいは有機硫酸イオンである、抗菌性ポリウレ
タン樹脂である。
めの本願第6発明(請求項6に記載の発明)の構成は、
前記第1発明〜第5発明のいずれかにおいて、ポリウレ
タン樹脂が連泡型のポリウレタンフォームである、抗菌
性ポリウレタン樹脂である。
めの本願第7発明(請求項7に記載の発明)の構成は、
少なくともイソシアネート成分と含活性水素基成分とを
反応させてポリウレタン樹脂を製造する際、前記含活性
水素基成分の少なくとも一部として、1個以上の活性水
素基を有する抗菌性のアンモニウム塩を配合する抗菌性
ポリウレタン樹脂の製造方法である。
めの本願第8発明(請求項8に記載の発明)の構成は、
少なくともイソシアネート成分と含活性水素基成分とを
反応させてポリウレタン樹脂を製造する際、前記含活性
水素基成分の少なくとも一部として1個以上の活性水素
基を有する抗菌性のアンモニウム塩を配合し、かつ、金
属イオンを担持した無機多孔体を充填する抗菌性ポリウ
レタン樹脂の製造方法である。
明の抗菌性ポリウレタン樹脂においては、抗菌性のアン
モニウム塩が、その分子中に含まれる1個以上の活性水
素基をイソシアネート成分等と反応させることにより、
ウレタン結合やウレア結合、更にはこれらにイソシアネ
ート成分が付加したアロハネート架橋やビュレット架橋
等の共有結合を介して、ポリウレタン樹脂の高分子構造
の構成要素に組み込まれている。
て特徴的な、以下の(1),(2)の効果を奏する。 (1)ポリウレタン樹脂の高分子構造が加水分解や熱分
解等により崩壊しない限り、抗菌活性部分であるアンモ
ニウムカチオンは樹脂に結合されて抗菌力を発現し続け
ることとなり、ポリウレタン樹脂において従来見られな
かった高い耐洗濯性を持った抗菌材料が実現される。 (2)高分子材料に添加される抗菌成分は、通常、高分
子材料にとっては異物であって、材料の物性等に悪影響
を及ぼすものであるが、本件発明の場合、高分子構造の
構成要素に組み込まれることにより、むしろ材料の物性
向上に寄与させるような設計が可能となる。
ズムについては、アンモニウム分子のカチオンが微生物
細胞表面のアニオン部位に吸着して、疎水性相互作用に
より細胞膜を破壊する、と推定される。
性ポリウレタン樹脂においては、上記第1発明の全ての
作用・効果を奏する他、ポリウレタン樹脂のマトリクス
中に金属イオンを担持した無機多孔体が充填されている
ので、次の(3)〜(5)の効果を奏する。 (3)主として黄色ブドウ球菌のようなグラム陰性菌に
対して効果的なアンモニウム塩と、主として大腸菌のよ
うなグラム陽性菌に対して効果的である金属イオンとに
より、広範囲の微生物相に対して有効な抗菌力が得られ
ると共に、双方の抗菌力の相乗作用により強力な抗菌作
用を実現できる。 (4)従ってポリウレタンフォームの場合に、相対的に
金属イオン担持無機多孔体の充填量を低減させ、これに
よって前記特開平1−161053号の発明に見られた
ような触媒使用の制約を緩和することができるので、発
泡時のクラックや割れ、フォームの変色等の欠点を事実
上回避することが可能となる。 (5)上記(4)に述べたフォームのクラックや割れ、
その他のフォーム物性の劣化を、アンモニウム塩の使用
による前記(2)の効果によって更に抑制することがで
きる。
用のメカニズムについては、微量の金属イオンが微生物
の呼吸酵素系のSH基と結合して呼吸阻害を起こす他、
金属イオンの触媒作用により活性酸素が生成されて微生
物の細胞膜に損傷を与える事によるものと推定される。
ては、無機多孔体が優れた担体として知られるゼオライ
トであるため、これに担持された金属イオンの抗菌力
が、特に長期にわたり、かつ好ましく発揮される。
ては、アンモニウム塩が「化2」の一般式で示されるも
のであり、式中のRが水素原子である場合には、アンモ
ニウム塩自体が抗菌成分であると同時にR’Hと同様の
含活性水素基としても働く。又、式中のRが炭化水素基
である場合(4級アンモニウム塩である場合)には、そ
の抗菌力が特に強力に発現されると言う作用・効果があ
る。
ては、「化2」の一般式においてR’Hがアルコール
基,ポリエーテルアルコール基あるいはポリエステルア
ルコール基であるために、イソシアネート成分と反応し
てウレタン結合を形成し、高分子構造の一部を構成す
る。又、A-がハロゲンイオン,過ハロゲン酸イオン,
カルボキシルイオンあるいは有機硫酸イオンであるため
に、これらのアニオン自体がアンモニウムカチオンとは
別に抗菌作用を発揮し、全体としての抗菌力が更に強化
される。
ては、ポリウレタン樹脂が通気性,通水性を有する連泡
型のポリウレタンフォームであり、その用途の一部に
は、雑貨関連として食器クリーナ,ボディークリーナ,
フィルタ,ゴーグル等が、又、寝具,生活関連としてマ
ットレス,炬燵敷物等が含まれる。従って、例えば空
気,水分,あるいは水蒸気を透過させたり、更には水分
を保持したりして、その用途上微生物が着床,繁殖し易
い。よって第6発明の場合には抗菌材料であることの意
義が特に高く、優れた抗菌性フォームが提供されること
の技術的効果が特に大きい。
7発明又は第8発明によって、前記第1発明〜第6発明
にかかる抗菌性ポリウレタン樹脂を有効に製造すること
ができる。
(一括して「本発明」とも呼ぶ)の実施の形態を説明す
る。
抗菌性ポリウレタン樹脂とは、少なくともイソシアネー
ト成分と含活性水素基成分とを反応させて高分子構造が
構成されたものを言う。上記の両成分以外に、ポリウレ
タン樹脂の用途に対応して配合されることがある、例え
ば以下のような副資材を含んでいても構わない。
鎖延長剤もしくは架橋剤(例えば、TMP等の多価アル
コール,MOCA等の多価アミン,トリエタノールアミ
ン等のアルカノールアミン)。反応触媒。フォームやマ
イクロセルラーエラストマーを製造する場合の発泡剤
(例えば、反応型の水,非反応型の塩素系化合物等)。
各種フォームを製造する場合の界面活性剤(即ち整泡
剤、例えばポリエーテルシロキサン,フェノール系化合
物,スルホン酸塩含有化合物)。難燃性フォーム等を製
造する場合の難燃剤(例えば、ハロゲン化合物,リン化
合物,水酸化アルミニウム等の吸熱性無機物)。着色剤
(例えば、有機顔料,無機顔料,染料等)。ポリウレタ
ン樹脂の物性強化や加工性改良あるいは増量のための充
填剤(例えば、ガラス等の無機物,有機質の微小繊維,
無機質や有機質の各種粉体等)。エラストマー等を製造
する場合の可塑剤(例えば、芳香族エステル,塩素化パ
ラフィン等)。酸化防止剤や紫外線防止剤等の安定剤
(例えば、ベンゾフェノン系化合物,カルボジイミド系
化合物,リン系化合物,フェノール類)。
途)本発明の抗菌性ポリウレタン樹脂は、その材料形態
あるいは用途の如何を問わない。例えば、連泡型を中心
とする軟質フォーム,半硬質フォーム,独立気泡型を中
心とする硬質フォーム,エラストマー,繊維,人工皮
革,塗料,接着剤,シール材,フィルム,コーティン
グ,ラミネート等のいずれもが含まれる。樹脂材料の抗
菌性を効果的に発現させるためには、表面積あるいは外
気との接触面積が大きいフォーム及び薄物の材料形態、
特に連泡型のポリウレタンフォーム(とりわけ軟質ポリ
ウレタンスラブフォーム)が有利であり、かつ、抗菌性
を付与することの技術的意義も大きい。
は、金属イオン担持無機多孔体を多量に充填すること
が、その強度上、好ましくない場合もある。
の製造の際に配合されるイソシアネート成分は、2個以
上のイソシアネート基を有するポリイソシアネートであ
る。本発明の効果を実現する上でイソシアネート成分の
種類を限定すべき事情はないから、例えば以下に例示す
るような公知の各種のポリイソシアネート、又はこれら
のプレポリマー,二量体(ウレトジオン体),三量体
(イソシアヌレート体),アダクト体,ブロック体等を
1種あるいは2種以上、目的に応じて任意に選択使用す
れば良い。
-/2,6-異性体の各混合比率のもの),MDI(ジフェニ
ルメタンジイソシアネート:ピュアMDIとポリメリッ
クMDI),水添MDI,TODI(トリジンジイソシ
アネート),NDI(ナフタレンジイソシアネート),
HDI(ヘキサメチレンジイソシアネート),IPDI
(イソホロンジイソシアネート),XDI(キシリレン
ジイソシアネート),水添XDI。
ウレタン樹脂の製造の際に配合される含活性水素基成分
は、イソシアネート成分と反応し得る、通常は2個以上
の活性水素基を有する化合物であって、これについて
も、本発明の効果を実現する上で含活性水素基成分の種
類を限定すべき事情はないから、例えば以下に例示する
ような公知の各種の含活性水素基成分を1種あるいは2
種以上、目的に応じて任意に選択使用すれば良い。
リエチレングリコール,ポリプロピレンエーテルポリオ
ール,ポリテトラメチレンエーテルポリオール等)、ポ
リエステルポリオール(例えば、脂肪族あるいは芳香族
のカルボン酸と、エチレングリコール,プロピレングリ
コール,シクロヘキサン−1,4−ジオール等との縮合
反応で得られるものや、ラクトン系ポリエステルポリオ
ール等)、ポリエーテル・エステルポリオール、ポリエ
ステルアミドポリオール、ポリカーボネートポリオー
ル、ポリアミン、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹
脂等。
分の少なくとも一部として、以下に述べるアンモニウム
塩が含まれる。含活性水素基成分全体におけるアンモニ
ウム塩の含量比率は一律に限定できず、例えば要求され
る抗菌力のレベルやポリウレタン樹脂の要求物性等に応
じて適宜に設定される。そして、アンモニウム塩が例え
ばポリエーテルポリオールやポリエステルポリオールあ
るいはポリアミン等の部分を含む分子構造を備える場合
には、含活性水素基成分がこのアンモニウム塩のみで構
成され得る可能性を否定しない。
ニウム塩は、1個以上の活性水素基を有し(即ち、イソ
シアネート成分との反応性があり)、かつ抗菌性を発揮
するものであり、この条件を備える限りにおいてアンモ
ニウム塩の種類は限定されない。アンモニウム塩には、
4級アンモニウム塩と、1級,2級及び3級アミン塩と
が含まれ、ごく一般的に言えば、1級,2級及び3級ア
ミン塩よりも4級アンモニウム塩の方が強い抗菌力を発
現するが、1級,2級及び3級アミン塩の中にも優れた
抗菌力あるいは実用可能な抗菌力を示すものが多い。1
級,2級又は3級アミン塩であって実用的な抗菌力を示
さないものは、本発明の対象から除外される。
シル基を有するアルキルアンモニウム塩、ヒドロキシル
基を有するアルキルベンジルアンモニウム塩,エタノー
ルアミン類あるいはアミド基等の活性水素基を有する3
級アミンをハロゲン化アルキル,ベンジルクロライド,
ジメチル硫酸等のアルキル化剤を反応させて得られる4
級アンモニウム塩、又はピリジニウム塩、3級アミン塩
にエチレンオキサイドを反応させた4級アンモニウム塩
等が挙げられる。又、高級アルキルアミンにエチレンオ
キサイドを反応させて得た酸化エチレン付加アミンに対
してアルキル化剤を反応させて得られる4級アンモニウ
ム塩、2−ヘプタデセニル−ヒドロキシエチルイミダゾ
リンのような活性水素基を有するイミダゾリン型カチオ
ン界面活性剤にアルキル化剤を反応させて得られる4級
アンモニウム塩、アクリル酸系ポリマーによる4級アン
モニウム塩等も挙げられる。
る原子のうち、少なくとも一つが水素原子である1級,
2級又は3級アミン塩型のアンモニウム塩も挙げられ
る。
ち、有力な実施形態の一例が、前記した「化2」の一般
式で示される化合物群である。
R基は水素原子又は炭化水素基あるいはN原子等のヘテ
ロ原子を含む(但し、Si原子を含まない)炭化水素基
であるが、これらの1〜3個が水素原子である場合(1
級,2級又は3級アミン塩である場合)には、N−R自
体が活性水素基として働き、イソシアネート成分との反
応性を持つ。−R基が炭化水素基である場合において、
その構造中に1個以上のアミノ基や水酸基等を含むこと
があり、これらも活性水素基として働くことができる。
R’Hは活性水素基を有する原子団であり、A-はアニ
オンであって、いずれもその種類を限定されない。
塩の中でも、R’Hがアルコール基,ポリエーテルアル
コール基(特に、0〜4単位のプロピレンオキサイドと
1〜5単位のエチレンオキサイドを含むポリエーテルア
ルコール基)あるいはポリエステルアルコール基である
ものが、ポリウレタン原料の主成分であるポリオールと
の親和性・相溶性が高くなると言う理由から特に好まし
く、又、Xがハロゲンイオン,過ハロゲン酸イオン,カ
ルボキシルイオン,有機硫酸イオン(例えばトシレート
イオン)あるいは硝酸イオン(ナイトレートイオン)で
あるものが、これら自身がアンモニウムカチオンとは別
に抗菌力を示すと言う理由から特に好ましい。
好ましい例として、次のものを挙げることができる。
ては、サパミン型4級アンモニウム塩(チバガイギー社
の商品名「サパミンMS」や「サパミンBCH」等)。
アミド基に加えて水酸基を有する4級アンモニウム塩と
しては、次の「化3」に示すステアロアミドプロピルジ
メチル−β−ヒドロキシエチルアンモニウムナイトレー
ト(アメリカンサイアナミド社の商品名「キャタナック
SN」)。
チルピリジニウムクロライド(ICI社の商品名「ベラ
ン」、アミド基を有する)。
ては、次の「化4」に示す1−ヒドロキシエチル−2−
アルキルイミダゾリン4級塩(日本油脂社の商品名「カ
チオンAR−4」)。
のとしては、次の「化5」に示すライオン・アクゾ社の
商品名エソカード(C/12,O/12,18/12,
C/25,O/25,18/25の各タイプがある)
や、「化6」に示す日本油脂社の商品名「カチオンI
N」がある。
す、2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピルト
リメチルアンモニウムクロライド(日本油脂社の商品名
「ブレンマーQA」)がある。
い例として、オクタデシルアミン酢酸塩(例えば、日本
油脂社の商品名「カチオンSA」)、テトラデシルアミ
ン酢酸塩(例えば、日本油脂社の商品名「カチオンM
A」)、牛脂アルキルプロピレン酢酸塩(例えば、日本
油脂社の商品名「カチオンDTA」)等を挙げることが
できる。
態様)アンモニウム塩は、上記のように、その化学構造
中に少なくともR’Hとして1個の活性水素基(例えば
アルコール性−OH)を備え、又他にも−R中に1個以
上の活性水素基(水酸基、アミノ基等)を備えたり、ア
ンモニウム基自体がN−Hの形で活性水素を備えたりす
る場合があるので、これがポリウレタン樹脂の高分子構
造に組み込まれる態様は多様である。
はイソシアネート成分とウレタン結合を形成したり、更
にこのウレタン結合にイソシアネート成分が付加してア
ロハネート架橋を形成していたりするし、前記活性水素
基がアミノ基である場合にはイソシアネート成分とウレ
ア結合を形成したり、更にこのウレア結合にイソシアネ
ート成分が付加してビュレット架橋を形成していたりす
る。又、4級アンモニウム塩の分子構造と、含まれる活
性水素基の数に応じて、高分子鎖の末端や側鎖を構成し
ていたり、鎖状構造の中途に組み込まれていたり、鎖状
構造の分岐部分を構成していたりする。
明の抗菌性ポリウレタン樹脂のマトリクス中には、金属
イオンを担持した無機多孔体が充填されていることがあ
る。無機多孔体は一般的には粒状又は粉状のものを充填
することが好ましいが、その粒径や粒子形状あるいは細
孔径は限定されない。特に好ましい無機多孔体はゼオラ
イトである。無機多孔体に担持された金属イオンの種類
は、抗菌性が認められる限りにおいて限定されないが、
特に銀が優れている。無機多孔体に光触媒作用を有する
金属酸化物、例えば酸化亜鉛等を担持させると、金属イ
オンによる抗菌作用と併せて、光触媒作用による抗菌作
用も期待できる。
ましい具体例の一つとして、銀ゼオライト系のゼオミッ
クAW−10N(シナネンゼオミック社製)を挙げるこ
とができる。
発明の抗菌性ポリウレタン樹脂の製造方法においては、
少なくともイソシアネート成分と含活性水素基成分とを
反応させてポリウレタン樹脂を製造する際、含活性水素
基成分の少なくとも一部として、上記した抗菌性のアン
モニウム塩を配合するか、あるいは更に上記した金属イ
オンを担持した無機多孔体を充填する。
レタン樹脂の製造方法と何ら異なるところがないので、
配合原料の組成、配合原料の反応内容及び反応条件、使
用する製造装置の種類等について特段の限定はない。従
って、軟質のスラブフォームやモールドフォーム、硬質
のスラブストックフォーム,ラミネーションボード,マ
イクロセルラーフォーム,スプレーフォーム、RIM成
形品、エラストマー、繊維、人工皮革、塗料、接着剤、
フィルム、ラミネート等のポリウレタン樹脂の材料形態
ないしは用途に応じて公知の各種の製造方法及びプロセ
ス設計を任意に採用すれば良い。
る実施態様)以下に、本発明の重要な適用対象の一つで
ある軟質ポリウレタンスラブフォームにおける、特に好
適な実施の形態を述べる。この実施形態においては、ポ
リオール(A)と有機ポリイソシアネート(B)とを、
発泡剤(C)、触媒(D)、整泡剤(E)及び必要によ
りその他の添加剤(F)の存在下で反応させて軟質ポリ
ウレタンスラブフォームを製造する方法において、抗菌
剤/抗菌材として反応基を有する抗菌性アンモニウム塩
(及び、場合により金属イオンを担持した無機多孔体)
を使用するものである。
ポリエステルポリオール、及び/又はそれらの変性体が
使用される。
ポリウレタンに通常使用されるものを用いることがで
き、例えば次のような低分子量のアルコール類、アミン
類、アンモニア等のアルキレンオキシド付加物をもって
構成されたものである。その際、一般的にはアルコール
類やアミン類が反応開始剤で、これにアルキレンオキシ
ドが付加して行ってポリエーテルポリオールが構成され
る。
メタノール,エタノール,ブタノール等の1価アルコー
ル類、エチレングリコール,プロピレングリコール,
1,6−ヘキサンジオール等の2価アルコール類、グリ
セリン,トリメチロールプロパン等の3価アルコール
類、ペンタエリスリトール,メチルグルコシド等の4価
アルコール類、2,2,6,6−テトラキス(ヒドロキ
シメチル)シクロヘキサノール等の5価アルコール類、
ソルビトール等の6価アルコール類、ショ糖等の8価ア
ルコール類を例示することができる。
チルアミン,ジエチルアミン等の1価アミン類、メチル
アミン,エチルアミン,アニリン等の2価アミン類、モ
ノエタノールアミン,ジエタノールアミン,トリエタノ
ールアミン,イソプロパノールアミン等の3価アミン
類、エチレンジアミン,ヘキサメチレンジアミン等の4
価アミン類、ジエチレントリアミン等の5価アミン類を
例示できる。
は、エチレンオキシド(以下、EOと略記する)、プロ
ピレンオキシド(以下、POと略記する)、1,2−、
1,4−もしくは2,3−ブチレンオキシドの1種又は
2種以上を併用することができる。これらのうちでも好
ましいものは、PO及び/又はEOであり、この両者を
併用する場合の付加形式はブロック又はランダムのいず
れでも良い。
出発物質に、塩基性触媒の存在下、アルキレンオキサイ
ドをランダム又はブロック状に付加重合して得られる化
合物に対して、適宜アクリロニトリル(以下、ANと略
記する)やスチレン(以下、STと略記する)等のエチ
レン性不飽和モノマーをグラフト重合させた変成物(い
わゆるポリマーポリオール)も使用することができる。
のは、平均官能基(活性水素基)数が2.0〜4.0の
アルコール類(グリセリン,トリメチロールプロパン,
ペンタエリスリトール等)のPO単独付加物及びPOと
EOとのブロック又はランダム共付加物であって、水酸
基価が通常は30〜110、好ましくは40〜80のも
のである。平均官能基数が2.0未満のものや、水酸基
価が30未満のものでは、例えばポリウレタンスラブフ
ォーム発泡時にセルが不安定となりフォームの製造が困
難になることがある。一方、平均官能基数が2.0を超
えたり、水酸基価が110を超える場合は、例えばポリ
ウレタンスラブフォーム発泡時にセルが独立気泡となり
フォームが収縮して正常なフォームを得られないことが
ある。
チレン単位の含有量は、通常は20重量%以下、より好
ましくは10重量%以下である。この含有量が20重量
%を超えると、例えばポリウレタンスラブフォーム発泡
時にセルが独立気泡となりフォームが収縮して正常なフ
ォームを得られないことがある。
ば、エチレングリコール,プロピレングリコール,ブタ
ンジオール,ヘキサンジオール,グリセリン,トリメチ
ロールプロパン,トリメチロールエタン,ペンタエリス
リトール,ジグリセリン,ソルビトール,ショ糖等の低
分子ポリオールと、コハク酸,アジピン酸,マレイン
酸,フマル酸,フタル酸,イソフタル酸,無水コハク
酸,無水マレイン酸,無水フタル酸等の酸との縮合によ
り得られるポリエステルポリオールが挙げられる。
の環状エーテルの開環重合又は共重合によって得られる
ポリエステルポリオールや、ラクトンエステルとして分
類されるカプロラクトンの開環縮合物であるポリエステ
ルポリオールも例示することができる。
結合とエステル結合とを一分子中に有するポリエーテル
エステルポリオールを使用でき、その一例として特公昭
48−10078号公報に記載された、次のような一般
式のもの、「(−CO−R−COO−A−O)b−(−
CO−R−COO)c−H」を挙げることができる。こ
の一般式において、Rは飽和脂肪酸又は芳香族ポリカル
ボン酸残基を表し、Aは環状エーテル基を持つ化合物が
開環した残基を表す。又、他の変性ポリオールとして、
イソシアネートの反応を利用してエステル結合を分子内
に導入したものであって、末端OH基系のプレポリマー
に関するものと、末端NCO系のプレポリマーを利用し
た化合物等のプレポリマー変性系の変性ポリオールを挙
げることができる。
レタンに通常使用される公知のものを用いることができ
る。その好適な例として、次のようなものの1種又は2
種以上を併用することがある。
く)が6〜20である芳香族ポリイソシアネート、具体
的には、2,4−もしくは2,6−トリレンジイソシア
ネート(TDI)、粗製トリレンジイソシアネート、
2,4’−もしくは4,4’−ジフェニルメタンジイソ
シアネート(MDI)、粗製ジフェニルメタンジイソシ
アネート、ポリアリールポリイソシアネート等。
く)が2〜18である脂肪族ポリイソシアネート、具体
的には、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイ
ソシアネート等。
く)が4〜15である脂環族ポリイソシアネート、具体
的には、イソフォロンジイソシアネート、ジシクロヘキ
シルジイソシアネート等。
即ち、ウレタン基,カルボジイミド基,アロハネート
基,ウレア基,ウレトジオン基,ビュレット基,ウレト
ンイミン基,イソシアヌレート基,オキサゾリドン基含
有変性物等。
独使用、及び、TDIと変性MDI及び/又は粗製MD
Iとの混合物であってTDI含量が80重量%以上のも
のであり、とりわけ好適なものはTDI単独使用であ
る。
レンとの併用が好ましい。又、必要によりフロン化合物
又はその他のハロゲン化炭化水素等を併用しても良い。
知のものを用いることができる。その例として、カルボ
ン酸の金属塩(酢酸ナトリウム,オクチル酸鉛,ナフテ
ン酸コバルト,スタナスオクトエート等)、アルカリ金
属もしくはアルカリ土類金属のアルコキシドもしくはフ
ェノキシド(ナトリウムメトキシド,ナトリウムフェノ
キシド等)、3級アミン類(トリエチルアミン,トリエ
チレンジアミン,N−メチルモルホリン,ジメチルアミ
ノメチルフェノール,ピリジン等)、4級アンモニウム
塩(テトラエチルヒドロキシルアンモニウム等)、並び
に、スズ,アンチモン等の金属を含有する有機金属化合
物(テトラフェニルスズ,トリブチルアンチモンオキサ
イド等)等が挙げられる。
ン類及びスズ又はアンチモンを含有するカルボン酸の金
属塩もしくは有機金属化合物である。
公知のものを用いることができる。その例として、ポリ
オキシアルキレンアルキルエーテル,ポリオキシアルキ
レンアルキルアミノエーテル等のオキシアルキレン系の
もの、オルガノポリシロキサン,シロキサンオキシアル
キレンコポリマー等のシリコーン系のもの等を使用でき
る。特に好ましい具体的な整泡剤の例として、ジメチル
ポリシロキサン,ジメチルポリシロキサン−オキシアル
キルシロキサン共重合体が挙げられる。このオキシアル
キルシロキサンはペンダント型のポリオキシアルキレン
ポリオール付加物であり、該ポリオキシアルキレンポリ
オールは、EOとPOとの共重合体である。
等によりキャップされている場合もあるが、通常は炭素
数4以下のアルキル基,アセチル基又は水素原子等であ
る。又、これらの化合物の分子内に水酸基あるいはアミ
ノ基を導入させても良い。
ユニカー(株)製の「SZ−1142」,「L−52
0」,「L−532」,「L−540」,「SZ−11
05」,「L−5740M」及び「L−5740S」、
トーレダウコーニングシリコン(株)製の「SH−19
0」,「SH−192」,「SH−193」及び「SR
X−294A」等のジメチルシロキサン系整泡剤等が挙
げられる。
その他の樹脂製発泡体に通常使用される公知のものを任
意に用いることができる。その例として、前記したもの
と同様の可塑剤,難燃剤,充填剤,酸化防止剤,顔料等
がある。
(B),発泡剤(C),触媒(D)及び整泡剤(E)の
各使用量は、限定されるものではないが、好ましくは次
の通りである。
は、NCO指数が80〜120となる範囲である。その
理由は、NCO指数が80未満の場合は硬化が遅く正常
なポリウレタンスラブフォームが得られなかったり、圧
縮残留ひずみ率が大きくなる等の物性低下を招く可能性
があるからであり、NCO指数が120を超えるとスコ
ーチ等を生じる可能性が出てくるからである。
(A)100重量部に対して、通常は、水2〜8重量部
及び塩化メチレン0〜20重量部である。
100重量部に対し、通常は0.05〜5重量部、より
好ましくは0.1〜1重量部である。
(A)100重量部に対して、通常は、0〜10重量
部、より好ましくは0〜3重量部である。
明する。
を形成するポリオールとしては、日本ポリウレタン工業
(株)製のジエチレンアジペート系、即ちポリエステル
系ポリオールである商品名「N−101」(水酸基価5
6)、あるいは三洋化成(株)製の、グリセリンにプロ
ピレンオキサイドを付加重合させたポリエーテルポリオ
ールである、商品名「GP−3000」(分子量3,0
00、水酸基価56)を用いた。以下、前者を単に「N
−101」、後者を単に「GP−3000」と呼ぶ。
又は水を用いた。
ン33%ジプロピレングリコール溶液(以下、単に「ア
ミン触媒(*1)」と呼ぶ)、N−エチルモルフォリン
(以下、単に「アミン触媒(*2)」と呼ぶ)あるいは
スタナスオクトエートのうちの1種又は2種を用いた。
(株)製のポリアルキルシロキサン共重合体である商品
名「SH−192」、あるいは日本ユニカー(株)製の
ポリアルキルシロキサン共重合体である商品名「L−5
32」を用いた。以下、前者を単に「SH−192」、
後者を単に「L−532」と呼ぶ。
DI/2,6−TDIの80/20(重量比)混合物で
ある、日本ポリウレタン(株)製の商品名「T−80」
を使用した。以下、これを「TDI−80」と呼ぶ。
例、比較例においては下記の「表1」の基本配合、ある
いは下記の「表2」の基本配合に、それぞれ所定量の抗
菌性のアンモニウム塩、金属イオンを担持した無機多孔
体を添加し、あるいは添加しないで、ポリウレタンフォ
ームを製造した。なお、抗菌性のアンモニウム塩として
は前記「エソカードO/12」、金属イオンを担持した
無機多孔体としては銀イオン担持ゼオライトである前記
「ゼオミックAW−10N」等を、それぞれ用いた。
タンフォームは、通常の連泡型軟質ポリウレタンスラブ
フォームの製造方法に従って製造した。即ち、連続発泡
機を用いて上記配合原料のポリオールとポリイソシアネ
ートとを連続的に重合・発泡させ、これをコンベア上に
連続的に繰り出される紙又はプラスチックフィルム上に
吐出させて発泡硬化させ、製造した。
記により製造したポリウレタンフォームであって、表3
に示す各例のものについて抗菌性試験を行った。表3に
おいて、「エーテル系フォーム」とは、前記「表1」の
基本配合に係るポリウレタンフォームであり、そのうち
「COM.1」とは抗菌性アンモニウム塩エソカードO/1
2を無添加の比較例、「EX. 1」とはエソカードO/1
2を1.2重量部添加した実施例、「EX. 2」とはエソ
カードO/12を2.2重量部添加した実施例を表し、
又、「エステル系フォーム」とは、前記「表2」の基本
配合に係るポリウレタンフォームであり、そのうち「CO
M.2」とは抗菌性アンモニウム塩エソカードO/12を
無添加の比較例、「EX.3」とはエソカードO/12を
1.2重量部添加した実施例、「EX. 4」とはエソカー
ドO/12を2.2重量部添加した実施例を表す。
タンフォームを、厚さが5mm×50mm×50mmの
サイズにカットして試験用試料片とし、各試料片を30
mlの容積のバイヤル瓶に入れて、リン酸緩衝溶液で調
整した黄色ブドウ球菌あるいは大腸菌の所定個体密度の
懸濁液0.2mlを滴下し、35°Cで24時間保存し
た。次に、上記バイヤル瓶に滅菌済みのリン酸緩衝液を
加え、手で振とうして試料片中の生菌を液中に分散さ
せ、この生菌分散液を全量回収した。そして、いわゆる
混釈平板法の手順に従い、生菌分散液中の生残菌数を菌
数測定用寒天培地を用いて測定した。
を入れない点以外は上記と同様とした試験も同時に行
い、この対照の生残菌数を初発菌数として、次の「数
1」の式により抗菌性の評価尺度である減菌率を算出し
た。
いては、試料片自体が栄養源となって生残菌数が初発菌
数を上回る場合があったが、このような減菌率が負の値
を取る場合は、一括して減菌率を「0%未満」と表示し
た。そして、減菌率90%超を◎、減菌率70%超〜9
0%を○、減菌率40%超〜70%を△、減菌率40%
未満を×と判定することにした。
4」との表示は、菌数が10の4乗、即ち10,000
個体であることを示している。
ンモニウム塩を用いたポリウレタンフォームは、フォー
ム状態が良好(クラックや割れがない)で、エーテル系
フォーム、エステル系フォーム共に変色がなく、やや通
気性が低下し、錫触媒量を低減できることが分かる。そ
して、特に黄色ブドウ球菌に対する抗菌効果が顕著に認
められる。
ウレタンフォームに抗菌性成分を添加したことによるフ
ォーム物性への影響を見るために、表4に示す各例のも
のについて物性試験を行った。表4において、「エーテ
ル系フォーム」とは、前記「表1」の基本配合に係るポ
リウレタンフォームであり、そのうち「COM.1」とは抗
菌性の成分を無添加とした比較例、「EX. 5」とは「抗
菌剤1」と表現されたエソカードO/12を0.5重量
部及び「抗菌剤2」と表現されたゼオミックAW−10
Nを0.1重量部添加した実施例、「EX. 6」とはエソ
カードO/12を1.0重量部及びゼオミックAW−1
0Nを0.2重量部添加した実施例を表し、又、「エス
テル系フォーム」とは、前記「表2」の基本配合に係る
ポリウレタンフォームであり、そのうち「COM.2」とは
抗菌性の成分を無添加とした比較例、「EX. 7」とはエ
ソカードO/12を0.5重量部及びゼオミックAW−
10Nを0.1重量部添加した実施例、「EX. 8」とは
エソカードO/12を1.0重量部及びゼオミックAW
−10Nを0.2重量部添加した実施例を表す。
とを試験した。
法に従って、試験片に空気を流通させる際、試験片の前
後のマノメータの圧力差が125±1Paになるように
風量を調節し、この時の通気量を測定した。そして各実
施例について、その実施例条件と、抗菌性成分を添加し
なかった条件とで通気量の測定を行い、次の「数2」の
式によって、抗菌性成分添加時の通気量の比率を求め
た。
成分を添加した試験片の通気量を、Qoは抗菌性成分を
添加しなかった試験片の通気量(単位はいずれも、dm
3/secである)を示す。なお、ポリウレタンフォー
ムの用途次第で通気性の高いものが要求されたり、その
逆であったりするので、上記通気量の比率の絶対的な優
劣の指標の方向性は一義的に決まらない。そのために、
通気量の比率が0〜±10%未満を◎、±10〜±20
%未満を○、±20〜±30%未満を△、±30%以上
を×と判定することにした。
て、試験片を50%圧縮して固定し、その圧縮状態のま
ま温度70°Cの恒温槽中に入れて122時間加熱保持
し、その後試験片を取り出して厚みを測定することによ
り、圧縮残留歪を算出した。そして、圧縮残留歪4%未
満を◎、4%以上〜8%未満を○、8%以上〜12%未
満を△、12%以上を×と判定することにした。
般の紫外線等による黄変問題とは異なる問題として、従
来、抗菌剤/抗菌材を添加することにより、大型の連続
発泡させた量産品ポリウレタンフォームにおいて、その
原反の断面中央部が断面周辺部に比較していわゆるスコ
ーチ現象に似た黄変を起こす、と言う問題が指摘されて
いるため、本試験を行った。
チックの光学的試験方法)に準拠して行った。この黄変
度試験は、通常は、まず環境(光、熱等)に暴露されて
いない初期試験片と、環境に暴露された後の試験片との
黄色度を測定し、ついで両者の黄色度の差を黄変度とし
て算出するものである。
ら色相が黄方向に離れる度合いを表す概念であり、次の
「数3」の計算式に基づいてプラスチック試験片の黄色
度YIを測定する。「数3」の式中、X,Y,Zは、標
準光(C)における試験片の三刺激値である。
通常の初期黄色度と暴露後黄色度とを比較する方式では
なく、ポリウレタンフォーム原反の断面(1m×1m程
度)中央部と、断面周辺部(端部より10cm中央寄り
の部分)との黄色度を測定して、両者の差から次の数式
により黄変度ΔYIを算出した。なお、数式中、YIc
は原反の断面中央部から切り取った試験片の黄色度、Y
Ieは原反の断面周辺部から切り取った試験片の黄色度
を表す。 ΔYI=YIc−YIe そしてΔYIが0〜2未満を◎、2〜5未満を○、5〜
10未満を△、10以上を×と判定することにした。
て、黄色ブドウ球菌と大腸菌の双方に対して有効な抗菌
効果が発揮されること、抗菌性アンモニウム塩を併用す
ることによって、金属イオン担持無機多孔体の使用量を
低減できる結果フォームの変色もほとんど見られず、か
つクラックや割れ等がなくフォーム状態が良好であるこ
と、等が分かる。なお、液状の抗菌性4級アンモニウム
塩に粉体の金属イオン担持無機多孔体(ゼオライト系抗
菌剤)を分散させて使用することができるので、製造時
の作業性が良好である。
試験)ポリウレタンフォームの抗菌力の耐洗濯性を見る
ため、表5にに示す各例のものについて耐洗濯性試験を
行った。表5において、「EX. 1」〜「EX. 6」の内容
は既述の通りであるが、「EX. 9」、「EX. 10」及び
「COM.3」はいずれも前記「表1」の基本配合に係るポ
リウレタンフォームであり、「EX. 9」は「抗菌剤3」
と表現された日本油脂社製の「カチオンIN」を1.6
重量部添加した実施例、「EX. 10」は1−ヒドロキシ
エチル−2−アルキルイミダゾリン4級塩である日本油
脂社製の商品名「カチオンAR−4」を1.6重量部添
加した実施例、「COM.3」は10,10’−オキシビス
フェノキシアルシン(DBPA)を1.0重量部添加し
た比較例である。
タンフォームについて、黄色ブドウ球菌及び大腸菌を用
い、もみ洗い前の抗菌力と、200回及び400回もみ
洗い後の抗菌力とを対比して示した。その実施要領及び
表5における表現方法は、前記「ポリウレタンフォーム
の抗菌性試験」の場合と同様である。もみ洗いの要領
は、50mm×50mm×厚さ5mmの各例にかかるサ
ンプルを、40°Cの蒸留水100mlに浸漬させ、サ
ンプルの周囲にスペーサを介して金網にて圧縮すると言
う操作である。これを上記の回数繰り返してもみ洗い後
のサンプルとし、80°C、2時間の乾燥の後に抗菌性
試験に供した。
ドウ球菌と大腸菌の双方に対する抗菌性において優れた
耐洗濯性を有するが、比較例では耐洗濯性がかなり劣る
ことが分かる。従って、比較例のようなポリウレタンフ
ォームでは、例えばカーペットアンダーレイ等の不織布
や織物とポリウレタンフォームとの積層品等において抗
菌剤が布や織物部分に染みだすと言うイレギュラーな形
態での抗菌効果を発揮する場合も考えられるが、通常
の、食器洗いクリーナ等の用途には適していない。
ォームの抗菌性試験」と対比する目的で、抗菌性成分と
して金属イオン担持無機多孔体のみを添加したポリウレ
タンフォームの抗菌性を、表6に示す各例について試験
した。表6において、「エーテル系フォーム」、「エス
テル系フォーム」、「COM.1」、「COM.2」の内容は既
述の通りであり、「COM.4」〜「COM.7」は、該当ポリ
ウレタンフォーム配合原料に対して前記ゼオミックAW
−10Nを0.2重量部あるいは0.5重量部添加した
ものである。各評価項目の試験要領及び表6における表
現方法は、前記「ポリウレタンフォームの抗菌性試験」
の場合と同様である。
機多孔体を用いない例では抗菌効果が認められず、一
方、金属イオン担持無機多孔体を用いた例では抗菌効果
が認められるが、クラックや割れ等の発生のためにフォ
ーム状態が余り良好でなく、及び/又は、フォームが変
色すると言う欠陥が認められる。
Claims (8)
- 【請求項1】少なくともイソシアネート成分と含活性水
素基成分とを反応させて高分子構造が構成されたポリウ
レタン樹脂であって、 前記含活性水素基成分の少なくとも一部が、1個以上の
活性水素基を有する抗菌性のアンモニウム塩であること
を特徴とする抗菌性ポリウレタン樹脂。 - 【請求項2】少なくともイソシアネート成分と含活性水
素基成分とを反応させて高分子構造が構成されたポリウ
レタン樹脂であって、 前記含活性水素基成分の少なくとも一部が、1個以上の
活性水素基を有する抗菌性のアンモニウム塩であり、 かつ、前記ポリウレタン樹脂のマトリクス中に金属イオ
ンを担持した無機多孔体が充填されていることを特徴と
する抗菌性ポリウレタン樹脂。 - 【請求項3】前記無機多孔体がゼオライトであることを
特徴とする請求項2に記載の抗菌性ポリウレタン樹脂。 - 【請求項4】前記アンモニウム塩が次の一般式 【化1】 (式中、Rは水素原子又は炭化水素基であり、R’Hは
活性水素基を有する原子団であり、A-はアニオンであ
る。)に示すものであることを特徴とする請求項1〜3
のいずれかに記載の抗菌性ポリウレタン樹脂。 - 【請求項5】前記アンモニウム塩の一般式においてR’
Hがアルコール基,ポリエーテルアルコール基あるいは
ポリエステルアルコール基であり、A-がハロゲンイオ
ン,過ハロゲン酸イオン,カルボキシルイオンあるいは
有機硫酸イオンであることを特徴とする請求項4に記載
の抗菌性ポリウレタン樹脂。 - 【請求項6】前記ポリウレタン樹脂が連泡型のポリウレ
タンフォームであることを特徴とする請求項1〜5のい
ずれかに記載の抗菌性ポリウレタン樹脂。 - 【請求項7】少なくともイソシアネート成分と含活性水
素基成分とを反応させてポリウレタン樹脂を製造する
際、前記含活性水素基成分の少なくとも一部として、1
個以上の活性水素基を有する抗菌性のアンモニウム塩を
配合することを特徴とする抗菌性ポリウレタン樹脂の製
造方法。 - 【請求項8】少なくともイソシアネート成分と含活性水
素基成分とを反応させてポリウレタン樹脂を製造する
際、前記含活性水素基成分の少なくとも一部として1個
以上の活性水素基を有する抗菌性のアンモニウム塩を配
合し、かつ、金属イオンを担持した無機多孔体を充填す
ることを特徴とする抗菌性ポリウレタン樹脂の製造方
法。
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JP31469597A JP4053635B2 (ja) | 1997-11-17 | 1997-11-17 | 抗菌性ポリウレタン樹脂及びその製造方法 |
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JPH11147927A true JPH11147927A (ja) | 1999-06-02 |
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