JPH11146200A - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents

画像形成装置及びその制御方法

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JPH11146200A
JPH11146200A JP9308640A JP30864097A JPH11146200A JP H11146200 A JPH11146200 A JP H11146200A JP 9308640 A JP9308640 A JP 9308640A JP 30864097 A JP30864097 A JP 30864097A JP H11146200 A JPH11146200 A JP H11146200A
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JP
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binarized
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JP9308640A
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Kenichi Ota
健一 太田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2値画像信号に基づく画像を出力する画像形
成装置において、その出力濃度を変更することができる
画像形成装置及びその制御方法を提供する。 【解決手段】 入力された多値画像信号を2値化回路1
07で2値化する。多値画像信号の出力濃度を変更する
場合、2値化手段で2値化された2値画像信号を濃度補
正回路112で多値化する。そして、濃度補正回路11
2で多値化された多値画像信号に対し、2値化回路10
7で再度2値化を実行する。そして、その2値化された
2値画像信号に基づく画像をプリンタ部2で出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力された第1多
値画像信号に基づく画像を出力する画像形成装置及びそ
の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、白、黒2値の2値画像信号を利用
するものとして、例えば、原稿画像をデジタル的に読み
取り複製画像を出力する図10に示すような画像形成装
置が知られている。
【0003】図6は従来の画像形成装置の構成を示す図
である。
【0004】図6において、画像形成装置は、リーダ部
1及びプリンタ部2から構成され、リーダ部1の原稿給
送装置101は原稿を最終頁から順に1枚ずつプラテン
ガラス102上へ給送し、原稿の読み取り動作終了後、
プラテンガラス102上の原稿を排出する。原稿がプラ
テンガラス102上に搬送されると、ランプ103を点
灯し、スキャナユニット104の移動を開始させて原稿
を露光走査する。この時の原稿からの反射光は、ミラー
105、106、107、及びレンズ108によってC
CDイメージセンサ(以下CCDという)109へ導か
れる。このように走査された原稿画像はCCD109に
よって読み取られる。CCD109から出力される多値
画像信号は、所定の画像処理が施された後、プリンタ部
2へ転送される。
【0005】通常、CCD109から出力される多値画
像信号は1画素8ビット程度の多値画像信号であるが、
プリンタ部2は通常1画素を黒で表現するか白で表現す
るかの2値画像信号で出力画像を形成する。そのため、
プリンタ部2へ転送する前には、誤差拡散法のような周
知の2値化手法によって多値画像信号を2値画像信号に
2値化する2値化処理が行われる。
【0006】尚、誤差拡散法については、文献 R.F
loyd&L.Steinberg,“An adap
tive algorithm for the sp
atial gray scale”,SID75Di
gest,PP36〜37に開示されている。この文献
で開示される2値化処理では、注目画素の多値画像信号
を2値化(黒画素または白画素に変換)し、その2値化
レベルと2値化前の多値画像信号との誤差に所定の重み
づけをして注目画素近傍の画素に加算することにより多
値画像信号の濃度を保存しながら2値化処理を行うもの
である。
【0007】プリンタ部2のレーザドライバ221は、
レーザ発光部201を駆動し、リーダ部1から出力され
た2値画像信号に応じたレーザ光をレーザ発光部201
で発光させる。2値画像信号は白、黒の2値であるの
で、白画素ではレーザー光をオフし、黒画素でレーザー
光をオンにするようにすれば、後続の現像、転写、定着
手順により転写紙上に2値画像が記録される。
【0008】このレーザ光は感光ドラム202に照射さ
れ、感光ドラム202にはレーザ光に応じた潜像が形成
される。この感光ドラム202の潜像の部分には現像器
203によって現像剤が付着される。そして、レーザ光
の照射開始と同期したタイミングで、カセット204及
びカセット205のいずれかから記録紙を給紙して転写
部206へ搬送し、感光ドラム202に付着された現像
剤を記録紙に転写する。現像剤が転写された記録紙は定
着部207に搬送され、定着部207の熱と圧力により
現像剤は記録紙に定着される。定着部207を通過した
記録紙は排出ローラ208によって排出され、ソータ2
20は排出された記録紙をそれぞれのピンに収納して記
録紙の仕分けを行う。尚、仕分けが設定されていない場
合は、最上ビンに記録紙を収納する。また、両面記録が
設定されている場合は、排出ローラ208のところまで
記録紙を搬送した後、排出ローラ208の回転方向を逆
転させ、フラッパ209によって再給紙搬送路へ導く。
また、多重記録が設定されている場合は、記録紙を排出
ローラ208まで搬送しないようにフラッパ209によ
って再給紙搬送路へ導く。再給紙搬送路へ導かれた記録
紙は上述したタイミングで転写部206へ給紙される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像形成装置では、原稿画像を読み取って得られる
多値画像信号を2値化した2値画像信号を一旦バッファ
メモリに蓄積し、これを原稿画像の読み取り動作終了
後、任意のタイミングにプリント出力するような状況も
想定される。例えば、一旦、バッファメモリに蓄積され
た2値画像信号を90度回転して記録紙に出力したり、
あるいは複数ページの原稿画像をあらかじめ読み込んで
おき、プリント出力時にこれらを1ページに合成して1
枚の記録紙上にまとめて出力するといった状況が考えら
れる。しかし、このような状況で、出力された画像の出
力濃度が期待していた濃度よりも濃いあるいは低いとい
った場合には、すでに原稿画像を読み取って得られる画
像信号は黒画素と白画素の2値画像信号に変換されてし
まっているため、これを修正することが困難であった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、2
値画像信号に基づく画像を出力する画像形成装置におい
て、その出力濃度を変更することができる画像形成装置
及びその制御方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による画像形成装置は以下の構成を備える。
即ち、入力された第1多値画像信号に基づく画像を出力
する画像形成装置であって、前記入力された第1多値画
像信号を2値化する2値化手段と、前記第1多値画像信
号の出力濃度を変更する場合、前記2値化手段で2値化
された2値画像信号を多値化する多値化手段と、前記多
値化手段で多値化された第2多値画像信号に対し、前記
2値化手段による2値化を再度実行する実行手段と、前
記2値化手段で2値化された2値画像信号に基づく画像
を出力する出力手段とを備える。
【0011】また、好ましくは、前記2値化手段は、誤
差拡散法によって、前記第1多値画像信号、あるいは前
記第2多値画像信号を2値化する。
【0012】また、好ましくは、前記2値化手段は、前
記誤差拡散法による誤差拡散処理に用いる少なくとも第
1誤差拡散マトリックス、第2誤差拡散マトリックスを
含む誤差拡散マトリックスを有する。
【0013】また、好ましくは、前記2値化手段は、前
記第1多値画像信号を2値化する場合は前記第1誤差拡
散マトリックスを用い、前記第2多値画像信号を2値化
する場合は前記第2誤差拡散マトリックスを用いる。
【0014】また、好ましくは、前記第1誤差拡散マト
リックスの拡散範囲は、前記第2誤差拡散マトリックス
の拡散範囲よりも小さい。
【0015】また、好ましくは、前記多値化手段は、前
記2値化手段で2値化された2値画像信号を前記第1多
値画像信号の濃度値と異なる濃度値を有する多値画像信
号に多値化する。
【0016】また、好ましくは、前記出力濃度の変更を
指示する指示手段を更に備える。
【0017】上記の目的を達成するための本発明による
画像形成装置の制御方法は以下の構成を備える。即ち、
入力された第1多値画像信号に基づく画像を出力する画
像形成装置の制御方法であって、前記入力された第1多
値画像信号を2値化する2値化工程と、前記第1多値画
像信号の出力濃度を変更する場合、前記2値化工程で2
値化された2値画像信号を多値化する多値化工程と、前
記多値化工程で多値化された第2多値画像信号に対し、
前記2値化工程による2値化を再度実行する実行工程
と、前記2値化工程で2値化された2値画像信号に基づ
く画像を出力する出力工程とを備える。
【0018】上記の目的を達成するための本発明による
コンピュータ可読メモリの制御方法は以下の構成を備え
る。即ち、入力された第1多値画像信号に基づく画像を
出力する画像形成装置の制御のプログラムコードが格納
されたコンピュータ可読メモリであって、前記入力され
た第1多値画像信号を2値化する2値化工程のプログラ
ムコードと、前記第1多値画像信号の出力濃度を変更す
る場合、前記2値化工程で2値化された2値画像信号を
多値化する多値化工程のプログラムコードと、前記多値
化工程で多値化された第2多値画像信号に対し、前記2
値化工程による2値化を再度実行する実行工程のプログ
ラムコードと、前記2値化工程で2値化された2値画像
信号に基づく画像を出力する出力工程のプログラムコー
ドとを備える。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態を詳細に説明する。
【0020】図1は本発明の実施形態の画像形成装置の
構成を示す図である。
【0021】尚、本実施形態の画像形成装置の構成は図
6に示した画像形成装置とほぼ同様であり、図6に示し
た構成に加えて、通常のコピー動作の指示、出力濃度の
変更の指示等を設定する操作部1000が設けられてい
る。
【0022】また、画像形成動作としては、図6で説明
したのと同様に、リーダー部1とプリンタ部2が接続さ
れ、CCD109で読み取られた画像が、周知のデジタ
ル的な信号処理を経てプリンタ部2へ送られる。そし
て、プリンタ部2のレーザー露光、現像、転写、定着な
どにより画像を出力する。
【0023】図2は本発明の実施形態の画像形成装置の
機能構成を示すブロック図である。図2は、特に、CC
D109から読みとられた画像が2値化されてプリンタ
部2へ送出されるまでの部分に相当する。
【0024】図2において、101は原稿画像を画素単
位で読みとるCCDである。102はCCD101から
の出力をデジタル信号に変換するA/D変換回路であ
る。103は原稿照明ランプやCCD101の感度ばら
つきにより生じるばらつきを補正するシェーデイング補
正回路である。104はCCD101からの出力の非線
形性などを補正するためのガンマ補正回路である。
【0025】105は2値化回路107へ入力する画像
信号の切り替えを行うセレクタであり、原稿画像から得
られう画像信号を通常のコピー動作として出力する場合
は、ガンマ補正回路104の出力を誤差加算回路106
へ送る。106は2値化回路107で2値化したときの
量子化誤差を入力された画像信号に加算する誤差加算回
路である。107は従来の技術で説明した誤差拡散法等
の周知の2値化処理を行う2値化回路であり、入力され
た画像信号を「0」または「1」の2値画像信号Bに2
値化する。そして、2値画像信号Bをスイッチ部110
へ送る。また、このとき発生した2値化誤差信号は、一
旦、誤差メモリ108に記憶される。誤差メモリ108
に記憶された2値化誤差信号は、誤差拡散マトリックス
109に従って周辺画素へ配分される。配分された2値
化誤差信号は誤差加算回路106へ送られ、次に処理す
べき画像信号に周知の方法で加算される。
【0026】また、111はバッファーメモリであり、
スイッチ110の切り替えに応じて、2値化回路107
から出力される2値画像信号を1ページ分、または複数
ページ分まとめて蓄積する。特に、読みとった原稿画像
をバッファーメモリ111に、一旦、蓄積する場合、ス
イッチ110の出力がバッファーメモリ111側に切り
替えられる。
【0027】バッファーメモリ111中に蓄積された2
値画像信号は、濃度補正処理回路112を通してセレク
タ105ヘ送られる。112は濃度補正回路であり、バ
ッファーメモリ111から入力された2値画像信号を多
値画像信号Gに変換する。尚、この詳細については後述
する。そして、スイッチ110の出力が再びプリンタ部
2に切り替えられている場合、セレクタ105は、濃度
補正回路112から多値画像信号Gを誤差加算回路10
6へ送る。
【0028】尚、セレクタ105による入力信号の選択
やスイッチ110の設定は、操作部1000による指示
内容によってCPU113の指令により行われる。
【0029】以下、本発明の特徴である濃度補正回路1
12で実行される濃度補正処理について説明していく。
【0030】上述したように、バッファーメモリ111
は、2値化回路107から出力される2値画像信号を蓄
積する構成となっている。ここで、多値画像信号ではな
く2値画像信号を蓄積するのは、メモリ容量を節約する
ためである。また、2値化回路107で実行する2値化
処理として誤差拡散法を用いるとしたが、この誤差拡散
法は周知の通り原稿画像の輝度情報に対し注目画素近傍
の平均輝度が等しくなるように2値化する輝度または濃
度保存型の2値化方式である。即ち、原稿画像の輝度
(または濃度)情報は黒ドットの局所的な密度情報に置
き換えられていることになる。同様な方式であれば、特
に誤差拡散法には限定されない。
【0031】そのため、一旦、2値画像信号として蓄積
された画像データをプリント出力する場合は、画像形成
装置は黒ドットを印刷するか、しないかの2通りの状態
しか取り得ない。そのため、出力濃度を高くあるいは低
くして出力しようとしても、2値画像信号上の黒ドット
で表される画像データの空間的な分布密度を変化させな
いかぎり、この目的を達成することはできない。
【0032】そこで、本発明では、2値画像信号として
蓄積された画像データをプリント出力する画像形成装置
においても、出力濃度の変更を濃度補正回路112によ
って実現する。また、この場合、スイッチ110は、バ
ッファーメモリ111を選択するように切り替えられて
いる。
【0033】まず、バッファーメモリ111上に2値画
像信号を生成する方法について説明する。
【0034】原稿画像から得られる多値画像信号は、誤
差加算回路106、2値化回路107に入力される。
尚、多値画像信号は8ビット程度のデジタル信号で表現
されているものとする。即ち、原稿画像の1画素の明る
さを0から255の整数として表現する。
【0035】ここで、ある注目画素の多値画像信号の濃
度値をXとし、また、すでに2値化された画素から、当
該注目画素に配分されるべき2値化誤差信号をEとする
と誤差加算回路106は Y= X + E なる演算を行いYを2値化回路107へ送る。2値化回
路107では、所定のしきい値Th(通常は128)と
Yの値との比較を行う。比較の結果、Y>Thの場合
は、2値化画像信号B=1として、スイッチ110へ出
力する。そして、2値化誤差信号=Y−255を誤差メ
モリ108に記憶する。一方、Y≦Thの場合は、2値
化画像信号B=0として、スイッチ110へ出力する。
そして、2値化誤差信号=Y−0を誤差メモリ108に
記憶する。
【0036】スイッチ110は、バッファーメモリ11
1を選択するように切り替えられているので、2値化回
路107から出力された2値画像信号Bは、バッファー
メモリ111へ送出される。
【0037】以上の処理を原稿画像1画面分について行
うと、2次元的な2値画像信号B(=B(x,y),
x,yは2次元の画素座標を表す。)がバッファーメモ
リ111に蓄積されたことになる。
【0038】バッファーメモリ111中の2値画像信号
Bは「0」または「1」の値を持っており、ここでは、
「0」は白画素、「1」は黒画素を表している。また、
多値画像信号と対応させて考えると、2値画像信号B=
0は多値画像信号の0、2値画像信号B=1は多値画像
信号の255に対応すると考えることができる。
【0039】そこで、本発明では、濃度補正回路112
において、2値画像信号Bを本来の多値画像信号とは異
なる多値画像信号に変換して、再度、誤差加算回路10
6、2値化回路107に入力することにより、黒画素の
空間的な密度を変化させプリント出力上の見かけの出力
濃度の変更を実現する。
【0040】即ち、バッファーメモリ111から読み出
される2値画像信号Bを濃度補正回路112で多値画像
信号Gに変換するときに、本来の値0または255では
なく、濃度補正したい量だけ変化させた多値画像信号に
変換し、セレクタ105を経由して、再度、誤差加算回
路106、2値化回路107に入力する。
【0041】例えば、出力濃度を20%高くしようとす
る場合 2値画像信号B=0は、多値画像信号G=0 2値画像信号B=1は、多値画像信号G=255×1.
2=306 という値に変換してセレクタ105へ送る。
【0042】そして、誤差加算回路106、2値化回路
107では上述と同様、入力された多値画像信号Gの0
または255に対応する2値画像信号Bに変換する。ま
た、2値画像信号G=306に対応する画素を2値化す
る場合 306−255=51 というプラスの2値化誤差信号が発生する。この2値化
誤差信号は、誤差メモリ108を介して周辺画素に配分
されるため、周辺の白画素(2値化画素信号B=0)が
黒画素(2値化画素信号B=1)に2値化されやすくな
る。つまり、結果的に、全体の黒画素密度が増大し、プ
リント出力時の出力濃度を高くすることができる。
【0043】逆に、出力濃度を低くする場合には、多値
画像信号Gの濃度値を255よりも小さくすることで、
黒画素密度が減少し、プリント出力時の出力濃度を低く
することができる。
【0044】次に、本実施形態で実行される処理のまと
めとして、本実施形態で実行される処理のフローチャー
トを図3に示す。
【0045】図3は本発明の実施形態で実行される処理
を示すフローチャートである。
【0046】まず、ステップS101で、原稿画像をC
CD101で読み取る。ステップS102で、CCD1
01で読み取られた原稿画像から得られる多値画像信号
を2値化回路107で2値化する。ステップS103
で、出力濃度の変更が指示されているか否かを判定す
る。出力濃度の変更が指示されていない場合(ステップ
SS103でNO)、ステップS106に進み、2値化
された2値画像信号に基づく画像のプリント出力を行
う。
【0047】一方、出力濃度の変更が指示されている場
合(ステップS103でYES)、ステップS104に
進み、指示された出力濃度に応じて2値画像信号を濃度
補正回路112で多値画像信号に変換する。ステップS
105で、変換された多値画像信号を、再度、2値化回
路107で2値化する。ステップS106で、2値化さ
れた2値画像信号に基づく画像のプリント出力をプリン
タ部2で行う。
【0048】尚、上述した実施形態では、2値化回路1
07が実行する誤差拡散法で用いる誤差拡散マトリック
スについては言及していないが、通常、誤差拡散法で2
値化誤差信号を周辺画素に分配する場合、図3中の太線
で示してある誤差拡散マトリックスが使われる。これ
は、図の注目画素(※印)の2値化する際に発生する2
値化誤差信号を周辺画素(図中太枠の画素)に拡散させ
る度合を決定するものであり、図4に示した数値のウェ
イトをかけられて注目画素の2値化誤差信号が周辺画素
に拡散される。
【0049】図4では、斜線で示した画素がすでに2値
化処理が終了している画素を表している。そして、2値
化されていない多値画像信号を1画素ごとに、まず、図
のI方向に走査し、I方向の終端に達したらJ方向に1
ラインすすんで、再度、I方向に走査しながら、順次各
画素の2値化処理を実行していく。
【0050】今、※印の注目画素を2値化しているもの
とすると、注目画素の多値画像信号と、すでに2値化さ
れた2値化画像信号から拡散された2値化誤差信号とを
加算した値に従って2値化処理が行われ、新たな2値化
誤差信号Eが発生する。そして、上述したように、2値
化誤差信号Eは、注目画素の周辺画素(図の太枠画素)
へ図4に示すウェイトに従って拡散される。例えば、注
目画素の右隣の画素に対するウェイトは7なので E×7/48 という演算を行って得られた値が、右隣の画素に配分す
る2値化誤差信号となる。ここで、48というのは正規
化のための係数であり、図4のウェイトの総和に相当す
る。
【0051】以上説明した誤差拡散配分マトリックスに
おけるウェイトは、多値画像信号を好適に2値化するた
めに設定され、なめらかなハーフトーンの再現と文字画
像の解像度を両立することを主眼として決められてい
る。
【0052】但し、本実施形態において、特に、バッフ
ァーメモリ111上の2値画像信号を本来の多値画像信
号の濃度値とは異なる濃度値に変更して、再度、2値化
する場合には、図4に示した誤差拡散マトリックスを用
いると黒画素が不自然に連続したり、好ましくないテク
スチヤーが発生する場合がある。
【0053】そこで、この場合においては、例えば、図
5に示すような誤差拡散マトリックスを用いる。即ち、
2値化誤差信号を拡散する周辺画素の数を多くし、かつ
注目画素の最近傍画素に対するウェイトを小さくするよ
うな誤差拡散マトリックスを用いることが、より好まし
い。
【0054】そして、この場合の誤差拡散マトリックス
の設定は、CPU113によって実行され、CPU11
3は、セレクタ105、スイッチ110を所定の設定に
切り替えると同時に2値化回路107で使用する誤差拡
散マトリックス109の切り替えも行う。即ち、CCD
101から読み込まれた多値画像信号を2値化した2値
化画像信号をそのままプリント出力する場合には、図4
に示す誤差拡散マトリックスを使用し、バッファーメモ
リ111上に2値画像信号Bを蓄積し、その2値化画像
信号を多値画像信号Gに変換して再度2値化した2値化
画像信号をプリント出力する場合には、図5に示す誤差
拡散マトリックスを使用する。
【0055】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、CCD101から出力される多値画像信号を2値化
した2値化画像信号Bを、CCD101からの出力時の
多値画像信号の濃度値とは異なる所望の濃度値を有する
多値画像信号Gを濃度補正回路112で生成することが
できる。これにより、2値画像信号として蓄積された画
像データをプリント出力する画像形成装置においても、
出力濃度を変更することができる。
【0056】尚、本発明は、複数の機器(例えばホスト
コンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ
など)から構成されるシステムに適用してもよい。
【0057】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0058】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0059】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMな
どを用いることができる。
【0060】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0061】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その
処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合
も含まれることは言うまでもない。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
2値画像信号に基づく画像を出力する画像形成装置にお
いて、その出力濃度を変更することができる画像形成装
置及びその制御方法を提供できる。
【0063】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の画像形成装置の構成を示す
図である。
【図2】本発明の実施形態の画像形成装置の機能構成を
示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態で実行される処理を示すフロ
ーチャートである。
【図4】本発明の実施形態の2値化回路で用いられる誤
差拡散マトリックスを示す図である。
【図5】本発明の実施形態の2値化回路で用いられる誤
差拡散マトリックスを示す図である。
【図6】従来の画像形成装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
101 CCD 102 A/D変換回路 103 シェーディング補正回路 104 ガンマ変換回路 105 セレクタ 106 誤差加算回路 107 2値化回路 108 誤差メモリ 109 誤差配分マトリクス 110 スイッチ 111 バッファメモリ 112 濃度補正回路 113 CPU

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された第1多値画像信号に基づく画
    像を出力する画像形成装置であって、 前記入力された第1多値画像信号を2値化する2値化手
    段と、 前記第1多値画像信号の出力濃度を変更する場合、前記
    2値化手段で2値化された2値画像信号を多値化する多
    値化手段と、 前記多値化手段で多値化された第2多値画像信号に対
    し、前記2値化手段による2値化を再度実行する実行手
    段と、 前記2値化手段で2値化された2値画像信号に基づく画
    像を出力する出力手段とを備えることを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 前記2値化手段は、誤差拡散法によっ
    て、前記第1多値画像信号、あるいは前記第2多値画像
    信号を2値化することを特徴とする請求項1に記載の画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記2値化手段は、前記誤差拡散法によ
    る誤差拡散処理に用いる少なくとも第1誤差拡散マトリ
    ックス、第2誤差拡散マトリックスを含む誤差拡散マト
    リックスを有することを特徴とする請求項2に記載の画
    像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記2値化手段は、前記第1多値画像信
    号を2値化する場合は前記第1誤差拡散マトリックスを
    用い、前記第2多値画像信号を2値化する場合は前記第
    2誤差拡散マトリックスを用いることを特徴とする請求
    項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記第1誤差拡散マトリックスの拡散範
    囲は、前記第2誤差拡散マトリックスの拡散範囲よりも
    小さいことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 前記多値化手段は、前記2値化手段で2
    値化された2値画像信号を前記第1多値画像信号の濃度
    値と異なる濃度値を有する多値画像信号に多値化するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記出力濃度の変更を指示する指示手段
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形
    成装置。
  8. 【請求項8】 入力された第1多値画像信号に基づく画
    像を出力する画像形成装置の制御方法であって、 前記入力された第1多値画像信号を2値化する2値化工
    程と、 前記第1多値画像信号の出力濃度を変更する場合、前記
    2値化工程で2値化された2値画像信号を多値化する多
    値化工程と、 前記多値化工程で多値化された第2多値画像信号に対
    し、前記2値化工程による2値化を再度実行する実行工
    程と、 前記2値化工程で2値化された2値画像信号に基づく画
    像を出力する出力工程とを備えることを特徴とする画像
    形成装置の制御方法。
  9. 【請求項9】 前記2値化工程は、誤差拡散法によっ
    て、前記第1多値画像信号、あるいは前記第2多値画像
    信号を2値化することを特徴とする請求項8に記載の画
    像形成装置の制御方法。
  10. 【請求項10】 前記2値化工程は、前記誤差拡散法に
    よる誤差拡散処理に第1誤差拡散マトリックス、第2誤
    差拡散マトリックスのいずれかを用いることを特徴とす
    る請求項9に記載の画像形成装置の制御方法。
  11. 【請求項11】 前記2値化工程は、前記第1多値画像
    信号を2値化する場合は前記第1誤差拡散マトリックス
    を用い、前記第2多値画像信号を2値化する場合は前記
    第2誤差拡散マトリックスを用いることを特徴とする請
    求項10に記載の画像形成装置の制御方法。
  12. 【請求項12】 前記第1誤差拡散マトリックスの拡散
    範囲は、前記第2誤差拡散マトリックスの拡散範囲より
    も小さいことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装
    置の制御方法。
  13. 【請求項13】 前記多値化工程は、前記2値化工程で
    2値化された2値画像信号を前記第1多値画像信号の濃
    度値と異なる濃度値を有する多値画像信号に多値化する
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置の制御
    方法。
  14. 【請求項14】 前記出力濃度の変更を指示する指示工
    程を更に備えることを特徴とする請求項8に記載の画像
    形成装置の制御方法。
  15. 【請求項15】 入力された第1多値画像信号に基づく
    画像を出力する画像形成装置の制御のプログラムコード
    が格納されたコンピュータ可読メモリであって、 前記入力された第1多値画像信号を2値化する2値化工
    程のプログラムコードと、 前記第1多値画像信号の出力濃度を変更する場合、前記
    2値化工程で2値化された2値画像信号を多値化する多
    値化工程のプログラムコードと、 前記多値化工程で多値化された第2多値画像信号に対
    し、前記2値化工程による2値化を再度実行する実行工
    程のプログラムコードと、 前記2値化工程で2値化された2値画像信号に基づく画
    像を出力する出力工程のプログラムコードとを備えるこ
    とを特徴とするコンピュータ可読メモリ。
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