JP2863039B2 - 中間調画像記録回路 - Google Patents

中間調画像記録回路

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JP2863039B2
JP2863039B2 JP4157276A JP15727692A JP2863039B2 JP 2863039 B2 JP2863039 B2 JP 2863039B2 JP 4157276 A JP4157276 A JP 4157276A JP 15727692 A JP15727692 A JP 15727692A JP 2863039 B2 JP2863039 B2 JP 2863039B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像データを入力する
ため画像読取り手段と入力画像データを一時的に記憶す
るためのメモリと、記憶画像データを記録材に印字する
画像出力手段とを有する画像記録装置に用いられるもの
であって、前記入力画像データの濃度レベルよりも少な
い濃度レベルで記録するための中間調画像記録回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像読取り手段、例えば、原稿を
光学系を通してCCD(電荷結合素子)撮像部で撮像
し、撮像データ(アナログデータ)をアナログ(A)/
デジタル(D)変換回路によってデジタル画像データと
して、原稿画像データを抽出し、メモリに記憶する。こ
の抽出された画像データが、例えば0(白)〜255
(黒)の256階調で一画素毎に読み込まれたとする。
【0003】このままのデータ状態では、1画素が0〜
255のいずれかの階調で表現されるために、1画素当
り8ビット(bit)の情報量が必要であり、従って、
この画像データを画像全体で記憶しようとすると、膨大
な記憶容量のメモリが必要となる。又、このままのデー
タ状態では、1画素を0〜255の階調で印字できる装
置(プリンタ)がなければ、前記読み取った画像を印字
することができない。
【0004】そこで、中間調画像記録回路が用いられて
おり、該回路により、画像データの量子化を行って、1
画素のデータ量を減らし、印字の際の1画素の階調を少
なくすることが行われている。これにより、メモリ容量
が少なく、且つ、階調性がそれほど高くない印字装置で
も、前記読み取った画像を表現できる。ただ、この場
合、単に量子化を行って1画素のデータ量を減らしたの
では原画素との誤差が印字画像に現われ、画像品質が低
いものとなるため、画像品質向上を図るべく、量子化に
際して図23のように前記誤差を配分している。
【0005】従来の誤差配分は、一方向のみに行ってい
た。即ち、図23に示すように、注目画素(例B)の誤
差を、ラインのスキャン方向の隣り(右隣り、例C)と
先方ライン(図23で下側ライン)上の左下(例D)、
真下(例E)、右下(例F)の各画素に配分していた。
このときの誤差配分量は乱数を使用することで切換え、
配分後に計算上残る剰余分は、一定方向(図23でF)
へ配分していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の技術では量子化の際に発生する誤差の配分方向が一
方向のみであったため、特定のパターンが発生するとい
う画像品質上の問題点があった。これに対応して、画像
品質を向上させるため、図24に示すように、誤差の配
分方向をライン毎に切換えている。しかしながら、これ
では図25に示すようにライン毎に配分方向を切換える
回路構成が必要なため、回路構成が複雑化してハードウ
エアのコストアップにつながるという問題点がある。
【0007】又、図23に示したように、誤差の配分は
先方ラインへ向かって行っているのみで、この逆に先方
ラインから注目ラインへの誤差の影響分を考慮していな
いために、再現画像のドットは緻密さに欠けたものとな
っており、画像品質の向上が要請されていた。
【0008】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたものであって、量子化に際しての画像品質を
向上させ得ると共に、回路構成を簡略化させ得る中間調
画像記録回路を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、画像データを
入力するための画像読取り手段と入力画像データを一時
的に記憶するためのメモリと、記憶画像データを記録材
に印字する画像出力手段とを有する画像記録装置に用い
られるものであって、前記入力画像データの濃度レベル
よりも少ない濃度レベルで記録するための中間調画像記
録回路において、入力画像データを量子化する際に、処
理注目ライン(i+1)中にある処理注目画素(E)を
量子化した後、前記処理注目画素(E)の後方ライン
(i)中の画素を含む、前記処理注目画素(E)の周辺
画素に、前記処理注目画素(E)の量子化誤差分を分配
し、次に処理注目ラインをライン(i+1)から後方の
ライン(i)に移し、処理注目ライン(i)中にある処
理注目画素(B)を量子化した後、処理注目画素(B)
の前方ライン(i+1)中の画素を含む、処理注目画素
(B)の周辺画素に、処理注目画素(B)の量子化誤差
分を分配する手段を備えたことにより、前記課題を解決
するものである。
【0010】
【作用】本発明においては、入力画像データを量子化す
る際に、処理注目ライン(i+1)中にある処理注目画
素(E)を量子化した後、前記処理注目画素(E)の後
方ライン(i)中の画素を含む、前記処理注目画素
(E)の周辺画素に、前記処理注目画素(E)の量子化
誤差分を分配し、次に処理注目ラインをライン(i+
1)から後方のライン(i)に移し、処理注目ライン
(i)中にある処理注目画素(B)を量子化した後、処
理注目画素(B)の前方ライン(i+1)中の画素を含
む、処理注目画素(B)の周辺画素に、処理注目画素
(B)の量子化誤差分を分配する。従って、量子化デー
タの誤差は、現在スキャンしている注目データラインの
後方ライン及び先方ラインに配分されることから、画像
品質に特定のパターンが生じることがなくなるため、画
像品質が高い。又、前方ラインの誤差の影響分を考慮し
ているため、更に画像品質が高い。又、従来のようにラ
イン毎に配分方向を切換える必要がないため、そのため
の回路構成が不要であり、従って、回路構成を簡略化し
得る。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明に係る中間調画像記録回路を有す
る画像記録装置の一実施例であるディジタル複写機30
の全体構成の断面説明図である。同図1に示すように、
この実施例のディジタル複写機30には、スキャナ部3
1、レーザプリンタ部32、多段給紙ユニット33及び
ソータ34が備えられている。
【0012】スキャナ部31は、透明ガラスから成る原
稿載置台35、両面対応自動原稿送り装置(RDF)3
6及びスキャナユニット40から構成されている。
【0013】多段給紙ユニット33は、第1カセット5
1、第2カセット52、第3カセット53、及び選択に
より追加可能な第5カセット55を有している。多段給
紙ユニット33では、各段のカセットに収容された用紙
の上から用紙が1枚ずつ送り出され、レーザプリンタ部
32へ向けて搬送される。
【0014】RDF36は、複数枚の原稿を一度にセッ
トしておき、自動的に原稿を1枚ずつスキャナユニット
40へ送給して、オペレータの選択に応じて原稿の片面
又は両面をスキャナユニット40に読み取らせるように
構成されている。
【0015】スキャナユニット40は原稿を露光するラ
ンプリフレクタアセンブリ41、原稿からの反射光像を
光電変換素子(CCD)42に導くための複数の反射ミ
ラー43、及び原稿からの反射光像をCCD42に結像
させるためのレンズ44を含んでいる。
【0016】スキャナ部31は、原稿載置台35に載置
された原稿を走査する場合には、原稿載置台35の下面
に沿ってスキャナユニット40が移動しながら原稿画像
を読み取るように構成されており、RDF36を使用す
る場合には、RDF36の下方の所定位置にスキャナユ
ニット40を停止させた状態で原稿を搬送しながら原稿
画像を読み取るように構成されている。
【0017】原稿画像をスキャナユニット40で読み取
ることにより得られた画像データは、図示していない後
述する画像処理部へ送られ各種処理が施された後、画像
処理部のメモリに一旦記憶され、出力指示に応じてメモ
リ内の画像データをレーザプリンタ部32に与えて用紙
上に画像を形成する。レーザプリンタ部32は手差し原
稿トレイ45、レーザ書き込みユニット46及び画像を
形成するための電子写真プロセス部47を備えている。
【0018】レーザ書き込みユニット46は、上述のメ
モリからの画像データに応じたレーザ光を出射する半導
体レーザ、レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラ
ー、等角速度偏向されたレーザ光が静電写真プロセス部
47の感光体ドラム43上で等速度偏向されるように補
正するf−θレンズ等を有している。
【0019】電子写真プロセス部47は、周知の態様に
従い、感光体ドラム48の周囲に帯電器、現像器、転写
器、剥離器、クリーニング器、除電器及び定着器49を
配置して成っている。
【0020】定着器49より画像が形成されるべき用紙
の搬送方向下流側には搬送路50が設けられており、搬
送器50はソータ34へ通じている搬送路57と多段給
紙ユニット33へ通じている搬送路58とに分岐してい
る。多段給紙ユニット33は共通搬送路56を含んでお
り、共通搬送路56は第1カセット51、第2カセット
52、第3カセット53からの用紙を電子写真プロセス
部47に向かって搬出するように構成されている。
【0021】共通搬送路56は電子写真プロセス47へ
向かう途中で第5カセット55からの搬送路59と合流
して搬送路60に通じている。
【0022】搬送路60は両面搬送路50及び手差し原
稿トレイ45からの搬送路61と合流点62で合流して
電子写真プロセス部47の感光体ドラム48と転写器と
の間の画像形成位置へ通じるように構成されており、こ
れら3つの搬送路の合流点62は画像形成位置に近い位
置に設けられている。
【0023】従って、レーザ書き込みユニット46及び
電子写真プロセス部47において、上述のメモリから読
み出された画像データは、レーザ書き込みユニット46
によってレーザ光線を走査させることにより感光体ドラ
ム43の表面上に静電潜像として形成され、トナーによ
り可視像化されたトナー像は多段給紙ユニット33から
搬送された用紙の面上に静電転写され定着される。この
ようにして画像が形成された用紙は定着器49から搬送
路50及び57を介してソータ34へ送られたり、搬送
路56及び58を介して反転搬送路50a へ搬送され
る。
【0024】次に、この実施例のディジタル複写機30
に含まれている画像処理装置の構成及び機能を説明す
る。図2は図1のディジタル複写機30に含まれている
画像処理装置のブロック構成図である。
【0025】ディジタル複写機30に含まれている画像
処理装置は、画像データ入力部70、画像処理部71、
画像データ出力部72、RAM(ランダムアクセスメモ
リ)等から構成されるメモリ73及び中央処理演算装置
(CPU)74を備えている。
【0026】画像データ入力部70は、CCD部70a
、ヒストグラム処理部70b 及び誤差拡散処理部70c
を含んでいる。画像データ入力部70は、図1のCC
D42から読み込まれた原稿の画像データを2値化変換
して、2値のデジタル量としてヒストグラムをとりなが
ら、誤差拡散法により画像データを処理して、メモリ7
3に一旦記憶するように構成されている。
【0027】即ち、CCD部70a では、画像データの
各画素濃度に応じたアナログ電気信号がA/D変換され
た後、MTF補正、白黒補正又はガンマ補正が行われ、
256階調(8ビット)のデジタル信号としてヒストグ
ラム処理部70b へ出力される。
【0028】ヒストグラム処理部70b では、CCD部
70a から出力されたデジタル信号256階調の画素濃
度別に加算された濃度情報(ヒストグラムデータ)が得
られると共に、必要に応じて、得られたヒストグラムデ
ータはCPU74へ送られ、又は画素データとして誤差
拡散処理部70c へ送られる。
【0029】誤差拡散処理部70c は、CCD部70a
から出力された8ビット/画素のデジタル信号を2ビッ
ト(4値)に変換するものである。該誤差拡散処理部7
0cでは疑似中間調処理の一種である誤差拡散法を行っ
て、つまり、4値化の誤差を隣接画素の4値化判定に反
映される方法を行って、原画における局所的領域濃度を
忠実に再現するため再配分演算を行う。
【0030】画像処理部71は多値化処理部71a 及び
71b 、合成処理部71c 、濃度変換処理部71d 、変
倍処理部71e 、画像プロセス部71f 、誤差拡散処理
部71g 、並びに圧縮処理部71h を含んでいる。
【0031】画像処理部71は、入力された画像データ
に対して各種機能に応じた多彩な処理を行ってオペレー
タが希望する画像データに最終的に変換する処理部であ
り、メモリ73に最終的に変換された出力画像データと
して記憶されるまでこの処理部にて処理するように構成
されている。但し、画像処理部71に含まれている上述
の各処理部は必要に応じて機能するものであり、機能し
ない場合もある。即ち、多値化処理部71a 、及び71
b では、誤差拡散処理部70c で4値化されたデータが
再度256階調に変換される。
【0032】合成処理部71c では、画素毎の論理演
算、即ち論理和、論理積又は排他的論理和の演算が選択
的に行われる。この演算の対象となるデータは、メモリ
73に記憶されている画素データ及びパターンジェネレ
ータ(PG)からのビットデータである。
【0033】濃度変換処理部71d では、256階調の
デジタル信号に対して、ある階調変換テーブルに基づい
て入力濃度に対する出力濃度の関係が任意に設定され
る。
【0034】変倍処理部71e では、指示された変倍率
に応じて、入力される既知データにより補間処理を行う
ことによって、変倍後の対象画素に対する画素データ
(濃度値)が求められ、副走査が変倍された後に主走査
が変倍処理される。
【0035】画像プロセス71f では、入力された画像
データに対した各種機能に応じた多彩な画像処理が行わ
れ、又、特徴抽出等データ列に対する情報収集が行われ
得る。
【0036】誤差拡散処理部71g では、画像データ入
力部70の誤差拡散処理部70c と同様な処理が行われ
る。
【0037】圧縮処理部71h では、ランレングスとし
て符号化により2値データが圧縮される。又、画像デー
タの圧縮に関しては、最終的な出力画像データが完成し
た時点で最後の処理ループにおいて圧縮が機能する。
【0038】画像データ出力部72は復元部72a 、多
値化処理部72b 、誤差拡散処理部72c 、及びレーザ
出力部72d を含んでいる。画像データ出力部72は、
圧縮状態でメモリ73に記憶されている画像データを復
元し、もとの256階調に再度変換し、2値データより
滑らかな中間調表現となる4値データの誤差拡散を行
い、レーザ出力部72a へデータを転送するように構成
されている。
【0039】即ち、復元部72a では、圧縮処理部71
b によって圧縮された画像データが復元される。多値化
処理部72b では、画像処理部71の多値化処理部71
a 及び71b と同様な処理が行われる。誤差拡散処理部
72c では、画像データ入力部70の誤差拡散処理部7
0c と同様な処理が行われる。レーザ出力部72d で
は、図に示していないシーケンスコントローラからの制
御信号に基づき、デジタル画素データがレーザのオン/
オフ信号に変換され、レーザがオン/オフ状態となる。
【0040】なお、画像データ入力部70及び画像デー
タ出力部72において扱われるデータは、メモリ73の
容量の削減のため、基本的には2値データの形でメモリ
73に記憶されているが、画像データの劣化を考慮して
4値のデータの形で処理することも可能である。
【0041】次に、前記デジタル複写機の誤差拡散処理
部70c 、71g 、72c で行う量子化及び誤差拡散処
理について説明する。この量子化及び差拡散処理は、図
3の手順に従って行う。
【0042】CCD42から入力された画像データは、
CCD部70a を介してヒストグラム処理部70b に入
力され、該ヒストグラム処理部70b により、画素の階
調が0(白)〜255(黒)のレベルの画像データにさ
れて、誤差拡散処理部70cに入力される。
【0043】まず、この画像データに対して0〜255
のレベルの量子化を行う(ステップ1)。つまり、0〜
255を図4のW,X,Y,Zポイントで量子化する。
この量子化は、ある程度のしきい値t1,t2,t3を
設定し、次いでこのしきい値に基づき、以下のように判
定することにより入力画像データをW,X,Y,Zの各
ポイントに変換する。なお、入力画像データをfとす
る。 255≧f>t1の時……W、t1≧f>t2の時……
X、t2≧f>t3の時……Y、t3≧f≧0 の時…
…Z
【0044】次に、前記のように量子化を行っただけで
は、小領域における原データとの濃度保存ができていな
いために画質になめらかさがなくなる。これをなくすた
めに量子化の際に発生する原データと量子化データとの
差を誤差分(誤差ε)として(ステップ2)この誤差ε
に応じて処理注目画素の周りの画素に対して画素濃度に
影響が生じるような処理を行うことにより、小領域での
濃度保存を行う。
【0045】この処理について詳しく説明する。まず、
処理注目ラインをi+1ラインとして、量子化を行う。
この際、処理注目画素に発生した誤差εを一つ上のiラ
イン(処理注目ラインの後方ライン)の処理注目画素の
左上、真上、右上、の各画素と処理注目ライン上の左側
の画素にそれぞれある配分比率で配分する(ステップ
3)。図5では、i+1ライン上の処理注目画素Eの誤
差を画素A,B,C,Dに配分しており、例えば、図6
の配分比率(左上1/16、真上3/16、右上1/1
6、左側1/32)で配分する。この配分で、図5のよ
うにiライン目の画素がi+1ライン目の画素から誤差
の配分をすべてもらった時点で、図7のようにiライン
目に処理注目ラインを移す。ここで、この処理注目画素
について再度量子化(図4の方法による)を行う(ステ
ップ4)。この時に量子化された値を量子化の結果とす
る。
【0046】又、この時発生する、原データと量子化デ
ータとの誤差をε′とする(ステップ5)。この誤差
ε′を図7に示すように、処理注目画素の左下、真下、
右下、iライン上の右側の各画素にそれぞれある配分比
率で配分する。例えば、図7ではD,E,F,Gの画素
に配分する。又、配分後の誤差ε′の残った分は、D〜
Gの4ヶ所の画素のいづれかに乱数を使うことで1ヶ所
指定して配分する(ステップ6)。
【0047】次に、処理注目ラインをi+2ライン目に
移し(iを1インクリメント)(ステップ8)、ステッ
プ3の処理を行い、その後、処理注目ラインをi+1ラ
インに移してステップ4〜7の処理を行う。以上の処理
を、順次、入力画像データの最終ラインまで行う(ステ
ップ7)。
【0048】以上のような手順の使用により、従来から
あるステップ7のみによる誤差の配分方法において、結
果上、特定パターンがみられるために、必要とされたラ
イン毎にスキャン方向をかえるための処理回路を必要と
せずに、画質の向上が図れ、ドット表現による緻密性が
増す。
【0049】次に図面を使用して実施例の誤差配分処理
を更に詳しく説明する。この場合、図8に示すように各
画素が100の濃度レベルで読み込まれたとする。
【0050】まず、画像データの処理先頭画素を(A)
とする。そして、画像データの上側に1ライン余分に0
の値が入ったダミーデータを持たせ且つ、画像データの
左側にも1列分ダミーデータを持たせる。このダミーデ
ータを持たせたデータを図9に示す。
【0051】次いで前記ステップ3の処理(図6に示す
処理)を行うために注目ラインを1ライン目とする。ま
ず、位置(A)画素の濃度を量子化する時、しきい値t
2を(128)とする。この場合、Aの画素データは1
00なので量子化後の値は(84)となる。又、この時
の誤差分(誤差ε)は 100−84=16……(1) となる。この誤差分εを図6の配分比率で周りの画素へ
足し込む。この配分量はそれぞれ、 ε・1/16=1……(2) ε・3/16=3……(3) ε・1/16=1……(4) ε・1/32=0……(5) のように計算する(少数点以下は切り捨てる)。又、の
こり分は、 16−5=11……(6) のように計算される。これは、注目画素にのこしてお
く。
【0052】次いで、位置(B)の画素に処理注目画素
を移し、前にステップ3の処理を行う。(B)の画素の
濃度値は(A)の画素と同じであるから同様に処理を行
う。この処理を処理注目ラインの1ラインすべてに行
う。処理後は図10に示すようになる。1ラインの画素
の処理が終了した時点で、処理注目ラインをダミーライ
ンに移し、位置(A0)のステップ6の処理をおこな
う。(A0)の誤差は、1ライン目から4であるので、
もとの値0との合計で0+4=4となる。これは図11
に示すようになる。
【0053】このように求めた値をもとに量子化を行
う。まず(A0)の画素を量子化する。しきい値t3=
64とすると、結果は0で誤差分(誤差ε′)は4であ
る。この誤差分ε′を前記ステップ6に従って図12の
配分で左下真下、右下、右側の画素へ足し込む(ステッ
プ2)。配分量はそれぞれ ε′・2/16=0……(7) ε′・6/16=1……(8) ε′・2/16=0……(9) ε′・6/16=0……(10) のように計算される(少数点以下は切り捨てる)。のこ
り分は、4−2=2。これは、乱数をもちいることで、
1ヶ所を決定し、配分する。今ここでは、左下方向を決
定する。この時点で図13に示すように(A0)の画素
が確定される。
【0054】次いで、注目画素を(B0)に移し、ステ
ップ6の処理を行う。以下同様にダミーラインの各画素
について処理を行い、その結果は図14のようになる。
これで、ダミーラインについて処理が終了したこととな
る。次いで、2ライン目についてステップ3の処理を行
いその結果は図15のようになる。次いで、1ライン目
について前記ステップ6の処理を行う。(A)について
は図16のように誤差ε′を再配分する。その結果は図
17のようになる。以上の処理を最終ラインまで行う。
【0055】この結果の出力を例えば、4値に量子化を
行ったとすると、00,01,10,11で表現し、も
との8bitを2bitで表現でき、濃度保存がおこな
われた画像を4値で表現できることになる。これを回路
で処理する場合は図18の(A)に斜線で示す部分のデ
ータを記憶できるラインバッファを一本もつだけで入力
データに対して前記ステップ3とステップ6の処理が順
次行えることになる。即ち処理回路は図18の(B)に
示すようになる。従って、従来のようにラインの入れか
え(前記図24)から必要であった切換処理回路(前記
図25)が不要となるため、従来より、回路構成が簡略
化する。
【0056】結果として、ステップ3、ステップ6を行
うことで、従来の量子化よりもドットが緻密になりかつ
濃度保存が行われているために画質が向上する。
【0057】ここで図19に示す入力画像データを本発
明で処理した結果例を図20に、従来回路で処理した結
果例を図21に示す。本発明回路ではラインの切れが生
じていないが、従来回路ではラインが切れてしまう。従
って、本発明により画質向上が図れることがわかる。
【0058】図22は、図1のディジタル複写機に含ま
れる画像処理装置の変形例の構成説明図である。
【0059】図22の画像処理装置は、画像データ入力
部80、画像処理部81、画像データ入力部82、及び
メモリ73を主に有しており、図2の画像処理装置と同
様の部分に同一番号が付されている。図22の画像処理
装置は、画像処理部81に第1の濃度変換処理部83、
第2の濃度変換処理84、1/8変信処理部85、合成
処理プロセス部86を有し、画像データ出力部82は前
記多値化処理部72b 、誤差拡散処理部72c を有して
いない。
【0060】第1、第2の濃度変換処理部83、84
は、前記濃度変換処理部71d と同様の機能を有する。
1/8変信処理部85は多値化画像データを1/8倍に
変信処理する機能を有する。又、合成処理プロセス部8
6f前記合成処理部71c と画像プロセス部71f の機
能をあわせ持っている。
【0061】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば量
子化に際して、ドットが緻密になり、かつ、濃度保存が
行なわれているために画像品質を向上させ得ると共に、
回路構成を簡略化させ得るという優れた効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の画像記録装置の1実施例に係る
ディジタル複写機の断面構成図である。
【図2】図2は、図1のディジタル複写機に含まれる画
像処理装置のブロック構成図である。
【図3】図3は、図1のディジタル複写機で行う量子化
及び誤差拡散処理の処理手順の説明図である。
【図4】図4は、図3の量子化の説明図である。
【図5】図5は、図3の誤差拡散処理説明図である。
【図6】図6は、図3の誤差拡散処理説明図である。
【図7】図7は、図3の誤差拡散処理説明図である。
【図8】図8は、図3の誤差拡散処理説明図である。
【図9】図9は、図3の誤差拡散処理説明図である。
【図10】図10は、図3の誤差拡散処理説明図であ
る。
【図11】図11は、図3の誤差拡散処理説明図であ
る。
【図12】図12は、図3の誤差拡散処理説明図であ
る。
【図13】図13は、図3の誤差拡散処理説明図であ
る。
【図14】図14は、図3の誤差拡散処理説明図であ
る。
【図15】図15は、図3の誤差拡散処理説明図であ
る。
【図16】図16は、図3の誤差拡散処理説明図であ
る。
【図17】図17は、図3の誤差拡散処理説明図であ
る。
【図18】図18は、図3の誤差拡散処理説明図であ
る。
【図19】図19は、本発明の誤差拡散処理説明図であ
る。
【図20】図20は、本発明の誤差拡散処理説明図であ
る。
【図21】図21は、本発明の誤差拡散処理説明図であ
る。
【図22】図22は、図1のディジタル複写機に含まれ
る画像処理装置の変形例のブロック構成図である。
【図23】図23は、従来の誤差拡散処理説明図であ
る。
【図24】図24は、同じく説明図である。
【図25】図25は、同じく説明図である。
【符号の説明】
30 ディジタル複写機 31 スキャナ部 32 レーザプリンタ部 70 画素データ入力部 70a CCD部 70b ヒストグラム処理部 70c 誤差拡散処理部 71 画像処理部 71a 多値化処理部 71b 多値化処理部 71c 誤差拡散部 71d 濃度変換処理部 71e 変倍処理部 71f 画像プロセス部 71g 誤差拡散処理部 71h 圧縮処理部 72 画像データ出力部 72a 復元部 72b 多値化処理部 72c 誤差拡散処理部 72d レーザ出力部 73 メモリ 74 CPU中央処理演算装置 80 画像データ入力部 81 画像処理部 82 画像データ出力部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを入力するための画像読取り
    手段と入力画像データを一時的に記憶するためのメモリ
    と、記憶画像データを記録材に印字する画像出力手段と
    を有する画像記録装置に用いられるものであって、前記
    入力画像データの濃度レベルよりも少ない濃度レベルで
    記録するための中間調画像記録回路において、入力画像
    データを量子化する際に、処理注目ライン(i+1)中
    にある処理注目画素(E)を量子化した後、前記処理注
    目画素(E)の後方ライン(i)中の画素を含む、前記
    処理注目画素(E)の周辺画素に、前記処理注目画素
    (E)の量子化誤差分を分配し、次に処理注目ラインを
    ライン(i+1)から後方のライン(i)に移し、処理
    注目ライン(i)中にある処理注目画素(B)を量子化
    した後、処理注目画素(B)の前方ライン(i+1)中
    の画素を含む、処理注目画素(B)の周辺画素に、処理
    注目画素(B)の量子化誤差分を分配する手段を備えた
    ことを特徴とする中間調画像記録回路。
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