JPH0622140A - 電子写真式複写機 - Google Patents

電子写真式複写機

Info

Publication number
JPH0622140A
JPH0622140A JP4174034A JP17403492A JPH0622140A JP H0622140 A JPH0622140 A JP H0622140A JP 4174034 A JP4174034 A JP 4174034A JP 17403492 A JP17403492 A JP 17403492A JP H0622140 A JPH0622140 A JP H0622140A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
image
gamma correction
copying machine
original
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4174034A
Other languages
English (en)
Inventor
Tamotsu Shudo
保 周藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP4174034A priority Critical patent/JPH0622140A/ja
Publication of JPH0622140A publication Critical patent/JPH0622140A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 あらゆる複写機において同一レベルの複写画
質を得ることのできるガンマ補正の方法を用いた電子写
真式複写機を提供する。 【構成】 先ず、原稿載置台上に置かれたテストチャー
トのグレイスケールを読み取る(ステップST1 )。次い
で、ライン読み取り部によって読み取られたグレイスケ
ールの画像に対応する画像信号からグレイスケールの濃
度番号No.1、No.2、…、No.9に対応した各濃度領域の中
央部数画素にわたる画像信号の平均値を求める(ステッ
プST2 )。次いで、ガンマ補正を行わない未補正時のグ
レイスケールの各濃度領域における画像信号平均値の特
性を求める(ステップST3 )。続いて、未補正時の画像
信号平均値の特性線と、所定の画像信号値の理想曲線と
の差分を求めることにより、ガンマ補正係数を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆるγ(ガンマ)
補正による濃度補正を行い得る電子写真式複写機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真式複写機には、原稿画像
を用紙に形成する際にガンマ補正により濃度補正を行う
ものがある。
【0003】このガンマ補正による濃度補正は、人間が
視覚的に見た濃度階調と同じような表現になるように電
子写真式複写機のスキャナユニットに含まれている光電
変換素子(CCD)の出力に補正を加えるものである。
【0004】図10はガンマ補正を説明するためのグレ
イスケールの例を示す図、及び図11は図10のグレイ
スケールの濃度に対するCCDの出力電圧の関係を示す
グラフである。
【0005】具体的には、例えば図10に示すグレイス
ケール、即ち、人間の目には左端の濃度を100 %(GY1
)としたときに、90%(GY2 )、80%(GY3 )、70%
(GY4)、…、20%(GY9 )の濃度と感じるようなグレ
イスケールをCCDを用いて見た場合、グレイスケール
の濃度に対してCCDの出力電圧は図11の実線で示す
曲線のような特性を示す。
【0006】一方、図11の破線で示す直線は、人間の
視覚に合わせたときに期待されるCCDの出力電圧の特
性を示したものであり、この特性に比べると、グレイス
ケールの濃度を見た場合のCCDの出力電圧の特性は中
間調において出力電圧が低くなる傾向がある。
【0007】このようにCCDの出力特性は、先に述べ
たように人間の視覚とは必ずしも一致しないため、ガン
マ補正が必要となる。
【0008】画像の濃度階調を人間が見るのと同じレベ
ルで原画像を読み取ることは、電子写真式複写機におい
て、読み取った画像データに基づいて画像処理を行い、
プリンタ部によって原画像と同じ画像を複写し得るため
に必要不可欠なことであることから、従来の電子写真式
複写機は、ガンマ補正を行うことによりCCDの出力特
性を補正するように構成されている。即ち、電子写真式
複写機にはガンマ補正回路が含まれており、このガンマ
補正回路は、もとのCCDの出力電圧に基づいて、出力
電圧を人間の視覚に合った濃度階調となるように補正
し、ガンマ補正回路に接続されているプリンタ部に補正
した出力電圧を出力するように構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電子
写真式複写機では、所定のバックデータをもとにして作
成されたガンマ補正用のデータを固定データとして、ガ
ンマ補正を実行している。即ち、すべての複写機に対し
て同じ補正データを用いてガンマ補正を行うため、CC
D個々の特性の相違によって、又、その他光源や光学系
等の個体差によっても、CCDの出力特性は影響を受け
る。
【0010】このように、個々の複写機における光学系
等の構成要素の設計バラツキ等によるCCDの出力特性
に対する影響が考慮されていないので、最適なガンマ補
正が行えない場合が生じるという問題点がある。
【0011】従って、本発明は、複写機の光学系等の設
計バラツキにかかわらず、すべての複写機において同一
レベルの複写画質を得ることのできるガンマ補正の方法
を用いた電子写真式複写機を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】ガンマ補正による濃度補
正を行うことにより複写画像を形成する電子写真式複写
機であって、原稿画像を読み取る原稿読み取り手段と、
原稿読み取り手段により読み取られたサンプル原稿の画
像データに対してガンマ補正を施さないときの画像デー
タと所定の画像データとに基づいてガンマ補正のための
補正値を算出する算出手段と、原稿読み取り手段により
読み取られた原稿の画像データに対してこの補正値を用
いたガンマ補正を施すことにより得られる画像データに
基づいて複写画像を用紙に形成する画像形成手段とを備
えている。
【0013】
【作用】原稿読み取り手段によってサンプル原稿の画像
データが読み取られると、算出手段は、サンプル原稿の
画像データに対してガンマ補正を施さないときの画像デ
ータと、所定の画像データとに基づいてガンマ補正のた
めの補正値を算出する。原稿読み取り手段によって通常
の原稿の画像データが読み取られると、画像形成手段
は、読み取られた原稿の画像データに対して、算出手段
によって算出された補正値を用いてガンマ補正を施し、
ガンマ補正を施すことにより得られる画像データに基づ
いて用紙に複写画像を形成する。このように複写機ごと
にガンマ補正のための最適な補正値が自動的に求めら
れ、この補正値を通常の複写モードにおけるガンマ補正
に用いるので、従って、複写機の光学系等の設計バラツ
キにかかわらず、すべての複写機において同一レベルの
複写画質を得ることができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0015】図2は本発明に係る電子写真式複写機の一
実施例であるディジタル複写機の全体構成を示す側面図
である。
【0016】同図に示すように、この実施例のディジタ
ル複写機30には、スキャナ部31、レーザプリンタ部32、
多段給紙ユニット33及びソータ34が備えられている。
【0017】スキャナ部31は透明ガラスから成る原稿載
置台35、両面対応自動原稿送り装置(RDF)36及びス
キャナユニット40から構成されている。
【0018】多段給紙ユニット33は、第1カセット51、
第2カセット52、第3カセット53及び選択により追加可
能な第4カセット55を有している。
【0019】多段給紙ユニット33では、各段のカセット
に収容された用紙の上から用紙が1枚ずつ送り出され、
レーザプリンタ部32へ向けて搬送される。
【0020】RDF36は、複数枚の原稿を一度にセット
しておき、自動的に原稿を1枚ずつスキャナユニット40
へ送給し、オペレータの選択に応じて原稿の片面又は両
面をスキャナユニット40に読み取らせるように構成され
ている。
【0021】スキャナユニット40は原稿を露光するラン
プリフレクタアセンブリ41、原稿からの反射光像をCC
D42に導くための複数の反射ミラー43、及び原稿からの
反射光像をCCD42に結像させるためのレンズ44を含ん
でいる。
【0022】スキャナ部31は、原稿載置台35に載置され
た原稿を走査する場合には、原稿載置台35の下面に沿っ
てスキャナユニット40が移動しながら原稿画像を読み取
るように構成されており、RDF36を使用する場合に
は、RDF36の下方の所定位置にスキャナユニット40を
停止させた状態で原稿を搬送しながら原稿画像を読み取
るように構成されている。
【0023】原稿画像をスキャナユニット40で読み取る
ことにより得られた画像データは、図示していない後述
する画像処理制御部へ送られ各種処理が施された後、画
像処理制御部のメモリに一旦記憶され、出力指示に応じ
てメモリ内の画像データをレーザプリンタ部32に与えて
用紙上に画像を形成する。
【0024】レーザプリンタ部32は手差し原稿トレイ4
5、レーザ書き込みユニット46及び画像を形成するため
の電子写真プロセス部47を備えている。
【0025】レーザ書き込みユニット46は、上述のメモ
リからの画像データに応じたレーザ光を出射する半導体
レーザ、レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラー、
等角速度偏向されたレーザ光が静電写真プロセス部47の
感光体ドラム48上で等速度偏向されるように補正するf
−θレンズ等を有している。
【0026】電子写真プロセス部47は、周知の態様に従
い、感光体ドラム48の周囲に帯電器、現像器、転写器、
剥離器、クリーニング器、除電器及び定着器49を配置し
て成っている。
【0027】定着器49より画像が形成されるべき用紙の
搬送方向下流側には搬送路50が設けられており、搬送路
50はソータ34へ通じている搬送路57と多段給紙ユニット
33へ通じている搬送路58とに分岐している。
【0028】搬送路58は多段給紙ユニット33において分
岐しており、分岐後の搬送路として反転搬送路50a 及び
両面/合成搬送路50b が設けられている。
【0029】反転搬送路50a は原稿の両面を複写する両
面複写モードにおいて、用紙の裏表を反転するための搬
送路である。両面/合成搬送路50b は、両面複写モード
において反転搬送路50a から感光体ドラム48の画像形成
位置まで用紙を搬送したり、用紙の片面に異なる原稿の
画像や異なる色のトナーで画像を形成する合成複写を行
う片面合成複写モードにおいて用紙を反転することなく
感光体ドラム48の画像形成位置まで搬送するための搬送
路である。
【0030】多段給紙ユニット33は共通搬送路56を含ん
でおり、共通搬送路56は第1カセット51、第2カセット
52及び第3カセット53からの用紙を電子写真プロセス部
47に向かって搬出するように構成されている。
【0031】共通搬送路56は電子写真プロセス部47へ向
かう途中で第4カセット55からの搬送路59と合流して搬
送路60に通じている。
【0032】搬送路60は両面/合成搬送路50b 及び手差
し原稿トレイ45からの搬送路61と合流点62で合流して静
電写真プロセス部47の感光体ドラム48と転写器との間の
画像形成位置へ通じるように構成されており、これら3
つの搬送路の合流点62は画像形成位置に近い位置に設け
られている。
【0033】従って、レーザ書き込みユニット46及び電
子写真プロセス部47において、上述のメモリから読み出
された画像データは、レーザ書き込みユニット46によっ
てレーザ光線を走査させることにより感光体ドラム48の
表面上に静電潜像として形成され、トナーにより可視像
化されたトナー像は多段給紙ユニット33から搬送された
用紙の面上に静電転写され定着される。このようにして
画像が形成された用紙は定着器49から搬送路50及び57を
介してソータ34へ送られたり、搬送路50及び58を介して
反転搬送路50a へ搬送される。
【0034】図3は図2のディジタル複写機30に含まれ
ている画像処理制御部のブロック構成図である。
【0035】ディジタル複写機30に含まれている画像処
理制御部は、画像データ入力部70、画像処理部71、画像
データ出力部72、RAM(ランダムアクセスメモリ)等
から構成されるメモリ73及び中央処理演算装置(CP
U)74を備えている。
【0036】画像データ入力部70はCCD部70a 、ヒス
トグラム処理部70b 及び誤差拡散処理部70c を含んでい
る。
【0037】画像データ入力部70は図2のCCD42から
読み込まれた原稿の画像データを2値化変換して、2値
のディジタル量としてヒストグラムをとりながら、誤差
拡散法により画像データを処理して、メモリ73に一旦記
憶するように構成されている。
【0038】即ち、CCD部70a では、画像データの各
画素濃度に応じたアナログ電気信号がA/D(アナログ
/ディジタル)変換された後、MTF補正、シェーディ
ング補正(白黒補正)又はガンマ補正が行われ、256 階
調(8ビット)のディジタル信号としてヒストグラム処
理部70b へ出力される。
【0039】ヒストグラム処理部70b では、CCD部70
a から出力されたディジタル信号が256 階調の画素濃度
別に加算され濃度情報(ヒストグラムデータ)が得られ
ると共に、必要に応じて、得られたヒストグラムデータ
はCPU74へ送られ、又は画素データとして誤差拡散処
理部70c へ送られる。
【0040】誤差拡散処理部70c では、擬似中間調処理
の一種である誤差拡散法、即ち2値化の誤差を隣接画素
の2値化判定に反映させる方法により、CCD部70a か
ら出力された8ビット/画素のディジタル信号が1ビッ
ト(2値)に変換され、原稿における局所領域濃度を忠
実に再現するための再配分演算が行われる。
【0041】画像処理部71は多値化処理部71a 及び71b
、合成処理部71c 、濃度変換処理部71d 、変倍処理部7
1e 、画像プロセス部71f 、誤差拡散処理部71g 並びに
圧縮処理部71h を含んでいる。
【0042】画像処理部71は、入力された画像データを
オペレータが希望する画像データに最終的に変換する処
理部であり、メモリ73に最終的に変換された出力画像デ
ータとして記憶されるまで、この処理部にて処理するよ
うに構成されている。
【0043】但し、画像処理部71に含まれている上述の
各処理部は必要に応じて機能するものであり、機能しな
い場合もある。
【0044】即ち、多値化処理部71a 及び71b では、誤
差拡散処理部70c で2値化されたデータが再度256 階調
に変換される。
【0045】合成処理部71c では、画素毎の論理演算、
即ち論理和、論理積又は排他的論理和の演算が選択的に
行われる。この演算の対象となるデータは、メモリ73に
記憶されている画素データ及びパターンジェネレータ
(PG)からのビットデータである。
【0046】濃度変換処理部71d では、256 階調のディ
ジタル信号に対して、所定の階調変換テーブルに基づい
て入力濃度に対する出力濃度の関係が任意に設定され
る。
【0047】変倍処理部71e では、指示された変倍率に
応じて、入力される既知データにより補間処理を行うこ
とによって、変倍後の対象画素に対する画素データ(濃
度値)が求められ、副走査が変倍された後に主走査が変
倍処理される。
【0048】画像プロセス部71f では、入力された画素
データに対して様々な画像処理が行われ、又、特徴抽出
等データ列に対する情報収集が行われ得る。
【0049】誤差拡散処理部71g では、画像データ入力
部70の誤差拡散処理部70c と同様な処理が行われる。
【0050】圧縮処理部71h では、ランレングスという
符号化により2値データが圧縮される。又、画像データ
の圧縮に関しては、最終的な出力画像データが完成した
時点で最後の処理ループにおいて圧縮が機能する。
【0051】画像データ出力部72は復元部72a 、多値化
処理部72b 、誤差拡散処理部72c 及びレーザ出力部72d
を含んでいる。
【0052】画像データ出力部72は、圧縮状態でメモリ
73に記憶されている画像データを復元し、もとの256 階
調に再度変換し、2値データより滑らかな中間調表現と
なる4値データの誤差拡散を行い、レーザ出力部72d へ
データを転送するように構成されている。
【0053】即ち、復元部72a では、圧縮処理部71h に
よって圧縮された画像データが復元される。
【0054】多値化処理部72b では、画像処理部71の多
値化処理部71a 及び71b と同様な処理が行われる。誤差
拡散処理部72c では、画像データ入力部70の誤差拡散処
理部70c と同様な処理が行われる。
【0055】レーザ出力部72d では、図に示していない
シーケンスコントローラからの制御信号に基づき、ディ
ジタル画素データがレーザのオン/オフ信号に変換さ
れ、レーザがオン/オフ状態となる。
【0056】尚、画像データ入力部70及び画像データ出
力部72において扱われるデータは、メモリ73の容量の削
減のため、基本的には2値データの形でメモリ73に記憶
されているが、画像データの劣化を考慮して4値のデー
タの形で処理することも可能である。
【0057】図4は本発明に係る電子写真式複写機に含
まれているスキャナユニットの概略構成を示す要部側面
図である。図5は原稿載置台の斜め上方から見たときの
図4のスキャナユニットの概略構成を示す透視図であ
る。尚、図5には、図4に示すライン読み取り部84の代
わりに、ライン読み取り部84に含まれている受光部84a
のみが示されている。
【0058】この実施例のスキャナユニットは、図2の
ディジタル複写機30に含まれているスキャナユニット40
に対応するものであり、図4に示すように、光源81、ミ
ラー82、レンズ83及びライン読み取り部84を備えてい
る。
【0059】尚、光源81、レンズ83及びライン読み取り
部84は、図2のランプリフレクタアセンブリ41、レンズ
44及びCCD42にそれぞれ対応しており、ミラー82は基
本的には図2の複数の反射ミラー43に対応するものであ
るが、ここでの説明の便宜上、複数のミラーを省略して
いる。
【0060】このような構成において、図2の原稿載置
台35に対応するガラス製の原稿載置台85上に置かれたテ
ストチャート86が光源81によって照射されると、テスト
チャート86からの反射光は、ミラー82によって反射さ
れ、レンズ83を介してライン読み取り部84へ導かれる。
ライン読み取り部84は受け取った光を電圧に変換し、画
像信号として出力する。
【0061】図5に示すように、ライン読み取り部84の
受光部84a には、N個の画素が光源81若しくはミラー82
の長手方向に平行な一直線状に設けられており、これら
の画素によってライン読み取りが行われる。
【0062】尚、この実施例では、受光部84a は縮小型
のもの、即ち、受光部84a の長手方向の長さが光源81若
しくはミラー82の長手方向の長さより短い構成となって
いるが、等倍密着型、即ち、受光部84a の長手方向の長
さが光源81若しくはミラー82の長手方向の長さと等しい
構成としてもよい。
【0063】図6は図4のスキャナユニットのライン読
み取り部84から出力される画像信号に基づいて種々の補
正を施す補正回路のブロック構成図である。
【0064】この実施例の補正回路は、図3の画像処理
制御部に含まれているCCD部70aに対応するものであ
り、図6に示すように、シェーディング補正回路11、M
TF補正回路12及びガンマ補正回路13を含んでいる。
【0065】ガンマ補正回路13はCPU14及び画像処理
部16に接続されており、CPU14はRAM15に接続され
ている。
【0066】尚、CPU14、RAM15及び画像処理部16
は、図3のCPU74、メモリ73及び画像処理部71にそれ
ぞれ対応している。
【0067】このような構成において、図4のライン読
み取り部84から出力された画像信号は通常、シェーディ
ング補正回路11、MTF補正回路12、ガンマ補正回路13
及び画像処理部16を通り、図3の画像データ出力部72に
相当する図示していない回路を介して、図2のレーザプ
リンタ部32へ出力される。
【0068】この動作は、図2のディジタル複写機に設
けられている図示していない操作パネルを介して、後述
するガンマ補正係数の自動演算モードが選択されていな
い場合の通常の複写モードにおける動作である。
【0069】図2のスキャナユニット40及び図4のライ
ン読み取り部84は、本発明の原稿読み取り手段の一実施
例である。図3のCPU74及び図6のCPU14は、本発
明の算出手段の一実施例である。図2のレーザプリンタ
部32及び多段給紙ユニット33、並びに図6のガンマ補正
回路13は、本発明の画像形成手段の一実施例である。
【0070】次に、ガンマ補正係数の自動演算モードに
おける動作を説明する。
【0071】図1は本発明に係る電子写真式複写機にお
いてガンマ補正係数の自動演算モードが選択されている
場合の動作を説明するためのフローチャートである。図
7はガンマ補正係数の自動演算モードにおいて用いられ
るテストチャート(グレイスケール)の一例を示す図で
ある。図8及び図9はグレイスケールの濃度番号と、図
4のライン読み取り部84によって読み取られたグレイス
ケールの濃度番号に属する画素の画像信号の平均値との
関係を示すグラフである。
【0072】図7に示すグレイスケールは、本発明のサ
ンプル原稿に相当する。
【0073】尚、図7のグレイスケールに付されている
番号は、この実施例では9 段階の濃度階調を有する各濃
度階調に対して、グレイスケールの白い方から順に付し
た濃度番号No.1(白)、No.2、…、No.9(黒)に対応す
るものである。図8及び図9では、このグレイスケール
の濃度番号が横軸に、グレイスケールの濃度値00H
(白)〜FFH (黒)が縦軸にそれぞれとられている。こ
のグレイスケールの濃度値00H 〜FFH は、横軸にとられ
た濃度番号の如く9 段階ではなく、読み取りの濃度階調
性能に当たる256 段階である。
【0074】図1のフローチャートに示す動作は予めプ
ログラミングされ、図6の補正回路に含まれている図示
していないROM(リードオンリメモリ)に記憶されて
おり、ガンマ補正係数の自動演算モードが図2のディジ
タル複写機に設けられている図示していない操作パネル
を介して選択されたときに、このプログラムはCPU14
によって読み出されて実行される。
【0075】図1のフローチャートに示すように、先
ず、光源81及びミラー82が取り付けられた図示していな
いミラーベースを図示していないスキャナモータによっ
て移動させることにより、図4の原稿載置台85上に置か
れたテストチャート若しくは原稿載置台85上の所定の位
置に設けられたテストチャートのグレイスケールを読み
取る(ステップST1 )。
【0076】このテストチャートは、図7に示すよう
に、片端に基準が設けられており、ステップST1 におけ
る読み取りの際には、この基準と、図5に示す読み取り
のための受光部84a の第1画素とが一致するように、テ
ストチャートを原稿載置台85上に置くか若しくは原稿載
置台85上の所定の位置に設ける。
【0077】次いで、図4のライン読み取り部84によっ
て読み取られたグレイスケールの画像に対応する画像信
号を図6のシェーディング補正回路11、MTF補正回路
12及びガンマ補正回路13を介して、CPU14に一旦取り
込み、グレイスケールの濃度番号No.1、No.2、…、No.9
に対応した各濃度領域の中央部数画素にわたる画像信号
の平均値を求める(ステップST2 )。
【0078】上述のように、その片端に設けられている
基準が受光部84a の第1画素に一致するように原稿載置
台85上に載置されたテストチャートのグレイスケールを
読み取っているので、ステップST2 において各濃度領域
における画像信号の平均値を求める際、グレイスケール
の各濃度を何画素目で読み取っているかを予想すること
が可能である。又、ステップST2 ではガンマ補正のため
のガンマ補正係数を、画像信号に対してガンマ補正が施
されない値に設定しておくため、実質的にガンマ補正は
行われない。
【0079】次いで、ガンマ補正を行わない未補正時の
グレイスケールの各濃度領域における画像信号平均値の
特性を求める(ステップST3 )。
【0080】このステップST3 において求められた画像
信号平均値の特性の例が、図9の実線で示されている。
この特性は、グレイスケールの各濃度領域No.1、No.2、
…、No.9に対応する画像信号平均値D1 、D2 、…、D
9 をそれぞれ求め、求められた各平均値を結んだ折れ線
グラフとして表されている。
【0081】図6のRAM15には、256 段階で表したグ
レイスケールの濃度値00H (白)〜FFH (黒)に対応す
る理想的な画像信号値D´00H 〜D´FFH が予め記憶さ
れている。例えば図9に示す破線による直線は、人間の
視覚に合わせたときに期待される理想的な画像信号値の
所定の特性を示したものである。
【0082】ステップST3 に続いて、前述した未補正時
の画像信号平均値の特性線、即ちグレイスケールの各濃
度領域No.1、No.2、…、No.9に対応する画像信号平均値
1、D2 、…、D9 を結んだ折れ線と、256 段階から
成る濃度値00H 〜FFH に対する画像信号値D´00H 〜D
´FFH から表される理想曲線との差分を次式に従って求
めることにより、グレイスケールの濃度値00H 〜FFH に
対するガンマ補正係数γn (n =1 、2 、…、256 )を
求め、RAM15に記憶し(ステップST4 )、動作を終了
する。
【0083】 γn =Dn −D´n (n =1 、2 、…、256 ) ここで、Dn は、画像信号平均値D1 、D2 、…、D9
を結んだ折れ線で表される256 段階から成る関数であ
る。
【0084】このようにして求められたガンマ補正係数
γn は、通常の複写モードでは、図6のCPU14によっ
てRAM15から読み出され、ガンマ補正回路へ転送さ
れ、ガンマ補正のための補正係数として用いられる。
【0085】従って、この実施例によれば、複写機ごと
に上述のガンマ補正係数の自動演算モードを実行するこ
とにより、その複写機に応じた最適のガンマ補正係数が
自動的に求められ、このガンマ補正係数を通常の複写モ
ードにおけるガンマ補正に用いるので、複写機の光学系
等の設計バラツキにかかわらず、すべての複写機におい
て同一レベルの複写画質を得ることができる。
【0086】尚、上述の実施例では、ガンマ補正係数の
自動演算モードにおいて求められたガンマ補正係数を図
6のRAM15に記憶し、通常の複写モードにおけるガン
マ補正の際、このガンマ補正係数をRAM15から読み出
すように構成されている複写機の例を示したが、求めら
れたガンマ補正係数をルックアップテーブルに組み込
み、通常の複写モードにおけるガンマ補正の際、このル
ックアップテーブルを参照するルックアップテーブル方
式を採用してもよい。
【0087】又、上述の実施例では、未補正時の画像信
号平均値の特性線を、グレイスケールの各濃度領域No.
1、No.2、…、No.9に対応する画像信号平均値D1 、D
2 、…、D9 を結んだ折れ線とした例を示したが、未補
正時の画像信号平均値の特性線は、このような折れ線に
限定する必要はなく、例えば画像信号平均値D1
2、…、D9 を滑らかに結ぶ曲線であってもよい。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ガンマ
補正による濃度補正を行うことにより複写画像を形成す
る電子写真式複写機であって、原稿画像を読み取る原稿
読み取り手段と、原稿読み取り手段により読み取られた
サンプル原稿の画像データに対してガンマ補正を施さな
いときの画像データと所定の画像データとに基づいてガ
ンマ補正のための補正値を算出する算出手段と、原稿読
み取り手段により読み取られた原稿の画像データに対し
てこの補正値を用いたガンマ補正を施すことにより得ら
れる画像データに基づいて複写画像を用紙に形成する画
像形成手段とを備えている。従って、複写機ごとにガン
マ補正のための最適な補正値が自動的に求められ、この
補正値を通常の複写モードにおけるガンマ補正に用いる
ので、複写機の光学系等の設計バラツキにかかわらず、
すべての複写機において同一レベルの複写画質を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子写真式複写機においてガンマ
補正係数の自動演算モードが選択されている場合の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図2】本発明に係る電子写真式複写機の一実施例であ
るディジタル複写機の全体構成を示す側面図である。
【図3】図2のディジタル複写機に含まれている画像処
理制御部のブロック構成図である。
【図4】本発明に係る電子写真式複写機に含まれている
スキャナユニットの概略構成を示す要部側面図である。
【図5】原稿載置台の斜め上方から見たときの図4のス
キャナユニットの概略構成を示す透視図である。
【図6】図4のスキャナユニットのライン読み取り部か
ら出力される画像信号に基づいて種々の補正を施す補正
回路のブロック構成図である。
【図7】ガンマ補正係数の自動演算モードにおいて用い
られるテストチャート(グレイスケール)の一例を示す
図である。
【図8】グレイスケールの濃度番号と、図4のライン読
み取り部によって読み取られたグレイスケールの濃度番
号に属する画素の画像信号の平均値との関係を示すグラ
フである。
【図9】グレイスケールの濃度番号と、図4のライン読
み取り部によって読み取られたグレイスケールの濃度番
号に属する画素の画像信号の平均値との関係を示すグラ
フである。
【図10】ガンマ補正を説明するためのグレイスケール
の例を示す図である。
【図11】図10のグレイスケールの濃度に対するCC
Dの出力電圧の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
13 ガンマ補正回路 14、74 CPU 30 ディジタル複写機 32 レーザプリンタ部 33 多段給紙ユニット 40 スキャナユニット 84 ライン読み取り部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガンマ補正による濃度補正を行うことに
    より複写画像を形成する電子写真式複写機であって、原
    稿画像を読み取る原稿読み取り手段と、該原稿読み取り
    手段により読み取られたサンプル原稿の画像データに対
    してガンマ補正を施さないときの画像データと所定の画
    像データとに基づいてガンマ補正のための補正値を算出
    する算出手段と、前記原稿読み取り手段により読み取ら
    れた原稿の画像データに対して前記補正値を用いたガン
    マ補正を施すことにより得られる画像データに基づいて
    複写画像を用紙に形成する画像形成手段とを備えたこと
    を特徴とする電子写真式複写機。
JP4174034A 1992-07-01 1992-07-01 電子写真式複写機 Pending JPH0622140A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4174034A JPH0622140A (ja) 1992-07-01 1992-07-01 電子写真式複写機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4174034A JPH0622140A (ja) 1992-07-01 1992-07-01 電子写真式複写機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0622140A true JPH0622140A (ja) 1994-01-28

Family

ID=15971478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4174034A Pending JPH0622140A (ja) 1992-07-01 1992-07-01 電子写真式複写機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0622140A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7995240B2 (en) 2005-06-22 2011-08-09 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image-forming device capable of forming and correcting color image

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7995240B2 (en) 2005-06-22 2011-08-09 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image-forming device capable of forming and correcting color image

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6204931B1 (en) Image forming apparatus and an image forming method thereof
JPH0622140A (ja) 電子写真式複写機
JP3029748B2 (ja) 画像処理装置
JP3136024B2 (ja) 中間調画像処理装置
JP3313748B2 (ja) 付加情報合成機能を有する複写装置及び付加情報合成方法
JP2978012B2 (ja) 画像形成装置
JP3124839B2 (ja) 画像形成装置
JP3031590B2 (ja) 中間調画像記録装置
JP2877603B2 (ja) 画像処理装置
JP3078662B2 (ja) 画像読取り装置
JP2752018B2 (ja) 画像形成装置
JP2863039B2 (ja) 中間調画像記録回路
JP2828365B2 (ja) 複写機
JPH05276318A (ja) 画像処理装置
JPH0687543A (ja) 記録装置の給紙装置
JP2992167B2 (ja) 画像形成装置
JP2719473B2 (ja) 画像形成装置
JPH0568146A (ja) 画像形成装置
JP3625158B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JPH06166245A (ja) 印字位置自動調整装置
JP3590627B2 (ja) 画像処理装置
JPH0522532A (ja) 画像形成装置
JPH0683953A (ja) 画像デ−タ処理装置
JPH06164845A (ja) 画像読み取り装置
JPH0670161A (ja) 画像形成装置