JP3078662B2 - 画像読取り装置 - Google Patents

画像読取り装置

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JP3078662B2
JP3078662B2 JP04219682A JP21968292A JP3078662B2 JP 3078662 B2 JP3078662 B2 JP 3078662B2 JP 04219682 A JP04219682 A JP 04219682A JP 21968292 A JP21968292 A JP 21968292A JP 3078662 B2 JP3078662 B2 JP 3078662B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像読取り装置に関
し、例えば、光電変換素子を有するディジタル複写機や
ファクシミリ等による画像読取りにおいて階調を高めて
画像を読み取る画像読取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ディジタル複写機においては、
原稿画像からディジタルな画像データを得て、このディ
ジタル画像データに従った光走査を行って感光体上に原
稿画像に応じた静電潜像が形成される。而して、画像デ
ータは、まず、原稿に対して、スキャナの露光光源から
光照射して得られた反射光を、複数のミラーとレンズと
からなる光学系を介して光電圧変換素子(CCD:Char
ge Coupled Device)に結像して光電圧変換し、更に、
変換されたアナログ電圧をディジタル信号に変換して、
MTF(Modulation Transfer Function)補正や白黒補
正又はガンマ補正が行われて256階調(8ビット)のデ
ィジタル信号を得て、このディジタル信号をヒストグラ
ム処理して画像処理の中央演算処理回路に伝送される。
【0003】従来は、原稿を照射する光源の露光量は原
稿の濃度に関係なく一定におさえられており、一定の露
光量による反射光はCCDに結像され、CCDの出力
は、アナログ/ディジタル(A/D)変換回路によりデ
ィジタル信号に変換されていた。しかし、光電圧変換す
るCCDの光/電圧出力特性は、原稿濃度に対して比例
関係になく、原稿の反射光の多い白色等の淡い原稿濃度
の領域では、濃度差に敏感に感じて色分解能は高いが、
黒色原稿等の濃度が濃い領域では、反射光量は少なく、
しかも濃度変化に対して鈍感で色分解能は小さいので、
濃度の濃い部分で高階調を出すのは困難であった。
【0004】図10(a),(b)は、通常の光電圧変
換素子からディジタル信号に変換するためのブロック図
であり、(a)図は8ビット(Bit)のディジタルデータ
に、(b)図は10ビット(Bit)のディジタルデータに
変換するブロック図である。上述の光/電出力特性をも
っているCCDの出力を濃度の濃い部分で階調を高める
ためには、(a)図の8Bitから、(b)図の10Bitの
A/D変換回路にビット数に増やす必要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、CCD
の出力はA/D変換器に入力されるが、A/D変換器の
分解能力の高いものを用いれば、当然、読み込む階調性
能は上がる。しかし、あつかうディジタルデータのビッ
ト数が増えるため、回路構成が大がかりになり、コスト
高になる。更には、原稿濃度を電気信号として読み込む
場合、露光量は黒ベタ(最も反射光が少ない濃度)から
白ベタ(最も反射光が多い濃度)まで検出できるものと
して、すべての原稿を同じ露光量で読み込んでいた。従
って、読み込む原稿の濃度にかかわらず、常に黒ベタか
ら白ベタまでの同じ濃度範囲を読み込むものとして、そ
の濃度範囲でスキャナの階調が定まるので、濃度範囲の
狭い原稿では階調の高い画像は得られなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)原稿画像を走査照明する露光光源
と、照明された原稿画像からの反射光を電気量に変換す
る光電圧変換素子と、該光電圧変換素子から出力された
電圧をディジタル信号に変換するA/D変換回路と、該
A/D変換回路から出力されるディジタル信号を記憶す
る記憶回路と、前記露光光源の露光量を原稿画像の濃度
に応じて高階調とするように演算制御し、制御された露
光量で複数回走査して得られた各々の画像の高階調画像
部分を合成処理し、前記原稿画像に対応する高階調画像
とする中央演算処理回路とで構成したこと、或いは、
(2)原稿画像を走査照明する露光光源と、照明された
原稿画像からの反射光を電気量に変換する光電圧変換素
子と、該光電圧変換素子から出力された電圧をディジタ
ル信号に変換するA/D変換回路と、該A/D変換回路
から出力されるディジタル信号を記憶する記憶回路と、
最初の走査により前記光電変換素子より出力される画像
出力が画像の全濃度を含むようにする前記光源の露光量
と、得られた画像出力の階調から最適な階調範囲となる
ように前記光源の露光量を演算制御し、次回の走査にお
いて制御された露光量により走査することを指令する中
央演算処理回路とで構成したこと、更には、(3)前記
(2)において、原稿の送り走査により画像の濃度範囲
を制定し、制御された最適な階調範囲とする露光量で原
稿の戻り走査により走査することを特徴とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)原稿画像を走査照明する露光光源
と、照明された原稿画像からの反射光を電気量に変換す
る光電圧変換素子と、該光電圧変換素子から出力された
電圧をディジタル信号に変換するA/D変換回路と、該
A/D変換回路から出力されるディジタル信号を記憶す
る記憶回路と、前記露光光源の露光量を原稿画像の濃度
に応じて高階調とするように演算制御し、高濃度の原稿
画像と低濃度の原稿画像とで前記露光光源の露光量を変
えて複数回走査して得られた各々の原稿画像の高階調画
像部分を合成処理し、前記原稿画像に対応する高階調画
像とする中央演算処理回路とで構成したこと、或いは、
(2)原稿画像を走査照明する露光光源と、照明された
原稿画像からの反射光を電気量に変換する光電圧変換素
子と、該光電圧変換素子から出力された電圧をディジタ
ル信号に変換するA/D変換回路と、該A/D変換回路
から出力されるディジタル信号を記憶する記憶回路と、
最初の走査により前記光電変換素子より出力される画像
出力が画像の全濃度を含むようにする前記光源の露光量
と、得られた画像出力の階調から最適な階調範囲となる
ように前記光源の露光量を演算制御し、次回の走査にお
いて制御された露光量により走査することを指令する中
央演算処理回路とで構成したこと、更には、(3)前記
(2)において、原稿の送り走査により画像の濃度範囲
を制定し、制御された最適な階調範囲とする露光量で原
稿の戻り走査により走査することを特徴とするものであ
る。
【0008】また、画像濃度が白ベタから黒ベタの全濃
度範囲の一部に片寄っている場合は、最初全濃度範囲の
画像読み取りするように定められた露光量で走査し、読
み取られた濃度範囲の画像信号に基づいて、この部分を
高階調とする露光量を演算し、次の走査では演算した露
光量となるように露光ランプを制御して行われる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1は、本発明を適用する画像読取り装置を備えたディジ
タル複写機の全体構成を示す断面図である。このディジ
タル複写機100には、スキャナ部1、レーザプリンタ
部2、多段給紙ユニット3及びソータ4が備えられてい
る。スキャナ部1は、透明ガラスから成る原稿載置台
5,両面対応自動原稿送り装置(RDF)6及びスキャ
ナユニット10から構成されている。多段給紙ユニット
3は、第1カセット21,第2カセット22,第3カセ
ット23及び選択により追加可能な第5カセット25を
有している。多段給紙ユニット3では、各段のカセット
に収容された用紙の上から用紙が1枚ずつ送り出され、
レーザプリンタ部2へ向けて搬送される。RDF6は、
複数枚の原稿を一度にセットしておき、自動的に原稿を
1枚ずつスキャナユニット10へ送給して、オペレータ
の選択に応じて原稿の片面又は両面をスキャナユニット
10に読み取らせる。スキャナユニット10は、原稿を
露光する露光ランプを備えたランプリフレクタアセンプ
リ11,原稿からの反射光像を光電変換素子(CCD)
12に導くための複数の反射ミラー13,及び原稿から
の反射光像をCCD12に結像させるためのレンズ14
を含んでいる。
【0010】スキャナ部1は、原稿載置台5に載置され
た原稿を走査する場合には、原稿載置台5の下面に沿っ
てスキャナユニット10が移動しながら原稿画像を読み
取るように構成されており、RDF6を使用する場合に
は、RDF6の下方の所定位置にスキャナユニット10
を停止させた状態で原稿を搬送しながら原稿画像を読み
取るように構成されている。原稿画像をスキャナユニッ
ト10で読み取ることにより得られた画像データは、画
像処理部へ送られ各種処理が施された後、画像処理部の
メモリに一旦記憶され、出力指示に応じてメモリ内の画
像データをレーザプリンタ部2に与えて用紙上に画像を
形成する。
【0011】レーザプリンタ部2は手差し原稿トレイ1
5、レーザ書き込みユニット16及び画像を形成するた
めの電子写真プロセス部17を備えている。レーザ書き
込みユニット16は、上述のメモリからの画像データに
応じたレーザ光を出射する半導体レーザ、レーザ光を等
角速度偏向するポリゴンミラー、等角速度偏向されたレ
ーザ光が静電写真プロセス部17の感光体ドラム18上
で等速度偏向されるように補正するf−θレンズ等を有
している。電子写真プロセス部17は、周知の態様に従
い、感光体ドラム18の周囲に帯電器,現像器,転写
器,剥離器,クリーニング器,除電器及び定着器19を
配置して成っている。定着器19より画像が形成される
べき用紙の搬送方向下流側には搬送路20が設けられて
おり、搬送路30はソータ4へ通じている搬送路27と
多段給紙ユニット3へ通じている搬送路28とに分岐し
ている。
【0012】搬送路28は多段給紙ユニット3において
分岐しており、分岐後の搬送路として反転搬送路20a
及び両面/合成搬送路20bが設けられている。反転搬
送路20aは原稿の両面を複写する両面複写モードにお
いて、用紙の裏表を反転するための搬送路である。両面
/合成搬送路20bは、両面複写モードにおいて反転搬
送路20aから感光ドラム18の画像形成位置まで用紙
を搬送したり、用紙の片面に異なる原稿の画像や異なる
色のトナーで画像を形成する合成複写を行う片面合成複
写モードにおいて用紙を反転することなく感光ドラム1
8の画像形成位置まで搬送するための搬送路である。
【0013】多段給紙ユニット3は共通搬送路26を含
んでおり、共通搬送路26は第1カセット21,第2カ
セット22,第3カセット23からの用紙を電子写真プ
ロセス部17に向かって搬送するように構成されてい
る。共通搬送路26は電子写真プロセス部17へ向かう
途中で第5カセット25からの搬送路29と合流して搬
送路30に通じている。搬送路30は両面/合成搬送路
20b及び手差し原稿トレイ15からの搬送路31と合
流点32で合流して静電写真プロセス部17の感光体ド
ラム18と転写器との間の画像形成位置へ通じるように
構成されており、これら3つの搬送路の合流点32は画
像形成位置に近い位置に設けられている。従って、レー
ザ書き込みユニット16及び電子写真プロセス部17に
おいて、上述のメモリから読み出された画像データは、
レーザ書き込みユニット16によってレーザ光線を走査
させることにより感光体ドラム18の表面上に静電潜像
として形成され、トナーにより可視像化されたトナー像
は多段給紙ユニット3から搬送された用紙の面上に静電
転写され定着される。このようにして画像が形成された
用紙は定着器19から搬送路20及び27を介してソー
タ4へ送られたり、搬送路20及び28を介して反転搬
送路20aへ搬送される。
【0014】図2(a),(b)は、本発明に係る光・
電圧変換素子の一般的な原稿濃度/電圧特性を示す図
で、(a)図は露光ランプ電圧(VCL)が低い低光度の
場合、(b)図は露光ランプ電圧(VCL)が高い高光度
の場合である。(a)図に示した露光ランプの電圧(V
CL)が低い場合でのCCDの出力は、原稿濃度が濃度
(a)より淡い(白くて反射光が多い)領域では濃度差
を敏感に感じ、濃度(a)より濃い(黒くて反射光が少
ない)領域では極めて鈍感である。このため、濃度の濃
い部分での階調を出すのは困難で、高分解のA/D変換
回路を使う必要がある。しかしながら、もともと濃度変
化に対する出力変化幅の小さいこの領域では、S/Nも
悪く、精度良く、誤動作なしに階調を出すのは、単にA
/D変換回路を変えるだけでは実現しづらい。
【0015】一方、(b)図のように、露光ランプ電圧
(VCL)を高くすると、濃度の濃い部分の階調が高くな
り、CCDの出力曲線の傾きは大きくなる。図2の
(a)図と(b)図とを較べると、ある濃度(a′)から
BK(まっ黒=露光ランプoff時)までの出力は、
(a)図の△V1と(b)図の△V1′で示すように、大
きい出力の差が出る。本発明では、(b)図の濃度の濃
い部分の階調性を利用するものであるが、単に露光量を
上げただけでは、淡い濃度部分でCCDの出力は飽和し
てしまうので、全体の濃度を見る必要がある。本発明で
は、露光量を低くして全体の濃度を見て、その後、濃度
の濃い部分を露光量を高めて原稿を読み取るものであ
る。また、露光量を複数段階に調整して、濃度レベルを
高階調部分で読み取ってやれば、更に高階調な原稿画像
の読み取りが可能となる。
【0016】図3は、本発明における画像読取り装置の
回路ブロック図で、図中、40は画像読取り装置、41
は露光ランプ(CL)、42はA/D変換回路、43は
白/黒補正回路、44はメモリ、45はCPU、46は
電源であり、図1と同じ作用をする部分には、図1と同
一の参照番号を付している。図4は、図3の回路ブロッ
クの動作を説明するための画像データである。
【0017】次に、画像読取り装置40の動作を、図3
のブロック図と図4の図像データとに基づいて説明す
る。まず、スキャナユニット40は移動しながら原稿
(図示せず)を読み取る。この時、露光ランプ(CL)
41からの反射光がCCD12に入り、その受光量に応
じた出力VCCDが発生する。VCCDはA/D変換器42で
ディジタルデータD1に変換され、次段の白/黒補正回
路43に入力され、白/黒補正回路では周知の通り、配
光ムラなどCCDの出力バラツキを補正し、定量値とす
る。そして、その出力D2は一旦メモリ44に記憶され
る。CPU45は最初の走査時、露光量が低くなる様、
露光ランプ41の電源46をコントロールする。
【0018】図4(a)に示した様な、白を1,黒を6
とした6段階のグレースケールの原稿に対し、A/D変
換器42として分解能8Bitのものを使った場合、最初
の走査では、(b)図の様な画像データD2が得られ
る。(a)図のグレースケールのナンバー1の白から6
の黒までが、A/D変換回路42のダイナミックレンジ
におさまる様な露光量にするように、露光ランプ41を
CPU45がコントロールして、全ての濃度を読み取ら
せ、メモリ44に記憶させている。しかしながら、上述
のように、濃い濃度については変化幅が少なく、ナンバ
ー4,5,6の濃い濃度については、変化幅が極めて少な
く、階調性が落ちている。CPU45は、一旦メモリ4
4に記憶されたこの画像データD2を取り出して、ある
域値以下の濃度、例えば、仮に域値をグレースケールナ
ンバー3と4の間に設定されていたとした場合、グレー
スケールナンバー4,5,6は、全て白と同じディジタル
データFFHに置き換え、再度メモリ44に記憶させ
る。その際の画像データは、(c)図の様に、グレース
ケールナンバー4,5,6部分は白くなる。
【0019】次に、CPU45は、露光ランプ41の露
光量を上げるように電源46を制御して、再度原稿の読
み取り動作を行う。図4(d)は、その時の各濃度に対
する画像データD2の関係を示す。このときの露光量
は、域値よりも少し明るめの濃度までがダイナミックレ
ンジに入る様に設定する。そして、画像データD2は、
初回の時と同様、メモリ44に記憶される(但し、メモ
リエリアは変えている)。CPU45は、このデータを
読み出し、域値よりも明るいデータ値(この場合は、グ
レースケールナンバー3の値)と、最も暗い濃度のデー
タ値(この場合は、グレースケールナンバー6の値)と
の差△d3を求める。次に、△d3の値を基に各濃度の値
Mを、 DM = d3 − △dn / △d3 …(1) (1)式を使って求める。但し、d3は最初の走査での
グレースケールナンバー3の濃度値、△dnは各画素の
グレースケールナンバー3との濃度差である。
【0020】以上、(1)式によりDMを算出した後、
CPU45は域値よりも明るい濃度値の値をすべてFF
H(白)に置き換え、再度メモリ44に記憶する。図4
(e)は、その画像データで、グレースケールナンバー
1,2,3部分は白である。最後に、CPU45は、
(c),(e)図に示した2つの画像データを合成し、
次段に出力する。図4(f)は、合成した結果の画像デ
ータD3であり、一枚の高階調の画像データが得られ
る。本実施例の回路構成及び計算手法は、高階調の画像
データを得るための1つの例であり、その方法はこれに
限定せず、本発明は複数回の走査で露光量を変え、濃い
濃度の階調性能を上げることができる。
【0021】以上は、画像濃度がグレースケールの広い
範囲に分布している場合の画像読取り装置に関するもの
であるが、画像濃度には、例えば、高濃度の範囲に片寄
っている場合がある。これを以下に説明する。
【0022】図5は、本発明における画像処理装置の他
の実施例の回路ブロック図で、図中、50は画像読取り
装置、51は露光ランプ(CL)、52はA/D変換回
路、53は白/黒補正回路、54はメモリ、55はCP
U、56は電源であり、図1と同じ作用をする部分に
は、図1と同一の参照番号を付している。
【0023】スキャナユニット10が移動しながら原稿
を読み取る。この時、露光ランプ(CL)51からの反
射光がCCD12に入り、CCD12からはその受光量
に応じたアナログ出力電圧VCCDが発生する。VCCDは、
A/D変換器52によりディジタルデータD1に変換さ
れ、次段の白/黒補正回路53に入力される。白/黒補
正回路53では周知の通り、配光ムラなどCCD12の
出力バラツキを補正し、定量値とする。白/黒補正回路
53の出力D2は、一旦メモリ54に記憶される。CP
U55は最初の画像読み取りの時、すべての濃度範囲
(白から黒迄)を読み取れる露光量になる様、露光ラン
プ51の電源56をコントロールする。以上の回路ブロ
ックからなる本発明の画像読取り装置の読み取り原理を
説明する。
【0024】図6は、濃度範囲の狭い、濃い濃度に片寄
った原稿の例で、淡い濃度から濃い濃度に分布した
場合のものである。図6に示した様な濃度範囲の狭い原
稿に対して、A/D変換器52に分解能8Bit(256階
調)のものを使った場合、最初の読み取りでは、図7の
濃度値/データ量との関係は、CCD42の受光量が最
も多い白濃度はFFHで、反対に受光量が最も少ない黒
濃度が00Hの濃度値となる全濃度範囲を読み取りでき
るようになっている。白/黒補正回路53から出力する
画像データD2の濃度値は、濃い濃度に片寄った,,
,の分布図が得られる。図6の様な4つの濃度に分
かれた原稿を読んだ時、それぞれの濃度値にデータが分
布していることがわかる。この原稿の濃度範囲は、図8
の通常の露光量による画像濃度と濃度値の関係に示すよ
うに、黒ベタ00Hから最も淡い濃度dmaxまでで、dmax
から白ベタFFHまでの濃度値は全く必要ない。図8
は、画像濃度と濃度値との関係を示す図である。
【0025】CCD12の出力VCCDは、次式で求ま
る。 VCCD = Lx・T・r …(2) rはCCDの感度で一定、TはCCDの受光時間(秒)
で、これも一定である。Lxは原稿からの受光量で、読
み込む濃度が違うとこの受光量Lxが異なる。白/黒補
正は白濃度を読み取り、その受光量を用いて行ってお
り、その濃度値はFFHとなるので、そこからdmaxの濃
度に対する濃度値△dmaxと白濃度値dwHの比率をηとし
て、η=dwH / △dmax をCPU55で計算する。
【0026】次の読み込みでは、最初の読み込みでの露
光量に対し、光の比率ηをかけることで、△dmaxの濃度
値が、図9の露光量を上げた画像濃度と濃度値との関係
に示すように、FFHに引き上げられ、dmaxから黒の濃
度に対し、A/D変換器52の256階調が割り当てら
れ、階調性能が上がる。この画像データD2は、メモリ
54に記憶される(但し、メモリエリアは変えてい
る)。最後にCPU54は、dmaxの濃度値△dmax′を基
に各濃度の値DMを次式から求める。 DM = △dmax × △dn / △dmax′ …(3) 但し、dnは各濃度の値、△dmaxは初回の濃度dmaxの値
である。(3)式に示すように、露光量を上げて読んだ
ため、全体的に明るく読み込まれたデータは、初回の濃
度レベルに補正され、高階性の画像データD3が得られ
る。
【0027】以上の説明では、最初の読み込みと、この
読み込みデータに基づいて露光量を上げて、次に再読み
込みを行ったが、原稿の読み込みは、走査のフィード時
に初回のデータ読み込みを行い、リターン時に露光量を
変えた2回目の読み込みを行うことで、処理時間の短縮
を図ることも出来る。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、CCDを読み取りに用いたディジタル複写機
において、CCDの特性からくる濃い濃度部分の階調性
の悪さを改善するため、露光量を変えた2回以上の走査
によって濃度レベル別に読み込み、濃度レベル別に得ら
れた高階調画像データ分を分けて読み込み、読み込んだ
原稿画像データを合成することにより、印字の際、1枚
の高階調のコピーを得るので、特別な回路を付加するこ
ともなく、安価に高階調な画像が得られる。更には、読
み込んだデータから、原稿の濃度範囲に応じ、露光量を
自動判別して変えることにより、スキャナの階調力がそ
の原稿に対して有効に使われるため、階調性の優れたコ
ピーが得られる。又、原稿濃度範囲の自動判定を1回目
の走査によって行い、露光量を調整後、再度原稿を読み
込まれる方法もあるが、1回の走査のフィード時に濃度
範囲の自動判定を行い、リターン時に再度原稿を読み込
ませることで、読み込みの時間を短縮することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する画像読取り装置を備えたディ
ジタル複写機の全体構成を示す断面図である。
【図2】本発明に係る光・電圧変換素子の一般的な原稿
濃度/電圧特性を示す図である。
【図3】本発明における画像読取り装置の回路ブロック
図である。
【図4】図3の回路ブロックの動作を説明するための画
像データである。
【図5】本発明における画像処理装置の他の実施例の回
路ブロック図である。
【図6】濃度範囲の狭い原稿の例である。
【図7】濃度値/データ量との関係である。
【図8】画像濃度と濃度値との関係を示す図である。
【図9】露光量を上げた画像濃度と濃度値との関係を示
す図である。
【図10】通常の光電圧変換素子からディジタル信号に
変換するためのブロック図である。
【符号の説明】
100…ディジタル複写機、1…スキャナ部、2…レー
ザプリンタ部、3…多段給紙ユニット、4…ソータ、5
…原稿載置台、6…両面対応自動原稿送り装置(RD
F)、10…スキャナユニット、11…ランプリフレク
タアセンプリ、12…光電変換素子(CCD)、13…
反射ミラー、14…レンズ、40…画像読取り装置、4
1…露光ランプ(CL)、42…A/D変換回路、43
…白/黒補正回路、44…メモリ、45…CPU、46
…電源、50…画像読取り装置、51…露光ランプ(C
L)、52…A/D変換回路、53…白/黒補正回路、
54…メモリ、55…CPU、56…電源。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を走査照明する露光光源と、 照明された原稿画像からの反射光を電気量に変換する光
    電圧変換素子と、 該光電圧変換素子から出力された電圧をディジタル信号
    に変換するA/D変換回路と、 該A/D変換回路から出力されるディジタル信号を記憶
    する記憶回路と、 前記露光光源の露光量を原稿画像の濃度に応じて高階調
    とするように演算制御し、高濃度の原稿画像と低濃度の
    原稿画像とで前記露光光源の露光量を変えて複数回走査
    して得られた各々の原稿画像の高階調画像部分を合成処
    理し、前記原稿画像に対応する高階調画像とする中央演
    算処理回路とで構成したことを特徴とする画像読取り装
    置。
  2. 【請求項2】 原稿画像を走査照明する露光光源と、 照明された原稿画像からの反射光を電気量に変換する光
    電圧変換素子と、 該光電圧変換素子から出力された電圧をディジタル信号
    に変換するA/D変換回路と、 該A/D変換回路から出力されるディジタル信号を記憶
    する記憶回路と、 最初の走査により前記光電変換素子より出力される画像
    出力が画像の全濃度を含むようにする前記光源の露光量
    と、得られた画像出力の階調から最適な階調範囲となる
    ように前記光源の露光量を演算制御し、次回の走査にお
    いて制御された露光量により走査することを指令する中
    央演算処理回路とで構成したことを特徴とする画像読取
    り装置。
  3. 【請求項3】 原稿の送り走査により画像の濃度範囲を
    制定し、制御された最適な階調範囲とする露光量で原稿
    の戻り走査により走査することを特徴とする請求項2記
    載の画像読取り装置。
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