JP3029748B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3029748B2
JP3029748B2 JP4345393A JP34539392A JP3029748B2 JP 3029748 B2 JP3029748 B2 JP 3029748B2 JP 4345393 A JP4345393 A JP 4345393A JP 34539392 A JP34539392 A JP 34539392A JP 3029748 B2 JP3029748 B2 JP 3029748B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像記録装置に関し、
より詳細には、原稿画像や環境条件に応じてしきい値を
変化させる擬似中間処理装置を有する画像記録装置に関
するもので、例えば、ディジタル複写機、ファクシミリ
及びプリンタ等に利用される。
【0002】
【従来の技術】原稿画像は、画像読取り装置の露光光学
系を介して光走査され原稿画像からの反射光を光電変換
素子(CCD)に結像し、画像濃度に応じたアナログ電
圧に変換される。このアナログ電圧はアナログ/ディジ
タル(A/D)変換器によりディジタル変換され、種々
の補正が行われた後、画像濃度を、例えば、256階調
(8bit)のディジタル信号として出力される。この
ディジタル信号によりON/OFF制御されたレーザ出
力部により再び電光変換され画像記録装置により画像記
録される。しかし、各画素毎に256階調の濃度画像を
再現させることは、膨大なメモリを必要とし現実的では
ないので256階調(8bit)に量子化された濃度情
報を、例えば、4階調(2bit)に量子化する変換を
行い量子化された濃度に対し一定のしきい値を設けて簡
易化していた。
【0003】このように、従来技術では、量子化による
量子化値や、しきい値は固定のままで、原稿画像の種類
により切換える切換えモードもなかったので、階調表現
は固定のままであった。すなわち、原稿の種類に関係な
く中間調表現が一定であるから、レーザ階調を設定する
ことによって、レーザのON・OFF時間を変えて記録
時の階調調整を行っていた。
【0004】上述の従来技術を詳述すると、まず、入力
されたデータは画像読取り装置により1画素256階調
の濃度を有するディジタル情報として読み取られる。次
に、1画素256階調の高値データを低値データにする
量子化値と、量子化された濃度階調のしきい値が定めら
れる。図21は、量子化としきい値との関係の一例を示
す図で、濃度レベル0〜255のデータをA,B,C,
Dの4値のデータに量子化し、濃度A,B間のしきい値
をt1と定める。同様に濃度B,C間、C,D間のしき
い値を各々t2,t3に定めたものである。次に、2値の
面積変化による中間調を表現するためにレーザ階調を設
定する。
【0005】図22(a),(b),(c),(d)は、
レーザ階調の1例を示す図で、縦軸はレーザの出力、横
軸は1画素(1pixel)でのレーザのON−OFF時間
を表わし、階調はレーザ出力一定でレーザのON時間の
長さで表している。4値化時のレーザ階調の設定は、
(a)図では0、(b)図では1、(c)図では2、
(d)図では3を示し、1pixelは1画素に対応する時
間t(0〜tp)で、(a)図の階調0では、1pixel間
でレーザはON−OFFせず階調3ではすべてONして
おり、階調1,2では、0〜tp時間内の所定時間を定
めている。
【0006】図23は、4値化されたレーザ階調構成の
例を示す図で、濃度レベルを0〜255(白〜黒)に対
応させている。図24は、図23の階調に対する濃度曲
線を示したもので、レーザの階調は図23に示されるよ
うに、レーザ階調と、このレーザ階調としきい値間とで
定められるレーザ階調が0(白),0〜1,1,1〜
2,2,2〜3及び3(黒)の7階調の濃度レベルが得
られる。しかし、この濃度曲線は、図24に示すように
高濃度範囲の階調B〜A間では濃度変化は階調が増すに
従って徐々に小さくなる飽和した形になっている。
【0007】上述のように、従来技術においては、中間
調処理するための量子化を行う際、量子化値やしきい値
が固定であったために、画像記録装置で印字を行う時の
面積階調の変化には、図22に示すように、レーザ階調
の各階調を表現している1画素間のレーザのON時間幅
を変化させなければならなかったが、更に、露光ランプ
の光度が、時間と経過に従って変化する等の環境変化に
あわせた設定が難しいという問題があった。
【0008】また、特公昭61−29502号公報にお
ける「画像安定化装置」は、予め定められた強度の光で
照射して得られた感光体上の明部と暗部(光を照射しな
い場合)のトナー像の濃度を光学的な濃度検出器により
検出し、暗部のトナー像に基いて帯電出力電圧を制御
し、更に明部信号により露光条件又は現像バイアス電圧
を制御して感光体上の静電潜像の形成を制御することに
より、電子写真のプロセス制御を行うというものであ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来技
術の中間調処理での量子化において、量子化値、しきい
値は固定されており、階調の調整を行うにはレーザ側で
の階調を設定しなければならなかったので、操作は複雑
であり、原稿の種類によって最適な階調を得ることが難
しかった。また、露光ランプの光度が変化する等の環境
変化が生じた場合には、階調は変化するが、このような
環境変化に合せて最適な階調に調整を行うことが困難で
あった。また、前記特公昭61−29502号公報にお
ける画像安定化装置では、トナー像の明部と暗部の信号
に基いて電子写真のプロセスを制御するので、中間調
(グレーレベル)濃度1ポイントを設定して制御するこ
とは可能であるが、2つ以上の中間調濃度を独立して制
御することができず、原稿濃度に対するコピーの再現性
を微調整し、高画質のコピーを得ることはできなかっ
た。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)画像データ出力手段より出力され
た高階調のディジタルデータに低階調の固定しきい値を
設定し、該固定しきい値に基いて低階調の量子化値を定
める固定モード設定手段と、前記ディジタルデータに画
像の画質に基いて可変しきい値を設定し、該可変しきい
値に基いて量子化値を定める可変モード設定手段と、前
記固定モード設定手段による固定しきい値又は前記可変
モード設定手段により設定された低階調の前記可変しき
い値に基いて定めた量子化値の前記高階調のディジタル
データに対する誤差を処理注目画素ごとに該処理注目画
素周辺の画素に配分する中間調処理手段と、前記固定モ
ード設定手段と可変モード設定手段とを切換えるモード
切換手段とを有する画像処理装置であって、基準原稿か
ら初期に読取り前記画像データ出力手段より出力された
画像基準データを記憶する第1基準データ記憶手段と、
その後に読取り前記画像データ出力手段より出力された
基準データを記憶する第2基準データ記憶手段と、前記
第1基準データ記憶手段に記憶された第1の基準データ
と第2基準データ記憶手段に記憶された第2の基準デー
タとを比較し、比較値を差分として出力する比較手段
と、該比較手段より出力された差分に基いて前記固定
きい値と前記可変しきい値及び前記量子化値を補正する
補正手段とを備えること、更には、(2)前記(1)に
おいて、担持体上に形成した基準トナー像の濃度を光学
的に検知する濃度検知手段と、該濃度検知手段により検
知された前記基準トナー像の濃度が許容レベルか否かを
判定する基準トナー像濃度判定手段と、該基準トナー像
濃度判定手段による判定結果が許容レベルでない場合に
前記しきい値及び前記量子化値を補正する補正手段とを
備えることを特徴としたものである。
【0011】
【作用】露光光学系を介して伝送された原稿画像を光電
変換したアナログ電圧を一画素濃度を例えば0(白)〜
255(黒)のbitの高階調の値のディジタル画像デ
ータとし、更に、例えば2bitの低階調の値のディジ
タル画像データに変換される。この変換は画像に応じて
切換えられる量子化値及びしきい値を有してレーザの面
積階調は一定にしている。また、低階調へ量子化するこ
とにより生ずる濃度変化による画質低下に対しては、低
階調で量子化したときのデータと原データとの差を処理
注目画像の周りの画素に誤差配分して画質を誤差のない
なめらかな画質としている。また、露光ランプの光度変
化に対しては、基準原稿による初期の白基準レベルを記
憶し、この記憶値に対してその後に求められた白基準レ
ベルとの変化を算出し、算出結果に基いてしきい値を補
正し、量子化値を定め、露光ランプの光度が時間や環境
により変化する変化影響をなくした。また、担持体(感
光体)上に形成された基準トナー像の濃度を光学的に検
知し、まず、低濃度側では、地カブリレベルが許容範囲
内となるように現像固定バイアス電圧に対する帯電出力
電圧の電位差を決定して地カブリの発生をなくし、次に
高濃度側で高濃度が許容範囲となるように、前記電位差
を一定に保ったまま現像固定バイアス電圧及び帯電出力
電圧の絶対電圧を決定し、最後に中間調濃度のしきい値
と量子化値を2つ以上各々独立して変更し、コピー画質
を安定化し中間調の微調整を行う。
【0012】
【実施例】まず、本発明に係るディジタル複写機を説明
する。図1は、本発明に係るディジタル複写機の一実施
例における全体構成を示す断面図であり、このディジタ
ル複写機10には、スキャナ11,レーザプリンタ部1
2,多段給紙ユニット13及びソータ14が備えられて
いる。スキャナ部11は、透明ガラスから成る原稿載置
台15,両面対応自動原稿送り装置(RDF)16及び
スキャナユニット20から構成されている。多段給紙ユ
ニット13は、第1カセット31,第2カセット32,
第3カセット33及び選択により追加可能な第5カセッ
ト35を有している。多段給紙ユニット13では、各段
のカセットに収容された用紙の上から用紙が1枚ずつ送
り出され、レーザプリンタ部12へ向けて搬送される。
RDF16は、複数枚の原稿を一度にセットしておき、
自動的に原稿を1枚ずつスキャナユニット20へ送給し
て、オペレータの選択に応じて原稿の片面又は両面をス
キャナユニット20に読み取らせる。スキャナユニット
20は原稿を露光するランプリフレクタアセンプリ2
1、原稿からの反射光像を光電変換素子(CCD)22
に導くための複数の反射ミラー23、及び原稿からの反
射光像をCCD22に結像させるためのレンズ24を含
んでいる。
【0013】スキャナ部11は、原稿載置台15に載置
された原稿を走査する場合には、原稿載置台15の下面
に沿ってスキャナユニット20が移動しながら原稿画像
を読み取るように構成されており、RDF16を使用す
る場合には、RDF16の下方の所定位置にスキャナユ
ニット20を停止させた状態で原稿を搬送しながら原稿
画像を読み取るように構成されている。原稿画像をスキ
ャナユニット20で読み取ることにより得られた画像デ
ータは、画像処理部へ送られ各種処理が施された後、画
像処理部のメモリに一旦記憶され、出力指示に応じてメ
モリ内の画像データをレーザプリンタ部12に与えて用
紙上に画像を形成する。
【0014】レーザプリンタ部12は手差し原稿トレイ
25、レーザ書き込みユニット26及び画像を形成する
ための電子写真プロセス部27を備えている。レーザ書
き込みユニット26は、上述のメモリからの画像データ
に応じたレーザ光を出射する半導体レーザ、レーザ光を
等角速度偏向するポリゴンミラー、等角速度偏向された
レーザ光が静電写真プロセス部27の感光体ドラム28
上で等速度傾向されるように補正するf−θレンズ等を
有している。電子写真プロセス部27は、周知の態様に
従い、感光体ドラム28の周囲に帯電器、現像器、転写
器、剥離器、クリーニング器、除電器及び定着器29を
配置して成っており、また、感光体ドラム28上に形成
された基準トナー像の反射光を光学的に検知する光学的
読取手段100が、クリーニング器の上流部に配設され
ている。定着器29より画像が形成されるべき用紙の搬
送方向下流側には搬送路30が設けられており、搬送路
30はソータ14へ通じている搬送路37と多段給紙ユ
ニット13へ通じている搬送路38とに分岐している。
【0015】搬送路38は多段給紙ユニット23におい
て分岐しており、分岐後の搬送路として反転搬送路30
a及び両面/合成搬送路30bが設けられている。反転
搬送路30aは原稿の両面を複写する両面複写モードに
おいて、用紙の裏表を反転するための搬送路である。両
面/合成搬送路30bは、両面複写モードにおいて反転
搬送路30aから感光ドラム28の画像形成位置まで用
紙を搬送したり、用紙の片面に異なる原稿の画像や異な
る色のトナーで画像を形成する合成複写を行う片面合成
複写モードにおいて用紙を反転することなく感光ドラム
28の画像形成位置まで搬送するための搬送路である。
【0016】多段給紙ユニット13は共通搬送路36を
含んでおり、共通搬送路36は第1カセット31、第2
カセット32、第3カセット33からの用紙を電子写真
プロセス部27に向かって搬送するように構成されてい
る。共通搬送路36は電子写真プロセス部27へ向かう
途中で第5カセット35からの搬送路39と合流して搬
送路40に通じている。搬送路40は両面/合成搬送路
40b及び手差し原稿トレイ25からの搬送路41と合
流点42で合流して静電写真プロセス部27の感光体ド
ラム28と転写器との間の画像形成位置へ通じるように
構成されており、これら3つの搬送路の合流点42は画
像形成位置に近い位置に設けられている。従って、レー
ザ書き込みユニット26及び電子写真プロセス部27に
おいて、上述のメモリから読み出された画像データは、
レーザ書き込みユニット26によってレーザ光線を走査
させることにより感光体ドラム28の表面上に静電潜像
として形成され、トナーにより可視像化されたトナー像
は多段給紙ユニット13から搬送された用紙の面上に静
電転写され定着される。このようにして画像が形成され
た用紙は定着器29から搬送路30及び17を介してソ
ータ14へ送られたり、搬送路30及び38を介して反
転搬送路30aへ搬送される。次に、図1のディジタル
複写機10の上部に設けられている操作/表示パネルを
説明する。
【0017】図2は、図1のディジタル複写機10の操
作パネルの一例を示す平面図で、ディジタル複写機10
の操作パネル50には、図示のように中央部に表示部5
0a,右端部にプリントスイッチ50b及びモード選択
キー50cが配設されている。表示部50aは、例え
ば、ドットマトリックス状の液晶表示部の表示面に透明
なタッチパネルから構成するようにしてもよい。
【0018】図3は、図2の操作パネルの表示部50a
の複写モード等設定画面の一例を示す説明図である。図
3に示す複写モード等設定画面には、倍率51,用紙サ
イズエリア52,コピー濃度53,コピー枚数54,ソ
ータ55,プラス機能56の各タッチパネルが設けられ
ており、プラス機能56に触れると、モード設定許可5
8、Aモード設定57a又はBモード設定57bが選択
される。本発明のモード設定は、図の操作パネルの表示
部50aの表示画面において、処理モードをタッチパネ
ル50aの操作によって行われる。即ち、タッチパネル
のモード設定許可58よりモード設定が可能となり、A
モード(写真)設定57a又はBモード(文字)設定5
7bにより目的とする画像を選択し設定する。
【0019】次に、このディジタル複写機10に含まれ
ている画像処理部及び各制御系の構成及び機能を説明す
る。図4は、図1に示したディジタル複写機10に含ま
れている画像処理部及び各制御系のブロック構成図であ
る。ディジタル複写機10に含まれている画像処理部
は、画像データ入力部60,画像処理部61,画像デー
タ出力部62,RAM(ランダムアクセスメモリ)等か
ら構成されるメモリ63及び画像処理中央処理演算装置
(CPU)64を備えている。
【0020】画像データ入力部60はCCD部60a、
ヒストグラム処理部60b及び誤差拡散処理部60cを
含んでいる。画像データ入力部60は図1のCCD22
から読み込まれた原稿の画像データを2値化変換して、
2値のデジタル量としてヒストグラムをとりながら、誤
差拡散法により画像データを処理して、メモリ63に一
旦記憶するように構成されている。即ち、CCD部60
aでは、画像データの各画像濃度に応じたアナログ電気
信号がA/D変換された後、MTF(Modulati
on TransferFunction)補正、白黒
補正又はガンマ補正が行われ、256階調(8ビット)
のデジタル信号としてヒストグラム処理部60bへ出力
される。ヒストグラム処理部60bでは、CCD部60
aから出力されたデジタル信号が256階調の画素濃度
別に加算されて濃度情報(ヒストグラムデータ)が得ら
れると共に、必要に応じて、得られたヒストグラムデー
タは画像処理CPU64へ送られ、又は画素データとし
て誤差拡散処理部60cへ送られる。誤差拡散処理部6
0cでは、擬似中間調処理部の一種である誤差拡散法、
即ち4値化の誤差を隣接画素の4値化判定に反映させる
方法により、CCD部60aから出力された8ビット/
画素のデジタル信号が2ビット(値)に変換され、原
稿における局所領域濃度を忠実に再現するための再配分
演算が行われる。
【0021】画像処理部61は多値化処理部61a、及
び61b、濃度変換処理部61c、1/8変倍処理部6
1d、画像プロセス部61e、変倍処理部61f、濃度
変換処理部61g、誤差拡散処理部61h並びに圧縮処
理部61iを含んでいる。画像処理部61は、入力され
た画像データをオペレータが希望する画像データに最終
的に変換する処理部であり、メモリ63に最終的に変換
された出力画像データとして記憶されるまでこの処理部
にて処理するように構成されている。但し、画像処理部
61に含まれている上述の各処理部は必要に応じて機能
するものであり、機能しない場合もある。
【0022】即ち、多値化処理部61a及び61bで
は、誤差拡散処理部61hで4値化されたデータが再度
256階調に変換される。画像プロセス部61eでは、入
力された画素データに対して様々な画像処理が行われ、
又、特徴抽出等データ列に対する情報収集が行われ得
る。変倍処理部61fでは、指示された変倍率に応じ
て、入力される既知データにより補間処理を行うことに
よって、変倍後の対象画素に対する画素データ(濃度
値)が求められ、副走査が変倍された後に主走査が変倍
処理される。濃度変換処理部61gでは、256階調のデ
ジタル信号に対して、所定の階調変換テーブルに基づい
て入力濃度に対する出力濃度の関係が任意に設定され
る。誤差拡散処理部61hでは、画像データ入力部60
の誤差拡散処理部60cと同様な処理が行われる。圧縮
処理部61hでは、ランレングスという符号化により2
値データが圧縮される。又、画像データの圧縮に関して
は、最終的な出力画像データが完成した時点で最後の処
理ループにおいて圧縮が機能する。画像データ出力部6
2は復元部62a、及びレーザ出力部62bを含んでい
る。
【0023】画像データ出力部62は、圧縮状態でメモ
リ63に記憶されている画像データを復元し、もとの25
6階調に再度変換し、2値データより滑らかな中間調表
現となる4値データの誤差拡散を行い、レーザ出力部6
2へデータを転送するように構成されている。即ち、復
元部62aでは、圧縮処理部61iによって圧縮された
画像データが復元される。レーザ出力部62bでは、プ
リント部制御用CPUからの制御信号に基づき、デジタ
ル画像データがレーザのオン/オフ信号に変換され、レ
ーザがオン/オフ状態となる。次に、本発明における画
像形成装置に使用する中間調処理について説明する。
【0024】原稿画像の反射光を露光光学系を介してC
CDに結像して光電変換されたアナログ信号は、A/D
変換回路によりディジタル変換され、これをディジタル
情報として原稿画像データを抽出する。この抽出された
画像データを、例えば、0(白)〜255(黒)の階調
で1画素が読み込まれたとする。このままの状態では、
1画素は0〜255の何れかの階調で表現されるため8
bitの情報が必要であり、これを画像全体で記憶しよ
うとすると膨大なメモリが必要となる。更に、このまま
の状態では、1画素を0〜255の階調で印字できる画
像記録装置がないと読み取った画像を印字することがで
きない。そこで、本発明においては、1画素のデータ量
を減らして印字の際の1画素の階調を少なくすることに
よってメモリ量が少なく、階調性が高くない印字装置に
よっても表現できるようにした中間調記録回路を使用す
る。
【0025】画像入力時における画素の階調が、0
(白)〜255(黒)のレベルで読み込まれたとして、
まず、読み取られた上記画素階調0〜255のデータに
対し0〜255に対応して設定した低階調の値への量子
化を行う。以下、量子化の設定の方法について述べる。
【0026】図5(a),(b)は、画像濃度の量子化
値及びしきい値の例を示す図で、(a)図は、Bモード
(文字画像等)、(b)図はAモード(写真画像等)の
ものである。まず、(a)図のBモードにおいて或る固
定のしきい値t1,t2,t3を設定し、次に、下記の判
定式(1)により量子化値A,B,C,Dを求める。こ
こで、入力データをfとする。 255≧f>t1の時 …A t1≧f>t2の時 …B t2≧f>t3の時 …C (1) t3≧f≧0の時 …D 同様に(b)図のAモードにおいてもしきい値t1′,
2′,およびt3′を定めて上記判定式を用いて、
A′,B′,C′,D′を求める。
【0027】上記(a)図のBモードは文字等の2値原
稿等の場合に選択されるモードで、画素階調濃度曲線か
ら量子化値A,B,C,D及びしきい値t1,t2,t3
は略等間隔に選ばれている。これに対して、(b)図の
Aモードでは中間調画像の忠実度を増すため量子化値と
画像濃度とが比例するような量子化値A′,B′,
C′,D′及びしきい値t1′,t2′,t3′が選ばれ
ている。例えば、しきい値は Aモードで(t1′:224、t2′:161、t3′:
64) Bモードで(t1:212、t2:128、t3:42) 量子化量は Aモードで(A′:255、B′:192、C′:12
8:D′:0) Bモードで(A :255、B :170、C : 8
5、D :0) である。
【0028】図6は、モード階調構成を示す図で、
(a)図はBモード、(b)図はAモードの階調構成を
示す。図においては、量子化値D,D′は白画像
(0)、A,A′は黒画像(255)に対応してある。
【0029】図7は、図6の階調変化と濃度曲線を示す
図で、図(a)はBモード、(b)図はAモードのもの
で、縦軸に濃度(ID)、横軸に量子値をとってある。
(b)図のAモードでは階調変化に対し濃度は直線的に
変化しているのに対し(a)図のBモードでは高濃度に
なるに従って飽和する曲線となっている。これらの曲線
は、入力データ0〜255について、中間処理後の印写
濃度をマクベス測定器で測定して得られたもので、例え
ば、入力データ100のときは、横軸100に対応する
縦軸のID濃度を示している。
【0030】図8は、本発明に係るAモードとBモード
の入力濃度値を変えた場合の中間調処理例を説明するた
めの図で、図8は、同一画像を10×10のドットに区
画し、このドットの入力濃度100と200とに対し
て、各々図5(b)のAモードと図5(a)のBモード
の量子化値としきい値を適用して得られたものである。
入力濃度100の低濃度の場合は、AモードとBモード
とでは中央部のドットの階調は、0,1,2で構成され階
調変化が大きいが、入力濃度200の高濃度では中央部
のドットの階調は2,3で構成され、階調変化が小さく
なる。
【0031】しかし、上述の如く、量子化を行っただけ
では、画像の小領域における原データとの濃度保存がで
きていないために、中間調部分での画質になめらかさが
なくなる。これをなくすために、量子化の際に発生する
原データとの差を誤差分として、これを、処理注目画素
の周りの画素濃度に影響を与えるような処理を行うこと
で、小領域での濃度保存を行う。以下に、この処理の原
理を説明する。この処理は、Step1とStep2と
に分れて行われる。
【0032】図9は、処理注目画素の量子化誤差εを周
囲画素へ分配するStep1の分配の方法を示す図で、i+
1行目の処理注目画素Eに発生する原データとの誤差ε
分を一つ前の行(i行)の処理注目画素Eの先に左上:
A、真上:B、右上:Cの各画素と処理注目画素Eと同
一ラインi+1行の処理注目画素Eの直前に走査された
左側の画素Dに各々ある分配比率で分配する。このよう
にi+1行にあるすべての処理注目画素からi行のすべ
ての画素に誤差分配が完了すると、逆に処理注目画素を
i行目に移しi+1行の各画素に誤差を分配するStep2
の処理が行われる。Step2の処理を以下に述べる。
【0033】図10は、処理注目画素量子化誤差ε′を
周囲画素に分配する Step2の分配の方法を示す図で、
i行の処理注目画素Bからi+1行の左側:D、真下:
E、右側F及びi行の処理注目画素Bの次に読み込まれ
る右側:Cに誤差ε′が所定比率で分配される。このよ
うに処理注目画素を移動し乍ら再度量子化を行いこの量
子化された値を結果とする。このとき、計算結果で得ら
れた誤差の残分は、乱数を使用することによりC,D,
E,Fの4点の1ケ所を指定して分配する。次に、注目
ラインをi+2行目に移動し上記 Step1と同様の処理
を行い、次に Step2の処理を行う。この処理操作を入
力画像データの最終まで行う。次に、前記 Step1,Ste
p2の処理注目画素の誤差を配分する中間調処理手段に
ついて述べる。
【0034】図11は、本発明における画像記録装置の
中間調処理回路ブロック図であり、図中、1は中間処理
回路、2は Step1処理部、3は Step2処理部、5,
6,7,8は加算部、9aは入力部、9bは出力部であ
る。操作パネル50aのAモード57a又はBモード5
7bの切換信号に基いて、CPU64はモードに応じた
量子化値及びしきい値を Step1処理部2に設定され
る。入力データは、例えば、0〜255(8bit)の
濃度情報をもって入力部9aを介して Step1処理部2
に入力され、画素毎に濃度値を量子化され、同時に入力
データと量子化後のデータとの誤差εが求められる。誤
差εは前記 Step1の動作に従って分配される。
【0035】図12(a),(b)は、Step1処理部2
における誤差分配を説明するための図で、(a)図は、
Step1処理部2部分の入出力信号、(b)図は、誤差配
分の方法を示す図である。図11において、入力部9a
からの入力データは、左より図12に示したStep1処理
部2の処理を行い、量子化を行う。i+1行の処理注目
画素の量子化誤差εは、画素毎に図12(b)のよう
に、i行の左上の画素a,真上の画素b,左上の画素c
及びi+1の画素dに振りまかれる。i+1行の画素
a,b,cに配分された誤差は、Step2処理部3の処理の
ためにa,b,c方向に、画素毎に順次加算回路5,6,7
により加算される。また、処理注目画素の直前の画素d
への配分誤差は、加算回路8を介してエラーバッファ4
に加算される。
【0036】図13(a),(b)は、Step2処理部に
おける誤差配分を説明するための図で、(a)図はStep
2処理部2部の入出力信号、(b)図は誤差配分の方法
を示す図である。図11のStep2処理部3では、量子化
誤差を補正した画像データを出力部9bより出力する。
Step2処理部3は、図13(b)のように、i行の処理
注目画素の誤差ε′と、i+1行の左下の画素e,真下
の画素f,右下の画素g及び次に走査される画素hに振
り分けられる。i+1行のe,f,g方向の配分誤差は、
加算部8を介して順次エラーバッファ4に加算され、i
行のh方向の配分誤差は、次の時間でのStep2処理部3
での処理のため、加算部6を介してStep2処理部に加算
される。
【0037】図14は、中間調処理を説明するための図
で、上述の Step1処理部2、および Step2処理部3の
処理を処理注目画素を番号順に選択し最終の対象となる
画素に移動してゆく様子を示したもので、i+1行のP
2で示した処理注目画素nの誤差は矢印のようにi行の
左上の画素1、真上の画素2、右上の画素3は、Step2
処理部3に加算され、直前の画素n−1は加算回路8を
介してエラーバッファ4に加算され、エラーバッファ4
からは右上の画素3に対応する誤差が出力され加算回路
7を介して画素3に加算され補正される。同様に、Step
2処理部3でのP1で示した処理注目素子1において
も、画素n−2の誤差がエラーバッファ4に入力され
る。このように番号順に Step1,Step2処理部2,3
及びエラーバッファ4を介して最終の対象画素が移動
し、画像全体の中間調処理が行われる。
【0038】更に、環境条件が変化した場合、しきい値
を変化させる方法について説明する。環境条件が変化す
る具体例としては、露光ランプの光度の変化がある。露
光ランプの明るさは、時間とともに変動するために、原
稿読み取り時の画像データも変動する。そこで、画像デ
ータが変動するのを確認して、中間調画像処理回路の量
子化値、しきい値を変動させてやれば、読み込み時の明
るさが変わるたびに階調が変化するのをおさえることが
できる。図15は、複写機の露光操作を示す図で、画像
走査においては、原稿載置台15の下方から露光光学系
の露光ランプを有するランプリフレクタアセンブリ21
を走査させてCCD22に原稿画像を読み込ませるが原
稿載置台15の端部には白色の基準原稿70が配されて
おり、この基準原稿70をCCD22により走査毎に読
み込んで読み込んだ白データを白データの基準としてい
る。しかし、露光ランプの光度が変化すると白色基準デ
ータも変化する。
【0039】図16は、基準データ(白色)の時間変化
の一例を示すもので、毎回読み込まれる同じ基準データ
(白色)は時間と共に変化している。本発明において
は、基準データの変化影響をなくすため、このようなデ
ータの変動を検知して、中間調画像処理回路の量子化
値、しきい値を変動させる。つまり、原稿をまず走査し
て、読み取る前に基準原稿を読み取り、基準データがa
1であったとする。これが、基準aと比べて、どのくら
いの差があるのかを図4の画像処理部のCPU64によ
って判定してやることで、a1とaとの差gを求める。
差gによって、量子化値、しきい値を設定する。
【0040】図17は、量子化値およびしきい値の再設
定を説明するための図で、gの計算は次の(2)式によ
って行われる。 a1−a=g …(2) gが限界誤差の大きさにより定められた一定値K1より
も大きければ、量子化値B,Cを+方向へ差gだけ変化
させる。次に、しきい値t1,t2,t3は、+方向へg
/2変化させる。逆に、gが−K1よりも小さければ、
−方向へ変化させる。
【0041】図18は、本発明に係る環境により基準値
が変化した場合の量子化値及びしきい値を変更するため
のフローチャートである。以下、図に基いて動作を説明
する。
【0042】step1:画像読み取り走査を行うとき基準
(白色)原稿を読み取り基準データa1を記憶する。 step2:最初に読み取られ記憶していた基準データaと
step1で読み取られ記憶された基準データa1とを比
較する。 step3:比較して得られた基準データa1とaとの差g
の絶対値と限界誤差値K1と比較しその大小を判断す
る。 step4:差gがK1より大きければ量子化値をgだけ、
しきい値を1/2gプラス方向に補正し、gが−K1
り小さければ−方向へ補正する。 step5:誤差gの絶対値がK1よりも小さい場合及び st
ep4で補正が完了した場合には補正値に基いて中間調画
像処理を行う。 以上の操作が完了すると、次の原稿に対しても同様の s
tep 動作が行われる。
【0043】以上、中間調処理するために画像に応じて
量子化のしきい値および量子化値を変化させるモードを
設定可能とし、更には、環境変化することによって基準
データが変化した場合でも、量子化のしきい値および量
子化値を変更することにより環境に影響されず、一定の
画質が得られることを述べたが、環境条件が一定であっ
ても、複写機を長期使用し、寿命変化が生じた場合、特
性が変化する。例えば、カブリは温度変化や現像剤の劣
化等、環境が変化した場合に発生するが、これらの環境
条件が一定でも、感光体の膜減りにより帯電電位が低下
し、現像バイアス電圧と帯電電位との電位差が小さくな
って低濃度におけるカブリが生ずる。本発明では、この
ような場合でも安定した画質のコピーを得るようにした
ものである。
【0044】図19,20は、本発明における画像処理
装置の他の実施例を説明するためのフローチャートであ
り、図19と図20のフローチャートはAで接続してい
る。以下、図示のフローチャートに基いて動作を説明す
る。なお、複写機は、感光体の帯電極性とトナーの帯電
特性とが同じである反転現像のディジタル複写機であ
り、該複写機のプロセスコントロールが開始された以後
における動作を示している。
【0045】ここで、本発明の画像処理装置は、画像処
理のための低濃度において、カブリを生じないように現
像バイアス電圧とグリッド電圧との電圧差を定める第1
の制御手段と、黒濃度を定めるために前記電位差を保っ
たまま絶対値を上昇させる第2制御手段と、中間調レベ
ルにおいて、少くとも2つ以上のしきい値と量子化値を
調整する第3の制御手段とを有している。
【0046】第1段の制御手段においては、step1 :低濃度のカブリレベルを制御するために、感光
体27aにトナー像aを作成し、基準となる濃度データ
をもったトナー像aを形成する。step2 :トナー像aの濃度の関数である反射率を光学的
読取手段100で測定する。step3 :低濃度、すなわち、地カブリレベルが許容範囲
にあるか否かの判定を行う。step4 :許容範囲でない場合、帯電出力を上昇させる。
この時、現像バイアス電圧は固定されているため、帯電
出力の上昇と共に地カブリは減少する。step5 :低濃度の地カブリレベルが許容範囲にある場
合、このステップにおいて、現像バイアスと帯電出力
(グリッド電圧)の電位差が決定される。
【0047】第2段の制御段においては、前記step5に
続いて以下の制御が行われる。step6 :感光体27a上に黒ベタレベルに相当するトナ
ー像bを印字する。step7 :トナー像bの濃度を光学的読取手段100によ
り測定する。step8 :高濃度、すなわち黒濃度が許容範囲にあるかの
判定を行う。step9 :トナー像bの濃度が許容範囲でない場合(すな
わち、黒が黒として再現されていない場合)、第1の制
御手段で得た現像バイアスと帯電出力(グリッド電圧)
の電位差を固定した状態で、両者の電圧の絶対値を上昇
させる。黒濃度は現像バイアスと感光体がレーザー照射
を受けた明部電位との電位差が大きい程、トナーを静電
気的に引き付けやすくなるため、トナー像はより黒くな
る。このとき、現像バイアスのみを上昇させると、ステ
ップ1で補正した地カブリが再び発生するため、現像バ
イアスと帯電出力の電位差を変化させずに、両者電圧の
絶対値を上昇させる。これを繰り返す。step10 :トナー像bの濃度が、許容レベルに達したと
き、現像バイアス電圧および帯電電圧の絶対値を決定す
る。
【0048】第3の制御手段 前記第1,2の制御手段により、地カブリ,黒ベタ濃度
の補正が行われたが、中間調整度(グレーレベル)の設
定が必要となる。従来のアナログ機で中間調濃度を制御
するために、コピーランプ等の光量を変化させて行う方
法があるが、この方法では、中間調濃度の1ポイントの
みを調整できるのみであるが、本発明では、中間調の少
なくとも2つ以上の濃度を調整可能とする。ここでは、
3つの濃度調整の場合を示す。step11 :感光体27a上に予め設定された中間調濃度の
トナー像c1,c2およびc3の印字を行う。step12 :トナー像c1,c2およびc3の3段階の濃度を
光学的読取手段100で読み取る。step13 :まず、トナー像c1の濃度が許容レベルかを判
定する。step14 :若し、トナー像c1の濃度が許容レベルでない
場合、しきい値t1を制御し、これをトナー像c1の濃度
が許容レベルに達するまで繰り返す。step15 :トナー像c1の濃度が許容レベルに達するよう
に、しきい値t1が制御された後は、トナー像c2の濃度
が許容レベルであるか否かを判定する。
【0049】step16:トナー像c2の濃度が許容レベル
でない場合、許容レベルとなるまで、しきい値t2を制
御する。step17 :最後に、トナー像c1の濃度が許容レベルであ
るか否かを調べる。step18 :トナー像c1の濃度が許容レベルに達するまで
しきい値t3の制御を行い、step11に戻り、以上の操作
を繰り返す。step19 :トナー像c1,c2及びc3のすべての濃度が許
容レベルにあるか否かを判定する。もし、許容レベルに
達しないときは、step11に戻り、以上の操作を繰り返
す。step20 :中間調のトナー像c1,c2及びc3が許容レベ
ルに達したとき、複写機のプロセスコントロールが終了
する。
【0050】以上の説明に示すように、量子化的のしき
い値および量子化値の変更は、感光体27aに形成され
た基準トナー像a,b,c1,c2及びc3から読み取ら
れた濃度データと、予め定められた所定濃度データとの
差に基いて行われる。また、図11の中間調処理ブロッ
ク図においては、基準トナー像と所定濃度との差は、C
PU64を介してstep1,step2のしきい値及び量子化
値を変更させる。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、(1)印字する時の面積階調を変化させる方
法として画像記録装置のレーザ階調設定値を固定させ、
中間調処理側で高値画像濃度階調から低値画像階調とす
る量子化のしきい値および量子化値を画像に応じて変化
させるモードと固定しきい値と量子化値を有するモード
とを切り換えることができるようにしたので、簡易操作
ができ、画質も向上し、従来のように固定したしきい値
と量子化値が定められていて中間調をレーザの階調設定
して行うという煩雑でしかも画質も悪くなるという欠点
をなくした。更には、環境変化により基準データが変化
しても、最初の記憶された基準データと比較し、この比
較に基いてしきい値及び量子化値を補正するので、環境
が変化しても常に変化のない一定の画像が得られる。ま
た、感光体上に基準となるトナー像を形成して、これを
光学的に検出して、低濃度でカブリを生じないように現
像バイアス電圧固定状態で帯電出力電圧を制御して電位
差を決定し、高濃度では所定濃度となるように、前記電
位差を保ったまま絶対電圧を制御し、制御された低濃度
と高濃度の範囲内で中間調濃度における少くとも2つ以
上のしきい値と量子化値を決定したので、環境変化した
とき、又は長期間使用して帯電体上の薄膜厚が変化した
ような場合でも、安定したコピー画質が得られ、中間調
レベルの複数のポイントを独立して微調整が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディジタル複写機の一実施例にお
ける全体構成を示す断面図である。
【図2】図1のディジタル複写機10の操作パネルの一
例を示す平面図である。
【図3】図2の操作パネルの表示部50aの複写モード
等設定画面を示す説明図である。
【図4】図1に示したディジタル複写機10に含まれて
いる画像処理部及び各制御系のブロック構成図である。
【図5】画像濃度の量子化値及びしきい値の例を示す図
である。
【図6】モード階調構成を示す図である。
【図7】図6の階調変化と濃度曲線を示す図である。
【図8】本発明に係るAモードとBモードの入力濃度値
を変えた場合の中間調処理例を説明するための図であ
る。
【図9】処理注目画素の量子化誤差εを周囲画素へ分配
するstep1の分配の方法を示す図である。
【図10】処理注目画素量子化誤差εを周囲画素に分配
する step2の分配の方法を示す図である。
【図11】本発明における画像記録装置の中間調処理回
路ブロック図である。
【図12】step1処理部における誤差分配を説明するた
めの図である。
【図13】step2処理部における誤差配分を説明するた
めの図である。
【図14】中間調処理を説明するための図である。
【図15】複写機の露光操作を示す図である。
【図16】基準データ(白像)の時間変化の一例を示す
ものである。
【図17】量子化値およびしきい値の再設定を説明する
ための図である。
【図18】本発明に係る環境により基準値が変化した場
合の量子化値及びしきい値を変更するためのフローチャ
ートである。
【図19】本発明における画像処理装置の他の実施例を
説明するためのフローチャートである(フローチャー
ト:その1)。
【図20】本発明における画像処理装置の他の実施例を
説明するためのフローチャートである(フローチャー
ト:その2)。
【図21】量子化としきい値との関係の一例を示す図で
ある。
【図22】レーザ階調の1例を示す図である。
【図23】4値化されたレーザ階調構成の例を示す図で
ある。
【図24】図22の階調に対する濃度回線を示したもの
である。
【符号の説明】
1…中間処理回路、2… step1処理部、3… step2処
理部、10…ディジタル複写機、11…スキャナ、12
…レーザプリンタ部、13…多段給紙ユニット、14…
ソータ、15…原稿載置台、16…両面対応自動原稿送
り装置(RDF)、20…ユニット、22…光電変換素
子(CCD)、23…反射ミラー、50…操作パネル、
50a…表示部、51…倍率、52…用紙サイズエリ
ア、53…コピー濃度、54…コピー枚数、55…ソー
タ、56…プラス機能、60…画像データ入力部、61
…画像処理部、62…画像データ出力部、63…メモ
リ、64…画像処理中央処理演算装置(CPU)、10
0…光学的読取手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−80970(JP,A) 特開 昭57−57088(JP,A) 特開 平2−210963(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データ出力手段より出力された高階
    調のディジタルデータに低階調の固定しきい値を設定
    し、該固定しきい値に基いて低階調の量子化値を定める
    固定モード設定手段と、前記ディジタルデータに画像の
    画質に基いて可変しきい値を設定し、該可変しきい値に
    基いて量子化値を定める可変モード設定手段と、前記固
    定モード設定手段による固定しきい値又は前記可変モー
    ド設定手段により設定された低階調の前記可変しきい値
    に基いて定めた量子化値の前記高階調のディジタルデー
    タに対する誤差を処理注目画素ごとに該処理注目画素周
    辺の画素に配分する中間調処理手段と、前記固定モード
    設定手段と可変モード設定手段とを切換えるモード切換
    手段とを有する画像処理装置であって、基準原稿から初
    期に読取り前記画像データ出力手段より出力された画像
    基準データを記憶する第1基準データ記憶手段と、その
    後に読取り前記画像データ出力手段より出力された基準
    データを記憶する第2基準データ記憶手段と、前記第1
    基準データ記憶手段に記憶された第1の基準データと第
    2基準データ記憶手段に記憶された第2の基準データと
    を比較し、比較値を差分として出力する比較手段と、該
    比較手段より出力された差分に基いて前記固定しきい値
    と前記可変しきい値及び前記量子化値を補正する補正手
    段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 担持体上に形成した基準トナー像の濃度
    を光学的に検知する濃度検知手段と、該濃度検知手段に
    より検知された前記基準トナー像の濃度が許容レベルか
    否かを判定する基準トナー像濃度判定手段と、該基準ト
    ナー像濃度判定手段による判定結果が許容レベルでない
    場合に前記しきい値及び前記量子化値を補正する補正手
    段とを備えることを特徴とする請求項1記載の画像処理
    装置。
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