JP4937868B2 - 画像処理装置、画像記録装置、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

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本発明は、多値画像データを高精細かつ高階調に印刷処理するための画像処理装置、画像記録装置(画像形成装置)、プログラムおよび記録媒体に関する。
スキャナやディジタルカメラ等の入力装置で読み取った多値画像データをプリンタやディスプレイ等の出力装置に出力する画像入出力システムが存在する。その際に、入力装置で読み取った多値(例えば8ビット精度ならば256階調)の画像データを出力装置が出力可能な階調数の画像データに変換し、擬似的に連続階調を表現する方法として、擬似中間調処理が存在する。
中でも出力装置がドットのオン/オフのみの2値しか表現できないときには2値化処理が従来から行われている。この2値化処理の中で解像性と階調性に共に優れたものとして誤差拡散法や平均誤差最小法が存在する。誤差拡散法と平均誤差最小法は、誤差の拡散作業をいつ行うかが異なるだけであり、論理的には等価なものである。以下、誤差拡散法で説明する。
誤差拡散法による量子化を2値だけでなく、3値以上の階調数にも適用した処理が存在する。2値化と同様に、階調性と解像性に優れた処理が可能である。
ところで電子写真プロセスでは、感光体のMTF(Modulation Transfer Function:光学的伝達関数)をはじめ、露光、現像、転写、定着の各プロセスにおいて空間周波数応答が劣化するために、孤立ドットが存在する画像構造を記録信号として入力しても、再現性がばらついて、十分な階調再現ができないという課題がある。特に3値(大、小ドット)、4値(大、中、小ドット)といった多値書き込み可能な電子写真プロセスにおいて、低濃度部から中濃度部で小ドットの孤立ドットの再現性を一定にすることは非常に難しい。
また、誤差拡散法はドットが出力したとき、量子化誤差を周辺画素に拡散することにより、濃度に応じてドットが分散する中間調処理である。よって低濃度部から中濃度部では孤立ドットが多く生成されることとなる。また単純3値誤差拡散は小ドットとドットオフで階調表現を行い、小ドットで埋め尽くした後に、小ドットと大ドットで階調表現を行うこととなる。このように再現性が悪い小ドットを多用する方式は電子写真では好ましくない。
電子写真において安定性を求めるならば2値書き込みが好ましいが、2値から3値、4値とすることでテクスチャが改善される。また、2値誤差拡散により生じる1ドットと3値、4値誤差拡散により生じる大ドットは同一であるが、3値、4値誤差拡散の大ドットに小、中ドットを隣接させてクラスターを形成させたほうが2値誤差拡散の1ドットよりも孤立していないので安定することがわかってきた。
このように電子写真プロセスにおいて3値、4値等の多値書き込みを行っても再現性が良好となる階調処理が求められてきた。このような課題に取り組んだ技術として次のようなものがある。
特開2001−177722号公報 特許3480924号公報 特開2000−99718号公報 特開2004−112198号公報 特開2005−198067号公報
上記課題に対して、特許文献1には、閾値にドット集中型のディザノイズを重畳し、誤差拡散により量子化された各ドットが閾値に重畳したドット集中型のディザのように集まるようにする技術が開示されている。しかしながら、特許文献1では必ずしも小ドットが生成されない保障がないため、画像種によっては不安定なドットパターンを生成してしまう不具合がある。
また、特許文献2には、m値の多階調画像の入力データを誤差拡散法によりn値(3≦n<m)に量子化する画像形成方法であって、前記入力データが所定のレベル以上のとき、複数の閾値の間隔を狭くして小ドットの発生確率が低くなるようにする手法が開示されている。特許文献2は、高濃度部では小ドットを使用しなくなり、2値誤差拡散と同じ画像が得られ、安定した画像となる。しかしながら、低濃度部では小ドットを孤立して使用するので好ましくない。
注目画素周辺の量子状態を参照して、安定なドットパターンになるか判定する方式として、特許文献3〜5がある。
特許文献3には、不安定となる小ドットが主走査方向に隣接する場合は、注目画素位置の出力値を小ドット以外のドットに変更する誤差拡散が開示されている。特許文献3を用いれば不安定となる画素を主走査方向に連続して使用することを抑制できるが、低濃度部では小ドットが孤立しないことを保障していないので、電子写真を用いた場合には不安定な画像となる可能性がある。
特許文献4には、多値誤差拡散において、小ドットは主走査方向においてドットオフにはさまれた状態でしか出力されないように抑制した誤差拡散の手法が開示されている。特許文献4を用いれば、小ドットは主走査方向においてドットオフにはさまれた状態では表現できない濃度の階調では小ドットが出現されなくなるので、中高濃度部では安定した画像となる。しかしながら、低濃度部において小ドットは必ず主走査方向には孤立することとなり、低濃度部から中濃度部において副走査方向に小ドットが隣接した場合のみ安定というように、電子写真には適さないドットパターンを生成することになる。
特許文献5には、注目画素近傍の量子状態に応じて閾値を設定することでドットがクラスターを形成しやすくする技術が開示されている。特許文献5を用いれば2値誤差拡散の中高濃度部においてドットが集まりやすくなり安定した画像となる。しかしながら、特許文献5を3値、4値誤差拡散に用いると低濃度部において小ドットでクラスターを形成し、小ドットで埋め尽くした後に中ドットを使用することになり、低濃度部では非常に不安定な画像となる。
そこで、電子写真プロセスにおいて3値、4値等の多値書き込みを行っても再現性が良好となる階調処理が求められてきた。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、
本発明の目的は、多値出力可能な電子写真において生じる再現性の好ましくないドットによる画質劣化問題を解決できる画像処理装置、画像記録装置、プログラムおよび記録媒体を提供することにある。
本発明では、多値誤差拡散において、注目画素近傍の量子データに応じて閾値群を制御することで、ドットの出やすさを制御し、再現性の好ましくないドットも安定して使用する。これにより、画質劣化を目立たなくさせ、良好な画質の出力画像結果を出力する。また、大ドットより小さいドットは、大ドットに隣接させて使用する。また、大ドットより小さいドットは、ハイライト部から中濃度部において大ドットに隣接させて使用する。
本発明によれば、多値誤差拡散において、注目画素近傍の量子データに応じて閾値群を制御することで、ドットの出やすさを制御することができるので、再現性の好ましくないドットも安定して使用することができ、画質劣化を目立たなくさせ、良好な画質の出力画像結果を得ることができる。
また、注目画素の画像データに応じて得られる履歴係数は、低濃度部では高い値、高濃度部では低い値として、ドットの集まりやすさを制御しているので、良好な画質の出力画像結果を得ることができる。
また、注目画素の画像データに応じて得られる可変閾値は、中低濃度部ではN−1個の閾値にわかれており、高濃度部になるにつれてN−1個の閾値は近い値となり、高濃度部ではN−1個の閾値は同一の値であるので、高濃度部では2値誤差拡散と同等の画質安定性を得ることができる。
以下、発明の実施の形態について図面により詳細に説明する。
実施例1:
図1は、本発明の実施例1の画像処理装置の構成を示す。図2は、本発明が適用される画像記録装置の構成を示す。図3は、本発明の画像処理装置を用いて構成される画像入出力システムの構成を示す。図3において、画像入力装置301はスキャナやディジタルカメラ等の入力デバイスを示し、入力画像について例えば8ビット精度ならば256階調の画像データとして取り込まれる。この多値画像データが本発明の画像処理装置302に入力される。
画像処理装置302では、画像入力装置301から入力された256階調の画像データに対し、この後段の画像記録装置(画像出力装置)303で出力可能な階調数に変換する処理を行う。この階調数変換処理では多値誤差拡散や多値平均誤差最小法を用いてもよい。画像処理装置302で量子化した画像データが図2に示すような画像記録装置(画像形成装置、画像出力装置)303に送られる。また、画像記録装置303は、インクジェット方式やグラビア印刷などを用いて画像記録(画像形成)する場合等でも本発明にかかる処理方法が適用可能である。
図2において、画像が形成されるべき用紙は、本体トレイ201あるいは手差しトレイ202にセットされ、トレイ201あるいは202から給紙ローラ203によって用紙の搬送が開始される。給紙ローラ203による用紙の搬送に先立って、感光体(感光体ドラム)204が回転し、感光体204の表面は、クリーニングブレード205によってクリーニングされ、次に、帯電ローラ206で一様に帯電される。ここに、レーザー光学系ユニット207から、画像信号に従って変調されたレーザー光が露光され、現像ローラ208で現像されてトナーが付着し、これとタイミングを取って給紙ローラ203から用紙の給紙がなされる。給紙ローラ203から給紙された用紙は、感光体ドラム204と転写ローラ209とに挟まれて搬送され、これと同時に、用紙にはトナー像が転写される。転写され残った感光体204上のトナーは、再び、クリーニングブレード205で掻き落とされる。クリーニングブレード205の手前には、トナー濃度センサ210が設けられており、トナー濃度センサ210によって感光体204上に形成されたトナー像の濃度を測定することができる。また、トナー像が載った用紙は搬送経路にしたがって、定着ユニット211に搬送され、定着ユニット211においてトナー像は用紙上に定着される。印刷された用紙は、最後に排紙ローラ212を通って、記録面を下にしてページ順に排出される。
ところで、レーザー光学系ユニット207には、ビデオ制御部271、LD駆動回路272が接続され、ビデオ制御部271では、パソコンやワークステーションからの画像信号などを制御し、あるいは、内部に保持した評価チャート(テストパターン)信号などを発生させる。また、現像ローラ208には、バイアス回路214によって高圧バイアスがかけられ、バイアス回路214においてバイアスをコントロールすることにより、画像の全体的な濃度を制御する。
図4は、レーザー光学系ユニットの構成例を示し、図2のレーザー光学系ユニットと射出された光ビームが書き込まれる潜像担持体としての感光体ドラムとの位置関係の一例を示す。
図4において、11、12はレーザーダイオード(半導体レーザー)、13、14はコリメートレンズ、15は光路合成用光学部材、16は1/4波長板、17、18はビーム整形光学系である。これらの各光学要素11ないし18はレーザー光源部(ビーム光源)Souを構成している。レーザー光源部Souから射出された2本の光ビームP1は、コリメートレンズ13、14により平行光束とされて、走査光学系の一部を構成するポリゴンミラー19に導かれ、ポリゴンミラー19の各面20a〜20fにより主走査方向Q1に反射偏向される。
反射偏向された光ビームは、fθ光学系の一部を構成する反射ミラー21、22に導かれ、反射ミラー22により反射偏向された光ビームは、fθ光学系23を通過して斜設反射ミラー24に導かれ、この斜設反射ミラー24により潜像担持体としての感光体ドラム25の表面26に導かれる。感光体ドラム25の表面26はその光ビームP1により主走査方向Q1にリニアーに走査される。この表面26が光ビームP1による被走査面であり、この被走査面に書き込みが行われる。
レーザー光学系ユニット207には、反射ミラー24の長手方向両側(光ビームの主走査方向Q1)に同期センサ27、28が設けられている。同期センサ27は書き込み開始タイミングの決定に用いられ、同期センサ28は書き込み終了タイミングの決定に用いられる。
今、図3に示す画像出力装置(画像記録装置)303が、図13のようなPWM(Pulse Width Modulation)信号を用いて、パルスDuty(デューティ)を可変することで大ドット、小ドットを再現するものとし、大、小ドットの階調値をそれぞれ255、128とする。
また、図3のシステム構成では、処理に応じてそれぞれの装置を独立したものとして示したが、この限りではなく、画像処理装置302の機能が画像入力装置301中に存在する形態や、画像出力装置303中に存在する形態等もある。
図1は、図3に示す画像処理装置302の構成を示す。入力端子101は画像入力装置301より多値画像データが入力される。ここで、2次元の画像データを表わすために、In(x,y)として表わす(xは画像の主走査方向のアドレス、yは副走査方向のアドレスを示す)。
次に、この入力データIn(x,y)が加算器102へ入力される。加算器102は入力データIn(x,y)と誤差メモリ106から入力される誤差成分E(x,y)を加算し、補正データC(x,y)を計算し、補正データC(x,y)を比較判定部103と減算器105へ出力する。
比較判定部103は、加算器102から入力される補正データC(x,y)と閾値設定部108から入力される閾値群T(x,y)に基づいて下記(1)のように出力値Out(x,y)を決定する。閾値群T(x,y)は、第1閾値T1(x,y)と第2閾値T2(x,y)からなる閾値群であり、第1閾値T1(x,y)はドットオフと小ドットの出力判定をする閾値、第2閾値T2(x,y)は小ドットと大ドットの出力判定をする閾値とする。
If(C(x,y)<T1)
then Out(x,y)=0
Else If(C(x,y)<T2)
then Out(x,y)=128
Else
then Out(x,y)=255 (1)
このOut(x,y)が出力端子104から画像記録装置303に対して出力される。
また、出力値Out(x,y)は量子メモリ109と減算器105に入力される。減算器105は補正データC(x,y)と出力値Out(x,y)から次式(2)に示すように減算し、現画素で発生した誤差e(x,y)が算出される。
e(x,y)=C(x,y)−Out(x,y) (2)
次に誤差拡散部107では、予め設定された拡散係数に基づいて、誤差e(x,y)を配分して誤差メモリ106に蓄積されている誤差データE(x,y)に加算していく。ここで例えば拡散係数として図5に示すような係数を用いた場合、誤差拡散部107では下記(3)〜(6)のような処理を行う。
E(x+1,y)=E(x+1,y)+e(x,y)×7/16 (3)
E(x−1,y+1)=E(x−1,y+1)+e(x,y)×5/16 (4)
E(x,y+1)=E(x,y+1)+e(x,y)×3/16 (5)
E(x+1,y+1)=E(x+1,y+1)+e(x,y)×1/16 (6)
また、量子メモリ109は蓄積されている出力値に対し、注目画素周辺の複数の量子状態をまとめた量子群q(x,y)を閾値設定部108へ出力する。ここで、量子メモリ109は、注目画素(x,y)に隣接する画素(x−1,y)と(x,y−1)の2画素における出力値Out(x−1,y)、Out(x,y−1)を量子群q(x,y)として出力するものとする。
閾値設定部108は、量子メモリ109から入力される量子群q(x,y)、すなわち画素(x−1,y)と(x,y−1)の2画素における出力値Out(x−1,y)、Out(x,y−1)を用いて下記(7)のように、注目画素位置の第1閾値T1(x,y)と第2閾値T2(x,y)からなる閾値群T(x,y)を設定し、閾値群T(x,y)を比較判定部103へ出力する。
If(Out(x−1,y)=255)
then T1(x,y)=64,
T2(x,y)=127
Else If(Out(x,y−1)=255)
then T1(x,y)=64,
T2(x,y)=127
Else
then T1(x,y)=127,
T2(x,y)=127 (7)
以上のように、図1の構成によって、画像処理部における多値誤差拡散処理が行われる。
次に、このような処理により、なぜ効果があるかを説明する。式(7)に示すように、第1閾値T1(x,y)は注目画素に隣接する画素の出力値Out(x−1,y)とOut(x,y−1)によりT1(x,y)=64か127と異なる。注目画素に隣接する2画素において両画素の出力値が大ドットでない場合は第1閾値T1(x,y)と第2閾値T2(x,y)は同一の値(127)となり、2値誤差拡散と同様にドットオフか大ドットしか出力しなくなり、孤立した小ドットが出力されることはない。また、注目画素に隣接する2画素において少なくとも一方の出力値が255、すなわち大ドットの場合にのみ、第1閾値T1(x,y)は第2閾値T2(x,y)と異なる値となる。このとき、隣接画素において大ドットが出力されているので負の誤差の伝播によりドットは出力されにくくなるが、十分な誤差が累積していれば小ドットを出力することができる。低濃度部では難しいが、中濃度部から高濃度部にかけては小ドットを大ドットに隣接させて出力させることができる。
閾値設定部108では、注目画素に隣接する画素の出力値Out(x−1,y)とOut(x,y−1)を使用したが、出力機の安定性に応じて設定を変えてもよい。具体的に主副走査方向に隣接させるだけでなく右斜め、左斜めに連続させても安定するような出力機では、注目画素の右上、左上の出力値Out(x+1,y−1)、Out(x−1,y−1)を参照するように変更すればよい。
本実施例では3値誤差拡散で説明したが4値誤差拡散でも可能である。4値誤差拡散で使用する3個の閾値を、第1閾値T1(x,y)はドットオフと小ドットの出力判定をする閾値、第2閾値T2(x,y)は小ドットと中ドットの出力判定をする閾値、第3閾値T3(x,y)は中ドットと大ドットの出力判定をする閾値とする。式(7)を以下のように修正すれば、注目画素近傍における出力値でいずれの画素においても大ドットが出力されていない場合は2値誤差拡散となるように3個の閾値を全て同一とし、近傍画素に大ドットが出力されている場合は3個の閾値を異なる値とすればよい。
If(Out(x−1,y)=255)
then T1(x,y)=43,
T2(x,y)=128,
T3(x,y)=213
Else If(Out(x,y−1)=255)
then T1(x,y)=43,
T2(x,y)=128,
T3(x,y)=213
Else
then T1(x,y)=127,
T2(x,y)=127,
T3(x,y)=127
このように注目画素近傍の量子状態を参照して閾値を設定することで、小、中ドットといった大ドットより小さいドットは大ドットに隣接して出力されるようになり、中高濃度部においてテクスチャを改善し、かつ再現性のよい画像を得ることができる。
実施例2:
図6は、本発明の実施例2の画像処理装置の構成を示す。
入力端子601は画像入力装置301より多値画像データが入力される。ここで、2次元の画像データを表わすために、In(x,y)として表わす(xは画像の主走査方向のアドレス、yは副走査方向のアドレスを示す)。
次に、この入力データIn(x,y)が加算器602と可変閾値設定部608へ入力される。加算器602は入力データIn(x,y)と誤差メモリ606から入力される誤差成分E(x,y)を加算し、補正データC(x,y)を計算し、補正データC(x,y)を比較判定部603と減算器605へ出力する。
また、入力データIn(x,y)は可変閾値設定部608に入力される。可変閾値設定部608では、図7に示すように入力データIn(x,y)に応じて第1可変閾値To1(x,y)と 第2可変閾値To2(x,y)からなる可変閾値群To(x,y)を設定し、閾値設定部609へ出力する。
比較判定部603は、加算器602から入力される補正データC(x,y)と閾値設定部609から入力される閾値群T(x,y)に基づいて式(1)のように出力値Out(x,y)を決定する。このOut(x,y)が出力端子604から画像記録装置303に対して出力される。
また、出力値Out(x,y)は量子メモリ610と減算器605に入力される。減算器605は補正データC(x,y)と出力値Out(x,y)から式(2)に示すように減算し、現画素で発生した誤差e(x,y)が算出される。
次に誤差拡散部607では式(3)〜式(6)に示すように誤差e(x,y)を配分して誤差メモリ606に蓄積されている誤差データE(x,y)に加算していく。
また、量子メモリ610は蓄積されている出力値に対し、注目画素周辺の複数の量子状態をまとめた量子群q(x,y)を閾値設定部609へ出力する。ここで、量子メモリ610は画素(x−1,y)と(x,y−1)の2画素における出力値Out(x−1,y)、Out(x,y−1)を量子群q(x,y)として出力するものとする。
閾値設定部609は、量子メモリ610から入力される量子群q(x,y)、すなわち画素(x−1,y)と(x,y−1)の2画素における出力値Out(x−1,y)、Out(x,y−1)と可変閾値設定部608から入力される第1可変閾値To1(x,y)と第2可変閾値To2(x,y)からなる可変閾値群To(x,y)を用いて下記(8)のように、注目画素位置の第1閾値T1(x,y)と第2閾値T2(x,y)からなる閾値群T(x,y)を設定し、閾値群T(x,y)を比較判定部603へ出力する。
If(Out(x−1,y)=255)
then T1(x,y)=To1(x,y),
T2(x,y)=To2(x,y)
Else If(Out(x,y−1)=255)
then T1(x,y)=To1(x,y),
T2(x,y)=To2(x,y)
Else
then T1(x,y)=To2(x,y),
T2(x,y)=To2(x,y) (8)
以上のように図6の構成によって、画像処理部における多値誤差拡散処理が行われる。
次に、このような処理により、なぜ効果があるかを説明する。図7に示すように、第1可変閾値To1(x,y)は入力データIn(x,y)に応じて異なる値をとる。まず、階調値0のとき第1可変閾値To1(x,y)は64という値であり、階調値191まで入力値が上がると共に第1可変閾値To1(x,y)も大きくなり、階調値192以降では第2可変閾値To2(x,y)と同じ127という値となる。また、第2可変閾値To2(x,y)は入力値によらず一定の値(127)となっている。
式(8)により、実施例2でも実施例1と同様に、注目画素に隣接する2画素において両画素の出力値が大ドットでない場合は、第1閾値T1(x,y)と第2閾値T2(x,y)は同一の値となり、2値誤差拡散と同様にドットオフか大ドットしか出力しなくなり、孤立した小ドットが出力されることはない。
また、注目画素に隣接する2画素において少なくとも一方の出力値が255、すなわち大ドットの場合にのみ、第1閾値T1(x,y)は第2閾値T2(x,y)と異なる値となる。階調値1では第1可変閾値To1(x,y)は約64と低い値であるため、隣接画素において大ドットが出力されているので負の誤差の伝播によりドットは出力されにくくても小ドットを出力しやすくなり、大ドットに小ドットが隣接しやすくなる。また、階調値191近傍では第1可変閾値To1(x,y)は126程度となり、第2可変閾値To2(x,y)との差が僅かしかないため累積誤差によっては小ドットではなく大ドットを出力する場合がある。さらに階調値192以上では、第1可変閾値To1(x,y)と第2可変閾値To2(x,y)は同一の値となるために、2値誤差拡散と同様にドットオフか大ドットしか出力しなくなり、孤立した小ドットが出力されることはない。
実施例1では、低濃度部において2値誤差拡散のように大ドットが離散したドットパターンとなるが、実施例2では、低濃度部においても大ドットに小ドットが隣接しやすくなるため低濃度部の画像再現性が良好となる。また、高濃度部では2値誤差拡散と同様に大ドットとドットオフで階調表現を行い、小ドットを使用することがないので画像再現性が良好となる。対して、実施例1では、高濃度部において大ドットと小ドットの混成により階調表現を行うこととなり、随所に小ドットが大ドットに囲まれるドットパターンが発生する。理論的には大ドットとドットオフによる階調表現よりも、大ドットと小ドットによる階調表現のほうがテクスチャという画質観点からは好ましい。しかしながら、電子写真によっては小ドットを大ドットで囲んだパターンは大ドットで埋め尽くしたパターンと同じように現像されてしまう場合がある。このようなプリンタで出力する場合は、実施例2のような方式が好ましい。
また、高濃度部において2値誤差拡散的に階調表現をするならば、図7に示すような可変閾値を用いることなく、ある階調で第1可変閾値To1(x,y)と第2可変閾値To2(x,y)を異なる/同一にすると切り替えるだけでも可能である。しかしながらこの場合では、切り替える階調値よりも低い階調値においてはドットオフ、小ドット、大ドットを用いていたものが、それ以後の階調値ではドットオフ、大ドットとなるためドットゲインが異なりトーンジャンプが発生し、グラデーション画像を出力すると処理を切り替えた階調で擬似輪郭が発生する。
対して、図7に示すように、第1可変閾値To1(x,y)と第2可変閾値To2(x,y)を徐々に差をなくしていく場合では、同一となる階調の直前では、第1可変閾値To1(x,y)と第2可変閾値To2(x,y)の差がほとんどないため小ドットがまれにしか出力されなくなるためトーンジャンプ、すなわち擬似輪郭が発生しにくくなる。
実施例3:
図8は、本発明の実施例3の画像処理装置の構成を示す。
入力端子801は画像入力装置301より多値画像データが入力される。次に、この入力データIn(x,y)が加算器802へ入力される。加算器802は入力データIn(x,y)と誤差メモリ806から入力される誤差成分E(x,y)を加算し、補正データC(x,y)を計算し、補正データC(x,y)を比較判定部803と減算器805へ出力する。
比較判定部803は、加算器802から入力される補正データC(x,y)と閾値設定部808から入力される閾値群T(x,y)に基づいて式(1)のように出力値Out(x,y)を決定し、Out(x,y)を出力端子804から画像記録装置303に対して出力される。
また、出力値Out(x,y)は、量子メモリ809と減算器805に入力される。減算器805は補正データC(x,y)と出力値Out(x,y)から式(2)に示すように減算し、現画素で発生した誤差e(x,y)が算出される。
次に誤差拡散部807では式(3)〜式(6)に示すように誤差e(x,y)を配分して誤差メモリ806に蓄積されている誤差データE(x,y)に加算していく。
また、量子メモリ809は蓄積されている出力値を量子参照部811で必要となる注目画素周辺の複数の量子状態をまとめた量子群q(x,y)を量子参照部811と閾値設定部808へ出力する。ここで、量子メモリ809は、図9に示す画素(x−1,y)と(x,y−1)の2画素における出力値Out(x−1,y)、Out(x,y−1)を量子群q(x,y)として出力するものとする。
また、量子参照部811では、量子メモリ809より入力される量子群q(x,y)、ここでは出力値Out(x−1,y)、Out(x,y−1)に対し、予め設定された参照係数に基づいて注目画素周辺の量子状態を重み付け参照した重み付け平均値Q(x,y)を出力する。ここで例えば参照係数として図9に示したような係数を用いた場合、量子参照部811では下記(9)のような処理を行う。この重み付け平均値Q(x,y)を履歴値計算部810へ出力する。
Q(x,y)=Out(x−1,y)×1/2+Out(x,y−1)×1/2 (9)
履歴値計算部810は、量子参照部811から出力される重み付け平均値Q(x,y)と予め設定された履歴係数hより式(10)に示すように履歴値R(x,y)を計算し、閾値設定部808へ出力する。今、履歴係数hを0.5としておく。
R(x,y)=h×Q(x,y) (10)
閾値設定部808は、量子メモリ809から入力される量子群q(x,y)、すなわち画素(x−1,y)と(x,y−1)の2画素における出力値Out(x−1,y)、Out(x,y−1)と履歴値計算部810から入力される履歴値R(x,y)を用いて下記(11)のように、注目画素位置の第1閾値T1(x,y)と第2閾値T2(x,y)からなる閾値群T(x,y)を設定し、閾値群T(x,y)を比較判定部803へ出力する。
If(Out(x−1,y)=255)
then T1(x,y)=64−R(x,y),
T2(x,y)=127−R(x,y)
Else If(Out(x,y−1)=255 )
then T1(x,y)=64−R(x,y),
T2(x,y)=127−R(x,y)
Else
then T1(x,y)=127−R(x,y),
T2(x,y)=127−R(x,y) (11)
以上のように、図8の構成によって、画像処理部における多値誤差拡散処理が行われる。
次に、このような処理により、なぜ効果があるかを説明する。実施例3は実施例1と異なり、履歴値計算部810において注目画素周辺の量子状態を重み付け参照した重み付け平均値Q(x,y)を用いて、履歴値R(x,y)に応じて閾値を修正している。式(11)では、注目画素に隣接する2画素の出力値Out(x−1,y)、Out(x,y−1)が共に255であった場合、式(9)より重み付け平均値Q(x,y)は255を出力する。履歴係数hが0.5であれば、式(10)により履歴値R(x,y)は127となる。この履歴値を式(11)において実施例1で使用した第1閾値T1(x,y)と第2閾値T2(x,y)に対して減算しているので、注目画素に隣接した画素位置で大、小ドットが出力されていれば、実施例1よりも閾値が低く設定されることとなり、誤差が十分に累積していなくてもドットが隣接しやすくなる。特に、低濃度部におけるドットの隣接しやすさは実施例1よりも好ましい結果となり、大ドットといえども孤立させないで大、小ドットでクラスターを形成したほうがよいような出力機では実施例3の方式が好ましい結果となる。
以上では、履歴係数hを0.5として説明したが、履歴係数hを大きくすればするほど、第1閾値T1(x,y)と第2閾値T2(x,y)は十分低くなるので、隣接画素による負の誤差があったとしても小ドットを出力しやすくなる。出力機の安定性に応じて履歴係数hを設定すればよい。
また、図9に示す画素位置と係数で重み付け平均値Q(x,y)を求めたが、出力機の安定性に応じて参照する画素位置を広げてもよい。具体的に主副走査方向に隣接させるだけでなく右斜め、左斜めに連続させても安定するような出力機では注目画素の右上、左上の出力値Out(x+1,y−1)、Out(x−1,y−1)を参照するように変更すればよい。
実施例4:
図10は、本発明の実施例4の画像処理装置の構成を示す。 入力端子1001は画像入力装置301より多値画像データが入力される。次に、この入力データIn(x,y)が加算器1002へ入力される。加算器1002は入力データIn(x,y)と誤差メモリ1006から入力される誤差成分E(x,y)を加算し補正データC(x,y)を計算し、補正データC(x,y)を比較判定部1003と減算器1005へ出力する。
また、入力データIn(x,y)は履歴係数設定部1010に入力される。履歴係数設定部1010では、図11に示すように入力データIn(x,y)に応じた履歴係数h(x,y)を設定し、履歴値計算部1011へ出力する。
比較判定部1003は、加算器1002から入力される補正データC(x,y)と閾値設定部1008から入力される閾値群T(x,y)に基づいて式(1)のように出力値Out(x,y)を決定し、Out(x,y)を出力端子1004から画像記録装置303に対して出力される。
また、出力値Out(x,y)は量子メモリ1009と減算器1005に入力される。減算器1005は補正データC(x,y)と出力値Out(x,y)から式(2)に示すように減算し、現画素で発生した誤差e(x,y)が算出される。
次に誤差拡散部1007では式(3)〜式(6)に示すように誤差e(x,y)を配分して誤差メモリ1006に蓄積されている誤差データE(x,y)に加算していく。
また、量子メモリ1009は蓄積されている出力値を量子参照部1012で必要となる注目画素周辺の複数の量子状態をまとめた量子群q(x,y)を量子参照部1012と閾値設定部1008へ出力する。ここで、量子メモリ1009は図9に示す画素(x−1,y)と(x,y−1)の2画素における出力値Out(x−1,y)、Out(x,y−1)を量子群q(x,y)として出力するものとする。
また、量子参照部1012では、量子メモリ1009より入力される量子群q(x,y)、ここでは出力値Out(x−1,y)、Out(x,y−1)に対し、予め設定された参照係数に基づいて注目画素周辺の量子状態を重み付け参照した重み付け平均値Q(x,y)を出力する。ここで例えば参照係数として図9に示したような係数を用いた場合、量子参照部1012では式(9)のような処理を行う。この重み付け平均値Q(x,y)を履歴値計算部1011へ出力する。
履歴値計算部1011は、量子参照部1012から出力される重み付け平均値Q(x,y)と履歴係数設定部1010から出力される履歴係数h(x,y)より式(12)に示すように履歴値R(x,y)を計算し、閾値設定部1008へ出力する。
R(x,y)=h(x,y)×Q(x,y) (12)
閾値設定部1008は、量子メモリ1009から入力される量子群q(x,y)、すなわち画素(x−1,y)と(x,y−1)の2画素における出力値Out(x−1,y)、Out(x,y−1)と履歴値計算部1011から入力される履歴値R(x,y)を用いて式(11)のように、注目画素位置の第1閾値T1(x,y)と第2閾値T2(x,y)からなる閾値群T(x,y)を設定し、閾値群T(x,y)を比較判定部1003へ出力する。
以上のように図10の構成によって、画像処理部における多値誤差拡散処理が行われる。
次に、このような処理により、なぜ効果があるかを説明する。実施例4は、入力データIn(x,y)に応じた履歴係数h(x,y)を用いる点が実施例3と異なる。実施例3のように履歴係数が固定であると中濃度部においてドットが集まりすぎる傾向がある。図9に示す画素位置の出力値Out(x−1,y)、Out(x,y−1)がともに大ドットであれば履歴値は大きな値となり、注目画素位置の第1閾値T1(x,y)と第2閾値T2(x,y)は低い値となる。しかしながら、出力値Out(x−1,y)、Out(x,y−1)がともに大ドットであれば注目画素位置に負の誤差が多く累積していることとなる。注目画素位置で大、小ドットを出力するためには周辺誤差と入力値からなる補正値が閾値より大きいことである。履歴値により閾値を下げても周辺から得る誤差が負であれば、入力値が大きくない限り大、小ドットを出力することはない。低濃度部においては入力値が小さいために過剰にドットが隣接することはないが、中高濃度部においては入力値が大きい値となるため周辺画素の誤差が負であったとしても補正値はそれなりの値となり、履歴値により所定の閾値より低くなった場合には大小ドットを出力することがある。このようにして履歴値が固定であると中高濃度部において隣接するドットの数が多くなってしまい、安定とはなるが、粒状性やテクスチャなどの画像設計として好ましくない場合がある。そのようなときには実施例4のように入力データIn(x,y)に応じた履歴係数h(x,y)を用いればよい。
実施例5:
図12は、本発明の実施例5の画像処理装置の構成を示す。
入力端子1201は画像入力装置301より多値画像データが入力される。次に、この入力データIn(x,y)が、加算器1202と履歴係数設定部1211と可変閾値設定部1208へ入力される。加算器1202は入力データIn(x,y)と誤差メモリ1206から入力される誤差成分E(x,y)を加算し、補正データC(x,y)を計算し、補正データC(x,y)を比較判定部1203と減算器1205へ出力する。
また、入力データIn(x,y)は履歴係数設定部1211に入力される。履歴係数設定部1211では、図11に示すように入力データIn(x,y)に応じた履歴係数h(x,y)を設定し、履歴値計算部1212へ出力する。
また、入力データIn(x,y)は可変閾値設定部1208に入力される。可変閾値設定部1208では、図7に示すように入力データIn(x,y)に応じて第1可変閾値To1(x,y)と第2可変閾値To2(x,y)からなる可変閾値群To(x,y)を設定し、閾値設定部1209へ出力する。
比較判定部1203は、加算器1202から入力される補正データC(x,y)と閾値設定部1209から入力される閾値群T(x,y)に基づいて式(1)のように出力値Out(x,y)を決定し、Out(x,y)を出力端子1204から画像記録装置303に対して出力される。
また、出力値Out(x,y)は量子メモリ1210と減算器1205に入力される。減算器1205は補正データC(x,y)と出力値Out(x,y)から式(2)に示すように減算し、現画素で発生した誤差e(x,y)が算出される。
次に誤差拡散部1207では式(3)〜式(6)に示すように誤差e(x,y)を配分して誤差メモリ1206に蓄積されている誤差データE(x,y)に加算していく。
また、量子メモリ1210は蓄積されている出力値を量子参照部1213で必要となる注目画素周辺の複数の量子状態をまとめた量子群q(x,y)を量子参照部1213と閾値設定部1209へ出力する。ここで、量子メモリ1210は図9に示す画素(x−1,y)と(x,y−1)の2画素における出力値Out(x−1,y)、Out(x,y−1)を量子群q(x,y)として出力するものとする。
また、量子参照部1213では、量子メモリ1210より入力される量子群q(x,y)、ここでは出力値Out(x−1,y)、Out(x,y−1)に対し、予め設定された参照係数に基づいて注目画素周辺の量子状態を重み付け参照した重み付け平均値Q(x,y)を出力する。ここで例えば参照係数として図9に示したような係数を用いた場合、量子参照部1210では式(9)のような処理を行う。この重み付け平均値Q(x,y)を履歴値計算部1212へ出力する。
履歴値計算部1212は、量子参照部1213から出力される重み付け平均値Q(x,y)と履歴係数設定部1211から出力される履歴係数h(x,y)より式(12)に示すように履歴値R(x,y)を計算し、閾値設定部1209へ出力する。
閾値設定部1209は、量子メモリ1210から入力される量子群q(x,y)、すなわち画素(x−1,y)と(x,y−1)の2画素における出力値Out(x−1,y)、Out(x,y−1)と履歴値計算部1212から入力される履歴値R(x,y)と可変閾値設定部1208から入力される、第1可変閾値To1(x,y)と第2可変閾値To2(x,y)からなる可変閾値群To(x,y)を用いて下記(13)のように、注目画素位置の第1閾値T1(x,y)と第2閾値T2(x,y)からなる閾値群T(x,y)を設定し、閾値群T(x,y)を比較判定部1203へ出力する。
If(Out(x−1,y)=255)
then T1(x,y)=To1(x,y)−R(x,y),
T2(x,y)=To2(x,y)−R(x,y)
Else If(Out(x,y−1)=255)
then T1(x,y)=To1(x,y)−R(x,y),
T2(x,y)=To2(x,y)−R(x,y)
Else
then T1(x,y)=To2(x,y)−R(x,y),
T2(x,y)=To2(x,y)−R(x,y) (13)
以上のように図12の構成によって、画像処理部における多値誤差拡散処理が行われる。
次に、このような処理により、なぜ効果があるかを説明する。実施例5は実施例2と実施例4をあわせた構成となっている。実施例4では実施例1と同様に、高濃度部において大ドットと小ドットの混成により階調表現を行うこととなり、随所に小ドットが大ドットに囲まれるドットパターンが発生する。電子写真によっては小ドットを大ドットで囲んだパターンは大ドットで埋め尽くしたパターンと同じように現像されてしまう場合があるため、実施例2や実施例5のように入力データIn(x,y)に応じた第1可変閾値To1(x,y)と第2可変閾値To2(x,y)を用いるほうがよい。
なお、本発明は誤差拡散処理に対するものであったが、同じように平均誤差最小法にも適用できる。また、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明は、前述した実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施例の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれる。さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれる。
本発明の実施例1の画像処理装置の構成を示す。 本発明が適用される画像記録装置の構成を示す。 本発明の画像処理装置を用いて構成される画像入出力システムの構成を示す。 レーザー光学系ユニットの構成例を示す。 誤差拡散係数の例を示す。 本発明の実施例2の画像処理装置の構成を示す。 入力値に応じた第1、第2可変閾値を示す。 本発明の実施例3の画像処理装置の構成を示す。 参照係数の例を示す。 本発明の実施例4の画像処理装置の構成を示す。 入力値に応じた履歴係数を示す。 本発明の実施例5の画像処理装置の構成を示す。 PWM信号を用いて再現される大ドット、小ドットを示す。
符号の説明
101 入力端子
102 加算器
103 比較判定部
104 出力端子
105 減算器
106 誤差メモリ
107 誤差拡散部
108 閾値設定部
109 量子メモリ

Claims (4)

  1. 多値(M値)画像データを、多値誤差拡散または多値平均誤差最小法を用いてN値画像データ(M>N>2)に量子化し、前記N値画像データのそれぞれに対応した、第1の出力値のドットと、第2の出力値(<第1の出力値)のドットと、ドットオフを用いて記録を行う画像処理装置であって、注目画素の多値画像データに、周辺の既に量子化済みの画素から重み付け積和された誤差を加えた補正値を出力する手段と、前記N値画像データの生成に伴って発生する誤差を算出する手段と、前記誤差を注目画素周辺に重み付け拡散する手段と、前記重み付け拡散された誤差を記憶する手段と、前記注目画素周辺の第1の画素の出力値と、第2の画素の出力値を記憶する手段と、前記第1の画素の出力値と第2の画素の出力値が前記第1の出力値でない場合は、第1の閾値と第2の閾値を同一の値に設定し、前記第1の画素の出力値または第2の画素の出力値が前記第1の出力値の場合は、前記第1の閾値と第2の閾値を異なる値に設定する手段と、前記第1、第2の閾値と前記補正値とを比較してN値画像データを出力する手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項記載の画像処理装置の各手段の機能を有することを特徴とする画像記録装置。
  3. 請求項記載の画像処理装置の各手段の機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
  4. 請求項記載の画像処理装置の各手段の機能をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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