JP2006262228A - 画像処理装置、画像記録装置、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像記録装置、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】誤差拡散により孤立ドットが発生する問題を解決する。
【解決手段】縮小部103では、入力画像の縮小画像データIn1を作成し、縮小画像データを誤差拡散処理(104〜108)し、縮小量子データQを出力する。閾値決定部115ではQを基に縮小閾値TQを計算し、拡大部115でTQを入力画像と同じ大きさに拡大し、第2閾値T2とする。第2閾値T2を判定部111に設定して、入力画像の遅延画像データIn2を誤差拡散処理(110〜114)する。
【選択図】図1

Description

本発明は、多値画像データを高精細かつ高階調に印刷処理するための画像処理装置、画像記録装置(画像形成装置)、プログラムおよび記録媒体に関する。
スキャナやディジタルカメラ等の入力装置で読み取った多値画像データをプリンタやディスプレイ等の出力装置に出力する画像入出力システムが存在する。その際に、入力装置で読み取った多値(例えば8ビット精度ならば256階調)の画像データを出力装置が出力可能な階調数の画像データに変換し、擬似的に連続階調を表現する方法として、擬似中間調処理が存在する。
中でも出力装置がドットのON/OFFのみの2値しか表現できないときには2値化処理が従来から行われている。この2値化処理の中で解像性と階調性に共に優れたものとして誤差拡散法や平均誤差最小法が存在する。誤差拡散法と平均誤差最小法は、誤差の拡散作業をいつ行うかが異なるだけであり、論理的には等価なものである。以下、誤差拡散で説明する。
誤差拡散法による量子化を2値だけでなく、3値以上の階調数にも適用した処理が存在する。2値化と同様に、階調性と解像性に優れた処理が可能である。
ところで電子写真プロセスでは、感光体のMTF(Modulation Transfer Function:光学的伝達関数)をはじめ、露光、現像、転写、定着の各プロセスにおいて空間周波数応答が劣化するために、孤立ドットが存在する画像構造を記録信号として入力しても、再現性がばらついて、十分な階調再現ができないという課題がある。
また、誤差拡散法はドットが出力したとき、量子化誤差を周辺画素に拡散することにより、濃度に応じてドットが分散する中間調処理である。よってハイライト部では孤立ドットが多く生成されることとなり、電子写真プロセスにおける孤立ドットの再現性ばらつきという課題に対して対応が必要となってくる。
上記課題に対して、特許文献1では閾値にドット集中型のディザノイズを重畳し、誤差拡散により量子化された各ドットが閾値に重畳したドット集中型のディザのように集まるようにした技術が開示されている。
また、入力画像の高解像度化に伴い、出力機の解像度にあわせた縮小画像作成法がある。縮小画像生成法として次のような方式がある。画像を1/4に縮小する場合、原画像の2×2画素の平均濃度を求めて、対応する縮小画像の濃度値とする方式がある。同様に画像を1/9に縮小する場合、原画像の3×3画素の平均濃度を求めて、対応する縮小画像の濃度値とする。また、画像を1/9に縮小する場合、図6に示す平滑化フィルタにより3×3画素を平滑化し、3×3画素の中心画素を縮小画像の代表画素とする方式がある。さらに、任意値のサイズに縮小する場合は3次関数コンボリューション法がある。
特開2001−177722号公報
上記したように、解像性と階調性が優れている誤差拡散法であるが、孤立ドット生成を抑制することは難しい。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、
本発明の目的は、誤差拡散により孤立ドットが発生する問題を解決できる画像処理装置、画像記録装置及びプログラムを提供することにある。
特に請求項1記載の発明は、多値(M値)画像データを、誤差拡散法または平均誤差最小法を用いてN値(M>N≧2)に量子化し、該N値の夫々に対応したドットを用いて記録を行う画像処理装置であって、前記M値画像データから縮小M値画像データを作成する手段と、前記縮小M値画像データを誤差拡散法または平均誤差最小法を用いて縮小N値画像データを出力する手段と、前記M値画像データの注目画素位置に相当する前記縮小N値画像データの画素位置のN値に応じて誤差拡散法または平均誤差最小法の閾値を設定することにより孤立ドットが発生する問題を解決し、良好な画質の出力画像結果を得ることを目的とする。
また請求項2記載の発明は、多値(M値)画像データを、誤差拡散法または平均誤差最小法を用いてN値(M>N≧2)に量子化し、該N値の夫々に対応したドットを用いて記録を行う画像処理装置であって、前記M値画像データをメモリに蓄積する手段と、前記メモリより前記M値画像データの注目画素とその近傍画素から縮小M値画像データを作成する手段と、前記縮小M値画像データにおいて、前記注目画素に相当する画素位置に、前記縮小M値画像データの注目画素周辺の既に量子化済みの画素から重み付け積和された誤差を加えた縮小補正データを出力する手段と、前記縮小補正データと、第1量子化閾値とを比較して、縮小N値画像データを出力する手段と、前記縮小N値画像データと前記縮小補正データとの縮小誤差を算出する手段と、前記縮小M値画像データの注目画素近傍の未だ量子化していない縮小周辺画素に前記縮小誤差を前記縮小周辺画素毎に予め設定された係数に応じて拡散する手段と、前記拡散された縮小拡散誤差を格納する手段と、前記M値画像データの注目画素に周辺の既に量子化済みの画素から重み付け積和された誤差を加えた補正データを出力する手段と、前記補正データと、第2量子化閾値とを比較して、N値画像データを出力する手段と、前記N値画像データと前記補正データとの誤差を算出する手段と、前記M値画像データの注目画素近傍の未だ量子化していない周辺画素に前記誤差を前記周辺画素毎に予め設定された係数に応じて拡散する手段と、前記拡散された拡散誤差を格納する手段と、前記縮小N値画像データに応じて縮小閾値を設定する手段と、前記縮小閾値を入力画像と同じ大きさに拡大し第2量子化閾値とする手段と、前記第2量子化閾値を格納する手段と、を備えることにより孤立ドットが発生する問題を解決し、良好な画質の出力画像結果を得ることを目的とする。
また請求項3記載の発明は、N値画像データは200lpi相当の分散性より高い分散性をもつことにより良好な画質の出力画像結果を得ることを目的とする。
また請求項4記載の発明は、縮小M値画像データは3×3の平滑化フィルタで平滑化し、単純サンプリングする手段により得られる画像であることにより良好な画質の出力画像結果を得ることを目的とする。
また請求項5記載の発明は、縮小M値画像データは2×2の平均化フィルタで平均化し、単純サンプリングする手段により得られる画像であることにより良好な画質の出力画像結果を得ることを目的とする。
また請求項6記載の発明は、縮小M値画像データは3×3の平均化フィルタで平均化し、単純サンプリングする手段により得られる画像であることにより良好な画質の出力画像結果を得ることを目的とする。
また請求項7記載の発明は、縮小M値画像データは3次関数コンボリューション法により得られる画像であることにより良好な画質の出力画像結果を得ることを目的とする。
また請求項8記載の発明は、縮小誤差を縮小周辺画素毎に拡散する係数と、誤差を周辺画素毎に拡散する係数を同一の係数にしたことにより良好な画質の出力画像結果を得ることを目的とする。
また請求項9記載の発明は、縮小誤差を縮小周辺画素毎に拡散する係数と、誤差を周辺画素毎に拡散する係数を異なる係数にしたことにより良好な画質の出力画像結果を得ることを目的とする。
また請求項10記載の発明は、前記M値画像データがハイライト部のとき、前記縮小N値画像データに応じて前記第2量子化閾値を設定することにより良好な画質の出力画像結果を得ることを目的とする。
また請求項11記載の発明は、前記縮小N値画像データの値をN1とし、前記第2量子化閾値をT2とし、縮小N値画像データN1が大きい値のときは第2量子化閾値T2を小さい値とし、縮小N値画像データN1が小さい値のときは第2量子化閾値T2を大きい値とすることにより良好な画質の出力画像結果を得ることを目的とする。
また請求項12記載の発明は、縮小量子参照係数をa(a>0の実数)とするとき、T2=−a×N1+b(b>0の実数)として前記第2量子化閾値を設定することにより良好な画質の出力画像結果を得ることを目的とする。
また請求項13記載の発明は、縮小M値画像データをMとし、前記縮小量子参照係数をaとするとき、縮小M値画像データMが小さい値のときは縮小量子参照係数aを小さい値とし、縮小M値画像データMが大きい値のときは縮小量子参照係数aを大きい値とすることにより良好な画質の出力画像結果を得ることを目的とする。
また請求項14記載の発明は、前記縮小量子参照係数aは前記縮小M値画像データより、a=α1×M+β1(α1>0、β1>0の実数)とすることにより良好な画質の出力画像結果を得ることを目的とする。
また請求項15記載の発明は、前記縮小量子参照係数aは前記縮小M値画像データの前記注目画素の画素位置を(x,y)とするとき、画素位置xまたはyが小さい値のときは縮小量子参照係数aを小さい値とし、画素位置xまたはyが大きい値のときは縮小量子参照係数aを大きい値とすることにより良好な画質の出力画像結果を得ることを目的とする。
また請求項16記載の発明は、前記縮小量子参照係数aは前記縮小M値画像データの前記注目画素の画素位置を(x,y)とするとき、a=α2×x+β2(α2>0、β2>0の実数)、または、a=α3×y+β3(α3>0、β3>0の実数)とすることにより良好な画質の出力画像結果を得ることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明にかかる画像処理装置、画像記録装置及びプログラムでは、平均誤差最小法において誤差マトリクスを切り替え、テクスチャを目立たなくさせ良好な画質の出力画像結果を出力するものである。
かかる目的を達成するために、請求項1記載の発明は、多値(M値)画像データを、誤差拡散法または平均誤差最小法を用いてN値(M>N≧2)に量子化し、該N値の夫々に対応したドットを用いて記録を行う画像処理装置であって、前記M値画像データから縮小M値画像データを作成する手段と、前記縮小M値画像データを誤差拡散法または平均誤差最小法を用いて縮小N値画像データを出力する手段と、前記M値画像データの注目画素位置に相当する前記縮小N値画像データの画素位置のN値に応じて誤差拡散法または平均誤差最小法の閾値を設定する手段とを備えたことを特徴としている。
請求項2記載の発明は多値(M値)画像データを、誤差拡散法または平均誤差最小法を用いてN値(M>N≧2)に量子化し、該N値の夫々に対応したドットを用いて記録を行う画像処理装置であって、前記M値画像データをメモリに蓄積する手段と、前記メモリより前記M値画像データの注目画素とその近傍画素から縮小M値画像データを作成する手段と、前記縮小M値画像データにおいて、前記注目画素に相当する画素位置に、前記縮小M値画像データの注目画素周辺の既に量子化済みの画素から重み付け積和された誤差を加えた縮小補正データを出力する手段と、前記縮小補正データと、第1量子化閾値とを比較して、縮小N値画像データを出力する手段と、前記縮小N値画像データと前記縮小補正データとの縮小誤差を算出する手段と、前記縮小M値画像データの注目画素近傍の未だ量子化していない縮小周辺画素に前記縮小誤差を前記縮小周辺画素毎に予め設定された係数に応じて拡散する手段と、前記拡散された縮小拡散誤差を格納する手段と、前記M値画像データの注目画素に周辺の既に量子化済みの画素から重み付け積和された誤差を加えた補正データを出力する手段と、前記補正データと、第2量子化閾値とを比較して、N値画像データを出力する手段と、前記N値画像データと前記補正データとの誤差を算出する手段と、前記M値画像データの注目画素近傍の未だ量子化していない周辺画素に前記誤差を前記周辺画素毎に予め設定された係数に応じて拡散する手段と、前記拡散された拡散誤差を格納する手段と、前記縮小N値画像データに応じて縮小閾値を設定する手段と、前記縮小閾値を入力画像と同じ大きさに拡大し第2量子化閾値とする手段と、前記第2量子化閾値を格納する手段とを備えたことを特徴としている。
請求項3記載の発明は、N値画像データは200lpi相当の分散性より高い分散性をもつことを特徴としている。
請求項4記載の発明は、縮小M値画像データは3×3の平滑化フィルタで平滑化し、単純サンプリングする手段により得られる画像であることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、縮小M値画像データは2×2の平均化フィルタで平均化し、単純サンプリングする手段により得られる画像であることを特徴としている。
請求項6記載の発明は、縮小M値画像データは3×3の平均化フィルタで平均化し、単純サンプリングする手段により得られる画像であることを特徴としている。
請求項7記載の発明は、縮小M値画像データは3次関数コンボリューション法により得られる画像であることを特徴としている。
請求項8記載の発明は、縮小誤差を縮小周辺画素毎に拡散する係数と、誤差を周辺画素毎に拡散する係数を同一の係数にしたことを特徴としている。
請求項9記載の発明は、縮小誤差を縮小周辺画素毎に拡散する係数と、誤差を周辺画素毎に拡散する係数を異なる係数にしたことを特徴としている。
請求項10記載の発明は、前記M値画像データがハイライト部のとき、前記縮小N値画像データに応じて前記第2量子化閾値を設定することを特徴としている。
請求項11記載の発明は、前記縮小N値画像データの値をN1とし、前記第2量子化閾値をT2とし、縮小N値画像データN1が大きい値のときは第2量子化閾値T2を小さい値とし、縮小N値画像データN1が小さい値のときは第2量子化閾値T2を大きい値とすることを特徴としている。
請求項12記載の発明は、縮小量子参照係数をa(a>0の実数)とするとき、T2=−a×N1+b(b>0の実数)として前記第2量子化閾値を設定することを特徴としている。
請求項13記載の発明は、縮小M値画像データをMとし、前記縮小量子参照係数をaとするとき、縮小M値画像データMが小さい値のときは縮小量子参照係数aを小さい値とし、縮小M値画像データMが大きい値のときは縮小量子参照係数aを大きい値とすることを特徴としている。
請求項14記載の発明は、前記縮小量子参照係数aは前記縮小M値画像データより、a=α1×M+β1(α1>0、β1>0の実数)とすることを特徴としている。
請求項15記載の発明は、前記縮小量子参照係数aは前記縮小M値画像データの前記注目画素の画素位置を(x,y)とするとき、画素位置xまたはyが小さい値のときは縮小量子参照係数aを小さい値とし、画素位置xまたはyが大きい値のときは縮小量子参照係数aを大きい値とすることを特徴としている。
請求項16記載の発明は、前記縮小量子参照係数aは前記縮小M値画像データの前記注目画素の画素位置を(x,y)とするとき、a=α2×x+β2(α2>0、β2>0の実数)、または、a=α3×y+β3(α3>0、β3>0の実数)とすることを特徴としている。
本発明によれば、孤立ドット生成を抑制し、電子写真のような再現性がばらつき、十分な階調再現ができない出力機であっても安定した出力結果を得ることができるようになる。
請求項1記載の発明では、注目画素の画素位置を(x,y)とするとき画素位置yに応じて誤差マトリクス群より1つの誤差マトリクスを選択することによりテクスチャを目立たなくさせ、良好な画質の出力画像結果を得ることができ、画質への悪影響を解消する。
また、請求項1記載の発明は、多値(M値)画像データを、誤差拡散法または平均誤差最小法を用いてN値(M>N≧2)に量子化し、該N値の夫々に対応したドットを用いて記録を行う画像処理装置であって、前記M値画像データから縮小M値画像データを作成する手段と、前記縮小M値画像データを誤差拡散法または平均誤差最小法を用いて縮小N値画像データを出力する手段と、前記M値画像データの注目画素位置に相当する前記縮小N値画像データの画素位置のN値に応じて誤差拡散法または平均誤差最小法の閾値を設定することにより孤立ドットが発生する問題を解決し、良好な画質の出力画像結果を得ることができる。
請求項2記載の発明では、注目画素の画素位置を(x,y)とするとき、画素位置(x,y)に応じたN−1個の閾値からなる第一閾値群を設定する手段と、注目画素の階調値と前記第一閾値とを比較してN−1個の閾値からなる第二閾値群を設定することによりテクスチャを目立たなくさせ、良好な画質の出力画像結果を得ることができる。
また、請求項2記載の発明は、多値(M値)画像データを、誤差拡散法または平均誤差最小法を用いてN値(M>N≧2)に量子化し、該N値の夫々に対応したドットを用いて記録を行う画像処理装置であって、前記M値画像データをメモリに蓄積する手段と、前記メモリより前記M値画像データの注目画素とその近傍画素から縮小M値画像データを作成する手段と、前記縮小M値画像データにおいて、前記注目画素に相当する画素位置に、前記縮小M値画像データの注目画素周辺の既に量子化済みの画素から重み付け積和された誤差を加えた縮小補正データを出力する手段と、前記縮小補正データと、第1量子化閾値とを比較して、縮小N値画像データを出力する手段と、前記縮小N値画像データと前記縮小補正データとの縮小誤差を算出する手段と、前記縮小M値画像データの注目画素近傍の未だ量子化していない縮小周辺画素に前記縮小誤差を前記縮小周辺画素毎に予め設定された係数に応じて拡散する手段と、前記拡散された縮小拡散誤差を格納する手段と、M値画像データの注目画素に周辺の既に量子化済みの画素から重み付け積和された誤差を加えた補正データを出力する手段と、前記補正データと、第2量子化閾値とを比較して、N値画像データを出力する手段と、前記N値画像データと前記補正データとの誤差を算出する手段と、前記M値画像データの注目画素近傍の未だ量子化していない周辺画素に前記誤差を前記周辺画素毎に予め設定された係数に応じて拡散する手段と、前記拡散された拡散誤差を格納する手段と、前記縮小N値画像データに応じて縮小閾値を設定する手段と、前記縮小閾値を入力画像と同じ大きさに拡大し第2量子化閾値とする手段と、前記第2量子化閾値を格納する手段とを備えることにより孤立ドットが発生する問題を解決し、良好な画質の出力画像結果を得ることができる。
請求項3記載の発明は、N値画像データは200lpi相当の分散性より高い分散性をもつことにより良好な画質の出力画像結果を得ることができる。
請求項4記載の発明は、縮小M値画像データは3×3の平滑化フィルタで平滑化し、単純サンプリングする手段により得られる画像であることにより良好な画質の出力画像結果を得ることができる。
請求項5記載の発明は、縮小M値画像データは2×2の平均化フィルタで平均化し、単純サンプリングする手段により得られる画像であることにより良好な画質の出力画像結果を得ることができる。
請求項6記載の発明は、縮小M値画像データは3×3の平均化フィルタで平均化し、単純サンプリングする手段により得られる画像であることにより良好な画質の出力画像結果を得ることができる。
請求項7記載の発明は、縮小M値画像データは3次関数コンボリューション法により得られる画像であることにより良好な画質の出力画像結果を得ることができる。
請求項8記載の発明は、縮小誤差を縮小周辺画素毎に拡散する係数と、誤差を周辺画素毎に拡散する係数を同一の係数にしたことにより良好な画質の出力画像結果を得ることができる。
請求項9記載の発明は、縮小誤差を縮小周辺画素毎に拡散する係数と、誤差を周辺画素毎に拡散する係数を異なる係数にしたことにより良好な画質の出力画像結果を得ることができる。
請求項10記載の発明は、前記M値画像データがハイライト部のとき、前記縮小N値画像データに応じて前記第2量子化閾値を設定することにより良好な画質の出力画像結果を得ることができる。
請求項11記載の発明は、前記縮小N値画像データの値をN1とし、前記第2量子化閾値をT2とし、縮小N値画像データN1が大きい値のときは第2量子化閾値T2を小さい値とし、縮小N値画像データN1が小さい値のときは第2量子化閾値T2を大きい値とすることにより良好な画質の出力画像結果を得ることができる。
請求項12記載の発明は、縮小量子参照係数をa(a>0の実数)とするとき、T2=−a×N1+b(b>0の実数)として前記第2量子化閾値を設定することにより良好な画質の出力画像結果を得ることができる。
請求項13記載の発明は、縮小M値画像データをMとし、前記縮小量子参照係数をaとするとき、縮小M値画像データMが小さい値のときは縮小量子参照係数aを小さい値とし、縮小M値画像データMが大きい値のときは縮小量子参照係数aを大きい値とすることにより良好な画質の出力画像結果を得ることができる。
請求項14記載の発明は、前記縮小量子参照係数aは前記縮小M値画像データより、a=α1×M+β1(α1>0、β1>0の実数)とすることにより良好な画質の出力画像結果を得ることができる。
請求項15記載の発明は、前記縮小量子参照係数aは前記縮小M値画像データの前記注目画素の画素位置を(x,y)とするとき、画素位置xまたはyが小さい値のときは縮小量子参照係数aを小さい値とし、画素位置xまたはyが大きい値のときは縮小量子参照係数aを大きい値とすることにより良好な画質の出力画像結果を得ることができる。
請求項16記載の発明は、前記縮小量子参照係数aは前記縮小M値画像データの前記注目画素の画素位置を(x,y)とするとき、a=α2×x+β2(α2>0、β2>0の実数)、または、a=α3×y+β3(α3>0、β3>0の実数)とすることにより良好な画質の出力画像結果を得ることができる。
以下、発明の実施の形態について図面により詳細に説明する。
実施例1:
図1は、本発明の実施例1に係る画像処理装置のブロック構成を示す。また、図2は、本発明が適用される画像記録装置の構成を示す。
図3は、本発明の画像処理装置を用いて構成される画像入出力システムの構成を示す。画像入力装置301はスキャナやディジタルカメラ等の入力デバイスを示し、入力画像について例えば8ビット精度ならば256階調の画像データとして取り込まれる。この多値画像データが本実施形態の画像処理装置302に入力される。
画像処理装置(画像処理部)302では、画像入力装置301から入力された256階調の画像データに対し、この後段の画像出力装置303で出力可能な階調数に変換する処理を行う。この階調数変換処理では平均誤差最小法を用いてもよい。画像処理装置302で量子化した画像データが図2に示すような画像記録装置(画像形成装置、画像出力装置)303に送られる。画像出力装置303で出力可能な階調数を2値として説明する。
図2において、画像が形成される用紙は、本体トレイ201あるいは手差しトレイ202にセットされ、トレイ201あるいは202から給紙ローラ203によって用紙の搬送が開始される。給紙ローラ203による用紙の搬送に先立って、感光体(感光体ドラム)204が回転し、感光体204の表面は、クリーニングブレード205によってクリーニングされ、次に、帯電ローラ206で一様に帯電される。ここに、レーザー光学系ユニット207から、画像信号に従って変調されたレーザー光が露光され、現像ローラ208で現像されてトナーが付着し、これとタイミングを取って給紙ローラ203から用紙の給紙がなされる。給紙ローラ203から給紙された用紙は、感光体ドラム204と転写ローラ209とに挟まれて搬送され、これと同時に、用紙にはトナー像が転写される。転写され残った感光体204上のトナーは、再び、クリーニングブレード205で掻き落とされる。クリーニングブレード205の手前には、トナー濃度センサ210が設けられており、トナー濃度センサ210によって感光体204上に形成されたトナー像の濃度を測定することができる。また、トナー像が載った用紙は搬送経路にしたがって、定着ユニット211に搬送され、定着ユニット211においてトナー像は用紙上に定着される。印刷された用紙は、最後に排紙ローラ212を通って、記録面を下にしてページ順に排出される。
ところで、レーザー光学系ユニット207には、ビデオ制御部271、LD駆動回路272が接続されており、ビデオ制御部271では、パソコンやワークステーションからの画像信号などを制御し、あるいは、内部に保持した評価チャート(テストパターン)信号などを発生させるようになっている。また、現像ローラ208には、バイアス回路214によって高圧バイアスがかけられ、バイアス回路214において、このバイアスをコントロールすることにより、画像の全体的な濃度を制御する。
図4は、図2のレーザー光学系ユニット207と射出された光ビームが書き込まれる潜像担持体としての感光体ドラムとの位置関係の一例を示す斜視図である。
図4において、11、12はレーザーダイオード(半導体レーザー)、13、14はコリメートレンズ、15は光路合成用光学部材、16は1/4波長板、17、18はビーム整形光学系である。これらの各光学要素11ないし18はレーザー光源部(ビーム光源)Souを構成している。そのレーザー光源部Souから射出された2本の光ビームP1は、コリメータレンズP1、P2により平行光束とされて、走査光学系の一部を構成するポリゴンミラー19に導かれ、このポリゴンミラー19の各面20a〜20fにより主走査方向Q1に反射偏向される。
反射偏向された光ビームはfθ光学系の一部を構成する反射ミラー21、22に導かれ、反射ミラー22により反射偏向された光ビームは、fθ光学系23を通過して斜設反射ミラー24に導かれ、斜設反射ミラー24により潜像担持体としての感光体ドラム25の表面26に導かれる。感光体ドラム25の表面26はその光ビームP1により主走査方向Q1にリニアーに走査される。表面26が光ビームP1による被走査面であり、この被走査面に書き込みが行われる。
レーザー光学系ユニット207には、反射ミラー24の長手方向両側(光ビームの主走査方向Q1)に同期センサ27、28が設けられている。同期センサ27は書き込み開始タイミングの決定に用いられ、同期センサ28は書き込み終了タイミングの決定に用いられる。
また、画像記録装置303はインクジェット方式を用いて画像記録(画像形成)する場合等でも本発明にかかる処理方法が適用可能である。
また、図3のシステム構成図では、処理に応じてそれぞれの装置を独立したものとして示したが、この限りではなく、画像処理装置302の機能が画像入力装置301中に存在する形態や、画像出力装置303中に存在する形態等もある。
図9は、図3に示す画像処理装置302の処理の流れを示すフローチャートである。ステップS901より処理が開始し、ステップS902において画像入力装置301より得られる画像情報を取得する。ステップS903において、ステップS902で得られた画像の縮小画像を作成する。ステップS904においてステップS903で得られた縮小画像を誤差拡散処理により縮小量子画像を作成する。ステップS905においてステップS904で得られた縮小量子画像より閾値を決定する。ステップS906においてステップS905で得られた閾値とステップS902で得られた画像を用いて誤差拡散処理により量子画像を作成し、画像記録装置303へ出力する。ステップS907は画像入力装置301より得られる画像が終端か判断し、終端でない場合はステップS902へ戻る。画像が終端であった場合はステップS908へ進み処理を終了とする。
図1を用いて図9の処理をより詳細に説明する。図1は、図3に示す画像処理装置302の構成を示すブロック図である。入力端子101は画像入力装置301より多値画像データが入力される。ここで、2次元の画像データを表わすために、In(x,y)として表わす(xは画像の主走査方向のアドレス、yは副走査方向のアドレスを示す。図10を参照)。
次に、この入力データIn(x,y)が第1画像メモリ102と第2画像メモリ109に入力される。第1メモリ102と第2画像メモリ109は縮小部103の縮小する割合に応じた画像を保持し、縮小部103で入力データIn(x,y)を1/4に縮小する場合、画像メモリ102は入力画像の主走査方向に2ラインの画素情報を保持し、縮小部103で入力データIn(x,y)を1/9に縮小する場合、画像メモリ102は入力画像の主走査方向に3ラインの画素情報を保持する。ここで、縮小部103は入力データIn(x,y)を1/4に縮小するとする。
第1画像メモリ102は縮小部103で縮小する割合に応じた縮小用画像データ群In1(x,y)を出力する。縮小部103で入力データIn(x,y)を1/4に縮小する場合の縮小用画像データ群In1(x,y)は入力データIn(x,y)のアドレスxが偶数かつ、アドレスyが偶数の場合のIn(x,y)、In(x+1,y)、In(x,y+1)、In(x+1,y+1)という2×2画素の入力データ群を出力する。縮小部103は縮小用画像データ群In1(x,y)、すなわちIn(x,y)、In(x+1,y)、In(x,y+1)、In(x+1,y+1)の4画素の入力データから平均濃度を求め、この平均濃度を縮小画像データR(rx,ry)とし(2×2の平均化フィルタで平均化し、単純サンプリングする)、縮小画像データR(rx,ry)を加算器104へ出力する。ここでrxは縮小画像の主走査方向のアドレス、ryは縮小画像の副走査方向のアドレスを示す。
また、第2画像メモリ109は入力データIn(x,y)を縮小部103の縮小する割合に応じて遅延させて出力する。1/4に縮小する場合は2ラインの画像情報を遅延させて、遅延画像データIn2(dx,dy)として出力する。ここでdxは主走査方向の遅延したアドレス、dyは副走査方向の遅延したアドレスを示す。
第1加算器104は縮小画像データR(rx,ry)と縮小誤差データE1(rx,ry)を加算し、縮小補正データC1(rx,ry)を計算する。
第1比較判定部105は、縮小補正データC1(rx,ry)と第1比較判定部105に保持されている第1閾値T1に基づいて下記のように出力する縮小量子データQ(rx,ry)の濃度値を決定する。第1閾値T1は2値誤差拡散であれば出力値0、255の中間値127に設定する。
If(C1(rx,ry)<T1)
then Q(rx,ry)=0 …(1)
Else
then Q(rx,ry)=255 …(2)
この縮小量子データQ(rx,ry)は第1減算器106と閾値決定部115に入力される。第1減算器106は縮小補正データC1(rx,ry)と縮小量子データQ(rx,ry)から式(3)に示すように減算し、現縮小画素で発生した縮小誤差e1(rx,ry)が算出される。
e1(rx,ry)=C1(rx,ry)−Q(rx,ry) …(3)
次に第1誤差拡散部108では予め設定された拡散係数に基づいて、縮小誤差e1(x,y)を配分して第1誤差メモリ107に蓄積されている縮小誤差データE1(rx,ry)に加算していく。ここで例えば拡散係数として図5に示したような係数を用いた場合、第1誤差拡散部108では下記のような処理を行う。 E1(rx+1,ry)=E1(rx+1,ry)+e1(rx,ry)×7/16 …(4)
E1(rx−1,ry+1)=E1(rx−1,ry+1)+e1(rx,ry)×5/16 …(5)
E1(rx,ry+1)=E1(rx,ry+1)+e1(rx,ry)×3/16
…(6)
E1(rx+1,ry+1)=E1(rx+1,ry+1)+e1(rx,ry)×1/16 …(7)
第1誤差拡散部108で発生した縮小誤差データE1(rx,ry)は第1誤差メモリ107に格納される。
閾値決定部115は縮小量子データQ(rx,ry)と式(8)より縮小閾値TQ(rx,ry)を計算する。
TQ(rx,ry)=−0.5×Q(rx,ry)+192 …(8)
拡大部116は縮小閾値TQ(rx,ry)を縮小部103で縮小した割合に応じて拡大する。縮小部103で入力データIn(x,y)、In(x+1,y)、In(x,y+1)、In(x+1,y+1)の4画素を用いて1/4に縮小した場合、拡大部115は縮小閾値TQ(rx,ry)の値を第2閾値T2(x,y)、T2(x+1,y)、T2(x,y+1)、T2(x+1,y+1)に割り当てて、4個の第2閾値T2(x,y)、T2(x+1,y)、T2(x,y+1)、T2(x+1,y+1)からなる閾値群TM(x,y)を出力する。具体的に縮小閾値TQ(rx,ry)の値が64であれば第2閾値T2(x,y)、T2(x+1,y)、T2(x,y+1)、T2(x+1,y+1)の値は全て64となり、縮小閾値TQ(rx,ry)の値が192であれば第2閾値T2(x,y)、T2(x+1,y)、T2(x,y+1)、T2(x+1,y+1)の値は全て192となる。閾値メモリ117は拡大部116より得られ、第2比較判定部111で必要となる第2閾値を保持する。閾値メモリ117は第2画像メモリ109から出力される遅延画像データIn2(dx,dy)に相当する画素位置の第2閾値T2(dx,dy)を出力する。具体的には遅延画像データIn2(x,y)の第2閾値はT2(x,y)、遅延画像データIn2(x+1,y)の第2閾値はT2(x+1,y)、遅延画像データIn2(x,y+1)の第2閾値はT2(x,y+1)、そして遅延画像データIn2(x+1,y+1)の第2閾値はT2(x+1,y+1)となる。遅延画像データIn2(x,y)、In2(x+1,y)、In2(x,y+1)、In2(x+1,y+1)をそれぞれのアドレスに相当する遅延画像データIn2(dx,dy)、第2閾値T2(dx,dy)、誤差データE2(dx,dy)より次のように処理する。
第2加算器110は遅延画像データIn2(dx,dy)と誤差データE2(dx,dy)を加算し、補正データC2(dx,dy)を計算する。
第2比較判定部111は、補正データC2(dx,dy)と第2閾値T2(dx,dy)に基づいて下記のように出力する濃度値Out(dx,dy)を決定する。
If(C2(dx,dy)<T2(dx,dy))
then Out(dx,dy)=0 …(9)
Else
then Out(dx,dy)=255 …(10)
このOut(x,y)が出力端子118から画像出力装置303に対して出力される。
また、出力値Out(dx,dy)は第2減算器112に入力される。第2減算器112は補正データC2(dx,dy)と出力値Out(dx,dy)から式(11)に示すように減算し、現画素で発生した誤差e2(dx,dy)が算出される。
e2(dx,dy)=C2(dx,dy)−Out(dx,dy) …(11)
次に第2誤差拡散部114では予め設定された拡散係数に基づいて、誤差e2(x,y)を配分して第2誤差メモリ113に蓄積されている誤差データE2(dx,dy)に加算していく。ここで例えば拡散係数として図5に示したような係数を用いた場合、第2誤差拡散部114では下記のような処理を行う。
E2(dx+1,dy)=E2(dx+1,dy)+e2(dx,dy)×7/16
…(12)
E2(dx−1,dy+1)=E2(dx−1,dy+1)+e2(dx,dy)×5/16 …(13)
E2(dx,dy+1)=E2(dx,dy+1)+e2(dx,dy)×3/16
…(14)
E2(dx+1,dy+1)=E2(dx+1,dy+1)+e2(dx,dy)×1/16 …(15)
第2誤差拡散部114で発生した誤差データE2(dx,dy)は第2誤差メモリ113に格納される。上記したように、4画素(In(x,y)、In(x+1,y)、In(x,y+1)、In(x+1,y+1))について誤差拡散処理が行われると、主走査方向の右隣の4画素について以下、同様に誤差拡散処理が行われる。
以上のように図1の構成によって、画像処理部における誤差拡散処理が行われる。次に、このような処理によりなぜ誤差拡散処理で孤立ドット生成を抑制することできるかについて説明する。
誤差拡散はドットを出力したとき、量子化誤差を周辺画素に拡散することにより、濃度に応じてドットが分散する。よってハイライト部では孤立ドットが多く生成されることとなる。
これに対し、図1のように縮小画像の量子データに応じて誤差拡散の閾値を設定すれば、注目画素位置に相当する縮小画素位置での量子化結果が255となった場合、注目画素位置の第2閾値T2は64となる。この値は所定の閾値、すなわち2値誤差拡散での出力値0、255の中間値127よりも低い値であり、正の誤差がさほど累積していなくても出力値を255としやすくなる。同様に、注目画素位置に相当する縮小画素位置での量子化結果が0となった場合、注目画素位置の第2閾値T2は192となる。この値は所定の閾値よりも高い値であり、負の誤差がさほど累積していなくても出力値を0としやすくなる。縮小画像において同じ画素位置相当となる画素は2×2画素より1/4の縮小画像を作成しているので4画素存在する。この4画素の第2閾値は同じ値となるので等しい量子状態になりやすい。同じ量子状態がまとまった状態、すなわちクラスターを形成しやすくすることで孤立ドット生成を抑制し、電子写真のような再現性がばらつき、十分な階調再現ができない出力機であっても安定した出力結果を得ることができるようになる。
画素(x,y)、(x+1,y)、(x,y+1)、(x+1,y+1)の4画素の第2閾値は同じ値となるが、次に述べる2つの要因により、この4画素は必ずしも同一の量子状態とはならない。第1の要因はクラスター内の誤差の累積である。画素(x+1,y+1)は同じ第2閾値となる他の画素(x,y)、(x+1,y)、(x,y+1)の誤差の影響により、必ずしも同一の量子状態とはならない。ハイライト部において画素(x,y)、(x+1,y)、(x,y+1)で出力値が255となれば画素(x+1,y+1)の第2閾値が低くても周辺画素の負の誤差が累積しているので出力値が255とならない場合がある。
第2の要因はクラスターに隣接する画素の誤差の累積である。図10に示すような画素(x,y)、(x+1,y)、(x,y+1)、(x+1,y+1)の4画素によるクラスターに隣接する画素、例えば(x−1,y)、(x+2,y)、(x−1,y+1)において、クラスター内の画素と同一の量子状態になった場合に生じる誤差の影響により、必ずしも同一の量子状態とはならない。ハイライト部において画素(x−1,y)、(x+2,y)、(x−1,y+1)で出力値が255となれば画素(x+1,y+1)の第2閾値が低くても周辺画素の負の誤差が累積しているので出力値が255とならない場合がある。
上記2つの要因により画素(x+1,y+1)の出力値が画素(x,y)、(x+1,y)、(x,y+1)と同一にならなくても、誤差拡散しているのでいずれかの画素位置においてドットが出力され、濃度を保存することになるが孤立ドットを生成することはなく、第2の要因、クラスターに隣接する画素でドットが生成することになる。
これは2つの要因により孤立ドットは生成されない。ハイライト部で説明する。第1の要因として画素(x,y)、(x+1,y)、(x,y+1)等における負の累積誤差がある。この負の誤差があるため画素(x,y)、(x+1,y)、(x,y+1)、(x+1,y+1)の近傍の入力値を加算しても補正値が第2閾値を上回ることがないためにドットを出力することがない。第2の要因として、縮小画像で各ドットが分散しているので、画素(x,y)、(x+1,y)、(x,y+1)、(x+1,y+1)の周辺画素における第2閾値は所定の閾値よりも高く設定され、ドットが出力されにくくなっている。誤差が十分累積し、補正値が第2閾値よりも高く設定されてもドットを出力するような状態となるのは他のクラスターに隣接する画素位置になっているためである。
このように縮小画像の量子状態、すなわち2×2画素の量子状態が同じクラスターからいくらか崩れてクラスターを形成することで、縮小画像の量子状態よりも鮮鋭性を良好にすることができる。
また、出力機の再現性ばらつきなどの安定性に応じて式(8)を修正すればクラスターの形状を縮小画像の量子状態、すなわち2×2画素の量子状態が同じクラスターを形成しやすくも、崩しやすくもできる。式(8)を
TQ(rx,ry)=−0.75×Q(rx,ry)+224 …(8’)
とすれば、注目画素位置に相当する縮小画素位置での量子化結果が255となった場合、注目画素位置の第2閾値T2は32となる。この第2閾値は式(8)で得られる値よりも低く、所定の閾値、すなわち2値誤差拡散での出力値0、255の中間値127よりも十分低い値であり、正の誤差がさほど累積していなくても出力値を255としやすくなり、式(8)よりも式(8’)は2×2画素の量子状態が同じクラスターを形成しやすくなる。同様に注目画素位置に相当する縮小画素位置での量子化結果が0となった場合、注目画素位置の第2閾値T2は224となる。この第2閾値は式(8)で得られる値よりも高く、所定の閾値127よりも十分高い値であり、負の誤差がさほど累積していなくても出力値を0としやすくなり、式(8)よりも式(8’)は2×2画素の量子状態が同じクラスターを形成しやすくなり、安定した出力結果を得ることができるようになる。
同様に式(8)を次のように改変すれば、
TQ(rx,ry)=−0.25×Q(rx,ry)+160 …(8’’)
注目画素位置に相当する縮小画素位置での量子化結果が255となった場合、注目画素位置の第2閾値T2は96となる。この第2閾値は所定の閾値127よりも低い値であるが、式(8)で得られる値よりも高く、正の誤差が十分に累積していなければ出力値を255としにくくなり、式(8)よりも式(8’’)は2×2画素の量子状態が同じクラスターを形成しにくくなる。同様に、注目画素位置に相当する縮小画素位置での量子化結果が0となった場合、注目画素位置の第2閾値T2は160となる。この第2閾値は所定の閾値127よりも高い値であるが、式(8)で得られる値よりも低く、負の誤差が十分に累積していなければ出力値を0としにくくなり、式(8)よりも式(8’’)は2×2画素の量子状態が同じクラスターからいくらか崩れてクラスターを形成することで、縮小画像の量子状態よりも鮮鋭性を良好にすることができる。
クラスターの形状を制御するには注目画素位置に相当する縮小画素位置での量子化結果が255となった場合の第2閾値を低くし、注目画素位置に相当する縮小画素位置での量子化結果が0となった場合の第2閾値を高くすればよい。式(8)、(8’)、(8’’)のように、第2閾値を1次式で求めてもよいし、2次、3次式などで求めてもかまわない。また逐次式、LUTや縮小画素位置での量子化結果での条件分岐で求めてもかまわない。
また、第1誤差拡散部108と第2誤差拡散部114で用いる係数を異なる値とすることで2×2画素の量子状態が同じクラスターを形成しにくくすることができる。誤差拡散では拡散係数に応じて分散性が異なるので、第2誤差拡散部114で用いる係数を図7に示すような係数を用いれば、2×2画素の量子状態が同じクラスターからいくらか崩れてクラスターを形成することで、縮小画像の量子状態よりも鮮鋭性を良好にすることができる。
また、第1誤差拡散部108と第2誤差拡散部114で図5に示すような同一の係数を用いることにより、ASICを設計する場合に、同一の拡散回路を用いることができる。
図1では2×2画素より縮小画像を求めたが、1/nに縮小してもよい。1/9に縮小する場合は、入力データIn(x,y)のアドレスxが3の倍数で、かつ、アドレスyが3の倍数であり、In(x,y)、In(x+1,y)、In(x+2,y)、In(x,y+1)、In(x+1,y+1)、In(x+2,y+1)、In(x,y+2)、In(x+1,y+2)、In(x+2,y+2)という3×3画素の入力データ群の平均濃度を用いて縮小画像を作成する。この場合、クラスターサイズはおおよそ3×3画素になる。1/nに縮小するときに図1のように平均濃度を求めて、対応する縮小画像の濃度値としてもよいし、図6に示すような平滑化フィルタにより複数画素を平滑化し、複数画素の中心画素を縮小画像の代表画素としてもよい。
クラスターサイズはいくらでも良いが、クラスターを形成して得られる画像の分散性は人間の視覚特性から200lpi(line
per inch)以上が好ましい。入力画像の解像度が1200dpiであった場合、単純に誤差拡散を行うと得られる画像は入力解像度の半分600lpi相当の分散性をもつ画像となる。入力画像の解像度が1200dpiに対して図1の処理を行い、入力画像を1/4に縮小すれば縮小画像は600dpiとなり、クラスターサイズは600dpi相当となるので、得られる画像は300lpi相当の分散性をもつ画像となる。同様に、入力画像の解像度が1200dpiに対して図1の処理を行い、入力画像を1/9に縮小すれば縮小画像は400dpiとなり、クラスターサイズは400dpi相当となるので、得られる画像は200lpi相当の分散性をもつ画像となる。
入力画像の解像度が1200dpiで得られる画像の分散性を200lpiから300lpiの中間に設定したい場合には3次関数コンボリューション法により任意値のサイズに縮小すればよい。
実施例2:
図8は、本発明の実施例2に係る画像処理装置のブロック図を示す。入力端子801は画像入力装置301より多値画像データが入力される。ここで、2次元の画像データを表わすために、In(x,y)として表わす(xは画像の主走査方向のアドレス、yは副走査方向のアドレスを示す)。
次に、この入力データIn(x,y)が第1画像メモリ802と第2画像メモリ809に入力される。第1メモリ802と第2画像メモリ809は縮小部803の縮小する割合に応じた画像を保持し、縮小部803で入力データIn(x,y)を1/4に縮小する場合、画像メモリ802は入力画像の主走査方向に2ラインの画素情報を保持し、縮小部803で入力データIn(x,y)を1/9に縮小する場合、画像メモリ802は入力画像の主走査方向に3ラインの画素情報を保持する。ここで、縮小部803は入力データIn(x,y)を1/4に縮小するとする。
第1画像メモリ802は縮小部803で縮小する割合に応じた縮小用画像データ群In1(x,y)を出力する。縮小部803で入力データIn(x,y)を1/4に縮小する場合の縮小用画像データ群In1(x,y)は入力データIn(x,y)のアドレスxが偶数かつ、アドレスyが偶数の場合のIn(x,y)、In(x+1,y)、In(x,y+1)、In(x+1,y+1)という2×2画素の入力データ群を出力する。縮小部803は縮小用画像データ群In1(x,y)、すなわちIn(x,y)、In(x+1,y)、In(x,y+1)、In(x+1,y+1)の4画素の入力データから平均濃度を求め、この平均濃度を縮小画像データR(rx,ry)とし、縮小画像データR(rx,ry)を加算器804と閾値決定部815へ出力する。ここでrxは縮小画像の主走査方向のアドレス、ryは縮小画像の副走査方向のアドレスを示す。
また、第2画像メモリ809は入力データIn(x,y)を縮小部803の縮小する割合に応じて遅延させて出力する。1/4に縮小する場合は2ラインの画像情報を遅延させて、遅延画像データIn2(dx,dy)として出力する。ここでdxは主走査方向の遅延したアドレス、dyは副走査方向の遅延したアドレスを示す。
第1加算器804は縮小画像データR(rx,ry)と縮小誤差データE1(rx,ry)を加算し、縮小補正データC1(rx,ry)を計算する。
第1比較判定部805は、縮小補正データC1(rx,ry)と第1比較判定部805に保持されている第1閾値T1に基づいて下記のように出力する縮小量子データQ(rx,ry)の濃度値を決定する。第1閾値T1は2値誤差拡散であれば出力値0、255の中間値127に設定する。
閾値決定部815は縮小量子データQ(rx,ry)と縮小画像データR(rx,ry)と式(16)、(17)より縮小閾値TQ(rx,ry)を計算する。
If(R(rx,ry)<127)
then TQ(rx,ry)=−0.5×Q(rx,ry)+19 …(16)
Else
then TQ(rx,ry)=127 …(17)
拡大部816は縮小閾値TQ(rx,ry)を縮小部803で縮小した割合に応じて拡大する。縮小部803で入力データIn(x,y)を含む2×2画素の入力データ、すなわちIn(x,y)、In(x+1,y)、In(x,y+1)、In(x+1,y+1)の4画素を用いて1/4に縮小した場合、拡大部816は縮小閾値TQ(rx,ry)を第2閾値T2(x,y)、T2(x+1,y)、T2(x,y+1)、T2(x+1,y+1)とし、4個の第2閾値T2(x,y)、T2(x+1,y)、T2(x,y+1)、T2(x+1,y+1)からなる閾値群TM(x,y)を出力する。閾値メモリ817は拡大部816より得られ、第2比較判定部811で必要となる第2閾値を保持する。閾値メモリ817は第2画像メモリ809から出力される遅延画像データIn2(dx,dy)に相当する画素位置の第2閾値T2(dx,dy)を出力する。具体的には遅延画像データIn2(x,y)の第2閾値はT2(x,y)、遅延画像データIn2(x+1,y)の第2閾値はT2(x+1,y)、遅延画像データIn2(x,y+1)の第2閾値はT2(x,y+1)、そして遅延画像データIn2(x+1,y+1)の第2閾値はT2(x+1,y+1)となる。遅延画像データIn2(x,y)、In2(x+1,y)、In2(x,y+1)、In2(x+1,y+1)をそれぞれのアドレスに相当する遅延画像データIn2(dx,dy)、第2閾値T2(dx,dy)、誤差データE2(dx,dy)より次のように処理する。
第2加算器810は遅延画像データIn2(dx,dy)と誤差データE2(dx,dy)を加算し、補正データC2(dx,dy)を計算する。
第2比較判定部811は、補正データC2(dx,dy)と第2閾値T2(dx,dy)に基づいて式(9)、(10)のように出力する濃度値Out(dx,dy)を決定する。
このOut(x,y)が出力端子818から画像出力装置303に対して出力される。
また、出力値Out(dx,dy)は第2減算器812に入力される。第2減算器812は補正データC2(dx,dy)と出力値Out(dx,dy)から式(11)に示すように減算し、現画素で発生した誤差e2(dx,dy)が算出される。
次に第2誤差拡散部814では予め設定された拡散係数に基づいて、誤差e2(x,y)を配分して第2誤差メモリ813に蓄積されている誤差データE2(dx,dy)に加算していく。ここで例えば拡散係数として図5に示したような係数を用いた場合、第2誤差拡散部814では式(12)〜(15)のような処理を行う。
第2誤差拡散部814で発生した誤差データE2(dx,dy)は第2誤差メモリ813に格納される。上記したように、4画素(In(x,y)、In(x+1,y)、In(x,y+1)、In(x+1,y+1))について誤差拡散処理が行われると、主走査方向の右隣の4画素について以下、同様に誤差拡散処理が行われる。
以上のように図8の構成によって、画像処理部における誤差拡散処理が行われる。次に、このような処理によりなぜ誤差拡散処理でテクスチャやドット生成遅れ問題が解消するかについて説明する。
階調値128以上のダーク部においては量子化後、2画素に1個以上のドットが出力されており、まず隣接しており孤立ドットが生成されることはない。孤立ドットが生成されるのは階調値127以下のハイライト部のみである。式(16)、(17)に示すように縮小量子データQ(rx,ry)に応じてハイライト部のみ縮小量子データQ(rx,ry)に応じて第2閾値を設定すればハイライト部はクラスターを形成しやすく、安定した出力結果を得ることができるようになる。また、ダーク部は式(17)により所定の閾値127で量子化することで安定した出力結果を得つつも、縮小画像の量子状態よりも鮮鋭性を良好にすることができる。
また、式(8)を次の式(18)のように改変することでも成り立つ。式(18)の機能を逐次計算で求めても良いし、事前に計算しておきLUTとしてもかまわない。
TQ(rx,ry)=−R(rx,ry)×Q(rx,ry)+64 …(18)
1/4に縮小した画像の量子状態からいくらか崩れたクラスターを形成すると、誤差の累積により画像の主走査方向、または副走査方向の始端部近傍と終端部近傍でクラスターの崩れ方が大きく異なってしまい、縮小画像の量子状態と大きく異なる場合ある。注目画素位置に相当する縮小画素位置での量子化結果が255となった場合において、終端部で大きく崩れないようにするには始端部で設定される縮小閾値TQ(rx,ry)よりも終端部で設定される縮小閾値TQ(rx,ry)のほうが小さくなるようにすればよい。同様に、注目画素位置に相当する縮小画素位置での量子化結果が0となった場合において、始端部で設定される縮小閾値TQ(rx,ry)よりも終端部で設定される縮小閾値TQ(rx,ry)のほうが大きくなるようにすればよい。
例として、主走査方向で始端部近傍と終端部近傍でクラスターの崩れ方が大きく異なる場合には式(19)、(20)を用いて縮小閾値TQ(rx,ry)を設定する。主走査方向のアドレスrxと式(19)によりアドレス参照係数αx(rx,ry)を求め、縮小量子データQ(rx,ry)、縮小画像データR(rx,ry)、主走査方向のアドレスrx、アドレス参照係数αx(rx,ry)と式(20)より縮小閾値TQ(rx,ry)を設定する。
αx(rx,ry)=0.000002×rx+0.5 …(19)
TQ(rx,ry)=−αx(rx,ry)×R(rx,ry)×Q(rx,ry)×rx+64 …(20)
同様に副走査方向で始端部近傍と終端部近傍でクラスターの崩れ方が大きく異なる場合には式(21)、(22)を用いて縮小閾値TQ(rx,ry)を設定する。副走査方向のアドレスryと式(21)によりアドレス参照係数αy(rx,ry)を求め、縮小量子データQ(rx,ry)、縮小画像データR(rx,ry)、副走査方向のアドレスry、アドレス参照係数αy(rx,ry)と式(22)より縮小閾値TQ(rx,ry)を設定する。
αy(rx,ry)=0.000002×rx+0.5 …(21)
TQ(rx,ry)=−αy(rx,ry)×R(rx,ry)×Q(rx,ry)×rx+64 …(22)
クラスターの形状を制御するには注目画素位置に相当する縮小画素位置での量子化結果が255となった場合の第2閾値を低くし、注目画素位置に相当する縮小画素位置での量子化結果が0となった場合の第2閾値を高くすればよい。アドレス参照係数αx、αyは式(19)、(21)のように、第2閾値を1次式で求めてもよいし、2次、3次式などで求めてもかまわない。また逐次式、LUTで求めてもかまわない。
また、本発明は誤差拡散処理に対するものであったが、同じように平均誤差最小法にも適用できる。
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ,インタフェース機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
本発明の実施例1に係る画像処理装置のブロック構成を示す。 本発明が適用される画像記録装置の構成を示す。 本発明の画像処理装置を用いて構成される画像入出力システムの構成を示す。 レーザー光学系ユニットと感光体ドラムとの位置関係の一例を示す斜視図である。 誤差拡散係数の第1の例を示す。 平滑化フィルタの例を示す。 誤差拡散係数の第2の例を示す。 本発明の実施例2に係る画像処理装置のブロック構成を示す。 画像処理装置の処理フローチャートである。 画素の座標位置を示す。
符号の説明
101 入力端子
102、109 第1、第2画像メモリ
103 縮小部
104、110 加算器
105、111 第1、第2比較判定部
106、112 減算器
107、113 第1、第2誤差メモリ
108、114 第1、第2誤差拡散部
115 閾値決定部
116 拡大部
117 閾値メモリ
118 出力端子

Claims (19)

  1. 多値(M値)画像データを、誤差拡散法または平均誤差最小法を用いてN値(M>N≧2)に量子化し、該N値の夫々に対応したドットを用いて記録を行う画像処理装置であって、前記M値画像データから縮小M値画像データを作成する手段と、前記縮小M値画像データを誤差拡散法または平均誤差最小法を用いて縮小N値画像データを出力する手段と、前記M値画像データの注目画素位置に相当する前記縮小N値画像データの画素位置のN値に応じて誤差拡散法または平均誤差最小法の閾値を設定する手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 多値(M値)画像データを、誤差拡散法または平均誤差最小法を用いてN値(M>N≧2)に量子化し、該N値の夫々に対応したドットを用いて記録を行う画像処理装置であって、前記M値画像データをメモリに蓄積する手段と、前記メモリより前記M値画像データの注目画素とその近傍画素から縮小M値画像データを作成する手段と、前記縮小M値画像データにおいて、前記注目画素に相当する画素位置に、前記縮小M値画像データの注目画素周辺の既に量子化済みの画素から重み付け積和された誤差を加えた縮小補正データを出力する手段と、前記縮小補正データと、第1量子化閾値とを比較して、縮小N値画像データを出力する手段と、前記縮小N値画像データと前記縮小補正データとの縮小誤差を算出する手段と、前記縮小M値画像データの注目画素近傍の未だ量子化していない縮小周辺画素に前記縮小誤差を前記縮小周辺画素毎に予め設定された係数に応じて拡散する手段と、前記拡散された縮小拡散誤差を格納する手段と、前記M値画像データの注目画素に周辺の既に量子化済みの画素から重み付け積和された誤差を加えた補正データを出力する手段と、前記補正データと、第2量子化閾値とを比較してN値画像データを出力する手段と、前記N値画像データと前記補正データとの誤差を算出する手段と、前記M値画像データの注目画素近傍の未だ量子化していない周辺画素に前記誤差を前記周辺画素毎に予め設定された係数に応じて拡散する手段と、前記拡散された拡散誤差を格納する手段と、前記縮小N値画像データに応じて縮小閾値を設定する手段と、前記縮小閾値を入力画像と同じ大きさに拡大し第2量子化閾値とする手段と、前記第2量子化閾値を格納する手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  3. N値画像データは200lpi相当の分散性より高い分散性をもつことを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
  4. 縮小M値画像データは3×3の平滑化フィルタで平滑化し、単純サンプリングする手段により得られる画像であることを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
  5. 縮小M値画像データは2×2の平均化フィルタで平均化し、単純サンプリングする手段により得られる画像であることを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
  6. 縮小M値画像データは3×3の平均化フィルタで平均化し、単純サンプリングする手段により得られる画像であることを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
  7. 縮小M値画像データは3次関数コンボリューション法により得られる画像であることを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
  8. 縮小誤差を縮小周辺画素毎に拡散する係数と、誤差を周辺画素毎に拡散する係数を同一の係数にしたことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  9. 縮小誤差を縮小周辺画素毎に拡散する係数と、誤差を周辺画素毎に拡散する係数を異なる係数にしたことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  10. 前記M値画像データがハイライト部のとき、前記縮小N値画像データに応じて前記第2量子化閾値を設定することを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  11. 前記縮小N値画像データの値をN1とし、前記第2量子化閾値をT2とし、縮小N値画像データN1が大きい値のときは第2量子化閾値T2を小さい値とし、縮小N値画像データN1が小さい値のときは第2量子化閾値T2を大きい値とすることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  12. 縮小量子参照係数をa(a>0の実数)とするとき、T2=−a×N1+b(b>0の実数)として前記第2量子化閾値を設定することを特徴とする請求項11記載の画像処理装置。
  13. 縮小M値画像データをMとし、前記縮小量子参照係数をaとするとき、前記縮小M値画像データMが小さい値のときは縮小量子参照係数aを小さい値とし、前記縮小M値画像データMが大きい値のときは縮小量子参照係数aを大きい値とすることを特徴とする請求項12記載の画像処理装置。
  14. 前記縮小量子参照係数aは前記縮小M値画像データより、a=α1×M+β1(α1>0、β1>0の実数)とすることを特徴とする請求項13記載の画像処理装置。
  15. 前記縮小量子参照係数aは前記縮小M値画像データの前記注目画素の画素位置を(x,y)とするとき、画素位置xまたはyが小さい値のときは縮小量子参照係数aを小さい値とし、画素位置xまたはyが大きい値のときは縮小量子参照係数aを大きい値とすることを特徴とする請求項14記載の画像処理装置。
  16. 前記縮小量子参照係数aは前記縮小M値画像データの前記注目画素の画素位置を(x,y)とするとき、a=α2×x+β2(α2>0、β2>0の実数)、または、a=α3×y+β3(α3>0、β3>0の実数)とすることを特徴とする請求項15記載の画像処理装置。
  17. 請求項1乃至16のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段の機能を有する画像記録装置。
  18. 請求項1乃至16のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段の機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
  19. 請求項1乃至16のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段の機能をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JP2010103860A (ja) * 2008-10-24 2010-05-06 Canon Inc 画像形成装置およびその制御方法

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