JP4621568B2 - 画像処理装置、画像記録装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、多値画像データを高精細かつ高階調に印刷処理するための画像処理装置、画像記録装置及びプログラムに関する。
電子写真プロセスの露光方式として、プリンタの光源に電気絶縁性基板の一つの面に複数個の発光ダイオード(LED)を直線状に配列搭載したLEDアレイ方式の画像記録装置(画像形成装置)が知られている。この露光方式は、LEDアレイを光源にしているため、半導体レーザーを用いた書き込み光学系を持つ電子写真に比べて装置全体をコンパクトにすることができる。また、各LEDアレイは並列に書き込みを行うため、高速出力化も比較的容易に行える。このようなLEDアレイ素子を用いた光プリンタは、一般的にレーザラスタ方式の光プリンタに比較して振動や熱による光学系の変形に対して優位である。
しかしながら、LEDヘッドでは、例えば、LEDチップ毎の性能のばらつきや隣接LEDチップ間のスポット的な光量の低下、各LED素子のばらつきにより形成された画像に色むらが発生する場合がある。この課題に対しては光源の後に光の拡散効果のある素子を設置したり、光量のピーク部分のみ焦点をぼかし、光量の低い部分にレベルを揃えることにより光量むらを補正する技術や、LEDアレイを、圧電素子(ピエゾ素子)等によりLED素子が配列されている方向に振動させて光量を平均化することにより、光量補正を行う技術が提案されている。ここで、ピエゾ素子とは、周知のように、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う素子である。
また、他の電子写真プロセスの露光方式として、画像記録を高速に行うために複数の光ビームを感光体上に一括して走査させて画像記録を行うマルチビーム方式の画像記録装置(画像形成装置)が知られている。例えば、特許文献1には、複数のビームにより記録媒体上を走査して記録媒体上に情報の記録を行う記録装置において、複数のビームの有効走査領域外にビーム検出器を設け、複数のビームの内選択されたビームが点灯した状態でビーム検出器を通過する如く制御し、ビーム検出器の出力を基に複数のビームを変調するための複数の電気的な変調信号を生ぜしめ、複数のビームの各配置に対応して変調信号を各々遅延制御することにより複数のビームの記録媒体上の記録開始位置を一致させるようにしたビーム記録装置が開示されている。
しかしながら、マルチビーム方式もLEDアレイ方式と同様にLD毎の性能のばらつきや隣接LD間のスポット的な光量の低下などにより画像に色むらが発生する場合がある。ここで、例えば、特許文献2には、LD毎にLD点灯させるクロックの位相のずらすことで光量ばらつきを補正する記録装置が示されている。
また、マルチビーム方式およびLEDアレイ方式のいずれの方式においても全LD・LED間の光量差を完全に無くすことは難しい。生産区における完全な調整では生産コストが増加してしまうし、光量差のないLDだけで生産することはLDの調達コストが増加してしまう等の原因により、微量の光量差は残ってしまう。
マルチビーム方式のプリンタにおける微量の光量差による不具合の例としてリピート画像の色差問題がある。ここでは、マルチビーム方式のLD数を2本とし、奇数または偶数行にドットが偏った画像を同じプリンタで続けて出力した場合を例として説明する。1枚目の出力と2枚目以降の書き込みで奇数行を書き込むLDと偶数行を書き込むLDが同じであれば問題はない。しかしながら、1枚目の書き込みで奇数行と書いたLDで、2枚目の偶数行を書き込んでしまうと得られる画像に濃度差が生じる。この現象は2色・3色のトナーを重ねた場合に色差として顕著に表れてしまう。この現象を抑えるには、(1)奇数または偶数行のいずれにもドットが偏らないようにしたり、(2)奇数行を書き込むLDを常に同じとしておくことで問題は発生しない。このようなLD制御機構を組み込むことはコストアップとなってしまうので、奇数または偶数行のいずれにもドットが偏らないようにする処理が求められてきた。
また、LEDアレイ方式のプリンタにおける微量の光量差による不具合の例として複数ページにまたがる印刷物の背景色において、ページ間で背景色に色差が生じる問題がある。この問題はあるページの背景色は奇数列にドットが偏っており、別のページにおける背景色は偶数列にドットが偏った場合に生じる。どのようなページであれ奇数列または偶数列のいずれにもドットが偏らないようにする処理が求められてきた。
ところで、スキャナやディジタルカメラ等の入力装置で読み取った多値画像データをプリンタやディスプレイ等の出力装置に出力する画像入出力システムが存在する。その際に、入力装置で読み取った多値(例えば8ビット精度ならば256階調)の画像データを出力装置が出力可能な階調数の画像データに変換し、擬似的に連続階調を表現する方法として、中間調処理というものが存在する。
中でも出力装置がドットのON/OFFのみの2値しか表現できないときには2値化処理が従来から行われている。この2値化処理の中で解像性と階調性に共に優れたものとして誤差拡散法や平均誤差最小法が存在する。誤差拡散法と平均誤差最小法は、誤差の拡散作業をいつ行うかが異なるだけであり、論理的には等価なものである。以下、誤差拡散で説明する。
誤差拡散法による量子化を2値だけでなく、3値以上の階調数にも適用した処理が存在する。2値化と同様に、階調性と解像性に優れた処理が可能である。
ところで電子写真プロセスでは、感光体のMTF(Modulation Transfer Function:光学的伝達関数)をはじめ、露光、現像、転写、定着の各プロセスにおいて空間周波数応答が劣化するために、孤立ドットが存在する画像構造を記録信号として入力しても、再現性がばらついて、十分な階調再現ができないという課題がある。
とりわけ、誤差拡散法はドットが出力したとき、量子化誤差を周辺画素に拡散することにより、濃度に応じてドットが分散する中間調処理であり、ハイライト部で孤立ドットが多く生成される。よって、電子写真プロセスの中間調処理として誤差拡散を用いた場合、孤立ドットの再現性ばらつきという課題に対して対応が必要となってくる。
上記課題に対して、特許文献3では閾値にドット集中型のディザを重畳し、誤差拡散により量子化された各ドットが閾値に重畳したドット集中型のディザのように集まるように、すなわちクラスターを形成する技術が開示されている。しかしながら、特許文献3の技術ではディザの階調数が入力値に対してあまりに少ないために、ディザパターンどおりにならない階調が多く生じ、これらの階調では粒状性が好ましくないという欠点がある。
また、特許文献4では誤差拡散マトリクス係数の値を量子化する注目画素から位置が遠いほど大きくすることでクラスターを形成する技術が開示されている。しかしながら、特許文献4の技術は、クラスターを形成しやすくするためには誤差拡散マトリクスを大きくしなければならず、誤差を保持するメモリが大きくなってしまいコストアップとなってしまう。また、誤差拡散マトリクスの合計値は1であり、特許文献4にあるように注目画素から近い位置の係数と遠い位置の係数の差には限界がある。
また、特許文献5ではすでに量子化された状態を記憶し、注目画素近傍の量子状態に応じて閾値を変化させることでクラスターを形成する技術が開示されている。しかしながら、特許文献5の技術はすでに量子化された状態を記憶するメモリが必要となりコストアップとなってしまう。
特開昭56−104572号公報 特開2004−262234号公報 特開2001−177722号公報 特開2002−218239号公報 特願2004−2775号公報
ところで、電子写真プロセスの露光方式にマルチビーム方式LEDアレイ方式を採用した画像記録装置の中間調処理に単純な誤差拡散であれば、大きな課題は生じない。マルチビーム方式において各LD間や、LEDアレイ方式で各LED間で微量の光量差がある場合であっても、誤差拡散は濃度に応じてドットが分散する中間調処理であるため、複数のLD・LEDを均等に使用するためである。
しかしながら、微量の光量差があるマルチビーム方式LEDアレイ方式を採用した電子写真プロセスの画像記録装置の中間調処理に誤差拡散を用いた場合、クラスターを形成しつつ複数のLD・LEDを均等に使用する技術が必要となってきた。
解像性と階調性が優れている誤差拡散法であるが、孤立ドット生成を抑制し、かつマルチビーム方式LEDアレイ方式で異常画像抑制を低コストで実現することは難しい。
本発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、誤差拡散により孤立ドットが発生する問題とマルチビーム方式LEDアレイ方式による課題を解決できる画像処理装置、画像記録装置及びプログラムを提供することである。
上記課題を解決するため、本発明にかかる画像処理装置、画像記録装置及びプログラムでは、誤差拡散法または平均誤差最小法において、複数のドットを集めてクラスターを形成し、複数のLD・LEDを均等に使用することで良好な画質の出力結果を得るものである。
かかる目的を達成するために、請求項1記載の発明は、多値(M値)画像データを、誤差拡散法または平均誤差最小法を用いてN値(M>N≧2)に量子化し、該N値の夫々に対応したドットを用いて記録を行う画像処理装置であって、誤差拡散マトリクスにおける注目画素の上下左右に接する画素および注目画素の斜め上下にある画素の拡散係数は0以下であり、前記注目画素の上下左右に接する画素および注目画素の斜め上下にある画素以外の画素の拡散係数は正であり、誤差拡散マトリクスは注目画素の上下左右に接する画素の拡散係数が注目画素の斜め上下にある画素の拡散係数より負に大きく、誤差拡散マトリクスは全ての拡散係数の合計が1であることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像処理装置の機能を有する画像記録装置である
請求項3記載の発明は、請求項1記載の画像処理装置の機能をコンピュータに実現させるためのプログラムである
本発明によれば、誤差拡散により孤立ドットが発生する問題とマルチビーム方式LEDアレイ方式による課題を解決できる画像処理装置、画像記録装置及びプログラムを提供することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。構成要素には記号を付与して区別する。図1は、本実施の形態における画像処理装置のブロック構成を示す図である(特に本発明に特徴的な画像処理を行う画像処理部のブロック構成を示す)。また、図2は、本実施の形態における画像記録装置の構成を示す図である。
図1を参照すると、画像処理装置(画像処理部)102では、画像入力装置101から入力された256階調の画像データに対し、この後段の画像出力装置103で出力可能な階調数に変換する処理を行う。この階調数変換処理では平均誤差最小法を用いてもよい。画像処理装置102で量子化した画像データが図2に構成を示すような画像記録装置(画像形成装置、画像出力装置)103に送られる。画像出力装置103で出力可能な階調数を2値として説明する。
図2において、画像が形成されるべき用紙は、本体トレイ201あるいは手差しトレイ202にセットされ、トレイ201あるいは202から給紙ローラ203にて用紙の搬送が開始される。給紙ローラ203による用紙の搬送に先立って、感光体(感光体ドラム)204が回転し、感光体204の表面は、クリーニングブレード205によってクリーニングされ、次に、帯電ローラ206で一様に帯電される。ここに、レーザー光学系ユニット207から、画像信号に従って変調されたレーザー光が露光され、現像ローラ208で現像されてトナーが付着し、これとタイミングを取って給紙ローラ203から用紙の給紙がなされる。
給紙ローラ203から給紙された用紙は、感光体ドラム204と転写ローラ209とに挟まれて搬送され、これと同時に、用紙にはトナー像が転写される。転写され残った感光体204上のトナーは、再び、クリーニングブレード205で掻き落とされる。
クリーニングブレード205の手前には、トナー濃度センサ210が設けられており、トナー濃度センサ210によって感光体204上に形成されたトナー像の濃度を測定することができる。また、トナー像が載った用紙は搬送経路に従って、定着ユニット211に搬送され、定着ユニット211においてトナー像は用紙上に定着される。
印刷された用紙は、最後に排紙ローラ212を通って、記録面を下にしてページ順に排出される。ところで、レーザー光学系ユニット207には、ビデオ制御部271、LD駆動回路272が接続されており、ビデオ制御部271では、パソコンやワークステーションからの画像信号などを制御したり、あるいは、内部に保持した評価チャート(テストパターン)信号などを発生させたりするようになっている。
また、現像ローラ208には、バイアス回路214によって高圧バイアスがかけられており、バイアス回路214において、このバイアスをコントロールすることにより、画像の全体的な濃度を制御したりすることが可能となっている。
図3は、図2のレーザー光学系ユニット207から射出された光ビームが書き込まれる潜像担持体としての感光体ドラムとの位置関係の一例を示す斜視図である。
この図3において、11、12はレーザーダイオード(半導体レーザー)、13、14はコリメートレンズ、15は光路合成用光学部材、16は1/4波長板、17、18はビーム整形光学系である。これらの各光学要素11ないし18はレーザー光源部(ビーム光源)Souを構成している。そのレーザー光源部Souから射出された2本の光ビームP1は、平行光束とされて、走査光学系の一部を構成するポリゴンミラー19に導かれ、このポリゴンミラー19の各面20a〜20fにより主走査方向Q1に反射偏向される。
その反射偏向された光ビームはfθ光学系の一部を構成する反射ミラー21、22に導かれ、反射ミラー22により反射偏向された光ビームは、fθ光学系23を通過して斜設反射ミラー24に導かれ、この斜設反射ミラー24により潜像担持体としての感光体ドラム25の表面26に導かれる。感光体ドラム25の表面26はその光ビームP1により主走査方向Q1にリニアーに走査される。この表面26が光ビームP1による被走査面であり、この被走査面に書き込みが行われる。
レーザー光学系ユニット207には、反射ミラー24の長手方向両側(光ビームの主走査方向Q1)に同期センサ27、28が設けられている。同期センサ27は書き込み開始タイミングの決定に用いられ、同期センサ28は書き込み終了タイミングの決定に用いられる。
ここで、図2のレーザー光学系ユニット207をLEDアレイ光学系ユニットとしてもよい。LEDアレイ光学系ユニット207は、図4に示すように多数の微小発光体である発光ダイオード(LED)D(図4では簡略図示しているが、実際には後述するが副走査方向に4行配置されている)を直線状に配列したLEDアレイ401と、そのLEDアレイ401に一定距離を置いて対向配置される複数の等倍結像光学系402とで構成される光学系とで成り立っており、LEDアレイ401の発光ダイオードDから発した光を各等倍結像光学系402により集光して感光体204上に結像パターンを形成する。なお、等倍結像光学系402としては、例えば、日本板ガラス社製のセルフォックレンズアレイ(SLA)を使用する。
LEDアレイ401上の各発光ダイオードDは、図5に示すように主走査方向に直線状にN列配置されており、副走査方向には例えばこの例では4行のM行が直線状に配置されている。そして、その主走査方向の隣合う各発光ダイオードDの間隔を全てLの等間隔にすると共に、副走査方向の隣合う各発光ダイオードDの間隔も全てLの等間隔にしている。さらに、その各主走査方向と副走査方向の配列が互いにθ=90゜になって直交するようにしている。
その主走査方向及び副走査方向にそれぞれ直線状に多数配列された各発光ダイオードDは、図6に示すようにベースプート404上に一体に固定した電気絶縁性基板403上にそれぞれ配設されることによりLEDアレイ401を構成している。そして、LEDアレイ光学系ユニット207は、そのLEDアレイ401を一体に固定したベースプート404と、各枠体601に棒状のセルフフォーカシングレンズである等倍結像光学系402を発光ダイオードDに対応させて図7に示すように複数列(4列)をそれぞれ直線状に多数個配置したレンズアレイと、例えば、ポリカーボネート樹脂で形成した図6に示すハウジング602(図7も参照)とによって構成されている。
そのベースプート404は、ハウジング602の底部に例えば接着剤により固定されており、レンズアレイもハウジング602の上部に接着剤により固定されていて、その固定状態で各発光ダイオードDの中心(光軸に一致)が、それぞれ棒状の等倍結像光学系402の光軸上にそれぞれ位置するように、互いの位置関係を設定している。このLEDアレイ光学系ユニット207は、このように主走査方向及び副走査方向にそれぞれ直線状に多数配列された各発光ダイオードDを、形成しようとする画像に対応する外部電気信号により個々に選択的に発光させ、その発光した各発光ダイオードDからの光をレンズアレイを介して感光体204の表面に結像させ、その感光体204上に露光する。
また、画像記録装置103はインクジェット方式を用いて画像記録(画像形成)する場合等でも本発明にかかる処理方法が適用可能である。
また、図1のシステム構成図では、処理に応じてそれぞれの装置を独立したものとして示したが、この限りではなく、画像処理装置102の機能が画像入力装置101中に存在する形態や、画像出力装置103中に存在する形態等もある。
図8は、図1に示す本実施形態の画像処理装置102の構成を示すブロック図である。
入力端子801は画像入力装置801より多値画像データが入力される。ここで、2次元の画像データを表わすために、In(x,y)として表わす(xは画像の主走査方向のアドレス、yは副走査方向のアドレスを示す)。
次に、この入力データIn(x,y)が加算器802に入力される。加算器802は入力データIn(x,y)と誤差成分E(x,y)を加算し補正データC(x,y)を生成し、補正データC(x,y)を比較判定部803と減算器805へ出力する。
比較判定部803は、入力データIn(x,y)に誤差E(x,y)が加算された補正データC(x,y)と閾値Thに基づいて下記のように出力する濃度値Out(x,y)を決定する。閾値Thは2値誤差拡散であれば出力値0・255の中間値127に設定する。
If(C(x,y)<Th )
then Out(x,y)=0 ・・・(1)
Else
then Out(x,y)=255 ・・・(2)
このOut(x,y)が出力端子804から画像出力装置103に対して出力される。
また、出力値Out(x,y)は減算器805に入力される。減算器805は補正データC(x,y)と出力値Out(x,y)から式(5)に示すように減算し、現画素で発生した誤差e(x,y)が算出される。
e(x,y)=C(x,y)−Out(x,y) ‥‥‥(3)
次に、誤差拡散部807では予め設定された拡散係数に基づいて、誤差e(x,y)を配分して誤差メモリ806に蓄積されている誤差データE(x,y)に加算していく。ここで、例えば、拡散係数として図9に示したような係数を用いた場合、誤差拡散部807では下記のような処理を行う。
E(x+1,y) =E(x+1,y) +e(x,y)×(−3)/16
‥‥(4)
E(x+2,y) =E(x+2,y) +e(x,y)×7/16
‥‥(5)
E(x−2,y+1)=E(x−2,y+1)+e(x,y)×2/16
‥‥(6)
E(x−1,y+1)=E(x−1,y+1)+e(x,y)×(−1)/16
‥‥(7)
E(x, y+1)=E(x, y+1)+e(x,y)×(−3)/16
‥‥(8)
E(x+1,y+1)=E(x+1,y+1)+e(x,y)×(−1)/16
‥‥(9)
E(x+2,y+1)=E(x+2,y+1)+e(x,y)×2/16
‥‥(10)
E(x−2,y+2)=E(x−2,y+2)+e(x,y)×5/16
‥‥(11)
E(x−1,y+2)=E(x−1,y+2)+e(x,y)×2/16
‥‥(12)
E(x, y+2)=E(x, y+2)+e(x,y)×3/16
‥‥(13)
E(x+1,y+2)=E(x+1,y+2)+e(x,y)×2/16
‥‥(14)
E(x+2,y+2)=E(x+2,y+2)+e(x,y)×1/16
‥‥(15)
この誤差拡散処理で発生した誤差データは誤差メモリ806に格納される。
以上のように図8の構成によって、画像処理部における誤差拡散処理が行われる。
次に、このような処理によりなぜ誤差拡散処理で孤立ドット生成を抑制することできるかについて説明する。
誤差拡散はドットが出力したとき、量子化誤差を周辺画素に拡散することにより、濃度に応じてドットが分散する。よって孤立ドットが多く生成されることとなる。例えば、拡散係数として図9に示したような係数を用いた場合、ハイライト部で注目画素のドットがOnとなった場合、注目画素位置で発生した誤差e(x,y)は負となり、周辺画素に負の誤差を拡散する。よって周辺画素ではドットが生成されにくくなる。
これに対し、図9に示したような注目画素近傍の係数は負というような係数で誤差拡散した場合、注目画素のドットがOnとなった場合、注目画素位置で発生した誤差e(x,y)は負となるが、注目画素近傍の係数は負なので、負と負の積により正の誤差が注目画素近傍に拡散され、周辺画素には負の誤差を拡散する。よって注目画素近傍には負の誤差が拡散されないのでドットがOnとなりやすくなりクラスターを形成しやすくなる。
また、注目画素のドットがOffとなった場合、注目画素位置で発生した誤差e(x,y)は正となるが、注目画素近傍の係数は負なので、負の誤差が注目画素近傍に拡散されるので、注目画素のドットがOffとなった近傍画素もドットはOffとなりやすい。このように、ハイライト部ではドットOnが、ダーク部ではドットOffが集まりやすくなる。
ここで、注目画素位置で発生した誤差e(x,y)は負であり注目画素近傍には正の誤差を拡散しているが、注目画素近傍に拡散した正の誤差を含めて多くの周辺画へ負の誤差を拡散しているので問題はない。なお、図9に示す係数の合計値が1でなければいけない。係数の合計値が1であれば誤差拡散処理により得られる画像は入力画像の濃度と同等となる、すなわち濃度を保存することになる。
画像記録装置103によって再現性が異なる。このような場合、ドットのばらつき具合に応じてドットOnまたはOffのクラスターサイズを変化させればよい。このような課題に対しては注目画素近傍の負の係数の絶対値を大きく、または、注目画素遠方の正の係数の絶対値を大きくすればよい。注目画素近傍の係数は負の値をとるので遠方の係数との差が大きくなるのでクラスターを形成しやすくなり、誤差拡散マトリクスサイズを大きくすることなくクラスターサイズを大きくすることができる。また、注目画素近傍の負の係数となる範囲を広げればクラスターサイズを大きくできることは言うまでもない。
図9に示すような係数を用いた場合、注目画素に対して主走査方向・副走査方向のそれぞれに隣接する画素へ拡散する負の係数の大きさは同じである。今、副走査方向に隣接する画素への係数の絶対値より主走査方向に隣接する画素への係数の絶対値を大きくすれば主走査方向に隣接しやすいクラスターを形成することができる。同様に、主走査方向に隣接する画素への係数の絶対値より副走査方向に隣接する画素への係数の絶対値を大きくすれば副走査方向に隣接しやすいクラスターを形成することができる。
主走査方向に隣接しやすいクラスターを形成した場合、画像によっては奇数行または偶数行へドットが偏る場合が考えられる。よってマルチビーム方式のプリンタでは副走査方向に隣接しやすいクラスターを形成してLDを均等に使用することが好ましい。同様に、副走査方向に隣接しやすいクラスターを形成した場合、画像によっては奇数列または偶数列へドットが偏る場合が考えられる。LEDアレイ方式のプリンタでは主走査方向に隣接しやすいクラスターを形成してLEDを均等に使用することが好ましい。
また、本発明は誤差拡散処理に対するものであったが、同じように平均誤差最小法にも適用できる。
なお、本発明は、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
以上の説明から明らかなように、本実施の形態によれば、孤立ドット生成を抑制し、かつマルチビーム方式LEDアレイ方式で異常画像抑制を低コストで実現することができるようになる。
また、多値(M値)画像データを、誤差拡散法または平均誤差最小法を用いてN値(M>N≧2)に量子化し、該N値の夫々に対応したドットを用いて記録を行う画像処理装置であって、誤差拡散マトリクスは注目画素の近傍画素の拡散係数は0以下と設定することにより孤立ドットが発生する問題を解決し、良好な画質の出力画像結果を得ることができる。
また、誤差拡散マトリクスは注目画素に近い画素の拡散係数ほど負に大きいと設定することにより孤立ドットが発生する問題を解決し、良好な画質の出力画像結果を得ることができる。
また、誤差拡散マトリクスは主走査方向の隣接画素の拡散係数が副走査方向の隣接画素の拡散係数より負に大きいと設定することにより、主走査方向へドットが連なりやすくし、LEDアレイ方式のプリンタにおいて良好な画質の出力画像結果を得ることができる。
また、誤差拡散マトリクスは副走査方向の隣接画素の拡散係数が主走査方向の隣接画素の拡散係数より負に大きいと設定することにより、副走査方向へドットが連なりやすくし、マルチビーム方式のプリンタにおいて良好な画質の出力画像結果を得ることができる。
また、誤差拡散マトリクスは全ての係数の合計が1と設定することにより誤差拡散により得られる画像は元画像の濃度を保存することができる。
以上により本発明の実施の形態について説明した。なお、上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
本発明の実施の形態における画像処理装置のブロック構成を示す図である。 本発明の実施の形態における画像記録装置の構成を示す図である。 光ビームと感光体ドラムとの位置関係の一例を示す斜視図である。 LEDアレイ光学系ユニットの構成を示す図である。 LEDアレイ上の各発光ダイオードDの配置を示す説明図である。 LEDアレイ光学系ユニットの構成を示す図である。 LEDアレイ光学系ユニットの構成を示す図である。 本発明の実施の形態における画像処理装置の構成を示すブロック図である。 拡散係数の一例を示す図である。 拡散係数の一例を示す図である。
符号の説明
801 入力端子
802 加算器
803 比較判定部
804 出力端子
805 減算器
806 誤差メモリ
807 誤差拡散部

Claims (3)

  1. 多値(M値)画像データを、誤差拡散法または平均誤差最小法を用いてN値(M>N≧2)に量子化し、該N値の夫々に対応したドットを用いて記録を行う画像処理装置であって、
    誤差拡散マトリクスにおける注目画素の上下左右に接する画素および注目画素の斜め上下にある画素の拡散係数は0以下であり、前記注目画素の上下左右に接する画素および注目画素の斜め上下にある画素以外の画素の拡散係数は正であり、
    前記誤差拡散マトリクスは前記注目画素の上下左右に接する画素の拡散係数が前記注目画素の斜め上下にある画素の拡散係数より負に大きく、
    前記誤差拡散マトリクスは全ての拡散係数の合計が1であることを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1記載の画像処理装置の機能を有する画像記録装置。
  3. 請求項1記載の画像処理装置の機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
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