JP3492607B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3492607B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、レーザープリン
タ、デジタル複写機、カラーレーザプリンタ、デジタル
カラー複写機などの画像形成装置等に適用される画像形
成装置に関する。 【0002】 【従来の技術】2値のドットで中間調を表現する擬似中
間調処理として、誤差拡散法がある。この方法は、各画
素を2値化した際に生じる誤差を周辺画素に拡散する手
法である。例えば、2値化後の周辺ドット配置に応じて
異なる2値化閾値レベルを出力することにより、文字・
図形の連続性を確保し、階調性・鮮鋭性の良い画像を形
成する方法(特公平8−24338号公報を参照)、低
濃度で2値化後の周辺画素にドットが存在する場合には
出力ドットをOFFにすることにより、低濃度部でドッ
トがつながることによるテクスチャの発生を防止する方
法(特許第2662402号を参照)などがある。 【0003】さらに、この誤差拡散法を3値以上に拡張
したものとして、多値誤差拡散法がある。例えば、量子
化後の周辺ドット配置を調べ、ドットまたは白画素の連
続を阻止するように閾値を決定することにより、ドット
のつながりによるテクスチャの発生及び擬似輪郭を除去
する方法がある(特許第2756308号を参照)。 【0004】2値誤差拡散の場合、ドットのON,OF
Fで階調を表現するため、画像の安定性に優れるもの
の、低濃度部で孤立ドットが目立ち粒状性が悪いという
問題点がある。一方、多値誤差拡散は、低濃度部では小
レベルのドットを出力するために孤立ドットが目立ちに
くく粒状性が良い。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、濃度レベルが
高くなると、小レベルのドット数が増え、画像が不安定
になるという問題点がある。また、小レベルのドットの
増加によって、濃度の飽和が早く、階調数が少なくな
る。このような問題点は、電子写真のプリンタによる画
像形成においては特に顕著である。 【0006】本発明の目的は、多値誤差拡散の利点であ
る低濃度部の粒状性を維持しながら、中・高濃度部の不
安定性を解消し、階調性が良い画像形成装置を提供する
ことにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明では、量子化済み
の注目画素周辺15画素のドットONまたはOFFの情
報を記憶するメモリと、15画素内のドットONの数を
数えるカウンタを設け、量子化部の出力が量子化レベル
1の場合に、メモリに記憶されている15画素内のドッ
トONの数をカウントし、ドット数が5個より多い場合
には注目画素の出力を0とし、最小ドットの出力を制限
する。 【0008】本発明では、3値以上の誤差拡散処理で、
低濃度部では小ドットの出力により孤立ドットを目につ
きにくくして粒状性の良い画像を形成し、中・高濃度部
では不安定な小ドットを抑制することにより安定した画
像を形成する。小ドットの抑制手段として、量子化後の
周辺画素のドット数を参照するが、そのドット配置(例
えば、ドットが連続しているか否か)の情報は用いな
い。 【0009】本発明の多値誤差拡散においては、所定領
域内の小レベルのドット数を制限することによって、安
定した画像を形成するとともに、各レベルの出力ドット
の発生割合の制御を容易にし、また高速な処理を実現す
る。 【0010】本発明の多値誤差拡散においては、所定領
域内の小レベルのドット数を制限することによって、安
定した画像を形成するとともに、画像の文字・エッジ部
においては鮮鋭性の良い画像を形成する。 【0011】本発明では、入力画像の各階調に対して各
レベルの出力ドットの発生割合を自在に制御し、また、
画像の特徴に応じた最適な各レベルの出力ドットの発生
割合で再現する。 【0012】さらに、本発明では、参照する量子化済み
領域を適当な範囲に設定することによって、各レベルの
出力ドットの発生割合をなめらかに切り替える。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
用いて具体的に説明する。図13は、本発明が適用され
るデジタル複写機からなる画像形成装置の一例を示す。
このデジタル複写機は、画像読み取り装置としてのスキ
ャナ400と、画像形成部としてのレーザプリンタから
なる画像記録装置411と、後述する回路とを有する。
スキャナ400は、平坦な原稿台403上に載置された
製本原稿などの原稿を照明ランプ502により照明し、
その反射光像をミラー群503〜505およびレンズ5
06を介して読み取りセンサー507に結像するととも
に、照明ランプ502及びミラー群503〜505の移
動により原稿を走査して原稿の画像情報を読み取り、電
気的な画像信号に変換する。読み取りセンサー507で
得られた画像信号は後述する回路を介してプリンタ41
1へ送られる。 【0014】プリンタ411においては、露光手段とし
ての書き込み光学ユニットからなる書き込み装置508
は、上記画像信号を光信号に変換して感光体からなる像
担持体、例えば感光体ドラム509に露光して原稿画像
に対応した光書き込みを行うことにより静電潜像を形成
する。書き込み光学ユニット508は、半導体レーザを
発光駆動制御部で上記画像信号により駆動して画像信号
により強度変調されたレーザ光を出射させ、このレーザ
光を回転多面鏡510により偏向走査してf/θレンズ
及び反射ミラー511を介して感光体ドラム509へ照
射する。 【0015】感光体ドラム509は、駆動部により回転
駆動されて矢印の如く時計方向に回転し、帯電手段とし
ての帯電器512により一様に帯電された後に、書き込
み光学ユニット508による露光で静電潜像が形成され
る。この感光体ドラム509上の静電潜像は、現像装置
513により現像されてトナー像となり、また、転写紙
からなる転写材が複数の給紙部514〜518、手差し
給紙部519のいずれかからレジストローラ520へ給
紙される。 【0016】レジストローラ520は感光体ドラム50
9上のトナー像にタイミングに合わせて転写紙を送出
し、転写ベルト521は転写電源から転写バイアスが印
加されて転写紙を搬送するとともに、感光体ドラム50
9上のトナー像を転写紙へ転写させる。転写紙は、搬送
ベルト521により搬送されて定着部522によりトナ
ー像が定着され、排紙トレイ523へコピーとして排出
される。また、感光体ドラム509は、トナー像転写後
にクリーニング装置524によりクリーニングされて徐
電器525により徐電され、次の画像形成動作に備え
る。 【0017】図1は、デジタル複写機の画像処理部の構
成を示す。画像処理部は、読み取りデータを補正するス
キャナ系処理部と、デジタル画像を加工、修正するデジ
タル画像処理部と、書き込みLDを変調する書込系処理
部からなる。CCD1で読み取った600dpiのアナ
ログデータをAGC2によりデータレベルの調整を行
う。次いでAD変換3により、画素毎のアナログデータ
を1画素当たり8bitのデジタル値に変換し、シェー
ディング補正4において読み取りCCDの画素および照
度のばらつきを補正する。 【0018】続いて、フィルタ処理5を行う。具体的に
は、読み取りによって生じる画像の振幅を補正するMT
F補正と、中間調画像をなめらかに表現するための平滑
化処理を行う。そして、複写倍率に応じて主走査方向の
変倍処理6を行い、書き込み濃度に変換するためのγ補
正7を行う。最後に中間調処理8を行い、1ドット当た
り数bitのデータに変換して送出する。その他、地肌
除去処理、フレア除去処理、スキャナγ処理、画像編集
などの図示しない処理が行われる。 【0019】次に、画像分離処理部について説明する。
一般に、入力画像は文字、網点、写真画像が混在してい
る。文字画像では画像のエッジ部で黒・白画素が連続し
ており、網点画像(絵柄)ではピークが周期的に存在す
る。特徴判定部10では、これらの画像特徴を検出する
ことによって、入力画像の各画素を文字11、写真1
2、網点13の何れかに分離することができる。 【0020】この分離情報は、中間調処理部8に送ら
れ、中間調処理の切り替えや処理パラメータの切り替え
に利用される。 【0021】本発明に係る画像データの量子化を行う誤
差拡散処理は中間調処理部8に設けられている。 【0022】図2は、従来の誤差拡散処理の構成を示
す。誤差拡散処理は多階調画像データ20を閾値22と
比較して出力値23を決定する。そして、その出力値2
3と画像データ20との差24をその画素の誤差25と
して保存する。次画素では、注目画素の画像データに周
辺画素とその画素に対応する誤差マトリクス係数26の
積を加え21、閾値22と比較してその画素の出力値2
3を決定する。以上を各画素毎に繰り返すことにより、
画像の濃度が保存された誤差拡散処理が行われる。 【0023】多値誤差拡散処理の一例として4値誤差拡
散処理における出力ドットの割合を図3に示す。量子化
レベル0〜3に対する出力値をそれぞれ0(ドットOF
F),85(量子化レベル1;小サイズのドット),1
70(量子化レベル2;中サイズのドット),255
(量子化レベル3;大サイズのドット)とすると、入力
データレベルが85までは量子化レベル1の割合が増加
し(濃度が増すにつれて小サイズのドット数が増加)、
入力データレベル85で量子化レベル1の割合が100
%となる。入力データレベルが85〜170までは量子
化レベル1の割合が減少して量子化レベル2の割合が増
加し(濃度が増すにつれて小サイズのドット数を減ら
し、中サイズのドット数を増加させる)、入力データレ
ベル170で量子化レベル2の割合が100%となる。
入力データレベルが170〜255までは量子化レベル
2の割合が減少して量子化レベル3の割合が増加し(濃
度が増すにつれて中サイズのドット数を減らし、大サイ
ズのドット数を増加させる)、入力データレベル255
で量子化レベル3の割合が100%となる。このよう
に、多値誤差拡散では小レベルのドットの割合が高くな
る領域があり、その領域では画像が不安定になるという
問題点がある。 【0024】本発明では、小ドットの発生割合を制御す
ることによって、この問題点を解消し、高画質な画像を
形成する。 【0025】(実施例1) 図4は、本発明の実施例1のブロック図を示す。本実施
例では、量子化済みの注目画素周辺15画素のドットO
NまたはOFFの情報を記憶するメモリ27と、その1
5画素内のドットONの数を数えるカウンタ28と、出
力ドット制御部29が、図2の誤差拡散処理の構成に追
加されている。 【0026】4値誤差拡散処理で最小ドット(量子化レ
ベル1)の出力を抑制する場合において、出力ドット制
御部の動作を説明する。図5は、出力ドット制御部の処
理フローチャートを示す。 【0027】図4の量子化部22において量子化レベル
1(出力値85)以外の量子化レベルが出力された場合
には(ステップ101、102でNo)、その量子化レ
ベルに対応する出力値を出力する(ステップ107)。
量子化部22の出力が量子化レベル1の場合には(ステ
ップ102でYes)、量子化済みの注目画素周辺15
画素中のドット数をカウンタ28でカウントする(ステ
ップ103)。このドット数が5個より多い場合には
(ステップ104)、出力ドット制御部29は注目画素
の出力値として0(ドットOFF)を出力し(ステップ
105)、5個以下の場合には(ステップ104でN
o)、注目画素の出力値として85を出力する(ステッ
プ106)。 【0028】このように、最小ドット(量子化レベル
1)の出力を制限することにより、注目画素周辺にドッ
ト数が少ない低濃度部では量子化レベル1のドットが出
力されるが、注目画素周辺のドット数が6個以上になる
と量子化レベル1のドットは出力されない。 【0029】従って、図6に示すように、ある入力デー
タレベル以上では量子化レベル1の割合は減少し、量子
化レベル2の割合が増加する。量子化レベル1の割合が
減少し始める入力データレベルは参照する周辺領域とそ
の領域で許容されるドット数の最大値で決まる。実施例
1では、15画素中に最大で5個まで許容されるので、
85×5/15=28までは量子化レベル1の割合が増
加する。 【0030】本実施例によれば、入力画像の低濃度部は
最小ドットで再現するために孤立ドットが目立ちにくく
粒状性が良い。また、中濃度部では最小ドットを抑制す
ることにより、最小ドットの割合が大きくなり画像が不
安定になることを防止することができる。 【0031】(実施例2) 図7は、本発明の実施例2のブロック図を示す。本実施
例では、図1の画像分離処理部で各画素毎に文字、絵柄
(網点・写真)に分離された結果を保持する文字・絵柄
判定部30、量子化済みの注目画素周辺15画素の量子
化結果の情報を記憶するメモリ31、量子化部からの出
力によって参照する注目画素周辺領域を切り換える周辺
領域切換部32、その領域内のドットONの数を数える
カウンタ33、出力ドット制御部34が、図2の誤差拡
散処理の構成に追加されている。 【0032】4値誤差拡散処理で量子化レベル1と量子
化レベル2の出力を抑制する場合において、出力ドット
制御部の動作を説明する。 【0033】図9は、実施例2の出力ドット制御部の処
理フローチャートを示す。文字・絵柄判定部30での判
定の結果、注目画素が文字領域に属している場合には
(ステップ202でNo)、出力ドット制御部34は、
図7の量子化部22からの出力(ステップ201)をそ
のまま出力する(ステップ215)。 【0034】注目画素が絵柄領域に属している場合には
(ステップ202でYes)、以下のような制御を行
う。まず、図7の量子化部22から量子化レベル1が出
力された場合(ステップ203でYes)、周辺領域切
換部32は参照する量子化済みの注目画素周辺領域を7
画素に設定し(ステップ204)、カウンタ33はその
7画素中のドット数をカウント(=Y1)する(ステッ
プ205)。そのドット数が、3個より多い場合には
(ステップ206でYes)、出力ドット制御部34は
注目画素の出力値として0(ドットOFF)を出力し
(ステップ207)、3個以下の場合には(ステップ2
06でNo)、注目画素の出力値として85を出力する
(ステップ208)。 【0035】また、図7の量子化部22から量子化レベ
ル2が出力された場合には(ステップ209でYe
s)、周辺領域切換部32は参照する量子化済みの注目
画素周辺領域を15画素に設定し(ステップ210)、
カウンタ33はその15画素中のドット数をカウント
(=Y2)する(ステップ211)。そのドット数が、
10個より多い場合には(ステップ212でYes)、
出力ドット制御部34は注目画素の出力値として0(ド
ットOFF)を出力し(ステップ213)、10個以下
の場合には(ステップ212でNo)、注目画素の出力
値として170を出力する(ステップ214)。 【0036】図8は、実施例2における入力データレベ
ルに対する出力ドットの割合を示す。量子化レベル1
は、入力データレベルが85×3/7=36以上ではそ
の割合が減少する。また、量子化レベル2は、170×
10/15=113以上ではその割合が減少する。従っ
て、量子化レベル1と2は、共にその割合が100%に
なることはない。 【0037】このように出力ドットを制御することによ
り、入力画像の低濃度部は量子化レベル1のドットで再
現するために孤立ドットが目立ちにくく粒状性が良い。
また、中濃度部では量子化レベル2のドットのみで再現
し、高濃度部は量子化レベル3のドットでのみ再現する
するために、通常の4値誤差拡散処理に比べて安定性・
階調性が良い。さらに、ドットの切り替わり部分におけ
る階調飛びや違和感がなく、多値誤差拡散処理で問題と
なる擬似輪郭の発生もない。 【0038】(実施例3) 図10は、本発明の実施例3のブロック図を示す。本実
施例では、量子化済みの注目画素周辺15画素の量子化
結果の情報(各量子化レベルのドットON)を記憶する
メモリ35、その領域内の各量子化レベルのドットON
の数を数えるカウンタ36、37、38、出力ドット制
御部39が、図2の誤差拡散処理の構成に追加されてい
る。 【0039】4値誤差拡散処理で量子化レベル1と量子
化レベル2の出力を抑制する場合において、出力ドット
制御部の動作を説明する。図11は、実施例3の出力ド
ット制御部の処理フローチャートを示す。 【0040】図10の量子化部22からの出力(ステッ
プ301)が量子化レベル1の場合には(ステップ30
2でYes)、カウンタ36、37は量子化済みの注目
画素周辺15画素中の量子化レベル1と2のドット数を
カウントし、その合計(=Y1)を算出する(ステップ
303)。Y1が7より大きい場合には(ステップ30
4でYes)、出力ドット制御部39は注目画素の出力
値として0(ドットOFF)を出力し(ステップ30
5)、7以下のときには(ステップ304でNo)、注
目画素の出力値として85を出力する(ステップ30
6)。 【0041】また、量子化部22からの出力が量子化レ
ベル2の場合には(ステップ307でYes)、カウン
タ37、38は量子化済みの注目画素周辺15画素中の
量子化レベル2と3のドット数をカウントし、その合計
(=Y2)を算出する(ステップ308)。Y2が10
より大きい場合には(ステップ309でYes)、出力
ドット制御部39は注目画素の出力値として0(ドット
OFF)を出力し(ステップ310)、10以下のとき
には(ステップ309でNo)、注目画素の出力値とし
て170を出力する(ステップ311)。 【0042】入力データレベルに対する出力ドットの割
合は、実施例2と同様の変化し、図8のようになる。本
実施例の場合には、量子化レベル1の割合が減少し始め
る入力データレベルは、85×7/15=40であり、
量子化レベル2の割合が減少し始める入力データレベル
は、170×10/15=113である。 【0043】このように出力ドットを制御することによ
り、実施例2と同様の効果が得られる。また、量子化レ
ベル1の制御には量子化レベル3のドット数は関係しな
いために、文字や細線などのエッジ部において、量子化
レベル3のドットが多数存在しても量子化レベル1のド
ットが抑制されることはない。従って、文字・絵柄判定
部を設けなくても、文字・エッジ部においてはジャギー
の少ない画像となる。これにより、絵柄部の粒状性と文
字部の鮮鋭性を両立した高品位な画像が得られる。 【0044】上記した各実施例は、4値誤差拡散処理の
場合についての実施例であるが、N値誤差拡散処理の場
合についても容易に拡張可能である。 【0045】また、量子化結果を参照する注目画素周辺
領域は、主走査方向にはテクスチャを発生させないため
に注目画素の左右2画素以上が必要であり、副走査方向
にはハード構成と画質の兼ね合いから2〜4行程度が適
当である。つまり、副走査方向に大きく領域をとると、
必要なラインメモリが増加することになり、また1行
(注目画素の行のみ)ではテクスチャが発生しやすく粒
状性が悪化することから本発明では上記した領域を参照
領域とした。 【0046】上記した実施例では副走査方向に3行の領
域としたが、図12(a)、(b)に示すような太線枠
の領域をとっても同様の制御が可能である。 【0047】なお、本発明はソフトウェアによっても実
現できる。例えば図5、9、11に示す処理手順あるい
は処理機能を実行するプログラムをコンピュータ読み取
り可能な記録媒体などに記録しておく。デジタル複写機
などで本発明の画像形成処理を実行するときには、デジ
タル複写機のシステムに、上記媒体からプログラムをイ
ンストールし、処理が開始される。 【0048】 【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれば
以下のような効果が得られる。 (1)多値誤差拡散において、小レベルのドット数を自
在に制御することにより、各入力データレベルに対して
最適なドット占有率で階調表現をすることができ、中・
高濃度部での不安定性を解消することができる。 (2)多値誤差拡散において、各量子化レベルのドット
の発生割合をなめらかに切り替えることができるため、
粒状性の良い画像を得ることができる。 (3)画像の文字・エッジ部においては大ドットの周辺
に小ドットが出力されるためにジャギーが少なくなり、
鮮鋭性の良い画像を得ることができる。 (4)各量子化レベルのドットの抑制度合いを制御する
ことが容易になる。つまり、各量子化レベルのドットが
発生し始める入力データレベルを制御することが容易で
ある。 (5)画像の特徴に応じて小レベルのドットの抑制度合
いを切り換えることにより、各画像に最適なドット占有
率で画像を形成することができる。 (6)文字・エッジ部では小レベルのドットを抑制しな
いことにより、鮮鋭性の良い画像を形成することができ
る。 (7)参照する量子化済み注目画素周辺領域を適当な範
囲に設定することにより、各量子化レベルのドットの発
生割合をなめらかに切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】デジタル複写機の画像処理部の構成を示す。 【図2】従来の誤差拡散処理の構成を示す。 【図3】従来の4値誤差拡散処理における出力ドットの
割合を示す。 【図4】本発明の実施例1の構成を示す。 【図5】実施例1の出力ドット制御部の処理フローチャ
ートを示す。 【図6】実施例1における出力ドットの割合を示す。 【図7】本発明の実施例2の構成を示す。 【図8】実施例2、3における出力ドットの割合を示
す。 【図9】実施例2の出力ドット制御部の処理フローチャ
ートを示す。 【図10】本発明の実施例3の構成を示す。 【図11】実施例3の出力ドット制御部の処理フローチ
ャートを示す。 【図12】(a)、(b)は、参照する注目画素周辺領
域の例を示す。 【図13】本発明が適用されるデジタル複写機からなる
画像形成装置の一例を示す。 【符号の説明】 1 CCD 2 AGC 3 AD変換部 4 シェーディング補正部 5 フィルタ処理部 6 主走査変倍部 7 γ補正部 8 中間調処理部 9 LD 10 特徴判定部 11 文字部 12 写真部 13 網点部 20 入力データ 21 加算器 22 量子化部 23 出力データ 24 誤差演算器 25 誤差バッファ 26 誤差拡散マトリクス 27 ドット格納メモリ 28 周辺ドット数カウンタ 29 出力ドット制御部

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 多階調の画像データを誤差拡散法により
    N(≧3)値に量子化する量子化手段を備えた画像形成
    装置であって、注目画素周辺の量子化が終了した複数画
    素からなる所定領域内のドット情報を格納するドット情
    報格納手段と、量子化手段からの出力が量子化レベルM
    (<N−1)のとき、前記所定領域の内、注目画素を含
    む第1の領域を選択し、量子化レベルM+1のとき、前
    記所定領域の内、注目画素を含む第2の領域を選択する
    ように参照する領域範囲を切り替える切換手段と、前記
    量子化手段からの注目画素の出力が量子化レベルMの場
    合に、前記ドット情報格納手段を参照して前記選択され
    た第1の領域内の出力ドット数を計数し、前記量子化手
    段からの注目画素の出力が量子化レベルM+1の場合
    に、前記ドット情報格納手段を参照して前記選択された
    第2の領域内の出力ドット数を計数する計数手段と、前
    記第1、第2の領域内の出力ドット数がそれぞれ所定個
    数を超えるとき、前記注目画素の出力をオフにする出力
    制御手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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