JP3932158B2 - 画像形成方法、画像処理装置及び記憶媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、スキャナ、ファクスなどの画像を扱う各種装置に係り、特に、誤差拡散法を利用する画像形成方法及び画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、レーザプリンタ、デジタル複写機、その他各種画像処理装置において、画像の階調を擬似的に再現するためディザ法又は誤差拡散法が一般に利用されている。
【0003】
一般的にディザ法は、粒状性に優れ、中間調画像をなめらかに表現できるという長所があるが、短所もある。例えば、ディザ法(に代表される面積階調法)では、階調性を得るために解像性が劣化する。また、周期性画像を発生するディザ法では、網点のような印刷画像に対してモアレが発生しやすい。
【0004】
他方、誤差拡散法は、原画像に忠実な解像性を得ることができ、文字画像の再現に適する。しかし、写真などの中間調画像では、孤立のドットが分散し、あるいは不規則に連結して配置されるために粒状性が悪く、特異なテクスチャが発生する場合がある。特に電子写真方式のプリンタでは、孤立ドットで画像が形成されるために画像が不安定であり、濃度ムラによる粒状性の劣化やバンディングが発生しやすい。
【0005】
誤差拡散法に関しては、ドットの不規則な連結によるテクスチャを改善するために、量子化閾値としてディザ閾値を用い、ドットの連結を乱してテクスチャを改善させる方法をはじめとして、以下のような改良技術が提案されている。
(1)疑似輪郭、独特の縞模様の発生の除去を目的として、ディザ閾値を用い、エッジ量が大きいほど誤差の拡散量を多くする(特開平3−34772号)。
(2)非エッジの低濃度部での白抜けを防止し、文字のノッチの発生を防ぐ目的で、画像のエッジ部では固定閾値を用い、非エッジ部では変動閾値を用い、変動閾値のレベルを濃度が低い部分ほど低くする(特許第2755307号)。
(3)3値以上の多値プリンタを用いる場合にモアレと疑似輪郭の発生を防止する目的で、画像のエッジ部で、エッジ量に応じた大きさのディザ信号を画像データに加算し、非エッジ部では固定値を画像データに加算し、この加算後の画像データを固定閾値を用いて多値量子化する(特許2801195号)。
(4)濃度がなめらかに変化する画像部分を滑らかに再現し、細線や文字などを鮮明度を強調して再現するため、非エッジ部では量子化レベル数の多い(例えば16値の)量子化手段による量子化結果を選択し、エッジ部では量子化レベル数の少ない(例えば6値の)量子化手段による量子化結果を選択する(特許第2851662号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は誤差拡散法を利用する画像形成方法及び画像処理装置の改良に係り、低・中濃度レベルでの階調性、安定性の良好な画像形成、高濃度レベルでの白抜けの少ない画像形成、画像の文字部、線画部、比較的低線数の網点画像部の高い解像度の画像形成、画像特徴の異なる領域のつなぎ目部分の滑らかな再現などを可能にする新規な画像形成方法及び画像処理装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明では、多階調画像の低・中濃度レベルでの階調性、安定性が良好で高濃度レベルでの白抜けが起きにくい画像を形成するため、多階調画像を誤差拡散法により量子化し、量子化画像の画素をドットで表現する画像形成方法及び装置において、画像空間上の特定の周期内で、多階調画像の低・中濃度部ではドットが集中して発生し、多階調画像の高濃度部ではドットが集中して発生し、かつ、その周囲にドットが分散して発生するように、量子化閾値を周期的に変動させる
【0008】
具体的には、多階調画像の低・中濃度部ではドットを集中して発生させ、高濃度部では集中したドットの周辺に分散させてドットを発生させるため、ドット集中型領域と、その周辺の、閾値がより大きなドット分散型領域とからなるディザ閾値マトリクスを用いて、量子化閾値を周期的に変動させる。あるいは、高濃度部での白画素の連続を減らすため、集中型領域と、その周辺の、閾値がより大きなドット分散型領域とからなる閾値マトリクスを複数個、主走査方向又は副走査方向に半位相分ずらして配置し拡大したディザ閾値マトリクスを用いて、量子化閾値を周期的に変動させる
【0009】
本発明の主たる特徴は、低・中濃度部でのドットの集中を強めて画像の階調性、安定性を向上させるため、ディザ閾値マトリクスのドット分散型領域内の最小の閾値とドット集中型領域内の最大の閾値との差を、ドット集中型領域内の閾値のステップ幅より大きくしたことである。
【0010】
また、本発明の特徴は、画像特徴に応じて処理を誤差拡散基調からディザ基調まで切り替えることにより、様々な画像特徴を持つ多階調画像に対して最適な画像形成を可能にするため、多階調画像の特徴に応じて量子化閾値の変動幅を変化させるようにしたことである。
【0011】
一実施例では、多階調画像の画像特徴に応じて適切な振動幅で量子化閾値を変動させるため、ディザ閾値マトリクスの閾値に、多階調画像の特徴に応じた係数を乗じた値に一定値を加算した値を量子化閾値として用いる
【0012】
別の一実施例では、多階調画像の画像特徴に応じて適切な振動幅で量子化閾値を変動させるため、量子化閾値を周期的に変動させるためのディザ閾値マトリクスを多階調画像の画像特徴に応じて切り替える
【0013】
また、別の一実施例では、多階調画像の文字部や線画部などで誤差拡散基調の処理にすることにより解像性を高めるため、多階調画像のエッジ度合の大きな領域ほど量子化閾値の変動幅を減少させる
【0014】
また、別の一実施例では、多階調画像の文字部や線画部で、固定閾値の誤差拡散処理により高い解像度を得るため、多階調画像のエッジ度合が最大の領域で量子化閾値を一定値に固定する
【0015】
また、本発明の特徴は、網点画像を良好に再現するため、領域拡張処理を施したエッジ度合を出力するようにしたことである。一実施例では、一般的な印刷物に用いられる線数の網点画像を良好に再現するため、領域拡張処理の拡張幅を画像空間上で0.5mm以内に選ぶ
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照し、本発明の実施の一形態としての画像処理装置について説明する。以下に述べる本発明の画像処理装置による量子化データを適当な画像形成手段に供給することにより、本発明の画像形成方法を実施できる。なお、説明の重複を避けるため、添付図面中の複数の図面において同一部分又は対応部分に同一の参照番号を用いる。
【0017】
《実施例1と変形例》
本発明の実施例1による画像処理装置は、図1のブロック図に示すようなブロック構成であり、多階調の入力画像データ101を誤差拡散法によって量子化し、量子化データ103を出力する誤差拡散処理部100と、この誤差拡散処理部100に対し画像空間上で周期的に変動する量子化閾値を供給するための量子化閾値発生部200からなる。本実施例及び後記各実施例において、入力画像データ101は、8ビット/画素で0から255の濃度レベルを表す256階調の画像データとする。
【0018】
誤差拡散処理部100は、入力画像データ101に誤差を加算するための誤差加算部104と、この誤差加算部104によって誤差が加算された画像データ102を、量子化閾値発生部200より与えられた量子化閾値を用いて量子化し量子化データ103を出力する量子化部105と、量子化データ103と画像データ102との誤差(量子化誤差)を検出する誤差検出部106と、検出された誤差を一時的に記憶する誤差記憶部107と、誤差記憶部107に記憶されている誤差データを用いて次に処理する画素(注目画素)に加算する誤差を計算して誤差加算部104に与える誤差計算部108から構成されている。
【0019】
本実施例においては、量子化閾値発生部200より量子化部105に与えられる量子化閾値は1つであり、量子化部105は誤差加算後画像データ102を量子化レベル0又は量子化レベル1に2値量子化する。したがって、本実施例においては、誤差検出部106は、量子化データ103と誤差加算後画像データ102との誤差を求める際に、量子化レベル0に対応する出力値を0(10進)、量子化レベル1に対応する出力値を255(10進)として扱う。
【0020】
また、本実施例においては、誤差計算部108のブロック内部に示すように、*印を注目画素の位置として、前ライン上のa,b,c各位置の画素及び注目画素と同ライン上の直前位置dの画素で検出された誤差に、係数1,5,3,7をそれぞれ乗じた値の総和を16で除した値を、注目画素(*)に加算する誤差として出力する。したがって、誤差記憶部107としては、例えば2ラインのラインメモリなどが用いられる。ただし、注目画素に加算する誤差の計算のために誤差データが参照される注目画素周辺の画素の配置や個数は変更可能であり、また、それぞれの画素における誤差に乗じる係数(重み)も変更可能である。
【0021】
なお、誤差検出部106と誤差記憶部107の間に誤差計算部108に相当する計算手段を設け、誤差検出部106によって検出された誤差と誤差記憶部107に記憶されている誤差データを用いて、周辺の未処理画素に加算する誤差を上記計算手段によって逐次再計算し、その結果によって誤差記憶部107内の誤差データを更新し、次に処理する画素に加算する誤差を誤差記憶部107から直接読み出して誤差加算部104に与えるような構成も採用し得る。
【0022】
本実施例においては、量子化閾値発生部200は、図2に示す4×4のディザ閾値マトリクスを用いて、主,副各走査方向に4画素周期で変動する量子化閾値を発生する。このような量子化閾値発生部200は、例えば、入力画像データ101の主、副走査のタイミング信号をカウントするカウンタによって、図2に示すディザ閾値マトリクスを格納したROMの読み出しアドレスを発生し、ディザ閾値マトリクスの注目画素位置に対応した閾値を同ROMより読み出し出力する構成とすることができる。
【0023】
ディザ閾値マトリクス内(量子化閾値の4×4画素の変動周期内)における閾値の大きさと配置は、図2に見られるように、網掛けされた3×3領域は、ステップ幅8で40から104まで順次増加する閾値が渦巻き状に配置されたドット集中型の領域とされており、その周辺の領域は、160から208までステップ幅8で増加する閾値が分散配置されたドット分散型の領域とされている。ドット集中型領域内の閾値はドット分散型領域の閾値より低い値に選ばれているが、画像の低・中濃度部でのドットの集中度を高めるため、ドット分散型領域の最小の閾値(160)とドット集中型領域の最大の閾値(104)との差が閾値のステップ幅8より大きく設定されている。
【0024】
このようなディザ閾値マトリクスを用いて量子化閾値を発生するため、誤差伝搬の影響を無視すれは、入力画像データの低濃度レベル領域では、4×4画素周期内で、ドット集中型領域に対応した中央部の2×2画素が量子化レベル1に量子化され、中濃度レベル領域では、ドット集中型領域に対応した3×3画素が量子化レベル1に量子化される。高濃度レベル領域になると、ドット集中型領域に対応する3×3画素が量子化レベル1に量子化されるとともに、その周囲のドット分散型領域に対応した飛び飛びの画素も量子化レベル1に量子化されるようになる。
【0025】
したがって、本実施例の画像処理装置の量子化データ103を、量子化レベル1の画素のみドットを打つ2値の画像形成装置に与えれば、画像の低濃度部では図3に示すようにドットが発生し、画像の中濃度部では図4に示すようにドットが発生し、画像の高濃度部では図5に示すようにドットが発生する。図3及び図4に見られるように、低・中濃度部ではドットが集中して発生するため、ドットゲインの影響を受けにくく、階調性が良好で、また、バンディングや濃度むらが少なく粒状性、安定性が良好な画像が形成される。また、図5に見られるように、高濃度部では、集中して発生した3×3のドットの周辺に分散してドットが発生し、白画素が連続しにくいため、白抜けの発生を防止できる。実際には、ドットゲインの影響によりドットは広がるため、特にドットの拡大率が大きい電子写真式プリンタを用いた場合には、高濃度部での白抜けはさらに目立ちにくくなる。なお、図3乃至図5はドット発生の傾向を示すものであって、厳密には、誤差の伝搬の影響により必ずしも常に図3乃至図5に示すようにドットが形成される訳ではない。
【0026】
因みに、図28に示すような全体がドット集中型のディザ閾値マトリクスを用いて量子化閾値を発生した場合、階調性の良い画像を得られるが、高濃度部において、図29に示すように白画素が連続して発生し、これが白抜けとして認識されやすい。
【0027】
本実施例の変形例によれば、量子化閾値発生部200は図6に示すような8×8のディザ閾値マトリクスを用いて主,副各走査方向に8画素周期で変動する量子化閾値を発生する。図6のディザ閾値マトリクスは、図7に示す4×4のディザ閾値マトリクスを4個、副走査方向に2画素(半位相分)ずらして並べた構成である。図7の4×4のディザ閾値マトリクスでは、網掛けした2×3領域は64から104までステップ幅8で増加する閾値を渦巻き状に配置したドット集中型であり、その周辺領域は112から184までステップ幅8で増加する閾値を分散配置したドット分散型である。なお、主走査方向に半位相分シフトさせた同様のディザ閾値マトリクスを用いてもよい。
【0028】
ただし、量子化閾値発生部200は、このような8×8のディザ閾値マトリクスを必ずしも持つ必要はない。例えば、図7に示した4×4のディザ閾値マトリクスを持ち、主走査方向の4画素周期で、ディザ閾値マトリクスの副走査方向の読み出し位置を2画素分(半位相)ずらすような制御を行うことにより、実質的に図6のディザ閾値マトリクスを用いた場合と同様の量子化閾値を発生するようにしてもよい。
【0029】
図7に示すディザ閾値マトリクスを副走査方向にずらさずに4個並べた8×8のディザ閾値マトリクスを量子化閾値の発生に用いた場合には、高濃度部では図9のように2×2領域の白画素が発生し、白抜けが生じる。これに対し、本変形例では、図6のディザ閾値マトリクスを用いて量子化閾値を発生するため、画像の高濃度部で図8に示すように、白画素の連続は2画素に減り白抜けが生じにくい。
【0030】
なお、本変形例においても、中・低濃度部でディザ閾値マトリクスのドット集中型領域に対応したドットが集中して発生するため、低・中濃度部での階調性、安定性は良好である。
【0031】
《実施例2とその変形例》
本発明の実施例2による画像処理装置は、図10のブロック図に示すようなブロック構成である。前記実施例1とのブロック構成の違いは、入力画像データ101から注目画素近傍領域における画像特徴を抽出する画像特徴抽出部300が追加され、その出力信号301が量子化閾値発生部200に与えられることと、画像特徴抽出部300と誤差拡散処理部100との間のタイミング調整のために、必要に応じてラインメモリのような信号遅延部150を通し、入力画像データ101が誤差拡散処理部100に入力されることである。
【0032】
本実施例において、画像特徴抽出部300は、図11に示すように、エッジ度合を検出するためのエッジ検出部302と、濃度レベル変化の周期性の検出(特定線数範囲の網点領域の識別)のための領域拡張処理部303からなるブロック構成である。エッジ検出部302は、例えば図12に示すような4種類の微分フィルタを用いて、主走査方向、副走査方向、主走査方向に対し±45゜傾いた方向の計4方向のエッジ量を検出し、その最大値(絶対値)を例えばレベル0(非エッジ)からレベル3(エッジ度合最大)までのエッジ度合を示す2ビットのエッジ度合データを出力する。領域拡張処理部303は、エッジ検出部302より与えられたエッジ度合データに対し画像空間上での領域拡張を行う。具体的には、例えば、注目画素の周囲の7×7画素の領域(主走査方向の前後3画素、副走査方向の前後3画素の範囲)におけるエッジ度合データを参照し、その最大値を注目画素のエッジ度合データとして選択し、それを出力信号301として出力する。
【0033】
本実施例においては、画像特徴抽出部300の出力信号301によって示されるエッジ度合レベルに応じて、量子化閾値の変動幅が制御される。このような量子化閾値の変動幅の制御のために、量子化閾値発生部200は例えば図13に示すようなディザ閾値発生部201、乗算部202、加算部203からなるブロック構成とされる。
【0034】
ディザ閾値発生部201は、例えば、図14に示す4×4のディザ閾値マトリクスを用い、注目画素位置に対応した閾値を出力するものである。このディザ閾値マトリクスにおいて、網掛けした3×3領域は、ステップ幅1で−7から+1まで順次増加する閾値が渦巻き状に配置されたドット集中型となっており、その周辺領域は、2から8までステップ幅1で増加する閾値が分散配置されたドット分散型となっている。このようなドット集中型領域の周辺にドット分散型領域を配したディザ閾値マトリクスを用いるのは、前記実施例1に関連して説明したように、画像の低・中濃度部でドットを集中して発生させて階調性、安定性を高め、高濃度部で集中したドットの周辺に分散させてドットを発生させることにより白抜けを発生しにくくするためである。このようなディザ閾値発生部201は、例えば、図14のディザ閾値マトリクスを格納したROMと、画像データの主,副走査のタイミング信号をカウントしてROMの読み出しアドレスを発生するカ
ウンタなどによって容易に実現できる。
【0035】
乗算部202は、画像特徴抽出部300の出力信号301で示されるエッジ度合レベルに応じた係数を、ディザ閾値発生部201から出力された閾値に乗じた値を出力するものである。本実施例では、レベル0(非エッジ)の時の係数は8、レベル1の時の係数は4、レベル2の時の係数は2、レベル3(エッジ度合最大)の時の係数は0である。したがって、乗算部202の出力値は、エッジ度合がレベル0(非エッジ)の時に−56から+64まで最大幅で変動し、エッジ度合レベル1でその変動幅は減少し、エッジ度合レベル2でその変動幅はさらに減少し、エッジ度合レベル3の時には変動幅は0になる。
【0036】
加算部203は、乗算部202の出力値に画像データの中央レベルに相当する+128を加算する。加算部203の出力値が量子化閾値として量子化部105に与えられる。したがって、エッジ度合レベル0の時に、量子化閾値は+128を中心として+72から+192まで最大の変動幅で変動し、エッジ度合レベルレベル3の時に量子化閾値は+128に固定される。このようにエッジ度合レベルが高いほど、量子化閾値の変動幅は減少するように制御される。
【0037】
したがって、画像の文字部や線画部のようなエッジ度合レベルが高い画像領域においては、量子化閾値は+128に固定されるか、小さな変動幅で変動させられるため、誤差拡散処理部100で、固定閾値の2値誤差拡散処理又は誤差拡散基調の処理が行われることになり、解像性の良好な画像を形成できる。一方、画像の平坦部のようなエッジ度合レベルの低い画像領域では、図14のディザ閾値マトリクスに従って量子化閾値は+128を中心に大きな変動幅で変動させられるため、誤差拡散処理部100でディザ基調の処理が行われ、前記実施例1の場合と同様に、低・中濃度部でドットが集中して発生し階調性及び安定性が良好な画像を形成でき、高濃度部では集中して発生したドットの周辺に分散してドットが発生するため、白抜けが発生しにくい画像を形成できる。また、量子化閾値は周期的に変動し、その変動幅もエッジ度合レベルに応じて変化するが、量子化閾値の時間平均はほぼ一定値(+128)に保たれるため、量子化閾値の切り替わり部分、換言すれば画像特徴の異なる画像領域の境界部分でのドット発生遅れを防止でき、従って、画像領域の境界部分を滑らかに表現できる。
【0038】
さて、入力画像データ101が原稿から600dpiの解像度で読み取られた場合、領域拡張処理の7画素の拡張幅は原稿上で約0.3mmにあたり、これは約86Lpiの網点周期に相当する。したがって、86Lpi以上の線数の網点画像部はエッジとして評価され、誤差拡散処理部100において、固定した量子化閾値又は小さな変動幅の量子化閾値を用いた解像性の良い誤差拡散処理又は誤差拡散基調の処理が行われることになるため、網点を高い解像度で忠実に再現でき、またモアレの発生を防止できる。それより低線数の網点画像部においては、個々の網点内部が非エッジと評価され画像の平坦部と同様に、大きな振動幅の量子化閾値を用いてディザ基調の処理が施され、安定性が良く、高濃度部分で白抜けが発生しにくくなる。なお、そのような低線数の網点画像は、個々の網点内部に画像の解像的な情報を持たないため、ディザ基調の処理で不都合はない。このように、本実施例によれば、文字、線画、写真、網点などを含む高品質な画像を再現可能である。
【0039】
画像の鮮鋭性に影響するのは画像変化点であり、一般に、50Lpi程度までの比較的低線数の網点を忠実再現できれば画質的には十分である。したがって、厳密には画像読み取りに用いられるスキャナのMTF特性やエッジ検出フィルタの特性、網点画像の濃度変化から起こる周期差などの影響を考慮する必要があるが、領域拡張処理の拡張幅を画像空間上で0.5mm以内(600dpiで12画素以内)に選べば、一般に網点画像を十分な画質で再現できる。また、スキャナで原稿を走査して読み取った画像データは、中間調を滑らかに表現するために平滑フィルタを通されるのが一般的であり、通常、150Lpi程度から平滑化されるため、175Lpiから200Lpi程度より高線数の網点の周期性振幅は残らない。したがって、そのような高線数の網点画像部は画像特徴抽出部300で非エッジ部と判定され、画像の平坦部と同様にディザ基調の処理が施されても、モアレが発生する心配はない。
【0040】
なお、本実施例では、エッジ度合データの領域拡張処理によって特定の線数範囲の網点画像領域を識別したが、入力画像データ101から直接的に特定線数範囲の網点画像領域を検出する手段を別途設け、その手段により検出された網点画像領域についてはエッジ検出部302により検出されたエッジ度合に関わらず、固定した又は変動幅の小さい量子化閾値を量子化閾値発生部200で発生させて誤差拡散基調の処理を行わせるようにしてもよい。
【0041】
本実施例の変形例aによれば、ディザ閾値発生部201において、図15に示すようなディザ閾値マトリクスが用いられる。このディザ閾値マトリクスは、−8から0まで1ずつ増加する閾値を渦巻き状に配置した、網掛けされたドット集中型領域の周辺に、3から9まで1ずつ増加する閾値を分散させたドット分散型領域とからなる。ドット分散型領域内の最小の閾値(3)と、ドット集中型領域内の最大の閾値(0)との差は、ドット集中型領域内の閾値のステップ幅(1)より大きい3に選ばれている。このようなディザ閾値マトリクスを用いた場合、画像平坦部では量子化閾値は64から200の範囲で変動するが、ドット集中型領域の最大の量子化閾値(128)と、ドット分散型領域の最小の量子化閾値(152)との差が24と大きいため、低・中濃度でドット分散型領域にドットが発生する確率が低くなり、ドットの集中度が高まり、低・中濃度部の階調性、安定性が向上する。
【0042】
図示しないが、本実施例のもう1つの変形例bによれば、量子化閾値発生部200は、図14又は図15に示すディザ閾値マトリクスの各閾値を、8倍、4倍、2倍、0倍して128を加算したエッジ度合レベル0,1,2,4用の4種類の4×4ディザ閾値マトリクスを持ち、その中から画像特徴抽出部300の出力信号301で示されたエッジ度合レベルに応じて選択したディザ閾値マトリクスの閾値を量子化閾値として出力する構成とされる。このような構成によれば、図13に示した構成における乗算部202と加算部203が不要になるため、ハード化が容易であり、また、ソフトウェア化する場合にも処理時間のかかる乗算が不要になる利点がある。この変形例bによっても、本実施例又はその前記変形例aと同様な処理が可能であることは明らかである。また、量子化閾値の平均値は略一定値(+128)に保たれる。
【0043】
図示しないが、本実施例のもう1つの変形例cによれば、本実施例又はその前記各実施例a,bにおいて、画像特徴抽出部300から領域拡張処理部303が省かれ、エッジ検出部302から出力されるエッジ度合データがそのまま出力信号301として出力される。この変形例によっても、画像の文字、線画などの濃度変化の激しい領域で高い解像度の画像を形成可能であり、また、画像の平坦部で階調性、安定性の良好な、白抜けのない画像を形成可能である。
【0044】
なお、本実施例及びその変形例a,b,cにおいても、図14又は図15に示したようなディザ閾値マトリクスを複数個、副走査方法又は主走査方向に半位相分ずらして並べた拡大ディザ閾値マトリクスを、量子化閾値の発生のために使用してもよい。
【0045】
《実施例3とその変形例》
これは実施例1の拡張例で、画像処理装置は前記実施例1と同様に図1のブロック図に示すようなブロック構成であるが、次に述べる点が前記実施例1とは異なる。
【0046】
相違点の1つは、量子化閾値発生部200で2つの量子化閾値Thr1,Thr2(0<Thr1≦Thr2<255)を発生することである。もう1つの相違点は、量子化部105で、Thr1<Thr2の場合に誤差加算後画像データ102を3値量子化するが、Thr1=Thr2の場合には誤差加算後画像データ102を2値量子化することである。すなわち、誤差加算後画像データ102のレベルをLとすると、Thr<Thr2の場合には、L<Thr1の時に量子化レベル0、Thr1≦L<Thr2の時に量子化レベル1、L≧Thr2の時に量子化レベル2をそれぞれ出力する。一方、Thr1=Thr2の場合には、L<Thr1(=Thr2)の時に量子化レベル0を、L≧Thr2(=Thr1)の時に量子化レベル2を出力する。もう1つの相違点は、誤差検出部106で、量子化データ103と誤差加算画像データ102との誤差を求める際に、量子化レベル0に対応する出力値を0(10進)、量子化レベル1に対応する出力値を例えば128(10進)、量子化レベル2に対応する出力値を255(10進)として扱うことである。
【0047】
量子化閾値発生部200は、量子化閾値Thr1,Thr2を異なったディザ閾値マトリクスを用いて発生する。そのような2つのディザ閾値マトリクスの例を図16に示す。(a)及び(c)に示すディザ閾値マトリクスはThr1の発生のためのもので、(b)及び(c)に示すディザ閾値マトリクスはThr2の発生のためのものである。(a)と(b)のディザ閾値マトリクスのペアを用いても、(c)と(d)のディザ閾値マトリクスのペアを用いてもよい。
【0048】
両方のディザ閾値マトリクスは、網掛けされた3×3の2値化領域と、その周辺の3値化領域とから構成されている。両方のディザ閾値マトリクスの2値化領域では、対応する位置の閾値は同じ値となっている。すなわち、2値化領域に対応する画素は、2値量子化される。また、2値化領域は、42から106まで8ずつ増加する閾値が渦巻き状に配置されたドット集中型領域となっているが、これは画像の低・中濃度部でのドットを集中させるためである。
【0049】
2値化領域周辺の3値化領域では、Thr1用とThr2用とで閾値が相違し、また、Thr2用の閾値のほうがThr1用の閾値より大きな値に選ばれている。したがって、3値化領域に対応する画素ではThr1<Thr2となり、3値量子化されることになる。また、Thr1用ディザ閾値マトリクスの3値化領域は、(a)のディザ閾値マトリクスでは156から204まで8ずつ増加する閾値が順に配置されたドット集中型となっているが、(c)のディザ閾値マトリクスでは同様の閾値が分散配置されたドット分散型となっている。Thr2用ディザ閾値マトリクスの3値化領域も、(b)のディザ閾値マトリクスでは192から240まで8ずつ増加する閾値が順に配置されたドット集中型となっているが、(d)のディザ閾値マトリクスでは同様の閾値が分散配置されたドット分散型となっている。また、ドットの集中度を高めるため、3値化領域内の最小の閾値と2値化領域内の最大の閾値との差は、2値化領域内の閾値のステップ幅より大きく選ばれている。
【0050】
本実施例の画像処理装置によれば、画像の低・中濃度部では2値量子化されるため小ドットが発生せず、しかも2値化領域がドット集中型領域とされているため大ドットが集中して発生するため、階調性、安定性の良い画像を形成可能である。また、画像の高濃度部では3値量子化されるため小ドットの発生確率が高くなり白抜けが起きにくい。
【0051】
このような利点を明瞭にするため、本実施例による画像処理装置の量子化データ103を、小ドットと大ドットを用いて画像を形成する例えば電子写真式プリンタなどに供給して画像を形成させた場合のドット発生の様子を図17に示す。前述のように、Thr1,Thr2を発生するためのディザ閾値マトリクスの2値化領域内の閾値は、3値化領域内の閾値より低く、また2値化領域はドット集中型領域となっているため、画像の低濃度部及び中濃度部では、図17の(a)及び(b)にそれぞれ示すように、量子化レベル2に対応する大ドットが渦巻き状に集中的に発生し、階調性が良く安定した画像が形成される。ディザ閾値マトリクスの3値化領域は2値化領域の周辺に配置されているため、高濃度部では、図17の(c)に示すように、集中した大ドットの周辺に量子化レベル1に対応する小ドットが発生し、白抜けが発生しにくい。
【0052】
本実施例の変形例aによれば、量子化閾値発生部200において、図16に示したディザ閾値マトリクスのペアに代えて、図18乃至図20に示すディザ閾値マトリクスのペアが用いられる。これらディザ閾値マトリクスは、2値化領域(ドット集中型領域)と3値化領域の位置関係だけが、図16のディザ閾値マトリクスと異なる。
【0053】
本実施例のもう1つの変形例bによれば、量子化閾値Thr1,Thr2の発生のために、図21乃至図24に示すディザ閾値マトリクスのペアが用いられる。これらのディザ閾値マトリクスのペアでは、Thr2用のディザ閾値マトリクスの3値領域の全ての閾値が比較的低い一定値(216)に選ばれている。このようなディザ閾値マトリクスを用いると、3値化領域では小ドットが全て発生してから大ドットが発生する傾向が強くなるため、白画素が発生する確率がさらに低くなり、より確実な白抜け防止が可能である。
【0054】
なお、ディザ閾値マトリクスの2値化領域と3値化領域の画素数は、白画素を発生させたくない最低の濃度レベルに基づき、次のように一意に決定できる。例えば、ガンマ変換後の多階調画像データのレベル200以上では白画素を発生させたくないとする。4×4のディザ閾値マトリクス内の2値化領域の画素数をXとすると、3値化領域の画素数は(16−X)である。前述のように、小ドット(量子化レベル1)の出力値を128、大ドット(量子化レベル2)の出力値を255とすると、
(255×X/16)+(128×(16−X)/16)=200
となるXの値を求めると、この場合はX=9.1となる。したがって、2値化領域を9画素、3値化領域を7画素とすれば、画像データのレベル200以上では白画素は発生しない。
【0055】
本実施例のもう1つの変形例cによれば、図16、図18乃至図20、あるいは図22乃至図24に示すような4×4のディザ閾値マトリクスを複数個、主走査方向又は副走査方向にずらして並べた拡大ディザ閾値マトリクスが、量子化閾値Thr1,Thr2の発生のために用いられる。そのようなディザ閾値マトリクスの例を図25及び図26に示す。図25に示すThr1用のディザ閾値マトリクスは、図16(a)の4×4ディザ閾値マトリクスを4個、副走査方向に半位相分(2画素)ずらして配置したものに相当する。図26に示すThr2用のディザ閾値マトリクスは、図16(b)の4×4ディザ閾値マトリクスを4個、副走査方向に半位相分ずらして配置したものに相当する。このようなディザ閾値マトリクスは、3値化領域の連続を抑制することができるため、白抜けの防止に効果的である。なお、量子化閾値発生部200は、このような8×8のディザ閾値マトリクスを必ずしも持つ必要はなく、例えば図16(a),(b)の4×4のディザ閾値マトリクスを持ち、主走査方向の4画素周期で、ディザ閾値マトリクスの副走査方向の読み出し位置を2画素ずらすような制御を行うことにより、実質的に図25及び図26のディザ閾値マトリクスを用いた場合と同様の量子化閾値を発生するようにしてもよい。
【0056】
本実施例及びその変形例a,b,cでは、高濃度部を3値量子化し、低・中濃度部を2値量子化したが、それぞれの量子化数はそれに限定されるものではない。例えば、2値化領域の周囲に、それより閾値の大きな4値化領域を配した3つのディザ閾値マトリクスを用いて3つの領域閾値Thr1.Thr2,Thr3を発生し、量子化閾値Thr1,Thr2,Thr3用のディザ閾値マトリクスの2値化領域内の同じ位置の閾値を等しい値に設定することにより、画像の低・中濃度部で2値量子化し、高濃度部で4値量子化することも可能である。また、例えば、3値化領域の周囲に、それより閾値の大きな5値化領域を配した4つのディザ閾値マトリクスを用いて4つの量子化閾値Thr1,Thr2,Thr3,Thr4を発生し、Thr1,Thr2用のディザ閾値マトリクスの3値化領域内の同じ位置の閾値を等しい値に設定し、Thr3,Thr4用のディザ閾値マトリクスの3値化領域内の同じ位置の閾値を等しい値に設定することにより、低・中濃度部で3値量子化し、高濃度部で5値量子化することも可能である。
【0057】
より一般的には、m値化領域とn値領域(n>m)からなる(n−1)個のディザ閾値マトリクスを用いて(n−1)個の量子化閾値を発生し、画像の高濃度部ではn値量子化することにより小ドットの発生確率を高めて白抜けを防止し、一方、低・中濃度部ではm値量子化することにより小ドットの発生を減らして画像の安定性を高めることができる。このことは、次に説明する実施例4及びその変形例においても同様である。
【0058】
《実施例4とその変形例》
これは実施例2の拡張例で、画像処理装置は前記実施例2と同様の図10に示すブロック構成である。画像特徴抽出部300は、前記実施例2と同じ図11に示す構成である。量子化閾値発生部200は、前記実施例3と同様に2つの量子化閾値Thr1,Thr2を発生するが、それら量子化閾値の発生のために用いるディザ閾値マトリクスを、画像特徴抽出部300の出力信号301によって示されるエッジ度合レベルに応じて切り替える点が前記実施例3と異なる。
【0059】
誤差拡散処理部100の量子化部105は、前記実施例3と同様に、量子化閾値Thr1,Thr2が異なる場合には誤差加算後画像データ102をレベル0,1,2に3値量子化し、量子化閾値Thr1,thr2が等しい場合には誤差加算後画像データ102をレベル0,2に2値量子化する。
【0060】
量子化閾値発生部200において、各エッジ度合レベルで用いられるディザ閾値マトリクスの例を図27に示す。エッジ度合レベル0の時には、図27の最上段に示す閾値の変動幅が大きなディザ閾値マトリクスのペアが用いられる。このディザ閾値マトリクスのペアは、前記実施例3の変形例で用いられた図21のディザ閾値マトリクスのペアと同じものである。
【0061】
エッジ度合レベル1の時のThr1,Thr2の発生のために、図27の2段目に示すディザ閾値マトリクスのペアが用いられる。これらディザ閾値マトリクスも3×3の2値化領域の周辺に3値化領域を配した構造であるが、各領域の閾値がエッジ度合レベル0用のディザ閾値マトリクスと異なる。すなわち、2値化領域内の閾値の最小値は、エッジ度合レベル0の場合より大きな86に選ばれ、また、そのステップ幅もエッジ度合レベル0の場合より小さな4に選ばれている。また、Thr1用ディザ閾値マトリクスの3値化領域では、閾値の最小値はエッジ度合レベル0の場合より小さな138に選ばれ、そのステップ幅もエッジ度合レベル0の場合より小さな4に選ばれている。また、Thr2用ディザ閾値マトリクスの3値化領域の閾値は、エッジ度合レベル0の場合より小さな一定値(172)に選ばれている。
【0062】
エッジ度合レベル2の時のThr1,Thr2の発生のために、図27の3段目に示すディザ閾値マトリクスのペアが用いられる。これらディザ閾値マトリクスは全体が2値化領域であり、その閾値の最小値はエッジ度合レベル1の場合よりも大きな値(114)に選ばれ、ステップ幅もエッジ度合レベル1の場合より小さな値(2)に選ばれている。
【0063】
エッジ度合レベル3の時のThr1,Thr2の発生のために、図27の最下段に示すディザ閾値マトリクスのペアが用いられる。これらディザ閾値マトリクスも、全体が2値化領域とされるが、閾値はすべて同一値(128)に選ばれている。
【0064】
このようなディザ閾値マトリクスのペアがエッジ度合レベルに応じ切り替えて使用されるため、画像の特徴に応じた適切な処理が可能である。すなわち、エッジ度合レベルが高い文字部や線画部では、固定閾値又は振動幅の小さな量子化閾値を用いて通常の2値誤差拡散処理又は2値誤差拡散基調の処理となるため、鮮鋭性の良好な画像を再現できる。画像特徴抽出部300でエッジ部と評価される、ある線数以上の比較的低線数の網点領域も、同様な処理となるため、網点を忠実に再現可能である。一方、その線数より低線数の網点領域や、平滑フィルタにより周期性が除去されるような高線数の網点領域は、画像の平坦部と同様にディザ基調の処理が行われるため、白抜けが生じにくく安定した画像を形成可能となる。
【0065】
なお、図27に示したディザ閾値マトリクスの2値化領域と3値化領域の位置関係を変更してもよい。また、前記各実施例において述べたように、図27に示したようなディザ閾値マトリクスを複数個、主走査方向又は副走査方向にずらして配置したディザ閾値マトリクスを用いてもよい。
【0066】
また、画像特徴抽出部300から領域拡張処理部303を省き、エッジ検出部302のエッジ度合データをそのまま出力信号301として出力するように変形してもよい。このようにしても、本実施例の場合と同様に、画像の文字部、線画部などの濃度変化の激しい画像領域を鮮明に再現し、写真や画像などの平坦部を高品質に再現することができる。
【0067】
《ソフトウェアによる本発明の実施》
前記各実施例及びその変形例による画像処理装置を、汎用又は専用のコンピュータを利用してソフトウェアにより実現することも可能である。この場合、画像処理装置の各部の機能をコンピュータ上で実現させるためのプログラムを、例えば、それが記録されたフロッピーディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体記憶素子などの各種記憶媒体から読み込み、又は、ネットワークを経由して外部のコンピュータなどから受信し、コンピュータのメインメモリにロードしCPUに実行させることにより、本発明の画像処理装置をコンピュータ上に実現させることができる。各種データの保存のために必要なラインメモリなどの記憶域としては、例えばメインメモリが利用される。このようなプログラムが記録された、コンピュータ読み取り可能な各種記憶媒体も本発明に包含される。
【0068】
《他の実施形態》
前記各実施例及びその変形例による画像処理装置は、プリンタ、ディスプレイ等の画像形成に関連した機器、スキャナやファックスのような画像読み取りに関連した機器、また、画像読み取りと画像形成の両方に関連したデジタル複写機のような機器に組み込むことができる。そのような実施形態の一例として、本発明を適用したデジタル複写機の例について次に説明する。
【0069】
図30は本発明によるデジタル複写機の一例の構造を説明するための概略断面図である。このデジタル複写機は、原稿を光学的に走査して読み取る画像読み取り部400と、電子写真式の画像形成手段としてのレーザプリンタ411と、不図示の回路部(図31、図32参照)などから構成される。
【0070】
画像読み取り部400は、平坦な原稿台403上に載置された原稿を照明ランプ502により照明し、その反射光像をミラー503〜505およびレンズ506を介してCCDなどのイメージセンサ507に結像するとともに、照明ランプ502及びミラー503〜505の移動により原稿を副走査することにより、原稿の画像情報を読み取り、電気的な画像信号に変換する。イメージセンサ507より出力されるアナログ画像信号は不図示の回路部に入力されて処理される。この回路部550から出力される画像データは、レーザプリンタ411に入力され、画像が形成される。
【0071】
レーザプリンタ411においては、書き込み光学ユニット508が、不図示の回路部から入力した画像データを光信号に変換して、感光体からなる像担持体、例えば感光体ドラム509を露光することにより、原稿画像に対応した静電潜像を形成する。書き込み光学ユニット508は、例えば、半導体レーザを発光駆動制御部で上記画像データにより駆動して強度変調されたレーザ光を出射させ、このレーザ光を回転多面鏡510により偏向走査してf/θレンズ及び反射ミラー511を介し感光体ドラム509へ照射する。感光体ドラム509は、駆動部により回転駆動されて矢印で示すように時計方向に回転し、帯電器512により一様に帯電された後に、書き込み光学ユニット508により露光され、静電潜像を形成される。この感光体ドラム509上の静電潜像は、現像装置513により現像されてトナー像となる。また、用紙が複数の給紙部514〜518、手差し給紙部519のいずれかよりレジストローラ520へ給紙される。レジストローラ520は、感光体ドラム509上のトナー像にタイミングに合わせて用紙を送出する。転写ベルト521は転写電源から転写バイアスを印加され、感光体ドラム509上のトナー像を用紙へ転写させるとともに用紙を搬送する。トナー像を転写された用紙は、転写ベルト521により定着部522へ搬送されてトナー像が定着された後、排紙トレイ523へ排出される。また、感光体ドラム509は、トナー像転写後にクリーニング装置524によりクリーニングされ、さらに除電器525により除電されて次の画像形成動作に備える。
【0072】
図31は、このデジタル複写機内部の回路部の一例を簡略化して示すブロック図である。この回路部の入力は、画像読み取り部400のイメージセンサ507によって例えば600dpiで読み取られたアナログ画像信号である。このアナログ画像信号は、AGC回路551によってレベルを調整された後、A/D変換回路552により1画素当たり8bitのデジタル画像データに変換され、さらに、シェーディング補正回路553によってイメージセンサ507の画素毎の感度や照度のばらつきが補正される。次に、画像データはフィルタ処理回路554に送られ、例えばMTF補正を施され、次に、中間調画像をなめらかに表現するための平滑フィルタ処理を施される。このような処理を施された画像データは、ガンマ補正回路555へ送られ、書き込み濃度に変換するためのγ補正が施される。γ補正後の画像データは、中間調処理部556へ入力される。この中間調処理部556として、前記各実施例又はその変形例による画像処理装置が用いられる。この画像処理装置の出力画像データが、書き込み光学ユニット508内の半導体レーザの発光駆動制御部へ送られる。中間調処理部556において前述のような量子化処理が行われるため、原稿から読み取った画像を高い画質で再現できる。
【0073】
中間調処理部556として前記実施例2,4又はその変形例による画像処理装置を用いる場合、画像特徴抽出部部300は、中間調処理部556に設けることもできるが、中間調処理部556より前段に設けることもできる。例えば、図32に示すような位置に画像特徴抽出部300を設けてもよい。
【0074】
なお、デジタル複写機においては、実際的には画像データに対する変倍処理、地肌除去処理、フレア除去処理、その他画像編集などの処理も可能とされることが多いが、その説明は割愛する。また、原稿台を移動させる画像読み取り部を有するデジタル複写機や、レーザプリンタ以外の画像形成手段を有するデジタル複写機にも本発明を同様に適用し得る。
【0075】
前述のように、本発明はスキャナやファクスなどの各種機器にも適用可能である。この場合、図示しないが、前記各実施例又はその変形例による画像処理装置に、画像データを入力するための、前記デジタル複写機の画像読み取り部400のような読み取り手段、量子化データの画像を形成するための、前記デジタル複写機のレーザプリンタ411のような画像形成手段の一方又は両方を付加した構成とされる。
【0076】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の画像形成方法及び装置によれば、低・中濃度部での階調性、安定性の良好な画像形成、高濃度部での白抜けの少ない画像形成、画像の文字部、線画部、比較的低線数の網点画像部の高い解像度の画像形成、画像特徴の異なる領域のつなぎ目部分の滑らかな画像形成が可能になる。特に、低・中濃度部でのドットの集中を強め、画像の階調性、安定性を向上させることができる。
【0077】
また、本発明の記憶媒体によれば、本発明の画像処理装置を、汎用又は専用コンピュータを利用して容易に実現することができ、したがって、本発明の画像形成方法を容易に実施することができる。
【0078】
また、本発明の画像処理装置によれば、本発明の画像形成方装置を適用したプリンタ、ディスプレイ、スキャナ、ファクス、複写機などを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による画像処理装置のブロック構成の一例を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施例1で用いられるディザ閾値マトリクスを示す図である。
【図3】 本発明の実施例1における低濃度部でのドット発生の様子を示す図である。
【図4】 本発明の実施例1における中濃度部でのドット発生の様子を示す図である。
【図5】 本発明の実施例1における高濃度部でのドット発生の様子を示す図である。
【図6】 本発明の実施例1の変形例で用いられるシフト型の拡大ディザ閾値マトリクスを示す図である。
【図7】 図6に示すシフト型の拡大ディザ閾値マトリクスの基本となるディザ閾値マトリクスを示す図である。
【図8】 図6に示すシフト型の拡大ディザ閾値マトリクスを用いた場合の高濃度部でのドット発生の様子を示す図である。
【図9】 非シフト型の拡大ディザ閾値マトリクスを用いた場合の高濃度部でのドット発生の様子を示す図である。
【図10】 本発明による画像処理装置のブロック構成の別の例を示すブロック図である。
【図11】 画像特徴抽出部の一例を示すブロック図である。
【図12】 エッジ検出のための微分フィルタの例を示す図である。
【図13】 量子化閾値発生部の一例を示すブロック図である。
【図14】 本発明の実施例2で用いられるディザ閾値マトリクスを示す図である。
【図15】 本発明の実施例2の変形例で用いられるディザ閾値マトリクスを示す図である。
【図16】 本発明の実施例3で用いられるディザ閾値マトリクスを示す図である。
【図17】 本発明の実施例3における低濃度部、中濃度部、高濃度部でのドット発生の様子を示す図である。
【図18】 本発明の実施例3の変形例で用いられるディザ閾値マトリクスを示す図である。
【図19】 本発明の実施例3の変形例で用いられるディザ閾値マトリクスを示す図である。
【図20】 本発明の実施例3の変形例で用いられるディザ閾値マトリクスを示す図である。
【図21】 本発明の実施例3の変形例で用いられるディザ閾値マトリクスを示す図である。
【図22】 本発明の実施例3の変形例で用いられるディザ閾値マトリクスを示す図である。
【図23】 本発明の実施例3の変形例で用いられるディザ閾値マトリクスを示す図である。
【図24】 本発明の実施例3の変形例で用いられるディザ閾値マトリクスを示す図である。
【図25】 本発明の実施例3の変形例でThr1発生のために用いられるシフト型の拡大ディザ閾値マトリクスを示す図である。
【図26】 本発明の実施例3の変形例でThr2発生のために用いられるシフト型の拡大ディザ閾値マトリクスを示す図である。
【図27】 本発明の実施例4においてエッジ度合レベルに対応した変動幅のThr1,Thr2の発生のためのディザ閾値マトリクスのペアを示す図である。
【図28】 全体がドット集中型のディザ閾値マトリクスを示す図である。
【図29】 図28のディザ閾値マトリクスを用いた場合のドット発生の様子を示す図である。
【図30】 本発明によるデジタル複写機の一例の概略構成を示す概略断面図である。
【図31】 図30のデジタル複写機の回路部のブロック構成の一例を示すブロック図である。
【図32】 図30のデジタル複写機の回路部のブロック構成の他の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
100 誤差拡散処理部
101 入力画像データ
102 誤差加算後画像データ
103 量子化データ
104 誤差加算部
105 量子化部
106 誤差検出部
107 誤差記憶部
108 誤差計算部
150 信号遅延部
200 量子化閾値発生部
201 ディザ閾値発生部
202 乗算部
203 加算部
300 画像特徴抽出部
302 エッジ検出部
303 領域拡張処理部
400 画像読み取り部
403 原稿台
411 レーザプリンタ
502 照明ランプ
503,504,505 ミラー
506 レンズ
507 イメージセンサ
508 書き込み光学ユニット
509 感光体ドラム
510 回転多面鏡
511 f/θレンズ及び反射ミラー
512 帯電器
513 現像装置
514〜518 給紙部
519 手差し給紙部
520 レジストローら
521 転写ベルト
522 定着部
523 排紙トレイ
524 クリーニング装置
525 除電器
551 AGC回路
552 A/D変換回路
553 シェーディング補正回路
554 フィルタ処理回路
555 ガンマ補正回路
556 中間調処理部

Claims (20)

  1. 多階調画像を誤差拡散法により量子化し、量子化画像の画素をドットで表現する画像形成方法において、画像空間上の特定の周期内で、多階調画像の低・中濃度部ではドットが集中して発生し、多階調画像の高濃度部ではドットが集中して発生し、かつ、その周辺にドットが分散して発生するように、量子化閾値を周期的に変動させる画像形成方法であって、
    ドット集中型領域と、その周辺の、閾値がより大きなドット分散型領域とからなり、ドット分散型領域内の最小の閾値とドット集中型領域内の最大の閾値との差が、ドット集中型領域内の閾値のステップ幅より大きいディザ閾値マトリクスを用いて、量子化閾値を周期的に変動させることを特徴とする画像形成方法。
  2. 多階調画像を誤差拡散法により量子化し、量子化画像の画素をドットで表現する画像形成方法において、画像空間上の特定の周期内で、多階調画像の低・中濃度部ではドットが集中して発生し、多階調画像の高濃度部ではドットが集中して発生し、かつ、その周辺にドットが分散して発生するように、量子化閾値を周期的に変動させる画像形成方法であって、
    集中型領域と、その周辺の、閾値がより大きなドット分散型領域とからなる閾値マトリクスを複数個、主走査方向又は副走査方向に半位相分ずらして配置し拡大し、ドット分散型領域内の最小の閾値とドット集中型領域内の最大の閾値との差が、ドット集中型領域内の閾値のステップ幅より大きいディザ閾値マトリクスを用いて、量子化閾値を周期的に変動させることを特徴とする請求項1記載の画像形成方法。
  3. 多階調画像の画像特徴に応じて量子化閾値の変動幅を変化させることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成方法。
  4. ディザ閾値マトリクスの閾値に、多階調画像の画像特徴に応じた係数を乗じた値に一定値を加算した値を量子化閾値として用いることを特徴とする請求項3記載の画像形成方法。
  5. 量子化閾値を周期的に変動させるためのディザ閾値マトリクスを多階調画像の画像特徴に応じて切り替えることを特徴とする請求項3記載の画像形成方法。
  6. 多階調画像のエッジ度合の大きな領域ほど量子化閾値の変動幅を減少させることを特徴とする請求項4又は5記載の画像形成方法。
  7. 多階調画像のエッジ度合が最大の領域で量子化閾値を一定値に固定することを特徴とする請求項6記載の画像形成方法。
  8. 多階調画像データに誤差を加算する第1手段と、前記第1手段により誤差を加算後の画像データを量子化する第2手段と、前記第2手段による量子化データと前記第1手段により誤差加算後の画像データとから多階調画像データに加算するための誤差を求めて前記第1手段に与える第3手段と、前記第2手段のための量子化閾値を画像空間上で周期的に変動させる第4手段とを具備し、量子化閾値が、その変動周期内において、多階調画像データの低・中濃度レベルに対応した値範囲でドット集中型となるように変動し、多階調画像データの高濃度レベルに対応した値範囲でドット分散型となるように変動するようにした画像処理装置であって、
    前記第4手段は、ドット集中型領域と、その周辺の、閾値がより大きなドット分散型領域とからなり、ドット分散型領域内の最小の閾値とドット集中型領域内の最大の閾値との差が、ドット集中型領域内の閾値のステップ幅より大きいディザ閾値マトリクスを用いて量子化閾値を変動させることを特徴とする画像形成装置。
  9. 多階調画像データに誤差を加算する第1手段と、前記第1手段により誤差を加算後の画像データを量子化する第2手段と、前記第2手段による量子化データと前記第1手段により誤差加算後の画像データとから多階調画像データに加算するための誤差を求めて前記第1手段に与える第3手段と、前記第2手段のための量子化閾値を画像空間上で周期的に変動させる第4手段とを具備し、量子化閾値が、その変動周期内において 、多階調画像データの低・中濃度レベルに対応した値範囲でドット集中型となるように変動し、多階調画像データの高濃度レベルに対応した値範囲でドット分散型となるように変動するようにした画像処理装置であって、
    前記第4手段は、ドット集中型領域と、その周辺の、閾値がより大きなドット分散型領域とからなる閾値マトリクスを複数個、主走査方向又は副走査方向に半位相分ずらして配置し拡大し、ドット分散型領域内の最小の閾値とドット集中型領域内の最大の閾値との差が、ドット集中型領域内の閾値のステップ幅より大きいディザ閾値マトリクスを用いて量子化閾値を変動させることを特徴とする画像処理装置。
  10. 多階調画像データの画像特徴を抽出し出力する第5手段をさらに具備し、前記第4手段は、前記第5手段より出力された画像特徴に応じて量子化閾値の変動幅を変化させることを特徴とする請求項8又は9記載の画像処理装置。
  11. 前記第4手段は、ディザ閾値マトリクスの閾値に、前記第5手段より出力された画像特徴に応じた係数を乗じた値に一定値を加算した値を量子化閾値とすることを特徴とする請求項10記載の画像処理装置。
  12. 前記第4手段は、前記第5手段より出力された画像特徴に応じて量子化閾値を変動させるためのディザ閾値マトリクスを切り替えることを特徴とする請求項10記載の画像処理装置。
  13. 前記第5手段は多階調画像データのエッジ度合を画像特徴として出力し、前記第4手段は、前記第5手段より出力されたエッジ度合が大きいほど量子化閾値の変動幅を減少させることを特徴とする請求項11又は12記載の画像処理装置。
  14. 前記第4手段は、前記第5手段より出力されたエッジ度合が最大のときに量子化閾値を一定値に固定することを特徴とする請求項13記載の画像処理装置。
  15. 前記第5手段は、領域拡張処理を施したエッジ度合を出力することを特徴とする請求項13又は14記載の画像処理装置。
  16. 前記領域拡張処理の拡張幅は画像空間上で0.5mm以内に選ばれることを特徴とする請求項15記載の画像処理装置。
  17. 請求項8乃至16のいずれ1項記載の画像処理装置の各手段の機能をコンピュータに実現させるためのプログラムが記録されたことを特徴とするコンピュータ読み取り可能記憶媒体。
  18. 量子化データの画像出力のための、ドットを用いて画像を形成する画像形成手段をさらに具備することを特徴とする請求項8乃至16のいずれか1項記載の画像処理装置。
  19. 原稿を光学的に走査することによって多階調画像データを入力する画像読み取り手段をさらに具備することを特徴とする請求項8乃至16のいずれか1項記載の画像処理装置。
  20. 原稿を光学的に走査することによって多階調画像データを入力する画像読み取り手段と、量子化データの画像出力のための、ドットを用いて画像を形成する画像形成手段をさらに具備することを特徴とする請求項8乃至16のいずれか1項記載の画像処理装置。
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