JP3276391B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3276391B2 JP10601192A JP10601192A JP3276391B2 JP 3276391 B2 JP3276391 B2 JP 3276391B2 JP 10601192 A JP10601192 A JP 10601192A JP 10601192 A JP10601192 A JP 10601192A JP 3276391 B2 JP3276391 B2 JP 3276391B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル複写機、レー
ザプリンタ、ファクシミリ等のデジタル画像形成装置及
び表示装置等に応用される画像形成装置に関し、より詳
細には、1ドット多値書込方式と面積階調を組合せ、読
取ドットの濃度データと隣接する他の読取ドットの濃度
データを濃度変換テーブルに入力し、複数ドットの読取
濃度データを複数ドットの書込濃度データに濃度変換し
て、対数変換等の視感度補正やγ補正後のデータ等のデ
ータの組合わせに対しても同一濃度を再現できる画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、デジタル複写機における書込処
理においては、その解像性と階調性が重要な要因とな
る。細かな解像性と、中間調を忠実に再現する階調性が
文字や写真を含むあらゆる原稿に対する複写処理におい
て望まれる。
【0003】従来において、階調性を表す方式として、
特開昭54−144126号公報、特開昭56−174
78号公報、特開昭57−76977号公報等に開示さ
れているディザマトリクスを用いた面積階調法がある。
しかしながら、上記面積階調法にあっては、複数のドッ
トで画素を構成し、該書込ドット数で濃度表現を行うた
め、解像度が低下する。この場合、2値書込方式では画
素を構成するドット数をNとすると、その階調数は地肌
白部を含まずにN段の階調が表されるが、一般的に解像
性は1/Nに低下する。
【0004】一方、解像性を低下させないで、多階調を
実現する1ドット多値書込方式が提案されている。これ
は、例えば、電子写真方式のレーザビーム書き込みにお
いて、書き込み1ドットの濃度を変調するものである。
書き込みのレーザダイオードの光変調方式には、主にそ
の露光時間を変調するパルス幅変調方式と、露光強度を
変調するパワー変調方式とがある。上記パルス幅変調方
式としては特開昭62−49776号公報、パワー変調
方式としては特開昭64−1547号公報に具体的な技
術が開示されている。また、1ドット変調による多値書
き込みに、解像性の低下をできるだけ回避する微小マト
リクスとを組み合わせる2ドット多値書込方式も提案さ
れている。
【0005】デジタル複写機の高画質化の1つの条件と
して、高精度の中間調再現が必要であり、また、解像性
と階調性の両立には、上記の1ドット多値書込方式が好
ましいものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記レ
ーザダイオード(LD)を用いた電子写真方式の1ドッ
ト多値書込方式にあっては、中間調領域でトナーの拘束
力が弱く、画像濃度にムラが発生し、ざらつき感が発生
するという問題点があった。
【0007】また、デジタル複写機において、中間調領
域で発生するバンディングは、感光体の駆動ムラや振
動、書込光学系の走査ピッチムラ等により発生する。バ
ンディングは、主走査方向に連続な帯状の濃度ムラとし
て現れる。特に、上記1ドット多値書込方式において、
露光のレーザダイオード(LD)における副走査方向の
走査ピッチムラに起因する中間露光領域における露光ビ
ームの裾野の重なりによりバンディングが発生し、画質
が劣化するという問題点があった。
【0008】1ドット変調による多値書き込みに、解像
性の低下をできるだけ回避する微小マトリクスの面積階
調とを組合せることにより、1ドット多値書き込みによ
り発生するバンディング、中間調部の濃度ムラによる画
像ノイズを低減し、中間調を滑らかに再現することがで
き、また、階調性も安定するが、従来における2ドット
多値の画像形成方式にあっては、 第1に、読取デー
タの加算は、反射濃度に対してリニアでなければならな
いため、対数変換等の視感度補正後のデータの加算則は
成り立たず、2ドットを1画素とした濃度が求められ
ず、また、反射濃度に対してリニアのデータで加算して
も、CCD出力のオフセット、クランプ等のアナログ信
号の波形整形やA/D変換時のオフセット成分により、
正確な画素濃度が得られない恐れがあるという問題点が
あった。また、 第2に、アナログの加算器或いはロ
ジックによる加算回路が必要となるため、部品点数が増
加し、装置が大型化するとういう問題点があった。
【0009】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て、簡易な構成で、高画質の画像形成を実現することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するためになされたものであり、請求項1に係る画
像形成装置は、原稿を読み取った画像データを形成する
各ドットのドットデータを隣接する複数ドットごとに面
積階調を利用した多階調の書込みデータに変換し、該変
換した書込みデータを画像形成部に出力して画像形成を
おこなう画像形成装置において、前記複数ドットのドッ
トデータの合計値を画像形成装置の濃度再現特性に基づ
いて補正し、配分対象となる複数のドットの少なくとも
一つのドットのドットデータが最小値または最大値とな
るように補正した値を各ドットのドットデータに配分す
変換テーブルを備えたことを特徴とする。
【0011】また、請求項2に係る画像形成装置は、請
求項1の発明において、前記変換テーブルは、前記原稿
からの反射濃度に対してリニアな値を持つ複数のドット
データが入力された場合には、前記複数ドットのドット
データの合計値をガンマ変換により補正し、該補正した
値を該複数のドットを形成する各ドットのドットデータ
配分することを特徴とする。
【0012】また、請求項3に係る画像形成装置は、請
求項1の発明において、前記変換テーブルは、前記原稿
からの反射濃度を対数変換したノンリニアな値を持つ複
数のドットデータが入力された場合には、前記複数ドッ
トのドットデータの合計値をガンマ変換および逆対数変
換により補正し、該補正した値を該複数のドットを形成
する各ドットのドットデータに配分することを特徴とす
る。
【0013】
【0014】また、請求項4に係る画像形成装置は、請
求項1、2または3の発明において、前記変換テーブル
は、前記画像データを形成する第1のドットのドットデ
ータと該第1のドットに対して主走査方向または副走査
方向に隣接する第2のドットのドットデータとの合計値
を画像形成装置の濃度再現特性に基づいて補正し、該補
正した値を前記第1のドットおよび第2のドットのドッ
トデータに配分することを特徴とする。
【0015】
【作用】この請求項1の発明によれば、複数ドットのド
ットデータの合計値を画像形成装置の濃度再現特性に基
づいて補正し、変換テーブルにより配分対象となる複数
のドットの少なくとも一つのドットのドットデータが最
小値または最大値となるように補正した値を各ドットの
ドットデータに配分することとしたので、複数のドット
データを加算し、補正し、配分する場合に生ずる可能性
のある濃度の逆転現象を避け、画質の良い画像形成をお
こなうことができる。また、加算回路などを省略できる
ので、簡易な構成で高画質な画像形成をおこなうことも
できる。
【0016】また、請求項2の発明によれば、変換テー
ブルが、原稿からの反射濃度に対してリニアな値を持つ
複数のドットデータが入力された場合には、複数ドット
のドットデータの合計値をガンマ変換により補正し、該
補正した値を該複数のドットを形成する各ドットのドッ
トデータに配分することとしたので、2つのドットデー
タをそれぞれガンマ変換した後に加算、配分する場合に
生じ得る濃度の逆転現象を防止することができる。
【0017】また、請求項3の発明によれば、変換テー
ブルが、原稿からの反射濃度を対数変換したノンリニア
な値を持つ複数のドットデータが入力された場合には、
複数ドットのドットデータの合計値をガンマ変換および
逆対数変換により補正し、該補正した値を該複数のドッ
トを形成する各ドットのドットデータに配分することと
したので、2つのドットデータをそれぞれガンマ変換し
た後に加算、配分する場合に生じ得る濃度の逆転現象を
防止することができる。また、画像反射濃度に対してノ
ンリニアなドットデータの加算則が成り立たない事実を
尊重して、高画質な画像形成をおこなうことができる。
【0018】
【0019】また、請求項4の発明によれば、変換テー
ブルが、画像データを形成する第1のドットのドットデ
ータと該第1のドットに対して主走査方向または副走査
方向に隣接する第2のドットのドットデータとの合計値
を画像形成装置の濃度再現特性に基づいて補正し、該補
正した値を第1のドットおよび第2のドットのドットデ
ータに配分することとしたので、主走査方向または副走
査方向に隣接する2ドットのドットデータを効率良くか
つ高画質となるよう濃度変換することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面を参照し
て、 (1) デジタル複写機の構成 (2) 書込レーザダイオードの変調方式 (3) 画像読取信号処理 (4) 画像処理 (5) 2ドット多値書込方式 (6) 2ドット多値アルゴリズム (7) 2ドット多値回路 (8) ルックアップテーブルの構成 (9) 複数ドット多値回路 (10)各実施例の効果 の順に詳細に説明する。
【0021】(1) デジタル複写機の構成 図1は、一般的なレーザ書込手段が適用されているレー
ザプリンタと原稿読取装置から構成されているデジタル
複写機を示し、図1において、読取原稿を載置するため
のコンタクトガラス111は、光源112によって照明
され、読取原稿の画像面からの反射光は、ミラー11
3、114、115及びレンズ116を介してCCDイ
メージセンサ117の受光面に結像される。また、光源
112及びミラー113は、コンタクトガラス111の
下面をコンタクトガラス111と平行に移動する走行体
118に搭載されている。
【0022】主走査はCCDイメージセンサ117の固
体走査によって実行される。原稿画像はCCDイメージ
センサ117によって1次元的に読み取られ、光学系が
移動(副走査)することで原稿全面が走査される。この
例においては、読取処理の密度は、主/副走査共に40
0dpiに設定され、A3サイズ(297mm×420
mm)の原稿まで読取可能な構成になっている。
【0023】次に、上記デジタル複写機を構成するレー
ザプリンタに関して説明する。原稿読取装置とレーザプ
リンタとは一体的に構成されている場合(本実施例)
と、構成は別個で電気的にのみ接続されている場合とが
ある。このレーザプリンタは、レーザ書込系、画像再生
系、給紙系等の各システムが一体的に構成されている。
【0024】上記レーザ書込系は、図1、図2及び図3
に示すようにレーザ出力ユニット219、結像レンズ群
120、ミラー121を備えている。レーザ出力ユニッ
ト219の内部には、レーザ光源であるレーザダイオー
ドLD1が備わり、書込ユニットにはモータによって高
速で定速回転する多角形ミラー(ポリゴンミラー)21
9aが備わっている。レーザ書込系から出力されるレー
ザ光は、多角形ミラー219a、ミラー121を介して
画像再生系に装備された感光体ドラム122に照射され
る。
【0025】図1に示すように、上記感光体ドラム12
2の周囲には、感光体ドラム122の表面を均一に帯電
する帯電チャージャ123と、形成された静電潜像を可
視像化する現像ユニット125と、搬送されてきた記録
紙に感光体ドラム122表面に形成された顕像を転写す
る転写チャージャ126と、感光体ドラム122から記
録紙を分離する分離チャージャ127及び分離爪128
と、転写処理後において感光体ドラム122表面をクリ
ーニングするクリーニングユニット129等が装備され
ている。尚、感光体ドラム122の一端近傍のレーザ光
を照射する位置に、主走査同期信号(PMSYNC)を
発生するビームセンサ330が配置されている(図3参
照)。
【0026】また、131は転写処理後の記録紙を所定
方向に搬送する搬送ベルト、132は搬送ベルト131
により搬送されてきた記録紙上の画像を定着させる定着
ユニット、133、134は各々異なったサイズの記録
紙を積載する給紙カセット、135、136は給紙カセ
ット133、134から記録紙を給紙する給紙コロ、1
37は所定のタイミングをとって記録紙を転写部へ搬送
するレジストローラである。
【0027】以上の構成において、その動作を説明する
と、感光体ドラム122の表面を、帯電チャージャ12
3によって一様に高電位に帯電する。その感光体ドラム
122面にレーザ光が照射されると、照射された部分は
電位が低下する。レーザ光は記録画素の黒/白に応じて
ON/OFF制御されるので、レーザ光の照射によって
感光体ドラム122面に記録画像に対応する電位分布、
即ち、静電潜像が形成される。
【0028】静電潜像が形成された部分が現像ユニット
125を通過すると、その電位の高低に応じてトナーが
付着し、静電潜像を可視像化したトナー像が形成され
る。トナー像が形成された部分に所定のタイミングでレ
ジストローラ137により記録紙が搬送され、上記トナ
ー像に重なる。このトナー像が転写チャージャ126に
よって記録紙に転写された後、該記録紙は分離チャージ
ャ127及び分離爪128によって感光体ドラム122
から分離される。分離された記録紙は搬送ベルト131
によって搬送され、ヒータを内蔵した定着ユニット13
2によって熱定着された後、排紙トレイ(図示せず)に
排出される。転写処理終了後、感光体ドラム122の表
面はクリーニングユニット129によりクリーニングさ
れ、次回の複写処理に備える。
【0029】図1に示したデジタル複写機にあっては、
給紙系は2系統に構成されており、一方の給紙系には、
給紙カセット133が装備されており、他方の給紙系に
は給紙カセット134が装備されている。給紙カセット
133の記録紙は給紙コロ135によって給紙され、ま
た、給紙カセット134内の記録紙は給紙コロ136に
よって給紙される。給紙された記録紙は、レジストロー
ラ137に当接した状態で一旦停止し、記録プロセスの
進行に同期したタイミングで、感光体ドラム122の転
写部へ搬送される。尚、図示しないが、各給紙系には、
カセットの記録紙サイズを検知するサイズ検知センサが
備わっている。
【0030】 (2) 書込レーザダイオードの変調方式 図4は、本発明の一実施例に係るレーザダイオード(L
D)のパワー変調方式を説明するブロック図であり、発
光レベル指令信号は、第1の電流変換手段440及び第
2の電流変換手段441へ入力される。
【0031】第1の電流変換手段440では発光レベル
の指令信号は、その強弱に応じて発光レベル指令信号電
流(出力電流)IS に変換される。第1の電流変換手段
440の出力電流IS は、レーザダイオードLD1の受
光素子442に発生する光出力PO に比例する光起電流
L との差の入力電流(IS −IL )となって、電流増
幅器443に入力する。該電流増幅器443は、入力電
流(IS −IL )をA倍した出力電流A(IS −IL
を出力する。
【0032】一方、第2の電流変換手段441により発
光レベル指令信号は、設定光量PSを発光させる出力電
流I1 に変換される。この出力電流I1 と、前記電流増
幅器443の出力電流A(IS −IL )との和であるI
1 +A(IS −IL )は、レーザダイオードLD1の順
方向電流となる。
【0033】このようにして、レーザダイオードLD1
は順方向電流I1 +A(IS −IL)により決定される
光出力PO を得る。即ち、 PO =P{I1 +A(IS −IL )} P:LD1の光出力−順方向電流特性を表す関数 の関係式が成立する。
【0034】ここで、I1 はIS ≒IL となるように設
定されているので、下記のように近似できる。
【0035】
【数1】
【0036】受光素子の放射感度S、レーザダイオード
LD1との結合効率をαとおくと、 PO =PS +η・A・(IS −PO ・S・α) と表され、
【0037】
【数2】 となる。
【0038】光電気負期間ループの交叉周波数をf0
おくと、上記光出力PO のステップ応答は、 PO =IS /αS+{PS −IS /αS}・exp(−2πf0 t) のように近似的に表すことができる。
【0039】第2の変換手段441により設定されるP
S はIS /αSに等しくなるように設定されているが、
例えば、ドゥループ特性によりPS が5%変動した場
合、f0 =40MHzであったとしても、PO の誤差が
0.4%以下になるのに要する時間は約10ns程度と
なる。
【0040】また、光出力PO を変化させた直後から設
定された時間τ0 までの全光量(光出力の積分値∫P
OUT )誤差が0.4%以下となるための前記交叉周波数
0 はτ0 =50nsとした場合、f0 ≧40MHzで
あればよく、この程度の交叉周波数ならば容易に実現で
きる。
【0041】以上説明したように、本方式により、高
速、高精度、高分解能のレーザダイオード制御方式が実
現できる。更に、本方式を用いたレーザダイオードLD
1をパワー変調することにより、発光レベル指令信号に
256通りのアナログ信号を入力し、レーザプリンタに
おいて1ドット256階調の画像出力が実現される。
【0042】次に、複数の定電流電源を用いた他の実施
例に係るレーザダイオード(LD)のパワー変調方式に
関して説明する。本実施例におけるレーザダイオードの
駆動制御方式は、図5に示すレーザダイオードの順方向
電流(I)と発光強度(L)との関係(I−L特性)を
利用している。このレーザダイオードのI−L特性は、
閾値電流(Ith)以上の順方向電流においては略リニ
アであり、そのときの微分量子効率(n)を一定として
扱う。
【0043】制御方式は、図6に示すように、順方向電
流を複数の定電流源641、642、643、644の
合計電流で駆動し、それを書込データによりスイッチ6
45、646、647でスイッチングする。閾値電流よ
りも大きなバイアス電流を定電流源641により供給
し、1:2:4の電流値になるように重み付けられた定
電流源642、643、644により、レーザダイオー
ドの駆動電流を3ビット8値に制御する。そのときの電
流値は各々I1 、I2 、I3 であり、スイッチ645、
646、647を駆動しない最小値のバイアス電流はI
0 である。従って、各電流I0 〜I3 による発光強度
(光量)は、図5に示す通りでI0 〜I3 の電流の全て
の組み合わせによる光量はL0 〜L7 まで8通りが光量
差を等しく得られる。
【0044】上記における設定手順は、次のように実行
される。 LD発光強度範囲P0 〜Pmax に設定する(但し、
0 ≒0)。 LD最小発光強度P0 ←LD順方向電流I0 を決定
する。 LD最大発光強度Pmax ←LD順方向電流I0 +I
max によりImax を決定する。 I1=(1/7)・Imax 、I2=(2/7)・Imax 、I3=(4/7) ・Imax とする。 以上により、定電流源数をnとすると、2n の発光強度
が得られ、例えば、8個の定電流源を用い、8ビットの
発光データによりスイッチングすれば、256通りのレ
ーザダイオードの露光出力が得られる。
【0045】(3) 画像読取信号処理 図7に画像読取信号処理の詳細ブロック図を示す。CC
D(電荷結合素子)117は、約5000画素、400
dpiの読取処理が可能で、原稿の主走査方向の反射光
を同時に読み取る。CCD117で蓄積された光データ
を電気信号に変換し(光電変換)、クランプ等の波形修
正、増幅、A/D変換を実行し、6ビットのデジタル信
号としてIPU(画像処理装置)へ出力する。
【0046】更に、具体的に説明すると、CCD117
のアナログデータ出力は光電変換された後、高速転送の
ためEVEN、ODDの2系統に別れて出力され、増幅
器702、703で各々増幅(信号増幅)されて、アナ
ログスイッチで構成されるスイッチングIC703へ入
力する。ここで、シリアルのアナログ信号に合成される
(信号合成)。 スイッチングIC703によって合成さ
れたアナログ信号は増幅器704によって増幅(可変増
幅)されてA/Dコンバータ705に入力する。合成後
の一画素の画像転送速度は約10MHzで、これに同期
してA/Dコンバータ705で6ビット64階調のデジ
タル信号に変換(信号デジタル化)する。また、上記
(可変)増幅器704では、露光蛍光灯の光量変動を補
正するため、原稿走査前に基準白板(図示せず)を読み
取り、その増幅度を適性値になるように制御する。
【0047】(4) 画像処理 原稿濃度を示す1画素毎のデジタル信号は、IPU(画
像処理装置)800へ入力されて画像処理される。IP
U800による画像処理の流れを図8に示す。IPU8
00は複数のLSIで構成され、画像処理の他にそれに
基づく以下に示す制御を実行している。
【0048】 シェーディング補正処理 蛍光灯の直線光源を用い、またレンズによる集光のた
め、CCD117中央部で光量が最大となり、端部では
低下する。また、CCD117には素子個々の感度のば
らつきがある。上記の両方を、画素毎の基準白板読取デ
ータに基づいて原稿データを補正する。
【0049】 MTF補正処理 レンズ等を用いた光学系では、CCD117による読取
出力はレンズなどの性能により周辺画素情報が影響し
て、なまったように読み取られる。そこで、1つの画素
データを求める際に、その周辺画素レベルに基づいて補
正することにより、再現性の高い画像を得る。
【0050】 主走査方向変倍処理 本実施例にあっては、画像読み取りと書き込みの解像度
は同一の400dpiであるが、読取画素周波数は約1
0MHz、書込画素周波数は約12MHzで異なるた
め、周波数変換を実行している。クロック変換は2ライ
ンメモリの読み書きで実現し、主走査変倍は主走査方向
の周辺画素データによる演算により算出している。
【0051】 γ補正処理 CCD117を用いた光学系の濃度データ変換特性(ス
キャナのγ特性)及び電子写真方式を用いたレーザプリ
ンタの濃度再現特性(プリンタのγ特性)は共にリニア
ではなく、そのままでは原稿濃度が忠実に再現されな
い。上記を各々個々に補正する場合もあるが、本画像形
成装置にあっては両者を考慮した変換処理を実行してい
る。また、マニュアルの濃度調整時も、この値を変更す
ることで濃度調整を実現する。
【0052】 その他の処理 以上の他、IPU(画像処理装置)800はAGC(A
uto Gain Control:自動利得制御)等
の制御、マスキング、トリミング、ミラーリング、白黒
反転等の画像変換、原稿サイズ及び濃度検出、マーカー
等の画像検出等も実行している。
【0053】(5) 2ドット多値書込方式 本発明は、隣接する読取ドットデータに基づいて書込ド
ットデータに対して重み付け配分を実行し、更に、面積
階調を実行する或るドットより飽和濃度に達するように
画素の濃度データを配分して、読取原稿内の濃度に高い
ドットより濃度を発生させるものである。また、レーザ
ダイオードのパワー変調による1ドット256階調出力
に主走査及び副走査方向の2ドットのマトリクスを組み
合わせたものである。
【0054】図9(a)に副走査方向の隣接2ドットで
面積階調を行う1×2マトリクス、図9(b)に主走査
方向の隣接2ドットで面積階調を行う2×1マトリクス
の光書込方式を示す。低濃度部では、片方のドットより
露光パワーを増して最大値(255)となると、次のド
ットの露光パワーを増していく。また、上記において、
主走査或いは副走査方向の2ドットを注目画素として濃
度再現を実行する。CCD117の読取濃度は、その受
光光量に比例する。従って、CCD117の受光光量は
原稿反射濃度に対してリニアであり、2ドットの濃度デ
ータをデジタル値に加算し、その加算値に対してγ変換
を実行して上記方式により書込濃度データに変換する。
以上の結果、主走査及び副走査方向の2ドットで512
階調が実現できる。
【0055】また、図10は、中間調濃度領域の発生動
作を示す説明図である。図10において、EVENのド
ットより濃度を埋めていく。副走査方向で面積階調を実
行する図10(a)、(c)の1×2マトリクスは連続
的な中間濃度領域で横線基調、主走査方向で面積階調を
行う図10(b)、(d)の2×1マトリクスは連続的
な中間濃度領域で縦線基調となる。
【0056】図10(c)、(d)は、各々図10
(a)、(b)の書込位相を互い違いに変えたものであ
り、主走査及び副走査に2ドットラインを形成し、10
0線の画像を形成する。これにより階調数は変わらない
がラインが集中し、見かけの解像度は半分に低下する。
【0057】図11は、一般的なデジタル複写機におけ
る読取スキャナのデータ処理動作を示すフローチャート
である。図において、CCD117から読み出される
(S1101)主走査方向に連続するアナログデータ
は、クランプにより波形の基底レベルの調整を行い(S
1102)、画素クロックに同期してデータのサンプル
ホールドを行う(S1103)。そして、A/Dコンバ
ータ705により、アナログデータを6ビットのデジタ
ルデータに変換する(S1104)。
【0058】CCD117により読み取られる原稿反射
濃度に対してリニアな読取データは、読み取りにおける
データの歪みを補正するMTF補正(S1105)、視
感度に合わせて効率よく階調を扱うようにLOG(対
数)変換を行う(S1106)。その後、データはIP
U(画像処理装置)に入力する(S1107)。尚、M
TF補正は読取データのフィルタリング、対数変換は後
述の入出力6ビットのLUT(ルックアップテーブル)
により処理する。
【0059】図12は、2ドット多値ドット形成方式を
示す説明図である。図12において、網点部は濃度発生
ドットを示し、矢印方向は濃度データの移行を表してい
る。図12(a)の1×2マトリクス、図12(b)の
2×1マトリクス画像は、2ドットの重み付け配分を同
一方向にしているため、図示のようにライン画像を形成
する。図12(c)の2×1市松画像は、主走査方向の
濃度発生ドットを走査1ライン毎に替えているため、市
松模様画像を形成する。
【0060】(6) 2ドット多値アルゴリズム 主走査或いは副走査方向の2ドットを注目画素として濃
度再現を行う。上記の如くCCD117の読取濃度はそ
の受光光量に比例し、従って、CCD117の受光光量
は原稿反射濃度に対してリニアであり、2ドットの濃度
データをデジタル値で加算する。反射濃度データで加算
することにより、2ドット分の反射量の総和が判り、2
ドットを1画素とした濃度が求められる。そして、その
加算値に対してγ変換を施し、書込濃度データに変換す
る。濃度データの配分、濃度補正は、2ドットで形成さ
れる1画素の読取濃度と等しくなるように、2ドットで
形成される1画素の書込濃度データに変換する。
【0061】2ドット多値書き込みの濃度変換アルゴリ
ズムは、 F(Dm+Dm+1) = Pm+Pm+1 但し、Pm+Pm+1<255のとき、Pm+1=0 Pm+Pm+1≧255のとき、Pm=255 で表される。ここで、Dmは主走査或いは副走査方向m
ドット目の読取濃度データで0から63、Pmは主走査
或いは副走査方向mドット目の書込濃度データで0から
255で表され、Fはγ補正を含む濃度変換関数を表
す。濃度変換がリニアの場合は、濃度変換関数Fは定数
で4で表される。
【0062】以上の実施例は、原稿反射濃度に対してリ
ニアな読取データに対するもので、その加算により画素
濃度が求められる。しかし、図11に示した読取処理後
のLOG(対数)変換、オフセットを含む非線形データ
は、以下の方式で濃度変換を行う。前述と同様の注目ド
ット及びその隣接ドットデータを直接変換テーブルに入
力し、複数ドットの書込濃度に変換する。変換テーブル
(LUT1305)は、面積階調を行う画素のあらゆる
ドットデータの組み合わせ入力に対して、同一ドット数
のデータに変換する。濃度データの配分、濃度補正は、
上記と同様に2ドットで形成される1画素の読取濃度と
等しくなるように、2ドットで形成される1画素の書込
濃度データに変換する。
【0063】また、LUT1305は、書き込み2ドッ
トの少なくとも1つが最大値或いは最小値になるように
構成し、画素内での濃度の集中行う。即ち、1ドット当
たり8ビットで2ドット多値書き込みを行う場合、片方
の書込データは0或いは255となるようにLUT13
05の内容を構成する。
【0064】(7) 2ドット多値回路 図13は、本発明による2ドット多値回路の構成を示す
ブロック図であり、スキャナから入力される6ビットの
信号を直列に接続されたラインメモリ(FIFO)13
01、1302と、ラッチ(D−F/F)1303、1
304と、該ラインメモリ1301、1302及びラッ
チ1303、1304に各々スイッチSW1〜SW4を
介して接続されているROMにより構成されるLUT
(ルックアップテーブル)1305から構成されてい
る。該LUT1305からの出力は8ビットのデータ信
号としてプリンタに出力される。
【0065】以上の構成において、2ドット各6bit
の読取データより2ドット各8bitの書込データを作
成する。以下、1×2マトリクス、2×1マトクス
に分けて詳細に説明する。
【0066】 1×2マトリクス 副走査方向の2ドットで面積階調を行う場合(1×2マ
トリクス)は、2つのラインメモリ(FIFO130
1、1302)を用いて、主走査2ライン分の読取デー
タを遅延させる。SW3、4により入力データが選択さ
れ、SW1は主走査1ライン毎に切り替える。そして、
副走査方向に隣接する2つの6bitデータをLUT
(ROM)1305に入力する。第1のドットデータは
LUT1305のアドレスバスAB0〜5、第2のドッ
トデータはLUT1305のアドレスバスAB6〜11
に入力される。
【0067】また、濃度発生ドットを指示するEVEN
(L)、ODD(H)信号は、LUT1305のアドレ
スバスAB12に走査1ライン毎に入力する。LUT1
305は8kByteで構成され、その前半がEVE
N、後半がODDデータで構成されている。
【0068】 2×1マトリクス 主走査方向の2ドットで面積階調を行う場合(2×1マ
トリクス)は、2つのラッチ(D−F/F)1303、
1304を用いて、主走査方向2ドット分の読取データ
を遅延させる。以下、1×2マトリクスの場合と同様に
LUT1305に入力し変換を行い、書込データを出力
する。このとき、濃度発生ドットを指示するEVEN
(L)、ODD(H)信号は、書き込み1ドット毎に切
り替える。そして、次の2ドットに移行して、順次処理
を繰り返す。SW3、4により選択され、SW2は書き
込み1クロック毎に切り替える。以上、全てのモードに
おいて階調情報の欠落は起こさない。
【0069】(8) LUTの構成 読取データ入力から書込データを出力するLUT130
5におけるデータ変換の内容は、濃度リニアな読取デー
タに対して、面積階調を構成する複数ドットの読取ドッ
トデータを加算し、書込画素内の少なくとも1つのドッ
トデータを最小或いは最大値にするように複数ドットの
データに配分し、同時に複数ドットの書込画素データに
濃度変換するように構成する。プリンタのγ特性など補
正し、原稿濃度と複写濃度が等しくなるように、実験的
にLUT1305の内容を決定する。一方、LUT13
05の入力データが対数変換されている場合にあって
は、そのデータを逆対数に変換した後に上記の処理を行
うようにLUT1305のデータ変換の内容を構成す
る。
【0070】図14は、上記本発明によるLUT130
5のデータ変換例であり、図14(a)は前者の濃度リ
ニア入力、図14(b)は後者の対数入力の場合で、中
間調データの入力ではその変換値が異なる。また、図1
4(a)の濃度リニア入力ではデータの加算を行うた
め、下の3つは同一データに変換される。また、どちら
も第1と第2の入力データの入れ替わりによる出力の違
いはない。
【0071】(9) 複数ドット多値回路 図15は、本発明に係る複数ドット多値書き込みを実行
する3ドット多値回路の構成を示すブロック図である。
1メガバイト×8ビットのROMで構成されたLUT1
501と、該LUT1501のアドレスバスAB0〜5
に直列に接続されるラッチ(D−F/F)1502及び
1503と、LUT1501のアドレスバスAB6〜1
1に直列に接続されるラッチ(D−F/F)1504及
び1505と、LUT1501のアドレスバスAB12
〜17に直列に接続されるラッチ(D−F/F)150
6及び1507とから構成されている。
【0072】以上の構成において、3ドット各6ビット
の読取データより3ドット各8ビットの書込データを作
成する。本実施例は、主走査0方向に連続する3ドット
で面積階調を行う場合(3×1マトリクス)で、3つの
ラッチ(D−F/F)ペア1502と1503、150
4と1505、及び1506と1507を用いて、主走
査方向3ドット分の読取データを遅延させる。以下、前
述の場合と同様に、LUT1501に入力し変換を行い
書込データを出力する。第1のドットデータはLUT1
501のアドレスバスAB0〜5、第2のドットデータ
はLUT1501のアドレスバスAB6〜11、第3の
ドットデータはLUT1501のアドレスバスAB12
〜17に入力される。
【0073】また、濃度発生ドットを指示する01/1
0/11信号は、LUT1501のアドレスバスAB1
8〜19に書き込み1クロック毎に入力する。図15に
示した回路例では面積階調を行う3ドットのデータが揃
ったところで、後段の3つのラッチ(D−F/F)ペア
1502と1503、1504と1505、及び150
6と1507のEN信号でLUT1501の入力データ
をホールドする。そして、3ドットの書込データを連続
して出力し、LUT1501の入力データを次の3ドッ
トに切り替える。LUT1501は、濃度発生ドットを
指示する01/10/11信号が01の場合より濃度が
飽和(255)すると、次のドットデータを増加させる
ように構成し、400dpiの書込密度で133線の画
像を形成する。
【0074】以上、複数ドットにより濃度集中を行うこ
とが可能で、上記3つのラッチ(D−F/F)ペア15
02と1503、1504と1505、及び1506と
1507をラインメモリに置き換えることで、副走査方
向に連続する3ドットで面積階調を行うことも容易であ
る。
【0075】また、直線方向のドットによる面積階調以
外でも、例えば、2×2マトリクスの4ドットによる多
値書き込みでも本発明の方式を用い、2つのラインメモ
リと2つのラッチを用い、4ドットの読取データをLU
T1501に入力することで実現できる。このとき、第
1のドットは左上から濃度を発生させ、濃度を発生させ
る第2のドットを右上とすると画像は主走査方向に連続
し、横線基調となる。一方、第2のドットを左下とする
と画像は縦線基調となり、右下とすると画像は斜め線よ
り形成される。
【0076】尚、図13及び図15の2ドット多値回路
及び3ドット多値回路は、IPU(画像処理装置)80
0内に構成され、スキャナからの1ドット毎の画像デー
タを変換して書込系へ送出する。以上の結果、主走査及
び副走査方向の隣接ドットを1画素として多階調の書き
込みが実現できる。
【0077】本発明による複数ドットによる多階調書込
方式は、以上の実施例以外にも、パワー変調やパルス幅
変調等のレーザダイオード(LD)変調方式に係わらず
使用可能な画像処理方式である。
【0078】(10) 各実施例の効果 上記における各実施例の効果を以下にまとめて説明す
る。第1に、第1の読取ドットの濃度データと隣接する
他の読取ドットの濃度データを変換テーブルに入力し、
複数ドットの読取濃度データを変換テーブルにより複数
ドットの書込濃度データに濃度変換することにより、対
数変換等の視感度補正や、γ補正後のデータ等あらゆる
データの組み合わせに対しても同一濃度を再現する画素
濃度データへの変換が可能となる。また、オフセット等
の要素も考慮してLUTを構成し、非線形入力に対し正
確な画素濃度が得られ、高精度の濃度再現が実現する。
【0079】第2に、一般に、サンプリングドット数が
増加すると、その入力データの階調数倍のLUTのデー
タ容量を要する。LUTに最小の2ドットの読取ドット
データを入力することにより、そのテーブル容量が少な
く実用的である。また、400dpi程度の電子写真装
置の書き込みにおいても、2ドット程度の面積階調を含
めることが、解像性の劣化も少なく階調性からも適して
いる。
【0080】第3に、2ドット多値変換のLUTに2ド
ットの読取ドットデータを加算する機能を持たせること
により、反射濃度に対してリニアな原稿濃度データに対
してアナログの加算器、或いはロジックによる加算回路
が不要となり、低コストで高画質な画像形成が実現でき
る。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、複数ドットのドットデータの合計値を画像形成
装置の濃度再現特性に基づいて補正し、変換テーブルに
より配分対象となる複数のドットの少なくとも一つのド
ットのドットデータが最小値または最大値となるように
補正した値を各ドットのドットデータに配分するよう構
成したので、複数のドットデータを加算し、補正し、配
分する場合に生ずる可能性のある濃度の逆転現象を避
け、画質の良い画像形成をおこなうことができる。ま
た、加算回路などを省略できるので、簡易な構成で高画
質な画像形成をおこなうこともできる。
【0082】また、請求項2の発明によれば、変換テー
ブルが、原稿からの反射濃度に対してリニアな値を持つ
複数のドットデータが入力された場合には、複数ドット
のドットデータの合計値をガンマ変換により補正し、該
補正した値を該複数のドットを形成する各ドットのドッ
トデータに配分するよう構成したので、2つのドットデ
ータをそれぞれガンマ変換した後に加算、配分する場合
に生じ得る濃度の逆転現象を防止することができる。
【0083】また、請求項3の発明によれば、変換テー
ブルが、原稿からの反射濃度を対数変換したノンリニア
な値を持つ複数のドットデータが入力された場合には、
複数ドットのドットデータの合計値をガンマ変換および
逆対数変換により補正し、該補正した値を該複数のドッ
トを形成する各ドットのドットデータに配分するよう構
成したので、2つのドットデータをそれぞれガンマ変換
した後に加算、配分する場合に生じ得る濃度の逆転現象
を防止することができる。また、画像反射濃度に対して
ノンリニアなドットデータの加算則が成り立たない事実
を尊重して、高画質な画像形成をおこなうことができ
る。
【0084】
【0085】また、請求項4の発明によれば、変換テー
ブルが、画像データを形成する第1のドットのドットデ
ータと該第1のドットに対して主走査方向または副走査
方向に隣接する第2のドットのドットデータとの合計値
を画像形成装置の濃度再現特性に基づいて補正し、該補
正した値を第1のドットおよび第2のドットのドットデ
ータに配分するよう構成したので、主走査方向または副
走査方向に隣接する2ドットのドットデータを効率良く
かつ高画質となるよう濃度変換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタル複写機の構成を示す説明
図である。
【図2】本発明に係るレーザ書込系の構成を示す説明図
(その1)である。
【図3】本発明に係るレーザ書込系の構成を示す説明図
(その2)である。
【図4】図1に示したデジタル複写機に用いられるレー
ザダイオード(LD)のパワー変調方式を示すブロック
図である。
【図5】本発明に係るレーザダイオードの順方向電流
(I)と発光強度(L)との関係(I−L特性)を示す
グラフである。
【図6】本発明に係るレーザダイオードの制御方式を示
す回路図である。
【図7】本発明に係る画像読取信号処理を実行する各部
を示すブロック図である。
【図8】本発明に係る画像処理装置による画像処理の流
れを示すブロック図である。
【図9】本発明に係る1×2マトリクス及び2×1マト
リクスの光量方式を示す説明図である。
【図10】本発明に係る中間調領域を示す説明図であ
る。
【図11】本発明に係るデジタル複写機のスキャナにお
けるデータ処理動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明に係る2ドット多値ドット形成方式を
示す説明図である。
【図13】本発明に係るドット多値回路の構成をを示す
ブロック図である。
【図14】本発明によるルックアップテーブル(LU
T)の変換例を示す説明図である。
【図15】本発明による複数ドット多値書込回路の構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
117 CCDイメージセンサ 122 感光
体ドラム 219 レーザ出力ユニット 330 ビー
ムセンサ 440 第1の電流変換手段 441 第2
の電流変換手段 442 受光素子 641〜64
4 定電流源 645〜647 スイッチ 702 70
4 増幅器 703 スイッチングIC 705 A/
Dコンバータ 800 IPU(画像処理装置) 1301 1302 ラインメモリ(FIFO) 1303 1304 ラッチ(D−F/F) 1305 LUT 1501 L
UT 1502〜1507 ラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/46 H04N 1/60

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を読み取った画像データを形成する
    各ドットのドットデータを隣接する複数ドットごとに面
    積階調を利用した多階調の書込みデータに変換し、該変
    換した書込みデータを画像形成部に出力して画像形成を
    おこなう画像形成装置において、 前記複数ドットのドットデータの合計値を画像形成装置
    の濃度再現特性に基づいて補正し、配分対象となる複数
    のドットの少なくとも一つのドットのドットデータが最
    小値または最大値となるように補正した値を各ドットの
    ドットデータに配分する変換テーブルを備えたことを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記変換テーブルは、前記原稿からの反
    射濃度に対してリニアな値を持つ複数のドットデータが
    入力された場合には、前記複数ドットのドットデータの
    合計値をガンマ変換により補正し、該補正した値を該複
    数のドットを形成する各ドットのドットデータに配分す
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記変換テーブルは、前記原稿からの反
    射濃度を対数変換したノンリニアな値を持つ複数のドッ
    トデータが入力された場合には、前記複数ドットのドッ
    トデータの合計値をガンマ変換および逆対数変換により
    補正し、該補正した値を該複数のドットを形成する各ド
    ットのドットデータに配分することを特徴とする請求項
    1に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記変換テーブルは、前記画像データを
    形成する第1のドットのドットデータと該第1のドット
    に対して主走査方向または副走査方向に隣接する第2の
    ドットのドットデータとの合計値を画像形成装置の濃度
    再現特性に基づいて補正し、該補正した値を前記第1の
    ドットおよび第2のドットのドットデータに配分するこ
    とを特徴とする請求項1、2または3に記載の画像形成
    装置。
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