JP3323236B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3323236B2
JP3323236B2 JP19474092A JP19474092A JP3323236B2 JP 3323236 B2 JP3323236 B2 JP 3323236B2 JP 19474092 A JP19474092 A JP 19474092A JP 19474092 A JP19474092 A JP 19474092A JP 3323236 B2 JP3323236 B2 JP 3323236B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル複写機、レー
ザプリンタ、ファクシミリ等のデジタル画像形成装置及
び表示装置等に適用される画像形成装置に関し、より詳
細には、多階調の読取手段と、1ドット多階調書込手段
を有し、注目ドットと隣接ドットとの原稿データを比較
し、原稿データが立ち上がりエッジのとき注目ドットデ
ータを加算し、原稿データが立ち下がりエッジのとき注
目ドットデータを減算して、書込用のビデオ信号を発生
させ、最小限のビデオ信号を生成し、経済性と画質を向
上させた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、デジタル複写機における書込処
理においては、その解像性と階調性が重要な要因とな
る。即ち、細かな解像性と、中間調を忠実に再現する階
調性が文字や写真を含むあらゆる原稿に対する複写処理
において望まれる。このように、解像性を低下させない
で、多階調を実現する1ドット多値書込方式が提案され
ている。これは、例えば、電子写真方式のレーザビーム
書込みにおいて、書込み1ドットの濃度を変調するもの
である。この書込みのためのレーザダイオードの光変調
方式には、主にその露光時間を変調するパルス幅変調方
式と、露光強度を変調するパワー変調方式とがある。上
記パルス幅変調方式としては特開昭62−49776号
公報、パワー変調方式としては特開昭64−1547号
公報に開示されている従来技術がある。
【0003】次に、従来におけるデジタル複写機のビデ
オ信号の流れについて説明する。図17は、従来におけ
るビデオ信号の流れを示すブロック図であり、原稿画像
を読み取って電気信号として出力するスキャナ1401
と、IPU(画像処理装置)800に接続されたフレー
ムメモリ1701と、画像出力を行うプリンタ1403
とから構成され、スキャナ1401の1ドット当たり8
ビット入力をIPU800で画像処理し、1ドット当た
り8ビットのプリンタ1403の書込データとする。
【0004】また、解像性及び階調性の補正処理を実行
する画像信号処理方法として、特開平2−224464
号公報に開示されている「画像処理装置」があり、この
「画像処理装置」は、図18に示す3×3マトリクスの
ラプラシアン(2次微分)フィルタと、図19に示す平
滑化(ローパス)フィルタよる2つのフィルタリングを
実行するものである。また、上位ビット抽出部によって
得られた上位ビットと、抽出された画素の周辺画素デー
タにより決定された下位ビットを組み合わせて画素デー
タを生成する方式が、特開平1−189283号公報の
「画像データ補正回路」に開示されている。
【0005】また、図9は、従来における濃度再現方式
を示す原稿濃度−複写濃度特性図であり、ここでは読み
取った原稿濃度データを量子化してサンプリングし、該
原稿濃度と複写濃度が等しくなるように調整している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記1
ドット多値書込方式にあっては、そのビデオ信号数が増
加し、マーカ加工等の多機能化のためにラインメモリ等
が多く用いられ、これが高いコスト比率を占め、また、
メモリコストはその容量にほぼ比例し、ページメモリの
搭載にもビデオ信号数が多いと大容量のページメモリが
必要となり、更に、読取階調数が多ければ高い読取精度
が必要となる等、経済性において問題点があった。
【0007】上記の問題点を更に具体的に説明すると、
図17に示したように、IPU800では画像加工やデ
ータ遅延に十数ラインから二十数ラインのラインメモリ
を必要とする。また、フレームメモリ1701等の外部
機器との接続も8ビット単位で実行され、A3サイズ1
ページ分のフレームメモリ1701の容量は、400d
pi、8ビット/ドットで250メガビットを必要とす
る。
【0008】また、図18に示す3×3マトリクスのラ
プラシアン(2次微分)フィルタにあっては、画像のエ
ッジが強調され解像性が向上するが階調性が低下し、一
方、図19に示す平滑化(ローパス)フィルタにあって
は、滑らかな中間調再現に有効であるが、解像性が低下
するという問題点があった。また、このような不具合を
解決するため、原稿の文字部、写真部を分離し、解像性
が重視される文字部をラプラシアンフィルタで処理し、
階調性が重視される画像の写真部を平滑化(ローパス)
フィルタで処理する方式も提案されているが、完全に領
域の分離を行うことが困難であり、且つ、その回路構成
が複雑となり装置自体の大型化を招き、コストアップを
招来するという問題点があった。
【0009】また、従来から階調処理として実行される
フィルタ処理は、注目ドットのデータを周囲ドットのデ
ータとフィルタ係数との積和によって決定する。このた
め、階調画像に適した平滑化フィルタでは文字のエッジ
等の解像性が低下するという問題点があった。
【0010】また、図9に示した従来の濃度再現方式に
あっては、読み取った原稿濃度データを量子化してサン
プリングし、該原稿濃度と複写濃度が等しくなるように
調整するものであるが、このとき読取データと書込デー
タの階調数に不足があると、該階調部分に階調の飛びが
生じ、疑似輪郭が発生し、画像品質が劣化するという問
題点があった。
【0011】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、多階調書き込みのためのビデオ信号数を最小限に
して、経済的で、且つ、疑似輪郭の発生を低減させて高
画質の画像形成を実現することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】 本発明は、上記の目的を
達成するために、多階調の画像データを入力する入力手
段と、前記入力手段で入力された画像データを構成する
ドットの中の注目ドットと該注目ドットの隣接ドットと
を比較して、ドット間の濃度変化を検出する検出手段
と、前記検出手段によってドット間の濃度変化が検出さ
れた場合、前記濃度変化が緩くなるように、前記濃度変
化の方向に応じて変化する制御量を前記注目ドットに加
算または減算して、画像データの濃度を補間する濃度補
間手段と、を具備することを特徴とする画像形成装置を
提供するものである。
【0013】また、多階調の画像データを読み取る読取
手段と、前記読取手段で読み取った画像データを構成す
るドットの中の注目ドットと該注目ドットの隣接ドット
とを比較して、ドット間の濃度変化をエッジとして検出
する検出手段と、前記検出手段で検出された画像データ
の立ち上がりエッジの注目ドットから前記濃度変化のあ
る方向数に比例して増加する制御量を減算し、前記検出
手段で検出された画像データの立ち下がりエッジの注目
ドットに対し、前記濃度変化のある方向数に比例して増
加する制御量を加算して、画像データの濃度を補間する
濃度補間手段と、前記書込データ変換手段で変換された
書込データを多階調または疑似中間調を用いた多階調表
現で書き込む書込手段と、を具備することを特徴とする
画像形成装置を提供するものである。
【0014】また、多階調の画像データを読み取る読取
手段と、前記読取手段で読み取った画像データを構成す
るドットの中の注目ドットと該注目ドットと主走査方向
に隣接するドットとを比較し、前記読取手段で読み取っ
た画像データを構成するドットの中の注目ドットと該注
目ドットと副走査方向に隣接するドットとを比較して、
ドット間の濃度変化をエッジとして検出する検出手段
と、主走査方向または副走査方向のいずれか一方の隣接
ドットのみからの立ち上がりエッジの注目ドットに対し
て第1の制御量を減算し、主走査方向および副走査方向
の双方の隣接ドットからの立ち上がりエッジの注目ドッ
トに対して前記第1の制御量より大なる値である第2の
制御量を減算し、主走査方向または副走査方向のいずれ
か一方の隣接ドットのみからの立ち下がりエッジの注目
ドットに対して前記第1の制御量を加算し、主走査方向
および副走査方向の双方の前記隣接ドットからの立ち下
がりエッジの注目ドットに対して前記第1の制御量より
大なる第2の制御量を加算して、画像データの濃度を補
間する濃度補間手段と、前記濃度補間手段から出力され
る画像データを書込データに変換する書込データ変換手
段と、前記書込データ変換手段で変換された書込データ
を多階調または疑似中間調を用いた多階調表現で書き込
む書込手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置
を提供するものである。
【0015】また、多階調の画像データを読み取る読取
手段と、前記読取手段で読み取った画像データを構成す
るドットの中の注目ドットと該注目ドットと主走査方向
に隣接するドットとを比較して、ドット間に濃度変化が
ある場合には、ドット間に濃度変化がない場合の値より
も大なる値となる第1の比較データを出力する第1の比
較手段と、前記読取手段で読み取った画像データを構成
するドットの中の注目ドットと該注目ドットと副走査方
向に隣接するドットとを比較して、ドット間に濃度変換
がある場合には、ドット間に濃度変化がない場合の値よ
りも大なる値となる第2の比較データを出力する第2の
比較手段と、前記第1の比較データと第2の比較データ
とを加算して、前記注目ドットに加算または減算する制
御量を算出する演算手段と、立ち上がりエッジの注目ド
ットに前記演算手段で算出された制御量を減算し、立ち
下がりエッジの注目ドットに前記演算手段で算出された
制御量を加算して、画像データの濃度を補間する濃度補
間手段と、前記濃度補間手段から出力される画像データ
を書込データに変換する書込データ変換手段と、前記書
込データ変換手段で変換された書込データを多階調また
は疑似中間調を用いた多階調表現で書き込む書込手段
と、を具備することを特徴とする画像形成装置を提供す
るものである。
【0016】また、多階調の画像データを読み取る読取
手段と、前記読取手段で読み取った画像データを構成す
るドットの中の注目ドットと該注目ドットの隣接ドット
とを比較して、ドット間の濃度変化をエッジとして検出
する検出手段と、前記検出手段で検出される、前記画像
データの立ち上がりエッジの注目ドットに対して第1の
制御量を加算し、前記画像データの立ち下がりエッジの
注目ドットに対して前記第1の制御量よりも大なる値で
ある第2の制御量を加算し、前記画像データの変化のな
い注目ドットに対して前記第1の制御量よりも大であ
り、かつ、前記第2の制御量よりも小なる値である第3
の制御量を加算して画像データの濃度を補間する濃度補
間手段と、前記濃度補間手段から出力される画像データ
を書込データに変換する書込データ変換手段と、前記書
込データ変換手段で変換された書込データを多階調また
は疑似中間調を用いた多階調表現で書き込む書込手段
と、を備えたことを特徴とする画像形成装置を提供する
ものである。
【0017】また、前記制御量は、前記読取手段の画像
データの読取分解能の最小分解能以下にすることにして
も良い。
【0018】
【作用】本発明による画像形成装置は、注目ドットと隣
接ドットとの原稿データを比較し、原稿データが立ち上
がりエッジのとき注目ドットデータを加算し、原稿デー
タが立ち下がりエッジのとき注目ドットデータを減算し
て、書込用のビデオ信号を発生させて、最小限のビデオ
信号を生成する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面を参照し
て、 (1) デジタル複写機の構成 (2) 書込レーザダイオードの変調方式 (3) 画像読取信号処理 (4) 画像処理 (5) EDC処理 (6) EDC回路 (7) エッジ処理例 (8) EDCシステム (9) EDC処理の各実施例の効果 の順に詳細に説明する。
【0020】(1) デジタル複写機の構成 図1は、一般的なレーザ書込手段が適用されているレー
ザプリンタと原稿読取装置から構成されているデジタル
複写機を示し、図1において、読取原稿を載置するため
のコンタクトガラス111は、光源112によって照明
され、読取原稿の画像面からの反射光は、ミラー11
3、114、115及びレンズ116を介してCCDイ
メージセンサ117の受光面に結像される。また、光源
112及びミラー113は、コンタクトガラス111の
下面をコンタクトガラス111と平行に移動する走行体
118に搭載されている。
【0021】主走査はCCDイメージセンサ117の固
体走査によって実行される。原稿画像はCCDイメージ
センサ117によって1次元的に読み取られ、光学系が
移動(副走査)することで原稿全面が走査される。この
例においては、読取処理の密度は、主/副走査共に40
0dpiに設定され、A3サイズ(297mm×420
mm)の原稿まで読取可能な構成になっている。
【0022】次に、上記デジタル複写機を構成するレー
ザプリンタに関して説明する。原稿読取装置とレーザプ
リンタとは一体的に構成されている場合(本実施例)
と、構成は別個で電気的にのみ接続されている場合とが
ある。このレーザプリンタは、レーザ書込系、画像再生
系、給紙系等の各システムが一体的に構成されている。
【0023】上記レーザ書込系は、図1、図2及び図3
に示すようにレーザ出力ユニット219、結像レンズ群
120、ミラー121を備えている。レーザ出力ユニッ
ト219の内部には、レーザ光源であるレーザダイオー
ドLD1が備わり、書込ユニットにはモータによって高
速で定速回転する多角形ミラー(ポリゴンミラー)21
9aが備わっている。レーザ書込系から出力されるレー
ザ光は、多角形ミラー219a、ミラー121を介して
画像再生系に装備された感光体ドラム122に照射され
る。
【0024】図1に示すように、上記感光体ドラム12
2の周囲には、感光体ドラム122の表面を均一に帯電
する帯電チャージャ123と、形成された静電潜像を可
視像化する現像ユニット125と、搬送されてきた記録
紙に感光体ドラム122表面に形成された顕像を転写す
る転写チャージャ126と、感光体ドラム122から記
録紙を分離する分離チャージャ127及び分離爪128
と、転写処理後において感光体ドラム122表面をクリ
ーニングするクリーニングユニット129等が装備され
ている。尚、感光体ドラム122の一端近傍のレーザ光
を照射する位置に、主走査同期信号(PMSYNC)を
発生するビームセンサ330が配置されている(図3参
照)。
【0025】また、131は転写処理後の記録紙を所定
方向に搬送する搬送ベルト、132は搬送ベルト131
により搬送されてきた記録紙上の画像を定着させる定着
ユニット、133、134は各々異なったサイズの記録
紙を積載する給紙カセット、135、136は給紙カセ
ット133、134から記録紙を給紙する給紙コロ、1
37は所定のタイミングをとって記録紙を転写部へ搬送
するレジストローラである。
【0026】以上の構成において、その動作を説明する
と、感光体ドラム122の表面を、帯電チャージャ12
3によって一様に高電位に帯電する。その感光体ドラム
122面にレーザ光が照射されると、照射された部分は
電位が低下する。レーザ光は記録画素の黒/白に応じて
ON/OFF制御されるので、レーザ光の照射によって
感光体ドラム122面に記録画像に対応する電位分布、
即ち、静電潜像が形成される。
【0027】静電潜像が形成された部分が現像ユニット
125を通過すると、その電位の高低に応じてトナーが
付着し、静電潜像を可視像化したトナー像が形成され
る。トナー像が形成された部分に所定のタイミングでレ
ジストローラ137により記録紙が搬送され、上記トナ
ー像に重なる。このトナー像が転写チャージャ126に
よって記録紙に転写された後、該記録紙は分離チャージ
ャ127及び分離爪128によって感光体ドラム122
から分離される。分離された記録紙は搬送ベルト131
によって搬送され、ヒータを内蔵した定着ユニット13
2によって熱定着された後、排紙トレイ(図示せず)に
排出される。転写処理終了後、感光体ドラム122の表
面はクリーニングユニット129によりクリーニングさ
れ、次回の複写処理に備える。
【0028】図1に示したデジタル複写機にあっては、
給紙系は2系統に構成されており、一方の給紙系には、
給紙カセット133が装備されており、他方の給紙系に
は給紙カセット134が装備されている。給紙カセット
133の記録紙は給紙コロ135によって給紙され、ま
た、給紙カセット134内の記録紙は給紙コロ136に
よって給紙される。給紙された記録紙は、レジストロー
ラ137に当接した状態で一旦停止し、記録プロセスの
進行に同期したタイミングで、感光体ドラム122の転
写部へ搬送される。尚、図示しないが、各給紙系には、
カセットの記録紙サイズを検知するサイズ検知センサが
備わっている。
【0029】(2) 書込レーザダイオードの変調方式 図4は、本発明の一実施例に係るレーザダイオード(L
D)のパワー変調方式を説明するブロック図であり、発
光レベル指令信号は、第1の電流変換手段440及び第
2の電流変換手段441へ入力される。
【0030】第1の電流変換手段440では発光レベル
の指令信号は、その強弱に応じて発光レベル指令信号電
流(出力電流)IS に変換される。第1の電流変換手段
440の出力電流IS は、レーザダイオードLD1の受
光素子442に発生する光出力PO に比例する光起電流
L との差の入力電流(IS −IL )となって、電流増
幅器443に入力する。該電流増幅器443は、入力電
流(IS −IL )をA倍した出力電流A(IS −IL
を出力する。
【0031】一方、第2の電流変換手段441により発
光レベル指令信号は、設定光量PSを発光させる出力電
流I1 に変換される。この出力電流I1 と、前記電流増
幅器443の出力電流A(IS −IL )との和であるI
1 +A(IS −IL )は、レーザダイオードLD1の順
方向電流となる。
【0032】このようにして、レーザダイオードLD1
は順方向電流I1 +A(IS −IL)により決定される
光出力PO を得る。即ち、 PO =P{I1 +A(IS −IL )} P:LD1の光出力−順方向電流特性を表す関数 の関係式が成立する。
【0033】ここで、I1 はIS ≒IL となるように設
定されているので、下記の数1のように近似できる。
【0034】
【数1】
【0035】受光素子の放射感度S、レーザダイオード
LD1との結合効率をαとおくと、 PO =PS +η・A・(IS −PO ・S・α) と表され、下記の数2のようになる。
【0036】
【数2】
【0037】光電気負期間ループの交叉周波数をf0
おくと、上記光出力PO のステップ応答は、 PO =IS /αS+{PS −IS /αS}・exp(−2πf0 t) のように近似的に表すことができる。
【0038】第2の変換手段441により設定されるP
S はIS /αSに等しくなるように設定されているが、
例えば、ドゥループ特性によりPS が5%変動した場
合、f0 =40MHzであったとしても、PO の誤差が
0.4%以下になるのに要する時間は約10ns程度と
なる。
【0039】また、光出力PO を変化させた直後から設
定された時間τ0 までの全光量(光出力の積分値∫P
OUT )誤差が0.4%以下となるための前記交叉周波数
0 はτ0 =50nsとした場合、f0 ≧40MHzで
あればよく、この程度の交叉周波数ならば容易に実現で
きる。
【0040】以上説明したように、本方式により、高
速、高精度、高分解能のレーザダイオード制御方式が実
現する。更に、本方式を用いたレーザダイオードLD1
をパワー変調することにより、発光レベル指令信号に2
56通りのアナログ信号を入力し、レーザプリンタにお
いて1ドット256階調の画像出力が実現する。
【0041】次に、複数の定電流電源を用いた他の実施
例に係るレーザダイオード(LD)のパワー変調方式に
関して説明する。本実施例におけるレーザダイオードの
駆動制御方式は、図5に示すレーザダイオードの順方向
電流(I)と発光強度(L)との関係(I−L特性)を
利用している。このレーザダイオードのI−L特性は、
閾値電流(Ith)以上の順方向電流においては略リニ
アであり、そのときの微分量子効率(n)を一定として
扱う。
【0042】制御方式は、図6に示すように、順方向電
流を複数の定電流源641、642、643、644の
合計電流で駆動し、それを書込データによりスイッチ6
45、646、647でスイッチングする。閾値電流よ
りも大きなバイアス電流を定電流源641により供給
し、1:2:4の電流値になるように重み付けられた定
電流源642、643、644により、レーザダイオー
ドの駆動電流を3ビット8値に制御する。そのときの電
流値は各々I1 、I2 、I3 であり、スイッチ645、
646、647を駆動しない最小値のバイアス電流はI
0 である。従って、各電流I0 〜I3 による発光強度
(光量)は、図5に示す通りでI0 〜I3 の電流の全て
の組み合わせによる光量はL0 〜L7 まで8通りが光量
差を等しく得られる。
【0043】上記における設定手順は、次のように実行
される。 LD発光強度範囲P0 〜Pmax に設定する
(但し、P0 ≒0)。 LD最小発光強度P0 ←LD
順方向電流I0 を決定する。 LD最大発光強度P
max ←LD順方向電流I0 +Imax によりImax を決定
する。 I1=(1/7)・Imax 、I2=(2/7)・Imax 、I3=(4/7) ・Imax とする。 以上により、定電流源数をnとすると、2n の発光強度
が得られ、例えば、8個の定電流源を用い、8ビットの
発光データによりスイッチングすれば、256通りのレ
ーザダイオードの露光出力が得られる。
【0044】(3) 画像読取信号処理 図7に画像読取信号処理の詳細ブロック図を示す。CC
D(電荷結合素子)イメージセンサ117は、約500
0画素、400dpiの読取処理が可能で、原稿の主走
査方向の反射光を同時に読み取る。CCDイメージセン
サ117で蓄積された光データを電気信号に変換し(光
電変換)、クランプ等の波形修正、増幅、A/D変換を
実行し、6ビットのデジタル信号としてIPU(画像処
理装置)へ出力する。
【0045】更に、具体的に説明すると、CCDイメー
ジセンサ117のアナログデータ出力は光電変換された
後、高速転送のためEVEN、ODDの2系統に別れて
出力され、増幅器702、703で各々増幅(信号増
幅)されて、アナログスイッチで構成されるスイッチン
グIC703へ入力する。ここで、シリアルのアナログ
信号に合成される(信号合成)。 スイッチングIC70
3によって合成されたアナログ信号は増幅器704によ
って増幅(可変増幅)されてA/Dコンバータ705に
入力する。合成後の一画素の画像転送速度は約10MH
zで、これに同期してA/Dコンバータ705で6ビッ
ト64階調のデジタル信号に変換(信号デジタル化)す
る。また、上記(可変)増幅器704では、露光蛍光灯
の光量変動を補正するため、原稿走査前に基準白板(図
示せず)を読み取り、その増幅度を適性値になるように
制御する。
【0046】(4) 画像処理 原稿濃度を示す1画素毎のデジタル信号は、IPU(画
像処理装置)800へ入力されて画像処理される。IP
U800による画像処理の流れを図8に示す。IPU8
00は複数のLSIで構成され、画像処理の他にそれに
基づく以下に示す制御を実行している。
【0047】 シェーディング補正処理 蛍光灯の直線光源を用い、またレンズによる集光のた
め、CCDイメージセンサ117中央部で光量が最大と
なり、端部では低下する。また、CCDイメージセンサ
117には素子個々の感度のばらつきがある。上記の両
方を、画素毎の基準白板読取データに基づいて原稿デー
タを補正する。
【0048】 MTF補正処理 レンズ等を用いた光学系では、CCDイメージセンサ1
17による読取出力はレンズなどの性能により周辺画素
情報が影響して、なまったように読み取られる。そこ
で、1つの画素データを求める際に、その周辺画素レベ
ルに基づいて補正することにより、再現性の高い画像を
得る。
【0049】 主走査方向変倍処理 本実施例にあっては、画像読み取りと書き込みの解像度
は同一の400dpiであるが、読取画素周波数は約1
0MHz、書込画素周波数は約12MHzで異なるた
め、周波数変換を実行している。クロック変換は2ライ
ンメモリの読み書きで実現し、主走査変倍は主走査方向
の周辺画素データによる演算により算出している。
【0050】 γ補正処理 CCDイメージセンサ117を用いた光学系の濃度デー
タ変換特性(スキャナのγ特性)及び電子写真方式を用
いたレーザプリンタの濃度再現特性(プリンタのγ特
性)は共にリニアではなく、そのままでは原稿濃度が忠
実に再現されない。上記を各々個々に補正する場合もあ
るが、本画像形成装置にあっては両者を考慮した変換処
理を実行している。また、マニュアルの濃度調整時も、
この値を変更することで濃度調整を実現する。
【0051】 その他の処理 以上の他、IPU(画像処理装置)800はAGC(A
uto Gain Control:自動利得制御)等
の制御、マスキング、トリミング、ミラーリング、白黒
反転等の画像変換、原稿サイズ及び濃度検出、マーカー
等の画像検出等も実行している。
【0052】(5) EDC処理 EDCとは、Edge Density Comple
mentの略であり、エッジ濃度補間を意味し、下記の
如きEDCの原理及びEDC処理のアルゴリズムに
よってエッジ濃度補間書込が実行される。
【0053】 EDCの原理 スキャナは、前述の如く原稿の反射光をCCDイメージ
センサ117で受光し、その濃度を表現するアナログデ
ータを量子化してデジタルデータに変換して処理する。
その結果、原稿濃度に対する複写濃度は、量子化の分解
能に応じて図9に示すような原稿濃度−複写濃度の関係
となる。
【0054】図9は、従来の濃度再現方式を示す原稿濃
度−複写濃度特性図である。図9では読み取った原稿濃
度データを量子化してサンプリングし、該原稿濃度と複
写濃度が等しくなるように設定する。このとき読取デー
タと書込データの階調数に不足があると、該階調部分に
階調の飛びが生じ、疑似輪郭が発生する。本発明による
EDC処理は、読取画像データのエッジを検出し、その
濃度変化点のデータを加減算して、濃度の変化を滑らか
にするものである。
【0055】ところで、前述したように従来から階調処
理として実行されるフィルタ処理は、注目ドットのデー
タを周囲ドットのデータとフィルタ係数との積和によっ
て決定する。このため、階調画像に適した平滑化フィル
タでは文字のエッジ等の解像性が低下する。
【0056】これに対して、EDC処理は読取画像デー
タの主走査及び副走査方向の立ち上がりエッジ部分で、
その濃度変化点のデータを減算する。また、立ち下がり
エッジ部分で、その濃度変化点のデータを加算する。こ
のときの加減算の制御量は読取画像データの最小分解能
以下にして濃度の逆転を生じさせないようにする。その
結果、読取画像データの階調はあたかも高い分解能があ
るように濃度が補正される。
【0057】このEDC処理の原理を、主走査方向のデ
ータ補間例で説明する。図10は、本発明によるEDC
処理の原理を示す説明図であり、図10(a)は濃度変
化が小さい画像の場合、図10(b)は濃度変化が大き
い画像の場合を各々示し、EDC処理により、読取分解
能に対して細かいデータに変換し、変化の度合いを小さ
く補正する。なお、図10において、実線がEDC処理
前の画像データを示し、破線がEDC処理後の画像デー
タを表している。
【0058】このようにEDC処理を実行すると、図1
0(a)の如く濃度変化が小さい写真画像に対しては、
濃度変化が滑らかになる。一方、図10(b)の如く濃
度変化が大きい文字画像は、その読取画像データに基づ
いて濃度のほとんどが決定されるため、EDC処理の影
響が小さい。即ち、文字等の解像度劣化を招かない。な
お、副走査方向の画像に対しても同様に実行され、同様
の結果をもたらす。
【0059】 EDC処理のアルゴリズム 例えば、4ビット(16階調)の読取画像データを濃度
補間して4倍の6ビット(64階調)のデータに変換す
る場合、補間データの制御量範囲はデータ膨張幅の4以
下とする。図11は、本発明によるEDC処理のアルゴ
リズムを示す説明図であり、注目ドットデータ m,n
主走査方向に1ドット前のドットデータ m-1,n を比較
する。また、注目ドットデータ m,n と副走査方向に1
ドット前のドットデータ m,n-1 を比較する。そして、
該比較結果に基づいて補間後のデータを m,n とす
る。この場合、ドットの配列により発生する組合せは下
記の8通りとなる。
【0060】 Dm,n=Dm-1,n 且つ Dm,n=Dm,n-1 のとき Dm,n’=Dm,nm,n>Dm-1,n 且つ Dm,n=Dm,n-1 のとき Dm,n’=Dm,n−1 Dm,n=Dm-1,n 且つ Dm,n>Dm,n-1 のとき Dm,n’=Dm,n−1 Dm,n>Dm-1,n 且つ Dm,n>Dm,n-1 のとき Dm,n’= m,n −2 Dm,n<Dm-1n 且つ Dm,n>Dm,n-1 のとき Dm,n’=Dm,nm,n<Dm-1,n 且つ Dm,n=Dm,n-1 のとき Dm,n’=Dm,n+1 Dm,n=Dm-1,n 且つ Dm,n<Dm,n-1 のとき Dm,n’=Dm,n+1 Dm,n<Dm-1,n 且つ Dm,n<Dm,n-1 のとき Dm,n’=Dm,n+2 上記において、補間データの制御量差の最大は及び
の場合であり、読取画像データの階調ステップ4と等し
い。
【0061】(6) EDC回路 図12は、EDC回路の構成を示すブロック図である。
本回路は、クロック信号に基づいて動作するDフリップ
・フロップ(D−F/F)1201からの信号とスキャ
ナ・データを比較するデジタル・コンパレータ(D−C
OMP)1202と、ラインメモリFIFO(先入れ先
出し)1203とスキャナ・データを比較するデジタル
・コンパレータ1204と、デジタル・コンパレータ1
202とデジタル・コンパレータ1204とが各々入力
端子に接続された加算器(ADD)1205と、加算器
1205の出力信号を入力するDフリップ・フロップ1
206と、Dフリップ・フロップ1206の出力信号と
Dフリップ・フロップ1201の出力信号とを入力する
加算器1207と、加算器1207の出力信号を濃度変
換(γ変換)処理を実行するROMで構成されたLUT
(ルックアップテーブル)1208と、データセレクト
用のスイッチ及びロジック回路1209(破線部分)と
から構成されている。
【0062】以上のように構成されたEDC回路にあっ
ては、本実施例では原稿データが4ビットであるシステ
ム例を示している。主走査方向のエッジ検出は、Dフリ
ップ・フロップ1201を用いてデータを1クロック遅
延し、注目ドットデータ m,n と主走査方向に1ドット
前のドットデータ m-1,n をデジタル・コンパレータ1
202で比較する。また、副走査方向のエッジ検出は、
ラインメモリFIFO1203を用いてデータを1ライ
ン分遅延し、注目ドットデータ m,n と副走査方向に1
ドット前のドットデータ m,n-1 をデジタル・コンパレ
ータ1204で比較する。
【0063】次に、デジタル・コンパレータ1202の
主走査方向の比較データとデジタル・コンパレータ12
04の副走査方向の比較データとを加算器1205で結
合する。その処理結果はDフリップ・フロップ1206
によって同期を取り、前述のEDC処理のアルゴリズム
に基づき注目ドットデータを加算器1207で下位デー
タに加算し、6或いは7ビットのビデオデータ m,n
とする。その後、該ビデオデータ m,n ’に対し、LU
T1208によりγ変換を実行して8ビットの書込デー
タを生成する。
【0064】なお、上記のγ変換を含むEDC回路は、
IPU(画像処理装置)800による画像加工等の処理
済の最終出力段に配置され、ビデオデータを補間処理す
る。原稿データの主走査及び副走査方向の立ち上がりエ
ッジでは、その濃度変化点のデータを減算する。また、
原稿データの主走査及び副走査方向立ち下がりエッジで
は、その濃度変化点のデータを加算する。また、上記の
γ変換は、LUT1208のアドレスバスで指示される
入力データの番地を出力することによって実行され、こ
のγ変換の濃度変換テーブルは8ビット65バイトで構
成されている。
【0065】上記LUT1208のγ変換テーブルを図
13に示す。図13のγ変換テーブルは、入力データの
最大が64で、入力データ0の近傍の変換データを0と
し、補間データの加算によっても地肌部分の白を保証す
る。また、入力データ最大値の近傍の変換データを25
5と固定し、補間データの大小によらず黒ベタが出力さ
れるように設定する。従って、図13に示したγ補正に
より、原稿濃度とほぼ等しい複写濃度を得ることができ
る。
【0066】また、図12のEDC回路において、加減
の補間制御量に全て“2”を加えるようにした加算回路
で構成し、加算側へのデータのシフト分はγ変換データ
を変えることによって対処する。即ち、画像データの立
ち下がりエッジでは濃度変化点のデータに2を加算し、
データに変化のない場合は1を加算し、立ち上がりエッ
ジでは加算を行わない。
【0067】(7) エッジ処理例 エッジ処理例に関して、図12に示したDC回路を用い
て以下の4つの例について説明する。 主走査+副走査方向のエッジ処理 図12に示したEDC回路において、データセレクト用
のスイッチ及びロジック回路1209によりエッジ検出
データをスルーし、主走査及び副走査方向エッジ検出デ
ータを共に注目データに加算する。
【0068】 主走査方向のエッジ処理 図12に示したEDC回路を用い、副走査方向のエッジ
検出データのみをマスクし、主走査方向エッジ検出デー
タを注目ドットデータとして加算する。
【0069】 副走査方向のエッジ処理 図12に示したEDC回路を用い、主走査方向のエッジ
検出データのみをマスクし、副走査方向エッジ検出デー
タを注目ドットデータとして加算する。
【0070】 主走査方向のエッジ処理・2回 図12に示したEDC回路において、Dフリップ・フロ
ップ1201を用い、エッジ検出データを1ドット分遅
延し、注目ドット m,n m-1,n m-1,n 、及び
m-2,n の主走査方向の濃度変化を更に滑らかにする。
【0071】(8) EDCシステム 図14は、EDCシステムにおけるビデオ信号の流れを
示す説明図であり、原稿画像を読み取って電気信号とし
て出力するスキャナ1401と、IPU(画像処理装
置)800に接続するフレームメモリ1402と、画像
出力を行うプリンタ1403とから構成され、また、I
PU800の内部に上記EDC回路1404が配設され
ている。
【0072】以上の構成において、スキャナ1401の
1ドット当たり4ビット入力をIPU800において所
定の画像処理を実行し、書込直前で濃度補間により6ビ
ットデータに膨張させ、更にこれをγ変換して8ビット
の書込データとする。IPU(画像処理装置)800で
の変倍や所定の加工等の画像処理は、RDC処理の前
に、読み取りの4ビットデータで行う。その結果、ライ
ンメモリの容量は半分となる。また、外部機器とのデー
タ入出力の接続も4ビット単位で行い、フレームメモリ
1402の容量も半分となる。また、この場合、データ
入出力を8ビット単位にすることによって、2ドットの
データをパラレルに転送可能となり、データの転送速度
を1/2に下げることができる。従って、上記方式をデ
ジタル複写機に利用することにより、該デジタル複写機
の低コスト化、他の外部機器とのシステム化に対しても
柔軟性があり、有効となる。
【0073】図15は、他のEDCシステムにおけるビ
デオ信号の流れを示す説明図であり、図14に示したE
DCシステムとはデータの流れが異なる。上記のEDC
システムでは、複写機本体は画質を優先して8ビット処
理を実行し、外部機器を4ビットとする。また、ここで
は、外部入力データをEDC回路1404によりEDC
処理してデータ幅を6ビットに膨張してγ変換を行う。
更に、これを読取原稿データと同様に1ドット当たり8
ビット256階調の書込データとする。
【0074】このように、EDC回路1404を外部入
力に利用することにより、原稿読取データ及び外部入力
データの有効ビット数はコントローラ(図示せず)から
選択可能になる。また、補間データもコントローラから
任意に設定することが可能となり、外部データや接続装
置から調整できる。更に、メモリ数、画質等を優先する
用途に応じて指定することができる。
【0075】以上の実施例では、原稿読取データ4ビッ
ト(16階調)の画像について説明したが、システムや
必要とする画質に対応して任意に変化させることが可能
である。また、本実施例では隣接ドットデータにより濃
度を補間したが、図16に示す如く、広範囲に連続する
数ドットのデータにより演算することにより、回路規模
は大きくなるが、更に綿密な補間が実行できる。図16
においては、隣接ドットの読取データが読取階調の分解
能の1階調以下の場合、ビデオデータを書込階調の分解
能の1階調づつ変化させるように制御する。一方、読取
データが読取階調の分解能の2階調以上の場合、画像の
エッジとして濃度の補間を実行しない。
【0076】(9) EDC処理の各実施例の効果 上記におけるEDC処理の各実施例の効果を以下にまと
めて説明する。第1に、注目ドットと隣接ドットとの原
稿データを比較し、原稿データの立ち上がりエッジの注
目ドットデータを減算し、原稿データの立ち下がりエッ
ジの注目ドットデータを加算することにより、簡単な回
路構成で、且つ、読取濃度の変化点で濃度が補間され階
調性が滑らかに変化する。一般に写真画像は急峻な濃度
変化が少なく、あたかも多階調の読み取りを行ったよう
に補間することができる効果がある。
【0077】第2に、注目ドットと主走査方向に隣接す
るドットとの原稿データを比較し、主走査方向の立ち上
がりエッジの注目ドットデータを減算し、立ち下がりエ
ッジの注目ドットデータを加算することにより、簡易の
データ遅延回路により、少ない読取データでも画像の主
走査方向の濃度変化を滑らかに補間することができる効
果がある。
【0078】第3に、注目ドットと副走査方向に隣接す
るドットとの原稿データを比較し、副走査方向の立ち上
がりエッジの注目ドットデータを減算し、立ち下がりエ
ッジの注目ドットデータを加算することにより、少ない
読取データでも画像の副走査方向の濃度変化を滑らかに
補間することができる効果がある。
【0079】第4に、注目ドットと主走査方向及び副走
査方向に隣接するドットとの原稿データを比較し、原稿
データの立ち上がりエッジの注目ドットデータを減算
し、立ち下がりエッジの注目ドットデータを加算するよ
うに、主走査方向及び副走査方向の制御量を合計するこ
とにより、画像の縦横方向の濃度変化が共に滑らかに補
間され、画像の方向性に起因するばらつきがなく、多階
調で高画質を得ることができる効果がある。
【0080】第5に、注目ドットと隣接ドットとの原稿
データを比較し、原稿データの立ち上がりの注目ドット
データを減算し、立ち下がりエッジの注目ドットデータ
を加算し、その制御量は原稿データの最小分解能以下に
することにより、制御量による原稿情報の逆転は発生せ
ず、画像のエラーが排除され、階調性が向上する効果が
ある。
【0081】第6に、注目ドットと隣接ドットとの原稿
データを比較し、原稿データの立ち下がりエッジの制御
量、等しい制御量、立ち下がりエッジの制御量を大きい
順に構成させ、原稿データを加算して濃度補間を行い、
中間調部の濃度変化を滑らかにすることができる。ま
た、データの補間を加算のみで実行するため、簡単な回
路構成で実現できる効果がある。
【0082】第7に、注目ドットと隣接ドットとの原稿
データを比較し、原稿データの立ち上がりエッジの注目
ドットデータに0、立ち下がりエッジの注目ドットデー
タに2、変化のない注目ドットデータに1を4ビットの
原稿データの下位に加算して6ビットデータに膨張し、
γ変換して8ビットの書込データとすることで電子写真
装置の高画質化に有効となり、また、データの重み付け
にも実用的となる効果がある。
【0083】
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による画像
形成装置によれば、入力された画像データを構成するド
ットの中の注目ドットと該注目ドットの隣接ドットとを
比較して、ドット間の濃度変化を検出し、ドット間の濃
度変化が検出された場合、濃度変化が緩くなるように、
濃度変化の方向に応じて変化する制御量を注目ドットに
加算または減算して、画像データの濃度を補間するた
め、多階調書込のためのビデオ信号数が最小限となり、
経済的で、且つ、疑似輪郭の発生が低減された高画質を
実現することができる。
【0085】また、本発明による画像形成装置によれ
ば、注目ドットと隣接ドットとの原稿データを比較し、
原稿データが立ち上がりエッジのとき注目ドットデータ
を加算し、原稿データが立ち下がりエッジのとき注目ド
ットデータを減算して、書込用のビデオ信号を発生させ
るため、多階調書込のためのビデオ信号数が最小限とな
り、経済的で、且つ、疑似輪郭の発生が低減された高画
質を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置を適用するデジタル
複写機の構成を示す説明図である。
【図2】本発明に係るデジタル複写機におけるレーザ書
込系の構成を示す説明図である。
【図3】本発明に係るデジタル複写機におけるレーザ書
込系の構成を示す説明図である。
【図4】図1に示したデジタル複写機に用いられるレー
ザダイオード(LD)のパワー変調方式を示すブロック
図である。
【図5】本発明に係わるレーザダイオードの順方向電流
(I)と発光強度(L)との関係(I−L特性)を示す
グラフである。
【図6】本発明に係わるレーザダイオードの制御方式を
示す回路図である。
【図7】本発明に係わる画像読取信号処理を実行する各
部を示すブロック図である。
【図8】本発明に係わる画像形成装置による画像処理の
流れを示すブロック図である。
【図9】本発明に係わる濃度再現方式を示す原稿濃度−
複写濃度の特性を示すグラフである。
【図10】本発明によるEDC処理の原理を示す説明図
である。
【図11】本発明によるEDC処理のアルゴリズムを示
す説明図である。
【図12】本発明によるEDC回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図13】本発明による濃度変換テーブルの例を示すグ
ラフである。
【図14】本発明によるEDCシステムにおけるビデオ
信号の流れを示す説明図である。
【図15】本発明による他のEDCシステムにおけるビ
デオ信号の流れを示す説明図である。
【図16】本発明によるEDC処理の拡張例を示す説明
図である。
【図17】従来例におけるビデオ信号の流れを示す説明
図である。
【図18】従来例におけるラプラシアン(2次微分)フ
ィルタを示す説明図である。
【図19】従来例における平滑化(ローパス)フィルタ
を示す説明図である。
【符号の説明】 117 CCDイメージセンサ 122 感光体ド
ラム 219 レーザ出力ユニット 330 ビームセ
ンサ 440 第1の電流変換手段 441 第2の電
流変換手段 442 受光素子 641 642 643 644 定電流源 645 646 647 スイッチ 702 704 増幅器 703 スイッチ
ングIC 705 A/Dコンバータ 800 IPU
(画像処理装置) 1201 1206 Dフリップ・フロップ 1202 1204 データ・コンパレータ 1203 FIFO 1205 1207 加算器 1208 LUT
(濃度変換テーブル) 1401 スキャナ 1402 フレー
ムメモリ 1403 プリンタ 1404 EDC
回路

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多階調の画像データを入力する入力手段
    と、 前記入力手段で入力された画像データを構成するドット
    の中の注目ドットと該注目ドットの隣接ドットとを比較
    して、ドット間の濃度変化を検出する検出手段と、 前記検出手段によってドット間の濃度変化が検出された
    場合、前記濃度変化が緩くなるように、前記濃度変化の
    方向に応じて変化する制御量を前記注目ドットに加算ま
    たは減算して、画像データの濃度を補間する濃度補間手
    と、 を具備することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 多階調の画像データを読み取る読取手段
    と、 前記読取手段で読み取った画像データを構成するドット
    の中の注目ドットと該注目ドットの隣接ドットとを比較
    して、ドット間の濃度変化をエッジとして検出する検出
    手段と、 前記検出手段で検出された画像データの立ち上がりエッ
    ジの注目ドットから前記濃度変化のある方向数に比例し
    て増加する制御量を減算し、前記検出手段で検出された
    画像データの立ち下がりエッジの注目ドットに対し、前
    記濃度変化のある方向数に比例して増加する制御量を加
    算して、画像データの濃度を補間する濃度補間手段と、 前記書込データ変換手段で変換された書込データを多階
    調または疑似中間調を用いた多階調表現で書き込む書込
    手段と、 を具備することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 多階調の画像データを読み取る読取手段
    と、 前記読取手段で読み取った画像データを構成するドット
    の中の注目ドットと該注目ドットと主走査方向に隣接す
    るドットとを比較し、前記読取手段で読み取った画像デ
    ータを構成するドットの中の注目ドットと該注目ドット
    と副走査方向に隣接するドットとを比較して、ドット間
    の濃度変化をエッジとして検出する検出手段と、 主走査方向または副走査方向のいずれか一方の隣接ドッ
    トのみからの立ち上がりエッジの注目ドットに対して第
    1の制御量を減算し、主走査方向および副走査 方向の双
    方の隣接ドットからの立ち上がりエッジの注目ドットに
    対して前記第1の制御量より大なる値である第2の制御
    量を減算し、主走査方向または副走査方向のいずれか一
    方の隣接ドットのみからの立ち下がりエッジの注目ドッ
    トに対して前記第1の制御量を加算し、主走査方向およ
    び副走査方向の双方の前記隣接ドットからの立ち下がり
    エッジの注目ドットに対して前記第1の制御量より大な
    る第2の制御量を加算して、画像データの濃度を補間す
    る濃度補間手段と、 前記濃度補間手段から出力される画像データを書込デー
    タに変換する書込データ変換手段と、 前記書込データ変換手段で変換された書込データを多階
    調または疑似中間調を用いた多階調表現で書き込む書込
    手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 多階調の画像データを読み取る読取手段
    と、 前記読取手段で読み取った画像データを構成するドット
    の中の注目ドットと該注目ドットと主走査方向に隣接す
    るドットとを比較して、ドット間に濃度変化がある場合
    には、ドット間に濃度変化がない場合の値よりも大なる
    値となる第1の比較データを出力する第1の比較手段
    と、 前記読取手段で読み取った画像データを構成するドット
    の中の注目ドットと該注目ドットと副走査方向に隣接す
    るドットとを比較して、ドット間に濃度変換がある場合
    には、ドット間に濃度変化がない場合の値よりも大なる
    値となる第2の比較データを出力する第2の比較手段
    と、前記第1の比較データと第2の比較データとを加算し
    て、 前記注目ドットに加算または減算する制御量を算出
    する演算手段と、立ち上がりエッジの注目ドットに前記演算手段で算出さ
    れた制御量を減算し、 立ち下がりエッジの注目ドットに前記演算手段で算出さ
    れた制御量を加算して、 画像データの濃度を補間する濃
    度補間手段と、 前記濃度補間手段から出力される画像データを書込デー
    タに変換する書込データ変換手段と、 前記書込データ変換手段で変換された書込データを多階
    調または疑似中間調を用いた多階調表現で書き込む書込
    手段と、 を具備することを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 多階調の画像データを読み取る読取手段
    と、 前記読取手段で読み取った画像データを構成するドット
    の中の注目ドットと該注目ドットの隣接ドットとを比較
    して、ドット間の濃度変化をエッジとして検出する検出
    手段と、 前記検出手段で検出される、前記画像データの立ち上が
    りエッジの注目ドットに対して第1の制御量を加算し、
    前記画像データの立ち下がりエッジの注目ドットに対し
    て前記第1の制御量よりも大なる値である第2の制御量
    を加算し、前記画像データの変化のない注目ドットに対
    して前記第1の制御量よりも大であり、かつ、前記第2
    の制御量よりも小なる値である第3の制御量を加算して
    画像データの濃度を補間する濃度補間手段と、 前記濃度補間手段から出力される画像データを書込デー
    タに変換する書込データ変換手段と、 前記書込データ変換手段で変換された書込データを多階
    調または疑似中間調を用いた多階調表現で書き込む書込
    手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記制御量は、前記読取手段の画像デー
    タの読取分解能の最小分解能以下にしたことを特徴とす
    る請求項2〜請求項5のいずれか1つに記載の画像形成
    装置。
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