JPH1185975A - 画像読み取り装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

画像読み取り装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

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JPH1185975A
JPH1185975A JP9241051A JP24105197A JPH1185975A JP H1185975 A JPH1185975 A JP H1185975A JP 9241051 A JP9241051 A JP 9241051A JP 24105197 A JP24105197 A JP 24105197A JP H1185975 A JPH1185975 A JP H1185975A
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image
reading
density
unit
signal
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JP9241051A
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English (en)
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Shinji Hanada
真二 花田
Masabumi Kamei
正文 亀井
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オリジナル原稿から作ったフィルムをCCD
センサで読み取る場合、センサの特性によってフィルム
ベース濃度の濃いほど背景部とハーフトーンとのデータ
差がとれなくなることにより、細線、ハーフトーンの再
現性が悪くなることを改善する。 【解決手段】 CCDイメージセンサ301で読み取ら
れたフィルム原稿の画像データは増幅、A/D変換後、
γ補正され、さらにエッジ強調される。このとき、キー
ボード312で選択した画像濃度に応じた最適なγ補正
カーブとエッジ強調度が選ばれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源により露光さ
れた画像をCCD等のイメージセンサで読み取り、ディ
ジタル画像処理を行うディジタルスキャナ、ディジタル
マイクロリーダプリンタ、ディジタル複写機等におい
て、文字及び写真等の原稿画像を読み取る画像読み取り
装置及びこの装置に用いられるコンピュータ読み取り可
能な記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディジタル画像処理を行う画像読
み取り装置においては、本、書類等の紙原稿やマイクロ
フィルムに記録されている文字、図面等の画像をCCD
等のイメージセンサを用いて読み取ることにより画像信
号を得、この画像信号に基づいて画像記録を行ったり、
或いはこの画像信号を電送する等の処理を行うようにし
ている。例えば、オリジナル原稿をマイクロフィルム化
したフィルムの画像を読み取る装置として、フィルムか
らの投影光をCCD等のイメージセンサ等で光電変換し
て読み込み、電気的な画像処理等を行った後、LBP等
のプリンタにディジタル信号を送ることにより、ハード
コピーを得るようにした所謂ディジタル方式のリーダプ
リンタが知られている。
【0003】このようなリーダプリンタに用いられる従
来の画像読み取り装置のブロック図を図20に示す。図
20において、CCD等の撮像素子を用いた撮像部40
1によって、不図示のマイクロフィルムからの投影光を
走査しながら光電変換し、得られた画像信号はA/D変
換部402により多値量子化される。この多値量子化さ
れたデータDは、次のγ補正部403において、γ補正
テーブル404を用いて撮像部401内のCCD等の撮
像素子の光電変換特性と人間の階調視認特性との差異を
補正される。このγ補正された信号D′は、次の階調処
理部405により、誤差拡散法等を用いて階調画像の再
生が可能な0又は1の2値データに変換され、読み取り
装置の出力となる。
【0004】上述のように、ディジタル画像処理を行う
従来の画像読み取り装置においては、濃度のうすいフィ
ルムから濃いフィルムまでかぶりのない最適な画像が得
られるように、画像濃度に応じてイメージセンサから出
力された画像データの濃度特性を変換するγ補正を行っ
ていた。すなわち、フィルムのベース(背景部)濃度に
応じて複数のγ変換カーブが画像濃度調整に割り付けら
れ、フィルムベース濃度に応じて最適なγ変換カーブを
選択するようにしていた。
【0005】一方、従来のディジタル複写機等の画像形
成装置においては、イメージセンサ等の画像読み取り手
段の原稿読み取りスピードの切り替えにおいて、画像形
成装置内で使用している高速の基本クロック及び基本ク
ロックを分周したクロックを選択的に切り替えて駆動ク
ロックを作っているため、画像データの転送速度や画像
処理スピードも変わっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のリーダ
プリンタを用いてマイクロフィルムの画像再現を行う場
合、一般にどのようなベース(背景部)濃度のフィルム
であっても、フィルム化される前のオリジナル原稿に近
い画像再現を行うことが望まれている。ところが、従来
ではフィルムのベース濃度により画像再現性が異なると
いう問題があった。すなわち、同じオリジナル原稿にも
関わらず、その原稿をマイクロフィルム化したときに、
フィルムのベース濃度の仕上がり状態により画像再現性
が異なるという問題があった。
【0007】特に、うすいベース濃度のフィルムに比較
して濃いベース濃度のフィルムでは細線又は細線に相当
するハーフトーン濃度の再現性が劣り、またフィルムの
ベース濃度が濃くなればなるほど再現し難くなる。この
問題は、現像γが固定されていたアナログ方式の画像形
成装置の場合は顕著であったが、上述の如くγを自由に
変更可能なディジタル方式では大きく改善された。しか
しながら、まだ不十分であった。
【0008】上記の理由について以下に説明する。一般
的な紙原稿の白地部分の反射濃度は略0.06であり、
黒い文字部分に相当する反射濃度は略1.1である。ま
た、うすい細線部分に相当するハーフトーン部分の反射
濃度は略0.3程度となる。そこで、このような原稿を
オリジナル原稿としてマイクロフィルム化する際に、オ
リジナル原稿をマイクロフィルムに露光するための露光
光量を適宜選択することにより、所望のフィルム(ベー
ス濃度)が得られる。
【0009】図21はオリジナル原稿からネガフィルム
を作成する場合の濃度変換特性を示すもので、横軸にオ
リジナル原稿反射濃度、縦軸にフィルム透過濃度を示
す。曲線a、bはネガのマイクロフィルム化に際し、ベ
ース(背景部)濃度がうすいフィルムと濃いフィルムと
の2種類に仕上げる場合を示し、曲線aはベース濃度を
略D=0.6、曲線bは略D=1.5に仕上げた場合を
示している。ここで、前述の原稿の白地及び細線に相当
するハーフトーン及び黒い文字に相当する各オリジナル
の原稿濃度とネガフィルム化したときのフィルム濃度と
の関係を表1に示す。
【0010】
【表1】
【0011】この表1により、フィルムのベース濃度に
関わらず、背景(原稿の白地)部とハーフトーン(原稿
のハーフトーン)との濃度差は略0.3前後となり、概
ね同等の濃度差が得られることが判る。しかしながら、
フィルムを読み取るイメージセンサは光量に線形な出力
特性を持っているが、透過又は反射光量は濃度に対して
対数的な出力変化を示すため、結果的にイメージセンサ
出力は濃度に対して対数変化を示す。従って、フィルム
のベース濃度が高いほど、背景(原稿の白地)部とハー
フトーン(原稿のハーフトーン)とのイメージセンサの
出力差、すなわちデータの変化量は小さくなる。
【0012】図22は上記のことを具体的に説明するた
めのセンサ出力特性を示すもので、所定の光量を露光し
たときのフィルム濃度とイメージセンサ出力(A/D変
換後の多値データ)との関係を示している。横軸はフィ
ルム濃度、縦軸にセンサ出力データを示す。同図(a)
はネガフィルム化したときのベース濃度が略D=0.6
の場合であり、同様に(b)はベース濃度が略D=1.
5の場合に関して、前述のオリジナル原稿濃度の白地、
ハーフトーン、黒い文字部分相当を特性曲線状にプロッ
トしたものである。
【0013】この図より明らかなように、オリジナル原
稿の白地とハーフトーンとのデータ差は、フィルム濃度
がうすい(D=0.64)場合に比べてフィルム濃度が
濃い(D=1.48)場合には小さいものとなる。すな
わち、フィルム濃度がうすい(D=0.64)場合に比
べてフィルム濃度が濃い(D=1.48)場合には、か
ぶりなく再現するのは困難となる。これは換言すると、
フィルムベース濃度の濃いフィルムほど背景部とハーフ
トーン部とのデータ差がとれないため、結果的にエッジ
強調がかかり難くなり、このため細線又はハーフトーン
の再現性が劣ることになる。
【0014】一方、前述した画像形成装置において、画
像読み取り手段を構成する光電変換素子の駆動クロック
のスピードを切り替える場合、全ての駆動クロックのパ
ルス幅、位相関係が基本クロックのスピードの比率で決
定される。しかしながら、高速域の画像読み取り手段の
光電変換素子の駆動クロックは、蓄積された電荷を出力
段に転送/排出するクロックや出力段の残電荷をリセッ
トするクロック、出力段での各々の出力信号のレベルを
固定化するクロック等、様々な駆動クロックが必要であ
り、さらにクロック毎に最低限動作に必要なパルス幅や
他のクロックとの位相関係が規定されている。しかし、
高速域ではこの駆動条件ぎりぎりか、デバイスとして動
作可能な最低限の条件下での駆動を余儀なくされる場合
もある。このような条件で作成された駆動クロックを単
純に遅くした場合に、駆動クロックのタイミングが適正
でなくなる場合があり、画質劣化を招くという問題があ
った。
【0015】従って、本発明の目的は、細線又はハーフ
トーンの再現性を向上させることである。また、本発明
の他の目的は、高速読み取り時において画質を向上させ
ることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明による画像読み取
り装置において、原稿を読み取り、画像信号を出力する
読み取り手段と、上記画像信号の濃度特性を変換する変
換手段と、上記濃度特性が変換された画像信号のエッジ
を強調するエッジ強調手段と、上記エッジ強調された画
像信号の画像濃度を選択する選択手段と、上記選択され
た画像濃度に応じて上記変換手段における濃度特性と上
記エッジ強調手段におけるエッジ強調度とを変更する変
更手段とを設けている。
【0017】本発明によるコンピュータ読み取り可能な
記憶媒体においては、原稿を読み取る読み取り手段から
得られる画像信号の濃度特性を変換する処理と、上記濃
度特性が変換された画像信号のエッジを強調する処理
と、上記エッジ強調された画像信号の画像濃度を選択す
る処理と、上記選択された画像濃度に応じて上記濃度特
性と上記エッジ強調度とを変更する処理とを実行するた
めのプログラムを記録している。
【0018】本発明による画像読み取り装置において
は、複数の光電変換素子から成り原稿を読み取る読み取
り手段と、上記読み取り手段の駆動パルスを一定の周期
で繰り返し発生するパルス発生手段と、上記周期を設定
する設定手段とを設けている。
【0019】本発明によるコンピュータ読み取り可能な
記憶媒体においては、複数の光電変換素子から成る読み
取り手段の駆動パルスを一定の周期で繰り返し発生する
処理と、上記周期を設定する処理とを実行するためのプ
ログラムを記録している。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
とともに説明する。図1は本発明の第1の実施の形態を
示すもので、本発明をマイクロフィルムのリーダプリン
タに適用した場合の画像処理部の概略ブロック図であ
る。図1において、301はマイクロフィルムの拡大投
影画像を読み取るためのイメージセンサ、302はイメ
ージセンサ301から出力されたアナログ画像信号を増
幅するための増幅器、303は増幅器302の出力アナ
ログ信号をディジタル信号に変換するためのA/Dコン
バータ、304は入力データをある一定に決められたγ
変換カーブに基づいてデータ変換するγ補正部、305
は入力信号をエッジ強調処理するディジタルフィルタで
あるエッジ強調部、306は入力信号を例えば誤差拡散
法により擬似中間調処理する擬似中間調処理部、308
はLBP等の2値プリンタにデータを送り出すために多
値データを2値データに変換する2値化部、307は中
間調処理するか2値化処理するかをASEL信号により
選択するセレクタである。
【0021】309はマイクロフィルムを露光するため
のハロゲンランプ等の光源、310は光源駆動部、31
1は制御部(CPU)、312はキーボードであり、制
御部311はキーボード312によって設定されるフィ
ルム濃度等の条件に従ってγ補正部304、エッジ強調
部305、セレクタ307に各種データ出力を行う。3
13は制御部311の処理を実行するためのプログラム
を記録した本発明による記憶媒体としてのメモリであ
り、半導体メモリ、光ディスク、光磁気ディスク、磁気
媒体等が用いられる。
【0022】次に、上記構成による動作について説明す
る。光源309により露光されたマイクロフィルムの拡
大投影画像を、スキャン光学系(不図示)により画像ス
キャンし、ライン同期によりイメージセンサ301から
シリアル画像信号としてのアナログ値で取り出す。この
画像信号は増幅器302によりA/Dコンバータ303
への入力信号として適当な範囲にまで増幅される。ま
た、このときオフセット電圧調整も行う。A/Dコンバ
ータ303に入力された信号は0〜255の8ビットの
ディジタル信号に変換された後、γ補正部304に入力
される。γ補正部304は例えば図2のようにPROM
1個又は数個により構成される。A/Dコンバータ30
3からの入力信号はアドレスとしてA0〜A7に入力さ
れ、出力信号はデータバスとして00〜07から取り出
す。
【0023】図3にPROMの入力データ値に対する出
力データ値の関係を示す。図3において、Aは文字モー
ド時におけるネガフィルムの場合に用いられるγ変換カ
ーブを示しており、γ0をフィルム濃度に応じて適宜設
定することにより、γ変換カーブの傾きを変化させるこ
とができ、これにより入力データ値に対する出力データ
値の変換特性を可変としている。
【0024】次に、γ補正部304より出力されたディ
ジタル信号は図1のエッジ強調部305に入力され、例
えば図4に示すラプラシアンの畳み込みマスク(例えば
3×3)によりディジタルフィルタリング処理される。
エッジ強調度はラプラシアンの畳み込みマスク係数αに
より変化させることができる。例えば、マスク係数αを
大きくするとエッジ強調は強まり、逆に小さくするとエ
ッジ強調は弱まる。
【0025】尚、図2のPROMにおけるA8及びA1
1はSEL信号としてγ変換カーブ及びエッジ強調度の
選択信号として用いる。このSEL信号は、オペレータ
によりキーボード312上の濃度選択手段である濃度ダ
イアル(濃い/うすい)で可変する構成となっており、
選択された濃度ダイアルに対応して制御部311のCP
Uがγ変換カーブ及びエッジ強調度(マスク係数α)を
選択制御する。
【0026】γ補正部304のPROMには予め図5の
ような所定のデータを記憶させておく。すなわち、濃度
ダイアルに対応したデータテーブルを作成して記憶させ
ておく。従って、濃度ダイアルに対応したγ0及びエッ
ジ強調度(マスク係数α)がSEL信号により選択され
る。尚、この図5については後述によりさらに詳しく説
明する。
【0027】図6はオペレータが操作を行うキーボード
312の構成図であり、図において、プリントボタン5
1、プリント濃度選択ボタン52、枚数セットキーボタ
ン54、フィルム極性選択ボタン55、文字/写真モー
ド選択ボタン56等が配置されている。これらのボタン
はオペレータの好みにより選択操作されるものである。
【0028】次に図1において、エッジ強調部305に
よりエッジ強調された信号は中間調処理部306及び2
値化部308に入力され、擬似中間調処理又は単純2値
化処理される。中間調処理部306では例えば誤差拡散
法を用いており、これはある注目画素を一定のしきい値
と比較してその誤差を次の複数画素の濃度に拡散してい
く方法であり、代表的な擬似中間調処理の1つである。
また、2値化部308は入力8ビット信号を基準データ
と比較して0か1かの2値に変換する。中間調処理部3
06で処理した信号を使用するか2値化部308で処理
した信号を使用するかは、キーボード312における文
字/写真モード選択ボタン56の操作に従ってセレクタ
307により選択する。セレクタ307は制御部311
からのASEL信号により切り替えられる。
【0029】次に、図5について説明する。この図5は
ネガフィルムの場合の各濃度ダイアルに対応したγ0及
びエッジ強調度(マスク係数α)の変化を示す概略図で
あり、横軸は濃度レベルで図6のプリント濃度選択ボタ
ン52に対応しており、画像濃度の可変ダイアルである
黒三角印側が濃度を濃くする方向を示し、白三角印側が
濃度をうすくする方向を示す。左縦軸はエッジ強調度
(マスク係数α)を示し、濃度レベルの濃い方からうす
い方に向かってマスク係数αは除々に減少するように変
化する(曲線D)。右縦軸は立ち上がりポイントγ0を
示し、濃度レベルの濃い方からうすい方に向かってγ0
は増加するように変化する(曲線E)。
【0030】上記エッジ強調のマスク係数αと立ち上が
りポイントγ0とが同時に濃度レベルに応じて設定され
るように構成されている。尚、立ち上がりポイントγ0
とは入力データをカットするポイントであり、上記γ0
以下のデータは出力データには現れない。
【0031】上記のように、PROMにγ補正部304
のγ変換カーブ及びエッジ強調部305のマスク係数α
が、キーボード312からの濃度選択に応じた画像濃度
によって参照されるルックアップテーブルに格納され、
このルックアップテーブルから得られる立ち上がりポイ
ントγ0及びエッジ強調のマスク係数αによって、γ変
換特性及びエッジ強調度を設定するように構成されてい
る。以上により、所望の画像濃度の適正画像を再現性良
く得ることが可能となる。
【0032】本実施の形態によれば、ベース濃度のうす
いフィルムでは(すなわちプリント濃度をうすくする時
には)エッジ強調度を相対的に下げ、またベース濃度の
濃いフィルムでは(すなわちプリント濃度を濃くする時
には)エッジ強調度を相対的に上げることにより、ベー
ス濃度の濃いフィルムでも細線或いはハーフトーンの再
現性を向上することが可能となる。
【0033】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図7は本実施の形態による画像形成装置の画像処理
部の構成を示すブロック図である。図7において、リー
ダ部1は、不図示の原稿画像を読み取り、その原稿画像
に応じた画像データをプリンタ部2及び画像入出力制御
部3へ出力する。プリンタ部2はリーダ部1及び画像入
出力制御部3からの画像データに応じた画像を記録紙上
に記録する。
【0034】画像入出力制御部3はリーダ部1に接続さ
れており、ファクシミリ部4、ファイル部5、コンピュ
ータインターフェイス部7、フォーマッタ部8、イメー
ジメモリ部9、コア部10等からなる。これらの内、フ
ァクシミリ部4は、電話回線13を介して受信した圧縮
画像データを伸長して伸長された画像データをコア部1
0へ転送し、またコア部10から転送された画像データ
を圧縮して圧縮された圧縮画像データを電話回線13を
介して送信する。このファクシミリ部4にはハードディ
スク12が接続されており、受信した圧縮画像データを
一時的に保存することができる。
【0035】ファイル部5には光磁気ディスクドライブ
ユニット6が接続されており、ファイル部5は、コア部
10から転送された画像データを圧縮し、その画像デー
タをそれを検索するためのキーワードとともに光磁気デ
ィスクドライブユニット6にセットされた光磁気ディス
クに記憶させる。また、ファイル部5は、コア部10を
介して転送されたキーワードに基づいて、光磁気ディス
クに記憶されている圧縮画像データを検索する。そし
て、検索された圧縮画像データを読み出して伸長し、伸
長された画像データをコア部10へ転送する。
【0036】コンピュータインターフェイス部7は、パ
ーソナルコンピュータ又はワークステーション(PC/
WS)11とコア部10との間のインターフェイスであ
る。また、フォーマッタ部8は、PC/WS11から転
送された画像を表わすコードデータをプリンタ部2で記
録できる画像データに展開するものであり、イメージメ
モリ部9は、PC/WS11から転送されたデータを一
時的に記憶するものである。
【0037】尚、コア部10については後述するが、コ
ア部10は、リーダ部1、ファクシミリ部4、ファイル
部5、コンピュータインターフェイス部7、フォーマッ
タ部8、イメージメモリ部9それぞれの間のデータの流
れを制御する。
【0038】図8は、図7のリーダ部1及びプリンタ部
2の断面構成を示す図である。図8において、リーダ部
1の原稿給送装置101は、不図示の原稿を最終ページ
から順に1枚ずつプラテンガラス102上へ給送し、原
稿の読み取り動作終了後、プラテンガラス102上の原
稿を排出するものである。また、原稿がプラテンガラス
102上に搬送されると、ランプ103を点灯し、スキ
ャナユニット104の移動を開始させて、原稿を露光走
査する。
【0039】この露光走査による原稿からの反射光は、
ミラー105、106、107及びレンズ108によっ
て、イメージセンサ(以下、CCDという)109へ導
かれる。このように、走査された原稿の画像はCCD1
09によって読み取られる。このCCD109から出力
される画像データは、所定の処理が施された後、プリン
タ部2へ転送される。
【0040】プリンタ部2のレーザドライバ221は、
レーザ発光部201を駆動し、リーダ部1から出力され
た画像データに応じたレーザ光をレーザ発光部201に
より発光させる。このレーザ光は感光ドラム202の異
なる位置に照射され、感光ドラム202にはこれらのレ
ーザ光に応じた潜像が形成される。
【0041】この感光ドラム202の潜像の部分には、
現像機203によって現像剤が付着される。そして、レ
ーザ光の照射開始と同期したタイミングで、カセット2
04及びカセット205のいずれかから記録紙を給紙
し、それを転写部206へ搬送し、感光ドラム202に
付着された現像材をこの記録紙上に転写する。現像材の
乗った記録紙は定着部207に搬送され、定着部207
における熱と圧力により現像材が記録紙上に定着され
る。
【0042】定着部207を通過した記録紙は排出ロー
ラ208によって排出され、ソータ220は排出された
記録紙をそれぞれのビンに収納して記録紙の仕分けを行
う。尚、ソータ220は、仕分けが設定されていない場
合には、排出ローラ208まで記録紙を搬送した後、排
出ローラ208の回転方向を逆転させ、フラッパ209
によってそれを再給紙搬送路210へ導く。
【0043】また、多重記録が設定されている場合は、
記録紙を排出ローラ208まで搬送しないように、フラ
ッパ209によってそれを再給紙搬送路210へ導く。
再給紙搬送路210へ導かれた記録紙は上述したタイミ
ングと同じタイミングで転写部206へ給紙される。
【0044】図9はリーダ部1の構成を示すブロック図
である。図9において、CCD109から出力された画
像データは、アナログ/ディジタル変換・シェーディン
グ補正(A/D・SH)部110でアナログ/ディジタ
ル変換が行われるとともに、シェーディング補正も行わ
れる。このA/D・SH部110によって処理された画
像データは画像処理部111を介してプリンタ部2へ転
送されるとともに、インターフェイス部113を介して
画像入出力制御部3のコア部10へ転送される。
【0045】CPU114は、操作部115で設定され
た設定内容に応じて、画像処理部111及びインターフ
ェイス部113を制御する。例えば、操作部115で、
トリミング処理を行って複写を行う複写モードが設定さ
れた場合は、CPU114は、画像処理部111でトリ
ミング処理を行わせ、それをプリンタ部2へ転送させ
る。また、操作部115でファクシミリ送信モードが設
定されている場合は、インターフェイス部113を介し
て、ファクシミリ用の画像データと設定されたモードに
応じた制御コマンドをコア部10へ転送する。
【0046】このようなCPU114の制御プログラム
はメモリ116に記憶されており、CPU114はこの
メモリ116を参照しながら所定の制御を行う。尚、メ
モリ116はCPU114の作業領域(ワーク)として
も使われる。また、このメモリ116としては、半導体
メモリ、光ディスク、光磁気ディスク、磁気媒体等の記
憶媒体が用いられる。
【0047】図10はコア部10の構成を示すブロック
図である。図10において、コア部10では、リーダ部
1からの画像データがインターフェイス122を介して
データ処理部121へ転送されるとともに、リーダ部1
からの制御コマンドがCPU123へ転送される。この
データ処理部121は画像の回転処理や変倍処理等の画
像処理を行う。そして、リーダ部1から転送された制御
コマンドに応じてインターフェイス120を介してファ
クシミリ部4、ファイル部5、コンピュータインターフ
ェイス部7へ転送される。
【0048】コンピュータインターフェイス部7を介し
て入力された画像を表わすコードデータは、データ処理
部121に転送された後、フォーマッタ部8へ転送され
て画像データに展開され、さらにデータ処理部121に
転送された後、ファクシミリ部4やプリンタ部2へ転送
される。ファクシミリ部4からの画像データは、データ
処理部121へ転送された後、プリンタ部2やファイル
部5、コンピュータインターフェイス部7へ転送され
る。また、ファイル部5からの画像データは、データ処
理部121へ転送された後、プリンタ部2やファクシミ
リ部4、コンピュータインターフェイス部7へ転送され
る。
【0049】このコア部10のCPU123は、メモリ
124に記憶されている制御プログラム及びリーダ部1
から転送された制御コマンドに従って上記のような制御
を行う。尚、メモリ124はCPU123の作業領域と
しても使われる。このように、コア部10を中心に原稿
画像の読み取り、画像のプリント、画像の送受信、画像
の保存、コンピュータからのデータの入出力等の機能を
複合させた処理を行うことが可能である。
【0050】次に、本実施の形態による画像処理装置に
おける画像処理の詳細を説明する。図11は画像読み取
り装置の原稿読み取り手段(イメージセンサ)であるC
DD109の簡略化した構成を示し、図12はCCD駆
動クロックの例を示す。図11において、501はCC
D109の光電変換部であり、複数個のフォトダイオー
ドによって構成されている。503は転送レジスタ、5
02はフォトダイオードの電荷を転送レジスタ503に
送り込むためのシフトゲートである。光電変換部501
のフォトダイオードに蓄積された電荷は、図12のシフ
トパルス(SH)508によりシフトゲート502を開
くことによって転送レジスタ503の各々の画素に電荷
が流し込まれる。電荷が転送レジスタ503に送られる
とシフトゲート502は閉じ、転送レジスタ503に流
し込まれた電荷が転送クロック506、507によって
順次出力部504へと送られていく。最終段の出力部5
04はリセット(RS)パルス509によって最終段の
出力電荷の残電荷をリセットする。アンプ部505はC
CD109の出力信号を増幅する。
【0051】ここで、1つのシフトパルス508から次
のシフトパルスまでの間がCCD109が電荷を蓄える
ための蓄積時間tとなり、CCD109の出力信号はC
CD109の受光する光量や蓄積時間に比例して大きく
なる。実際のCCD109の駆動では、506、50
7、508で示すように、シフトパルス508が入って
いる部分では転送クロック506、507はφ1、φ2
のように各々逆相で固定されている。すなわち、CCD
109の転送レジスタ503は、電荷が転送レジスタ5
03に送られている間、転送を止めて待っている。
【0052】ここで、CCD出力信号に対して影響をも
たらすものは、φ1、φ2の転送クロック506、50
7とRSパルス509との位相関係と、RSパルス50
9のパルス幅等が挙げられる。これらによる具体的な影
響はCCD出力の信号波形に現れ、正常な駆動条件下で
は、RSパルス509によって出力レジスタがリセット
されてフィードスルー(プリチャージ/信号基準レベ
ル)と呼ばれる平らな信号部分に続いてデータ部が出て
くるのに対して、リセットによるフィードスルーの良く
分からない波形や、信号部分の波形がデータサンプリン
グするのが困難なほど不安定な波形となることがある。
【0053】ところが、ディフォルトのCCD駆動スピ
ードが非常に早い画像形成装置においては、数10MH
zにも及ぶ高速域でのCCDの駆動が要求され、駆動パ
ルス発生器からの各クロックがCCD駆動条件のミニマ
ム条件ぎりぎりでの駆動を行わなければならない場合が
ある。そのため、理想的な駆動条件とは必ずしも一致し
ていない。これは、駆動スピードの高速化(約50MH
z)と、駆動対象物であるCCDの端子負荷が大きいこ
とと、駆動に必要なクロックの振幅が大きい場合に顕著
に現れてくる問題である。
【0054】このような状況の例を図13に示す。70
1は転送クロックであり、通常5Vp−p位のレベルで
駆動され、数10MHz程度のスピードではほぼ矩形波
での駆動が可能である。しかし、C−MOS駆動レベル
を越えるような6Vp−pを超えた信号振幅になると安
価に構成することが困難であることもあり、一般的なド
ライバIC等によって702に示すような入力クロック
RS(5Vp−p)を、703に示すクロックRS′
(12Vp−p)のように波形を鈍らせた状態でタイミ
ング合わせを行い、クロックRS′703のパルス幅S
と転送クロック701のφ1の位相によって適当な駆動
条件を決めている。
【0055】この時のクロック発生部の回路構成は図1
4に示す通りであり、駆動クロック発生器704、イン
バータ705で構成される。
【0056】このように高速駆動に特価した駆動関係を
持った駆動系は、当然、駆動速度を下げていくと、各々
のクロック間のタイミングがズレて来て、駆動に余裕の
ある条件下でのタイミングやパルス幅等の関係が必ずし
も最適な条件とならない。また、駆動スピードを変化さ
せた場合でも、転送クロックのクロックを遅くした際
も、リセットパルスのパルス幅は、リセットに必要十分
なパルス幅さえ確保できていれば、クロックに対する位
相を合わせ、クロック周期さえ同じならば十分な機能を
果たす。
【0057】高速域での画像形成装置の駆動関係につい
ては上述したが、このような高速読み取りを行う画像形
成装置では、CCDの出力信号レベルを左右する絶対光
量も不足がちである。すなわち、駆動が高速であるがゆ
えにシフトパルス間で規定される蓄積時間が短くなるた
めである。もちろん、原稿照明ランプをより明るいもの
に変えれば問題を解決することができるが、実際にはラ
ンプの耐久性と消費電力等の問題が大きく、簡単にはラ
ンプ側での対応は取り難い。
【0058】このような状況下では、やはり限られたC
CD出力での画像処理による高画質化により、読み取り
信号のノイズ分を目立たなくする処理が必要になってく
る。しかし、一般的にCCDにはランダムノイズ等のノ
イズが常に乗っており、CCD出力信号の出力値の大き
さが画質、すなわちS/Nに大きく影響を受ける。この
S/Nの画像に与える影響の顕著なものとしては、一定
濃度の部分がガサついて見えたり、波打った画像として
現れてくることがある。これを改善するためには、ほぼ
一定レベルであるノイズがCCD出力信号に占める割合
を小さくすることが最も効果的である。
【0059】そのため、スピードよりも読み取り画質が
要求されるイメージスキャナ等の場合には、CCD出力
信号をより大きく取るために、本発明では、CCD駆動
速度を通常動作時と同じままで、シフトパルスの間隔を
定数倍の周期で駆動することによって、十分な蓄積時間
を実現し、読み取り信号のS/Nの向上を実現する。
【0060】図15は蓄積時間の定数倍化を行った時の
シフトパルスの例である。ここで、601〜603はク
ロックの作成に用いる基本クロックの周期をf、f/
2、f/4と落とした時の例であり、基本クロックのパ
ルス幅がt、t2、t4と広くなっていくために、シフ
トパルス幅を始め転送クロック、リセットパルス等の全
てのパルス幅が変化してくる。
【0061】604〜606は、本発明のシフトパルス
のカウント数によって、基本クロックは一定のまま蓄積
時間を延ばした例である。基本クロックが通常コピー動
作時に同じスピードで使われているため、シフトパルス
幅も、転送クロック、リセットパルス等のパルス幅も固
定である。但し、シフトパルスの周期が変わっているに
もかかわらず、転送クロックやリセットパルスが同じス
ピードで駆動されているために、CCDの持つ画素数を
大きく超えた転送回数を持つようになり、CCD画素数
以降のデータはレジスタの空転を行うことになる。
【0062】また、図示はしないが、転送クロックとシ
フトパルスのみ基本クロックのスピードによって制御
し、リセットパルスのみパルス幅を定常動作時と同じ
で、周期だけ転送クロックに合わせることによって、C
CDの最適駆動条件を維持することは可能である。
【0063】601′、602′は図13で示したクロ
ックの鈍りを想定した駆動系のクロックのスピードダウ
ンを行った例であり、CCDの駆動条件として、時にリ
セットパルス等のパルス幅が必要以上の幅になってしま
う。このように、高速画像形成装置においては、基本ク
ロックのスピードダウンよりもシフトパルスの間隔を伸
ばしていく方が好ましい。
【0064】図16は上述の動作を行うための概念的な
構成を示すブロック図である。図16において、801
はCCD駆動クロック発生器であり、同時にA/D−C
LK及びシンク(同期信号)を作る部分である。802
はシフトパルスカウンタ部で、駆動クロックのシフトパ
ルス或いはシンクをカウントするカウンタであると同時
に、モード毎にセットされた所定のカウント数と実際の
カウント値とを比較するコンパレート機能を持ってい
る。そのカウント設定値は、ユーザインターフェイス
(操作部)804によって選択されたファクシミリやイ
メージスキャナによる通常の文字原稿モード、フィルム
モード、高画質複写モード等の機能によって予めセット
された値が選択され、コンパレータの比較対象としてセ
ットされる。
【0065】カウント値が所定の値と一致すると、一致
信号がシフトパルスマスク部803に送られ、その転送
クロックの停止区間及びリセットパルス停止区間が合成
され、位相調整部を介して駆動クロック(SH,φ1、
φ2、RS,A/D−CLK)が作られる。
【0066】これら駆動クロックは、不図示のCCDド
ライバを介してCCD805に入力される。このCCD
出力は、不図示のサンプルホールド回路によってホール
ドされた後に、A/Dコンバータ806によって8ビッ
ト又は10ビットの画像データとして画像処理部807
に送られ、HSYNCとA/D−CLKのタイミングで
画像処理が行われ、処理された画像データはコア808
によって選択された機能へ割り振られる。
【0067】パルス発生部の回路構成の概略の一例を図
17に示す。901はイメージスキャナやファクシミリ
等の機能選択を行う操作部を示し、902は操作部90
1によって設定されたモードとメモリ内に記憶された蓄
積時間の設定値をセットする制御部であり、CPU90
3とメモリ904で構成され、所定の値がコンパレータ
909にセットされる。カウンタ905は、CLKによ
って一定のスピードでカウントアップして行き、一定周
期でSH′の回数をカウントし、コンパレータ909と
一致するとSHパルスを発生する。フリップフロップ9
08は、コンパレータ909のSHパルスをトリミング
するための出力パルスにより、OR回路910によって
クロックを形成する。遅延&タイミング回路・マスクカ
ウント部911は、SHパルスを基準にDフリップフロ
ップ、カウンタ、コンパレータによってφ1、φ2、S
H、RS等のCLKの形成と位相制御を行う。
【0068】以上のような構成によって、駆動(転送)
スピードを一定にした状態で、CCDの出力アップが可
能となる。しかし、CCDの出力レベルが変わると、白
と黒の読み取りレベルが変わってしまい、リーダ部の再
調整が必要となる。
【0069】そこで本発明の第3の実施の形態では、モ
ード切り替えが行われると、画像形成装置のホームポジ
ションにおいて、白色基準板を基に光学調整を行うよう
にしている。図18はその構成を示す。1001は原稿
照明ランプであり、画像形成装置の通常複写モードで設
定された点灯電圧によって点灯される。1002は白色
基準板であり、この白色基準板1002の読み取り値は
レンズ1003を通してCCD1004に結像される。
CCD出力となった白色基準板1002の読み値は、1
005のサンプルホールド回路1005を通して可変ア
ンプ1006を通り、A/Dコンバータ1007に入力
される。
【0070】A/Dコンバータ1007からの画像デー
タは画像処理部1008で演算され、予め求められてい
る白色基準板1002と白原稿読み取り時の読み値の割
合を用いて、可変アンプ1006の増幅率を下げて、白
と黒の読み値が適正レベルになるように調整される。こ
うすることによって、CCD出力信号に乗っているノイ
ズ成分の割合が小さくなり、S/Nの向上が図られると
ともに、光学系の最適設定が行われる。
【0071】図19(a)は通常読み取り時の白紙の読
み取り値とノイズ分をモデル化して示したものである。
図19(b)は蓄積時間を2倍にして(a)と同じVC
Aゲインを与えた時の波形例である。尚、(a)、
(b)では、VCAゲインを変えていないためノイズは
同レベルである。尚、上述した白色基準板によってVC
Aの増幅率を下げる合わせ込みを行った場合には、図1
9(c)に示すように、信号レベルに対するノイズ分が
小さくなり、原稿読み取り画像のS/Nが向上する。
【0072】第2、第3の実施の形態によれば、高速画
像形成装置においてファクシミリ、イメージスキャナ、
電子フィイル等の複合機能に対応するとともに、より高
画質な画像形成出力を得ることが可能になる。すなわ
ち、原稿読み取り装置の駆動スピードを通常の画像形成
スピードのまま使用し、かつその時の電荷蓄積時間を逓
倍で可変して画像形成を行うことによって、1ライン毎
の原稿読み取りは遅くなるが、光電変換素子の出力とし
て十分な信号レベルを確保でき、高画質画像データを得
ることが可能となる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ディジタル方式のリーダプリンタ等の画像読み取り装置
において、フィルム等の原稿のベース濃度に応じて、最
適なγカーブ等の濃度特性を選択するとともに、エッジ
強調度を変化させることにより、細線やハーフトーンの
再現性を向上させることができる。
【0074】さらに本発明によれば、高速画像形成装置
等において画質劣化させることなく、高速読み取りを行
うことができ、特に通常原稿、フィルム、高画質等のモ
ードを実行する場合に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるリーダプリン
タの画像処理部のブロック図である。
【図2】図1のγ補正部を構成するPROMの構成図で
ある。
【図3】PROMの入力データ値に対する出力データ値
を示す特性図である。
【図4】図1のエッジ強調部に用いられるラプラシアン
の畳み込みマスクを示す構成図である。
【図5】PROMに記憶されるネガフィルムの濃度に対
応するγ0及びエッジ強調度を示す特性図である。
【図6】図1のキーボードの各ボタンの配置を示す構成
図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態による画像形成装置
の画像処理部のブロック図である。
【図8】図7のリーダ部及びプリンタ部の断面構成図で
ある。
【図9】図7のリーダ部のブロック図である。
【図10】図7のコア部のブロック図である。
【図11】イメージセンサの構成図である。
【図12】イメージセンサの駆動パルスのタイミングチ
ャートである。
【図13】高速時の駆動パルスを示すタイミングチャー
トである。
【図14】クロック発生部の構成を示すブロック図であ
る。
【図15】蓄積時間の定数倍化を行ったときのシフトパ
ルスを示すタイミングチャートである。
【図16】第2の実施の形態を概念的に示すブロック図
である。
【図17】パルス発生部の構成図である。
【図18】本発明の第3の実施の形態を示す構成図であ
る。
【図19】図18の動作を示す波形図である。
【図20】従来の画像読み取り装置のブロック図であ
る。
【図21】オリジナル原稿からネガフィルムを作成する
場合の濃度変換特性図である。
【図22】イメージセンサの出力特性図である。
【符号の説明】
301 イメージセンサ 304 γ補正部 305 エッジ強調部 311 制御部 312 キーボード 313 メモリ 52 濃度選択ボタン 1 リーダ部 116、124 メモリ 801 駆動クロック発生器 802 シフトパルスカウンタ部 803 シフトパルスマスク部 804 ユーザインターフェイス 805 CCDイメージセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/409 H04N 1/40 101D

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を読み取り、画像信号を出力する読
    み取り手段と、 上記画像信号の濃度特性を変換する変換手段と、 上記濃度特性が変換された画像信号のエッジを強調する
    エッジ強調手段と、 上記エッジ強調された画像信号の画像濃度を選択する選
    択手段と、 上記選択された画像濃度に応じて上記変換手段における
    濃度特性と上記エッジ強調手段におけるエッジ強調度と
    を変更する変更手段とを備えた画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 上記原稿がフィルム原稿であることを特
    徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 原稿を読み取る読み取り手段から得られ
    る画像信号の濃度特性を変換する処理と、 上記濃度特性が変換された画像信号のエッジを強調する
    処理と、 上記エッジ強調された画像信号の画像濃度を選択する処
    理と、 上記選択された画像濃度に応じて上記濃度特性と上記エ
    ッジ強調度とを変更する処理とを実行するためのプログ
    ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  4. 【請求項4】 複数の光電変換素子から成り、原稿を読
    み取る読み取り手段と、 上記読み取り手段の駆動パルスを一定の周期で繰り返し
    発生するパルス発生手段と、 上記周期を設定する設定手段とを備えた画像読み取り装
    置。
  5. 【請求項5】 上記パルス発生手段は、シフトパルス、
    転送クロック、リセットパルスを含む複数種類の駆動パ
    ルスを発生するように成され、上記設定手段は、上記各
    種類の駆動パルス毎に上記周期の設定を行うことを特徴
    とする請求項4記載の画像読み取り装置。
  6. 【請求項6】 複数のモードを選択的に設定する設定手
    段と、 上記設定されたモードに応じて上記読み取り手段の出力
    信号レベルを調整する調整手段とを設けたことを特徴と
    する請求項4記載の画像読み取り装置。
  7. 【請求項7】 上記調整手段は、上記読み取り手段の出
    力信号を可変増幅する可変増幅手段であることを特徴と
    する請求項6記載の画像読み取り装置。
  8. 【請求項8】 上記調整手段は、上記読み取り手段の出
    力信号をA/D変換するA/D変換手段の入力レンジを
    調整するものであることを特徴とする請求項6記載の画
    像読み取り装置。
  9. 【請求項9】 上記読み取り手段の出力信号レベルのレ
    ンジを監視し、上記可変増幅手段の出力レベルを上記レ
    ンジに合わせ込むように上記可変増幅手段の増幅率を制
    御する制御手段を設けたことを特徴とする請求項7記載
    の画像読み取り装置。
  10. 【請求項10】 上記原稿を照明する光源の発光を制御
    する発光制御手段を設けたことを特徴とする請求項6記
    載の画像読み取り装置。
  11. 【請求項11】 上記複数のモードは、通常原稿、フィ
    ルムをそれぞれ読み取るモードと、高画質を得るモード
    とを含むことを特徴とする請求項6記載の画像読み取り
    装置。
  12. 【請求項12】 複数の光電変換素子から成る読み取り
    手段の駆動パルスを一定の周期で繰り返し発生する処理
    と、 上記周期を設定する処理とを実行するためのプログラム
    を記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6535152B2 (en) 2000-12-30 2003-03-18 Hynix Semiconductor Inc. Analog-to-digital converter having gamma-corrected reference voltages
JP2005310073A (ja) * 2004-03-25 2005-11-04 Fuji Photo Film Co Ltd 画像処理方法および装置並びにプログラム
CN100342719C (zh) * 2004-01-23 2007-10-10 三洋电机株式会社 图像信号处理装置

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