JP4074397B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、原稿の画像を読取り、読取った画像から濃度基準値を判断し、その判断した濃度基準値に基づいて、読取った画像を補正する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、原稿などの画像を読取って処理する画像処理装置では、スキャナなどの読取手段によって読みとった画像データに下地があったり、文字が薄かったりした場合に、濃度調整ボタンで濃度を調整しなくとも、自動的に原稿にあった濃度に調整する機能が搭載されている。このような機能は、先に原稿の読取(プリスキャン)を行って原稿の読取画像に合った濃度基準値を計算し、次のスキャンで、濃度基準値に基づいて濃度調整処理を行ない画像データを出力するものや、一度のスキャンで、逐次、リアルタイムで濃度基準値を算出して濃度調整を行ないながら画像データを出力するものがある。
【0003】
最近、画像処理装置では、処理時間を極力短くする必要性から、1回のスキャンでリアルタイムに濃度調整を行ないながら画像データを出力する方法が、一般的になってきている。
【0004】
このようなリアルタイムでの処理方法としては、原稿の読取画像の濃度ヒストグラム(原稿濃度一頻度分布)を1ラインづつ累積して取込み、このヒストグラムの山の特徴から白基準値と黒基準値とを算出して、これらの基準値から、原稿の読取画像に最適な濃度調整処理を行なう方法が知られている。
【0005】
上記のように、原稿の読取画像にあった自動濃度調整をリアルタイムで行なう場合、一般に、読取画像の濃度ヒストグラムを作成し、このヒストグラムの黒側の一番高い山から黒ピーク位置、白側の一番高い山から白ピーク位置をそれぞれ算出する。これらの黒ピーク位置および白ピーク位置などのヒストグラムの特徴から原稿の種類を判別する。この原稿種類としては、写真原稿や文字写真混在原稿、文字原稿があり、判別された原稿種類と黒ピーク位置および白ピーク位置とに基づいて濃度の基準値を判断する。そして、この判断した濃度の基準値により原稿種類にあった最適となる濃度条件を計算して自動濃度調整を行っている。
【0006】
しかしながら、上記の処理では濃度ヒストグラムが分布をもつことを前提としているため、均一な濃度を持つ原稿(ハーフトーン原稿)のように、分布をもたない特殊なヒストグラムとなる原稿については、原稿種類をハーフトーン原稿として判別する仕組みがない。
【0007】
このため、上記のようなハーフトーン原稿に対しては、写真原稿とは明らかにヒストグラムの特徴が異なるために、文字原稿として判別して自動濃度調整を行なっていた。また、ハーフトーン原稿の場合、文字原稿と違い、濃度補正値の基準値が原稿の読取中に少しでも変化した際に、出力画像に濃度むらがはっきりと現われてしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、自動濃度調整を行って、均一な濃度分布を持つヒストグラムとなる原稿を読取った場合に、出力画像に濃度むらがはっきりと現れてしまうという問題点を解決するものであり、均一な濃度分布を持つヒストグラムとなる原稿を読取った場合に、自動濃度調整を行なっても出力画像にむらを発生させずに濃度の再現を行なうことができる画像処理装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明の画像処理装置は、画像の濃度を濃度基準値に基づいて補正して出力するものにおいて、原稿の副走査方向に沿って相対的に移動し、原稿の主走査方向に複数の読取画素からなる走査ラインごとに画像を読取る読取手段、この読取手段により上記走査ラインを読取るごとに、読取った各画素の濃度値の頻度から濃度ヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段、このヒストグラム作成手段により作成される濃度ヒストグラムで出現頻度がピークとなる濃度の隣りの2つの濃度のうち、出現頻度が大きい方の濃度の出現頻度とピーク位置の濃度の出現頻度との和が所定の第1の閾値よりも大きく、かつ出現頻度の小さい方の濃度の出現頻度が所定の第2の閾値よりも小さい場合に、読取った画像がハーフトーンであることを判別する判別手段、およびこの判別手段により画像がハーフトーンであると判別した場合に、濃度基準値をハーフトーンの画像に対する固定の濃度基準値に設定する設定手段から構成されている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、この発明が適用される画像処理装置の一例としての画像形成装置の概略構成を示し、この画像形成装置は原稿を読取るスキャナ部1とプリンタ部2とから構成されている。スキャナ部1は、光源3によって原稿を光学的にスキャンし、その反射光をCCD4に導き、A/D変換を経て原稿画像をデジタル画像信号として取込む。
【0014】
プリンタ部2は、レーザ光学系5、感光体6、現像器7、定着器8、給紙トレイ9、排紙トレイ10とから構成されている。レーザ光学系5の中にある半導体レーザ5aは、スキャナ部1からのデジタル信号によりオン、オフし、そのレーザ光は図示しないポリゴンモータによって回転する図示しないポリゴンミラーにより反射、走査され、感光体6上に静電潜像を形成する。静電潜像は、現像器7により現像された後、給紙トレイ9より給紙された用紙上へ転写され、定着器8にて定着された後、排紙トレイ10上へ排出される。
【0015】
図2は、上記画像形成装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。この装置は、主CPU11、コントロールパネルCPU12、スキャナCPU13、及びプリンタCPU14によって制御されている。主CPU11は、コントロールパネルCPU12、スキャナCPU13、及びプリンタCPU14と通信してこれらを制御している。
【0016】
コントロールパネルCPU12は、ROM15とRAM16と接続され、これらのデータをもとにコントロールパネル17上の原稿種類の選択キーや画像の解像度を設定するキーなどの検知、LEDの点灯、消灯、表示器の制御等を行っている。スキャナCPU13は、主CPU11との通信によりコントロールされておりROM21、RAM22のデータをもとに、図示しないモータ、ソレノイド等のメカニカルコンポーネンツ23の制御、ADF(オートドキュメントフィーダ)24、エディタ25、A/D(アナログtoデジタル変換回路)26、SHD(シェーディング補正回路)27、ラインメモリ28等の制御を行っている。
【0017】
プリンタCPU14は、主CPU11との通信によりコントロールされておりROM31、RAM32のデータをもとに、図示しないモータ、ソレノイド等のメカニカルコンポーネンツ33の制御、ソータ34、LCF(ラージカセットフィーダ)35、レーザ変調回路36、レーザドライブ回路37等の制御を行っている。
【0018】
主CPU11はROM41とRAM42に格納された制御プログラムに従って、画像形成装置を総合的に制御する。データ切り替え及びバッファメモリ43はスキャナ部1で読取ったデータをどこへ送るか、また、プリンタ部2へはどのデータを送るのかの切り替え及びバッファリングを行う。画像処理部44には画像データからヒストグラムを作成し、そのヒストグラムを基に画像データを補正する回路などが設けられている。圧縮伸張回路45は画像データの圧縮伸張を行い、ページメモリ回路46は画像データをページ毎に蓄える。
【0019】
主CPU11には以上説明したコンポーネントの他、ディスプレイメモリ48、ディスプレイ47、プリンタコントローラ50、パソコン(パーソナルコンピュータ)49、ディスプレイフォントROM51、プリントフォントROM52、圧縮メモリ53、ハードディスクドライブ54、光ディスクドライブ55、およびファクシミリアダプタ56、およびI/Fコントローラ57が接続されている。
【0020】
図3は、画像処理部44に設けられている画像の濃度補正(レンジ補正)を行う処理部の概略構成を示すブロック図である。
【0021】
すなわち、上記画像処理部44には、ヒストグラム作成部60、ピーク位置検出部61、原稿種類判別部62、基準値計算部63、および濃度計算部64が設けられている。
【0022】
上記ヒストグラム作成部60は、スキャナ部1からの画像データに基づいて各濃度値における出現頻度(頻度)を示す濃度ヒストグラムを作成する。例えば、図4に示すように、画像データの各画素の濃度を16分割し、その16分割した各濃度ごとの頻度を示す濃度ヒストグラムを作成する。
【0023】
ピーク位置検出部61は、ヒストグラム作成部60で作成されたヒストグラムに基づいて、白のピーク位置と黒のピーク位置とを検出する。たとえば、図4に示すように、16分割のヒストグラムにおける濃度が1〜6までの白基準検出範囲内で最も頻度の高い画素値を白ピーク位置として検出し、ヒストグラムにおける濃度が11〜16までの黒基準検出範囲内で最も頻度の高い画素値を黒ピーク位置として検出する。
【0024】
原稿種類判別部62は、上記ヒストグラム作成回路60により作成されたヒストグラムとピーク位置検出部61により検出されたピーク位置に基づいて、文字原稿、写真原稿、文字/写真原稿などの原稿の種類を判別するものである。
【0025】
さらに、この原稿種類判別部62には、白幅判定部62a、文字頻度判定部62b、下地量判定部62c、ハーフトーン判定部62dが設けられている。
【0026】
上記白幅判定部62aは、白ピーク位置を形成するヒストグラム頻度の山がある閾値以上の山で構成されている場合に、写真原稿、それ以外の場合に文字原稿と判断する。
【0027】
上記文字頻度判定部62bは、白ピーク位置および黒ピーク位置と前後のヒストグラムの頻度の和がある閾値以上の頻度を持つ場合に文字原稿、それ以外の場合に、写真原稿と判断する。
【0028】
上記下地量判定部62cは、白ピーク位置よりさらに白側のヒストグラムの頻度の和を求めある閾値以上の頻度をもつ場合に写真原稿、それ以外の場合に文字原稿と判断する。
【0029】
上記ハーフトーン判定部62dは、所定のハーフトーン検出範囲内に白ピーク位置または、黒ピーク位置が存在した場合に、後述するハーフトーンの判別処理を行ってハーフトーン原稿か否かを判断する。
【0030】
基準値計算部63は、白ピーク位置、黒ピーク位置、および原稿の種類に基づいて白基準値および黒基準値を算出する。たとえば、原稿が文字原稿と判別された場合、白ピーク位置の画素値を基に白基準値を算出する。また、黒ピーク値の画素値の頻度が所定の閾値以上の際に、黒ピーク位置の画素値を基に黒基準値を算出する。この基準値計算部63により、白基準値と黒基準値と算出すると、階調再現可能領域が白基準値と黒基準値との間になる。
【0031】
また、基準値計算部63は、原稿を写真原稿、あるいはハーフトーン原稿と判別した場合、階調再現可能範囲を大きくとりとともに、濃度むらを抑制するため、白ピーク位置および黒ピーク位置によらずに白基準値が小さく、黒基準値が大きくなるように黒基準値および白基準値を所定の固定値に設定する。
【0032】
濃度計算部64は、基準値計算部63により算出された黒基準値および白基準値を用いて、例えば、図5に示すように、階調再現可能領域が白基準値と黒基準値との間となるように、スキャン部1から得られた読取り画像としての画像信号を補正した画像信号を算出し、プリンタ部2へ出力する。
【0033】
次に、上記の画像処理部44内でヒストグラムを作成して画像の濃度補正を行う処理について詳細に説明する。
【0034】
すなわち、スキャナ部1のCCDセンサなどにより、副走査方向の1ラインごとに主走査方向に、原稿の画像濃度の強弱を光信号として読取って電気信号に変換し、その画像信号をヒストグラム作成部60に順次供給する。
【0035】
ヒストグラム作成部60は、スキャナ部1から供給された画像信号により画像濃度を濃度ヒストグラムとして作成する。例えば、図4に示すように、ヒストグラムは、横軸に画像データ(濃度値)を16分割したものを表し、右側に行くほど黒い画像データを示す。また、縦軸は、その濃度値を示す画素の数を示す画素の数を全て足しあわせるとヒストグラムを作る為にサンブルした画素数となる。
【0036】
このヒストグラムは、副走査ライン毎に重み付けを行ない、以下の式で累積される。
【0037】
An−αAn+αBn
前ラインのある濃度nでのヒストグラム値:An
現ラインのある濃度nでのヒストグラム値:Bn
α:重み係数(1以下の数)
このαは、1から副走査ライン数に応じて順次小さくすることで、原稿の全面を読取るまで、ヒストグラムの全頻度数の和をライン数に関わらず常に一定としたヒストグラム情報を累積できる。
【0038】
そして、これにより得られたヒストグラムに対して、ピーク位置検出部61は、白ピーク検出範囲内、および黒ピーク検出範囲内で一番頻度のあるピークをそれぞれピーク位置として検出する。この際、白ピーク検出範囲で一番頻度のあるピーク位置を白ピーク位置、黒ピーク検出範囲で一番頻度のあるピーク位置を黒ピーク位置として検知する。これらのピーク位置は、例えば、16等分の場合は、4bitであらわされる。
【0039】
例えば、図4に、一般的な原稿を読み込んだ時のヒストグラムの分布例を示す。この場合、白ピーク検出範囲の一番高いヒストグラムの山が白ピークでありその位置は、白ピーク位置(MFW)として扱われる。同様に、黒ピーク検出範囲の一番高いヒストグラムの山が黒ピークであり、その位置は、黒ピーク位置(MFB)として扱われる。
【0040】
次に、ヒストグラムとピーク位置の情報とが原稿種類判別部62へ送られて読取った原稿の種類が判別される。原稿種類判別部62は、ヒストグラムの特徴により上記白幅判定部62a、文字頻度判定部62b、下地量判定部62c、およびハーフトーン判定部62dの判定結果に基づいて、読取った原稿の種類が文字原稿、文字/写真原稿、写真原稿およびハーフトーン原稿の何れかを判別する。
【0041】
さらに、判別された原稿種類とピーク位置の情報とを基に、基準値計算部63は、白基準値および黒基準値を具体的に計算する。これらの基準値は、ビーク位置や前ラインの基準値情報から補間して計算されるため、例えば8bitであらわされ、0〜255までの値をもつ。
【0042】
この基準値計算部63は、原稿種類が文字原稿の場合、逐次、基準値の計算が行われ、文字の濃い薄いに関わらず一定以上の文字濃度を再現するような基準値が計算される。また、原稿の種類が写真原稿、およびハーフトーン原稿の場合、濃度むらを抑制するため、所定の値に固定した基準値が判断される。
【0043】
そして、濃度計算部64では、この基準値計算部63で計算された基準値に基づいて、読取画像の濃度を補正(レンジ補正)を行い、プリンタ部2へ出力する。つまり、上記基準値計算部63で計算される基準値が変動すると、その変動した基準値に基づいて読取画像が最適となるようなレンジ補正を行い、プリンタ部2へ出力する。また、上記基準値計算部63により固定の基準値が与えられると、その固定の基準値に基づいて、常に、補正量が一定となるように読取画像をレンジ補正してプリンタ部2へ出力する。
【0044】
次に、原稿種類判別部62のハーフトーン判定部62dによるハーフトーン原稿の判別処理について詳細に説明する。
【0045】
図6は、ハーフトーン原稿を読み取った時の一般的なヒストグラムである。ハーフトーンのヒストグラムの特徴は、ある濃度値にのみヒストグラムのピーク位置があらわれ、その濃度を16分割した場合に、2つ以内の濃度値にほとんどの頻度が現われる。例えば、図6に示すハーフトーン原稿を読取った場合のヒストグラムの例では、濃度値が10および11に全画素のほとんどの頻度が現れている。
【0046】
ここで、完全に白、完全に黒の原稿の場合を除外するためにハーフトーン検出範囲を設ける。そして、ハーフ卜一ン検出範囲内に白ピーク位置または、黒ピーク位置が存在した場合、ヒストグラムの和の計算を行なってハーフトーンの判別を行う。上記図6では、ハーフトーン検出範囲に黒ピーク位置が存在する。
【0047】
上記のように、ハーフトーン原稿と判定される原稿は、読取り画像に対するヒストグラムにおいて、特定の濃度値にのみ出現頻度が集中するもので、例えば、全面が均一な濃度の原稿や全面が均一な濃度の下地に文字や画像などの情報が少量だけある原稿などである。
【0048】
次に、ヒストグラムからのハーフトーンの判定処理の概略を説明する。ここで、黒ピーク位置よりも1つだけ小さい濃度値の頻度HF[MFB−1]と、黒ピーク位置よりも1つだけ大きい濃度値の頻度HF[MFB+l]とを比較し、その大きい方の頻度と黒ピーク位置の頻度HF[MFB]との和をWA4とする。
【0049】
そして、このWA4が、ハーフトーン判定する閾値TH1に対し、
WA4>TH4、
かつ、HF[MFB+l]の頻度が、ハーフトーンピーク近傍の頻度を判定する閾値TH2に対して、
HF[MFB+l]<TH2
の条件を満たす時に、ハーフトーン原稿であると判定する。
【0050】
例えば、図6に示す場合、黒ピーク位置の濃度値が11であり、この黒ピーク位置に対して濃度値10の頻度HF[10]と、濃度値12の頻度HF[12]とを比較すると、HF[10]>HF[12]であるので、WA4=HF[11]+HF[10]となる。
【0051】
このWA4が、閾値TH1に対し、WA4>TH1、の条件を満たし、かつ、HF[12]の頻度が、閾値TH2に対し、HF[12]<TH2、の条件を満たす時に、ハーフトーン原稿であると判定する。
【0052】
上記のように、ヒストグラムのピーク位置に隣りあう2つの濃度値における出現頻度の大きい方の出現頻度とピーク位置の出現頻度との和が、ハーフトーンを判定する所定の閾値より大きい場合に、ハーフトーンと判定し、濃度補正の基準値を所定の固定値とする。
【0053】
これにより、下地などの特定の濃度のみが出現する原稿に対して、自動濃度調整を行っている場合であっても、濃度むらが発生することのない読取画像を得ることができる。
【0054】
また、ヒストグラムのピーク位置に隣りあう2つの濃度値における出現頻度の大きい方の出現頻度とピーク位置の出現頻度との和がハーフトーンを判定する所定の閾値より大きく、さらに、ピーク位置に隣りあう2つの濃度値で出現頻度の少ない方の出現頻度が所定のハーフトーンのピーク近傍における出現頻度の閾値よりも小さい場合に、ハーフトーンと判定し、濃度補正の基準値を所定の固定値とする。
【0055】
これにより、下地などの特定の濃度のみが出現し、その特定の濃度以外の濃度が所定量以下の原稿に対して、自動濃度調整を行っている場合であっても、濃度むらが発生することのない読取画像を得ることができる。
【0056】
さらに、一般的なヒストグラムよりハーフトーン判定を行なう条件としての具体的な計算例を説明する。ここで、HF[MFW−1]は黒ピーク位置よりも1つだけ小さい濃度値の頻度、HF[MFW]は黒ピーク位置の頻度、HF[MFW+l]は黒ピーク位置よりも1つだけ大きい濃度値の頻度、WA4はHF[MFW−1]とHF[MFW+l]との大きいほうとHF[MFW]の和をそれぞれ示し、ハーフトーンを判定する閾値TH1、ハーフトーンピーク近傍の頻度を判定する閾値TH2とする。また、以下に説明する処理では、HF[MFW−1]≦TH2、またはHF[MFW+1]≦TH2の場合のヒストグラムに対する判定とする。
【0057】
(1)HTNL<MFW<HTNH かつ MFB≦HTNL、またはHTNL<MFW<HTNH かつ MFB≧HTNHの場合において、
a)HF[MFW−1]>HF[MFW+l]、かつHF[MFW+l]<TH2の場合、
WA4=HF[MFW]+HF[MFW−1]
b)HF[MFW−1]≦HF[MFW+1]、かつHF[MFW−1]<TH2の場合、
WA4=HF[MFW]+HF[MFW+l]
上記(1)のa)、b)以外の場合、WA4=0。
【0058】
(2)HTNL<MFB<HTNHかつMFW≦HTNL、またはHTNL<MFB<HTNHかつMFW≧HTNHの場合において、
a)HF[MFB−1]>HF[MFB+l]、かつHF[MFB+l]<TH2の場合
WA4=HF[MFB]+HF[MFB−1]
b)HF[MFB−1]≦HF[MFB+l]、かつHF[MFB−1]<TH2の場合、
WA4=HF[MFB]+HF[MFB+l]
上記(2)のa)、b)以外の場合、WA4=0。
【0059】
(3)HTNL<MFB<HTNHかつHTNL<MFW<HTNHの場合。
【0060】
(A)(3)の場合で、さらに、HF[MFW]>HF[MFB]の場合((1)の処理と同様)において、
a)HF[MFW−1]>HF[MFW+l]、かつHF[MFW+l]<TH2の場合、
WA4=HF[MFW]+HF[MFW−1]
b)HF[MFW−1]≦HF[MFW+l]、かつHF[MFW−1]<TH2の場合、
WA4=HF[MFW]+HF[MFW+l]
上記(3)で(A)のa)、b)以外の場合、WA4=0。
【0061】
(B)(3)の場合で、さらに、HF[MFB]>HF[MFW]の場合((2)の処理と同様)において、
c)HF[MFB−1]>HF[MFB+l]、かつHF[MFB+l]<TH2の場合、
WA4=HF[MFB]+HF[MFB−1]
d)HF[MFB−1]≦HF[MFB+l]、かつHF[MFB−1]<TH2の場合、
WA4=HF[MFB]+HF[MFB+l]
上記(3)で(B)のc)、d)以外の場合、WA4=0。
【0062】
(C)(3)の場合で、HF[MFB]=HF[MFW]、かつWA1>WA2の場合((1)の処理と同様)において、
ただし、WA1、およびWA2を以下のように定義する。
WA1は、
MFW=0 のとき WA1=HF[0]+HF[l]+HF[2]
MFW=l〜14 のとき WA1=HF[MFW−1]+HF[MFW]+HF[MFW+l]
MFW=15 のとき WA1=HF[13]+HF[14]+HF[15]とし、
WA2は、
MFB=0 のとき WA2=HF[0]+HF[l]+HF[2]
MFB=1〜14 のとき WA2=HF[MFB−1]+HF[MFB]+HF[MFB+l]
MFB=15 のとき WA2=HF[13]+HF[14]+HF[15]とする。
【0063】
e)HF[MFW−1]>HF[MFW+l]、かつHF[MFW+1]<TH2の場合、
WA4=HF[MFW]+HF[MFW−1]
f)HF[MFW−1]≦HF[MFW+l]、かつHF[MFW−1]<TH2の場合、
WA4=HF[MFW]+HF[MFW+l]
上記(3)で(C)のe)、f)以外の場合、WA4=0。
【0064】
(D)(3)の場合で、WA1≦WA2の場合((2)の処理と同様)において、
g)HF[MFB−1]>HF[MFB+1]、かつHF[MFB+1]<TH2の場合、
WA4=HF[MFB]+HF[MFB−1]
h)HF[MFB−1]≦HF[MFB+l]、かつHF[MFB−1]<TH2の場合、
WA4=HF[MFB]+HF[MFB+l]
上記(3)で(D)のg)、h)以外の場合、WA4=0。
【0065】
(4)MFB≦HTNL、またはMFB≧HTNH、かつMFW≦HTNL、またはMFW≧HTNHの場合、
WA4=0。
【0066】
(5)WA4>TH1のとき写真判定とする。
WA4≦TH1のとき文字判定とする。
【0067】
上記のような処理により原稿がハーフトーン原稿であると判定されると、基準値計算部63は、基準値を原稿に合わせて変動させずに固定基準値とする。そして、濃度計算部64は、固定された基準値に基づいて、読取画像でのレンジ補正を行い、プリンタ部2へ画像データを出力する。
【0068】
上記のように、特定の濃度にのみ頻度が集中する原稿を自動濃度調整を行って読取った場合に、その原稿の読取り画像に対するヒストグラムよりハーフトーン原稿を判別し、濃度の基準値を所定の値に固定したまま、その原稿の読取画像を補正し、プリンタ部に出力するようにしたものである。
【0069】
これにより、特殊なヒストグラムをもつハーフトーン原稿に対して、自動濃度調整を行なっても濃度むらのない画像を得ることができ、原稿画像に忠実な複写画像を提供することができる。
【0070】
また、上記例では、白黒の濃度について説明したが、カラー原稿に対しても適用される。この場合、例えば、原稿のほとんどが下地部分の背景色で構成されるような原稿で、上記同様に、濃度むらのない出力画像が得られるという効果を得ることができる。
【0071】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、均一な濃度分布を持つヒストグラムとなる原稿を読取った場合に、自動濃度調整を行なっても出力画像にむらを発生させずに濃度の再現を行なうことができる画像処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係わる画像処理装置の概略構成を示す図。
【図2】画像処理装置の制御系統を示すブロック図。
【図3】画像のレンジ補正を行う処理部の概略構成を示すブロック図。
【図4】文字原稿を読取った場合のヒストグラムの例を示す図。
【図5】図4のヒストグラムに対するレンジ補正の例を示す図。
【図6】ハーフトーンの原稿を読取った場合のヒストグラムの例を示す図。
【符号の説明】
1…スキャナ部
2…プリンタ部
11…主制御部
44…画像処理部
60…ヒストグラム作成部
61…ピーク位置検出部
62…原稿種類判別部
62a…白幅判定部
62b…文字頻度判定部
62c…下地量判定部
62d…ハーフトーン判定部
63…基準値計算部
64…濃度計算部

Claims (1)

  1. 画像の濃度を濃度基準値に基づいて補正して出力する画像処理装置において、
    原稿の副走査方向に沿って相対的に移動し、原稿の主走査方向に複数の読取画素からなる走査ラインごとに画像を読取る読取手段と、
    この読取手段により上記走査ラインを読取るごとに、読取った各画素の濃度値の頻度から濃度ヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段と、
    このヒストグラム作成手段により作成される濃度ヒストグラムで出現頻度がピークとなる濃度の隣りの2つの濃度のうち、出現頻度が大きい方の濃度の出現頻度とピーク位置の濃度の出現頻度との和が所定の第1の閾値よりも大きく、かつ出現頻度の小さい方の濃度の出現頻度が所定の第2の閾値よりも小さい場合に、読取った画像がハーフトーンであることを判別する判別手段と、
    この判別手段により画像がハーフトーンであると判別した場合に、濃度基準値をハーフトーンの画像に対する固定の濃度基準値に設定する設定手段と、
    を具備したことを特徴とする画像処理装置。
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