JP3352106B2 - 画像処理装置及び方法 - Google Patents

画像処理装置及び方法

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JP3352106B2
JP3352106B2 JP12640092A JP12640092A JP3352106B2 JP 3352106 B2 JP3352106 B2 JP 3352106B2 JP 12640092 A JP12640092 A JP 12640092A JP 12640092 A JP12640092 A JP 12640092A JP 3352106 B2 JP3352106 B2 JP 3352106B2
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  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理装置及び方法
関する。
【0002】
【従来の技術】一般の画像処理装置においては、原稿を
画像入力装置で読み取って電気信号に変換し、この信号
に対して画像処理を行った後、レーザビームプリンタ等
の出力装置により画像として記録されることが知られて
いる。このような画像処理装置の特徴として、原稿種類
や原稿濃度に応じて操作部から原稿モード選択ボタン及
び、濃度選択ボタンを選択する機能がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、操作部
からの指定(選択)では、自由に濃度等を選択出来る反
面、目的の記録濃度や画質のコピーを得ることが非常に
難しかった。そのために何度か操作部上でボタンの選択
や記録を繰り返さなければならず、無駄なコピーが行わ
れたり、目的のコピーを得るまでに時間がかかるという
欠点があった。
【0004】また、薄い文字原稿では文字部分を濃く出
そうとすると逆に下地が濃くかぶってしまい見栄えがよ
くないという欠点があった。本発明は、上述した従来技
術に鑑みなされたものであり、画像タイプが高明度の背
景に黒文字の一般的な原稿か、階調画像の原稿かを判別
し、それぞれに適した変換テーブルを作成することを可
能ならしめる画像処理装置及び方法を提供しようとする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、例えが本発明の画像処理装置は以下の構成を備え
る。すなわち、入力された画像信号が示す階調値に基づ
いてヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段と、
前記ヒストグラム作成手段により作成されたヒストグラ
ムから複数の特徴点を検出する検出手段と、前記検出手
段により検出された複数の特徴点にしたがって、前記入
力した画像信号により表される画像のタイプを識別する
識別手段と、入力される画素の明度値がそれ以上である
場合に白と決定するためのwhite値、入力される画素の
明度値がそれ以下である場合に黒と決定するためのblac
k値を求める手段であって、当該手段は、 前記識別手段
により識別された前記画像のタイプが黒文字と高明度の
背景で構成される画像であると判断した場合には、背景
と黒文字を分ける明暗閾値以上の明度を有し、所定度数
以上のピークのうち最低明度のrpeak値を求め、当該rpe
ak値から所定値を引いた明度値を前記white値として求
め、入力された画素の最低明度値をblack値として求
め、求めたwhite値とblack値との差が、所定の許容コン
トラスト以下の場合、前記差を拡張すべく前記black値
を補正し、 前記識別手段によって識別された画像のタイ
プが階調画像の場合には、入力画素の取り得る最大明度
をwhite値、最低明度をblack値として求める、 該手段で
求められたblack値及びwhite値を、出力明度の取り得る
最低明度、最大明度に割り当て、その間をリニアに結ぶ
ことで、前記画像信号に応じた画像信号のレベルを変換
するための変換テーブルを作成するテーブル作成手段と
を備える。
【0006】
【0007】
【実施例】以下に、添付図面を参照して、本発明にかか
る好適な実施例を詳細に説明する。 (AE処理)図1は本発明の一実施例による画像複写装
置の構成を示す側断面図である。
【0008】同図において、1は原稿給送機構となる原
稿給送装置で、載置された原稿を1枚ずつ、あるいは2
枚連続に原稿台ガラス面2上の所定位置に給送する。3
はランプ,走査ミラー5等で構成されるスキャナで、原
稿給送装置1により原稿台ガラス面2に載置されると、
本体が所定方向に往復走査されて原稿反射光を走査ミラ
ー5−7を介してレンズ8を通過して、図示していない
RGB色分解フィルタにより色分解されてイメージセン
サ部9に結像する。
【0009】10はレーザスキャナで構成される露光制
御部で、コントローラ部CONTの画像信号制御部23
(後述の図2参照)から出力される画像データに基づい
て変調された光ビームを感光体11に照射する。12,
13は現像器で、感光体11に形成された静電潜像を所
定色の現像剤(トナー)で可視化する。14,15は被
転写紙積載部で、定形サイズの記録媒体が積載収納さ
れ、給送ローラの駆動によりレジスト配設位置まで給送
され、感光体11に形成される画像との画像先端合わせ
タイミングをとられた状態で再給紙される。
【0010】16は転写分離帯電器で、感光体11に現
像されたトナー像を被転写紙に転写した後、感光体11
より分離して搬送ベルトを介して定着部17で定着され
る。18は排紙ローラで、画像形成の終了した被転写紙
をトレー20に積載排紙する。19は方向フラッパーで
画像形成の終了した被転写紙の搬送方向を排紙口と内部
搬送路方向に切り換え、多重/両面画像形成プロセスに
備える。
【0011】以下、記録媒体への画像形成について説明
する。イメージセンサ部9に入力された画像信号、すな
わち後述するリーダ22からの入力信号は、CPU25
により制御される画像信号制御回路23によって処理を
施されてプリンタ部24に至る。プリンタ24に入力さ
れた信号は露光制御部10にて光信号に変換されて画像
信号に従い感光体11を照射する。照射光によって感光
体11上に作られた潜像は現像器12もしくは現像器1
3によって現像される。上記潜像タイミングを合わせて
被転写紙積載部14もしくは被転写紙積載部15より転
写紙が搬送され、転写部16において、上記現像された
像が転写される。転写された像は、定着部17にて被転
写紙に定着された後、排紙部18より装置外部に排出さ
れる。
【0012】また、両面記録時は、被転写紙が排紙セン
サ19と通過後、排紙部ローラ18を排紙方向と反対方
向の方向に回転させる。また、これと同時にフラッパー
を上方に上げて複写済みの転写紙を搬送路22,2
3を介して中間トレー24に格納する。次に行う裏面記
録時に中間トレー24に格納されている転写紙が給紙さ
れ、裏面の転写が行われる。
【0013】また、多重記録時は、フラッパー21を上
方に上げて複写済みの転写紙を搬送路22,23の搬送
路を介して中間トレー24に格納する。次に行う多重記
録に中間トレー24に格納されている転写紙が給送さ
れ、多重転写が行われる。図2は図1に示したコントロ
ーラ部CONTの内部構成を示すブロック図である。図
2において、1025はCPU回路部で、ROM102
6,RAM1027を内蔵し、ROM1026に記憶さ
れた制御プログラムに基づいて各部を総括的に制御す
る。
【0014】1021は原稿(自動)給送装置制御部
で、載置された原稿を1枚づつ、あるいは2枚連続に原
稿台ガラス2面上の所定位置に給送するなどの制御す
る。1022はイメージリーダ制御部で、上記イメージ
センサ部9などより構成され、図示していないRGB分
解フィルタにより色分解され光電変換されたアナログ画
像信号を画像信号制御回路1023に出力する。10
4はプリンタ制御部で、画像信号制御1023から出
力されるビデオ信号に基づいて露光制御部10を駆動し
て光ビームを感光体11に照射する。また、1028は
操作部で、画像形成に必要なモードの設定のためのキ
ー、表示器等を有する操作パネルを有する。
【0015】図3は本実施例による画像信号制御部10
23の内部構成を示すブロツク図である。同図におい
て、30はA/D変換器、31は黒補正/白補正部、3
2はND信号生成部、33は色検出部、34は変倍部、
35は画像処理部、36は濃度補正部、37はマーカ領
域検出部、38はヒストグラム作成部をそれぞれ示して
いる。
【0016】次に、上記構成による動作を説明する。イ
メージリーダ制御部1022によりRGBの電気信号に
変換されたアナログ画像信号はA/D変換器30により
ディジタル信号に変換される(本実施例では各8ビッ
ト)。ついで、黒補正/白補正部31により黒レベルの
補正と白レベルの補正(シェーディング補正)が施され
た後、ND信号生成部32及び色検出部33にRGBの
各信号が入力される。
【0017】ND信号生成部32では、RGBの信号が
加算させられて1/3に除算されて次式(1)で示す輝
度信号Doutが出力される。即ち、 Dout=(Rin+Gin+Bin)/3 …(1) である。色検出部33ではRGBの信号比率により、例
えば赤,緑,青,ラインマーカーのピンク,イエロー,
ダイダイ,白及び黒に分類されて3ビットの色信号Co
utとして出力される。
【0018】輝度信号Dout,色信号Coutは変倍
部34で主走査方向(CCDのライン方向)の変倍ある
いは画像の移動処理が行われて画像処理部35に入力さ
れる。画像処理部35では、網がけ,色情報を単一色の
パターンに変換するパターン化処理,マスキング,トリ
ミング,白黒反転等の処理が行われる。
【0019】その後、濃度補正部36で輝度−濃度変
換,プリンタでの濃度補正が行われてレーザプリンタの
プリンタ制御部1024に送られる。ND信号生成部3
2及び色検出部33からそれぞれ出力された輝度信号D
outと色信号Coutはヒストグラム作成部38に入
力され、ヒストグラムが作成される。このヒストグラム
には必要に応じて色信号情報が付加される。
【0020】また、色信号Coutはマーカー領域検出
部37により原稿にマーカで指定された領域の信号を検
出してマーカの領域が求められて処理領域信号として画
像処理部35に送られ領域内外の白黒反転,網がけ等の
処理が実行される。図4は本実施例によるヒストグラム
作成部38の構成を示すブロック図である。
【0021】図4に示す構成全体はHSYNC,HVA
LiD,CLKの同期信号を元に内部のタイミング発生
部により制御されている。また、CPU回路部25から
の信号によっても制御が出来る様になっている。図5は
本実施例による同期信号HSYNCとヒストグラム作成
部38の動作状態を示す図である。CPU回路部10
5からの制御信号CPALはHSYNCによって同期が
取られてTSEL信号が作られる。
【0022】TSEL信号がLレベルの期間でND信号
生成部32からの輝度信号Doutは後述のメモリに書
き込まれる。TSEL信号がHレベルの期間でCPU回
路部1025によってメモリの内容が読み取られてCP
U内のRAMの中に1ライン分のヒストグラムが作成さ
れる。ここで図4において、50はRAM等の書き込み
可能なメモリでイメージ・リーダ22で読み取られた画
像情報の1ライン分を記憶出来る容量を備えている。5
1は出力制御可能なバッファでTSEL信号がLレベル
の時にND信号生成部32からの輝度信号Doutがメ
モリ50のデータ入力に送られる。52,53はデータ
セレクタでそれぞれTSEL信号によりタイミング発生
部54で発生した制御信号(アドレス,/OE,/W
R,/CS)とCPUでの制御信号(アドレス・バス,
/MRD,/MWR,/MCS)を選択しメモリ50に
与える。
【0023】54はタイミング発生部でCLK,HVA
Lid,HSYNCの同期信号から制御信号を作る。5
5は出力制御可能なバッファで、負論理入力のNAND
ゲート57に入力されている/TSEL信号及び/MW
R信号で出力制御される。NANDゲート57がLレベ
ルになった時にCPUデータ・バスからのデータをメモ
リ50のデータ入力に送る。56は出力制御可能なバッ
ファで、負論理入力のNAND58に入力されている/
MCS,/MRD信号で出力制御される。NANDゲー
ト58がLレベルの時にバッファ56はメモリ50から
読み出されたデータをCPUデータ・バスに送る。
【0024】59はDタイプのフリップ・フロップで、
CPU回路部1025からの制御信号CPALを1ライ
ンの同期信号HSYNCで同期を取りTSEL信号を作
る。図6は本実施例においてヒストグラム作成部38の
内部のメモリ50の書き込み及び読み出し時のタイミン
グを示す図である。同図において、(a)は図5におけ
る輝度信号のメモリへの書き込み期間中のメモリ書き込
みタイミングを表しており、タイミング発生部54で作
成される。
【0025】HSYNCでタイミング発生部54内部の
アドレスカウンタ(図示せず)がイニシャライズされA
DRS信号が0となる。アドレスカウンタはアップ・カ
ウンタでHVALiD信号がHレベルの時に画像情報の
1画素の同期信号であるCLKをカウントしADRS信
号を発生する。それに応じてメモリ書き込み信号/WR
のLレベルからHレベルへの立ち上がり時に輝度信号が
所定のアドレスADRSに書き込まれる。
【0026】(b)は図5におけるCPU回路部でのメ
モリからの読み出し及びヒストグラム作成期間中のCP
U回路部からのメモリ読み出しタイミングを表してい
る。CPU回路部からのメモリ選択信号である/MCS
がLレベルのときメモリからの読み出しが許可される。
CPU回路部からのアドレス・バスに出力されたアドレ
ス信号はメモリ50のアドレス入力端子に与えられてC
PUメモリ・リード信号/MRSがLレベルの時、メモ
リ内容が読み出されてCPUデータ・バスに出力され
る。メモリ50に与えられる図6の(a),(b)で示
したタイミング信号はTSEL信号により選択されて与
えられる。
【0027】本実施例におけるAE処理のフローチャー
トを図9に示す。まず、S(ステップ)91、S92に
おいて、ヒストグラムが作成され、次にヒストグラムの
特徴点の検出が行われる。次に後述するが、S93にお
いて、原稿タイプが判定されて、該タイプに対応する変
換テーブルが作成される。最後に、S94において、作
成された変換テーブルを含むγテーブルが作成され、画
像信号制御部23の濃度補正部36に書き込まれる。以
下、S91〜S94までの処理を詳述する。
【0028】[ヒストグラムの作成方法(S91)]ヒ
ストグラムの作成は次の順に行われる。原稿の読み取り
に先立って輝度信号の入力,ヒストグラム作成を行うた
めにプリスキャン(予備走査)を行う。輝度信号のサン
プリングは全画素を入力してもよいが、原稿のヒストグ
ラムの特徴が崩れない程度に荒く間引いてサンプリング
する。このサンプリングは例えば1mm程度である。
【0029】(1)輝度信号の1ライン分の入力 図5におけるTSEL信号がLの期間で1ライン分の全
画素データがメモリ50に書き込まれる。TSEL信号
がLレベルの時にはバッファ51は出力イネーブルにな
りND信号生成部32からの輝度信号Doutがメモリ
50に与えられる。また、データ・セレクタ52,53
はセレクトSがLレベルになりA入力が選択されタイミ
ング発生部54で作られた制御信号(アドレス,/O
E,/WR,/CS)がメモリ50に与えられる。書き
込みタイミングは図6(a)に示した通りである。
【0030】 (2)CPU回路部1025でのメモリ読み出し 図5において、TSEL信号がHの期間でで書き込ん
だメモリ内容をCPUで読み出す。TSEL信号はCP
U回路部1025から出力されたCPAL信号で作られ
ており、CPU回路部1025はTSEL信号がHレベ
ルになって直前の1ライン分のデータをメモリから読み
出す。
【0031】TSEL信号がHレベルの時にはバッファ
51は出力がディスイネーブルなり出力がハイ・インピ
ーダンスになる。また、データ・セレクタ52,53は
セレクトSがHレベルになり、B入力が選択されCPU
回路部1025からの制御信号(CPU回路部1025
アドレス,/MRD,/MWR,/MCS)がメモリ5
0に与えられる。また、バッファ56はCPU回路部
25からの/MCSと/MRD信号が同時にLレベル
になった時に出力イネーブルになり、メモリから読み出
されたデータをCPU回路部1025のデータ・バスに
出力する。バッファ55は/TSELと/MWRが同時
にLレベルの時に出力イネーブルになり、CPU回路部
1025のデータがメモリ50に送られる。ここで、通
常の読み取り解像度が400dot/inchであれば1mmは約
16ドットであるのでCPU回路部1025から16ア
ドレス毎にデータを読み出せば良い(主走査方向)。例
えばアドレスを1,17,33,49,65の様に変え
る。読み出しタイミングは図6の(b)に示した通りで
ある。
【0032】(3)ヒストグラムの作成 メモリからの読み出した輝度信号のレベルを同一のレベ
ル毎に度数を加算してヒストグラムを作成する。1ライ
ン分のサンプリング・データを処理して結果をCPU回
路部1025内部のメモリに記憶する。本実施例では輝
度信号は8ビットであるので、0から255レベルまで
について加算する。また、最大度数は1つのレベルを1
6ビットで表すとすると約65000個のデータが記憶
できる。つまり、ヒストグラムデータを記憶するには2
56ワード(512バイト)のメモリ容量が必要とな
る。
【0033】 (4)上記(1),(2)の処理を所定の範囲内だけ繰
り返す動作 副走査方向においてもサンプリング間隔は1mmであるの
で、読み取り解像度を400dot/inchとすると16ライ
ン毎にメモリに輝度信号を書き込めば良い。この時間は
CPU回路部1025からのCPAL信号の制御で決ま
るので、16ラインの時間に相当する時間毎にCPAL
信号をHレベルにして1ライン分のヒストグラム・デー
タを作成後にCPAL信号をLレベルにする。
【0034】図7は本実施例によるヒストグラム作成範
囲を示す図であり、図8は本実施例によるサンプリング
間隔を示す図である。以上の図7及び図8により、原稿
に対するサンプリング及びヒストグラム作成範囲の関係
を説明する。図7において、1mm毎のサンプリングでヒ
ストグラム記憶用のメモリのビット数が16ビットで構
成されている場合には、約65000個の最大度数が記
憶出来るのでA4サイズ(210mm×297mm)のヒス
トグラム作成範囲となる。
【0035】図8において、主走査方向に16ドット
毎、副走査方向に16ライン毎にデータがサンプリング
される。ここではプリスキャン(予備走査)速度が通常
読み取り速度等倍)と同じであるので、サンプリングさ
れた読み取りの1画素に相当している。 [ヒストグラムの特徴点の検出]以上の処理を繰り返す
ことで、図10の様なヒストグラムが作成される。
【0036】図10は代表的な原稿にヒストグラムを示
す図である。これは通常の原稿で最も多いと考えられる
ヒストグラムで原稿に広い範囲にほぼ同一の濃度の背景
(地肌と呼ぶ)があり、その上に背景より濃い濃度で文
字等が書かれているものである。また、横軸は信号レベ
ルを表しており、読み取りレベルは256段階なので、
左が0レベル(暗い)、右が255レベル(明るい)に
対応している。縦軸は度数を表しており、普通は全体度
数の割合(%)で考える。
【0037】ヒストグラムの形状を詳しく解析するため
に、ヒストグラムのピークをすべて求める。ピークの求
め方の概略は、0レベルから255レベルまで順にチェ
ックし、チェックしているレベルの度数がピーク判定基
準値YLIM以上のときで、この度数が前後のレベルの
度数よりも大きいとき、配列pdataのレベル番号を
1とすることで、そのレベルをピークと認識させる。実
施例ではYLIMは全体度数の0.03%と設定してい
る。また、配列pdataは256個の領域を持ち、あ
らかじめ0で初期化されているとする。
【0038】ヒストグラムの特徴点として以下のデータ
を求める。 peakn … ピークの総数 lpeakn … 暗部のピークの総数 rpeakn … 明部のピークの総数 Imax 度数が最も多い信号レベル Ilght … 信号レベルで最も明るいレベル Idark … 信号レベルで最も暗いレベル rpeak … 明部の中で地肌部分のピークと認識
したピークの中で最も暗いピーク rwidth … ある一定レベル以上の度数をもつ連
続した領域の中で最も最大なもの このヒストグラムで、Imaxを中心とした信号レベル
(輝度信号レベル)の範囲が背景部分(地肌部分)、I
darkから地肌部分までの範囲が文字部分(原稿の情
報部分)に対応している。
【0039】これらのデータの求め方を以下に示す。p
eaknの検出は、配列pdataを0から255まで
を順にチェックし、ピークと認識されたレベルの個数を
求める。lpeaknの検出は、配列pdataを0か
ら暗部と明部のしきい値ILIMまで順にチェックし、
ピークと認識されたレベルの個数を求める。
【0040】rpeaknの検出は、配列pdataを
255から暗部と明部のしきい値ILIMまで順にチェ
ックし、ピークと認識されたレベルの個数を求める。r
peakの検出は、配列pdataを255から暗部と
明部のしきい値ILIMまで順にチェックし、n番目に
検出されたピーク(rpeakn>nのとき)、または
rpeakn番目に検出されたピーク(rpeakn<
=nのとき)のレベル値を採用する。
【0041】最暗レベルIdarkの検出は、0レベル
から255レベルまでの度数を順にチェックし、最初に
判定基準度数doslimを越えた度数のレベルを採用
する。この判定基準度数dpslimはヒストグラム作
成時のノイズ等により判定エラーをなくすもので全体度
数値の0.01%ぐらいに設定されている。例えば全体
度数が65000であればdoslimは65となり6
5以上の度数があるレベルが検出される。
【0042】最明レベルIlightも同様に、255
レベルから0レベルまでの度数をチェックし、最初にd
oslimを越えた度数のレベルを採用する。また、何
らかの理由でこれらのレベルが検出できなかった場合に
はIdarkには0、Ilightには255が与えら
れる。ヒストグラム中の最大度数hmax及びこの時の
レベルImaxはIdark,Ilightの範囲内で
最大度数を検出する。
【0043】rwidthの検出は、0レベルから25
5レベルまで度数をチェックし、doslim以上の度
数が連続している区間の中で、最大のものを求め、その
ときの連続量を採用する。 [原稿タイプの判定(変換テーブル作成)]図11は本
実施例による原稿タイプ判定の動作を説明するフローチ
ヤートである。(2)で求めたヒストグラムの特徴点デ
ータから原稿のタイプが判定される。実施例では普通画
像タイプ,反転画像タイプ,階調画像タイプの3タイプ
に分けてそれぞれの方法によって輝度信号の変換テーブ
ルを作成する。
【0044】変換テーブルはそれぞれのタイプの原稿を
忠実に再現したり濃度等が強調される様に作成され輝度
信号を変換する。図12は本実施例において普通画像タ
イプの原稿のヒストグラムを示す図である。図12に示
される様に、普通画像タイプの原稿は、背景部分(地肌
部分)は記録せず、文字部分(情報部分)にある薄い鉛
筆等の文字を濃くするように処理した方が適している。
多くの原稿がこのタイプに含まれる。
【0045】図13は本実施例において反転画像タイプ
の原稿のヒストグラムを示す図である。図13に示され
る様に、反転画像タイプの原稿は普通画像タイプの原稿
とは度数のピークが逆にあるものでベタの地に白抜き文
字が有るような原稿がこれに当たる。これは、背景部分
(地肌)に相当する部分はより濃く記録し白抜き部分は
多少の地かぶりを無くした処理をした方が良い。
【0046】図14は本実施例において階調画像タイプ
の原稿のヒストグラムを示す図である。図14に示され
る様に、階調画像タイプの原稿は写真等の原稿濃度が連
続に滑らかに変化しているもので、変換テーブルは入出
力がリニアな方が階調性を損なわなくてこの原稿には適
している。図11における記号の意味を下記に説明す
る。
【0047】 HLIM … 階調画像タイプ判定の基準度数 ILIM … 普通画像タイプと判定画像タイプの判
定基準レベル IWLIM … 階調画像タイプ判定の情報幅の判定基
準レベル PWIDTH… 階調画像判定のための連続性の判定基
準レベル WAREA … 普通画像タイプと階調画像タイプの判
定基準レベル 図11において、まず、a101でピーク総数peak
nが0であるか比較して、0ならa110の階調画像タ
イプとする。ピーク総数が1以上のときは、a102で
ヒストグラムの最大度数hmaxとHLIMを比較して
最大度数がHLIMより小さい時にはa103の情報幅
のチェックを行う。このHLIMの値は多くの画像のデ
ータから全度数の1.5%程度に決められる。全度数が
6500であれば975になる。
【0048】次に最暗レベルIdark,最明レベルI
lightの値から情報幅を求めIWLIMと比較し、
IWLIM以上のときはa110の階調画像タイプと判
定される。このIWLIMはHLIMと同様に決められ
ており実施例では200に設定されている。hmaxが
HLIM以上のとき及び、情報幅がIWLIMより小さ
いときは、a104でrwidthとPWIDTHを比
較し、rwidthがPWIDTH以上ならa105
を、そうでなければa107を実行する。このPWID
THは多くの画像データから実施例では60に設定され
ている。a105では明部のピーク数rpeaknが0
かどうかを比較し、0なら階調画像タイプとする。rp
eaknが1以上のときにはa106でrpeakとW
AREAを比較し、rpeakがWAREAより大きけ
れば階調画像タイプとする。rpeakがWAREA以
下なら普通画像タイプとする。
【0049】このWAREAは実施例では192に設定
されている。一般に、階調画像のヒストグラムはあるレ
ベル以上の度数が連続して存在するので、ヒストグラム
にこの連続した領域があるかどうかで階調画像の判定が
できる。しかし、この手法だと例えば普通原稿と判定し
たい新聞原稿の場合も階調画像と判定されてしまうこと
がある。新聞原稿の場合、新聞の地色の部分のピークが
明部に現れるので、a105,a106の条件で新聞原
稿が階調原稿と判定されることを防いでいる。
【0050】a104でrwidthがPWIDTHよ
り小さいと判定されたときは、最大度数の信号レベルI
maxをILIMと比較して、ImaxがILIM以上
のときには普通画像タイプ、ImaxがILIMより小
さいときには反転画像タイプと判定する。このILIM
によりどの背景(地肌)濃度までを出力するかしないか
が決められる。本実施例では130に設定される。
【0051】判定された画像タイプに応じて変換テーブ
ルが作成される。変換テーブルは入力レベルをIin、
出力レベルをIoutとすると次式(2)で表される。
即ち、 Iin <black のとき、 Iout=0 black ≦Iin ≦white のとき、Iout=(255/(white-black))*(x-black) Iin >white のとき、 Iout=255 …(2) である。上式(2)のblack,whiteの求め方
をタイプ別に説明する。 [普通原稿タイプ]図15は本実施例において普通画像
タイプのwhiteを求めるサブルーチンのフローチヤ
ートである。b101でrpeakとかぶり防止基準値
KLIMを比較して、rpeakの方が大きいときは、
b105で、折返し値KTURNを設定し、そうでない
ときは、b102の処理を行う。KTURNの値は実施
例では4に設定されている。
【0052】b102ではrvalleyとrpeak
の差とLIGHTを比較している。LIGHTは地肌の
とばしすぎを防ぐための折り返し量の制限値であり、実
施例では16に設定されている。rvalleyはrp
eaknが1のときはIlight、rpeakが明部
に現れたピークの中で一番明るいものでないときは、r
peakから次に明るいピークまで順にチェックし、最
初にdoslimより小さくなったレベルかその区間の
中で最小の度数をもつレベルである。b102の条件が
満たされたときは、b104で折り返し値turnをL
IGHTと設定し、そうでなければ、b103でrva
lleyからrpeakを引いたものをturnとす
る。
【0053】これらの処理のあとb106で、rpea
kからturnを引いた値をwhiteに設定する。次
に、blackを求め方を説明する。図16は本実施例
において普通画像タイプのblackを求めるフローチ
ヤートである。
【0054】Idarkは最暗レベルなので、blac
kはIdarkが望ましいが、ノイズかどうかのしきい
値doslimより小さい度数を持つレベルが、0から
Idark間にある程度存在する場合は、Idarkを
補正することでノイズが強調されることを防ぐことが望
ましい。そこで、black=Idarkとして(c1
01)、0からIdark間で、0以上の度数を持つレ
ベルの個数を調べ、例えば、32個以上であれば(c1
02)、0からIdark間で、0より大きい度数を持
つレベルの中で、最も暗いレベルをIdarkとした
(cc103)。
【0055】次に、c104で、whiteからbla
ckを引いた値とコントラストをつけるレベル幅の最低
値CONTLIMを比較し、CONTLIMより小さい
場合は、c105で、blackを0にする。これは、
地肌だけの原稿や、濃度が非常に薄い原稿の場合、wh
iteとblackの間隔が狭くなり、コントラストが
強調されすぎることを防ぐことを目的としている。な
お、CONTLIMは実施例では55に設定されてい
る。
【0056】[反転画像タイプ]次に反転画像タイプの
変換テーブルの作成法を説明する。図17は本実施例に
おいて反転画像タイプのblackを求めるフローチヤ
ートである。d101でlpeaknが1より大きけれ
ばd103でIdarkをblackとし、そうでなけ
れば、d102でImaxをblackとする。
【0057】図18は本実施例において反転画像タイプ
のwhiteを求めるフローチヤートである。e101
でIlightとILIMを比較し、Ilightの方
が小さい場合、e107でwhiteを255とする。
ILIMの方が大きい場合は、e102でrpeakn
の個数を調べ、0ならばe106でIlightからI
OFFを引いた値をwhiteとし、0でなければ、e
103でrvalleyからrpeakを引いた値とL
IGHTを比較し、rvalley−rpeakの方が
大きければ、e105でrpeakからLIGHTを引
いた値をwhiteとし、そうでなければ、rpeak
−(rvalley−rpeak)をwhiteとす
る。IOFFは反転画像の白抜き部分のかぶりをなくす
ために設けた値で実施例では10が設定されている。
【0058】次に、e108で、whiteとblac
kの差がコントラスト幅CONTLIMより小さいとき
は、e109でwhiteを255にする。 [階調画像タイプ]図19は本実施例において階調画像
タイプの変換テーブルを示す図である。階調性を維持す
る必要からリニアに変換テーブルを作る。このため、b
lackを0、whiteを255とする。
【0059】[γテーブルの作成]上記1から3の処理
で求めた変換テーブルを元に最終のγテーブルの作成を
行う。図3における濃度補正部36ではLUT(ルック
アップテーブル)を用いて濃度変換及びプリンタの階調
を補正する階調補正が行われている。まず、濃度変換処
理として読み取られた輝度信号を濃度信号に変換するも
ので一般的にlog変換と呼ばれている。log変換テ
ーブルは次式(3)から算出される。即ち、 Dout=−255/DMAX*LOG(Din/255) …(3) 次に階調補正テーブルについて説明する。階調補正テー
ブルは、プリンタの階調特性を補正するものである。
【0060】図19は本実施例によるプリンタの階調特
性及びその変換テーブルを示す図である。一例として、
電子写真のプリンタの階調特性を図19の(a)に示
す。それに対する補正テーブルの特性を同図の(b)に
示す。 補正data=階調補正(−255/Dmax*log
(Dim/255)) の様な式より求められる。この濃度変換,階調補正の変
換テーブルは例えばCPU回路部1025内のROM1
026にテーブルとして記憶されており最適なデータが
選択される。本実施例では、原稿種類の判定で、普通画
像タイプ,反転画像タイプと判定された場合は、文字強
調用のテーブルが自動的に選択される。次にAE処理で
求めた輝度信号の変換テーブルが組み合わされて最終の
テーブルが作成される。これらの処理はCPU回路部1
025のプログラムで行われる。
【0061】濃度補正部36はRAM1027等の書き
込み可能な記憶素子で構成されており求めたγテーブル
のデータはCPU回路部1025から書き込まれる。こ
のデータは原稿の交換時においてその都度、演算されて
濃度補正部36に書き込まれる。以上説明した様に、本
実施例によれば、原稿のヒストグラムを作成してその特
徴点のデータから輝度信号の変換テーブルを作成してl
og変換、プリンタの階調補正を含めてLUTを作成す
る事で自動的に、従来の様に濃度ボタンや原稿タイプ選
択ボタンを選択してなくても原稿を忠実に再現する事が
出来る。
【0062】また、原稿の不必要な部分(例えば背景部
分・地肌部分の事)を記録させずにかつ、情報部分(文
字部分)が薄い原稿であっても濃く強調されて記録する
事が出来る。階調性のある原稿(写真等の濃度レベルの
変化がなだらかな物)にたいしては、階調性を損なう事
無く記録できる。繰り返しコピーであってもそのコピー
された原稿に対して最適な変換テーブルを作成するため
に文字つぶれ、あるいは画質劣化の少ないコピーが得ら
れる。
【0063】
【他の実施例】さて、上述した実施例では一度メモリに
書き込んで、CPU回路部から読みだしてヒストグラム
作成を行っていたが、ハード的に図20の様な回路を構
成しても実現出来る。尚、以下に説明する部分以外につ
いては、前述の実施例と同様とするため、説明を省略す
る。
【0064】図20は他の実施例によるヒストグラム作
成部の構成を示すブロツク図である。同図において、1
01はRAM等の書き込み可能なメモリで、256ワー
ドの容量を持っている。101は加算器回路で、読み出
されたメモリ内容を+1加算して再度メモリに書き込
む。102は制御回路で、プリスキャン時の輝度信号を
指定されたサンプリング間隔でメモリ100への書き込
み信号を発生する。サンプリング間隔及び範囲はCPU
より設定される。
【0065】103,104はデータセレクタで、CP
U回路部からのsel信号によってハードウェアの制御
かCPU回路部かの制御かによって選択される。105
はバッファで、CPU回路部からのデータの読み出し時
のデータの方向を制御する。さて、上述した各実施例で
は、プリスキャン速度を読み取り時の等倍の速度で、ヒ
ストグラム作成の範囲をA4サイズ,サンプリング間隔
を主走査,副走査共に1mmとして説明したが、本発明は
これに限定するものではない。
【0066】またプリスキャン時間の短縮の為に速度を
速くしても良い。この場合、副走査方向に対して細長く
サンプリングすることができ、等倍速度のプリスキャン
に対して広範囲の領域のヒストグラムを作成出来る。ま
た、サンプリング間隔は1mmである必要はなく、例えば
2〜3mm程度でも良い。サンプリング範囲はA4でなく
ても原稿サイズに応じた範囲でヒストグラムを作成した
方が原稿そのものの特性を表せる。
【0067】またヒストグラムの特徴点の検出において
求めたヒストグラムデータをそのまま用いたが隣合う信
号レベルの度数を平均化して変換処理しても良い。例え
ば3画素ないし5画素の範囲でも良い。この場合には判
定のエラーが少なくなる。また、前述の各実施例では、
全体度数の0.15%を特徴点の検知基準レベルとして
最暗,最明レベルを求めたが、基準レベルでなく信号レ
ベルで連続して度数レベルが存在する時に、その検知レ
ベルとしても良い。
【0068】また、最大度数を100%として、検知基
準レベルを決定しても良い。さらに、前述した各実施例
では、それぞれの原稿タイプで変換テーブルを換えてい
たが図21のようにそれぞれオフセット値を設定して最
適な変換テーブルを算出しても良い。図21は変換テー
ブルにオフセットを考慮した場合の入出力を示す図であ
る。
【0069】図21において、それぞれの原稿タイプに
対してIOFF1〜IOFF6のオフセットを設定する
ことでユーザが希望する最適なコピーが得られる。これ
らのオフセットは走査部から単独に設定してもいいし、
それぞれのコピー結果を指定しても良い。例えば濃くす
る、薄くするといった設定。また、前述の各実施例で
は、原稿タイプの判定の基準としてHLIM(階調画像
タイプ判定の基準度数)、IWLIM(階調画像タイプ
判定の情報幅)を用いていたが本特許はこれに限定する
ものではない。ヒストグラムの全信号レベルにおける度
数の差分値、あるいは特定の信号レベルにおける度数合
計の割合などを用いて判定してもよい。
【0070】また、ヒストグラムのその他の特徴点を利
用してもよい。例えば文字部における最大度数レベル、
最大度数レベルから調べた度数の差分が基準値より少な
い位置のレベル、最暗あるいは最明レベルからの累積度
数が基準値を越えた位置のレベル。また、暗部のピーク
の中で、最も暗いレベルであるlpeakを検出し、反
転画像タイプと判定されたとき、blackの値をlp
eakとしてもよい。
【0071】また、実施例では輝度信号(0が暗く、2
55が明るい)を用いてヒストグラムを作成していた
が、濃度信号(輝度信号を反転したもの)を用いても良
い。この場合には図12,図13,図14のヒストグラ
ムは左右が逆になったものになる。また、ヒストグラム
作成部38を変倍処理の前に設けたが変倍処理の後、あ
るいは画像処理部におけるMTF補正回路の後に設けて
も良い。
【0072】また、変換テーブルを画像処理部の最終の
位置に設けたが、変換テーブルは変倍部34の前あるい
は後に設けても良く位置を限定するものではない。変換
テーブルをその都度、演算により求めていたが予め変換
テーブルを演算しておきヒストグラムの特徴点から最適
なものを選択してもよい。さらに、前述の各実施例で
は、ヒストグラム作成を原稿色に関係無く1色で行って
いたが、原稿色に対応させても良い。
【0073】この場合、原稿色たとえば赤と無彩色
(黒,白)の2つのヒストグラムを作成して、それぞれ
の原稿色に対して別の変換テーブルを演算して処理して
もよい。この方が原稿に対して最適な濃度に変換出来て
読み取り系の感色性の影響にも対応可能となる。また、
R,G,B信号を任意の割合で混ぜ合わせた信号から、
ヒストグラムを作成しても良い。
【0074】さらに、明部の地肌と認識するレベルrp
eakを求めるとき、ユーザが何番目のピークまで地肌
と認識するかを、選択できるようにしても良い。また、
MLIM,ILIM,IWLIM,PWIDTH,WA
REA,LIGHTの値もユーザが設定できるようにし
ても良い。また普通原稿タイプの変換テーブルを作ると
き、blackとwhiteの差がコントラスト幅より
小さいときはblack=0としたが、0とwhite
−CONTLIMの間でノイズレベルを下げて、bla
ckを補正しても良い。このとき新たに設定したノイズ
レベルを越える度数をもつレベルの中で、もっとも大き
な度数を持つレベルをblackとして良いし、もっと
も暗いレベルをblockとしても良い。もし、最適な
レベルが見つからなければ、さらにノイズレベルを下げ
るか、適当なオフセット値、例えばILIM−LIGH
T−CONTLIMをblackとすれば良い。このよ
うにすることで、非常に薄い原稿もコントラストを強調
しすぎることなしに、再現できる。
【0075】また、写真原稿は非常に暗い読み取りレベ
ルが含まれていることが多いので、例えば、0から4の
間にある度数以上を持つデータがあれば、階調画像原稿
と判断してもよい。尚、本発明は、複数の機器から構成
されるシステムに適用しても、1つの機器から成る装置
に適用しても良い。また、本発明はシステム或は装置に
プログラムを供給することによって達成される場合にも
適用できることは言うまでもない。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、画
像タイプが高明度に黒文字の一般的な原稿か、階調画像
の原稿かを判別し、それぞれに適した変換テーブルを作
成することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による画像複写装置の構成を
示す側断面図である。
【図2】図1に示したコントローラ部CONTの内部構
成を示すブロック図である。
【図3】本実施例による画像信号制御部23の内部構成
を示すブロツク図である。
【図4】本実施例によるヒストグラム作成部38の構成
を示すブロック図である。
【図5】本実施例による同期信号HSYNCとヒストグ
ラム作成部38の動作状態を示す図である。
【図6】本実施例においてヒストグラム作成部38の内
部のメモリ50の書き込み及び読み出し時のタイミング
を示す図である。
【図7】本実施例によるヒストグラム作成範囲を示す図
である。
【図8】本実施例によるサンプリング間隔を示す図であ
る。
【図9】本実施例におけるAE処理を説明するフローチ
ャートである。
【図10】代表的な原稿にヒストグラムを示す図であ
る。
【図11】本実施例による原稿タイプ判定の動作を説明
するフローチヤートである。
【図12】本実施例において普通画像タイプの原稿のヒ
ストグラムを示す図である。
【図13】本実施例において反転画像タイプの原稿のヒ
ストグラムを示す図である。
【図14】本実施例において階調画像タイプの原稿のヒ
ストグラムを示す図である。
【図15】本実施例において普通画像タイプのwhit
eを求めるサブルーチンのフローチヤートである。
【図16】本実施例において普通画像タイプのblac
kを求めるフローチヤートである。
【図17】本実施例において反転画像タイプのblac
kを求めるフローチヤートである。
【図18】本実施例において反転画像タイプのwhit
eを求めるフローチヤートである。
【図19】本実施例において階調画像タイプの変換テー
ブルを示す図である。
【図20】他の実施例によるヒストグラム作成部の構成
を示すブロツク図である。
【図21】変換テーブルにオフセットを考慮した場合の
入出力を示す図である。
【符号の説明】
1 原稿給送装置 2 原稿台ガラス面 3 スキャナ 5〜7 走査ミラー 8 レンズ 9 センサ部9 10 露光制御部 11 感光体 12,13 現像器 14,15 被転写紙積載部 16 転写分離帯電器 17 定着部 18 排紙ローラ 19 方向フラッパー 20 トレー 21 フラッパ 22 リーダ 24 中間トレイ 30 A/D変換器 31 黒補正/白補正部 32 ND信号生成部 33 色検出部 34 変倍部 35 画像処理部 36 濃度補正部 37 マーカ領域検出部 38 ヒストグラム作成部 50 メモリ 51 バッファ 52,53 データセレクタ 54 タイミング発生部 55,56 バッファ 57,58 NANDゲート 59 フリップフロップ 1021 給送装置制御部 1022 イメージリーダ 1023 画像制御回路 1024 プリンタ制御部 1025 CPU回路部 1026 ROM 1027 RAM 1028 操作部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 良行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−88569(JP,A) 特開 昭63−40463(JP,A) 特開 平2−105676(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像信号が示す階調値に基づ
    いてヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段と、 前記ヒストグラム作成手段により作成されたヒストグラ
    ムから複数の特徴点を検出する検出手段と、 前記検出手段により検出された複数の特徴点にしたがっ
    て、前記入力した画像信号により表される画像のタイプ
    を識別する識別手段と、入力される画素の明度値がそれ以上である場合に白と決
    定するためのwhite値、入力される画素の明度値がそれ
    以下である場合に黒と決定するためのblack値を求める
    手段であって、当該手段は、 前記識別手段により識別された前記画像のタイプが黒文
    字と高明度の背景で構成される画像であると判断した場
    合には、背景と黒文字を分ける明暗閾値以上の明度を有
    し、所定度数以上のピークのうち最低明度のrpeak値を
    求め、当該rpeak値から所定値を引いた明度値を前記whi
    te値として求め、入力された画素の最低明度値をblack
    値として求め、求めたwhite値とblack値との差が、所定
    の許容コントラスト以下の場合、前記差を拡張すべく前
    記black値を補正し、 前記識別手段によって識別された画像のタイプが階調画
    像の場合には、入力画素の取り得る最大明度をwhite
    値、最低明度をblack値として求める、 該手段で求められたblack値及びwhite値を、出力明度の
    取り得る最低明度、最大明度に割り当て、その間をリニ
    アに結ぶことで、 前記画像信号に応じた画像信号のレベ
    ルを変換するための変換テーブルを作成するテーブル作
    成手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記ヒストグラムは、前記入力した画像
    信号を間引いてから作成することを特徴とする請求項1
    項記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 入力された画像信号が示す階調値に基づ
    いてヒストグラムを作成するヒストグラム作成工程と、 前記ヒストグラム作成工程により作成されたヒストグラ
    ムから複数の特徴点を検出する検出工程と、 前記検出工程により検出された複数の特徴点にしたがっ
    て、前記入力した画像信号により表される画像のタイプ
    を識別する識別工程と、入力される画素の明度値がそれ以上である場合に白と決
    定するためのwhite値、入力される画素の明度値がそれ
    以下である場合に黒と決定するためのblack値を求める
    工程であって、当該工程は、 前記識別工程により識別された前記画像のタイプが黒文
    字と高明度の背景で構成される画像であると判断した場
    合には、背景と黒文字を分ける明暗閾値以上の明度を有
    し、所定度数以上のピークのうち最低明度のrpeak値を
    求め、当該rpeak値から所定値を引いた明度値を前記whi
    te値として求め、入力された画素の最低明度値をblack
    値として求め、求めたwhite値とblack値との差が、所定
    の許容コントラスト以下の場合、前記差を拡張すべく前
    記black値を補正し、 前記識別工程によって識別された画像のタイプが階調画
    像の場合には、入力画素の取り得る最大明度をwhite
    値、最低明度をblack値として求める、 該工程で求められたblack値及びwhite値を、出力明度の
    取り得る最低明度、最大明度に割り当て、その間をリニ
    アに結ぶことで、 前記画像信号に応じた画像信号のレベ
    ルを変換するための変換テーブルを作成するテーブル作
    成工程とを備えることを特徴とする画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記ヒストグラムは、前記入力した画像
    信号を間引いてから作成することを特徴とする請求項3
    項記載の画像処理方法。
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