JP3801827B2 - 分割画像の編集処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原画像を編集した、表示又はプリント用の画像デ−タを生成する画像処理装置に関し、特に、原画像を表わす画像デ−タが、原画像を複数に分断した分割画像を表わす複数組で与えられる場合に適用する画像処理装置に関する。この装置は例えば、原稿スキャナで読取った画像の処理に用いることができ、また例えば複写機,プリンタ,ファクシミリなどの画像形成装置に用いられる。
【0002】
【従来の技術】
近年の画像読取,表示出力,プリント出力等の画像処理能力向上と、複写機のコピースピードの増加に伴ない、処理の基準時間となるクロックスピードの増加が激しくなってきている。また、それに伴なって、画像処理における画像データフォーマットや画像データの同期信号と画像データの関係を改良して、画像データの量子化数を今までより減らして複数画素を束ねて(パッキングして)処理することで一度に複数画素分の処理を実行させたり、また、1ライン分の画像デ−タを複数組に分割して並列処理を行うライン分割処理を採用することで画像処理速度を向上させることが行われつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、主走査方向xの画像読取の幅をA4版の短辺をカバ−する短幅から、長辺をカバ−する広幅に変更すると、A4版の縦方向副走査を、横方向副走査に変えて、副走査長が短くなる分、原稿読取時間を短縮できるし、A3版原稿の画像読取も可能となる。1個のCCDの主走査方向読取幅を広くすると、分解能は同じとすると、1ライン分の読取速度が低下する。CCDの主走査方向の読取幅を広げることなく、むしろ狭くするために、主走査方向xの最大読取幅を複数(例えば2)に分割し、複数個のCCDで分割読取りするのが好ましい。
【0004】
ところが、読取った画像デ−タの編集処理は、分割読取の各分割領域の画像デ−タを画面全幅につなぎ合せて、従来のライン単位にしてから行なっており、編集処理の高速化も望まれる。特開平1−256271号公報は、編集処理の一種である、画像の指定された領域をマスクする方法を提示しているが、画像サイズが広くなると、あるいはDPIが高くなると、一枚の画像に関する処理速度が低下する。したがって、編集処理の高速化も必要である。
【0005】
本発明は、ライン分割処理に対応して編集処理も高速化することを第1の目的とし、一枚の画像を複数に分割した各分割画像を表わす、複数組の画像デ−タに対して、トリミング,マスキングあるいは枠消去の処理を施しこの処理速度を高くすることを第2の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)スキャナが順次ライン出力する画像データと、画像データに付帯する同期信号を受けて、前記ラインの方向である主走査方向xで複数に分割された各分割ラインの画像データをそれぞれが編集処理する複数組の画像デ−タ編集手段(Fm,Lm)と、各画像デ−タ編集手段(Fm,Lm)に編集位置および編集指示を与える制御手段(60)、を備え、前記画像デ−タ編集手段(Fm,Lm)のそれぞれが、前記同期信号を使用して画像デ−タの主走査方向xおよび副走査方向yの位置を計測する主走査位置カウント手段(Fm1/Lm1)および副走査位置カウント手段(Fm2/Lm2)、ならびに、これらのカウント手段が計測した位置が前記制御手段(60)が与えた編集位置であるとき画像デ−タに、前記編集指示が指定する処理を施すデ−タ処理手段(Fm6/Lm6)、を含む、分割画像の編集処理装置(図3)。
【0007】
なお、理解を容易にするためにカッコ内には、図面に示し後述する実施例の対応要素の符号又は対応事項を、参考までに付記した。
【0008】
これによれば、各画像デ−タ編集手段(Fm,Lm)によって各組の画像デ−タに編集処理が行なわれ、この段階で各画像デ−タ編集手段(Fm,Lm)が扱う画像デ−タが、1ライン分より狭い幅部分のものであるので、処理に時間がかからず、各画像デ−タ編集手段(Fm,Lm)の処理速度が速い。しかして、画像デ−タ編集手段(Fm,Lm)が並行して処理するので、1ライン全幅分を1組の画像デ−タ編集手段で編集処理する場合に比較して、処理速度が格段に向上する。
【0009】
【発明の実施の形態】
(2)前記複数組の画像デ−タ編集手段は、主走査方向xで先位置の第1分割ラインおよびその後位置の第2分割ラインをそれぞれが受ける第1および第2画像デ−タ編集手段 (Fm,Lm) を含み、第2画像デ−タ編集手段 (Lm) の前記主走査位置カウント手段 (Lm1) は、そのカウント値に、第1画像デ−タ編集手段 (Fm) の前記主走査位置カウント手段 (Fm1) の、 分割領域幅相当のカウント値を加えたカウントデータを出力し、第2画像デ−タ編集手段 (Lm) の前記デ−タ処理手段 (Lm6) は、該カウントデータが前記制御手段 (60) が与えた編集位置であるとき画像デ−タに、前記編集指示が指定する処理を施す、上記(1)に記載の、分割画像の編集処理装置 ( 3)
【0010】
)各画像デ−タ編集手段(Fm,Lm)は、制御手段(60)が与えた開始位置以前および終了位置以降の画像をトリムする画像縁部トリム処理を画像デ−タに施す。これによれば、例えば図4の(a)に点々塗り潰しで示す画像縁のトリミング(画像消去:複写の場合は白紙化)が実現する。
【0011】
)各画像デ−タ編集手段(Fm,Lm)は、制御手段(60)が与えたセンターマスク領域の画像をマスクするセンターマスク処理を画像デ−タに施す。これによれば、例えば図4の(b)に点々塗り潰しで示すセンタ領域の画像マスク(画像消去:複写の場合は白紙化)が実現する。
【0012】
)各画像デ−タ編集手段(Fm,Lm)は、制御手段(60)が与えた枠領域位置および編集指示に応じて、該枠領域の内又は外の画像を消去する処理を画像デ−タに施す。例えば図4の(c)に点々塗り潰しで示す枠領域の内又は外の画像消去(複写の場合は白紙化)が実現する。
【0013】
(6)上記(1)乃至(5)のいずれか1つに記載の分割画像の編集処理装置 ( 図3 ) を具備する画像形成装置 ( 図2の(a) )
【0014】
【実施例】
図1の(a)に本発明の一実施例の外観を示す。この実施例はデジタル複写機であり、レ−ザプリンタPRRに複写,ファクシミリ送受信およびコンピュ−タ出力の制御を行なうコントロ−ラCRUを接続し、このコントロ−ラCRUにスキャナSCRおよび操作ボ−ドOPBを接続したものである。
【0015】
図1の(b)には、(a)に示す複写機をx−z面で破断した断面の概要を示す。原稿は読み取り面が下向きになるようにコンタクトガラス1上にセットされ、光源2(2a,2b)により照明され、その反射光がミラー3〜7およびレンズ8を通して反射および収束され、イメージラインセンサ(以下、CCD)9(9a,9b)により読み取られる。この実施例では、CCD9は、コンタクトガラス1に定めた、主走査方向xの読取領域の中央を境に、主走査方向xの原点から該中央までの領域FをF側読取のCCD9aが、該中央から読取領域終点までの領域LをL側読取のCCD9bが読取るように、2個のCCD9a,9bが備わっている。
【0016】
光源2及びミラー3は、コンタクトガラス1の下面をコンタクトガラス1と平行に副走査方向yに移動する走行体10に搭載されている。ミラ−4,5を搭載された走行体11も同方向に移動するが、走行体10の移動速度の1/2の速度で走行体11が移動し、これにより、走行体10,11の移動の間、ミラ−3から、ミラ−4〜7およびレンズ8を介してイメ−ジセンサ−9に至る光学長は一定である。主走査は、CCDイメージセンサ9a,9bの固体走査(主走査x)によって行われ、原稿画像はCCDイメージセンサ9a,9bによって読み取られ、前述のように光学系がy方向に移動することで原稿全体が副走査yされることになっている。
【0017】
レーザープリンタPRRには、レーザー書き込み系,画像再生系ならびに給紙系などが備わっている。前記レーザー書き込み系のレーザー出力ユニット21の内部には、レーザー光源であるレーザーダイオード及び電気モ−タによって高速で定速回転する多角形ミラー(ポリゴンミラー)が設けられている。レーザー書き込み系から出力されるレーザー光が、画像再生系の感光体ドラム24に照射される。感光体ドラム24の周囲には、帯電チャージャ25,イレーサ26,現像ユニット27,分離爪30,クリーニングユニット31などが備わっている。尚、感光体ドラム24の一端近傍でレーザービームが照射される位置に、主走査同期信号(MSYNC)を発生するビームセンサ(図示せず)が配置されている。
【0018】
このレーザープリンタにおける画像再生のプロセスを簡単に説明すると、感光体ドラム24の周面は、帯電チャージャ25によって一様に高電位に帯電される。その周面にレーザー光が照射されると、照光された部分は電位が下かる。レーザー光は記録再生の黒/白に応じてオン/オフされ、なおかつパルス幅変調(PWM)またはパワー変調(PM)によって、感光体ドラム面上のレーザー照射エネルギーを制御する。その結果、感光体ドラム面上には、記録画像の階調レベルに対応する電位分布、すなわち静電潜像が形成される。静電潜像が形成された部分が現像ユニット27を通ると、その電位の高低に応じてトナーが付着し、静電潜像が、可視化したトナー像となる。トナー像が形成された部分に所定のタイミングで記録シート32が送り出されそれにトナ−像が転写される。記録シ−ト32は、その後分離チャージャ29ならびに分離爪30によって、感光体ドラム24から分離される。分離された記録シート32は、搬送ベルト34によって搬送され、ヒータを内蔵した定着ローラ35によって加熱定着されたのち、排紙トレイ36に排出される。
【0019】
給紙カセット33内の記録シートは、給紙ローラ37によって給紙される。給紙ローラ37から給紙された記録シートは、レジストローラ38に当接した状態で一旦停止し、記録プロセスの進行に同期したタイミングで感光体ドラム24に送り込まれる。
【0020】
図2の(a)には、図1に示すデジタル複写機の、複写機能の全体ブロック構成を示す。処理全般の指示を与えるコントロ−ラCRUのCPU60が、スキャナSCRおよびプリンタPRRに、指示信号,制御信号および同期信号を与えると共に、コントロ−ラCRU内の画像処理部40および画像蓄積部にも、指示信号,制御信号および同期信号を与える。
【0021】
CCD9a,9bにより読み取られ、A/D変換によるデジタルデ−タに変換された2組の画像データF,Lは、スキャナSCRにおいてスキャナ特性の補正を受け、コントロ−ラCRUの画像処理部40においてディザ,誤差拡散など所定の画質処理を施された後、下位ブロックの画像フォーマットに従って出力され、画像蓄積部50に送られる。画像蓄積部50は、少なくともコピー出力紙(以下、転写紙)一枚分の画像編集用の一時的なメモリ領域と、HDなどの大容量の記憶媒体を持つことにより、多数部の画像データを蓄積可能で、画像データの圧縮/伸張機能を有して、画像情報の蓄積量を更に増やしている。プリンタPRRは画像蓄積部から画像データを受け取って転写紙に出力する。
【0022】
図2の(b)に、画像処理部40の構成を示す。その中のマスク処理41は画像データと制御信号を受け取り、CPU60より送られて来た、画像端トリム指定/画像センターマスク指定/画像消去枠指定に従って、入力画像のマスクを行なう。γ補正処理42は、RAMなどの記憶領域に予め格納された多数の変換テーブルを通して、画質の濃度変調の調整をおこなう。ディザ処理部44は、画素1ドットを複数の参照テーブルを用いて量子化レベルを低くしながらも階調性を重視した中間調処理をおこなう。誤差拡散処理部43は、量子化レベルを落とす時に発生した誤差を周囲の量子化時に分配することにより、濃度を保存する処理をおこなう。
【0023】
図3に、マスク処理41の機能構成を示す。主走査方向xの最大読取幅の前半Fを読取るF側CCD9aで得たF側画像デ−タを処理するF側マスタ処理部Fmの主走査カウンタFm1は、各ラインの開始を示すライン同期信号xflsyncおよび1ラインの有効幅(主走査方向xの有効幅)を示す主走査範囲信号xflgateを受け取って、画素ピッチを定める画素同期信号をカウントして、主走査方向xの画像位置(そのときの画像デ−タが割り宛てられる画像上x位置)を表すデータを生成する。すなわち、主走査カウンタFm1は、ライン同期信号xflsyncでリセットされ主走査範囲信号xflgateが有効幅期間であることを示すアクティブレベルの間画素同期信号をカウントアップして、カウントデータをF側の主走査位置として出力する。このカウント値の最大値(主走査方向xの最大読取幅の半分の値)は、ラッチに保持され、L側マスク処理部Lmの主走査カウンタLm1に初期値として与えられる。
【0024】
主走査方向xの最大読取幅の後半Lを読取るL側CCD9bで得たL側画像デ−タを処理するL側マスク処理部Lmの主走査カウンタLm1は、各ラインの開始を示すライン同期信号xllsyncおよび1ラインの有効幅(主走査方向xの有効幅)を示す主走査範囲信号xllgateを受け取って、画素ピッチを定める画素同期信号を、ラッチのデータ(Fm1の最大カウント値)を初期値としてそれからカウントアップする。すなわち、主走査カウンタLm1は、ライン同期信号xllsyncでリセットされてラッチのデータを初期値としてカウントデータにロードし、主走査範囲信号xllgateが有効幅期間であることを示すアクティブレベルの間画素同期信号を該初期値からカウントアップして、カウントデータを、L側の主走査位置として出力する。
【0025】
F側,L側マスク処理部Fm,Lmの副走査カウンタFm2,Lm2は、ライン同期信号xflsync,xllsyncおよび副走査y方向の有効幅を示す副走査範囲信号xffgate,xlfgateを受け取って、副走査方向yの画像位置(そのときの画像デ−タが割り宛てられる画像上y位置)をカウントする。すなわち、副走査範囲信号xflgate,xllgateの始点でライン同期信号xflsync,xllsyncのカウントを開始し、各カウント値を、F側,L側の副走査位置とする。
【0026】
画像端トリム生成Fm3,Lm3は、画像デ−タの受信開始前に、CPU60からトリム位置を決定する情報x1,x2,y1,y2(図4の(a))を受けてそれらの内部のレジスタ(メモリ)に保持する。F側画像デ−タ,L側画像デ−タが供給されるようになると、副走査カウンタFm2,Lm2のカウントデ−タがy1以下の間とy2以上の間、ならびに、y1を越えy2未満の領域では主走査カウンタFm1,Lm1のカウントデ−タがx1以下およびx2以上の区間で、トリム出力(画像消去レベル)を指示する、トリム出力信号を発生して、マスク出力Fm6,Lm6に与える。マスク出力Fm6,Lm6は、トリム出力信号がある間に与えられるF側,L側画像デ−タを、非記録レベルを表わすものに書替えて、連接集成Cmに出力する。
【0027】
画像センターマスク生成Fm4,Lm4は、画像デ−タの受信開始前に、CPU60から画像センターマスク情報x1,x2,y1,y2(図4の(b))を受けてそれらの内部のレジスタに保持する。F側画像デ−タ,L側画像デ−タが供給されるようになると、主走査カウンタFm1,Lm1のカウントデ−タがx1以上かつx2以下の間、ならびに、副走査カウンタFm2,Lm2のカウントデ−タがy1以上かつy2以下の間、マスク出力(画像消去レベル)を指示する、マスク出力信号を発生して、マスク出力Fm6,Lm6に与える。マスク出力Fm6,Lm6は、画像センターマスク指示が与えられていることを条件に、マスク生成Fm4,Lm4からマスク出力信号がある間に与えられるF側,L側画像デ−タを、非記録レベルを表わすものに書替えて、連接集成Cmに出力する。
【0028】
画像消去枠生成Fm5,Lm5は、画像デ−タの受信開始前に、CPU60から画像消去枠情報x1,x2,y1,y2(図4の(c))および内消/外消指示情報を受けてそれらの内部のレジスタに保持する。F側画像デ−タ,L側画像デ−タが供給されるようになると、内消指示があるときには、主走査カウンタFm1,Lm1のカウントデ−タがx1以上かつx2以下の間、ならびに、副走査カウンタFm2,Lm2のカウントデ−タがy1以上かつy2以下の間の、枠領域内であるときに、画像消去信号を発生して、マスク出力Fm6,Lm6に与える。外消指示があるときには、該枠領域外であるときに画像消去信号を発生して、マスク出力Fm6,Lm6に与える。マスク出力Fm6,Lm6は、枠(内,外)消去指示が与えられていることを条件に、マスク生成Fm4,Lm4から画像消去信号がある間に与えられるF側,L側画像デ−タを、非記録レベルを表わすものに書替えて、連接集成Cmに出力する。
【0029】
図4の(a)/(b)/(c)にそれぞれ、画像端トリム/画像センターマスク/画像枠消去を行なう場合の、画像が消去される領域を、点々の塗り潰しで示す。
【0030】
図5の(a)には、上述のように、一ラインを主走査方向xに2分割して読み取った場合の、コンタクトガラス1上の、原稿読取領域(原稿読み取り面)と、F側CCD9a,L側CCD9bの読取有効領域の関係を示す。主走査有効領域FおよびLのそれぞれを、主走査範囲信号xflgateおよびxllgateが表わす。図5の(b)には、主走査有効領域FおよびLと、F側CCD9aおよびL側CCD9bの原稿読取範囲A,C,EおよびB,D,Fの関係を示す。
【0031】
図6の(a)には、F側,L側マスク処理部Fm,Lmに与えられる同期信号と各読取範囲A,C,EおよびB,D,Fの画像デ−タの発生タイミングを示し、図6の(b)には、F側,L側画像デ−タラインの末部および始部の画素単位の画像デ−タ区分を示す。
【0032】
副走査有効領域を示す副走査範囲信号xffgate,xlfgateは、図1の(b)の光源2a,2bとミラー3が走査する方向、つまり副走査方向yの画像範囲を示す信号で、画素同期信号は、CCD9a,9bの読み取り方向、つまり主走査方向xの画素区分を示す信号であり、ライン同期信号xflsync,xllsyncはラインの開始を示す信号であり、主走査範囲信号xflgate,xllgateは、主走査方向xの画像範囲(ラインの始点から終点まで)を示す信号である。このCCD9a,9bで、主走査方向の最大幅(最高ライン長)の前半(F)1/2および後半(L)1/2を読取るので、すなわち一走査ラインを2分割しているので、前半ライン(F側)および後半ライン(L側)の二つの画像データF,Lならびに2組の同期信号が並行して発生する。主走査方向xの原稿の読み取りは図5の(b)に示すように、CCD9aによってF側のラインA,C,Eを、そしてCCD9bによってL側のラインB,D,Fを別々に並行走査されて行くことになる。なお、これはF側とL側の走査方向は同じになっているが、CCDの電荷蓄積の並びを変更することで、F側とL側の画素の並びを変更することも可能である。
【0033】
同期信号xfgate,xflsync,xllsync,xflgate,xllgateの時間的な関係を図6の(a)に示す。この場合はF側とL側の画像データと同期信号がxllsync一つ分ずれて同じタイミングで入って来るものであるが、これは並んだCCD9a,9bの電荷蓄積タイミングが同一なためであり、これをずらすことで、First(前半)/Latter(後半)側のタイミングを前後させることが出来る。また、別の方法としては、図2の(a)のスキャナSCRから画像処理部40へのインターフェイス部の段階で、ラインメモリ等を用いてタイミングをずらすことも可能である。
【0034】
再度図2の(b)を参照する。この実施例では、マスク処理41の下流のγ補正処理42,誤差拡散処理およびディザ処理44が、ライン長に分断がない一ライン全ライン長の画像デ−タを処理するように構成されているので、これらに適合するように、図3に示すマスク処理41にて、マスク処理を終えたF側出力画像デ−タに、L側出力画像デ−タを、ライン(A,C,E/B,D,F)をつないで一本のライン(A+B,C+D,E+F)とする形につなぐ連接集成を施す。
【0035】
図3を参照すると、連接集成Cmにおいては、F側およびL側出力画像デ−タは半ラインメモリCm1およびCm2に書込まれる。両ラインメモリCm1およびCm2への書込みは、実質上同時に終了する。両メモリへの書込みが終了すると、まずメモリCm1のF側出力画像デ−タが、一方のフルラインメモリCm3に書込まれこれが終了するとメモリCm2のL側出力画像デ−タが同じフルラインメモリCm3に書込まれる。次のラインのF側出力画像デ−タは半ラインメモリCm1を経由して他方のフルラインメモリCm4に書込まれ、同じくL側出力画像デ−タも半ラインメモリCm2を経由してフルラインメモリCm4に書込まれる。この、次ラインの画像デ−タをフルラインメモリCm4に書込んでいるときに、前ラインの全ラインの画像デ−タ(F+L)がフルラインメモリCm3が読出されて、下流の処理部42,44に与えられる。同様にして、フルラインメモリCm3に次々ラインの画像デ−タを書込んでいるときに、フルラインメモリCm4から次ラインの画像デ−タ(F+L)が読出されて下流の処理部42,44に与えられる。以下同様である。
【0036】
図7の(a)に、γ補正処理42の構成を示す。例えば8ビットの画像データをγ変換するためには、予めダウンロード切り替え信号でデータ選択部421をCPUアドレス側に倒しておいて、RAM422のチップセレクトとライトイネーブルをアクティブにしてRAM422にCPU60からダウンロードし、通常動作中はダウンロード切り替え信号でデータ選択部421を入力画像データ側に切り替えてRAM422のアドレスとし、アドレスに対して出力されたデータをγ変換後のデータとして取り出す。この構成により、γ変換処理前にγ変換の要求特性に対応した色々なデータをCPU60からRAM422へダウンロードすることにより、外部からCPU60へ与えられた要求特性を満すγ変換を行なう。
【0037】
図7の(b)に、誤差拡散処理43の構成を示す。誤差加算431は、処理対象画素となるMの階調数を有する入力画像データDijと、誤差演算432から受け取ったDijに対しての周辺誤差情報を受け取り、それらの和を取って、N(N≦Mの自然数)の階調数を有する誤差補正後の入力画素データSijを出力する。量子化433は、誤差補正後の入力画素データSijと、CPU60から受け取った求める量子化数(入力画像データMビットに対し、Nビット、但しM>N)に合わせた量子化しきい値を受け取り、階調処理を行なって出力画像データGijを出力する。
【0038】
誤差演算432は誤差補正後の入力画素データSijと、出力画像データGijを受け取って、入力画像データDijを量子化した際の量子化誤差Eijを求める。量子化誤差Eijは誤差マトリクス蓄積435において、ラインメモリなどの記憶素子にたいして書き込み/読み出しされる。誤差演算432は誤差マトリクス蓄積435から得られた、図7の(c)に示すような形状の誤差拡散マトリクスを生成し、各マトリクス係数に従って、処理対象画素(図7の(c)上で×印)となる入力画像データDijの周辺誤差情報を算出する。図7の(c)上で横方向が主走査方向x、縦方向が副走査方向yであり、1つの4角(ブロック)が1画素を表わし、数字が係数値を示す。図7の(c)に示すような誤差マトリクスとその係数の場合、注目画素Dijに対する周辺誤差情報Eは、
E=(Di−2,j−1+2×Di−1,j−1+4×Di,
j−1+2×Di+1,j−1+Di+2,j−1+2×Di−2,
j+4×Di−1,j)/16
で与えられる。
【0039】
図8の(a)に、ディザ処理44の構成を示す。アドレスカウンタ制御441は、画像データの制御信号群であるxflgateとxffgateを受け取って、主走査側および副走査側についてカウントを行ない、このカウント値をしきい値テーブル制御442へ渡す。ここで、この主走査および副走査方向のカウント値は該当する画像データの位置を指し示すことになる。しきい値テーブル制御442の中にはしきい値テ−ブルがあり、しきい値テ−ブル制御442は、図8の(b)〜(d)に示すディザマトリクス例に示すように、選択されたしきい値テーブルの大きさ、4×4/6×6/8×8等に従がってマトリクスを選択し、アドレスカウンタ制御441から受け取った主走査/副走査方向のカウント値と比較して、処理する画像データの位置と一致するしきい値データをマトリクスの中から選び出し、比較回路443へ送る。例えば図8の(b)に示す4×4マトリクスが選択された場合、先頭ラインのしきい値は主走査方向xに沿って、
aa ab ac ad aa ab ac ad aa ab ………という流れでしきい値を繰り返し選択して比較回路443に与え、また主走査方向xの先頭画素(ラインの先頭画素)は副走査方向yに沿って、
aa ba ca da aa ba ca da aa ba ………という流れでしきい値を繰り返す。この例ではしきい値が一つで量子化を行なう二値化処理の場合であるが、このしきい値を1画素宛てに複数持つマトリクスで量子化を行なうと多値化処理も可能となる。
【0040】
出力選択部45は、「出力選択設定」信号に応じて、誤差拡散処理によって得る出力デ−タと、ディザ処理44によって得る出力デ−タを選択的に摘出して、出力画像デ−タとして出力する。「出力選択設定」信号は、CPU60が、原稿読取に先立って設定する態様と、画像処理部40に含まれる、図示しない階調(写真)/線画(文字)領域判定回路が、画像デ−タに基づいて判定する画調に応じて自動設定する態様、ならびにそれらの組合せがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は、本発明の一実施例を装備したデジタル複写機の外観を示す斜視図、(b)はそのy−z拡大断面図である。
【図2】 (a)は、図1に示すデジタル複写機の主要装置の組合せ概要を示すブロック図、(b)は、(a)に示す画像処理部40の構成の主要部を示すブロック図である。
【図3】 図2の(b)に示すマスク処理41の機能構成を示すブロック図である。
【図4】 図3に示すマスク処理41が行なう画像編集を示し、原画像が消去される領域を点々の塗り潰しで示す。(a)は画像縁(原稿端縁)の画像記録をなしにする画像端トリムの場合を、(b)は主走査方向xの中央部を帯状に、また副走査方向yの中央部を帯状に、白紙(画像記録なし)にするセンタ−マスクの場合を、(c)は、入力があった枠領域内の画像を消去する枠消去の場合を示す。
【図5】 (a)は、図1に示すコンタクトガラス1の領域すなわち原稿読み取り面と、それに対して定められた主走査方向xの最大読取幅(光源とミラ−による投影領域)、および、載置原稿の関係を示す平面図、(b)は、該原稿上の、F側CCD9aによる読取領域A,C,EおよびL側CCD9bによる読取領域B,D,Fを模擬的に示す平面図である。
【図6】 (a)は、図3に示すマスク処理41に与えられる画像デ−タおよび同期信号の相対タイミングを示すタイムチャ−トであり、(b)は(a)に示す1ライン区間の末部と始部を、時間軸を拡大して示すタイムチャ−トである。
【図7】 (a)は図2の(b)に示すγ補正処理42の機能構成を示すブロック図、(b)は誤差拡散処理43の機能構成を示すブロック図、(c)は誤差マトリクス蓄積435に保持する誤差拡散マトリクスの内容を示す平面図である。
【図8】 (a)は図2の(b)に示すディザ処理44の機能構成を示すブロック図、(b),(c)および(d)は、しきい値テ−ブル制御442に保持するしきい値テ−ブルのサイズと1画素当てのしきい値(aa,・・・)の分布を示す平面図である。
【符号の説明】
SCR:スキャナ OPB:操作ボ−ド
CRU:コントロ−ラ PRR:レ−ザプリンタ
1:コンタクトガラス 2a,2b:光源
3,4〜7:ミラー 8:レンズ
9a,9b:CCD 10,11:走行体
21:レーザー出力ユニット
22:結像レンズ 23:ミラー
24:感光体ドラム 25:帯電チャージャ
26:イレーサ 27:現像ユニット
29:分離チャージャ 30:分離爪
32a,32b:記録シート
33:給紙カセット 34:搬送ベルト
35:定着ローラ 36:排紙トレイ
37:給紙ローラ 38:レジストローラ

Claims (6)

  1. スキャナが順次ライン出力する画像データと、画像データに付帯する同期信号を受けて、前記ラインの方向である主走査方向xで複数に分割された各分割ラインの画像データをそれぞれが編集処理する複数組の画像デ−タ編集手段と、各画像デ−タ編集手段に編集位置および編集指示を与える制御手段、を備え、前記画像デ−タ編集手段のそれぞれが、前記同期信号を使用して画像デ−タの主走査方向xおよび副走査方向yの位置を計測する主走査位置カウント手段および副走査位置カウント手段、ならびに、これらのカウント手段が計測した位置が前記制御手段が与えた編集位置であるとき画像デ−タに、前記編集指示が指定する処理を施すデ−タ処理手段、を含む、分割画像の編集処理装置。
  2. 前記複数組の画像デ−タ編集手段は、主走査方向xで先位置の第1分割ラインおよびその後位置の第2分割ラインをそれぞれが受ける第1および第2画像デ−タ編集手段を含み、第2画像デ−タ編集手段の前記主走査位置カウント手段は、そのカウント値に、第1画像デ−タ編集手段の前記主走査位置カウント手段の、分割領域幅相当のカウント値を加えたカウントデータを出力し、第2画像デ−タ編集手段の前記デ−タ処理手段は、該カウントデータが前記制御手段が与えた編集位置であるとき画像デ−タに、前記編集指示が指定する処理を施す、請求項1に記載の、分割画像の編集処理装置。
  3. 各画像デ−タ編集手段は、制御手段が与えた開始位置以前および終了位置以降の画像をトリムする画像縁部トリム処理を画像デ−タに施す、請求項1又は2に記載の、分割画像の編集処理装置。
  4. 各画像デ−タ編集手段は、制御手段が与えたセンターマスク領域の画像をマスクするセンターマスク処理を画像デ−タに施す、請求項1,2又は3に記載の、分割画像の編集処理装置。
  5. 各画像デ−タ編集手段は、制御手段が与えた枠領域位置および編集指示に応じて、該枠領域の内又は外の画像を消去する処理を画像デ−タに施す、請求項1,2,3又は4に記載の、分割画像の編集処理装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の分割画像の編集処理装置を具備する画像形成装置。
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