JP3294862B2 - デジタル複写機及びその画像書き込み方法 - Google Patents

デジタル複写機及びその画像書き込み方法

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JP3294862B2 JP14941991A JP14941991A JP3294862B2 JP 3294862 B2 JP3294862 B2 JP 3294862B2 JP 14941991 A JP14941991 A JP 14941991A JP 14941991 A JP14941991 A JP 14941991A JP 3294862 B2 JP3294862 B2 JP 3294862B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、デジタル複写機及び
その画像書き込み方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル複写機やレーザプリンタ
においては、画像書き込み技術の進歩により1ドット多
階調表現によって複写又はプリント画像の高画質化が進
んでいる。
【0003】このような1ドット多階調を採用したデジ
タル複写機では、文字や線等が記載された原稿は画像の
解像力を重視する文字モードによって、その文字等のギ
ザギザが目立たずに明確に見えるように複写し、写真等
の原稿は中間調の再現を重視する写真モードによって、
画像が自然に見えるように複写する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
デジタル複写機では、写真モードにおける各画素の位相
が一定であるため、複写画像のドットパターンが対称性
のないものになり、人間の目には不自然な印象を与える
という問題があった。
【0005】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、デジタル複写機によって写真原稿を複写する際
に、ドットパターンが規則的で自然になるようにして、
中間調の再現性を向上させることを目的とする。
【0006】この発明は上記の目的を達成するため、原
稿の画像情報を読み取って画像信号に変換する原稿読取
部と、上記画像信号に対して入力補正及び出力補正を行
なう画像処理部と、その画像処理部によって入力補正及
び出力補正を行なった画像を記録紙に書き込むプリンタ
備えたデジタル複写機において、上記画像信号を画
素毎にパルス幅変調して各ドットの書き込みを複数階調
で行なう手段と、写真モード時にマトリクスを構成する
複数の画素を階調表現の単位とし、その複数の画素の単
位が対称性のある規則的なドットパターンになるように
各画素の位置に応じてドットを書き込むときのパルス幅
変調の位相を制御する手段を設けたものである。
【0007】また、上記のような原稿読取部と画像処理
部とプリンタ部を備えたデジタル複写機において、上記
画像信号を画素毎にパルス幅変調して各ドットの書き込
みを複数階調で行なうと共に、写真モード時にはマトリ
クスを構成する複数の画素を階調表現の単位とし、その
複数の画素の単位が対称性のある規則的なドットパター
ンになるように各画素の位置に応じてドットを書き込む
ときのパルス幅変調の位相を制御する画像書き込み方法
も提供する。
【0008】さらに、この画像書き込み方法におけるパ
ルス幅変調の位相の制御を、ドットの書き込み位置を画
素の左側に寄せる位相と、右側に寄せる位相と、中央に
する位相の3種類のうちのいずれかを選択して行なうよ
うにするとよい。
【0009】
【作用】この発明によるデジタル複写機は、プリンタ部
によって画像信号を画素毎にパルス幅変調して各ドット
の書き込みを複数階調で行ない、写真モード時にはマト
リクスを構成する複数の画素を階調表現の単位とし、そ
の複数の画素の単位が対称性のある規則的なドットパタ
ーンになるように各画素の位置に応じてドットを書き込
むときのパルス幅変調の位相を制御するので、写真モー
ドにおける各画素毎にドットの位相を変えて規則的で自
然なドットパターンを作ることができる。
【0010】また、この発明による画像書き込み方法で
、写真モード時にはマトリクスを構成する複数の画素
を階調表現の単位とし、その複数の画素の単位が対称性
のある規則的なドットパターンになるように各画素の位
置に応じてドットを書き込むときのパルス幅変調の位相
を制御するので、文字モードでは線等のギザギザや凹凸
の単位を減らして解像度を高めることができ、写真モー
ドでは規則的で自然なドットパターンを作って中間調の
再現性を向上させることができる。
【0011】さらに、画像書き込みの際にドットの書き
込み位置を画素の左側に寄せるか右側に寄せるか中央に
するかの3種類から選択してパルス幅変調の位相制御を
行なうようにすれば、画素の位置に応じた位相制御を簡
単に行なうことができる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図2はこの発明の一実施例であるデジ
タル複写機を構成する原稿読取部と画像処理部を備えた
原稿読取装置の概略構成図、図3はそのプリンタ部であ
るレーザプリンタの概略構成図である。一般のデジタル
複写機は、この原稿読取装置100とレーザプリンタ2
00とが一体に構成されている場合が多いが、ここでは
両者が分離可能であり、両者を電気的に接続することに
よってデジタル複写機として機能するようにした例を示
す。
【0013】図2に示す原稿読取装置100は、読み取
るべき原稿Dを載置するためのコンタクトガラス1と、
蛍光灯等の光源2a,2b及びそれによって照明された
原稿Dからの反射光(原稿像)をCCDイメージセンサ
9の受光面に結像させるミラー3,4,5,6,7とレ
ンズ8からなる光学系が設けられている。
【0014】光源2a,2b及びミラー3は、コンタク
トガラス1の下面に沿って平行に副走査方向(図2の矢
示方向)へ移動する走行体10に、ミラー4,5はその
走行体10に連動してその1/2の速度で同方向に移動
する走行体11にそれぞれ搭載されており、これらによ
って副走査が行なわれる。
【0015】また、CCDイメージセンサ9の固体走査
によって主走査が行なわれ、原稿Dの画像はCCDイメ
ージセンサ9によって読み取られ、この主走査と上述し
た光学系による副走査とによって原稿D全体が走査さ
れ、その画像が読み取られることになる。すなわち、こ
れらによって画像読取部を構成しており、その読み取り
画像信号に対して入力補正及び出力補正を行なう画像処
理部については後述する。
【0016】なお、この実施例では原稿の読み取り密度
は主走査及び副走査ともに16画素/mmに設定され、A
3判(297mm×420mm)サイズの原稿まで読み取り
可能になっている。
【0017】一方、図3に示すレーザプリンタ(プリン
タ部)200は、大別してレーザ書き込み系201,画
像再生系202,及び給紙系203からなり、そのレー
ザ書き込み系201はレーザ出力ユニット21,結像レ
ンズ22,及びミラー23を備えている。
【0018】そのレーザ出力ユニット21の内部には、
レーザ光源であるレーザダイオード及びポリゴンモータ
によって高速で回転される定回転多角形ミラー(ポリゴ
ンミラー)が設けられている。そして、このレーザ書き
込み系201から出力されるレーザ光が画像再生系20
2の感光体ドラム24に照射される。
【0019】また、感光体ドラム24の周囲には帯電チ
ャージャ25,イレーサ26,現像ユニット27,分離
爪30,クリーニングユニット31等が設けられてい
る。給紙系203及び画像再生系202のその他の部分
については、このレーザプリンタ200の作用と共に後
述する。なお、感光体ドラム24の一端近傍でレーザー
ビームが照射される位置に、主走査同期信号(MSYN
C)を発生する図示しないビームセンサが配置されてい
る。
【0020】図4は画像読取装置100における画像処
理部の構成及び画像信号(画像データ)の処理順序を示
すブロック図である。9はCCDイメージセンサ、12
はセンサドライバ、13は増幅器、14はA/D変換回
路、15はシェーディング補正回路、16は空間フィル
タ回路、17は出力変調回路、18は加工編集回路、1
9は出力回路である。
【0021】センサドライバ12の駆動制御によってC
CDイメージセンサ9が16画素/mmのサンプリング密
度で読み取った画像信号は、まず増幅器13で所定の電
圧振幅に増幅され、その後にA/D変換回路14で1画
素あたり数階調(例えば256階調)のデジタルデータ
に変換される。
【0022】その後、シェーディング補正回路15で光
源2a,2bの照度ムラ、及びCCDイメージセンサ9
の各素子間の感度ばらつき等を補正するシェーディング
補正を行ない、さらに空間フィルタ回路16で文字や線
字の解像力をあげるMTF補正または写真等のノイズを
除去する平滑化処理等を行なう。
【0023】そして、出力変調回路17によってレーザ
プリンタ200のγ特性を考慮したγ補正と、階調再現
性を考慮した中間調表現処理、及びプリンタ部で作る書
き込み信号、この実施例ではパルス幅変調(PWM)信
号に対応するコードデータ(PWMのパルス幅と位相を
表わすコード)へ変換し、これを出力回路19からレー
ザプリンタ200へ出力して記録紙に画像を書き込ませ
る。
【0024】なお、このコードデータに対して、加工編
集回路18によって種々の加工処理や編集処理を施して
出力するようにしてもよい。また、空間フィルタ回路1
6以降あるいは出力変調回路17以降はプリンタ部に設
けてもよい。
【0025】この実施例では、出力変調回路17におい
て画像信号を画素毎にその濃度に応じてパルス幅変調す
ると共に、文字モード時には書き込むべき画素に隣接す
る左右の画素の濃度に応じて、写真モード時にはマトリ
クスを構成する複数の画素を階調表現の単位とし、その
複数の画素の単位が対称性のある規則的なドットパター
ンになるように各画素の位置に応じてドットを書き込む
ときのパルス幅変調の位相を制御するがその詳細は後述
する。
【0026】次に、図3に示したプリンタ部であるレー
ザープリンタ200における画像形成のプロセスを簡単
に説明する。まず、感光体ドラム24の周面は帯電チャ
ージャ25によって一様の高電位に帯電されて、その周
面にレーザ書き込み系201によってレーザー光が照射
されるとその露光された部分の電位が下がる。そのレー
ザー光は画像の黒/白に応じてオン/オフ制御され、な
おかつ画像の階調レベルに応じてパルス幅変調(PW
M)によりレーザーダイオードの点灯パルス幅が変えら
れて照射面積が制御される。
【0027】このレーザ光の照射あるいは照射面積によ
って、感光体ドラム24の周面に記録画像の階調レベル
に対応する電位分布、すなわち静電潜像が形成されて、
その静電潜像が形成された部分が現像ユニット27を通
ると、その電位の高低に応じてトナーが付着し、静電潜
像が可視化されたトナー像となる。そこで、記録シート
32a又は32bをカセット33a又は33bからトナ
ー像が形成された部分に所定のタイミングで送り込み、
その記録シート32a又は32bの表面にトナー像を重
ねる。
【0028】そして、転写チャージャ28によって記録
シートにトナー像を転写すると、その記録シートは分離
チャージャ29ならびに分離爪30によって感光体ドラ
ム24から分離され、搬送ベルト34によって、ヒータ
を内蔵した定着ローラ35に搬送され、そこで転写像が
加熱定着された後、排紙トレイ36上へ排出される。
【0029】この実施例ではレーザプリンタ200の給
紙系203は2系統になっており、一方の給紙系である
上側給紙カセット33a内の記録シート32aは給紙ロ
ーラ37aによって給紙され、もう一方の給紙系である
下側給紙カセット33b内の記録シート32bは給紙ロ
ーラ37bによって給紙される。
【0030】そして、いずれかの給紙ローラ37a又は
37bによって給紙された記録シート32a又は32b
は、先端がレジストローラ38に当接した状態で一旦停
止し、記録プロセスの進行に同期したタイミングで感光
体ドラム24に接する転写位置へ送り込まれる。なお、
図示しないが、各給紙系にはカセット33a,33bに
収納されている記録シート32a,32bのサイズを検
知するための記録シートサイズセンサがそれぞれ設けら
れている。
【0031】次に、この発明に係わる画像信号の処理に
ついて説明する。このデジタル複写機では、プリンタ出
力信号で1ドット数階調(例えば64階調)を実現する
ために、プリンタ部であるレーザプリンタ200のレー
ザーダイオードを点灯させるパルス信号のパルス幅を変
調するPWM方式を採用しており、画像再生モードとし
て、文字や線字等を高解像に再生する文字モードと、中
間調の多い写真等を階調性を重視して再生する写真モー
ドとを備えている。なお、上記の2モードの他に原稿の
文字部と写真部の領域を判別してそれぞれに最適な処理
をするモードを設けても良い。
【0032】文字モードの場合、図4に示した空間フィ
ルタ16におけるMTF補正の後に、プリンタのγ特性
を考慮して、最終的に画像が人間の目にリニアな階調再
現になるように画像データを1ドット64階調の出力デ
ータに変換し、さらに左右の画素のデータを監視して濃
度差がある場合は、点灯パルスを左右の濃い側に寄せる
位相コントロールの処理を行なう。
【0033】写真モードの場合、解像力よりも全体とし
ての階調の滑らかさが重要であるため、1ドット単位で
階調表現をするよりも例えばディザ処理による階調表現
のように、複数ドットの組み合わせで階調を表現した方
が良い場合が多い。したがって、MTF補正の代わりに
ノイズ除去を目的として平滑化処理を行なって、その
後、1ドット64階調のデータに変換するようにして結
果として複数ドットの面積中の黒ドットの比率を制御す
るようにパルス幅と位相をコントロールする。
【0034】図5及び図6はそれぞれ複数ドットの組み
合わせで階調表現する例を示す説明図である。図5は3
×3の9画素で階調表現をする場合の説明図であり、中
心の画素から黒く塗り潰し始めてそれを次第に上下に延
ばし、それから左右に黒ドットの領域を広げていくよう
なパルス幅と位相の制御を行なう。
【0035】つまり、この方法では1画素の塗り潰しを
画素の1/3幅と2/3幅と全塗り潰しの3種類にし、
位相を左寄せ,右寄せ,中央の3種類にしている。まず
濃度の薄い方から第1〜3段階では(a)〜(c)に示
すように、中心画素の中央の位相でそれぞれ1/3幅,
2/3幅,全塗り潰しとし、第4,5段階では(d),
(e)に示すように、さらに中心画素の上下に位置する
画素を中央の位相でそれぞれ1/3幅と2/3幅で塗り
潰す。
【0036】また、第6段階では(f)に示すように、
中心画素の左側に位置する画素を右寄せの位相で右側に
位置する画素を左寄せの位相でそれぞれ1/3幅で塗り
潰し、第7段階では(g)に示すように、中心画素の左
側に位置する画素を右寄せの位相で右側に位置する画素
を左寄せの位相でそれぞれ2/3幅で塗り潰すと共に、
中心画素の上下に位置する画素をそれぞれ全塗り潰しに
する。
【0037】次に、第8段階では(h)に示すように、
中心画素の左右に位置する画素を全塗り潰しにすると共
に、中心画素の上下左斜め方向に位置する画素は位相を
右寄せにして、上下右斜め方向に位置する画素は位相を
左寄せにしてそれぞれ1/3幅で塗り潰し、第9段階で
は(i)に示すように、中心画素の上下左右斜め方向の
画素を位相をそのままで2/3幅で塗り潰し、最も濃い
第10段階では3×3の9画素の全部を黒く塗り潰して
いる。
【0038】なお、この実施例では10段階のパターン
の一例を示しているが、PWMの分解能が64レベルで
あれば9×64+1=557段階の階調数を取ることが
できるので、この中からレーザプリンタのγ特性を考慮
して必要なレベルを選ぶようにするとよい。
【0039】図6は4×4の16画素で階調表現をする
場合の説明図であり、この場合は階調数の単位は2×2
の4画素であり、画像全体の画調を決める複数画素の黒
くしていくパターンをコントロールするのが4×4単位
ということになる。4×4の16画素を4分割したそれ
ぞれの2×2の4画素(以下、これを「ブロック」と称
する)は、階調レベルをあげていく毎に同面積ずつ黒部
分を増やしていくようにする。
【0040】例えば、第1段階では同図の(a)に示す
ように、左側上下のブロックの各々左上に位置する画素
を右寄せの位相で、右側上下のブロックの各々左下に位
置する画素を右寄せの位相でそれぞれ細く(例えば1/
8幅で)塗り潰し、第2段階では(b)に示すように、
さらに左側上下のブロックの各々右上に位置する画素を
左寄せの位相で、右側上下のブロックの各々右下に位置
する画素を左寄せの位相でそれぞれ細く(例えば1/8
幅で)塗り潰し、第3段階では(c)に示すようにそれ
らをさらに太く塗り潰す。
【0041】次に、第4段階では(d)に示すように、
さらに左側上下のブロックの各々左下に位置する画素を
右寄せの位相で、その各々右下に位置する画素を左寄せ
の位相で、また右側上下のブロックの各々左上に位置す
る画素を右寄せの位相で、その各々右上に位置する画素
を左寄せの位相でそれぞれ細く塗り潰し、第5,6段階
ではそれぞれ(e)(f)に示すように序々にそれらを太
く塗り潰し、第7段階では(g)に示すように、4×4
の16画素中に2本の縦方向の太線が右側の2ブロック
と左側の2ブロックのそれぞれの中央に位置するように
塗り潰す。
【0042】さらに、第8段階では(h)に示すよう
に、さらに各ブロックの下に位置する2画素ずつを全塗
り潰しにし、第9段階では(i)に示すように各ブロッ
クの左上に位置する画素も全塗り潰しにする。そして、
最後の第10段階では(j)に示すように4×4の16
画素を全部塗り潰すようにする。
【0043】このようにして、画素の位置に応じて黒ド
ットを埋めていく位置がそれぞれ異なり、濃度が淡い時
は黒ドットが斜め方向に分布するようにし、レベルがあ
がるにしたがって序々に縦縞のようになりながら黒部分
の比較的大きい部分の分布が淡い時と同様に斜めになる
ように制御して、更にレベルがあがると一旦縦縞になっ
てから今度は白く残る部分が縦横に分布するように制御
する。
【0044】したがって、このようなパルス幅と位相の
コントロールを行なえば、黒の面積が小さい時は斜めの
パターンの方が人間の目には目立ちにくく自然な印象を
与え、逆に黒の面積が大きくなると今度はテクスチャが
目立ち易く均衡のとれた白分布になる。
【0045】次に、上述したようなプリンタの特性に合
わせた画像信号処理を行なった後、画像データをプリン
タ部へ送出するが、その送出時のデータ形式について説
明する。仮りに、1ドット全黒でレーザダイオードをフ
ル点灯させる点灯パルス幅を75nsecにした場合、点灯
なし(すなわち、0点灯)を含めて16階調を実現する
ためには5nsec毎に均等分割し、16通りのパルス1つ
に1つのコードを割り振って4ビットのコードデータに
する。
【0046】さらに、図7に示すように、点灯パルスを
左側に寄せる位相と、右側に寄せる位相と、中央に
位置させて左右均等パルスにする位相の3種類のいず
れかを選択して位相制御を行なう場合、その位相を指示
するために2ビットのコードを必要とする。そして例え
ば、図8に示すように、階調信号と位相信号を組み合わ
せて合計4ビットで16種類のコードデータを用意する
ことができる。
【0047】また、前述の64階調の実施例の場合、1
ドット全黒でレーザダイオードをフル点灯させる時の点
灯パルス幅を63nsecとすると、点灯なし(0点灯)を
含めて64階調を実現するためには、1nsec毎に均等分
割して64通りのパルス1つに1つのコードを割り振っ
て6ビットのコードデータにする必要がある。
【0048】さらに、このコードデータに点灯パルスを
上述した3種類の位相制御を指示するために2ビットの
コードを要し、6ビットの階調信号と2ビットの位相信
号を合わせると合計8ビットの信号になる。なお、位相
と階調を分けずに1コードに1種類のパルスを割り当て
た暗号のような信号を出力してもよい。
【0049】このような信号を受信するプリンタ部であ
るレーザプリンタ200では、実際の点灯信号に翻訳し
てレーザダイオード駆動部へ送るが、コードデータと実
際の点灯信号との対応を予め画像処理部とプリンタ部と
の間で取り決めて設定しておく。
【0050】ここで、位相と階調とを分離した場合に位
相データのみに着目すると、文字モードの時は左右の画
素の濃度差によって決定され、写真モードの時はその画
素の位置(x,yアドレス)のみに依存するので、位相
データは階調データが決まって画素のアドレスが求まっ
た後ならば、画像処理部で作成しなくても他の機能部で
作成するようにしてもよい。
【0051】例えば、階調データのみをプリンタ部へ送
って、そのプリンタ部で位相データを作成するようにし
たり、位相データをわざわざ作らずに翻訳部がレーザダ
イオード(LD)点灯パルスに翻訳する時点で位相をコ
ントロールするようにしてもよい。したがって、このよ
うにすればプリンタ部への位相データの転送を省略する
ことができるので、データ転送に係わる物理的な接続に
よっては電線を省略したりプリンタ基板のパターンを簡
略化したりできる。
【0052】次に、この実施例における出力変調回路の
回路構成について説明する。図1は、γ変換とコード変
換とを別のルックアップテーブル(LUT)用ROMで
構成した出力変調回路の例を示すブロック図である。こ
の回路はγ変換ROM41とコード変換ROM42と、
Xカウンタ43及びYカウンタ44とからなり、図4に
も示した空間フィルタ回路16からの画像データをγ変
換ROM41に入力させて、前述したようなプリンタ部
の特性を補正する処理とその他にデジタル複写機として
の濃度コントロール等を行なう。
【0053】つまり、操作者がデジタル複写機の濃度調
整機能を使用して濃度を濃くしたり淡くしたりすると、
その濃度データに対応してγ変換ROM41内のテーブ
ルを切り換える。また、階調コードデータ及び位相デー
タへのコード変換は、コード変換ROM42においてX
カウンタ(主走査カウンタ)43とYカウンタ(副走査
カウンタ)44の各カウンタ値によって決まる書き込む
べき画素の位置(アドレス)に応じて位相データの有無
に関わらず行なわれる。
【0054】図9は、γ変換とコード変換とを1つのル
ックアップテーブル用ROMで構成した出力変調回路の
例を示すブロック図である。すなわち、γ変換+コード
変換ROM45が、図1に示したγ変換ROM41とコ
ード変換ROM42の変換機能を有し、その処理は図1
の例について説明した処理と同様である。なお、このル
ックアップテーブル用メモリをRAMで構成するように
してもよい。
【0055】次に、図10は階調データをレーザダイオ
ード(LD)駆動信号に翻訳する回路の一例を示すブロ
ック図である。この回路は、速度変換バッファ46と翻
訳回路47とディレイ回路48とXカウンタ43とYカ
ウンタ44とからなり、まず、速度変換バッファ46で
階調データの速度変換を行なって、画像処理部からプリ
ンタ部へ送られた階調データ(位相データを含んでも良
い)を画像処理部での画素クロックと書き込み画素クロ
ックとの違いを吸収して翻訳回路47へ送出する。
【0056】次に、ディレイ回路48から翻訳回路47
へ書き込み基本クロックをパルス幅変調(PWM)のス
テップ単位でディレイさせたディレイクロックを送出
し、Xカウンタ43及びYカウンタ44から送出される
値(画素位置を示すアドレス)に応じて速度変換バッフ
ァ46から送られる階調データや位相データを適宜組み
合わせて所望のLD駆動信号を生成する。
【0057】このようにして、文字モード時は線のギザ
ギザや凹凸を小さくすることができるので画像のエッジ
がきれいに再現され、写真モード時には2×2画素や3
×3画素といった単位で対称性のある規則的なドットパ
ターンを作成できるので、自然な階調表現が可能にな
る。したがって、文字モードでは解像度を向上させ、写
真モードでは中間調の再現性を向上させることができ
る。
【0058】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
るデジタル複写機及びその画像書き込み方法によれば、
写真モード時に規則的で自然なドットパターンにして中
間調の再現性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図4に示す出力変調回路17の一例を示すブロ
ック図である。
【図2】この発明の一実施例であるデジタル複写機を構
成する原稿読取装置の概略構成図である。
【図3】同じくそのプリンタ部であるレーザプリンタの
概略構成図である。
【図4】図2に示した画像読取装置100における画像
処理部のブロック図である。
【図5】3×3の9画素で階調表現する場合の説明図で
ある。
【図6】4×4の16画素で階調表現する場合の説明図
である。
【図7】書き込みクロックと点灯信号のPWM位相の種
類の例を示すタイミングチャートである。
【図8】階調信号のパルス幅と位相との組み合わせに対
する4ビットのコードデータの例を示す図である。
【図9】図4における出力変調回路17の他の構成例を
示すブロック図である。
【図10】階調データをLD駆動信号に翻訳する回路の
一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 コンタクトガラス 2a,2b 光源 3,4,5,6,7 ミラー 8 レンズ 9 CCDイメージセンサ 10,11 走行体 12 センサドライバ 13 増幅器 14 A/D変換回路 15 シェーディン
グ補正回路 16 空間フィルタ回路 17 出力変調回路 18 加工編集回路 19 出力回路 21 レーザ出力ユニット 22 結像レンズ 23 ミラー 24 感光体ドラム 25 帯電チャージャ 26 イレーサ 27 現像ユニット 28 転写チャージ
ャ 29 分離チャージャ 31 クリーニング
ユニット 32a,32b 記録シート 33a,33b 給
紙カセット 34 搬送ベルト 35 定着ローラ 36 排紙トレイ 37a,37b 給
紙ローラ 38 レジストローラ 41 γ変換ROM 42 コード変換ROM 43 Xカウンタ 44 Yカウンタ 45 γ変換+コー
ド変換ROM 46 速度変換バッファ 47 翻訳回路 48 ディレイ回路 100 原稿読取装
置 200 レーザプリンタ(プリンタ部) 201 レー
ザ書き込み系 202 画像再生系 203 給紙系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/23 - 1/31 H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/46 H04N 1/60

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の画像情報を読み取って画像信号に
    変換する原稿読取部と、前記画像信号に対して入力補正
    及び出力補正を行なう画像処理部と、該画像処理部によ
    って入力補正及び出力補正を行なった画像を記録紙に書
    き込むプリンタ部とを備えたデジタル複写機において、 前記画像信号を画素毎にパルス幅変調して各ドットの書
    き込みを複数階調で行なう手段と、写真モード時にマト
    リクスを構成する複数の画素を階調表現の単位とし、そ
    の複数の画素の単位が対称性のある規則的なドットパタ
    ーンになるように各画素の位置に応じてドットを書き込
    むときのパルス幅変調の位相を制御する手段とを設けた
    ことを特徴とするデジタル複写機。
  2. 【請求項2】 原稿の画像情報を読み取って画像信号に
    変換する原稿読取部と、前記画像信号に対して入力補正
    及び出力補正を行なう画像処理部と、該画像処理部によ
    って入力補正及び出力補正を行なった画像を記録紙に書
    き込むプリンタ部とを備えたデジタル複写機において、 前記画像信号を画素毎にパルス幅変調して各ドットの書
    き込みを複数階調で行なうと共に、写真モード時にはマ
    トリクスを構成する複数の画素を階調表現の単位とし、
    その複数の画素の単位が対称性のある規則的なドットパ
    ターンになるように各画素の位置に応じてドットを書き
    込むときのパルス幅変調の位相を制御することを特徴と
    する画像書き込み方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のデジタル複写機における
    画像書き込み方法において、前記パルス幅変調の位相の
    制御を、ドットの書き込み位置を画素の左側に寄せる位
    相と、右側に寄せる位相と、中央にする位相の3種類の
    うちのいずれかを選択して行なうことを特徴とする画像
    書き込み方法。
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