JPH07184054A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07184054A
JPH07184054A JP5326576A JP32657693A JPH07184054A JP H07184054 A JPH07184054 A JP H07184054A JP 5326576 A JP5326576 A JP 5326576A JP 32657693 A JP32657693 A JP 32657693A JP H07184054 A JPH07184054 A JP H07184054A
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直樹 豊吉
Makoto Takase
誠 高瀬
Takanobu Yamada
孝信 山田
Koichi Eto
浩一 衛藤
Toshikazu Kawaguchi
俊和 川口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 濃度段差による疑似輪郭の発生を防止し、さ
らに階調特性の変化にも対応し得る画像形成装置を提供
する。 【構成】 γ補正特性T1は低濃度領域と高濃度領域と
では変曲点を境として異なる傾きを有するデータ群から
なっている。低濃度領域のデータ群の傾きは1未満であ
り、高濃度領域のデータ群の傾きは1以上である。上限
値は変曲点以下の低濃度側に変更自在に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は画像形成装置に関し、
特にレーザ光を用いて各画素単位の濃度データを再現す
ることによって画像を形成する画像形成装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】走査記録型の記録装置において、画像の
濃淡をデジタル的に再現するために種々の方式が採用さ
れている。そのようなデジタル階調再現法としてディザ
法、強度変調方式およびパルス幅変調方式等がある。デ
ィザ法は、複数の画素を1つの単位として、そこに含ま
れる画素のオン・オフの面積率を変化させて、画像の濃
淡を表わす。強度変調方式は1画素に対して多段にレー
ザの発光強度を変調させ画素内に平均的にレーザエネル
ギを照射し、濃度を変化させていくものである。パルス
幅変調方式は、レーザの発光強度を一定に保ち、単位画
素当りの発光時間を変調させるもので、たとえば特開昭
61−225971号公報および特開昭62−1169
59号公報において開示されている。
【0003】しかし、ディザ法では複数の画素を1つの
単位とするためにディザ法固有のモアレノイズが発生
し、画質を低下させる。
【0004】また、強度変調方式では、基本的に読取っ
た画像データに応じて1対1に濃度出力することがで
き、高い解像力ときめ細かい滑らかな階調特性を得るこ
とが可能となる。しかし、ハイライト部では、微妙な濃
度制御が必要となるため、その階調再現性が難しい。ま
た、画像記録紙の下地の影響を受け、中間調部の粒状性
の粗さが目立つという問題がある。
【0005】一方、パルス幅変調方式では、強度変調方
式の粒状性の問題は改善しているものの、一般に採用さ
れているのは、2画素単位に対する画素重心の移動を行
なうため、たとえば400DPIの濃度データを再現し
た場合、実質的には200DPIの再現性となり、解像
力が低下する。一方、1画素単位でパルス幅変調方式を
採用すると、濃度が低い画素では、レーザの発光時間は
相当短くなり、トナーの付着性の点で画質の安定性に欠
ける。
【0006】上記の課題を解決するために強度変調方式
において隣接画素間の濃度データの移設を行なって、解
像度を維持しながら、中間調部の粒状性の改善を実現
し、さらにハイライト部の階調再現性を向上するいわゆ
る万線スクリーン処理を行なう画像処理装置が特願平4
−353263号に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】強度変調方式におい
て、上記の万線スクリーン処理を行なうと均一な濃度の
中間調部の粒状性が向上するという効果は認められるも
のの、濃度が連続的に変化している部分で濃度段差が生
じ、疑似輪郭として目立つという問題がある。また、強
度変調方式であるため、レーザビームの径や感光体感度
の作像プロセス条件のばらつきによって階調特性が変化
したり、高濃度部の飽和が早くなる等の問題も有してい
る。
【0008】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、濃度段差による疑似輪郭の発生を
防止し、さらに階調特性の変化にも対応し得る画像形成
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る画
像形成装置は、原稿画像に対応する各画素の濃度データ
に基づいて画像を形成する画像形成装置であって、原稿
画像を読取ることによって得られた各画像の濃度データ
を受取る濃度データ受取り手段と、受取られた濃度デー
タを、隣接する画像同士における一方の画素の濃度デー
タを他方の画素の濃度データに加えるように、加工する
データ加工手段と、データ加工手段によって加えられる
画素の濃度データに上限値を設定する上限値設定手段
と、加工された濃度データを強度変調露光方式の発光量
データに階調補正データに基づいて変換出力する強度変
調露光手段とを備え、階調補正データは、濃度0を含む
低濃度領域においては、少なくとも濃度0を起点とする
傾き1未満の連続するデータ群と、最大濃度を含む高濃
度領域においては、少なくとも最大濃度を終点とする傾
き1以上の連続するデータ群とからなり、低濃度領域と
高濃度領域との間に少なくとも1つの変曲点を有する連
続的なデータである。
【0010】請求項2の発明に係る画像形成装置は、原
稿画像に対応する各画素の濃度データに基づいて画像を
形成する画像形成装置であって、原稿画像を読取ること
によって得られた各画像の濃度データを受取る濃度デー
タ受取り手段と、受取られた濃度データを、隣接する画
像同士における一方の画素の濃度データを他方の画素の
濃度データに加えるように、加工するデータ加工手段
と、データ加工手段によって加えられる画素の濃度デー
タに上限値を設定する上限値設定手段と、加工された濃
度データを出力するデータ出力手段とを備え、上限値設
定手段による上限値として設定される値が変更可能であ
る。
【0011】
【作用】請求項1の発明においては、階調補正データの
傾きが低濃度領域および高濃度領域において低濃度領域
に対してより低くなるように変曲点を境に変化する。
【0012】請求項2の発明においては、上限値として
設定される値が変更可能である。
【0013】
【実施例】図1はこの発明の一実施例であるデジタル複
写機本体の断面構造図である。
【0014】図を参照して、プリンタ本体1はデスク4
0上にセットされ、ほぼ中央部には感光体ドラム10が
矢印aの方向に回転駆動可能に設置されている。感光体
ドラム10の周囲には帯電チャージャ11、磁気ブラシ
式の現像装置12および13、転写チャージャ14、用
紙分離チャージャ15、残留トナーのクリーニング装置
16、残留電荷のイレイサーランプ17等が設置されて
いる。画像はレーザビーム走査光学系2にて感光体ドラ
ム10上に帯電処理の直後に露光される。なお、これら
のエレメントによるプリント処理は周知であるので、そ
の説明は省略する。
【0015】一方、プリンタ本体1の図中左側には自動
給紙カセット21、22および23が3段設けられ、ま
たデスク40にはオプションとしてのエレベータ方式の
自動給紙ユニット24が設置されている。各カセットお
よび給紙ユニット内に装填されている用紙のサイズない
し秤量は、それぞれセンサSE11〜SE14で検知さ
れる。用紙は各カセットおよび給紙ユニットからそれぞ
れの給紙ローラ25〜28によって選択的に1枚づつ給
紙される。図中太線は通紙経路を示し、各用紙はタイミ
ングローラ30で一端保持され、感光体ドラム10上に
形成された画像と同期をとって転写部へ送り込まれる。
トナー画像転写後の用紙は、搬送ベルト31にて定着装
置32へ搬送され、ここでトナーが加熱定着された後、
排出ローラ33から本体外へ排出され、用紙反転ユニッ
ト50に導入される。
【0016】用紙反転ユニットは、片面プリント済み用
紙の他の1面にもプリントする両面プリンタまたは同一
面に重ねてプリントする合成プリントのため、ローラ3
6および37等で構成される再給紙通路35へ用紙を送
込む機能と、用紙排出トレー60へ用紙をストレートに
搬送するフェイスアップ排紙(非反転モード)および表
裏反転させるフェイスダウン排紙(反転モード)を選択
的に処理する機能とを合せ持っている。
【0017】以上の機能を達成する上で、用紙反転ユニ
ットは受入れローラ51、送出しローラ52、正逆転切
換ローラ53および54ならびにスイッチバック通路5
8を有している。切り換え爪56および57は図示しな
いソレノイドで回転角度を2つの位置に切替え可能とさ
れている。
【0018】非反転モードにおいて、用紙は受入れロー
ラ51から切り換え爪56の上面でガイドされ、送出し
ローラ52から用紙トレー60にフェイスアップの状態
で送出される。反転モードにおいて、用紙は受入れロー
ラ51から切り換え爪56の左側面でガイドされ、さら
にローラ54の正転にて用紙先端部がスイッチバック通
路まで達する。用紙の後端が反転ポイントQへ達すると
ローラ53および54が逆転に切換えられる。ここで、
用紙はそれまでの後端を先端にして切り換え爪56の右
側面でガイドされ、送出しローラ52から用紙トレーに
フェイスダウンの状態で送出される。
【0019】一方、両面プリントモードにおいて、用紙
は前記反転モードと同様にスイッチバック通路へ搬送さ
れ、用紙の後端が反転ポイントPへ到達すると、ローラ
54が逆転に切換えらえる。ここで用紙はそれまでの後
端を先端にして切り換え爪57の左下面でガイドされ、
再給紙ローラ36および37から再給紙通路35へ送込
まれる。合成プリントモードにおいて、用紙はローラ5
3から切り換え爪57の左上面でガイドされ、再給紙ロ
ーラ36および37から再給紙通路35へ送込まれる。
【0020】イメージリーダ(IR)光学系110は原
稿台ガラス118上に置かれた原稿を露光走査し、そこ
からの反射光をたとえばCCDアレイを用いた光電変換
素子116および117にて電気信号に変換するもので
ある。光電変換素子116および117はたとえば黒色
等の特定色の画像と、赤色等のそれ以外の色の画像とを
各々電気信号に変換する。
【0021】イメージリーダ(IR)光学系110はス
キャンモータM2によって原稿台ガラス118と平行移
動するスキャナ119に取付けられ、原稿を照射する露
光ランプ111および原稿からの反射光の向きを変える
反射ミラー112と、反射ミラー112からの光路を変
える2つのミラー113aおよび113bと、反射光を
集光するレンズ124と、反射光の波長により色を判別
し、それを反射または透過して2つの光電変換素子11
6および117に反射光を導くハーフミラー115と、
受光した光に応じて電気信号で発生する光電変換素子1
16および117とを有し、スキャナ119が矢印で示
す左向きに移動するとき原稿を露光走査する。
【0022】図2は図1の光学ユニット2におけるレー
ザ光学系の構成を示す斜視図である。
【0023】図を参照して、駆動信号に応じて半導体レ
ーザ素子161から出射されたレーザビームは、コリメ
ータレンズ155とシリンドリカルレンズ153を通っ
て、ポリゴンミラー152の1つの面に入射する。この
面で反射されたビームは、f−θレンズ156を通って
ミラー159で反射され、スリット114から光学ユニ
ット2の外に出て感光体ドラム10に入射し、感光体ド
ラム10を露光する。ポリゴンミラー152の回転につ
れ、ポリゴンミラーの1つの面から反射されるビームの
出射方向が図に示すように変わって感光体ドラム10を
軸方向に走査する。この軸方向の走査の同期をとるため
走査開始時に、レーザビームはミラー158および16
0で反射され、フォトダイオード(SOSセンサ)16
3に入射する。なお、光学系の配置に際し、ポリゴンミ
ラー152からフォトダイオード163までの光路長が
ポリゴンミラー152から感光体ドラム10への光路長
にほぼ等しくなるように、ミラー158および160お
よびフォトダイオード163が配置される。
【0024】図3は図1のデジタル複写機のシステム全
体の構成を示すブロック図である。図を参照して、プリ
ンタ側にはプリンタ本体を制御する制御プロセッサ20
0、イメージリーダ(IR)光学系を制御する制御プロ
セッサ201、給紙オプションがある場合はそれを制御
する制御プロセッサ202、排紙オプションがある場合
にはそれを制御する制御プロセッサ203を含む。印字
情報は光学系制御プロセッサ201から濃度データ加工
処理を行なう万線スクリーン処理プロセッサ204を介
してプリンタ本体制御プロセッサ200に送信される。
【0025】データROM223にはγ補正テーブルが
格納されている。プリンタ本体制御プロセッサ200は
データROM223の内容を参照して半導体レーザドラ
イバ263を制御し、半導体レーザドライバ263は半
導体レーザ264を駆動させて発光させることによって
印字情報を印字する。
【0026】制御ライン214を介してプリントモード
等の信号がインターフェイス制御プロセッサ215へ送
信される。このインターフェイス制御プロセッサ215
は、シリアルインターフェイス216を介して各プロセ
ッサ200〜203と種々のモードを通信し合う。さら
に、インターフェイス制御プロセッサ215はプリンタ
本体上の操作パネル表示部217をオン・オフ制御す
る。表示部はプロセッサ215からの指示に基づいて各
種情報を外部に表示する。
【0027】図4は図3の万線スクリーン処理プロセッ
サ204回りのシステム構成図である。
【0028】図を参照してイメージリーダIRで読取ら
れた画像データ(8ビット)が1ライン毎に第1のメモ
リ(FIFO)250に書込まれる。画像データと共
に、図7に示される主走査方向の原稿の存在を示す主走
査有効信号AもイメージリーダIRから送られ、その信
号はタイミング制御部252および第1のメモリ250
に入力される。また、図7に示されるスキャン方向の原
稿の存在を示す副走査有効エリア信号も万線スクリーン
プロセッサ204に与えられる。所定時間後、タイミン
グ制御部252により、主走査有効エリア信号Bが発生
され、プロセッサ204と第1のメモリ250とに与え
られる。この信号によって、図6のフローチャートで示
される処理(後に説明する)が実行され、1ライン分の
画像データが図8に示されているように、2画素毎に対
応するウィンドずつ処理される。万線スクリーン処理の
パラメータとなる上限値(後述する)は上限値設定手段
280によって上限値データとして設定され、万線スク
リーン処理プロセッサ204はその上限値を参照しつ
つ、上記の処理を実行していく。そして万線スクリーン
処理プロセッサ204で処理された2画素毎の画像デー
タは第2のメモリ251に書込まれていく。第2のメモ
リ251に格納された処理済の画像データは、印字のタ
イミングにより、プリンタ本体制御プロセッサへ8ビッ
トの画像データとして出力され、そのデータに基づいて
レーザプリンタは画像を形成する。
【0029】図5および図6は、図3の万線スクリーン
処理プロセッサ204が行なうプリント処理の制御内容
を示すフローチャートである。
【0030】このフローチャートを具体的に説明する前
に、図7から図10を参照して、この制御内容の概要に
ついて説明する。
【0031】図7は読取られるべき原稿に対する主走査
方向有効エリア信号および副走査有効エリア信号のオン
・オフの関係を示した図である。図に示すように、主走
査有効エリア信号は、原稿に対するライン方向すなわち
主走査方向に対して原稿が存在するときに変化する信号
であり、副走査有効エリア信号は、スキャン方向または
通紙方向に対して原稿が存在しているときに変化する信
号である。
【0032】図8は主走査有効エリア信号と、各画像デ
ータと、ウィンド番号との関係を示す図である。図にお
いては、例として1ラインの画像データが0からNまで
のN+1の画素について記載されている。ウィンド番号
は、隣接する2つの画素毎に、1つの番号が付与され
る。すなわち、画像データ0および1に対してウィンド
番号がW0として対応し、画像データN−1およびNに
対しては、ウィンド番号がW(N−1)/2が対応す
る。以下の説明の便宜上、画像データ0は、ウィンドW
0の左濃度データLとして対応し、画素データ1は、W
0の右濃度データRとして対応する。同様にして、画素
データN−1は、W(N−1)/2の左濃度データLと
画像データNは、W(N−1)/2の右濃度データRと
して対応する。
【0033】図9は各画素に対する濃度データの加工の
要領を示した概略図である。図9の(1)においては、
この発明の濃度データの加工の基本思想が示されてい
る。図において、縦軸には、256の階調(0〜25
5)の濃度レベルが示され、移設後の濃度データ上限値
(この場合220)が設定されている。横軸には、ある
ウィンドの左濃度データLと右濃度データRとが示され
ている。この例では、左濃度データLの濃度値が大き
く、右濃度データRの濃度値より値DLRだけ差異が生じ
ている。この差異DLRがあるしきい値DTHより小さいと
き、右側の濃度データRの値が、左濃度データLに、破
線で示すように移設される。この例では、結果として左
濃度データLの値が破線の位置まで増加し、右濃度デー
タRの値は0となる。
【0034】図9の(2)の場合においては、左濃度デ
ータと右濃度データとの差異DLRがしきい値DTHより大
きい場合の処理が示されている。この場合は、図9の
(1)に示すような濃度データの移設は行なわない。こ
のように移設を行なわないのは、たとえば文字データの
ようなエッジ部分が明瞭に示されるような画像の場合、
図9の(1)のように移設を行なうと、エッジ部分の位
置が移動し画像の再現性としては好ましくないからであ
る。
【0035】図9の(3)は画像データの移設にあたっ
てさらに他の例を示したものである。この例では左濃度
データLと右濃度データRとの差DLRがしきい値DTH
り小さいので、基本的には(1)のように濃度データの
移設を行なう。しかし、この例では、左側濃度データL
の値が大きいため、右濃度データRの値をすべて移設す
ると、設定されている濃度レベルの上限値220より越
えてしまう。したがって、この場合、左濃度データLの
上限が上限値220となるように右濃度データRから移
設量が破線のように決定される。したがって、移設の結
果は、左濃度データLの値は上限値220となり、右濃
度データRの値は0とはならず、破線の位置の濃度デー
タとして残存することになる。このようにすることによ
って、左濃度データLに対応する画素におけるトナーの
付着量は上限値となり、かつこのウィンドを構成する画
素全体としての濃度レベルは保持されることになる。
【0036】図9の(4)はさらに他の例を示したもの
である。この例では左濃度データLと右濃度データRと
の差DLRはしきい値DTHより小さいが、既に左濃度デー
タLが設定されている濃度レベルの上限値220を超え
てしまっているので移設は行なわない。
【0037】図9の(5)のように左濃度データLと右
濃度データRがともに濃度レベルの上限値を超えている
場合にも移設は行なわない。
【0038】図9の(4),(5)のように左濃度デー
タと右濃度データの差異が小さく、かつ少なくとも片方
の濃度データが設定された上限値を超えている場合は高
濃度の線画像またはベタ画像と考えられる。このような
画像の場合には粒状性は問題とならないため、濃度デー
タの移設を行なわなくてよい。
【0039】図10は図9の(1)のデータの移設が行
なわれた結果を、ウィンドW0からW4、ライン第1か
ら3に対応した部分の画素の状況を示した図である。図
に示すように、この例では、右濃度データRがすべて左
濃度データLに移設されるため、ウィンドW0からウィ
ンドW4のそれぞれを構成する画素の濃度はすべてその
左側の画素Lに移設されることになり、その結果1つお
きごとの画素が強調された万線スクリーン処理が施され
たことになる。この例では、移設後の右側の画素Rの値
は0としているが、図9の(3)に示すような移設が行
なわれた場合であっても左側の画素Lの濃度が強調され
ることになり、結果として、万線スクリーン処理が行な
われたのと同様の効果が生じる。
【0040】次に図5および図6のフローチャートにつ
いて説明する。万線スクリーン処理プロセッサの処理が
始まると、まず、ステップS501で、副走査有効エリ
ア信号が変化しているか否かが判別される。副走査有効
エリア信号が変化していないときすなわち光学系が原稿
の読取りを行なっていないときは、そのままリターンす
る。一方、副走査有効エリア内であるときは、ステップ
S502で主走査有効エリア信号が変化したか否かが判
別される。この信号が変化すると、光学系が、原稿を主
走査方向に走査し始めたことを意味するので、ステップ
S503で、ウィンド番号を0にリセットする。一方、
すでに主走査有効エリア信号が変化した後である場合
は、フローはステップS503をジャンプし、ステップ
S504に進む。ステップS504では、原稿の読取り
対象が主走査有効エリア内か否かが判別される。エリア
外のときは、万線スクリーン処理は行なわずそのままリ
ターンする。
【0041】光学系の走査対象が主走査有効エリア内で
ある場合は、ステップS505で第1のメモリ250に
格納されている画素のうち、偶数番目の画素を万線スク
リーン処理プロセッサ204に読込む。すなわち、左側
の画像データLに、(ウィンド番号×2)番目の画素の
データを格納する。次に、ステップS506で、第1の
メモリ250に格納されている画像データの内、奇数番
目の画素を読込む。すなわち、右側画像データRに、
(ウィンド番号×2+1)番目の画素のデータを格納す
る。
【0042】次にステップS507で、ステップS50
5および506で各々格納された画像データLと画像デ
ータRとの差の絶対値を演算する。すなわちステップS
507では、隣接する画素間の濃度データのばらつきを
求める処理を行なう。
【0043】次にステップS508で、求められた差分
が所定値未満であるか否かが判別される。差分が所定値
未満でないときは、図9の(2)の状態に対応するもの
であり、フローはステップS516に戻る。この場合、
画像データの移設は行なわないため、第1のメモリ25
0から読出された画像データLおよびRの値をそのまま
第2のメモリ251に出力し、そこに格納する(S51
6)。そして、ステップS517で次のウィンドに対す
る画像データの処理を行なうべく、ウィンド番号をイン
クリメントした後、フローはステップS504に戻る。
【0044】一方、ステップS508で差分が所定値未
満である場合は、次のステップS509に進む。ステッ
プS509では、画像データRが予め設定されている上
限値を超えているか否かが判別される。上限値を超えて
いるときは、フローはステップS516に戻る。ステッ
プS509で画像データRが上限値未満である場合は次
のステップS510に進む。ステップS510では、画
像データLが上限値を超えているか否かが判別される。
上限値を超えているときは、フローはステップS516
に戻る。
【0045】ステップS510で画像データLが上限値
未満である場合は、図9における(1)または(3)の
画像データの加工を行なうべくフローはステップS51
1以下に進む。ステップS511では、画像データL
に、画像データLと画像データRとを加えた値が格納さ
れる。そして、ステップS512で、この画像データL
が上限値すなわち図9においては、220の値を越えて
いるか否かが判別される。画像データLが上限値を越え
ていないときは、図9の(1)としての画像データの加
工を行なうために、ステップS514で画像データRに
0の値を格納する。そして、ステップS511およびス
テップS514で決定された画像データLおよびRを、
ステップS516において、第2のメモリ251に出力
して格納し、次にステップS517でウィンド番号をイ
ンクリメントした後、フローはステップS504に戻
る。
【0046】一方、ステップS512で、ステップS5
11で求められた画像データLが最大値より越えている
ときは、図9の(3)に対応する処理を行なう。すなわ
ち、ステップS513で、画像データRに画像データL
から最大値を引いた値を格納する。すなわち図9の
(3)のように、右側画像データRの破線の位置の値を
求める処理である。そして、ステップS515で、画像
データLに、上限値220を格納する。その後、同様に
ステップS516以下の処理を行なって、次のウィンド
番号に対する画像の加工を行なうべくウインド番号をイ
ンクリメントして、フローはステップS504に戻る。
【0047】図11はプリンタ本体制御プロセッサ20
0周りのシステム構成図である。図を参照して、第2の
メモリに格納された処理済みの画像データは、印字のタ
イミングにより、プリンタ本体制御プロセッサへ8ビッ
トの画像データとして出力され、そのデータに基づいて
レーザプリンタは画像を形成する。プリンタ本体制御プ
ロセッサ200は、万線スクリーン処理プロセッサ20
4と画像データバスで接続されており、画像データバス
を介して受信される画像濃度信号に基づいて、γ補正テ
ーブルの格納されているデータROM223の内容を参
照して半導体レーザドライバ263を制御している。半
導体レーザ264は半導体レーザドライバ263によっ
て、その発光が駆動される。階調表現は半導体レーザ2
64の発光強度の変調により行なわれる。
【0048】万線スクリーン処理プロセッサ204から
の8ビットの画像データは、インターフェイス部241
を介してファーストイン・ファーストアウトメモリ(以
下「FIFOメモリ」という)242に入力される。こ
のFIFOメモリ242は、主走査方向の所定の行数分
の画像の階調データを記憶することができるラインバッ
ファメモリであり、イメージリーダ部と複写部との動作
クロック周波数の相違を吸収するために設けられる。F
IFOメモリ242のデータは、γ補正部253に入力
される。詳細は後述されるように、データROM223
のγ補正テーブルのγ補正データがプリンタ制御部20
0内のレーザ露光制御部220からγ補正部253に送
られ、γ補正部253は、入力データRDを補正して出
力レベルをD/A変換部254に送る。
【0049】D/A変換部254は、入力されたディジ
タルデータをアナログ電圧に変換した後、変換後のアナ
ログ電圧を増幅器255、可変減衰器266、ドライブ
I/O261および半導体レーザドライバ263を介し
て、半導体レーザダイオードLDを有する半導体レーザ
264に出力し、これによって、半導体レーザ264を
上記ディジタルデータに対応した強度で発光させる。こ
こで、可変減衰器266の減衰量は、レーザ露光制御部
220から入力されるゲイン切換え信号に応じて8段階
で変化され、これによって、半導体レーザ264が発光
するレーザ光の電力が8段階で変化される。
【0050】さらに、クロック発生器270a,270
bは互いに異なるクロック周波数を有する各クロック信
号を発生し、それぞれスイッチSWのa側、b側および
パラレルI/O262を介して半導体レーザドライバ2
63に出力する。なお、スイッチSWは、レーザ露光制
御部220から出力されるクロック切換え信号によって
切換えられ、これによって、上記各クロック信号が選択
的に半導体レーザドライバ263に入力される。
【0051】ここで、従来の強度変調方式におけるγ補
正方法と、それを上記万線スクリーン処理に対して行な
ったときに発生する課題について以下詳細に説明する。
【0052】この種の階調法によれば、再現すべき画像
データの階調度に1対1に対応した階調を有する画像濃
度を原理的には再現し得るはずであるが、実際には感光
体の感光特性、トナーの特性などが絡み合って、再現す
べき原稿濃度と再現された画像濃度(以下「画像再現濃
度」という)とは正確には比例せず、本来得られるべき
比例特性からずれた特性を示す。上記比例特性からずれ
た特性は一般にγ特性と呼ばれ、特に中間調原稿に対す
る再現画像の忠実度を低下させる大きな要因となってい
る。
【0053】したがって、再現画像の忠実度を向上させ
るために、従来より、読取った原稿濃度を所定のγ補正
用変換テーブルを用いて変換し、変換した原稿濃度に基
づいてディジタル画像を形成することにより、原稿濃度
と画像濃度との関係が上記比例特性を満足するようにす
る、いわゆるγ補正が行なわれている。このように、通
常はγ補正を施すことにより、原稿濃度の濃淡に応じて
画像を忠実に再現することができる。
【0054】図12は従来の強度変調方式のディジタル
複写機における、光量−濃度特性、画像再現特性、γ補
正特性および画像読取り特性を含むセンシトメトリを示
すグラフである。なお、上記図12および以下において
参照する図19および図22において、画像再現濃度I
Dは原稿濃度ODが0であっても用紙の下地の濃度ID
uが測定されている。
【0055】ここで、γ補正特性を図12の第1象限に
図示した目標の画像再現特性を得ることができるよう
に、上記光量−濃度特性DCに基づいて公知のとおり予
め作成することができる。
【0056】従来の強度変調方式においては、上記のγ
補正を行なうことで画像を忠実に再現することができ
る。ところが、本願発明の前提である万線スクリーン処
理を施した画像データに対して同様のγ補正を行なうと
階調段差が生じるという不都合が生じることを本願の発
明者らは見出した。
【0057】以下図13〜図16を参照して、上記の階
調段差が発生する原因について説明する。
【0058】図13は図12のγ補正特性Tの低濃度部
を拡大したグラフである。図13から明らかなように、
従来例において作成したγ補正特性Tは、レーザ露光量
が0から画像再現開始光量aまで大きな傾きで急激に立
上がり、上記画像再現開始光量a以降は比較的小さな傾
きで緩やかに変化した特性を有する。ここで、画像再現
開始光量とはレーザ露光量を0から大きい方向に変化し
たときに初めて画像が再現されるときのレーザ露光量で
ある。
【0059】図14および図15に、異なる2つの濃度
データについて (a) 各画素ごとに与えられる画素ごとの露光量 (b) 隣接した画素からの漏れ光を含めた感光体上の
積分露光量の分布 (c) 上記露光量で露光された後の感光体上の表面電
位の分布 (d) 現像、転写および定着後の紙上のトナー付着量
の分布 を模式的に示したものである。
【0060】図14は均一な濃度レベル(図においては
110)の濃度データに対し、前記の万線スクリーン処
理を行なった後の濃度データである。破線で示す右画素
濃度データRは左画素濃度データLにすべて移設され、
左画素Lは上限値220、右画素Rは0となる。
【0061】(a)は各画素ごとの露光量を示してい
る。左画素Lには、第12図および第13図のγ補正用
変換テーブルを介して、濃度データ220に対応する露
光量が露光される。右画素Rには、濃度データが0であ
るため露光は行なわれない。ところが、通常レーザビー
ムの光量分布はガウス分布をしており、さらに走査露光
を行なっているために理想的な矩形の露光量分布を与え
ることができない。そのために露光を行なっていない右
画素Rにも隣接する左画素Lからの漏れ光が生じてい
る。
【0062】(b)は感光体上の積分露光量(各点が受
けた露光量の総和)の分布を示している。右画素Rには
左右に隣接した左画素Lからの漏れ光を足し合わせた光
量が露光されている。
【0063】(c)に露光部の感光体表面電位の分布を
示す。露光前には表面電位はV0 まで帯電されている。
B は現像開始しきい値となる電位を示す。右画素Rで
は濃度データが0であるにもかかわらず、上記に説明し
た漏れ光によって表面電位は最大でV0 ′で低下する。
【0064】(d)に上記の静電潜像に対する紙上のト
ナー付着量の分布を示す。右画素Rは電位低下を起こし
ているが、現像開始しきい値VB を超えていないためト
ナーは現像されない。
【0065】次に図15に濃度データが上限値の1/2
を超えるときの状態を示す。図15は左画素Lに11
0、右画素Rに111の濃度データが交互に与えられた
場合を示している。前記の万線スクリーン処理を行なう
ことで、破線で示す右画素濃度データRのうち上限値2
20までの余裕分110が左画素濃度Lに移設される。
右画素濃度データRは111であるから、移設後の濃度
データは左画素Lは上限値220、右画素Rは1とな
る。
【0066】(a)の右画素Rには濃度データ1に対応
する露光量が与えられ、左画素Lには濃度データ220
に対応する露光量が与えられる。漏れ光は図14の
(a)と同様に生じている。右画素R、左画素Lとも前
記第12図および第13図のγ補正用変換テーブルを用
いて露光量が決定される。したがって、先に説明したよ
うに、低濃度部においてはγ補正特性Tは露光量が0か
ら急激に立上がっているので、右画素Rの濃度データ1
に対してある程度の露光量で露光が実施されることにな
る。
【0067】(b)に積分露光量分布を示す。濃度デー
タ1に対応する露光量は図13に示すように0から急激
に増加した値が決定されているため、右画素Rにおける
露光量も図14の(b)と比較して急激に増加してしま
う。濃度データ1に対応する露光量が大きく設定されて
いるのは、表面電位V0 を一気に現像開始しきい値V B
まで低下させ、濃度データ1から画像を再現できるよう
にするためである。
【0068】(c)に表面電位分布を示す。右画素Rの
表面電位は、図14の状態で既にV 0 からV0 ′まで低
下してしまっている。図15ではこの状態にさらに濃度
データ1の露光量を加えることになるため表面電位はさ
らに低下しV0 ′′となる。右画素Rの表面電位は、濃
度データが1であるから現像開始しきい値VB を僅かに
超える電位まで低下することが望ましいが、実際は上記
の原因により所望の電位より低下し過ぎてしまう。
【0069】(d)に、トナー付着量分布を示す。図1
4では右画素Rにはトナーは付着していなかったが、図
15ではVB −V0 ′′の電位差に相当する量のトナー
が一気に付着することになる。
【0070】図14と図15とを比較すると、万線スク
リーン処理前の濃度データは1しか増加していないにも
かかわらず、画像濃度は急激に増加してしまい、本来連
続した階調部分として再現されるべき領域に階調段差が
生じる。これは疑似的な輪郭として認識され画像は非常
に見苦しいものとなる。
【0071】図15では左画素Lの濃度データを11
1、右画素Rの濃度データを110として説明したが、
左右の画素とも濃度データが111であれば右画素Rに
濃度データ2が積み残される点が異なるだけであり、階
調段差は同様に生じる。
【0072】図16は、全体の画像再現特性を示した図
である。横軸は万線スクリーン処理前の濃度データを、
縦軸はその濃度データに万線スクリーン処理を行なって
印字したときの画像のマクロな平均画像濃度を表わす。
ここでは、右画素Rと左画素Lの濃度データが同じ場合
について図示しており、均一な濃度の画像を想定してい
る。
【0073】万線スクリーン処理を行なう前の濃度デー
タが0から110(上限値の1/2)までは、万線スク
リーン処理によって右画素Rの濃度データは0となり、
左画素Lの濃度データは2ずつ増加していく。画像濃度
は左画素Lの濃度が連続的に増加していくことのみによ
って増加していくため、この領域では滑らかな階調特性
が得られる。
【0074】右画素Rに初めて濃度データが生じる点
(A点)において、図14および図15で説明した原因
により階調段差が生じる。A点の万線スクリーン処理前
の濃度データは111であり、万線スクリーン処理によ
って右画素Rの濃度データは2となり、左画素Lの濃度
データは220(上限値)となっている。右画素Rの実
質的な濃度が急激に増加することで、平均画像濃度も急
激に増加し、濃度データ110と111との境界で階調
特性は不連続となる。
【0075】万線スクリーン処理を行なう前の濃度デー
タが111から220までは、万線スクリーン処理によ
って左画素Lの濃度は220(上限値)のままで、右画
素Rの濃度データは2から2ずつ増加していく。画像濃
度は右画素Rの濃度が連続的に増加していくことのみに
よって増加していくため、この領域でも滑らかな階調特
性が得られる。
【0076】万線スクリーン処理を行なう前の濃度デー
タが221から255までは、左右の画素とも濃度デー
タが上限値を超えているため、万線スクリーン処理によ
る濃度データの移設は起こらない。右画素Rと左画素L
は同じ値をとりながら1ずつ増加していくのでこの領域
でも滑らかな階調特性が得られる。
【0077】濃度データ220と221との境界では、
左右の画素とも濃度データが1ずつ増加するが右画素R
および左画素Lの濃度の増加は連続的であるので階調特
性は滑らかなものとなる。
【0078】以上のように図13〜図16を参照して、
従来の強度変調方式におけるγ補正方法を万線スクリー
ン処理に対して適用すると、中間濃度部において階調段
差が生じるという課題が発生することを説明した。本願
発明ではγ補正特性を改善することでこの課題を解決し
たものである。
【0079】図17および図18に改善されたγ補正特
性を示す。本実施例では、従来例のように濃度データ1
に対応するレーザ露光量を急激に画像再現開始光量まで
立上げることはせずに、緩やかな傾きで連続的に増加す
るようにしている。なお図18は図17のγ補正特性T
の低濃度部を拡大したグラフである。
【0080】図に示されているように、レーザ露光量は
0から小さな傾きで緩やかに立上がり、連続的に増加し
ていることがわかる。また、γ補正特性の途中に変曲点
を設け、それ以上の濃度データについては傾きを大きく
して最大露光量まで連続的に変化させるようにしてい
る。図17では変曲点は濃度データ220、LD露光量
レベル120に設定されているが、これは一例である。
【0081】図19に変曲点の望ましい設定範囲を斜線
で示す。濃度データの値は最大濃度データの80〜95
%が適している。LD露光量レベルは最大画像濃度の7
5〜90%の画像濃度が得られる露光量が適している。
この変曲点の設定値と万線スクリーン処理の上限値とは
関連が深く、詳しくは後述する。
【0082】図20を参照して、図17のγ補正特性を
用いることによって、階調段差が解消されることを説明
する。右画素Rが0で左画素Lが上限値となった状態に
ついては、図14と同じであるのでここでは説明を繰返
さない。図20に右画素Rに初めて濃度データが生じる
状態を示す。
【0083】(a)の右画素Rの濃度データは図15と
同じく1であるが、露光量は図15の(a)に比較して
少なくなっている。γ補正特性が図17に示すように緩
やかに立上がるように設定されているため、濃度データ
1に対応する露光量が小さくなっているためである。
【0084】(b)に示す積分露光量分布も、右画素R
の露光量が少ないので、図14の(b)の状態から僅か
に増加するだけに止まっている。
【0085】(c)に表面電位分布を示す。右画素Rの
電位は現像開始しきい値VB を少しだけ超える状態とな
り、図15の(c)のように低下し過ぎることはなくな
る。
【0086】(d)にトナー付着量分布を示す。右画素
Rは表面電位がほぼ現像開始しきい値となっているの
で、僅かにトナーが付着することになる。
【0087】図14と図20とを比較すると、右画素R
のトナー付着量が僅かに増加するだけであるので、画像
濃度としてもほぼ連続したものとなり、階調段差は発生
しなくなる。
【0088】図21は改善された画像再現特性を示した
図である。濃度データ110と111との境界での階調
特性に段差はなくなり、図16と比較し画像再現特性は
滑らかになっている。低濃度部では濃度データに対応す
る露光量が小さく設定されているため、やや立上がりが
遅れるが画像に与える影響は少ない。この低濃度部の立
上がりの遅れについては、以下に示すようにIRの画像
読取り特性を調整することにより、容易に補正すること
ができる。
【0089】図22は、IRの画像読取り特性での補正
方法と補正効果を表したセンシトメトリを示したグラフ
である。
【0090】画像読取り特性は原稿濃度ODの低濃度部
分に対し、画像読取りデータRDの値が比例関係よりも
大きく出力されるように設定されている。これによっ
て、低濃度部分の濃度データを大きい値に変換すること
ができるので、γ補正特性が緩やかであっても立上がり
を改善することができる。この結果、画像再現特性は全
画像濃度領域にわたり直線性を保つことができるように
なる。
【0091】次に万線スクリーン処理において設定して
いる上限値とγ補正特性の変曲点との関係について述べ
る。この実施例では上限値および変曲点の濃度データを
ともに220として説明してきたが、上限値は変曲点以
下であれば構わない。図23〜図26を参照して、以下
に幾つの場合について説明する。
【0092】図23は万線スクリーン処理に上限値を設
定せず、γ補正特性も従来例のものを用いた場合を示し
ている。
【0093】図において、(a)は万線スクリーン処理
の前後の濃度データを示す。上限値が設定されていない
ため左画素Lは最大値255まで積み上げられることに
なる。
【0094】(b)はγ補正特性である。前述したよう
に、濃度データ1から画像再現を行なうために低濃度の
立上がりが急峻に設定されている。
【0095】(c)は画像再現特性である。中間調部で
既に説明した原因により階調段差が発生している。
【0096】図24は図23においてγ補正特性のみを
この発明の一実施例のものに変更した場合である。万線
スクリーン処理の上限値は図23と同様に設定されてい
ない。
【0097】図を参照して、(a)の濃度データは図2
3と同じであるが、(b)のγ補正特性の低濃度部は緩
やかに設定されているため、(c)の画像再現特性の中
間調部の階調段差は解消している。しかし、高濃度部で
は濃度飽和が早くなっており画像再現特性を損なってい
る。
【0098】濃度データ255まで積み上げられた左画
素Lは、(b)に破線で示されている最大露光量で露光
されているのでトナー付着量は飽和現像量となってい
る。
【0099】左画素Lが最大値(255)で右画素Rが
0のときの画像は、理想的には1画素おきの縦線となる
べきであるが、実際は潰れ気味のものとなる。このよう
な潰れ気味となるのは、現像量が多いことに加えて、転
写部でのトナーの飛び散りがそれによって悪化するこ
と、さらに定着部での太りが増加することなどの電子写
真プロセスを持つ周知の特性によるものである。
【0100】また、その状態から右画素Rの濃度データ
が立上がっていくと画像濃度は早く飽和してしまうの
で、高濃度部の階調特性は損なわれてしまう。
【0101】図25は図24に対してさらに万線スクリ
ーン処理に上限値を設定した場合であり、本願発明の一
実施例に対応している。階調段差は図24と同様に
(b)のγ補正特性を用いることで既に解消している。
【0102】図を参照して、(a)で万線スクリーン処
理に設定した上限値の濃度データ(220)に対応する
露光量は(b)に破線で示すように低く抑えられてい
る。このときの露光量を最大画像濃度の75〜90%の
画像濃度が得られる露光量に設定することで、左画素L
の潰れを防ぎ、かつ濃度を確保することができる(図1
9参照)。
【0103】これにより、左画素Lが上限値(220)
で右画素Rが0のときの画像は、潰れずに1画素おきの
縦線として再現される。この状態から右画素Rの濃度デ
ータが立上がっていっても濃度飽和は起こりにくく、高
濃度部においても階調特性を保つことができる。
【0104】図26は図25に対して、万線スクリーン
処理の上限値を高く設定した場合を示している。この上
限値は230である。図を参照して、左画素Lの上限値
がγ補正特性の変曲点の濃度データよりも大きい値に設
定されていると、(b)に示すように露光量は図25と
比較して急激に増加する。これにより、図24ほどでは
ないものの、画像はやはり潰れ気味となり高濃度部の階
調特性は損なわれてしまう。
【0105】図23〜図26を用いて上記に説明したよ
うに、万線スクリーン処理の上限値とγ補正特性の変曲
点の濃度データの値には密接な関係があり、高濃度部の
階調特性を保つためには前者の値は後者の値以下に設定
することが望ましい。また、変曲点の濃度データの値に
も最適値があり、最大濃度データの80〜95%が適し
ている。IRの画像読取り特性のばらつきを避けるため
に、上限は最大濃度データの95%以下が望ましく、高
濃度部の階調特性を確保するために下限は最大濃度デー
タの80%以上が望ましい。
【0106】万線スクリーン処理の上限値は、γ補正特
性の変曲点の濃度データの値以下で変更できるようにし
てもよい。
【0107】電子写真プロセスの中にはLDビーム径、
感光体の光感度特性、トナーの帯電量、トナー濃度等ば
らつく要素が数多くある。LDビーム径が設定値より大
きい場合には、左画素Lの露光量および右画素Rへの漏
れ光量とも増加し、左右の画素ともトナー付着量が増加
する。感光体の光感度特性は高感度の場合に同一の露光
量に対して電位の低下が大きくなるため、トナーの付着
量が増加する。
【0108】トナーの帯電量は低下した場合に現像効率
が高くなり、同一の静電潜像に対してトナー付着量が増
加する。
【0109】トナー濃度が高くなった場合に現像効率が
高くなり、やはりトナー付着量が増加する。
【0110】上記の電子写真プロセスが、特にトナー付
着量が増加する方向にばらついたときには、階調特性と
して高濃度部の濃度飽和が早くなる。
【0111】これは既に説明したように、万線スクリー
ン処理において上限値が高く設定されたときに起こる現
象と同様である。これに対しては、上限値の設定を低く
することで解決することができる。
【0112】図27は電子写真プロセスの状態によるト
ナーの付着状態の違いを示している。
【0113】図を参照して(a)に電子写真プロセスが
標準状態にあるときのトナーの付着状態を、(b)には
電子写真プロセスのばらつきによって潰れが生じている
ときのトナーの付着状態を示す。(b)では左画素Lの
トナー付着量が多く、縦線が分離しにくくなっている。
【0114】図28は、センシトメトリの一部を示した
グラフである。図を参照して、上部は光量−濃度特性、
下部はγ補正特性である。万線スクリーン処理の上限値
をL1 からL2 に変更すると、左画素Lの露光量はE1
からE 2 に減少し、トナー付着量はM1 からM2 に減少
することになる。
【0115】図29は上限値を変更する前後の濃度デー
タおよびトナー付着状態を示している。
【0116】図を参照して、万線スクリーン処理の上限
値をL1 からL2 に変更すると、左画素Lの濃度データ
は減少するが、右画素Rの濃度データは(L1 −L2
だけ増加する。右画素Rと左画素Lの濃度データの和は
同じであるが、図28に示したように左画素Lのトナー
付着量がM1 からM2 に減少するため全体としては縦線
が分離しやすくなる。これによって潰れは少なくなり、
高濃度部の階調特性が改善される。
【0117】つまり、上限値を変更できるようにするこ
とで、上記のような電子写真プロセスのばらつきを吸収
することができる。
【0118】上限値の変更は、図4に示す上限値設定手
段280により設定される上限値データを変更すること
によって行なう。図3を参照して、上限値は操作パネル
等により入力され、制御ライン214を介してインター
フェイス制御プロセッサ215へ送信され、さらにシリ
アルインターフェイス216を介して万線スクリーン処
理プロセッサ204へ送信される。図4の万線スクリー
ン処理プロセッサ204は上限値設定手段280へ上限
値の設定値を送信する。上限値設定手段280は送信さ
れた設定値に上限値データを変更し、以降万線スクリー
ン処理プロセッサ204はその変更された上限値データ
を参照して万線スクリーン処理を行なう。より簡単に
は、上限値設定手段にディップスイッチ等を設け直接切
換えを行なうようにしてもよい。
【0119】また、上記の電子写真プロセスの変動を検
出する手段を設け、この検出結果に基づいて自動で上限
値データを変更するようにしてもよい。LDビーム径は
CCDにより検出することができ、感光体の光感度特性
は既知の露光量において露光前後の表面電位を電位セン
サによって測定することにより検出することができる。
また、トナーの帯電量やトナー濃度の変動は電位センサ
とトナー付着量センサによって現像効率を測定すること
により、検出することができる。トナー濃度は磁気セン
サを用いて直接検出することができる。これらの周知の
検出手段の検出結果に基づき、上限値を自動で変更する
ようにすることによって、使用環境による画質変化や長
期間の使用による画像劣化を防ぐことができる。
【0120】万線スクリーン処理については2画素単位
で処理を行なう方式について説明してきたが、濃度デー
タが積み上げられる画素のトナー付着量に上限値を設
け、γ補正特性の変曲点以下に上限値を設定すること
で、周知の隣接する3画素以上にわたって処理を行なう
万線スクリーン処理方式についても同様の効果が得られ
る。すなわち、たとえば隣接した3画素の各々の濃度デ
ータの合計値を保持して、いずれかの1つの画素の濃度
データを増加させる万線スクリーン処理においては、増
加する画素のトナー付着量に上限値を設ければよいこと
になる。
【0121】
【発明の効果】請求項1の発明は以上説明したとおり、
階調補正データの傾きが低濃度領域および高濃度領域に
おいて、低濃度領域に対してより低くなるように変曲点
を境に変化するので、濃度段差による疑似輪郭の発生が
防止され、画質が向上する。
【0122】請求項2の発明は以上説明したとおり、上
限値として設定される値が変更可能であるので、階調特
性の変化にも柔軟に対処し、一定の画質を維持すること
が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例によるデジタル複写機
本体の断面構造図である。
【図2】図1に示された光学ユニット2における光学系
の構成を示す斜視図である。
【図3】図1のデジタル複写機のシステム全体の構成を
示すブロック図である。
【図4】図3の万線スクリーン処理プロセッサ回りの構
成を示すシステムブロック図である。
【図5】図4の万線スクリーン処理プロセッサの制御内
容を示すフローチャートの一部である。
【図6】図4の万線スクリーン処理プロセッサの制御内
容を示すフローチャートの他の一部である。
【図7】この発明の一実施例による主走査有効エリア信
号と副走査有効エリア信号との原稿に対する変化を示す
図である。
【図8】この発明の一実施例による主走査有効エリア信
号と、画素データと、ウィンド番号との関係を示す図で
ある。
【図9】この発明の一実施例による、隣接する画素にお
ける濃度データの移設によるデータの加工要領を示した
概略図である。
【図10】この発明の一実施例による、各画素に対する
濃度データの移設処理が行なわれた状態を、ウィンド番
号と、ライン番号との関係で示した図である。
【図11】図3のプリンタ本体制御プロセッサ200周
りのシステム構成図である。
【図12】従来例のディジタル複写機の光量−濃度特
性、画像再現特性、γ補正特性および画像読取り特性を
含むセンシトメトリを示すグラフである。
【図13】図12のγ補正特性の低濃度部を拡大して示
すグラフである。
【図14】従来例のディジタル複写機の問題点を説明す
るための、均一な濃度データが上限値の1/2のときの
トナー付着量の説明図である。
【図15】従来例のディジタル複写機の問題点を説明す
るための、均一な濃度データが上限値の1/2を超える
ときのトナー付着量の説明図である。
【図16】図14および図15に関連して、階調段差が
生じているときの画像再現特性と濃度データとの関係を
示した図である。
【図17】この発明の一実施例におけるγ補正特性を示
した図である。
【図18】図17のγ補正特性の低濃度領域を拡大して
示すグラフである。
【図19】この発明の一実施例におけるγ補正特性の変
曲点設定の説明図である。
【図20】この発明の一実施例における階調段差を発生
しないことを示す説明図である。
【図21】この発明の一実施例における画像再現特性と
濃度データとの関係を示した図である。
【図22】この発明の一実施例におけるディジタル複写
機の光量−濃度特性、画像再現特性、γ補正特性および
画像読取り特性を含むセンシトメトリを示すグラフであ
る。
【図23】従来例のディジタル複写機において、万線ス
クリーン処理に上限値を設定せず、γ補正特性も従来例
のものを用いた場合の上限値と変曲点との関係を示した
図である。
【図24】図23の例において、γ補正特性をこの発明
の一実施例のものに変更した場合の説明図である。
【図25】図24の例において万線スクリーン処理の上
限値を設定した場合の説明図である。
【図26】図25の例において、万線スクリーン処理の
上限値を高く設定した場合の説明図である。
【図27】一般の電子写真プロセスのトナー付着状態の
ばらつきの影響を示す説明図である。
【図28】従来の万線スクリーン処理における上限値の
変更の効果を説明するためのセンシトメトリを示すグラ
フである。
【図29】従来の万線スクリーン処理における上限値の
変更による改善されたトナーの付着状態を示した説明図
である。
【符号の説明】
204 万線スクリーン処理プロセッサ 223 データROM 250 第1のメモリ 251 第2のメモリ 252 タイミング制御部 253 γ補正部 264 半導体レーザ なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図3】
【図1】
【図4】
【図6】
【図8】
【図5】
【図9】
【図10】
【図12】
【図7】
【図11】
【図13】
【図17】
【図14】
【図15】
【図16】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図28】
【図29】
【図25】
【図26】
【図27】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 孝信 大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国 際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 衛藤 浩一 大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国 際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 川口 俊和 大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国 際ビル ミノルタカメラ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像に対応する各画素の濃度データ
    に基づいて画像を形成する画像形成装置であって、 原稿画像を読取ることによって得られた各画像の濃度デ
    ータを受取る濃度データ受取り手段と、 前記受取られた濃度データを、隣接する画像同士におけ
    る一方の画素の濃度データを他方の画素の濃度データに
    加えるように、加工するデータ加工手段と、 前記データ加工手段によって加えられる画素の濃度デー
    タに上限値を設定する上限値設定手段と、 前記加工された濃度データを強度変調露光方式の発光量
    データに階調補正データに基づいて変換出力する強度変
    調露光手段とを備え、 前記階調補正データは、濃度0を含む低濃度領域におい
    ては、少なくとも濃度0を起点とする傾き1未満の連続
    するデータ群と、 最大濃度を含む高濃度領域においては、少なくとも最大
    濃度を終点とする傾き1以上の連続するデータ群とから
    なり、 前記低濃度領域と前記高濃度領域との間に少なくとも1
    つの変曲点を有する連続的なデータである、画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 原稿画像に対応する各画素の濃度データ
    に基づいて画像を形成する画像形成装置であって、 原稿画像を読取ることによって得られた各画像の濃度デ
    ータを受取る濃度データ受取り手段と、 前記受取られた濃度データを、隣接する画像同士におけ
    る一方の画素の濃度データを他方の画素の濃度データに
    加えるように、加工するデータ加工手段と、 前記データ加工手段によって加えられる画素の濃度デー
    タに上限値を設定する上限値設定手段と、 前記加工された濃度データを出力するデータ出力手段と
    を備え、 前記上限値設定手段による前記上限値として設定される
    値が変更可能である、画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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