JP3031590B2 - 中間調画像記録装置 - Google Patents

中間調画像記録装置

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JP3031590B2
JP3031590B2 JP4211312A JP21131292A JP3031590B2 JP 3031590 B2 JP3031590 B2 JP 3031590B2 JP 4211312 A JP4211312 A JP 4211312A JP 21131292 A JP21131292 A JP 21131292A JP 3031590 B2 JP3031590 B2 JP 3031590B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子画像形成装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】原稿を光学系を通してA/D変換を行
い、デジタル情報として原稿画像データを抽出する。こ
の抽出された画像データを例えば0(白)〜255
(黒)の階調で1画素が読み込まれる。しかしこのまま
の状態では1画素0〜255のいずれかで表現させるた
めには、8bit/ピクセルの情報が必要であり、これ
を画像全体で記憶するには膨大なメモリを必要とする。
又、この状態では1画素を0〜255の階調で印字でき
る装置がなければ読み取った画像を印字できない。そこ
で従来次のような手法が取られていた。
【0003】一の手法は、誤差の配分比率を乱数で切り
換え、計算上出てきた剰余分は一定方向のみに入れてい
た。また他の手法は、量子化時の誤差の配分先の選択時
に乱数を使用し、各方向へ配分量を切り換えていた。図
30は従来技術の手法を図化したものであり、同図(A)
が誤差の配分形態を又同図(B) が剰余分の配分方向の一
例を示している。図31は誤差配分の乱数による切替え
の形態を表したものであり、図32は配分比率の具体例
を示している。図33はこれらを実施するためのハード
構成の概念ブロック図であり注目画素がBの処理状態を
表している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術上の問題点
として量子化の際に発生する誤差の配分比率は乱数で切
り換え、剰余分の配分場所が一定であったため配分量が
集中し、特定パターンが発生する原因となっていた。ま
た、画像のエッジ部でドットの凹凸の生じる原因となっ
ていた。これらの不都合を解消するために従来はライン
毎に処理方向を切り替えていた。図34はライン切替え
の概念図であり、図35はライン切替えを実行するため
のハード構成の基本構成を表したものである。これらを
構成する回路は複雑となる。
【0005】本発明はこれらの欠点を除去し、印字の際
の1画素のデータ量および階調を減少し、少ないメモリ
量と階調性がそれほど高くない印字装置でも表現できる
中間調記録回路を使用し、回路の簡略化と画質の向上が
得られる電子画像形成装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明の中間調画像
記録装置は、原データをこの原データの階調数より少な
い階調数のデータに圧縮しこの圧縮データを記録する中
間調画像記録装置であって、処理注目ライン中の注目画
素の濃度レベルを所定の量子化値に量子化する量子化手
段と、量子化手段による第1量子化の際発生する第1量
子化誤差を、第1周辺画素に配分する第1量子化誤差配
分手段と、第1量子化後に量子化手段による第2量子化
の際発生する第2量子化誤差を、第2周辺画素に配分す
る第2量子化誤差配分手段とを有する中間調画像記録装
置であり、第1量子化は、第1量子化注目画素の原濃度
レベルを量子化するものであり、また、第1周辺画素
は、第1量子化注目画素が含まれる第1量子化処理注目
ラインの一つ前のラインに含まれる第1量子化注目画素
の左上画素と真上画素と右上画素と、第1量子化処理注
目ラインに含まれる第1量子化注目画素の左側画素と
あって、第1量子化誤差配分手段が、所定の配分規則に
従い第1量子化誤差を第1周辺画素に配分し、配分され
なかった第1量子化誤差の残りを第1量子化注目画素に
残し、第2量子化は、第1量子化誤差配分手段によって
第2量子化注目画素に配分された第1量子化誤差と、第
2量子化注目画素の前記第1量子化による量子化値との
合計からなる濃度レベルを量子化するものであり、ま
た、第2周辺画素は、第2量子化注目画素が含まれる第
2量子化処理注目ラインの一つ後のラインに含まれる
2量子化注目画素の左下画素と真下画素と右下画素と、
第2量子化処理注目ラインに含まれる第2量子化注目画
素の右側画素とであって、第2量子化誤差配分手段が、
所定の配分規則に従い第2量子化誤差を第2周辺画素
配分し、配分されなかった第2量子化誤差の残りについ
ては乱数を用いて選択された第2周辺画素のいずれか
配分することを特徴とする。
【0007】第2の発明の中間調画像記録装置は、第1
の発明の中間調画像記録装置における第1量子化誤差配
分手段が、第1量子化誤差の配分比率を、第1量子化注
目画素の第1周辺画素の濃度パターンによって切り換
え、また、第2量子化誤差配分手段が、第2量子化誤差
の配分比率を、第2量子化注目画素の第2周辺画素の濃
度パターンによって切り換えることを特徴とする。
【0008】
【作用】第1の発明においては、量子化手段が、処理注
目ライン中の注目画素の濃度レベルを所定の量子化値に
量子化し、第1量子化誤差配分手段が、量子化手段によ
第1量子化の際発生する第1量子化誤差を第1周辺画
素に配分し、第2量子化誤差配分手段が、第1量子化後
に量子化手段による第2量子化の際発生する第2量子化
誤差を、第2周辺画素に配分する。ここで、第1量子化
は、第1量子化注目画素の原濃度レベルを量子化するも
のであり、また、第1周辺画素は、第1量子化注目画素
が含まれる第1量子化処理注目ラインの一つ前のライン
に含まれる第1量子化注目画素の左上画素と真上画素と
右上画素と、第1量子化処理注目ラインに含まれる第1
量子化注目画素の左側画素とであって、第1量子化誤差
配分手段が、所定の配分規則に従い第1量子化誤差を第
1周辺画素に配分し、配分されなかった第1量子化誤差
の残りを第1量子化注目画素に残す第2量子化は、第
1量子化誤差配分手段によって第2量子化注目画素に配
分された第1量子化誤差と、第2量子化注目画素の第1
量子化による量子化値との合計からなる濃度レベルを量
子化するものであり、また、第2周辺画素は、第2量子
化注目画素が含まれる第2量子化処理注目ラインの一つ
後のラインに含まれる第2量子化注目画素の左下画素と
真下画素と右下画素と、第2量子化処理注目ラインに含
まれる第2量子化注目画素の右側画素とであって、第2
量子化誤差配分手段が、所定の配分規則に従い第2量子
化誤差を第2周辺画素に配分し、配分されなかった第
子化誤差の残りについては乱数を用いて選択された
2周辺画素のいずれかに配分する。
【0009】第2の発明においては、第1量子化誤差配
分手段が、第1量子化誤差の配分比率を、第1量子化注
目画素の第1周辺画素の濃度パターンによって切り換
え、また、第2量子化誤差配分手段が、第2量子化誤差
の配分比率を、第2量子化注目画素の第2周辺画素の濃
度パターンによって切り換える。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図2は第1及び第2の発明に係る原稿搬送装置を
備えた画像形成装置の実施例であり、ディジタル複写機
の全体構成を示す側面図である。
【0011】同図に示すように、この実施例のディジタ
ル複写機30には、スキャナ部31、レーザプリンタ部32、
多段給紙ユニット33及びソータ34が備えられている。
【0012】スキャナ部31は透明ガラスから成る原稿載
置台35、両面対応自動原稿送り装置(RDF)36及びス
キャナユニット40から構成されている。
【0013】多段給紙ユニット33は、第1カセット51、
第2カセット52、第3カセット53及び選択により追加可
能な第4カセット55を有している。
【0014】多段給紙ユニット33では、各段のカセット
に収容された用紙の上から用紙が1枚ずつ送り出され、
レーザプリンタ部32へ向けて搬送される。
【0015】RDF36は、複数枚の原稿を一度にセット
しておき、自動的に原稿を1枚ずつスキャナユニット40
へ送給して、オペレータの選択に応じて原稿の片面又は
両面をスキャナユニット40に読み取らせるように構成さ
れている。
【0016】スキャナユニット40は原稿を露光するラン
プリフレクタアセンブリ41、原稿からの反射光像を光電
変換素子(CCD)42に導くための複数の反射ミラー4
3、及び原稿からの反射光像をCCD42に結像させるた
めのレンズ44を含んでいる。
【0017】スキャナ部31は、原稿載置台35に載置され
た原稿を走査する場合には、原稿載置台35の下面に沿っ
てスキャナユニット40が移動しながら原稿画像を読み取
るように構成されており、RDF36を使用する場合に
は、RDF36の下方の所定位置にスキャナユニット40を
停止させた状態で原稿を搬送しながら原稿画像を読み取
るように構成されている。
【0018】原稿画像をスキャナユニット40で読み取る
ことにより得られた画像データは、図示していない後述
する画像処理部へ送られ各種処理が施された後、画像処
理部のメモリに一旦記憶され、出力指示に応じてメモリ
内の画像データをレーザプリンタ部32に与えて用紙上に
画像を形成する。
【0019】レーザプリンタ部32は手差し原稿トレイ4
5、レーザ書き込みユニット46及び画像を形成するため
の電子写真プロセス部47を備えている。
【0020】レーザ書き込みユニット46は、上述のメモ
リからの画像データに応じたレーザ光を出射する半導体
レーザ、レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラー、
等角速度偏向されたレーザ光が静電写真プロセス部47の
感光体ドラム48上で等速度偏向されるように補正するf
−θレンズ等を有している。
【0021】電子写真プロセス部47は、周知の態様に従
い、感光体ドラム48の周囲に帯電器、現像器、転写器、
剥離器、クリーニング器、除電器及び定着器49を配置し
て成っている。
【0022】定着器49より画像が形成されるべき用紙の
搬送方向下流側には搬送路50が設けられており、搬送路
50はソータ34へ通じている搬送路57と多段給紙ユニット
33へ通じている搬送路58とに分岐している。
【0023】搬送路58は多段給紙ユニット33において分
岐しており、分岐後の搬送路として反転搬送路50a 及び
両面/合成搬送路50b が設けられている。
【0024】反転搬送路50a は原稿の両面を複写する両
面複写モードにおいて、用紙の裏表を反転するための搬
送路である。両面/合成搬送路50b は、両面複写モード
において反転搬送路50a から感光体ドラム48の画像形成
位置まで用紙を搬送したり、用紙の片面に異なる原稿の
画像や異なる色のトナーで画像を形成する合成複写を行
う片面合成複写モードにおいて用紙を反転することなく
感光体ドラム48の画像形成位置まで搬送するための搬送
路である。
【0025】多段給紙ユニット33は共通搬送路56を含ん
でおり、共通搬送路56は第1カセット51、第2カセット
52及び第3カセット53からの用紙を電子写真プロセス部
47に向かって搬出するように構成されている。
【0026】共通搬送路56は電子写真プロセス部47へ向
かう途中で第4カセット55からの搬送路59と合流して搬
送路60に通じている。
【0027】搬送路60は両面/合成搬送路50b 及び手差
し原稿トレイ45からの搬送路61と合流点62で合流して静
電写真プロセス部47の感光体ドラム48と転写器との間の
画像形成位置へ通じるように構成されており、これら3
つの搬送路の合流点62は画像形成位置に近い位置に設け
られている。
【0028】従って、レーザ書き込みユニット46及び電
子写真プロセス部47において、上述のメモリから読み出
された画像データは、レーザ書き込みユニット46によっ
てレーザ光線を走査させることにより感光体ドラム48の
表面上に静電潜像として形成され、トナーにより可視像
化されたトナー像は多段給紙ユニット33から搬送された
用紙の面上に静電転写され定着される。このようにして
画像が形成された用紙は定着器49から搬送路50及び57を
介してソータ34へ送られたり、搬送路50及び58を介して
反転搬送路50a へ搬送される。
【0029】図3は図2のディジタル複写機30に含まれ
ている画像処理部のブロック構成図である。
【0030】ディジタル複写機30に含まれている画像処
理部は、画像データ入力部70、画像処理部71、画像デー
タ出力部72、RAM(ランダムアクセスメモリ)等から
構成されるメモリ73及び中央処理演算装置(CPU)74
を備えている。
【0031】画像データ入力部70はCCD部70a 、ヒス
トグラム処理部70b 及び誤差拡散処理部70c を含んでい
る。
【0032】画像データ入力部70は図2のCCD42から
読み込まれた原稿の画像データを2値化変換して、2値
のディジタル量としてヒストグラムをとりながら、誤差
拡散法により画像データを処理して、メモリ73に一旦記
憶するように構成されている。
【0033】即ち、CCD部70a では、画像データの各
画素濃度に応じたアナログ電気信号がA/D(アナログ
/ディジタル)変換された後、MTF補正、白黒補正又
はガンマ補正が行われ、256 階調(8ビット)のディジ
タル信号としてヒストグラム処理部70b へ出力される。
【0034】ヒストグラム処理部70b では、CCD部70
a から出力されたディジタル信号が256 階調の画素濃度
別に加算され濃度情報(ヒストグラムデータ)が得られ
ると共に、必要に応じて、得られたヒストグラムデータ
はCPU74へ送られ、又は画素データとして誤差拡散処
理部70c へ送られる。
【0035】誤差拡散処理部70c では、擬似中間調処理
の一種である誤差拡散法、即ち2値化の誤差を隣接画素
の2値化判定に反映させる方法により、CCD部70a か
ら出力された8ビット/画素のディジタル信号が1ビッ
ト(2値)に変換され、原稿における局所領域濃度を忠
実に再現するための再配分演算が行われる。
【0036】画像処理部71は多値化処理部71a 及び71b
、合成処理部71c 、濃度変換処理部71d 、変倍処理部7
1e 、画像プロセス部71f 、誤差拡散処理部71g 並びに
圧縮処理部71h を含んでいる。
【0037】画像処理部71は、入力された画像データを
オペレータが希望する画像データに最終的に変換する処
理部であり、メモリ73に最終的に変換された出力画像デ
ータとして記憶されるまで、この処理部にて処理するよ
うに構成されている。
【0038】但し、画像処理部71に含まれている上述の
各処理部は必要に応じて機能するものであり、機能しな
い場合もある。
【0039】即ち、多値化処理部71a 及び71b では、誤
差拡散処理部70c で2値化されたデータが再度256 階調
に変換される。
【0040】合成処理部71c では、画素毎の論理演算、
即ち論理和、論理積又は排他的論理和の演算が選択的に
行われる。この演算の対象となるデータは、メモリ73に
記憶されている画素データ及びパターンジェネレータ
(PG)からのビットデータである。
【0041】濃度変換処理部71d では、256 階調のディ
ジタル信号に対して、所定の階調変換テーブルに基づい
て入力濃度に対する出力濃度の関係が任意に設定され
る。
【0042】変倍処理部71e では、指示された変倍率に
応じて、入力される既知データにより補間処理を行うこ
とによって、変倍後の対象画素に対する画素データ(濃
度値)が求められ、副走査が変倍された後に主走査が変
倍処理される。
【0043】画像プロセス部71f では、入力された画素
データに対して様々な画像処理が行われ、又、特徴抽出
等データ列に対する情報収集が行われ得る。
【0044】誤差拡散処理部71g では、画像データ入力
部70の誤差拡散処理部70c と同様な処理が行われる。
【0045】圧縮処理部71h では、ランレングスという
符号化により2値データが圧縮される。又、画像データ
の圧縮に関しては、最終的な出力画像データが完成した
時点で最後の処理ループにおいて圧縮が機能する。
【0046】画像データ出力部72は復元部72a 、多値化
処理部72b 、誤差拡散処理部72c 及びレーザ出力部72d
を含んでいる。
【0047】画像データ出力部72は、圧縮状態でメモリ
73に記憶されている画像データを復元し、もとの256 階
調に再度変換し、2値データより滑らかな中間調表現と
なる4値データの誤差拡散を行い、レーザ出力部72d へ
データを転送するように構成されている。
【0048】即ち、復元部72a では、圧縮処理部71h に
よって圧縮された画像データが復元される。
【0049】多値化処理部72b では、画像処理部71の多
値化処理部71a 及び71b と同様な処理が行われる。誤差
拡散処理部72c では、画像データ入力部70の誤差拡散処
理部70c と同様な処理が行われる。
【0050】レーザ出力部72d では、図に示していない
シーケンスコントローラからの制御信号に基づき、ディ
ジタル画素データがレーザのオン/オフ信号に変換さ
れ、レーザがオン/オフ状態となる。
【0051】尚、画像データ入力部70及び画像データ出
力部72において扱われるデータは、メモリ73の容量の削
減のため、基本的には2値データの形でメモリ73に記憶
されているが、画像データの劣化を考慮して4値のデー
タの形で処理することも可能である。
【0052】以上の構成を有している電子画像形成装置
において、第1の発明の実施例について詳述する。
【0053】画像入力時における画素の階調は、0
(白)〜255(黒)のレベルで読み込まれる。読み取
られたデータは図4に示されたd0,d1,d2,d3 の4個
のポイントで量子化される。この量子化はある固定の閾
値、t1,t2,t3を設定することで行う。入力デー
タをfとしてその関係を以下に示す。
【0054】 255≧f>t3 の時 d3 t3≧f>t2 の時 d2 t2≧f>t1 の時 d1 t1≧f>0 の時 d0 しかし単に量子化を行っただけでは、小領域における原
データの濃度保存ができていないため、画質の滑らかさ
が失われる。これを改善するために、量子化の際に発生
する原データとの差を誤差分とし、この誤差分が処理注
目画素の周りの画素濃度に影響を与えるよう処理を行
う。この作用によって、小領域での濃度保存を確保す
る。
【0055】上記の誤差分の処理内容について説明す
る。まず発生する誤差をεとする。このεを画像データ
上図5のように一つ前のライン方向左上、真上、右上の
各画素と処理注目ライン上の左側の画素にそれぞれある
配分比率で配分する。この工程をstep1とし、より
具体的配分例を図6に示す。
【0056】この配分で、図5のように(i)ライン目
の画素が(i+1)ライン目から誤差の配分を全てもら
った時点で、図7のようにiライン目に処理注目画素を
移し、ここで図6と同様の量子化を行う。この時点で量
子化された値を最終結果とする。
【0057】発生する誤差分ε′を左下、真下、右下、
iライン上の右側の各画素に夫々ある配分比率で配分す
る。計算で残った分は、乱数を使用し4ケ所のいづれか
の1か所を指定し配分する。この工程の概念が図7に、
またこの工程を実行するハード構成の概略が図19に夫
々示されており、この工程をstep2とする。
【0058】次に、注目ラインをi+2ライン目に移し
step1と同様に処理を行う。又、step2を行
う。この二つの工程を入力画像データの最終まで行う。
上記のstep1およびstep2の処理工程を図化し
たものが図1である。
【0059】従来技術の誤差の配分方法では、結果とし
て得られる画像上に特定パターンが見られ、それを解消
するためにライン毎に処理するスキャン方向を変える等
の措置が必要であった。上述の本実施例においてはその
ような処理回路が無くても画質の向上が図れ、ドット表
現による緻密性が増す。
【0060】次に図を使って実施例を示す。図8のよう
に、各画素が100の濃度レベルで読み込まれたとす
る。このデータを図9に示すように上に1ライン余分に
0の値が入ったダミーデータを、また、左側にも1列分
ダミーデータを作る。各画素のアドレスを左端からダミ
ーラインが{00},{A0},{B0}、1ラインが{01},{A1},{B
1},{C1} とする。
【0061】次に、図6のstep1の処理を行うため
に注目ラインを1ライン目とする。まず、位置{A1}の濃
度を量子化する時、t2を{128}とする。{A1}は、
100なので量子化の値は{84}であり誤差分εは、
ε=100−{84}=16となる。この誤差分を図6
に示した配分で周りの画素へ足し込む。配分量はそれぞ
れ下記となる。
【0062】 アドレス{00}; ε・(1/16)=1 アドレス{A0}; ε・(3/16)=3 アドレス{B0}; ε・(1/16)=1 アドレス{01}; ε・(1/32)=0 アドレス{00},{A0},{B0}, {01}に配分された誤差分は合
計5であり、残りの誤差分は、16−5=11となる。
これは注目画素に残しておく。
【0063】次に{B1}に処理を移し、step1を行
う。濃度差は{A1}と同じであるから配分量は上記と同様
となり、その内容は図10に示されている。{B1}の処理
が終了した時点で、{A0}のstep2の処理が行える。
{A0}の誤差は図11に示したように1ライン目からの4
であり、元の値0との合計で0+4=4となる。この値
をもとに量子化を行う。まず{A0}を量子化する。図4の
閾値t1をt1=64とすると、量子結果は0である。
また誤差分は、4である。この誤差分ε´を図12の配
分で下方向、右画素へ足し込む。配分量は整数化し、そ
れぞれ下記とする。
【0064】 ε´・(2/16)=0 ε´・(6/16)=1 ε´・(2/16)=0 ε´・(6/16)=1 残りの誤差分は、4−2=2となる。これは、乱数を用
いる事で1ケ所を決定し配分する。今ここでは左下方向
を固定する。この時点で{A0}が確定され、その内容を図
13に示す。
【0065】次に注目画素を{B0}に移し、step2を
行う。以下同様にダミーラインについて行う、結果を図
14に示す。これを順次繰り返し、ダミーラインについ
て処理が終了する。
【0066】次に、2ライン目について図15に示すs
tep1の処理を行う。次に1ライン目についてste
p2の処理を行う。図16がその手順をまた図17が結
果を夫々示している。以上の処理を最終ラインまで行
う。
【0067】この結果の出力を例えば4値に量子化を行
ったとすると、00,01,10,11で表現し、もと
の8bitを2bitで表現でき、濃度保存が行われた
画質を4値で表現できる事になる。これを回路で処理す
る場合にstep1とstep2を行うために、図18
の斜線で示す部分のデータを記憶できるラインバッファ
を一本持つ事で入力データに対して処理が順次行える。
【0068】第2の発明の実施例について説明する。本
発明も第1の発明と同様に入力画像は256 階調で読み込
まれる。読み取られたデータは図4に示されたd0,d1,
d2,d3 の4個のポイントで量子化される。
【0069】量子化値との誤差をεとする。このεを画
像データ上は図5のように一つ前のライン方向左上、真
上、右上の各画素に夫々ある配分比率で配分する。この
配分比率は、周辺画素の濃度(配分先の濃度データ)よ
り配分誤差が正の時は、周辺濃度の最大値のところへ最
小値の分を加え、最小値のところには配分しない。逆に
配分誤差が負の時は正の場合の逆である。つまり絶対値
の大きさによる。この工程をstep1b とし、実施例
を図5に示す。
【0070】この配分で、図5のように(i)ライン目
の画素が(i+1)ライン目から誤差の配分を全てもら
った時点で、図7のようにiライン目に処理注目画素を
移し、ここで図4と同様の量子化を行う。この時点で量
子化された値を最終結果とする。
【0071】発生する誤差分ε′を左下、真下、右下、
iライン上の右側の各画素に夫々ある配分比率で配分す
る。この配分比率は、周辺画素の濃度(配分先の濃度デ
ータ)の大きさによって異なり、その内容はstep1
b の場合と同一である。この時、計算で残った分は、乱
数を使用し4ケ所のいづれかの1か所を指定し配分す
る。この工程をstep2b とし、実施例を図20に示
す。
【0072】上記のstep1b およびstep2b の
工程を入力画像データの最後まで行う。
【0073】この方法を使用することで、配分比率を固
定した場合よりも、原データの濃度変化に合った量子化
が行え、エッジ部の保持に有効である。また、従来から
ある乱数による配分比率の切り替えよりも原データの濃
度変化を保持する。
【0074】上記の2つの発明による結果と従来技術に
よる結果とを比較例示する。
【0075】第1の発明と従来技術との比較において、
図21が10進数の入力データであり、図22が第1の
発明による2進数化したデータであり、図36が従来技
術に基づく2進数化データである。図22と図36を比
較して従来では、ラインの切れが生じることを示してい
る。
【0076】図23は画素数が16×16ピクセルの入
力データの1例である。このデータを閾値、t1=4
2,t2=128,t3=212および0、1、2、3
の四種の量子化値を、d0=0、d1=84 、d2=170、d3=255、
として第1の発明に基づいて処置したものが図24であ
り、量子化値が{1}以上の範囲を太線で示している。
また、図25は図24の量子化値が{2}の部分のみを
斜線で強調して示している。図24および図25に対応
する従来技術による処理結果が図37および図38に示
されている。図25と図38の比較において、量子化値
{2}のドットのつながりに差異が確認できる。
【0077】また、第2の発明と従来技術とを比較す
る。図23に示す入力データを第2の発明のステップ2
b のみの処理結果を、閾値、t1=80,t2=17
0,t3=231および0、1、2、3の四種の量子化
値を、d0=0、d1=121、d2=178、d3=255、とし、乱数の発
生系列が図26、誤差配分が図27、配分比率が28に
より実行した結果が図29に示されている。従来技術に
基づく処理は、図30の配分方法、図31の乱数による
配分比率の切り換え、図26の乱数の発生系列の結果が
図39である。ステップ2b のみであり処理後のデータ
が右側エッジ部で保存されているが、従来処理の図39
より改善されている。
【0078】本発明の処理方法を使用すれば、従来の誤
差配分方法では特定パターンが見られるため、ラインご
とに処理するスキャン方向を変える処理回路も必要とせ
ず、画質の向上が図れ、ドット表現による緻密性が向上
する。
【0079】
【発明の効果】第1の発明の中間調画像記録装置は、
子化手段による第1量子化の際発生する第1量子化誤差
を、第1周辺画素に配分する第1量子化誤差配分手段
と、第1量子化後に量子化手段による第2量子化の際発
生する第2量子化誤差を、第2周辺画素に配分する第2
量子化誤差配分手段とを有し、また、第2量子化誤差配
分手段が、配分されなかった第2量子化誤差の残りにつ
いては乱数を用いて選択された第2周辺画素のいずれか
に配分する。よって、量子化誤差値の配分量の集中が押
さえられ、特定パターンの発生を防ぐことができる。
【0080】第2発明の中間調画像記録装置は、第1量
子化誤差配分手段が、第1量子化誤差の配分比率を、第
1量子化注目画素の第1周辺画素の濃度パターンによっ
て切り換え、また、第2量子化誤差配分手段が、第2量
子化誤差の配分比率を、第2量子化注目画素の第2周辺
画素の濃度パターンによって切り換える。この作用によ
って文字データの場合にはエッジ部のドットの分散化が
妨げられ、風景画像等のデータの場合にはドットの偏り
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の処理構成の概念図である。
【図2】第1及び第2の発明の画像形成装置の実施例で
あり、ディジタル複写機の全体構成を示す側面図であ
る。
【図3】図2のディジタル複写機に含まれている画像処
理部のブロック構成図である。
【図4】量子化テーブル図である。
【図5】ステップ1の実施例図である。
【図6】ステップ1の配分比率の具体例を示した図であ
る。
【図7】ステップ2の実施例図である。
【図8】入力データの1例を示したものである。
【図9】図8の入力データの処理手順を示す第1の図で
ある。
【図10】図8の入力データの処理手順を示す第2の図
である。
【図11】図8の入力データの処理手順を示す第3の図
である。
【図12】図8のデータにおいて、図7の具体的な誤差
配分比率を示した図である。
【図13】図8の入力データの処理手順を示す第4の図
である。
【図14】図8の入力データの処理手順を示す第5の図
である。
【図15】図8の入力データの処理手順を示す第6の図
である。
【図16】図8の入力データの処理手順を示す第7の図
である。
【図17】図8の入力データの処理手順を示す第8の図
である。
【図18】ハード構成上のバッファメモリ格納領域を示
した図である。
【図19】ステップ2の誤差配分を実行するためのハー
ド構成の概念図である。
【図20】第2の発明のステップ1b の実施例図であ
る。
【図21】10進数の入力データの第1の例を示してい
る。
【図22】図21の入力データを第1の発明の処理で2
進数化したものである。
【図23】10進数の入力データの第2の例を示してい
る。
【図24】図23の入力データを第1の発明に基づいた
処理結果を表す。
【図25】図24の処理結果の量子化値{2}の部分を
強調して示した図である。
【図26】図23の入力データの処理に用いた乱数の発
生系列を示す図である。
【図27】第2の発明の誤差配分の実施例を示した図で
ある。
【図28】図23の入力データを第2の発明の処理で用
いた配分比率表である。
【図29】図23の入力データを第2の発明のステップ
2b で処理した処理結果を表す。
【図30】従来技術の誤差配分方向の1例を示した図で
ある。
【図31】従来技術の乱数による誤差配分比率の切り換
えの1例を示した図である。
【図32】図31の誤差配分比率の切り換えの具体的数
値例を示した図である。
【図33】図31の誤差配分を実行するためのハード構
成の概念図である。
【図34】従来技術のラインごとに処理するスキャン方
向を変える概念を表した図である。
【図35】図34を実行するハード構成の機能ブロック
図である。
【図36】従来技術に基づき図21の入力データを2進
数化したものであり、図22の第1の発明による処理結
果と比較対応している。
【図37】従来技術に基づき図23の入力データの処理
結果を示したものであり、図23の第1の発明による処
理結果に比較対応している。
【図38】図37の処理結果の量子化値{2}の部分を
強調して示した図であり、図25の第1の発明による処
理結果に比較対応している。
【図39】従来技術に基づき図23の入力データの処理
結果を示したものであり、図29の第2の発明の処理結
果に比較対応している。
【符号の説明】
11 上方向への配分ライン 12 下方向への配分ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡橋 俊裕 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−57365(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原データを該原データの階調数より少な
    い階調数のデータに圧縮し該圧縮データを記録する中間
    調画像記録装置であって、処理注目ライン中の注目画素
    の濃度レベルを所定の量子化値に量子化する量子化手段
    と、前記量子化手段による第1量子化の際発生する第1
    子化誤差を、第1周辺画素に配分する第1量子化誤差
    配分手段と、前記第1量子化後に前記量子化手段による
    第2量子化の際発生する第2量子化誤差を、第2周辺画
    素に配分する第2量子化誤差配分手段とを有する中間調
    画像記録装置であり、 前記第1量子化は、第1量子化注目画素の原濃度レベル
    を量子化するものであり、また、前記第1周辺画素は、
    前記第1量子化注目画素が含まれる第1量子化処理注目
    ラインの一つ前のラインに含まれる前記第1量子化注目
    画素の左上画素と真上画素と右上画素と、前記第1量子
    処理注目ラインに含まれる前記第1量子化注目画素の
    左側画素とであって、前記第1量子化誤差配分手段が、
    所定の配分規則に従い前記第1量子化誤差を前記第1周
    辺画素に配分し、配分されなかった前記第1量子化誤差
    の残りを前記第1量子化注目画素に残し、 前記第2量子化は、前記第1量子化誤差配分手段によっ
    て第2量子化注目画素に配分された第1量子化誤差と、
    前記第2量子化注目画素の前記第1量子化による量子化
    値との合計からなる濃度レベルを量子化するものであ
    り、また、前記第2周辺画素は、前記第2量子化注目画
    素が含まれる第2量子化処理注目ラインの一つ後のライ
    ンに含まれる前記第2量子化注目画素の左下画素と真下
    画素と右下画素と、前記第2量子化処理注目ラインに含
    まれる前記第2量子化注目画素の右側画素とであって、
    前記第2量子化誤差配分手段が、所定の配分規則に従い
    前記第2量子化誤差を前記第2周辺画素に配分し、配分
    されなかった前記第2量子化誤差の残りについては乱数
    を用いて選択された前記第2周辺画素のいずれかに配分
    することを特徴とする中間調画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記第1量子化誤差配分手段が、前記第
    1量子化誤差の配分比率を、前記第1量子化注目画素の
    第1周辺画素の濃度パターンによって切り換え、また、
    前記第2量子化誤差配分手段が、前記第2量子化誤差の
    配分比率を、前記第2量子化注目画素の第2周辺画素の
    濃度パターンによって切り換えることを特徴とする請求
    項1に記載の中間調画像記録装置。
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