JP3311549B2 - 画像処理装置の変倍制御装置 - Google Patents

画像処理装置の変倍制御装置

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JP3311549B2
JP3311549B2 JP21361395A JP21361395A JP3311549B2 JP 3311549 B2 JP3311549 B2 JP 3311549B2 JP 21361395 A JP21361395 A JP 21361395A JP 21361395 A JP21361395 A JP 21361395A JP 3311549 B2 JP3311549 B2 JP 3311549B2
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    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イメージデータ変
換装置、ディジタル複写機、ファクシミリあるいはディ
ジタルプリンタ等の画像処理装置の変倍制御装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば画像処理装置としてのディジタル
複写機は、画像を拡大または縮小して出力する変倍機能
を備えている。このようなディジタル複写機には、図4
8に示すように、ディジタル複写機に入力された画像デ
ータを記憶する元画像メモリ101、変倍処理を行う変
倍処理部102、および変倍処理された画像データを記
憶する変倍画像メモリ103が設けられている。即ち、
このディジタル複写機では、拡大処理を行う場合、元画
像メモリ101から画像データが読み出され、この画像
データが変倍処理部102にて拡大処理された後、変倍
画像メモリ103に記憶される。
【0003】上記のような構成では、元画像メモリ10
1とは別に変倍画像メモリ103が必要となっている。
このため、必要なメモリの数が多くなり、コストアップ
を招来している。
【0004】そこで、特公平3−74549号において
は、元画像データの記憶と拡大処理後の変倍画像データ
の記憶とを1個のメモリにて行う構成が提案されてい
る。この構成では、図49に示すように、画像メモリ1
11に記憶されているラインY1 からラインYn の画像
データを拡大処理する場合に、基準点Sから最も遠い位
置の画像データを含むラインY1 から拡大処理を開始す
る。そして、これにより得られる変倍画像データを、順
次ラインY1 ´からラインYn ´に、元画像データの記
憶領域に上書きする状態で格納している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特公平
3−74549号に開示された構成では、必要なメモリ
の数は減少するものの、拡大によりデータ量が多くなっ
た変倍画像データを記憶するだけの、即ち拡大倍率に応
じた容量を有する画像メモリ111が必要となる。この
ため、画像メモリ111のコストが高くなり、この結
果、装置のコストアップを招来するという問題点を有し
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明の画像処理装置の変倍制御装置
は、画像データを記憶する記憶手段と、この記憶手段に
記憶されている元画像データに対して補間を行うことに
より拡大する補間変倍手段と、この補間変倍手段にて処
理された画像データを、出力画像の拡大倍率として指定
された指定拡大倍率にて前記元画像データを拡大した場
合に必要な前記記憶手段での記憶領域よりも小さい記憶
領域で記憶可能となるように、圧縮する圧縮手段と、こ
の圧縮手段にて処理された処理済画像データを前記記憶
手段における元画像データの記憶領域を含む領域に記憶
させる記憶制御手段と、記憶手段に記憶された前記処理
済画像データを、前記指定拡大倍率の大きさとなるよう
に伸長させて取り出す伸長手段とを備えていることを特
徴としている。
【0007】請求項1の構成によれば、記憶手段に記憶
されている元画像データは、補間変倍手段にて拡大され
かつデータが補間される。この補間変倍手段にて処理さ
れた画像データは、圧縮手段にて圧縮される。このと
き、圧縮手段は、画像データを、出力画像の拡大倍率と
して指定された指定拡大倍率にて前記元画像データを拡
大した場合に必要な前記記憶手段での記憶領域よりも小
さい記憶領域で記憶可能となるように、圧縮する。この
圧縮手段にて処理された処理済画像データは、記憶制御
手段の制御により、記憶手段における元画像データの記
憶領域を含む領域に記憶される。
【0008】従って、記憶手段において必要な画像デー
タの記憶領域は、指定拡大倍率にて前記元画像データを
拡大した場合に必要な記憶領域よりも小さくなり、記憶
手段を小容量化することができる。この結果、装置のコ
ストダウンが可能である。さらに、上記補間変倍手段
の補間動作により、画質の劣化を防止することができ
る。
【0009】また、記憶手段に記憶された前記処理済画
像データは、伸長手段の処理により、画像が前記指定拡
大倍率の大きさとなるように伸長した状態で取り出され
る。従って、この画像データに基づいて画像形成動作が
行われた場合、元画像を指定拡大倍率に拡大した画像を
得ることができる。
【0010】請求項2の発明の画像処理装置の変倍制御
装置は、画像データを記憶する記憶手段と、この記憶手
段に記憶されている元画像データに対して補間を行うこ
とにより拡大する補間変倍手段と、前記補間変倍手段
て処理された画像データを前記補間変倍手段による拡大
倍率の逆数倍以下の大きさに圧縮する圧縮手段と、この
圧縮手段にて処理された処理済画像データを前記記憶手
段における元画像データの記憶領域に記憶させる記憶制
御手段と、記憶手段に記憶された前記処理済画像データ
、出力画像の拡大倍率として指定された大きさとなる
ように伸長させて取り出す伸長手段とを備えていること
を特徴としている。
【0011】請求項2の構成によれば、記憶手段に記憶
されている元画像データは、補間変倍手段にて拡大され
かつデータが補間される。この補間変倍手段にて処理さ
れた画像データは、圧縮手段にて圧縮される。このと
き、圧縮手段は、画像データを、補間変倍手段による拡
大倍率の逆数倍以下の大きさに圧縮する。この圧縮手段
にて処理された処理済画像データは、記憶制御手段の制
御により、記憶手段における元画像データの記憶領域に
記憶される。
【0012】従って、記憶手段において必要な画像デー
タの記憶領域は、少なくとも元画像データを記憶し得る
だけの記憶領域でよく、記憶手段を小容量化することが
できる。この結果、装置のコストダウンが可能である。
さらに、上記補間変倍手段での補間動作により、画質の
劣化を防止することができる。また、記憶手段に記憶さ
れた前記処理済画像データは、伸長手段の処理により、
画像が前記指定拡大倍率の大きさとなるように伸長した
状態で取り出される。従って、この画像データに基づい
て画像形成動作が行われた場合、元画像を指定拡大倍率
に拡大した画像を得ることができる。
【0013】請求項3の発明の画像処理装置の変倍制御
装置は、請求項1または2の発明の装置において、前記
補間変倍手段が、出力画像の拡大倍率として指定され
た指定拡大倍率よりも大きい拡大率で拡大するものであ
り、かつその拡大倍率に応じてデータの補間量を増減す
るものであることを特徴としている。
【0014】請求項3の構成によれば、請求項1または
2の構成による作用に加え、元画像データが補間変倍手
により、出力画像の拡大倍率として指定された指定拡
大倍率よりも大きい拡大倍率で拡大され、この拡大倍率
が大きくなった分、画像データに対するデータの補間量
が増加する。従って、画質が円滑となるスムージング効
果を得ることができる。この結果、画像のエッジ部をが
たつきの無い円滑なものにすることができる。
【0015】請求項4の発明の画像処理装置の変倍制御
装置は、請求項1または2の発明の装置において、前記
の記憶制御手段が、前記処理済画像データを構成する各
単位の画像データを、この画像データと対応する元画像
データを構成する各単位の画像データとは異なる配置で
記憶手段に記憶させるものであることを特徴としてい
る。
【0016】請求項4の構成によれば、元画像データを
構成する各単位の画像データの配置に拘束されることな
く、処理済画像データを構成する各単位の画像データを
記憶手段の元画像データの領域を含む領域において、適
当な配置で記憶させることができる。例えば、縦横変換
や画像の鏡像処理時には、処理済画像データを構成する
各単位の画像データを取り出し順序に配置して記憶手段
に記憶させることができる。この場合には、記憶手段か
らの画像データの取り出し時に、データの取り出し計算
をしなくて済み、画像データの取り出しを迅速に行うこ
とができる。
【0017】請求項5の発明の画像処理装置の変倍制御
装置は、画像データを記憶する記憶手段と、この記憶手
段に記憶されている元画像データに対して補間を行うこ
とにより拡大する補間変倍手段と、前記画像データを複
数のブロックに領域分割し、各ブロックが文字部か中間
調部かを判別する判別手段と、前記補間変倍手段にて処
理された画像データのうち、前記判別手段にて文字部と
判別されたブロックの画像データについては2値化する
一方、中間調部と判別されたブロックの画像データにつ
いては、出力画像の拡大倍率として指定された指定拡大
倍率にて前記元画像データを拡大した場合に必要な前記
記憶手段での記憶領域よりも小さい記憶領域で記憶可能
となるように圧縮する圧縮手段と、この圧縮手段にて処
理された処理済画像データを前記記憶手段における元画
像データの記憶領域を含む領域に記憶させる記憶制御手
段と、記憶手段に記憶された前記処理済画像データを
記指定拡大倍率の大きさとなるように伸長させて取り
出す伸長手段とを備えていることを特徴としている。
【0018】請求項5の構成によれば、記憶手段に記憶
されている元画像データは、補間変倍手段にて拡大され
かつデータが補間される。この補間変倍手段にて処理さ
れた画像データは、判別手段にて複数のブロックに領域
分割され、各ブロックが文字部か中間調部か判別され
る。圧縮手段は、判別手段にて文字部と判別されたブロ
ックの画像データについては2値化する。一方、中間調
部と判別されたブロックの画像データについては、出力
画像の拡大倍率として指定された指定拡大倍率にて前記
元画像データを拡大した場合に必要な前記記憶手段での
記憶領域よりも小さい記憶領域で記憶可能となるように
圧縮する。この圧縮手段にて処理された処理済画像デー
タは、記憶制御手段の制御により、記憶手段における元
画像データの記憶領域を含む領域に記憶される。
【0019】従って、記憶手段において必要な画像デー
タの記憶領域は、指定拡大倍率にて前記元画像データを
拡大した場合に必要な記憶領域よりも小さくなり、記憶
手段を小容量化することができる。この結果、装置のコ
ストダウンが可能である。さらに、上記補間変倍手段
の補間動作により、画質の劣化を防止することができ
る。
【0020】また、記憶手段に記憶された前記処理済画
像データは、伸長手段の処理により、画像が前記指定拡
大倍率の大きさとなるように伸長した状態で取り出され
る。従って、この画像データに基づいて画像形成動作が
行われた場合、元画像を指定拡大倍率に拡大した画像を
得ることができる。
【0021】請求項6の発明の画像処理装置の変倍制御
装置は、請求項5の発明の装置において、前記圧縮手段
に代えて、前記補間変倍手段にて処理された画像データ
のうち、前記判別手段にて文字部と判別されたブロック
の画像データについては2値化する一方、中間調部と判
別されたブロックの画像データについては記憶手段の空
き容量に応じて圧縮を実行する圧縮手段を備えているこ
とを特徴としている。
【0022】請求項6の構成によれば、請求項5の発明
の構成による作用に加えて、中間調部の画像データは、
記憶手段の空き容量に余裕があり、圧縮を必要としない
ときには圧縮されず、空き容量が不足するときには圧縮
される。この処理は、例えば、画像データが1ラインず
つ処理される場合において、1ライン中の画像データに
おける文字部に対する中間調部の割合が多い場合、中間
調部が圧縮される一方、逆の場合、中間調部が圧縮され
ないといったものである。
【0023】上記のような動作により、記憶手段の記憶
容量の増加を抑制しつつ、中間調部の画像データが一律
に圧縮される場合と比較して、画質を向上することがで
きる。
【0024】請求項7の発明の画像処理装置の変倍制御
装置は、入力された画像データを記憶するラインバッフ
ァと、このラインバッファに記憶された元画像データ
対して補間を行うことにより拡大する補間変倍手段と、
この補間変倍手段にて処理された画像データを、出力画
像の拡大倍率として指定された指定拡大倍率にて前記元
画像データを拡大した場合に必要な記憶領域よりも小さ
い記憶領域で記憶可能となるように、圧縮する圧縮手段
と、前記ラインバッファよりも大きい記憶容量を有し、
前記圧縮手段にて処理された処理済画像データを記憶す
る記憶手段と、記憶手段に記憶された前記処理済画像デ
ータを、前記指定拡大倍率の大きさとなるように伸長さ
せて取り出す伸長手段とを備えていることを特徴として
いる。
【0025】請求項7の構成によれば、入力された元画
像データはラインバッファに記憶され、ラインバッファ
に記憶された元画像データは補間変倍手段により拡大さ
かつデータを補間される。この画像データは、圧縮手
段により、出力画像の拡大倍率として指定された指定拡
大倍率にて前記元画像データを拡大した場合に必要な記
憶領域よりも小さい記憶領域で記憶可能となるように、
圧縮される。この圧縮手段での処理済画像データは、前
記ラインバッファよりも大きい記憶容量を有する記憶手
段に記憶される。その後、例えば、上記のようにして画
像データの処理が進み、記憶手段に前記ラインバッファ
の記憶容量を越える量の前記処理済画像データが記憶さ
れたとき、例えば記憶手段がページメモリであり、この
ページメモリに1ページ分の画像データが記憶されたと
き、記憶手段に記憶された画像データは、伸長手段の処
理により、画像が前記指定拡大倍率の大きさとなるよう
に伸長した状態で取り出される。
【0026】本発明の構成では、上記のように、ライン
バッファに入力される各ラインのデータを、順次、拡
大、補間および圧縮した後、記憶手段に記憶させている
ので、記憶手段に画像データが蓄積されてから前記の各
処理を行う場合と比較して、画像データの処理時間を短
縮することかできる。これにより、処理速度を高速化す
ることができる。
【0027】請求項8の発明の画像処理装置の変倍制御
装置は、画像データを記憶する記憶手段と、この記憶手
段に記憶されている元画像データに対して補間を行うこ
とにより拡大する補間変倍手段と、この補間変倍手段
て処理された画像データを圧縮する圧縮手段と、この圧
縮手段にて処理された処理済画像データと前記元画像デ
ータとを個別に記憶するのに必要な前記記憶手段での個
別記憶領域の大きさが、出力画像の拡大倍率として指定
された指定拡大倍率にて前記元画像データを拡大した場
合に必要な前記記憶手段での拡大元画像データ記憶領域
の大きさよりも小さい場合に、前記処理済画像データを
元画像データとは別の領域に記憶させる一方、前記個別
記憶領域の大きさが拡大元画像データ記憶領域の大きさ
以上である場合に、前記処理済画像データを元画像デー
タの記憶領域を含む領域に記憶させる記憶制御手段と、
記憶手段に記憶された前記処理済画像データを、前記指
定拡大倍率の大きさとなるように伸長させて取り出す伸
長手段とを備えていることを特徴としている。
【0028】請求項8の構成によれば、記憶手段に記憶
されている元画像データは、補間変倍手段変にて拡大さ
かつデータが補間される。この補間変倍手段にて処理
された画像データは、圧縮手段にて圧縮される。このと
き、圧縮手段は、画像データを、出力画像の拡大倍率と
して指定された指定拡大倍率にて前記元画像データを拡
大した場合に必要な前記記憶手段での記憶領域よりも小
さい記憶領域で記憶可能となるように、圧縮する。この
圧縮手段にて処理された処理済画像データは、記憶制御
手段の制御により、記憶手段に記憶される。このとき、
圧縮手段にて処理された処理済画像データと元画像デー
タとを個別に記憶するのに必要な記憶手段での個別記憶
領域の大きさが、前記指定拡大倍率にて元画像データを
拡大した場合に必要な記憶手段での拡大元画像データ記
憶領域の大きさよりも小さい場合、処理済画像データは
元画像データとは別の領域に記憶される。一方、前記個
別記憶領域の大きさが拡大元画像データ記憶領域の大き
さ以上である場合、処理済画像データは元画像データの
記憶領域を含む領域に記憶される。
【0029】従って、記憶手段において必要な画像デー
タの記憶領域は、指定拡大倍率にて前記元画像データを
拡大した場合に必要な記憶領域よりも小さくなり、記憶
手段を小容量化することができる。この結果、装置のコ
ストダウンが可能である。また、元画像データは一律に
消去されることなく、記憶手段の記憶領域に余裕がある
ときに保存しておくことができる。この場合には、元画
像データを必要に応じて再度使用することができる。さ
らに、上記補間変倍手段での補間動作により、画質の劣
化を防止することができる。
【0030】また、記憶手段に記憶された前記処理済画
像データは、伸長手段の処理により、画像が前記指定拡
大倍率の大きさとなるように伸長した状態で取り出され
る。従って、この画像データに基づいて画像形成動作が
行われた場合、元画像を指定拡大倍率に拡大した画像を
得ることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
〔発明の実施の形態1〕本発明の実施の一形態を図1な
いし図20に基づいて以下に説明する。図2に示すよう
に、画像処理装置としてのディジタル複写機10は、ス
キャナ部11、レーザプリンタ部12、多段給紙ユニッ
ト13およびソータ14を備えている。
【0032】スキャナ部11は、透明ガラスからなる原
稿載置台15、両面対応自動原稿送り装置(RDF)1
6およびスキャナユニット20を備えている。多段給紙
ユニット13は、第1ないし第4カセット31〜34を
有している。多段給紙ユニット13では、各段のカセッ
トに収容された用紙の上から用紙が一枚ずつ送り出さ
れ、レーザプリンタ部12へ向けて搬送される。
【0033】RDF16は、複数枚の原稿を一度にセッ
トしておき、自動的に原稿を1枚ずつスキャナユニット
20に読み取らせるものである。スキャナユニット20
は、原稿を露光するランプリフレクタアセンブリ21、
原稿からの反射光像を光電変換素子であるCCD(Charg
e Coupled Device) 22に導くための複数の反射ミラー
23、および原稿からの反射光像をCCD22に結像さ
せるためのレンズ24を備えている。
【0034】上記スキャナ部11では、原稿載置台15
に載置された原稿を走査する場合、原稿載置台15の下
面に沿ってスキャナユニット20が移動しながら原稿画
像を読み取る。また、スキャナ部11は、RDF16を
使用する場合、RDF16の下方の所定位置にスキャナ
ユニット20を停止させた状態で原稿を搬送しながら原
稿画像を読み取るように構成されている。
【0035】原稿画像をスキャナユニット20で読み取
ることにより得られた画像データは、図4に示す画像処
理部50へ送られて各種処理が施された後、画像処理部
50のメモリ54に一旦記憶される。このメモリ54内
の画像データは出力指示に応じてレーザプリンタ部12
に与えられ、レーザプリンタ部12は用紙上に画像を形
成する。
【0036】レーザプリンタ部12は、手差し原稿トレ
イ25、レーザ書込みユニット26、および画像を形成
するための電子写真プロセス部27を備えている。レー
ザ書込みユニット26は、上記メモリ54からの画像デ
ータに応じたレーザ光を出射する図示しない半導体レー
ザ、レーザ光を等角速度偏光するポリゴンミラー、等角
速度偏光されたレーザ光が電子写真プロセス部27の感
光体ドラム28上で等速度偏光されるように補正するf
−θレンズ等を有している。電子写真プロセス部27
は、周知の態様に従い、感光体ドラム28の周囲に帯電
器、現像器、転写器、剥離器、クリーニング器、除電器
および定着器29等を配置して構成されている。
【0037】定着器29より用紙搬送方向の下流側に
は、搬送路30・37、ソータ14、搬送路38および
多段給紙ユニット13が設けられている。搬送路38
は、多段給紙ユニット13において、反転搬送路30a
と両面/合成搬送路30bとに分岐している。反転搬送
路30aは両面複写の際に使用され、両面/合成搬送路
30bは両面複写および合成複写の際に使用される。ま
た、多段給紙ユニット13には共通搬送路36が設けら
れ、この共通搬送路36は搬送路39と合流して搬送路
40に通じている。この搬送路40は両面/合成搬送路
30bおよび搬送路41と合流して感光体ドラム28と
転写器との間の画像成形位置へ通じている。
【0038】従って、上記メモリ54から読み出された
画像データは、レーザ書込みユニット26よりレーザ光
として出力され、感光体ドラム28の表面上に静電潜像
として形成される。この静電潜像は現像器のトナーによ
り現像されて可視像化されたトナー像となる。このトナ
ー像は多段給紙ユニット13から搬送された用紙上に転
写され、その後用紙上に定着される。この用紙は、定着
器29から搬送路30・37を介してソータ14へ送ら
れる。あるいは、両面もしくは合成複写の際に搬送路3
8へ搬送される。
【0039】また、本ディジタル複写機は図3に示す制
御系を備えている。この制御系は、インターフェース4
9、画像処理部50、前記スキャナユニット20、プロ
セス制御部47および操作パネル48により構成されて
いる。スキャナユニット20は、前記のように原稿の画
像データを取り込み、画像処理部50へ入力するもので
ある。インターフェース49には、例えば外部のパーソ
ナルコンピュータが接続され、ディジタル複写機10で
は、このパーソナルコンピュータから送信された画像デ
ータに基づいて画像形成できるようになっている。プロ
セス制御部47は、ディジタル複写機10による画像形
成プロセス全体を制御するものである。操作パネル48
は、ディジタル複写機10の上面に設けられ、例えば、
オペレータによる各種動作指令をプロセス制御部47に
入力するためのものである。
【0040】上記画像処理部50は、図4に示すよう
に、画像データ入力部51、画像データ処理部52、画
像データ出力部53、記憶手段であるメモリ54、並び
に記憶制御手段および伸長手段としての画像処理CPU
(Central Processing Unit) 55を備えている。
【0041】画像データ入力部51は、CCD部51
a、ヒストグラム処理部51bおよび誤差拡散処理部5
1cを備えている。画像データ入力部51は、図2に示
したCCD22により読み込まれた原稿の画像データを
2値化変換し、2値のディジタル量としてヒストグラム
をとりながら、誤差拡散法により画像データを処理し
て、メモリ54に一旦記憶するように構成されている。
【0042】上記CCD部51aでは、画像データの各
画素濃度に応じたアナログ電気信号がA/D(アナログ
/ディジタル)変換された後、MTF補正、白黒補正ま
たはガンマ補正され、256階調(8ビット)のディジ
タル信号としてヒストグラム処理部51bへ出力され
る。
【0043】ヒストグラム処理部51bでは、CCD部
51aから出力されたディジタル信号が256階調の画
素濃度別に加算されて濃度情報(ヒストグラムデータ)
が得られる。得られたヒストグラムデータは必要に応じ
てCPU55へ送られ、または画素データとして誤差拡
散処理部51cへ送られる。
【0044】誤差拡散処理部51cでは、疑似中間調処
理の一種である誤差拡散法、即ち4値化の誤差を隣接画
素の4値化判定に反映させる方法により、CCD部51
aから出力された8ビット/画素のディジタル信号が2
ビット(4値)に変換され、原稿における局所領域濃度
を忠実に再現するためたの再配分演算が行われる。
【0045】画像データ処理部52は、判別手段として
の多値化処理部52a、合成処理部52b、濃度変換処
理部52c、補間変倍手段としての変倍処理部52d、
画像プロセス部52e、および圧縮手段としての誤差拡
散処理部52fを備えている。
【0046】画像データ処理部52は、入力された画像
データをオペレータが希望する画像データに最終的に変
換する動作を行う。この画像データ処理部52で処理さ
れた画像データは、最終的に出力画像データとしてメモ
リ54に記憶される。但し、画像データ処理部52に含
まれている上記の各処理部は必要に応じて機能するもの
であり、機能しない場合もある。
【0047】上記多値化処理部52aでは、誤差拡散処
理部51cで4値化されたデータが再度256階調に変
換される。合成処理部52bでは、画素毎の論理演算、
即ち論理和、論理積または排他的論理和の演算が選択的
に行われる。この演算の対称となるデータは、メモリ5
4に記憶されている画素データおよびパルスジェネレー
タ(PG)からのビットデータである。濃度変換処理部
52cでは、256階調のディジタル信号に対して、所
定の階調変換テーブルに基づいて入力濃度に対する出力
濃度の関係が任意に設定される。上記入力濃度は、図5
に示す操作パネル48に設けられているコピー濃度設定
キー63の操作により入力される。
【0048】変倍処理部52dでは、副走査方向の変倍
処理が行われた後、主走査方向の変倍処理が行われる。
このとき、指示された変倍率に応じて、入力される既知
データに基づいて補間処理を行うことにより、変倍後の
対象画素に対する画素データ(濃度値)が求められる。
【0049】画像プロセス部52eでは、入力された画
素データに対して様々な画像処理が行われ、また特徴抽
出等、データ列に対する情報収集が行われる。誤差拡散
処理部52fでは、画像データ入力部51の誤差拡散処
理部51cと同様な処理が行われる。
【0050】画像データ出力部53は、復元部53a、
多値化処理部53b、誤差拡散処理部53cおよびレー
ザ出力部53dを含んでいる。画像データ出力部53
は、圧縮状態でメモリ54に記憶されている画像データ
を復元し、元の256階調に再度変換し、2値データよ
り滑らかな中間調表現となる4値データの誤差拡散を行
い、レーザ出力部53dへデータを転送するように構成
されている。
【0051】上記復元部53aでは、誤差拡散処理部5
2fによって圧縮された画像データが復元される。多値
化処理部53bでは、画像データ処理部52の多値化処
理部52aと同様な処理が行われる。誤差拡散処理部5
3cでは、画像データ入力部51の誤差拡散処理部51
cと同様な処理が行われる。レーザ出力部53dでは、
図示しないシーケンスコントローラからの制御信号に基
づき、ディジタル画像データがレーザのON/OFF信
号に変換され、レーザがON/OFF状態となる。
【0052】また、操作パネル48は、図5に示すよう
に、倍率設定キー61、用紙サイズ設定キー62、コピ
ー濃度設定キー63、コピー枚数設定キー64、ソータ
選択キー65、コピースタートキー66および表示部6
7等を備えている。倍率設定キー61は、出力する画像
の拡大および縮小の変倍率を設定するためのものであ
る。用紙サイズ設定キー62は複写に使用する用紙のサ
イズを設定するためのものである。コピー濃度設定キー
63は複写濃度を設定するためのものである。コピー枚
数設定キー64は、複写枚数を設定するためのものであ
る。ソータ選択キー65はソータ14の使用を指令する
ためのものである。コピースタートキー66は、コピー
動作の開始を指令するためのものである。表示部67
は、上記キー操作により設定された変倍率、用紙サイ
ズ、コピー枚数等を表示するものである。
【0053】上記の構成において、本ディジタル複写機
10での複写動作における変倍処理を、図1のフローチ
ャートに基づいて以下に説明する。尚、上記変倍処理は
画像データをn(>1)倍に拡大するものであり、変倍
率nはオペレータにより設定される値である。
【0054】先ず、スキャナ部11のスキャナユニット
20にて原稿の画像データが読み取られ、この画像デー
タは、CCD22から画像処理部50の画像データ入力
部51へ入力される。上記画像データは、CCD部51
a、ヒストグラム処理部51bおよび誤差拡散処理部5
1cで処理された後、メモリ54に記憶される(S
1)。尚、このメモリ54は、例えばスキャナユニット
20で読み取り可能な最大サイズ用紙の片面分の画像デ
ータ量を記憶可能なページメモリとする。
【0055】メモリ54に記憶された画像データは、次
に、画像データ処理部52へ入力される。この画像デー
タは、多値化処理部52a、合成処理部52bおよび濃
度変換処理部52cで処理された後、変倍処理部52d
でn倍に拡大される(S2)。この拡大された画像デー
タを例えばM1 とする。
【0056】この処理において、メモリ54内の画像デ
ータは、図6に示すように、斜線で示す先頭画素P1
データから変倍処理部52dへ順次入力される。そし
て、1画素を構成するNbitのデータが、n倍に拡大
され、変倍処理部52dが有するラインメモリに一時的
に記憶される。
【0057】また、上記変倍処理の際には、同時に補間
処理が行われる(S3)。即ち、上記変倍処理はいわゆ
る補間変倍である。上記データM1 は、補間処理によっ
て例えばデータM2 となる(S3)。
【0058】次に、上記データM2 は、画像プロセス部
52eを経た後、誤差拡散処理部52fへ入力され、こ
こで量子化値の変換により1/nに圧縮される(S
4)。このデータを例えばデータM3 とする。尚、上記
圧縮処理は、画像データが1/n以下となるように行え
ばよい。即ち、画像データを1/n´(n´≧n)に圧
縮すればよい。
【0059】次に、上記データM3 はメモリ54におけ
る元の画素データの記憶領域に上書きするように重ねて
記憶される(S5)。これにより、元の画像データが消
去され、メモリ54には補間変倍後に圧縮された処理済
画像データが記憶される。
【0060】上記のS2〜S5の動作は、メモリ54に
記憶されている全ての元画像データについての処理が終
了するまで繰り返される(S6)。
【0061】以上の処理をさらに具体的に説明する。こ
こでは、図7に示すように、メモリ54に記憶されてい
る元画像データをIとし、元画像データIの各画素は8
bitのデータで構成されているものとする。
【0062】先ず、元画像データIの各画素データを主
走査方向に順次取り出し、変倍処理を行う。このときの
オペレータにより指定された変倍率nを2とし、メモリ
54から取り出されたデータの並びを、図8に示すよう
に、A、B、C、D、……とすると、前記補間変倍によ
り2倍に拡大されたデータは、A1 、A2 、B1
2 、C1 、C2 、D1 、D2 ……となる。次に、これ
らデータを、画質を考慮した誤差拡散処理を使用し、量
子化値の変換により、図9に示すように、1/n以下、
即ち1/2以下に圧縮する。例えば1/2に圧縮した場
合、A1 、A2 、B1 、B2 、C1 、C2 、D1 、D2
……の各データは、a1 、a2 、b1 、b2、c1 、c
2 、d1 、d2 ……となる。そして、これらのデータを
メモリ54における元の記憶位置に記憶させる。データ
1 、a2 、b1 、b2 ……のデータ量は各々4bit
であり、例えばa1 +a2 のデータ量は、図8に示した
Aのデータ量(8bit)に相当する。従って、データ
1 、a2 、b1 、b2 ……は、メモリ54の記憶領域
を増やすことなく、元のデータA、B……の記憶領域内
に記憶させることができる。
【0063】次に、上記のようにしてメモリ54に記憶
されたデータを出力して画像形成を行う場合、画像処理
CPU55は、設定された倍率nに基づき、メモリ54
に記憶されている画像データを伸長させて出力する。即
ち、画像処理CPU55は、元の1画素分のデータ量が
8bitであるので、上記圧縮が1/nで行われている
場合、8/nビット分のデータを1画素分のデータとし
てメモリ54から取り出す。即ち、n=2であるから、
4ビット分のデータを1画素分のデータとして取り出
す。従って、この画像データに基づいて画像形成を行う
と、原稿画像に対して2倍に拡大された画像を得ること
ができる。
【0064】尚、上記圧縮が1/n以下の1/n´で行
われている場合、画像形成のためのメモリ54からのデ
ータの取り出しは、8/nビット分のデータを1画素分
のデータとして行われる。
【0065】ここで、上記変倍処理部52dでの変倍処
理について説明する。変倍処理には、いわゆる単純変倍
と補間変倍とがある。単純変倍は、元の画像を単純に変
倍するものである。この場合の拡大処理を図10(a)
に示し、縮小処理を同図(b)に示す。単純変倍では、
先ず出力画像を基準にして考え、出力画像の各ドットが
入力画像のどのドットに対応するのかを計算する。この
場合、入力画像のドットと出力画像のドットとは下記の
関係となる。
【0066】x=X/a y=Y/b 但し、a、b:x、y方向の変倍率(a、b≧1:拡大
a、b<1:縮小) x、y:入力画像上の点 X、Y:出力画像上の点 単純変倍を行った場合の拡大画像と濃度値との関係は図
11(a)に示すようになる。この拡大画像は、濃度値
の変化が拡大前の元画像と同一であり、階調性が低いも
のとなる。そこで、拡大処理においては、同図(b)に
示すように、濃度補間、即ち補間変倍を行う。これによ
れば、拡大画像の階調性が補われ、画質が良好となる。
【0067】次に、上記補間変倍処理を図12ないし図
15に基づいて説明する。この補間変倍処理は、図12
に示すように、例えば元画像を2倍に拡大する場合、元
画像における画像データにデータがない座標(x,y)
に濃度データを与える処理である。同図に示す(i,
j)は画素の座標を示す。iはx方向の座標、jはy方
向の座標を示す。即ち、(i,j)と(i,j+1)と
の間、(i,j)と(i+1,j)との間を引き延ばし
て画像を拡大し、新たに画素に一致する座標(x,y)
に濃度データを与える。
【0068】また、補間位置を求める場合には、図13
に示すように、画像の端(P0 )を基準にして、各点P
1 、P2 、P3 ……の座標を求める。各点の座標Px(i)
およびPy(k)は、 Px(i)=i×(1/n) Py(k)=k×(1/n) により得られる。k、iは変倍時の画素位置を示し、画
素位置に応じて1、2、3……という値をとる。nは倍
率である。同図はn=2の場合を示している。
【0069】補間変倍動作の手順は図14に示すとおり
である。ここでの元画像の各画素の位置は、図15に示
すように、Y方向に(i,j)、(i,j+1)、
(i,j+2)、……、X方向に(i,j)、(i+
1,j)、(i+2,j)、……、であるものとする。
尚、Q(i,j)、Q(i,j+1)、……、は、その
画素、即ち座標位置の濃度である。
【0070】先ず、図14に示すように、倍率nが設定
される(S11)。この倍率nは、例えば0.25〜4.0
0の範囲内の値である。但し、拡大の場合は、1≦n≦
4である。
【0071】次に、Y方向の補間を行うものとした場
合、補間位置P(k) を求める。このための演算は、前記
のように、P(k) =k×θである(S12)。θ=1/
nであり、kは変倍時の画素位置である。
【0072】次に、P(k) の値の整数部となる画像デー
タの座標濃度Q(i,j+1)を求め、4点濃度を選択
する(S13)。この4点濃度は、Q(i,j+1)を
基準に、Q(i,j+2)、Q(i,j+3)およびQ
(i,j)である(S14)。
【0073】次に、P(k) の少数部mod((P(k))から補間
係数を求める(S15)。この場合、mod((P(k))の値に
応じて補間係数〜が選択される。
【0074】次に、上記補間係数と上記4点の画素濃度
とから変倍時の新たな画素濃度Pを計算する(S1
6)。この場合の計算式は、P=t1 ・Q(i,j)+
2 ・Q(i,j+1)+t3 ・Q(i,j+2)+t
4 ・Q(i,j+3)である。尚、上記Pは図1のS3
に示したM2 に相当する。
【0075】上記の動作を図16によりさらに具体的に
説明する。同図に示す上側のラインは、元画像データの
1ラインのデータの並び(0、3E、3E、3E、3
E、……)を示し、下側のラインは、上記1ラインのデ
ータの拡大後の画像データの並び(3E、3E、3E、
3E、……)を示している。尚、各データ(0、3E、
3E、3E、3E、……)は、1画素間隔で並んでいる
ものとする。また、上記の0、3Eは濃度データであ
る。
【0076】補間変倍においては、先ず、拡大後に元画
像データのどの位置のデータが新たに画素位置に対応す
ることになるかを求める。即ち、データの補間位置を求
める。ここでは、拡大後の画像データの最も左の画素位
置に元画像データにおける拡大の出発点p0 のデータが
対応し、その隣の画素位置に、順次元画像データの位置
1 、p2 、…の画像データが対応するものとする。こ
れら位置p1 、p2 、…の画像データは元々存在しない
ものである。そこで、これらの画像データを作成する。
これが補間処理である。
【0077】例えば、元画像データが131%に拡大さ
れる場合、上記の位置p0 からの位置p1 、p2 、…の
位置は、 p0 =0 p1 =1×1/1.31=0.7633…… p2 =2×1/1.31=1.5267…… ……………………………………………… これは、図14におけるS12の処理である。
【0078】例えば、位置p1 の画像濃度を求めると、 補間位置:0.7633…… 4点濃度:0(=Q(i,j))、3E(=Q(i,j
+1))、3E(=Q(i,j+2))、3E(=Q
(i,j+3)) 補間係数:0/8(=t1 )、2/8(=t2 )、7/
8(=t3 )、−1/8(=t4 )(S15より) であるから、画素濃度Pは、 P=0×0+(2/8)×3E+(7/8)×3E−
(1/8)×3E=3E となる。従って、この濃度データ3Eが位置p1 に補間
される。
【0079】上記の説明は、図15に示す座標(Px
(i),Py(k))のうちのPy(k)の濃度データを求めたも
のであるが、Px(i)についても同様にして求められる。
そして、このようにして求められた濃度データが座標
(Px(i),Py(k))の濃度データとして補間される。
尚、この濃度データは8bitデータである。
【0080】このような、補間変倍動作を1枚の原稿画
像の画像データ全体に対する処理として示すと、図17
に示すものとなる。即ち、倍率nを設定し(S21)、
k=2(S22)、i=1として(S23)、Py(k)=
k×θにより、この場合の補間位置を求める(S2
4)。尚、k=2としているのは、先頭画素位置となる
k=1の場合、求める必要がないからである。
【0081】次に、J=inT(Py(k))−1により、
注目する画素位置の一つ前のY方向の画素位置であるJ
を求め(S25)、Pt (i,J)=t1 ・Q(i,
J)+t2 ・Q(i,J+1)+t3 ・Q(i,J+
2)+t4 ・Q(i,J+3)により、補間位置の濃度
データを求める(S26)。
【0082】次に、iにi+1を代入し(S27)、S
31での処理のために、i≧4となるまでS24ないし
S27の処理を繰り返す(S28)。
【0083】次に、S28においてi≧4となると、P
x(i-3)=(i−3)×θにより、データの補間位置を求
める(S29)。
【0084】次に、I=int(Px(i-3))により、補
間位置の座標値から小数点以下を切り捨てた座標値を求
め(S30)、P=t1 ・Pt (I,J)+t2 ・Pt
(I+1,J)+t3 ・Pt (I+2,J)+t4 ・P
t (I+3,J)により、補間位置の濃度データを求め
る(S31)。
【0085】次ち、S31で求めた濃度データPを量子
化値変換により1/nに圧縮する(S32)。その後、
上記のS24ないしS32の処理をi≧5000となる
まで行う(S33)。即ち、x方向の1ライン分の処理
が完了するまで行う。そして、S33においてi≧50
00となると、kにk+1を代入する(S34)。その
後、k≧6614となるまで、即ち、y方向に並ぶ全て
のラインについての処理が完了するまで、上記のS23
ないしS34の処理を繰り返し(S35)、k≧661
4となると、処理を終了する。尚、上記S33における
5000、およびS35における6614という数値
は、それぞれ、原稿の横および縦の寸法と、読み取り解
像度から設定されるものであり、任意に設定可能であ
る。
【0086】次に、誤差拡散処理部52fでの誤差拡散
処理について説明する。変倍処理部52dでは、前記圧
縮処理の際に、画質を向上するために下記の誤差拡散処
理が行われる。補間変倍後の画像データの一部が図18
に示すように存在する場合、誤差拡散処理においては、
図19に示すように、注目ラインiの一つ後のラインi
+1のライン方向に並んだ注目画素の左下(画素D)、
真下(画素E)、および右下(画素F)の各画素、およ
び注目ラインi上の注目画素の右側の画素(画素C)の
それぞれに、誤差εを所定の分配比率で配分する(S9
1)。画素データを全て処理するまで、S91の動作を
繰り返す(S92、S93)。
【0087】また、圧縮処理においては、図20に示す
ように、例えばしきい値th1 〜th3 により画像デー
タを量子化する。
【0088】以上のように、本ディジタル複写機10で
は、画像を拡大する際に、先ず、元画像の画像データを
補間変倍により、オペレータにより指定された変倍率で
あるn倍に拡大した後、この画像データを量子化値の変
換により1/n´(n´≧n)に圧縮してメモリ54に
記憶させている。その後、メモリ54に記憶された画像
データを、画像が指定された倍率nで拡大されるよう
に、元画像の1画素分の画像データ量をNとした場合、
N/n´の画像データを1画素分の画像データとして取
り出し、この画像データに基づいて画像形成を行ってい
る。従って、補間変倍後の画像データを元画像データ上
に上書きしたとき、メモリ54における補間変倍後の画
像データの記憶領域は、元画像データの記憶領域以下と
なる。従って、この場合には、メモリ54の容量を大き
くする必要がなく、コストダウンが可能である。
【0089】尚、以上の説明においては、誤差拡散処理
部52fでの処理後にメモリ54に記憶される画像デー
タが、元画像データの大きさ以下となる場合、即ち元画
像データの記憶領域内に記憶される場合について示し
た。しかしながら、誤差拡散処理部52fにておいて
は、変倍処理部52dでの拡大倍率に拘らず、誤差拡散
処理部52fでの処理後の処理済画像データを、出力画
像の拡大倍率として指定された指定拡大倍率にて前記元
画像データを拡大した場合に必要なメモリ54での記憶
領域よりも小さい記憶領域で記憶できるように圧縮すれ
ば、画像データの記憶に必要なメモリ54の記憶領域を
小さくすることができる。この点は、以下の各実施の形
態においても同様である。
【0090】〔発明の実施の形態2〕本発明の他の実施
の形態を図1、図6、図7、および図21ないし図23
に基づいて以下に説明する。尚、説明の便宜上、前記の
図面に示した手段と同一の機能を有する手段には同一の
符号を付記し、その説明を省略する。
【0091】本ディジタル複写機10は、図1に示す構
成を有し、補間変倍において、図21に示す処理を行う
ものとなっている。ここでの変倍処理では画像データ
が、オペレータの指定によりn(>1)倍に拡大される
ものとする。
【0092】先ず、図1に示した場合と同様に、スキャ
ナユニット20にて読み取られた原稿の画像データがメ
モリ54に記憶される(S41)。
【0093】メモリ54に記憶された画像データは、画
像データ処理部52の多値化処理部52a、合成処理部
52bおよび濃度変換処理部52cで処理された後、変
倍処理部52dでm(m>n)倍に拡大される(S4
2)。この拡大された画像データを例えばM1 とする。
【0094】この処理において、メモリ54内の画像デ
ータは、図6に示すように、斜線で示す先頭画素P1
データから変倍処理部52dへ順次入力される。そし
て、1画素を構成するNbitのデータが、m倍に拡大
され、変倍処理部52dが有するラインメモリに一時的
に記憶される。
【0095】また、上記変倍処理の際には、同時に補間
処理が行われる。上記データM1 は、補間処理によって
例えばデータM2 となる(S43)。
【0096】次に、上記データM2 は、画像プロセス部
52eを経た後、誤差拡散処理部52fへ入力され、こ
こで量子化値の変換により1/mに近い整数値に圧縮さ
れる(S44)。このデータを例えばデータM3 とす
る。
【0097】次に、上記データM3 はメモリ54におけ
る元の画素データの記憶領域に上書きするように重ねて
記憶される(S45)。
【0098】上記のS42〜S45の動作は、全ての画
像データについての処理が終了するまで繰り返され、こ
れが終了すると全データについての変倍処理が終了する
(S46)。
【0099】以上の処理をさらに具体的に説明する。先
ず、図7に示した画像データIの各画素データ(8bi
t)を主走査方向に順次取り出し、変倍処理を行う。こ
のときのオペレータにより指定された拡大倍率nを2と
し、補間変倍による拡大倍率mを4とする。メモリ54
から取り出されたデータの並びが、図22に示すよう
に、A、B、C、D、……である場合、補間変倍により
4倍に拡大されたデータは、A1 、A2 、A3 、A4
1 、B2 、B3 、B4 、……となる。次に、これらデ
ータを、画質を考慮した誤差拡散処理を使用し、量子化
値の変換により、図23に示すように、1/m以下、即
ち1/4以下に圧縮する。例えば1/4に圧縮した場
合、A1 、A2 、A3 、A4、B1 、B2 、B3
4 、……の各データは、a1 、a2 、a3 、a4 、b
1、b2 、b3 、b4 、……となる。そして、これらの
データをメモリ54における元の記憶位置に記憶させ
る。データa1 、a2 、a3 、a4 、b1 、b2
3 、b4 、……のデータ量は各々2bitであり、例
えば、(a1 +a2 +a3+a4 )のデータ量は、図2
2に示したAのデータ量(8bit)に相当する。従っ
て、データa1 、a2 、a3 、a4 、b1 、b2
3 、b4 、……は、メモリ54の記憶領域を増やすこ
となく、元のデータA、B……の記憶領域内に記憶させ
ることができる。
【0100】次に、上記のようにしてメモリ54に記憶
されたデータを出力して画像形成を行う場合、画像処理
CPU55は、元の1画素分のデータ量が8bitであ
るので、上記圧縮が1/mで行われている場合、8/n
ビット分のデータを1画素分のデータとしてメモリ54
から取り出す。即ち、m=4、n=2であるから、4ビ
ット分のデータ(a1 +a2 )、即ち圧縮後の2画素分
のデータを1画素分のデータとして取り出す。従って、
この画像データに基づいて画像形成を行うと、原稿画像
に対して2倍に拡大された画像を得ることができる。
【0101】尚、上記圧縮が1/m以下の1/m´(m
´≧m)で行われている場合、画像形成のためのメモリ
54からのデータの取り出しは、8/nビット分のデー
タを1画素分のデータとして行われる。
【0102】以上のように、本ディジタル複写機10で
は、変倍率mで補間変倍された画像データが1/m以下
に圧縮されてメモリ54における元の画像データの記憶
領域に記憶される。従って、メモリ54における補間変
倍後の画像データの記憶領域は、元画像データの記憶領
域以下となる。従って、この場合には、メモリ54の容
量を大きくする必要がなく、コストダウンが可能であ
る。
【0103】また、補間変倍においては拡大倍率に応じ
てデータの補間量が多くなる。上記の構成では、画像デ
ータをオペレータにて指定された変倍率nよりも大きい
変倍率mで補間変倍しているので、画像データに対して
結果的にスムージング処理が行われることになる。この
スムージング処理は、画像の中間調を増加させる処理で
ある。これにより、中間調表現に優れた画像を得ること
ができ、画像のエッジ部はがたつきの無い円滑なものと
なる。
【0104】〔発明の実施の形態3〕本発明のさらに他
の実施の形態を図24ないし図28に基づいて以下に説
明する。尚、説明の便宜上、前記の図面に示した手段と
同一の機能を有する手段には同一の符号を付記し、その
説明を省略する。
【0105】本ディジタル複写機10は、補間変倍にお
いて、前述の構成と同様、図21に示す処理を行うもの
となっている。但し、画像データを補間変倍し、量子化
値の変換により圧縮した後、図21のS45の処理にお
いて処理対象の元画像データの記憶領域に記憶させる場
合、上記画像データのうちの各単位のデータをこれら各
単位のデータに対応するデータが記憶されていた位置と
は異なる位置に記憶させる。
【0106】即ち、図24の上段に示すように、元画像
データA、B、C、D、……がメモリ54に記憶されて
いる場合、この画像データは、前記図22に示したよう
に、補間変倍により例えば4倍に拡大され、A1
2 、A3 、A4 、B1 、B2 、B3 、B4 、……とな
る。次に、これら各8bitのデータは、量子化値の変
換により例えば1/4に圧縮され、各2ビットのデータ
1 、a2 、a3 、a4 、b1 、b2 、b3 、b4 、…
…となる。そして、これらのデータは、図24の下段に
示すように、元のデータAの領域にデータd1 〜d4
元のデータBの領域にデータc1 〜c4 、元のデータC
の領域にデータb1 〜b4 、元のデータDの領域にデー
タa1 〜a4 がそれぞれ記憶される。このような記憶
は、各データに対応するメモリ54のアドレス位置を単
にずらすことにより行われる。画像形成の際には、2ビ
ット分のデータ、即ち補間変倍後の2画素分のデータを
1画素分のデータとしてメモリ54からデータが取り出
される。
【0107】上記のように記憶されたデータd1
4 、c1 〜c4 、b1 〜b4 、a1 〜a4 、……を例
えばこの並びの逆の順序で送り出す場合には、メモリ5
4からデータを取り出すDMAC(データメモリアクセ
スコントローラ)によりメモリ54へのアクセスを切り
換える。上記DMACは画像処理CPU55が備えてい
る。具体的には、図25(a)に示すように、DMAC
のアドレスカウンタの0ビット目と1ビット目とにイン
バータ回路を追加することにより実現することができ
る。即ち、図25(a)の構成により、同図(b)に示
す入力アドレスに対し、出力アドレスは同図(c)に示
すものとなる。
【0108】また、上記データの並べ替えは、例えば画
像データの縦横変換や鏡像処理等に応じ、画像形成の際
のメモリ54からのデータの取り出し順序に基づいて行
うこともできる。上記鏡像処理の場合のメモリ54への
データの記憶順序は、図26に示すものとなる。また、
縦横変換処理の場合は、図27に示すものとなる。この
ような処理を行った場合には、メモリ54からの画像デ
ータの取り出しを迅速に行うことができる。例えば、図
28に示すように、スキャナ部11での原稿読み取り
時、データを双方向で読み取った場合に、同図の左側の
ようにデータをメモリ54へ入力する場合がある。この
ときに、メモリ54から読み出したデータを変倍しなが
ら同図の右側のように並べ替えると、印字の際のデータ
の読み出し方向が通常通りとなり、このときの処理が容
易になる。従って、迅速な処理が可能となる。
【0109】〔発明の実施の形態4〕本発明のさらに他
の実施の形態を図1、図6ないし図8、および図29な
いし図32に基づいて以下に説明する。尚、説明の便宜
上、前記の図面に示した手段と同一の機能を有する手段
には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0110】本ディジタル複写機10は、図1に示す構
成を有し、画像データを補間変倍してメモリ54に記憶
させる際に、図29に示す処理を行うものとなってい
る。ここでの変倍処理では画像データが、オペレータの
指定によりn(>1)倍に拡大されるものとする。
【0111】先ず、図1に示した場合と同様に、スキャ
ナユニット20にて読み取られた原稿の画像データがメ
モリ54に記憶される(S51)。メモリ54に記憶さ
れた画像データは、画像データ処理部52の変倍処理部
52dでn倍に拡大される(S52)。この拡大された
画像データを例えばM1 とする。
【0112】この処理において、メモリ54内の画像デ
ータは、図6に示すように、斜線で示す先頭画素P1
データから変倍処理部52dへ順次入力される。そし
て、1画素を構成するNbitのデータが、n倍に拡大
され、変倍処理部52dが有するラインメモリに一時的
に記憶される。また、上記変倍処理の際には、同時に前
述の補間処理が行われる(S53)。上記データM
1 は、補間処理によって例えばデータM2 となる。
【0113】次に、データM2 について所定画素単位毎
に文字部か中間調部である写真部かの領域判定を行う
(S54)。上記文字部は、文字、線、画像のエッジ部
等、画像において一般に均一の高い濃度の部分である。
写真部は、濃度が階調性を持って変化している中間調部
である。
【0114】上記の判定の結果が文字部であれば(S5
5)、誤差拡散処理部52fにおいてデータM2 を所定
のしきい値TH1 により2値化する(S56)。一方、
写真部であれば、誤差拡散処理部52fにおいてデータ
2 を量子化値変換により例えば1/nに圧縮する。誤
差拡散処理部52fで処理された画像データはメモリ5
4における元の画像データIの記憶領域に記憶される。
尚、上記圧縮処理は、1/n´(n´≧n)でよい。
【0115】その後、元画像の1画素分の画像データ量
をNbitとした場合、写真部の画像データについて
は、N/n´bitの画像データを1画素分の画像デー
タとしてメモリ54から取り出す一方、文字部の画像デ
ータについては、1bitの画像データを1画素分の画
像データとしてメモリ54から取り出し、この画像デー
タに基づいて画像形成を行う。
【0116】上記のような処理によれば、文字部のデー
タ量が減少するので、メモリ54に記憶すべき変倍処理
後の画像データ量をさらに減らすことができる。従っ
て、メモリ54の容量を大きくする必要がなく、コスト
ダウンが可能である。
【0117】上記の補間変倍および圧縮処理をさらに具
体的に説明する。図7に示すように、画像処理部50に
入力され、メモリ54に記憶された画像データをIと
し、画像データIの各画素が8bitのデータで構成さ
れているものとする。先ず、この画像データIの各画素
データを主走査方向に順次取り出し、上記補間変倍を行
う。図8に示すように、このときの変倍率nが2であ
り、メモリ54から取り出された各画素データの並びが
A、B、C、D、……である場合、2倍に補間変倍され
たデータは、A1 、A2 、B1 、B2 、……となる。次
に、このデータは文字部と写真部とに領域分割される。
文字部か写真部かの判定は多値化処理部52aにて予め
行われている。この判定により文字部と判定された画素
は、2値化され、1画素が1bitのデータ量となる。
一方、写真部と判定された画素は、1/2のデータ量に
圧縮される。
【0118】次に上記の領域分割処理、および文字部と
写真部との判定処理を、図30および図31に基づいて
説明する。この場合には、画像データを6ライン単位で
処理する。先ず、図31に示す6×6個の画素の領域を
3×3個の画素の4個のブロックAM、BM、CM、D
Mに分割する。そして、個々のブロックAM、BM、C
M、DM毎の濃度の和を求め、これら4個の濃度和のう
ちの最大濃度(MAX)と最小濃度(MIN)とを求め
る(S61)。
【0119】次に、上記最大濃度と最小濃度との差を求
め、その値が所定のしきい値THEよりも大きければ上
記6×6個の画素の領域を文字部と判定する(S6
2)。この判定において、上記領域が文字部と判定され
た場合(S63)、上記領域を前述のように2値化する
(S67)。
【0120】一方、S63において上記領域が文字部で
ないと判定された場合、さらに別の判定基準により、上
記領域が文字部か写真部かを判定する(S64)。この
判定基準は、例えば図32(a)に示す1ラインのうち
の画素データE、F、A、B、C、Dの濃度値の並び
が、同図(b)の文字部を示す濃度パターン1〜9の何
れかに該当するか否かを判定するものである。従って、
このパターン1〜9の何れかに該当した場合、上記画素
データは文字部のデータであると判定され、パターン1
〜9の何れにも該当しない場合、上記画素データは写真
部であると判定される。
【0121】〔発明の実施の形態5〕本発明のさらに他
の実施の形態を図1、図32および図33に基づいて以
下に説明する。尚、説明の便宜上、前記の図面に示した
手段と同一の機能を有する手段には同一の符号を付記
し、その説明を省略する。
【0122】本ディジタル複写機10では、図1に示す
構成を有し、画像データを補間変倍してメモリ54に記
憶させる際に、図33に示す処理を行うものとなってい
る。同図に示す処理において、S71ないしS76の動
作は、図29に示すS51ないしS56の動作と同様で
あり、S77ないしS79の動作が図29の動作と異な
る。
【0123】図33において、前記のデータM2 につい
て所定画素単位毎に文字部か写真部かの領域判定を行う
(S74)。この領域判定は、例えば主走査方向の1ラ
インにおける所定個数の画素単位毎、例えば図32
(a)に示す6個の画素単位毎に行われる。そして、文
字部と判定された単位の画素データについては(S7
5)、2値化される(S76)。
【0124】また、写真部と判定された単位の画素デー
タは誤差拡散処理部52fのラインバッファによりその
まま保持される。次に、このラインバッファに保持され
ている画像データについて、文字部と写真部とのデータ
量を比較する(S77)。尚、このデータ量の比較は、
1ライン前の状態、即ち文字部のデータが2値化される
前の状態において行われる。また、上記データ量の比較
は、メモリ54における写真部を記憶するための空き容
量を求めるために行うものである。この比較の結果、写
真部のデータ量に対する文字部のデータ量が所定値以上
である場合には(S78)、写真部のデータを量子化値
の変換により1/n以下に圧縮する(S79)。尚、こ
の圧縮率は、オペレータにより指定された拡大倍率nの
逆数である。また、上記の所定値は、そのラインの画像
データを写真部の画像データを圧縮することなく、メモ
リ54の元の画像データの1ライン分の領域に記憶させ
得るか否かの臨界点を規定するものである。また、上記
の圧縮処理は、1/n´(n´≧n)でよい。
【0125】一方、S78において、文字部の割合が一
定値未満であれば、写真部のデータは圧縮することなく
そのままの状態でメモリ54に記憶させる。
【0126】その後の画像形成において、元画像の1画
素分の画像データ量をNbitとした場合、誤差拡散処
理部52fにて圧縮された写真部の画像データについて
は、N/nbitの画像データを1画素分の画像データ
としてメモリ54から取り出す。一方、圧縮されていな
い写真部の画像データについては、Nbitの画像デー
タを1画素分の画像データとしてメモリ54から取り出
す。また、文字部の画像データについては、1bitの
画像データを1画素分の画像データとしてメモリ54か
ら取り出す。そして、これら画像データに基づいて画像
形成を行う。
【0127】上記のような処理によれば、文字部のデー
タ量に加え、写真部のデータ量も適宜減少するので、メ
モリ54に記憶すべき変倍処理後の画像データ量を写真
部の画質を一律に低下させることなく、さらに減らすこ
とができる。従って、メモリ54の容量を大きくする必
要がなく、画質を維持しながらコストダウンが可能であ
る。
【0128】〔発明の実施の形態6〕本発明のさらに他
の実施の形態を図34ないし図37に基づいて以下に説
明する。尚、説明の便宜上、前記の図面に示した手段と
同一の機能を有する手段には同一の符号を付記し、その
説明を省略する。
【0129】本ディジタル複写機10では、画像処理部
50が図34に示す構成となっている。即ち、画像処理
部50に入力された画像データを、ラインバッファ71
と変倍処理部52dとにより予め変倍処理をした後、メ
モリ54に記憶させるようになっている。
【0130】上記ラインバッファ71から変倍処理部5
2dまでの構成をさらに具体的に示すと、図35に示す
ものとなる。即ち、ラインバッファ71は、例えば第1
ないし第4ラインバッファ71a〜71dを備えてい
る。上記第1ないし第4ラインバッファ71a〜71d
はこの順に直列に接続されている。また、第1ないし第
4ラインバッファ71a〜71dは変倍処理部52dと
直接に接続されている。
【0131】上記の構成において、CCD22から入力
された画像データは、ヒストグラム処理部51b、濃度
変換処理部52cおよび画像プロセス部52eを経て、
ラインバッファ71へ入力される。上記画像データは、
例えば図7に示す画像データIであり、各画素データは
8ビットである。例えば主走査方向に取り出された各画
素データは図35に示すラインバッファ71に先頭の画
素データから順次取り込まれる。第1ないし第4ライン
バッファ71a〜71dにはそれぞれn画素分の画像デ
ータが取り込まれる。
【0132】同図に示すT1 〜T4nは時間を示してお
り、T4nの位置にあるデータは、T1の位置にあるデー
タよりも時間T4nだけ遅れた位置にあることを示す。従
って、第1ないし第4ラインバッファ71a〜71dの
先頭位置の画素データは、同時に変倍処理部52dへ入
力される。また、ラインバッファ71内のデータが無く
なると、次のデータが第4ラインバッファ71d側から
順次入力され、第1ないし第4ラインバッファ71a〜
71dにデータが溜まった状態で、同様にしてラインバ
ッファ71から変倍処理部52dへデータが供給され
る。
【0133】変倍処理部52dでは、例えば前述の単純
変倍が行われる。即ち、入力されたデータをn倍、例え
ば図8に示すように2倍の倍率で拡大するとき、データ
A、B、C、D、……は、A1 、A2 、B1 、B2 、…
…になる。この場合、単純変倍であるので補間処理は行
わない。次に、この変倍されたデータを、誤差拡散処理
部52fで量子化値変換により1/n、例えば1/2に圧
縮する。圧縮後のデータは、図9に示すように、a1
2 、b1 、b2 、……となる。これら各画素データは
4ビットのデータである。上記圧縮後のデータは、メモ
リ54における元画像データの上に、上書きする状態で
一時記憶される。また、上記の圧縮処理は、1/n´
(n´≧n)でよい。この場合のメモリ54からの各画
素データの取り出し方は前述の通りである。
【0134】上記のように、本ディジタル複写機10で
は、メモリ54における補間変倍後の画像データの記憶
領域は、元画像データの記憶領域以下となる。従って、
メモリ54の容量を大きくする必要がなく、コストダウ
ンが可能である。
【0135】また、本ディジタル複写機10では、画像
処理部50に入力さた画像データをメモリ54に記憶さ
せる前に、変倍処理部52dによる変倍、および誤差拡
散処理部52fによる圧縮処理を予め行っている。そし
て、この処理は、ラインバッファ71を使用して、数ラ
イン分毎に行われる。即ち、順次入力される各ラインの
画像データに対して、順次変倍および圧縮を行って、メ
モリ54に記憶させている。従って、1頁分の画像デー
タがメモリ54に溜まってから、これを順次取り出して
変倍および圧縮処理を行う場合と比較して、画像データ
がメモリ54に溜まるまで待つ必要がなく、処理を迅速
に行うことができる。
【0136】尚、上記の説明では、変倍処理部52dに
おいて単純変倍を行っているが、これに代えて補間変倍
を行ってもよい。この補間変倍は、図36に示す手順で
行われる。同図において、S81〜S94の動作は、前
記図17に示したS21〜S34の動作と同一であるの
で、説明を省略する。図36の処理では、図35に示し
たラインバッファ71が4ライン分のバッファを有する
ので、上記S81〜S94の動作を、S95において、
k≧4に達するまで繰り返し、k≧4になると処理を終
了し、次の4ライン分の処理を行うものとなっている。
【0137】また、変倍処理部52dでの変倍処理に先
立って、文字部か写真部かの領域判定を行い、変倍処理
部52dにおいて、文字部については単純変倍を行う一
方、写真部については補間変倍を行うようにしてもよ
い。上記の領域判定は、図34における画像プロセス部
52eにて行われる。また、ここでの領域判定動作は、
図37に示した通りである。同図におけるS101ない
しS105の動作は、図30に示したS61ないしS6
5の動作と同一である。
【0138】このような処理を行った場合には、一律に
補間変倍を行う場合と比較して、文字部を単純変倍する
分、処理が速くなる。また、写真部は補間変倍している
ので、画質が重視される写真部については、良好な画質
となる。
【0139】〔発明の実施の形態7〕本発明のさらに他
の実施の形態を図1、および図38ないし図45に基づ
いて以下に説明する。尚、説明の便宜上、前記の図面に
示した手段と同一の機能を有する手段には同一の符号を
付記し、その説明を省略する。
【0140】本ディジタル複写機10は画像処理部50
が図1に示す構成となっており、変倍処理部52dで
は、変倍処理の前に、スムージング処理を行うものとな
っている。このスムージング処理は、画像エッジ部に中
間調値を付与するものであり、誤差拡散処理部52fで
の量子化値の変換による圧縮処理の結果、画像濃度の変
化を円滑にするものである。
【0141】上記のスムージング処理を具体的に示すと
図38(a)に示すものとなる。同図(a)の左部は画
像データにおける各画素の濃度を示し、右部はスムージ
ング処理の結果の画素濃度を示している。この処理にお
いては、同図(b)に示すように、注目画素を中心と
してマスク処理を行い、マスク範囲の平均濃度から画素
の濃度を求める。即ち、この処理では、画素〜の
9個の画素の濃度の平均値を注目画素の濃度とする。
他の処理例は、例えば図39である。このマスク処理で
のマスクサイズは、変倍率に応じて設定される。例え
ば、変倍率が1/2の場合には、縮小処理によりデータ
が2個に1個消えることになるので、マスクサイズを2
画素より大きくする。
【0142】上記スムージング処理を行った場合には、
元画像データにおいて濃度が0であった画素に相当する
画素に濃度データが付与される。従って、誤差拡散処理
部52fで画像データが圧縮された場合であっても、こ
の画像データは円滑なものとなる。
【0143】尚、変倍処理部52dで縮小処理を行う場
合、上記のスムージング処理を単純変倍による縮小処理
の前に行った場合には、画像データの消滅を防止するこ
とができる。即ち、図40の左側に示す元画像データを
スムージング処理を行うことなく、1/2に縮小した場
合には、同図の右側に示す画像データとなる。この場合
の1/2の縮小処理は、元画像データにおける矢印で示
す主および副走査方向のラインのデータを間引く処理で
ある。この処理の結果、縮小後の画像データは非常にデ
ータ量の少ないものとなる。
【0144】これに対し、図41に示すように、上記元
画像データをスムージング処理した場合には、濃度値を
有する画素の範囲を広げることができる。従って、スム
ージング処理後に、画像データを1/2に縮小した場
合、縮小後の画像は、スムージング処理を行わない前記
の場合と比較して、データ量が多くなり、所望の画質を
維持することができる。
【0145】上記スムージング処理においては、縮小率
が小さくなるほど、図38(b)に示したマスク処理の
範囲を大きくとる必要がある。例えば、縮小率が50%
の場合には、2画素が1画素となるため、マスクサイズ
を2×2画素とする。このようにすれば、1ラインのデ
ータは3ライン分となって変倍されるので、データが消
滅してしまうことがない。また、縮小率が25%の場合
には、マスクサイズを3×3画素とし、1ラインを4ラ
インよりも大きくなるようにする。この縮小率とマクス
サイズとの関係の例を示すと下記のようになる。
【0146】 また、縮小処理による画像データの減少を防止するに
は、上記スムージング処理の他、次の手法を採用するこ
とができる。この手法は、画像データの縮小の際に、乱
数を使用した画像データの間引きを行うもの、即ち画像
データの周期的な間引きを行わないものである。
【0147】例えば、図42に示すように、主走査方向
に画素データA、B、C、D、……が並ぶ1ラインの画
像データを単純変倍により1/2に縮小する場合におい
て、例えば副走査方向の1ライン毎に周期的に画素デー
タを間引いて画像データを縮小した場合、縮小後の画像
データは、A、C、E、……となる。この処理を主走査
方向の処理のみに注目して全体的に示すと、図43とな
る。この場合、画像データが1ライン毎の周期パターン
になっていると、画像が消えてしまうことになる。ま
た、モアレが発生することがある。
【0148】そこで、この単純変倍の際に、乱数を使用
して間引きを非周期的に行えば、この問題を回避するこ
とができる。乱数のパターンは例えば0、1、2とし、
各数値を2ライン単位に付与する。間引き処理は、0の
ときに実行せず、1のときに1ラインについて実行し、
2のときに0のときの分もまとめて、2ラインについて
実行する。この処理は例えば図44および図45に示す
ものとなる。この例は、乱数が0、1、0、2の場合で
あり、元画像データA、B、C、D、E、F、G、H、
I、……は、A、B、C、E、F、I、……となる。
【0149】〔発明の実施の形態8〕本発明のさらに他
の実施の形態を図1および図46に基づいて以下に説明
する。尚、説明の便宜上、前記の図面に示した手段と同
一の機能を有する手段には同一の符号を付記し、その説
明を省略する。
【0150】本ディジタル複写機10は、画像処理部5
0が図1に示す構成となっている。このディジタル複写
機10では、メモリ54での元画像データの記憶領域
と、処理済画像データの記憶領域との関係が図46に示
すものとなる。同図の左側は、メモリ54に記憶されて
いる処理前の元画像データの記憶領域を示している。同
図の右側は、上記メモリ54から読み出されて変倍処理
部52dで補間変倍され、変倍処理部52dで量子化値
変換により圧縮された処理済画像データの記憶領域を示
している。即ち、処理済画像データは、元画像データの
先頭ライン位置に対する画像データの処理方向とは反対
方向側の位置を先頭ラインの位置としてメモリ54に記
憶される。従って、処理済画像データの記憶領域は、元
画像データの記憶領域に対して、画像データの処理方向
とは反対方向側へずれた状態となっている。
【0151】上記のように記憶領域をずらす処理は、元
画像データに対して処理済画像データが拡大されている
場合に有効である。即ち、処理済画像データが元画像デ
ータ以下の大きさであれば、処理済画像データを元画像
データの領域に書き込んだ場合であっても、元画像デー
タが読み出される前に消滅することはない。しかしなが
ら、処理済画像データが元画像データを越える大きさで
あれば、処理済画像データを元画像データの領域に書き
込んだ場合、元画像データが読み出される前に消滅する
ことになる。従って、この場合には、処理済画像データ
を、拡大倍率に応じて、元画像データの先頭ライン位置
に対する画像データの処理方向とは反対方向側の位置を
先頭ラインの位置としてメモリ54に記憶させれば、こ
の問題を解決することができる。
【0152】また、上記の処理において、元画像データ
の記憶領域と処理済画像データの記憶領域とは一部重複
しているので、メモリ54の記憶容量は、元画像データ
と処理済画像データとが完全に異なる領域に記憶される
場合と比較して、小さくすることができる。
【0153】〔発明の実施の形態9〕本発明のさらに他
の実施の形態を図1および図47に基づいて以下に説明
する。尚、説明の便宜上、前記の図面に示した手段と同
一の機能を有する手段には同一の符号を付記し、その説
明を省略する。
【0154】本ディジタル複写機10は、画像処理部5
0が図1に示す構成となっている。このディジタル複写
機10では、前記メモリ54に記憶されている処理前の
元画像データと、メモリ54から読み出されて変倍処理
部52dで補間変倍され、変倍処理部52dで量子化値
変換により圧縮された処理済画像データとをメモリ54
の独立した領域に記憶させるものとなっている。
【0155】このために、図47に示すように、メモリ
54における画像データを記憶可能な領域をE0 とし、
元画像データが記憶されている領域をE1 とした場合、
変倍処理部52dでは、処理済画像データの記憶領域が
独立した領域として領域E0内に確保されるように、変
倍処理部52dで補間変倍により拡大された画像データ
を、量子化値の変換により圧縮するものとなっている。
【0156】図47において、例えば、領域E0 が領域
1 に対して4倍の領域、即ち主および副走査方向にそ
れぞれ2倍に拡大された元画像データを記憶可能な領域
を有し、元画像データが変倍処理部52dにおいて2倍
に拡大された場合、誤差拡散処理部52fでは、変倍処
理部52dで処理後の画像データが主および副走査方向
にそれぞれ1/2以下に圧縮される。
【0157】このような処理では、元画像データが消去
されずに残るので、これを必要に応じて再度使用するこ
とができる。また、メモリ54の容量が、元画像データ
の拡大倍率に応じて大きくなる事態を防止することがで
きる。
【0158】また、変倍処理部52dでの圧縮率が固定
されているような場合には、上記の構成に代えて次のよ
うな構成を採用してもよい。即ち、変倍処理部52dで
補間変倍により拡大され、誤差拡散処理部52fで圧縮
された処理済画像データを、メモリ54の領域E0 内に
おいて元画像データと独立して記憶可能である場合に
は、独立に記憶させる一方、独立に記憶させるのが不可
能である場合には、元画像データの記憶領域E1 に処理
済画像データを重ねて記憶させるようにしてもよい。こ
の場合の制御は、画像処理CPU55が行う。
【0159】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の画像処
理装置の変倍制御装置は、画像データを記憶する記憶手
段と、この記憶手段に記憶されている元画像データに対
して補間を行うことにより拡大する補間変倍手段と、
補間変倍手段にて処理された画像データを、出力画像
の拡大倍率として指定された指定拡大倍率にて前記元画
像データを拡大した場合に必要な前記記憶手段での記憶
領域よりも小さい記憶領域で記憶可能となるように、圧
縮する圧縮手段と、この圧縮手段にて処理された処理済
画像データを前記記憶手段における元画像データの記憶
領域を含む領域に記憶させる記憶制御手段と、記憶手段
に記憶された前記処理済画像データを、前記指定拡大倍
率の大きさとなるように伸長させて取り出す伸長手段と
を備えている構成である。
【0160】これにより、記憶手段において必要な画像
データの記憶領域は、指定拡大倍率にて元画像データを
拡大した場合に必要な記憶領域よりも小さくなり、記憶
手段を小容量化することができる。また、補間変倍手段
での補間動作により、画質の劣化を防止することができ
る。この結果、画質を維持しつつ、装置のコストダウン
が可能であるという効果を奏する。
【0161】請求項2の発明の画像処理装置の変倍制御
装置は、画像データを記憶する記憶手段と、この記憶手
段に記憶されている元画像データに対して補間を行うこ
とにより拡大する補間変倍手段と、前記補間変倍手段
て処理された画像データを前記補間変倍手段による拡大
倍率の逆数倍以下の大きさに圧縮する圧縮手段と、この
圧縮手段にて処理された処理済画像データを前記記憶手
段における元画像データの記憶領域に記憶させる記憶制
御手段と、記憶手段に記憶された前記処理済画像データ
、出力画像の拡大倍率として指定された大きさとなる
ように伸長させて取り出す伸長手段とを備えている構成
である。
【0162】これにより、記憶手段において必要な画像
データの記憶領域は、少なくとも元画像データを記憶し
得るだけの記憶領域でよく、記憶手段を小容量化するこ
とができる。また、補間変倍手段での補間動作により、
画質の劣化を防止することができる。この結果、画質を
維持しつつ、装置のコストダウンが可能であるという効
果を奏する。
【0163】請求項3の発明の画像処理装置の変倍制御
装置は、請求項1または2の発明の装置において、前記
補間変倍手段が、出力画像の拡大倍率として指定され
た指定拡大倍率よりも大きい拡大率で拡大するものであ
り、かつその拡大倍率に応じてデータの補間量を増減す
る構成である。
【0164】これにより、請求項1または2の発明の効
果に加え、画質が円滑となるスムージング効果を得るこ
とができる。この結果、画像のエッジ部をがたつきの無
い円滑なものにすることができるという効果を奏する。
【0165】請求項4の発明の画像処理装置の変倍制御
装置は、請求項1または2の発明の装置において、前記
の記憶制御手段が、前記処理済画像データを構成する各
単位の画像データを、この画像データと対応する元画像
データを構成する各単位の画像データとは異なる配置で
記憶手段に記憶させる構成である。
【0166】これにより、元画像データを構成する各単
位の画像データの配置に拘束されることなく、処理済画
像データを構成する各単位の画像データを記憶手段の元
画像データの領域を含む領域において、適当な配置で記
憶させることができる。例えば、縦横変換や画像の鏡像
処理時には、処理済画像データを構成する各単位の画像
データを取り出し順序に配置して記憶手段に記憶させる
ことができる。この場合には、記憶手段からの画像デー
タの取り出し時に、データの取り出し計算をしなくて済
み、画像データの取り出しを迅速に行うことができる。
【0167】請求項5の発明の画像処理装置の変倍制御
装置は、画像データを記憶する記憶手段と、この記憶手
段に記憶されている元画像データに対して補間を行うこ
とにより拡大する補間変倍手段と、前記画像データを複
数のブロックに領域分割し、各ブロックが文字部か中間
調部かを判別する判別手段と、前記補間変倍手段にて処
理された画像データのうち、前記判別手段にて文字部と
判別されたブロックの画像データについては2値化する
一方、中間調部と判別されたブロックの画像データにつ
いては、出力画像の拡大倍率として指定された指定拡大
倍率にて前記元画像データを拡大した場合に必要な前記
記憶手段での記憶領域よりも小さい記憶領域で記憶可能
となるように圧縮する圧縮手段と、この圧縮手段にて処
理された処理済画像データを前記記憶手段における元画
像データの記憶領域を含む領域に記憶させる記憶制御手
段と、記憶手段に記憶された前記処理済画像データを
記指定拡大倍率の大きさとなるように伸長させて取り
出す伸長手段とを備えている構成である。
【0168】これにより、記憶手段において必要な画像
データの記憶領域は、指定拡大倍率にて元画像データを
拡大した場合に必要な記憶領域よりも小さくなり、記憶
手段を小容量化することができる。また、補間変倍手段
での補間動作により、画質の劣化を防止することができ
る。この結果、画質を維持しつつ、装置のコストダウン
が可能である。
【0169】請求項6の発明の画像処理装置の変倍制御
装置は、請求項5の発明の装置において、前記圧縮手段
に代えて、前記補間変倍手段にて処理された画像データ
のうち、前記判別手段にて文字部と判別されたブロック
の画像データについては2値化する一方、中間調部と判
別されたブロックの画像データについては記憶手段の空
き容量に応じて圧縮を実行する圧縮手段を備えている構
成である。
【0170】これにより、請求項5の発明の効果に加え
て、記憶手段の記憶容量の増加を抑制しつつ、中間調部
の画像データが一律に圧縮される場合と比較して、画質
を向上することができるという効果を奏する。
【0171】請求項7の発明の画像処理装置の変倍制御
装置は、入力された画像データを記憶するラインバッフ
ァと、このラインバッファに記憶された元画像データ
対して補間を行うことにより拡大する補間変倍手段と、
この補間変倍手段にて処理された画像データを、出力画
像の拡大倍率として指定された指定拡大倍率にて前記元
画像データを拡大した場合に必要な記憶領域よりも小さ
い記憶領域で記憶可能となるように、圧縮する圧縮手段
と、前記ラインバッファよりも大きい記憶容量を有し、
前記圧縮手段にて処理された処理済画像データを記憶す
る記憶手段と、記憶手段に記憶された前記処理済画像デ
ータを、前記指定拡大倍率の大きさとなるように伸長さ
せて取り出す伸長手段とを備えている構成である。
【0172】これにより、ラインバッファに入力される
各ラインのデータが、順次、拡大、補間および圧縮され
た後、記憶手段に記憶されるので、記憶手段に画像デー
タが蓄積されてから前記の各処理を行う場合と比較し
て、画像データの処理時間を短縮することかできる。こ
れにより、処理速度を高速化することができるという効
果を奏する。
【0173】請求項8の発明の画像処理装置の変倍制御
装置は、画像データを記憶する記憶手段と、この記憶手
段に記憶されている元画像データに対して補間を行うこ
とにより拡大する補間変倍手段と、この補間変倍手段
て処理された画像データを圧縮する圧縮手段と、この圧
縮手段にて処理された処理済画像データと前記元画像デ
ータとを個別に記憶するのに必要な前記記憶手段での個
別記憶領域の大きさが、出力画像の拡大倍率として指定
された指定拡大倍率にて前記元画像データを拡大した場
合に必要な前記記憶手段での拡大元画像データ記憶領域
の大きさよりも小さい場合に、前記処理済画像データを
元画像データとは別の領域に記憶させる一方、前記個別
記憶領域の大きさが拡大元画像データ記憶領域の大きさ
以上である場合に、前記処理済画像データを元画像デー
タの記憶領域を含む領域に記憶させる記憶制御手段と、
記憶手段に記憶された前記処理済画像データを、前記指
定拡大倍率の大きさとなるように伸長させて取り出す伸
長手段とを備えている構成である。
【0174】これにより、記憶手段において必要な画像
データの記憶領域が、指定拡大倍率にて前記元画像デー
タを拡大した場合に必要な記憶領域よりも小さくなり、
記憶手段を小容量化することができる。また、補間変倍
手段での補間動作により、画質の劣化を防止することが
できる。この結果、画質を維持しつつ、装置のコストダ
ウンが可能である。また、元画像データが一律に消去さ
れることなく、記憶手段の記憶領域に余裕があるときに
保存しておくことができる。この場合には、元画像デー
タを必要に応じて再度使用することができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すものであって、ディ
ジタル複写機における画像データの拡大処理からメモリ
への記録に至る動作を示すフローチャートである。
【図2】上記ディジタル複写機の内部構造を示す正面図
である。
【図3】上記ディジタル複写機の要部の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】図3に示した画像処理部の構成を示すブロック
図である。
【図5】上記ディジタル複写機が備える操作パネルの正
面図である。
【図6】図4に示したメモリからの変倍処理の際の画像
データの取り出し動作を示す説明図である。
【図7】図4に示したメモリにおける画素データの並び
を模式的に示す説明図である。
【図8】図7に示したメモリから取り出された元画素デ
ータと、この画像データを2倍に補間変倍して得られる
画像データとを示す説明図である。
【図9】図8に示した補間変倍後の画像データを量子化
値変換により1/2に圧縮して得られる画像データを示
す説明図である。
【図10】同図(a)は画像データを2倍に拡大する単
純変倍処理を示す説明図、同図(b)は、画像データを
1/2に縮小する単純変倍処理を示す説明図である。
【図11】同図(a)は上記単純変倍処理により2倍に
拡大された場合の画像濃度の状態を示す説明図、同図
(b)は補間変倍により2倍に拡大された場合の画像濃
度の状態を示す説明図である。
【図12】元画像データを2倍に拡大したときのデータ
の補間処理の説明図である。
【図13】上記補間処理において、補間位置を求める動
作の説明図である。
【図14】上記補間変倍処理の要部の手順を示すフロー
チャートである。
【図15】上記補間変倍処理におけるデータ補間位置の
濃度を求める処理の説明図である。
【図16】上記補間変倍処理におけるデータ補間位置の
濃度を求める処理をさらに具体的に示す説明図である。
【図17】上記補間変倍処理における全体的な動作を具
体的に示すフローチャートである。
【図18】図4に示した誤差拡散処理部で行われる誤差
拡散処理の説明図である。
【図19】上記誤差拡散処理の手順を示すフローチャー
トである。
【図20】図4に示した誤差拡散処理部で行われる画像
データの量子化の説明図である。
【図21】本発明の他の実施の形態を示すものであっ
て、ディジタル複写機における画像データの拡大処理か
らメモリへの記録に至る動作を示すフローチャートであ
る。
【図22】図21に示した処理における、図7に示した
メモリから取り出された元画素データと、この画像デー
タを4倍に補間変倍して得られる画像データとを示す説
明図である。
【図23】図22に示した補間変倍後の画像データを量
子化値変換により1/4に圧縮して得られる画像データ
と、このように処理された画像データを画像形成の際に
メモリから取り出した状態とを示す説明図である。
【図24】本発明のさらに他の実施の形態を示すもので
あって、図7に示したメモリに記憶されている元画素デ
ータと、この元画像データの領域に記憶された補間変倍
後の画像データとを示す説明図である。
【図25】同図(a)は、図24の下段に示した状態で
記憶されている画像データを順次取り出すためのデータ
メモリアクセスコントローラのアドレスカウンタの構成
を示す説明図、同図(b)は入力アドレスを示す説明
図、同図(c)は同図(a)に示した構成による上記入
力アドレスに対応した出力アドレスを示す説明図であ
る。
【図26】図24に示したディジタル複写機での鏡像処
理の例の説明図である。
【図27】図24に示したディジタル複写機での縦横変
換処理の例の説明図である。
【図28】図24に示したディジタル複写機での他の鏡
像処理の例の説明図である。
【図29】本発明のさらに他の実施の形態を示すもので
あって、ディジタル複写機における画像データの拡大処
理からメモリへの記録に至る動作を示すフローチャート
である。
【図30】図29に示した動作における文字部と写真部
との具体的な判定動作を示すフローチャートである。
【図31】図30に示した動作における文字部と写真部
との領域判定動作の説明図である。
【図32】同図(a)は、図31に示した動作とは別の
領域判定動作における、1ライン6画素のデータの並び
例を示す説明図、同図(b)は同図(a)に示したデー
タを文字部として判定する場合の判定基準を示す説明図
である。
【図33】本発明のさらに他の実施の形態を示すもので
あって、ディジタル複写機における画像データの拡大処
理からメモリへの記録に至る動作を示すフローチャート
である。
【図34】本発明のさらに他の実施の形態を示すもので
あって、ディジタル複写機における画像処理部の構成を
示すブロック図である。
【図35】図34に示したラインバッファから変倍処理
部までの構成をさらに具体的に示したブロック図であ
る。
【図36】図35に示した変倍処理部での補間変倍処理
を示すフローチャートである。
【図37】図34に示した変倍処理部での処理に先立っ
て行われる領域分割処理と、この処理結果に応じた変倍
処理とを示すフローチャートである。
【図38】同図(a)は、本発明のさらに他の実施の形
態を示すものであって、ディジタル複写機にて行われる
スムージング処理の説明図、同図(b)は、同図(a)
に示したスムージング処理において、画素濃度を決定す
るためのマスク処理の説明図である。
【図39】図38(a)に示した画像データとは別の画
像データに対するスムージング処理の説明図である。
【図40】一般的な圧縮処理の説明図である。
【図41】図38に示したスムージング処理を行うディ
ジタル複写機において、縮小処理の前にスムージング処
理を行った場合の画像データの変化を示す説明図であ
る。
【図42】一般的な縮小処理での周期的な間引き処理を
1ラインについて示す説明図である。
【図43】図42に示した間引き処理を画像データ全体
について示す説明図である。
【図44】上記スムージング処理に代わる処理として行
われる非周期的な間引き処理を1ラインについて示す説
明図である。
【図45】図44に示した間引き処理を画像データ全体
について示す説明図である。
【図46】本発明のさらに他の実施の形態を示すもので
あって、ディジタル複写機における変倍および圧縮処理
後の画像データをメモリへ記録する動作の説明図であ
る。
【図47】本発明のさらに他の実施の形態を示すもので
あって、ディジタル複写機における変倍および圧縮処理
後の画像データをメモリへ記録する動作の説明図であ
る。
【図48】従来の画像処理装置の変倍制御装置の構成を
示す概略のブロック図である。
【図49】従来の画像処理装置の変倍制御装置におけ
る、拡大処理後の画像データをメモリに記憶させる動作
を示す説明図である。
【符号の説明】
51 画像データ入力部 52 画像データ処理部 52a 多値化処理部(判別手段) 52d 変倍処理部(変倍手段、補間手段) 52f 誤差拡散処理部(圧縮手段) 53 画像データ出力部 54 メモリ(記憶手段) 55 画像処理CPU(記憶制御手段、伸長手段) 71 ラインバッファ

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データを記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶されている元画像データに対して補
    間を行うことにより拡大する補間変倍手段と、 この補間変倍手段にて処理された画像データを、出力画
    像の拡大倍率として指定された指定拡大倍率にて前記元
    画像データを拡大した場合に必要な前記記憶手段での記
    憶領域よりも小さい記憶領域で記憶可能となるように、
    圧縮する圧縮手段と、 この圧縮手段にて処理された処理済画像データを前記記
    憶手段における元画像データの記憶領域を含む領域に記
    憶させる記憶制御手段と、 記憶手段に記憶された前記処理済画像データを、前記指
    定拡大倍率の大きさとなるように伸長させて取り出す伸
    長手段とを備えていることを特徴とする画像処理装置の
    変倍制御装置。
  2. 【請求項2】画像データを記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶されている元画像データに対して補
    間を行うことにより拡大する補間変倍手段と、 前記補間変倍手段 にて処理された画像データを前記補間
    変倍手段による拡大倍率の逆数倍以下の大きさに圧縮す
    る圧縮手段と、 この圧縮手段にて処理された処理済画像データを前記記
    憶手段における元画像データの記憶領域に記憶させる記
    憶制御手段と、 記憶手段に記憶された前記処理済画像データを、出力画
    像の拡大倍率として指定された大きさとなるように伸長
    させて取り出す伸長手段とを備えていることを特徴とす
    る画像処理装置の変倍制御装置。
  3. 【請求項3】前記の補間変倍手段は、出力画像の拡大倍
    率として指定された指定拡大倍率よりも大きい拡大率で
    拡大するものであり、かつその拡大倍率に応じてデータ
    の補間量を増減するものであることを特徴とする請求項
    1または2に記載の画像処理装置の変倍制御装置。
  4. 【請求項4】前記の記憶制御手段は、処理済画像データ
    を構成する各単位の画像データを、この画像データと対
    応する元画像データを構成する各単位の画像データとは
    異なる配置で記憶手段に記憶させるものであることを特
    徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置の変倍
    制御装置。
  5. 【請求項5】画像データを記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶されている元画像データに対して補
    間を行うことにより拡大する補間変倍手段と、 前記画像データを複数のブロックに領域分割し、各ブロ
    ックが文字部か中間調部かを判別する判別手段と、 前記補間変倍手段にて処理された画像データのうち、前
    記判別手段にて文字部と判別されたブロックの画像デー
    タについては2値化する一方、中間調部と判別されたブ
    ロックの画像データについては、出力画像の拡大倍率と
    して指定された指定拡大倍率にて前記元画像データを拡
    大した場合に必要な前記記憶手段での記憶領域よりも小
    さい記憶領域で記憶可能となるように圧縮する圧縮手段
    と、 この圧縮手段にて処理された処理済画像データを前記記
    憶手段における元画像データの記憶領域を含む領域に記
    憶させる記憶制御手段と、 記憶手段に記憶された前記処理済画像データを、前記指
    定拡大倍率の大きさとなるように伸長させて取り出す伸
    長手段とを備えていることを特徴とする画像処理装置の
    変倍制御装置。
  6. 【請求項6】前記圧縮手段に代えて、前記補間変倍手段
    にて処理された画像データのうち、前記判別手段にて文
    字部と判別されたブロックの画像データについては2値
    化する一方、中間調部と判別されたブロックの画像デー
    タについては記憶手段の空き容量に応じて圧縮を実行す
    る圧縮手段を備えていることを特徴とする請求項5に記
    載の画像処理装置の変倍制御装置。
  7. 【請求項7】入力された画像データを記憶するラインバ
    ッファと、 このラインバッファに記憶された元画像データに対して
    補間を行うことにより拡大する補間変倍手段と、 この補間変倍手段にて処理された画像データを、出力画
    像の拡大倍率として指定された指定拡大倍率にて前記元
    画像データを拡大した場合に必要な記憶領域よりも小さ
    い記憶領域で記憶可能となるように、圧縮する圧縮手段
    と、 前記ラインバッファよりも大きい記憶容量を有し、前記
    圧縮手段にて処理された処理済画像データを記憶する記
    憶手段と、 記憶手段に記憶された前記処理済画像データを、前記指
    定拡大倍率の大きさとなるように伸長させて取り出す伸
    長手段とを備えていることを特徴とする画像処理装置の
    変倍制御装置。
  8. 【請求項8】画像データを記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶されている元画像データに対して補
    間を行うことにより拡大する補間変倍手段と、 この補間変倍手段にて処理された画像データを圧縮する
    圧縮手段と、 この圧縮手段にて処理された処理済画像データと前記元
    画像データとを個別に記憶するのに必要な前記記憶手段
    での個別記憶領域の大きさが、出力画像の拡大倍率とし
    て指定された指定拡大倍率にて前記元画像データを拡大
    した場合に必要な前記記憶手段での拡大元画像データ記
    憶領域の大きさよりも小さい場合に、前記処理済画像デ
    ータを元画像データとは別の領域に記憶させる一方、前
    記個別記憶領域の大きさが拡大元画像データ記憶領域の
    大きさ以上である場合に、前記処理済画像データを元画
    像データの記憶領域を含む領域に記憶させる記憶制御手
    段と、 記憶手段に記憶された前記処理済画像データを、前記指
    定拡大倍率の大きさとなるように伸長させて取り出す伸
    長手段とを備えていることを特徴とする画像処理装置の
    変倍制御装置。
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