JPH11145146A - 半導体基板及びその製造方法 - Google Patents

半導体基板及びその製造方法

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JPH11145146A
JPH11145146A JP9307296A JP30729697A JPH11145146A JP H11145146 A JPH11145146 A JP H11145146A JP 9307296 A JP9307296 A JP 9307296A JP 30729697 A JP30729697 A JP 30729697A JP H11145146 A JPH11145146 A JP H11145146A
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silicon substrate
density
concentration
oxygen
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JP9307296A
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Takuo Ohashi
拓夫 大橋
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板に加えられるダメージを低く抑えつつ、
ゲッタリング能力を高く保ち、エピタキシャル層に酸素
析出物が到達することをも防止する。 【解決手段】 開示される半導体基板は、その表面から
裏面に向かって、無欠陥層16と、高密度に酸素析出核
15を含む高密度層13aと、高密度層13aより低密
度に酸素析出核15を含む低密度領域14aとが順に形
成されたシリコン基板11と、シリコン基板11上に形
成されたエピタキシャル層17とを備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体基板及び
その製造方法に関し、詳しくは、引き上げ法(CZ法)
等により作製されたシリコン単結晶から加工され、LS
I等の半導体装置の製造に用いられる半導体基板及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LSI等の半導体装置は、基本的特性と
して、PN接合においてリーク電流が少ないことやMO
Sトランジスタのゲート酸化膜に対する信頼性が高いこ
とが要求される。これらの特性を劣化させる原因の1つ
として、通常の引き上げ法(CZ法)やシリコン融液の
対流を抑制するために磁場を印加しながらシリコン単結
晶を引き上げる磁場印加引き上げ法(MCZ法;Magnet
ic field applied Czochralski method)によりシリコ
ン単結晶を作製し、そのシリコン単結晶を加工して半導
体基板を製造する工程や得られた半導体基板上に半導体
装置を製造する工程において、半導体基板や半導体装置
に重金属等の汚染不純物が混入したり、結晶欠陥が生じ
てしまうことが挙げられる。そして、近年の半導体装置
の高集積化、動作速度の高速化に伴って、半導体素子が
微細化しているため、上記汚染不純物や上記結晶欠陥が
半導体装置の特性劣化に与える影響は一層増大する傾向
にある。
【0003】この点、従来から、CZ法(Czochralski
method)やMCZ法によって作製されたシリコン単結晶
を加工して得られたシリコン基板表面に無欠陥層として
エピタキシャル層を形成したエピタキシャル基板を使用
する方法がある。しかしながら、エピタキシャル層形成
時にも重金属等の汚染不純物が半導体基板のバンドギャ
ップ中に深い準位を形成し、半導体装置の特性を劣化さ
せる要因となるが、上記エピタキシャル層形成時には、
上記汚染不純物等を半導体装置の動作領域から除去又は
捕獲して不活性化するゲッタリング(gettering)能力
がないため、上記エピタキシャル層形成過程で混入する
汚染不純物を除去できないという欠点がある。
【0004】そこで、半導体基板自体にゲッタリング能
力を持たせるイントリンシックゲッタリング法(IG
法;Intrinsic Gettering 法)がある。特開平8−17
841号公報には、ゲッタリング能力を有する半導体基
板を製造する方法が開示されている。図4は、上記公報
に開示された従来の半導体基板の製造方法を示す工程図
である。以下、順を追ってその製造工程を説明する。ま
ず、図4(a)に示すように、CZ法により作製された
シリコン単結晶を加工して得られたシリコン基板1に、
注入不純物として炭素イオン(C4+)や砒素イオン(A
+)、リンイオン(P+)をイオン注入することによ
り、図4(b)に示すように、注入不純物が透過した薄
い表面層2の下に、注入不純物濃度が高い高濃度層3及
び高濃度層3より注入不純物濃度が低い低濃度領域4が
形成される。次に、シリコン基板1を650゜Cで2時
間熱処理することにより、図4(c)に示すように、高
濃度層3は高密度に析出核5を含む高密度層3aに、低
濃度領域4はより低密度に析出核を含む低密度領域4a
となる。次に、図4(d)に示すように、化学的気相成
長法により、シリコン基板1上にエピタキシャル層6を
形成することにより、半導体基板を製造する。この後、
この半導体基板上に半導体素子を形成して半導体装置を
完成させる。上記製造工程において、図4(c)に示す
高密度層3a内の析出核5は、図4(d)に示すよう
に、酸素の析出物5aとなってゲッタリングサイトとし
て作用し、重金属をエピタキシャル層6から除去する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の半導体基板の製造方法においては、シリコン基板1
の基板表面からの深さに対する酸素濃度の分布(以下、
単に酸素濃度分布という)が図5に示すような分布を示
すために、表面層2の膜厚を十分に厚くすることができ
ず、エピタキシャル層6に析出物5aが到達する虞があ
る。このような半導体基板上に半導体素子を形成した場
合、完成した半導体装置は良好な特性が得られなくなっ
てしまう。なお、図5に示す酸素濃度分布のグラフは、
観念的なものであって目盛りは任意である。以下の酸素
濃度分布のグラフについても同様である。
【0006】そこで、表面層2の膜厚を十分に厚くする
方法として、以下に示す2つが考えられる。第1に、注
入不純物をイオン注入する時の注入エネルギを高くし
て、図6(a)に示すように、シリコン基板1の表面か
らより深い位置にまで注入不純物を注入して高濃度層3
を形成することにより、図6(b)に示すように、酸素
濃度分布全体をシリコン基板1の深さ方向へ移動させ
る。第2に、注入不純物をイオン注入する時のドーズ量
を低くして、図7(a)に示すように、注入不純物濃度
自体を低下させることにより、図7(b)に示すよう
に、酸素濃度分布全体を小さくさせ、右分布のすそ野を
基板表面から深い位置にする。しかし、上記第1の方法
では、注入不純物が強い衝撃でシリコン基板1に注入さ
れるため、ダメージが大きくなるし、上記第2の方法で
は、酸素の析出物密度が低下してゲッタリング能力が低
下してしまうという問題があった。
【0007】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、基板に加えられるダメージを低く抑えつつ、ゲ
ッタリング能力を高く保つことができ、しかもエピタキ
シャル層に酸素析出物が到達するのを防止できる半導体
基板及びその製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明に係る半導体基板は、その表面
から裏面に向かって、無欠陥層と、高密度に酸素析出核
を含む高密度層と、該高密度層より低密度に酸素析出核
を含む低密度領域とが順に形成されたシリコン基板と、
上記シリコン基板上に形成されたエピタキシャル層とを
備えてなることを特徴としている。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の半
導体基板に係り、上記無欠陥層及び上記高密度層の膜厚
は、共に1〜5μmであることを特徴としている。
【0010】請求項3記載の発明に係る半導体基板は、
その表層部にボロンが高濃度にイオン注入された層が形
成されたシリコン基板と、上記シリコン基板上に形成さ
れたエピタキシャル層とを備えてなることを特徴として
いる。
【0011】請求項4記載の発明に係る半導体基板の製
造方法は、シリコン基板の表面側から酸素イオンをイオ
ン注入し、上記シリコン基板の表面から裏面に向かっ
て、酸素濃度が低い低濃度層と、酸素濃度が高い高濃度
層と、該高濃度層より酸素濃度が低い低濃度領域とを形
成する第1の工程と、上記シリコン基板を1100〜1
200゜Cで熱処理し、上記シリコン基板の表層部に注
入されている酸素を外方拡散させると共に、上記酸素を
上記シリコン基板の裏面方向へ押し込む第2の工程と、
上記シリコン基板を600〜900゜Cで熱処理し、上
記シリコン基板の表面から裏面に向かって、無欠陥層
と、高密度に酸素析出核を含む高密度層と、該高密度層
より低密度に酸素析出核を含む低密度領域とを形成する
第3の工程と、上記シリコン基板を1000゜C前後に
加熱しつつ、上記シリコン基板上にエピタキシャル層を
形成する第4の工程とからなることを特徴としている。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項4記載の半
導体基板の製造方法に係り、第1の工程で用いるシリコ
ン基板は、当初の比抵抗が11.5〜15.5Ωcm、
当初の酸素濃度が1×1017〜14×1017cm-3であ
ることを特徴としている。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項4又は5の
いずれか1に記載の半導体基板の製造方法に係り、上記
第1の工程では、上記酸素イオンを、100〜700k
eVの加速エネルギ及び1×1014〜1×1015cm-2
のドーズ量でイオン注入することを特徴としている。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項4乃至6の
いずれか1に記載の半導体基板の製造方法に係り、上記
無欠陥層及び上記高密度層の膜厚は、共に1〜5μmで
あることを特徴としている。
【0015】請求項8記載の発明に係る半導体基板の製
造方法は、シリコン基板の表面側からボロンイオンをイ
オン注入し、上記シリコン基板の表層部に、ボロン濃度
が高い高濃度層を形成する第1の工程と、上記シリコン
基板を1000゜C前後に加熱しつつ、上記シリコン基
板上にエピタキシャル層を形成する第2の工程とからな
ることを特徴としている。
【0016】請求項9記載の発明は、請求項8記載の半
導体基板の製造方法に係り、上記第1の工程で用いるシ
リコン基板は、当初の比抵抗が11.5〜15.5Ωc
mであることを特徴としている。
【0017】請求項10記載の発明は、請求項8又は9
のいずれか1に記載の半導体基板の製造方法に係り、上
記第1の工程では、上記ボロンイオンを、100〜70
0keVの加速エネルギ及び1×1014〜1×1015
-2のドーズ量でイオン注入することを特徴としてい
る。
【0018】
【作用】請求項1及び2記載の発明の構成によれば、エ
ピタキシャル層と高密度層との間に無欠陥層が形成され
ているので、ゲッタリング能力を高く保つことができる
と共に、エピタキシャル層に酸素析出物が到達するのを
防止できる。また、請求項4乃至7記載の発明の構成に
よれば、第2の工程において、酸素をシリコン基板の裏
面方向へ押し込むために、シリコン基板を1100〜1
200゜Cで熱処理を施すだけであるので、基板に加え
られるダメージを低く抑えつつ、ゲッタリング能力を高
く保つことができ、しかもエピタキシャル層に酸素析出
物が到達するのを防止できる。さらに、請求項3,8乃
至10記載の発明の構成によれば、ボロンの高密度層は
シリコン基板の表層部にしか形成されないので、エピタ
キシャル層の形成時や半導体装置製造工程において熱処
理が施されても、半導体基板の裏面側からボロンが外方
拡散することはない。従って、従来のように、半導体基
板の裏面側からボロンが外方拡散して他の半導体基板や
炉に悪影響を及ぼすことはない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。 A.第1の実施例 図1は、この発明の第1の実施例である半導体基板の製
造方法を示す工程図である。以下、順を追ってその製造
工程を説明する。まず、図1(a)に示すように、CZ
法等により作製されたシリコン単結晶を加工して得られ
た、比抵抗が例えば、11.5〜15.5Ωcm、酸素
濃度が例えば、1×1017〜14×1017cm-3のシリ
コン基板11に、注入不純物として酸素イオン(O2-
を、100〜700keVの加速エネルギ及び1×10
14〜1×1015cm-2のドーズ量でイオン注入する。こ
れにより、酸素濃度分布は、図2(a)に示すような分
布となり、図1(b)に示すように、注入不純物濃度が
低い低濃度層2の下に、注入不純物濃度が高い高濃度層
13及び高濃度層13より注入不純物濃度が低い低濃度
領域14が形成される。
【0020】次に、例えば、非酸化性雰囲気中で、シリ
コン基板11を1100〜1200゜Cで高温熱処理す
ることにより、図1(c)に示すように、シリコン基板
11の表層部の注入不純物としての酸素(注入酸素)を
外方拡散させると共に、注入酸素をシリコン基板11の
深さ方向へ押し込む。これにより、酸素濃度分布は、図
2(b)に示すような分布となり、図1(c)に示すよ
うに、低濃度層2の膜厚が厚くなり、高濃度層13の基
板表面からの深さが深くなり、低濃度領域14の領域が
狭くなる。次に、シリコン基板11を600〜900゜
Cで低温熱処理することにより、図1(d)に示すよう
に、高濃度層13に酸素析出核15が形成されるので、
シリコン基板11の表面から1〜5μmの領域に無欠陥
層16が、無欠陥層16の下の1〜5μmの領域に高密
度に酸素析出核15を含む高密度層13aが、高密度層
13aの下にはより低密度に酸素析出核を含む低密度領
域14aがそれぞれ形成される。次に、図1(e)に示
すように、化学的気相成長法等により、シリコン基板1
1を1000゜C前後に加熱しつつ、シリコン基板11
上にエピタキシャル層17を形成することにより、半導
体基板を製造する。この場合、シリコン基板11が10
00゜C前後に加熱されることにより、酸素析出核を含
む高密度層13a及び低密度領域14aにおいては、酸
素析出核を中心に酸素析出物18が形成される。この
後、この半導体基板上に半導体素子を形成して半導体装
置を完成させるが、この半導体装置製造工程において
も、多数の熱処理が行われるため、主に高密度層13a
において酸素析出物18が成長する。
【0021】B.第2の実施例 次に、第2の実施例について説明する。図3は、この発
明の第2の実施例である半導体基板の製造方法を示す工
程図である。以下、順を追ってその製造工程を説明す
る。まず、図3(a)に示すように、CZ法等により作
製されたシリコン単結晶を加工して得られた、比抵抗が
例えば、11.5〜15.5Ωcmのシリコン基板21
に、注入不純物としてボロンイオン(B+)を、100
〜700keVの加速エネルギ及び1×1014〜1×1
15cm-2のドーズ量でイオン注入する。これにより、
図3(b)に示すように、シリコン基板21の表層部に
注入不純物濃度が高い高濃度層22が、その下に高濃度
層22より注入不純物濃度が低い低濃度領域23がそれ
ぞれ形成される。
【0022】次に、図3(c)に示すように、化学的気
相成長法等により、シリコン基板21を1000゜C前
後に加熱しつつ、シリコン基板21上にエピタキシャル
層24を形成して半導体基板を製造する。この場合、シ
リコン基板21が1000゜C前後に加熱されることに
より、高濃度層22においては、析出物が形成されてゲ
ッタリングサイトとして作用し、重金属をエピタキシャ
ル層24から除去する。この後、この半導体基板上に半
導体素子を形成して半導体装置を完成させる。この半導
体装置製造工程において、多数の熱処理が行われるた
め、主に高濃度層22において析出物が成長し、同様
に、ゲッタリングサイトとして作用し、重金属をエピタ
キシャル層24から除去する。
【0023】このように、この例の構成によれば、半導
体基板の表面側にだけボロンの高濃度層22が存在し、
裏面側には存在しないので、エピタキシャル層24の形
成時や半導体装置製造工程において熱処理が施されて
も、半導体基板の裏面側からボロンが外方拡散すること
はない。従って、従来のように、半導体基板の裏面側か
らボロンが外方拡散して他の半導体基板や炉に悪影響を
及ぼすことはない。
【0024】以上、この発明の実施例を図面を参照して
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られる
ものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上述
の実施例においては、シリコン基板全面にエピタキシャ
ル層を形成する例を示したが、これに限定されず、シリ
コン基板の表面の一部に選択的にエピタキシャル層を形
成しても良い。また、上述の第1の実施例においては、
比抵抗が11.5〜15.5Ωcm、酸素濃度が1×1
17〜14×1017cm-3であるシリコン基板11を用
いる例を示したが、これに限定されず、半導体装置作製
上、必要なシリコン基板を用いて良いことはいうまでも
ない。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1及び2記
載の発明の構成によれば、エピタキシャル層と高密度層
との間に無欠陥層が形成されているので、ゲッタリング
能力を高く保つことができると共に、エピタキシャル層
に酸素析出物が到達するのを防止できる。また、請求項
4乃至7記載の発明の構成によれば、第2の工程におい
て、酸素をシリコン基板の裏面方向へ押し込むために、
シリコン基板を1100〜1200゜Cで熱処理を施す
だけであるので、基板に加えられるダメージを低く抑え
つつ、ゲッタリング能力を高く保つことができ、しかも
エピタキシャル層に酸素析出物が到達するのを防止でき
る。さらに、請求項3,8乃至10記載の発明の構成に
よれば、ボロンの高密度層はシリコン基板の表層部にし
か形成されないので、エピタキシャル層の形成時や半導
体装置製造工程において熱処理が施されても、半導体基
板の裏面側からボロンが外方拡散することはない。従っ
て、従来のように、半導体基板の裏面側からボロンが外
方拡散して他の半導体基板や炉に悪影響を及ぼすことは
ない。これにより、高品質の半導体装置を製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例である半導体基板の製
造方法を示す工程図である。
【図2】図1に示す製造方法により製造される半導体基
板の酸素注入後及び外方拡散後における基板表面からの
深さに対する酸素濃度の観念的な分布を示す分布図であ
る。
【図3】この発明の第2の実施例である半導体基板の製
造方法を示す工程図である。
【図4】従来の半導体基板の製造方法を示す工程図であ
る。
【図5】図4に示す製造方法により製造された半導体基
板の表面からの深さに対する酸素濃度の観念的な分布を
示す図である。
【図6】図4に示す製造方法の不都合を改善する第1の
方法を示す工程図及び右方法により製造された半導体基
板の表面からの深さに対する酸素濃度の観念的な分布を
示す図である。
【図7】図4に示す製造方法の不都合を改善する第2の
方法を示す工程図及び右方法により製造された半導体基
板の表面からの深さに対する酸素濃度の観念的な分布を
示す図である。
【符号の説明】
11,21 シリコン基板 13a 高密度層 14a 低密度領域 15 酸素析出核 16 無欠陥層 17,24 エピタキシャル層 O2- 酸素イオン B+ ボロンイオン

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その表面から裏面に向かって、無欠陥層
    と、高密度に酸素析出核を含む高密度層と、該高密度層
    より低密度に酸素析出核を含む低密度領域とが順に形成
    されたシリコン基板と、 前記シリコン基板上に形成されたエピタキシャル層とを
    備えてなることを特徴とする半導体基板。
  2. 【請求項2】 前記無欠陥層及び前記高密度層の膜厚
    は、共に1〜5μmであることを特徴とする請求項1記
    載の半導体基板。
  3. 【請求項3】 その表層部にボロンが高濃度にイオン注
    入された層が形成されたシリコン基板と、 前記シリコン基板上に形成されたエピタキシャル層とを
    備えてなることを特徴とする半導体基板。
  4. 【請求項4】 シリコン基板の表面側から酸素イオンを
    イオン注入し、前記シリコン基板の表面から裏面に向か
    って、酸素濃度が低い低濃度層と、酸素濃度が高い高濃
    度層と、該高濃度層より酸素濃度が低い低濃度領域とを
    形成する第1の工程と、 前記シリコン基板を1100〜1200゜Cで熱処理
    し、前記シリコン基板の表層部に注入されている酸素を
    外方拡散させると共に、前記酸素を前記シリコン基板の
    裏面方向へ押し込む第2の工程と、 前記シリコン基板を600〜900゜Cで熱処理し、前
    記シリコン基板の表面から裏面に向かって、無欠陥層
    と、高密度に酸素析出核を含む高密度層と、該高密度層
    より低密度に酸素析出核を含む低密度領域とを形成する
    第3の工程と、 前記シリコン基板を1000゜C前後に加熱しつつ、前
    記シリコン基板上にエピタキシャル層を形成する第4の
    工程とからなることを特徴とする半導体基板の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記第1の工程で用いるシリコン基板
    は、当初の比抵抗が11.5〜15.5Ωcm、当初の
    酸素濃度が1×1017〜14×1017cm-3であること
    を特徴とする請求項4記載の半導体基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の工程では、前記酸素イオン
    を、100〜700keVの加速エネルギ及び1×10
    14〜1×1015cm-2のドーズ量でイオン注入すること
    を特徴とする請求項4又は5のいずれか1に記載の半導
    体基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記無欠陥層及び前記高密度層の膜厚
    は、共に1〜5μmであることを特徴とする請求項4乃
    至6のいずれか1に記載の半導体基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 シリコン基板の表面側からボロンイオン
    をイオン注入し、前記シリコン基板の表層部に、ボロン
    濃度が高い高濃度層を形成する第1の工程と、 前記シリコン基板を1000゜C前後に加熱しつつ、前
    記シリコン基板上にエピタキシャル層を形成する第2の
    工程とからなることを特徴とする半導体基板の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記第1の工程で用いるシリコン基板
    は、当初の比抵抗が11.5〜15.5Ωcmであるこ
    とを特徴とする請求項8記載の半導体基板の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第1の工程では、前記ボロンイオ
    ンを、100〜700keVの加速エネルギ及び1×1
    14〜1×1015cm-2のドーズ量でイオン注入するこ
    とを特徴とする請求項8又は9のいずれか1に記載の半
    導体基板の製造方法。
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