JPH11140417A - 導電性接着剤 - Google Patents
導電性接着剤Info
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- JPH11140417A JPH11140417A JP9323861A JP32386197A JPH11140417A JP H11140417 A JPH11140417 A JP H11140417A JP 9323861 A JP9323861 A JP 9323861A JP 32386197 A JP32386197 A JP 32386197A JP H11140417 A JPH11140417 A JP H11140417A
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- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
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- H05K3/30—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
- H05K3/32—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
- H05K3/321—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by conductive adhesives
Abstract
れる耐熱性を備え、かつ導電性、接着性、作業性、熱伝
導性等に優れた硬化物を与える導電性接着剤を提供する
こと。 【解決手段】 この導電性接着剤は、金属粉末、エポキ
シ樹脂、ビスアルケニル置換ナジイミド及び硬化剤を主
成分とし、かつ上記金属粉末が60〜90重量%の範囲
で配合されていることを特徴とし、好ましくは上記エポ
キシ樹脂が2〜38重量%の範囲及びビスアルケニル置
換ナジイミドが0.1〜28重量%の範囲で配合されて
いることを特徴とし、さらに好ましくは上記エポキシ樹
脂の重量αとビスアルケニル置換ナジイミドの重量βの
配合比(β/α)が0.01〜4の範囲に設定されてい
ることを特徴とする。
Description
半導体素子や、チップ抵抗、チップLED等のチップ部
品を、リードフレームや、プリント配線基板(PW
B)、フレキシブルプリント基板(FPC)等の基板上
へ接着する際に適用される導電性接着剤に係り、特に、
200〜300℃程度の加熱処理にも耐えられる耐熱性
を備え、かつ、導電性、接着性、作業性、熱伝導性等に
優れた硬化物を与える導電性接着剤の改良に関するもの
である。
品をリードフレームや各種基板等に接着し、電気的若し
くは熱的導通を得るために用いられるものであるが、従
来、この種の接着方法としては、半導体チップ等のSi
裏面をリードフレーム若しくは各種基板上のAuメッキ
層に加熱圧接するAu−Si共晶法や、錫−鉛ハンダ等
各種ハンダを用いるハンダ接合法等が主流であった。
接合法では、Auが高価であること、半導体チップに悪
影響を及ぼす熱応力の緩和性に欠けること、耐熱特性に
欠けること、作業温度が比較的高温であることを要する
等の不都合があるため、近年、上述した導電性接着剤を
用いる方法が主流となっている。
には、小型化、高精度化、高性能化が求められている。
そして、半導体素子やチップ部品を基板等に接着させる
際、これ等部品における小型化の進行に対応してその接
着面積は減少するため、導電性接着剤には従来より強い
接着性が求められる。
化、高性能化においては、例えば、ICチップ等はその
高性能化により発熱量が増加するため、導電性接着剤に
は高熱伝導性、及び、放熱性、耐熱性等が求められる。
やチップ部品は、部品の製造工程や実装の工程等におい
てハンダ炉やワイヤーボンディングの工程を経て200
〜300℃程度の加熱処理を幾度となく加えられるた
め、200〜300℃程度の加熱処理にも耐え得る耐熱
性が要求される。
従来、導電性粉体、有機樹脂、溶剤、触媒等を主成分と
する組成物が利用されており、上記導電性粉体には、
金、銀、銅、カーボン等が適用され、有機樹脂にはエポ
キシ樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂が適用され
ている。
有機樹脂、溶剤、触媒等を主成分とする従来の導電性接
着剤は耐熱性に乏しく、チップ部品等の製造工程や実装
の工程等において200〜300℃程度の加熱処理に晒
された場合、接着剤中における有機樹脂の結合が破壊さ
れてしまうことによりその接着強度や導電性、熱伝導性
等が極端に劣化する問題点を有していた。
たもので、その課題とするところは、200〜300℃
程度の加熱処理にも耐えられる耐熱性を備え、かつ、導
電性、接着性、作業性、熱伝導性等に優れた硬化物を与
える導電性接着剤を提供することにある。
解決するために本発明者が鋭意研究を重ねたところ、有
機樹脂成分として、従来のエポキシ樹脂と下記化学式
(1)で示されるビスアルケニル置換ナジイミドを組合
わせて適用した場合、200〜300℃程度の加熱処理
に耐えられ、しかも、導電性、接着性、作業性、熱伝導
性等の特性も良好な導電性接着剤を提供できることを見
出すに至った。本発明はこの様な技術的発見に基づき完
成されたものである。
接着剤を前提とし、金属粉末、エポキシ樹脂、下記化学
式(1)で示されるビスアルケニル置換ナジイミド、及
び、硬化剤を主成分とし、かつ、上記金属粉末が60〜
90重量%の範囲で配合されていることを特徴とし、
っていてもよく水素原子またはメチル基を示す。また、
X1 は炭素数2〜10のアルキレン基、炭素数5〜8の
シクロアルキレン基、炭素数6〜18の二価の芳香族
基、基−R−C6H4−(R’)m −{但し、mは0また
は1の整数、R、R’は同一でも異なっていてもよく炭
素数2〜10のアルキレン基若しくは炭素数5〜12の
シクロアルキレン基を示す}、及び、基−C6H4−A−
C6H4−{但し、Aは−CH2−、−C(CH3)2−、
−CO−、−O−、−OC6H4C(CH3)2C6H4O−
のいずれかを示す}から選択されたいずれかの基を示
す]請求項2に係る発明は、請求項1記載の導電性接着
剤を前提とし、上記エポキシ樹脂が2〜38重量%の範
囲、及び、上記ビスアルケニル置換ナジイミドが0.1
〜28重量%の範囲で配合されていることを特徴とし、
また、請求項3に係る発明は、請求項1または2記載の
導電性接着剤を前提とし、上記エポキシ樹脂の重量αと
ビスアルケニル置換ナジイミドの重量βの配合比(β/
α)が0.01〜4の範囲に設定されていることを特徴
とする。
て詳細に説明する。
有機樹脂成分として従来適用されているエポキシ樹脂に
加え、上記化学式(1)で示されるビスアルケニル置換
ナジイミドが配合されていることを特徴としている。
置換ナジイミドが配合された導電性接着剤は、その硬化
時においてエポキシ樹脂とビスアルケニル置換ナジイミ
ドは反応しないが、それぞれの樹脂は互いに偏在して存
在せずに3次元網目構造をとり、互いに絡み合って硬化
するため非常に均一でかつ常に一定範囲の特性を示し、
200〜300℃程度に耐えられる良好な耐熱性、導電
性、接着性、熱伝導性等を発揮する。また、導電性接着
剤の組成物としてみた場合、エポキシ樹脂と、ビスアル
ケニル置換ナジイミド及び硬化剤等の相溶性がよいため
保存安定性に優れており、かつ、硬化反応は比較的低温
で短時間で反応が進行するためその作業性にも優れた特
性を発揮する等の特徴を備えている。
スアルケニル置換ナジイミドとしては、化学式(1)で
示され、特開昭59−80662号公報、特開昭60−
178862号公報、特開昭63−170358号公
報、及び、特願平5−222258号明細書等に記載さ
れているものが利用できる。適用できるビスアルケニル
置換ナジイミドの具体例としては、N,N’−ヘキサメ
チレン−ビス(アリルビシクロ[2,2,1]ヘプト−
5−エン−2,3−ジカルボキシイミド)、N,N’−
p−キシリレン−ビス(アリルビシクロ[2,2,1]
ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド)、
N,N’−m−キシリレン−ビス(アリルビシクロ
[2,2,1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキ
シイミド)、ビス{4−(アリルビシクロ[2,2,
1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド)
フェニル}メタン等が挙げられる。また、これ等ビスア
ルケニル置換ナジイミドは単独で用いてもよいし、複数
種類を混合して適用してもよく任意である。
ルケニル置換ナジイミドと併用されるエポキシ樹脂とし
ては、従来適用されている公知のエポキシ樹脂のほぼ全
てが利用でき特に制限はされない。適用できるエポキシ
樹脂の例としては、主に電子材料の注形や接着に使用さ
れているビスフェノールAジグリシジルエーテルをはじ
めに、ビスフェノールFジグリシジルエーテル、ノボラ
ックグリシジルエーテル、エポキシ化大豆油、3,4エ
ポキシ−6メチルシクロヘキシルメチルカルボキシレー
ト、3,4エポキシシクロヘキシルメチルカルボキシレ
ート、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン等が
挙げられる。また、使用用途を考えると液状のものが望
ましく、また、電子材料に使用されることを考えると塩
素イオンをはじめとするイオン性不純物などが800p
pm以下であることが望ましい。また、これ等エポキシ
樹脂は単独でも複数種類を混合して適用してもよく任意
である。
は、加熱(60〜300℃)時にエポキシ樹脂と速やか
に硬化反応を生じ、かつ、室温で長期間の貯蔵安定性を
満足させるものであれば特に制限はない。一般的には、
イミダゾール類の2−エチル−4−メチルイミダゾー
ル、2−フェニル−4,5−ジヒドロキシメチルイミダ
ゾール、2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシメ
チルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾールや、
フェノールノボラック化合物、ジシアンジアミド、酸無
水物系のテトラヒドロメチル無水フタル酸、ヘキサヒド
ロ無水フタル酸、ドデシル無水コハク酸、ルイス酸錯体
のBF3 塩等が例示される。そして、これ等は単独で用
いても、複数種混合して用いてもよく任意である。ま
た、本発明に係る導電性接着剤においては、硬化促進作
用が認められる、例えば、アミン塩、ブロックイソシア
ネート等の硬化促進剤を必要に応じて配合してもよい。
エポキシ樹脂及び上記化学式(1)で示されるビスアル
ケニル置換ナジイミドの希釈剤として作用し、かつ、硬
化時には液体として存在しない有機化合物を配合しても
よい。すなわち、エポキシ樹脂及び硬化剤と反応しな
い、例えば、2,2,4−トリメチル−3−ヒドロキシ
ジペンタンイソブチレート、2,2,4−トリメチルペ
ンタン−1,3−イソブチレート、イソブチルブチレー
ト、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレ
ングリコールモノブチルエーテル等、あるいは加熱時に
エポキシ樹脂及び硬化剤と反応し得る、例えば、フェニ
ルグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジ
ルエーテル、エチルヘキシルグリシジルエーテルや、3
−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロ
ピルメチルジメトキシシラン、2−(3,4−エポキシ
シクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等が挙げら
れる。
分である金属粉末は導電性粉体として適用するもので、
高い導電性(1×10-3Ω・cm以下)が得られるもの
であれば任意であり、適用できる金属粉末として、金、
銀、銅、ニッケル、パラジウム、白金、及びこれ等の合
金等が例示される。尚、例示したこれ等金属粉末中、銅
やニッケルについてはその表面が空気中では酸化を受け
易いため、粉末表面に酸化防止のための特別な処理を施
したりあるいは導電性接着剤の硬化処理の際に還元雰囲
気中で硬化させることが望ましい。また、これ等金属粉
末の形状については、最も高導電性が得られることから
フレーク状が好ましい。但し、導電性接着剤の使用方法
や求められる特性に合わせて球状粉や針状粉の金属粉末
を適用してもよい。また、金属粉末の大きさについて
は、印刷性等を考慮した場合、例えば銀粉末においては
その平均粒径が10μm以下のものが望ましい。また、
価格や取扱性、保存性、得られる特性等を考慮した場
合、フレーク状の銀粉末や球状の銀粉末の適用が望まし
い。
末の配合割合は、60〜90重量%の範囲内に設定する
ことを要する。すなわち、金属粉末の配合割合が60重
量%未満であると電気的導通性が著しく低下しかつ熱伝
導性も低下してしまい、また、金属粉末の配合割合が9
0重量%を越えると接着強度が著しく低下し接着剤とし
ての機能が果たせなくなる弊害を生ずるからである。
分であるエポキシ樹脂とビスアルケニル置換ナジイミド
の配合割合は、ビスアルケニル置換ナジイミド配合の効
果が発揮される範囲において任意に設定されるが、この
配合割合を以下のような範囲に設定することにより、接
着性、導電性、熱伝導性、耐熱性、作業性等を更に向上
させることが可能となる。すなわち、エポキシ樹脂の配
合割合を2〜38重量%、ビスアルケニル置換ナジイミ
ドの配合割合を0.1〜28重量%の範囲内に設定する
ことが望ましい(請求項2)。エポキシ樹脂の配合割合
が2重量%未満の場合、接着強度が低下することがあ
り、また、エポキシ樹脂の配合割合が38重量%を越え
た場合、導電性接着剤中の金属粉末が60重量%未満と
なって導電性、熱伝導性が低下することがあるからであ
る。同様に、ビスアルケニル置換ナジイミドの配合割合
が0.1重量%未満の場合、エポキシ樹脂と混合させて
もビスアルケニル置換ナジイミド配合による効果が発揮
されないことがあり、また、ビスアルケニル置換ナジイ
ミドの配合割合が28重量%を越えた場合、得られる導
電性接着剤の曳糸性が大きくなりその作業性が低下し、
かつ、硬化温度の上昇や硬化時間が長くなる等の弊害が
生ずることがあるからである。
て、エポキシ樹脂の重量をα、ビスアルケニル置換ナジ
イミドの重量をβとした場合、エポキシ樹脂とビスアル
ケニル置換ナジイミドの配合比(β/α)については
0.01〜4の範囲内に設定することが望ましい(請求
項3)。上記配合比(β/α)が0.01未満の場合、
エポキシ樹脂と混合させてもビスアルケニル置換ナジイ
ミド配合による効果が発揮されないことがあり、また、
配合比(β/α)が4を越えた場合、得られる導電性接
着剤の曳糸性が大きくなりその作業性が低下し、かつ、
硬化温度の上昇や硬化時間が長くなる等の弊害が生ずる
ことがあるからである。
作業性の改善、銀粉等金属粉末の沈降防止の目的で、シ
リカ、チタニア、アルミナ等から成る粉体を混ぜても差
し支えない。また、粒径などは特に限定されないが、経
験上、1次粒子径が100nm以下のものが望ましい。
する。
載した組成を内容とする各成分を攪拌機及び3本ロール
型混練機を使用して混練し、実施例に係る導電性接着剤
を得た。
着剤について、以下に述べる評価方法に従って『シート
抵抗値(mΩ)』、『接着強度(N:ニュートン)』、
『耐熱強度1(N)』、『耐熱強度2(N)』、『高温
耐湿性』、『作業性』、及び『熱伝導性』をそれぞれ測
定した。尚、導電性接着剤を硬化させる際、実施例1〜
11、実施例13及び比較例1〜4は空気中でこれを行
っているのに対し、実施例12(Cu粉末適用)につい
ては窒素雰囲気中で硬化させている。
いては、平均粒径3μmの銀フレーク粉(Ag粉末
)、平均粒径1μmの銀球状粉(Ag粉末)、平均
粒径10μmの銀−パラジウム合金粉(Ag/Pd粉
末)、及び、平均粒径5μmの銅フレーク粉(Cu粉
末)の4種類を適用した。
は、ビスフェノールAジグリシジルエーテル(エポキシ
樹脂)、ノボラックグリシジルエーテル(エポキシ樹
脂)の2種類を適用し、ビスアルケニル置換ナジイミ
ドには、N,N’−ヘキサメチレン−ビス(アリルビシ
クロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカル
ボキシイミド)(ナジイミド)、ビス{4−(アリル
ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−2,3−ジ
カルボキシイミド)フェニル}メタン(ナジイミド)
の2種類を適用した。尚、エポキシ樹脂:αとビスアル
ケニル置換ナジイミド:βの配合比(β/α)も表1、
表2に示す。
(DICY)、アジピン酸ジヒドラジド(ACDH)、
硬化促進剤として2−フェニル−4,5−ジビドロキシ
メチルイミダゾール(PHMZ)、希釈剤としてフェニ
ルグリシジルエーテル(希釈剤)、ジエチレングリコ
ールモノブチルエーテル(希釈剤)を適用した。
載した組成を内容とする各成分を攪拌機及び3本ロール
型混練機を使用して混練し、比較例1〜4に係る導電性
接着剤を得た。
着剤についても実施例と同様の方法により特性評価を行
った。この結果についても以下の表4に示す。
重ねて幅2mm、長さ5mmの長方形状に実施例並びに
比較例に係る各導電性接着剤を印刷し、かつ、200℃
のオーブン中に60分間放置して各導電性接着剤を硬化
させた後、室温まで冷却し、上記電極間の抵抗値を測定
した。結果を表3、表4に示す。
びに比較例に係る各導電性接着剤を滴下し、1.5mm
角のシリコンチップを載せ、200℃のオーブン中に6
0分間放置して各導電性接着剤を硬化させた。次に、室
温まで冷却した後、上記銅基板に対し水平方向から上記
シリコンチップに力を加え、このシリコンチップが剥が
れたときの力を接着強度として測定した。この結果も表
3、表4に示す。
びに比較例に係る各導電性接着剤を滴下し、1.5mm
角のシリコンチップを載せ、200℃のオーブン中に6
0分間放置して各導電性接着剤を硬化させた。次に、室
温まで冷却し、かつ、350℃に加熱してあるホットプ
レート上に上記銅基板を20秒間放置し、その後加熱し
たまま上記銅基板に対し水平方向から上記シリコンチッ
プに力を加え、このシリコンチップが剥がれたときの力
を耐熱強度1として測定した。この結果も表3、表4に
示す。
びに比較例に係る各導電性接着剤を滴下し、1.5mm
角のシリコンチップを載せ、200℃のオーブン中に6
0分間放置して各導電性接着剤を硬化させた。次に、室
温まで冷却し、かつ、250℃に加熱してあるホットプ
レート上に上記銅基板を10分間放置し、再び室温まで
冷却した後、上記銅基板に対し水平方向から上記シリコ
ンチップに力を加え、このシリコンチップが剥がれたと
きの力を耐熱強度2として測定した。この結果も表3、
表4に示す。
5%RH、温度85℃で500時間保持した後、室温ま
で冷却し、(1) と同様にしてシート抵抗値を測定した。
そして、(1) で測定した抵抗値を下にここで測定した抵
抗値の倍率を求めた。
試料と同様にして作製した試料を、湿度85%RH、温
度85℃で500時間保持した後、室温まで冷却し、
(2) と同様にして接着強度を測定した。そして、(2) で
測定した接着強度を下にここで測定した接着強度の倍率
を求めた。
2倍以内で、かつ、接着強度に対する倍率が50%以上
であれば良で○とし、それ以外の場合は不可で×とし
た。この結果も表3、表4に示す。
に充填し、空気圧によって導電性接着剤を押し出して銅
板上に吐出し、その形状を観察した。糸が曳き、横に倒
れたり、高さが1mm以上あるものは不可で×とし、こ
れ等が全く観察されない場合は良で○とし、また、わず
かに観察される程度に過ぎない場合は略良で△とした。
この結果を表3、表4に示す。
接着剤を滴下し、半導体チップをマウントし、200℃
のオーブン中で60分間放置して硬化させた。硬化後、
リードフレーム及び半導体チップの電極部にマイクロプ
ローブをあて最初5mAの電流を3ms流し電圧を測定
する。このときの電圧値をV1とする。続けて、300
mAの電流を50ms流して半導体チップを発熱させ、
その後再び5mAの電流を3ms流し電圧を測定する。
そして、このときの電圧値をV2とし、V1−V2の値
が50mV以下であれば熱伝導性は良で○とし、それ以
外は不可で×とした。この結果も表3、表4に示す。
下、接着強度は50N以上、耐熱強度1は8N以上、耐
熱強度2は30N以上で、かつ、高温耐湿性、作業性及
び熱伝導性については良(○)、略良(△)の条件を満
たしたもののみ良で○とし、1つでも以上の条件を満た
さないものがある場合は不可で×とした。この結果を表
3、表4に示す。
る導電性接着剤については、導電性、接着性、耐熱性、
作業性、熱伝導性に優れた性能を具備していることが確
認される。
ては、エポキシ樹脂の重量αとビスアルケニル置換ナジ
イミドの重量βの配合比(β/α)が4を越えているこ
とから、若干、曳糸性が認められ、他の実施例のものに
較べて作業性が僅かに劣っていることが確認された。 2.他方、比較例1〜4に係る導電性接着剤について
は、導電性、接着性、耐熱性、作業性、及び、熱伝導性
の全てを満たすものはなく、総合評価が×となってい
る。
0重量%未満に設定されていることから、シート抵抗値
が上昇(800mΩ)し、かつ、熱伝導性、作業性も不
良とする結果となっている。
0重量%を越えて設定されていることから、接着強度、
耐熱強度2が弱くなり、かつ、作業性も不良とする結果
となっている。
換ナジイミドが配合されていないことから、共に耐熱強
度2が弱くなり、かつ、比較例4は熱伝導性も不良とす
る結果となっている。
末、エポキシ樹脂、上記化学式(1)で示されるビスア
ルケニル置換ナジイミド、及び、硬化剤を主成分とし、
かつ、金属粉末が60〜90重量%の範囲で配合されて
いるため、200〜300℃程度の加熱処理にも耐えら
れる耐熱性を備え、かつ、接着後における硬化接着層の
導電性、接着性、作業性、熱伝導性等の改善も図れる効
果を有する。
エポキシ樹脂が2〜38重量%の範囲、及び、上記ビス
アルケニル置換ナジイミドが0.1〜28重量%の範囲
で配合されており、請求項3に係る発明によれば、上記
エポキシ樹脂の重量αとビスアルケニル置換ナジイミド
の重量βの配合比(β/α)が0.01〜4の範囲に設
定されているため、上記耐熱性、及び、接着後における
硬化接着層の導電性、接着性、作業性、熱伝導性等を更
に改善できる効果を有する。
Claims (3)
- 【請求項1】金属粉末、エポキシ樹脂、下記化学式
(1)で示されるビスアルケニル置換ナジイミド、及
び、硬化剤を主成分とし、かつ、上記金属粉末が60〜
90重量%の範囲で配合されていることを特徴とする導
電性接着剤。 【化1】 [上記化学式(1)中、R1 およびR2 は同一でも異な
っていてもよく水素原子またはメチル基を示す。また、
X1 は炭素数2〜10のアルキレン基、炭素数5〜8の
シクロアルキレン基、炭素数6〜18の二価の芳香族
基、基−R−C6H4−(R’)m −{但し、mは0また
は1の整数、R、R’は同一でも異なっていてもよく炭
素数2〜10のアルキレン基若しくは炭素数5〜12の
シクロアルキレン基を示す}、及び、基−C6H4−A−
C6H4−{但し、Aは−CH2−、−C(CH3)2−、
−CO−、−O−、−OC6H4C(CH3)2C6H4O−
のいずれかを示す}から選択されたいずれかの基を示
す] - 【請求項2】上記エポキシ樹脂が2〜38重量%の範
囲、及び、上記ビスアルケニル置換ナジイミドが0.1
〜28重量%の範囲で配合されていることを特徴とする
請求項1記載の導電性接着剤。 - 【請求項3】上記エポキシ樹脂の重量αとビスアルケニ
ル置換ナジイミドの重量βの配合比(β/α)が0.0
1〜4の範囲に設定されていることを特徴とする請求項
1または2記載の導電性接着剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32386197A JP3484957B2 (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | 導電性接着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32386197A JP3484957B2 (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | 導電性接着剤 |
Publications (2)
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JPH11140417A true JPH11140417A (ja) | 1999-05-25 |
JP3484957B2 JP3484957B2 (ja) | 2004-01-06 |
Family
ID=18159418
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32386197A Expired - Lifetime JP3484957B2 (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | 導電性接着剤 |
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