JPH11138678A - 耐火断熱多層シート - Google Patents
耐火断熱多層シートInfo
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- JPH11138678A JPH11138678A JP9313321A JP31332197A JPH11138678A JP H11138678 A JPH11138678 A JP H11138678A JP 9313321 A JP9313321 A JP 9313321A JP 31332197 A JP31332197 A JP 31332197A JP H11138678 A JPH11138678 A JP H11138678A
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Abstract
トを提供する。 【解決手段】 燃焼時に発泡膨張して熱伝導率を低下さ
せ断熱性を発揮するシート(A)、及び、加熱時に吸熱
効果をもたらすシート(B)が積層された多層シートよ
り形成される。
Description
に関する。
性が重要な性能の一つである。近年、建築材料の用途拡
大に伴って、建築材料に樹脂材料が広く用いられてきて
いるが、さらに耐火性が付与された樹脂材料が求められ
たいる。
ては、例えば、以下に示す方法が挙げられる。 (1)セメント及び含水無機物からなる組成物の微粉を
吹付ける方法(特開平6−80909号公報等)。 (2)燃焼時に発泡膨張する耐火性塗料を塗布する方法
(特開平7−252438号公報等)。 (3)難燃性、耐火性を有する無機物又は樹脂組成物か
らなるシートで被覆する方法。
必要とするため、施工性に劣り、厚みが均一にならない
場合は、十分な耐火性を発揮させることが困難であっ
た。さらに、施工する際に微粉が飛散するので、健康面
への悪影響が危惧される。(2)の方法では、現場での
塗布作業を必要とするため、施工性に劣り、薄く均一な
厚みを塗布するのに熟練した技術を必要とする。さらに
は、バインダーが溶剤系の場合には、施工時に溶媒臭が
するという不具合や、乾燥、養生に長時間を要する等の
問題点があった。(3)の方法は、(1)及び(2)に
比べて、施工がより容易であるという利点があり、さら
に、燃焼時に発泡膨張して熱伝導率を低下させ、断熱性
を発揮する材料を使用すれば、無機繊維あるいは無機物
のみからなるシートを使用した場合と比較して、初期の
厚みをより薄くすることが可能であり、建築物の設計
上、非常に大きなメリットになる。
に鑑み、施工性及び耐火性に優れた耐火断熱多層シート
を提供することにある。
ートは、熱膨張性組成物からなるシート(A)と、吸熱
性組成物からなるシート(B)とが積層されてなる耐火
断熱多層シートであって、該シート(A)を構成する熱
膨張性組成物は、50kW/cm2 の加熱条件下で燃焼
させた場合、加熱前の厚み(D0)と加熱後の厚み(D1)
との関係が、D 1 /D0 =1.1〜20を満たし、該シ
ート(B)を構成する吸熱性組成物は、昇温速度10℃
/分で23℃から600℃に加熱した際に1g当たりの
総吸熱量が400J以上であることを特徴とする。
発泡膨張して熱伝導率を低下させ断熱性を発揮するシー
ト(A)、及び、加熱時に吸熱効果をもたらすシート
(B)が積層されて形成される。
ート(A)とシート(B)とが積層された積層体(A/
B)を有するものであれば制限がなく、さらに、シート
(A)がシート(B)によってサンドイッチされた積層
体(B/A/B);シート(B)がシート(A)によっ
てサンドイッチされた積層体(A/B/A);前記積層
体に無機繊維からなる保持シートが積層されたもの;前
記積層体に保持板として金属板あるいは金網が積層され
たもの等であってもよい。また、シート(A)の膨張代
を確保するために、ハニカム構造体や加熱時に収縮を生
じる発泡体等が積層されたものであってもよい。
は、特に限定されないが、例えば、ガラス繊維、セルロ
ース繊維、セラミックウール繊維、ロックウール繊維か
らなるシート、織布、不織布等が挙げられる。上記織
布、不織布には、薄いアルミ層が積層されていてもよ
い。
ないが、例えば、ラス金網、ステンレス板、亜鉛合金メ
ッキ鋼板、アルミ板、チタン板、ホーロー鋼板、フッ素
樹脂塗装鋼板、クラッド鋼板、銅板、表面処理鋼板等が
挙げられる。上記発泡体としては、特に限定されない
が、例えば、フェノールフォーム、イソシアヌレートフ
ォーム、ポリエチレンフォーム等が挙げられる。
0kW/cm2 の加熱条件下で燃焼させた場合、加熱前
の厚み(D0)と加熱後の厚み(D1)との関係が、D1 /
D0=1.1〜20を満足する熱膨張性組成物から構成
される。上記D1 /D0 が1.1未満では、十分な断熱
性能を付与するために初期の厚みを大きくする必要があ
り、建築物設計上の拘束を受け、D1 /D0 が20を超
えると、燃焼後の残渣の形状が全く保持されないため、
壁等の垂直に立つ部分に使用すると、残渣が崩れ落ちて
断熱性能が効果的に発揮されなくなる。
で23℃から600℃に加熱した際に1g当たりの総吸
熱量が400J以上である吸熱性組成物から形成されて
いるものである。上記総吸熱量が400J/g以上であ
るシート(B)が存在することにより、耐火試験による
裏面温度測定において、一定時間の温度上昇の停止ある
いは温度上昇カーブの傾きがゆるやかになる現象が観測
され、加熱面からの伝熱に対して顕著な断熱効果があ
る。
量が400J/g以上であれば、上記現象による断熱効
果が期待できることを実験的に確認して、本発明を完成
させたものである。尚、上記総吸熱量の上限は特に限定
されないが、シート(B)を構成する材料に依存し、吸
熱効果の高い材料として知られている水酸化アルミニウ
ムで1967J/g、水酸化マグネシウムで770J/
gである。
ればよく、シート(A)のように燃焼後残渣の形状を保
持する性質はなくてもよい。また、シート(B)が燃焼
時に収縮したり、脆くなったりする構成であっても、シ
ート(B)の厚み分に相当する空間を生じ、シート
(A)の膨張代を確保する働きを兼ねることができる。
mmである。厚みが0.5mm未満では、初期の厚みが
薄くて熱伝達速度が速いため、燃焼時に膨張する前に急
激な温度上昇が観測され、十分な耐火性能が発揮されな
くなる。また、厚みが10mmを超えると施工性が劣る
上に、建築物設計上から空間の確保が難しくなる。
mmである。厚みが、0.01mm未満では十分な吸熱
効果が発揮されず、5mmを超えると吸熱が効果的に観
測されなくなる。
の比〔(A)/(B)〕は、0.1〜1,000である
ことが好ましい。
又はゴム系樹脂、リン化合物、中和処理された熱膨張性
黒鉛及び無機充填材を含有する加熱膨張性組成物から形
成されるものが好ましい。
しては、特に限定されず、例えば、ポリプロピレン系樹
脂、ポリエチレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポ
リ(1−)ブテン系樹脂、ポリペンテン系樹脂、ポリス
チレン系樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリフェニレンエ
ーテル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポ
リ塩化ビニル系樹脂、天然ゴム(NR)、イソプレンゴ
ム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、1,2−ポリブ
タジエンゴム(1,2−BR)、スチレン−ブタジエン
ゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、ニトリル
ゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)、エチレン−プ
ロピレンゴム(EPM、EPDM)、クロロスルホン化
ポリエチレン(CSM)、アクリルゴム(ACM、AN
M)、エピクロルヒドリンゴム(CO、ECO)、多加
硫ゴム(T)、シリコーンゴム(Q)、フッ素ゴム(F
KM、FZ)、ウレタンゴム(U)等が挙げられ、これ
らは、単独で使用されてもよく、2種以上が併用されて
もよい。さらに、樹脂の溶融粘度、柔軟性、粘着性等の
調整のため、2種以上の樹脂をブレンドしたものをベー
ス樹脂として用いてもよい。
樹脂等のハロゲン化された樹脂は、それ自体難燃性が高
く、熱による脱ハロゲン化反応により、架橋が起こり、
加熱後の残渣の強度が向上する点において好ましい。上
記熱可塑性樹脂及び/又はゴム成分として例示したもの
は、非常に柔軟でゴム的性質を持っていることから、上
記無機充填材を高充填することが可能であり、得られる
シート(A)が柔軟でフレキシブルなものとなる。より
柔軟でフレキシブルなシート(A)を得るためには、非
加硫ゴムやポリエチレン系樹脂が好適に用いられる。
エチレン単独重合体、エチレンを主成分とした共重合
体、これらの混合物、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−メ
タクリレート共重合体等が挙げられる。上記エチレンを
主成分とする共重合体としては、例えば、エチレン部を
主成分とするエチレンと他のαオレフィンとの共重合体
等が挙げられ、上記αオレフィンとしては例えば、1−
ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、
1−ブテン、1−ペンテン等が挙げられる。
は、耐火性能を阻害しない範囲で、架橋や変性が施され
てもよい。上記熱可塑性樹脂及び/又はゴム系樹脂の架
橋や変性を行う時期については特に限定されず、予め架
橋、変性した熱可塑性樹脂及び/又はゴム系樹脂を用い
てもよく、後述のリン化合物や無機充填材等の他の成分
を配合する際同時に架橋や変性してもよいし、又は、熱
可塑性樹脂及び/又はゴム系樹脂に他の成分を配合した
後に架橋や変性してもよく、いずれの段階で行ってもよ
い。
架橋方法については、特に限定されず、熱可塑性樹脂又
はゴム系樹脂について通常行われる架橋方法、例えば、
各種架橋剤、過酸化物等を使用する架橋、電子線照射に
よる架橋方法等が挙げられる。また、非加硫ゴムに関し
ては、リン化合物、中和処理された熱膨張性黒鉛、無機
充填材、その他の添加剤を配合した後に加硫してもよ
い。
着付与剤が添加されてもよい。粘着付与剤としては、例
えば、粘着付与樹脂、可塑剤、油脂類、高分子低重合物
等が挙げられる。上記粘着付与樹脂としては、例えば、
ロジン、ロジン誘導体、ダンマル、コーパル、クマロン
・インデン樹脂、ポリテルペン、非反応性フェノール樹
脂、アルキッド樹脂、石油系炭化水素樹脂、キシレン樹
脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
例えば、赤リン;トリフェニルホスフェート、トリクレ
ジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、クレ
ジルジフェニルホスフェート、キシレニルジフェニルホ
スフェート等の各種リン酸エステル;リン酸ナトリウ
ム、リン酸カリウム、リン酸マグネシウム等のリン酸金
属塩;ポリリン酸アンモニウム類;下記一般式(1)で
表される化合物等が挙げられる。これらのうち、耐火性
の観点から、赤リン、ポリリン酸アンモニウム類、及
び、下記一般式(1)で表される化合物が好ましく、さ
らに、性能、安全性、コスト等の面から、ポリリン酸ア
ンモニウム類がより好ましい。
6の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、又は、炭素数
6〜16のアリール基を表す。R2 は、水酸基、炭素数
1〜16の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、炭素数
1〜16の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシル基、炭
素数6〜16のアリール基、又は、炭素数6〜16のア
リールオキシ基を表す。
上する。赤リンとしては、市販の赤リンを用いることが
できるが、耐湿性、混練時に自然発火しない等の安全性
の点から、赤リン粒子の表面を樹脂でコーティングした
もの等が好適に用いられる。
特に限定されず、例えば、ポリリン酸アンモニウム、メ
ラミン変性ポリリン酸アンモニウム等が挙げられるが、
特に難燃性、安全性、コスト等の点からポリリン酸アン
モニウムが好適に用いられる。市販品としては、例え
ば、ヘキスト社製「AP422」、「AP462」;住
友化学社製「スミセーフP」;チッソ社製「テラージュ
C60」等が挙げられる。
は特に限定されず、例えば、メチルホスホン酸、メチル
ホスホン酸ジメチル、メチルホスホン酸ジエチル、エチ
ルホスホン酸、プロピルホスホン酸、ブチルホスホン
酸、2−メチルプロピルホスホン酸、t−ブチルホスホ
ン酸、2,3−ジメチル−ブチルホスホン酸、オクチル
ホスホン酸、フェニルホスホン酸、ジオクチルフェニル
ホスホネート、ジメチルホスフィン酸、メチルエチルホ
スフィン酸、メチルプロピルホスフィン酸、ジエチルホ
スフィン酸、ジオクチルホスフィン酸、フェニルホスフ
ィン酸、ジエチルフェニルホスフィン酸、ジフェニルホ
スフィン酸、ビス(4−メトキシフェニル)ホスフィン
酸等が挙げられる。なかでも、t−ブチルホスホン酸
は、高価ではあるが、高難燃性の点において好ましい。
く、2種以上が併用されてもよい。
来公知の物質である熱膨張性黒鉛を中和処理したもので
ある。上記熱膨張性黒鉛は、天然鱗状グラファイト、熱
分解グラファイト、キッシュグラファイト等の粉末を、
濃硫酸、硝酸、セレン酸等の無機酸と、濃硝酸、過塩素
酸、過塩素酸塩、過マンガン酸塩、重クロム酸塩、過酸
化水素等の強酸化剤とで処理することにより生成するグ
ラファイト層間化合物であり、炭素の層状構造を維持し
たままの結晶化合物である。
黒鉛は、更にアンモニア、脂肪族低級アミン、アルカリ
金属化合物、アルカリ土類金属化合物等で中和すること
により、上記中和処理された熱膨張性黒鉛が得られる。
れず、例えば、モノメチルアミン、ジメチルアミン、ト
リメチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチ
ルアミン等が挙げられる。
金属化合物としては、特に限定されず、例えば、カリウ
ム、ナトリウム、カルシウム、バリウム、マグネシウム
等の水酸化物、酸化物、炭酸塩、硫酸塩、有機酸塩など
が挙げられる。
は、20〜200メッシュが好ましい。粒度が、200
メッシュより小さくなると、黒鉛の膨張度が小さく、所
定の耐火断熱層が得られず、また、20メッシュより大
きくなると、黒鉛の膨張度が大きいという利点はある
が、樹脂分と混練する際に分散性が悪くなり、物性の低
下が避けられない。
としては、例えば、日本化成社製「CA−60S」、東
ソー社製「GREP−EG」等が挙げられる。
例えば、シリカ、珪藻土、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チ
タン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、酸
化錫、酸化アンチモン、フェライト類、水酸化カルシウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、塩基性
炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、炭酸亜鉛、炭酸バリウム、ドーンナイト、ハイドロ
タルサイト、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、石膏繊
維、ケイ酸カルシウム、タルク、クレー、マイカ、モン
モリロナイト、ベントナイト、活性白土、セピオライ
ト、イモゴライト、セリサイト、ガラス繊維、ガラスビ
ーズ、シリカ系バルン、窒化アルミニウム、窒化ホウ
素、窒化ケイ素、カーボンブラック、グラファイト、炭
素繊維、炭素バルン、木炭粉末、各種金属粉、チタン酸
カリウム、硫酸マグネシウム「MOS」(商品名)、チ
タン酸ジルコン酸鉛、アルミニウムボレート、硫化モリ
ブデン、炭化ケイ素、ステンレス繊維、ホウ酸亜鉛、各
種磁性粉、スラグ繊維、フライアッシュ、脱水汚泥等が
挙げられる。
きをすることから、残渣強度の向上や熱容量の増大に寄
与すると考えられる。上記無機充填材は、単独で用いら
れても、2種以上が併用されてもよい。
100μmが好ましく、より好ましくは1〜50μmで
ある。無機充填材は、添加量が少ないときは、分散性が
性能を大きく左右するため粒径の小さいものが好ましい
が、0.5μm未満では二次凝集が起こり、分散性が悪
くなる。上記無機充填材の添加量が多いときは、高充填
が進むにつれて、組成物粘度が高くなり成形性が低下す
るが、粒径を大きくすることで組成物の粘度を低下させ
ることができる点から、上記範囲のなかでも粒径の大き
いものが好ましい。粒径が100μmを超えると、成形
体の表面性、組成物の力学的物性が低下する。
シウム、水酸化アルミニウム等の含水無機物は、加熱時
の脱水反応によって生成した水のために吸熱が起こり、
温度上昇が低減されて高い耐熱性が得られる点、及び、
加熱残渣として酸化物が残存し、これが骨材となって働
くことで残渣強度が向上する点で特に好ましい。上記含
水無機物の粒径は、小さくなると嵩が大きくなって高充
填化が困難となるので、脱水効果を高めるために高充填
するには粒径の大きなものが好ましい。具体的には、粒
径が18μmでは、1.5μmの粒径に比べて充填限界
量が約1.5倍程度向上することが知られている。さら
に、粒径の大きいものと小さいものとを組合わせること
によって、より高充填化が可能となる。
炭酸ストロンチウム、炭酸亜鉛等の金属炭酸塩は、上記
リン化合物としてポリリン酸アンモニウムを使用した場
合、燃焼時にポリリン酸アンモニウムとの反応で膨張を
促進すると考えられる。また、有効な骨材として働き、
燃焼後に形状保持性の高い残渣を形成する。
酸化アルミニウムとして、粒径1μmの「H−42M」
(昭和電工社製)、粒径18μmの「H−31」(昭和
電工社製);炭酸カルシウムとして、粒径1.8μmの
「ホワイトンSB赤」(白石カルシウム社製)、粒径8
μmの「BF300」(白石カルシウム社製)等が挙げ
られる。また、粒径の大きい無機充填材と粒径の小さい
ものを組み合わせて使用することがより好ましく、組み
合わせることによって、さらに高充填化が可能となる。
合物及び中和処理された熱膨張性黒鉛の配合量は、前記
熱可塑性樹脂及び/又はゴム系樹脂100重量部に対し
て、前記リン化合物及び中和処理された熱膨張性黒鉛の
合計量として20〜300重量部が好ましい。配合量
が、20重量部未満では、加熱後の残渣量が不十分であ
るため十分な耐火性能が得られず、300重量部を超え
ると機械的物性の低下が大きく、使用に耐えられなくな
る。
ン化合物との重量比(中和処理された熱膨張性黒鉛/リ
ン化合物)は、0.01〜9が好ましい。中和処理され
た熱膨張性黒鉛と前記リン化合物との重量比を上記範囲
とすることによって、燃焼残渣の形状保持性と高い耐火
性能を得ることができる。中和処理された熱膨張性黒鉛
の配合比率が多くなると、燃焼時に膨張した黒鉛が飛散
し、十分な膨張断熱層が得られなくなる。また、リン化
合物の配合比率が多くなると、断熱層の形成が不十分と
なるので、十分な断熱効果が得られなくなる。
材の配合量は、前記熱可塑性樹脂及び/又はゴム系樹脂
100重量部に対して、50〜500重量部が好まし
い。配合量が、50重量部未満では、十分な耐火性能が
得られず、500重量部を超えると機械的物性の低下が
大きく使用に耐えられなくなる。
又はゴム系樹脂ならびに含水無機物を含有する吸熱性組
成物から形成されるものが好ましい。
は、上記シート(A)で例示されたものと同様のものが
挙げられる。
ウム、水酸化マグネシウム、ハイドロタルサイトなどが
挙げられる。水酸化マグネシウムと水酸化アルミニウム
は、脱水効果を発揮する温度領域が異なるため、併用す
ると脱水効果を発揮する温度領域が広がり、より効果的
な温度上昇抑制効果が得られることから、併用すること
が好ましい。
物の配合量は、前記熱可塑性樹脂及び/又はゴム系樹脂
100重量部に対して20〜800重量部である。配合
量が、20重量部未満では、十分な耐火性能が得られ
ず、800重量部を超えると機械的物性の低下が大きく
使用に耐えられなくなる。
外の無機充填材が添加されてもよい。
用されるが、上記熱膨張性樹脂組成物にも使用すると、
燃焼時の脱水による吸熱がシート(A)と(B)との間
で時間差を生じて起こるため、断熱性がより一層効果的
に発揮されることがある。
ウムを使用する場合は、膨張倍率を低下させる傾向があ
るため、配合量は150重量部以下が好ましい。従っ
て、上記熱膨張性組成物に含水無機物を使用する場合に
は、配合量に限界があり、十分な断熱効果を付与できな
い場合は、燃焼時の温度曲線において観測される温度平
坦領域が短くなる。さらに、燃焼時には熱伝達によって
膨張も生じるので、シート(A)に含有される含水無機
物が一気に脱水吸熱し難くなり、脱水による吸熱効果が
温度平坦領域という形で現れ難くなる。
は、特に制限がなく、通常のシートを成形する方法なら
いずれの方法も採用可能であり、例えば、押出成形、カ
レンダー成形、熱プレス成形等が挙げられる。また、上
記シート(A)と(B)とが積層された耐火断熱多層シ
ートを得るには、一段階で多層シートとして押出し成形
してもよく、シート(A)と(B)とを別々に成形した
後熱プレスで圧着するか、施工時に貼合わせて積層して
もよい。施工時の貼合わせには、アクリル系の粘着剤や
エポキシ系の接着剤等が用いられる。
じて、シート(A)と(B)とのいずれの側を加熱側に
して用いてもよいが、シート(A)の膨張開始温度とシ
ート(B)の吸熱開始温度との高低によって得られる効
果は異なってくる。例えば、外壁等に使用する際にシー
ト(B)を加熱側にして(外壁に密着させて)被覆を行
えば、外壁側から加熱された場合、燃焼初期には吸熱に
より温度上昇が抑制され、次いで、シート(A)に熱が
伝達されて膨張による断熱効果により裏面の温度が低く
保持される。このような積層順の場合には、シート
(B)の吸熱開始温度をシート(A)の膨張開始温度よ
り低くすることが好ましい。逆に、吸熱開始温度が膨張
開始温度よりも高ければ、シート(A)を加熱側にして
被覆を行う方が好ましい。
は、それぞれのシートを構成する組成物の配合によって
行うことができる。
(B)を鉄骨に密着させて被覆すると、外側のシート
(A)が先に熱を受けて膨張断熱し、伝達された熱で二
層目のシート(B)が脱水、吸熱し、鉄骨への伝熱を防
止する。このとき、シート(B)の脱水時に発生する水
蒸気がシート(A)の存在により、外へ逃げないため、
より吸熱効果が効果的になる。
に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定
されるものではない。
量の、熱可塑性樹脂及び/又はゴム系樹脂、水添石油樹
脂、リン化合物、中和処理された熱膨張性黒鉛、含水無
機物及び無機炭酸塩を、二軸押出機に供給して混練、押
出し成形を行い、シート(A)及び(B)を得た。得ら
れたシート(A)及び(B)を、熱プレスにより圧着し
て積層し、表1に示した厚みの耐火断熱多層シートを得
た。
熱可塑性樹脂及び/又はゴム系樹脂、水添石油樹脂、リ
ン化合物、中和処理された熱膨張性黒鉛、含水無機物及
び無機炭酸塩を、二軸押出機に供給して混練、押出し成
形を行い、表1に示した厚みのシート(A)又は(B)
を得て、これを単層のまま評価した。
熱可塑性樹脂及び/又はゴム系樹脂、水添石油樹脂、リ
ン化合物、中和処理された熱膨張性黒鉛、含水無機物及
び無機炭酸塩を、二軸押出機に供給して混練、押出し成
形を行い、シート(A)又は(B)を得た。得られたシ
ート(A)及び(B)を、熱プレスにより圧着して積層
し、表1に示した厚みの耐火断熱多層シートを得た。比
較例3では、シート(A)及び(B)を熱プレスにより
圧着して積層し、耐火断熱多層シートを得た。また、比
較例4では、シート(A)にブチルゴムの自着性を利用
して、ニチアス社製「セラミックファイバーブランケッ
ト」(4mm厚に切削したもの)を積層した。
(B)及び耐火断熱多層シートにつき、下記の性能評価
を行い、その結果を表1に示した。 (1)膨張倍率 長さ40mm、幅40mmのシート(A)単体を常温の
ホットプレート上に置き、ホットプレートを10分間で
450℃まで上昇させ、この温度で1時間保持した。次
いで、室温まで冷却してからシート(A)の厚みを測定
し、加熱前後の厚みから膨張倍率(加熱後の厚みD1 /
初期厚みD0 )を算出した。 (2)総吸熱量 10mgの試験片を示差熱走査計(セイコー電子工業社
製「DSC220」)を用いて、10℃/分で昇温速度
で常温から600℃まで昇温した際の総吸熱量を測定し
た。
り合わせ垂直に設置した状態で、SUS板の非貼着側か
らコーンカロリーメーター(ATLAS社製「CONE
2A」)を用いて、80kW/cm2 の照射熱量で加熱
しながら裏面の温度曲線をとり、温度の平坦領域の保持
時間を計測した。尚、温度の平坦領域とは、温度上昇速
度が1℃/分以下の領域と定義する。 (4)耐火性能(2) SUS板の裏面に横20cm×縦22cmの試験片を貼
り合わせ垂直に設置した状態で、SUS板の非貼着側か
らコーンカロリーメーター(ATLAS社製「CONE
2A」)を用いて、80kW/cm2 の照射熱量で加熱
しながら裏面の温度曲線をとり、260℃に達するまで
に要した時間を計測した。
る。 〔樹脂分〕 ・メタロセンPE(ポリエチレン):ダウケミカル社製
「EG8200」 ・ブチルゴム:エクソン社製「ブチル065」 ・ポリブテン:出光石油化学社製「ポリブテン300
R」 〔水添石油樹脂〕 ・エクソン社製「エスコレッツ5320」 〔リン化合物〕 ・ポリリン酸アンモニウム:クラリアント社製「AP4
22」 〔熱膨張性黒鉛〕 ・東ソー社製「GREP−EG」 〔含水無機物〕 ・水酸化アルミニウム:昭和電工社製「H−42M」 ・水酸化マグネシウム:協和化学社製「キスマ5B」 〔無機炭酸塩〕 ・炭酸カルシウム:白石カルシウム社製「ホワイトンB
F300」 ・炭酸ストロンチウム:堺化学社製
に膨張し断熱性を発揮する材料と、燃焼時に吸熱効果を
発揮する材料とを組合わせることにより、耐火試験で含
水無機物の吸熱反応によって脱水する温度で、平坦領域
(温度上昇が一時的に止まるか、温度上昇の傾きが緩や
かになる部分)が観測され、この平坦領域が観測される
時間が長い程、一定温度(例えば、外壁の耐火試験で
は、裏面温度260℃)に到達する時間が遅くなるた
め、耐火性能が優れることが判明した。
構成であり、燃焼時に発泡膨張して熱伝導率を低下させ
断熱性を発揮するシート(A)、及び、加熱時に吸熱効
果をもたらすシート(B)が組合わされた積層体より形
成されるので、加熱時に膨張断熱層を形成し、さらにそ
の形状を保持することにより顕著な耐火性能を発現す
る。また、シート状に成形されているので、外壁、鉄骨
等に容易に施工可能である。
Claims (3)
- 【請求項1】 熱膨張性組成物からなるシート(A)
と、吸熱性組成物からなるシート(B)とが積層されて
なる耐火断熱多層シートであって、該シート(A)を構
成する熱膨張性組成物は、50kW/cm2 の加熱条件
下で燃焼させた場合、加熱前の厚み(D0)と加熱後の厚
み(D1)との関係が、D1 /D0 =1.1〜20を満た
し、該シート(B)を構成する吸熱性組成物は、昇温速
度10℃/分で23℃から600℃に加熱した際に1g
当たりの総吸熱量が400J以上であることを特徴とす
る耐火断熱多層シート。 - 【請求項2】 前記シート(A)を構成する熱膨張性組
成物が、熱可塑性樹脂及び/又はゴム系樹脂、リン化合
物、中和処理された熱膨張性黒鉛及び無機充填材を含有
するものであり、前記熱可塑性樹脂及び/又はゴム系樹
脂100重量部に対して、前記リン化合物及び中和処理
された熱膨張性黒鉛の合計量が20〜300重量部、並
びに、無機充填材が50〜500重量部となされ、か
つ、前記中和処理された熱膨張性黒鉛と前記リン化合物
との重量比(中和処理された熱膨張性黒鉛/リン化合
物)が、0.01〜9であり、 前記シート(B)を構成する吸熱性組成物が、熱可塑性
樹脂及び/又はゴム系樹脂、並びに、含水無機物を含有
するものであり、前記熱可塑性樹脂及び/又はゴム系樹
脂100重量部に対して、前記含水無機物が20〜80
0重量部となされていることを特徴とする請求項1記載
の耐火断熱多層シート。 - 【請求項3】 前記シート(A)の厚みが0.5〜10
mm、前記シート(B)の厚みが0.01〜5mmであ
る請求項1又は2記載の耐火断熱多層シート。
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