JP2001090225A - 耐火シート及び耐火被覆材 - Google Patents
耐火シート及び耐火被覆材Info
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Abstract
れを用いた耐火被覆材を提供する。 【解決手段】 初期厚みt(mm)0.5〜10mmの
シートを垂直方向に保持して、一方の面を100kW/
m2 で30分間加熱したときの加熱後の厚みt1(m
m)と初期厚みt(mm)との関係が、t1 /t=3〜
20であり、かつ加熱面と非加熱面との温度差(加熱面
温度−非加熱面温度)ΔT(℃)と初期厚みt(mm)
との関係が、ΔT(℃)≧−0.0532t4 +1.5
542t3 −17.459t2 +101.38tであ
る。
Description
被覆材に関する。
として軽量な鉄骨や壁材が用いられるようになってきて
いる。建築物の構造材として用いられる鉄骨や壁材に
は、建設省告示第2999号やJIS A 1304に
定められた耐火性能基準を満たすことが義務づけられて
いる。この基準を満たすために、鉄骨の表面や壁材の裏
面を耐火性に優れた材料で被覆する方法が一般に行われ
ている。
して、特開平6−32664号公報には、水ガラスや水
硬性セメントにバーミキュライト、ロックウール等の無
機成分を混合したものが開示されている。しかしなが
ら、このものは施工時に現場で鉄骨に対して塗布又は吹
き付ける必要があるため、施工性が問題であった。ま
た、形成される耐火被覆層の厚さにむらが生じやすく、
むらが生じた場合は十分な耐火性能を発揮することがで
きなかった。また、形成される耐火被覆層にひび割れが
発生して耐火性が低下する場合があった。さらに、湿式
又は半乾式により吹き付けた場合は硬化するまでに長時
間を必要とするため、作業効率が低下するという問題点
があった。
ているが、このような耐火塗料は施工現場において2種
類の塗料を混合する必要があるため、塗りむらが発生し
易く、鉄骨に対して均一な耐火性を付与することが困難
であった。また、火災時に皮膜状の膨張断熱層を形成す
るが、この膨張断熱層は厚みむらを生じ易く、厚みの薄
い部分が存在することになる。その結果、火災時に建築
物の部材が倒壊して鉄骨に衝撃が加わる場合には、膨張
断熱層が崩れて十分な耐火性能を発揮することができな
かった。
熱曲線で示されるような急激に500℃以上に温度が上
昇する場合だけでなく、最初は500℃以下の温度で途
中から高温に達するような温度条件下の場合もある。こ
のような条件下では、急激に温度が上昇する場合に比べ
て、膨張断熱層の発泡倍率が低下し、十分な耐火性能を
発揮できない場合があった。
周囲を囲むように設置する方法もあるが、厚い珪酸カル
シウム板を使用し、これを大量の釘、ビス等で固定する
必要があるため、施工性が非常に悪く、さらに珪酸カル
シウム板の切削時に多量の粉塵を発生するという不都合
があった。
が用いられているが、近年、上記の問題点等から耐火性
能を有する樹脂材料が要求されるようになってきた。樹
脂材料からなる耐火被覆材として、特開平8−3028
25号公報には、石油樹脂を主成分とする耐火シートが
提案されている。しかしながら、この耐火シートは、軟
化点の低い石油樹脂を用いているため、火災時に発泡断
熱層を形成する前に樹脂が溶融して流失し、十分な耐火
性能が発揮されない場合があった。
は、発泡性鉱物と樹脂バインダーからなる耐火被覆シー
トが開示されている。しかしながら、この耐火被覆シー
トは、火災時に樹脂バインダーが燃焼し、発泡後の鉱物
を結合する成分が消失して発泡断熱層が崩壊するため、
十分な耐火性能を発揮することができなかった。
み、施工性及び耐火性に優れた耐火シート及びそれを用
いた耐火被覆材を提供することを目的とする。
下、第1発明という)である耐火シートは、初期厚みt
(mm)0.5〜10mmのシートを垂直方向に保持し
て、一方の面を100kW/m2 で30分間加熱したと
きの加熱後の厚みt1 (mm)と初期厚みt(mm)と
の関係が、t1 /t=3〜20であり、かつ加熱面と非
加熱面との温度差(加熱面温度−非加熱面温度)ΔT
(℃)と初期厚みt(mm)との関係が、ΔT(℃)≧
−0.0532t4 +1.5542t3 −17.459
t2 +101.38tであることを特徴とする。
う)である耐火シートは、シートを350℃で30分間
加熱し、さらに900℃で30分間加熱した後のシート
の厚みt2 (mm)と初期厚みt(mm)との比T1(t
2 /t)と、900℃で1時間加熱したときのシートの
加熱後の厚みt3 (mm)と初期厚みt(mm)との比
T2 (t3 /t)との関係が、T1 /T2 ≧0.7であ
ることを特徴とする。
う)である耐火シートは、50kW/m2 で30分間加
熱した後の残渣を垂直方向に保持した状態で、1cm2
当たり1gの重りで衝撃を加えたときの残渣の重量減少
率が20%以下であり、かつ残渣の厚み減少率が50%
以下であることを特徴とする。
う)である耐火シートは、50kW/m2 で30分間加
熱した後の残渣中の気泡の平均断面積が1mm2 以下で
あることを特徴とする。
う)である耐火被覆材は、第1〜4発明のいずれかに記
載の耐火シートに、不燃材料又は準不燃材料からなる面
材が積層されてなることを特徴とする。
して一方の面を100kW/m2 の加熱条件で30分間
加熱したときの加熱後の厚みt1 (mm)と初期厚みt
(mm)との関係は、t1 /t=3〜20である。t1
/tが3未満では、膨張断熱層の厚みが薄いため、十分
な耐火性能を発揮することができず、t1 /tが20を
超えると、発泡倍率が高くなり過ぎるため膨張断熱層の
機械的強度が不足する。
100kW/m2 で30分間加熱したときの、加熱面と
非加熱面との温度差(加熱面温度−非加熱面温度)ΔT
(℃)と初期厚みt(mm)との関係は、ΔT(℃)≧
−0.0532t4 +1.5542t3 −17.459
t2 +101.38tである。上記耐火シートは、この
ような式を満足することによって、火災時において優れ
た断熱性能を発揮することができる。尚、ΔTは、加熱
面と非加熱面との温度差、即ち断熱性能を表すものであ
り、以後、断熱温度という。
0.5〜10mmのものが用いられる。初期厚みtが、
0.5mm未満になると加熱膨張により形成される膨張
断熱層の厚みが薄くなるため、十分な耐火性能を発揮す
ることができず、10mmを超えると重量が大きくなる
ため、施工性が悪くなる。好ましくは初期厚み1〜6m
mである。ここでいう初期厚みtは、25℃における加
熱膨張前の耐火シートの厚みである。
℃で30分間加熱し、さらに900℃で30分間加熱し
た後のシートの厚みt2 (mm)と初期厚みt(mm)
との比T1(t2 /t)と、900℃で1時間加熱したと
きのシートの加熱後の厚みt 3 (mm)と初期厚みt
(mm)との比T2 (t3 /t)との関係が、T1 (t
2 /t)/T2 (t3 /t)≧0.7であることによっ
て、低温から急激に高温に達する場合から、最初は低温
で途中から高温に達する場合まで、様々な火災条件にお
いて十分な耐火性能を発揮することができる。
で30分間加熱した後の残渣を垂直方向に保持した状態
で、1cm2 当たり1gの重りで衝撃を加えたときの残
渣の重量減少率が20%以下であり、かつ残渣の厚み減
少率が50%以下であることによって、加熱後の膨張断
熱層が強度に優れ、十分な耐火性能を発揮することがで
きる。
で30分間加熱した後の残渣中の気泡の平均断面積が1
mm2 以下であることによって、加熱後の膨張断熱層が
強度に優れ、十分な耐火性能を発揮することができる。
火災時の加熱によって膨張して、十分な耐火性能を発揮
するものであれば、特に限定されない。上記耐火シート
としては、樹脂、熱膨張性化合物、リン化合物及び無機
充填剤を含有する樹脂組成物からなるものが好ましい。
熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質、あるいは、エポキシ
樹脂であることが好ましい。
プロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂等のポリオレフ
ィン系樹脂、ポリ(1−)ブテン系樹脂、ポリペンテン
系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−ブタ
ジエン−スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポ
リフェニレンエーテル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、フェノール系樹
脂、ポリウレタン系樹脂などが挙げられ、これらは単独
で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。中
でも、ポリオレフィン系樹脂が好ましく、ポリエチレン
系樹脂がより好ましい。
ば、エチレン単独重合体、エチレンを主成分とする共重
合体及びこれらの(共)重合体の混合物の他、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート
共重合体、エチレン−メタクリレート共重合体等が挙げ
られる。
ては、例えば、エチレン部を主成分とするエチレンと他
のα−オレフィンとの共重合体等が挙げられ、α−オレ
フィンとしては、例えば、1−ヘキセン、4−メチル−
1−ペンテン、1−オクテン、1−ブテン、1−ペンテ
ン等が挙げられる。
のα−オレフィンとの共重合体としては、チーグラー・
ナッタ触媒、バナジウム触媒、4価の遷移金属を含むメ
タロセン化合物等を重合触媒として重合したものが挙げ
られるが、中でも、4価の遷移金属を含むメタロセン化
合物等を重合触媒として得られるポリエチレン系樹脂が
好ましい。
移金属としては特に限定されず、例えば、チタン、ジル
コニウム、ハフニウム、ニッケル、パラジウム、白金等
が挙げられ、メタロセン化合物は、上記4価の遷移金属
に、1つ又はそれ以上のシクロペンタジエ環及びその類
縁体がリガンドとして1つ又はそれ以上存在する化合物
をいう。
物等を重合触媒として得られるポリエチレン系樹脂とし
ては、例えば、ダウケミカル社製「CGCT」、「アフ
ィニティー」、「エンゲージ」;エクソンケミカル社製
「EXTRACT」等の市販品が挙げられる。
ム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム
(BR)、1,2−ポリブタジエンゴム(1,2−B
R)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、クロロプ
レンゴム(CR)、ニトリルゴム(NBR)、ブチルゴ
ム(IIR)、塩素化ブチルゴム、エチレン−プロピレ
ンゴム(EPM、EPDM)、クロロスルホン化ポリエ
チレン(CSM)、アクリルゴム(ACM、ANM)、
エピクロルヒドリンゴム(CO、ECO)、多加硫ゴム
(T)、シリコーンゴム(Q)、フッ素ゴム(FKM、
FZ)、ウレタンゴム(U)等が挙げられる。ゴム系樹
脂の溶融温度、柔軟性、粘着性等を調節するために、二
種以上が併用されてもよい。
は、それ自体難燃性が高く、熱による脱ハロゲン化反応
により架橋が起こり、熱膨張性耐火層の強度が向上する
点において好ましい。
は、熱膨張性耐火層の性能を阻害しない範囲で、架橋や
変性が行われてもよい。架橋や変性を行う時期について
は、特に限定されず、予め架橋、変性した熱可塑性樹脂
及び/又はゴム物質を用いてもよく、後述するリン化合
物や無機充填剤等の他の成分を配合する際同時に架橋や
変性を行ってもよい。また、熱可塑性樹脂及び/又はゴ
ム物質に他の成分を配合した後で架橋や変性を行っても
よい。上記架橋や変性は、いずれの段階で行ってもよ
い。
橋方法については、特に限定されず、熱可塑性樹脂又は
ゴム物質に通常行われる架橋方法、例えば、各種架橋
剤、過酸化物等を使用する架橋方法、電子線による架橋
方法等が挙げられる。
限定されないが、基本的にはエポキシ基をもつモノマー
と硬化剤とを反応させることにより得られる。上記エポ
キシ基をもつモノマーとしては、例えば、2官能のグリ
シジルエーテル型、グリシジルエステル型、多官能のグ
リシジルエーテル型等のモノマーが例示される。
マーとしては、例えば、ポリエチレングリコール型、ポ
リプロピレングリコール型、ネオペンチルグリコール
型、1、6−ヘキサンジオール型、トリメチロールプロ
パン型、ビスフェノールA型、ビスフェノールF型、プ
ロピレンオキサイド−ビスフェノールA型、水添ビスフ
ェノールA型等のモノマーが例示される。
ては、例えば、ヘキサヒドロ無水フタル酸型、テトラヒ
ドロ無水フタル酸型、ダイマー酸型、p−オキシ安息香
酸型等のモノマーが例示される。
マーとしては、例えば、フェノールノボラック型、オル
ソクレゾールノボラック型、DPPノボラック型、ジシ
クロペンタジエン・フェノール型等のモノマーが例示さ
れる。
独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
のものが用いられる。重付加型の硬化剤としては、例え
ば、アミン類、酸無水物、ポリフェノール、ポリメルカ
プタン等が例示される。また、上記触媒型の硬化剤とし
ては、例えば、3級アミン、イミダゾール類、ルイス
酸、ルイス塩基等が例示される。
されず、公知の方法によって行うことができる。
れてもよく、可撓性を付与する方法として、次の方法が
挙げられる。 架橋点間の分子量を大きくする。 架橋密度を小さくする 軟質分子構造を導入する。 可塑剤を添加する。 相互侵入網目(IPN)構造を導入する。 ゴム状粒子を分散導入する。 ミクロボイドを導入する。
び/又は硬化剤を用いて反応させることにより、架橋点
の間の距離が長くなり可撓性を発現させる方法である
(例:硬化剤としてポリプロピレンジアミン等が用いら
れる)。は官能基の少ないエポキシモノマー及び/又
は硬化剤を用いて反応させることにより、一定領域の架
橋密度を小さくして可撓性を発現させる方法である
(例:硬化剤として2官能アミン、エポキシモノマーと
して1官能エポキシ等が用いられる)。は軟質分子構
造をとるエポキシモノマー及び/又は硬化剤を導入して
可撓性を発現させる方法である(例:硬化剤として複素
環状ジアミン、エポキシモノマーとしてアルキレングリ
コールグルシジルエーテル等が用いられる)。
する方法である(例:可塑剤としてDOP、タール、石
油樹脂等を添加する)。はエポキシ樹脂の架橋構造に
別の軟質構造をもつ樹脂を導入する相互侵入網目(IP
N)構造で可撓性を発現させる方法である。エポキシ
樹脂マトリックスに液状又は粒状のゴム粒子を配合分散
させる方法である(例:エポキシ樹脂マトリックスとし
てポリエステルエーテル等が用いられる)。は1μm
以下のミクロボイドをエポキシ樹脂マトリックスに導入
させることで可撓性を発現させる(例:エポキシ樹脂マ
トリックスとして分子量1000〜5000のポリエー
テルが添加される)。
和処理された熱膨張性黒鉛、バーミキュライト、カオリ
ン、マイカ、ホウ砂等が挙げられる。これらの中で、中
和処理された熱膨張性黒鉛又はバーミキュライトが好ま
しい。上記熱膨張性黒鉛は、天然鱗状グラファイト、熱
分解グラファイト、キッシュグラファイト等の粉末を、
濃硫酸、硝酸、セレン酸等の無機酸、濃硝酸、過塩素
酸、過塩素酸塩、過マンガン酸塩、重クロム酸塩、過酸
化水素等の強酸化剤とで処理することにより生成するグ
ラファイト層間化合物であり、炭素の層状構造を維持し
たままの結晶化合物である。
黒鉛は、更にアンモニア、脂肪族低級アミン、アルカリ
金属化合物、アルカリ土類金属化合物等で中和すること
により、中和処理された熱膨張性黒鉛とする。上記脂肪
族低級アミンとしては特に限定されず、例えば、モノメ
チルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチ
ルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン等が挙げられ
る。上記アルカリ金属化合物及びアルカリ土類金属化合
物としては特に限定されず、例えば、カリウム、ナトリ
ウム、カルシウム、バリウム、マグネシウム等の水酸化
物、酸化物、炭酸塩、硫酸塩、有機酸塩等が挙げられ
る。
としては、例えば、東ソー社製「フレームカットGRE
P−EG」、UCAR Carbon社製「GRAFG
urad160」、「GRAFGurad220」等が
挙げられる。
は、20〜200メッシュが好ましい。粒度が200メ
ッシュより小さくなると、黒鉛の膨張度が小さく、所定
の耐火断熱層が得られず、粒度が20メッシュより大き
くなると、黒鉛の膨張度が大きいという利点はあるが、
ゴム系樹脂と混練する際に分散性が悪くなり、物性の低
下が避けられない。
キンセイマティック社製「バーミキュライト」等が挙げ
られる。
ン;トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェ
ート、トリキシレニルホスフェート、クレジルジフェニ
ルホスフェート、キシレニルジフェニルホスフェート等
の各種リン酸エステル;リン酸ナトリウム、リン酸カリ
ウム、リン酸マグネシウム等のリン酸金属塩;ポリリン
酸アンモニウム類;下記一般式(1)で表される化合物
等が挙げられる。これらのうち、耐火性の観点から、赤
リン、ポリリン酸アンモニウム類、及び、下記一般式
(1)で表される化合物が好ましく、性能、安全性、費
用等の点においてポリリン酸アンモニウム類がより好ま
しい。
16の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、又は、炭素
数6〜16のアリール基を表す。R2 は、水酸基、炭素
数1〜16の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、炭素
数1〜16の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシル基、
炭素数6〜16のアリール基、又は、炭素数6〜16の
アリールオキシ基を表す。
上する。上記赤リンとしては、市販の赤リンを用いるこ
とができるが、耐湿性、混練時に自然発火しない等の安
全性の点から、赤リン粒子の表面を樹脂でコーティング
したもの等が好適に用いられる。
例えば、ポリリン酸アンモニウム、メラミン変性ポリリ
ン酸アンモニウム等が挙げられるが、取扱性等の点から
ポリリン酸アンモニウムが好適に用いられる。市販品と
しては、例えば、クラリアント社製「エキソリット42
2」、「エキソリット462」、住友化学工業社製「ス
ミセーフP」、チッソ社製「テラージュC60」、「テ
ラージュC70」、「テラージュC80」等が挙げられ
る。
は特に限定されず、例えば、メチルホスホン酸、メチル
ホスホン酸ジメチル、メチルホスホン酸ジエチル、エチ
ルホスホン酸、プロピルホスホン酸、ブチルホスホン
酸、2−メチルプロピルホスホン酸、t−ブチルホスホ
ン酸、2,3−ジメチル−ブチルホスホン酸、オクチル
ホスホン酸、フェニルホスホン酸、ジオクチルフェニル
ホスホネート、ジメチルホスフィン酸、メチルエチルホ
スフィン酸、メチルプロピルホスフィン酸、ジエチルホ
スフィン酸、ジオクチルホスフィン酸、フェニルホスフ
ィン酸、ジエチルフェニルホスフィン酸、ジフェニルホ
スフィン酸、ビス(4−メトキシフェニル)ホスフィン
酸等が挙げられる。なかでも、t−ブチルホスホン酸
は、高価ではあるが、高難燃性の点において好ましい。
上記リン化合物は、単独で用いても、2種以上を併用し
てもよい。
例えば、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化カルシ
ウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、酸化錫、酸化アンチ
モン、フェライト類等の金属酸化物;水酸化カルシウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、ハイド
ロタルサイト等の含水無機物;塩基性炭酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭
酸ストロンチウム、炭酸バリウム等の金属炭酸塩;硫酸
カルシウム、石膏繊維、けい酸カルシウム等のカルシウ
ム塩;シリカ、珪藻土、ドーソナイト、硫酸バリウム、
タルク、クレー、マイカ、モンモリロナイト、ベントナ
イト、活性白土、セピオライト、イモゴライト、セリサ
イト、ガラス繊維、ガラスビーズ、シリカ系バルン、窒
化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化けい素、カーボンブ
ラック、グラファイト、炭素繊維、炭素バルン、木炭粉
末、各種金属粉、チタン酸カリウム、硫酸マグネシウム
「MOS」(商品名)、チタン酸ジルコン酸鉛、アルミ
ニウムボレート、硫化モリブデン、炭化けい素、ステン
レス繊維、ホウ酸亜鉛、各種磁性粉、スラグ繊維、フラ
イアッシュ、脱水汚泥などが挙げられる。これらの中で
も、含水無機物及び金属炭酸塩が好ましい。
ウム等の含水無機物は、加熱時の脱水反応によって生成
した水のために吸熱が起こり、温度上昇が低減されて高
い耐熱性が得られる点、及び、燃焼残渣として酸化物が
残存し、これが骨材となって働くことで燃焼残渣の強度
が向上するので特に好ましい。水酸化マグネシウムと水
酸化アルミニウムは、脱水効果を発揮する温度領域が異
なるため、併用することにより脱水効果を発揮する温度
領域が広がり、より効果的な温度上昇抑制効果が得られ
るので、併用することが好ましい。
膨張を促進すると考えられる。特に、リン化合物とし
て、ポリリン酸アンモニウムを使用した場合に高い膨張
効果が得られる。また、有効な骨材として働き、燃焼後
に形状保持性の高い残渣を形成する。
トリウム等のアルカリ金属炭酸塩;炭酸マグネシウム、
炭酸カルシウム、炭酸ストロンチウム等のアルカリ土類
金属炭酸塩;炭酸亜鉛等の周期律表IIb族金属の炭酸塩
などが好ましい。
きをすることから、残渣強度の向上や熱容量の増大に寄
与すると考えられる。上記無機充填剤は、単独で用いて
もよく2種以上を併用してもよい。
400μmのものが好ましく、より好ましくは、1〜1
00μmである。上記無機充填剤の添加量が少ないとき
は、分散性を大きく左右するため粒径の小さいものが好
ましいが、粒径が0.5μmよりも小さくなると二次凝
集が起こり分散性が悪くなる。また、無機充填剤の添加
量の多いときは、高充填が進むにつれて樹脂組成物の粘
度が高くなり成形性が低下するが、粒径を大きくするこ
とにより樹脂組成物の粘度を低下させることができる点
から、粒径の大きいものが好ましい。しかし、粒径が4
00μmを超えると、成形体の表面性、樹脂組成物の力
学的性質が低下する。
は、例えば、粒径1μmの「H−42M」(昭和電工社
製)、粒径18μmの「H−31」(昭和電工社製)が
挙げられ、上記炭酸カルシウムの市販品としては、例え
ば、粒径1.8μmの「ホワイトンSB赤」(備北粉化
社製)、粒径8μmの「BF300」(備北粉化社製)
等が挙げられる。
2種以上を併用してもよい。また、粒径の大きい充填剤
と粒径の小さいものを組み合わせて使用することがより
好ましく、組み合わせて用いることにより、耐火シート
の力学的性能を維持したまま、高充填化することが可能
となる。
熱膨張性黒鉛及びリン化合物の配合量は、上記熱可塑性
樹脂及び/又はゴム物質、あるいはエポキシ樹脂(以
下、樹脂分という)100重量部に対して両者の合計量
として20〜300重量部が好ましく、無機充填剤の配
合量は、樹脂分100重量部に対して50〜500重量
部が好ましい。
の合計量が、20重量部未満であると膨張断熱層が形成
されないため十分な耐火性が得られず、300重量部を
超えると機械的物性の低下が大きく使用に耐えない。よ
り好ましくは20〜200重量部である。
重量部より少なくなると熱容量の低下に伴い十分な耐火
性が得られず、500重量部を超えると機械的物性の低
下が大きく使用に耐えない。より好ましくは60〜30
0重量部である。
ン化合物との重量比〔(中和処理された熱膨張性黒鉛)
/(リン化合物)〕は、0.01〜9が好ましい。中和
処理された熱膨張性黒鉛とリン化合物との重量比を、
0.01〜9とすることによって、膨張断熱層の形状保
持性と高い耐火性能を得ることが可能となる。中和処理
された熱膨張性黒鉛の配合比率が多すぎると、燃焼時に
膨張した黒鉛が飛散し、充分な膨張断熱層が形成されな
い。一方、リン化合物の配合比率が多すぎると、膨張断
熱層の膨張倍率が小さくなり、充分な耐火性能が発揮さ
れない。
ましい。粘着性を有するとは、仮止め固定が可能となる
ような性質を有することを意味し、広く粘着性及び/又
は接着性を有することをいう。上記耐火シートが粘着性
を有することにより、後述する耐火被覆材において面材
との積層が容易になり、耐火被覆材の仮止め固定が可能
となるため施工性が向上する。
は、例えば、樹脂分に粘着付与剤が添加される。粘着付
与剤としては、特に限定されず、例えば、粘着付与樹
脂、可塑剤、油脂類、高分子低重合物等が挙げられる。
ン、ロジン誘導体、ダンマル、コーパル、クマロン−イ
ンデン樹脂、ポリテルペン、非反応性フェノール樹脂、
アルキッド樹脂、石油系炭化水素樹脂、キシレン樹脂、
エポキシ樹脂等が挙げられる。
粘着性を付与することは難しいが、粘着付与樹脂と併用
することにより、粘着性をより向上させることができ
る。可塑剤としては、例えば、フタル酸エステル系可塑
剤、リン酸エステル系可塑剤、アジピン酸エステル系可
塑剤、サバチン酸エステル系可塑剤、リシノール酸エス
テル系可塑剤、ポリエステル系可塑剤、エポキシ系可塑
剤、塩化パラフィン等が挙げられる。
し、可塑性付与と粘着調整剤の目的で用いることができ
る。油脂類としては、例えば、動物性油脂、植物性油
脂、鉱物油、シリコーン等が挙げられる。また、上記高
分子低重合物等は、粘着性の付与以外に、耐寒性の向
上、流動性調節等の目的で用いることがきる。高分子低
重合物としては、例えば、上記ゴム物質として例示され
たものの低重合体や、ポリ(1−)ブテン系樹脂の低重
合体が挙げられる。
は、その物性を損なわない範囲で、難燃剤、酸化防止
剤、金属害防止剤、帯電防止剤、安定剤、架橋剤、滑
剤、軟化剤、顔料等が添加されてもよい。
機、二軸押出機、バンバリーミキサー、ニーダーミキサ
ー、二本ロール、ライカイ機等公知の混練装置を用いて
溶融混練することにより得ることができ、得られた樹脂
組成物は、例えば、プレス成形、押出し成形、カレンダ
ー成形等の従来公知の方法により、耐火シートに成形す
ることができる。
残渣強度を改善する目的で基材層が積層されていてもよ
い。この基材層に用いられる材料としては、例えば、織
布、不織布、クラフト紙、プラスチックフィルム、割
布、ガラスクロス、アルミガラスクロス、アルミ箔、ア
ルミ蒸着フィルム、アルミクラフト紙等が挙げられ、こ
れらの積層体であってもよい。これらの中で、ポリエチ
レンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステル
フィルム等のプラスチックフィルム、アルミクラフト紙
が好ましい。これら基材層の厚みは、0.25mm以下
が好ましい。
いずれかに記載の耐火シートに、不燃材料又は準不燃材
料からなる面材が積層されたものが用いられる。上記不
燃材料又は準不燃材料からなる面材としては、例えば、
鉄板、ステンレス板、ステンレス箔、アルミニウム板、
アルミニウム箔、亜鉛メッキ鋼板、アルミニウム・亜鉛
合金メッキ鋼板、その他の金属板;塩ビ鋼板、カラー鋼
板等の表面処理が施された金属板;珪酸カルシウム板、
繊維混入珪酸カルシウム板、炭酸カルシウム板、石膏ボ
ード、強化石膏ボード、パーライトセメント板、繊維強
化セメント板、木片セメント板、木粉セメント板、スラ
グ石膏板等の無機質板;ロックウール保温板、セラミッ
クウールブランケット、アルミナシリカ繊維フェルト、
セラミック紙、水酸化アルミニウム紙などが挙げられ
る。上記面材は、上記板材が複数枚貼り合わされたもの
であってもよい。
ましい。厚みが、0.2mm未満になると加熱された時
にその形状を維持するのが難しくなり、30mmを超え
ると重量が重くなるため、施工性が悪くなる。好ましく
は0.3〜25mmである。
トの片面のみならず、両面に積層されたものであっても
よい。上記耐火シートの粘着性を利用して面材と積層す
ることができるが、粘着性が不足する場合は、接着剤な
どを使用して積層してもよい。
mが好ましい。合計厚みが、1mm未満になると樹分な
耐火性能が発揮されず、50mmを超えると重量が重く
なるため、施工性が悪くなる。
裏面に施工される場合は、加熱面側にいずれの面が配置
されてもよいが、加熱面側に不燃材料又は準不燃材料か
らなる面材を配置することが好ましい。
的に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定され
るものではない。
表2に示した樹脂組成物を二軸押出機にて混練、押出成
形を行い、所定厚みの耐火シートを作製した。尚、実施
例3はライカイ機により混練を行った後、プレス成形に
より耐火シートを作製した。
の通りである。 ・ブチルゴム:エクソン社製「ブチル065」 ・ポリブテン:出光石油化学社製「ポリブテン100
R」 ・水添石油樹脂:トーネックス社製「エスコレッツ53
20」 ・メタロセンポリエチレン:ダウケミカル社製「EG8
200」 ・エポキシ樹脂:油化シェル社製「エピコートE80
7」 ・エポキシ樹脂硬化剤:油化シェル社製「エピキュアF
L052」 ・中和処理された熱膨張性黒鉛:東ソー社製「フレーム
カットGREP−EG」 ・ポリリン酸アンモニウム(1):ヘキスト社製「Ex
olit422」 ・ポリリン酸アンモニウム(2):
チッソ社製「テラージュC80」 ・水酸化アルミニウム:昭和電工社製「ハイジライトH
−31」 ・炭酸カルシウム:備北粉化社製「ホワイトンBF−3
00」
レート」 ・メラミン:日産化学社製「微粉メラミン」 ・ペンタエリスリトール:三井東圧化学社製 ・二酸化チタン:石原産業社製「MC−90」 ・バーミキュライト:キンセイマティック社製「KV2
−4」
トについて、下記の性能評価を行い、その結果を表3及
び4に示した。 (1)厚み方向の膨張倍率 上記tmm厚の耐火シートを長さ10cm×幅10cm
に切断した後、0.3mm厚の亜鉛メッキ鋼板に貼り合
わせた積層体を試験片とし、この試験片を垂直に保持し
た状態でコーンカロリーメーター(アトラス社製「CO
NE2A」)を用いて、100kW/m2 の照射熱量を
30分間与えて加熱燃焼させた後熱膨張後の厚みt1 を
ノギスを用いて測定し、式t1/tにより膨張倍率(倍)
を算出した(実施例1〜4、比較例1〜4についてのみ
測定した)。
試験片非加熱面側の平均温度をサーモビュア(日本電子
社製)を用いて測定し、断熱温度ΔT(℃)を、式ΔT
(℃)=(加熱面側の温度−非加熱面側の温度)から算
出した。尚、ここで、試験片加熱面側の温度は、0.3
mm厚の亜鉛メッキ鋼板を、上記と同様の条件で加熱し
たときの非加熱面側の温度(490℃)を用いた(実施
例1〜4、比較例1〜4についてのみ測定した)。
を水平方向に保持し、コーンカロリーメーター(アトラ
ス社製「CONE2A」)を用いて、50kW/m2 の
照射熱量を30分間与えて加熱燃焼させた後、得られた
燃焼残渣を垂直方向に保持し、30cm離れたところか
ら100gの分銅を振り子式に衝突させた。衝突させた
後の燃焼残渣の重量及び分銅が衝突して燃焼残渣が陥没
した部分の厚みを測定し、衝突前後での燃焼残渣の重量
変化率及び膨張倍率変化率を下式から算出した(実施例
2,5,6及び比較例4,5についてのみ測定した)。 重量変化率(%)=(衝突後の燃焼残渣の重量/衝突前
の燃焼残渣の重量)×100 膨張倍率変化率(%)=(衝突後の燃焼残渣の最小厚み
/衝突前の燃焼残渣の平均厚み)×100
を水平方向に保持し、コーンカロリーメーター(アトラ
ス社製「CONE2A」)を用いて、50kW/m2 の
照射熱量を30分間与えて加熱燃焼させた後、得られた
燃焼残渣をポリエステル樹脂で硬化ざせ、その硬化物を
任意の面で切り出した後表面を研磨し、気泡の断面積
(mm2)を高精細マイクロスコープ(キーエンス社製
「VH−6300」)にて測定し、平均値を算出した。
を、予め350℃に加熱しておいた電気炉(アドバンテ
ック社製「KM−420」)に30分間放置し、続いて
予め900℃に加熱しておいた電気炉に移し替え、さら
に30分間放置した(以下、この加熱条件を低温加熱と
いう)。また、これとは別の試料を、予め900℃に加
熱しておいた電気炉に1時間放置(以下、この加熱条件
を高温加熱という)した。所定時間放置後、低温加熱及
び高温加熱した試料をそれぞれ取り出して冷却した後、
厚みをノギスを用いて測定し、低温加熱における膨張倍
率(T1)及び高温加熱における膨張倍率(T2)を下式か
ら算出した。得られた膨張倍率から膨張倍率減少率=T
1 /T2 を算出した。 低温加熱後の膨張倍率T1(倍) =(低温加熱後の燃焼残
渣の厚み/試料の初期厚み)×100 高温加熱時の膨張倍率T2(倍) =(高温加熱後の燃焼残
渣の厚み/試料の初期厚み)×100 膨張倍率減少率=T1 /T2
に石油樹脂が溶融してシートが流れ落ちたため、上部の
鋼板が露出して断熱性能が低くなった。また、比較例4
は樹脂バインダーが殆ど燃焼して消失したため、発泡後
のバーミキュライトが崩れて十分な膨張断熱層が形成さ
れず、断熱性能は全く発揮されなかった。
く、また燃焼残渣の膨張倍率変化率が比較例4,5に比
べて小さく、強度に優れた膨張断熱層が形成されている
ことが分かった。実施例2,5,6、比較例4,5に比
べて、高温加熱条件下での膨張倍率に対して、低温加熱
条件下での膨張倍率の減少率が小さく、様々な条件下で
膨張断熱層の厚みが確保されることが判明した。
温度ΔT(℃)と初期期厚みtとの関係を図1に示し
た。図1より、実施例の耐火シートは断熱性能に優れて
いることが分かる。
り、施工性が良好であると共に優れた耐火性能を発現す
る。第1発明の耐火シートは、加熱によって形成される
膨張断熱層が優れた断熱性能を発現する。第2発明の耐
火シートは、低温から高温までの様々の温度条件下で所
定厚みの膨張断熱層が形成されるため、優れた耐火性能
を発現する。第3発明の耐火シートは、膨張断熱層の重
量減少率が小さく、高強度の膨張断熱層が形成されるた
め、優れた耐火性能を発現する。第4発明の耐火シート
は、膨張断熱層が断面積の非常に小さい連続気泡からな
る、高強度の膨張断熱層が形成されるため、優れた耐火
性能を発現する。第5発明の耐火被覆材は、鉄骨の周囲
や壁材の裏面等に配置されることにより、優れた耐火性
能を付与する。
度ΔTの測定結果と初期期厚みtとの関係を示したグラ
フである。
Claims (5)
- 【請求項1】 初期厚みt(mm)0.5〜10mmの
シートを垂直方向に保持して、一方の面を100kW/
m2 で30分間加熱したときの加熱後の厚みt 1 (m
m)と初期厚みt(mm)との関係が、t1 /t=3〜
20であり、かつ加熱面と非加熱面との温度差(加熱面
温度−非加熱面温度)ΔT(℃)と初期厚みt(mm)
との関係が、ΔT(℃)≧−0.0532t4 +1.5
542t3−17.459t2 +101.38tである
ことを特徴とする耐火シート。 - 【請求項2】 シートを350℃で30分間加熱し、さ
らに900℃で30分間加熱した後のシートの厚みt2
(mm)と初期厚みt(mm)との比T1(t2/t)
と、900℃で1時間加熱したときのシートの加熱後の
厚みt3 (mm)と初期厚みt(mm)との比T2 (t
3 /t)との関係が、T1 /T2 ≧0.7であることを
特徴とする耐火シート。 - 【請求項3】 50kW/m2 で30分間加熱した後の
残渣を垂直方向に保持した状態で、1cm2 当たり1g
の重りで衝撃を加えたときの残渣の重量減少率が20%
以下であり、かつ 残渣の厚み減少率が50%以下であ
ることを特徴とする耐火シート。 - 【請求項4】 50kW/m2 で30分間加熱した後の
残渣中の気泡の平均断面積が1mm2 以下であることを
特徴とする耐火シート。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の耐
火シートに、不燃材料又は準不燃材料からなる面材が積
層されてなることを特徴とする耐火被覆材。
Priority Applications (1)
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