JP2001090225A - 耐火シート及び耐火被覆材 - Google Patents

耐火シート及び耐火被覆材

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JP2001090225A
JP2001090225A JP26899899A JP26899899A JP2001090225A JP 2001090225 A JP2001090225 A JP 2001090225A JP 26899899 A JP26899899 A JP 26899899A JP 26899899 A JP26899899 A JP 26899899A JP 2001090225 A JP2001090225 A JP 2001090225A
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sheet
thickness
resin
heating
fire
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JP26899899A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Okada
和廣 岡田
Hitomi Muraoka
仁美 村岡
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工性及び耐火性に優れた耐火シート及びそ
れを用いた耐火被覆材を提供する。 【解決手段】 初期厚みt(mm)0.5〜10mmの
シートを垂直方向に保持して、一方の面を100kW/
2 で30分間加熱したときの加熱後の厚みt1(m
m)と初期厚みt(mm)との関係が、t1 /t=3〜
20であり、かつ加熱面と非加熱面との温度差(加熱面
温度−非加熱面温度)ΔT(℃)と初期厚みt(mm)
との関係が、ΔT(℃)≧−0.0532t4 +1.5
542t3 −17.459t2 +101.38tであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐火シート及び耐火
被覆材に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の高層化に伴い、建築物の構成材
として軽量な鉄骨や壁材が用いられるようになってきて
いる。建築物の構造材として用いられる鉄骨や壁材に
は、建設省告示第2999号やJIS A 1304に
定められた耐火性能基準を満たすことが義務づけられて
いる。この基準を満たすために、鉄骨の表面や壁材の裏
面を耐火性に優れた材料で被覆する方法が一般に行われ
ている。
【0003】鉄骨に耐火性を付与するための被覆材料と
して、特開平6−32664号公報には、水ガラスや水
硬性セメントにバーミキュライト、ロックウール等の無
機成分を混合したものが開示されている。しかしなが
ら、このものは施工時に現場で鉄骨に対して塗布又は吹
き付ける必要があるため、施工性が問題であった。ま
た、形成される耐火被覆層の厚さにむらが生じやすく、
むらが生じた場合は十分な耐火性能を発揮することがで
きなかった。また、形成される耐火被覆層にひび割れが
発生して耐火性が低下する場合があった。さらに、湿式
又は半乾式により吹き付けた場合は硬化するまでに長時
間を必要とするため、作業効率が低下するという問題点
があった。
【0004】三井金属塗料社等から耐火塗料が市販され
ているが、このような耐火塗料は施工現場において2種
類の塗料を混合する必要があるため、塗りむらが発生し
易く、鉄骨に対して均一な耐火性を付与することが困難
であった。また、火災時に皮膜状の膨張断熱層を形成す
るが、この膨張断熱層は厚みむらを生じ易く、厚みの薄
い部分が存在することになる。その結果、火災時に建築
物の部材が倒壊して鉄骨に衝撃が加わる場合には、膨張
断熱層が崩れて十分な耐火性能を発揮することができな
かった。
【0005】さらに、実際の火災では、耐火試験での加
熱曲線で示されるような急激に500℃以上に温度が上
昇する場合だけでなく、最初は500℃以下の温度で途
中から高温に達するような温度条件下の場合もある。こ
のような条件下では、急激に温度が上昇する場合に比べ
て、膨張断熱層の発泡倍率が低下し、十分な耐火性能を
発揮できない場合があった。
【0006】これに対して、珪酸カルシウム板を鉄骨の
周囲を囲むように設置する方法もあるが、厚い珪酸カル
シウム板を使用し、これを大量の釘、ビス等で固定する
必要があるため、施工性が非常に悪く、さらに珪酸カル
シウム板の切削時に多量の粉塵を発生するという不都合
があった。
【0007】上記耐火被覆材としては従来から無機材料
が用いられているが、近年、上記の問題点等から耐火性
能を有する樹脂材料が要求されるようになってきた。樹
脂材料からなる耐火被覆材として、特開平8−3028
25号公報には、石油樹脂を主成分とする耐火シートが
提案されている。しかしながら、この耐火シートは、軟
化点の低い石油樹脂を用いているため、火災時に発泡断
熱層を形成する前に樹脂が溶融して流失し、十分な耐火
性能が発揮されない場合があった。
【0008】また、特開平6−330043号公報に
は、発泡性鉱物と樹脂バインダーからなる耐火被覆シー
トが開示されている。しかしながら、この耐火被覆シー
トは、火災時に樹脂バインダーが燃焼し、発泡後の鉱物
を結合する成分が消失して発泡断熱層が崩壊するため、
十分な耐火性能を発揮することができなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、施工性及び耐火性に優れた耐火シート及びそれを用
いた耐火被覆材を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明(以
下、第1発明という)である耐火シートは、初期厚みt
(mm)0.5〜10mmのシートを垂直方向に保持し
て、一方の面を100kW/m2 で30分間加熱したと
きの加熱後の厚みt1 (mm)と初期厚みt(mm)と
の関係が、t1 /t=3〜20であり、かつ加熱面と非
加熱面との温度差(加熱面温度−非加熱面温度)ΔT
(℃)と初期厚みt(mm)との関係が、ΔT(℃)≧
−0.0532t4 +1.5542t3 −17.459
2 +101.38tであることを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明(以下、第2発明とい
う)である耐火シートは、シートを350℃で30分間
加熱し、さらに900℃で30分間加熱した後のシート
の厚みt2 (mm)と初期厚みt(mm)との比T1(t
2 /t)と、900℃で1時間加熱したときのシートの
加熱後の厚みt3 (mm)と初期厚みt(mm)との比
2 (t3 /t)との関係が、T1 /T2 ≧0.7であ
ることを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明(以下、第3発明とい
う)である耐火シートは、50kW/m2 で30分間加
熱した後の残渣を垂直方向に保持した状態で、1cm2
当たり1gの重りで衝撃を加えたときの残渣の重量減少
率が20%以下であり、かつ残渣の厚み減少率が50%
以下であることを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明(以下、第4発明とい
う)である耐火シートは、50kW/m2 で30分間加
熱した後の残渣中の気泡の平均断面積が1mm2 以下で
あることを特徴とする。
【0014】請求項5記載の発明(以下、第5発明とい
う)である耐火被覆材は、第1〜4発明のいずれかに記
載の耐火シートに、不燃材料又は準不燃材料からなる面
材が積層されてなることを特徴とする。
【0015】以下に本発明を詳細に説明する。
【0016】第1発明の耐火シートは、垂直方向に保持
して一方の面を100kW/m2 の加熱条件で30分間
加熱したときの加熱後の厚みt1 (mm)と初期厚みt
(mm)との関係は、t1 /t=3〜20である。t1
/tが3未満では、膨張断熱層の厚みが薄いため、十分
な耐火性能を発揮することができず、t1 /tが20を
超えると、発泡倍率が高くなり過ぎるため膨張断熱層の
機械的強度が不足する。
【0017】また、第1発明の耐火シートの一方の面を
100kW/m2 で30分間加熱したときの、加熱面と
非加熱面との温度差(加熱面温度−非加熱面温度)ΔT
(℃)と初期厚みt(mm)との関係は、ΔT(℃)≧
−0.0532t4 +1.5542t3 −17.459
2 +101.38tである。上記耐火シートは、この
ような式を満足することによって、火災時において優れ
た断熱性能を発揮することができる。尚、ΔTは、加熱
面と非加熱面との温度差、即ち断熱性能を表すものであ
り、以後、断熱温度という。
【0018】上記耐火シートとしては、初期厚みt=
0.5〜10mmのものが用いられる。初期厚みtが、
0.5mm未満になると加熱膨張により形成される膨張
断熱層の厚みが薄くなるため、十分な耐火性能を発揮す
ることができず、10mmを超えると重量が大きくなる
ため、施工性が悪くなる。好ましくは初期厚み1〜6m
mである。ここでいう初期厚みtは、25℃における加
熱膨張前の耐火シートの厚みである。
【0019】第2発明の耐火シートは、シートを350
℃で30分間加熱し、さらに900℃で30分間加熱し
た後のシートの厚みt2 (mm)と初期厚みt(mm)
との比T1(t2 /t)と、900℃で1時間加熱したと
きのシートの加熱後の厚みt 3 (mm)と初期厚みt
(mm)との比T2 (t3 /t)との関係が、T1 (t
2 /t)/T2 (t3 /t)≧0.7であることによっ
て、低温から急激に高温に達する場合から、最初は低温
で途中から高温に達する場合まで、様々な火災条件にお
いて十分な耐火性能を発揮することができる。
【0020】第3発明の耐火シートは、50kW/m2
で30分間加熱した後の残渣を垂直方向に保持した状態
で、1cm2 当たり1gの重りで衝撃を加えたときの残
渣の重量減少率が20%以下であり、かつ残渣の厚み減
少率が50%以下であることによって、加熱後の膨張断
熱層が強度に優れ、十分な耐火性能を発揮することがで
きる。
【0021】第4発明の耐火シートは、50kW/m2
で30分間加熱した後の残渣中の気泡の平均断面積が1
mm2 以下であることによって、加熱後の膨張断熱層が
強度に優れ、十分な耐火性能を発揮することができる。
【0022】本発明で用いられる耐火シートとしては、
火災時の加熱によって膨張して、十分な耐火性能を発揮
するものであれば、特に限定されない。上記耐火シート
としては、樹脂、熱膨張性化合物、リン化合物及び無機
充填剤を含有する樹脂組成物からなるものが好ましい。
【0023】上記樹脂としては、特に限定されないが、
熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質、あるいは、エポキシ
樹脂であることが好ましい。
【0024】上記熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリ
プロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂等のポリオレフ
ィン系樹脂、ポリ(1−)ブテン系樹脂、ポリペンテン
系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−ブタ
ジエン−スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポ
リフェニレンエーテル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、フェノール系樹
脂、ポリウレタン系樹脂などが挙げられ、これらは単独
で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。中
でも、ポリオレフィン系樹脂が好ましく、ポリエチレン
系樹脂がより好ましい。
【0025】上記ポリエチレン系樹脂としては、例え
ば、エチレン単独重合体、エチレンを主成分とする共重
合体及びこれらの(共)重合体の混合物の他、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート
共重合体、エチレン−メタクリレート共重合体等が挙げ
られる。
【0026】上記エチレンを主成分とする共重合体とし
ては、例えば、エチレン部を主成分とするエチレンと他
のα−オレフィンとの共重合体等が挙げられ、α−オレ
フィンとしては、例えば、1−ヘキセン、4−メチル−
1−ペンテン、1−オクテン、1−ブテン、1−ペンテ
ン等が挙げられる。
【0027】上記エチレン単独重合体及びエチレンと他
のα−オレフィンとの共重合体としては、チーグラー・
ナッタ触媒、バナジウム触媒、4価の遷移金属を含むメ
タロセン化合物等を重合触媒として重合したものが挙げ
られるが、中でも、4価の遷移金属を含むメタロセン化
合物等を重合触媒として得られるポリエチレン系樹脂が
好ましい。
【0028】上記メタロセン化合物に含まれる4価の遷
移金属としては特に限定されず、例えば、チタン、ジル
コニウム、ハフニウム、ニッケル、パラジウム、白金等
が挙げられ、メタロセン化合物は、上記4価の遷移金属
に、1つ又はそれ以上のシクロペンタジエ環及びその類
縁体がリガンドとして1つ又はそれ以上存在する化合物
をいう。
【0029】上記4価の遷移金属を含むメタロセン化合
物等を重合触媒として得られるポリエチレン系樹脂とし
ては、例えば、ダウケミカル社製「CGCT」、「アフ
ィニティー」、「エンゲージ」;エクソンケミカル社製
「EXTRACT」等の市販品が挙げられる。
【0030】上記ゴム系樹脂としては、例えば、天然ゴ
ム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム
(BR)、1,2−ポリブタジエンゴム(1,2−B
R)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、クロロプ
レンゴム(CR)、ニトリルゴム(NBR)、ブチルゴ
ム(IIR)、塩素化ブチルゴム、エチレン−プロピレ
ンゴム(EPM、EPDM)、クロロスルホン化ポリエ
チレン(CSM)、アクリルゴム(ACM、ANM)、
エピクロルヒドリンゴム(CO、ECO)、多加硫ゴム
(T)、シリコーンゴム(Q)、フッ素ゴム(FKM、
FZ)、ウレタンゴム(U)等が挙げられる。ゴム系樹
脂の溶融温度、柔軟性、粘着性等を調節するために、二
種以上が併用されてもよい。
【0031】上記クロロプレンゴム等のハロゲン化物
は、それ自体難燃性が高く、熱による脱ハロゲン化反応
により架橋が起こり、熱膨張性耐火層の強度が向上する
点において好ましい。
【0032】上記熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質に
は、熱膨張性耐火層の性能を阻害しない範囲で、架橋や
変性が行われてもよい。架橋や変性を行う時期について
は、特に限定されず、予め架橋、変性した熱可塑性樹脂
及び/又はゴム物質を用いてもよく、後述するリン化合
物や無機充填剤等の他の成分を配合する際同時に架橋や
変性を行ってもよい。また、熱可塑性樹脂及び/又はゴ
ム物質に他の成分を配合した後で架橋や変性を行っても
よい。上記架橋や変性は、いずれの段階で行ってもよ
い。
【0033】上記熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質の架
橋方法については、特に限定されず、熱可塑性樹脂又は
ゴム物質に通常行われる架橋方法、例えば、各種架橋
剤、過酸化物等を使用する架橋方法、電子線による架橋
方法等が挙げられる。
【0034】本発明で用いられるエポキシ樹脂は、特に
限定されないが、基本的にはエポキシ基をもつモノマー
と硬化剤とを反応させることにより得られる。上記エポ
キシ基をもつモノマーとしては、例えば、2官能のグリ
シジルエーテル型、グリシジルエステル型、多官能のグ
リシジルエーテル型等のモノマーが例示される。
【0035】上記2官能のグリシジルエーテル型のモノ
マーとしては、例えば、ポリエチレングリコール型、ポ
リプロピレングリコール型、ネオペンチルグリコール
型、1、6−ヘキサンジオール型、トリメチロールプロ
パン型、ビスフェノールA型、ビスフェノールF型、プ
ロピレンオキサイド−ビスフェノールA型、水添ビスフ
ェノールA型等のモノマーが例示される。
【0036】上記グリシジルエステル型のモノマーとし
ては、例えば、ヘキサヒドロ無水フタル酸型、テトラヒ
ドロ無水フタル酸型、ダイマー酸型、p−オキシ安息香
酸型等のモノマーが例示される。
【0037】上記多官能のグリシジルエーテル型のモノ
マーとしては、例えば、フェノールノボラック型、オル
ソクレゾールノボラック型、DPPノボラック型、ジシ
クロペンタジエン・フェノール型等のモノマーが例示さ
れる。
【0038】これらのエポキシ基をもつモノマーは、単
独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0039】上記硬化剤としては、重付加型又は触媒型
のものが用いられる。重付加型の硬化剤としては、例え
ば、アミン類、酸無水物、ポリフェノール、ポリメルカ
プタン等が例示される。また、上記触媒型の硬化剤とし
ては、例えば、3級アミン、イミダゾール類、ルイス
酸、ルイス塩基等が例示される。
【0040】上記エポキシ樹脂の硬化方法は、特に限定
されず、公知の方法によって行うことができる。
【0041】また、上記エポキシ樹脂は可撓性が付与さ
れてもよく、可撓性を付与する方法として、次の方法が
挙げられる。 架橋点間の分子量を大きくする。 架橋密度を小さくする 軟質分子構造を導入する。 可塑剤を添加する。 相互侵入網目(IPN)構造を導入する。 ゴム状粒子を分散導入する。 ミクロボイドを導入する。
【0042】は予め分子鎖の長いエポキシモノマー及
び/又は硬化剤を用いて反応させることにより、架橋点
の間の距離が長くなり可撓性を発現させる方法である
(例:硬化剤としてポリプロピレンジアミン等が用いら
れる)。は官能基の少ないエポキシモノマー及び/又
は硬化剤を用いて反応させることにより、一定領域の架
橋密度を小さくして可撓性を発現させる方法である
(例:硬化剤として2官能アミン、エポキシモノマーと
して1官能エポキシ等が用いられる)。は軟質分子構
造をとるエポキシモノマー及び/又は硬化剤を導入して
可撓性を発現させる方法である(例:硬化剤として複素
環状ジアミン、エポキシモノマーとしてアルキレングリ
コールグルシジルエーテル等が用いられる)。
【0043】は可塑剤として非反応性の希釈剤を添加
する方法である(例:可塑剤としてDOP、タール、石
油樹脂等を添加する)。はエポキシ樹脂の架橋構造に
別の軟質構造をもつ樹脂を導入する相互侵入網目(IP
N)構造で可撓性を発現させる方法である。エポキシ
樹脂マトリックスに液状又は粒状のゴム粒子を配合分散
させる方法である(例:エポキシ樹脂マトリックスとし
てポリエステルエーテル等が用いられる)。は1μm
以下のミクロボイドをエポキシ樹脂マトリックスに導入
させることで可撓性を発現させる(例:エポキシ樹脂マ
トリックスとして分子量1000〜5000のポリエー
テルが添加される)。
【0044】上記熱膨張性化合物としては、例えば、中
和処理された熱膨張性黒鉛、バーミキュライト、カオリ
ン、マイカ、ホウ砂等が挙げられる。これらの中で、中
和処理された熱膨張性黒鉛又はバーミキュライトが好ま
しい。上記熱膨張性黒鉛は、天然鱗状グラファイト、熱
分解グラファイト、キッシュグラファイト等の粉末を、
濃硫酸、硝酸、セレン酸等の無機酸、濃硝酸、過塩素
酸、過塩素酸塩、過マンガン酸塩、重クロム酸塩、過酸
化水素等の強酸化剤とで処理することにより生成するグ
ラファイト層間化合物であり、炭素の層状構造を維持し
たままの結晶化合物である。
【0045】上述のように酸処理して得られた熱膨張性
黒鉛は、更にアンモニア、脂肪族低級アミン、アルカリ
金属化合物、アルカリ土類金属化合物等で中和すること
により、中和処理された熱膨張性黒鉛とする。上記脂肪
族低級アミンとしては特に限定されず、例えば、モノメ
チルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチ
ルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン等が挙げられ
る。上記アルカリ金属化合物及びアルカリ土類金属化合
物としては特に限定されず、例えば、カリウム、ナトリ
ウム、カルシウム、バリウム、マグネシウム等の水酸化
物、酸化物、炭酸塩、硫酸塩、有機酸塩等が挙げられ
る。
【0046】上記中和処理された熱膨張性黒鉛の市販品
としては、例えば、東ソー社製「フレームカットGRE
P−EG」、UCAR Carbon社製「GRAFG
urad160」、「GRAFGurad220」等が
挙げられる。
【0047】上記中和処理された熱膨張性黒鉛の粒度
は、20〜200メッシュが好ましい。粒度が200メ
ッシュより小さくなると、黒鉛の膨張度が小さく、所定
の耐火断熱層が得られず、粒度が20メッシュより大き
くなると、黒鉛の膨張度が大きいという利点はあるが、
ゴム系樹脂と混練する際に分散性が悪くなり、物性の低
下が避けられない。
【0048】上記バーミキュライトとしては、例えば、
キンセイマティック社製「バーミキュライト」等が挙げ
られる。
【0049】上記リン化合物としては、例えば、赤リ
ン;トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェ
ート、トリキシレニルホスフェート、クレジルジフェニ
ルホスフェート、キシレニルジフェニルホスフェート等
の各種リン酸エステル;リン酸ナトリウム、リン酸カリ
ウム、リン酸マグネシウム等のリン酸金属塩;ポリリン
酸アンモニウム類;下記一般式(1)で表される化合物
等が挙げられる。これらのうち、耐火性の観点から、赤
リン、ポリリン酸アンモニウム類、及び、下記一般式
(1)で表される化合物が好ましく、性能、安全性、費
用等の点においてポリリン酸アンモニウム類がより好ま
しい。
【0050】
【化1】
【0051】式中、R1 及びR3 は、水素、炭素数1〜
16の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、又は、炭素
数6〜16のアリール基を表す。R2 は、水酸基、炭素
数1〜16の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、炭素
数1〜16の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシル基、
炭素数6〜16のアリール基、又は、炭素数6〜16の
アリールオキシ基を表す。
【0052】上記赤リンは、少量の添加で難燃効果が向
上する。上記赤リンとしては、市販の赤リンを用いるこ
とができるが、耐湿性、混練時に自然発火しない等の安
全性の点から、赤リン粒子の表面を樹脂でコーティング
したもの等が好適に用いられる。
【0053】上記ポリリン酸アンモニウム類としては、
例えば、ポリリン酸アンモニウム、メラミン変性ポリリ
ン酸アンモニウム等が挙げられるが、取扱性等の点から
ポリリン酸アンモニウムが好適に用いられる。市販品と
しては、例えば、クラリアント社製「エキソリット42
2」、「エキソリット462」、住友化学工業社製「ス
ミセーフP」、チッソ社製「テラージュC60」、「テ
ラージュC70」、「テラージュC80」等が挙げられ
る。
【0054】上記一般式(1)で表される化合物として
は特に限定されず、例えば、メチルホスホン酸、メチル
ホスホン酸ジメチル、メチルホスホン酸ジエチル、エチ
ルホスホン酸、プロピルホスホン酸、ブチルホスホン
酸、2−メチルプロピルホスホン酸、t−ブチルホスホ
ン酸、2,3−ジメチル−ブチルホスホン酸、オクチル
ホスホン酸、フェニルホスホン酸、ジオクチルフェニル
ホスホネート、ジメチルホスフィン酸、メチルエチルホ
スフィン酸、メチルプロピルホスフィン酸、ジエチルホ
スフィン酸、ジオクチルホスフィン酸、フェニルホスフ
ィン酸、ジエチルフェニルホスフィン酸、ジフェニルホ
スフィン酸、ビス(4−メトキシフェニル)ホスフィン
酸等が挙げられる。なかでも、t−ブチルホスホン酸
は、高価ではあるが、高難燃性の点において好ましい。
上記リン化合物は、単独で用いても、2種以上を併用し
てもよい。
【0055】上記無機充填剤としては特に限定されず、
例えば、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化カルシ
ウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、酸化錫、酸化アンチ
モン、フェライト類等の金属酸化物;水酸化カルシウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、ハイド
ロタルサイト等の含水無機物;塩基性炭酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭
酸ストロンチウム、炭酸バリウム等の金属炭酸塩;硫酸
カルシウム、石膏繊維、けい酸カルシウム等のカルシウ
ム塩;シリカ、珪藻土、ドーソナイト、硫酸バリウム、
タルク、クレー、マイカ、モンモリロナイト、ベントナ
イト、活性白土、セピオライト、イモゴライト、セリサ
イト、ガラス繊維、ガラスビーズ、シリカ系バルン、窒
化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化けい素、カーボンブ
ラック、グラファイト、炭素繊維、炭素バルン、木炭粉
末、各種金属粉、チタン酸カリウム、硫酸マグネシウム
「MOS」(商品名)、チタン酸ジルコン酸鉛、アルミ
ニウムボレート、硫化モリブデン、炭化けい素、ステン
レス繊維、ホウ酸亜鉛、各種磁性粉、スラグ繊維、フラ
イアッシュ、脱水汚泥などが挙げられる。これらの中で
も、含水無機物及び金属炭酸塩が好ましい。
【0056】上記水酸化マグネシウム、水酸化アルミニ
ウム等の含水無機物は、加熱時の脱水反応によって生成
した水のために吸熱が起こり、温度上昇が低減されて高
い耐熱性が得られる点、及び、燃焼残渣として酸化物が
残存し、これが骨材となって働くことで燃焼残渣の強度
が向上するので特に好ましい。水酸化マグネシウムと水
酸化アルミニウムは、脱水効果を発揮する温度領域が異
なるため、併用することにより脱水効果を発揮する温度
領域が広がり、より効果的な温度上昇抑制効果が得られ
るので、併用することが好ましい。
【0057】上記金属炭酸塩は、リン化合物との反応で
膨張を促進すると考えられる。特に、リン化合物とし
て、ポリリン酸アンモニウムを使用した場合に高い膨張
効果が得られる。また、有効な骨材として働き、燃焼後
に形状保持性の高い残渣を形成する。
【0058】上記金属炭酸塩の中でも、さらに、炭酸ナ
トリウム等のアルカリ金属炭酸塩;炭酸マグネシウム、
炭酸カルシウム、炭酸ストロンチウム等のアルカリ土類
金属炭酸塩;炭酸亜鉛等の周期律表IIb族金属の炭酸塩
などが好ましい。
【0059】一般的に、上記無機充填剤は、骨材的な働
きをすることから、残渣強度の向上や熱容量の増大に寄
与すると考えられる。上記無機充填剤は、単独で用いて
もよく2種以上を併用してもよい。
【0060】上記無機充填剤の粒径としては、0.5〜
400μmのものが好ましく、より好ましくは、1〜1
00μmである。上記無機充填剤の添加量が少ないとき
は、分散性を大きく左右するため粒径の小さいものが好
ましいが、粒径が0.5μmよりも小さくなると二次凝
集が起こり分散性が悪くなる。また、無機充填剤の添加
量の多いときは、高充填が進むにつれて樹脂組成物の粘
度が高くなり成形性が低下するが、粒径を大きくするこ
とにより樹脂組成物の粘度を低下させることができる点
から、粒径の大きいものが好ましい。しかし、粒径が4
00μmを超えると、成形体の表面性、樹脂組成物の力
学的性質が低下する。
【0061】上記水酸化アルミニウムの市販品として
は、例えば、粒径1μmの「H−42M」(昭和電工社
製)、粒径18μmの「H−31」(昭和電工社製)が
挙げられ、上記炭酸カルシウムの市販品としては、例え
ば、粒径1.8μmの「ホワイトンSB赤」(備北粉化
社製)、粒径8μmの「BF300」(備北粉化社製)
等が挙げられる。
【0062】上記無機充填剤は、単独で用いてもよく、
2種以上を併用してもよい。また、粒径の大きい充填剤
と粒径の小さいものを組み合わせて使用することがより
好ましく、組み合わせて用いることにより、耐火シート
の力学的性能を維持したまま、高充填化することが可能
となる。
【0063】上記樹脂組成物において、中和処理された
熱膨張性黒鉛及びリン化合物の配合量は、上記熱可塑性
樹脂及び/又はゴム物質、あるいはエポキシ樹脂(以
下、樹脂分という)100重量部に対して両者の合計量
として20〜300重量部が好ましく、無機充填剤の配
合量は、樹脂分100重量部に対して50〜500重量
部が好ましい。
【0064】中和処理された熱膨張性黒鉛とリン化合物
の合計量が、20重量部未満であると膨張断熱層が形成
されないため十分な耐火性が得られず、300重量部を
超えると機械的物性の低下が大きく使用に耐えない。よ
り好ましくは20〜200重量部である。
【0065】上記無機充填剤の配合量の配合量が、50
重量部より少なくなると熱容量の低下に伴い十分な耐火
性が得られず、500重量部を超えると機械的物性の低
下が大きく使用に耐えない。より好ましくは60〜30
0重量部である。
【0066】上記中和処理された熱膨張性黒鉛と上記リ
ン化合物との重量比〔(中和処理された熱膨張性黒鉛)
/(リン化合物)〕は、0.01〜9が好ましい。中和
処理された熱膨張性黒鉛とリン化合物との重量比を、
0.01〜9とすることによって、膨張断熱層の形状保
持性と高い耐火性能を得ることが可能となる。中和処理
された熱膨張性黒鉛の配合比率が多すぎると、燃焼時に
膨張した黒鉛が飛散し、充分な膨張断熱層が形成されな
い。一方、リン化合物の配合比率が多すぎると、膨張断
熱層の膨張倍率が小さくなり、充分な耐火性能が発揮さ
れない。
【0067】上記耐火シートは粘着性を有するものが好
ましい。粘着性を有するとは、仮止め固定が可能となる
ような性質を有することを意味し、広く粘着性及び/又
は接着性を有することをいう。上記耐火シートが粘着性
を有することにより、後述する耐火被覆材において面材
との積層が容易になり、耐火被覆材の仮止め固定が可能
となるため施工性が向上する。
【0068】上記耐火シートに粘着性を付与するために
は、例えば、樹脂分に粘着付与剤が添加される。粘着付
与剤としては、特に限定されず、例えば、粘着付与樹
脂、可塑剤、油脂類、高分子低重合物等が挙げられる。
【0069】上記粘着付与樹脂としては、例えば、ロジ
ン、ロジン誘導体、ダンマル、コーパル、クマロン−イ
ンデン樹脂、ポリテルペン、非反応性フェノール樹脂、
アルキッド樹脂、石油系炭化水素樹脂、キシレン樹脂、
エポキシ樹脂等が挙げられる。
【0070】上記可塑剤は、単独では上記耐火シートに
粘着性を付与することは難しいが、粘着付与樹脂と併用
することにより、粘着性をより向上させることができ
る。可塑剤としては、例えば、フタル酸エステル系可塑
剤、リン酸エステル系可塑剤、アジピン酸エステル系可
塑剤、サバチン酸エステル系可塑剤、リシノール酸エス
テル系可塑剤、ポリエステル系可塑剤、エポキシ系可塑
剤、塩化パラフィン等が挙げられる。
【0071】上記油脂類は、可塑剤と同様の作用を有
し、可塑性付与と粘着調整剤の目的で用いることができ
る。油脂類としては、例えば、動物性油脂、植物性油
脂、鉱物油、シリコーン等が挙げられる。また、上記高
分子低重合物等は、粘着性の付与以外に、耐寒性の向
上、流動性調節等の目的で用いることがきる。高分子低
重合物としては、例えば、上記ゴム物質として例示され
たものの低重合体や、ポリ(1−)ブテン系樹脂の低重
合体が挙げられる。
【0072】上記耐火シートに用いられる樹脂組成物に
は、その物性を損なわない範囲で、難燃剤、酸化防止
剤、金属害防止剤、帯電防止剤、安定剤、架橋剤、滑
剤、軟化剤、顔料等が添加されてもよい。
【0073】上記樹脂組成物は、上記各成分を単軸押出
機、二軸押出機、バンバリーミキサー、ニーダーミキサ
ー、二本ロール、ライカイ機等公知の混練装置を用いて
溶融混練することにより得ることができ、得られた樹脂
組成物は、例えば、プレス成形、押出し成形、カレンダ
ー成形等の従来公知の方法により、耐火シートに成形す
ることができる。
【0074】上記耐火シートの片面には、施工性や燃焼
残渣強度を改善する目的で基材層が積層されていてもよ
い。この基材層に用いられる材料としては、例えば、織
布、不織布、クラフト紙、プラスチックフィルム、割
布、ガラスクロス、アルミガラスクロス、アルミ箔、ア
ルミ蒸着フィルム、アルミクラフト紙等が挙げられ、こ
れらの積層体であってもよい。これらの中で、ポリエチ
レンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステル
フィルム等のプラスチックフィルム、アルミクラフト紙
が好ましい。これら基材層の厚みは、0.25mm以下
が好ましい。
【0075】第5発明の耐火被覆材は、第1〜4発明の
いずれかに記載の耐火シートに、不燃材料又は準不燃材
料からなる面材が積層されたものが用いられる。上記不
燃材料又は準不燃材料からなる面材としては、例えば、
鉄板、ステンレス板、ステンレス箔、アルミニウム板、
アルミニウム箔、亜鉛メッキ鋼板、アルミニウム・亜鉛
合金メッキ鋼板、その他の金属板;塩ビ鋼板、カラー鋼
板等の表面処理が施された金属板;珪酸カルシウム板、
繊維混入珪酸カルシウム板、炭酸カルシウム板、石膏ボ
ード、強化石膏ボード、パーライトセメント板、繊維強
化セメント板、木片セメント板、木粉セメント板、スラ
グ石膏板等の無機質板;ロックウール保温板、セラミッ
クウールブランケット、アルミナシリカ繊維フェルト、
セラミック紙、水酸化アルミニウム紙などが挙げられ
る。上記面材は、上記板材が複数枚貼り合わされたもの
であってもよい。
【0076】上記面材の厚みは、0.2〜30mmが好
ましい。厚みが、0.2mm未満になると加熱された時
にその形状を維持するのが難しくなり、30mmを超え
ると重量が重くなるため、施工性が悪くなる。好ましく
は0.3〜25mmである。
【0077】上記耐火被覆材としては、面材が耐火シー
トの片面のみならず、両面に積層されたものであっても
よい。上記耐火シートの粘着性を利用して面材と積層す
ることができるが、粘着性が不足する場合は、接着剤な
どを使用して積層してもよい。
【0078】上記耐火被覆材の合計厚みは、1〜50m
mが好ましい。合計厚みが、1mm未満になると樹分な
耐火性能が発揮されず、50mmを超えると重量が重く
なるため、施工性が悪くなる。
【0079】上記耐火被覆材を、鉄骨の周囲又は壁材の
裏面に施工される場合は、加熱面側にいずれの面が配置
されてもよいが、加熱面側に不燃材料又は準不燃材料か
らなる面材を配置することが好ましい。
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を具体
的に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定され
るものではない。
【0080】(実施例1〜6、比較例1〜5)表1及び
表2に示した樹脂組成物を二軸押出機にて混練、押出成
形を行い、所定厚みの耐火シートを作製した。尚、実施
例3はライカイ機により混練を行った後、プレス成形に
より耐火シートを作製した。
【0081】
【表1】
【0082】
【表2】
【0083】尚、表1及び表2で使用した各成分は下記
の通りである。 ・ブチルゴム:エクソン社製「ブチル065」 ・ポリブテン:出光石油化学社製「ポリブテン100
R」 ・水添石油樹脂:トーネックス社製「エスコレッツ53
20」 ・メタロセンポリエチレン:ダウケミカル社製「EG8
200」 ・エポキシ樹脂:油化シェル社製「エピコートE80
7」 ・エポキシ樹脂硬化剤:油化シェル社製「エピキュアF
L052」 ・中和処理された熱膨張性黒鉛:東ソー社製「フレーム
カットGREP−EG」 ・ポリリン酸アンモニウム(1):ヘキスト社製「Ex
olit422」 ・ポリリン酸アンモニウム(2):
チッソ社製「テラージュC80」 ・水酸化アルミニウム:昭和電工社製「ハイジライトH
−31」 ・炭酸カルシウム:備北粉化社製「ホワイトンBF−3
00」
【0084】 ・石油樹脂:東ソー社製「ペトコールLX−HS」 ・DOP:和光純薬社製「ジ−2−エチルヘキシルフタ
レート」 ・メラミン:日産化学社製「微粉メラミン」 ・ペンタエリスリトール:三井東圧化学社製 ・二酸化チタン:石原産業社製「MC−90」 ・バーミキュライト:キンセイマティック社製「KV2
−4」
【0085】上記実施例及び比較例で得られた耐火シー
トについて、下記の性能評価を行い、その結果を表3及
び4に示した。 (1)厚み方向の膨張倍率 上記tmm厚の耐火シートを長さ10cm×幅10cm
に切断した後、0.3mm厚の亜鉛メッキ鋼板に貼り合
わせた積層体を試験片とし、この試験片を垂直に保持し
た状態でコーンカロリーメーター(アトラス社製「CO
NE2A」)を用いて、100kW/m2 の照射熱量を
30分間与えて加熱燃焼させた後熱膨張後の厚みt1
ノギスを用いて測定し、式t1/tにより膨張倍率(倍)
を算出した(実施例1〜4、比較例1〜4についてのみ
測定した)。
【0086】(2)断熱温度ΔT 上記厚み方向の膨張倍率の測定の際に、30分加熱後の
試験片非加熱面側の平均温度をサーモビュア(日本電子
社製)を用いて測定し、断熱温度ΔT(℃)を、式ΔT
(℃)=(加熱面側の温度−非加熱面側の温度)から算
出した。尚、ここで、試験片加熱面側の温度は、0.3
mm厚の亜鉛メッキ鋼板を、上記と同様の条件で加熱し
たときの非加熱面側の温度(490℃)を用いた(実施
例1〜4、比較例1〜4についてのみ測定した)。
【0087】(3)重量変化率(重量%) 耐火シートを長さ10cm×幅10cmに切断した試料
を水平方向に保持し、コーンカロリーメーター(アトラ
ス社製「CONE2A」)を用いて、50kW/m2
照射熱量を30分間与えて加熱燃焼させた後、得られた
燃焼残渣を垂直方向に保持し、30cm離れたところか
ら100gの分銅を振り子式に衝突させた。衝突させた
後の燃焼残渣の重量及び分銅が衝突して燃焼残渣が陥没
した部分の厚みを測定し、衝突前後での燃焼残渣の重量
変化率及び膨張倍率変化率を下式から算出した(実施例
2,5,6及び比較例4,5についてのみ測定した)。 重量変化率(%)=(衝突後の燃焼残渣の重量/衝突前
の燃焼残渣の重量)×100 膨張倍率変化率(%)=(衝突後の燃焼残渣の最小厚み
/衝突前の燃焼残渣の平均厚み)×100
【0088】(4)気泡の断面積 耐火シートを長さ10cm×幅10cmに切断した試料
を水平方向に保持し、コーンカロリーメーター(アトラ
ス社製「CONE2A」)を用いて、50kW/m2
照射熱量を30分間与えて加熱燃焼させた後、得られた
燃焼残渣をポリエステル樹脂で硬化ざせ、その硬化物を
任意の面で切り出した後表面を研磨し、気泡の断面積
(mm2)を高精細マイクロスコープ(キーエンス社製
「VH−6300」)にて測定し、平均値を算出した。
【0089】(5)膨張倍率減少率(T1 /T2 ) 耐火シートを長さ10cm×幅10cmに切断した試料
を、予め350℃に加熱しておいた電気炉(アドバンテ
ック社製「KM−420」)に30分間放置し、続いて
予め900℃に加熱しておいた電気炉に移し替え、さら
に30分間放置した(以下、この加熱条件を低温加熱と
いう)。また、これとは別の試料を、予め900℃に加
熱しておいた電気炉に1時間放置(以下、この加熱条件
を高温加熱という)した。所定時間放置後、低温加熱及
び高温加熱した試料をそれぞれ取り出して冷却した後、
厚みをノギスを用いて測定し、低温加熱における膨張倍
率(T1)及び高温加熱における膨張倍率(T2)を下式か
ら算出した。得られた膨張倍率から膨張倍率減少率=T
1 /T2 を算出した。 低温加熱後の膨張倍率T1(倍) =(低温加熱後の燃焼残
渣の厚み/試料の初期厚み)×100 高温加熱時の膨張倍率T2(倍) =(高温加熱後の燃焼残
渣の厚み/試料の初期厚み)×100 膨張倍率減少率=T1 /T2
【0090】
【表3】
【0091】
【表4】
【0092】実施例に比べて比較例1〜3では、加熱中
に石油樹脂が溶融してシートが流れ落ちたため、上部の
鋼板が露出して断熱性能が低くなった。また、比較例4
は樹脂バインダーが殆ど燃焼して消失したため、発泡後
のバーミキュライトが崩れて十分な膨張断熱層が形成さ
れず、断熱性能は全く発揮されなかった。
【0093】実施例2,5,6は重量減少率が殆どな
く、また燃焼残渣の膨張倍率変化率が比較例4,5に比
べて小さく、強度に優れた膨張断熱層が形成されている
ことが分かった。実施例2,5,6、比較例4,5に比
べて、高温加熱条件下での膨張倍率に対して、低温加熱
条件下での膨張倍率の減少率が小さく、様々な条件下で
膨張断熱層の厚みが確保されることが判明した。
【0094】上記実施例1〜4及び比較例1〜4の断熱
温度ΔT(℃)と初期期厚みtとの関係を図1に示し
た。図1より、実施例の耐火シートは断熱性能に優れて
いることが分かる。
【0095】
【発明の効果】本発明の耐火シートは、上述の構成であ
り、施工性が良好であると共に優れた耐火性能を発現す
る。第1発明の耐火シートは、加熱によって形成される
膨張断熱層が優れた断熱性能を発現する。第2発明の耐
火シートは、低温から高温までの様々の温度条件下で所
定厚みの膨張断熱層が形成されるため、優れた耐火性能
を発現する。第3発明の耐火シートは、膨張断熱層の重
量減少率が小さく、高強度の膨張断熱層が形成されるた
め、優れた耐火性能を発現する。第4発明の耐火シート
は、膨張断熱層が断面積の非常に小さい連続気泡からな
る、高強度の膨張断熱層が形成されるため、優れた耐火
性能を発現する。第5発明の耐火被覆材は、鉄骨の周囲
や壁材の裏面等に配置されることにより、優れた耐火性
能を付与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例と比較例の耐火シートについて、断熱温
度ΔTの測定結果と初期期厚みtとの関係を示したグラ
フである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/49 C08K 5/49 C08L 101/00 C08L 101/00 Fターム(参考) 2E001 DE01 GA22 GA23 GA24 HD11 HE01 JA04 JA13 4F071 AA11 AA12 AA12X AA13 AA15 AA15X AA20 AA20X AA21 AA22 AA22X AA24 AA26 AA33 AA34 AA34X AA41 AA42 AA47 AA50 AA51 AA53 AA54 AA67 AA77 AA78 AA79 AB03 AB06 AB12 AB18 AB20 AB21 AB22 AB23 AB24 AB25 AB26 AB27 AB28 AB30 AE17 AH03 AH19 BB03 BB04 BB06 BC01 4J002 AA001 AC011 AC031 AC061 AC071 AC081 AC091 BB031 BB051 BB061 BB071 BB111 BB151 BB171 BB181 BB241 BB271 BC021 BD031 BD121 BG031 BG041 BN151 CC021 CD011 CD051 CD061 CD101 CG001 CH041 CH071 CK021 CL001 CP031 DA018 DA026 DA028 DA038 DA057 DA068 DC008 DE078 DE088 DE098 DE108 DE118 DE128 DE138 DE148 DE188 DE238 DE248 DE268 DE288 DF018 DG028 DG048 DG058 DH047 DH057 DJ006 DJ008 DJ018 DJ036 DJ038 DJ048 DJ056 DJ058 DK006 DK008 DL008 EW047 EW127 EW137 FA048 FB076 FB086 FB267 FD018 FD136 FD137

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 初期厚みt(mm)0.5〜10mmの
    シートを垂直方向に保持して、一方の面を100kW/
    2 で30分間加熱したときの加熱後の厚みt 1 (m
    m)と初期厚みt(mm)との関係が、t1 /t=3〜
    20であり、かつ加熱面と非加熱面との温度差(加熱面
    温度−非加熱面温度)ΔT(℃)と初期厚みt(mm)
    との関係が、ΔT(℃)≧−0.0532t4 +1.5
    542t3−17.459t2 +101.38tである
    ことを特徴とする耐火シート。
  2. 【請求項2】 シートを350℃で30分間加熱し、さ
    らに900℃で30分間加熱した後のシートの厚みt2
    (mm)と初期厚みt(mm)との比T1(t2/t)
    と、900℃で1時間加熱したときのシートの加熱後の
    厚みt3 (mm)と初期厚みt(mm)との比T2 (t
    3 /t)との関係が、T1 /T2 ≧0.7であることを
    特徴とする耐火シート。
  3. 【請求項3】 50kW/m2 で30分間加熱した後の
    残渣を垂直方向に保持した状態で、1cm2 当たり1g
    の重りで衝撃を加えたときの残渣の重量減少率が20%
    以下であり、かつ 残渣の厚み減少率が50%以下であ
    ることを特徴とする耐火シート。
  4. 【請求項4】 50kW/m2 で30分間加熱した後の
    残渣中の気泡の平均断面積が1mm2 以下であることを
    特徴とする耐火シート。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の耐
    火シートに、不燃材料又は準不燃材料からなる面材が積
    層されてなることを特徴とする耐火被覆材。
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