JPH11134731A - 光磁気記録媒体 - Google Patents

光磁気記録媒体

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JPH11134731A
JPH11134731A JP29523597A JP29523597A JPH11134731A JP H11134731 A JPH11134731 A JP H11134731A JP 29523597 A JP29523597 A JP 29523597A JP 29523597 A JP29523597 A JP 29523597A JP H11134731 A JPH11134731 A JP H11134731A
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JP
Japan
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layer
temperature
curie temperature
magneto
initialization
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Application number
JP29523597A
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English (en)
Inventor
Makoto Sugawara
信 菅原
Hirotaka Tanaka
浩貴 田中
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】I層の磁化方向の反転による磁化状態の崩壊を
防止し、BER、C/N比等の特性を改善し、安定した
オーバーライトを実現する。 【解決手段】基板1上に、M層3、W層4、S層5及び
I層6の少なくとも4つの磁性層が順次積層され、これ
らの磁性層は垂直磁気異方性を有しREとTMの非晶質
合金から成り、かつ少なくともW層4とS層5及びI層
6が室温で交換結合している光磁気記録媒体であって、
I層6のキュリー温度以上のキュリー温度を有し、かつ
W層4のキュリー温度以上でI層6よりも保磁力が大き
いIa層7をI層6上に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光強度変調方式等
の熱磁気記録により2値情報をオーバーライト可能で、
カー効果等の磁気光学効果により再生を行う光磁気記録
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光変調ダイレクトオーバーライト
(以下、オーバーライトという)が可能な光磁気記録媒
体(以下、媒体と略す)M1 の磁性層構成を図2に示
す。
【0003】同図は媒体M1 の部分断面図であり、上向
き磁化か下向き磁化とすることにより2値情報(0,
1)を記録する記録層(Memory layerで、以下、M層と
略す)12と、M層12よりも高いキュリー温度と室温
超の所定温度以上でM層12よりも大きな保磁力を有
し、外部のバイアス磁界(記録磁界)により昇温時に磁
化方向が反転可能な記録補助層(Writing layer で、以
下、W層と略す)13と、キュリー温度が130℃程度
と低く高温で磁化が消失してW層13と初期化層15間
の交換結合力を遮断する制御層(Switching layer で、
以下、S層と略す)14と、これらの磁性層の中で最も
キュリー温度が高く降温時にS層14を通じてW層13
の磁化方向を初期化する初期化層(Initializing layer
で、以下、I層と略す)15とを、基板11上に積層し
て、オーバーライト可能としたものが提案されている。
【0004】このような、M層12,W層13,S層1
4,I層15を有するタイプの光強度変調方式によるオ
ーバーライトの基本的なメカニズムを図4により説明す
ると、各磁性層の正味の磁化方向は遷移金属元素(Tran
sition Metal elementで、以下、TMという)副格子磁
化と希土類元素(Rare Earth elementで、以下、REと
いう)副格子磁化の合成ベクトルで表され、カー効果に
よる情報の読出(再生)にはTM副格子磁化が関与する
(日本応用磁気学会誌 Vol.14,p165-170,NO.2,1990 参
照)。磁気的組成は、M層12がTMリッチ(TM副格
子磁化が磁気的に優勢)、W層13がREリッチ(RE
副格子磁化が磁気的に優勢)、S層14がTMリッチ、
I層15がREリッチで、W層13とI層15が室温T
roomよりも高温で補償温度を有する。
【0005】M層12のキュリー温度をTc1、W層13
のキュリー温度をTc2及び補償温度をTcomp2 、S層1
4のキュリー温度をTc3、I層15のキュリー温度をT
c4及び補償温度をTcomp4 とすると、Troom<Tc3<T
comp2 <Tc1<Tcomp4 <Tc2<Tc4である。また、低
温プロセスによるローパワー記録(以下、ロー記録とい
う)時の最高温度をTL 、高温プロセスによるハイパワ
ー記録(以下、ハイ記録という)時の最高温度をTH と
すると、TL ≒Tc1でTH ≒Tc2である。尚、ロー記録
及びハイ記録は、高低の2値にパルス変調されたレーザ
ビーム等を媒体に照射することにより行われ、低レベル
のレーザビームの照射部(ピット)でロー記録、高レベ
ルのレーザビームの照射部(ピット)でハイ記録とな
る。また、Troomは約20℃〜約30℃の室温である。
【0006】各磁性層の保磁力と温度の関係は、室温で
はM層12の保磁力が最も大きく、次いでW層13,I
層15,S層14の順である。S層14は、これらの磁
性層の中で最も保磁力及びキュリー温度が低く、100
〜130℃程度で磁化が消失する。W層13とI層15
は補償温度付近で保磁力が発散し、非常に大きくなる。
また、M層12とW層13を比較すると、M層12は相
対的に低いキュリー温度Tc1と室温で高い保磁力を有
し、W層13はM層12に比べて相対的に高いキュリー
温度Tc2と室温で低い保磁力を有する。
【0007】同図において、オーバーライト前の状態は
室温Troomの状態であり、M層12のTM副格子磁化が
下向き(最上段左から1番目の状態で、仮に2値情報
の”1”とする)か、若しくはM層12のTM副格子磁
化が上向き(最下段左から1番目の状態で、仮に2値情
報の”0”とする)の2状態のいずれかである。低温プ
ロセスでは、高低の2レベルにパルス変調されたレーザ
ビームの低レベルビームが照射されることにより、前記
2状態のいずれかから出発して昇温され、室温Troomに
戻ったときには”1”状態に統一される。このとき、”
0”状態から出発した場合は、W層13がTcomp2 の前
後でTM副格子磁化とRE副格子磁化の大小関係が反転
し、Tcomp2 よりも高温で正味の磁化方向が下向きに変
化するため、その交換結合力によりM層2の磁化方向を
反転させ、”1”状態に変化する。
【0008】また、高温プロセスでは、レーザビームの
高レベルビームが照射されることにより、前記2状態の
いずれかから出発して昇温され、Troomに戻ったときに
は”0”状態に統一される。この場合、いずれの状態か
ら出発しても、M層12とS層14の磁化が消失しW層
13の磁化も消失するかきわめて小さい状態(最下段右
から1番目又は2番目の状態)まで昇温される。このと
き、バイアス磁界によりW層13の正味の磁化方向が反
転し、Tc1付近で交換結合力によりM層12の磁化方向
を揃わせ、”0”状態とする。降温するにつれ、W層1
3はTcomp2 付近でTM副格子磁化とRE副格子磁化の
大小関係が反転し、室温TroomでS層14を通してI層
15の交換結合力により初期化される。そして、高温プ
ロセス後の”0”状態では、M層12とW層13の各々
のTM副格子磁化とRE副格子磁化の方向が異なるた
め、その界面に界面磁壁が生じる。
【0009】このようなオーバーライト動作が可能な媒
体において、これらの磁性層が基本的にREと、Fe及
び/又はCoのTMとから成るオーバーライト可能なも
のであって、I層15を磁性層面の垂直方向に組成変調
することにより、組成の均一な磁性層に比較して垂直磁
気異方性が大きく、広い範囲にわたり保磁力の大きいI
層15とすることができ、その結果安定なオーバーライ
トを可能としたものが提案されている(特開平5−29
0431号公報参照)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、W層13のキュリー温度とI層15のキュリ
ー温度との差が小さい場合、高温プロセスでその最高温
度TH が高温側に少しずれた際に、I層15の磁化方向
が部分的に反転して磁化状態が崩れるという問題点があ
った。
【0011】従って、本発明は上記事情に鑑みて完成さ
れたものであり、その目的は、例えW層のキュリー温度
とI層のキュリー温度との差が小さくても、I層の磁化
方向の反転による磁化状態の崩壊を防止し、記録誤り率
(Bit Error Rateで、以下、BERという)、C/N比
等の特性を改善し、安定したオーバーライトを実現する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手投】本発明の光磁気記録媒体
は、基板上に、記録層、記録補助層、制御層及び初期化
層の少なくとも4つの磁性層が順次積層され、これらの
磁性層は垂直磁気異方性を有し希土類元素と遷移金属元
素の非晶質合金から成り、かつ少なくとも前記記録補助
層と前記制御層及び前記初期化層が室温で交換結合して
いる光磁気記録媒体であって、前記初期化層上に、該初
期化層のキュリー温度以上のキュリー温度を有し、かつ
前記記録補助層のキュリー温度以上で前記初期化層より
も保磁力が大きい初期化補助層を設けたことを特徴と
し、このような構成により、高温プロセスで初期化層の
磁化方向が反転して磁化状態が崩壊するのを防止し、安
定したオーバーライトを実現するものである。
【0013】また、本発明において好ましくは、前記初
期化補助層はGdCo、GdTbCo、GdFeCo又
はGdTbFeCoからなり、そのキュリー温度は35
0℃以上である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の媒体Mの基本的な磁性層
構成の部分断面図を図1に示す。
【0015】同図において、1はポリカーボネート等の
プラスチック,ガラス等の透明材料から成り、プリグル
ーブが形成されたディスク状の基板であり、2はサイア
ロン(Si,Al,O,Nの非晶質膜),イットリウム
サイアロン(Y,Si,Al,O,Nの非晶質膜),S
3 4 ,SiO2 等から成る保護層である。
【0016】また、3は垂直磁化が上向きか下向きかに
より2値情報(0,1)を記録再生するためのM層、4
は高温でバイアス磁界(記録磁界)によって磁化方向が
反転可能とされたW層、5は低キュリー温度であり、高
温でその上下の磁性層の交換結合を遮断するS層、6は
S層5とW層4の磁化方向を降温時に初期化するI層、
7はこれらの磁性層の中で最もキュリー温度が高く、I
層の磁化反転を防止する(I層を初期化する)初期化補
助層(以下、Ia層という)である。
【0017】更に、Ia層7の上に、サイアロン,イッ
トリウムサイアロン,Si3 4 ,AlTi,SiO2
等から成る保護層8を形成している。このような保護層
2,8は、磁性層の損傷、酸化を防止するために設けら
れる。
【0018】そして、各磁性層は全動作温度範囲(室温
〜約300℃)内で垂直磁気異方性を示し、少なくとも
W層4、S層5、I層6は室温(約20℃〜約30℃)
で交換結合しており、本発明ではI層6とIa層7も室
温で交換結合している。
【0019】上記各磁性層は、基本的にCr,Fe,C
o,Ni,Cu等のTMと、Nd,Sm,Gd,Tb,
Dy,Ho等のREとの非晶質合金から成る。例えば、
各磁性層はTbFe,TbFeCo,GdFeCo,G
dTbFeCo等から成る。また、これらの磁性層はス
パッタリング法等の薄膜形成法により形成する。
【0020】本発明のIa層7は、I層6のキュリー温
度以上のキュリー温度を有し、かつW層4のキュリー温
度以上でI層6よりも保磁力が大きいという磁気的特性
を持つ。これにより、高温プロセスで記録パワーが若干
大きくなり、W層4のキュリー温度よりも相当に高温に
なった場合、例えば上昇温度が数10℃高温側へずれた
ときに、I層6の磁化方向が部分的に反転してその磁化
状態が崩れるのを防止する。即ち、I層6の磁化方向が
部分的に反転した場合、その反転部分をIa層7の交換
結合力によって再反転させ、元の磁化状態に復元すると
いう機能を有する。
【0021】Ia層7のキュリー温度がI層6のキュリ
ー温度未満の場合、温度がI層6のキュリー温度以上に
上昇しI層6の磁化が消失してI層6の磁化が現れる際
にその向きを元の状態にすることができない。Ia層7
のキュリー温度は具体的には350℃以上が好ましい。
350℃未満の場合、記録パワーと初期化パワーの間の
マージンが小さくなりすぎるため、高温プロセスでW層
4の磁化方向が反転したときに、I層6の保磁力が小さ
くなっているためW層4の影響を受け、W層4の交換結
合力によりI層6の一部で磁化方向が反転するといった
事態が生ずる。この場合、Ia層7も保磁力が小さくな
っているため、Ia層7によるI層6の磁化方向の再反
転が困難になる。
【0022】また、Ia層7はW層4のキュリー温度以
上でI層6よりも保磁力が大きいという磁気的特性を有
する。これは、図3に示すように、I層6の保磁力はW
層4のキュリー温度(200〜250℃程度)付近で急
激に低下しており、高温プロセスでW層4のキュリー温
度以上に温度が上昇した場合に、I層6の磁化方向もW
層4やバイアス磁界の影響で反転し易くなり、反転した
I層6の磁化方向をIa層7によって再反転させるため
である。
【0023】上記の特性を得るためのIa層7の組成
は、(GdX Tb100-X Z (FeYCo100-Y
100-Z ,50≦X≦100,0≦Y≦50,15≦Z≦
30がよい。また、Ia層7の厚みは50Å以上がよ
く、50Å未満ではIa層7の保磁力が小さくなり、I
層6が部分的に磁化方向が崩れた場合に再反転させるの
が困難になる。より好ましくは、50Å〜1000Åで
あり、1000Åを超えると記録感度が劣化する。
【0024】このようなIa層7は、以下のようにして
形成できる。例えば、スパッタリング装置を用いて、基
板1が回転しながらGd,Tb,Fe,Coの各ターゲ
ット上を通過するように基板1を保持し、各ターゲット
に開口率を制御可能なシャッタ等を設け、それらの開口
率によりGd,Tb,Fe,Coの組成比を自在にコン
トロールしながら成膜する。
【0025】そして、M層3,W層4,S層5,I層6
については基本的に従来のものと同様であるが、基板1
とM層3との間に読取専用の再生層(Reading layer
で、以下、R層という)を設けてC/N比を改善した
り、M層3とW層4との間に両層の交換結合力を調整す
る交換結合力調整層(Inerface wall energy controlli
nglayerで、以下、int層という)を形成することに
より、M層3とW層4間に働く交換結合力を少なくとも
室温で遮断し、W層4の初期化及び昇温時におけるW層
4からM層3への磁化方向の転写をスムーズにできる。
前記int層として、非磁性層、又は温度により磁化方
向が水平磁気異方性から垂直磁気異方性に変化するよう
な層を用いてもよい。
【0026】本発明によるオーバーライトのメカニズム
は、基本的に図4に示したものと同様であり、I層6の
下にIa層7が設けられている点が異なる。
【0027】かくして、本発明の光磁気記録媒体は、例
えばW層4のキュリー温度とI層6のキュリー温度との
差が小さくても、記録パワーと初期化パワーとのマージ
ンを格段に広げることができ、I層の磁化方向の反転に
よる磁化状態の崩壊を防止し、BERの劣化、C/N比
の低下を高い記録パワーまで防ぎ、その結果安定したオ
ーバーライトを実現するという作用効果を有する。
【0028】本発明において、各磁性層を基板の両面に
積層するか、片面に各磁性層を積層した2枚の基板を貼
り付けることにより、2倍の記録密度としてもよい。ま
た、レーザビームをパルス変調する光強度変調方式によ
るオーバーライトに限らず、熱磁気記録によるものであ
れば他の手段によってもオーバーライトできる。
【0029】尚、本発明は上記の実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々
の変更は何等差し支えない。
【0030】
【実施例】本発明の実施例を以下に説明する。
【0031】(実施例)図1に示すような、ポリカーボ
ネートから成るディスク状の基板1上に、アモルファス
SiN(厚さ900Å)からなる保護層2をスパッタリ
ング法により成膜した。
【0032】次いで、TMリッチ,膜厚約200Å,保
磁力13kOe(室温),キュリー温度約190℃のT
24Fe67Co9 から成るM層3、REリッチ,膜厚約
200Å,保磁力7kOe(室温),キュリー温度約2
40℃,補償温度約150℃のGd8 Tb16Fe61Co
13から成るW層4、TMリッチ,膜厚約100Å,保磁
力4kOe(室温),キュリー温度約130℃のTb24
Fe76から成るS層5、REリッチ,キュリー温度約3
00℃,補償温度約160℃のTb30Fe30Co40から
成るI層6、REリッチ,キュリー温度約350℃,補
償温度約280℃のGd10Tb20Fe30Co40から成る
Ia層7を、スパッタリング法により順次積層した。
【0033】更に、アモルファスSiN(厚さ300
Å)とAl(厚さ600Å)からなる保護層8をスパッ
タリング法により成膜し、その上に紫外線防止用の樹脂
層をコートして光磁気ディスクを作製した。
【0034】上記構成において、I層6とIa層7の膜
厚を種々に変化させた場合の、高温プロセスにおける記
録パワーPr と初期化パワーPi を表1に示す。
【0035】尚、オーバーライトは以下のようにして行
った。最初に回転数3000rpm、初期化磁界5kO
eで12mWのレーザビームを基板1側から照射して初
期化し、その後、バイアス磁界300Oeの下でピーク
パワーレベル10mW、ベースパワーレベル3mWにパ
ルス変調されたレーザビームを基板1側から照射して、
5.8MHzの信号を2回オーバーライトし、1.5m
Wの再生用レーザで再生した。
【0036】
【表1】
【0037】表1に示すように、Ia層の膜厚が50Å
以上で、Pi とPr との差が2.5〜3.0mWと大き
くなり、安定したオーバーライトが可能となった。
【0038】
【発明の効果】本発明の光磁気記録媒体は、I層のキュ
リー温度以上のキュリー温度を有し、かつW層のキュリ
ー温度以上でI層よりも保磁力が大きいIa層をI層上
に設けることにより、例えW層のキュリー温度とI層の
キュリー温度との差が小さくても、記録パワーと初期化
パワーとのマージンを格段に広げることができ、その結
果I層の磁化方向の反転による磁化状態の崩壊を防止
し、BERの劣化、C/N比の低下を高い記録パワーま
で防ぎ、その結果安定したオーバーライトを実現する。
【0039】また、本発明の光磁気記録媒体はオーバー
ライト可能な媒体であればよく、光磁気ディスク、光磁
気カード、光磁気テープ等に応用可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光磁気記録媒体Mの磁性層構成の部分
断面図である。
【図2】従来の光磁気記録媒体M1 の磁性層構成の部分
断面図である。
【図3】本発明の光磁気記録媒体のI層とIa層の保磁
力特性のグラフである。
【図4】従来の光磁気記録媒体のオーバーライトのメカ
ニズムを説明する磁化の状態図である。
【符号の説明】
1:基板 2:保護層 3:M層 4:W層 5:S層 6:I層 7:Ia層 8:保護層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に、記録層、記録補助層、制御層及
    び初期化層の少なくとも4つの磁性層が順次積層され、
    これらの磁性層は垂直磁気異方性を有し希土類元素と遷
    移金属元素の非晶質合金から成り、かつ少なくとも前記
    記録補助層と前記制御層及び前記初期化層が室温で交換
    結合している光磁気記録媒体であって、前記初期化層上
    に、該初期化層のキュリー温度以上のキュリー温度を有
    し、かつ前記記録補助層のキュリー温度以上で前記初期
    化層よりも保磁力が大きい初期化補助層を設けたことを
    特徴とする光磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】前記初期化補助層はGdCo、GdTbC
    o、GdFeCo又はGdTbFeCoからなり、その
    キュリー温度は350℃以上である請求項1記載の光磁
    気記録媒体。
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