JPH10162439A - 光磁気記録媒体 - Google Patents
光磁気記録媒体Info
- Publication number
- JPH10162439A JPH10162439A JP31807696A JP31807696A JPH10162439A JP H10162439 A JPH10162439 A JP H10162439A JP 31807696 A JP31807696 A JP 31807696A JP 31807696 A JP31807696 A JP 31807696A JP H10162439 A JPH10162439 A JP H10162439A
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- JP
- Japan
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- layer
- magnetic
- magnetic layer
- magneto
- curie
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Abstract
(57)【要約】
【課題】書込み層への記録に必要とする外部磁界を低減
させるとともに、転写が十分におこなわれるようにした
オーバーライト可能な光磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】基板1上に第1磁性層2としてのTbFe
Co層(キュリー温度:200℃)と、第2の層領域7
としての厚み50ÅのTb30(Fe100-X CoX )層
(キュリー温度:160〜370℃)と、第1の層領域
6としての厚み50ÅのGd39Dy4 Fe40Co17層
(キュリー温度:360℃)と、第3磁性層4としての
GdTbFeCo層(キュリー温度:260℃)とを順
次積層してなる垂直磁気異方性の2層領域により構成し
た光磁気記録媒体。
させるとともに、転写が十分におこなわれるようにした
オーバーライト可能な光磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】基板1上に第1磁性層2としてのTbFe
Co層(キュリー温度:200℃)と、第2の層領域7
としての厚み50ÅのTb30(Fe100-X CoX )層
(キュリー温度:160〜370℃)と、第1の層領域
6としての厚み50ÅのGd39Dy4 Fe40Co17層
(キュリー温度:360℃)と、第3磁性層4としての
GdTbFeCo層(キュリー温度:260℃)とを順
次積層してなる垂直磁気異方性の2層領域により構成し
た光磁気記録媒体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビームをパ
ルス変調して照射する光強度変調方式等の熱磁気記録に
よってオーバーライト(重ね書き)ができ、そして、カ
ー効果等の磁気光学効果によって情報の再生がおこなわ
れる光磁気記録媒体に関するものである。
ルス変調して照射する光強度変調方式等の熱磁気記録に
よってオーバーライト(重ね書き)ができ、そして、カ
ー効果等の磁気光学効果によって情報の再生がおこなわ
れる光磁気記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の光磁気記録媒体を図2の部分断面
図でもって示す。同図において、1はプリグルーブ(ト
ラッキング用の溝)が設けられた透光性の基板、2〜4
はそれぞれ第1〜第3磁性層である。これら各層2〜4
は、希土類金属元素(Rare Earth Metal; 以下REとい
う)と遷移金属元素(TransitionMetal; 以下TMとい
う)との非晶質合金からなり、たとえばGdCo、Gd
Fe、TbFe、DyFe、GdTbFe、TbDyF
e、GdTbFeCo、TbFeCo、GdTbCo等
である。
図でもって示す。同図において、1はプリグルーブ(ト
ラッキング用の溝)が設けられた透光性の基板、2〜4
はそれぞれ第1〜第3磁性層である。これら各層2〜4
は、希土類金属元素(Rare Earth Metal; 以下REとい
う)と遷移金属元素(TransitionMetal; 以下TMとい
う)との非晶質合金からなり、たとえばGdCo、Gd
Fe、TbFe、DyFe、GdTbFe、TbDyF
e、GdTbFeCo、TbFeCo、GdTbCo等
である。
【0003】また、第1磁性層2は第3磁性層4と比較
して低いキュリー点であって、さらに高い保磁力を有
し、室温においてTM副格子磁化が主勢(TMリッチ)
である。第3磁性層4は第1磁性層2と比較して高いキ
ュリー点であり、さらに低い保磁力を有し、室温におい
てRE副格子磁化が主勢(REリッチ)である。そし
て、第1磁性層2と第3磁性層4は、ともに磁化容易軸
が基板面に垂直であるが、第2磁性層3は室温において
面内磁気異方性で、温度が上昇すると垂直磁気異方性を
示す。
して低いキュリー点であって、さらに高い保磁力を有
し、室温においてTM副格子磁化が主勢(TMリッチ)
である。第3磁性層4は第1磁性層2と比較して高いキ
ュリー点であり、さらに低い保磁力を有し、室温におい
てRE副格子磁化が主勢(REリッチ)である。そし
て、第1磁性層2と第3磁性層4は、ともに磁化容易軸
が基板面に垂直であるが、第2磁性層3は室温において
面内磁気異方性で、温度が上昇すると垂直磁気異方性を
示す。
【0004】上記第2磁性層3は、室温において第1磁
性層2と第3磁性層4間の交換結合を妨げる作用、すな
わち第1磁性層2と第3磁性層4が第2磁性層3を介し
て交換力により結合されていることに起因する実効的な
バイアス磁界(記録磁界)の大きさが、室温に比べて昇
温時に大きくなるように変化するという作用がある。し
たがって、小さなバイアス磁界でオーバーライトが可能
になり、また、記録ビットの安定性が向上するというも
のである(特公平5−22303号参照)。
性層2と第3磁性層4間の交換結合を妨げる作用、すな
わち第1磁性層2と第3磁性層4が第2磁性層3を介し
て交換力により結合されていることに起因する実効的な
バイアス磁界(記録磁界)の大きさが、室温に比べて昇
温時に大きくなるように変化するという作用がある。し
たがって、小さなバイアス磁界でオーバーライトが可能
になり、また、記録ビットの安定性が向上するというも
のである(特公平5−22303号参照)。
【0005】かかる第2磁性層3は、一般的に交換結合
力調整層(Interface wall energylayer;以下int.
層という)と呼ばれ、室温付近の比較的低温では面内磁
気異方性で、第1磁性層2と第3磁性層4間の交換結合
を妨げ、室温よりも高温では垂直磁気異方性を示し、第
1磁性層2と第3磁性層4の交換結合をサポートする。
力調整層(Interface wall energylayer;以下int.
層という)と呼ばれ、室温付近の比較的低温では面内磁
気異方性で、第1磁性層2と第3磁性層4間の交換結合
を妨げ、室温よりも高温では垂直磁気異方性を示し、第
1磁性層2と第3磁性層4の交換結合をサポートする。
【0006】また、他の従来例として、低いキュリー点
と高い保磁力を有する第1磁性層と、第1磁性層に比べ
て高いキュリー点と低い保磁力を有する第2磁性層とが
交換結合した2層構造の垂直磁化膜を基板上に形成し、
そして、両層の間に、これらの磁性層に比べて小さな磁
壁エネルギーを有する垂直磁化膜である第3磁性層を設
けた技術も提案されている(特開平1−211343号
参照)。
と高い保磁力を有する第1磁性層と、第1磁性層に比べ
て高いキュリー点と低い保磁力を有する第2磁性層とが
交換結合した2層構造の垂直磁化膜を基板上に形成し、
そして、両層の間に、これらの磁性層に比べて小さな磁
壁エネルギーを有する垂直磁化膜である第3磁性層を設
けた技術も提案されている(特開平1−211343号
参照)。
【0007】このような技術においては、外部磁界なし
で第1磁性層と第2磁性層間の界面磁壁が安定に保持さ
れ、かつ外部磁界によって第2磁性層の磁化が容易に反
転されるように、第3磁性層が所望の小さな磁壁エネル
ギーを有する構成にしている。
で第1磁性層と第2磁性層間の界面磁壁が安定に保持さ
れ、かつ外部磁界によって第2磁性層の磁化が容易に反
転されるように、第3磁性層が所望の小さな磁壁エネル
ギーを有する構成にしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そして、かかる従来技
術においては、上記のような第2磁性層3にキュリー温
度が300℃以上のGdDyFe合金等が使用され、こ
れによって第3磁性層4から第1磁性層2への高温での
転写が十分となり、オーバーライト動作が安定化する。
術においては、上記のような第2磁性層3にキュリー温
度が300℃以上のGdDyFe合金等が使用され、こ
れによって第3磁性層4から第1磁性層2への高温での
転写が十分となり、オーバーライト動作が安定化する。
【0009】しかしながら、このように高いキュリー温
度の第2磁性層3を使用すると、高温域での転写が十分
におこなわれるが、その反面、第3磁性層4のキュリー
温度(250〜260℃)付近においても第2磁性層3
の磁気モーメントが残っているために、第3磁性層4の
磁気特性に影響を及ぼし、たとえば、第3磁性層4に記
録ビットを形成しようとすると、それに要する外部磁界
が大きくなるという問題点がある。
度の第2磁性層3を使用すると、高温域での転写が十分
におこなわれるが、その反面、第3磁性層4のキュリー
温度(250〜260℃)付近においても第2磁性層3
の磁気モーメントが残っているために、第3磁性層4の
磁気特性に影響を及ぼし、たとえば、第3磁性層4に記
録ビットを形成しようとすると、それに要する外部磁界
が大きくなるという問題点がある。
【0010】したがって本発明は上記事情に鑑みて完成
されたものであり、その目的は書込み層への記録に必要
とする外部磁界を低減させるとともに、転写が十分にお
こなわれるようにしたオーバーライト可能な光磁気記録
媒体を提供することにある。
されたものであり、その目的は書込み層への記録に必要
とする外部磁界を低減させるとともに、転写が十分にお
こなわれるようにしたオーバーライト可能な光磁気記録
媒体を提供することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は組成に対するマ
ージンを多くして製造効率を高めた光磁気記録媒体を提
供することにある。
ージンを多くして製造効率を高めた光磁気記録媒体を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の光磁気記録媒体
は、基板上に、記録層と、交換結合力調整層と、書込み
層とを順次積層し、記録層は室温で遷移金属の副格子磁
化が主勢の垂直磁化で、書込み層は記録層との交換結合
時に遷移金属の副格子磁化が主勢の垂直磁化であり、そ
して、交換結合力調整層はキュリー温度が書込み層のキ
ュリー温度以上である層領域と、キュリー温度が書込み
層のキュリー温度以下である層領域とを順次設けてなる
ことを特徴とする。
は、基板上に、記録層と、交換結合力調整層と、書込み
層とを順次積層し、記録層は室温で遷移金属の副格子磁
化が主勢の垂直磁化で、書込み層は記録層との交換結合
時に遷移金属の副格子磁化が主勢の垂直磁化であり、そ
して、交換結合力調整層はキュリー温度が書込み層のキ
ュリー温度以上である層領域と、キュリー温度が書込み
層のキュリー温度以下である層領域とを順次設けてなる
ことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の光磁気記録媒体の
層構成を示す部分断面図である。なお、図2と同一箇所
には同一符号を付す。この光磁気記録媒体において、ガ
ラス、プラスチック等の透光性の材料からなりトラッキ
ング用およびピット(磁区)記録用のランド・グルーブ
(プリグルーブ)が形成された基板1の上に前記記録層
としての第1磁性層2、前記交換結合力調整層としての
第2磁性層5、前記書込み層としての第3磁性層4とを
順次積層し、第2磁性層5においては第1の層領域6と
第2の層領域7とが順次積層された垂直磁気異方性の2
層領域構成である。そして、いずれの層もREとTMと
の非晶質合金からなり、たとえばGdCo、GdFe、
TbFe、DyFe、GdTbFe、TbDyFe、G
dTbFeCo、TbFeCo、GdTbCo等であ
る。これらの磁性層はNd、Gd、Tb、Dy、Ho等
のREと、Cr、Fe、Co、Ni、Cu等のTMとを
含む非晶質のRE−TM合金から成り、たとえば第1磁
性層2はTbFeCo等、第3磁性層4はGdDyFe
Co等、第2磁性層5はGdDyFeCoやTbFeC
o等のフェリ磁性体から成る。
層構成を示す部分断面図である。なお、図2と同一箇所
には同一符号を付す。この光磁気記録媒体において、ガ
ラス、プラスチック等の透光性の材料からなりトラッキ
ング用およびピット(磁区)記録用のランド・グルーブ
(プリグルーブ)が形成された基板1の上に前記記録層
としての第1磁性層2、前記交換結合力調整層としての
第2磁性層5、前記書込み層としての第3磁性層4とを
順次積層し、第2磁性層5においては第1の層領域6と
第2の層領域7とが順次積層された垂直磁気異方性の2
層領域構成である。そして、いずれの層もREとTMと
の非晶質合金からなり、たとえばGdCo、GdFe、
TbFe、DyFe、GdTbFe、TbDyFe、G
dTbFeCo、TbFeCo、GdTbCo等であ
る。これらの磁性層はNd、Gd、Tb、Dy、Ho等
のREと、Cr、Fe、Co、Ni、Cu等のTMとを
含む非晶質のRE−TM合金から成り、たとえば第1磁
性層2はTbFeCo等、第3磁性層4はGdDyFe
Co等、第2磁性層5はGdDyFeCoやTbFeC
o等のフェリ磁性体から成る。
【0014】また、第1磁性層2は第3磁性層4と比較
して低いキュリー点であり、さらに高い保磁力を有し、
室温においてTMリッチである。第3磁性層4は第1磁
性層2と比較して高いキュリー点であり、さらに低い保
磁力を有し、室温においてREリッチである。
して低いキュリー点であり、さらに高い保磁力を有し、
室温においてTMリッチである。第3磁性層4は第1磁
性層2と比較して高いキュリー点であり、さらに低い保
磁力を有し、室温においてREリッチである。
【0015】上記第2磁性層5の2層領域については、
第1の層領域6ではそのキュリー温度が第3磁性層4の
キュリー温度以上であり、そして、第2の層領域7では
そのキュリー温度が第3磁性層4のキュリー温度以下に
なるように材料組成を決定する。
第1の層領域6ではそのキュリー温度が第3磁性層4の
キュリー温度以上であり、そして、第2の層領域7では
そのキュリー温度が第3磁性層4のキュリー温度以下に
なるように材料組成を決定する。
【0016】また、第3磁性層4の上に制御層またはス
イッチング層を、そして、この層の上に初期化層(Init
ializing layer)を積層してもよい。さらに基板1と第
1磁性層2との間、あるいは初期化層の上にアモルファ
ス状態の窒化ケイ素や酸化ケイ素等から成る保護層を形
成して、酸化防止用に供してもよい。
イッチング層を、そして、この層の上に初期化層(Init
ializing layer)を積層してもよい。さらに基板1と第
1磁性層2との間、あるいは初期化層の上にアモルファ
ス状態の窒化ケイ素や酸化ケイ素等から成る保護層を形
成して、酸化防止用に供してもよい。
【0017】かくして上記構成の本発明光磁気記録媒体
によれば、十分にキュリー点の高い第1の層領域6を設
けても、記録ビットの形成時に第2の層領域7が第1の
層領域6の影響を遮断することから、良好な記録ビット
を低バイアス磁界のもとで形成することができる。
によれば、十分にキュリー点の高い第1の層領域6を設
けても、記録ビットの形成時に第2の層領域7が第1の
層領域6の影響を遮断することから、良好な記録ビット
を低バイアス磁界のもとで形成することができる。
【0018】なお、本発明は上記の実施形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種
々の変更は何等差し支えない。たとえば、各磁性層を基
板両面に積層したり、あるいはそれぞれの片面に各磁性
層を積層してなる2枚の基板を貼り付けた高記録密度の
光磁気記録媒体としてもよい。また、レーザビームをパ
ルス変調する光強度変調方式によるオーバーライト以外
に、熱磁気記録によるオーバーライトであってもよい。
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種
々の変更は何等差し支えない。たとえば、各磁性層を基
板両面に積層したり、あるいはそれぞれの片面に各磁性
層を積層してなる2枚の基板を貼り付けた高記録密度の
光磁気記録媒体としてもよい。また、レーザビームをパ
ルス変調する光強度変調方式によるオーバーライト以外
に、熱磁気記録によるオーバーライトであってもよい。
【0019】
【実施例】本発明の実施例を以下に示す。プラスチック
からなるディスク状の基板1の上に、RFスパッタリン
グ装置を用いて第1磁性層2としてのTbFeCo層
(キュリー温度:200℃)と、第2の層領域7として
の厚み50ÅのTb30(Fe100-X CoX )層(キュリ
ー温度:160〜370℃)と、第1の層領域6として
の厚み50ÅのGd39Dy4Fe40Co17層(キュリー
温度:360℃)と、第3磁性層4としてのGdTbF
eCo層(キュリー温度:260℃)とを順次積層し、
さらに基板1と第1磁性層2との間、ならびに第3磁性
層4の上にはアモルファスのSiNからなる保護層を同
様にRFスパッタリング装置を用いて積層し、光磁気デ
ィスクを作製した。
からなるディスク状の基板1の上に、RFスパッタリン
グ装置を用いて第1磁性層2としてのTbFeCo層
(キュリー温度:200℃)と、第2の層領域7として
の厚み50ÅのTb30(Fe100-X CoX )層(キュリ
ー温度:160〜370℃)と、第1の層領域6として
の厚み50ÅのGd39Dy4Fe40Co17層(キュリー
温度:360℃)と、第3磁性層4としてのGdTbF
eCo層(キュリー温度:260℃)とを順次積層し、
さらに基板1と第1磁性層2との間、ならびに第3磁性
層4の上にはアモルファスのSiNからなる保護層を同
様にRFスパッタリング装置を用いて積層し、光磁気デ
ィスクを作製した。
【0020】かくして得られた各光磁気ディスクにおい
て、第2の層領域7のX値を変えて、記録に要する外部
磁界の強さを測定し、さらに第1磁性層2への第3磁性
層4の転写の強さを測定したところ、表1に示すような
結果が得られた。
て、第2の層領域7のX値を変えて、記録に要する外部
磁界の強さを測定し、さらに第1磁性層2への第3磁性
層4の転写の強さを測定したところ、表1に示すような
結果が得られた。
【0021】
【表1】
【0022】外部磁界の強さは、記録した光磁気ディス
クにC/N比が飽和する磁界の強さでもっておこない、
その測定条件は光磁気ディスク回転数3600rpm、
記録周波数6.98MHzである。また、転写の強さ
は、転写する方向とは逆方向に磁界をかけた状態で転写
する磁界を回転数3600rpm、レーザーパワー1〜
3mWという測定条件下でもっておこない、その評価を
3種類に区分し、○印は逆磁界1000(Oe)でも転
写できたものであり、△印は逆磁界600(Oe)では
転写したが、1000(Oe)では転写しなかった場合
であり、×印は逆磁界300(Oe)でも転写しなかっ
た場合である。
クにC/N比が飽和する磁界の強さでもっておこない、
その測定条件は光磁気ディスク回転数3600rpm、
記録周波数6.98MHzである。また、転写の強さ
は、転写する方向とは逆方向に磁界をかけた状態で転写
する磁界を回転数3600rpm、レーザーパワー1〜
3mWという測定条件下でもっておこない、その評価を
3種類に区分し、○印は逆磁界1000(Oe)でも転
写できたものであり、△印は逆磁界600(Oe)では
転写したが、1000(Oe)では転写しなかった場合
であり、×印は逆磁界300(Oe)でも転写しなかっ
た場合である。
【0023】上記結果から明らかな通り、360℃とい
う高いキュリー温度の第1の層領域6を設けても、試料
No.1〜試料No.4のように第2の層領域7のキュ
リー温度が260℃以下であれば、200(Oe)以下
の外部磁界で十分な記録がおこなわれた。しかるに試料
No.1と試料No.2では転写が不十分となり、ま
た、試料No.5、6では記録に必要な外部磁界が30
0(Oe)以上必要であった。また、試料No.7で
は、外部磁界が600(Oe)かけないと十分な記録が
できなかった。
う高いキュリー温度の第1の層領域6を設けても、試料
No.1〜試料No.4のように第2の層領域7のキュ
リー温度が260℃以下であれば、200(Oe)以下
の外部磁界で十分な記録がおこなわれた。しかるに試料
No.1と試料No.2では転写が不十分となり、ま
た、試料No.5、6では記録に必要な外部磁界が30
0(Oe)以上必要であった。また、試料No.7で
は、外部磁界が600(Oe)かけないと十分な記録が
できなかった。
【0024】
【発明の効果】以上の通り、本発明の光磁気記録媒体に
よれば、交換結合力調整層をキュリー温度が書込み層の
キュリー温度以上である層領域と、キュリー温度が書込
み層のキュリー温度以下である層領域とを順次積層して
なる垂直磁気異方性の2層領域により構成したことによ
り、書込み層への記録に必要とする外部磁界を低減させ
るとともに、転写が十分におこなわれ、その結果、オー
バーライト可能な光磁気記録媒体が提供できた。
よれば、交換結合力調整層をキュリー温度が書込み層の
キュリー温度以上である層領域と、キュリー温度が書込
み層のキュリー温度以下である層領域とを順次積層して
なる垂直磁気異方性の2層領域により構成したことによ
り、書込み層への記録に必要とする外部磁界を低減させ
るとともに、転写が十分におこなわれ、その結果、オー
バーライト可能な光磁気記録媒体が提供できた。
【0025】また、本発明の光磁気記録媒体によれば、
組成に対するマージンを多くして製造効率を高め、これ
によって製造コストを低減させた光磁気記録媒体が提供
できた。
組成に対するマージンを多くして製造効率を高め、これ
によって製造コストを低減させた光磁気記録媒体が提供
できた。
【図1】本発明の光磁気記録媒体の部分断面図である。
【図2】従来の光磁気記録媒体の部分断面図である。
1 基板 2 第1磁性層 3、5 第2磁性層 4 第3磁性層 6 第1の層領域 7 第2の層領域
Claims (1)
- 【請求項1】基板上に、記録層と、交換結合力調整層
と、書込み層とを順次積層して成る光磁気記録媒体であ
って、前記記録層は室温で遷移金属の副格子磁化が主勢
の垂直磁化で、前記書込み層は記録層との交換結合時に
遷移金属の副格子磁化が主勢の垂直磁化であり、かつ前
記交換結合力調整層はキュリー温度が書込み層のキュリ
ー温度以上である層領域と、キュリー温度が書込み層の
キュリー温度以下である層領域とを順次設けてなること
を特徴とする光磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31807696A JPH10162439A (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 光磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31807696A JPH10162439A (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 光磁気記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10162439A true JPH10162439A (ja) | 1998-06-19 |
Family
ID=18095211
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31807696A Pending JPH10162439A (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 光磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10162439A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6808823B2 (en) | 2001-02-15 | 2004-10-26 | Fujitsu Limited | Magneto-optical recording medium and manufacturing method therefor |
-
1996
- 1996-11-28 JP JP31807696A patent/JPH10162439A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6808823B2 (en) | 2001-02-15 | 2004-10-26 | Fujitsu Limited | Magneto-optical recording medium and manufacturing method therefor |
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