JPH11130733A - 4−(4’−シクロヘキサンカルボン酸メチル)ベンゼンカルボン酸メチルの製造方法 - Google Patents

4−(4’−シクロヘキサンカルボン酸メチル)ベンゼンカルボン酸メチルの製造方法

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JPH11130733A
JPH11130733A JP9300285A JP30028597A JPH11130733A JP H11130733 A JPH11130733 A JP H11130733A JP 9300285 A JP9300285 A JP 9300285A JP 30028597 A JP30028597 A JP 30028597A JP H11130733 A JPH11130733 A JP H11130733A
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JP
Japan
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benzenecarboxylate
hydrogen
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present
methyl
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JP9300285A
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English (en)
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Tomokatsu Ura
僚克 浦
Hideo Hasegawa
英雄 長谷川
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 4,4’−ジフェニルジカルボン酸ジメチル
エステルから4−(4’−シクロヘキサンカルボン酸メ
チル)ベンゼンカルボン酸メチルを、温和な条件下高転
化率で、かつ選択的に製造する方法を提供する。 【解決手段】 ルテニウム触媒、および極性溶媒の存在
下、4,4’−ジフェニルジカルボン酸ジメチルエステ
ルに水素を作用させることを特徴とする4−(4’−シ
クロヘキサンカルボン酸メチル)ベンゼンカルボン酸メ
チルの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はこの4,4’−CB
MEを製造する方法に関する。更に詳細には、本発明
は、4,4’−ジフェニルジカルボン酸ジメチルエステ
ル(以下、4,4’−Dと略記する)の水素添加をする
ことにより、4−(4’−シクロヘキサンカルボン酸メ
チル)ベンゼンカルボン酸メチル(以下、4,4’−C
BMEと略記する)を温和な条件下、高転化率で、かつ
選択的に製造する技術に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】4,
4’−Dの2つの芳香環の一方の芳香環をシクロヘキサ
ン環とした4,4’−CBMEを用いた共重合ポリマー
は、高分子鎖構造中に屈曲性・伸縮性と剛性とを併せ持
ち、結晶性でかつ染色性の良い高機能ポリマーとなるこ
とが知られている。この4,4’−Dから4,4’−C
BMEを製造する方法に関しては、ニッケル系触媒を用
いる方法(特公昭47-31715、特公昭47-317953、特公昭4
7-31954)が提案されているが、水素圧9.8Mpaと
いう高圧条件が必要であり工業的に好ましくない。すな
わち、温和な条件で、高い転化率で、及び/又は高い選
択率で4,4’−Dから4,4’−CBMEを製造する
方法が求められている。かかる現状において、本発明者
らは4,4’−Dの水素添加から4,4’−CBMEを
得る方法について検討した結果、ルテニウム触媒、およ
び極性溶媒の存在下、4,4’−Dに水素を作用させる
ことにより、かかる課題を解決できることを見出し本発
明を完成した。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、ルテニウム触
媒、および極性溶媒の存在下、4,4'−ジフェニルジ
カルボン酸ジメチルエステルに水素を作用させることを
特徴とする4−(4’−シクロヘキサンカルボン酸メチ
ル)ベンゼンカルボン酸メチルの製造方法である。
【0004】
【発明の実施の形態】本発明について、以下に詳しく説
明する。以下の説明及び実施例において、4,4’−ジ
フェニルジカルボン酸ジメチルエステルを4,4’−D
と、また4−(4’−シクロヘキサンカルボン酸メチ
ル)ベンゼンカルボン酸メチルを4,4’−CBMEと
略記することがある。本発明では、触媒としてルテニウ
ムを用いる。本発明のルテニウム触媒は担体に支持され
ていることが好ましい。触媒を支持する担体は、活性
炭、ケイソウ土、アルミナ又はゼオライトが好ましく、
特に活性炭がその表面積の大きさゆえに好ましい。本発
明で用いられる触媒の量は、4,4'−Dの量100重
量部に対して、担体を含めた触媒の合計重量(乾燥状
態)が、0.01〜20重量部であることが好ましい。
【0005】本発明において用いることのできる溶媒
は、原料の4,4'−D及び水素と本条件下で反応を起
こさない極性溶媒、例えば水、アルコール、ホルムアル
デヒド等であれば特に限定はされない。また、2種以上
の溶媒を混合使用してもかまわない。そのような好まし
い極性溶媒の例としては、メタノールが挙げられる。本
発明において4,4'−Dに水素を作用させる際に反応
系内に存在する溶媒の量は、反応系内の4,4'−Dの
量100重量部に対して100〜10000重量部であ
ることが好ましい。本発明において、4,4'−Dに水
素を作用させる際の反応温度は好ましくは50〜250
℃であり、より好ましくは100〜200℃である。2
50℃を越えると副生成物が多く生成し、50℃未満で
は反応速度が遅くなりがちである。本発明において4,
4'−Dに水素を作用させる際の反応系内の圧力(以
下、特に断らない限り水素分圧をいう)は、4,4'−
ジシクロヘキシルジカルボン酸ジメチルエステルの副生
がより少ないという理由から、3.5Mpa以下である
のが好ましく、特に好ましくは3Mpa以下である。水
素分圧が大きいほど4,4'−ジシクロヘキシルジカル
ボン酸ジメチルエステルの副生が多くなりがちで、好ま
しくない。
【0006】本発明において、4,4'−ジシクロヘキ
シルジカルボン酸ジメチルエステルの副生成物の産生を
抑制して目的物を選択的に得られるように反応を行う際
には、温度及び水素圧力の関係は重要であり、定性的に
は高温で反応を行う場合には水素圧力を低くし、低温で
反応を行う場合には水素圧力を高くすることが好まし
い。本発明において、反応方法や反応方式、水素の導入
方法などは効率良く行える方法であれば特に限定はされ
ず、工業的に有利に製造することができる。また、水素
は不活性の気体と共に用いられてもよい。本発明におい
て、作用させる水素の量は4,4'−Dを完全に4,
4’−CBMEに変換させる、理論量以上であればよ
い。しかし、あまり過剰に水素が存在する場合には、副
生成物が増加するので好ましくない。本発明の方法で水
素化して得られた4,4’−CBMEの粗生成物は触媒
を濾過等により除去した後、例えば減圧蒸留によって精
製することができる。次に、本発明について実施例によ
り更に詳しく説明する。
【0007】
【実施例】本明細書において転化率、選択率は下記の式
(1)、(2)に基づいて算出したものである。 転化率(%) =(4,4-Dの消費量(モル)/4,4-Dの仕込量(モル))×100 (1) 選択率(%) =(4,4-CBMEの生成量(モル)/4,4-Dの消費量(モル))×100 (2) [但し、4,4-CBMEの生成量は4,4-CBMEの全異性体の生成
量の合計である。]
【0008】[実施例1]4,4'−D 30g、市販の
ルテニウムを活性炭に担持せしめた触媒(5%Ru−
C)4.5gを内容積500mlの撹拌機つきオートク
レーブの中に、90gのメタノールと共に入れた。次に
オートクレーブ内の空気を窒素置換した。撹拌機の撹拌
速度を1000rpmに調節し150℃まで昇温した
後、オートクレーブ内に気体状態の水素を導入し、圧力
を2.5Mpa(このときの水素分圧は1Mpa )に
まで上げた。反応系内での水素の消費に伴い気体状態の
水素をオートクレーブ内の圧力が2.5Mpaを保つよ
うに逐次充填し、温度を一定に保ちながら120分間反
応を行った。反応終了後オートクレーブより取り出した
粗生成物から濾紙を用いて、触媒を除いた。濾液を蒸留
精製し、29.6gの生成物を得た。ガスクロマトグラ
フィーを用いて分析し、転化率、選択率を求めて表1に
記載した。収率(選択率)は84%であった。
【0009】[実施例2]反応温度を180℃、水素分
圧を2Mpa、反応時間を80分間とするほかは、実施
例1と同様に行った。結果を表1に示した。
【0010】[実施例3]原料の4,4'−Dが40
g、触媒として5%Ru−Cが3g、溶媒のメタノール
が80g、反応温度が200℃、とする以外は実施例2
と同様に行った。結果を表1に示した。
【0011】[比較例1]原料の4,4’−Dを68
g、触媒として安定化ニッケル5.0gを用い、溶媒に
メタノール100g、オートクレーブ内の水素分圧を
9.8Mpa、反応温度を120℃とし、180分反応
を行った。反応後の処理は実施例1と同様の操作を行っ
た。結果を表1に示す。
【0012】
【表1】
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、水素化反応圧力の低い
条件で4,4’−CBMEを製造することができて、
4,4’−CBMEの製造の効率、安全性を格段に向上
することができる。また、4,4’−CBMEを高転化
率で、かつ副生成物の少ない、高い選択率で製造するこ
とができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルテニウム触媒、および極性溶媒の存在
    下、4,4’−ジフェニルジカルボン酸ジメチルエステ
    ルに水素を作用させることを特徴とする4−(4’−シ
    クロヘキサンカルボン酸メチル)ベンゼンカルボン酸メ
    チルの製造方法。
  2. 【請求項2】 50〜250℃の温度範囲において3.
    5Mpa以下の圧力下で反応を行う、請求項1に記載の
    4−(4’−シクロヘキサンカルボン酸メチル)ベンゼ
    ンカルボン酸メチルの製造方法。
JP9300285A 1997-10-31 1997-10-31 4−(4’−シクロヘキサンカルボン酸メチル)ベンゼンカルボン酸メチルの製造方法 Pending JPH11130733A (ja)

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