JP2815636B2 - 2‐アミノメチルピラジン類および/または2‐アミノメチルピペラジン類の製造法 - Google Patents
2‐アミノメチルピラジン類および/または2‐アミノメチルピペラジン類の製造法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は2−アミノメチルピラジン類および/または
2−アミノメチルピペラジン類の製造法に関する。さら
に詳しくは、一般的な水素化触媒、溶媒の存在下反応系
内たとえばオートクレーブに2−シアノピラジン類を供
給しながら接触水素化を行なうことを特徴とする2−ア
ミノメチルピラジン類および/または2−アミノメチル
ピペラジン類の製造法に関する。本発明によりえられた
2−アミノメチルピラジン類および2−アミノメチルピ
ペラジン類は医農薬中間体として有用なものである。
2−アミノメチルピペラジン類の製造法に関する。さら
に詳しくは、一般的な水素化触媒、溶媒の存在下反応系
内たとえばオートクレーブに2−シアノピラジン類を供
給しながら接触水素化を行なうことを特徴とする2−ア
ミノメチルピラジン類および/または2−アミノメチル
ピペラジン類の製造法に関する。本発明によりえられた
2−アミノメチルピラジン類および2−アミノメチルピ
ペラジン類は医農薬中間体として有用なものである。
[従来の技術および発明が解決しようとする課題] 2−アミノメチルピラジン類の合成方法としては、た
とえばジャーナル・オブ・メディカル・ケミストリー
(J.Med.Chem.)11巻、No.4、911〜912頁(1968)によ
ればクロルメチルピラジンとカリウムフタルイミドをジ
メチルホルムアミド(DMF)中で反応させピラジニルメ
チルフタルイミドを合成後アルカリ処理して目的物をえ
ている。また、ザ・ジャーナル・オブ・オーガニック・
ケミストリー(J.O.C.)38巻、2049〜2052頁(1973)に
よればクロルメチルピラジンとナトリウムアジドをアセ
トニトリル中で反応させアジドメチルピラジンを合成
後、水素化して目的物をえている。これらの方法では工
程が煩雑であり、また収率も低く工業的規模の製造法に
は適さない。
とえばジャーナル・オブ・メディカル・ケミストリー
(J.Med.Chem.)11巻、No.4、911〜912頁(1968)によ
ればクロルメチルピラジンとカリウムフタルイミドをジ
メチルホルムアミド(DMF)中で反応させピラジニルメ
チルフタルイミドを合成後アルカリ処理して目的物をえ
ている。また、ザ・ジャーナル・オブ・オーガニック・
ケミストリー(J.O.C.)38巻、2049〜2052頁(1973)に
よればクロルメチルピラジンとナトリウムアジドをアセ
トニトリル中で反応させアジドメチルピラジンを合成
後、水素化して目的物をえている。これらの方法では工
程が煩雑であり、また収率も低く工業的規模の製造法に
は適さない。
また、2−アミノメチルピペラジン類には合成方法が
具体的に開示されたものはない。
具体的に開示されたものはない。
このように、2−シアノピラジン類を原料とする工業
的に有利な従来方法はない。
的に有利な従来方法はない。
[課題を解決するための手段] 本発明者は、2−アミノメチルピラジン類および2−
アミノメチルピペラジン類の工業的製造方法を鋭意研究
した結果、2−シアノピラジン類の反応性に着目し水素
化触媒の存在下、2−シアノピラジン類を反応系内に逐
次供給しながら接触水素化することにより一般で目的と
するものが高収率でえられることを見出し、本発明を完
成するに至った。また、本発明によるとその反応温度を
かえることにより2−アミノメチルピラジン類と2−ア
ミノメチルピペラジン類との生成比を自由に変えること
ができる。
アミノメチルピペラジン類の工業的製造方法を鋭意研究
した結果、2−シアノピラジン類の反応性に着目し水素
化触媒の存在下、2−シアノピラジン類を反応系内に逐
次供給しながら接触水素化することにより一般で目的と
するものが高収率でえられることを見出し、本発明を完
成するに至った。また、本発明によるとその反応温度を
かえることにより2−アミノメチルピラジン類と2−ア
ミノメチルピペラジン類との生成比を自由に変えること
ができる。
本発明に係る2−シアノピラジン類の接触水素化方法
は、全く新規な方法であり、2−アミノメチルピラジン
類および2−アミノメチルピペラジン類のより合理的な
製造法を提供するものである。
は、全く新規な方法であり、2−アミノメチルピラジン
類および2−アミノメチルピペラジン類のより合理的な
製造法を提供するものである。
すなわち本発明は、2−シアノピラジン類を水素化触
媒の存在下、接触還元反応せしめて2−アミノメチルピ
ラジン類および/または2−アミノメチルピペラジン類
を製造するにあたり、溶媒の存在下反応系内に2−シア
ノピラジン類を供給しながら反応せしめることを特徴と
する2−アミノメチルピラジン類および/または2−ア
ミノメチルピペラジン類の製造法に関する。
媒の存在下、接触還元反応せしめて2−アミノメチルピ
ラジン類および/または2−アミノメチルピペラジン類
を製造するにあたり、溶媒の存在下反応系内に2−シア
ノピラジン類を供給しながら反応せしめることを特徴と
する2−アミノメチルピラジン類および/または2−ア
ミノメチルピペラジン類の製造法に関する。
[実施例] 2−シアノピラジン類を接触水素化すると下記(1)
および(2)に示すように2−アミノメチルピラジン類
および2−アミノメチルピペラジン類がえられることが
期待される。なお、ここで示す2−シアノピラジン類と
しては2−シアノピラジン、5−メチル−2−シアノピ
ラジン、3−メチル−2−シアノピラジン、6−メチル
−2−シアノピラジン、5−エチル−2−シアノピラジ
ンなどがあげられる。
および(2)に示すように2−アミノメチルピラジン類
および2−アミノメチルピペラジン類がえられることが
期待される。なお、ここで示す2−シアノピラジン類と
しては2−シアノピラジン、5−メチル−2−シアノピ
ラジン、3−メチル−2−シアノピラジン、6−メチル
−2−シアノピラジン、5−エチル−2−シアノピラジ
ンなどがあげられる。
(1) ニトリル基が反応 (式中、Rは水素原子および好ましくは炭素数1〜4の
低級アルキル基などがあげられる) (2) ニトリル基、ピラジン環が反応 (式中、Rは前記と同じ) しかしながら通常の水素化方法では全く目的物はえら
れない。つまり2−シアノピラジン類、溶媒および水素
化触媒をオートクレーブに仕込み接触水素化反応を行な
っても反応はほとんど進行せず、目的物は生成されずピ
ッチ化するだけである。
低級アルキル基などがあげられる) (2) ニトリル基、ピラジン環が反応 (式中、Rは前記と同じ) しかしながら通常の水素化方法では全く目的物はえら
れない。つまり2−シアノピラジン類、溶媒および水素
化触媒をオートクレーブに仕込み接触水素化反応を行な
っても反応はほとんど進行せず、目的物は生成されずピ
ッチ化するだけである。
これは、2−シアノピラジン類が高濃度で触媒ととも
に存在すると触媒自身を被毒し、触媒の活性低下をもた
らし水素化反応の進行を妨げることが考えられる。
に存在すると触媒自身を被毒し、触媒の活性低下をもた
らし水素化反応の進行を妨げることが考えられる。
そこで本発明者はかかる問題点を解決するため鋭意研
究を重ねた結果、意外にも反応系内に原料化合物である
2−シアノピラジン類を逐次供給しながら接触還元反応
を行なうことにより、2−シアノピラジン類の水素化反
応を達成せしめることに成功し、しかも収率良く目的物
をうることができ、さらにその反応温度を変えるだけで
2−アミノメチルピラジン類と2−アミノメチルピペラ
ジン類との生成比を変えることができることを見出し
た。
究を重ねた結果、意外にも反応系内に原料化合物である
2−シアノピラジン類を逐次供給しながら接触還元反応
を行なうことにより、2−シアノピラジン類の水素化反
応を達成せしめることに成功し、しかも収率良く目的物
をうることができ、さらにその反応温度を変えるだけで
2−アミノメチルピラジン類と2−アミノメチルピペラ
ジン類との生成比を変えることができることを見出し
た。
2−アミノメチルピラジン類を製造するにあたっては
反応温度が100〜142℃の範囲が好ましく、とくに好まし
くは120〜130℃の範囲である。この範囲内で反応を行な
うとニトリル基のみが水素化されて2−アミノメチルピ
ラジン類が高収率でえられる。上記範囲より反応温度が
高くなるとピラジン環まで水素化された2−アミノメチ
ルピペラジン類の生成量が増加する。この反応系内にア
ンモニアを共存させると核還元が抑えられる。このため
アンモニアは必ずしも必要ではないが、存在することは
副反応を抑える効果があり、2−アミノメチルピラジン
類の収率が向上する。アンモニアの使用量は2−シアノ
ピラジンに対して0.1〜2倍モル量が好ましい。
反応温度が100〜142℃の範囲が好ましく、とくに好まし
くは120〜130℃の範囲である。この範囲内で反応を行な
うとニトリル基のみが水素化されて2−アミノメチルピ
ラジン類が高収率でえられる。上記範囲より反応温度が
高くなるとピラジン環まで水素化された2−アミノメチ
ルピペラジン類の生成量が増加する。この反応系内にア
ンモニアを共存させると核還元が抑えられる。このため
アンモニアは必ずしも必要ではないが、存在することは
副反応を抑える効果があり、2−アミノメチルピラジン
類の収率が向上する。アンモニアの使用量は2−シアノ
ピラジンに対して0.1〜2倍モル量が好ましい。
つぎに、2−アミノメチルピペラジン類を製造するに
あたっては反応温度が148〜200℃の範囲が好ましく、と
くに好ましくは150〜170℃の範囲である。この範囲内で
反応を行なうと、ニトリル基の還元、核還元が同時にお
こり2−アミノメチルピペラジン類が高収率でえられ
る。前記範囲より反応温度が低くなるとニトリル基のみ
が水素化された2−アミノメチルピラジン類の生成量が
増加する。
あたっては反応温度が148〜200℃の範囲が好ましく、と
くに好ましくは150〜170℃の範囲である。この範囲内で
反応を行なうと、ニトリル基の還元、核還元が同時にお
こり2−アミノメチルピペラジン類が高収率でえられ
る。前記範囲より反応温度が低くなるとニトリル基のみ
が水素化された2−アミノメチルピラジン類の生成量が
増加する。
また、反応温度が100℃より低いばあい反応が充分に
進行しない、200℃より高いばあい、好ましくない副反
応が起り目的物の収率が低下するという傾向がある。こ
のように、本発明においては反応温度の選択が重要であ
る。
進行しない、200℃より高いばあい、好ましくない副反
応が起り目的物の収率が低下するという傾向がある。こ
のように、本発明においては反応温度の選択が重要であ
る。
本発明の方法を実施するにあたり、原料化合物である
2−シアノピラジン類を反応系内に供給するためにあら
かじめ、反応器内に溶媒を仕込んでおく必要がある。適
当な溶媒としてはたとえば、ベンゼン、トルエンなどの
芳香族炭化水素、メタノール、エタノールなどのアルコ
ール類、シクロヘキサン、ヘキサンなどの炭化水素類、
テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサンなどの環状エ
ーテル類があげられる。その中でとくに環状エーテル類
が好ましくない副反応を抑制できるので好ましい。溶媒
量としてはとくに制限はないが反応効率を考慮すると原
料の1〜10倍(重量)の範囲が好ましく、とくに2〜5
倍(重量)の範囲が好ましい。
2−シアノピラジン類を反応系内に供給するためにあら
かじめ、反応器内に溶媒を仕込んでおく必要がある。適
当な溶媒としてはたとえば、ベンゼン、トルエンなどの
芳香族炭化水素、メタノール、エタノールなどのアルコ
ール類、シクロヘキサン、ヘキサンなどの炭化水素類、
テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサンなどの環状エ
ーテル類があげられる。その中でとくに環状エーテル類
が好ましくない副反応を抑制できるので好ましい。溶媒
量としてはとくに制限はないが反応効率を考慮すると原
料の1〜10倍(重量)の範囲が好ましく、とくに2〜5
倍(重量)の範囲が好ましい。
前記溶媒量が原料の1倍未満になると目的物の収率低
下の傾向が生じ、10倍をこえると容積効率の低下が著し
くなり経済的に好ましくない。
下の傾向が生じ、10倍をこえると容積効率の低下が著し
くなり経済的に好ましくない。
本発明に用いる触媒としては公知の水素化触媒があげ
られ、たとえばラネーニッケル、ラネーコバルトなどの
ラネー系触媒、Pt−C、Pd−C、Rh−C、Ru−Cなどの
貴金属系触媒があげられる。とくに収率の面、操作性か
らラネーニッケルが有効である。触媒の使用量は、原料
化合物である2−シアノピラジン類に対し2〜50重量%
(以下、%という)の範囲が好ましい。反応圧としては
常圧以上であればよく、通常5〜50kg/cm2が適当であ
る。
られ、たとえばラネーニッケル、ラネーコバルトなどの
ラネー系触媒、Pt−C、Pd−C、Rh−C、Ru−Cなどの
貴金属系触媒があげられる。とくに収率の面、操作性か
らラネーニッケルが有効である。触媒の使用量は、原料
化合物である2−シアノピラジン類に対し2〜50重量%
(以下、%という)の範囲が好ましい。反応圧としては
常圧以上であればよく、通常5〜50kg/cm2が適当であ
る。
本発明は原料化合物である2−シアノピラジン類を供
給しながら反応せしめる。すなわち、2−シアノピラジ
ン類を逐次反応系に供給するがその供給時間としては1
〜10時間で連続的に行なう方法が触媒の活性低下および
好ましくない副反応を抑制できるので好ましく、とくに
3〜6時間が好ましい。
給しながら反応せしめる。すなわち、2−シアノピラジ
ン類を逐次反応系に供給するがその供給時間としては1
〜10時間で連続的に行なう方法が触媒の活性低下および
好ましくない副反応を抑制できるので好ましく、とくに
3〜6時間が好ましい。
2−シアノピラジン類の連続供給法としては、単位時
間あたり一定量を供給してもよく、また供給量を反応速
度に応じて適宜調整しながら供給してもよい。
間あたり一定量を供給してもよく、また供給量を反応速
度に応じて適宜調整しながら供給してもよい。
前記方法によりえられた2−アミノメチルピラジン類
および2−アミノメチルピペラジン類は、一般的な単
離、精製法、たとえば反応液から濾過により触媒を除去
後、蒸留することにより容易に高純度の目的物をうるこ
とができる。
および2−アミノメチルピペラジン類は、一般的な単
離、精製法、たとえば反応液から濾過により触媒を除去
後、蒸留することにより容易に高純度の目的物をうるこ
とができる。
本発明によると2−シアノピラジン類を出発原料とし
て2−アミノメチルピラジン類および2−アミノメチル
ピペラジン類が極めて容易に、また高収率でえられる。
て2−アミノメチルピラジン類および2−アミノメチル
ピペラジン類が極めて容易に、また高収率でえられる。
つぎに本発明の方法を実施例にもとづき説明するが、
本発明はそれらに限定されるものではない。
本発明はそれらに限定されるものではない。
実施例1 容量1の電磁撹拌式オートクレーブにジオキサン30
0gおよびラネーニッケル30gを仕込み、さらに水素を導
入して30kg/cm2にした後昇温を行なった。反応器内温が
125℃に達した後さらに水素を導入して内圧を40kg/cm2
にした。つぎに2−シアノピラジン150gを5時間かけて
高圧定量ポンプにてオートクレーブ内に供給した。反応
の進行とともに水素が消費されるので、逐次水素を追加
し圧力を一定に保った。2−シアノピラジンの供給を止
めると同時に水素の消費も止まり反応は終了した。反応
液を冷却濾過して触媒を濾別し、濾液を蒸留して2−ア
ミノメチルピラジン118.0g(収率75.7%)をえた。副生
成物の2−アミノメチルピペラジンは6.8g(収率4.1
%)であった。未反応の2−シアノピラジンはなかっ
た。
0gおよびラネーニッケル30gを仕込み、さらに水素を導
入して30kg/cm2にした後昇温を行なった。反応器内温が
125℃に達した後さらに水素を導入して内圧を40kg/cm2
にした。つぎに2−シアノピラジン150gを5時間かけて
高圧定量ポンプにてオートクレーブ内に供給した。反応
の進行とともに水素が消費されるので、逐次水素を追加
し圧力を一定に保った。2−シアノピラジンの供給を止
めると同時に水素の消費も止まり反応は終了した。反応
液を冷却濾過して触媒を濾別し、濾液を蒸留して2−ア
ミノメチルピラジン118.0g(収率75.7%)をえた。副生
成物の2−アミノメチルピペラジンは6.8g(収率4.1
%)であった。未反応の2−シアノピラジンはなかっ
た。
実施例2 容量1の電磁撹拌式オートクレーブにジオキサン40
0g、ラネーニッケル40gおよびアンモニア26gを仕込み、
さらに水素を導入して20kg/cm2にした後昇温を行なっ
た。反応器内温が130℃に達した後さらに水素を導入し
て内圧を40kg/cm2にした。つぎに2−シアノピラジン20
0gを5時間かけて高圧定量ポンプにてオートクレーブ内
に供給した。反応の進行とともに水素が消費されるので
逐次水素を追加し圧力を一定に保った。2−シアノピラ
ジンの供給を止めると同時に水素の消費も止まり反応は
終了した。反応液を冷却濾過して触媒を濾別し、濾液を
蒸留して2−アミノメチルピラジン173.2g(収率83.4
%)をえた。副生成物の2−アミノメチルピペラジンは
6.8g(収率3.1%)であった。未反応の2−シアノピラ
ジンはなかった。
0g、ラネーニッケル40gおよびアンモニア26gを仕込み、
さらに水素を導入して20kg/cm2にした後昇温を行なっ
た。反応器内温が130℃に達した後さらに水素を導入し
て内圧を40kg/cm2にした。つぎに2−シアノピラジン20
0gを5時間かけて高圧定量ポンプにてオートクレーブ内
に供給した。反応の進行とともに水素が消費されるので
逐次水素を追加し圧力を一定に保った。2−シアノピラ
ジンの供給を止めると同時に水素の消費も止まり反応は
終了した。反応液を冷却濾過して触媒を濾別し、濾液を
蒸留して2−アミノメチルピラジン173.2g(収率83.4
%)をえた。副生成物の2−アミノメチルピペラジンは
6.8g(収率3.1%)であった。未反応の2−シアノピラ
ジンはなかった。
実施例3 容量1の電磁撹拌式オートクレーブにジオキサン50
0gおよびラネーニッケル20gを仕込み、さらに水素を導
入して30kg/cm2にした後昇温を行なった。反応器内温が
140℃に達した後さらに水素を導入して内圧を40kg/cm2
にした。つぎに2−シアノピラジン100gを3時間かけて
高圧定量ポンプにてオートクレーブ内に供給した。反応
の進行とともに水素が消費されるので逐次水素を追加し
圧力を一定に保った。2−シアノピラジンの供給を止め
ると同時に水素の消費も止まり反応は終了した。反応液
を冷却濾過して触媒を濾別し、濾液を蒸留して2−アミ
ノメチルピラジン67.6g(収率65.1%)をえた。副生成
物の2−アミノメチルピペラジンは24.5g(収率22.4
%)であった。未反応の2−シアノピラジンはなかっ
た。
0gおよびラネーニッケル20gを仕込み、さらに水素を導
入して30kg/cm2にした後昇温を行なった。反応器内温が
140℃に達した後さらに水素を導入して内圧を40kg/cm2
にした。つぎに2−シアノピラジン100gを3時間かけて
高圧定量ポンプにてオートクレーブ内に供給した。反応
の進行とともに水素が消費されるので逐次水素を追加し
圧力を一定に保った。2−シアノピラジンの供給を止め
ると同時に水素の消費も止まり反応は終了した。反応液
を冷却濾過して触媒を濾別し、濾液を蒸留して2−アミ
ノメチルピラジン67.6g(収率65.1%)をえた。副生成
物の2−アミノメチルピペラジンは24.5g(収率22.4
%)であった。未反応の2−シアノピラジンはなかっ
た。
実施例4 容量1の電磁撹拌式オートクレーブにジオキサン45
0gおよびラネーニッケル40gを仕込み、さらに水素を導
入して30kg/cm2にした後昇温を行なった。反応器内温が
150℃に達した後さらに水素を導入して内圧を40kg/cm2
にした。つぎに2−シアノピラジン150gを5時間かけて
高圧定量ポンプにてオートクレーブ内に供給した。反応
の進行とともに水素が消費されるので逐次水素を追加し
圧力を一定に保った。2−シアノピラジンの供給を止め
ると同時に水素の消費も止まり反応は終了した。反応液
を冷却濾過して触媒を濾別し、濾液を蒸留して2−アミ
ノメチルピペラジン132.5g(収率80.6%)をえた(融点
48〜49℃)。副生成物の2−アミノメチルピラジンは1.
0g(収率0.6%)であった。未反応の2−シアノピラジ
ンは全くなかった。
0gおよびラネーニッケル40gを仕込み、さらに水素を導
入して30kg/cm2にした後昇温を行なった。反応器内温が
150℃に達した後さらに水素を導入して内圧を40kg/cm2
にした。つぎに2−シアノピラジン150gを5時間かけて
高圧定量ポンプにてオートクレーブ内に供給した。反応
の進行とともに水素が消費されるので逐次水素を追加し
圧力を一定に保った。2−シアノピラジンの供給を止め
ると同時に水素の消費も止まり反応は終了した。反応液
を冷却濾過して触媒を濾別し、濾液を蒸留して2−アミ
ノメチルピペラジン132.5g(収率80.6%)をえた(融点
48〜49℃)。副生成物の2−アミノメチルピラジンは1.
0g(収率0.6%)であった。未反応の2−シアノピラジ
ンは全くなかった。
実施例5 容量1の電磁撹拌式オートクレーブにジオキサン45
0gおよびラネーニッケル40gを仕込み、さらに水素を導
入して20kg/cm2にした後昇温を行なった。反応器内温が
180℃に達した後さらに水素を導入して内圧を40kg/cm2
にした。つぎに2−シアノピラジン150gを5時間かけて
高圧定量ポンプにてオートクレーブ内に供給した。反応
の進行とともに水素が消費されるので逐次水素を追加し
圧力を一定に保った。2−シアノピラジンの供給を止め
ると同時に水素の消費も止まり反応は終了した。反応液
を冷却濾過して触媒を濾別し、濾液を蒸留して2−アミ
ノメチルピペラジン129.1g(収率78.6%)をえた。副生
成物の2−アミノメチルピラジンは1.0g(収率0.6%)
であった。未反応の2−シアノピラジンは全くなかっ
た。
0gおよびラネーニッケル40gを仕込み、さらに水素を導
入して20kg/cm2にした後昇温を行なった。反応器内温が
180℃に達した後さらに水素を導入して内圧を40kg/cm2
にした。つぎに2−シアノピラジン150gを5時間かけて
高圧定量ポンプにてオートクレーブ内に供給した。反応
の進行とともに水素が消費されるので逐次水素を追加し
圧力を一定に保った。2−シアノピラジンの供給を止め
ると同時に水素の消費も止まり反応は終了した。反応液
を冷却濾過して触媒を濾別し、濾液を蒸留して2−アミ
ノメチルピペラジン129.1g(収率78.6%)をえた。副生
成物の2−アミノメチルピラジンは1.0g(収率0.6%)
であった。未反応の2−シアノピラジンは全くなかっ
た。
実施例6 容量1の電磁撹拌式オートクレーブにジオキサン50
0gおよびラネーコバルト40gを仕込み、さらに水素を導
入して30kg/cm2にした後昇温を行なった。反応器内温が
150℃に達した後さらに水素を導入して内圧を40kg/cm2
にした。つぎに2−シアノピラジン100gを5時間かけて
高圧定量ポンプにてオートクレーブ内に供給した。反応
の進行とともに水素が消費されるので逐次水素を追加し
圧力を一定に保った。2−シアノピラジンの供給を止め
ると同時に水素の消費も止まり反応は終了した。反応液
を冷却濾過して触媒を濾別し、濾液を蒸留して2−アミ
ノメチルピペラジン57.7g(収率52.7%)をえた。副生
成物の2−アミノメチルピラジンは8.8g(収率8.5%)
であった。未反応の2−シアノピラジンは全くなかっ
た。
0gおよびラネーコバルト40gを仕込み、さらに水素を導
入して30kg/cm2にした後昇温を行なった。反応器内温が
150℃に達した後さらに水素を導入して内圧を40kg/cm2
にした。つぎに2−シアノピラジン100gを5時間かけて
高圧定量ポンプにてオートクレーブ内に供給した。反応
の進行とともに水素が消費されるので逐次水素を追加し
圧力を一定に保った。2−シアノピラジンの供給を止め
ると同時に水素の消費も止まり反応は終了した。反応液
を冷却濾過して触媒を濾別し、濾液を蒸留して2−アミ
ノメチルピペラジン57.7g(収率52.7%)をえた。副生
成物の2−アミノメチルピラジンは8.8g(収率8.5%)
であった。未反応の2−シアノピラジンは全くなかっ
た。
実施例7 容量1の電磁撹拌式オートクレーブにジオキサン40
0g、ラネーニッケル40gおよびアンモニア26gを仕込み、
さらに水素を導入して20kg/cm2にした後昇温を行なっ
た。反応器内温が130℃に達した後さらに水素を導入し
て内圧を40kg/cm2にした。つぎに5−メチル−2−シア
ノピラジン200gを5時間かけて高圧定量ポンプにてオー
トクレーブ内に供給した。反応の進行とともに水素が消
費されるので逐次水素を追加し圧力を一定に保った。5
−メチル−2−シアノピラジンの供給を止めると同時に
水素の消費も止まり反応は終了した。反応液を冷却濾過
して触媒を濾別し、濾液を蒸留して5−メチル−2−ア
ミノメチルピラジン165.4g(収率80.0%)をえた。副生
成物の5−メチル−2−アミノメチルピペラジンは6.1g
(収率3.0%)であった。未反応の5−メチル−2−シ
アノピラジンはなかった。
0g、ラネーニッケル40gおよびアンモニア26gを仕込み、
さらに水素を導入して20kg/cm2にした後昇温を行なっ
た。反応器内温が130℃に達した後さらに水素を導入し
て内圧を40kg/cm2にした。つぎに5−メチル−2−シア
ノピラジン200gを5時間かけて高圧定量ポンプにてオー
トクレーブ内に供給した。反応の進行とともに水素が消
費されるので逐次水素を追加し圧力を一定に保った。5
−メチル−2−シアノピラジンの供給を止めると同時に
水素の消費も止まり反応は終了した。反応液を冷却濾過
して触媒を濾別し、濾液を蒸留して5−メチル−2−ア
ミノメチルピラジン165.4g(収率80.0%)をえた。副生
成物の5−メチル−2−アミノメチルピペラジンは6.1g
(収率3.0%)であった。未反応の5−メチル−2−シ
アノピラジンはなかった。
実施例8 容量1の電磁撹拌式オートクレーブにジオキサン45
0gおよびラネーニッケル40gを仕込み、さらに水素を導
入して30kg/cm2にした後昇温を行なった。反応器内温が
150℃に達した後さらに水素を導入して内圧を40kg/cm2
にした。つぎに5−メチル−2−シアノピラジン150gを
5時間かけて高圧定量ポンプにてオートクレーブ内に供
給した。反応の進行とともに水素が消費されるので逐次
水素を追加し圧力を一定に保った。5−メチル−2−シ
アノピラジンの供給を止めると同時に水素の消費も止ま
り反応は終了した。反応液を冷却濾過して触媒を濾別
し、濾液を蒸留して5−メチル−2−アミノメチルピペ
ラジン126.8g(収率78%)をえた。副生成物の5−メチ
ル−2−アミノメチルピラジンは1.0g(収率0.6%)で
あった。未反応の5−メチル−2−シアノピラジンは全
くなかった。
0gおよびラネーニッケル40gを仕込み、さらに水素を導
入して30kg/cm2にした後昇温を行なった。反応器内温が
150℃に達した後さらに水素を導入して内圧を40kg/cm2
にした。つぎに5−メチル−2−シアノピラジン150gを
5時間かけて高圧定量ポンプにてオートクレーブ内に供
給した。反応の進行とともに水素が消費されるので逐次
水素を追加し圧力を一定に保った。5−メチル−2−シ
アノピラジンの供給を止めると同時に水素の消費も止ま
り反応は終了した。反応液を冷却濾過して触媒を濾別
し、濾液を蒸留して5−メチル−2−アミノメチルピペ
ラジン126.8g(収率78%)をえた。副生成物の5−メチ
ル−2−アミノメチルピラジンは1.0g(収率0.6%)で
あった。未反応の5−メチル−2−シアノピラジンは全
くなかった。
比較例 容量1の電磁撹拌式オートクレーブに2−シアノピ
ラジン100g、溶媒ジオキサン500gおよびラネーニッケル
20gを入れ、それに水素を導入して圧力40kg/cm2にした
後昇温を行なった。120℃まで温度を上げたが水素吸収
はほとんど見られなかった。反応液を冷却濾過して触媒
を濾別し、濾液を蒸留したが目的物はなく、原料化合物
である2−シアノピラジン80g回収され残りはピッチ状
物質であった。
ラジン100g、溶媒ジオキサン500gおよびラネーニッケル
20gを入れ、それに水素を導入して圧力40kg/cm2にした
後昇温を行なった。120℃まで温度を上げたが水素吸収
はほとんど見られなかった。反応液を冷却濾過して触媒
を濾別し、濾液を蒸留したが目的物はなく、原料化合物
である2−シアノピラジン80g回収され残りはピッチ状
物質であった。
[発明の効果] 本発明の2−アミノメチルピラジン類および/または
2−アミノメチルピペラジン類の製造法は従来にない技
術であり、従来技術のように煩雑な過程を経ることなく
一段で目的とする2−アミノメチルピラジン類および2
−アミノメチルピペラジン類を合成できる。このように
本発明の方法は、2−アミノメチルピラジン類および2
−アミノメチルピペラジン類の工業的な製造法である。
2−アミノメチルピペラジン類の製造法は従来にない技
術であり、従来技術のように煩雑な過程を経ることなく
一段で目的とする2−アミノメチルピラジン類および2
−アミノメチルピペラジン類を合成できる。このように
本発明の方法は、2−アミノメチルピラジン類および2
−アミノメチルピペラジン類の工業的な製造法である。
Claims (4)
- 【請求項1】2−シアノピラジン類を水素化触媒の存在
下、接触還元反応せしめて2−アミノメチルピラジン類
および/または2−アミノメチルピペラジン類を製造す
るにあたり、溶媒の存在下反応系内に2−シアノピラジ
ン類を供給しながら反応せしめることを特徴とする2−
アミノメチルピラジン類および/または2−アミノメチ
ルピペラジン類の製造法。 - 【請求項2】2−アミノメチルピラジン類を製造するに
あたり、反応温度が100〜142℃である請求項1記載の方
法。 - 【請求項3】2−アミノメチルピペラジン類を製造する
にあたり、反応温度が148〜200℃である請求項1記載の
方法。 - 【請求項4】2−アミノメチルピラジン類を製造するに
あたり、反応系内にアンモニアを共存させて、反応せし
めることを特徴とする請求項1記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29549989A JP2815636B2 (ja) | 1989-11-14 | 1989-11-14 | 2‐アミノメチルピラジン類および/または2‐アミノメチルピペラジン類の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29549989A JP2815636B2 (ja) | 1989-11-14 | 1989-11-14 | 2‐アミノメチルピラジン類および/または2‐アミノメチルピペラジン類の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03157373A JPH03157373A (ja) | 1991-07-05 |
JP2815636B2 true JP2815636B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=17821405
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29549989A Expired - Fee Related JP2815636B2 (ja) | 1989-11-14 | 1989-11-14 | 2‐アミノメチルピラジン類および/または2‐アミノメチルピペラジン類の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2815636B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018048930A1 (en) * | 2016-09-07 | 2018-03-15 | Pharmakea, Inc. | Lysyl oxidase-like 2 inhibitors and uses thereof |
-
1989
- 1989-11-14 JP JP29549989A patent/JP2815636B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018048930A1 (en) * | 2016-09-07 | 2018-03-15 | Pharmakea, Inc. | Lysyl oxidase-like 2 inhibitors and uses thereof |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03157373A (ja) | 1991-07-05 |
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