JPH07330755A - ピペロナールの製法 - Google Patents

ピペロナールの製法

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JPH07330755A
JPH07330755A JP12539194A JP12539194A JPH07330755A JP H07330755 A JPH07330755 A JP H07330755A JP 12539194 A JP12539194 A JP 12539194A JP 12539194 A JP12539194 A JP 12539194A JP H07330755 A JPH07330755 A JP H07330755A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、硫酸存在下、1,2−メチレンジ
オキシベンゼンとグリオキシル酸を0〜5℃で反応させ
て3,4−メチレンジオキシマンデル酸を生成させた
後、反応液を5〜30℃で0.5〜5時間加熱し、次い
で水と有機溶媒を加えて前記3,4−メチレンジオキシ
マンデル酸を硝酸で酸化することを特徴とするピペロナ
ールの製法に関する。 【効果】 本発明により、1,2−メチレンジオキシベ
ンゼンを出発物質として、中間体の3,4−メチレンジ
オキシマンデル酸を分離精製することなく、ピペロナー
ルを高收率で製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1,2−メチレンジオ
キシベンゼンを出発物質として、中間体の3,4−メチ
レンジオキシマンデル酸を分離精製することなく、高品
質のピペロナール(ヘリオトロピン)を高收率で製造す
る方法に関する。ピペロナールはヘリオトロープ系香料
の調合基剤であり、一般化粧品香料として広く利用され
るほか、医農薬の合成原料や金属メッキの光沢剤として
非常に有用な化合物である。
【0002】
【従来の技術】ピペロナールを製造する方法として、
3,4−メチレンジオキシマンデル酸を硝酸で酸化する
方法が知られている(P.S.Raman Curre
nt Science,1958,27,22、Per
fumer & Flavourist,14,13
(1989)、EP429316参照)。また、3,4
−メチレンジオキシマンデル酸は、1,2−メチレンジ
オキシベンゼンとグリオキシル酸を硫酸などの強酸の存
在下で反応させて製造されることが知られている(特開
昭54−95573号公報、Perfumer & F
lavourist,14,13(1989)参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、1,2−メチレ
ンジオキシベンゼンから3,4−メチレンジオキシマン
デル酸を経由してピペロナールを製造する方法において
は、最初の1,2−メチレンジオキシベンゼンとグリオ
キシル酸との反応(以下、付加反応という)で生成する
3,4−メチレンジオキシマンデル酸が反応系で不溶性
で結晶として析出するために、濾過等の操作によって
3,4−メチレンジオキシマンデル酸の結晶を分離した
後に、次の3,4−メチレンジオキシマンデル酸と硝酸
との反応(以下、酸化反応という)が行われていた。し
かしながら、濾過等の操作はそれ自体煩雑な操作で連続
的に反応を実施することを困難にするものである上に、
更に、この場合は、3,4−メチレンジオキシマンデル
酸の物性上、酸化反応器に至る導管の閉塞などのトラブ
ルを引き起こす可能性も存在していた。
【0004】また、付加反応では、未反応の1,2−メ
チレンジオキシベンゼンが生成した3,4−メチレンジ
オキシマンデル酸の結晶中に取り込まれること、及び硫
酸を使用していることにより、付加反応と酸化反応を連
続して行った場合、ニトロ化されやすい1,2−メチレ
ンジオキシベンゼンが酸化反応の過程でニトロ化されて
(メチレンジオキシニトロベンゼンが生成する)、製品
のピペロナールの品質を低下させるという問題があっ
た。
【0005】このため、付加反応で生成した3,4−メ
チレンジオキシマンデル酸を分離精製することなく連続
して次の酸化反応を行うことは困難であり、まず濾過等
の操作によって3,4−メチレンジオキシマンデル酸の
結晶を分離した後、この結晶を更にトルエン等の有機溶
媒で洗浄するか又は再結晶するなどの煩雑な操作を行っ
て、3,4−メチレンジオキシマンデル酸の精製と硫酸
の除去を行う必要があった。
【0006】このように、1,2−メチレンジオキシベ
ンゼンを出発物質としてピペロナールを製造する方法に
おいては、1,2−メチレンジオキシベンゼンとグリオ
キシル酸との反応(付加反応)と3,4−メチレンジオ
キシマンデル酸と硝酸との反応(酸化反応)を連続して
行って、ニトロ化物の少ない高品質のピペロナールを高
收率で得ることは困難であった。本発明は、1,2−メ
チレンジオキシベンゼンを出発物質として、中間体の
3,4−メチレンジオキシマンデル酸を分離精製するこ
となく、即ち、前記の付加反応と酸化反応を連続して行
って、高品質のピペロナールを高收率で製造することが
できる、工業的に好適なピペロナールの製法を提供する
ことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題を解決するために鋭意研究した結果、驚くべきこと
に、硫酸存在下、1,2−メチレンジオキシベンゼンと
グリオキシル酸を0〜5℃で反応させた後、3,4−メ
チレンジオキシマンデル酸を含有する反応液を5〜30
℃で0.5〜5時間加熱することによって、中間体の
3,4−メチレンジオキシマンデル酸を分離精製するこ
となく、1,2−メチレンジオキシベンゼンを出発物質
として前記の付加反応と酸化反応を連続して行って、高
品質のピペロナールを高收率で製造できることを見出し
て本発明に到達した。即ち、本発明は、硫酸存在下、
1,2−メチレンジオキシベンゼンとグリオキシル酸を
0〜5℃で反応させて3,4−メチレンジオキシマンデ
ル酸を生成させた後、反応液を5〜30℃で0.5〜5
時間加熱し、次いで水と有機溶媒を加えて前記3,4−
メチレンジオキシマンデル酸を硝酸で酸化することを特
徴とするピペロナールの製法に関する。
【0008】以下に本発明を詳しく説明する。本発明で
は、最初の1,2−メチレンジオキシベンゼンとグリオ
キシル酸との反応(付加反応)と次の3,4−メチレン
ジオキシマンデル酸と硝酸との反応(酸化反応)が、中
間体の3,4−メチレンジオキシマンデル酸を分離精製
することなく、連続して行われる。
【0009】最初の付加反応は、硫酸存在下、1,2−
メチレンジオキシベンゼンとグリオキシル酸を反応させ
て3,4−メチレンジオキシマンデル酸を生成させるも
のである。このとき、反応温度は3,4−メチレンジオ
キシマンデル酸の收率を上げるために0〜5℃であるこ
とが好ましい。
【0010】グリオキシル酸としては、固体(一水和
物)でも市販の40重量%以上の水溶液でも使用するこ
とができ、その使用量は1,2−メチレンジオキシベン
ゼンに対して過剰であることが好ましく、1,2−メチ
レンジオキシベンゼン1モルに対して、通常1.05〜
1.25モルである。また、硫酸としては濃硫酸でも希
硫酸でも使用することができ、その使用量は、グリオキ
シル酸1モルに対して、通常1.82〜1.9モルであ
る。
【0011】前記付加反応は、通常、窒素又はアルゴン
等の不活性ガス気流中で、攪拌下、硫酸とグリオキシル
酸の混合溶液に所定量の1,2−メチレンジオキシベン
ゼンをゆっくり滴下することによって行われる。しか
し、この反応では1,2−メチレンジオキシベンゼンを
完全に反応させることは困難であり、通常、その転化率
は94%程度で、6%程度の1,2−メチレンジオキシ
ベンゼンが未反応の状態で残存している。
【0012】本発明では、前記のように付加反応を行っ
て3,4−メチレンジオキシマンデル酸を生成させた
後、水及び有機溶媒を添加して次の酸化反応を開始する
前に、反応液はそのまま5〜30℃、好ましくは10〜
20℃で、0.5〜5時間加熱される。このとき、加熱
温度が高すぎると付加反応で生成した3,4−メチレン
ジオキシマンデル酸を減少させることになり、逆に低す
ぎると未反応の1,2−メチレンジオキシベンゼンを減
少させる効果が小さくなって好ましくない。また、加熱
時間が長すぎると付加反応で生成した3,4−メチレン
ジオキシマンデル酸を減少させることになり、逆に短す
ぎると未反応の1,2−メチレンジオキシベンゼンを減
少させる効果が小さくなって好ましくない。
【0013】この加熱処理によって、3,4−メチレン
ジオキシマンデル酸の收率を低下させることなく、未反
応の1,2−メチレンジオキシベンゼンを減少させるこ
とが可能になって、その結果、3,4−メチレンジオキ
シマンデル酸を分離精製することなく次の酸化反応を行
って、1,2−メチレンジオキシベンゼンのニトロ化物
が低減された高品質のピペロナールを高收率で製造する
ことができる。即ち、上記の加熱処理により、付加反応
後の3,4−メチレンジオキシマンデル酸の收率を80
〜85%に保ったまま、1,2−メチレンジオキシベン
ゼンの転化率を約94%から約98%に上げて、製品の
品質上問題となる1,2−メチレンジオキシベンゼンの
残存量を減少させることができる。その結果、次の酸化
反応において生成するニトロ化物の量を生成物の1重量
%未満に抑えることができ、精製したピペロナール中の
ニトロ化物の量も0.1重量%未満にすることができ
る。
【0014】本発明では、前記のように加熱処理を行っ
て得られた、1,2−メチレンジオキシベンゼンの残存
量を減少させた3,4−メチレンジオキシマンデル酸を
含有する反応液を、3,4−メチレンジオキシマンデル
酸の分離精製を行うことなくそのまま使用して、次の
3,4−メチレンジオキシマンデル酸と硝酸との反応
(酸化反応)が行われる。従って、酸化反応は前記付加
反応と同一の反応器で行うことが可能で、加熱処理を行
った前記付加反応の反応液に水及び有機溶媒を添加した
後、通常、常圧で、0〜100℃、好ましくは30〜6
0℃の反応温度で、攪拌下、硝酸をゆっくり滴下するこ
とによって行われる。硝酸の滴下速度は反応温度が上記
の範囲に維持できれば特に限定されるものではなく、通
常1〜2時間で滴下を終了することができる。なお、反
応の雰囲気は特に限定されないが、通常、窒素又はアル
ゴン等の不活性ガスの雰囲気がよい。
【0015】酸化反応で使用される硫酸の量は、付加反
応で使用された1,2−メチレンジオキシベンゼン1モ
ルに対して、通常0.01〜10モル、好ましくは0.
5〜3モルである。但し、硫酸は前記付加反応で添加さ
れたものがそのまま使用できるため、酸化反応において
は特に添加する必要はないが、反応を促進させるために
上記の範囲で添加しても差し支えない。なお、硫酸は、
副反応を抑えるために、通常、水で希釈されたものを使
用することが好ましい。
【0016】酸化反応で使用される硝酸の量は、付加反
応で使用された1,2−メチレンジオキシベンゼン1モ
ルに対して、通常0.66〜1.5モル、好ましくは
0.66〜1.0モルである。硝酸の使用量が多すぎる
と副反応(ピペロニル酸の生成など)が進んでピペロナ
ールの收率を低下させると共に製品の品質も低下させ
る。また、この使用量が少ないと反応が完結しない。な
お、硝酸は、濃硝酸(61〜65重量%硝酸)でも水で
希釈された硝酸でも必要量を反応系に存在させることが
できれば、いずれの形態であっても差し支えないが、硝
酸を滴下して反応を行う場合は反応時間を短縮するため
に濃硝酸を使用することが好ましい。
【0017】酸化反応で使用される有機溶媒としては、
酸化及びニトロ化に対して安定で水と混合しにくい有機
溶媒が挙げられる。具体的には、例えば、トルエン、キ
シレン、エチルベンゼン、クロロベンゼン等の芳香族炭
化水素類、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタ
ン、n−デカン等の脂肪族炭化水素類、シクロヘキサ
ン、シクロヘプタン、シクロオクタン等の脂環式炭化水
素、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル等のエ
ーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、ク
ロロホルム、四塩化炭素等の脂肪族ハロゲン化炭化水素
類が挙げられるが、中でもトルエン、キシレン、エチル
ベンゼンが最も好ましい。
【0018】水−有機溶媒の二相系で酸化反応を行うこ
とにより、副反応を抑えてピペロナールの収率を向上さ
せることができると共に、生成物のピペロナールを有機
溶媒中に移行させて反応後はそのまま分液操作を行って
生成物の分離精製を容易にすることができる。また、反
応溶媒と同じ有機溶媒を抽出溶媒として使用できるため
にプロセスを簡略化することもできる。なお、有機溶媒
は、水に対して、通常0.1〜10、好ましくは0.2
〜5の容量比で使用され、水及び有機溶媒からなる反応
溶媒は3,4−メチレンジオキシマンデル酸1gに対し
て通常0.1〜10ml、好ましくは1〜5ml使用さ
れる。
【0019】以上のように、1,2−メチレンジオキシ
ベンゼンを出発物質として、同一の反応器でそして中間
体の3,4−メチレンジオキシマンデル酸を分離するこ
となく、付加反応と酸化反応を連続して行ってピペロナ
ールを前記有機溶媒中に生成させることができる。目的
のピペロナールは、例えば、この有機層と水層の分離及
び必要に応じて酸化反応に用いた有機溶媒による水層中
のピペロナールの抽出を行った後、蒸留及び/又はメタ
ノール等による再結晶など公知の方法によって精製され
る。
【0020】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明の方法を具体的
に説明する。なお、反応生成物の分析はガスクロマトグ
ラフィー及び液体クロマトグラフィーにより行い、転化
率及び收率はモル換算で求めた。
【0021】実施例1 内容積4.7lのダルトン社製万能攪拌混合機に、アル
ゴン気流中、40重量%グリオキシル酸738.69g
(3.99モル)と97重量%硫酸750.1g(7.
42モル)を仕込んで混合液を−5℃に冷却した。次い
で、混合液を攪拌しながら、温度が−5〜0℃に保たれ
るように1,2−メチレンジオキシベンゼン443.5
3g(3.63モル)を1時間で滴下した後、反応温度
0〜5℃で5時間攪拌して付加反応を行った。付加反応
終了後、反応液を加熱して20℃で1時間攪拌した。付
加反応終了後、反応液を分析したところ、1,2−メチ
レンジオキシベンゼンの転化率が94.4%、3,4−
メチレンジオキシマンデル酸の收率が85.0%であっ
た。また、20℃で加熱した後は、1,2−メチレンジ
オキシベンゼンの転化率が96.8%、3,4−メチレ
ンジオキシマンデル酸の收率が85.0%になった。
【0022】上記の20℃で加熱した反応液に水1.2
2lとトルエン1lを加えてよく攪拌して、析出物をス
ラリー化した。このスラリー液を50℃に昇温した後、
攪拌下、61重量%硝酸255.41g(2.47モ
ル)を1時間で滴下して酸化反応を行った。このとき、
反応温度は54℃まで上昇した。硝酸の滴下を終えてガ
スの発生が認められなくなった後、更にこの温度で1時
間攪拌した。酸化反応終了後、反応液を室温まで冷却し
てアルゴンガスをパージし、トルエン層と水層を分離し
た。トルエン層を分析したところ、3,4−メチレンジ
オキシマンデル酸の転化率は96%で、ピペロナールの
收率は80%、メチレンジオキシニトロベンゼンの含有
率は0.5重量%であった。
【0023】ピペロナールは、トルエン層を飽和食塩水
0.5l、10重量%重曹水0.5l、飽和食塩水0.
5lで順に洗浄した後、トルエンを留去して得られた粗
ピペロナール430gを減圧蒸留(4mmHg、留出温
度110℃、バス温120〜135℃)に付すことによ
って、純度99重量%で得ることができた(収量41
1.1g、1,2−メチレンジオキシベンゼンに対する
收率76%)。
【0024】比較例1 実施例1において、付加反応終了後、直ちに水及びトル
エンを添加して50℃に加熱して酸化反応を行ったこと
のほかは、実施例1と同様に反応を行った。その結果を
表1に示す。
【0025】比較例2 実施例1において、付加反応終了後、反応液を放置して
20℃になった時点で直ちに水及びトルエンを添加し、
次いで50℃に加熱して酸化反応を行ったことのほか
は、実施例1と同様に反応を行った。その結果を表1に
示す。
【0026】実施例2〜6 実施例1において、付加反応終了後に加熱する温度及び
時間を表1に記載したように変えたことのほかは、実施
例1と同様に反応を行った。その結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明により、1,2−メチレンジオキ
シベンゼンを出発物質として、付加反応で生成する中間
体の3,4−メチレンジオキシマンデル酸を分離精製す
ることなく、1,2−メチレンジオキシベンゼンとグリ
オキシル酸との付加反応及び3,4−メチレンジオキシ
マンデル酸の硝酸による酸化反応を連続して行って、製
品の品質を低下させるニトロ化物の含有量を抑えた高品
質のピペロナールを高收率で製造することができる。更
に、本発明により、最初の付加反応で使用される反応器
をそのまま使用して次の酸化反応を行うことが可能にな
り、そして硫酸も最初の付加反応で添加されたものをそ
のまま次の酸化反応において使用することができるよう
になるので、プロセス面及び原料面から工業的に優れた
ピペロナールの製法を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 知士 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇部 興産株式会社宇部研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硫酸存在下、1,2−メチレンジオキシ
    ベンゼンとグリオキシル酸を0〜5℃で反応させて3,
    4−メチレンジオキシマンデル酸を生成させた後、反応
    液を5〜30℃で0.5〜5時間加熱し、次いで水と有
    機溶媒を加えて前記3,4−メチレンジオキシマンデル
    酸を硝酸で酸化することを特徴とするピペロナールの製
    法。
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Cited By (5)

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