JP2795492B2 - インドールまたはインドール誘導体の製造方法 - Google Patents

インドールまたはインドール誘導体の製造方法

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忠敏 本多
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、アニリン類と1,2−グリコール類とから液
晶反応でインドールまたはインドール誘導体を製造する
方法に関する。
従来の技術 従来、液相反応でインドール誘導体を製造する方法と
して、古くはフェニルヒドラジンとアルデヒド基を持っ
た化合物とを反応させるフィッシャーのインドール合成
法がよく知られている。アルデヒド化合物がアセトアル
デヒド以外であれば上述したフィッシャーのインドール
合成法が適用でき、高収率でインドール誘導体が取得で
きるが、アルデヒド化合物がアセトアルデヒドの場合に
は反応が進行せず、インドールは生成しないとされてい
た。
別のインドールの製法として、オルト−トルイジンに
ギ酸を反応させ、オルト−メチル−N−ホルミルアニリ
ンを製造し、これを水酸化カリウムと溶融して製造する
方法がある。この方法では、出発原料として用いられる
オルト−トルイジンは、通常、オルト体と同量以上のパ
ラ体が併産されている。したがって、副生物として併産
される異性体の処理が、工業的な生産の際に大きな問題
となる。また、アルカリ溶融のような固体の取扱は繁雑
であり、工業的生産には適したものとは言い難い。
近年に至り、アニリン類とエチレングリコールのよう
な1,2−グリコール類との液相反応でインドール類を製
造する方法が提案されている。この方法は、安価な原料
を用い、かつ一段の工程でインドールまたはインドール
誘導体が製造できるので、工業的製造法として魅力的で
ある。しかし、現在提案されている液相反応の方法は、
工業的に実施する上でいくつかの問題点があった。
たとえば、特開昭56−73060号には第8族金属および
/または活性炭を触媒として用いる方法が開示されてい
る。しかし、Ni、CoもしくはFeなどの卑金属または活性
炭の場合、収率は20%台以下である。第8族金属として
pdまたはptのような貴金属を用いると、インドール類の
収率は60%台と高いが、触媒の使用量が多く工業的に実
施する上で問題がある。
また、特開昭56−110672号には酸化マグネシウムを触
媒として使用する方法が開示されているが、本発明者ら
の知見によるとこの触媒は活性の再現性に乏しく、工業
的規模で実施する場合、安定して高収率を得ることが難
しいという問題がある。
本発明者らは特願昭63−69677号の中で種々の金属酸
化物が本願に記載された発明の反応に触媒作用を示すこ
とを開示しているが、収率の点でまだ満足できるもので
はない。
発明が解決しようとする課題 本発明の目的はアニリン類と1,2−グリコール類のよ
うな安価な原料を用い、かつ一段の液相反応でインドー
ルまたはインドール誘導体を工業的に製造する際に、改
良された触媒の存在下に行うインドールまたはインドー
ル誘導体の製造方法を提供することにある。
課題を解決するための手段 本発明者らは、アニリン類と1,2−グリコール類とか
らインドールまたはインドール誘導体を製造するに際
し、特定の元素を含有する触媒を使用することによって
本発明の目的が達成されることを見出し、本発明を完成
させるに至った。
すなわち、本発明は、 アニリン類と1,2−グリコール類とを、SiとCuの酸化
物を含む触媒の存在下に100〜500℃の温度範囲で液相反
応させてインドールおよびインドール誘導体を製造する
際に、SiとCuの酸化物の他に、Ni、Co、Mn及びCaからな
る群より選ばれた一種または二種以上の元素の酸化物を
含み、かつ、Cu/Siの原子比が1/9〜6/4の範囲にある触
媒を使用することを特徴とするインドールまたはインド
ール誘導体の製造方法である。
本発明によれば、例えば、アニリンとエチレングリコ
ールとを反応させることによりインドールを、パラート
ルイジンとエチレングリコールとを反応させることによ
り、5−メチルインドールを得ることができる。
すなわち、本発明の利点は以下のとおりである。
(1) 原料がアニリン類および1,2−グリコール類の
ように非常に安価である。
(2) 原料からインドールまたはインドール誘導体が
一段で製造される。
(3) 安価な触媒を用いているにもかかわらず収率が
高いので、工業的に有利にインドールまたはインドール
誘導体が得られる。
本発明で使用されるアニリン類は、一般式(I) (式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アル
キル基またはアルコキシ基を示す)で表わされる化合物
である。例えば、アニリン、オルト−トルイジン、メタ
−トルイジン、パラ−トルイジン、オルト−ハロアニリ
ン、メタ−ハロアニリン、パラ−ハロアニリン、オルト
−アミノフェノール、メタ−アミノフェノール、パラ−
アミノフェノール、オルト−アニシジン、メタ−アニシ
ジンおよびパラ−アニシジンなどがあげられる。
本発明で使用される1,2−グリコール類は、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,2−ブタンジオ
ール、1,2,4−ブタントリオール、2,3−ブタンジオール
およびジエチレングリコールなどである。
本発明は触媒の存在下で行われる。
本発明で使用される触媒は、SiとCuの酸化物の他にN
i、Co、Cr、Mn及びCaからなる群より選ばれた一種また
は二種以上の元素の酸化物を含み、かつ、Cu/Siの原子
比が1/9〜6/4の範囲にある触媒である。
Ni、Co、Cr、Mn、Caの合計とSi、Cuの合計との原子比
が0.5/9.5〜5/5の範囲にある触媒が好ましい。
本発明で使用される触媒は、本技術分野で知られてい
る任意の方法により製造することができる。すなわち、
触媒構成元素の水可溶性塩を加水分解して水酸化物とし
得られたゲルを乾燥、焼成する方法、または易分解性塩
を空気中で熱分解する方法等により製造することができ
る。
これら触媒の本来持っている活性を有効に利用するた
めに本技術分野で通常用いられる手段であるが、これら
触媒を担体に担持する方法も好ましく用いられる。
担体としては、一般に使用されているものがいずれも
使用できる。通常、ケイソウ土、軽石、チタニア、シル
カ−アルミナ、アルミナ、マグネシア、シリカゲル、活
性炭、活性白土、石綿等が用いられる。これらの担体に
前記触媒を常法により担持させて担持触媒を調製する。
前記触媒の担体に対する担持量には特に制限はなく、通
常、担体に応じて適当量、たとえば1〜50wt%の前記触
媒を担持させてよい。
本発明は液相で実施する。
反応はアニリン類および1,2−グリコール類との混合
物を前記触媒のなかから選ばれた一種以上の触媒の存在
下に加熱することにより実施される。この際、原料の稀
釈剤として、種々の溶剤を共存させることができる。こ
のような溶剤としては、例えば、ベンゼン、トルエン、
キシレン、ヘキサン、オクタン、流動パラフィン、エタ
ノール、イソプロパノール、ジオキサン、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド、ピリジン、N−メチ
ルピロリドン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、ト
リエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミ
ン、ジフェニルアミンおよびトリフェニルアミン等の有
機溶剤があげられる。
この液相反応は固定層、流動層または移動層反応器、
回分式または連続式の液相反応装置で実施されるが、特
に限定はない。
この反応において、使用する原料のアニリン類と1,2
−グリコール類の使用量は、アニリン類1モルに対して
1,2−グリコール類0.05〜5モルの範囲、好ましくは0.1
〜2モルの範囲である。
反応に用いられる触媒の使用量は、特に制限はない
が、一般に原料アニリン類1モルに対して、触媒成分と
して0.01〜20g、好ましくは0.1〜10gの範囲である。
反応温度は100〜500℃の範囲、好ましくは150〜400℃
の範囲である。100℃未満では反応がほとんど進行せ
ず、500℃を越えると副生物の生成が多くなり好ましく
ない。反応圧力は加圧または常圧のいずれでもよい。
本発明において、インドールまたはインドール誘導体
は、反応生成物から適当な方法、例えば蒸留のような常
法によって容易に分離精製できる。
実施例 以下に実施例を示して本発明をさらに説明する。
実施例1 内容積200mlの撹拌機付きSUS製オートクレーブ中にア
ニリン93.1g(1モル)、エチレングリコール6.2g(0.1
モル)と共沈法で調製したSiO2−CuO−MnO2(Si/Cu/Mn
原子比4/3/3)触媒0.65gを入れ、オートクレーブ中の空
気を窒素ガスで置換し、次いで水素ガスを圧力5kg/cm2
まで圧入した後、反応温度350℃、2時間オートクレー
ブを撹拌しながら反応させた。反応後、反応後から触媒
をろ別し、反応生成物をガスクロマトグラフで分析した
ところ、エチレングリコール基準の収率74%でインドー
ル(NLと略称)が生成していることを認めた。
実施例2 実施例1と同様の反応を、触媒を第1表に示したもの
に変えて行った。反応生成物をガスクロマトグラフで分
析した。第1表に結果を示す。
比較例1 実施例1と同様の反応を、触媒を第2表に示したもの
に変えて行った。反応生成物をガスクロマトグラフで分
析した。第2表に結果を示す。
発明の効果 本発明によれば、実施例と比較例との比較からあきら
かなように、インドールまたはインドール誘導体を高収
率で得ることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01J 23/86 B01J 23/74 321X 23/889 311X C07B 61/00 300 23/84 311X

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アリニン類と1,2−グリコール類とを、Si
    とCuの酸化物を含む触媒の存在下に100〜500℃の温度範
    囲で液相反応させてインドールおよびインドール誘導体
    を製造する際に、SiとCuの酸化物の他に、Ni、Co、Cr、
    Mn及びCaからなる群より選ばれた一種または二種以上の
    元素の酸化物を含み、かつ、Cu/Siの原子比が1/9〜6/4
    の範囲にある触媒を使用することを特徴とするインドー
    ルまたはインドール誘導体の製造方法。
  2. 【請求項2】Ni、Co、Cr、Mn、Caの合計とSi、Cuの合計
    との原子比が0.5/9.5〜5/5の範囲にある請求項1に記載
    の方法。
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