JP3154598B2 - N−(4’−ノニルシクロヘキシル)−4−ノニルアニリン及びその製造方法 - Google Patents

N−(4’−ノニルシクロヘキシル)−4−ノニルアニリン及びその製造方法

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nonylaniline
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般式(1)(化4)
【0002】
【化4】
【0003】(式中、R1及びR2は同一でも異なってい
てもよく、それぞれ炭素数6の直鎖又は分岐のアルキル
基を示す。)で表される新規なN−(4’−ノニルシク
ロヘキシル)−4−ノニルアニリン及びその製造方法に
関する。
【0004】一般式(1)で示される本発明の化合物は
新規化合物であり、ゴムや潤滑油等の酸化防止剤として
有用な化合物である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(1)
(化5)
【0006】
【化5】
【0007】(式中、R1及びR2は同一でも異なってい
てもよく、それぞれ炭素数6の直鎖又は分岐のアルキル
基を示す。)で表されるN−(4’−ノニルシクロヘキ
シル)−4−ノニルアニリンを提供するものである。
【0008】又、本発明は、一般式(2)(化6)
【0009】
【化6】
【0010】(式中、R3は炭素数6の直鎖又は分岐の
アルキル基を示す。)で表される4−ノニルフェノール
を水素添加して得られる一般式(3)(化7)
【0011】
【化7】
【0012】(式中、R4は炭素数6の直鎖又は分岐の
アルキル基を示す。)で表される4−ノニルシクロヘキ
サノンを、水素移動触媒の存在下にアンモニアと反応さ
せることを特徴とするN−(4’−ノニルシクロヘキシ
ル)−4−ノニルアニリンの製造方法である。
【0013】本発明のN−(4’−ノニルシクロヘキシ
ル)−4−ノニルアニリンのR1及びR2で表される基と
しては、具体的に例えば
【0014】
【化8】
【0015】等が挙げられる。
【0016】本発明の方法では、アンモニアと4−ノニ
ルシクロヘキサノンとの反応により生成する4−ノニル
シクロヘキシルイミンが脱水素され、4−ノニルアニリ
ンが生成する。更に4−ノニルアニリンは4−ノニルシ
クロヘキサノンと反応して4’−ノニルシクロヘキシリ
デン−4−ノニルアニリンとなり、これは4−ノニルシ
クロヘキシルイミンが脱水素される際に生成する水素と
反応することによってN−(4’−ノニルシクロヘキシ
ル)−4−ノニルアニリンに転化される。即ち、反応系
内にて生成する水素を効率よく使用することで、容易に
N−(4’−ノニルシクロヘキシル)−4−ノニルアニ
リンを得ることができる。
【0017】本発明方法において使用する4−ノニルシ
クロヘキサノンは、フェノールとノネンのフリーデルク
ラフツアルキル化反応によって製造され容易に入手可能
な4−ノニルフェノールを水素添加することにより容易
に製造される。
【0018】本発明方法において使用される水素移動触
媒としては、公知のいかなるものでもよいが、具体的に
はラネーニッケル、還元ニッケル、ニッケルを硅藻土、
アルミナ、軽石、シリカゲル、酸性白土などの種々の担
体に担持したニッケル担体触媒;ラネーコバルト、還元
コバルト、コバルト、コバルト・担体触媒などのコバル
ト触媒;ラネー銅、還元銅、銅・担体触媒などの銅触
媒;パラジウム黒、酸化パラジウム、コロイドパラジウ
ム、パラジウム・炭素、パラジウム・硫酸バリウム、パ
ラジウム・炭酸バリウムなどのパラジウム触媒;白金
黒、コロイド白金、白金海綿、酸化白金、硫化白金、白
金・炭素などの白金・担体触媒等の白金触媒;コロイド
ロジウム、ロジウム・炭素、酸化ロジウムなどのロジウ
ム触媒;ルテニウム触媒などの白金族触媒;七酸化ニレ
ニウム、レニウム炭素などのレニウム触媒;銅クロム酸
化物触媒;酸化モリブデン触媒;酸化バナジウム触媒;
酸化タングステン触媒などを例示することができる。こ
れらの触媒のうちではパラジウム触媒を使用することが
好ましく、特にパラジウム・担体触媒を使用することが
好ましく、とりわけパラジウム・炭素、パラジウム・ア
ルミナを使用するのが良い。
【0019】これらの水素移動触媒の使用量は、原料の
アンモニアに対し、金属原子として0.001〜1.0
グラム原子、好ましくは0.002〜0.2グラム原子
が良い。本発明方法は、自溶媒あるいは原料及び生成物
と不活性な公知の有機溶剤中で行うことができる。
【0020】本発明方法における反応温度は通常80〜
170℃、好ましくは100〜150℃の範囲で選ばれ
る。これより低い温度では反応が進行せず、これより高
い温度ではジノニルジフェニルアミンが副生し好ましく
ない。反応は生成する水を除去しながら行うのが有利で
あり、そのためにベンゼン、トルエン、キシレンのよう
な溶媒を用いて共沸蒸留しながら反応混合物から分離す
る方法が適当である。
【0021】反応終了後、冷却した反応混合溶液は濾過
し、触媒を分離する。この回収触媒は再使用できる。次
いで、ろ液を減圧蒸留し、溶媒を留去して残留物として
N−(4’−ノニルシクロヘキシル)−4−ノニルアニ
リンを得る。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。 実施例1 500mlのオートクレーブにノニルフェノール11
6.79g(0.53モル)、エヌ・イー・ケムキャッ
ト社製5%Pd/C(50%含水品)9.26gを装入
した。オートクレーブ内を窒素置換した後、140℃に
昇温し、撹拌下にその温度を保ちながら水素と反応させ
た。理論量の水素を吸収させた後、反応液を冷却し、分
離器を備えた還流冷却器、温度計、及び撹拌装置を備え
た300mlの丸底フラスコにこの水素添加反応マスを
移し入れた。反応器内を撹拌しながら150℃まで昇温
し、145〜150℃に保ったままアンモニアを4g/
hrの速度で6時間吹き込みながら反応を行った。この
間過剰量のアンモニアは系外に放出され、又生成する水
はトルエンを装入して共沸させ、還流冷却器にて凝縮さ
せた後分離器より分離した。次いで反応液を冷却し、反
応混合液より5%Pd/Cを濾別した。濾液の一部を採
取し液体クロマトグラフィーにより分析した結果、4−
ノニルシクロヘキサノンの転化率は88.9%、N−
(4’−ノニルシクロヘキシル)−4−ノニルアニリン
の収率は71%であった。濾液を減圧蒸留して未反応の
4−ノニルシクロヘキサノンを留去し、更に残留物をカ
ラムクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色な粘性液
としてN−(4’−ノニルシクロヘキシル)−4−ノニ
ルアニリンを得た。この化合物の元素分析値は炭素8
4.45重量%、水素12.50重量%、窒素3.81
重量%(理論計算値C3053Nとして炭素84.24重
量%、水素12.49重量%、窒素3.27重量%)で
あった。又、この化合物のIR、1H NMRスペクト
ルを第1〜2図にそれぞれ示す。
【0023】実施例2 ノニルシクロヘキサノンを実施例1と同様に合成した
後、アンモニアとの反応温度を110℃、反応時間を1
2時間とした以外は実施例1と同様に反応を行った。反
応混合液より5%Pd/Cを濾別した後、濾液の一部を
採取して液体クロマトグラフィーにより分析した結果、
4−ノニルシクロヘキサノンの転化率は79.5%、N
−(4’−ノニルシクロヘキシル)−4−ノニルアニリ
ンの収率は73.3%であった。
【0024】実施例3 ノニルシクロヘキサノンを実施例1と同様に合成した
後、アンモニアとの反応温度を80℃、反応時間を10
時間とした以外は実施例1と同様に反応を行った。反応
混合液より5%Pd/Cを濾別した後、濾液の一部を採
取して液体クロマトグラフィーにより分析した結果、N
−(4’−ノニルシクロヘキシル)−4−ノニルアニリ
ンが15%生成していた。
【0025】実施例4 ノニルシクロヘキサノンを実施例1と同様に合成した
後、アンモニアとの反応温度を190℃、反応時間を5
時間とした以外は実施例1と同様に反応を行った。反応
混合液より5%Pd/Cを濾別した後、濾液の一部を採
取して液体クロマトグラフィーにより分析した結果、4
−ノニルシクロヘキサノンの転化率は90.5%、N−
(4’−ノニルシクロヘキシル)−4−ノニルアニリン
の収率は51.0%であり、ジノニルジフェニルアミン
が35.6%生成していた。
【0026】
【発明の効果】水素移動触媒の存在下、アンモニアとノ
ニルシクロヘキサノンとを温和な条件下で反応させるこ
とにより、容易に新規な化合物であるN−(4’−ノニ
ルシクロヘキシル)−4−ノニルアニリンを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のN−(4’−ノニルシクロヘキシル)
−4−ノニルアニリンのIRスペクトルである。
【図2】本発明のN−(4’−ノニルシクロヘキシル)
−4−ノニルアニリンの1H NMRスペクトルであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 211/45 C07C 209/26 C07B 61/00 300 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)(化1) 【化1】 (式中、R1及びR2は同一でも異なっていてもよく、そ
    れぞれ炭素数6の直鎖又は分岐のアルキル基を示す。)
    で表されるN−(4’−ノニルシクロヘキシル)−4−
    ノニルアニリン。
  2. 【請求項2】 一般式(2)(化2) 【化2】 (式中、R3は炭素数6の直鎖又は分岐のアルキル基を
    示す。)で表される4−ノニルフェノールを水素添加し
    て得られる一般式(3)(化3) 【化3】 (式中、R4は炭素数6の直鎖又は分岐のアルキル基を
    示す。)で表される4−ノニルシクロヘキサノンを、水
    素移動触媒の存在下にアンモニアと反応させることを特
    徴とするN−(4’−ノニルシクロヘキシル)−4−ノ
    ニルアニリンの製造方法。
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