JP3177350B2 - ジノニルジフェニルアミンの製造法 - Google Patents

ジノニルジフェニルアミンの製造法

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジノニルジフェニルア
ミンの新規な製造方法に関する。本発明の方法によって
得られるジノニルジフェニルアミンは、鉱油、合成油等
の酸化防止剤、樹脂添加剤として有用な化合物である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ジノニ
ルジフェニルアミンの製造方法としては、塩化アルミニ
ウム、塩化亜鉛等の金属ハロゲン化物や硫酸、燐酸、酸
性白土等の酸性触媒を用いてノネンとジフェニルアミン
をフリーデルクラフツアルキル化反応させる方法(特開
平2−188555)が既に公知である。
【0003】しかしながらこの方法では完全にノネンを
ジフェニルアミンへ付加させることは困難であり、生成
物中にモノ置換体を含む純度の低いジノニルジフェニル
アミンしか得られないという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記問題
点を解決し、更に工業的に有利な、新規な製造方法につ
き鋭意検討した。その結果、ノニルアニリンとノニルシ
クロヘキサノンとを反応させることによってジノニルジ
フェニルアミンが容易に得られることを見出し本発明に
到達した。
【0005】即ち、本発明は、水素移動触媒の存在下、
ノニルアニリンとノニルシクロヘキサノンとを、自溶媒
あるいは原料及び生成物と不活性な公知の有機溶剤中
で、100〜300℃で反応させることを特徴とするジ
ノニルジフェニルアミンの製造方法である。
【0006】本発明方法において使用するノニルシクロ
ヘキサノンは、ノニルフェノールを水素添加することに
より容易に製造される。又、このノニルシクロヘキサノ
ンとアンモニアを反応させることによってノニルアニリ
ンは得られる。ノニルシクロヘキサノン及びノニルアニ
リンの原料となるノニルフェノールは、フェノールとノ
ネンのフリーデルクラフツアルキル化反応によって製造
され容易に入手可能である。ノニルフェノールを得る該
反応は、前記した従来のジフェニルアミンとノネンとの
フリーデルクラフツアルキル化反応に比べ、より穏和な
条件下で行うことができ、且つ高収率でノニルフェノー
ルが得られる。叉、最初にノニル基を導入しておくこと
でモノ置換体等の副生物がないという利点がある。
【0007】本発明方法において使用される水素移動触
媒としては、公知のいかなるものでもよいが、具体的に
はラネーニッケル、還元ニッケル、ニッケルを硅藻土、
アルミナ、軽石、シリカゲル、酸性白土などの種々の担
体に担持したニッケル担体触媒;ラネーコバルト、還元
コバルト、コバルト、コバルト・担体触媒などのコバル
ト触媒;ラネー銅、還元銅、銅・担体触媒などの銅触
媒;パラジウム黒、酸化パラジウム、コロイドパラジウ
ム、パラジウム・炭素、パラジウム・硫酸バリウム、パ
ラジウム・炭酸バリウムなどのパラジウム触媒;白金
黒、コロイド白金、白金海綿、酸化白金、硫化白金、白
金・炭素などの白金・担体触媒等の白金触媒;コロイド
ロジウム、ロジウム・炭素、酸化ロジウムなどのロジウ
ム触媒;ルテニウム触媒などの白金族触媒;七酸化ニレ
ニウム、レニウム炭素などのレニウム触媒;銅クロム酸
化物触媒;酸化モリブデン触媒;酸化バナジウム触媒;
酸化タングステン触媒などを例示することができる。こ
れらの触媒のうちではパラジウム触媒を使用することが
好ましく、特にパラジウム・担体触媒を使用することが
好ましく、とりわけパラジウム・炭素、パラジウム・ア
ルミナを使用するのが良い。
【0008】これらの水素移動触媒の使用量は、原料の
ノニルアニリンに対し、金属原子として0.001〜
1.0グラム原子、好ましくは0.002〜0.2グラ
ム原子が良い。
【0009】本発明方法において、ノニルアニリンとノ
ニルシクロヘキサノンの反応により生成した中間体のシ
ッフ塩基が脱水素されてジノニルジフェニルアミンとな
る際、生成する水素は未反応のシッフ塩基によってキャ
ッチされる。即ち、シッフ塩基は脱水素されジノニルジ
フェニルアミンを生成する反応と、一方その反応で生じ
た水素で水素添加されN−(ノニルシクロヘキシル)ノ
ニルアニリンが生成する反応が生起する。シッフ塩基が
脱水素される際、シッフ塩基に対して2当量の水素が生
成し、この水素を完全にキャッチするためには、脱水素
されるシッフ塩基に対して2当量のシッフ塩基が必要と
なる。その結果、理論的には原料のノニルアニリンに対
して1/3当量のジノニルジフェニルアミンと2/3当
量のN−(ノニルシクロヘキシル)ノニルアニリンが生
成することになる。この混合物を引き続き水素移動触媒
の存在下に反応させることによって、N−(ノニルシク
ロヘキシル)ノニルアニリンが脱水素されてジノニルジ
フェニルアミンとなり、ジノニルジフェニルアミンが高
選択率で生成することになる。
【0010】本発明方法においては、ノニルアニリンと
ノニルシクロヘキサノンを等モルで反応させれば十分で
あるが、好ましくはノニルシクロヘキサノンを1.05
〜1.5当量使用するのが良い。
【0011】本発明方法は、自溶媒あるいは原料及び生
成物と不活性な公知の有機溶剤中で行うことができる。
本発明方法における反応温度は通常100〜300℃、
好ましくは150〜250℃の範囲で選ばれる。
【0012】反応は生成する水を除去しながら行うのが
有利であり、そのためにベンゼン、トルエン、キシレン
のような溶媒を用いて共沸蒸留しながら反応混合物から
分離する方法が適当である。
【0013】反応終了後、冷却した反応混合溶液は濾過
し、触媒を分離する。この回収触媒は再使用できる。次
いで、ろ液を減圧蒸留し、溶媒を留去して残留物として
ジノニルジフェニルアミンを得る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の方法を実施例によって具体的
に説明する。 実施例1 分離器を備えた還流冷却器、温度計、及び撹拌装置を備
えた200mlの丸底フラスコにエヌ・イー・ケムキャ
ット社製5%Pd/C(50%含水品)1.10g、ジ
エチレングリコールジエチルエーテル50g、ノニルア
ニリン10.97g(0.05モル)、ノニルシクロヘ
キサノン12.34g(0.066モル)を装入した。
反応器内を撹拌しながら160℃まで昇温し、155〜
165℃に保ったまま3時間、その後更に200℃で6
時間反応を行った。この間に生成する水はトルエンを装
入して共沸させ、還流冷却器にて凝縮させた後分離器よ
り分離した。次いで反応液を冷却し、反応混合液より5
%Pd/Cを濾別した。濾液の一部を採取し液体クロマ
トグラフィーにより分析した結果、ジノニルジフェニル
アミンの収率は88.5%であった。
【0015】
【発明の効果】水素移動触媒の存在下、ノニルアニリン
とノニルシクロヘキサノンとを脱水縮合、更に脱水素反
応させることにより高収率でジノニルジフェニルアミン
を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 211/54 B01J 23/44 C07C 209/24 C07B 61/00 300

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素移動触媒の存在下、ノニルアニリン
    とノニルシクロヘキサノンとを、自溶媒あるいは原料及
    び生成物と不活性な公知の有機溶剤中で、100〜30
    0℃で反応させることを特徴とするジノニルジフェニル
    アミンの製造法。
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