JP3176185B2 - N−シクロヘキシル−n−フェニル−アルコキシアニリン及びその製造方法 - Google Patents

N−シクロヘキシル−n−フェニル−アルコキシアニリン及びその製造方法

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考記 福村
勝 和田
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、式(1)(化2)
【化2】
【0002】(式中、Rは低級アルキル基、R’は水素
原子もしくは低級アルキル基を示す。)で表される新規
なN−シクロヘキシル−N−フェニル−アルコキシアニ
リン及びその製造法に関する。
【0003】式(1)(化2)で示される本発明の化合
物は、新規化合物であり、合成染料、ゴム薬の中間体と
して、特に感圧または感熱記録用の発色性化合物として
有用なフルオラン化合物の中間体として極めて有用であ
る。
【0004】
【従来の技術】N−シクロヘキシルジフェニルアミン、
N−シクロヘキシル−ビス(4−ブロモフェニル)アミ
ン、N−シクロヘキシル−ビス(4−シアノフェニル)
アミン等のように二つの芳香環が同一である化合物は公
知であるが、N−シクロヘキシル−N−フェニル−アル
コキシアニリンのように芳香環が相違するものは新規で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は優れた発色性
化合物である新規なフルオラン化合物を製造するために
有用な中間体であるN−シクロヘキシル−N−フェニル
−アルコキシアニリンを提供することにある。
【0006】
【課題を達成するための手段】本発明者等は、N−シク
ロヘキシル−N−フェニル−アルコキシアニリンがフル
オラン化合物を製造する上で重要な化合物であることを
見いだした。すなわち本発明は、式(1)(化3)
【0007】
【化3】
【0008】(式中、Rは低級アルキル基、R’は水素
原子もしくは低級アルキル基を示す。)で表されるN−
シクロヘキシル−N−フェニル−アルコキシアニリン、
及び水素移動触媒存在下に、フェノール、N−シクロヘ
キシル−アルコキシアニリン、及びシクロヘキサノンを
加熱反応させるN−シクロヘキシル−N−フェニル−ア
ルコキシアニリンの製造方法である。
【0009】本発明に係わるN−シクロヘキシル−N−
フェニル−アルコキシアニリンは、水素移動触媒及び過
剰量のフェノール存在下、N−シクロヘキシル−アルコ
キシアニリンと触媒量のシクロヘキサノンを加熱反応さ
せ、N−シクロヘキシル−アルコキシアニリンとシクロ
ヘキサノンの縮合反応によるシッフ塩基を生成せしめ、
これを脱水素することによって得られる。この時同時に
縮合によって消費されたシクロヘキサノンに見合う分の
フェノールが同一反応系内で容易に還元されシクロヘキ
サノンを生成するため、シクロヘキサノンは反応初期に
触媒量存在させればよい。具体的にはN−シクロヘキシ
ル−アルコキシアニリンに対し0.05モル倍以上、好
ましくは、0.20〜1.0モル倍が良い。この使用量
よりも少ないと反応速度が小さくなり、目的とするN−
シクロヘキシル−N−フェニル−アルコキシアニリンの
収率が低下するので好ましくない。
【0010】また、N−シクロヘキシル−アルコキシア
ニリンは、アルコキシアニリンとシクロヘキサノンの縮
合反応によって生成するシッフ塩基を活性炭に担持され
たプラチナ触媒を用いて水素と反応させる(英国特許第
852932号)、または、アルコキシアニリンとシク
ロヘキシルアルコールを、ラネーニッケルを触媒として
用いて反応させる(L.A.Skripko,Khi
m.Prom.,43,343(1967))等の方法
で得ることができる。
【0011】本発明反応においてフェノールは原料及び
自溶媒として使用される為、その使用量は、N−シクロ
ヘキシル−アルコキシアニリンに対して1.1倍モル以
上の過剰量用いる必要があるが、好ましくは2〜10倍
モル使用するのが良い。
【0012】N−シクロヘキシル−アルコキシアニリン
とシクロヘキサノンとの本発明反応に使用する触媒とし
ては、脱水素反応及び還元反応の両方の機能を有する触
媒である必要があるが、通常好適な水素化還元反応触媒
は、脱水素反応にも適する。具体的には、ラネーニッケ
ル、還元ニッケルもしくはニッケル担体触媒、ラネーコ
バルト、還元コバルトもしくはコバルト担体触媒、ラネ
ー銅、還元銅もしくは銅担体触媒、周期律表第8族の貴
金属触媒もしくはその貴金属が担体として、炭素、アル
ミナ、炭酸バリウム等に担持された触媒、レニウム−炭
素等のレニウム触媒、銅−クロム酸化物触媒等が挙げら
れる。これらの触媒の内、好ましくはパラジウムであ
り、特にパラジウム−炭素、パラジウム−アルミナ及び
パラジウム−酸化マグネシウム等の担体に担持されたパ
ラジウム触媒が好ましい。その使用量はN−シクロヘキ
シル−アルコキシアニリンに対し金属原子として通常
0.001〜0.005グラム原子、好ましくは0.0
01〜0.0015グラム原子が良い。
【0013】本発明における反応温度は150〜300
℃、好ましくは170〜200℃の範囲で選ばれる。
【0014】本反応によって生成したN−シクロヘキシ
ル−N−フェニル−アルコキシアニリンは、反応終了後
の混合物をろ過し触媒を分離する。この回収触媒は再使
用される。次いでろ液を濃縮し、シクロヘキサノンを含
んだフェノールを回収した後、例えば2−プロパノール
等の溶媒中で再結晶することによって精製品を取り出す
ことができる。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例1 分離器を備えた還流冷却器、温度計及び撹拌装置を備え
た200mlの丸底フラスコに、エヌ・イー・ケムキャ
ット社製5%Pd/C0.31g、N−シクロヘキシル
−4−メトキシアニリン20.57g(0.1モル)、
シクロヘキサノン5.95g(0.06モル)及びフェ
ノール47.06g(0.5モル)を装入し、反応器内
を撹拌しながら180℃まで昇温し、180から184
℃に保ったまま8時間撹拌を続けた。この間に生成する
水はトルエンを装入して共沸させ、還流冷却器にて凝縮
させた後、分離器より分離した。その水の生成量は1.
7gであった。次いで反応液を室温まで冷却し、反応混
合液より5%Pd/Cを濾別した。濾液をガスクロマト
グラフィーを用いて分析したところ、N−シクロヘキシ
ル−4−メトキシアニリンの転化率は99.5%、N−
シクロヘキシル−N−フェニル−4−メトキシアニリン
の収率は86.1%であった。反応混合液からトルエ
ン、シクロヘキサノン及びフェノールを減圧下留去した
後、2−プロパノール中で再結晶を行い、ろ過乾燥して
白色結晶23.59gを得た。この結晶を2−プロパノ
ール中でさらに2回再結晶して得た精結晶は、1H−N
MR、及びIRより、N−シクロヘキシル−N−フェニ
ル−4−メトキシアニリンと同定された。融点92.5
〜93.5℃であった。粗結晶の純度98.3%、取り
出し時の収率82.4%であった。1 H−NMR δ(CDCl3) 0.8〜2.1(m,10H),3.6〜4.0(m,
1H),3.7(s,3H),6.4〜7.3(m,9
H) N−シクロヘキシル−N−フェニル−4−メトキシアニ
リンの赤外スペクトルを図1に示す。
【0016】実施例2 分離器を備えた還流冷却器、温度計及び撹拌装置を備え
た200mlの丸底フラスコに、エヌ・イー・ケムキャ
ット社製5%Pd/C1.7g、N−シクロヘキシル−
2−メチル−4−メトキシアニリン38.5g(0.1
7モル)、シクロヘキサノン8.34g(0.085モ
ル)及びフェノール80.1g(0.85モル)を装入
し、反応器内を撹拌しながら180℃まで昇温し、18
0から190℃に保ったまま5.5時間撹拌を続けた。
この間に生成する水はトルエンを装入して共沸させ、還
流冷却器にて凝縮させた後、分離器より分離した。次い
で反応液を室温まで冷却し、反応混合液より5%Pd/
Cを濾別した。反応混合液からトルエン、シクロヘキサ
ノン及びフェノールを減圧下留去した後、2−プロパノ
ール中で再結晶を3回行い、白色結晶30.0gを得
た。この結晶はIRより、N−シクロヘキシル−N−フ
ェニル−2−メチル−4−メトキシアニリンと同定され
た。融点118.0〜119.5℃であった。結晶の純
度99.4%、取り出し時の収率59.7%であった。
N−シクロヘキシル−N−フェニル−2−メチル−4−
メトキシアニリンの赤外スペクトルを図2に示す。
【0017】参考例1 2−(4’−N,N−ジ−n−ブチルアミノ−2’−ヒ
ドロキシベンゾイル)安息香酸35.5gを150ml
の濃硫酸に10℃で溶解後、N−シクロヘキシル−N−
フェニル−4−メトキシアニリン27gを同温度で加
え、10〜25℃で30時間撹拌した。反応混合物を1
000mlの氷水に排出し、析出した固体を集め、水洗
後、このウエットケーキを10%NaOH水(400m
l)に加え、さらにトルエン500mlを加えた後、6
0〜70℃で3時間撹拌した。トルエン層を分離し、温
水で中性になるまで水洗後、トルエン層を分液して、ト
ルエンを減圧下で留去した。残査にメタノール200m
lを加え、室温で放置した後、析出した結晶を濾別し
た。さらに該結晶を2−プロパノールより再結晶し、ほ
とんど無色の結晶として、目的とする、3−N,N−ジ
−n−ブチルアミノ−7−N−シクロヘキシル−N−フ
ェニルアミノフルオラン化合物32gを得た。融点16
7〜169℃このフルオラン化合物のトルエン溶液は無
色透明であり、シリカゲル上で速やかに緑色に発色し
た。
【0018】
【発明の効果】水素移動触媒存在下に、フェノール、N
−シクロヘキシル−アルコキシアニリン、及びシクロヘ
キサノンを加熱反応させることによって、新規な化合物
であるN−シクロヘキシル−N−フェニル−アルコキシ
アニリンを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られたN−シクロヘキシル−N−
フェニル−4−メトキシアニリンの赤外スペクトルであ
る。
【図2】実施例2で得られたN−シクロヘキシル−N−
フェニル−2−メチル4−メトキシアニリンの赤外スペ
クトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 217/92 C07C 213/08 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1)(化1) 【化1】 (式中、Rは低級アルキル基、R’は水素原子もしくは
    低級アルキル基を示す。)で表されるN−シクロヘキシ
    ル−N−フェニル−アルコキシアニリン。
  2. 【請求項2】 水素移動触媒存在下に、フェノール、N
    −シクロヘキシル−アルコキシアニリン、及びシクロヘ
    キサノンを加熱反応させることを特徴とするN−シクロ
    ヘキシル−N−フェニル−アルコキシアニリンの製造方
    法。
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